JP2014033904A - 電気炊飯器 - Google Patents

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Katsunori Sekine
加津典 関根
Takuya Furuyama
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Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
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Abstract

【課題】炊飯物を容易に持ち運ぶことのできる電気炊飯器を得る。
【解決手段】内釜25を収納する本体部21、内釜25を加熱する誘導加熱コイル26、及び誘導加熱コイル26に供給する電力を外部から受電する加熱用受電コイル27を有する炊飯ユニット20と、炊飯ユニット20の上面の開口を開閉自在に覆う蓋ユニット10と、加熱用受電コイル27に電力供給する加熱用給電コイル34、及び加熱用給電コイル34が供給する電力を制御する制御部33を有する電源ユニット30とを備え、炊飯ユニット20は、電源ユニット30の上に着脱自在に装着され、電源ユニット30の上に装着された状態で加熱用受電コイル27が電源ユニット30の加熱用給電コイル34から電力供給を受け、蓋ユニット10は、当該蓋ユニット10を炊飯ユニット20に対して周方向に相対的に回転させることで炊飯ユニット20に対して着脱される。
【選択図】図2

Description

本発明は、電気炊飯器に関する。
従来の炊飯器として、本体内部に着脱自在に収容される内釜と、内釜の底部に設けられ内釜を加熱する加熱源と、加熱源を駆動制御する制御部と、本体の上面を開閉可能に覆う蓋体とを備えたものが知られている。このような炊飯器としては、誘導加熱コイルやマイコンにより通電制御されるヒーターを加熱源とする電気炊飯器や、ガスを加熱源とするガス炊飯器がある。
炊飯器の使用者は、台所に炊飯器を置いて炊飯を行い、炊飯が終わるとその炊飯器を台所から食卓等へ移動させて食事するという使い方をする場合がある。このように炊飯器を持ち運ぶ際の利便性を考慮したガス炊飯器として、ガスバーナーを有する下ケースと内釜を有する上ケースとが分離可能に構成され、上ケースだけを持ち運び可能にしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−145562号公報(第3頁、図1)
しかしながら、上記特許文献1に記載のガス炊飯器は、ガス管を接続するための下ケースから上ケースを取り外して持ち運ぶことができるものの、この上ケースからは電源コードが突出しており、上ケースを持ち運ぶ際に取り扱いづらいという課題があった。
また、広く一般に使用されている電気炊飯器も、上述のように台所から食卓等へ持ち運びされる場合があるが、特許文献1には電気炊飯器については言及されておらず、電気炊飯器の持ち運びの際の利便性の向上が望まれていた。特に近年では、ご飯の炊き上がり状態の向上を目指して内釜の肉厚が増し、重量化している傾向があり、炊飯後の電気炊飯器も重量化している。したがって、炊飯後の電気炊飯器を容易に持ち運ぶことができるように軽量化することが望まれていた。また、電気炊飯器を持ち運ぶ際には電源コードをコンセントから抜く作業が煩わしいという課題もあった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、炊飯物を容易に持ち運ぶことのできる電気炊飯器を提供するものである。
本発明に係る電気炊飯器は、上面を開口し内部に内釜を収納する本体部、電力供給を受けて前記内釜を加熱する加熱部、及び前記加熱部に供給する電力を外部から受電する受電部を有する炊飯ユニットと、前記炊飯ユニットの上面の開口を開閉自在に覆う蓋ユニットと、前記受電部に電力供給する給電部、及び前記給電部が供給する電力を制御する制御部を有する電源ユニットとを備え、前記炊飯ユニットは、前記電源ユニットの上に着脱自在に装着され、前記電源ユニットの上に装着された状態で前記受電部が前記電源ユニットの前記給電部から電力供給を受け、前記蓋ユニットは、当該蓋ユニットを前記炊飯ユニットに対して周方向に相対的に回転させることで、前記炊飯ユニットに対して着脱されるものである。
本発明によれば、炊飯ユニットと蓋ユニット、及び炊飯ユニットと電源ユニットは、それぞれ着脱自在に構成されているので、炊飯が終了すると電源ユニットから炊飯ユニットのみあるいは炊飯ユニットと蓋ユニットとを取り外すことで、炊飯物の入った内釜が収容された炊飯ユニットが軽量化され、使用者は炊飯物を容易に持ち運ぶことができる。
また、蓋ユニットを炊飯ユニットに対して周方向に相対的に回転させることで、蓋ユニットが炊飯ユニットに対して着脱されるようにしたので、蓋ユニットを上下方向に傾けることなく蓋ユニットを開けることができる。したがって、蓋ユニットに付着した露が周囲に落下するのを抑制することができる。また、蓋ユニットは炊飯ユニットに対して着脱可能であるので、蓋ユニットを炊飯ユニットから取り外すことで、使用者は蓋ユニットに付着した露の廃棄処理を容易に行うことができる。
実施の形態1に係る電気炊飯器の概観斜視図である。 実施の形態1に係る電気炊飯器の蓋の開閉動作を説明する概観斜視図である。 実施の形態1に係る電気炊飯器の蓋と炊飯ユニットとを分離した状態を説明する斜視図である。 実施の形態1に係る電気炊飯器の蓋ユニットと炊飯ユニットとの着脱構造を説明する図である。 実施の形態1に係る電気炊飯器の概略断面図である。 実施の形態1に係る電気炊飯器を分解した状態を示す概略斜視図である。 実施の形態1に係る電源ユニットのコードリール部を説明する図である。 実施の形態2に係る電気炊飯器の概観斜視図である。 実施の形態2に係る電気炊飯器の蓋ユニットの開閉動作を説明する概略側面図である。 実施の形態2に係る電気炊飯器の露受部の可動構造の一例を説明する図である。 実施の形態1、2に係る電気炊飯器の電源ユニットの変形例を示す概略断面図である。
