JP2014032949A - 蓄電装置の収容庫及びバスバーユニット - Google Patents

蓄電装置の収容庫及びバスバーユニット Download PDF

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Abstract

【課題】複数の蓄電素子で構成された蓄電装置を最後まで使い切る。
【解決手段】蓄電装置の収容庫は、蓄電装置の収容空間を形成する躯体部と、収容空間に配置される蓄電装置の蓄電素子間を電気的に接続するバスバーユニットと、を有する。バスバーユニットは、所定の方向に隣り合う一方の蓄電素子の正極端子と他方の蓄電素子の負極端子とを電気的に接続するバスバーと、バスバーを介した蓄電素子間の直列接続に対し、第1蓄電素子の第1バスバーと第2蓄電素子の第2バスバーとにそれぞれ接続し、所定の方向において第1蓄電素子と第2蓄電素子の間に配置される蓄電素子の電気的な接続を切り離して第1蓄電素子と第2蓄電素子との直列接続を許容するバイパス部材と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、蓄電装置の収容庫に関し、より詳細には、蓄電装置を構成する複数の蓄電素子間を電気的に接続するバスバーユニットを備えた蓄電装置の収容庫に関する。
特許文献1は、建物内又は建物近傍に配置された固定型(定置型)蓄電池や車両の走行に用いられる移動型蓄電池を含むエネルギの管理を、消費電力の目標値に応じて効率よく行うためのエネルギマネージメントシステムが記載されている。
特開2012−029533号公報 特開2011−153459号公報 特開2011−150976号公報 特開2011−064571号公報
一方で家庭用蓄電池は、大容量化を図るために複数の電池セルにより構成されている。電池セルは、充放電を繰り返すことで劣化することが知られており、使用環境等によってその劣化速度は、電池セル毎に異なる場合がある。
このため、複数の電池セルで構成される蓄電池において、電池セル間で劣化のバラツキがある状態で充放電を繰り返すと、劣化していた電池セルはさらに劣化が進んでしまい、劣化があまり進んでいない電池セル(使用可能な電池セル)が存在するにも関わらず、劣化が進んだ電池セル(使用できない電池セル)が原因で家庭用蓄電池そのものを交換しなければならなかった。
つまり、複数の電池セルで構成される蓄電池の各電池セルのうち、劣化が進んだ電池セル以外の他の電池セルが使用可能である状態にも関わらず蓄電池全体を交換しなければならないため、その蓄電池全体が使用できなくなり、蓄電池(組電池)を最後まで使い切ることができない課題があった。
また、再利用の観点では、例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車に搭載される組電池を家庭用蓄電池に再利用できれば、環境面で貢献が期待される。しかしながら、上述のように、車両に搭載された組電池を再利用する場合でも劣化が進んだ電池セルを含む組電池は使用できないものとして再利用できなかったり、劣化が進んだ電池セルを交換して組電池を再構築する場合には手間が掛かるなどの問題があった。このため、車両に搭載されていた組電池を家庭用蓄電池として有効に再利用されず、最後まで使い切らない状態で廃棄等されていた。
そこで、本発明は、蓄電装置を構成する複数の蓄電素子の劣化状態に応じて蓄電素子間の電気的な接続を切り換え可能なバスバーユニットを備えた蓄電装置の収容庫及びバスバーユニットを提供することを目的とする。
本願第1の発明である収容庫は、所定の方向に並んで配置される複数の蓄電素子を備えた蓄電装置の収容庫であり、蓄電装置の収容空間を形成する躯体部と、収容空間に配置される蓄電装置の蓄電素子間を電気的に接続するバスバーユニットと、を有する。
バスバーユニットは、所定の方向に隣り合う一方の蓄電素子の正極端子と他方の蓄電素子の負極端子とを電気的に接続するバスバーと、バスバーを介した蓄電素子間の直列接続に対し、第1蓄電素子の第1バスバーと第2蓄電素子の第2バスバーとにそれぞれ接続し、所定の方向において第1蓄電素子と第2蓄電素子の間に配置される蓄電素子の電気的な接続を切り離して第1蓄電素子と第2蓄電素子との直列接続を許容するバイパス部材と、を備える。
本願第1の発明によれば、バイパス部材により直列に接続される複数の蓄電素子において特定の蓄電素子の電気的な接続を他の蓄電素子群から切り離し、特定の蓄電素子を迂回して他の蓄電素子群間の直列接続を行うことができる。このため、蓄電装置を構成する複数の蓄電素子のうち、例えば、劣化して使用できない特定の蓄電素子のみを切り離して蓄電装置の充放電を行うことができ、蓄電装置を最後まで使い切ることができる。
蓄電素子の正極端子及び負極端子は、所定の方向に直交する蓄電素子の左右方向の各側面に設けることができる。このとき、バイパス部材は、左右方向の第1側面に位置する第1バスバーに接続される第1接続部及び左右方向の第2側面に位置する第2バスバーに接続される第2接続部と、左右方向に延び、端部それぞれが第1接続部及び第2接続部に連結されて蓄電素子の上方に配置される連結部と、を有するように構成することができる。
バスバーユニットは、所定の方向に延び、当該所定の方向に直交する蓄電素子の左右方向の各側面に設けられる一対のガイド部材を含むことができ、バイパス部材はガイド部材に沿って所定の方向に移動することができる。
ガイド部材に、第1接続部又は第2接続部が載設されるベルトコンベアとベルトコンベアを駆動するモータとを備えたバイパス部材の搬送部を設けることができる。バイパス部材は、搬送部により、所定の方向に並ぶ複数の蓄電素子において電気的な接続が切り離される蓄電素子の位置に移動することができる。
第1接続部又は第2接続部が載設される第1ベルトコンベアと第1ベルトコンベアを駆動する第1モータとを備えた第1搬送部と、第1搬送部と接続される第2ベルトコンベアと第2ベルトコンベアを駆動する第2モータとを備え、第1搬送部をガイド部材に沿って所定の方向に移動させる第2搬送部と、を備えることができる。第1搬送部は、第2搬送部によって所定の方向に並ぶ複数の蓄電素子において電気的な接続が切り離される蓄電素子の位置に移動したバイパス部材を、ガイド部材に向かって移動させることにより、順次複数のバイパス部材それぞれをガイド部材に移動配置することができる。
蓄電装置は、家庭用の電源装置とすることができる。また、電気的な接続が切り離される蓄電素子は、他の蓄電素子よりも劣化していると判別された蓄電素子とすることができる。
本願第2の発明であるバスバーユニットは、所定の方向に並んで配置される複数の蓄電素子を備えた蓄電装置の収容庫に設けられる。バスバーユニットは、収容庫に形成された収容空間に配置された蓄電装置において所定の方向に隣り合う一方の蓄電素子の正極端子と他方の蓄電素子の負極端子とを電気的に接続するバスバーと、バスバーを介した蓄電素子間の直列接続に対し、第1蓄電素子の第1バスバーと第2蓄電素子の第2バスバーとにそれぞれ接続し、所定の方向において第1蓄電素子と第2蓄電素子の間に配置される蓄電素子の電気的な接続を切り離して第1蓄電素子と第2蓄電素子との直列接続を許容するバイパス部材と、所定の方向に延びる一対のガイド部材と、を有する。バイパス部材は、ガイド部材に沿って所定の方向に移動可能である。本願第2の発明によれば、本願第1の発明と同様の効果を得ることができる。
本願第3の発明である家庭用蓄電システムは、所定の方向に並んで配置される複数の蓄電素子を備える蓄電装置が収容庫に収容されている。そして、所定の方向に延びるガイド部材と、ガイド部材に沿って所定の方向に移動可能であり、一方の蓄電素子の正極端子と他方の蓄電素子の負極端子とを電気的に接続するバスバーを介した蓄電素子間の直列接続に対し、第1蓄電素子の第1バスバーと第2蓄電素子の第2バスバーとにそれぞれ接続し、所定の方向において第1蓄電素子と第2蓄電素子の間に配置される蓄電素子の電気的な接続を切り離して第1蓄電素子と第2蓄電素子との直列接続を許容するバイパス部材と、を備えたバスバーユニットと、バイパス部材を所定の方向に移動させるためのガイド部材に設けられたベルトコンベアを駆動するモータと、蓄電素子の劣化状態を判別するとともに、モータを制御して所定の方向に並ぶ複数の蓄電素子において劣化していると判別された蓄電素子の位置に、バイパス部材を移動させるコントローラと、を有する。本願第3の発明によれば、本願第1の発明と同様の効果を得ることができる。
本願第4の発明である収容庫は、所定の方向に並んで配置される複数の蓄電素子を備え、蓄電素子の正極端子及び負極端子が所定の方向に直交する蓄電素子の左右方向の各側面に設けられる蓄電装置の収容庫である。収容庫は、蓄電装置の収容空間を形成する躯体部と、収容空間に配置される蓄電装置の蓄電素子間を電気的に接続するバスバーユニットと、を有する。
バスバーユニットは、各側面の所定の方向に交互に並んで配置される正極端子それぞれに接続される正極バスバー及び負極端子それぞれに接続される負極バスバーを備えるバスバーと、バスバーを介した蓄電素子間の並列接続に対し、一方の側面に配置される第1正極バスバーと他方の側面に配置される第2正極バスバーとを接続する第1バイパス部材及び、一方の側面に配置される第1負極バスバーと他方の側面に配置される第2負極バスバーとを接続する第2バイパス部材、を備え、各側面に配置される正極バスバー間及び負極バスバー間それぞれを電気的に接続し、正極端子及び負極端子が所定の方向に交互に並んで配置される蓄電素子間の並列接続を許容するバイパス部材と、を有する。
本願第4の発明によれば、蓄電素子の正極端子及び負極端子が所定の方向に交互に並んで配置される蓄電素子間の並列接続を許容するバイパス部材が設けられているので、例えば、各側面において所定の方向に隣り合う蓄電素子間の正極端子及び負極端子を接続した直列接続方式の蓄電装置を、並列接続に切り替えて利用することができる。このため、利用用途(例えば、直列接続による高出力型、並列接続による高容量型)に応じて切り換えて蓄電装置を利用することができる。
本願第5の発明である収容庫は、所定の方向に並んで配置される複数の蓄電素子を備え、蓄電素子の正極端子及び負極端子が所定の方向に直交する蓄電素子の左右方向の各側面に設けられる蓄電装置の収容庫である。収容庫は、蓄電装置の収容空間を形成する躯体部と、収容空間に配置される蓄電装置の蓄電素子間を電気的に接続するバスバーユニットと、を有する。
