JP2014033149A - 固体撮像素子およびその製造方法、電子情報機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】その製造工程および駆動制御が複雑にならず、画素特性の劣化を引き起こすこともなく、高ダイナミックレンジとする。
【解決手段】被写体からの入射光を光電変換して撮像する複数のセンサ部3が2次元状に配設されたCCD型固体撮像素子1Aにおいて、複数のセンサ部3は、電荷蓄積時間が異なる第1センサ部(A画素のセンサ部3)および第2センサ部(B画素のセンサ部3)が交互に配設され、長い電荷蓄積時間の第1センサ部(A画素のセンサ部3)の電荷蓄積時間内に、短い電荷蓄積時間の第2センサ部(B画素のセンサ部3)の電荷蓄積時間が設けられている。複数のセンサ部3の電荷を基板側に排出してリセットするCCD型固体撮像素子1Aにおいて、第1センサ部(A画素のセンサ部3)のN拡散層直下のPウェル領域7内に高濃度Pウェル領域8が設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】被写体からの入射光を光電変換して撮像する複数のセンサ部3が2次元状に配設されたCCD型固体撮像素子1Aにおいて、複数のセンサ部3は、電荷蓄積時間が異なる第1センサ部(A画素のセンサ部3)および第2センサ部(B画素のセンサ部3)が交互に配設され、長い電荷蓄積時間の第1センサ部(A画素のセンサ部3)の電荷蓄積時間内に、短い電荷蓄積時間の第2センサ部(B画素のセンサ部3)の電荷蓄積時間が設けられている。複数のセンサ部3の電荷を基板側に排出してリセットするCCD型固体撮像素子1Aにおいて、第1センサ部(A画素のセンサ部3)のN拡散層直下のPウェル領域7内に高濃度Pウェル領域8が設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、被写体からの画像光を光電変換して撮像する複数の半導体素子で構成された固体撮像素子およびその製造方法、この固体撮像素子を、画像入力デバイスとして撮像部に用いた例えばデジタルビデオカメラおよびデジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、監視カメラなどの画像入力カメラ、スキャナ装置、ファクシミリ装置、テレビジョン電話装置およびカメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器に関する。
この種の従来のCCD型固体撮像素子は、受光面に縦および横方向に配置された複数のセンサ部(受光部)からなる光電変換素子と、この光電変換素子の垂直方向に配置される垂直電荷転送部としての複数の垂直CCDと、複数の垂直CCDの終端側に配置される水平電荷転送部としての水平CCDと、この水平CCDの終端側に配置されるフローティングディフージョン部(FD部)と、このFD部の各画素毎の信号電荷の変位を増幅して各画素毎の撮像信号に順次変換する出力回路とを備えている。
従来のCCD型固体撮像装置は、発生した信号電荷が有効に蓄積されるのは、垂直電荷転送部(垂直CCD)に到達する電荷に対応する光量が標準光量の3倍程度までであり、それ以上の光量については、基板側に電荷を捨てている。このため、被写体のハイライト部においては、入射光量に応じた信号電荷の蓄積ができず、ほぼ同じ量の信号電荷が蓄積されることになる。このため、出力画像にコントラストがつかず白く一様な画像となってしまう。また、その逆に、被写体のハイライト部分に光量を合わせるとその他の部分での光量が不足して黒い画像となってしまう。
例えば部屋の中から外を撮像した場合に、部屋の中は暗く見えて外の景色は白くなってしまう。このような場合に部屋の中か外かのいずれかに光量を合わせると、他方の色がとんでしまう。
これを解決するために、特許文献1では、マトリクス状に設けられた複数のセンサ部に、明部用の多量の光量を貯められるセンサ部と、暗部用の少量の光量しか貯められないセンサ部との2種類のセンサ部を設けることにより、撮影中で両方の光量の画像を撮影することができる。
通常の基板表面に形成される第1のセンサ部とそのセンサ部よりも深い位置に別のセンサ部を配置し、この2つのセンサ部の間に形成したチャネルストップ部を配置した構造を備えている。第1のセンサ部と第2のセンサ部に蓄積された電荷読み出しに2種類の読み出し電圧を読み出し電極に印加することにより、従来の高ダイナミックレンジの固体撮像素子を得ている。
図7は、特許文献1に開示されている従来の固体撮像素子の平面図である、図8は、図7の縦方向のA−A’線縦断面面であり、図9は、図7の横方向のB−B’線縦断面図である。
図7〜図9に示すように、従来の固体撮像素子100は、半導体基板101表面に、複数の画素領域(複数のセンサ部)がX方向およびY方向に等間隔にマトリクス状に配列されている。隣接する画素領域はチャネルストップ102によって分離されている。上記半導体基板101は例えばシリコン基板が用いられている。
まず、半導体基板101上の構成について説明する。
半導体基板101上には、絶縁膜103を介して4相駆動の転送電極104〜107が形成されている。これらのうち、転送電極104、106は同一層のポリシリコンで形成され、転送電極105、107は同一層でかつ上記転送電極104、106とは異なる層のポリシリコン層で形成されている。
