JP2014032744A - マイクロ波加熱装置 - Google Patents

マイクロ波加熱装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014032744A
JP2014032744A JP2012170761A JP2012170761A JP2014032744A JP 2014032744 A JP2014032744 A JP 2014032744A JP 2012170761 A JP2012170761 A JP 2012170761A JP 2012170761 A JP2012170761 A JP 2012170761A JP 2014032744 A JP2014032744 A JP 2014032744A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waveguide
microwave
standing wave
openings
heating chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012170761A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Yoshino
浩二 吉野
Tadashi Sadahira
匡史 貞平
Daisuke Hosokawa
大介 細川
Yoshiharu Omori
義治 大森
Tomotaka Nobue
等隆 信江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2012170761A priority Critical patent/JP2014032744A/ja
Priority to CN201310330410.8A priority patent/CN103582199B/zh
Publication of JP2014032744A publication Critical patent/JP2014032744A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/64Heating using microwaves
    • H05B6/70Feed lines
    • H05B6/707Feed lines using waveguides
    • H05B6/708Feed lines using waveguides in particular slotted waveguides
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/64Heating using microwaves
    • H05B6/72Radiators or antennas
    • H05B6/725Rotatable antennas

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)

Abstract

【課題】マイクロ波を放射する複数の開口により、駆動部を用いなくても加熱室内の被加熱物を均一に加熱するマイクロ波加熱装置を提供する。
【解決手段】導波管104から加熱室102内にマイクロ波を放射する複数のマイクロ波放射部である開口105を管内波長の略1/2の整数倍の間隔で配置することで、複数の開口105に同じ振幅の定在波を対向させることができ、その結果、それぞれの開口105から同等量のマイクロ波を加熱室102内に向けて放射させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、被加熱物にマイクロ波を放射して誘電加熱する電子レンジ等のマイクロ波加熱装置に関するものである。
代表的なマイクロ波加熱装置の電子レンジは、代表的なマイクロ波発生手段であるマグネトロンから放射されたマイクロ波を導波管を介して金属製の加熱室の内部に供給し、加熱室内部に置かれた被加熱物を誘電加熱するものである。よって加熱室内部のマイクロ波の電磁界分布が不均一であると、被加熱物を均一に加熱することができない。
そこで、被加熱物を均一に加熱する方法として、テーブルを回転させて被加熱物自体を回転させる構成や、被加熱物は固定したままでマイクロ波を放射するアンテナのほうを回転させる構成など、何らかの駆動部を用いて被加熱物に放射されるマイクロ波の向きを変えながら加熱して均一化をはかる方法が一般的であった。
一方、構成を簡単にするために駆動部を持たずに均一加熱する方法が期待されており、時間的に電界の偏波面が回転する円偏波を利用する方法が提案されている。本来、誘電加熱は誘電損失を有する被加熱物をマイクロ波の電界によって加熱する原理に基づくため、電界が回転することは均一化に効果があるものと考えられる。