以下、本発明に係る電気炊飯器の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下に示す図面の形態によって本発明が限定されるものではない。また、各図において、同一の構成には同一の符号を付している。また、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「右」、「左」、「前」、「後」など)を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本願発明を限定するものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る電気炊飯器の概観斜視図である。実施の形態1の電気炊飯器100は、蓋ユニット10と、蓋ユニット10の下側に配置される炊飯ユニット20と、炊飯ユニット20の下側に配置される電源ユニット30とを備える。蓋ユニット10と炊飯ユニット20とは着脱自在であり、また、炊飯ユニット20と電源ユニット30も着脱自在である。
蓋ユニット10は、蓋ユニット10の外郭を構成する蓋本体部11と、蓋本体部11の上面に設けられた表示部12及び操作部13と、蓋ユニット10を炊飯ユニット20に対して固定させる蓋ロック部14とを備える。表示部12は、電気炊飯器100の動作状態や時刻等を表示するためのものであり、例えば液晶画面やLED等、情報を視覚的に報知するための部材で構成される。操作部13は、電気炊飯器100の動作設定を行うための操作入力を受け付けるための入力装置であり、例えばシートスイッチやタッチパネル等で構成される。
炊飯ユニット20は、炊飯ユニット20の外郭を構成する本体部21と、炊飯ユニット20を電源ユニット30に対して固定させる本体ロック部22とを備える。
なお、本体ロック部22の構成については後述する。
電源ユニット30は、電源ユニット30の外郭を構成する電源ユニット本体部31と、電源ユニット30内の制御部33(後述する)に商用電源を供給するための電源コード32とを備えている。
本実施の形態1の蓋ユニット10、炊飯ユニット20、及び電源ユニット30は、それぞれ略直方体の外形を有している。また、蓋ユニット10、炊飯ユニット20、及び電源ユニット30を一体化した図1に示す状態の電気炊飯器100の外形も、略直方体(略箱型)である。そして、蓋ユニット10、炊飯ユニット20、及び電源ユニット30を一体化した状態において、これらの4つの側面は、同一面になるように構成されている。ここで、同一面とは、完全に同一面であることを意味するものではなく、外観上あまり目立たない程度の段差がある場合を含むものとする。このように4つの側面を同一面とすることで、電気炊飯器100を全体として見たときに外形がすっきりして見栄えがよく、また、表面の凹凸を少なくすることで埃等が溜まりにくくなる。なお、本実施の形態1では、隣接する側面により形成される角部を略直角としたデザインの電気炊飯器100を例示したが、側面同士をつなぐ角部を丸めたデザイン、あるいはこの角部を面取りしたデザインとしてもよい。電気炊飯器100の外形が「略直方体(略箱型)」であるというときには、このような角部を丸めたものや面取りしたものも含むものとする。
図2は、実施の形態1に係る電気炊飯器の蓋の開閉動作を説明する概観斜視図である。図2に示すように、本実施の形態1では、蓋ユニット10と炊飯ユニット20とを周方向に相対的に回転させることによって、蓋ユニット10と炊飯ユニット20とが着脱される。
図3は、実施の形態1に係る電気炊飯器の蓋と炊飯ユニットとを分離した状態を説明する斜視図である。なお、図3では蓋ユニット10を裏返した状態(蓋ユニット10の下面111を上に向けた状態)を示し、蓋ユニット10の着脱に関連する構成を中心に示している。また図3では電源ユニット30の図示を省略している。図3に示すように、炊飯ユニット20の本体部21の上面は開口しており、蓋ユニット10は炊飯ユニット20の上面の開口を開閉自在に覆う。
蓋本体部11の下面111には、径方向内側に向かって略水平に突出する複数の係合部15が、周方向に間隔を開けて設けられている。隣り合う係合部15と係合部15との間には、切欠部16が設けられている。本実施の形態1では、4つの係合部15及び切欠部16が設けられている。係合部15と蓋本体部11の内面112との間には、所定高さの隙間113が形成されている。また、蓋本体部11の内部には、炊飯ユニット20内に収容される内釜内を上方から加熱するための蓋ヒーター17が設けられている。
本体部21の上面211には複数の係止爪23が突設され、本体部21内部の略中央には上面を開口し内釜を着脱自在に収容する内釜収容部24が設けられている。複数の係止爪23は、内釜収容部24の開口縁から径方向外側に所定距離だけ離れた位置に、周方向に間隔をあけて設けられている。本実施の形態1の係止爪23は、上面211から上方に向かって延び、その先端部が径方向外側に向かって突出する形状を有しており、断面は概ね鉤状(略L字形)である。係止爪23は、蓋ユニット10を炊飯ユニット20に固定する際に係合部15に係合される部材であり、係合部15と同じ数(本実施の形態1では4つ)だけ設けられている。
図4は、実施の形態1に係る電気炊飯器の蓋ユニットと炊飯ユニットとの着脱構造を説明する図である。図4(a)は、係止爪23と係合部15の要部断面模式図であり、蓋ユニット10が炊飯ユニット20に取り付けられる前の状態を示している。また、図4(b)は係止爪23と係合部15とが係合している状態を示し、図4(c)は図4(b)の係止爪23と係合部15とを周方向に相対的に回転させた状態を示している。図1、図2、図4を参照して蓋ユニット10と炊飯ユニット20の着脱に関する構成を説明する。
蓋ユニット10を炊飯ユニット20に対して固定する際には、使用者は、蓋ユニット10と炊飯ユニット20の向きを図1に示す向きに揃えた上で、蓋ユニット10を炊飯ユニット20に対して上から押し付ける。このようにすると、図4(a)に示すように、係合部15が係止爪23の上に押し当てられ、さらに力が加えられることで係合部15が係止爪23を乗り越え、図4(b)に示すように係止爪23と係合部15とが上下方向に係合された状態となる。図4(b)に示すように、係合部15が係止爪23と本体部21の上面211との間に入り込み、係合部15の上下方向の移動が規制される。これにより、蓋ユニット10が炊飯ユニット20に対して固定され、電気炊飯器100は図1に示すように蓋ユニット10と炊飯ユニット20とで略箱形の形状となる。なお、蓋ユニット10を閉じたときに蓋ユニット10と炊飯ユニット20との間に隙間ができないように、係止爪23と係合部15の寸法を設定する。