したがって、転送電極104〜107は2層のポリシリコン層で形成されている。各転送電極104〜107間は絶縁膜108で電気的に分離されている。さらに転送電極104〜107および第1センサ部109上の一部は遮光膜110で覆われており、その遮光膜110の第1センサ部(電荷蓄積部)109上に光取入窓の開口部111が設けられている。
次に、半導体基板101中の構成について説明する。
半導体基板101中には、電荷蓄積部となる複数の第1センサ部109が半導体基板101表面に対してX方向およびY方向に等間隔に配列するように形成されている。第1センサ部109は、入射光を光電変換すると共に、光電変換された信号電荷の蓄積を行うものであり、上層にP型層109aが形成され、その下層にN型層109bが形成されている。
列方向に配列された複数の第1センサ部109の行方向の一方側には読み出し部が形成され、この読み出し部を介して垂直方向に信号電荷を電荷転送する垂直電荷転送部(垂直CCD)112が形成されている。
この垂直電荷転送部112は下層に形成されたP型層とその上層に形成されたN型層とからなっている。また、上記列方向に配列された第1センサ部109の他方側の側部にはチャネルストップ102が形成され、このチャネルストップ102に連続して、上記各第1センサ部109、109間のX方向における各第1センサ部109側部にチャネルストップ102が延長形成されている。したがって、チャネルストップ102は画素間を分離している。
また、少なくとも第1センサ部109の一部下方に第2センサ部113が形成されていると共に、少なくとも第1センサ部109と第2センサ部113との間に深部チャネルストップ114が形成されている。
具体的には、垂直電荷転送部112の下部および第1センサ部109の一部下方には第2電荷蓄積層となるものでN型層からなる第2センサ部113が形成されている。また、第1センサ部109と第2センサ部113との間および第2センサ部113の側部には連続した状態に深部チャネルストップ114が形成されている。深部チャネルストップ114は、チャネルストップ102下部に接続されている。
さらに、半導体基板101の最深部、即ち、第2センサ部113および深部チャネルストップ114よりも深い位置における半導体基板101には、オーバーフローバリア層115が形成されている。
入射光を光電変換する第1センサ部109と、第1センサ部109から読み出された信号電荷の電荷転送を行う電荷転送部112とを基板(半導体基板101)に備えた従来の固体撮像素子100であって、この従来の固体撮像素子100は、少なくとも第1センサ部109の一部下方に形成した第2センサ部113と、半導体基板101内であり、少なくとも第1センサ部109と第2センサ部113との間に形成した深部チャネルストップ114とを備えている。
これによって、通常の基板表面に形成される浅い位置の第1センサ部109と、第1センサ部109よりも深い位置に別の第2センサ部113を設けて1画素に第1センサ部109と第2センサ部113を設けたことにより、軟らかい光による電荷は浅い側の第1センサ部109に溜まり、強烈光による電荷は深い側の第2センサ部113に溜まって、従来の固体撮像素子100の画素面積を増大させることなくダイナミックレンジの拡大を可能としている。
特許文献1に開示されている上記従来の固体撮像素子100では、浅い側の第1のセンサ部109と、深い側の第2のセンサ部113と、これらの2つのセンサ部109,113の間に配置された深部チャネルストップ114とを形成するために、マスクを何枚にも分けて製造する必要があって製造工程が複雑になるという問題がある。
また、2種類の読み出し電圧を転送電極104〜107に印加することにより、浅い側の第1のセンサ部109に蓄積された信号電荷と、深い側の第2のセンサ部113に蓄積された信号電荷とを区別して垂直電荷転送部(垂直CCD)112に読み出している。このため、最初、浅い第1のセンサ部109から低い電圧で信号電荷を読み出し、次に、深い第2のセンサ部113から高い電圧で信号電荷を読み出すが、このとき、高い電圧で浅い第1のセンサ部109からも電荷が読み出される虞もあって、画素特性のばらつきによる画素特性の劣化が生じることになる。しかも、2種類の読み出し電圧と、転送電圧と、電荷保持電圧との4値の電圧制御になって制御も複雑になる。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、その製造工程および駆動制御が複雑にならず、画素特性の劣化を引き起こすこともなく、高ダイナミックレンジとすることができる固体撮像素子およびその製造方法、この固体撮像素子を画像入力デバイスとして撮像部に用いた例えばカメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器を提供することを目的とする。