たとえば具体的な円偏波の発生方法としては、特許文献1には図10のように導波管1上で交差するX字型の円偏波開口2を用いる方式が示され、特許文献2には図11のように導波管1上で直交する向きの二つの長方スリット状の開口3、4を対向させつつも離して配置する方法が示され、特許文献3には図12のように導波管1に結合させたパッチアンテナ5の平面形状に切り欠き6を設ける方法が記載されている。
また、円偏波とは無関係であるが、特許文献4には図13のように複数の長方スリット137、138、139、140を波長の1/4の間隔で配列し、互いに相違する位相で放射させる例が示されている。
米国特許第4301347号明細書 特許第3510523号公報 特開2005−235772号公報 特開平10−284246号公報
しかしながら、前記従来のマイクロ波加熱装置は、特許文献1〜3のいずれの場合においても、円偏波を利用してはいるものの、駆動部無しにできるほどの均一効果はないという問題があった。いずれの特許文献も、円偏波と駆動部の相乗効果で従来の駆動部のみよりも均一になるということを記載しているに過ぎない。具体的には、特許文献1では図10のように導波管1の終端に位相シフター7と呼ばれる回転体を有し、特許文献2では被加熱物を回転させるターンテーブル(図示せず)を有し、特許文献3ではターンテーブル8に加えてパッチアンテナ5をも回転させて攪拌機として利用する構成を記載している。いずれも円偏波を用いれば駆動部無しにできるとは記載されていないのである。これは、
もし円偏波で駆動部を無しにすると、一般的な駆動部有りの構成(たとえばテーブルを回転させるとかアンテナを回転させるなどの構成)に比べて均一性が劣るためである。
本発明は前記課題を解決するものであり、駆動部を用いないで、被加熱物を均一に加熱できるマイクロ波加熱装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のマイクロ波加熱装置は、被加熱物を収納する加熱室と、マイクロ波を発生させるマイクロ波発生手段と、マイクロ波を伝送する導波管と、前記導波管から前記加熱室内にマイクロ波を放射する複数のマイクロ波放射部とを有し、前記導波管内には定在波を生じ、前記複数のマイクロ波放射部は、前記導波管の伝送方向に管内波長の略1/2の整数倍の間隔で配置する構成としている。
上記構成により、導波管内の定在波は伝送方向に管内波長の1/2毎に腹(最大の振幅を生じる部位)や節(振幅をほとんど生じない部位)を繰り返しているので、複数のマイクロ波放射部を管内波長の略1/2の整数倍の間隔で配置することで、複数のマイクロ波放射部に同じ振幅の定在波を対向させることができ、その結果、それぞれのマイクロ波放射部から同等量のマイクロ波を加熱室内に向けて放射させることができるため、複数のマイクロ波放射部を並べるだけで駆動部を用いなくても加熱室内の被加熱物を均一に加熱することができる。
本発明のマイクロ波加熱装置は、複数のマイクロ波放射部を管内波長の略1/2の整数倍の間隔で配置することで、複数のマイクロ波放射部に同じ振幅の定在波を対向させることができ、その結果、それぞれのマイクロ波放射部から同等量のマイクロ波を加熱室内に向けて放射させることができるため、複数のマイクロ波放射部を並べるだけで駆動部を用いなくても加熱室内の被加熱物を均一に加熱することができる。
本発明の実施の形態1におけるマイクロ波加熱装置の斜視図 本発明の実施の形態1におけるマイクロ波加熱装置の断面図(a)平面要部断面図(b)正面要部断面図 本発明の実施の形態1におけるマイクロ波加熱装置の導波管を示す斜視図 本発明の実施の形態1におけるマイクロ波加熱装置の導波管の終端部を放射境界としたシミュレーション結果(a)シミュレーションモデルの平面イメージ図(b)庫内の電界強度分布の平面断面図 本発明の実施の形態1におけるマイクロ波加熱装置の円筒形状の定在波安定手段を説明する斜視図 本発明の実施の形態1におけるマイクロ波加熱装置の半球状の定在波安定手段を説明する断面図 本発明の実施の形態2におけるマイクロ波加熱装置の断面図(a)平面要部断面図(b)正面要部断面図 本発明の実施の形態3におけるマイクロ波加熱装置の断面図(a)平面要部断面図(b)正面要部断面図 本発明の実施の形態4におけるマイクロ波加熱装置の開口形状を説明する平面図 従来のX字型の開口で円偏波を発生させるマイクロ波加熱装置の構成図 従来の直交する二つの長方スリットで円偏波を発生させるマイクロ波加熱装置の構成図 従来のパッチアンテナで円偏波を発生させるマイクロ波加熱装置の構成図 従来の導波管と長方スリットの構成図
