JP2014033439A - 画像処理装置、画像形成装置、プログラム、および記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】原本との区別が容易な複写物を出力可能にする。
【解決手段】画像処理装置3は、原稿が写真である写真複写モードが選択されると、出力用紙上において原稿画像が印刷される領域の外周に外枠が形成されるように画像データを処理する変倍処理部19を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、写真を複写(コピー)するために前記写真を読み取って得られる画像データに対して画像処理を行う画像処理装置に関する。
従来から、縁無し印刷によって写真コピーを行う複合機が知られている。縁無し印刷の手法としては、例えば下記の特許文献1に示された技術が挙げられる。この特許文献1には、入力された画像データの原稿画像のサイズ(画像の寸法)を出力用紙サイズより僅かに拡大して印刷することにより、縁無し印刷画像を形成する事が開示されている。
国際公開第2003/026277号パンフレット 特開2011−259095号公報
画像処理技術の進展によって写真原本の複写物の画質が向上したため、縁無し印刷によって写真原本を複写する場合、写真原本と複写物との区別を行うのが困難であるという問題が生じる。この問題は、特許文献1のように画像データを僅かに拡大する場合においても同様に生じる。さらに、写真原本から多数の複写物が生成されると前記の問題がより顕著化する。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであり、原本との区別が容易な複写物を出力可能にするような画像処理装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様は、原稿から読み取られた原稿画像の画像データに基づいて前記原稿画像を出力用紙上に印刷する複写処理が行われる際に前記画像データを処理する画像処理装置において、前記原稿が写真である写真複写モードが設定されている場合、前記出力用紙上において前記原稿画像が印刷される領域の外周に外枠が形成されるように前記画像データを処理する外枠形成部を備えたことを特徴とする。
本発明の一態様の構成によれば、前記出力用紙上において前記原稿画像が印刷される領域の外周に外枠が新たに形成されるため、前記外枠によって写真原本と複写物との区別を行うことができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態にかかる画像処理装置を備えている画像形成装置の概略構成を示す図であり、複写モード時におけるデータの流れを示したブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる画像処理装置を備えている画像形成装置の概略構成を示す図であり、scan to e-mailモード時におけるデータの流れを示したブロック図である。 変倍処理部の処理の流れを示したフローチャートである。 (a)は、縁無し印刷を行う場合における変倍処理の条件を示した説明図であり、(b)は縁有り印刷(外枠形成)を行う場合における変倍処理の条件を示した説明図である。 (a)は、縁無しの写真原本を複写して出力される複写物を示した図であり、(b)は、(a)に示す出力用紙をさらに複写して出力される複写物を示した図である。 本発明の変形例(実施形態2)にて出力される複写物であり、外枠にコピー牽制文字が付された複写物を示す図である。 本発明の変形例(実施形態2)の処理手順を示すフローチャートである。 2値化した画像データの画像において写真原本に相当する範囲を示した図である。 本発明の変形例(実施形態4)にて出力される複写物であり、外枠に複写禁止パターンが付された複写物を示す図である。 実施形態6に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図であり、複写モード時におけるデータの流れを示したブロック図である。 図10の原稿検知部の概略構成を示すブロック図である。 原稿の傾き角度を説明するための図である。 著作権符号が配置変更される前の原稿画像を示す図である。 著作権符号が配置変更された後の原稿画像を示す図である。 注目画素、および、注目画素の近傍の24画素を示した図である。 実施形態7に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図であり、複写モード時におけるデータの流れを示したブロック図である。 端部画素削除部にて削除される各部分を説明する図である。 エッジ隣接領域を説明するための図である。 実施形態9に係る画像処理装置を備えている画像形成装置の概略構成を示す図であり、複写モード時におけるデータの流れを示したブロック図である。
(実施形態1)
(画像形成装置の全体構成)
図1は、本発明の一実施形態にかかる画像処理装置3を備えている画像形成装置1の概略構成を示すブロック図である。画像形成装置1は、複写モード(コピーモード)、プリンタモード、ファクシミリモード、scan to e-mailモード(イメージ送信)等を実行可能なデジタルカラー複合機である。以下、複写モードが選択されている際の画像形成装置1の処理内容について説明する。
図1に示すように、画像形成装置1は、画像入力装置2、画像処理装置3、画像出力装置4、送受信装置5、記憶部6、および制御部7を備えている。
また、画像処理装置3は、A/D変換部11、シェーディング補正部12、入力処理部13、原稿自動判別部14、下地除去処理部15、色補正部16、黒生成/下色除去部17、空間フィルタ部18、変倍処理部19、出力階調補正部20、中間調生成部21、領域分離部22、および、フォーマット化処理部25を備えている。
画像入力装置2は、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサを備えたスキャナ装置であり、原稿から反射してきた光をCCDラインセンサによりR、G、B(R:赤・G:緑・B:青)に色分解された電気信号に変換する。
CCDラインセンサにより入力されたカラー画像信号(RGBアナログ信号)は、A/D(アナログ・デジタル)変換部11にてデジタル信号に変換される。A/D変換部11から出力されるRGBのデジタルの画像データは、シェーディング補正部12にて画像入力装置2の照明系、結像系、撮像系で生じる各種の歪みが取り除かれる補正が行われ、入力処理部13において色成分毎にγ補正処理などが施される。
入力処理部13から出力された画像データは、記憶部6に引き渡されファイリングデータとして管理される。この場合、上記画像データは、例えば、JPEG圧縮アルゴリズムに基づいてJPEGコードに圧縮されて記憶部6に格納されるようになっている。
コピー出力動作やプリント出力動作が指示された場合は、ハードディスクからJPEGコードが引き出され、不図示のJPEG伸張部に引き渡され、復号化処理がなされRGBの画像データに変換され、この画像データが原稿自動判別部14に入力される。一方、イメージ送信動作の場合はハードディスクからJPEGコードが引き出され、不図示のJPEG伸張部に引き渡され、復号化処理がなされRGBデータに変換された後、PDFファイルに変換され、図示しないメール処理部にて電子メールに添付されて、ネットワーク網や通信回線を介して外部接続装置や通信回線へ向けてデータが伝送される。なお、ファイリングデータの管理やデータの引渡しの動作制御については制御部7が行うものとする。
なお、本実施形態では、入力処理部13から出力された画像データがファイリングされているが、原稿自動判別部14で処理が行われた後の画像データをファイリングするような形態であってもよい。この場合、原稿自動判別部14の判別結果はファイリングされた画像データと対応付けられて記憶される。また、コピー出力動作やプリント出力動作が指示された場合、復号化処理がなされた後の画像データは下地除去処理部15および領域分離部22に送られ、イメージ送信動作の場合、復号化処理がなされた後の画像データからPDFファイルが生成される。
原稿自動判別部14は、入力画像データに基づき、読み取られた原稿がカラー原稿であるか白黒原稿であるのかの判別を行う処理である自動カラー判別処理(ACS:Auto Color Selection)を行う。また、原稿自動判別部14は、読み取られた原稿がブランク原稿であるか否か(無地の原稿であるか否か)を判定する判定処理、原稿の種別が、文字原稿、印刷写真原稿、文字と印刷写真とが混在した文字印刷写真原稿のいずれであるかを判定する判定処理、または、原稿に下地があるか否かの判定処理を行うようになっていてもよい。なお、原稿自動判別部14は、原稿に下地があるか否かを判定する処理を行うようになっている場合、下地があると判定した時に当該下地の濃度を判定するようになっていてもよい。
領域分離部22においては、入力画像データの各画素が属する画像領域の種類の判定が行われる。領域分離部22にて判定される画像領域としては、例えば、黒文字領域、色文字領域、網点領域などがある。領域分離部22による判定結果を示した領域分離信号は、黒生成/下色除去部17、空間フィルタ部18、中間調生成部21に出力される。
下地除去処理部15は、原稿自動判別部14での判定結果や、ユーザによって操作パネル(不図示)から入力される下地除去の除去レベルに基づいて、下地除去処理を行う。
色補正部16は、RGBの画像データを、RGBの補色であるCMY(C:シアン・M:マゼンタ・Y:イエロー)の画像データに変換する処理を行うと共に、色再現性を高める処理を施す。黒生成/下色除去部17は、CMYの画像データをCMYK(K:黒)の4色の画像データに変換する。
空間フィルタ部18は、CMYKの画像データに対して強調処理や平滑化処理を行うものである。
変倍処理部19は、ユーザによって指定された倍率、ページ集約モードが設定された際に指定される倍率に応じて、画像データに対し変倍処理を行う。また、変倍処理部19は、変倍処理を要しない倍率である場合、画像データをスルーするようになっている(つまり入力した画像データに何ら処理を施すことなく出力する)。
また、本実施形態では、利用者が写真複写モードを選択した場合、変倍処理部19は、入力画像データに示される原稿画像の寸法が出力用紙の寸法よりも小さくなるように、前記入力画像データに対して変倍処理を行うようになっている。この点については後に詳述する。
出力階調補正部20は、用紙等の記録媒体に出力するための出力γ補正処理を行い、中間調生成部21は画像を出力するための階調再現処理を行う。中間調生成部21から出力されたCMYKの画像データは画像出力装置4に引き渡され、出力画像が印刷される。
画像出力装置4は、電子写真方式またはインクジェット方式のプリンタであり、中間調生成部21から送られてきた画像データの画像を印刷するようになっている。なお、以上にて説明した、図1の画像処理装置3の各部の画像処理を通常プリンタ用の画像処理と称す。
