JP2014033312A - 通信装置、通信方法および通信プログラム - Google Patents

通信装置、通信方法および通信プログラム Download PDF

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覚 服部
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Abstract

【課題】フレームまたはパケットにより情報を送受信する構成において、接続先の装置と通信するための動作モードを適切に判断することが可能な通信装置、通信方法および通信プログラムを提供する。
【解決手段】汎用宅内端末30は、他の装置と通信するためのリンク処理部32と、リンク処理部32の通信内容に基づいて、他の装置からの設定の受け付け、または自己の保存する情報の他の装置への提供を、データの中継機能を有する他の通信装置を介して行うクライアントモードで自己の汎用宅内端末30を動作させるか、または上記受け付けまたは上記提供を他の通信装置を介さずに行うサーバモードで自己の汎用宅内端末30を動作させるかを判断するためのモード切替部33とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、通信装置、通信方法および通信プログラムに関し、特に、フレームまたはパケットにより情報を送受信する構成において、接続先の装置と通信するための動作モードを適切に判断するための通信装置、通信方法および通信プログラムに関する。
NIC(Network Interface Card)を実装するコンピュータまたはL2スイッチ等のハブ間において、たとえばIP(Internet Protocol)を利用した通信を行う際に、ツイストペアケーブル(Twisted Pair Cable)で装置と装置とを接続し、通信接続を確立することにより、データを示す信号の送受信が行われる。非特許文献1においては、コンピュータ間は、クロスケーブルで当該装置間を接続することにより信号の送受信が行われる。また、コンピュータおよびハブ間は、ストレートケーブルで当該装置間を接続することにより信号の送受信が行われる。
また、接続されるツイストペアケーブルが、クロスケーブルまたはストレートケーブルであるかに関わらず、通信接続を確立する機能を実装する装置もある。たとえば、非特許文献2においては、1000BASE−Tの種別では、ストレート・クロス自動判別機能(MDI(Medium Dependent Interface)およびMDI−Xの両対応)が規格で標準とされている。従って、1000BASE−Tを実装する装置は、クロスケーブルまたはストレートケーブルのどちらを接続先の装置へ接続しても、接続先の装置との通信接続を確立することができる。
"ウィキペディア"、[online]、[平成24年7月30日検索]、インターネット〈URL:http://ja.wikipedia.org/ツイストペアケーブル〉 "ウィキペディア"、[online]、[平成24年7月30日検索]、インターネット〈http://ja.wikipedia.org/ギガビット・イーサネット(登録商標)〉
たとえば、ストレート・クロス自動判別機能を実装するコンピュータは、ストレートケーブルでハブへ接続する場合、自己の内部の配線を切り替えないことにより通信接続を確立する。また、上記コンピュータは、ストレートケーブルで他のコンピュータへ接続する場合、自己の内部の配線を切り替えることにより通信接続を確立する。すなわち、上記コンピュータは、自己の内部の配線の切り替え状況に基づいて、接続先の装置がたとえばハブまたはコンピュータであるかを判別可能である。
しかしながら、たとえばカテゴリー6(Cat6)ギガビットイーサネットシステムでは、ストレート・クロス自動判別機能がハードウェアで実現されるので、当該機能を実装するコンピュータは、ソフトウェアで自己の内部の配線の切り替え状況を認識できない。これにより、上記コンピュータは、接続先の装置がハブまたはコンピュータであるかを判別できないという問題が生ずる場合がある。
また、当該機能を実装するコンピュータが、たとえばソフトウェアで自己の内部の配線の切り替え状況を認識できても、以下の問題を生ずる場合がある。すなわち、上記コンピュータは、他の装置と接続する際に、ストレートケーブルまたはクロスケーブルのどちらのケーブルで当該他の装置と接続するのかわからないので、接続先の装置を誤って判別してしまう場合がある。たとえば、上記コンピュータは、ソフトウェアによる判別において、ストレートケーブルを想定している場合に、クロスケーブルでハブまたは他のコンピュータと接続すると、接続先の装置を誤って判別してしまう。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、フレームまたはパケットにより情報を送受信する構成において、接続先の装置と通信するための動作モードを適切に判断することが可能な通信装置、通信方法および通信プログラムを提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる通信装置は、通信装置であって、他の装置と通信するための通信部と、上記通信部の通信内容に基づいて、他の装置からの設定の受け付け、または自己の保存する情報の他の装置への提供を、データの中継機能を有する他の通信装置を介して行うクライアントモードで自己の通信装置を動作させるか、または上記受け付けまたは上記提供を上記他の通信装置を介さずに行うサーバモードで自己の通信装置を動作させるかを判断するためのモード判断部とを備える。
このような構成により、通信装置と直接に接続されている装置、または自己の通信装置とネットワークを介して接続されている装置が、データの中継機能を有するかどうかを、ソフトウェアにより判別することできる。これにより、上記通信装置は、上記判別結果に基づいて、クライアントモードまたはサーバモードへ遷移することにより、接続先の装置との通信を適切に行うことができる。
また、たとえば、あるコンピュータが、ストレート・クロス自動判別機能が利用でき、かつ想定しているケーブルを用いる状況において、接続先の装置がハブであるか、またはコンピュータであるかについて判別することができる場合がある。しかしながら、上記コンピュータは、ハブと接続している場合、当該ハブを介して、たとえばルータ等のデータの中継機能を有する通信装置と接続しているどうかまでは判別することができない。また、上記コンピュータが、他のコンピュータと接続している場合、接続している他のコンピュータがデータの中継機能を有するかどうかまでは判別することができない。一方、上記通信装置は、ソフトウェアにより上記判別を行うので、ストレートケーブルまたはクロスケーブルの、どちらを用いて他のコンピュータまたはハブと接続されても、上記判別を行うことができる。すなわち、上記通信装置は、クロスケーブルおよびストレートケーブルのいずれを用いて他のコンピュータまたはハブと接続されるかに関わらず、また、ストレート・クロス自動判別機能がハードウェアで実現されるか、ソフトウェアで実現されるかに関わらず、上記判別を適切に行うことができる。
これにより、上記通信装置は、他の装置と直接またはネットワークを介して接続する際において、ストレートケーブルまたはクロスケーブル等のツイストペアケーブルを介して接続する場合以外に、無線通信またはPLC(Power Line Connection)等のメディアコンバータを介して接続しても、上記判別を適切に行うことができる。
(2)好ましくは、上記通信装置は、さらに、IP(Internet Protocol)アドレスを上記他の通信装置に対して要求するためのアドレス要求部を備え、上記モード判断部は、上記通信部が、上記要求に対するIPアドレスを上記他の通信装置から受信した場合には、自己の通信装置を上記クライアントモードで動作させると判断する。
このように、IPアドレスの受信の有無を判断基準とする構成により、通信装置および他の通信装置間の通信接続が、確実に確立していると判断した上で、通信装置をクライアントモードへ遷移させることができる。
(3)好ましくは、上記通信装置は、さらに、IPアドレスが自己の通信装置に設定された状態において、上記他の通信装置のMAC(Media Access Control)アドレスを上記他の通信装置に対して要求するためのアドレス要求部を備え、上記モード判断部は、上記通信部が、上記要求に対する上記MACアドレスを上記他の通信装置から受信した場合には、自己の通信装置を上記クライアントモードで動作させると判断する。
このように、MACアドレスの受信の有無を判断基準とする構成により、通信装置および他の通信装置間の通信接続が、確実に確立していると判断した上で、通信装置をクライアントモードへ遷移させることができる。
(4)好ましくは、上記モード判断部は、上記通信部が、IPアドレスを他の装置が取得するための情報を複数の上記他の装置から受信した場合には、自己の通信装置を上記クライアントモードで動作させると判断する。
このように、他の装置がIPアドレスを取得するための情報を、複数の他の装置から受信することを判断基準とする構成により、通信装置および他の通信装置間の通信接続が、高い確度で確立していると判断した上で、通信装置をクライアントモードへ遷移させることができる。
(5)好ましくは、上記モード判断部は、上記通信部が、IPアドレスを他の装置が取得するための情報を、所定時間内に所定回数以上、同じ装置から受信しなかった場合には、自己の通信装置を上記クライアントモードで動作させると判断する。
このように、他の装置がIPアドレスを取得するための情報を、所定時間内に所定回数以上同じ装置から受信しないことを判断基準とする構成により、通信装置および他の通信装置間の通信接続が、高い確度で確立していると判断した上で、通信装置をクライアントモードへ遷移させることができる。
(6)好ましくは、上記モード判断部は、上記通信部が、IPアドレスを他の装置が取得するための情報を、所定時間内に所定回数以上、同じ装置から受信した場合には、自己の通信装置を上記サーバモードで動作させると判断する。
このように、他の装置がIPアドレスを取得するための情報を、所定時間内に所定回数以上同じ装置から受信することを判断基準とする構成により、通信装置および他の通信装置間の通信接続が、高い確度で確立していないと判断した上で、通信装置をサーバモードへ遷移させることができる。
(7)好ましくは、上記モード判断部は、自己の通信装置が上記サーバモードで動作している状態において、上記通信部において、自己の通信装置と他の装置との通信接続が切断され、その後再確立された場合には、自己の通信装置を、上記クライアントモードで動作させるかまたは上記サーバモードで動作させるかを再び判断する。
通信接続が切断され、その後再確立される際に、通信装置と接続する装置が、再確立の前後で変わる可能性がある。このような状況において、通信装置は、再確立後に、自己と接続されている装置がデータの中継機能を有するかどうかを、ソフトウェアにより再び判別することできる。
また、通信装置は、通信接続を確立した装置が変わる可能性がある場合に、他の通信装置からの応答の待受け、または他の装置からのIPアドレスの要求の待受けを継続しても意味がない。通信装置は、上記のような構成により、他の通信装置または他の装置からの待受け動作を、無意味に継続することを避けることができる。
(8)好ましくは、上記通信装置は、さらに、IPアドレスを上記他の通信装置に対して要求するためのアドレス要求部を備え、上記モード判断部は、自己の通信装置が上記サーバモードで動作している状態において、上記通信部が、上記要求に対するIPアドレスを上記他の通信装置から受信した場合には、自己の通信装置を、上記クライアントモードで動作させるかまたは上記サーバモードで動作させるかを再び判断する。
このように、IPアドレスの受信の有無を判断基準とする構成により、通信装置および他の通信装置間の通信接続が、確実に確立していると判断した上で、通信装置のサーバモードにおける動作を停止させることができる。
また、通信装置は、他の通信装置との通信接続を確実に確立した状況において、他の装置からのIPアドレスの要求の待受けを継続しても意味がない。通信装置は、上記のような構成により、他の装置からのIPアドレスの要求の待受け動作を、無意味に継続することを避けることができる。
(9)好ましくは、上記通信装置は、さらに、IPアドレスが自己の通信装置に設定された状態において、上記他の通信装置のMACアドレスを上記他の通信装置に対して要求するためのアドレス要求部を備え、上記モード判断部は、自己の通信装置が上記サーバモードで動作している状態において、上記通信部が、上記要求に対する上記MACアドレスを所定時間以下の間隔で上記他の通信装置から受信する場合には、自己の通信装置を、上記クライアントモードで動作させるかまたは上記サーバモードで動作させるかを再び判断する。
このように、MACアドレスの受信の有無を判断基準とする構成により、通信装置および他の通信装置間の通信接続が、確実に確立していると判断した上で、通信装置のサーバモードにおける動作を停止させることができる。
また、通信装置は、他の通信装置との通信接続を確実に確立した状況において、他の装置からのIPアドレスの要求の待受けを継続しても意味がない。通信装置は、上記のような構成により、他の装置からのIPアドレスの要求の待受け動作を、無意味に継続することを避けることができる。
(10)好ましくは、上記通信装置は、さらに、他の装置からの要求に基づき、IPアドレスを上記他の装置に与えるためのアドレス付与部を備え、上記モード判断部は、自己の通信装置が上記サーバモードで動作している状態において、上記通信部が、所定時間以上他の装置から上記要求を受信しなかった場合には、自己の通信装置を、上記クライアントモードで動作させるかまたは上記サーバモードで動作させるかを再び判断する。
このように、所定時間以上他の装置から上記要求を受信しない場合、通信装置は、IPアドレスを与えるべき装置と接続されていないので、サーバモードとして適切に動作できない。この場合において、通信装置のサーバモードにおける動作を停止させることにより、サーバモードでの動作を、無意味に継続することを避けることができる。
(11)好ましくは、上記モード判断部は、自己の通信装置が上記クライアントモードで動作している状態において、上記通信部において、自己の通信装置と他の装置との通信接続が切断され、その後再確立された場合には、自己の通信装置を、上記クライアントモードで動作させるかまたは上記サーバモードで動作させるかを再び判断する。
通信接続が切断され、その後再確立される際に、通信装置と通信接続する装置が、再確立の前後で変わる可能性がある。このような状況において、通信装置は、再確立後に、自己と接続されている装置がデータの中継機能を有するかどうかを、ソフトウェアにより再び判別することできる。
また、通信装置は、通信接続を確立した装置が変わる可能性がある場合に、他の通信装置へのIPアドレスの要求に対する応答の待受けを継続しても意味がない。通信装置は、上記のような構成により、他の通信装置からの応答の待受け動作を、無意味に継続することを避けることができる。
(12)好ましくは、上記通信装置は、さらに、IPアドレスを上記他の通信装置に対して要求するためのアドレス要求部を備え、上記モード判断部は、自己の通信装置が上記クライアントモードで動作している状態において、上記アドレス要求部が、上記要求を所定回数以上行っても、上記通信部が、上記要求に対するIPアドレスを上記他の通信装置から受信できない場合には、自己の通信装置を、上記クライアントモードで動作させるかまたは上記サーバモードで動作させるかを再び判断する。
このように、上記要求を所定回数以上他の通信装置に対して要求しても、IPアドレスを受信しない場合、通信装置は、クライアントモードとして適切に動作できない。この場合において、通信装置のクライアントモードにおける動作を停止させることにより、クライアントモードにおける動作を、無意味に継続することを避けることができる。
(13)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる通信方法は、通信装置における通信方法であって、他の装置と通信するステップと、通信内容に基づいて、他の装置からの設定の受け付け、または自己の保存する情報の他の装置への提供を、データの中継機能を有する他の通信装置を介して行うクライアントモードで自己の通信装置を動作させるか、または上記受け付けまたは上記提供を上記他の通信装置を介さずに行うサーバモードで自己の通信装置を動作させるかを判断するステップとを含む。
このような構成により、通信装置と直接に接続されている装置、または自己の通信装置とネットワークを介して接続されている装置が、データの中継機能を有するかどうかを、ソフトウェアにより判別することできる。これにより、上記通信装置は、上記判別結果に基づいて、クライアントモードまたはサーバモードへ遷移することにより、接続先の装置との通信を適切に行うことができる。
また、たとえば、あるコンピュータが、ストレート・クロス自動判別機能が利用でき、かつ想定しているケーブルを用いる状況において、接続先の装置がハブであるか、またはコンピュータであるかについて判別することができる場合がある。しかしながら、上記コンピュータは、ハブと接続している場合、当該ハブを介して、たとえばルータ等のデータの中継機能を有する通信装置と接続しているどうかまでは判別することができない。また、上記コンピュータが、他のコンピュータと接続している場合、接続している他のコンピュータがデータの中継機能を有するかどうかまでは判別することができない。一方、上記通信装置は、ソフトウェアにより上記判別を行うので、ストレートケーブルまたはクロスケーブルの、どちらを用いて他のコンピュータまたはハブと接続されても、上記判別を行うことができる。すなわち、上記通信装置は、クロスケーブルおよびストレートケーブルのいずれを用いて他のコンピュータまたはハブと接続されるかに関わらず、また、ストレート・クロス自動判別機能がハードウェアで実現されるか、ソフトウェアで実現されるかに関わらず、上記判別を適切に行うことができる。
これにより、上記通信装置は、他の装置と直接またはネットワークを介して接続する際において、ストレートケーブルまたはクロスケーブル等のツイストペアケーブルを介して接続する場合以外に、無線通信またはPLC等のメディアコンバータを介して接続しても、上記判別を適切に行うことができる。
(14)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる通信プログラムは、通信装置において用いられる通信プログラムであって、コンピュータに、他の装置と通信するステップと、通信内容に基づいて、他の装置からの設定の受け付け、または自己の保存する情報の他の装置への提供を、データの中継機能を有する他の通信装置を介して行うクライアントモードで自己の通信装置を動作させるか、または上記受け付けまたは上記提供を上記他の通信装置を介さずに行うサーバモードで自己の通信装置を動作させるかを判断するステップとを実行させるためのプログラムである。