第1の発明のマイクロ波加熱装置は、被加熱物を収納する加熱室と、マイクロ波を発生させるマイクロ波発生手段と、マイクロ波を伝送する導波管と、前記導波管から前記加熱室内にマイクロ波を放射する複数のマイクロ波放射部とを有し、前記導波管内には定在波を生じ、前記複数のマイクロ波放射部は、前記導波管の伝送方向に管内波長の略1/2の整数倍の間隔で配置する構成としている。これにより、導波管内の定在波は伝送方向に管内波長の1/2毎に腹(最大の振幅を生じる部位)や節(振幅をほとんど生じない部位)を繰り返しているので、複数のマイクロ波放射部を管内波長の略1/2の整数倍の間隔で配置することで、複数のマイクロ波放射部に同じ振幅の定在波を対向させることができ、その結果、それぞれのマイクロ波放射部から同等量のマイクロ波を加熱室内に向けて放射させることができるため、複数のマイクロ波放射部を並べるだけで駆動部を用いなくても加熱室内の被加熱物を均一に加熱することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明のマイクロ波加熱装置において、導波管内の定在波位置を安定させるための定在波安定手段を有する構成としている。これにより、一般にマイクロ波放射部が増えると導波管内のマイクロ波が外部へ放射されやすくなり、マイクロ波が次々と放射されることで導波管内の定在波を維持しにくくなり定在波の状態が不安定になっていき、その結果それぞれのマイクロ波放射部に対向するマイクロ波の位相がシフトして振幅も変動してしまうことが考えられるが、定在波安定手段を有することで定在波の乱れを抑制し、複数のマイクロ波放射部に同じ振幅の定在波を対向させることができ、それぞれのマイクロ波放射部から同等量のマイクロ波を加熱室内に向けて放射させることができるため、複数のマイクロ波放射部を並べるだけで駆動部を用いなくても加熱室内の被加熱物を均一に加熱することができる。
第3の発明は、特に、第2の発明のマイクロ波加熱装置において、定在波安定手段は、導波管内に定在波の節を生じさせる構成とし、導波管の終端部まで伝送方向に管内波長の略1/2の整数倍の距離に配置する構成としている。これにより、元々導波管の終端部は常に電界が0のため定在波の節になるのに加えて、管内定在波が生じるときには終端部から管内波長の1/2の整数倍毎に節を繰り返すはずであるが、定在波安定手段を導波管の終端部から管内波長の略1/2の整数倍の距離に配置することで確実に節を形成させることができ、定在波の乱れを抑制し、複数のマイクロ波放射部に同じ振幅の定在波を対向させることができ、それぞれのマイクロ波放射部から同等量のマイクロ波を加熱室内に向けて放射させることができるため、複数のマイクロ波放射部を並べるだけで駆動部を用いなくても加熱室内の被加熱物を均一に加熱することができる。
第4の発明は、特に、第2または第3の発明のマイクロ波加熱装置において、定在波安定手段は複数とし、伝送方向に管内波長の略1/2の整数倍の間隔で配置する構成としている。これにより、一般に管内定在波が生じるときには管内波長の1/2の整数倍毎に同じ振幅が繰り返されるはずであるが、定在波安定手段を複数として伝送方向に管内波長の略1/2の整数倍の間隔で配置することで確実に管内定在波の周期性を持たせることができ、定在波の乱れを抑制し、複数のマイクロ波放射部に同じ振幅の定在波を対向させることができ、それぞれのマイクロ波放射部から同等量のマイクロ波を加熱室内に向けて放射させることができるため、複数のマイクロ波放射部を並べるだけで駆動部を用いなくても加熱室内の被加熱物を均一に加熱することができる。
第5の発明は、特に、第4の発明のマイクロ波加熱装置において、複数のマイクロ波放射部と複数の定在波安定手段を交互に配置する構成としている。これにより、マイクロ波放射部と定在波安定手段はそれぞれ周期が同じであるものの、導波管内の定在波からみた
位相が異なる位置に配置することになり、定在波安定手段をマイクロ波放射部から離すことができ、たとえば互いに近すぎるがゆえに定在波安定手段がマイクロ波放射部からの放射を妨げるなどの問題が起こりにくい。また定在波安定手段が導波管内に定在波の節を生じさせる構成とすると、それぞれ節となる二つの定在波安定手段の間に配置されるマイクロ波放射部は腹になりやすく、定在波の中でも振幅が最も大きな腹の位相でマイクロ波放射部に対向することができ、マイクロ波放射部からの放射量を高めることができる。よってそれぞれのマイクロ波放射部から十分な放射量を確保して、想定通りに複数のマイクロ波放射部を並べるだけで駆動部を用いなくても加熱室内の被加熱物を均一に加熱することができる。