バスバーユニットは、複数の蓄電素子のうち第1蓄電素子群における各側面の所定の方向に交互に並んで配置される正極端子及び負極端子を接続し、第1蓄電素子群を直列に接続する第1バスバーと、第1バスバーに接続されていない第2蓄電素子群において、第2蓄電素子群の各正極端子に接続される正極バスバー及び第2蓄電素子群の各負極端子に接続される負極バスバーを備える第2バスバーと、第2バスバーを介した第2蓄電素子群の並列接続に対し、一方の側面に配置される第1正極バスバーと他方の側面に配置される第2正極バスバーとを接続する第1バイパス部材及び、一方の側面に配置される第1負極バスバーと他方の側面に配置される第2負極バスバーとを接続する第2バイパス部材を備え、第2蓄電素子群の各側面に配置される正極バスバー間及び負極バスバー間それぞれを電気的に接続し、第1蓄電素子群との電気的な接続と切り離された第2蓄電素子群における隣り合う蓄電素子間の並列接続を許容するバイパス部材と、を有する。
本願第5の発明によれば、複数の蓄電素子で構成された蓄電装置において、直列接続される第1蓄電素子群に対し、バイパス部材によって第1蓄電素子群との電気的な接続が切り離した並列接続される第2蓄電素子群を形成することができる。このため、例えば、蓄電素子群単位で蓄電素子間の接続方式を異ならせて蓄電装置を利用することができ、最後まで使い切るように、蓄電装置を効率良く使用することができる。
実施例1において、蓄電装置の収容庫の一例を示す図である。 実施例1において、(a)は、蓄電装置が収容された収容庫のX−Y視における側面図、(b)は、蓄電装置が収容された収容庫のY−Z視の側面図である。 実施例1において、バスバーユニットの分解斜視図である。 実施例1において、バスバー部材及びバイパス部材の位置決め機構の一例を示す図である。 実施例1において、バスバーユニットが装着された蓄電装置の上面図(X−Z視)である。 図5のA−A断面図である。 実施例1において、(a)は、バイパス部材による切り離し接続が適用されていない蓄電装置の接続例、(b)は、バイパス部材による切り離し接続が適用された蓄電装置の接続例を示す図である。 実施例1において、蓄電装置の収容庫のシステム構成図である。 実施例1において、蓄電装置の収容庫の制御フローを示す図である。 実施例1において、収容庫を多段構成にした変形例を示す図である。 実施例2において、複数のバイパス部材を取り付け可能なバスバーユニットが装着された蓄電装置の上面図(X−Z視)である。 図11の断面図であり、バスバー部材及びバイパス部材の位置決め機構の一例を示す図である。 実施例2におけるバスバー部材及びバイパス部材の位置決め機構の変形例を示す図である。 実施例2において、蓄電装置の収容庫の制御フローを示す図である。 実施例3において、バスバーユニットによって複数の蓄電素子全体が並列接続された蓄電装置の上面図(X−Z視)である。 実施例3において、バイパス部材によって並列接続された蓄電装置の回路図である。 実施例3において、並列接続された蓄電装置の収容庫のシステム構成図である。 実施例3において、バスバーユニットによって複数の蓄電素子が直列接続(高出力型)された領域と並列接続(高容量型)された領域とを備える蓄電装置の上面図(X−Z視)である。 実施例3において、バスバーユニットによって形成される並列接続領域と直列接続領域を備えた蓄電装置の回路図である。 実施例3において、直列接続領域及び並列接続領域を備えた蓄電装置の収容庫のシステム構成図である。 実施例3において、バスバーユニットによって複数の蓄電素子が直列接続(高出力型)された領域と並列接続(高容量型)された領域とを備える蓄電装置の変形例を示す図である。
以下、本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
本発明の実施例1である組電池(蓄電装置に相当する)の収容庫について、図1から図10を参照して説明する。図1は、収容庫の外観斜視図を示す図である。各図において、X軸、Y軸およびZ軸は、互いに直交する軸である。本実施例では、鉛直方向に相当する軸を、Y軸としている。
組電池10(蓄電装置に相当する)は、直列に接続された複数の単電池11(蓄電素子に相当する)を有する。単電池11としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。また、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタ(コンデンサ)を用いることができる。組電池10を構成する単電池11の数は、適宜設定することができる。
図2(a)は、組電池10が収容された収容庫1のX−Y視における側面図、図2(b)は、組電池10が収容された収容庫1のY−Z視の側面図である。
組電池10は、Z方向に並んで配置される複数の単電池11を電気的に接続して構成することができる。Z方向における複数の単電池11の両端には、一対のエンドプレート12が配置されている。一対のエンドプレート12には、X方向に延びる拘束ロッド13が接続されている。拘束ロッド13の両端を一対のエンドプレート12に固定することにより、組電池10を構成する複数の単電池11に対して拘束力を与えることができる。拘束力とは、Z方向において単電池11を挟む力である。
エンドプレート12の上下方向(Y方向)端面には、拘束ロッド13が固定される固定部14が設けられている。固定部14は、拘束ロッド13の端部が連結され、拘束ロッド13をエンドプレート12に固定するためのものである。拘束ロッド13は、ボルト等の締結部材で固定部14に締結固定される。
図2に示すように、本実施例では、組電池10の上面に、2つの拘束ロッド13が配置され、組電池10の下面にも、2つの拘束ロッド13が配置されている。そして、一対のエンドプレート12の上下方向端面それぞれに、電池パック1の上面に配置される2つの拘束ロッド13に対応する2つの固定部14と、電池パック1の下面に配置される2つの拘束ロッド13に対応する2つの固定部14とが設けられている。
なお、拘束ロッド13の数やその断面形状、固定部14の数は、適宜設定することができる。拘束ロッド13の断面形状とは、拘束ロッド13の長手方向と直交する断面における形状である。拘束ロッド13は、一対のエンドプレート12に接続されることにより、拘束力を発生させることができればよい。
X方向(単電池11の長さ方向)における単電池11の両側面、すなわち、組電池10のZ方向に直交するX方向の両側面には、正極端子11aおよび負極端子11bがそれぞれ設けられている。正極端子11aは、単電池11の外装を構成するケース内に収容された発電要素の正極と接続されており、負極端子11bは、発電要素の負極と接続されている。
発電要素は、充放電を行う要素であり、正極板と、負極板と、正極板および負極板の間に配置されるセパレータとを有することができる。正極板は、集電板と、集電板の表面に形成された正極活物質層とを有する。負極板は、集電板と、集電板の表面に形成された負極活物質層とを有する。正極活物質層は、正極活物質や導電剤などを含んでおり、負極活物質層は、負極活物質や導電剤などを含んでいる。
Z方向で隣り合う2つの単電池11において、一方の単電池11の正極端子11aは、バスバー21で他方の単電池11の負極端子11bと電気的に接続される。Z方向に並んで配置された複数の単電池11は、バスバー21によって直列に接続される。このとき、組電池10のZ方向に直交するX方向の1つの側面において、Z方向に並んで配置される単電池11の各電極は、その正負極が交互に位置している(図5参照)。
すなわち、組電池10のX方向(左右方向)おける第1側面においてZ方向に交互に並んでいる隣り合う各単電池11の正極端子11aと負極端子11bとを複数の各バスバー21で接続することで、複数の単電池11が電気的に直列に接続され、組電池10が構成される。
本実施例の収容庫1は、組電池10を収容する収容空間を形成する躯体部2と、収容空間に収容された組電池10の各単電池11を直列に接続するバスバーユニット20と、を含んで構成されている。
躯体部2は、全体が矩形の箱状に形成されるとともに、組電池10のZ方向における長さに対応して当該Z方向に長い長方形に形成されている。躯体部2は、底部3と、底部3からY方向に延びる4つの柱部3a、3b、3c、3dと、組電池10の下面に当接し、躯体部2のX方向内部に突出して設けられる載設部5とを有している。躯体部2によって、組電池10が収容される収容空間が形成される。
2つの載設部5は、Z方向に延び、X方向において互いに所定間隔離間して配置されている。載設部5は、躯体部2の底部3との間に空間が形成されるように、当該底部3よりもY方向上方に配置されている。図2(a)に示すように、組電池10の下面が当接した際、組電池10の下面に位置する拘束ロッド13が載設部5と躯体部2の底部3との間の空間に位置する。
躯体部2に収容される組電池10の各単電池11は、バスバーユニット20によって直列に接続される。バスバーユニット20は、躯体部2によって形成される組電池10の収容空間の上方に設けられる。例えば、図2に示すように、組電池10が載設部5に配置された状態において、X方向における単電池11の左右側面の正負極端子11a、11bが位置する高さに応じて設けることができる。
図3は、バスバーユニット20の分解斜視図である。図3に示すように、Z方向に延びる一対のガイド部材23を含む。ガイド部材23,23は、組電池10の左右方向(単電池11の長さ方向)の幅に対応する距離に応じて離間しており、各ガイド部材23,23は、連結部材24で互いに連結されている。
ガイド部材23は、Z方向における躯体部2の長さと略同一の長さに形成されており、組電池10(単電池11)の左右方向の各側面であって、収容空間に収容された単電池11の正極端子11a(負極端子11b)の高さに対応する位置に設けられる。ガイド部材23は、Y方向と略平行(組電池10の左右方向側面と略平行)に設けられる板部材23aと、X方向外側に突出して当該X方向に略平行に設けられるガイド部23bと、で構成されている。ガイド部材23は、板部材23aとガイド部23bとによってX−Y平面視でL字状に形成されている。
板部材23aは、バスバー21と単電池11の正極端子11a又は負極端子11bとを連結させる締結部材25が挿通する挿通孔23cが設けられている。挿通孔23cは、板部材23aのZ方向に延びる長孔に形成されている。なお、挿通孔23cは、長孔でなくても、例えば、組電池10が収容空間に配置された状態の各単電池11の正極端子11a及び負極端子11bに対応する個別の挿通孔であってもよい。
ガイド部材23及び連結部材24は、樹脂等の絶縁材で形成することができる。後述するように、バスバー21は、ガイド部23bにバイパス部材22と共に配置され、板部材23aを介して組電池10の左右方向側面に配置される。そして、バスバー21は、ガイド部材23(板部材23a)を介して(接触して)締結部材25により単電池11の正極端子11a又は負極端子11bに電気的に接続される。