このような構成により、通信装置と直接に接続されている装置、または自己の通信装置とネットワークを介して接続されている装置が、データの中継機能を有するかどうかを、ソフトウェアにより判別することできる。これにより、上記通信装置は、上記判別結果に基づいて、クライアントモードまたはサーバモードへ遷移することにより、接続先の装置との通信を適切に行うことができる。
また、たとえば、あるコンピュータが、ストレート・クロス自動判別機能が利用でき、かつ想定しているケーブルを用いる状況において、接続先の装置がハブであるか、またはコンピュータであるかについて判別することができる場合がある。しかしながら、上記コンピュータは、ハブと接続している場合、当該ハブを介して、たとえばルータ等のデータの中継機能を有する通信装置と接続しているどうかまでは判別することができない。また、上記コンピュータが、他のコンピュータと接続している場合、接続している他のコンピュータがデータの中継機能を有するかどうかまでは判別することができない。一方、上記通信装置は、ソフトウェアにより上記判別を行うので、ストレートケーブルまたはクロスケーブルの、どちらを用いて他のコンピュータまたはハブと接続されても、上記判別を行うことができる。すなわち、上記通信装置は、クロスケーブルおよびストレートケーブルのいずれを用いて他のコンピュータまたはハブと接続されるかに関わらず、また、ストレート・クロス自動判別機能がハードウェアで実現されるか、ソフトウェアで実現されるかに関わらず、上記判別を適切に行うことができる。
これにより、上記通信装置は、他の装置と直接またはネットワークを介して接続する際において、ストレートケーブルまたはクロスケーブル等のツイストペアケーブルを介して接続する場合以外に、無線通信またはPLC等のメディアコンバータを介して接続しても、上記判別を適切に行うことができる。
本発明によれば、フレームまたはパケットにより情報を送受信する構成において、接続先の装置と通信するための動作モードを適切に判断することが可能な通信装置、通信方法および通信プログラムを提供することである。
本発明の実施の形態に係るDHCPv4クライアントモードまたは静的モードにおけるクライアントモードシステムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るDHCPv4サーバモードにおけるサーバモードシステムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る通信装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る汎用宅内端末がとり得るモードの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るPC検出モードにおいてPC検出処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るPC検出モードにおいてPC検出処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るPC検出モードにおいてPC検出処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る汎用宅内端末がPC検出モードからDHCPv4サーバモードへ遷移する際に行う動作処理に関するシーケンスの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るDHCPv4サーバモードにおいて復帰処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るDHCPv4サーバモードにおいて復帰処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るDHCPv4サーバモードにおいて復帰処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るDHCPv4サーバモードにおいて復帰処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るDHCPv4クライアントモードにおいて復帰処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るDHCPv4クライアントモードにおいて復帰処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るDHCPv4クライアントモードにおいて復帰処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るPC検出モードにおいてPC検出処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[システム構成]
図1は、本発明の実施の形態に係るDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)v4クライアントモードまたは静的モードにおけるクライアントモードシステムの構成を示す図である。
図1を参照して、クライアントモードシステム10は、RGW(Residential Gate Way)装置21と、汎用宅内端末(通信装置)30とを備える。また、クライアントモードシステム10には、たとえばコンピュータ23と、コンピュータ24とが含まれていてもよい。また、たとえばRGW装置21と、汎用宅内端末30と、コンピュータ23と、コンピュータ24とが、LAN(Local Area Network)26を介して互いに接続されていてもよい。
汎用宅内端末30は、クライアントモードシステム10において、RGW装置21、コンピュータ23およびコンピュータ24等の他の装置とIPパケットまたはフレームを送受信することにより通信を行う。また、汎用宅内端末30は、データの中継機能を有するRGW装置21等の他の通信装置を介して、IPパケットまたはフレームを送受信することにより通信を行う場合がある。なお、汎用宅内端末30は、たとえば2台以上のRGW装置21等の他の通信装置とLAN26を介して接続されていても構わない。また、汎用宅内端末30は、たとえば1台または3台以上のコンピュータとLAN26を介して接続されていても構わないし、コンピュータと接続されていなくてもよい。
より詳細には、汎用宅内端末30、RGW装置21、コンピュータ23およびコンピュータ24は、IPv4(Internet Protocol version 4)において定められるノードである。
各ノードは、IPアドレスにより識別され、IPv4を実装することによりIPパケットを送受信する機能を有する。また、各ノードは、固有のMACアドレスによっても識別され、MACアドレスを利用することにより、フレームを送受信する機能を有する。
なお、MACアドレスは、各ノードに固有の番号が必ず付与されている。一方、IPアドレスは、必ずしも各ノードに付与されていない。たとえば、あるノードが動的にIPアドレスを割当てるためのDHCPを利用する場合において、DHCPを実装するサーバまたはルータ等が上記ノードへIPアドレスを付与するまで、上記ノードは、IPアドレスを持たない。
RGW装置21は、IPv4において定められるルータであり、IPパケットを中継する機能を有する。RGW装置21は、たとえばDHCPを実装するルータ、または固定IPアドレスで動作可能なルータである。RGW装置21は、たとえばインターネット22との接続が確立されると、インターネット22と接続するコンピュータまたはサーバ等とIPパケットの送受信を行う。
また、RGW装置21は、たとえば汎用宅内端末30との接続が確立されると、汎用宅内端末30とIPパケットまたはフレームの送受信を行う。この際、RGW装置21は、イーサネットケーブル等のツイストペアケーブルを用いて、LAN26を介して汎用宅内端末30と接続してもよい。
また、RGW装置21は、たとえばコンピュータ23またはコンピュータ24との接続を確立すると、コンピュータ23またはコンピュータ24とIPパケットまたはフレームの送受信を行う。この際、RGW装置21は、ツイストペアケーブルを用いて、LAN26を介してコンピュータ23またはコンピュータ24と接続してもよい。
LAN26は、たとえば家庭内に構築されるネットワークであり、ハブおよびツイストペアケーブル等により、汎用宅内端末30、RGW装置21、コンピュータ23およびコンピュータ24間で送受信されるIPパケットおよびフレームを中継する。
LAN26側からインターネット22側、またはインターネット22側からLAN26側へ送受信されるIPパケットは、RGW装置21によりルーティングされる。
LAN26により形成されるネットワークは、たとえばネットワーク層におけるRGW装置21のサブネットであり、またリンク層におけるブロードキャストドメインである。以下、汎用宅内端末30、コンピュータ23およびコンピュータ24等がLAN26に接続されることを、RGW装置21の配下にあると称する。
RGW装置21は、たとえばDHCPを実装するルータである場合、RGW装置21のサブネットであるLAN26、またはRGW装置21にコンピュータが接続されると、接続が確立した当該コンピュータに、インターネット22との接続を確立するために必要なIPアドレスおよびデフォルトゲートウェイアドレス等の情報を自動的に割り当てる。
また、RGW装置21は、たとえばDHCPでなく固定IPアドレスを利用するルータである場合、RGW装置21の配下にあるコンピュータまたは汎用宅内端末30がインターネット22との接続を確立する際のデフォルトゲートウェイとなる。
コンピュータ23およびコンピュータ24は、IPv4において定められるホストであり、具体的にはパーソナルコンピュータである。コンピュータ23およびコンピュータ24は、DHCPを利用して、RGW装置21からIPアドレスを取得することを試みる。
汎用宅内端末30は、IPv4において定められるホストであり、たとえばアプリケーションボックスである。汎用宅内端末30は、RGW装置21を介して、他の装置からの設定の受け付け、または自己の保存する情報の他の装置への提供を行う。
汎用宅内端末30は、たとえばインターネット22経由で他の装置からダウンロードしたアプリケーションをインストールし、インストールしたアプリケーションを実行する。具体的なアプリケーションとしては、汎用宅内端末30は、たとえば消費電力の計測および通信の機能を有する電源タップとUSB(Universal Serial Bus)等を介して通信を行うことにより、当該電源タップにおける消費電力をモニタする。また、汎用宅内端末30は、モニタした消費電力を、たとえばインターネット22経由で他の装置へ送信してもよい。
汎用宅内端末30は、RGW装置21の配下にある場合、DHCPを利用してRGW装置21からIPアドレスを取得し、取得したIPアドレスを用いてインターネット22またはLAN26と接続するコンピュータ等と通信を行う。以下、汎用宅内端末30が、上記の通信を行うモードを、DHCPv4クライアントモードと称する。
また、汎用宅内端末30は、RGW装置21の配下にある場合、所定の固定IPアドレスを用いてデフォルトゲートウェイであるRGW装置21を経由して、インターネット22またはLAN26と接続するコンピュータ等と通信を行う。以下、汎用宅内端末30が、上記の通信を行うモードを静的モードと称する。
図2は、本発明の実施の形態に係るDHCPv4サーバモードにおけるサーバモードシステムの構成を示す図である。
図2を参照して、サーバモードシステム11は、コンピュータ25と、汎用宅内端末30とを備える。
汎用宅内端末30は、サーバモードシステム11において、コンピュータ25等の他の装置とIPパケットまたはフレームを送受信することにより通信を行う。汎用宅内端末30は、たとえば、2台以上のコンピュータと接続されていても構わない。
コンピュータ25は、IPv4において定められるノードであり、かつホストであり、具体的にはパーソナルコンピュータである。また、コンピュータ25は、図1に示すコンピュータ23またはコンピュータ24と同じ機能を有する。
汎用宅内端末30は、たとえばコンピュータ25との接続が確立されると、コンピュータ25とIPパケットまたはフレームの送受信を行う。汎用宅内端末30は、たとえばツイストペアケーブルを介してコンピュータ25と直接接続される。
コンピュータ25は、DHCPを利用して、汎用宅内端末30からIPアドレスを取得することを試みる。この際、汎用宅内端末30は、実装しているDHCPを利用してコンピュータ25にIPアドレス等の通信に必要な情報を自動的に割り当てる。これにより、汎用宅内端末30は、他の装置たとえばコンピュータ25とルータを介さずにIPパケットの送受信を行うことにより、他の装置からの設定の受け付け、または自己の保存する情報の他の装置への提供を行う。
具体的には、汎用宅内端末30は、製造された汎用宅内端末30が工場から出荷される際において、汎用宅内端末30との接続を確立したコンピュータ25により、汎用宅内端末30の設定変更を、ルータ等を介することなく行う。
また、フィールドエンジニアがユーザ先で汎用宅内端末30の保守を行う際において、汎用宅内端末30との接続を確立したコンピュータ25により、汎用宅内端末30からのログファイルの取得、または更新用のプログラムの汎用宅内端末30への導入等を、ユーザ先のハブまたはコンピュータ等を介することなく行う。
以下、汎用宅内端末30が、上記のIPパケットの送受信を行うモードをDHCPv4サーバモードと称する。また、コンピュータ25が、汎用宅内端末30に接続されることを、汎用宅内端末30の配下にあると称する。
なお、RGW装置21、コンピュータおよび汎用宅内端末30間の接続は、フレームによるデータの送受信が可能な構成であれば、ツイストペアケーブルによる接続に限定するものではない。たとえば、メディアコンバータにより、信号の送受信を担う媒体が、ツイストペアケーブルから、PLC(Power Line Connection)または無線通信へ変換されてもよい。
[汎用宅内端末の装置構成]
図3は、本発明の実施の形態に係る通信装置の構成を示す図である。
図3を参照して、汎用宅内端末(通信装置)30は、イーサネットポート31と、リンク処理部(通信部)32と、モード切替部(モード判断部)33と、IPアドレス待受部(アドレス要求部)34と、アドレス解決部(アドレス要求部)35と、DHCP関連パケット処理部36と、IPアドレス割当部(アドレス付与部)37と、タイマ38とを備える。イーサネットポート31は、コネクタ等を介してツイストペアケーブルと物理的に接続される。
図4は、本発明の実施の形態に係る汎用宅内端末がとり得るモードの一例を示す図である。
図4を参照して、汎用宅内端末30は、PC検出モード、クライアントモードおよびサーバモードをとり得る。クライアントモードは、静的モードおよびDHCPv4クライアントモードを含み、また、サーバモードは、DHCPv4サーバモードを含む。
静的モードおよびDHCPv4クライアントモードは、互いに排他的であり、汎用宅内端末30は、同時に2つのモードで動作することはない。汎用宅内端末30は、静的モードにおいて、固定IPアドレスを用いる。また、汎用宅内端末30は、DHCPv4クライアントモードにおいて、動的IPアドレスを用いる。
静的モードおよびDHCPv4クライアントモードは、ユーザによる設定により切替わる。汎用宅内端末30が静的モードで動作する設定を、以下、静的IPv4設定と称する。また、汎用宅内端末30がDHCPv4クライアントモードで動作する設定を、以下、DHCPv4設定と称する。
また、PC検出モード、クライアントモードおよびサーバモードは、互いに排他的であり、汎用宅内端末30は、同時に2つのモードで動作することはない。
汎用宅内端末30は、以下の状況において、PC検出モード、クライアントモードおよびサーバモード間を遷移する。すなわち、汎用宅内端末30は、まずPC検出モードに遷移し、自己が次に遷移すべきモードを検出するための動作を行う。具体的には、汎用宅内端末30は、IPアドレスを与えられるクライアントとして動作し、かつIPアドレスを与えるサーバとして動作することにより、RGW装置21との接続が確立しているかどうかを検出する。
汎用宅内端末30は、たとえばRGW装置21との接続が確立している場合、クライアントモードへ遷移する。また、汎用宅内端末30は、たとえばRGW装置21との接続が確立していない場合、サーバモードへ遷移する。
汎用宅内端末30は、たとえばDHCPv4クライアントモードにおいて、RGW装置21のクライアントとして動作する。すなわち、汎用宅内端末30は、RGW装置21から割当てられたIPアドレスを利用して通信を行う。
また、汎用宅内端末30は、たとえば静的モードにおいて、RGW装置21のクライアントとして動作する。すなわち、汎用宅内端末30は、固定IPアドレスを有し、RGW装置21をデフォルトゲートウェイとして利用することにより通信を行う。
また、汎用宅内端末30は、たとえばDHCPv4サーバモードにおいて、自己との接続が確立したコンピュータ25のサーバとして動作する。すなわち、汎用宅内端末30は、コンピュータ25にIPアドレスを割当て、割当てたIPアドレスを利用して通信を行う。
再び図3を参照して、モード切替部33は、たとえばRGW装置21またはコンピュータ25との通信における通信内容に基づいて、自己の通信装置がデータの中継機能を有するRGW装置21と接続されているか、またはデータの中継機能を有しないコンピュータ25と接続されているかどうかの判断を行う。
そして、モード切替部33は、上記判断に基づいて、汎用宅内端末30における、PC検出モード、クライアントモードおよびサーバモードを切り替える。また、静的モードおよびDHCPv4クライアントモードの選択は、たとえばユーザにより設定されるので、モード切替部33は、これらの切替えを行わない。
モード切替部33は、他のモードからPC検出モードへ遷移する場合、タイマ開始要求をタイマ38へ出力し、たとえばPC検出モードへ遷移してからタイムアウトになるまでの所定時間たとえば20秒をタイマ38に計測させる。また、モード切替部33は、PC検出モードからDHCPv4サーバモードへ遷移する場合、タイマ開始要求をタイマ38へ出力し、たとえばDHCPv4サーバモードへ遷移してからタイムアウトになるまでの所定時間たとえば90秒をタイマ38に計測させる。
モード切替部33は、リンク処理部32、IPアドレス待受部34、アドレス解決部35、DHCP関連パケット処理部36、IPアドレス割当部37およびタイマ38からの通知に基づいて、上記モード間の切替を行うべきかどうかの判断を行い、当該判断に基づいて汎用宅内端末30のモードを切り替える。