なお、図示しないが、係止爪23が係合部15を係止すると、自動的に、あるいは蓋ロック部14に対して使用者から操作が加えられることにより、係止爪23と係合部15との係止状態を固定して両者が相対的に周方向に回転するのを規制する蓋ロック機構が設けられている。この蓋ロック機構により、蓋ユニット10が誤って開放されるのを抑制することができる。ロック機構により蓋ユニット10と炊飯ユニット20とがロックされている状態において、蓋ロック部14に操作が加えられると、ロック機構によるロックが解除される。また、蓋ユニット10が閉じられると、後述する内釜25と蓋ユニット10との間は、図示しないシール部材により密閉される。
蓋ユニット10を炊飯ユニット20から取り外す際には、使用者は、図2に示すように、蓋ユニット10と炊飯ユニット20とを相対的に周方向に回転させる。このようにすると、図4(c)に示すように、係止爪23が係合部15から離れて切欠部16と対向する位置に移動する。これにより、蓋ユニット10と炊飯ユニット20との固定状態が解除され、蓋ユニット10を炊飯ユニット20から取り外すことができるようになる。そして、使用者は、炊飯ユニット20の外形から径方向に飛び出した蓋ユニット10の角部分(図2参照)を把持し、蓋ユニット10を持ち上げることで、炊飯ユニット20から蓋ユニット10を取り外すことができる。
従来の炊飯器においては、蓋は炊飯器本体の後部に設けられたヒンジにより上下方向に回動する構成が一般的であり、蓋を開けると炊飯器全体の高さが高くなってしまう。このため、蓋を全開状態にするために炊飯器の設置場所が限定される、また、キッチンのキャビネットに収納して炊飯器を使用する際に蓋が開ききらない、といった課題が生じうる。しかしながら、本実施の形態1によれば、蓋ユニット10を開けるときの高さが、従来のヒンジを用いたものよりも低いので、炊飯器の設置場所の自由度を高めることができる。また、従来のヒンジを用いた蓋においては、蓋の開放に伴って蓋が高さ方向に傾斜すると、蓋に付着した露が集まって炊飯器の周囲に露ダレが生じやすい。しかし、本実施の形態1によれば、蓋ユニット10を高さ方向に傾斜させることなく取り外すことができるので、露ダレが生じにくく、露ダレによる使用者の不快感を低減させることができる。また、蓋ユニット10を炊飯ユニット20から取り外すことができるので、蓋ユニット10だけを流し台等に持って行くことで、蓋ユニット10に付着した露を容易に捨てることができる。
なお、蓋ユニット10を炊飯ユニット20に対して固定する際には、使用者は、蓋ユニット10を取り外すときと逆の操作を行ってもよい。すなわち、まず、係止爪23が切欠部16と相対するようにして蓋ユニット10と炊飯ユニット20の向きを調整した上で(図2、図4(c)参照)、蓋ユニット10を炊飯ユニット20の上に載せ、蓋ユニット10と炊飯ユニット20とを相対的に回転させ、係止爪23に係合部15を係止させる(図1、図4(b)参照)。このような操作によっても、蓋ユニット10を炊飯ユニット20に対して固定することができる。
係止爪23と係合部15との係合状態を解除するための回転角度θ1(図4(b)、(c)参照)は、小さすぎると蓋ユニット10が容易に外れるため誤って取り外されてしまう可能性がある。また、回転させた状態で蓋ユニット10を持ち上げるときには、炊飯ユニット20の本体部21の外形から飛び出す蓋ユニット10の角部分(図2参照)が使用者の持ち手となるが、回転角度θ1が小さすぎると持ち手となる角部分も小さくなって使用者は蓋ユニット10を持ち上げにくくなる。一方、回転角度θ1が大きすぎると、蓋ユニット10を取り外すために使用者が蓋ユニット10を回転させる動作が大きくなり、操作性の低下が懸念される。このため、回転角度θ1は、蓋ユニット10を取り外す際の把持のしやすさや開けやすさを考慮して決定するのがよい。例えば、本実施の形態1のように蓋ユニット10及び炊飯ユニット20の平面形状が正方形に近いようなものであれば、数値を厳密に規定するものではないが、回転角度θ1は、略10°〜略60°程度が好ましい。
なお、本実施の形態1で示した係合部15及び係止爪23の具体的形状は図示のものに限定されない。例えば、本実施の形態1の係止爪23は、先端部が径方向外側に向かって突出する形状であったが、これを径方向内側に向かって突出する形状とし、それに合わせて係合部15の突出方向も径方向外側に突出する形状としてもよい。また、本実施の形態1の係合部15及び係止爪23の平面形状は、概ね弧状であるが、蓋ユニット10の着脱時の操作性や、固定性能を考慮して、任意の形状を採用することができる。
図5は、実施の形態1に係る電気炊飯器の概略断面図である。なお、図5では、電気炊飯器100の内部構造を中心に示しており、前述した蓋ユニット10の着脱に関する構造は図示していない。
炊飯ユニット20の内釜収容部24の内部には、米や水等の炊飯物を入れる内釜25が着脱自在に収容されている。内釜収容部24の下側であって内釜25の概ね底部近傍と相対する位置には、内釜25を加熱する加熱部として誘導加熱コイル26が設けられている。誘導加熱コイル26は、電流が流れることにより磁界を発生させ、内釜25を加熱する。なお、内釜25を加熱する加熱部は誘導加熱コイルに限定されず、例えばアルミニウムなどの熱伝導率の高い金属で作られた平板の内部に電気ヒーターが埋設されたものなど、電力供給を受けて内釜25を加熱する任意のものを採用することができる。また、内釜25を側面から加熱する加熱部をさらに設けてもよい。
炊飯ユニット20の本体部21内の底部には、電源ユニット30から受電するための受電部として、加熱用受電コイル27が設けられている。また、電源ユニット30の電源ユニット本体部31内の上部であって、電源ユニット30の上に炊飯ユニット20を載置した状態において加熱用受電コイル27と対向する位置に、炊飯ユニット20への給電部としての加熱用給電コイル34が設けられている。また、電源ユニット30内には、電源コード32を介して供給される商用電流を、例えば20kHz以上の高周波電流に変換して加熱用給電コイル34に供給する回路を含む制御部33が設けられている。
操作部13に対して炊飯を実行するための操作入力が行われると、操作部13から出力された信号が制御部33に伝達され、炊飯を行うための電流が制御部33から加熱用給電コイル34に供給される。加熱用給電コイル34に電流が供給されることで、加熱用給電コイル34の周りに磁界が発生し、磁界中にある導線には、ファラデーの法則により誘導起電力が発生する。これにより、加熱用給電コイル34に近接配置された加熱用受電コイル27に電流が流れ、加熱用受電コイル27と電気的に接続されている誘導加熱コイル26にも電流が流れて、内釜25が誘導加熱される。なお、加熱用給電コイル34と加熱用受電コイル27との間の距離は近い方が送電ロスが少なくなるため、両者を近づけるのが好ましいが、コイルの表面に傷が付くと絶縁不良や感電、ショートにつながりうるため、本体部21の加熱用受電コイル27の下側の下面212及び電源ユニット本体部31の加熱用給電コイル34の上側の上面311のそれぞれが、各コイルを覆っている。