本発明の固体撮像素子は、被写体からの入射光を光電変換して撮像する複数のセンサ部が2次元状に配設された固体撮像素子において、該複数のセンサ部は、電荷蓄積時間が異なる第1センサ部および第2センサ部が2次元状に周期的に分散して配設され、長い電荷蓄積時間の該第1センサ部の電荷蓄積時間内に、短い電荷蓄積時間の該第2センサ部の電荷蓄積時間が設けられているものであり、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明の固体撮像素子において、前記第1センサ部および前記第2センサ部の電荷をリセットする第1シャッタ電圧が、該第2センサ部の電荷のみをリセットする第2シャッタ電圧よりも高い電圧である。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における複数のセンサ部の電荷を基板側に排出してリセットする固体撮像素子において、前記第1センサ部の一方導電型拡散層直下の他方導電型ウェル領域内に他方導電型高濃度ウェル領域が設けられている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子において、前記他方導電型高濃度ウェル領域は、前記第1センサ部の底面部を含むように該底面部よりも広く設けられている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子において、前記他方導電型高濃度ウェル領域は、前記第1センサ部の底面部から断面角部を介して側面下部を覆うように設けられている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子において、前記センサ部下の領域に前記他方導電型ウェル領域よりも高い濃度の前記他方導電型高濃度ウェル領域が配設された画素と、該センサ部下の領域に該他方導電型高濃度ウェル領域が配設されいない画素とが2次元状に周期的に分散して配設され、これらの両画素は、基板側に電荷を排出する異なるシャッタ電圧の基板側への印加タイミングに応じて電荷蓄積時間が異なっている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における複数のセンサ部の電荷を、他方導電型ウェル領域から一方導電型ウェル領域を介して基板側に排出してリセットする固体撮像素子において、該一方導電型ウェル領域の層厚が、前記短い電荷蓄積時間の第2センサ部の下方位置でそれ以外の位置よりも厚く構成されている。
本発明の固体撮像素子は、被写体からの入射光を光電変換して撮像する複数のセンサ部が2次元状に配設された固体撮像素子において、該複数のセンサ部は、電荷蓄積量が異なる第1センサ部および第2センサ部が2次元状に周期的に分散して配設され、該第2センサ部の一方導電型拡散層の層厚が該第1センサ部の一方導電型拡散層の層厚よりも厚く構成されているものであり、そのことにより上記目的が達成される。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における第2センサ部の一方導電型拡散層の層厚が前記第1センサ部の一方導電型拡散層の層厚よりも厚く構成されている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における第1センサ部および前記第2センサ部の各一方導電型拡散層の層厚は同一である。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子における2次元状に分散して配設された第1センサ部および第2センサ部または両画素は交互に配置されている。
さらに、好ましくは、本発明の固体撮像素子はCCD型固体撮像素子またはCMOS型固体撮像素子である。
本発明の固体撮像素子の製造方法は、本発明の上記固体撮像素子を製造する方法であって、前記第1センサ部の一方導電型拡散層下の他方導電型ウェル領域内に他方導電型高濃度ウェル領域を、フォトマスクをマスクとして不純物イオン注入により形成する他方導電型高濃度ウェル領域形成工程を有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明の固体撮像素子の製造方法における第1センサ部の底面部よりも広く設けるかまたは、該第1センサ部の底面部から断面角部を介して側面下部を覆うように、不純物イオン注入角度を所定角度傾斜させて不純物イオン注入を行うことにより前記他方導電型高濃度ウェル領域を形成する。
本発明の固体撮像素子の製造方法は、本発明の上記固体撮像素子を製造する方法であって、前記一方導電型ウェル領域の層厚を、前記短い電荷蓄積時間の第2センサ部の下方位置でそれ以外の位置よりも厚くなるように該一方導電型ウェル領域を前記第1センサ部および該第2センサ部の下方一面に不純物イオン注入により形成する一方導電型ウェル領域形成工程を有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明の固体撮像素子の製造方法は、本発明の上記固体撮像素子を製造する方法であって、前記第2センサ部の層厚を前記第1センサ部の層厚よりも厚くなるように、該第1センサ部および該第2センサ部の各領域にマスクを用いて不純物イオン注入を行うセンサ部形成工程を有しているものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明の電子情報機器は、本発明の上記固体撮像素子を画像入力デバイスとして撮像部に用いたものであり、そのことにより上記目的が達成される。
上記構成により、以下、本発明の作用を説明する。
本発明においては、被写体からの入射光を光電変換して撮像する複数のセンサ部が2次元状に配設された固体撮像素子において、複数のセンサ部は、電荷蓄積時間が異なる第1センサ部および第2センサ部が2次元状に周期的に分散して配設され、長い電荷蓄積時間の該第1センサ部の電荷蓄積時間内に、短い電荷蓄積時間の該第2センサ部の電荷蓄積時間が設けられている。
これによって、その製造工程および駆動制御が複雑にならず、画素特性の劣化を引き起こすこともなく、高ダイナミックレンジとすることが可能となる。
以上により、本発明によれば、その製造工程および駆動制御が複雑にならず、画素特性の劣化を引き起こすこともなく、高ダイナミックレンジとすることができる。