また、本実施形態の画像出力装置4は、電子写真方式のプリンタではなく、昇華型プリンタであってもよい。この場合、画像処理装置3は、通常プリンタ用の画像処理ではなく、昇華型プリンタ用の画像処理を行う。この昇華型プリンタ用の画像処理を以下説明する。A/D変換部11〜下地除去処理部15、変倍処理部19、領域分離部22の処理内容は、図1のものと同様である。但し、領域分離部22は、領域分離信号を空間フィルタ部18および出力階調補正部20に送るようになっている。そして、色補正部16は、昇華型プリンタの出力特性に基づいて、RGBの画像データをR’G’B’の画像データに変換するようになっており、黒生成/下色除去部17および中間調生成部21は、入力した画像データを処理せずにそのまま出力し(スルーする)、空間フィルタ部18は、R’G’B’の画像データに対して強調処理または平滑化処理を行い、出力階調補正部20はR’G’B’の画像データに対して出力階調補正を行う。そして、昇華型プリンタ(画像出力装置4)は、中間調生成部21から入力したR’G’B’の画像データをCMYの画像データに変換し、画素毎に階調表現がなされるように印刷する。
また、画像形成装置1は、画像出力装置4を2台備え、一方の画像出力装置4が電子写真方式(またはインクジェット方式)のプリンタであり、他方の画像出力装置4が昇華型プリンタであってもよい。この場合、画像形成装置1は、単一の画像処理装置3に対して電子写真方式のプリンタと昇華型プリンタとの両方が接続されている構成である。この構成では、画像処理装置3は、電子写真方式の画像出力装置4を用いてコピーが行われる場合、前述した通常プリンタ用の画像処理を行い、昇華型プリンタを用いてコピーが行われる場合、前述した昇華型プリンタ用の画像処理を行うようになっている。なお、画像形成装置1は、写真複写モード(写真をスキャナで読み込んで出力する)、あるいは、写真プリントモード(例えば、USBメモリに格納されている写真の電子データを読み出して出力する)が選択されている時、昇華型プリンタに印刷を行わせ、写真以外の原稿の複写モードまたはプリントモードが選択されている時、電子写真方式のプリンタに印刷を行わせる構成になっていてもよい。
つぎに、画像形成装置1においてscan to e-mailモードが選択された場合の処理内容を簡単に説明する。図2は、本実施形態の画像形成装置の概略構成を示す図であり、scan to e-mailモード時におけるデータの流れを示したブロック図である。
scan to e-mailモードにおいても、A/D変換部11〜下地除去処理部15、領域分離部22、変倍処理部19の処理内容は、図1のものと同様である。但し、領域分離部22は、領域分離信号を空間フィルタ部18および出力階調補正部20に送るようになっている。
黒生成/下色除去部17、中間調生成部21は、図2に示すように、入力される画像データに対して処理を行わず、この画像データをそのまま後段のブロックに出力する(スルーする)。色補正部16は、CMYの画像データを、一般に普及している表示装置の表示特性に適合したR”G”B”の画像データ(例えばsRGBデータ)に変換する。空間フィルタ部18は、領域分離信号を基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理(強調処理,平滑化処理)を行う。出力階調補正部20は、例えば、文字領域、文字以外の領域毎などそれぞれの領域に最適なガンマ曲線を用いた補正を行う。中間調生成部21から出力されたR”G”B”の画像データは、フォーマット化処理部25においてPDF形式に変更され、図示しないメール処理部にて電子メールに添付され、電子メールがネットワークを介して相手先に送信されることになる。
また、プリンタモードにおける処理の詳細な説明については省略するが、プリンタモードが選択されると、外部機器から記憶部6に画像データが一旦書き込まれ、画像処理装置3が当該画像データを処理して画像出力装置4へ渡し、画像出力装置4が当該画像データに基づいて印刷を行うようになっている。また、画像形成装置1は不図示のファクシミリ処理部を備え、ファクシミリ処理部がファクシミリモードにおいてファクシミリによる送受信を行うようになっている。
なお、以上にて説明した画像形成装置1の処理は、CPU(Central Processing Unit)、あるいは、不図示のDSP(Digital Signal Processor)により制御される。
(変倍処理部19について)
変倍処理部(外枠形成部)19は、画像形成装置1において写真複写モードが設定されると、出力用紙の縁において印刷されない余白領域(以降「外枠」と称す)を生成する縁無し印刷が行われるように、印刷される画像の寸法を縮小あるいは拡大する。
なお、写真複写モードとは、画像入力装置2にて原稿から読み取られた原稿画像の画像データに基づいて前記原稿画像を出力用紙上に印刷する複写モードの一種であって、前記原稿が写真原本である場合のモードである。
そして、写真複写モードは、利用者が操作パネル(不図示)を用いて、写真複写モードを選択する操作を行った場合、あるいは、出力用紙サイズとしてL版、2L版、四切等の写真の規格サイズを選択する操作が行われた場合に画像形成装置1に設定されるようになっている。なお、写真複写モードの場合において所定の出力用紙サイズ(例えばL版)のみに印刷可能なマシンの場合、写真複写モードが選択される操作が行われることによって写真複写モードが設定される。
つぎに、画像形成装置1において写真複写モードが設定され、且つ、画像入力装置2にて写真原本(原稿)が読み取られた後の変倍処理部19の処理の流れを説明する。図3は、変倍処理部19の処理の流れを示したフローチャートである。
まず、変倍処理部19は、画像形成装置1において写真複写モードが設定された場合、写真原本の画像が画像入力装置2に読み取られた後、入力画像サイズと出力用紙サイズとを設定する(S301)。
具体的には、変倍処理部19は、写真原本を読み取って得られる入力画像データに基づいて写真原本(原稿)のサイズ(L版、2L版)を出力し、この写真原本のサイズを入力画像サイズとして設定する。なお、写真原本のサイズを出力する処理の内容については、後に詳述する。
また、変倍処理部19は、操作パネルにてユーザに選択(指定)されている出力用紙サイズを、複写処理における出力用紙サイズとして設定するようになっている。また、写真複写モードの場合には所定の出力用紙サイズのみ印刷可能なマシンの場合、変倍処理部19は、写真複写モードが選択されたことをもって所定の出力用紙サイズを設定するようになっている。
つまり、入力画像サイズとは、画像入力装置2にて読み取られた写真原本(原稿)のサイズ(寸法)を示し、且つ、写真原本を読み取って得られた画像データに示される原稿画像のサイズ(寸法)を示したものであり、出力用紙サイズとは、前記原稿画像が印刷される用紙のサイズ(寸法)を示したものである。
つぎに、S302において、変倍処理部19は、縁無し印刷を行うために、S301にて設定した入力画像サイズおよび出力用紙サイズに基づいて、出力用紙の縁にて印刷されない余白領域が生成されるような変倍率を設定する。つまり、出力用紙の辺と出力画像(印刷される原稿画像)との間において余白領域(以下では「外枠」と称す)が生成されるように出力画像の寸法が調整される。
変倍率の設定手法を以下説明する。例えば、画像形成装置1の入力解像度が600dpiであって出力解像度が300dpiである場合において、写真原本と同サイズの出力用紙に対し、出力用紙サイズと出力画像サイズとを一致させた縁無し印刷を行おうとすると、入力画像の画素数および出力画像の画素数は表1のようになる。表1では、入出力サイズ(入力画像サイズと出力用紙サイズとの両方)をL版にする場合、および、入出力サイズを2L版にする場合の、入力画像の画素数および出力画像の画素数を示している。
Figure 2014033439
なお、入力解像度とは、画像入力装置2の解像度(入力画像の解像度)であり、出力解像度とは、画像出力装置4の解像度(出力画像の解像度)である。
つまり、図4(a)に示すように、入力解像度600dpi、出力解像度が300dpiであり、入力画像サイズおよび出力用紙サイズをいずれもL版として縁無し印刷を行う場合、入力画像の画素数は2102×3000になり、出力画像の画素数は1051×1500になるため、主走査方向の画素数および副走査方向の画素数をいずれも0.5倍にする必要がある。したがって、主走査変倍率および副走査変倍率をいずれも0.5倍(50%)として定める必要がある。なお、本実施形態において、主走査変倍率とは、変倍処理前の主走査方向の画素数に対する変倍処理後の主走査方向の画素数の割合であり、副走査変倍率とは、変倍処理前の副走査方向の画素数に対する変倍処理後の副走査方向の画素数の割合である。
これに対し、縁有り印刷を行う場合、縁無し印刷を行う場合よりも主走査変倍率および副走査変倍率の各々を小さく設定すればよい。例えば、図4(b)に示すように、入力解像度、出力解像度、および入力画像のサイズについては図4(a)のケースと同様にし、主走査変倍率および副走査変倍率の各々を0.5から0.45に減少させるものとする。このようにすると、図4(a)に示すように各変倍率が0.5の出力画像の画素数は1051×1500であるのに対し、図4(b)に示すように各変倍率が0.45の出力画像の画素数は946×1350になり、出力画像の画素数が減少する。そして、図4(a)の出力画像と図4(b)の出力画像とで解像度は同じであるため、図4(b)の出力画像の寸法は図4(a)の出力画像の寸法よりも小さくなる。
したがって、縁有り印刷を行う場合(出力用紙の辺と出力画像との間に外枠を生成する場合)、主走査変倍率および副走査変倍率を、縁無し印刷を行う場合よりも小さくすればよい。
そこで、本実施形態では、入力画像サイズおよび出力用紙サイズの組と、縁無し印刷を行う場合の主走査変倍率および副走査変倍率の組との対応関係が示されている第1変換テーブル(不図示)を記憶部6に予め格納しておく。なお、第1変換テーブルに示されている対応関係は、勿論、画像形成装置1の入力解像度および出力解像度に適合したものである。
そして、変倍処理部19は、第1変換テーブルを参照して、S301にて設定した入力画像サイズと出力用紙サイズとの組に対応付けられている主走査変倍率と副走査変倍率との組を読み出す。入力画像サイズと出力用紙サイズとがいずれもL版である場合、主走査変倍率と副走査変倍率とはいずれも0.5になる。
つぎに、変倍処理部19は、第1変換テーブルを参照して読み出した主走査変倍率および副走査変倍率に対して、所定係数N(ここではN=0.9とする)を乗じる。入力画像サイズおよび出力用紙サイズがいずれもL版である場合、所定係数Nが乗じられる前の主走査変倍率および副走査変倍率は0.5であるので、所定係数Nが乗じられることによって主走査変倍率および副走査変倍率は0.45(45%)になる。
そして、変倍処理部19は、所定の係数を乗じた後の主走査方向変倍率および副走査変倍率を、S303の変倍処理にて用いる変倍率として設定する。
なお、所定係数Nは、0より大きく1未満の小数であり、出力画像が出力用紙に印刷された場合に外枠が視認可能な程度の広さで形成されるような値に設定される。所定係数Nは、一定値であってもよいし、利用者の指示に応じて変更される値であってもよい。但し、変更可能な値の場合、外枠が視認可能な程度の広さで形成されるように上限値および下限値が定められる。
そして、S303において、変倍処理部19は、S302にて設定した変倍率に基づいて画像データに対して変倍処理を行う。なお、変倍処理は、公知である「ニアレストネイバー」「バイリニア」「バイキュービック」等の補間方法を用いて行う。