また、図3に示すように、本実施例のバスバーユニット20は、バスバー21と、バイパス部材22とをさらに含んで構成されている。バスバー21は、締結部材25が挿通する2つの挿通孔21aが形成され、各挿通孔21aは、直列接続される単電池11間のZ方向における正極端子11aと負極端子11bの各位置に対応した距離離間して形成されている。
締結部材25は、例えば、導電性部材の締結ボルトである。締結部材25は、バスバー21の挿通孔21aに挿通された際、一端部がバスバー21に接触するとともに、他端部が単電池11の正極端子11a又は負極端子11bと接触する長さに形成されている。このとき、単電池11の正極端子11a及び負極端子11bに、例えば、締結部材25が螺合する雌ねじ部を形成しておくことで、雄ねじ加工が施された締結部材25が正極端子11a又は負極端子11bに対して確実に連結されるようにすることができる。なお、バスバー21の各挿通孔21aも締結部材25の雄ねじ加工に対応して雌ねじ加工が施されるようにすることができる。
バイパス部材22は、バスバー21同様に導電性部材で構成されている。そして、Z方向に並んで配置される複数の単電池11のバスバー21を介した直列接続に対し、所定の単電池11をこの直列接続から切り離して、切り離される所定の単電池11以外の他の複数の単電池11の直列接続を許容する。
例えば、第1単電池11に設けられる組電池10の一方の側面のバスバー21と第2単電池11に設けられる組電池10の他方の側面のバスバー21とにそれぞれ接続し、Z方向において第1単電池11と第2単電池11との間に配置される単電池11の電気的な接続を切り離し、第1単電池11と第2単電池11とを直列接続に接続させる。なお、直列接続から切り離しされる単電池11は、例えば、劣化した単電池である。詳細については後述する。
バイパス部材22は、単電池11の正極端子11a又は負極端子11bが設けられる左右方向の第1側面に配置される接続部22a(第1接続部に相当する)と、単電池11の正極端子11a又は負極端子11bが設けられる左右方向の第2側面に配置される接続部22b(第2接続部に相当する)と、左右方向に延び、端部それぞれが接続部22a及び接続部22bに連結されて単電池11の上方の配置される連結部22cとで構成されている。
バイパス部材22は、図2(a)に示すようにX−Y平面視で下方にコの字状に形成されており、組電池10の上方から単電池11の上面を覆うように配置される。連結部22cは、組電池10の上面に配置される拘束ロッド13よりも上方に位置するように、接続部22a及び接続部22bのY方向の長さが規定されている。また、バイパス部材22のZ方向の幅は、例えば、単電池11のZ方向の幅と同じかそれよりも小さい幅とすることができる。
接続部22a及び接続部22bそれぞれには、締結部材25が挿通する挿通孔22dが形成されている。接続部22a及び接続部22b(バイパス部材22)は、バスバー21と共にガイド部材23に配置され、バスバー21の挿通孔21a及び挿通孔22dに締結部材25が挿通されることで、バスバー21に対してバイパス部材22が接続される。このとき、図2(a)に示すように、バイパス部材22の接続部22a、22bは、バスバー21に対してX方向外側に配置され、バスバー21がバイパス部材22よりも内側に配置されている。また、バスバー21が締結部材25によって単電池11に電気的に接続されている状態で、締結部材25の端部と接触しないように、X方向外側に位置するように構成されている。
バイパス部材22の各接続部22a、22bは、ガイド部材23を構成する両側の各ガイド部23bそれぞれに配置され、コの字状のバイパス部材22は、ガイド部23bに沿ってZ方向に移動することができる。
本実施例では、図4に示すように、バイパス部材22をZ方向に移動させる搬送手段として、ガイド部23bにベルトコンベア26が設けられている。ベルトコンベア26は、モータ27によってZ方向に移動する。ベルトコンベア26には、位置決めストッパーの役割を担う突出部26aを設けることができる。例えば、2つの突出部26aを接続部22aのZ方向における幅に応じた距離離間してベルトコンベア26に設けることで、接続部22aが突出部26aに係合し、ベルトコンベア26によってZ方向の移動することができる。
ベルトコンベア26の一端には、モータ27のX方向に略平行な回転軸と接続され、他端には、回転支持体28に接続されている。モータ27及び回転支持体28は、ガイド部材23のZ方向端部に設けられる。
例えば、図1に示すように、バスバーユニット20(ガイド部材23)のZ方向両端部側の躯体部2に、板状の設置部材4を柱部3a、3b間及び柱部3c、3d間それぞれに設ける。各設置部材4にモータ27及び回転支持体28を設置し、ガイド部23bのベルトコンベア26と接続することで、モータ27の駆動により、ベルトコンベア26(バイパス部材22)がZ方向に移動される。このとき、図2(a)に示すように、設置部材4は、ガイド部23bよりもY方向下方に配置され、モータ27の回転軸とガイド部23bに設けられるベルトコンベア26とがX−Z平面で同じ高さになるように構成することができる。
図5は、組電池10が収容された収容庫の上面図(X−Z視)であり、図6は、図5のA−A断面図である。なお、図5において丸付き数字は、複数の単電池11の番号を示している。
図5に示すように、例えば、バイパス部材22は、組電池10への配置前の基準位置として収容庫1のZ方向の端部に設けておくことができる。そして、下から3番目の単電池11が劣化している場合、基準位置から3番目の単電池11が配置されている位置までベルトコンベア26を駆動してバイパス部材22を移動させる。このとき、特定の(3番目の)単電池11までバイパス部材22を移動させるために、組電池10を構成する複数の単電池11の各位置情報と基準位置との関係を予め保持しておくことで、基準位置から特定の単電池11までの移動距離を算出することができ、算出した移動距離に基づいてモータを駆動させることで、特定の単電池11までバイパス部材22を移動させることができる。
本実施例は、バスバーユニット20により直列に接続されている組電池10のバスバー21を付け替える作業と同様に、バイパス部材22が組電池10に取り付けられる。図5の例で説明すると、作業者は、まず3番目の単電池11(劣化していると判別された単電池11であって、複数の単電池11の直列接続から切り離しを行う単電池11)の負極端子11bに接続されるバスバー21の締結部材25を取り外す。同様に、3番目の単電池11の正極端子11aに接続されるバスバー21の締結部材25を取り外す。
作業者は、電気的な接続が切り離される3番目の単電池11の位置に搬送手段により移動されたバイパス部材22の接続部22aと、3番目の単電池11の負極端子11bに接続していたバスバー21とを接続する。接続部22aの挿通孔22dとバスバー21の挿通孔21aとに締結部材25を挿通して、バスバー21に接続部22aを固定する。同様に、バイパス部材22の接続部22bと、3番目の単電池11の正極端子11aに接続していたバスバー21とを接続する。
このとき、図6に示すように、接続部22a、22bを介してバスバー21の各挿通孔21aに挿通される締結部材25は、その端部が単電池11の正極端子11a(負極端子11b)に接触していない。つまり、バイパス部材22は、バスバー21に接続されるが、単電池11の正極端子11a及び負極端子11bとは直接的に電気的な接続が行われないようになっている。
なお、締結部材25の長さを考慮して接続部22a、22bのX方向の厚さを規定することで、締結部材25が、バイパス部材22と連結するバスバー21の挿通孔21aを介して単電池11とが非接続状態にしつつ、接続部22a、22bとバスバー21とが締結されるように構成することができる。
したがって、バイパス部材22によって、3番目の単電池11が複数の単電池11群の直列接続から切り離され、3番目の単電池11にZ方向において隣り合う2番目の単電池11と4番目の単電池11とが直列に接続される。
図7(a)は、バイパス部材22による切り離し接続が適用されていない組電池10の接続例、図7(b)は、バイパス部材22による切り離し接続が適用された組電池10の接続例を示す図である。図7に示すように、バイパス部材22により、特定の単電池11が複数の単電池11群の直列接続から切り離されつつ、他の単電池11群の直列接続が維持される。
このように本実施例の組電池10の収容庫1は、収容庫1の収容空間に収容される組電池10の単電池11群がバスバーユニット20によって直列に接続される。そして、バスバーユニット20は、バイパス部材22を含んで構成され、当該バイパス部材22により直列に接続される単電池11群の特定の単電池11の電気的な接続を他の単電池群の直列接続から切り離し、特定の単電池を迂回して他の単電池11群間での直列接続を行うことができる。
このため、収容庫1は、組電池10を構成する複数の単電池11群のうち、劣化して使用できない特定の単電池11のみを切り離して組電池10の充放電を行わせることができ、劣化が進んだ単電池(使用できない単電池)が組電池10の単電池11群に含まれていても、組電池10そのものを交換する必要がなく、組電池10を最後まで使い切ることができる。
特に、家庭用電源用の新品の組電池10のみならず、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両に搭載されていた組電池10を家庭用蓄電池として用いる際にも、本実施例の収容庫1により、当該組電池10を有効に活用することができる。
上述のように、車両に搭載されていた組電池10を家庭用蓄電池として再利用する場合、車両特有の環境下で使用されていた組電池10を構成する一部の単電池11の電池性能が劣化していても、本実施例の収容庫1では、劣化した単電池11を交換したり、組電池10を再構築する必要がない。バスバーユニット20により劣化した単電池11を単電池11群の直列接続から切り離しつつ、他の単電池11群の直列接続を維持できるので、家庭用蓄電池として再利用される組電池10のコストや手間を低減することができる。バスバーの交換作業の要領で、簡単にバイパス部材22を設置して組電池10を再利用できるので、これら再利用される中古品の組電池10を家庭用蓄電池として流用することができ、かつ組電池10を家庭用蓄電池として有効に再利用することができる。