以下に、本発明の固体撮像装置の実施形態1、2および、この固体撮像装置の実施形態1、2を画像入力デバイスとして撮像部に用いた例えばカメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器の実施形態3について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図における構成部材のそれぞれの厚みや長さなどは図面作成上の観点から、図示する構成に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態1におけるCCD型固体撮像素子の要部構成例を模式的に示す縦断面図である。
図1において、本実施形態1のCCD型固体撮像素子1Aの各画素にはそれぞれ、N型の半導体基板2の表面部に、受光素子として入射光を光電変換して信号電荷を生成する複数のフォトダイオード部である複数のセンサ部3が設けられ、各センサ部3に隣接してセンサ部3からの信号電荷を所定方向(垂直方向)に電荷転送するための電荷転送部4およびこの上にこれを電荷転送制御するための電荷転送電極としてのゲート電極5がゲート絶縁膜6を介して配置されている。このゲート電極5は、電荷転送機能の他にセンサ部3から電荷転送部4に信号電荷を読み出す機能も兼用している。
電荷転送部4の反対側のセンサ部3との間には、互いに対応しないフォトダイオード部であるセンサ部3と電荷転送部4が電気的に絶縁されるように、ここでは図示しないストッパ層が配置されている。
このゲート電極5上にはこれを覆うように絶縁膜を介して、入射光がゲート電極5で反射してノイズが発生するのを防ぐために、ここでは図示しない遮光膜が形成されている。
これらのゲート電極5によって遮光膜には段差部が生じている。センサ部3の上方は遮光膜が凹部になっており、その凹部の底に、光取入窓を構成する、ここでは図示しない遮光膜の開口部が形成されている。
基板表面に形成されるA画素のセンサ部3(第1センサ部)よりも深い位置には、Pウェル領域7よりも高い濃度の高濃度Pウェル領域8を配置している。高濃度Pウェル領域8は、A画素のセンサ部3(第1センサ部)の直下に設けられている。A画素の隣にあるB画素のセンサ部3(第2センサ部)の直下には、この高濃度Pウェル領域8は配置していない。これらのセンサ部3および高濃度Pウェル領域8の下方の一面にNウェル領域9が形成されている。
要するに、複数のセンサ部3の電荷をNウェル領域9を介して半導体基板2の裏面側に排出して複数のセンサ部3の電荷量を0にリセットするCCD型固体撮像素子1において、第1センサ部であるA画素のセンサ部3のN拡散層直下のPウェル領域7内に高濃度Pウェル領域8が設けられている。高濃度Pウェル領域8は、第1センサ部であるA画素のセンサ部3の底部を含むように底部(底面)よりも面積が広く形成されている。
図2は、図1のA画素とB画素の配置例の単位構成を模式的に示す平面図である。なお、A画素とB画素が互いに交互に隣接する配置に限定されない。例えば二つのA画素と二つのB画素とが交互に隣接する配置でもよい。要するに、A画素とB画素がとが2次元状に周期的に分散配置されていればよい。
図2に示すように、A画素とB画素の単位構成は、ここでは4画素を示している。A画素とB画素は互いに交互に隣接するように配置されている。縦方向に、蓄積電荷時間が長い暗用のA画素ののセンサ部3次には、蓄積電荷時間が短い明用のB画素のセンサ部3が配列され、さらに次には、蓄積電荷時間が長い暗用のA画素のセンサ部3が配列されている。
また、横方向には、蓄積電荷時間が長い暗用のA画素のセンサ部3の次には、電荷転送部4を介して、蓄積電荷時間が短い明用のB画素のセンサ部3が配列され、さらにその次には、電荷転送部4を介して、蓄積電荷時間が長い暗用のA画素のセンサ部3が配列されている。
暗用のA画素のセンサ部3と明用のB画素のセンサ部3とが2次元状に均等(周期的)に分散されて配置されている。A画素のセンサ部3だけにはその直下に高濃度Pウェル領域8が障壁層として設けられて、高い電圧のシャッタ電圧A(第1シャッタ電圧)によりA画素およびB画素の各センサ部3の蓄積電荷が基板側に排出されるのに対して、低い電圧のシャッタ電圧B(第2シャッタ電圧)では、高濃度Pウェル領域8が障壁層として存在するため、A画素のセンサ部3の蓄積電荷は基板側に排出されず、リセットされない。一方、明用のB画素ではセンサ部3の直下に高濃度Pウェル領域8が障壁層として設けられていないために、低い電圧のシャッタ電圧B(第2シャッタ電圧)によってB画素のセンサ部3の蓄積電荷のみが基板側に排出されてリセットされる。
要するに、被写体からの入射光を光電変換して撮像する複数のセンサ部3が2次元状に配設されたCCD型固体撮像素子1Aにおいて、複数のセンサ部3は、電荷蓄積時間が異なる第1センサ部としてのA画素のセンサ部3および第2センサ部としてのB画素のセンサ部3が2次元状に交互に配設され、長い電荷蓄積時間の第1センサ部としてのA画素のセンサ部3の電荷蓄積時間内に、短い電荷蓄積時間の第2センサ部としてのA画素のセンサ部3の電荷蓄積時間が設けられている。
第1センサ部としてのA画素のセンサ部3および第2センサ部としてのB画素のセンサ部3の各電荷をリセットするシャッタ電圧A(第1シャッタ電圧)が、第2センサ部としてのB画素のセンサ部3の電荷のみをリセットするシャッタ電圧B(第2シャッタ電圧)よりも高い電圧である。
上記構成により、本実施形態1の固体撮像素子の動作を説明する。