本実施の形態1では、高温化を抑制するために冷却が必要な発熱部品、具体的には制御部33の一部を構成する回路基板及び加熱用給電コイル34と、加熱用受電コイル27及び誘導加熱コイル26とが、それぞれ着脱可能な電源ユニット30と炊飯ユニット20とに分かれて収容されている。このように分かれて配置された部品を冷却するために電源ユニット30と炊飯ユニット20にそれぞれ異なる冷却ファンを設けることも可能であるが、本実施の形態1では以下に説明するように、1つの冷却ファンにて双方の発熱部品を冷却できるように構成されている。
具体的には、電源ユニット本体部31の側面(下面でもよい)の一部には吸気口313が形成され、電源ユニット本体部31内には、炊飯ユニット20が配置されている上方に向かって風を送出するように配置された冷却ファン35が設けられている。冷却ファン35の動作により生成される冷却風の風路上に制御部33が配置あるいは近接するようにして、冷却ファン35と制御部33の位置関係が設定されている。また、電源ユニット本体部31の上面311には、冷却ファン35の冷却風の送出側に相対する排気口314が形成され、この排気口314に相対する本体部21の下面212には吸気口213が形成されている。本体部21と電源ユニット本体部31は、排気口314と吸気口213を介して連通している。また、炊飯ユニット20の側面には、排気口214が形成されている。
このような構成において、制御部33に制御されて冷却ファン35が動作すると、吸気口313から電源ユニット本体部31内に外部の空気が吸い込まれる。電源ユニット本体部31内に入った空気は、冷却ファン35により冷却風として送出され、この過程において制御部33の回路部品や加熱用給電コイル34が冷却される。また冷却風は、排気口314、吸気口213を介して本体部21内に進入し、加熱用受電コイル27や誘導加熱コイル26の近傍を通過しながらこれらを冷却する。その後冷却風は、排気口214から外部へと排気される。このように本実施の形態1では、電源ユニット30に設けられた冷却ファン35のみにより、電源ユニット30と炊飯ユニット20内の発熱部品を冷却することができる。
また、冷却ファン35は通常は直流電流または商用電流により駆動されるのに対して、誘導加熱コイル26は高周波電流により駆動されるのが一般的である。したがって、冷却ファン35と誘導加熱コイル26とでは周波数や電圧が異なり、炊飯ユニット20に冷却ファンを別途設けるとすると、誘導加熱コイル26へ給電するための加熱用給電コイル34と加熱用受電コイル27の他に、冷却ファン用の電源供給部が必要となってしまう。しかし、本実施の形態1のように構成することで、冷却ファン用の専用の電源供給部が不要となり、部品点数を抑制できる。
また、電気炊飯器100には、炊飯ユニット20と電源ユニット30とを固定するための機構として、本体ロック機構が設けられている。本実施の形態1では、本体部21の対向する側面に回動可能に軸部221により軸支された鉤状の本体ロック部22の先端の係止部を、電源ユニット本体部31に形成されたロック用凹部315に係止させる構成である。本体ロック部22は、バネや材料の弾性特性により係止する方向に付勢されており、使用者が本体ロック部22の軸部221の上部を押して図5に破線で示すように本体ロック部22を内側に傾倒させることで、本体ロック部22がロック用凹部315から外れ、炊飯ユニット20と電源ユニット30を分離させることができる。電源ユニット30から取り外した炊飯ユニット20を食卓等に載置する際には、炊飯ユニット20の底面が食卓等への載置面となるが、本体ロック部22を炊飯ユニット20の底面から下に突出しないように倒伏させることで、炊飯ユニット20を載置する際に本体ロック部22が邪魔になることもない。
なお、本実施の形態1で示した本体ロック部22に相当する構成を電源ユニット30に設け、ロック用凹部315に相当する構成を炊飯ユニット20に設けてもよい。本体ロック機構の具体的な形状や数は図示のものに限定されず、任意の具体的構成を採用することができる。
次に、蓋ユニット10に設けられた表示部12、操作部13、及び蓋ヒーター17に電力を供給するための構成と、表示部12及び操作部13と制御部33とが信号の授受を行うための構成について説明する。
図6は、実施の形態1に係る電気炊飯器を分解した状態を示す概略斜視図である。図6に示すように、表示部12と操作部13が動作を行うための電力を供給するとともに表示部12及び操作部13が制御部33と信号の伝送を行うための構成として、第一コイル181、第二コイル281、第三コイル291、及び第四コイル371が設けられている。第一コイル181は、蓋ユニット10内の下面111に近接した位置に設けられ、第二コイル281は、炊飯ユニット20内の上面211に近接した位置であって蓋ユニット10が閉じられた状態において第一コイル181と対向する位置に設けられている。また、第三コイル291は、炊飯ユニット20内の下面212に近接した位置に設けられ、第四コイル371は、電源ユニット30内の上面311に近接した位置であって炊飯ユニット20が電源ユニット30に取り付けられた状態において第三コイル291と対向する位置に設けられている。
第一コイル181は表示部12及び操作部13と電気的に接続され、第二コイル281は第三コイル291と電気的に接続され、第四コイル371は制御部33と電気的に接続されている。第一コイル181と第二コイル281、及び第三コイル291と第四コイル371との間では、電磁誘導による非接触の給電が可能であり、第一コイル181と第三コイル291が受電コイルとして機能し、第二コイル281及び第四コイル371が給電コイルとして機能する。第一コイル181、第二コイル281、第三コイル291、及び第四コイル371を介して供給された電力は、蓋ユニット10に設けられた図示しない蓄電装置に蓄えられ、炊飯ユニット20及び蓋ユニット10が電源ユニット30から取り外されている状態においては、この蓄電装置に蓄えられた電力により表示部12は時刻表示等の表示を行うことができる。