これにより、入力画像サイズ(写真原本サイズ)と出力用紙サイズとを同じ(例えばL版)にする場合であっても、図4(b)に示すように出力画像サイズが出力用紙サイズ(L版)より僅かに小さくなるように変倍処理が行われる。また、変倍処理部19は、出力用紙の中心と出力画像の中心とが一致するように前記変倍処理を行っている。
それゆえ、画像出力装置4から出力される出力用紙においては、出力用紙の辺と出力画像との間において外枠が生成されるように縁無し印刷が施される。例えば、写真原本(入力原稿)が縁なし写真でそのサイズがL版であり、出力用紙のサイズもL版であり、入力解像度600dpi、出力解像度が300dpiの場合、主走査変倍率および副走査変倍率が0.45倍で変倍されると、図5(a)に示されるように、出力用紙上の斜線で示される領域において、主走査方向の幅が53画素であって副走査方向の幅が75画素の外枠を生成できる。
つまり、本実施形態によれば、写真原本を複写する場合、複写される出力用紙には新たに外枠が形成されることになる。それゆえ、写真原本が外枠の無い縁無し写真の場合、複写物は外枠の形成された縁有り写真となり、写真原本と複写物とを区別する事が容易である。また、元々外枠が形成された写真原本を複写する場合であっても、複写にて生成される複写物には写真原本の外枠がコピーされつつ当該外枠の周囲に新たな外枠が形成されることになり、複写物の外枠の範囲は写真原本の外枠の範囲よりも広くなる。それゆえ、写真原本と複写物とを区別する事が可能である。
また、図5(a)に示される出力用紙(写真原本を複写した複写物)を入力画像としてさらに複写する場合、図5(b)に示されるような出力用紙が出力されることになる。図5(b)に示される出力用紙においては、写真原本(原稿)の外枠(ドット部)がコピーされつつ、当該外枠よりもさらに外側において、主走査方向に53画素であり副走査方向に75画素の外枠(斜線部)が新たに生成されている。すなわち、図5(b)の外枠の範囲は、図5(a)の外枠の範囲(図5(a)の斜線)よりも広くなる。それゆえ、1世代目の複写物(図5(a))と、2世代目の複写物(図5(b))との区別が可能である。このように、複写物の世代を区別することが可能になると、写真原本を有している本人が1世代目の複写物を複写し、1世代目の複写物を他人に配った後、本人の意図せぬ2世代目以降の複写物が出回っていることを前記本人が知った場合、前記本人は不正コピーを行われている可能性を認識でき、セキュリティ性を確保できるというメリットもある。
(入力画像サイズの設定)
つぎに、S301において入力画像サイズを設定する処理の内容を具体的に説明する。まず、変倍処理部19は、空間フィルタ部18から入力されるCMYKの画像データの他に、RGBの画像データ(画像入力装置2から入力された写真原本の画像データ)を記憶部6から入力し、当該画像データに対してモノクロ化および2値化を行う。
モノクロ化とは、画素毎のRGB値を輝度値に変換する処理である。画像データの各色成分をそれぞれInR、InG、InBとして、輝度値をOutとする場合、例えば以下の式1によってRGB値を輝度値に変換できる。
Out=InR×0.3+InG×0.59+InB×0.11 式1
2値化とは、モノクロ化された画像データを2値の画像データに変換する処理である。2値化は、画素毎に、輝度値を閾値(例えば200)と比較し、輝度値が閾値以上であれば輝度値を0に変換し、輝度値が閾値未満であれば輝度値を1に変換する処理を指す。
つぎに、変倍処理部19は、2値化された画像データ(2値化データと称す)に基づいて、画像入力装置2の原稿台に載置されている写真原本の傾きαを算出することによって写真原本に傾きがあるか否かを判定する。具体的には以下の(1)〜(4)の手順を実行することになる。
(1)主走査方向の座標をx、副走査方向の座標をy、2値化データの主走査方向のサイズ(画素数)をXwidth、2値化データの副走査方向のサイズをYwidth、座標(x、y)の画素の濃度値(2値化データの濃度値)をF(x、y)とする。そして、2値化データの左上頂点を原点(0、0)とし、原点から主走査方向に向けて順に各画素のF(x、y)の値が1か否かを判定し、F(x、y)=1の画素が検出されるまで判定を継続する。そして、x座標の値がXwidthの画素まで判定を継続した場合、副走査方向に1画素ずらした上で前記の判定を繰り返し、図8に示すようにF(x、y)=1になった画素の座標(x1、y1)を検出する。なお、図8は、2値化データの2値画像おいて写真原本に相当する範囲(F(x、y)=1の範囲)を示した模式図である。
(2)つぎに、2値化データの左上頂点(原点)から副走査方向に向けて順に各画素のF(x、y)の値が1か否かを判定し、F(x、y)=1の画素が検出されるまで判定を継続する。そして、y座標がywidthの画素まで判定を継続した場合、主走査方向に1画素ずらした上で前記の判定を繰り返し、F(x、y)=1になった画素の座標(x2、y2)を検出する(図8参照)。
(3)(x1、y1)と(x2、y2)とを式2に代入することで傾きαを求める。
α=(y2−y1)/(x2−x1) 式2
(4)傾きαと予め定められている閾値Thα(例えば0.05=約5度)とを比較し、傾きαが閾値以上であれば傾き有りと判定し、傾きαが閾値未満であれば傾き無と判定する。
そして、変倍処理部19は、傾き有りと判定した場合、2値化データに対して傾き補正を行う。具体的には、傾きαを回転角度とした回転処理が行われる。
つぎに、変倍処理部19は、2値化データを参照して、F(x、y)=1の領域の主走査方向の画素数および副走査方向の画素数を求める。なお、変倍処理部19は、回転処理を行った場合は回転処理済の2値データを参照して画素数を求め、回転処理を行っていない場合(傾き無しと判定した場合)、回転処理を行っていない2値データを参照して画素数を求める。
そして、本実施形態では、主走査方向の画素数および副走査方向の画素数の組と入力画像サイズとの対応関係を示した第2変換テーブルが記憶部6に予め格納されている。なお、第2変換テーブルに示される対応関係は、勿論、画像形成装置1の入力解像度および出力解像度に適合したものになるように設定される。そして、変倍処理部19は、前記第2変換テーブルを参照して、F(x、y)=1の領域の主走査方向の画素数および副走査方向の画素数の組に対応付けられている入力画像サイズを読み出して設定するようになっている。
なお、入力画像サイズの設定手法は以上のように画像データに基づいて求める手法に限定されるものではない。
例えば、操作パネルによってユーザに写真原本のサイズの入力を促すようになっており、ユーザが操作パネルから画像形成装置1に写真原本のサイズを入力した場合、変倍処理部19は、ユーザによって入力された写真原本のサイズを入力画像サイズとして設定するようになっていてもよい。
あるいは、画像入力装置2においてフォトトランジスタなどの光電変換素子を配置し、制御部7が、光電変換素子の出力に基づいて写真原本のサイズ(規格サイズ)を検出可能なようになっていてもよい。この場合、変倍処理部19は、制御部7にて検出されたサイズを入力画像サイズとして設定する。
以上示したように、本実施形態の画像処理装置3は、原稿(写真原本)から読み取られた原稿画像の画像データに基づいて前記原稿画像を出力用紙上に印刷する複写処理が行われる際に前記画像データを処理する装置である。そして、画像処理装置3は、前記原稿が写真である写真複写モードが設定されている場合、前記出力用紙上において前記原稿画像が印刷される領域の外周に外枠が形成されるように前記画像データを処理する変倍処理部19を備えていることになる。このような構成によれば、前記出力用紙上において前記原稿画像が印刷される領域の外周に外枠が新たに形成されるため、前記外枠によって写真原本と複写物との区別を行うことができるという効果を奏する。
また、変倍処理部19は、前記写真複写モードが設定されている場合、前記原稿画像の寸法が前記出力用紙の寸法よりも小さくなるように前記画像データに対して変倍処理を行うようになっている。この構成によれば、前記原稿画像を変倍(拡縮)することで前記原稿画像の寸法を前記出力用紙の寸法よりも小さくしているため、前記原稿画像の一部を欠落させることなく、前記原稿画像の寸法を前記出力用紙の寸法よりも小さくできる。
(実施形態2)
以上示した実施形態1では、外枠は出力用紙上において印字されない余白領域であったが、複写禁止を示す情報を外枠上に重畳印字するようになっていてもよい。複写禁止を示す情報としては、例えば、図6で示すように「複写禁止」「Confidential」というようなコピー牽制文字が挙げられる。このようにコピー牽制文字を外枠に印字する形態の場合、コピー牽制文字の付加された出力用紙上の画像を別の用紙へ複写する処理を禁止している事を、出力用紙の所持者に認識させることができる。
コピー牽制文字を外枠に印字する場合における処理フローは図7のようになる。図7に示すS701、S702、S703は、図3に示すS301、S302、S303と各々同一であるため、その説明を省略する。S703の後、変倍処理部19は牽制文字を付加する処理を行う(S704)。具体的に、変倍処理部19は、外枠に対応する領域にてコピー牽制文字が付加されるように、変倍処理後の画像データに対して画像処理を施し、当該画像処理後の画像データを中間調生成部21に送信するようになっている。つまり、変倍処理後の画像データにおいては、原稿画像領域よりも外側領域(外枠)が濃度ゼロ(白色)の画素の集合になっているが、変倍処理部19は、当該外側領域の一部においてコピー牽制文字を印字しようとする部分の画素の濃度を変換することにより、外枠に対応する領域にて牽制文字を付加できる。
(実施形態3)
また、コピー牽制文字を外枠に印字するのではなく、複写物であることを示す情報を外枠に印字するようになっていてもよい。例えば、図6に示す外枠部分において、「複写禁止」「Confidential」という文字ではなく、「複写物」という文字を印字するようになっていてもよい。このように、複写物であることを外枠に印字する形態の場合、写真原本と複写物との区別を一層容易に行えるという効果を奏する。なお、複写物であることを示す情報を外枠に印字する場合の処理フローは図7と同様である。つまり、S704において、コピー牽制文字ではなく複写物であることを示す文字が付加されることになる。
(実施形態4)
また、図6のコピー牽制文字はコピーが禁止されていることを人に認識させるだけのものであるため、不正者が、前記コピー牽制文字を無視して、コピー牽制文字の付加された出力用紙を読み取らせてさらにコピーするという懸念が考えられる。そこで、図6のコピー牽制文字の代わりに、図9に示す複写禁止パターン(所定パターン)を出力用紙の外枠に印字してもよい。この複写禁止パターン(複製禁止パターン)は、画像形成装置(処理装置)1が図9に示す出力用紙を読み取って画像データを生成した場合に、図9の出力用紙に示される画像の複写を禁止することを画像形成装置1に指示するための識別情報である。例えば、図9に示す複製禁止パターンを記憶部6に予め記憶させておき、画像形成装置1は、写真原本をコピーする場合、記憶部6に記憶されている複製禁止パターンを外枠に付加する。そして、画像形成装置1は、外枠に複製禁止パターンが形成された出力用紙の画像を画像入力装置2にて読み取り、読み取った画像に示される複製禁止パターンが記憶部6の複製禁止パターンと一致する場合、前記出力用紙の画像の印刷およびファイル化を禁止する(画像の複製を禁止する)。このような構成によれば、前記出力用紙上の画像が不正にコピーされることを禁止できる。