図3(a)は、センサ部電荷蓄積時間に対するセンサ部電荷蓄積量を示す図であり、図3(b)は、時間軸に対するシャッタパルス電圧を示す図である。
まず、図3(a)および図3(b)に示すように、電荷蓄積開始前に半導体基板2のNウェル領域9(基板側)に高い電圧のシャッタ電圧A(第1シャッタ電圧)を印加して各画素A,Bのセンサ部3の蓄積電荷をリセットする。即ち、高い電圧のシャッタ電圧Aを印加して各画素A,Bのセンサ部3に残っている電荷を全て、各センサ部3からPウェル領域7、さらにNウェル領域9を介して半導体基板2側に排出して電荷を捨ててから各画素A,Bの各センサ部3の電荷蓄積を開始する。このシャッタ電圧Aを基板側(基板側のNウェル領域9)に印加するタイミングで各画素A,Bの各センサ部3の電荷蓄積を開始している。
次に、図3(b)に示すように、この蓄積時間内(この画素Aの蓄積時間の途中)に、シャッタ電圧Aよりも低い電圧のシャッタ電圧B(第2シャッタ電圧)を半導体基板2のNウェル領域9(基板側)に印加することにより、B画素のみ、B画素のセンサ部3に蓄積された電荷が半導体基板2側にNウェル領域9を介して排出されて捨てられ、残りの電荷蓄積時間内での信号電荷が蓄積されることになる。
その後、読み出し電圧を読み出し電極のゲート電極5に印加することにより、蓄積電荷の高いA画素(蓄積電荷時間の長いA画素)の電荷と、蓄積電荷の低いB画素(蓄積電荷時間の短いB画素)の電荷とをCCDに画素毎に読み出して、転送駆動電圧をゲート電極5に印加して垂直方向に各画素毎の信号電荷を順次電荷転送する。垂直方向に各画素毎に電荷転送された各信号電荷を水平方向に順次電荷転送した後に、各画素毎に信号電荷を電圧変換しその変換電圧に応じて増幅して各撮像信号として順次出力する。
これによって、従来例で示したように製造工程および駆動制御が複雑にならず、画素特性の劣化を引き起こすこともなく、高ダイナミックレンジの特性を持つCCD型固体撮像素子1Aを得ることが可能となる。
ここで、本実施形態1のCCD型固体撮像素子1Aの製造方法について説明する。
まず、N型の半導体基板2上にゲート酸化膜6を形成した後に、複数のセンサ部3の下方における半導体基板2の深い部分一面に、基板側(基板側のNウェル層9)への電荷掃き出し用のNウェル層9をN型不純物のイオン注入によって形成し、このNウェル層9の上にPウェル層7をP型不純物のイオン注入によって形成する。
次に、半導体基板2のPウェル層7内で、フォトレジストマスクをマスクとして、光電変換を行う複数のA画素およびB画素の複数のN型のセンサ部3を2次元状でマトリクス状にN型の不純物イオン注入により形成する。さらに、別のフォトレジストマスクをマスクとして、センサ部3間で、センサ部3の近傍位置に垂直方向に電荷転送部4をN型の不純物イオン注入により形成する。
その後 A画素のみにセンサ部3直下の深い領域にP型不純物をイオン注入して高濃度Pウェル領域8を形成する。不純物注入方法は、フォトレジストマスクをパターン形成し、これをマスクとして不純物イオン注入を行う。このときの不純物注入種は、P型のボロン注入を実施する。
要するに、第1センサ部としてA画素のセンサ部3のN拡散層の下方のPウェル領域7内に高濃度Pウェル領域8を、フォトマスクをマスクとして不純物イオン注入により形成する高濃度Pウェル領域形成工程を有している。この場合、第1センサ部としてA画素のセンサ部3の底面部よりも広く設けるように、不純物イオン注入角度を所定角度だけ傾斜させて不純物イオン注入を行うことにより高濃度Pウェル領域8を形成する。
続いて、電荷転送部4上にゲート酸化膜6を介して、フォトレジストマスクをマスクとしてゲート電極5を形成する。その上に絶縁膜を介して遮光膜を形成し、センサ部3上の遮光膜を光取入窓として開口する。さらに、この遮光膜の段差部を層間絶縁膜により埋め込んでその表面を平坦化する。さらに、その上に所定の色配列のカラーフィルタを形成し、このカラーフィルタ上に平坦化膜を介してマイクロレンズを形成する。これらのマイクロレンズおよびカラーフィルタはそれぞれ、センサ部3毎にそれぞれ対応して配置されている。
以上により、本実施形態1によれば、被写体からの入射光を光電変換して撮像する複数のセンサ部3が2次元状に配設されたCCD型固体撮像素子1Aにおいて、複数のセンサ部3は、電荷蓄積時間が異なる第1センサ部(A画素のセンサ部3)および第2センサ部(B画素のセンサ部3)が交互に配設され、長い電荷蓄積時間の第1センサ部(A画素のセンサ部3)の電荷蓄積時間内に、短い電荷蓄積時間の第2センサ部(B画素のセンサ部3)の電荷蓄積時間が設けられている。複数のセンサ部3の電荷を基板側に排出してリセットするCCD型固体撮像素子1Aにおいて、第1センサ部(A画素のセンサ部3)のN拡散層直下のPウェル領域7内に高濃度Pウェル領域8が設けられている。
これによって、従来例で示される第1センサ部、第2センサ部、第1センサ部と第2センサ部の間のチャネルストップ部の形成方法に比べて遥かに簡便な方法にて、従来例のようにその駆動制御をも複雑にならず、従来例のように画素特性の劣化を引き起こすこともなく、画素特性の劣化のない高いダイナミックレンジを持つ固体撮像素子1Aを得ることができる。
なお、本実施形態1では、高濃度Pウェル領域8はA画素のセンサ部3の直下にのみ設けたが、これに限らず、図4で後述する高濃度Pウェル領域8BはA画素のセンサ部3の直下(底面)だけではなく、A画素のセンサ部3の底面部からその周辺部までを取り囲み、下からA画素のセンサ部3を受けるように高濃度Pウェル領域をトレー状に形成してもよい。要するに、A画素のセンサ部3の少なくとも断面下側角部をも高濃度Pウェル領域8Bが覆っていることから、電荷保持が確実になる。このことを図4を用いて詳細に説明する。