図8は、収容庫1を備えた家庭用蓄電システムの構成図である。図8に示すように、収容庫1に収容された組電池10は、建物や家屋で使用される電力を供給する家庭用電源として用いることができ、建物や家屋の電力消費機器(負荷)と接続される。なお、家庭用蓄電システムの組電池10としては、新品以外にも上述した車両の搭載されていた組電池10(中古品)を適用することができる。
収容庫1に収容された組電池10は、組電池10の正極端子11aに接続される正極ラインPLと負極端子11bに接続される負極ラインNLとを介して充放電装置43に接続されている。正極ラインPL及び負極ラインNLそれぞれには、リレー装置R1、R2が設けられている。
充放電装置43は、組電池10の負荷に対する充放電とは独立しており、組電池10、すなわち、単電池11の各劣化状態を診断するための所定の充放電動作を組電池10に行わせるための装置である。充放電装置43は、外部電源に接続されており、外部電源から供給される電力を組電池10に供給することができる。また、組電池10に放電させるための電力消費機器を備えている。
電圧センサ40は、組電池10の端子間電圧及び組電池10を構成する直列に接続された各単電池11それぞれの電圧を検出して検出結果をコントローラ50に出力する。電流センサ41は、正極ラインPL上に設けられ、組電池10の充放電電流を検出してコントローラ50に検出結果を出力する。温度センサ42は、組電池10の温度を検出してコントローラ50に検出結果を出力する。
コントローラ50は、収容庫1の家庭用蓄電システム全体の制御を司る制御部であり、組電池10の各単電池11の劣化状態を判別するとともに、劣化していると判別された特定の単電池11の位置に、バイパス部材22を移動させる制御を遂行する。
メモリ51は、各種情報を記憶する記憶手段である。メモリ51は、劣化状態を判別するためのデータや上述した組電池10の各単電池11の位置情報(組電池10のZ方向における基準位置に対する各単電池11の位置情報)を記憶することができる。
コントローラ50は、電圧センサ40、電流センサ41及び温度センサ42の各検出値を用いて、組電池10を構成する各単電池11の劣化状態を診断する。例えば、検出した電圧値及び電流値を用いて、単電池11のIV特性、すなわち、内部抵抗を算出し、内部抵抗が閾値を超える場合、単電池11が劣化していると判別することができる。このとき、単電池11の内部抵抗は、温度に依存するので、温度センサ42によって検出される単電池11の温度に応じて、算出される内部抵抗を補正することができる。
なお、内部抵抗を用いた単電池11の劣化状態の判別以外にも、公知の他の手法を適用することができる。例えば、劣化した単電池11は、充電時において劣化していない単電池11に対する電圧挙動が変化することを利用し、劣化していない単電池11の充電時の電圧挙動(例えば、SOC毎の電圧値)を予めマップデータとして保持しておき、所定SOC時において、劣化していない状態の単電池11の電圧値との間に所定の閾値以上の乖離がある場合、単電池11が劣化していると判別することができる。
図9は、収納庫1の家庭用蓄電システムの制御フローを示す図である。
コントローラ50は、所定のタイミングで、電池特性を診断する診断モードを遂行する。ステップS101において、コントローラ50は、診断用の充放電動作を組電池10に行わせるために、充放電装置43に制御信号を出力する。
コントローラ50が制御信号を受信した充放電装置43は、予め決められた充放電動作に基づいて、組電池10に外部電源からの電力を供給して充電動作をさせたり、電力消費機器に電力を供給するように放電動作をさせる。
コントローラ50は、電圧センサ40、電流センサ41及び温度センサ42の各検出値を取得し(S102)、各単電池11の内部抵抗を算出する(S103)。
コントローラ50は、ステップS104において、算出した内部抵抗を用いて、組電池10を構成する各単電池11の劣化状態を判別する。上述したように、例えば、所定の閾値を超える内部抵抗を有する単電池11を劣化している単電池11と判別することができる。
コントローラ50は、ステップS105において、劣化していると判別された単電池11があるか否かを判別する。複数の各単電池11のうち劣化している単電池11がない場合は、処理を終了する。一方、劣化している単電池11がある場合には、ステップS106に進む。
コントローラ50は、ステップS106において、劣化していると判別された単電池11を特定する。つまり、組電池10を構成する単電池11群の直列接続から切り離される単電池11を特定する。例えば、コントローラ50は、組電池10を構成する単電池11群の個数及びZ方向における配列順に基づく各単電池11を識別する番号等から、劣化していると判別された単電池11を特定することができる。
次に、コントローラ50は、特定された単電気11の組電池10におけるZ方向の位置情報をメモリ51から取得し(S107)、基準位置に配置されているバイパス部材22を、特定された単電池11の位置に移動させるようにモータ27を駆動し、ベルトコンベア26によりバイパス部材22をZ方向に沿って移動させる(S108)。
作業員は、バスバーユニット20のバスバー21を取り付ける作業の要領で、特定された単電池11に接続されている左右方向側面の各バスバー21の締結部材25を一度取り外し、特定された単電池11に位置するバイパス部材22の接続部22a、22bそれぞれを、締結部材25を取り外した各バスバー21に接続して、バイパス部材22をバスバーユニット20に固定する(S109)。このとき、作業員は、特定された単電池11の位置に移動配置されているバイパス部材22をガイド部材23から一旦取り外し、特定された単電池11に接続されている左右方向側面の各バスバー21の締結部材25それぞれを取り外した後、再度バイパス部材22をガイド部材23に取り付けて、締結部材25を取り外した各バスバー21とバイパス部材22とを接続することができる。
なお、コントローラ50は、ステップS105又はS106において組電池10を構成する単電池11群の直列接続から切り離される単電池11が判別又は特定された際に、切り換え接続の作業を要することを知らせる警告処理を行うことができる。例えば、警告処理として、コントローラ50は、所定のランプを点灯、点滅させることができる。また、インターネット等の通信網を通じて作業員が保持する携帯端末や管理サーバ等に切り換え接続の作業を要することを知らせるようにメッセージを出力するようにしてもよい。
なお、電池特性を診断するモードは、例えば作業員が定期的に本実施例の家庭用蓄電システムが設置される現地を巡回して、作業員のボタン操作等で診断モードを開始するようにすることもできる。この場合、例えば、充放電装置43を作業員が持参することもでき、本実施例の家庭用蓄電システムは、充放電装置43を備えていなくてもよい。
また、コントローラ50は、建物や家屋の電力消費機器である負荷と接続されて、家庭用電源として充放電動作における電圧値、電流値、温度を各センサで取得して各単電池11の劣化状態を判別することもできる。この場合も本実施例の家庭用蓄電システムは、充放電装置43を備えていなくてもよい。
なお、本実施例のバイパス部材22は、ベルトコンベア26をモータ27で駆動させて特定の単電池11の位置までZ方向に移動させているが、これに限るものではない。例えば手動でベルトコンベア26を駆動させて、バイパス部材22を特定の単電池11に移動させるようにしてもよい。この場合、コントローラ50は、劣化していると判別された単電池11の特定情報(例えば、組電池10を構成する単電池11群のZ方向における配列順に基づく識別番号)を、所定の表示部に表示して、組電池10を構成する単電池11群の直列接続から切り離される単電池11を作業員に通知できるようにすることができる。
また、ベルトコンベア26を用いてバイパス部材22を特定の単電池11の位置までZ方向に移動させずに、コントローラ50が出力する劣化していると判別された単電池11の特定情報に基づいて、作業員が劣化している単電池11に直接配置することもできる。
また、バイパス部材22は、収容庫1に対して複数配置することも可能である。例えば、ベルトコンベア26を用いたバイパス部材22の移動及び作業員による直接配置により、1つの組電池10に対して複数のバイパス部材22を取り付け、1つ以上の複数の劣化した単電池11を組電池10の直列接続から切り離して、他の劣化していない単電池11群での直列接続を維持させることができる。
なお、図8、図9の例では、収容庫1を備えた家庭用蓄電システムを起動後、すなわち、使用中の所定のタイミングで電池特性の診断を行い、バイパス部材22により他の劣化していない単電池11群での直列接続を維持させているが、例えば、車両の搭載されていた組電池10(中古品)を適用する場合には、事前に電池特性を診断して劣化した単電池11を予め知ることができる。この場合、再利用される組電池10を収容庫1に収容する際に、作業員がベルトコンベア26を手動で動かしてバイパス部材22を劣化した単電池11の位置まで移動させたり、作業員が直接劣化した単電池11にバイパス部材22を配置することができる。
図10は、本実施例の収容庫1を多段構成にした変形例を示す図である。図1に示した収容庫1を2つ、上下2段に配置することができる。また、左右に2つ配置することもできる。
図10に示すように、家庭用電源として要求される出力等に応じて2つ以上の複数の収容庫1で構成される家庭用蓄電システムを構成することができ、そして、各収容庫1に収容される組電池10は、バスバーユニット20によって劣化した単電池11を迂回した単電池11群の直列接続を維持できるので、組電池10を最後まで使い切るように有効に使用することができる。
(実施例2)
図11から図14は、本発明の実施例2を示す図である。本実施例において、実施例1で説明した部材と同一の機能を有する部材については、同一符号を用い、詳細な説明は省略する。本実施例では、実施例1と異なる点について、主に説明する。
図11は、本実施例の複数のバイパス部材22が取り付けられた組電池10の上面図(X−Z視)である。上記実施例1の図4に示した例では、バイパス部材22をZ方向に移動させる搬送手段が設けられているが、組電池10に対して複数のバイパス部材22を取り付ける場合、先に取り付けられたバイパス部材22が邪魔となり、後に追加されるバイパス部材22を搬送手段で所定の単電池11まで移動させることができない場合がある。
そこで、本実施例では、ベルトコンベア及びモータで構成されるバイパス部材22の搬送手段(位置決め機構)において、複数のバイパス部材22それぞれを所定(任意)の単電池11に移動可能な搬送手段を備えている。