また、モード切替部33は、タイムアウトが発生した際に、タイムアウトが発生したことについての通知を、必要に応じて、IPアドレス待受部34、アドレス解決部35、DHCP関連パケット処理部36およびIPアドレス割当部37へ通知する。
リンク処理部32は、イーサネットポート31にツイストペアケーブルが接続され、他の装置との物理的な接続が確立すると、リンクアップ処理を行う。リンク処理部32は、リンクアップ処理を行うと、リンクアップ処理を行ったことをモード切替部33へ通知する。
汎用宅内端末30は、リンクアップ処理が完了すると、自己との接続が確立した他の装置とIPパケットまたはフレームを送受信することにより通信を行う。リンク処理部32は、イーサネットポート31を経由して他の装置から受信したIPパケットまたはフレームを、IPアドレス待受部34、アドレス解決部35、DHCP関連パケット処理部36およびIPアドレス割当部37へ出力する。
また、リンク処理部32は、IPアドレス待受部34、アドレス解決部35、DHCP関連パケット処理部36およびIPアドレス割当部37から受けたIPパケットまたはフレームを、イーサネットポート31を経由して他の装置へ送信する。
リンク処理部32は、他の装置との物理的な接続が切断されると、リンクダウン処理を行う。これにより、汎用宅内端末30は、上記他の装置とのIPパケットまたはフレームの送受信を行うことができなくなる。リンク処理部32は、リンクダウン処理を行うと、リンクダウン処理を行ったことをモード切替部33へ通知する。
リンク処理部32は、たとえばイーサネットポート31からツイストペアケーブルを抜いて、その後差し込むことによる再接続処理が行われると、リンクダウン処理に続けてリンクアップ処理を行う。
モード切替部33は、リンクアップ処理を行ったことについての通知をリンク処理部32から受けると、汎用宅内端末30と他の装置との接続が再確立されたと認識する。この際、モード切替部33は、汎用宅内端末30がどのモードにある場合でも、汎用宅内端末30をPC検出モードへ遷移させる。
IPアドレス待受部34は、PC検出モード、DHCPv4クライアントモードおよびDHCPv4サーバモードにおいて動作する。IPアドレス待受部34は、たとえばDHCPv4設定がなされた汎用宅内端末30において、DHCP機能を有する装置たとえばルータに対してIPアドレスを要求する。具体的には、IPアドレス待受部34は、以下の処理を行うことにより上記装置からIPアドレスを取得する。
すなわち、IPアドレス待受部34は、DHCP機能を実装した装置からの応答を要求する旨を含むDHCPv4ディスカバリメッセージを送信する。この際、IPアドレス待受部34は、DHCPv4ディスカバリメッセージをブロードキャストで送信するので、汎用宅内端末30が含まれるサブネットとの接続を確立した装置は上記DHCPv4ディスカバリメッセージを受信する。
たとえば、DHCP機能を実装したRGW装置21が、上記サブネットとの接続を確立しており、当該DHCPv4ディスカバリメッセージを受信すると、当該DHCPv4ディスカバリメッセージを受信したRGW装置21は、汎用宅内端末30に割当てるIPアドレスを決定する。そして、RGW装置21は、決定したIPアドレスおよびデフォルトゲートウェイアドレスを含むDHCPv4オファーメッセージを汎用宅内端末30へユニキャストまたはブロードキャストで送信する。
汎用宅内端末30におけるIPアドレス待受部34は、DHCPv4オファーメッセージをRGW装置21から受信すると、受信したDHCPv4オファーメッセージに含まれるIPアドレスおよびデフォルトゲートウェイアドレスを取得する。この際、汎用宅内端末30は、複数のIPアドレスを取得する場合がある。次に、IPアドレス待受部34は、取得した複数のIPアドレスから1つのIPアドレスを選択し、選択したIPアドレスを含むDHCPv4リクエストメッセージをブロードキャストで送信する。
RGW装置21は、DHCPv4リクエストメッセージを汎用宅内端末30から受信すると、受信したDHCPv4リクエストメッセージに含まれるIPアドレスを汎用宅内端末30へ割当てることが可能である場合、DHCPv4ACKレスポンスメッセージを汎用宅内端末30へユニキャストまたはブロードキャストで送信する。
汎用宅内端末30におけるIPアドレス待受部34は、DHCPv4ACKレスポンスメッセージをRGW装置21から受信する。これにより、汎用宅内端末30におけるRGW装置21からのIPアドレスの取得処理が完了する。そして、IPアドレス待受部34は、RGW装置21からIPアドレスを取得したことをモード切替部33へ通知する。
モード切替部33は、RGW装置21からIPアドレスを取得したことについての通知を、IPアドレス待受部34から受けると、汎用宅内端末30がRGW装置21の配下にあると判断する。この際、モード切替部33は、汎用宅内端末30がPC検出モードにある場合は、汎用宅内端末30をDHCPv4クライアントモードへ遷移させる。また、モード切替部33は、汎用宅内端末30がDHCPv4サーバモードにある場合は、汎用宅内端末30をPC検出モードへ遷移させる。
アドレス解決部35は、PC検出モードおよびDHCPv4サーバモードにおいて動作する。汎用宅内端末30には、静的IPv4設定時において、デフォルトゲートウェイ、すなわちRGW装置21のLAN26側のIPアドレスが設定されている。また、汎用宅内端末30は、静的IPv4設定時において、固定IPアドレスが自己に設定されるので、RGW装置21からIPアドレスを取得する必要はない。
アドレス解決部35は、RGW装置21に対してRGW装置21のMACアドレスを以下の処理により要求する。すなわち、アドレス解決部35は、RGW装置21がLAN26に接続されているかどうかを、デフォルトゲートウェイのIPアドレスを用いて、所定時間以下の間隔たとえば5秒ごとに行うアドレス解決により確認する。
より詳細には、アドレス解決部35は、ARP(Address Resolution Protocol)を利用する。ARPは、ネットワーク層において送受信されるIPパケットのIPアドレスおよびリンク層において送受信されるフレームのMACアドレスを対応づけるプロトコルである。
具体的には、アドレス解決部35は、たとえばデフォルトゲートウェイアドレスである、RGW装置21のLAN26側のIPアドレスを含めたARP要求メッセージ(ARP Request)を、リンク層におけるブロードキャストにより、汎用宅内端末30が含まれるブロードキャストドメイン、すなわちLAN26との接続を確立した装置へ送信する。RGW装置21は、LAN26との接続を確立していれば、ARP要求メッセージを受信し、受信したARP要求メッセージに含まれるIPアドレスが自己のLAN26側のIPアドレスと一致するかどうかを確認する。
次に、RGW装置21は、ARP要求メッセージに含まれるIPアドレスおよび自己のLAN26側のIPアドレスが一致すると、上記ARP要求メッセージの応答として、自己のリンク層のアドレスであるMACアドレスを含めたARP応答メッセージ(ARP Reply)を、ARP要求メッセージを送信した汎用宅内端末30へ送信する。これらのメッセージの交換により、汎用宅内端末30は、RGW装置21がLAN26との接続を確立しているかどうかを確認することができる。
アドレス解決部35は、上記デフォルトゲートウェイに対応するRGW装置21がLAN26との接続が確立されていることをARP要求メッセージの受信により確認した場合、デフォルトゲートウェイのアドレス解決が成功したと判断する。次に、アドレス解決部35は、デフォルトゲートウェイのアドレス解決が成功すると、アドレス解決に成功したことをモード切替部33へ通知する。
モード切替部33は、アドレス解決に成功したことについての通知をアドレス解決部35から受けると、汎用宅内端末30がRGW装置21の配下にあると判断する。この際、モード切替部33は、汎用宅内端末30がPC検出モードにある場合は、汎用宅内端末30を静的モードへ遷移させる。また、モード切替部33は、汎用宅内端末30がDHCPv4サーバモードにある場合は、汎用宅内端末30をPC検出モードへ遷移させる。
DHCP関連パケット処理部36は、PC検出モードにおいて動作する。汎用宅内端末30は、自己との接続を確立した他の装置が送信するIPアドレスを取得するための情報たとえばDHCP関連のメッセージを受信すると、受信したメッセージを処理する。
より詳細には、DHCP関連パケット処理部36は、たとえばLAN26との接続が確立したコンピュータがブロードキャストで送信するDHCP関連のメッセージたとえばDHCPv4ディスカバリまたはDHCPv4リクエストを含むIPパケットを受信すると、受信したIPパケットの送信元を取得する。
この際、DHCP関連パケット処理部36は、IPアドレス待受部34により送信されたDHCPv4ディスカバリまたはDHCPv4リクエストを含むIPパケットを受信しても、フィルタ条件を用いることにより上記IPパケットを廃棄する。これにより、DHCP関連パケット処理部36は、自己の汎用宅内端末30が送信したDHCP関連のメッセージを含むIPパケットによる誤動作を防ぐことができる。
DHCP関連パケット処理部36は、取得したIPパケットの送信元に基づいて、上記IPパケットが2台以上のコンピュータから送信されていることを確かめると、2台以上のコンピュータから上記IPパケットを受信したことをモード切替部33へ通知する。
モード切替部33は、2台以上のコンピュータから上記IPパケットを受信したことについての通知をDHCP関連パケット処理部36から受けると、汎用宅内端末30がRGW装置21の配下にある可能性が高いと判断する。この際、モード切替部33は、汎用宅内端末30において静的IPv4設定がなされている場合は、汎用宅内端末30を静的モードへ遷移させ、汎用宅内端末30においてDHCPv4設定がなされている場合は、汎用宅内端末30をDHCPv4クライアントモードへ遷移させる。
なお、ブロードキャストで送信されるIPパケットの送信先は、ブロードキャストアドレスとなり、LAN26との接続を確立した全てのノードで受信することができる。ブロードキャストで送信されるIPパケットの送信元は、送信元であるノードがIPアドレスを持っている場合、当該IPアドレスとなる。これにより、たとえば汎用宅内端末30は、ブロードキャストで送信されるIPパケットの送信元を特定することができる。
一方、ブロードキャストで送信されるIPパケットの送信元は、送信元であるノードがIPアドレスを持っていない場合、ブロードキャストアドレスとなる。この際においても、たとえば汎用宅内端末30は、上記IPパケットを含むフレームに付与されているMACアドレスを参照することにより、上記IPパケットの送信元を特定することができる。
また、DHCP関連パケット処理部36は、たとえば送信元が同一であるDHCPv4ディスカバリを含むIPパケットを所定時間たとえば20秒以内に所定回数以上たとえば3回以上受信すると、送信元が同一である上記IPパケットを20秒以内に3回受信したことをモード切替部33へ通知する。
モード切替部33は、送信元が同一である上記IPパケットを20秒以内に3回受信したことについての通知をDHCP関連パケット処理部36から受けると、汎用宅内端末30がRGW装置21の配下にいない可能性が高いと判断する。この際、モード切替部33は、汎用宅内端末30をDHCPv4サーバモードへ遷移させる。
なお、DHCPv4ディスカバリはブロードキャストで送信されるので、RGW装置21がLAN26との接続を確立していれば、RGW装置21は、DHCPv4ディスカバリを受信する。RGW装置21は、DHCPv4ディスカバリを受信すると、受信したDHCPv4ディスカバリに対する応答であるDHCPv4オファーを送信する。
たとえば、LAN26との接続を確立したコンピュータがDHCPv4ディスカバリを送信し、送信したDHCPv4ディスカバリの応答であるDHCPv4オファーをRGW装置21から受信すると、当該コンピュータは、DHCPv4リクエストをRGW装置21へ送信する。
また、たとえば、当該コンピュータは、上記DHCPv4ディスカバリの応答であるDHCPv4オファーをRGW装置21から受信できないと、DHCPv4ディスカバリを再送する。従って、RGW装置21がLAN26との接続を確立していれば、送信元が同一であるDHCPv4ディスカバリが再送される可能性は低い。
DHCP関連パケット処理部36が、送信元が同一であるDHCPv4ディスカバリを含むIPパケットを20秒以内に3回受信するということは、DHCPv4ディスカバリが同一コンピュータから3回再送されたことを意味するので、RGW装置21がLAN26との接続を確立していない可能性が高い。これにより、モード切替部33は、汎用宅内端末30がRGW装置21の配下にいない可能性が高いと判断する。
IPアドレス割当部37は、DHCPv4サーバモードにおいて動作する。IPアドレス割当部37は、たとえば自己の汎用宅内端末30との接続を確立したコンピュータ25からIPアドレスを要求されると、IPアドレスを要求されたことをモード切替部33へ通知する。次に、IPアドレス割当部37は、DHCPを利用して、IPアドレスを要求したコンピュータにIPアドレスを与えるすなわち割当てる。
モード切替部33は、IPアドレスを要求されたことについての通知をIPアドレス割当部37から受けると、汎用宅内端末30が、コンピュータ25に対してサーバとして動作していると判断する。
また、モード切替部33は、DHCPv4サーバモードの動作を開始してから所定時間たとえば90秒以上IPアドレスを要求されたことについての通知をIPアドレス割当部37から受けられなかった場合、汎用宅内端末30がサーバとして動作していないと判断する。この際、モード切替部33は、汎用宅内端末30をDHCPv4サーバモードからPC検出モードへ復帰させる。
タイマ38は、モード切替部33の要求に応じてタイムアウトの時間を計測する。タイマ38は、たとえば20秒間のタイムアウトを計測するためのタイマ開始要求をモード切替部33から受けると、タイマ開始要求を受けて計測を開始してから20秒後に、タイムアウトの通知をモード切替部33へ出力する。また、タイマ38は、たとえば90秒間のタイムアウトを計測するためのタイマ開始要求をモード切替部33から受けると、タイマ開始要求を受けて計測を開始してから90秒後に、タイムアウトの通知をモード切替部33へ出力する。
[PC検出モードにおけるPC検出処理の動作]
図5は、本発明の実施の形態に係るPC検出モードにおいてPC検出処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。
図5を参照して、まず、汎用宅内端末30は、イーサネットポート31にツイストペアケーブルが接続されていない状態とする。この際、モード切替部33は、汎用宅内端末30が、PC検出モード、DHCPv4クライアントモードおよびDHCPv4サーバモードのいずれにも入っていないと判断する。
次に、汎用宅内端末30におけるイーサネットポート31は、図1に示すコンピュータ23およびコンピュータ24と接続しているRGW装置21、または図2に示すコンピュータ25と、ツイストペアケーブルを介して接続される(ステップS102)。この際、汎用宅内端末30は、RGW装置21またはコンピュータ25のどちらと接続しているかは分からない。
次に、リンク処理部32は、イーサネットポート31にツイストペアケーブルが接続されたことを検出し、リンクアップ処理を行う(ステップS104)。次に、リンク処理部32は、イーサネットポート31にツイストペアケーブルが接続されたことをモード切替部33へ通知する。
次に、モード切替部33は、イーサネットポート31にツイストペアケーブルが接続されたことについての通知をリンク処理部32から受けると、汎用宅内端末30がPC検出モードに遷移すべきと判断する。次に、モード切替部33は、汎用宅内端末30がPC検出モードへ遷移することをアドレス解決部35、IPアドレス待受部34およびDHCP関連パケット処理部36へ通知する(ステップS106)。
次に、モード切替部33は、PC検出モードにおいて行われる処理のタイムアウトを計測するために、タイマ38の動作を開始させる(ステップS108)。
次に、IPアドレス待受部34は、汎用宅内端末30がPC検出モードへ遷移したことについての通知をモード切替部33から受けると、汎用宅内端末30においてDHCPv4設定がなされている場合に、たとえばRGW装置21からIPアドレスを取得することを試みる(ステップS110)。
次に、IPアドレス待受部34は、RGW装置21からIPアドレスを取得することに成功すると、RGW装置21からIPアドレスの取得に成功したことをモード切替部33へ通知する(ステップS110でYES)。
次に、モード切替部33は、RGW装置21からIPアドレスの取得に成功したことについての通知をIPアドレス待受部34から受けると、汎用宅内端末30がRGW装置21の配下にあると判断する。そして、モード切替部33は、汎用宅内端末30がDHCPv4クライアントモードへ遷移すべきと判断し、汎用宅内端末30をDHCPv4クライアントモードへ遷移させる(ステップS112)。
一方、IPアドレス待受部34は、RGW装置21からIPアドレスを取得できない場合、RGW装置21からIPアドレスを取得することを継続して試みる(ステップS110でNO)。
また、アドレス解決部35は、汎用宅内端末30において静的IPv4設定がなされている場合に、タイムアウトが発生するまでに所定のデフォルトゲートウェイのアドレス解決を試みる(ステップS114)。
次に、アドレス解決部35は、所定のデフォルトゲートウェイのアドレス解決に成功すると、アドレス解決に成功したことをモード切替部33へ通知する(ステップS114でYES)。
次に、モード切替部33は、所定のデフォルトゲートウェイのアドレス解決に成功したことについての通知をアドレス解決部35から受けると、汎用宅内端末30がRGW装置21の配下にあると判断する。次に、モード切替部33は、汎用宅内端末30が静的モードへ遷移すべきと判断し、汎用宅内端末30を静的モードへ遷移させる(ステップS112)。
一方、アドレス解決部35は、所定のデフォルトゲートウェイのアドレス解決に成功できない場合、アドレス解決を継続して試みる(ステップS114でNO)。
また、DHCP関連パケット処理部36は、汎用宅内端末30がPC検出モードに入ったことについての通知をモード切替部33から受けると、汎用宅内端末30が受信するDHCP関連パケットを監視する(ステップS116)。
この際、DHCP関連パケット処理部36は、DHCP関連パケットである、DHCPv4ディスカバリまたはDHCPV4リクエストを含むIPパケットを受信すると、当該DHCP関連パケットの送信元を記録する。
次に、DHCP関連パケット処理部36は、上記送信元に基づいて、2つ以上のノードからDHCP関連パケットを受信したことを検出すると、2つ以上のノードからDHCP関連パケットを受信したことをモード切替部33へ通知する(ステップS116でYES)。