図4は、図1のCCD型固体撮像素子1Aの変形例を模式的に示す縦断面図である。なお、図4では、図1の構成要素と同一の作用効果を奏する構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
図4に示すように、CCD型固体撮像素子1Bでは、CCD型固体撮像素子1Aの構成と異なるのは、濃度Pウェル領域8Bの領域がA画素のセンサ部3の直下の底面だけに設けられているのではなく、A画素のセンサ部3の底面から受けてその上方の周辺部までを覆って側面の一部を取り囲むように高濃度Pウェル領域8Bをトレー状に形成した点である。これを製造するには、高濃度Pウェル領域8Bの不純物イオン注入時に、不純物イオン注入角度を30度程度に左右および前後に傾けてそれぞれ不純物イオン注入を行うと、A画素のセンサ部3の底面部分から断面角部分さらに側面部分の一部をを覆って取り囲むようにトレー状の高濃度Pウェル領域8Bを形成することができる。
即ち、A画素のセンサ部3の底面部から断面角部を介して4側面の一部を覆うように、不純物イオン注入角度を所定角度だけ傾斜(ここでは角度30度)させて高濃度Pウェル領域8を不純物イオン注入により形成する。
(実施形態2)
図5は、本発明の実施形態2におけるCCD型固体撮像素子の要部構成例を模式的に示す縦断面図である。図5では、図1の構成要素と同一の作用効果を奏する構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
図5は、本発明の実施形態2におけるCCD型固体撮像素子の要部構成例を模式的に示す縦断面図である。図5では、図1の構成要素と同一の作用効果を奏する構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
図5において、本実施形態2のCCD型固体撮像装置1Cは、上記実施形態1のCCD型固体撮像素子1Aの構成と異なるのは、高濃度Pウェル領域8の領域がA画素のセンサ部3の直下に設けられているのに代えて、Nウェル領域9の厚さをB画素のセンサ部3の直下だけそれ以外の位置に比べて厚く構成してB画素のセンサ部3からの電荷の基板側への掃き出しを容易にしてより低電圧でB画素のセンサ部3のみ信号電荷をリセットすることができるようにした点である。このように、Nウェル領域9の厚さをB画素のセンサ部3の直下でのみ厚くしてNウェル領域9とB画素のセンサ部3との距離を縮小している。
要するに、高い電圧のシャッタ電圧AによりよりA画素のセンサ部3とB画素のセンサ部3との電荷をそれぞれリセットでき、低い電圧のシャッタ電圧Bにより、B画素のみ、B画素のセンサ部3に蓄積された電荷を半導体基板2側にNウェル領域9を介して排出されて捨てられ、残りの電荷蓄積時間内で信号電荷が蓄積される。
このようにして、蓄積電荷時間が長い暗用のA画素と、蓄積電荷時間が短い明用のB画素とが交互に配列されている。暗用のA画素と明用のB画素とが均等に2次元状に分散されて配置されている。ここでは、B画素の直下だけにNウェル領域9の厚さを厚くして、低い電圧のシャッタ電圧BによってB画素のセンサ部3の蓄積電荷だけが基板側に排出される。
以上により、本実施形態2によれば、複数のセンサ部3の電荷を、Pウェル領域7からNウェル領域9を介して基板側に排出してリセットするCCD型固体撮像素子1Cにおいて、Nウェル領域9の厚さが、短い電荷蓄積時間の第2センサ部としてB画素のセンサ部3の下方位置で厚く構成されている。
この場合にも、電荷蓄積時間の異なるA画素およびB画素を交互に配設して、長い電荷蓄積時間のA画素の途中に、短い電荷蓄積時間のB画素のリセットタイミングを設けて、同時にA画素およびB画素の電荷蓄積を行うことができる。
これによって、従来例のようにその製造工程および駆動制御が複雑にならず、画素特性の劣化を引き起こすこともなく、高ダイナミックレンジとすることができる。
なお、本実施形態2では、Nウェル領域9の厚さをB画素のセンサ部3の直下だけ厚く構成した場合について説明したが、これに限らず、これに加えて、上記実施形態1のように、A画素のセンサ部3だけのN拡散層直下のPウェル領域7内に高濃度Pウェル領域8を設けてもよい。
なお、本実施形態2では、Nウェル領域9の厚さをB画素のセンサ部3の直下だけそれ以外の位置に比べて厚く構成した場合について説明したが、これに限らず、これに加えてまたはこれとは別に、B画素のセンサ部3の深さをA画素のセンサ部3の深さに比べて深く構成してもよい。または、上記実施形態1では、高濃度Pウェル領域8はA画素のセンサ部3の直下にのみ設けたが、これに限らず、これに加えてまたはこれとは別に、B画素のセンサ部3の深さをA画素のセンサ部3の深さに比べて深く構成してもよい。
さらに、高濃度Pウェル領域8はA画素のセンサ部3の直下にのみ設けた上記実施形態1の構成と、Nウェル領域9の厚さをB画素のセンサ部3の直下だけ厚く構成した本実施形態2の構成とを共に設け、さらにこれに加えて、B画素のセンサ部3の深さ(層厚)をA画素のセンサ部3の深さ(層厚)に比べて深く構成してもよい。