本実施例の搬送手段は、図11に示すように、バイパス部材22をZ方向に移動させるベルトコンベア26及びモータ27を備える搬送部T1(第2搬送部に相当する)と、搬送部T1によって所定の単電池11に移動されたバイパス部材22を、X方向に移動させるベルトコンベア26A及びモータ27Aを備える搬送部T2(第1搬送部に相当する)とを含んで構成されている。
搬送部T1は、搬送部T2をガイド部材23に沿ってZ方向に移動させる搬送手段であり、搬送部T2は、バイパス部材22の接続部22aが載設されるとともに搬送部T1によって移動した所定の単電池11の配列位置においてバイパス部材22をガイド部材23に向かってX方向に移動させ、所定の単電池11に対応する配列位置にバイパス部材22を位置決めする搬送手段である。
本実施例のバスバーユニット20では、搬送手段が設けられるガイド部材23において、X方向外側に突出して当該X方向に略平行に設けられるガイド部23bが、実施例1よりも幅広に形成されており、搬送部T2、すなわち、ベルトコンベア26A及びモータ27Aで構成される搬送ユニットが、ガイド部23bにおいてZ方向に移動できるようになっている。
搬送部T2は、Z方向に移動するベルトコンベア26(搬送部T1)に接続され、ベルトコンベア26A及びモータ27Aが配設される載設部30を有している。載設部30は、板状部材で構成することができ、ベルトコンベア26A及びモータ27Aが配置される面とは反対側の下面に、後述する板状の設置部材4A間に設けられた凸状のガイド片23dに係合するガイド溝31が設けられている。ガイド片23dは、ガイド部23と同様にZ方向に延びている。
本実施例の搬送部T2は、ガイド片23dに沿ってX方向への移動が制限されつつ、搬送部T1がガイド部23bを保持する搬送部T2をZ方向に移動させる。このとき、搬送部T2の端部側は、Y方向と略平行(組電池10の左右方向側面と略平行)に設けられる板部材23aに対してX方向において所定間隔離間しており、特に、ガイド部材23にバイパス部材22が取り付けられた状態において、ガイド部材23よりもX方向外側に突出して位置する当該バイパス部材22とX方向において接触しない間隔で離間している。
ベルトコンベア26Aは、長さ方向がX方向となるように配置され、X方向に直交するZ方向に延設された2つの軸部材32によって支持されている。モータ27Aの回転軸は、リング状のベルトコンベア26Aの内周面に係合している。なお、ベルトコンベア26Aを支持する軸部材32を回転軸として設け、軸部材32にモータ27Aの回転軸を接続してベルトコンベア26Aを駆動するように構成してもよい。
ベルトコンベア26Aは、ガイド部材23に向かってX方向に移動する。ベルトコンベア26Aの上面(外面)には、バイパス部材22の接続部22aの端部を挟持する保持部hが設けられている。保持部hは、ベルトコンベア26Aから外側に突出した突出片であり、2つの突出片h1,h2が接続部22aのX方向の厚みと同じ又はX方向の厚みよりも短い間隔で離間して配置されている。突出片h1,h2は、バイパス部材22の接続部22aのX方向側面と接触している。Y方向における突出片h1,h2の高さは、バイパス部材22の片持ち保持を維持できる接続部22aとの間の接触面積等に応じて適宜設定することができる。
このように構成することで、図12に示すように、ベルトコンベア26Aに対して、バイパス部材22の接続部22aの端部を保持部hに押し込むように設置し、バイパス部材22及び他方の接続部22bが、先に取り付けられたバイパス部材22や板部材23aに接触することなく、ベルトコンベア26Aに対して片持ち保持させることができる。保持部hは、接続部22aを挟持してバイパス部材22を片持ち保持できるように、弾性変形可能な材料(例えば樹脂材)で形成することができる。離間した2つの突出片の間に接続部22aの下端が押し込まれる際、突出片h1,h2が弾性力によって接続部22aをX方向にグラつかないように挟み込み、ベルトコンベア26Aに対してバイパス部材22を安定して片持ち保持させることができる。
なお、図12に示すように、搬送部T2は、先に取り付けられたバイパス部材22のY方向における高さよりも、搬送されるバイパス部材22が上方に位置するように、収容庫1に設けられる。具体的には、搬送部T2に設置される接続部22aと対向する他端側の接続部22bの下端が、先に(既に)取り付けられたバイパス部材22よりも上方に位置するように、搬送部T1及び搬送部T2が収容庫1に設けられている。
このため、例えば、バスバーユニット20(ガイド部材23)のZ方向両端部側の躯体部2において、実施例1の板状の設置部材4に相当する、柱部3a、3b間及び柱部3c、3d間それぞれに設けられる板状の設置部材4Aを、バスバーユニット20(ガイド部材23)よりも上方に設ける。各設置部材4Aにモータ27及び回転支持体28それぞれを設置することで、モータ27の駆動により、ベルトコンベア26がZ方向に移動される。
そして、図12に示すように、搬送部T1によって所定の単電池11に対応する位置に向かってZ方向に移動された搬送部T2は、X方向においてガイド部23に向かうようにバイパス部材22を移動させる。搬送部T2によってX方向に移動されたバイパス部材22は、ベルトコンベア26Aの端部で突出片h1,h2との係合が解除され(ベルトコンベア26Aから外れ)、搬送部T2よりも下方に位置するバスバーユニット20のガイド部23bに落下するように配置される。
このとき、ガイド部23bには、バイパス部材22の接続部22aと接触する位置決め部h3が設けられている。このように構成することで、搬送部T2からY方向下方に落下するように配置されるバイパス部材22を、X方向においてバスバーユニット20のガイド部材23に対し、容易に位置決めすることができる。
本実施例では、Z方向に並んで配置される所定の単電池11までバイパス部材22を搬送する搬送手段が、既に取り付けられたバイパス部材22と干渉することなく、新たに追加されるバイパス部材22を、Z方向に並んで配置される複数の単電池11のうち任意の単電池11の配列位置まで搬送することができる。
つまり、2つ目以降のバイパス部材22の搬送に対し、Z方向におけるバイパス部材22の搬送経路が、既にガイド部材23に取り付けられたバイパス部材22の取付位置と干渉しない。したがって、順次追加的にバイパス部材22を搬送手段によって電気的接続を切り離す任意の単電池11に配置することができ、家庭用蓄電システムの組電池10として利用する際又は利用する間において、組電池10を構成する複数の各単電池11を順次切り離した電気的接続を行うことができ、組電池10を最後まで使い切るように有効に使用することができる。
図13は、本実施例におけるバスバー部材21及びバイパス部材22の位置決め機構の変形例を示す図である。図13に示すように、コの字状に形成されているバイパス部材22の接続部22bを、X方向に延びる連結部22cに対して折り畳み可能に構成している。
具体的には、接続部22bと連結部22cとを回動部22eを介して接続することで、接続部22bを連結部22cの上面に位置するように折り畳むことができ、接続部22bが、先に取り付けられたバイパス部材22やガイド部材23と接触しないようにすることができる。
このため、図13に示すように、搬送部T1及び搬送部T2で構成される搬送手段を、実施例1同様に、ガイド部23bに載設されるように設けることができる。図12に示した例に比べて、図13の例では、搬送手段によって移動されるバイパス部材22とガイド部材23との間でY方向における段差が小さくなり、より安定してバイパス部材22をガイド部材23(所定の単電池11)に配設することができる。
図14は、本実施例における収納庫1の家庭用蓄電システムの制御フローを示す図である。図14の例において、実施例1の図9で示した制御フローと同じステップについては同符号を付して説明を省略する。また、本実施例のシステム構成図は、実施例1で説明し図8の構成にモータ27Aが加えられ、コントローラ50がモータ27及びモータ27Aそれぞれの駆動制御を行う(不図示)。
コントローラ50は、ステップS101からS106を遂行して組電池10を構成する単電池11群の直列接続から切り離される単電池11を特定するとともに、ステップS107において、特定された単電池11の組電池10におけるZ方向の位置情報をメモリ51から取得する。
コントローラ50は、ステップS1081において、基準位置(例えば、組電池10両端のエンドプレート12)に配置されている搬送部T2を、Z方向において特定された単電池11の配列位置に移動させるように、搬送部T1のモータ27を駆動してベルトコンベア26をZ方向に沿って移動させる。このとき、搬送部T2のベルトコンベア26Aには、バイパス部材22が片持ち保持の状態で載設されている。
次に、コントローラ50は、ステップS1082において、搬送部T2を、特定された単電池11の配列位置に移動させた後に、搬送部T2によってガイド部材23に向かってバイパス部材22をX方向へ移動させる。つまり、コントローラ50は、Z方向において特定の単電池11に配列位置に移動させられた搬送部T2のモータ27Aを駆動してベルトコンベア26AをX方向に沿って移動させるように制御する。搬送部T2によってX方向に移動したバイパス部材22は、ガイド部材23に配置される。
作業員は、ステップS109において、バスバーユニット20のバスバー21を取り付ける作業の要領で、特定された単電池11に接続されている左右方向側面の各バスバー21の締結部材25を一度取り外し、特定された単電池11に位置するバイパス部材22の接続部22a、22bそれぞれを、締結部材25を取り外した各バスバー21に接続して、バイパス部材22をバスバーユニット20に固定する。
本実施例では、図14に示した制御フローを所定のタイミングで繰り返し行い、ステップS101からS106で特定される電気的接続の切り離し対象の単電池11が検出される度に、搬送部T1及び搬送部T2で構成される搬送手段によりバイパス部材22を組電池10に配置し、複数のバイパス部材22を組電池10の取り付けることができる。
また、コントローラ50は、バイパス部材22の取り付け作業後に、特定された単電池11に移動した搬送部T2を基準位置に戻すように、搬送部T1を駆動するように制御したり、ベルトコンベア26Aにおいて保持部hを所定位置(例えば、中央付近)に戻すように搬送部T2を駆動制御することができ、次のバイパス部材22を取り付けるための準備処理を行うことができる。
(実施例3)
図15から図21は、本発明の実施例3を示す図である。本実施例において、実施例1で説明した部材と同一の機能を有する部材については、同一符号を用い、詳細な説明は省略する。本実施例では、実施例1と異なる点について、主に説明する。