また、第一コイル181と第二コイル281、及び第三コイル291と第四コイル371との間では、電磁誘導による非接触の通信が可能である。
制御部33が、表示部12に表示制御信号を送信する場合、制御部33は、表示制御信号に応じて第四コイル371に流す電流を制御する。第四コイル371に電流が流れることで、第三コイル291に電磁誘導による電流が流れ、第三コイル291に接続された第二コイル281にも電流が流れる。さらに、第二コイル281に電流が流れることで、第一コイル181に電磁誘導による電流が流れ、第一コイル181に接続された表示部12は、その電流から表示制御信号の成分を取り出し、取り出した情報に基づいて表示動作を行う。
また、操作部13が、制御部33に操作信号を送信する場合、操作部13は、操作信号に応じて第一コイル181に流す電流を制御する。第一コイル181に電流が流れることで、第二コイル281に電磁誘導による電流が流れ、第二コイル281に接続された第三コイル291にも電流が流れる。さらに、第三コイル291に電流が流れることで、第四コイル371に電磁誘導による電流が流れ、第四コイル371に接続された制御部33にも電流が流れる。制御部33は、その電流から操作信号の成分を取り出し、取り出した情報に基づいて電気炊飯器100の動作制御を行う。
また、これら操作表示部用のコイルと同様の配置により、蓋ユニット10には蓋ヒーター用の第一コイル182が設けられ、炊飯ユニット20には蓋ヒーター用の第二コイル282及び蓋ヒーター用の第三コイル292が設けられ、電源ユニット30には蓋ヒーター用の第四コイル372が設けられている。蓋ヒーター17は蓋ヒーター用の第一コイル182に接続され、制御部33は蓋ヒーター用の第四コイル372に接続されており、蓋ヒーター17への電源はこれら蓋ヒーター用の第四コイル372、蓋ヒーター用の第三コイル292、蓋ヒーター用の第二コイル282、及び蓋ヒーター用の第一コイル182を介して供給される。
このようにすることで、外部に露出する信号線や電力供給線を設けることなく、電源ユニット30から蓋ユニット10に電力供給を行ったり、電源ユニット30内の制御部33と蓋ユニット10に設けられた表示部12や操作部13との間で信号の伝送を行ったりすることができる。したがって、蓋ユニット10、炊飯ユニット20、及び電源ユニット30を取り外した際に、配線が邪魔になることがなく、取り扱いやすい。
図7は、実施の形態1に係る電源ユニットのコードリール部を説明する図である。図7は、図示の関係上、電源ユニット30のうちコードリール部36に関連する構成を中心に示しており、加熱用給電コイル34等の一部の構成については図示を省略している。図7に示すように、コードリール部36は、内部に制御部33や冷却ファン35等の部材を収容する円筒部361と、円筒部361の径方向外側に設けられた巻きバネ362と、巻きバネ362の径方向外側に設けられたコード収納部363とを備える。コード収納部363は水平方向に回転可能に構成されており、コード収納部363の凹みに、電源コード32が巻き付けられている。
このコード収納部363は、巻きバネ362によって電源コード32を巻き取る方向に付勢されており、電源コード32を使用しない際には電源コード32はコード収納部363に巻き取られて電源ユニット30内に収納される。このため、電源コード32を使用していない場合、すなわち炊飯を行っていない場合には、電源コード32が外側へはみ出すことがなく、見栄えを良くすることができる。また、電気炊飯器100全体や電源ユニット30を持ち運ぶ際にも、電源ユニット30から電源コード32が垂れ下がらないので取り扱いが容易となり、使い勝手を向上させることができる。
以上のように本実施の形態1の電気炊飯器100は、蓋ユニット10、炊飯ユニット20、及び電源ユニット30をそれぞれ着脱可能な構成とした。炊飯ユニット20と蓋ユニット10、及び炊飯ユニット20と電源ユニット30を、それぞれ着脱自在に構成したので、炊飯が終了すると炊飯ユニット20のみ、あるいは炊飯ユニット20と蓋ユニット10とを他のユニットから取り外すことで、炊飯物の入った内釜25が収容された炊飯ユニット20が軽量化され、使用者は炊飯物を容易に持ち運ぶことができる。
また、本実施の形態1では、蓋ユニット10と炊飯ユニット20とを相対的に周方向に回転させることで、蓋ユニット10を炊飯ユニット20から取り外すことができる。このため、蓋ユニット10を開けるときの電気炊飯器100全体の高さを、従来の炊飯器の後部に取り付けられたヒンジを用いて開閉する蓋を備えた炊飯器よりも低くすることができ、電気炊飯器100の設置場所の自由度を高めることができる。また、蓋ユニット10を高さ方向に傾斜させることなく取り外すことができるので、露ダレが生じにくく、露ダレによる使用者の不快感を低減させることができる。
また、本実施の形態1では、蓋ユニット10を炊飯ユニット20に対して上から押し付けることで、蓋ユニット10を炊飯ユニット20に対して固定することのできる係合部15と係止爪23とを備えた。このため、蓋ユニット10の取り付けが容易であり、使い勝手がよい。
また、蓋ユニット10、炊飯ユニット20、及び電源ユニット30を組み合わせた状態において、略直方体となるように構成し、側面を同一面とした。このため、外形がすっきりして見栄えのよいデザイン性に優れた電気炊飯器100を得ることができる。
また、電源ユニット30に電源コード32を設け、電源コード32を介して供給された電力をコイルを用いて内釜25の加熱部(誘導加熱コイル26)に送電するようにし、蓋ユニット10及び炊飯ユニット20からは電源コードや配線等の部品が突出しない構成とした。このため、蓋ユニット10及び炊飯ユニット20を持ち運ぶ際に、電源コード等が邪魔になることがなく、取り扱いが容易である。
また、蓋ユニット10に設けた表示部12、操作部13、及び蓋ヒーター17へは、蓋ユニット10、炊飯ユニット20、及び電源ユニット30の対向する位置にそれぞれ設けたコイルを介して電力を供給するようにした。また、表示部12及び操作部13と制御部33との間の信号の授受も、このコイルを用いて行うようにした。このため、外部に露出する電力供給線や信号線を設けることなく、炊飯ユニット20に対して着脱可能な蓋ユニット10に対して電力供給や信号の授受を行うことができる。したがって、蓋ユニット10、炊飯ユニット20、及び電源ユニット30を取り外した際に、配線が邪魔になることがなく、取り扱い性を向上させることができる。
実施の形態2.