なお、本実施形態1、2では、特に説明しなかったが、被写体からの入射光を光電変換して撮像する複数のセンサ部3が2次元状に配設されたCCD型固体撮像素子において、複数のセンサ部3は、電荷蓄積量が異なる第1センサ部としてのA画素のセンサ部3および第2センサ部としてのB画素のセンサ部3が2次元状に周期的に分散して配設され、B画素のセンサ部3のN型拡散層の層厚がA画素のセンサ部3のN型拡散層の層厚よりも厚く構成されていても、その製造工程および駆動制御が複雑にならず、画素特性の劣化を引き起こすこともなく、高ダイナミックレンジとすることができる本発明の目的を達成することができる。
なお、本実施形態1、2では、CCD型固体撮像素子1Aまたは1B、1Cについて説明し、さらにこれらの組み合わせについて説明したが、これに限らず、本発明をCMOS型固体撮像素子に適用することもできる。
CMOS型固体撮像素子は、複数の画素部のそれぞれに、画素部毎に光電変換部としてセンサ部が設けられ、センサ部に隣接して、センサ部からの信号電荷が電荷電圧変換部に電荷転送するための電荷転送トランジスタと、センサ部毎に電荷転送トランジスタにより電荷電圧変換部に電荷転送された信号電荷が電圧変換され、この変換電圧に応じて増幅されて画素部毎の撮像信号として読み出すための読出回路とを有している。
(実施形態3)
図6は、本発明の実施形態3として、本発明の実施形態1、2のいずれかのCCD型固体撮像素子を含む固体撮像装置を撮像部に用いた電子情報機器の概略構成例を示すブロック図である。
図6は、本発明の実施形態3として、本発明の実施形態1、2のいずれかのCCD型固体撮像素子を含む固体撮像装置を撮像部に用いた電子情報機器の概略構成例を示すブロック図である。
図6において、本実施形態3の電子情報機器90は、上記実施形態1、2のいずれかのCCD型固体撮像素子からの撮像信号を所定の信号処理をしてカラー画像信号を得る固体撮像装置91と、この固体撮像装置91からのカラー画像信号を記録用に所定の信号処理した後にデータ記録可能とする記録メディアなどのメモリ部92と、この固体撮像装置91からのカラー画像信号を表示用に所定の信号処理した後に液晶表示画面などの表示画面上に表示可能とする液晶表示装置などの表示部93と、この固体撮像装置91からのカラー画像信号を通信用に所定の信号処理をした後に通信処理可能とする送受信装置などの通信部94と、この固体撮像装置91からのカラー画像信号を印刷用に所定の印刷信号処理をした後に印刷処理可能とするプリンタなどの画像出力部95とを有している。なお、この電子情報機器90として、これに限らず、固体撮像装置91の他に、メモリ部92と、表示部93と、通信部94と、プリンタなどの画像出部95とのうちの少なくともいずれかを有していてもよい。
この電子情報機器90としては、前述したように例えばデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、監視カメラ、ドアホンカメラ、車載用後方監視カメラなどの車載用カメラおよびテレビジョン電話用カメラなどの画像入力カメラ、スキャナ装置、ファクシミリ装置、カメラ付き携帯電話装置および携帯端末装置(PDA)などの画像入力デバイスを有した電子機器が考えられる。
したがって、本実施形態3によれば、この固体撮像装置91からのカラー画像信号に基づいて、これを表示画面上に良好に表示したり、これを紙面にて画像出力部95により良好にプリントアウト(印刷)したり、これを通信データとして有線または無線にて良好に通信したり、これをメモリ部92に所定のデータ圧縮処理を行って良好に記憶したり、各種データ処理を良好に行うことができる。
なお、以上のように、本発明の好ましい実施形態1〜3を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態1〜3に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態1〜3の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、被写体からの画像光を光電変換して撮像する半導体素子で構成された固体撮像素子およびその製造方法、この固体撮像素子を、画像入力デバイスとして撮像部に用いた例えばデジタルビデオカメラおよびデジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、監視カメラなどの画像入力カメラ、スキャナ装置、ファクシミリ装置、テレビジョン電話装置およびカメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器の分野において、その製造工程および駆動制御が複雑にならず、画素特性の劣化を引き起こすこともなく、高ダイナミックレンジとすることができる。
1A〜1C CCD型固体撮像素子
2 N型の半導体基板
3 センサ部(フォトダイオード部)
4 電荷転送部
5 ゲート電極
6 ゲート絶縁膜
7 Pウェル領域
8、8B 高濃度Pウェル領域
9 Nウェル領域
90 電子情報機器
91 固体撮像装置
92 メモリ部
93 表示部
94 通信部
95 画像出力部
2 N型の半導体基板
3 センサ部(フォトダイオード部)
4 電荷転送部
5 ゲート電極
6 ゲート絶縁膜
7 Pウェル領域
8、8B 高濃度Pウェル領域
9 Nウェル領域
90 電子情報機器
91 固体撮像装置
92 メモリ部
93 表示部
94 通信部
95 画像出力部
Claims (17)