また、複写禁止パターンを外枠に印字する場合の処理フローは図7と同様である。つまり、S704において、コピー牽制文字ではなく複写禁止パターンが付加されることになる。さらに、複写禁止パターンは、例えば、人の目に見え難いイエローを用いて印字されるようになっていてもよい。
なお、複写禁止パターンによって複写禁止を実現する点は、例えば特許文献2の段落〔0003〕に示されている。
(実施形態5)
また、以上の実施形態1〜4は、前記原稿画像の寸法が前記出力用紙の寸法よりも小さくなるように、変倍処理部19が変倍処理における変倍率を調整することで外枠を形成する形態であったが、このような形態に限定されるものではない。例えば、変倍処理部19の後段および出力階調補正部20の前段に、端部画素削除部(図1、2では不図示)を備える形態であってもよい。
端部画素削除部(外枠形成部)は、写真複写モード以外のモードでは、変倍処理部19から受け取った画像データに対して処理を施さず、当該画像データをそのまま出力階調補正部20に伝送する。
これに対し、写真複写モードが設定されている場合、まず、変倍処理部19は、画像データに示される原稿画像のサイズ(出力画像サイズ)が出力用紙サイズに一致するように、画像データに対して変倍処理を施す。つまり、図4(b)に示されるように変倍処理を行うのではなく、図4(a)に示されるように変倍処理を行う。そして、端部画素削除部は、写真複写モードが設定されている場合、変倍処理部19から送られてくる画像データに示される原稿画像の端部のうち、所定数の画素を削除することで外枠を設定するようになっていてもよい。つまり、原稿画像の端部のうち、所定数の画素を白色画素(印字しない画素)に変換することで所定数の画素を削除するようになっている。
例えば、端部画素削除部は、出力解像度が300dpiであり、主走査の画素数が1051画素であって副走査方向の画素数が1500画素の出力画像(原稿画像)の画像データを処理する場合(図5(a)参照)、主走査方向の画素数が945画素になって副走査方向の画素数が1350画素になるように端部画素を削除する。具体的には、各主走査ラインにおいて一端の53画素と他端の53画素とを削除し、各副走査ラインにおいて一端の75画素と他端の75画素とを削除する。このように、出力画像(原稿画像)の端部の画素を削除するようにしても、図5(a)に示すように出力画像の寸法を出力用紙の寸法よりも小さくできる。
なお、削除する画素数は、入力解像度、出力解像度、入力画像サイズおよび出力用紙サイズによって定める値である。それゆえ、本変形例(実施形態5)では、入力画像サイズおよび出力用紙サイズの組と、主走査ラインの削除画素数および副走査ラインの削除画素数の組との対応関係を示した第3変換テーブルを記憶部6に記憶させておく(第3変換テーブルに示される対応関係は、勿論、画像形成装置1の入力解像度および出力解像度に適合したものである)。そして、端部画素削除部は、S301と同様の処理を行って入力画像サイズおよび出力用紙サイズを設定し、設定した入力画像サイズおよび出力用紙サイズに対応付けられている削除画素数をテーブルから読み出し、この削除画素数に基づいて、原稿画像から端部の画素を削除すればよい。
以上示した変形例(実施形態5)によれば、原稿画像の端部を欠落させることで、前記原稿画像の寸法を前記出力用紙の寸法よりも小さくできる。それゆえ、本変形例の構成は、前記原稿画像の端部を欠落させてもよいケース(端部が不要領域の場合)や、前記原稿画像を縮小させたくないケースに好適である。
また、本変形例(実施形態5)の端部画素削除部は、写真原本(原稿)に著作権を示す符号(マークや文字)が記載されており、当該符号の少なくとも一部が画素を削除する範囲と重複する場合、当該符号が消去されないように、当該符号の位置を変更する位置補正を行うようになっていてもよい。
例えば、画像入力装置2から入力した画像データにOCR処理を施し、著作権を示す符号(”All Right Reserved”、Cマーク等)を検出し、且つ、符号の位置を検出する符号検出部を画像処理装置3に備えておく。
そして、端部画素削除部は、原稿画像の端部の画素を削除する前に、符号検出部の検出結果に基づき、原稿画像のうち、符号の一部分が画素の削除される範囲に重複するか否かを判断する。重複しないと判断した場合、端部画素削除部は、符号の位置を変更せずに、そのまま原稿画像から端部の画素を削除する。重複すると判断した場合、端部画素削除部は、符画素が削除されない範囲の一部に前記符号の画像データを上書きコピーすることにより、前記符号の位置の変更を行う。
これにより、外枠を形成するために原稿画像の端部の画素を削除する場合であっても、著作権を示す符号まで削除されることがなく、著作権が侵されることを抑制できる。
(実施形態6)
著作権を示す符号(著作権符号)の位置補正(著作権を示す符号の位置補正)を行う形態の別の実施例を実施形態6として説明する。実施形態5は、端部画素削除部が前記位置補正を行っていたが、実施形態6は、端部画素削除部と別のブロック(図10の符号配置部36)が前記位置補正を行う形態である。
図10は、実施形態6に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図であり、複写モード時のデータの流れを示したブロック図である。
図10に示す画像形成装置1aは、図1に示す画像形成装置1が備える各ブロックを備えている他、さらに原稿検知部31、原稿補正部32、文字認識部33、符号検出部34、符号位置判定部35、符号配置部36、端部画素削除部37が追加されて備えられている。
なお、図10の画像形成装置1aにおいて、原稿自動判別部14から出力されるRGBの画像データは、原稿検知部31、原稿補正部32、符号位置判定部35、符号配置部36の順に通っていき、符号配置部36から出力される画像データが下地除去処理部15および領域分離部22に入力するようになっている。また、変倍処理部19から出力されるCMYKの画像データが端部画素削除部37に送られ、端部画素削除部37から出力される画像データが出力階調補正部20に送られるようになっている。
図10において、図1と同じ部材については、同じ符号を付し、以下で特に説明をしている事項を除いては、既に説明した機能と同じ機能を奏するものとする。
以下では、端部画素削除部37および変倍処理部19を説明した後に、原稿検知部31、原稿補正部32、文字認識部33、符号検出部34、符号位置判定部35、符号配置部36の各ブロックを順に説明する。
端部画素削除部37および変倍処理部19は、実施形態5と同じ処理を行うブロックであ。つまり、端部画素削除部37は、写真複写モード以外のモードでは、変倍処理部19から受け取った画像データに対して処理を施さず、当該画像データをそのまま出力階調補正部20に伝送する。
これに対し、写真複写モードが設定されている場合、まず、端部画素削除部37の前段の変倍処理部19において、画像データに示される原稿画像のサイズ(出力画像サイズ)が出力用紙サイズに一致するように、画像データに対して変倍処理が施される。つまり、図4(b)に示されるように変倍処理を行うのではなく、図4(a)に示されるように変倍処理を行う。そして、端部画素削除部37が、変倍処理部19から送られてくる画像データに示される原稿画像の端部のうち、所定数の画素を削除することで外枠を設定するようになっている。つまり、原稿画像の端部のうち、所定数の画素を白色画素(印字しない画素)に変換することで所定数の画素を削除するようになっている。
また、削除する画素数の決定手法も実施形態5と同様である。すなわち、端部画素削除部37は、S301と同様の処理を行って入力画像サイズおよび出力用紙サイズを設定し、設定した入力画像サイズおよび出力用紙サイズに対応付けられている主走査ラインの削除画素数と副走査ラインの削除画素数とを第3変換テーブル(実施形態5を参照)から読み出す。そして、端部画素削除部37は、第3変換テーブルから読み出した(求めた)主走査ラインの削除画素数および副走査ラインの削除画素数に基づいて、原稿画像から端部の画素を削除するようになっている。
これにより、実施形態5と同様、原稿画像の端部を欠落させることで、原稿画像の寸法を出力用紙の寸法よりも小さくできるため、この画像の中心座標を用紙の中心に合わせるように印刷出力することで、印刷用紙上に外枠を形成して出力画像をプリントできる。
つぎに、原稿検知部31、原稿補正部32、文字認識部33、符号検出部34、符号位置判定部35、符号配置部36の各ブロックを説明する。
原稿検知部31は、原稿自動判別部14から出力される画像データをそのまま原稿補正部32に送るとともに、この画像データに対応する2値化画像データの生成処理、および、原稿画像の傾き角度を検出する角度検出処理を行う。
図11は、原稿検知部31の概略構成を示すブロック図である。この図に示すように、原稿検知部31は、信号変換部51、2値化処理部52、解像度変換部53および原稿傾き検知部54を備えている。
信号変換部51は、原稿自動判別部14から出力されるRGBの画像データを、明度信号もしくは輝度信号に変換する(モノクロ(白黒)の画像データを生成する)。例えば、信号変換部51は、Yi=0.30Ri+0.59Gi+0.11Biを演算することによりRGB信号から輝度信号Yを生成する。ここで、Yは各画素の輝度信号であり、R,G,Bは各画素のRGB信号における各色成分の画素値(階調値)であり、添え字のi(iは1以上の整数)は、画素毎に付与されており且つ各画素を特定する値(iは1以上の整数)である。あるいは、信号変換部51は、RGBの画像データから、CIE1976のL***信号(CIE:Commission International de l'Eclairage、L*:明度、a*,b*:色度)のL*信号を生成するようになっていてもよい。
信号変換部51にてモノクロに変換された画像データ(輝度値(輝度信号Y)または明度値(L*:明度信号))は2値化処理部52に送られる。
2値化処理部52は、モノクロに変換された画像データと、予め設定された閾値とを比較することにより、2値化された画像データ(2値化画像データ)を生成する。例えば、画像データが8ビットである場合、上記閾値を128とする。あるいは、注目画素を中心とし且つ複数の画素(例えば5画素×5画素)からなるブロックにおける濃度(画素値)の平均値を前記注目画素に対する閾値としてもよい。2値化処理部52にて生成された2値化画像データは解像度変換部53に送られる。
解像度変換部53は、2値化画像データの解像度を低解像度に変換する。具体的には、解像度変換部53は、解像度(読取解像度)が1200dpi、750dpi、あるいは600dpiである2値化画像データから、読取解像度よりも低い第1解像度(例えば300dpi)の2値化画像データを生成し、さらに第1解像度よりも低い第2解像度(例えば75dpi)の2値化画像データを生成する。解像度変換の方法は特に限定されるものではなく、例えば、公知のニアレストネイバー法、バイリニア法、バイキュービック法などを用いることができる。