上記実施例1で示したバスバーユニット20は、組電池10を構成する複数の単電池11をバスバー21で直列に接続している。このため、組電池10は、組電池10のZ方向(長さ方向)に直交するX方向(幅方向)の両側面に各単電池11の正極端子11aおよび負極端子11bがそれぞれ位置するように、各単電池11がZ方向に並んで配置されている。
つまり、Z方向で隣り合う各単電池11において、一方の単電池11の正極端子11aがバスバー21で他方の単電池11の負極端子11bと電気的に接続されるように、組電池10のX方向左右の各側面において、各単電池11の正極端子11a及び負極端子11bがZ方向に交互に並んで位置している(例えば、図5参照)。
このように複数の単電池11を直列に接続して構成される組電池10は、X方向左右の各側面に各単電池11の正極端子11a及び負極端子11bが位置し、Z方向に各単電池11の正極端子11a及び負極端子11bが交互に並んで位置しているため、各側面にバスバー21を配置して接続することで複数の単電池11を容易に直列接続できるように構成されている。
ここで、家庭用蓄電システムでは、車両に搭載される組電池10とは異なり、組電池10を例えば、太陽光発電等の外部電源の電力を蓄える蓄電用の電池として使用したり、負荷に電力を供給する供給用として使用するなど、多様な利用用途がある。
蓄電用の電池として組電池10を利用する場合は、複数の単電池11が並列接続された組電池10を形成することで、高容量型の電池を構成することができ、一方、電力供給用の電池として組電池10を利用する場合は、複数の単電池11が直列接続された組電池10を形成することで、高出力型の電池を構成することができる。
そこで、本実施例は、直列接続を前提として各単電池11の正極端子11a及び負極端子11bがZ方向に交互に並んで配置されている単電池11間の並列接続を許容し、利用用途に応じて直列接続方式の蓄電装置を並列接続に切り替えて利用できるバスバーユニット20を備えている。
図15は、本実施例のバスバーユニット20によって複数の単電池11が並列接続(高容量型)された組電池10の上面図(X−Z視)である。なお、バスバーユニット20において、バスバー21及びバイパス部材22以外の構成について、実施例1と同様である。
図15に示すように、本実施例のバスバーユニット20は、組電池10の左右方向各側面においてZ方向に交互に並んで配置される正極端子11aそれぞれに接続される正極バスバー21A,21B及び負極端子11bそれぞれに接続される負極バスバー21C,21Dを備えて構成される。
正極バスバー21Aは、X−Z平面視の左側側面に配置される。正極バスバー21Aは、Z方向において組電池10のZ方向両端側で一番端側に位置する正極端子11aを有する単電池11間に対応する長さに形成されている。また、正極バスバー21Aは、実施例1の板部材23aと同様に、当該板部材23aの挿通孔23cに対応し、Z方向に延びる長孔に形成された挿通孔が設けられている。この挿通孔は、締結部材25が挿通される孔である。正極バスバー21Bは、X−Z平面視の右側側面に配置され、Z方向において組電池10のZ方向両端側で一番端側に位置する正極端子11aを有する単電池11間に対応する長さに形成されている。正極バスバー21Bも同様に、板部材23aの挿通孔23cに対応した、長孔に形成されたZ方向に延びる締結部材25が挿通される挿通孔が設けられている。
実施例1で述べたように、ガイド部材23は、樹脂等の絶縁材で形成することができ、バスバー21A,21Bは、ガイド部材23(板部材23a)を介して(接触して)締結部材25により各側面に位置する単電池11それぞれの正極端子11aに電気的に接続される。
負極バスバー21Cは、X−Z平面視の左側側面に配置されるとともに、正極バスバー21AよりもX方向外側に所定の間隔を空けて配置される。負極バスバー21Cは、Z方向において組電池10のZ方向両端側で一番端側に位置する負極端子11bを有する単電池11間に対応する長さに形成されており、板部材23aの挿通孔23cに対応して長孔に形成されたZ方向に延びる締結部材25が挿通される挿通孔が設けられている。同様に、負極バスバー21Dは、X−Z平面視の右側側面に配置されるとともに、正極バスバー21BよりもX方向外側に所定の間隔を空けて配置される。負極バスバー21Dは、Z方向において組電池10のZ方向両端側で一番端側に位置する負極端子11bを有する単電池11間に対応する長さに形成されている。負極バスバー21Dも同様に、板部材23aの挿通孔23cに対応して長孔に形成されたZ方向に延びる締結部材25が挿通される挿通孔が設けられている。
次に、本実施例のバスバーユニット20を構成するバイパス部材22について説明する。本実施例のバイパス部材22の主要な構成は、実施例1と同様であるとともに、正極バスバー21Aと正極バスバー21Bとを接続する第1バイパス部材22A及び負極バスバー21Cと負極バスバー21Dとを接続する第2バイパス部材22Bとを含んで構成され、各側面に配置される正極バスバー21A,21B間及び負極バスバー21C,21D間それぞれを電気的に接続し、正極端子11a及び負極端子11bが組電池10の各側面においてZ方向に交互に並んで配置されている単電池11間の並列接続を許容する。
図16は、本実施例のバスバーユニット20によって各単電池11が並列接続された組電池10の回路図である。図16に示すように、バイパス部材22Aの一端は、正極バスバー21Aに接続され、他端は、正極バスバー21Bに接続されている。したがって、電気的に接続された正極バスバー21A及び正極バスバー21Bは、組電池10を構成する複数の単電池11全ての正極端子11aのみに接続されるバスバーとして構成され、例えば、正極バスバー21Aを、並列接続された組電池10の正極端子Pとすることができる。
一方、バイパス部材22Bの一端は、負極バスバー21Cに接続され、他端は、負極バスバー21Dに接続されている。電気的に接続された負極バスバー21C及び負極バスバー21Dは、組電池10を構成する複数の単電池11全ての負極端子11bのみに接続されるバスバーとして構成され、例えば、負極バスバー21Dを、並列接続された組電池10の負極端子Nとすることができる。
図15に戻り、バイパス部材22Aは、導電性部材で構成されており、正極バスバー21Aに配置される接続部22aと、正極バスバー21Bに配置される接続部22bと、左右方向に延び、端部それぞれが接続部22a及び接続部22bに連結されて単電池11の上方に配置される連結部22cとで構成されている。バイパス部材22Aの接続部22a,22bには、締結部材25が挿通される挿通孔がそれぞれ形成されている。
また、負極バスバー21Dよりも内側に位置するバイパス部材22Aの接続部22bは、X方向において負極バスバー21Dに接続される締結部材25との干渉を避けるため、接続部22aと接続される単電池11と隣り合う単電池11の正極端子11aまでZ方向に延びており、対応して形成される挿通孔を介して正極バスバー21Bと締結部材25で接続されるように構成されている。
バイパス部材22Bも同様の構成であり、導電性部材で形成されるとともに、負極バスバー21Cに配置される接続部22aと、負極バスバー21Dに配置される接続部22bと、左右方向に延び、端部それぞれが接続部22a及び接続部22bに連結されて単電池11の上方に配置される連結部22cとで構成されている。バイパス部材22Bの接続部22a,22bには、締結部材25が挿通される挿通孔がそれぞれ形成されている。なお、バイパス部材22bの連結部22cは、正極バスバー21A,21BよりもX方向外側に配置される負極バスバー21C,21Dの配置間隔に対応して、バイパス部材22Aの連結部22cよりもX方向に長く形成されている。
なお、X方向において内側に位置する正極バスバー21A,21Bに対し、外側に位置する負極バスバー21C,21Dと接続される各締結部材25が、電気的に絶縁(非接触)している必要がある。このため、例えば、締結部材25の軸部の周囲を絶縁部材と覆うとともに、Z方向に延びる正極バスバー21A,21Bの長孔において、負極バスバー21C,21Dと接続される各締結部材25に対応する位置の開口の大きさを、締結部材25の軸部の径よりも大きく形成する。このとき、締結部材25の頭部のみがバスバー21と接触することで、電気的な接続を維持することができる。上述したバイパス部材22Aの接続部22bについても同様である。
図17は、本実施例の並列接続された組電池10を備える収容庫1における家庭用蓄電システムの構成図であり、図8の組電池10が負荷に接続される構成図において、本実施例のバスバーユニット20によって並列に接続された組電池10(10A)が適用された一例を示している。
また、図17の例では、並列接続方式の組電池10Aに対して外部電源60(例えば、太陽光発電機)を接続することができる。外部電源60は、組電池10Aの正極端子P及びに負極端子Nに、リレー装置が設けられた各接続ラインを介して接続され、組電池10Aに対して外部電源60と負荷とが並列に接続されている。コントローラ50は、太陽光発電機から供給される電力を、組電池10Aに充電する充電制御と、負荷に対して電力を供給(放電)する放電制御とを行うことができる。
このように本実施例では、組電池10の各側面においてZ方向に隣り合う単電池11間の正極端子11a及び負極端子11bを接続する直列接続方式の組電池10を、並列接続方式に切り替えて利用することができる。このため、利用用途(例えば、直列接続による高出力型、並列接続による高容量型)に応じて組電池10を有効に活用することができる。
例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両に搭載されていた組電池10を家庭用蓄電池として用いる際、本実施例のバイパスユニット20を備えた収容庫1により、X方向左右の各側面に各単電池11の正極端子11a及び負極端子11bが位置し、Z方向に各単電池11の正極端子11a及び負極端子11bが交互に並んで位置している組電池10を、組立し直すことなく、利用用途に応じて接続方式を切り換えることができ、組電池10を有効に活用することができる。
なお、本実施例のバスバーユニット20は、並列接続方式の組電池10を直列接続方式にも容易に切り替えることができる。つまり、図15に示した組電池10において、複数の各単電池11の正極端子11a及び負極端子11bを、実施例1に示したバスバー21でそれぞれ接続し直すことで、直列接続方式の組電池10を容易に形成することができ、並列接続方式に切り替えた後に利用用途に応じて、さらに直列接続方式に切り換えた組電池10を利用することもできる。