- 被写体からの入射光を光電変換して撮像する複数のセンサ部が2次元状に配設された固体撮像素子において、該複数のセンサ部は、電荷蓄積時間が異なる第1センサ部および第2センサ部が2次元状に周期的に分散して配設され、長い電荷蓄積時間の該第1センサ部の電荷蓄積時間内に、短い電荷蓄積時間の該第2センサ部の電荷蓄積時間が設けられている固体撮像素子。
- 前記第1センサ部および前記第2センサ部の電荷をリセットする第1シャッタ電圧が、該第2センサ部の電荷のみをリセットする第2シャッタ電圧よりも高い電圧である請求項1に記載の固体撮像素子。
- 前記複数のセンサ部の電荷を基板側に排出してリセットする固体撮像素子において、前記第1センサ部の一方導電型拡散層直下の他方導電型ウェル領域内に他方導電型高濃度ウェル領域が設けられている請求項2に記載の固体撮像素子。
- 前記他方導電型高濃度ウェル領域は、前記第1センサ部の底面部を含むように該底面部よりも広く設けられている請求項3に記載の固体撮像素子。
- 前記他方導電型高濃度ウェル領域は、前記第1センサ部の底面部から断面角部を介して側面下部を覆うように設けられている請求項3に記載の固体撮像素子。
- 前記センサ部下の領域に前記他方導電型ウェル領域よりも高い濃度の前記他方導電型高濃度ウェル領域が配設された画素と、該センサ部下の領域に該他方導電型高濃度ウェル領域が配設されいない画素とが2次元状に周期的に分散して配設され、これらの両画素は、基板側に電荷を排出する異なるシャッタ電圧の基板側への印加タイミングに応じて電荷蓄積時間が異なっている請求項1に記載の固体撮像素子。
- 前記複数のセンサ部の電荷を、他方導電型ウェル領域から一方導電型ウェル領域を介して基板側に排出してリセットする固体撮像素子において、該一方導電型ウェル領域の層厚が、前記短い電荷蓄積時間の第2センサ部の下方位置でそれ以外の位置よりも厚く構成されている請求項1または3に記載の固体撮像素子。
- 被写体からの入射光を光電変換して撮像する複数のセンサ部が2次元状に配設された固体撮像素子において、該複数のセンサ部は、電荷蓄積量が異なる第1センサ部および第2センサ部が2次元状に周期的に分散して配設され、該第2センサ部の一方導電型拡散層の層厚が該第1センサ部の一方導電型拡散層の層厚よりも厚く構成されている固体撮像素子。
- 前記第2センサ部の一方導電型拡散層の層厚が前記第1センサ部の一方導電型拡散層の層厚よりも厚く構成されている請求項1、3および7のいずれかに記載の固体撮像素子。
- 前記第1センサ部および前記第2センサ部の各一方導電型拡散層の層厚は同一である請求項1、3および7のいずれかに記載の固体撮像素子。
- 前記2次元状に周期的に分散して配設された第1センサ部および第2センサ部または両画素は交互に配置されている請求項1、6および8のいずれかに記載の固体撮像素子。
- CCD型固体撮像素子またはCMOS型固体撮像素子である請求項1に記載の固体撮像素子。
- 請求項3に記載の固体撮像素子を製造する方法であって、前記第1センサ部の一方導電型拡散層下の他方導電型ウェル領域内に他方導電型高濃度ウェル領域を、フォトマスクをマスクとして不純物イオン注入により形成する他方導電型高濃度ウェル領域形成工程を有する固体撮像素子の製造方法。
- 前記第1センサ部の底面部よりも広く設けるかまたは、該第1センサ部の底面部から断面角部を介して側面下部を覆うように、不純物イオン注入角度を所定角度傾斜させて不純物イオン注入を行うことにより前記他方導電型高濃度ウェル領域を形成する請求項13に記載の固体撮像素子の製造方法。
- 請求項7に記載の固体撮像素子を製造する方法であって、前記一方導電型ウェル領域の層厚を、前記短い電荷蓄積時間の第2センサ部の下方位置でそれ以外の位置よりも厚くなるように該一方導電型ウェル領域を前記第1センサ部および該第2センサ部の下方一面に不純物イオン注入により形成する一方導電型ウェル領域形成工程を有する固体撮像素子の製造方法。
- 請求項8または9に記載の固体撮像素子を製造する方法であって、前記第2センサ部の層厚を前記第1センサ部の層厚よりも厚くなるように、該第1センサ部および該第2センサ部の各領域にマスクを用いて不純物イオン注入を行うセンサ部形成工程を有している固体撮像素子の製造方法。
- 請求項1〜12のいずれかに記載の固体撮像素子を画像入力デバイスとして撮像部に用いた電子情報機器。
Priority Applications (1)
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JP2012174132A JP2014033149A (ja) | 2012-08-06 | 2012-08-06 | 固体撮像素子およびその製造方法、電子情報機器 |
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JP2012174132A Pending JP2014033149A (ja) | 2012-08-06 | 2012-08-06 | 固体撮像素子およびその製造方法、電子情報機器 |
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CN114792700A (zh) * | 2022-06-24 | 2022-07-26 | 合肥新晶集成电路有限公司 | 优化图像传感器死线的方法及图像传感器 |
-
2012
- 2012-08-06 JP JP2012174132A patent/JP2014033149A/ja active Pending
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