解像度変換部53は、第1解像度に低解像度化した2値化画像データを原稿傾き検知部54に出力するとともに、第2解像度に低解像度化した2値化画像データを文字認識部33に出力する。
原稿傾き検知部54は、解像度変換部53から送られてきた第1解像度の2値化画像データに基づいて、画像読取時のスキャン範囲(正規の原稿位置)に対する原稿の傾き角度を検知し、且つ、傾きの有無を判定する。さらに、原稿傾き検知部54は、検知結果(傾き角度)および判定結果(傾きの有無)を原稿補正部32に出力する。つまり、図12に示すように、画像入力装置2におけるスキャン範囲(正規の原稿位置)に対して、画像読取時における原稿の位置が傾いていた場合に、この傾き角度を検知する。
原稿傾き検知部54に実行される、傾き角度の検知方法および傾きの有無の判定方法としては、例えば、実施形態1の(1)〜(4)に示される手法を用いることができる。なお、この場合、実施形態1の(3)の傾きαを前記傾き角度として扱うことになる。
原稿傾き検知部54は、検知した傾き角度を示す検知結果を、図10に示す原稿補正部32に伝達するようになっている。
図10の原稿補正部32は、原稿傾き検知部54の検知結果(傾き角度)に基づいて、RGBの画像データに対して傾き補正処理を施す。また、図10の原稿補正部32は、傾き補正処理を施したRGBの画像データを符号位置判定部35に出力する。
さらに、原稿傾き検知部54は、原稿が傾いていると判定した場合(傾き有りと判定した場合)、上記第2解像度に低解像度化した2値化画像データを原稿補正部32に送信するように解像度変換部53に指示する。原稿補正部32は、上記第2解像度に低解像度化した2値化画像データを入力すると、原稿傾き検知部54の検知結果(傾き角度)を用いて上記2値化画像データに傾き補正を行い、傾き補正が施された2値化画像データを文字認識部33に出力する。
なお、原稿補正部32によって処理が施されたRGBの画像データをファイリングデータとして管理するようにしてもよい。この場合、上記画像データは、例えば、JPEG圧縮アルゴリズムに基づいてJPEGコードに圧縮されて記憶部6に格納される。そして、この画像データに対するコピー出力動作やプリント出力動作が指示された場合には、記憶部6からJPEGコードが引き出されて不図示のJPEG伸張部に引き渡され、JPEG伸張部にて復号化処理が施されてRGBの画像データに変換され、この画像データが下地除去処理部15と領域分離部22とに出力される。また、上記の画像データに対して送信動作が指示された場合には、記憶部6からJPEGコードが引き出され、ネットワーク網や通信回線を介して送受信装置5から外部装置へ送信される。
図10の文字認識部33は、原稿傾き検知部54にて原稿が傾いていないと判定された場合(傾き無しと判定された場合)、原稿検知部31の解像度変換部53(図11を参照)から送られてくる第2解像度の2値化画像データに基づいて、画像データに含まれる文字の特徴量を抽出する。また、図10の文字認識部33は、原稿傾き検知部54にて原稿が傾いていると判定された場合(傾き有りと判定された場合)、原稿補正部32から送られてくる第2解像度の2値化画像データ(傾き補正が施されたデータ)に基づいて、画像データに含まれる文字の特徴量を抽出する。そして、文字認識部33は、抽出結果と記憶部6に予め記憶されている辞書データに含まれる文字の特徴量とを比較して文字認識を行い、文字の認識結果(文字コード)を出力する。また、文字認識部33は、隣接する文字の組み合わせと、辞書データに含まれる単語データとのマッチングを行うことによって、原稿に記載されている単語の認識処理を行う。そして、各文字および各単語の認識結果を文字認識結果として符号検出部34に出力するようになっている。
本実施形態において、文字認識部33は、原稿の傾き判定の結果(傾きの有無)に応じて、使用する2値化画像データを変更する形態である。つまり、傾き無しの場合、原稿検知部31から出力される第2解像度の2値化画像データが用いられ、傾き有りの場合、原稿補正部32から出力される傾き補正が施された第2解像度の2値化画像データが用いられるようになっている。但し、原稿の傾き判定の結果によらずに(もしくは原稿の傾き判定を行わずに)、原稿傾き検知部54の検知結果(傾き角度)に基づいて第2解像度の2値化画像データに傾き補正を行い、傾き補正された2値化画像データを用いて文字認識が行われるようになっていてもよい。
図10の符号検出部34は、文字認識部33から出力された文字認識結果(原稿に示されている文字または単語)のなかから、予め定められている著作権符号(例えば”All Right Reserved”またはCマーク)を検出する。つまり、予め定められている著作権符号を示したテーブルを記憶部6に登録させておき、符号検出部34が、前記文字認識結果と前記テーブルと対比することにより、文字認識結果のなかから著作権符号を抽出(検出)するようになっている。
そして、図10の符号検出部34は、検出された著作権符号の位置情報を生成し、この位置情報を符号位置判定部35に伝送する。この位置情報は、著作権符号を構成する各文字の各画素の座標値、および、著作権符号の外接矩形の座標値である(著作権符号が文字列の場合、外接矩形が文字列の集合を囲う単一矩形である)。
なお、前記の位置情報は下記の手順で生成される。まず、原稿台のスキャン範囲の左上隅の位置を原点として(図12を参照)、著作権符号を構成する各文字の各画素の座標値を検出する。つづいて、著作権符号を構成する文字列または文字のうちエッジ部分の座標値を参照することで当該文字列または文字の外接矩形を設定し、この外接矩形の座標値を求める。
符号位置判定部35は、前述した第3変換テーブルを参照して、主走査ラインの削除画素数および副走査ラインの削除画素数を求め、この削除画素数から端部画素削除部37にて削除される範囲(以下「削除範囲」と称す)を検出する。さらに、符号位置判定部35は、符号検出部34から送られてきた位置情報を参照し、符号検出部34により検出された著作権符号の少なくとも一部(全体または一部)が削除範囲に位置しているか否かの判定を行う。符号位置判定部35は、判定の結果を符号配置部36に伝達する。
符号配置部36は、著作権符号の少なくとも一部が削除位置にあると符号位置判定部35に判定されたとき、原稿画像のうちの印刷範囲(端部画素削除部37に削除されない範囲,前記削除範囲以外の位置)に著作権符号の全体が含まれるように著作権符号の配置変更を行う。
この配置変更は、少なくとも一部が削除範囲に位置する著作権符号を印刷範囲にコピーするコピー処理と、コピー元となった著作権符号(少なくとも一部が削除範囲に位置する著作権符号)を消去する消去処理とからなる。例えば、図13に示すように、実線に囲まれている範囲が原稿画像140であり、破線で囲まれている範囲が印刷範囲141であり、実線と破線との間が削除範囲146であるものとする。ここで、図13に示すように、配置変更前の著作権符号147の少なくとも一部(図13では全部)が削除範囲146に位置する場合、符号配置部36は、配置変更前の著作権符号147と重ならない範囲であり、且つ、印刷範囲141に完全に属する範囲(削除範囲146以外の範囲)であるコピー範囲148を設定し、コピー範囲148に著作権符号147をコピーするコピー処理を行い、コピー元の著作権符号147を消去する消去処理を行う。これにより、図14に示すように、削除範囲146に位置していた著作権符号147(図13参照)は消去され、コピー範囲148に著作権符号(コピー)147aが生成され、削除範囲146からコピー範囲148へ著作権符号の配置が変更されたことになる。
なお、上記のコピー処理は、コピー範囲148における画素を、著作権を示す符号の画素に置換する処理を指す。著作権を示す符号の画素については、所定の色(例えば、黒)で表すようにしても良く、原稿画像の著作権を示す符号の画素のRGB値の平均値を求め、求められた上記平均値を用いて表すようにしても良い。
つぎに、上記消去処理の詳細を以下説明する。符号配置部36は、まず、図13の削除範囲146に位置する著作権符号147の外接矩形内の輝度ヒストグラムを作成する。この輝度ヒストグラムは、各輝度値に対する度数(画素数)を示したヒストグラムである。なお、輝度値は前述した式1にて求めることができる。
続いて、符号配置部36は、輝度ヒストグラムの分布範囲(画素の分布範囲)での輝度値の最小値と最大値とを求め、最小値と最大値との中間値を求める(中間値=(最大値+最少値)/2)。つぎに、符号配置部36は、輝度ヒストグラムにおいて、中間値以上の輝度値を示す画素の分布範囲の度数(画素数)と、中間値未満の輝度値を示す画素の分布範囲の度数とを比較し、度数の少ない方の分布範囲の各輝度値を著作権符号(文字あるいは文字列)の輝度値として判断する。
続いて、符号配置部36は、輝度ヒストグラムにおいて中間値以上の輝度値が著作権符号の輝度値を示す場合、外接矩形の範囲内の各画素を順に注目画素として扱い、各注目画素のRGBデータを、注目画素近傍の24画素(図15参照)のうちの輝度値が最小値である画素のRGBデータに置換する。これに対し、符号配置部36は、輝度ヒストグラムにおいて中間値未満の輝度値が著作権符号の輝度値を示す場合、外接矩形の範囲内の各画素を順に注目画素として扱い、各注目画素のRGBデータを、注目画素近傍の24画素(図15参照)のうちの輝度値が最大値である画素のRGBデータに置換する。
これにより、コピー元の著作権符号(図13の147を参照)は、周囲の色で塗りつぶされることで消去されることになる。また、周囲の色で塗り潰されるため、消去された著作権符号の跡形は目立たない。
以上のようにして、図10の符号配置部36にて著作権符号の配置の変更された画像データは、その後、下地除去処理部15、色補正部16、黒生成/下色除去部17、変倍処理部19、端部画素削除部37の順に伝送される(図10参照)。そして、図10の端部画素削除部37は、前述したように、原稿画像から端部の画素を削除する処理を行う。これにより、例えば、図14に示される削除範囲146の画素が削除される。端部画素削除部37による処理が施された画像データは、出力階調補正部20、中間調生成部21を経て、画像出力装置4に引き渡され、出力画像が印刷される。
以上にて示した実施形態6において、図10の端部画素削除部37は、写真複写モードが設定されている場合、原稿画像の寸法が出力用紙の寸法よりも小さくなるように原稿画像の端部の画素を削除する削除処理を行う。これにより、出力用紙上において原稿画像が印刷される領域の外周に外枠を形成することが可能になる。
さらに、実施形態6において、図10の符号検出部34は、原稿画像の画像データに基づいて、原稿画像から著作権を表す著作権符号を検出するようになっており、図10の符号配置部36は、前記削除処理において画素の削除される範囲に前記著作権符号のうちの少なくとも一部が示されている場合、前記著作権符号の位置を、前記削除処理において画素の削除されない範囲に変更する位置補正を行うようになっている。そして、端部画素削除部37は、当該位置補正後の画像データに対し削除処理を行うようになっている。これにより、外枠を形成するために原稿画像の端部の画素を削除する場合であっても、著作権符号まで削除されることがなく、著作権が侵されることを抑制できるというメリットを有する。