したがって、本実施例のバスバーユニット20は、組電池10の利用用途に応じて、直列接続方式、並列接続方式、後述する直列接続領域と並列接続領域を有する直並列接続方式の各接続方式に切り替えて組電池10を利用させることができ、再利用される組電池10を有効に活用することができる。
図18は、本実施例のバスバーユニット20により、複数の単電池11が直列接続(高出力型)された領域と並列接続(高容量型)された領域とを備える組電池10の上面図(X−Z視)である。
上述したように、本実施例のバスバーユニット20は、X方向左右の各側面に各単電池11の正極端子11a及び負極端子11bが位置し、Z方向に各単電池11の正極端子11a及び負極端子11bが交互に並んで位置している1つの組電池10を、並列接続方式に切り換えることができる。したがって、バスバーユニット20は、複数の単電池11のうち一部の単電池11群を並列接続した第1領域(並列接続領域)と、他の単電池11群を直列接続した第2領域(直列接続領域)を有する組電池10を形成することができる。
図18に示すように、組電池10の長さ方向(Z方向)において中央付近の単電池11群に対し、本実施例のバスバー21A,21B,21C,21D及びバイパス部材22A,22Bを取り付けることで、中央付近の単電池11群を並列に接続することができる。
一方、中央付近の単電池11群の両側の端部付近の単電池11群は、バスバー21を取り付けることで、直列に接続することができる。なお、図18の例では、中央付近の単電池11群を挟んで直列接続される2つの単電池11群が配置しているため、一端部側の単電池11群と他端部側の単電池11群とは、バスバー211で直列に接続されている。
バスバー211は、バスバー21同様に、左右方向の1側面に配置され、バスバー21よりもZ方向において長く形成されている。バスバー211は、中央付近の単電池11群を挟んで離間する一方の単電池11群における単電池11の正極端子11a(又は負極端子11b)と他方の単電池11群にける単電池11の負極端子11b(又は正極端子11a)との距離に対応する長さに形成されている。
図19は、バスバーユニット20によって形成される並列接続領域と直列接続領域を備えた組電池10の回路図である。図19に示すように、並列接続領域の単電池11群は、正極バスバー21A,21B及び負極バスバー21C,21Dとともに、バイパス部材22A,22Bが接続され、直列接続領域の単電池11群は、バスバー21(バスバー211を含む)が接続されている。
図18の例のバスバーユニット20は、複数の単電池11のうち第1の単電池11群における各側面のZ方向に交互に並んで配置される正極端子11a及び負極端子11bを接続し、第1の単電池11群を直列に接続するバスバー21(第1バスバーに相当する)と、バスバー21に接続されていない第2の単電池11群において、第2の単電池11群の各正極端子11aに接続される正極バスバー21A,21B及び第2の単電池11群の各負極端子11bに接続される負極バスバー21C,21B(第2バスバーに相当する)とを備える構成であるため、単電池11群単位で単電池11間の接続方式を異ならせて組電池10を利用することができ、組電池10を有効にかつ効率良く使用することができる。
すなわち、図18の例のバイパス部材22A,22Bは、第2の単電池11群の各側面に配置される正極バスバー21A,21B間及び負極バスバー21C,21D間それぞれを電気的に接続し、直列接続される第1の単電池11群との電気的な接続と切り離された第2の単電池11群の隣り合う単電池11間の並列接続を許容する機能を備えており、単電池11群単位で単電池11間の接続方式を異ならせて組電池10を利用することができる。
なお、図18の例では、組電池10の長さ方向中央付近の単電池11群を並列接続している。例えば、家庭用蓄電システムの組電池10として、車両に搭載されていた組電池10(中古品)を再利用する場合、組電池10の長さ方向中央付近に熱がこもり易く、他の領域に比べて劣化度合いが高くなる傾向がある。このため、劣化が促進され易い中央付近の単電池11群を並列接続領域とし、バスバーユニット20によって並列接続している。
このように劣化が促進されて最大出力性能が低下した単電池11群を並列接続して高容量型の電池として再形成しつつ、劣化の促進度合いが中央付近よりも比較的低い単電池11群を高出力型の電池として形成することで、各単電池11の劣化状態を考慮して組電池10を効率良く使用することができ、再利用される組電池10を最後まで使い切るように有効に使用することができる。
図20は、図18の例において、直列接続領域及び並列接続領域を備えた組電池10の収容庫1における家庭用蓄電システムの構成図である。
図20に示すように、収容庫1に収容された組電池10は、本実施例のバスバーユニット20によって、直列接続領域及び並列接続領域の各単電池11群を含んでおり、これらは電気的に接続が独立しているので、直列接続された単電池11群を組電池10B及び並列接続された単電池11群を組電池10Cがそれぞれ負荷に接続される。つまり、負荷に対して高出力型の組電池10Bと高容量型の組電池10Cとが並列に接続されたシステム構成となっている。
組電池10Bは、組電池10Bの正極端子P1に接続される正極ラインPL1と負極端子N1に接続される負極ラインNL1とを介して負荷に接続され、正極ラインPL1及び負極ラインNL1それぞれには、リレー装置R1a、R2aが設けられている。同様に、組電池10Cは、組電池10Cの正極端子P2に接続される正極ラインPL2と負極端子N2に接続される負極ラインNL2とを介して負荷に接続され、正極ラインPL2及び負極ラインNL2それぞれには、リレー装置R1b、R2bが設けられている。
また、組電池10B,10Cの端子間電圧及び組電池10B,10Cを構成する各単電池11それぞれの電圧を検出してコントローラ50に出力する電圧センサ40A,40Bと、正極ラインPL1及び正極ラインPL2にそれぞれ設けられ、組電池10B,10Cそれぞれの充放電電流を検出してコントローラ50に出力する電流センサ41A,41Bも設けられている。コントローラ50は、収容庫1の家庭用蓄電システム全体の制御を司る制御部であり、組電池10B,10Cの充放電制御を遂行することができる。
例えば、コントローラ50は、高出力型の組電池10Bの出力又は高容量型の組電池10Cの出力だけで、負荷に電力を供給するように制御したり、高容量型の組電池10Cから負荷に電力を供給している状態で要求電力が足りない場合に足りない電力を補うように高出力型の組電池10Bを放電させて、高出力型の組電池10B及び高容量型の組電池10Cの双方の出力で、負荷に電力を供給するように制御できる。
一方、充電の際も同様であり、コントローラ50は、高出力型の組電池10B及び高容量型の組電池10Cの一方又は双方に、外部電源(例えば、太陽光発電機)から供給される電力を充電するように制御したり、充電中に高出力型の組電池10Bが所定のSOCに達した場合、高出力型の組電池10Bへの充電を停止し、高容量型の組電池10Cへの充電に切り替える制御を行うことができる。
図21は、本実施例のバスバーユニット20により、複数の単電池11が直列接続(高出力型)された領域と並列接続(高容量型)された領域とを備える組電池10の変形例を示す図である。図21の変形例は、再利用された組電池10の各単電池11の劣化状態に応じて、単電池11の配列順序を入れ替えて各単電池11を組付けし直した組電池10に、図18の例に示したバスバーユニット20を適用した一例である。
再利用される組電池10を構成する各単電池10の劣化状態は、実施例1の充放電装置43を別途組電池10に接続することで、把握することができる。例えば、組電池10を構成する直列に接続された各単電池11毎の充電時又は/及び放電時の電圧値及び電流値を検出し、単電池11の劣化度合いを把握することができる。
例えば、所定値の電流を流している状態(一定電流値での放電状態)の電圧値を検出し、一定の電圧値を維持できるか否かに応じて、出力低下に伴う最大出力の劣化性能を把握(判定)することができる。より具体的には、所定値の電流を流し続けている状態で一定の電圧値を維持できる時間を計測し、維持できる時間が短いほど最大出力の劣化が大きく、時間が長いほど最大出力の劣化が小さいと判定する。一定の電圧値を維持できる時間と最大出力の劣化度合いの関係は、任意に設定することができる。
なお、最大出力の劣化性能については、各単電池11の電池温度を温度センサで検出し、放電中の温度上昇を監視して、温度上昇が高い単電池11の最大出力の劣化性能をより低く判定することができる。これは、最大出力の劣化が進むと、出力に対するエネルギーロスが熱として変換されることがあり、電池温度を合わせて考慮することで最大出力に対する劣化度合いを精度良く把握することができる。
また、例えば、一定時間、単電池11を充電又は放電させ、充電開始時(又は放電開始時)の電圧及び充電終了時(又は放電終了時)の電圧と、充電開始時から充電終了時(又は放電開始時から放電終了時)までの電流積算値と、を検出し、各単電池11毎に満充電容量を算出して、満充電容量の低下量に応じて、電池容量の劣化性能を把握(判定)することができる。
なお、満充電容量は、電流積算値を、充電開始時の電圧(終了SOC)と充電開始時の電圧(開始SOC)との差分で除算した値に、100を乗算して算出することができ、充電開始時及び充電終了時の各SOCは、予め規定された電圧−SOCマップを用いて充電開始時及び充電終了時の各電圧からそれぞれ算出することができる。
このように満充電容量の劣化度合いから、満充電容量が低いほど容量劣化が大きく、満充電容量が高いほど容量劣化が小さいと判定できる。満充電容量と容量劣化の度合いの関係は、任意に設定することができる。
そして、このように把握された各単電池11の劣化度合いに応じて、高出力型の組電池10Bの単電池11群を構成する単電池11、高容量型の組電池10Cの単電池11群を構成する単電池11をそれぞれ決定し、図21の例に示すように、高出力型及び高容量型の各単電池11群を組電池10の長さ方向においてそれぞれ集約するように、単電池11の配列順序を組み換える。
例えば、最大出力の劣化度合いが基準値よりも高い単電池11を高出力型の単電池11群として形成し、バスバー21で直列に接続する。一方、電池容量の劣化度合いが基準値よりも高い単電池11を高容量型の単電池11群として形成し、正極バスバー21A,21B及び負極バスバー21C,21Dとバイパス部材22A,22Bを用いて並列に接続する。
図21の例では、再利用される組電池10を単電池毎に分解して、各単電池の劣化度合い応じて高出力型の組電池10Bの単電池11群と、高容量型の組電池10Cの単電池11群を再構成するため、各単電池11の劣化状態を応じてより効率良く組電池10(組電池10B,10C)を使用することができ、再利用される組電池10を最後まで使い切るように有効に利用することができる。