前述の実施の形態1では、蓋ユニット10と炊飯ユニット20とを相対的に周方向に回転させることで、蓋ユニット10を取り外すことのできる構成を説明した。本実施の形態2では、蓋ユニット10の他の開閉構造を説明する。なお、本実施の形態2では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付す。
図8は、実施の形態2に係る電気炊飯器の概観斜視図である。本実施の形態2の電気炊飯器100Aは、蓋ユニット10を炊飯ユニット20に対して開閉可能に支持するための構成として、電気炊飯器100Aの対向する左右側面にそれぞれ設けられた一対の蓋支持部40を備えている。実施の形態1で示した係合部15及び係止爪23は、本実施の形態2の電気炊飯器100Aには設けられていない。
図9は、実施の形態2に係る電気炊飯器の蓋ユニットの開閉動作を説明する概略側面図である。図9(a)は本実施の形態2に係る電気炊飯器100A、図9(b)は蓋部70がヒンジ72を介して炊飯ユニット71の上面開口を開閉する従来の炊飯器を比較のために示したものである。図9(a)に示すように、蓋支持部40は、アーム401と、本体部21の側面に設けられアーム401の一方の端部を支持する回動軸402と、アーム401のもう一方の端部を蓋本体部11の側面に取り付ける取付部403とを備える。本実施の形態2では、回動軸402は、蓋本体部11の奥行き方向の略中央よりも後方側(図9の紙面右側)であって本体部21の高さ方向略中央位置に設けられ、取付部403は、回動軸402よりも前面寄りに設けられている。
アーム401、回動軸402、及び取付部403は、中空状であり、その中空部には、蓋ユニット10に設けられた表示部12、操作部13、及び蓋ヒーター17に電力を供給するためのリード線、表示部12及び操作部13と制御部33との間で信号の伝送を行うための信号線が通っている。なお、このリード線と信号線とを配線41と称して図9に図示する。
アーム401は、回動軸402を中心にして本体部21の側面に沿って前後方向に回動し、このアーム401の回動に伴って蓋ユニット10が移動して炊飯ユニット20の上面開口を開閉する。蓋ユニット10が炊飯ユニット20の上面開口を覆っている状態においては蓋ユニット10の前後方向は略水平となり、炊飯ユニット20の背面側に向かって回動して全開位置になると、蓋ユニット10の前後方向が略鉛直に向くようにして、アーム401の長軸方向と蓋ユニット10の前後方向との成す角度θ2が設定されている。全開位置において蓋ユニット10は炊飯ユニット20の後方に移動するので、使用者が炊飯ユニット20から米飯を取り出したり内釜25を着脱したりする際に蓋ユニット10が邪魔になることもない。
図9(a)、(b)では、比較のために炊飯ユニット20と炊飯ユニット71の上面高さを揃えた状態で図示している。図9(b)に示すように従来の炊飯器は蓋部70を全開状態にする過程において蓋部70が炊飯ユニット71の上に直立するのに対し、図9(a)に示すように本実施の形態2の電気炊飯器100Aは、蓋ユニット10は直立することなく炊飯ユニット20の上を通過し、全開状態となったときに炊飯ユニット20の背面において直立する。このように、本実施の形態2の電気炊飯器100Aは、蓋ユニット10が開閉されるときに蓋ユニット10の手前側の端部が描く軌跡の高さを、従来の炊飯器と比べて低くすることができる。蓋ユニット10を開閉するときの電気炊飯器100Aの全高を低くすることができるので、従来の炊飯器と比べて上下方向に狭い場所に電気炊飯器100Aを設置することができ、設置場所の自由度を高めることができる。
また、炊飯ユニット20の本体部21の背面には、蓋ユニット10から落ちる露を受けるための露受部42が、後方に向かって突出している。露受部42は、上面を開口した皿状あるいは箱状の部材であり、全開状態となって起立したときの蓋ユニット10の下方に設けられている。本実施の形態2の露受部42は、その内部に蓋ユニット10の一部を収容するようになっている。蓋ユニット10が全開位置まで移動すると、蓋ユニット10の端部が露受部42に当接して、蓋ユニット10のそれ以上の回動が阻止される。また、本実施の形態2の露受部42は、本体部21の背面に設けられており、炊飯ユニット20が電源ユニット30から取り外された状態においても蓋ユニット10から落ちる露を受けることができる。
なお、露受部42は、炊飯ユニット20に対して固定されたものであってもよいが、炊飯ユニット20から突出自在に構成してもよい。例えば、炊飯ユニット20内に、露受部42を収納する収納空間を設けるとともに、この収納空間内から使用者が露受部42を引き出すことができるように構成してもよい。このようにすることで、使用者は露受部42を使用するときのみ露受部42を炊飯ユニット20から突出させることができ、露受部42を使用しないときには露受部42が邪魔にならない。また、露受部42を炊飯ユニット20に対して着脱自在に設け、必要な場合にのみ使用者が露受部42を取り付けることができるようにしてもよい。
次に、蓋ユニット10の開閉動作に伴って露受部42が炊飯ユニット20に収納、突出する可動構造の一例を説明する。
図10は、実施の形態2に係る電気炊飯器の露受部の可動構造の一例を説明する図である。図10に示す例では、本体部21の内部には、回動軸402を中心として回動するアーム401の動きに伴って回転する第一歯車43が設けられている。また、本体部21の内部には、この第一歯車43の外周面と当接して第一歯車43の回転力を受ける第二歯車44が設けられている。また、本体部21の底部近傍には、露受部42を収納する収納空間が設けられている。露受部42と第二歯車44との間には、第二歯車44の回転運動を受けて前後方向に移動する図示しないラックが介在している。