次に、モード切替部33は、2つ以上のノードからDHCP関連パケットを受信したことについての通知をDHCP関連パケット処理部36から受けると、汎用宅内端末30がRGW21の配下にある可能性が高いと判断する。次に、モード切替部33は、汎用宅内端末30において静的IPv4設定がなされている場合、汎用宅内端末30が静的モードへ遷移すべきと判断し、汎用宅内端末30を静的モードへ遷移させる。また、モード切替部33は、汎用宅内端末30においてDHCPv4設定がなされている場合、汎用宅内端末30がDHCPv4クライアントモードへ遷移すべきと判断し、汎用宅内端末30をDHCPv4クライアントモードへ遷移させる(ステップS112)。
一方、DHCP関連パケット処理部36は、上記送信元に基づいて、2つ以上のノードからDHCP関連パケットを受信したことを検出しない場合、汎用宅内端末30が受信するDHCP関連パケットを継続して監視する(ステップS116でNO)。
また、DHCP関連パケット処理部36は、タイムアウトについての通知をモード切替部33から受けるまでに、送信元が同一であるDHCPv4ディスカバリを含むIPパケットを3回受信すると、上記パケットを3回受信したことをモード切替部33へ通知する(ステップS118でYES)。
次に、モード切替部33は、送信元が同一であるDHCPv4ディスカバリを含むIPパケットを3回受信したことについての通知をDHCP関連パケット処理部36から受けると、汎用宅内端末30がRGW21の配下にいない可能性が高いと判断する。次に、モード切替部33は、汎用宅内端末30がDHCPv4サーバモードへ遷移すべきと判断し、汎用宅内端末30をDHCPv4サーバモードへ遷移させる(ステップS122)。
一方、DHCP関連パケット処理部36は、モード切替部33がタイマ38を開始してから20秒後に発生するタイムアウトについての通知をモード切替部33から受けるまで、送信元が同一であるDHCPv4ディスカバリを含むIPパケットの監視を継続する(ステップS118でNO)。
また、DHCP関連パケット処理部36は、タイムアウトについての通知をモード切替部33から受けると、監視していたDHCP関連パケットの送信元を参照する。この際、DHCP関連パケット処理部36は、タイムアウトが発生するまでに送信元が同一であるDHCP関連パケットを3回受信できなかった場合、タイムアウトが発生するまでに送信元が同一であるDHCP関連パケットを3回受信できなかったことをモード切替部33へ通知する(ステップS120でYES)。
次に、モード切替部33は、タイムアウトが発生するまでに送信元が同一であるDHCP関連パケットを3回受信できなかったことについての通知をDHCP関連パケット処理部36から受けると、汎用宅内端末30がRGW21の配下にある可能性が高いと判断する。
次に、モード切替部33は、汎用宅内端末30において静的IPv4設定がなされている場合、汎用宅内端末30が静的モードへ遷移すべきと判断し、汎用宅内端末30を静的モードへ遷移させる。また、モード切替部33は、汎用宅内端末30においてDHCPv4設定がなされている場合、汎用宅内端末30がDHCPv4クライアントモードへ遷移すべきと判断し、汎用宅内端末30をDHCPv4クライアントモードへ遷移させる(ステップS112)。
一方、DHCP関連パケット処理部36は、モード切替部33がタイマ38を開始してから20秒後に発生するタイムアウトについての通知をモード切替部33から受けるまで、送信元が同一であるDHCP関連パケットの監視を継続する(ステップS120でNO)。
以上の動作により、汎用宅内端末30は、自己がRGW25の配下にあるかどうかについて判断する。
図5に示すステップS110では、汎用宅内端末30においてDHCPv4設定がなされている場合に、RGW装置21からIPアドレスを取得することが成功すると、汎用宅内端末30は、DHCPv4クライアントモードで動作する。
一方、ステップS114では、汎用宅内端末30において静的IPv4設定がなされている場合に、デフォルトゲートウェイのアドレス解決処理が成功すると、汎用宅内端末30は、静的モードで動作する。
DHCPv4クライアントモードおよび静的モードは、排他的であるので、ステップS110およびステップS114は、排他的な動作となる。従って、ステップS110およびステップS114の順番を入れ替えてもよい。
また、ステップS110においてRGW装置21からIPアドレスを取得する、またはステップS114においてデフォルトゲートウェイのアドレス解決処理が成功する場合、汎用宅内端末30は、RGW装置21と通信を行う。これにより、汎用宅内端末30およびRGW装置21間の接続は、確実に確立しているといえる。
ステップS116、ステップS118およびステップS120では、汎用宅内端末30は、受信するDHCP関連パケットを解析することにより、RGW装置21および汎用宅内端末30間の接続が確立しているかどうかを判断する。
汎用宅内端末30は、ステップS116において、たとえば2つ以上のノードからDHCP関連パケットを受信する場合、図2に示すような1つのノードが自己に直接接続されている状態ではないと認識し、図1に示すようにRGW装置21と接続していると判断する。しかしながら、これにより汎用宅内端末30およびRGW装置21間の接続は、確実に確立しているとまではいえない。
また、汎用宅内端末30は、ステップS118において、送信元が同一であるDHCPv4ディスカバリを含むIPパケットを20秒以内に3回受信することにより、自己が接続するサブネットにDHCP機能を持つ装置、たとえばRGW装置21が接続されていないと判断する。しかしながら、これにより汎用宅内端末30およびRGW装置21間の接続は、確実に切断しているとまではいえない。
また、汎用宅内端末30は、ステップS120において、送信元が同一であるDHCP関連パケットを20秒以内に3回受信しないことにより、自己が接続するサブネットにDHCP機能を持つ装置、たとえばRGW装置21が接続されていると判断する。しかしながら、これにより汎用宅内端末30およびRGW装置21間の接続は、確実に確立しているとまではいえない。
すなわち、汎用宅内端末30は、ステップS110およびステップS114における処理により、RGW装置21との接続が確実に確立しているか否かを、判断することができる。
一方、汎用宅内端末30は、ステップS116、ステップS118およびステップS120における処理により、RGW装置21との接続が確実に確立しているか否かを、判断することまではできない。
しかしながら、汎用宅内端末30は、ステップS116およびステップS120における処理により、RGW装置21との接続が確立している可能性が高いか否かを判断することができる。
また、汎用宅内端末30は、ステップS118における処理により、RGW装置21との接続が切断している可能性が高いか否かを判断することができる。
従って、汎用宅内端末30は、RGW装置21との接続が確立しているかどうかを判断する際に、上記判断の確実さに基づいて、ステップS110およびステップS114における処理を、ステップS116、ステップS118およびステップS120における処理より優先させることが好ましい。
また、汎用宅内端末30は、ステップS116において、たとえばリンクアップ処理が完了してから間もなく、2つ以上のノードからDHCP関連パケットを受信する場合がある。
また、汎用宅内端末30は、ステップS118において、たとえばリンクアップ処理が完了してから最短で概ね12秒後に、送信元が同一であるDHCPv4ディスカバリを含むIPパケットを3回受信する場合がある。これは、後述するが、DHCPv4においては、1回目のDHCPv4ディスカバリを含むIPパケットの概ね4秒後に2回目の上記パケットが送信され、2回目の上記パケットの概ね8秒後に3回目の上記パケットが送信されることによる。
また、汎用宅内端末30は、ステップS120において、たとえばリンクアップ処理が完了してから20秒後に、送信元が同一であるDHCP関連パケットを3回受信できなかったことについて判断できる。
従って、汎用宅内端末30は、RGW装置21との接続が確立しているかどうかを判断する際に、上記判断が完了するまでにかかり得る時間が短い順、すなわちステップS116、ステップS118およびステップS120の順に、当該処理を行うことが好ましい。これにより、汎用宅内端末30は、判断が早く完了した分、PC検出モードから、DHCPv4サーバモード、DHCPv4クライアントモードまたは静的モードへ、早く遷移することができる。
なお、汎用宅内端末30は、RGW装置21との接続が確立しているかどうかについての判断において、図5に示す動作手順に限定するものではない。汎用宅内端末30は、たとえば、以下に記載するように、図5に示すような判断基準の一部だけを用いる動作手順により、自己がRGW25の配下にあるかどうかについて判断してもよい。
図6は、本発明の実施の形態に係るPC検出モードにおいてPC検出処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。
図6を参照して、まず、汎用宅内端末30は、イーサネットポート31にツイストペアケーブルが接続されていない状態とする。この際、モード切替部33は、汎用宅内端末30が、PC検出モード、DHCPv4クライアントモードおよびDHCPv4サーバモードのいずれにも入っていないと判断する。
以降の動作(ステップS202〜S208)は、図5に示すフローチャートにおける動作(ステップS102〜S108)と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
次に、IPアドレス待受部34は、汎用宅内端末30がPC検出モードへ遷移したことについての通知をモード切替部33から受けると、汎用宅内端末30においてDHCPv4設定がなされている場合に、たとえばRGW装置21からIPアドレスを取得することを試みる(ステップS210)。
次に、IPアドレス待受部34は、RGW装置21からIPアドレスを取得することに成功すると、RGW装置21からIPアドレスの取得に成功したことをモード切替部33へ通知する(ステップS210でYES)。
次に、モード切替部33は、RGW装置21からIPアドレスの取得に成功したことについての通知をIPアドレス待受部34から受けると、汎用宅内端末30がRGW装置21の配下にあると判断する。そして、モード切替部33は、汎用宅内端末30がDHCPv4クライアントモードへ遷移すべきと判断し、汎用宅内端末30をDHCPv4クライアントモードへ遷移させる(ステップS212)。
一方、IPアドレス待受部34は、RGW装置21からIPアドレスを取得できない場合、RGW装置21からIPアドレスを取得することを継続して試みる(ステップS210でNO)。
また、アドレス解決部35は、汎用宅内端末30において静的IPv4設定がなされている場合に、タイムアウトが発生するまでに所定のデフォルトゲートウェイのアドレス解決を試みる(ステップS214)。
次に、アドレス解決部35は、所定のデフォルトゲートウェイのアドレス解決に成功すると、アドレス解決に成功したことをモード切替部33へ通知する(ステップS214でYES)。
次に、モード切替部33は、所定のデフォルトゲートウェイのアドレス解決に成功したことについての通知をアドレス解決部35から受けると、汎用宅内端末30がRGW装置21の配下にあると判断する。次に、モード切替部33は、汎用宅内端末30が静的モードへ遷移すべきと判断し、汎用宅内端末30を静的モードへ遷移させる(ステップS212)。
一方、アドレス解決部35は、所定のデフォルトゲートウェイのアドレス解決に成功できない場合、アドレス解決を継続して試みる(ステップS214でNO)。
また、モード切替部33は、タイマ38が動作を開始してからたとえば20秒後に送信されるタイムアウトの通知をタイマ38から受けた場合、PC検出モードにおけるタイムアウトが発生したと判断する(ステップS224でYES)。
次に、モード切替部33は、タイムアウトが発生したことに基づいて、汎用宅内端末30およびRGW装置21との接続が確立していないと判断する。次に、モード切替部33は、汎用宅内端末30がDHCPv4サーバモードへ遷移すべきと判断し、汎用宅内端末30をDHCPv4サーバモードへ遷移させる(ステップS222)。
一方、タイムアウトが発生していない場合(ステップS224でNO)、汎用宅内端末30は、ステップS210へ戻り、RGW装置21からIPアドレスを取得することを継続して試みる。
以上の動作により、汎用宅内端末30は、自己がRGW25の配下にあるかどうかについて判断する。
図6に示すステップS210およびステップS214に示す処理は、互いに排他的であるので、ステップS210およびステップS214の順番を入れ替えてもよい。
また、ステップS210においてRGW装置21からIPアドレスを取得する、またはステップS214においてデフォルトゲートウェイのアドレス解決処理が成功する場合、汎用宅内端末30は、RGW装置21と通信を行う。これにより、汎用宅内端末30およびRGW装置21間の接続は、確実に確立しているといえる。
すなわち、汎用宅内端末30は、上記の処理を実行することにより、RGW装置21との接続が確実に確立している場合に、DHCPv4クライアントモードまたは静的モードへ遷移することができる。
また、汎用宅内端末30は、ステップS224においてタイムアウトが発生すると、DHCPv4サーバモードへ遷移する。これにより、汎用宅内端末30は、いつまでもPC検出モードに留まることなく、DHCPv4サーバモード、DHCPv4クライアントモードまたは静的モードのいずれかへ遷移することができる。
また、汎用宅内端末30は、RGW装置21との接続が確立しているかどうかについての判断において、図5に示す動作手順に限定するものではない。汎用宅内端末30は、たとえば、以下に記載するように、図5に示すような判断基準の一部だけを用いる動作手順により、自己がRGW25の配下にあるかどうかについて判断してもよい。
図7は、本発明の実施の形態に係るPC検出モードにおいてPC検出処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。
図7を参照して、まず、汎用宅内端末30は、イーサネットポート31にツイストペアケーブルが接続されていない状態とする。この際、モード切替部33は、汎用宅内端末30が、PC検出モード、DHCPv4クライアントモードおよびDHCPv4サーバモードのいずれにも入っていないと判断する。
以降の動作(ステップS302〜S308)は、図5に示すフローチャートにおける動作(ステップS102〜S108)と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
次に、DHCP関連パケット処理部36は、汎用宅内端末30がPC検出モードに入ったことについての通知をモード切替部33から受けると、汎用宅内端末30が受信するDHCP関連パケットを監視する(ステップS316)。
この際、DHCP関連パケット処理部36は、DHCP関連パケットである、DHCPv4ディスカバリまたはDHCPV4リクエストを含むIPパケットを受信すると、当該DHCP関連パケットの送信元を記録する。
次に、DHCP関連パケット処理部36は、上記送信元に基づいて、2つ以上のノードからDHCP関連パケットを受信したことを検出すると、2つ以上のノードからDHCP関連パケットを受信したことをモード切替部33へ通知する(ステップS316でYES)。
次に、モード切替部33は、2つ以上のノードからDHCP関連パケットを受信したことについての通知をDHCP関連パケット処理部36から受けると、汎用宅内端末30がRGW21の配下にある可能性が高いと判断する。次に、モード切替部33は、汎用宅内端末30において静的IPv4設定がなされている場合、汎用宅内端末30が静的モードへ遷移すべきと判断し、汎用宅内端末30を静的モードへ遷移させる。また、モード切替部33は、汎用宅内端末30においてDHCPv4設定がなされている場合、汎用宅内端末30がDHCPv4クライアントモードへ遷移すべきと判断し、汎用宅内端末30をDHCPv4クライアントモードへ遷移させる(ステップS312)。
一方、DHCP関連パケット処理部36は、上記送信元に基づいて、2つ以上のノードからDHCP関連パケットを受信したことを検出しない場合、汎用宅内端末30が受信するDHCP関連パケットを継続して監視する(ステップS316でNO)。
次に、DHCP関連パケット処理部36は、タイムアウトについての通知をモード切替部33から受けるまでに、送信元が同一であるDHCPv4ディスカバリを含むIPパケットを3回受信すると、上記パケットを3回受信したことをモード切替部33へ通知する(ステップS318でYES)。
次に、モード切替部33は、送信元が同一であるDHCPv4ディスカバリを含むIPパケットを3回受信したことについての通知をDHCP関連パケット処理部36から受けると、汎用宅内端末30がRGW21の配下にいない可能性が高いと判断する。次に、モード切替部33は、汎用宅内端末30がDHCPv4サーバモードへ遷移すべきと判断し、汎用宅内端末30をDHCPv4サーバモードへ遷移させる(ステップS322)。
一方、DHCP関連パケット処理部36は、モード切替部33がタイマ38を開始してから20秒後に発生するタイムアウトについての通知をモード切替部33から受けるまで、送信元が同一であるDHCPv4ディスカバリを含むIPパケットの監視を継続する(ステップS318でNO)。
次に、DHCP関連パケット処理部36は、タイムアウトについての通知をモード切替部33から受けると、監視していたDHCP関連パケットの送信元を参照する。この際、DHCP関連パケット処理部36は、タイムアウトが発生するまでに送信元が同一であるDHCP関連パケットを3回受信できなかった場合、タイムアウトが発生するまでに送信元が同一であるDHCP関連パケットを3回受信できなかったことをモード切替部33へ通知する(ステップS320でYES)。
次に、モード切替部33は、タイムアウトが発生するまでに送信元が同一であるDHCP関連パケットを3回受信できなかったことについての通知をDHCP関連パケット処理部36から受けると、汎用宅内端末30がRGW21の配下にある可能性が高いと判断する。
次に、モード切替部33は、汎用宅内端末30において静的IPv4設定がなされている場合、汎用宅内端末30が静的モードへ遷移すべきと判断し、汎用宅内端末30を静的モードへ遷移させる。また、モード切替部33は、汎用宅内端末30においてDHCPv4設定がなされている場合、汎用宅内端末30がDHCPv4クライアントモードへ遷移すべきと判断し、汎用宅内端末30をDHCPv4クライアントモードへ遷移させる(ステップS312)。
一方、DHCP関連パケット処理部36は、モード切替部33がタイマ38を開始してから20秒後に発生するタイムアウトについての通知をモード切替部33から受けるまで、送信元が同一であるDHCP関連パケットの監視を継続する(ステップS320でNO)。