第6の発明は、特に、第1〜5のいずれか1つの発明のマイクロ波加熱装置において、複数のマイクロ波放射部は、導波管の幅方向の中央(管軸)にかからない開口で構成し、伝送方向に管内波長の略1/2の間隔で、管軸の両側に配置する構成としている。これにより、伝送方向には、同一の振幅が得られる最小ピッチで開口を配置することができ、最も数多く配置することができるとともに、幅方向にも複数の配置として、より多数の開口を構成することができる。導波管の幅方向については、最も一般的なTE10モードの導波管において、導波管の幅方向の中央(管軸)で電界が最大、かつ両端で電界が0となり、管軸に対して対称な特性を持つので、開口を管軸の両側に配置すると互いに同等量のマイクロ波を放射しやすい関係にある。よって本発明の構成により、伝送方向にも幅方向にも多数の同等量を放射できるマイクロ波放射部を有することになり、加熱室内に向けて広範囲に同等量のマイクロ波を放射させることができるため、複数のマイクロ波放射部を並べるだけで駆動部を用いなくても加熱室内の被加熱物を均一に加熱することができる。
第7の発明は、特に、第1〜5のいずれか1つの発明のマイクロ波加熱装置において、複数のマイクロ波放射部は、導波管の幅方向の中央(管軸)にかからない開口で構成し、伝送方向に管内波長の略1/2の偶数倍の間隔で、管軸の少なくとも片側に配置する構成としている。これにより、定在波は管内波長の1/2毎に同じ振幅で向きが逆になるが、管内波長の1/2の偶数倍の間隔だと向きも同じになるので、それぞれの開口は、定在波の振幅が同じだけではなく、向きも同じになる位置に配置されることになる。よって複数のマイクロ波放射部から、加熱室内に同時に同じ向きのマイクロ波を放射することができ、向きが逆になることで互いに打消し合うようなこと(干渉)は起こりにくいので、想定通りに複数のマイクロ波放射部を並べるだけで駆動部を用いなくても加熱室内の被加熱物を均一に加熱することができる。
第8の発明は、特に、第1〜5のいずれか1つの発明のマイクロ波加熱装置において、複数のマイクロ波放射部は、導波管の幅方向の中央(管軸)にかからない開口で構成し、伝送方向に管内波長の略1/2の奇数倍の間隔で、管軸の両側に交互に配置する構成としている。これにより、管軸に対していずれか片側のみに着目すると、伝送方向に管内波長の略1/2の偶数倍の間隔となり、第7の発明と同様の効果が得られる。また管軸を挟んで両側の開口間の干渉が懸念されるが、隣接する開口間の距離は、伝送方向には管内波長の略1/2の奇数倍の間隔ではあるものの、互いに管軸にはかからない開口であるため幅方向にも一定程度の距離(おおよそ導波管の幅の半分程度の距離)をもつので、開口間の直線距離としては結構離れた位置となり、干渉が起こりにくい配置とすることができる。よって想定通りに複数のマイクロ波放射部を並べるだけで駆動部を用いなくても加熱室内の被加熱物を均一に加熱することができる。
第9の発明は、特に、第1〜8のいずれか1つの発明のマイクロ波加熱装置において、マイクロ波放射部は、円偏波を放射する構成としている。これにより、マイクロ波放射部を中心として円偏波特有の360度全方向に回転する電界を発生させ、中心から渦を巻くようにマイクロ波が放射され、円周方向を均一に加熱することができる。よって、複数の
マイクロ波放射部から円偏波を放射することで加熱室全体に対しても均一にマイクロ波を放射でき、複数のマイクロ波放射部を並べるだけで駆動部を用いなくても加熱室内の被加熱物を均一に加熱することができる。
第10の発明は、特に、第9の発明のマイクロ波加熱装置において、円偏波を放射するマイクロ波放射部は、二つの長孔が交差する略X字状の構成としている。これにより、簡単な構成で確実に導波管から円偏波を放射することができる。
以下、本発明に係るマイクロ波加熱装置の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態のマイクロ波加熱装置においては電子レンジについて説明するが、電子レンジは例示であり、本発明のマイクロ波加熱装置は電子レンジに限定されるものではなく、誘電加熱を利用した加熱装置、生ゴミ処理機、あるいは半導体製造装置などのマイクロ波加熱装置を含むものである。また、本発明は、以下の実施の形態の具体的な構成に限定されるものではなく、同様の技術的思想に基づく構成が本発明に含まれる。
(実施の形態1)
図1、図2は、本発明の実施の形態1におけるマイクロ波加熱装置の説明図である。図1は全体構成を示す斜視図、図2(a)は上から見た要部断面図、図2(b)は正面から見た要部断面図である。
代表的なマイクロ波加熱装置である電子レンジ101は、代表的な被加熱物である食品(図示せず)を収納可能な加熱室102と、マイクロ波を発生させる代表的なマイクロ波発生手段であるマグネトロン103と、マグネトロン103から放射されたマイクロ波を加熱室102に導く導波管104と、導波管104内のマイクロ波を加熱室102内に放射するマイクロ波放射部として導波管104の上面に設けた6つの開口105と、食品(図示せず)を載置する載置台107とを有している。