蓋ユニット10が開放されると、アーム401の回動に伴って第一歯車43が右回りに回転し、第一歯車43の回転を受けて第二歯車44が第一歯車43とは反対方向に回転し、第二歯車44の回転を受けて後方に移動するラックを介して露受部42が後方に突出する。蓋ユニット10が閉じられるときには、開放されるときと逆の動作により、露受部42が前方に移動して本体部21内に収納される。このように図10の例では蓋ユニット10の開閉動作と連動して露受部42が本体部21から露出、収納されるので、蓋ユニット10の傾斜に伴って蓋ユニット10から落下する露を露受部42にて受けることができる。また、蓋ユニット10が閉じられているときには露受部42は本体部21内に収納されているので、露受部42が邪魔にならず、また外観もよい。
なお、図10の例では、アーム401の回転運動を直線運動として露受部42に伝達して露受部42がスライドする可動構造を示したが、可動構造の具体的構成はこれに限らず、蓋ユニット10の開閉動作と連動して露受部42が突出可能な構造であれば他の構造を用いてもよい。
以上のように本実施の形態2の電気炊飯器100Aは、蓋ユニット10に一端が取り付けられたアーム401の他端を、炊飯ユニット20の側面に設けられた回動軸402に取り付け、蓋ユニット10を、アーム401を介して回動軸402を中心に回動させることで、蓋ユニット10が炊飯ユニット20の上面を開閉するようにした。蓋ユニット10が開け閉めされる際には、蓋ユニット10は、炊飯ユニット20の側面に取り付けられた回動軸402を中心に回動しつつ変位するので、蓋ユニット10を開け閉めする途中での電気炊飯器100Aの全高を抑えることができる。
また、本実施の形態2では、蓋ユニット10が開放されたときに蓋ユニット10の下方に位置し蓋ユニット10から流れ落ちる露を受ける露受部42を設けた。このため、蓋ユニット10に付着した露が、電気炊飯器100Aの設置場所に落下するのを抑制して露ダレによる使用者の不快感を抑えることができる。
また、蓋ユニット10の開閉動作に伴って露受部42を炊飯ユニット20から送り出し、あるいは収納可能に構成した。このため、蓋ユニット10が閉じられているときには露受部42は炊飯ユニット20内に収納されて使用者の持ち運びの邪魔になることがない。また、蓋ユニット10が開放されると、使用者が露受部42を手動で引き出さなくとも自動的に露受部42が突出するので、蓋ユニット10から落下する露を受けることができる。
なお、本実施の形態2では露受部42を炊飯ユニット20に設けた例を示したが、露受部42を電源ユニット30に設けることもできる。
なお、前述の実施の形態1、2で示した電源ユニット30を以下のように変形させることもできる。
図11は、実施の形態1、2に係る電気炊飯器の電源ユニットの変形例を示す概略断面図である。図11に示す電源ユニット30Aの上面には、例えば結晶化ガラスや線膨張係数の低いセラミックで構成された天板部51が設けられている。また、天板部51の裏面側には、一対の操作用電極を備え、電源ユニット30Aが卓上型の誘導加熱調理器として機能するときに使用者からの操作入力を受ける操作部52が設けられている。操作部52の一対の操作用電極は、電極間の静電容量の変化を検出して動作する静電スイッチであり、操作部52は制御部33と電気的に接続されていて操作部52からの出力は制御部33に入力される。
また、電源ユニット30Aの上面及び天板部51の略中央には、接触式の温度センサを備えた温度検出部53が設けられている。温度検出部53は、電源ユニット30Aの上面及び天板部51を貫通した状態で配置され、かつ下方からバネ54で支持されている。温度検出部53は、天板部51の上面から上に突出するようにして、バネ54によって上方に向かって付勢されている。温度検出部53からの出力は、制御部33に入力される。天板部51の上に鍋等の被加熱物が載置されると、温度検出部53が被加熱物の底面に接触して被加熱物の温度を検出し、制御部33は温度検出部53により検出された温度に基づいて誘導加熱コイル26に流す高周波電流を制御する。また、電源ユニット30Aの上に炊飯ユニット20が取り付けられている状態においては、温度検出部53は内釜25の底面に接触して内釜25の温度を検出することができる。
このようにすることで、炊飯ユニット20にて炊飯を行っていないときには、電源ユニット30Aを、それ単独で卓上型の誘導加熱調理器として用いることができる。
なお、上記実施の形態1、2では、内釜を加熱する加熱部に供給する電力を外部から受電する受電部として加熱用受電コイルを炊飯ユニットに設け、その加熱用受電コイルに電力供給する給電部として加熱用給電コイルを電源ユニットに設けることを説明した。しかし、受電部と給電部の具体的構成は、そのようなコイルに限定されない。例えば、電源ユニットには、制御部と電気的に接続された送電端子を、電源ユニットの上面に設ける。また、炊飯ユニットには、炊飯ユニットを電源ユニットの上に取り付けた際に送電端子と電気的に接合される位置に、加熱部に電気的に接続された受電端子を設ける。そして、送電端子と受電端子を経由して、加熱部へ電力を供給する。このようにしても、ケーブル配線を用いることなく、電源ユニットから炊飯ユニットの加熱部に電力供給を行うことができるので、炊飯ユニットと電源ユニットとの着脱が容易である。
10 蓋ユニット、11 蓋本体部、12 表示部、13 操作部、14 蓋ロック部、15 係合部、16 切欠部、17 蓋ヒーター、20 炊飯ユニット、21 本体部、22 本体ロック部、23 係止爪、24 内釜収容部、25 内釜、26 誘導加熱コイル、27 加熱用受電コイル、30 電源ユニット、30A 電源ユニット、31 電源ユニット本体部、32 電源コード、33 制御部、34 加熱用給電コイル、35 冷却ファン、36 コードリール部、40 蓋支持部、41 配線、42 露受部、43 第一歯車、44 第二歯車、51 天板部、52 操作部、53 温度検出部、54 バネ、70 蓋部、71 炊飯ユニット、72 ヒンジ、100 電気炊飯器、100A 電気炊飯器、111 下面、112 内面、113 隙間、181 第一コイル、182 第一コイル、211 上面、212 下面、213 吸気口、214 排気口、221 軸部、281 第二コイル、282 第二コイル、291 第三コイル、292 第三コイル、311 上面、313 吸気口、314 排気口、315 ロック用凹部、361 円筒部、362 巻きバネ、363 コード収納部、371 第四コイル、372 第四コイル、401 アーム、402 回動軸、403 取付部。