以上の動作により、汎用宅内端末30は、自己がRGW25の配下にあるかどうかについて判断する。
図7に示すステップS316、ステップS318およびステップS320では、RGW装置21により送信されるIPパケットを受信しない。しかしながら、汎用宅内端末30は、RGW装置21以外の装置により送信されるDHCP関連パケットを受信し、受信したるDHCP関連パケットを解析することにより、RGW装置21および汎用宅内端末30間の接続が確立しているかどうかを判断する。
従って、汎用宅内端末30は、RGW装置21との直接通信が行われない状況で、ステップS316およびステップS320における処理により、RGW装置21との接続が確立している可能性が高いか否かを判断することができる。
また、汎用宅内端末30は、RGW装置21との直接通信が行われない状況で、ステップS318における処理により、RGW装置21との接続が確立していない可能性が高いか否かを判断することができる。
また、汎用宅内端末30は、ステップS316において、たとえばリンクアップ処理が完了してから間もなく、2つ以上のノードからDHCP関連パケットを受信する場合がある。
また、汎用宅内端末30は、ステップS318において、たとえばリンクアップ処理が完了してから最短で概ね12秒後に、送信元が同一であるDHCPv4ディスカバリを含むIPパケットを3回受信する場合がある。
また、汎用宅内端末30は、ステップS320において、たとえばリンクアップ処理が完了してから20秒後に、送信元が同一であるDHCP関連パケットを3回受信できなかったことについて判断できる。
従って、汎用宅内端末30は、RGW装置21との接続が確立しているかどうかを判断する際に、上記判断が完了するまでにかかり得る時間が短い順、すなわちステップS316、ステップS318およびステップS320の順に、当該処理を行うことが好ましい。これにより、汎用宅内端末30は、判断が早く完了した分、PC検出モードから、DHCPv4サーバモード、DHCPv4クライアントモードまたは静的モードへ、早く遷移することができる。
汎用宅内端末30が、PC検出モードからDHCPv4サーバモードへの遷移を判断する際における動作処理を以下に詳細に説明する。
図8は、本発明の実施の形態に係る汎用宅内端末がPC検出モードからDHCPv4サーバモードへ遷移する際に行う動作処理に関するシーケンスの一例を示す図である。
図8を参照して、まず、たとえばコンピュータ25が、図2に示すように汎用宅内端末30とツイストペアケーブルを介して接続される。次に、リンク処理部32は、PC検出モードにおいてコンピュータ25および汎用宅内端末30間の接続がツイストペアケーブルを介して確立されたことを検出し、リンクアップ処理を開始する。なお、汎用宅内端末30がリンクアップ処理を開始した時間をT0とする。
次に、コンピュータ25は、1回目のDHCPv4ディスカバリメッセージを送信する(ステップS402)。この際、コンピュータ25は、送信先をブロードキャストアドレスに設定して上記メッセージを送信するので、汎用宅内端末30は、上記メッセージを受信する。
次に、汎用宅内端末30は、上記メッセージを受信すると、上記メッセージの送信元アドレスを確認する。たとえば、コンピュータ25がIPアドレスを持っている場合、上記メッセージの送信元のIPアドレスは、コンピュータ25のIPアドレスとなる。また、コンピュータ25がIPアドレスを持っていない場合、上記メッセージの送信元のIPアドレスは、ブロードキャストアドレスとなる。この場合においても、コンピュータ25のMACアドレスが、上記メッセージの送信元のMACアドレスとして付与されるので、汎用宅内端末30は、上記メッセージの送信元を特定できる。
また、汎用宅内端末30は、PC検出モードにあるので、コンピュータ25から1回目のDHCPv4ディスカバリメッセージを受信しても、上記メッセージの応答であるDHCPv4オファーメッセージを送信しない。
次に、コンピュータ25は、2回目のDHCPv4ディスカバリメッセージを送信する(ステップS404)。この際、コンピュータ25は、たとえばIPv4の規格により、ステップS402において送信した1回目のDHCPv4ディスカバリメッセージから(4±1)秒後に2回目のDHCPv4ディスカバリメッセージを送信する。
また、コンピュータ25は、送信先をブロードキャストアドレスに設定して2回目のDHCPv4ディスカバリメッセージを送信するので、汎用宅内端末30は、上記メッセージを受信する。
次に、汎用宅内端末30は、2回目のDHCPv4ディスカバリメッセージを受信すると、上記メッセージの送信元アドレスを確認する。この際、汎用宅内端末30は、上記送信元アドレスが1回目のDHCPv4ディスカバリメッセージの送信元アドレスと同じであることを確認する。
また、汎用宅内端末30は、PC検出モードにあるので、コンピュータ25から2回目のDHCPv4ディスカバリメッセージを受信しても、上記メッセージの応答であるDHCPv4オファーメッセージを送信しない。
次に、コンピュータ25は、3回目のDHCPv4ディスカバリメッセージを送信する(ステップS406)。この際、コンピュータ25は、たとえばIPv4の規格により、ステップS404において送信した2回目のDHCPv4ディスカバリメッセージから(8±1)秒後に3回目のDHCPv4ディスカバリメッセージを送信する。
また、コンピュータ25は、送信先をブロードキャストアドレスに設定して3回目のDHCPv4ディスカバリメッセージを送信するので、汎用宅内端末30は、上記メッセージを受信する。
次に、汎用宅内端末30は、3回目のDHCPv4ディスカバリメッセージを受信すると、上記メッセージの送信元アドレスを確認する。この際、汎用宅内端末30は、上記送信元アドレスが1回目および2回目のDHCPv4ディスカバリメッセージの送信元アドレスと同じであることを確認する。
また、汎用宅内端末30は、PC検出モードにあるので、コンピュータ25から3回目のDHCPv4ディスカバリメッセージを受信しても、上記メッセージの応答であるDHCPv4オファーメッセージを送信しない。
しかしながら、汎用宅内端末30は、20秒のタイムアウトが発生する(T0+20)秒より前に、送信元アドレスが同一であるDHCPv4ディスカバリメッセージを3回受信したので、DHCPv4サーバモードへ遷移する。
次に、コンピュータ25は、4回目のDHCPv4ディスカバリメッセージを送信する(ステップS408)。この際、コンピュータ25は、たとえばIPv4の規格により、ステップS406において送信した3回目のDHCPv4ディスカバリメッセージから(16±1)秒後に4回目のDHCPv4ディスカバリメッセージを送信する。
また、コンピュータ25は、送信先をブロードキャストアドレスに設定して4回目のDHCPv4ディスカバリメッセージを送信するので、汎用宅内端末30は、上記メッセージを受信する。
次に、汎用宅内端末30は、PC検出モードからDHCPv4サーバモードへ遷移したので、4回目のDHCPv4ディスカバリメッセージを受信すると、上記メッセージの応答であるDHCPv4オファーメッセージをコンピュータ25へ送信する(ステップS410)。
次に、コンピュータ25は、DHCPv4オファーメッセージを汎用宅内端末30から受信することにより、汎用宅内端末30が自己と接続していることを認識し、DHCPv4オファーメッセージに含まれるIPアドレスからIPアドレスを1つ選択する。
次に、コンピュータ25は、選択したIPアドレスを含むDHCPv4リクエストメッセージを汎用宅内端末30へ送信する(ステップS412)。
次に、汎用宅内端末30は、DHCPv4リクエストメッセージをコンピュータ25から受信すると、受信したDHCPv4リクエストメッセージからIPアドレスを取得する。
次に、汎用宅内端末30は、取得したIPアドレスをコンピュータ25に割当てることが可能である場合、上記IPアドレスをコンピュータ25に割当てる。そして、汎用宅内端末30は、IPアドレスの割当てが完了した旨を含むDHCPv4ACKレスポンスメッセージをコンピュータ25へ送信する(ステップS414)。
次に、コンピュータ25は、DHCPv4ACKレスポンスメッセージを汎用宅内端末30から受信すると、ステップS412において選択したIPアドレスを利用して、汎用宅内端末30との通信を開始する。これにより、汎用宅内端末30は、図2に示すようにコンピュータ25のサーバとして動作する。
以上の動作により、汎用宅内端末30がコンピュータ25のサーバとして動作するまでの、PC検出モードおよびDHCPv4サーバモードにおける汎用宅内端末30の動作が完了する。
コンピュータ25による、上記ステップS402における1回目のDHCPv4ディスカバリメッセージの送信から、上記ステップS408における4回目のDHCPv4ディスカバリメッセージの送信までの時間は、約28秒である。
また、DHCPv4オファーメッセージ、DHCPv4リクエストメッセージおよびDHCPv4ACKレスポンスメッセージの送受信に要する時間は短いと考えられる。従って、コンピュータ25は、ツイストペアケーブルを用いて汎用宅内端末30と接続してから概ね30秒後に汎用宅内端末30からIPアドレスを取得することができる。
[DHCPv4サーバモードにおける復帰処理の動作]
たとえば、図1に示すように汎用宅内端末30およびRGW装置21をツイストペアケーブルで接続した後、両装置の電源を同時に入れる状況において、RGW装置21の立ち上がりが著しく遅い場合、汎用宅内端末30は、タイムアウトが発生するまでにRGW装置21から応答を得られない可能性が高い。
この際、汎用宅内端末30は、図2に示すようにコンピュータ25と直結している構成ではないのにもかかわらず、DHCPv4サーバモードへ遷移してしまう。汎用宅内端末30が、このような状況でDHCPv4サーバモードへ遷移してしまった後に、正常な状態へ復帰するための動作を以下に記載する。
図9は、本発明の実施の形態に係るDHCPv4サーバモードにおいて復帰処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。
図9を参照して、まず、モード切替部33は、たとえば図5に示すPC検出処理において、汎用宅内端末30がDHCPv4サーバモードへ遷移すべきと判断し、汎用宅内端末30をDHCPv4サーバモードへ遷移させる。この際、アドレス解決部35およびIPアドレス待受部34は、引き続き動作している。
汎用宅内端末20は、DHCPv4サーバモードにおいてサーバとして動作するためのIPアドレスを持つ必要があるので、モード切替部33は、汎用宅内端末30のIPアドレスを、静的モードに用いるIPアドレスからDHCPv4サーバモードに用いるIPアドレスへ変更する(ステップS502)。静的モードにおいて用いられるIPアドレスおよびDHCPv4サーバモードにおいて用いられるIPアドレスは、たとえばユーザにより予め設定される。
次に、モード切替部33は、DHCPv4サーバモードにおいて行われる処理のタイムアウトを計測するために、タイマ38の動作を開始させる(ステップS504)。次に、モード切替部33は、汎用宅内端末30がDHCPv4サーバモードへ遷移することをIPアドレス割当部37へ通知し、IPアドレス割当部37は、上記通知に応じて動作を開始する。
次に、リンク処理部32は、たとえばイーサネットポート31におけるツイストペアケーブルの再接続により引き起こされるリンクダウンおよびリンクアップを検出すると(ステップS506でYES)、リンク処理部32は、ネットワークとの再接続が発生したことをモード切替部33へ通知する。
次に、モード切替部33は、ネットワークとの再接続が発生したことについての通知をリンク処理部32から受けると、汎用宅内端末30がPC検出モードに復帰すべきと判断し、汎用宅内端末30をPC検出モードに復帰させる(ステップS516)。
一方、リンク処理部32が、たとえばイーサネットポート31におけるツイストペアケーブルの再接続により引き起こされるリンクダウンおよびリンクアップを検出しないと(ステップS506でNO)、IPアドレス待受部34は、汎用宅内端末30においてDHCPv4設定がなされている場合、以下の処理を行う。
すなわち、IPアドレス待受部34は、汎用宅内端末30がDHCPv4サーバモードへ遷移する前から継続して行われていた、たとえばRGW装置21からIPアドレスの取得を試みる(ステップS508)。
この際、汎用宅内端末30は、DHCPv4ディスカバリをブロードキャストで送信し、DHCP機能を実装した装置からの応答を待つ。また、汎用宅内端末30は、自己が送信したDHCPv4ディスカバリを受信しても、フィルタ条件により、受信したDHCPv4ディスカバリを廃棄する。
これにより、汎用宅内端末30は、DHCPv4サーバモードにおける、他の装置からブロードキャストで送信されるDHCPv4ディスカバリの待受け動作への影響を抑えることができる。
次に、IPアドレス待受部34は、RGW装置21からIPアドレスを取得することに成功すると、RGW装置21からIPアドレスの取得に成功したことをモード切替部33へ通知する(ステップS508でYES)。
次に、モード切替部33は、RGW装置21からIPアドレスの取得に成功したことについての通知をIPアドレス待受部34から受けると、汎用宅内端末30がRGW装置21の配下にあると判断する。次に、モード切替部33は、汎用宅内端末30がPC検出モードに復帰すべきと判断し、汎用宅内端末30をPC検出モードに復帰させる(ステップS516)。
一方、IPアドレス待受部34は、RGW装置21からIPアドレスを取得できない場合、RGW装置21からIPアドレスを取得することを継続して試みる(ステップS508でNO)。
また、アドレス解決部35は、汎用宅内端末30において静的IPv4設定がなされている場合、汎用宅内端末30がDHCPv4サーバモードへ遷移しても、たとえば5秒ごとに所定のデフォルトゲートウェイのアドレス解決を継続して試みる(ステップS510)。
次に、アドレス解決部35は、所定のデフォルトゲートウェイのアドレス解決に成功すると、アドレス解決に成功したことをモード切替部33へ通知する(ステップS510でYES)。
次に、モード切替部33は、所定のデフォルトゲートウェイのアドレス解決に成功したことについての通知をアドレス解決部35から受けると、汎用宅内端末30がRGW装置21の配下にあると判断する。次に、モード切替部33は、汎用宅内端末30がPC検出モードに復帰すべきと判断し、汎用宅内端末30をPC検出モードに復帰させる(ステップS516)。
一方、アドレス解決部35は、所定のデフォルトゲートウェイのアドレス解決に成功しなかった場合、アドレス解決を継続して試みる(ステップS510でNO)。
また、IPアドレス割当部37は、汎用宅内端末30がDHCPv4サーバモードへ遷移したことについての通知をモード切替部33から受けると、汎用宅内端末30に対するIPアドレスの割当て要求を監視する(ステップS512)。
次に、IPアドレス割当部37は、汎用宅内端末30に対するIPアドレスの割当て要求があった場合、IPアドレス割当部37は、汎用宅内端末30に対するIPアドレスの割当て要求があったことをモード切替部33へ通知する(ステップS512でYES)。
次に、モード切替部33は、汎用宅内端末30に対するIPアドレスの割当て要求があったことについての通知をIPアドレス割当部37から受けると、タイマ38を停止する。すなわち、モード切替部33は、DHCPv4サーバモードにおいて行われる処理のタイムアウトの計測を終了する。
次に、汎用宅内端末30は、ステップS506へ戻り、ネットワークとの再接続の検出を引き続き行う。
一方、汎用宅内端末30に対するIPアドレスの割当て要求が無かった場合(ステップS512でNO)、モード切替部33は、タイマ38が動作を開始してからたとえば90秒後に送信されるタイムアウトの通知をタイマ38から受けると、DHCPv4サーバモードにおけるタイムアウトが発生したと判断する(ステップS514でYES)。
次に、モード切替部33は、タイムアウトが発生したことに基づいて、汎用宅内端末30に対してIPアドレスを要求するノードとの接続が確立されていないと判断する。次に、モード切替部33は、汎用宅内端末30がPC検出モードに復帰すべきと判断し、汎用宅内端末30をPC検出モードに復帰させる(ステップS516)。
一方、タイムアウトが発生していない場合(ステップS514でNO)、汎用宅内端末30は、ステップS506へ戻り、ネットワークとの再接続の検出を引き続き行う。
次に、モード切替部33は、ステップS516において汎用宅内端末30をPC検出モードに復帰させる際に、汎用宅内端末30のIPアドレスを、DHCPv4サーバモードに用いるIPアドレスから静的モードに用いるIPアドレスへ戻す(ステップS518)。
以上の動作により、汎用宅内端末30において、DHCPv4サーバモードからPC検出モードへの復帰処理の動作が行われる。
なお、汎用宅内端末30は、ステップS508またはステップS510において、DHCPv4サーバモードから、DHCPv4クライアントモードまたは静的モードへ直接遷移せずに、一度PC検出モードへ遷移するが、これに限定するものではない。汎用宅内端末30は、DHCPv4サーバモードから、DHCPv4クライアントモードまたは静的モードへ直接遷移してもよい。
ステップS506では、汎用宅内端末30は、ネットワークとの再接続が発生するとPC検出モードに復帰する。たとえば、ユーザによる汎用宅内端末30の、RGW装置21への接続またはコンピュータとの接続の切断、によりネットワークとの再接続が発生する場合、汎用宅内端末30は、自己がサーバとして接続している装置、または自己がクライアントとして接続しようとしている装置が変わってしまう。この際、汎用宅内端末30は、一度PC検出モードへ復帰して自己との接続を確立している装置を再度検出することが好ましい。
すなわち、汎用宅内端末30は、ステップS506における処理により、自己との接続を確立している装置が変わる可能性がある場合に、自己との接続を確立している装置を再度検出することができる。
また、汎用宅内端末30は、接続を確立している装置が変わる可能性がある場合に、RGW装置21からの応答の待受けまたはコンピュータ25からのIPアドレスの要求の待受けを継続しても意味がない。従って、汎用宅内端末30は、DHCPv4サーバモードにおいて、ステップS506を最も優先的に行うことが好ましい。
これにより、汎用宅内端末30は、接続を確立している装置が変わった場合に、意味のない、RGW装置21からの応答の待受けまたはコンピュータ25からのIPアドレスの要求の待受け動作の継続を避けることができる。
ステップS508では、汎用宅内端末30においてDHCPv4設定がなされている場合に、RGW装置21からIPアドレスを取得する処理することが成功すると、汎用宅内端末30は、DHCPv4クライアントモードで動作する。