なお、図21の例では、再利用される組電池10を単電池11毎に分解して、各単電池11の劣化度合い応じて高出力型の組電池10Bの単電池11群と、高容量型の組電池10Cの単電池11群とを再構成する態様を一例に説明したが、例えば、組電池10を構成する各単電池10の配列順序を組み換えずに、Z方向に並んで配置されている配列順序を維持した状態で、各単電池の劣化度合い応じた、高出力型の組電池10Bの単電池11群と、高容量型の組電池10Cの単電池11群の各領域を設定することもできる。
具体的には、Z方向に並んで配置される各単電池11の最大出力の劣化度合いを配列順序順に判定し、最大出力の劣化度合いが所定の劣化度合いよりも大きくなる単電池11を基準に、高出力型の組電池10Bの単電池11群と、高容量型の組電池10Cの単電池11群とをZ方向における配列順序で区分けし、各単電池11群の領域それぞれを設定することができる。
また、Z方向に並んで配置される各単電池11の容量の劣化度合いを配列順序順に判定し、容量劣化の度合いが所定の劣化度合いよりも大きくなる単電池11を基準に、高容量型の組電池10Cの単電池11群と、高出力型の組電池10Bの単電池11群とを、Z方向における配列順序で区分けし、各単電池11群の領域それぞれを設定することができる。
また、組電池10において、並列接続される単電池11群及び直列接続される単電池11群が、それぞれ2つ以上含まれるように各単電池11群の領域を設定することもできる。例えば、図18の例に示したように、直列接続される単電池11群が複数ある場合は、それぞれの単電池11群を直列に接続することができる。並列接続される単電池11群が複数ある場合は、それぞれの単電池11群毎に並列接続したり、各単電池11群全体が並列接続されるように構成することができる。
1 :収容庫
2 :躯体部
3 :底部
5 :載設部
10:組電池
11:単電池
12:エンドプレート
13:拘束ロッド
20:バスバーユニット
21:バスバー
22:バイパス部材
22a:接続部(第1接続部)
22b:接続部(第1接続部)
23:ガイド部材
25:締結部材
50:コントローラ
51:メモリ

Claims (11)

  1. 所定の方向に並んで配置される複数の蓄電素子を備えた蓄電装置の収容庫であって、
    前記蓄電装置の収容空間を形成する躯体部と、
    前記収容空間に配置される前記蓄電装置の前記蓄電素子間を電気的に接続するバスバーユニットと、を有し、
    前記バスバーユニットは、
    前記所定の方向に隣り合う一方の前記蓄電素子の正極端子と他方の前記蓄電素子の負極端子とを電気的に接続するバスバーと、
    前記バスバーを介した前記蓄電素子間の直列接続に対し、第1蓄電素子の第1バスバーと第2蓄電素子の第2バスバーとにそれぞれ接続し、前記所定の方向において前記第1蓄電素子と第2蓄電素子の間に配置される蓄電素子の電気的な接続を切り離して前記第1蓄電素子と第2蓄電素子との直列接続を許容するバイパス部材と、
    を備えることを特徴とする蓄電装置の収容庫。
  2. 前記蓄電素子の正極端子及び負極端子は、前記所定の方向に直交する前記蓄電素子の左右方向の各側面に設けられており、
    前記バイパス部材は、
    前記左右方向の第1側面に位置する前記第1バスバーに接続される第1接続部及び前記左右方向の第2側面に位置する前記第2バスバーに接続される第2接続部と、
    前記左右方向に延び、端部それぞれが前記第1接続部及び第2接続部に連結されて前記蓄電素子の上方に配置される連結部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の蓄電装置の収容庫。
  3. 前記バスバーユニットは、前記所定の方向に延び、前記所定の方向に直交する前記蓄電素子の左右方向の各側面に設けられる一対のガイド部材を有しており、
    前記バイパス部材は、前記ガイド部材に沿って前記所定の方向に移動可能に配置されることを特徴とする請求項2に記載の蓄電装置の収容庫。
  4. 前記ガイド部材は、前記第1接続部又は第2接続部が載設されるベルトコンベアと前記ベルトコンベアを駆動するモータとを備えた前記バイパス部材の搬送部を有し、
    前記バイパス部材は、前記搬送部により前記所定の方向に並ぶ複数の蓄電素子において前記電気的な接続が切り離される蓄電素子の位置に移動配置されることを特徴とする請求項3に記載の蓄電装置の収容庫。
  5. 前記第1接続部又は第2接続部が載設される第1ベルトコンベアと前記第1ベルトコンベアを駆動する第1モータとを備えた第1搬送部と、
    前記第1搬送部と接続される第2ベルトコンベアと前記第2ベルトコンベアを駆動する第2モータとを備え、前記第1搬送部を前記ガイド部材に沿って前記所定の方向に移動させる第2搬送部と、を備え、
    前記第1搬送部は、前記第2搬送部によって前記所定の方向に並ぶ複数の蓄電素子において前記電気的な接続が切り離される蓄電素子の位置に移動した前記バイパス部材を、前記ガイド部材に向かって移動させることを特徴とする請求項3に記載の蓄電装置の収容庫。
  6. 前記蓄電装置は、家庭用の電源装置であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の蓄電装置の収容庫。
  7. 前記電気的な接続が切り離される蓄電素子は、他の蓄電素子よりも劣化していると判別された蓄電素子であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の蓄電装置の収容庫。
  8. 所定の方向に並んで配置される複数の蓄電素子を備えた蓄電装置の収容庫に設けられるバスバーユニットであって、
    前記収容庫に形成された収容空間に配置された前記蓄電装置において前記所定の方向に隣り合う一方の前記蓄電素子の正極端子と他方の前記蓄電素子の負極端子とを電気的に接続するバスバーと、
    前記バスバーを介した前記蓄電素子間の直列接続に対し、第1蓄電素子の第1バスバーと第2蓄電素子の第2バスバーとにそれぞれ接続し、前記所定の方向において前記第1蓄電素子と第2蓄電素子の間に配置される蓄電素子の電気的な接続を切り離して前記第1蓄電素子と第2蓄電素子との直列接続を許容するバイパス部材と、
    前記所定の方向に延びる一対のガイド部材と、を有し、
    前記バイパス部材は、前記ガイド部材に沿って前記所定の方向に移動可能であることを特徴とするバスバーユニット。
  9. 所定の方向に並んで配置される複数の蓄電素子を備える蓄電装置が収容庫の収容された家庭用蓄電システムであって、
    前記所定の方向に延びるガイド部材と、前記ガイド部材に沿って前記所定の方向に移動可能であり、一方の前記蓄電素子の正極端子と他方の前記蓄電素子の負極端子とを電気的に接続するバスバーを介した前記蓄電素子間の直列接続に対し、第1蓄電素子の第1バスバーと第2蓄電素子の第2バスバーとにそれぞれ接続し、前記所定の方向において前記第1蓄電素子と第2蓄電素子の間に配置される蓄電素子の電気的な接続を切り離して前記第1蓄電素子と第2蓄電素子との直列接続を許容するバイパス部材と、を備えたバスバーユニットと、
    前記バイパス部材を前記所定の方向に移動させるための前記ガイド部材に設けられたベルトコンベアを駆動するモータと、
    前記蓄電素子の劣化状態を判別するとともに、前記モータを制御して前記所定の方向に並ぶ複数の蓄電素子において劣化していると判別された蓄電素子の位置に、前記バイパス部材を移動させるコントローラと、
    を有することを特徴とする家庭用蓄電システム。
  10. 所定の方向に並んで配置される複数の蓄電素子を備え、前記蓄電素子の正極端子及び負極端子が前記所定の方向に直交する前記蓄電素子の左右方向の各側面に設けられる蓄電装置の収容庫であって、
    前記蓄電装置の収容空間を形成する躯体部と、
    前記収容空間に配置される前記蓄電装置の前記蓄電素子間を電気的に接続するバスバーユニットと、を有し、
    前記バスバーユニットは、
    前記各側面の前記所定の方向に交互に並んで配置される正極端子それぞれに接続される正極バスバー及び負極端子それぞれに接続される負極バスバーを備えるバスバーと、
    前記バスバーを介した前記蓄電素子間の並列接続に対し、一方の前記側面に配置される第1正極バスバーと他方の前記側面に配置される第2正極バスバーとを接続する第1バイパス部材及び、一方の前記側面に配置される第1負極バスバーと他方の前記側面に配置される第2負極バスバーとを接続する第2バイパス部材、を備え、前記各側面に配置される正極バスバー間及び負極バスバー間それぞれを電気的に接続し、前記正極端子及び前記負極端子が前記所定の方向に交互に並んで配置される前記蓄電素子間の並列接続を許容するバイパス部材と、
    を有することを特徴とする蓄電装置の収容庫。
  11. 所定の方向に並んで配置される複数の蓄電素子を備え、前記蓄電素子の正極端子及び負極端子が前記所定の方向に直交する前記蓄電素子の左右方向の各側面に設けられる蓄電装置の収容庫であって、
    前記蓄電装置の収容空間を形成する躯体部と、
    前記収容空間に配置される前記蓄電装置の前記蓄電素子間を電気的に接続するバスバーユニットと、を有し、
    前記バスバーユニットは、
    前記複数の蓄電素子のうち第1蓄電素子群における前記各側面の前記所定の方向に交互に並んで配置される前記正極端子及び負極端子を接続し、前記第1蓄電素子群を直列に接続する第1バスバーと、
    前記第1バスバーに接続されていない第2蓄電素子群において、前記第2蓄電素子群の各正極端子に接続される正極バスバー及び前記第2蓄電素子群の各負極端子に接続される負極バスバーを備える第2バスバーと、
    前記第2バスバーを介した前記第2蓄電素子群の並列接続に対し、一方の前記側面に配置される第1正極バスバーと他方の前記側面に配置される第2正極バスバーとを接続する第1バイパス部材及び、一方の前記側面に配置される第1負極バスバーと他方の前記側面に配置される第2負極バスバーとを接続する第2バイパス部材を備え、前記第2蓄電素子群の前記各側面に配置される正極バスバー間及び負極バスバー間それぞれを電気的に接続し、前記第1蓄電素子群との電気的な接続と切り離された前記第2蓄電素子群における隣り合う蓄電素子間の並列接続を許容するバイパス部材と、
    を有することを特徴とする蓄電装置の収容庫。
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