Claims (12)

  1. 上面を開口し内部に内釜を収納する本体部、電力供給を受けて前記内釜を加熱する加熱部、及び前記加熱部に供給する電力を外部から受電する受電部を有する炊飯ユニットと、
    前記炊飯ユニットの上面の開口を開閉自在に覆う蓋ユニットと、
    前記受電部に電力供給する給電部、及び前記給電部が供給する電力を制御する制御部を有する電源ユニットとを備え、
    前記炊飯ユニットは、前記電源ユニットの上に着脱自在に装着され、前記電源ユニットの上に装着された状態で前記受電部が前記電源ユニットの前記給電部から電力供給を受け、
    前記蓋ユニットは、当該蓋ユニットを前記炊飯ユニットに対して周方向に相対的に回転させることで、前記炊飯ユニットに対して着脱される
    ことを特徴とする電気炊飯器。
  2. 前記炊飯ユニットの上面には、径方向外側又は内側に向かって延びる先端部を有する複数の係止爪が、周方向に沿って設けられ、
    前記蓋ユニットの下面には、前記係止爪と前記炊飯ユニットの上面との間に係合される複数の係合部が、周方向に沿って設けられており、
    前記蓋ユニットを前記炊飯ユニットから離脱する方向に回転させると、前記係合部が前記係止爪と前記炊飯ユニットの上面との間から外れる
    ことを特徴とする請求項1記載の電気炊飯器。
  3. 前記係止爪は、上下方向に弾性変形可能であり、
    前記蓋ユニットが前記炊飯ユニットの上面に上から押し付けられると、前記係合部が前記係止爪を乗り越えて前記係止爪と前記炊飯ユニットの上面との間に係合される
    ことを特徴とする請求項2記載の電気炊飯器。
  4. 前記蓋ユニットを、前記炊飯ユニットに対して周方向に10°〜60°回転させることで、前記蓋ユニットが前記炊飯ユニットから取り外される
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電気炊飯器。
  5. 上面を開口し内部に内釜を収納する本体部、電力供給を受けて前記内釜を加熱する加熱部、及び前記加熱部に供給する電力を外部から受電する受電部を備えた炊飯ユニットと、
    前記炊飯ユニットの上面の開口を開閉自在に覆う蓋ユニットと、
    前記受電部に電力供給する給電部、及び前記給電部が供給する電力を制御する制御部を備えた電源ユニットとを備え、
    前記炊飯ユニットは、前記電源ユニットの上に着脱自在に装着され、前記電源ユニットの上に装着された状態で前記受電部が前記電源ユニットの前記給電部から電力供給を受け、
    前記蓋ユニットは、前記本体部の対向する側面に設けられた一対の蓋支持部によって前記炊飯ユニットに取り付けられており、
    前記蓋支持部は、
    前記本体部の側面に設けられた回動軸と、
    一端が前記蓋ユニットに取り付けられ、他端が前記回動軸に軸支されたアームとを備え、
    前記回動軸を中心に前記アームが回動することで、前記アームに取り付けられた前記蓋ユニットが前記本体部の上面の開口を開閉する
    ことを特徴とする電気炊飯器。
  6. 前記炊飯ユニット又は前記電源ユニットは、全開状態の前記蓋ユニットの下方に設けられ、前記蓋ユニットから滴下する露を受ける露受部を備えた
    ことを特徴とする請求項5記載の電気炊飯器。
  7. 前記露受部は、前記炊飯ユニット又は前記電源ユニットに、突出自在に収容される
    ことを特徴とする請求項6記載の電気炊飯器。
  8. 前記アームの回動動作に伴って回転する第一歯車と、
    前記第一歯車と歯合して前記第一歯車と反対方向に回転する第二歯車と、
    前記第二歯車の回転動作を直線動作として前記露受部に伝達するラックとを備え、
    前記蓋ユニットの開放動作と連動して前記露受部が突出する
    ことを特徴とする請求項7記載の電気炊飯器。
  9. 前記蓋ユニット、前記炊飯ユニット、及び前記電源ユニットが一体化された状態において、前記蓋ユニット、前記炊飯ユニット、及び前記電源ユニットの側面は同一面となる
    ことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の電気炊飯器。
  10. 前記炊飯ユニットは、蓋ユニット用第一給電コイルを備え、
    前記蓋ユニットは、前記炊飯ユニットに取り付けられたときに前記蓋ユニット用第一給電コイルと対向する位置に、蓋ユニット用第一受電コイルを備えており、
    前記蓋ユニット用第一受電コイルは、前記蓋ユニット用第一給電コイルから供給された電力を、前記蓋ユニットに設けられた電気負荷に供給する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の電気炊飯器。
  11. 前記電気負荷は、電気炊飯器の動作状態を表示する表示部と前記内釜を上方から加熱する蓋ヒーターのいずれか又は両方である
    ことを特徴とする請求項10記載の電気炊飯器。
  12. 前記電源ユニットは、前記制御部から電力を供給される蓋ユニット用第二給電コイルを備え、
    前記炊飯ユニットは、前記電源ユニットに取り付けられたときに前記蓋ユニット用第二給電コイルと対向する位置に、蓋ユニット用第二受電コイルを備えており、
    前記蓋ユニット用第二受電コイルは、前記蓋ユニット用第二給電コイルから供給された電力を、前記蓋ユニット用第一給電コイルに供給する
    ことを特徴とする請求項10又は請求項11記載の電気炊飯器。
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