一方、ステップS510では、汎用宅内端末30において静的IPv4設定がなされている場合に、デフォルトゲートウェイのアドレス解決処理が成功すると、汎用宅内端末30は、静的モードで動作する。
DHCPv4クライアントモードおよび静的モードは、排他的であるので、ステップS508およびステップS510は、排他的な動作となる。従って、ステップS508およびステップS510の順番を入れ替えてもよい。
また、ステップS508においてRGW装置21からIPアドレスを取得する、またはステップS510においてデフォルトゲートウェイのアドレス解決処理が成功する場合、汎用宅内端末30は、RGW装置21と通信を行う。これにより、汎用宅内端末30およびRGW装置21間の接続は、確実に確立しているといえる。
すなわち、汎用宅内端末30は、ステップS508またはステップS510における処理により、RGW装置21との接続が確実に確立しているか否かを、判断することができる。
また、汎用宅内端末30は、RGW装置21との接続が確実に確立している状況において、たとえばコンピュータ25からのIPアドレスの要求の待受けを継続しても意味がない。従って、汎用宅内端末30は、DHCPv4サーバモードにおいて、ステップS508およびステップS510を、ステップS506の次に優先的に行うことが好ましい。
これにより、汎用宅内端末30は、RGW装置21との接続を確実に確立している場合に、意味のない、たとえばコンピュータ25からのIPアドレスの要求の待受け動作の継続を避けることができる。
また、ステップS512において、汎用宅内端末30が、IPアドレスの割当てを要求されるということから、汎用宅内端末30およびIPアドレスの割当てを要求した装置間の通信が確実に確立しているといえる。
すなわち、汎用宅内端末30は、ステップS512における処理により、たとえば図2に示すコンピュータ25との接続が確実に確立しているか否かを、判断することができる。
また、ステップS514において、タイムアウトを設定することにより、汎用宅内端末30は、タイムアウトが発生するまでにサーバとして動作できない場合に、PC検出モードへ復帰する。
すなわち、汎用宅内端末30は、ステップS514における処理により、たとえばサーバとして動作できない場合、いつまでもDHCPv4サーバモードに留まることなく、PC検出モードへ復帰することができる。
なお、汎用宅内端末30は、DHCPv4サーバモードからPC検出モードへの復帰についての判断において、図9に示す動作手順に限定するものではない。汎用宅内端末30は、たとえば、以下に記載するように、図9に示すような判断基準の一部だけを用いる動作手順により、DHCPv4サーバモードからPC検出モードへの復帰について判断してもよい。
図10は、本発明の実施の形態に係るDHCPv4サーバモードにおいて復帰処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。
図10を参照して、まず、モード切替部33は、たとえば図5に示すPC検出処理において、汎用宅内端末30がDHCPv4サーバモードへ遷移すべきと判断し、汎用宅内端末30をDHCPv4サーバモードへ遷移させる。この際、アドレス解決部35およびIPアドレス待受部34は、引き続き動作している。
以降の動作(ステップS602〜S604)は、図9に示すフローチャートにおける動作(ステップS502〜S504)と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
次に、リンク処理部32は、たとえばイーサネットポート31におけるツイストペアケーブルの再接続により引き起こされるリンクダウンおよびリンクアップを検出すると(ステップS606でYES)、リンク処理部32は、ネットワークとの再接続が発生したことをモード切替部33へ通知する。
次に、モード切替部33は、ネットワークとの再接続が発生したことについての通知をリンク処理部32から受けると、汎用宅内端末30がPC検出モードに復帰すべきと判断し、汎用宅内端末30をPC検出モードに復帰させる(ステップS616)。
一方、リンク処理部32が、たとえばイーサネットポート31におけるツイストペアケーブルの再接続により引き起こされるリンクダウンおよびリンクアップを検出しない場合(ステップS606でNO)、IPアドレス割当部37は、汎用宅内端末30がDHCPv4サーバモードへ遷移したことについての通知をモード切替部33から受けると、汎用宅内端末30に対するIPアドレスの割当て要求を監視する(ステップS612)。
次に、IPアドレス割当部37は、汎用宅内端末30に対するIPアドレスの割当て要求があった場合、IPアドレス割当部37は、汎用宅内端末30に対するIPアドレスの割当て要求があったことをモード切替部33へ通知する(ステップS612でYES)。
次に、モード切替部33は、汎用宅内端末30に対するIPアドレスの割当て要求があったことについての通知をIPアドレス割当部37から受けると、タイマ38を停止する。すなわち、モード切替部33は、DHCPv4サーバモードにおいて行われる処理のタイムアウトの計測を終了する。
次に、汎用宅内端末30は、ステップS606へ戻り、ネットワークとの再接続の検出を引き続き行う。
一方、汎用宅内端末30に対するIPアドレスの割当て要求が無かった場合(ステップS612でNO)、モード切替部33は、タイマ38が動作を開始してからたとえば90秒後に送信されるタイムアウトの通知をタイマ38から受けると、DHCPv4サーバモードにおけるタイムアウトが発生したと判断する(ステップS614でYES)。
次に、モード切替部33は、タイムアウトが発生したことに基づいて、汎用宅内端末30に対してIPアドレスを要求するノードとの接続が確立されていないと判断する。次に、モード切替部33は、汎用宅内端末30がPC検出モードに復帰すべきと判断し、汎用宅内端末30をPC検出モードに復帰させる(ステップS616)。
一方、タイムアウトが発生していない場合(ステップS614でNO)、汎用宅内端末30は、ステップS606へ戻り、ネットワークとの再接続の検出を引き続き行う。
次に、モード切替部33は、ステップS616において汎用宅内端末30をPC検出モードに復帰させる際に、汎用宅内端末30のIPアドレスを、DHCPv4サーバモードに用いるIPアドレスから静的モードに用いるIPアドレスへ戻す(ステップS618)。
以上の動作により、汎用宅内端末30において、DHCPv4サーバモードからPC検出モードへの復帰処理の動作が行われる。
ステップS606における処理により、汎用宅内端末30は、自己との接続を確立している装置が変わる可能性がある場合に、自己との接続を確立している装置を再度検出することができる。
また、汎用宅内端末30は、ステップS606における処理により、接続を確立している装置が変わった場合に、意味のない、たとえばコンピュータ25からのIPアドレスの要求の待受け動作の継続を避けることができる。
また、汎用宅内端末30は、ステップS612における処理により、たとえば図2に示すコンピュータ25との接続が確実に確立しているか否かを、判断することができる。
また、汎用宅内端末30は、ステップS614における処理により、たとえばサーバとして動作できない場合、いつまでもDHCPv4サーバモードに留まることなく、PC検出モードへ復帰することができる。
また、汎用宅内端末30は、DHCPv4サーバモードからPC検出モードへの復帰についての判断において、図9に示す動作手順に限定するものではない。汎用宅内端末30は、たとえば、以下に記載するように、図9に示すような判断基準の一部だけを用いる動作手順により、DHCPv4サーバモードからPC検出モードへの復帰について判断してもよい。
図11は、本発明の実施の形態に係るDHCPv4サーバモードにおいて復帰処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。
図11を参照して、まず、モード切替部33は、たとえば図5に示すPC検出処理において、汎用宅内端末30がDHCPv4サーバモードへ遷移すべきと判断し、汎用宅内端末30をDHCPv4サーバモードへ遷移させる。この際、アドレス解決部35およびIPアドレス待受部34は、引き続き動作している。
以降の動作(ステップS702〜S704)は、図9に示すフローチャートにおける動作(ステップS502〜S504)と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
次に、IPアドレス待受部34は、汎用宅内端末30においてDHCPv4設定がなされている場合、汎用宅内端末30がDHCPv4サーバモードへ遷移する前から継続して行われていた、たとえばRGW装置21からIPアドレスの取得を試みる(ステップS708)。
この際、汎用宅内端末30は、DHCPv4ディスカバリをブロードキャストで送信し、DHCP機能を実装した装置からの応答を待つ。また、汎用宅内端末30は、自己が送信したDHCPv4ディスカバリを受信しても、フィルタ条件により、受信したDHCPv4ディスカバリを廃棄する。
これにより、汎用宅内端末30は、DHCPv4サーバモードにおける、他の装置からブロードキャストで送信されるDHCPv4ディスカバリの待受け動作への影響を抑えることができる。
次に、IPアドレス待受部34は、RGW装置21からIPアドレスを取得することに成功すると、RGW装置21からIPアドレスの取得に成功したことをモード切替部33へ通知する(ステップS708でYES)。
次に、モード切替部33は、RGW装置21からIPアドレスの取得に成功したことについての通知をIPアドレス待受部34から受けると、汎用宅内端末30がRGW装置21の配下にあると判断する。次に、モード切替部33は、汎用宅内端末30がPC検出モードに復帰すべきと判断し、汎用宅内端末30をPC検出モードに復帰させる(ステップS716)。
一方、IPアドレス待受部34は、RGW装置21からIPアドレスを取得できない場合、RGW装置21からIPアドレスを取得することを継続して試みる(ステップS708でNO)。
また、アドレス解決部35は、汎用宅内端末30において静的IPv4設定がなされている場合、汎用宅内端末30がDHCPv4サーバモードへ遷移しても、たとえば5秒ごとに所定のデフォルトゲートウェイのアドレス解決を継続して試みる(ステップS710)。
次に、アドレス解決部35は、所定のデフォルトゲートウェイのアドレス解決に成功すると、アドレス解決に成功したことをモード切替部33へ通知する(ステップS710でYES)。
次に、モード切替部33は、所定のデフォルトゲートウェイのアドレス解決に成功したことについての通知をアドレス解決部35から受けると、汎用宅内端末30がRGW装置21の配下にあると判断する。次に、モード切替部33は、汎用宅内端末30がPC検出モードに復帰すべきと判断し、汎用宅内端末30をPC検出モードに復帰させる(ステップS716)。
一方、アドレス解決部35は、所定のデフォルトゲートウェイのアドレス解決に成功しなかった場合、アドレス解決を継続して試みる(ステップS710でNO)。
また、IPアドレス割当部37は、汎用宅内端末30がDHCPv4サーバモードへ遷移したことについての通知をモード切替部33から受けると、汎用宅内端末30に対するIPアドレスの割当て要求を監視する(ステップS712)。
次に、IPアドレス割当部37は、汎用宅内端末30に対するIPアドレスの割当て要求があった場合、IPアドレス割当部37は、汎用宅内端末30に対するIPアドレスの割当て要求があったことをモード切替部33へ通知する(ステップS712でYES)。
次に、モード切替部33は、汎用宅内端末30に対するIPアドレスの割当て要求があったことについての通知をIPアドレス割当部37から受けると、タイマ38を停止する。すなわち、モード切替部33は、DHCPv4サーバモードにおいて行われる処理のタイムアウトの計測を終了する。
次に、汎用宅内端末30は、ステップS708へ戻り、RGW装置21からIPアドレスを取得することを継続して試みる。
一方、汎用宅内端末30に対するIPアドレスの割当て要求が無かった場合(ステップS712でNO)、モード切替部33は、タイマ38が動作を開始してからたとえば90秒後に送信されるタイムアウトの通知をタイマ38から受けると、DHCPv4サーバモードにおけるタイムアウトが発生したと判断する(ステップS714でYES)。
次に、モード切替部33は、タイムアウトが発生したことに基づいて、汎用宅内端末30に対してIPアドレスを要求するノードとの接続が確立されていないと判断する。次に、モード切替部33は、汎用宅内端末30がPC検出モードに復帰すべきと判断し、汎用宅内端末30をPC検出モードに復帰させる(ステップS716)。
一方、タイムアウトが発生していない場合(ステップS714でNO)、汎用宅内端末30は、ステップS708へ戻り、RGW装置21からIPアドレスを取得することを継続して試みる。
次に、モード切替部33は、ステップS716において汎用宅内端末30をPC検出モードに復帰させる際に、汎用宅内端末30のIPアドレスを、DHCPv4サーバモードに用いるIPアドレスから静的モードに用いるIPアドレスへ戻す(ステップS718)。
以上の動作により、汎用宅内端末30において、DHCPv4サーバモードからPC検出モードへの復帰処理の動作が行われる。
なお、汎用宅内端末30は、ステップS708またはステップS710において、DHCPv4サーバモードから、DHCPv4クライアントモードまたは静的モードへ直接遷移せずに、一度PC検出モードへ遷移するが、これに限定するものではない。汎用宅内端末30は、DHCPv4サーバモードから、DHCPv4クライアントモードまたは静的モードへ直接遷移してもよい。
また、ステップS708およびステップS710は、排他的な動作となるので、ステップS708およびステップS710の順番を入れ替えてもよい。
また、汎用宅内端末30は、ステップS708またはステップS710における処理により、RGW装置21との接続が確実に確立しているか否かを、判断することができる。
また、汎用宅内端末30は、ステップS708またはステップS710における処理により、RGW装置21との接続を確実に確立している場合に、意味のない、たとえばコンピュータ25からのIPアドレスの要求の待受け動作の継続を避けることができる。
また、汎用宅内端末30は、ステップS712における処理により、たとえば図2に示すコンピュータ25との接続が確実に確立しているか否かを、判断することができる。
また、汎用宅内端末30は、ステップS714における処理により、たとえばサーバとして動作できない場合、いつまでもDHCPv4サーバモードに留まることなく、PC検出モードへ復帰することができる。
また、汎用宅内端末30は、DHCPv4サーバモードからPC検出モードへの復帰についての判断において、図9に示す動作手順に限定するものではない。汎用宅内端末30は、たとえば、以下に記載するように、図9に示すような判断基準の一部だけを用いる動作手順により、DHCPv4サーバモードからPC検出モードへの復帰について判断してもよい。
図12は、本発明の実施の形態に係るDHCPv4サーバモードにおいて復帰処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。
図12を参照して、まず、モード切替部33は、たとえば図5に示すPC検出処理において、汎用宅内端末30がDHCPv4サーバモードへ遷移すべきと判断し、汎用宅内端末30をDHCPv4サーバモードへ遷移させる。この際、アドレス解決部35およびIPアドレス待受部34は、引き続き動作している。
以降の動作(ステップS802〜S804)は、図9に示すフローチャートにおける動作(ステップS502〜S504)と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
次に、IPアドレス割当部37は、汎用宅内端末30がDHCPv4サーバモードへ遷移したことについての通知をモード切替部33から受けると、汎用宅内端末30に対するIPアドレスの割当て要求を監視する(ステップS812)。
次に、IPアドレス割当部37は、汎用宅内端末30に対するIPアドレスの割当て要求があった場合、IPアドレス割当部37は、汎用宅内端末30に対するIPアドレスの割当て要求があったことをモード切替部33へ通知する(ステップS812でYES)。
次に、モード切替部33は、汎用宅内端末30に対するIPアドレスの割当て要求があったことについての通知をIPアドレス割当部37から受けると、タイマ38を停止する。すなわち、モード切替部33は、DHCPv4サーバモードにおいて行われる処理のタイムアウトの計測を終了する。
次に、汎用宅内端末30は、引き続き汎用宅内端末30に対するIPアドレスの割当て要求を監視する。
一方、汎用宅内端末30に対するIPアドレスの割当て要求が無かった場合(ステップS812でNO)、モード切替部33は、タイマ38が動作を開始してからたとえば90秒後に送信されるタイムアウトの通知をタイマ38から受けると、DHCPv4サーバモードにおけるタイムアウトが発生したと判断する(ステップS814でYES)。
次に、モード切替部33は、タイムアウトが発生したことに基づいて、汎用宅内端末30に対してIPアドレスを要求するノードとの接続が確立されていないと判断する。次に、モード切替部33は、汎用宅内端末30がPC検出モードに復帰すべきと判断し、汎用宅内端末30をPC検出モードに復帰させる(ステップS816)。
一方、タイムアウトが発生していない場合(ステップS814でNO)、汎用宅内端末30は、ステップS812へ戻り、引き続き汎用宅内端末30に対するIPアドレスの割当て要求を監視する。
次に、モード切替部33は、ステップS816において汎用宅内端末30をPC検出モードに復帰させる際に、汎用宅内端末30のIPアドレスを、DHCPv4サーバモードに用いるIPアドレスから静的モードに用いるIPアドレスへ戻す(ステップS818)。
以上の動作により、汎用宅内端末30において、DHCPv4サーバモードからPC検出モードへの復帰処理の動作が行われる。
汎用宅内端末30は、ステップS812における処理により、たとえば図2に示すコンピュータ25との接続が確実に確立しているか否かを、判断することができる。
また、汎用宅内端末30は、ステップS814における処理により、たとえばサーバとして動作できない場合、いつまでもDHCPv4サーバモードに留まることなく、PC検出モードへ復帰することができる。
[DHCPv4クライアントモードにおける復帰処理の動作]
たとえば、汎用宅内端末30は、図1のように汎用宅内端末30およびRGW装置21をツイストペアケーブルで繋いだ状況において、コンピュータ23およびコンピュータ24からのDHCP関連パケットを検出する、または20秒以内に送信元が同一であるDHCP関連パケットを3回受信できない場合、DHCPv4クライアントモードへ遷移する。