また、実施形態6の構成では、コピー元の著作権符号(図13の147を参照)は周囲の色で塗りつぶされることで消去されることになる。したがって、例えば、コピー元の著作権符号147が削除範囲146から印刷範囲141に渡って形成されているような場合(著作権符号147の一部が削除範囲146に位置して残りの部分が印刷範囲141に位置している場合)、印刷範囲141にコピー元の著作権符号147の一部が残存して印字されるといった不都合を回避できる。
なお、著作権符号は、原稿画像の端部に近い位置に描かれていることが多いので、文字認識部33および符号検出部34による処理を原稿画像の端部に限定してもよい。この場合、文字認識部33および符号検出部34による処理を行う特定範囲を予め定めて記憶部6に記憶させておき、文字認識部33および符号検出部34は、記憶部6を参照して特定範囲を認識し、前記の特定範囲に限定して文字認識処理および著作権符号の検出処理を行うことになる。また、予め多くの画像サンプルを用いて試験を行うことで著作権符号が検出される可能性の高い検出範囲(スキャンされる全範囲のうちの一部範囲)を予め定めて記憶部6に記憶させておき、文字認識部33および符号検出部34は、記憶部6を参照して前記検出範囲を認識し、この検出範囲に限定して文字認識処理および著作権符号の検出処理を行うようにしてもよい。
(実施形態7)
実施形態5および6は、著作権符号の少なくとも一部が画素を削除する範囲に重複する場合、著作権符号の配置を変更することで著作権符号を削除させない形態であった。これに対し、実施形態7は、著作権符号の配置を変更するのではなく、著作権符号が削除されないように削除範囲を調整する形態である。以下、本実施形態(実施形態7)を説明する。
図16は、本実施形態に係る画像形成装置1bの概略構成を示すブロック図であり、複写モード時のデータの流れを示したブロック図である。図16に示す画像形成装置1bは、図10に示す符号位置判定部35および符号配置部36が無い点で図10の画像形成装置1aと異なるが、その他の構成については図10の画像形成装置1aと同様である。なお、図16の画像形成装置1bでは、原稿補正部32から出力されるRGBの画像データは、下地除去処理部15および領域分離部22に送られるようになっている。
図16において、図10と同じ部材については、同じ符号を付し、以下で特に説明をしている事項を除いては、既に説明した機能と同じ機能を奏するものとする。
図16の符号検出部34は、図10の符号検出部34と同様、著作権符号を検出し、検出した著作権符号の位置情報を生成するようになっている。ただし、図16の符号検出部34は、生成した位置情報を端部画素削除部37へ伝送するようになっている。
端部画素削除部37および変倍処理部19は、実施形態5、6と同様の処理を行うブロックである。つまり、端部画素削除部37は、写真複写モード以外のモードでは、変倍処理部19から受け取った画像データに対して処理を施さず、当該画像データをそのまま出力階調補正部20に伝送する。
これに対し、写真複写モードが設定されている場合、まず、端部画素削除部37の前段の変倍処理部19において、画像データに示される原稿画像のサイズ(出力画像サイズ)が出力用紙サイズに一致するように、画像データに対して変倍処理が施される。そして、端部画素削除部37が、変倍処理部19から送られてくる画像データに示される原稿画像の端部の画素を削除することで外枠を設定するようになっている。
つぎに、削除する画素数の決定手法を説明する。端部画素削除部37は、S301と同様の処理を行って入力画像サイズおよび出力用紙サイズを設定し、設定した入力画像サイズおよび出力用紙サイズに対応付けられている主走査ラインの削除画素数と副走査ラインの削除画素数とを第3変換テーブル(実施形態5を参照)から読み出す。そして、端部画素削除部37は、第3変換テーブルから読み出した(求めた)主走査ラインの削除画素数および副走査ラインの削除画素数に基づいて削除範囲を設定し、原稿画像から削除範囲の画素を削除するようになっている。
さらに、本実施形態では、端部画素削除部37は、符号検出部34から位置情報を受け取っている場合(つまり著作権符号が検出されている場合)については、削除範囲のうち、前記位置情報に示されている画素について削除を禁止し、他の部分について削除する。これにより、出力用紙上に外枠(画素の削除された箇所)を形成しつつ、著作権符号を印字させることが可能になる。
あるいは、下記のように処理を行ってもよい。端部画素削除部37にて削除される削除範囲は、図17に示されるように、原稿画像240のうち、上側エッジに隣接する上側削除部分240a、右側エッジに隣接する右側削除部分240b、下側エッジに隣接する下側削除部分240c、左側エッジに隣接する左側削除部分240dからなる。端部画素削除部37は、符号検出部34から受け取った位置情報を参照して、上側削除部分240a、右側削除部分240b、下側削除部分240c、左側削除部分240dのうち、著作権符号全体が納まっている部分を特定する。端部画素削除部37は、特定した部分のみ画素を削除せず、残りの部分の画素を削除する。このようにしても、出力用紙上に外枠(画素の削除された箇所)を形成しつつ、著作権符号を印字させることが可能になる。
以上示したように、実施形態7の画像形成装置1bは、写真複写モードが設定されている場合に前記原稿画像の寸法が前記出力用紙の寸法よりも小さくなるように前記原稿画像の端部の画素を削除する削除処理を行う端部画素削除部37を備えている。これにより、出力用紙上において原稿画像が印刷される領域の外周に外枠を形成することが可能になる。
さらに、実施形態7の画像形成装置1bは、原稿画像の画像データに基づいて原稿画像から著作権を表す著作権符号を検出する符号検出部34を備え、端部画素削除部37は、前記著作権符号が削除されないように前記削除処理の削除箇所を調整するようになっている。これにより、著作権符号が削除されないように原稿画像の端部を削除して外枠を形成することができ、著作権が侵されることを抑制できるというメリットを有する。
(実施形態8)
図10(または図16)の端部画素削除部37は、原稿画像の端部画素を削除することで外枠を形成するようになっている。
ここで、本実施形態は、端部画素削除部37によって端部の画素が削除された後の原稿画像を削除後原稿画像とする場合、端部画素削除部37が、削除後原稿画像の端部(図18のエッジ隣接領域705)の画素の色に応じて、外枠の画素の色を調整するようになっていてもよい。
つまり、端部画素削除部37は、削除後原稿画像のエッジ隣接領域705(削除後原稿画像の端部)の画素の色を参照して、外枠の画素の色を求める。そして、端部画素削除部37は、画像データにおける外枠の画素の画素値を、求めた色の画素値に変換した上で、当該画像データを出力するようになっている。以下、本実施形態の詳細を説明する。なお、以下では、図10の端部画素削除部37に本実施形態の処理を適用した場合について説明するが、図16に記載の端部画素削除部37に本実施形態を適用しても勿論よい。
本実施形態において、図10の端部画素削除部37は、まず、原稿画像の寸法が出力用紙の寸法よりも小さくなるように原稿画像の端部を削除する削除処理を行う。なお、端部画素削除部によって削除される端部は、原稿画像の各エッジ(各辺)に隣接する枠型の範囲(例えば図13の削除範囲146)である。
つづいて、図10の端部画素削除部37は、図18に示すように、端部の削除された削除後原稿画像700のなかのエッジ隣接領域705について、CMYKの色成分毎に、階調値(画素値)毎の度数(画素数)を示した階調ヒストグラムを生成する。
図18においては、太線で囲まれている範囲が削除後原稿画像700であり、削除後原稿画像700の周囲のドット部分が前記削除処理にて削除された端部が位置していた範囲であり、斜線の範囲がエッジ隣接領域705である。エッジ隣接領域705は、予め定められている領域であって記憶部6に記憶されており、端部画素削除部は、記憶部6を参照することでエッジ隣接領域705を認識可能である。
エッジ隣接領域705は、削除後原稿画像700の端部であり、削除後原稿画像700における各エッジ(各辺)に隣接する枠型の範囲である。具体的には、エッジ隣接領域705は、図18に示すように、削除後原稿画像700のうち、主走査方向に平行なエッジ700a・700bからの副走査方向の距離が所定画素数(図18では100画素)以内になる領域と、副走査方向に平行なエッジ700c・700dからの主走査方向の距離が所定画素数(図18では100画素)以内になる領域とを指す。
CMYKの色成分毎の階調ヒストグラムの作成後、端部画素削除部は、CMYKの色成分毎に、階調ヒストグラムの度数が所定値(例えば20)以下の階調値を特定し、度数が所定値以下となっている階調値が連続している区間(階調値の数値範囲)のうち、最も長い区間(「最長区間」と称す)を探索する。なお、所定値をゼロと設定することで、度数がゼロの階調値のみを特定するようになっていてもよい(つまり、この場合、度数がゼロの階調値の連続区間のうちの最長区間を探索される)。
続いて、図10の端部画素削除部37は、CMYKの色成分毎に、外枠の階調値を求める処理を行う。具体的には、端部画素削除部37は、CMYKの色成分毎に、前記の最長区間の中間値を外枠の階調値とする(中間値が小数の場合は小数点以下を切り上げまたは切り捨てる)。例えば、最長区間が0〜50である場合、中間値の25が外枠の階調値となる。中間値は最長区間の最小値と最高値との平均である。なお、最長区間の最小値が濃度ゼロに対応する値(0)の場合、中間値ではなく0を外枠の階調値としてもよい。このようにして求めたCMYKの階調値が外枠の色を示す値になる。
そして、図10の端部画素削除部37は、削除後原稿画像および外枠の階調値を示した画像データを出力し、この画像データは、出力階調補正部20、中間調生成部21を順に経て、画像出力装置4に送られる。そして、画像出力装置4が、当該画像データに基づいて印刷することにより、削除後原稿画像が出力用紙に形成されつつ、当該出力用紙上の削除後原稿画像の周囲に、端部画素削除部37にて求められた色の外枠が形成されることになる。
なお、外枠の色(階調値)は、以下のようにして求められてもよい。CMYKの色成分毎に、階調ヒストグラムの度数が所定値(例えば20)以上の階調値を特定し、度数が所定値以上となっている階調値が連続している区間のうち、最も長い区間(最長区間)を探索し、当該最長区間の中間値を反転処理して得られる反転値を外枠の階調値とする。例えば、最長区間が25〜125であれば、その中間値75を反転させた180が外枠の階調値となる。なお、反転処理とは、下記の式8によって反転処理対象の階調値(前記中間値)を反転値に変換する処理である。
反転値=(最高階調)−(反転処理対象の階調値)
なお、最高階調とは、階調値の取り得る値のなかの最高値であり、例えば8ビットの場合は255である。