汎用宅内端末30は、DHCPv4クライアントモードへ遷移した後、DHCPv4リクエストメッセージをRGW装置21へ送信しても、RGW装置21からIPアドレスを取得できない場合がある。この際、汎用宅内端末30は、DHCPv4クライアントモードとして正常に動作できないので、PC検出モードへ復帰することが好ましい。汎用宅内端末30が、PC検出モードへ復帰するための動作を以下に記載する。
図13は、本発明の実施の形態に係るDHCPv4クライアントモードにおいて復帰処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。
図13を参照して、まず、モード切替部33は、図5に示すPC検出処理において、汎用宅内端末30がDHCPv4クライアントモードへ遷移すべきと判断し、汎用宅内端末30をDHCPv4クライアントモードへ遷移させる。この際、IPアドレス待受部34は、引き続き動作している。
次に、リンク処理部32は、たとえばイーサネットポート31におけるツイストペアケーブルの再接続により引き起こされるリンクダウンおよびリンクアップを検出すると(ステップS902でYES)、リンク処理部32は、ネットワークとの再接続が発生したことをモード切替部33へ通知する。
次に、モード切替部33は、ネットワークとの再接続が発生したことについての通知をリンク処理部32から受けると、汎用宅内端末30がPC検出モードに復帰すべきと判断し、汎用宅内端末30をPC検出モードに復帰させる(ステップS906)。
一方、リンク処理部32が、たとえばイーサネットポート31におけるツイストペアケーブルの再接続により引き起こされるリンクダウンおよびリンクアップを検出しないと(ステップS902でNO)、IPアドレス待受部34は、汎用宅内端末30においてDHCPv4設定がなされている場合、たとえばRGW装置21からIPアドレスを取得することを継続して試みる(ステップS904)。
次に、IPアドレス待受部34は、DHCPv4ディスカバリを所定の回数送信しても、RGW装置21からIPアドレスを取得できない場合(ステップS904でYES)、RGW装置21からIPアドレスを取得できないことをモード切替部33へ通知する。
次に、モード切替部33は、RGW装置21からIPアドレスを取得できないことについての通知をIPアドレス待受部34から受けると、汎用宅内端末30がPC検出モードに復帰すべきと判断し、汎用宅内端末30をPC検出モードに復帰させる(ステップS906)。
一方、IPアドレス待受部34が、RGW装置21からIPアドレスを取得することに成功すると(ステップS904でNO)、ステップS902へ戻り、リンク処理部32は、ネットワークとの再接続の検出を引き続き行う。
以上の動作により、汎用宅内端末30において、DHCPv4クライアントモードからPC検出モードへの復帰処理の動作が行われる。
ステップS902では、汎用宅内端末30は、ネットワークとの再接続が発生するとPC検出モードに復帰する。たとえば、ユーザによる汎用宅内端末30の、コンピュータへの接続またはRGW装置21との接続の切断、によりネットワークとの再接続が発生する場合、汎用宅内端末30は、自己がクライアントとして接続している装置、または自己がクライアントとして接続しようとしている装置が変わってしまう。この際、汎用宅内端末30は、一度PC検出モードへ復帰して自己との接続を確立している装置を再度検出することが好ましい。
すなわち、汎用宅内端末30は、ステップS902における処理により、自己との接続を確立している装置が変わる可能性がある場合に、自己との接続を確立している装置を再度検出することができる。
また、汎用宅内端末30は、接続を確立している装置が変わる可能性がある場合に、RGW装置21からの応答の待受けを継続しても意味がない。従って、汎用宅内端末30は、DHCPv4クライアントモードにおいて、ステップS902を最も優先的に行うことが好ましい。
これにより、汎用宅内端末30は、接続を確立している装置が変わった場合に、意味のない、RGW装置21からの応答の待受け動作の継続を避けることができる。
また、ステップS904においてRGW装置21からIPアドレスを取得する場合、汎用宅内端末30は、RGW装置21と通信を行う。これにより、汎用宅内端末30およびRGW装置21間の接続は、確実に確立しているといえる。
すなわち、汎用宅内端末30は、ステップS904における処理により、RGW装置21との接続が確実に確立しているか否かを、判断することができる。
また、ステップS904において、汎用宅内端末30は、DHCPv4ディスカバリを所定の回数送信しても、たとえばRGW装置21からIPアドレスを取得できない場合、PC検出モードへ復帰する。
すなわち、汎用宅内端末30は、ステップS904における処理により、RGW装置21からIPアドレスを取得できない、すなわちクライアントとして動作できない場合、いつまでもDHCPv4クライアントモードに留まることなく、PC検出モードへ復帰することができる。
なお、汎用宅内端末30は、DHCPv4クライアントモードからPC検出モードへの復帰についての判断において、図13に示す動作手順に限定するものではない。汎用宅内端末30は、たとえば、以下に記載するように、図13に示すような判断基準の一部だけを用いる動作手順により、DHCPv4クライアントモードからPC検出モードへの復帰について判断してもよい。
図14は、本発明の実施の形態に係るDHCPv4クライアントモードにおいて復帰処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。
図14を参照して、まず、モード切替部33は、図5に示すPC検出処理において、汎用宅内端末30がDHCPv4クライアントモードへ遷移すべきと判断し、汎用宅内端末30をDHCPv4クライアントモードへ遷移させる。この際、IPアドレス待受部34は、引き続き動作している。
次に、リンク処理部32は、たとえばイーサネットポート31におけるツイストペアケーブルの再接続により引き起こされるリンクダウンおよびリンクアップを検出すると(ステップS1002でYES)、リンク処理部32は、ネットワークとの再接続が発生したことをモード切替部33へ通知する。
次に、モード切替部33は、ネットワークとの再接続が発生したことについての通知をリンク処理部32から受けると、汎用宅内端末30がPC検出モードに復帰すべきと判断し、汎用宅内端末30をPC検出モードに復帰させる(ステップS1006)。
一方、リンク処理部32が、たとえばイーサネットポート31におけるツイストペアケーブルの再接続により引き起こされるリンクダウンおよびリンクアップを検出しない場合(ステップS1002でNO)、リンク処理部32は、ネットワークとの再接続の検出を引き続き行う。
以上の動作により、汎用宅内端末30において、DHCPv4クライアントモードからPC検出モードへの復帰処理の動作が行われる。
ステップS1002における処理により、汎用宅内端末30は、自己との接続を確立している装置が変わる可能性がある場合に、自己との接続を確立している装置を再度検出することができる。
また、汎用宅内端末30は、DHCPv4クライアントモードからPC検出モードへの復帰についての判断において、図13に示す動作手順に限定するものではない。汎用宅内端末30は、たとえば、以下に記載するように、図13に示すような判断基準の一部だけを用いる動作手順により、DHCPv4クライアントモードからPC検出モードへの復帰について判断してもよい。
図15は、本発明の実施の形態に係るDHCPv4クライアントモードにおいて復帰処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。
図15を参照して、まず、モード切替部33は、図5に示すPC検出処理において、汎用宅内端末30がDHCPv4クライアントモードへ遷移すべきと判断し、汎用宅内端末30をDHCPv4クライアントモードへ遷移させる。この際、IPアドレス待受部34は、引き続き動作している。
次に、IPアドレス待受部34は、汎用宅内端末30においてDHCPv4設定がなされている場合、たとえばRGW装置21からIPアドレスを取得することを継続して試みる(ステップS1104)。
次に、IPアドレス待受部34は、DHCPv4ディスカバリを所定の回数送信しても、RGW装置21からIPアドレスを取得できない場合(ステップS1104でYES)、RGW装置21からIPアドレスを取得できないことをモード切替部33へ通知する。
次に、モード切替部33は、RGW装置21からIPアドレスを取得できないことについての通知をIPアドレス待受部34から受けると、汎用宅内端末30がPC検出モードに復帰すべきと判断し、汎用宅内端末30をPC検出モードに復帰させる(ステップS1106)。
一方、IPアドレス待受部34が、RGW装置21からIPアドレスを取得することに成功すると(ステップS1104でNO)、IPアドレス待受部34は、RGW装置21からIPアドレスを取得することを継続して試みる。
以上の動作により、汎用宅内端末30において、DHCPv4クライアントモードからPC検出モードへの復帰処理の動作が行われる。
汎用宅内端末30は、ステップS1104における処理により、RGW装置21との接続が確実に確立しているか否かを、判断することができる。
なお、汎用宅内端末30は、図2に示すDHCPv4サーバモードにおいて、コンピュータ25と直接接続される場合に限定するものではない。たとえば、汎用宅内端末30は、複数のコンピュータと接続された場合において、以下に記載する動作手順により自己がRGW25の配下にあるかどうかについて判断し、DHCPv4サーバモードへ遷移してもよい。
図16は、本発明の実施の形態に係るPC検出モードにおいてPC検出処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。
図16を参照して、まず、汎用宅内端末30は、イーサネットポート31にツイストペアケーブルが接続されていない状態とする。この際、モード切替部33は、汎用宅内端末30が、PC検出モード、DHCPv4クライアントモードおよびDHCPv4サーバモードのいずれにも入っていないと判断する。
以降の動作(ステップS1602〜S1608)は、図5に示すフローチャートにおける動作(ステップS102〜S108)と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
次に、IPアドレス待受部34は、汎用宅内端末30がPC検出モードへ遷移したことについての通知をモード切替部33から受けると、汎用宅内端末30においてDHCPv4設定がなされている場合に、たとえばRGW装置21からIPアドレスを取得することを試みる(ステップS1210)。
次に、IPアドレス待受部34は、RGW装置21からIPアドレスを取得することに成功すると、RGW装置21からIPアドレスの取得に成功したことをモード切替部33へ通知する(ステップS1210でYES)。
次に、モード切替部33は、RGW装置21からIPアドレスの取得に成功したことについての通知をIPアドレス待受部34から受けると、汎用宅内端末30がRGW装置21の配下にあると判断する。そして、モード切替部33は、汎用宅内端末30がDHCPv4クライアントモードへ遷移すべきと判断し、汎用宅内端末30をDHCPv4クライアントモードへ遷移させる(ステップS1212)。
一方、IPアドレス待受部34は、RGW装置21からIPアドレスを取得できない場合、RGW装置21からIPアドレスを取得することを継続して試みる(ステップS1210でNO)。
また、アドレス解決部35は、汎用宅内端末30において静的IPv4設定がなされている場合に、タイムアウトが発生するまでに所定のデフォルトゲートウェイのアドレス解決を試みる(ステップS1214)。
次に、アドレス解決部35は、所定のデフォルトゲートウェイのアドレス解決に成功すると、アドレス解決に成功したことをモード切替部33へ通知する(ステップS1214でYES)。
次に、モード切替部33は、所定のデフォルトゲートウェイのアドレス解決に成功したことについての通知をアドレス解決部35から受けると、汎用宅内端末30がRGW装置21の配下にあると判断する。次に、モード切替部33は、汎用宅内端末30が静的モードへ遷移すべきと判断し、汎用宅内端末30を静的モードへ遷移させる(ステップS1212)。
一方、アドレス解決部35は、所定のデフォルトゲートウェイのアドレス解決に成功できない場合、アドレス解決を継続して試みる(ステップS1214でNO)。
また、DHCP関連パケット処理部36は、汎用宅内端末30がPC検出モードに入ったことについての通知をモード切替部33から受けると、汎用宅内端末30が受信するDHCP関連パケットを監視する(ステップS1218)。
この際、DHCP関連パケット処理部36は、DHCP関連パケットである、DHCPv4ディスカバリまたはDHCPV4リクエストを含むIPパケットを受信すると、当該DHCP関連パケットの送信元を記録する。
次に、DHCP関連パケット処理部36は、タイムアウトについての通知をモード切替部33から受けるまでに、送信元が同一であるDHCPv4ディスカバリを含むIPパケットを3回受信すると、上記パケットを3回受信したことをモード切替部33へ通知する(ステップS1218でYES)。
次に、モード切替部33は、送信元が同一であるDHCPv4ディスカバリを含むIPパケットを3回受信したことについての通知をDHCP関連パケット処理部36から受けると、汎用宅内端末30がRGW21の配下にいない可能性が高いと判断する。次に、モード切替部33は、汎用宅内端末30がDHCPv4サーバモードへ遷移すべきと判断し、汎用宅内端末30をDHCPv4サーバモードへ遷移させる(ステップS1222)。
一方、DHCP関連パケット処理部36は、モード切替部33がタイマ38を開始してから20秒後に発生するタイムアウトについての通知をモード切替部33から受けるまで、送信元が同一であるDHCPv4ディスカバリを含むIPパケットの監視を継続する(ステップS1218でNO)。
また、DHCP関連パケット処理部36は、タイムアウトについての通知をモード切替部33から受けると、監視していたDHCP関連パケットの送信元を参照する。この際、DHCP関連パケット処理部36は、タイムアウトが発生するまでに送信元が同一であるDHCP関連パケットを3回受信できなかった場合、タイムアウトが発生するまでに送信元が同一であるDHCP関連パケットを3回受信できなかったことをモード切替部33へ通知する(ステップS1220でYES)。
次に、モード切替部33は、タイムアウトが発生するまでに送信元が同一であるDHCP関連パケットを3回受信できなかったことについての通知をDHCP関連パケット処理部36から受けると、汎用宅内端末30がRGW21の配下にある可能性が高いと判断する。
次に、モード切替部33は、汎用宅内端末30において静的IPv4設定がなされている場合、汎用宅内端末30が静的モードへ遷移すべきと判断し、汎用宅内端末30を静的モードへ遷移させる。また、モード切替部33は、汎用宅内端末30においてDHCPv4設定がなされている場合、汎用宅内端末30がDHCPv4クライアントモードへ遷移すべきと判断し、汎用宅内端末30をDHCPv4クライアントモードへ遷移させる(ステップS1212)。
一方、DHCP関連パケット処理部36は、モード切替部33がタイマ38を開始してから20秒後に発生するタイムアウトについての通知をモード切替部33から受けるまで、送信元が同一であるDHCP関連パケットの監視を継続する(ステップS1220でNO)。
以上の動作により、汎用宅内端末30は、自己がRGW25の配下にあるかどうかについて判断する。
上記の動作により、汎用宅内端末30は、2つ以上のノードからDHCP関連パケットを受信したことを検出しても、DHCPv4クライアントモードまたは静的モードへ遷移しない。
これにより、汎用宅内端末30は、複数のコンピュータと接続された場合においても、自己がRGW25の配下にいないと判断し、DHCPv4サーバモードへ遷移することができる。
DHCPv4サーバモードへ遷移した汎用宅内端末30は、会議等において複数のコンピュータを同時に接続する際の、アクセス拠点として利用することができる。
ところで、たとえば、ストレート・クロス自動判別機能を実装するコンピュータは、ストレートケーブルでハブへ接続する場合、自己の内部の配線を切り替えないことにより接続を確立する。また、上記コンピュータは、ストレートケーブルで他のコンピュータへ接続する場合、自己の内部の配線を切り替えることにより接続を確立する。すなわち、上記コンピュータは、自己の内部の配線の切り替え状況に基づいて、接続先の装置がハブまたはコンピュータであるかを判別可能である。
しかしながら、たとえばカテゴリー6(Cat6)ギガビットイーサネットシステムでは、ストレート・クロス自動判別機能がハードウェアで実現されるので、当該機能を実装するコンピュータは、ソフトウェアで自己の内部の配線の切り替え状況を認識できない。これにより、上記コンピュータは、接続先の装置がハブまたはコンピュータであるかを判別できないというという問題が生ずる場合がある。
また、当該機能を実装するコンピュータが、たとえばソフトウェアで自己の内部の配線の切り替え状況を認識できても、以下の問題を生ずる場合がある。すなわち、上記コンピュータは、他の装置と接続する際に、ストレートケーブルまたはクロスケーブルのどちらのケーブルで当該他の装置と接続するのかわからないので、接続先の装置を誤って判別してしまう場合がある。たとえば、上記コンピュータは、ソフトウェアによる判別において、ストレートケーブルを想定している場合に、クロスケーブルでハブまたは他のコンピュータと接続すると、接続先の装置を誤って判別してしまう。
また、コンピュータが、たとえば無線通信またはPLC等のメディアコンバータを介して他のコンピュータまたはハブと接続する場合、上記接続においてはストレートケーブルまたはクロスケーブルを用いないので、ケーブルによる判別は無理である。
これに対して、本発明の実施の形態に係る通信装置では、モード切替部33は、他の装置と通信するリンク処理部32の通信内容に基づいて、他の装置からの設定の受け付け、または自己の保存する情報の他の装置への提供を、データの中継機能を有するRGW装置21を介して行うDHCPv4クライアントモードで自己の汎用宅内端末30を動作させるか、または上記受け付けまたは上記提供をRGW装置21を介さずに行うDHCPv4サーバモードで自己の汎用宅内端末30を動作させるかを判断する。
このような構成により、自己の汎用宅内端末30と直接に接続されている装置、または自己の汎用宅内端末30とLAN26を介して接続されている装置が、データの中継機能を有するかどうかを、ソフトウェアにより判別することできる。これにより、汎用宅内端末30は、上記判別結果に基づいて、DHCPv4クライアントモードまたはDHCPv4サーバモードへ遷移することにより、接続先の装置との通信を適切に行うことができる。
また、たとえば、あるコンピュータが、ストレート・クロス自動判別機能が利用でき、かつ想定しているケーブルを用いる状況において、接続先の装置がハブであるか、またはコンピュータであるかについて判別することができる場合がある。しかしながら、上記コンピュータは、ハブと接続している場合、当該ハブを介してデータの中継機能を有するRGW装置21と接続しているどうかまでは判別することができない。また、上記コンピュータが、他のコンピュータと接続している場合、接続している他のコンピュータがデータの中継機能を有するかどうかまでは判別することができない。一方、汎用宅内端末30は、ソフトウェアにより上記判別を行うので、ストレートケーブルまたはクロスケーブルの、どちらを用いて他のコンピュータまたはハブと接続されても、上記判別を行うことができる。すなわち、汎用宅内端末30は、クロスケーブルおよびストレートケーブルのいずれを用いて他のコンピュータまたはハブと接続されるかに関わらず、また、ストレート・クロス自動判別機能がハードウェアで実現されるか、ソフトウェアで実現されるかに関わらず、上記判別を適切に行うことができる。
これにより、汎用宅内端末30は、他の装置と直接またはLAN26を介して接続する際において、ストレートケーブルまたはクロスケーブル等のツイストペアケーブルを介して接続する場合以外に、無線通信またはPLC等のメディアコンバータを介して接続しても、上記判別を適切に行うことができる。
また、本発明の実施の形態に係る通信装置では、IPアドレス待受部34は、IPアドレスをRGW装置21に対して要求する。そして、モード切替部33は、リンク処理部32が、上記要求に対するIPアドレスをRGW装置21から受信した場合には、自己の汎用宅内端末30をDHCPv4クライアントモードで動作させると判断する。
このように、IPアドレスの受信の有無を判断基準とする構成により、汎用宅内端末30およびRGW装置21間の通信接続が、確実に確立していると判断した上で、汎用宅内端末30をDHCPv4クライアントモードへ遷移させることができる。
また、本発明の実施の形態に係る通信装置では、アドレス解決部35は、IPアドレスが自己の汎用宅内端末30に設定された状態において、RGW装置21のMACアドレスをRGW装置21に対して要求する。そして、モード切替部33は、リンク処理部32が、上記要求に対するMACアドレスをRGW装置21から受信した場合には、自己の汎用宅内端末30をDHCPv4クライアントモードで動作させると判断する。
このように、MACアドレスの受信の有無を判断基準とする構成により、汎用宅内端末30およびRGW装置21間の通信接続が、確実に確立していると判断した上で、汎用宅内端末30をDHCPv4クライアントモードへ遷移させることができる。
また、本発明の実施の形態に係る通信装置では、モード切替部33は、リンク処理部32が、IPアドレスを他の装置が取得するための情報を複数の他の装置から受信した場合には、自己の汎用宅内端末30をDHCPv4クライアントモードで動作させると判断する。
このように、他の装置がIPアドレスを取得するための情報を、複数の他の装置から受信することを判断基準とする構成により、汎用宅内端末30およびRGW装置21間の通信接続が、高い確度で確立していると判断した上で、汎用宅内端末30をDHCPv4クライアントモードへ遷移させることができる。
また、本発明の実施の形態に係る通信装置では、モード切替部33は、リンク処理部32が、IPアドレスを他の装置が取得するための情報を、所定時間内に所定回数以上、同じ装置から受信しなかった場合には、自己の汎用宅内端末30をDHCPv4クライアントモードで動作させると判断する。
このように、他の装置がIPアドレスを取得するための情報を、所定時間内に所定回数以上同じ装置から受信しないことを判断基準とする構成により、汎用宅内端末30およびRGW装置21間の通信接続が、高い確度で確立していると判断した上で、汎用宅内端末30をDHCPv4クライアントモードへ遷移させることができる。
また、本発明の実施の形態に係る通信装置では、モード切替部33は、リンク処理部32が、IPアドレスを他の装置が取得するための情報を、所定時間内に所定回数以上、同じ装置から受信した場合には、自己の汎用宅内端末30をDHCPv4サーバモードで動作させると判断する。
このように、他の装置がIPアドレスを取得するための情報を、所定時間内に所定回数以上同じ装置から受信することを判断基準とする構成により、汎用宅内端末30およびRGW装置21間の通信接続が、高い確度で確立していないと判断した上で、汎用宅内端末30をDHCPv4サーバモードへ遷移させることができる。
また、本発明の実施の形態に係る通信装置では、モード切替部33は、自己の汎用宅内端末30がDHCPv4サーバモードで動作している状態において、リンク処理部32において、自己の汎用宅内端末30と他の装置との通信接続が切断され、その後再確立された場合には、自己の汎用宅内端末30を、DHCPv4クライアントモードで動作させるかまたはDHCPv4サーバモードで動作させるかを再び判断する。
通信接続が切断され、その後再確立される際に、汎用宅内端末30と通信接続する装置が、再確立の前後で変わる可能性がある。このような状況において、汎用宅内端末30は、再確立後に、自己と接続されている装置がデータの中継機能を有するかどうかを、ソフトウェアにより再び判別することできる。
また、汎用宅内端末30は、通信接続を確立した装置が変わる可能性がある場合に、RGW装置21からの応答の待受け、または他の装置からのIPアドレスの要求の待受けを継続しても意味がない。汎用宅内端末30は、上記のような構成により、RGW装置21または他の装置からの待受け動作を、無意味に継続することを避けることができる。
また、本発明の実施の形態に係る通信装置では、IPアドレス待受部34は、IPアドレスをRGW装置21に対して要求する。そして、モード切替部33は、自己の汎用宅内端末30がDHCPv4サーバモードで動作している状態において、リンク処理部32が、上記要求に対するIPアドレスをRGW装置31から受信した場合には、自己の汎用宅内端末30を、DHCPv4クライアントモードで動作させるかまたはDHCPv4サーバモードで動作させるかを再び判断する。
このように、IPアドレスの受信の有無を判断基準とする構成により、汎用宅内端末30およびRGW装置21間の通信接続が、確実に確立していると判断した上で、汎用宅内端末30のDHCPv4サーバモードにおける動作を停止させることができる。
また、汎用宅内端末30は、RGW装置21との通信接続を確実に確立した状況において、他の装置からのIPアドレスの要求の待受けを継続しても意味がない。汎用宅内端末30は、上記のような構成により、他の装置からのIPアドレスの要求の待受け動作を、無意味に継続することを避けることができる。
また、本発明の実施の形態に係る通信装置では、アドレス解決部35は、IPアドレスが自己の汎用宅内端末30に設定された状態において、RGW装置21のMACアドレスをRGW装置21に対して要求する。そして、モード切替部33は、自己の汎用宅内端末30がDHCPv4サーバモードで動作している状態において、リンク処理部32が、上記要求に対するMACアドレスを所定時間以下の間隔でRGW装置21から受信する場合には、自己の汎用宅内端末30を、DHCPv4クライアントモードで動作させるかまたはDHCPv4サーバモードで動作させるかを再び判断する。
このように、MACアドレスの受信の有無を判断基準とする構成により、汎用宅内端末30およびRGW装置21間の通信接続が、確実に確立していると判断した上で、汎用宅内端末30のDHCPv4サーバモードにおける動作を停止させることができる。
また、汎用宅内端末30は、RGW装置21との通信接続を確実に確立した状況において、他の装置からのIPアドレスの要求の待受けを継続しても意味がない。汎用宅内端末30は、上記のような構成により、他の装置からのIPアドレスの要求の待受け動作を、無意味に継続することを避けることができる。
また、本発明の実施の形態に係る通信装置では、IPアドレス割当部37は、他の装置からの要求に基づき、IPアドレスを他の装置に与える。そして、モード切替部33は、自己の汎用宅内端末30がDHCPv4サーバモードで動作している状態において、リンク処理部32が、所定時間以上他の装置から上記要求を受信しなかった場合には、自己の汎用宅内端末30を、DHCPv4クライアントモードで動作させるかまたはDHCPv4サーバモードで動作させるかを再び判断する。
このように、所定時間以上他の装置から上記要求を受信しない場合、汎用宅内端末30は、IPアドレスを与えるべき装置と接続されていないので、DHCPv4サーバモードとして適切に動作できない。この場合において、汎用宅内端末30のDHCPv4サーバモードにおける動作を停止させることにより、DHCPv4サーバモードでの動作を、無意味に継続することを避けることができる。
また、本発明の実施の形態に係る通信装置では、モード切替部33は、自己の汎用宅内端末30がDHCPv4クライアントモードで動作している状態において、リンク処理部32において、自己の汎用宅内端末30と他の装置との通信接続が切断され、その後再確立された場合には、自己の汎用宅内端末30を、DHCPv4クライアントモードで動作させるかまたはDHCPv4サーバモードで動作させるかを再び判断する。
通信接続が切断され、その後再確立される際に、汎用宅内端末30と通信接続する装置が、再確立の前後で変わる可能性がある。このような状況において、汎用宅内端末30は、再確立後に、自己と接続されている装置がデータの中継機能を有するかどうかを、ソフトウェアにより再び判別することできる。
また、汎用宅内端末30は、通信接続を確立した装置が変わる可能性がある場合に、RGW装置21へのIPアドレスの要求に対する応答の待受けを継続しても意味がない。汎用宅内端末30は、上記のような構成により、RGW装置21からの応答の待受け動作を、無意味に継続することを避けることができる。
また、本発明の実施の形態に係る通信装置では、IPアドレス待受部34は、IPアドレスをRGW装置21に対して要求する。そして、モード切替部33は、自己の汎用宅内端末30がDHCPv4クライアントモードで動作している状態において、IPアドレス待受部34が、上記要求を所定回数以上行っても、リンク処理部32が、上記要求に対するIPアドレスをRGW装置21から受信できない場合には、自己の汎用宅内端末30を、DHCPv4クライアントモードで動作させるかまたはDHCPv4サーバモードで動作させるかを再び判断する。
このように、上記要求を所定回数以上RGW装置21に対して要求しても、IPアドレスを受信しない場合、汎用宅内端末30は、DHCPv4クライアントモードとして適切に動作できない。この場合において、汎用宅内端末30のDHCPv4クライアントモードにおける動作を停止させることにより、DHCPv4クライアントモードにおける動作を、無意味に継続することを避けることができる。
なお、上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 クライアントモードシステム
11 サーバモードシステム
21 RGW装置
22 インターネット
23,24,25 コンピュータ
26 LAN
30 汎用宅内端末(通信装置)
31 イーサネットポート
32 リンク処理部(通信部)
33 モード切替部(モード判断部)
34 IPアドレス待受部(アドレス要求部)
35 アドレス解決部(アドレス要求部)
36 DHCP関連パケット処理部
37 IPアドレス割当部(アドレス付与部)
38 タイマ

Claims (14)

  1. 通信装置であって、
    他の装置と通信するための通信部と、
    前記通信部の通信内容に基づいて、他の装置からの設定の受け付け、または自己の保存する情報の他の装置への提供を、データの中継機能を有する他の通信装置を介して行うクライアントモードで自己の通信装置を動作させるか、または前記受け付けまたは前記提供を前記他の通信装置を介さずに行うサーバモードで自己の通信装置を動作させるかを判断するためのモード判断部とを備える、通信装置。
  2. 前記通信装置は、さらに、
    IP(Internet Protocol)アドレスを前記他の通信装置に対して要求するためのアドレス要求部を備え、
    前記モード判断部は、前記通信部が、前記要求に対するIPアドレスを前記他の通信装置から受信した場合には、自己の通信装置を前記クライアントモードで動作させると判断する、請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記通信装置は、さらに、
    IPアドレスが自己の通信装置に設定された状態において、前記他の通信装置のMAC(Media Access Control)アドレスを前記他の通信装置に対して要求するためのアドレス要求部を備え、
    前記モード判断部は、前記通信部が、前記要求に対する前記MACアドレスを前記他の通信装置から受信した場合には、自己の通信装置を前記クライアントモードで動作させると判断する、請求項1または請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記モード判断部は、前記通信部が、IPアドレスを他の装置が取得するための情報を複数の前記他の装置から受信した場合には、自己の通信装置を前記クライアントモードで動作させると判断する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の通信装置。
  5. 前記モード判断部は、前記通信部が、IPアドレスを他の装置が取得するための情報を、所定時間内に所定回数以上、同じ装置から受信しなかった場合には、自己の通信装置を前記クライアントモードで動作させると判断する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の通信装置。
  6. 前記モード判断部は、前記通信部が、IPアドレスを他の装置が取得するための情報を、所定時間内に所定回数以上、同じ装置から受信した場合には、自己の通信装置を前記サーバモードで動作させると判断する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の通信装置。
  7. 前記モード判断部は、自己の通信装置が前記サーバモードで動作している状態において、前記通信部において、自己の通信装置と他の装置との通信接続が切断され、その後再確立された場合には、自己の通信装置を、前記クライアントモードで動作させるかまたは前記サーバモードで動作させるかを再び判断する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の通信装置。
  8. 前記通信装置は、さらに、
    IPアドレスを前記他の通信装置に対して要求するためのアドレス要求部を備え、
    前記モード判断部は、自己の通信装置が前記サーバモードで動作している状態において、前記通信部が、前記要求に対するIPアドレスを前記他の通信装置から受信した場合には、自己の通信装置を、前記クライアントモードで動作させるかまたは前記サーバモードで動作させるかを再び判断する、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の通信装置。
  9. 前記通信装置は、さらに、
    IPアドレスが自己の通信装置に設定された状態において、前記他の通信装置のMACアドレスを前記他の通信装置に対して要求するためのアドレス要求部を備え、
    前記モード判断部は、自己の通信装置が前記サーバモードで動作している状態において、前記通信部が、前記要求に対する前記MACアドレスを所定時間以下の間隔で前記他の通信装置から受信する場合には、自己の通信装置を、前記クライアントモードで動作させるかまたは前記サーバモードで動作させるかを再び判断する、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の通信装置。
  10. 前記通信装置は、さらに、
    他の装置からの要求に基づき、IPアドレスを前記他の装置に与えるためのアドレス付与部を備え、
    前記モード判断部は、自己の通信装置が前記サーバモードで動作している状態において、前記通信部が、所定時間以上他の装置から前記要求を受信しなかった場合には、自己の通信装置を、前記クライアントモードで動作させるかまたは前記サーバモードで動作させるかを再び判断する、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の通信装置。
  11. 前記モード判断部は、自己の通信装置が前記クライアントモードで動作している状態において、前記通信部において、自己の通信装置と他の装置との通信接続が切断され、その後再確立された場合には、自己の通信装置を、前記クライアントモードで動作させるかまたは前記サーバモードで動作させるかを再び判断する、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の通信装置。
  12. 前記通信装置は、さらに、
    IPアドレスを前記他の通信装置に対して要求するためのアドレス要求部を備え、
    前記モード判断部は、自己の通信装置が前記クライアントモードで動作している状態において、前記アドレス要求部が、前記要求を所定回数以上行っても、前記通信部が、前記要求に対するIPアドレスを前記他の通信装置から受信できない場合には、自己の通信装置を、前記クライアントモードで動作させるかまたは前記サーバモードで動作させるかを再び判断する、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の通信装置。
  13. 通信装置における通信方法であって、
    他の装置と通信するステップと、
    通信内容に基づいて、他の装置からの設定の受け付け、または自己の保存する情報の他の装置への提供を、データの中継機能を有する他の通信装置を介して行うクライアントモードで自己の通信装置を動作させるか、または前記受け付けまたは前記提供を前記他の通信装置を介さずに行うサーバモードで自己の通信装置を動作させるかを判断するステップとを含む、通信方法。
  14. 通信装置において用いられる通信プログラムであって、
    コンピュータに、
    他の装置と通信するステップと、
    通信内容に基づいて、他の装置からの設定の受け付け、または自己の保存する情報の他の装置への提供を、データの中継機能を有する他の通信装置を介して行うクライアントモードで自己の通信装置を動作させるか、または前記受け付けまたは前記提供を前記他の通信装置を介さずに行うサーバモードで自己の通信装置を動作させるかを判断するステップとを実行させるための、通信プログラム。
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