また、以上の実施形態8の外枠の色を決定する処理は、端部画素削除部37によって外枠を形成する形態に適用できるだけではなく、図1の変倍処理部19によって原稿画像の寸法を出力用紙の寸法よりも小さくなるように変倍処理を行うことで外枠を形成する形態(実施形態1)にも勿論適用可能である。但し、変倍処理によって外枠を形成する形態に適用する場合、実施形態8の処理は図1に示す変倍処理部19にて実行されることになる。そして、変倍処理部19は、変倍処理後の原稿画像のエッジ隣接領域について、CMYK毎に階調ヒストグラムを作成する。階調ヒストグラム作成後は、端部画素削除部37と同様の処理を行って、色成分毎に外枠の階調値を求める。なお、変倍処理後の原稿画像のエッジ隣接領域は、変倍処理後の原稿画像の各エッジ(各辺)に隣接する枠型の範囲であり、図18の削除後原稿画像700のエッジ隣接領域705と同様の範囲である。つまり、変倍処理後の原稿画像のエッジ隣接領域は、変倍処理後の原稿画像のうち、主走査方向に平行なエッジからの副走査方向の距離が所定画素数(例えば100画素)以内になる領域と、副走査方向に平行なエッジからの主走査方向の距離が所定画素数(例えば100画素)以内になる領域とを指す。
以上示した実施形態8によれば、端部画素削除部37の削除処理後の原稿画像を削除後原稿画像700とする場合、端部画素削除部37は、色成分毎に、前記削除後原稿画像の各エッジに隣接するエッジ隣接領域705(所定領域)について、階調値毎の画素の度数を示した階調ヒストグラムを作成し、前記階調ヒストグラムにおいて度数が所定値以下になる階調値のなかからいずれかの階調値を選択し、選択した階調値を前記外枠の階調値として前記画像データを出力するようになっている。あるいは、端部画素削除部37は、色成分毎に、前記階調ヒストグラムにおいて度数が所定値以上となる階調値のなかからいずれかの階調値を選択し、選択した階調値を反転させた階調値を前記外枠の階調値として前記画像データを出力するようになっていてもよい。
これにより、出力用紙上において削除後原稿画像700のエッジ隣接領域705と前記外枠とが隣り合うことになるが、前記外枠の色を、エッジ隣接領域705にて用いられている頻度の低い色にすることができる。よって、出力用紙上にて外枠とエッジ隣接領域705との区別がつかなくなるといった事態を抑制できる。
また、以上の実施形態8によれば、図1の変倍処理部19の変倍処理後の原稿画像を変倍後原稿画像とする場合、変倍処理部19は、色成分毎に、前記変倍後原稿画像の各エッジに隣接するエッジ隣接領域(所定領域)について、階調値毎の画素の度数を示した階調ヒストグラムを作成し、前記階調ヒストグラムにおいて度数が所定値以下になる階調値のなかからいずれかの階調値を選択し、選択した階調値を前記外枠の階調値として前記画像データを出力するようになっている。あるいは、変倍処理部19は、色成分毎に、前記階調ヒストグラムにおいて度数が所定値以上となる階調値のなかからいずれかの階調値を選択し、選択した階調値を反転させた階調値を前記外枠の階調値として前記画像データを出力するようになっていてもよい。
これにより、出力用紙上において前記変倍後原稿画像の前記エッジ隣接領域と前記外枠とが隣り合うことになるが、前記外枠の色を、前記エッジ隣接領域にて用いられている頻度の低い色にすることができる。よって、出力用紙上にて外枠とエッジ隣接領域との区別がつかなくなるといった事態を抑制できる。
(実施形態9)
実施形態8にて説明した機能を有する端部画素削除部(端部画素を削除し、階調ヒストグラムを用いて外枠の色を調整する端部画素削除部)は、色補正部16の前段に設けられてもよい。この例を以下説明する。
図19は、実施形態9に係る画像処理装置を備えている画像形成装置の概略構成を示す図であり、複写モード時におけるデータの流れを示したブロック図である。
図19に示す画像形成装置1cは、図1に示す画像形成装置1が備える各ブロックを備えている他、さらに端部画素削除部37aが追加されて備えられている。端部画素削除部37aは、下地除去処理部15の後段であり色補正部16の前段に備えられる。つまり、本実施形態では、下地除去処理部15から出力されるRGBの画像データは端部画素削除部37aに入力し、端部画素削除部37aはRGBの画像データを処理して色補正部16に出力するようになっている。
図19において、図1と同じ部材については、同じ符号を付し、以下で特に説明をしている事項を除いては、既に説明した機能と同じ機能を奏するものとする。
端部画素削除部37aは、実施の形態8と同様に、原稿画像の端部画素を削除することで外枠を形成し、且つ、外枠の色を求める処理を行う。なお、本実施形態では、端部画素削除部37aは、後段の変倍処理部19の変倍処理の変倍率(ユーザに設定される変倍率)を考慮した上で、最終的に画像処理装置3から出力される原稿画像と出力用紙の縁との間に外枠が形成されるように、削除する端部の画素数を設定するようになっている。
また、本実施形態の端部画素削除部37aは、RGBの画像データを処理対象としている点で、CMYKの画像データを処理対象とする実施形態8の端部画素削除部とは異なる。すなわち、端部画素削除部37aは、原稿画像の端部を削除する削除処理を行った後、削除後原稿画像700のなかのエッジ隣接領域705(図18参照)について、RGBの色成分毎に、階調値(画素値)毎の度数(画素数)を示した階調ヒストグラムを生成するようになっている。
そして、端部画素削除部37aは、RGBの色成分毎の階調ヒストグラムの作成後、RGBの色成分毎に、階調ヒストグラムの度数が所定値(例えば20)以下の階調値を特定し、度数が所定値以下となっている階調値が連続している区間(階調値の数値範囲)のうち、最長区間を探索する。なお、所定値をゼロと設定することで、度数がゼロの階調値のみを特定するようになっていてもよい(つまり、この場合、度数がゼロの階調値の連続区間のうちの最長区間を探索される)。
続いて、端部画素削除部37aは、RGBの色成分毎に、外枠の階調値を求める処理を行う。具体的には、端部画素削除部37aは、RGBの色成分毎に、前記の最長区間の中間値を外枠の階調値とする(中間値が小数の場合は小数点以下を切り上げまたは切り捨てる)。例えば、最長区間が205〜255である場合、中間値の230が外枠の階調値となる。なお、最長区間の最小値が濃度ゼロに対応する値(8ビットでは255)の場合、中間値ではなく255を外枠の階調値としてもよい。このようにして求めたRGBの階調値が外枠の色を示す値になる。
そして、端部画素削除部37aは、削除後原稿画像および外枠の階調値を示した画像データを出力し、この画像データは色補正部16へ送られる。なお、本実施形態では、外枠の形成は端部画素削除部37aの削除処理によって行われ、変倍処理部19は、ユーザ指定の変倍率に応じた変倍処理またはページ集約モードにおける変倍処理を行うが、外枠を形成するための変倍処理を行うものではない。
なお、外枠の色(階調値)は、以下のようにして求められてもよい。RGBの色成分毎に、階調ヒストグラムの度数が所定値(例えば20)以上の階調値を特定し、度数が所定値以上となっている階調値が連続している区間のうち、最長区間を探索し、当該最長区間の中間値を反転処理して得られる反転値を外枠の階調値とする。例えば、最長区間が130〜230であれば、その中間値180を反転させた75が外枠の階調値となる。
なお、本実施形態の画像形成装置1は、コピー機能・プリンタ機能・ファクシミリ送信機能・scan to e-mail機能等を備えたデジタルカラー複合機であるが、デジタルカラー複写機であってもよい。
(ソフトウェアによる実現例)
最後に、画像処理装置3の各ブロックは、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
後者の場合、画像処理装置3は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の一態様の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである画像処理装置3の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、画像処理装置3に供給して、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出して実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、一時的でない有形の媒体(non-transitory tangible medium)、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM(登録商標)/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
また、画像処理装置3を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance:登録商標)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
(実施形態のまとめ)
本発明の一態様は、原稿から読み取られた原稿画像の画像データに基づいて前記原稿画像を出力用紙上に印刷する複写処理が行われる際に前記画像データを処理する画像処理装置において、前記原稿が写真である写真複写モードが設定されている場合、前記出力用紙上において前記原稿画像が印刷される領域の外周に外枠が形成されるように前記画像データを処理する外枠形成部を備えたことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、前記出力用紙上において前記原稿画像が印刷される領域の外周に外枠が新たに形成されるため、前記外枠によって写真原本と複写物との区別を行うことができるという効果を奏する。
本発明の一態様の画像処理装置において、前記外枠形成部は、前記写真複写モードが設定されている場合、前記原稿画像の寸法が前記出力用紙の寸法よりも小さくなるように前記画像データに対して変倍処理を行う変倍処理部であってもよい。
この構成によれば、前記原稿画像を変倍(拡大縮小)することで前記原稿画像の寸法を前記出力用紙の寸法よりも小さくしているため、前記原稿画像の一部を欠落させることなく、前記原稿画像の寸法を前記出力用紙の寸法よりも小さくできる。それゆえ、本発明の構成は、前記原稿画像において欠落させてもよい画像領域が無いようなケースに好適である。
本発明の一態様の画像処理装置において、前記外枠形成部は、前記写真複写モードが設定されている場合、前記原稿画像の寸法が前記出力用紙の寸法よりも小さくなるように前記原稿画像の端部の画素を削除する削除処理を行う端部画素削除部であってもよい。
この構成によれば、前記原稿画像の端部を欠落させることで、前記原稿画像の寸法を前記出力用紙の寸法よりも小さくできる。それゆえ、本発明の構成は、前記原稿画像の端部を欠落させてもよいケース(端部が不要領域の場合)や、前記原稿画像を縮小させたくないケースに好適である。
本発明の一態様の画像処理装置は、前記構成に加えて、前記原稿画像の画像データに基づいて、前記原稿画像から著作権を表す著作権符号を検出する符号検出部を備え、前記外枠形成部は、前記削除処理において画素の削除される範囲に前記著作権符号のうちの少なくとも一部が示されている場合、前記著作権符号の位置を、前記削除処理において画素の削除されない範囲に変更する位置補正を行うようになっていてもよい。
これにより、外枠を形成するために原稿画像の端部の画素を削除する場合であっても、著作権符号まで削除されることがなく、著作権が侵されることを抑制できる。
また、本発明の一態様の画像処理装置において、前記外枠形成部は、複写物であることを示す情報が前記外枠に形成されるように前記画像データを処理する構成であってもよい。
この構成によれば、複写物であることを示す画像(例えば「複写物」と記載された文字)が前記外枠に形成されるため、写真原本と複写物との区別を一層容易に行えるという効果を奏する。
また、本発明の一態様の画像処理装置において、前記外枠形成部は、複写禁止を示す情報が前記外枠に形成されるように前記画像データを処理する構成であってもよい。
この構成によれば、前記出力用紙上の画像を別の用紙へ複写する処理を禁止している事を、前記出力画像の所持者に認識させることができるという効果を奏する。
また、本発明の一態様の画像処理装置において、前記外枠形成部は、所定のパターンが前記外枠に形成されるように前記画像データを処理するようになっており、前記所定のパターンは、前記出力用紙を読み取って得られる画像の画像データを処理する処理装置に対して前記出力用紙の画像の複写を禁止することを指示するための識別情報であってもよい。
これにより、前記出力用紙上の画像が不正にコピーされることを禁止できるという効果を奏する。
また、本発明の一態様の画像処理装置は、前記構成に加えて、前記原稿画像の画像データに基づいて、前記原稿画像から著作権を表す著作権符号を検出する符号検出部と、前記削除処理において画素の削除される範囲に前記著作権符号のうちの少なくとも一部が示されている場合、前記著作権符号の位置を、前記削除処理において画素の削除されない範囲に変更する位置補正を行う符号配置部とを備え、前記外枠形成部が、前記位置補正後の画像データに対し前記削除処理を行うようになっていてもよい。
これにより、外枠を形成するために原稿画像の端部の画素を削除する場合であっても、著作権符号まで削除されることがなく、著作権が侵されることを抑制できるというメリットを有する。
また、本発明の一態様の画像処理装置は、前記構成に加えて、前記原稿画像の画像データに基づいて、前記原稿画像から著作権を表す著作権符号を検出する符号検出部を備え、前記外枠形成部は、前記写真複写モードが設定されている場合、前記符号検出部にて検出された著作権符号が削除されないように前記削除処理の削除範囲を調整するようになっていてもよい。
これにより、著作権符号が削除されないように原稿画像の端部を削除して外枠を形成することができ、著作権が侵されることを抑制できるというメリットを有する。
また、本発明の一態様の画像処理装置は、前記構成に加えて、前記削除処理後の原稿画像を削除後原稿画像とする場合、前記外枠形成部は、色成分毎に、前記削除後原稿画像の各エッジに隣接する所定領域について、階調値毎の画素の度数を示した階調ヒストグラムを作成し、色成分毎に、前記階調ヒストグラムにおいて度数が所定値以下になる階調値のなかからいずれかの階調値を選択し、選択した階調値を前記外枠の階調値として前記画像データを出力するようなっていてもよい。
この構成によれば、前記出力用紙上において前記削除後原稿画像の前記所定領域と前記外枠とが隣り合うことになるが、前記外枠の色を、前記所定領域にて用いられている頻度の低い色にすることができる。よって、出力用紙上にて外枠と所定領域との区別がつかなくなるといった事態を抑制できる。
また、本発明の一態様の画像処理装置においては、前記削除処理後の原稿画像を削除後原稿画像とする場合、前記外枠形成部が、色成分毎に、前記削除後原稿画像の各エッジに隣接する所定領域について階調値毎の画素の度数を示した階調ヒストグラムを作成し、色成分毎に、前記階調ヒストグラムにおいて度数が所定値以上となる階調値のなかからいずれかの階調値を選択し、選択した階調値を反転させた階調値を前記外枠の階調値として前記画像データを出力するようになっていてもよい。
この構成によれば、前記出力用紙上において前記削除後原稿画像の前記所定領域と前記外枠とが隣り合うことになるが、前記外枠の色を、前記所定領域にて用いられている頻度の低い色にすることができる。よって、出力用紙上にて外枠と所定領域との区別がつかなくなるといった事態を抑制できる。
また、本発明の一態様の画像処理装置において、前記変倍処理後の原稿画像を変倍後原稿画像とする場合、前記外枠形成部は、色成分毎に、前記変倍後原稿画像の各エッジに隣接する所定領域について、階調値毎の画素の度数を示した階調ヒストグラムを作成し、色成分毎に、前記階調ヒストグラムにおいて度数が所定値以下になる階調値のなかからいずれかの階調値を選択し、選択した階調値を前記外枠の階調値として前記画像データを出力するようになっていてもよい。
この構成によれば、前記出力用紙上において前記変倍後原稿画像の前記所定領域と前記外枠とが隣り合うことになるが、前記外枠の色を、前記所定領域にて用いられている頻度の低い色にすることができる。よって、出力用紙上にて外枠と所定領域との区別がつかなくなるといった事態を抑制できる。
また、本発明の一態様の画像処理装置において、前記変倍処理後の原稿画像を削除後原稿画像とする場合、前記外枠形成部は、色成分毎に、前記削除後原稿画像の各エッジに隣接する所定領域について、階調値毎の画素の度数を示した階調ヒストグラムを作成し、色成分毎に、前記階調ヒストグラムにおいて度数が所定値以上となる階調値のなかからいずれかの階調値を選択し、選択した階調値を反転させた階調値を前記外枠の階調値として前記画像データを出力するようになっていてもよい。
この構成によれば、前記出力用紙上において前記変倍後原稿画像の前記所定領域と前記外枠とが隣り合うことになるが、前記外枠の色を、前記所定領域にて用いられている頻度の低い色にすることができる。よって、出力用紙上にて外枠と所定領域との区別がつかなくなるといった事態を抑制できる。
また、本発明の一態様は、前記の画像処理装置を備えた画像形成装置であってもよい。また、本発明の画像処理装置は、コンピュータによって実現されてもよく、この場合には、コンピュータを前記の画像処理装置の各部として動作させることにより、前記の画像処理装置をコンピュータにて実現させるプログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に含まれる。
本発明の一態様は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の一態様の技術的範囲に含まれる。
本発明の一態様は、写真を複写(コピー)するために前記写真を読み取って得られる画像データに対して画像処理を行う画像処理装置に利用できる。
1 画像形成装置
2 画像入力装置
3 画像処理装置
4 画像出力装置
19 変倍処理部(外枠形成部)
34 符号検出部
36 符号配置部
37 端部画素削除部(外枠形成部)
37a 端部画素削除部(外枠形成部)
700 削除後原稿画像
705 エッジ隣接領域(所定領域)

Claims (12)

  1. 原稿から読み取られた原稿画像の画像データに基づいて前記原稿画像を出力用紙上に印刷する複写処理が行われる際に前記画像データを処理する画像処理装置において、
    前記原稿が写真である写真複写モードが設定されている場合、前記出力用紙上において前記原稿画像が印刷される領域の外周に外枠が形成されるように前記画像データを処理する外枠形成部を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記外枠形成部は、前記写真複写モードが設定されている場合、前記原稿画像の寸法が前記出力用紙の寸法よりも小さくなるように前記画像データに対して変倍処理を行う変倍処理部であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記外枠形成部は、前記写真複写モードが設定されている場合、前記原稿画像の寸法が前記出力用紙の寸法よりも小さくなるように前記原稿画像の端部の画素を削除する削除処理を行う端部画素削除部であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記原稿画像の画像データに基づいて、前記原稿画像から著作権を表す著作権符号を検出する符号検出部を備え、
    前記外枠形成部は、前記削除処理において画素の削除される範囲に前記著作権符号のうちの少なくとも一部が示されている場合、前記著作権符号の位置を、前記削除処理において画素の削除されない範囲に変更する位置補正を行うことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記外枠形成部は、複写物であることを示す情報が前記外枠に形成されるように前記画像データを処理することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記外枠形成部は、複写禁止を示す情報が前記外枠に形成されるように前記画像データを処理することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記外枠形成部は、所定のパターンが前記外枠に形成されるように前記画像データを処理するようになっており、
    前記所定のパターンは、前記出力用紙を読み取って得られる画像の画像データを処理する処理装置に対して前記出力用紙の画像の複写を禁止することを指示するための識別情報であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記原稿画像の画像データに基づいて、前記原稿画像から著作権を表す著作権符号を検出する符号検出部と、
    前記削除処理において画素の削除される範囲に前記著作権符号のうちの少なくとも一部が示されている場合、前記著作権符号の位置を、前記削除処理において画素の削除されない範囲に変更する位置補正を行う符号配置部とを備え、
    前記外枠形成部は、前記位置補正後の画像データに対し前記削除処理を行うことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  9. 前記原稿画像の画像データに基づいて、前記原稿画像から著作権を表す著作権符号を検出する符号検出部を備え、
    前記外枠形成部は、前記写真複写モードが設定されている場合、前記符号検出部にて検出された著作権符号が削除されないように前記削除処理の削除範囲を調整することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の画像処理装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  11. コンピュータを、請求項1から9のいずれか1項に記載の画像処理装置の各部として機能させるためのプログラム。
  12. 請求項11に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP2015188156A (ja) * 2014-03-26 2015-10-29 富士通株式会社 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及び画像処理プログラム
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JP2020188420A (ja) * 2019-05-16 2020-11-19 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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