加熱室102は横長の直方体で、載置台107は加熱室102の底面全体を覆う構成で、開口105が庫内に露出しないように塞ぎつつ、上面をフラットにして使用者が食品(図示せず)の出し入れがしやすいとか、汚れがついたときにふき取りやすくしている。ここで載置台107は、開口105からのマイクロ波を加熱室102内に放射させるため、ガラスやセラミックなどマイクロ波が透過しやすい材料で構成する。
導波管104と加熱室102の接続は、導波管104のマイクロ波の伝送方向を加熱室102の幅方向に向けて接続する。開口105は、長孔を交差させたX字状の形状により円偏波を放射できる開口とし、導波管104の幅方向の中央(管軸)108にはかからないように幅方向に対称に配置している。また管軸108は加熱室102の底面109の前後方向の中心と一致させ、6つの開口105は加熱室102の底面109の左右方向の中心110に対して対称に配置し、以上により加熱室102の底面109に対して、開口105は前後・左右とも対称に配置される。また開口105は、導波管104の伝送方向に管内波長λgの略1/2の間隔で配置している。また導波管104内には管内定在波が生じるが、これはマグネトロン103の発振周波数と導波管104の形状によって決まる管内波長λgの1/2ごとに腹と節を繰り返すもので、導波管104の終端部111は必ず節となる。
ここで図2(b)には導波管104内に管内定在波のイメージを図示している。定在波安定手段112は導波管104内に突出する導電性材料からなり、いわゆる整合素子として知られるスタブチューナーなどとよく似た構成であり、管内定在波の節の位置、即ち終端部111から管内波長λgの略1/2ずつの間隔で合計3個配置している。このとき開
口105と定在波安定手段112を交互に配置する構成とし、定在波安定手段112は管内定在波の節の位置、開口105は管内定在波の腹の位置となる。
また図1のように、開閉可能なドア116を有し、ドア116を閉めることで、マイクロ波は導波管104と加熱室102で閉空間を形成し、閉じ込められたマイクロ波は必ず何らかの定在波を生じるものである。
以上の構成をもとに動作を説明する。マグネトロン103から放射されたマイクロ波は、導波管104内を伝送されて一部は開口105から加熱室102内に放射されるが、残りは終端部111で反射される。また加熱室102は閉空間のため加熱室102内のマイクロ波の一部が逆に開口105から導波管104内に戻るなども考えられる。その結果、導波管104と加熱室102内に何らかの定在波が発生する。特に導波管104については、終端部111での反射が優位であれば管内波長λgによる定在波を生じやすいと考えられ、この場合は複数の開口を管内波長λgの1/2の整数倍の間隔で配置すれば、それぞれの開口を管内定在波の腹なら腹、節なら節といった同じ振幅にすることができて、同等量を加熱室内に放射できる。
特に被加熱物が大量とかマイクロ波を吸収しやすい条件では開口105から導波管104内に戻る量が少ないので効果を発揮する。つまり複数の開口105を管内波長λgの1/2の整数倍の間隔で配置することで、加熱室102内に全体に均一に放射することができる。一方、被加熱物が少量とかマイクロ波を吸収しにくいなどの条件で、さらに開口105の数が多いなどの場合は、開口105と加熱室102の連通により管内定在波が乱されることになり、ちょっとした被加熱物の分量や材質や置き方などの違いによっても変化するから、開口位置での管内定在波の振幅や位相が固定できず、よって放射量が勝手に増減してコントロールできなくなる。そのため加熱室102内に全体に均一に放射することもできなくなる。しかし本実施の形態では、導波管104内に定在波安定手段112を配置しているので、管内定在波の節位置を固定させることができ、その結果それぞれの開口位置での振幅や位相も固定でき、各開口からの放射量を同等量に制御することが可能となっている。
また開口105の構成により、マイクロ波は加熱室102内に円偏波として放射される。円偏波は、開口105を中心として周方向に電界を回転させながら放射されるもので、図2(a)に示す通り開口105は加熱室102の底面109に対して前後方向にも左右方向にも対称に配されているので、前後にも左右にも均等にマイクロ波が放射され、周囲に均一に放射される。
ここで円偏波について説明する。円偏波は、移動通信および衛星通信の分野で広く用いられている技術であり、身近な使用例としては、ETC(Electronic Toll Collection System)「ノンストップ自動料金収受システム」などが挙げられる。円偏波は、電界の偏波面が進行方向に対して時間に応じて回転するマイクロ波であり、円偏波を形成すると電界の方向が時間に応じて変化し続けて、電界強度の大きさは変化しないという特徴を有している。この円偏波をマイクロ波加熱装置に適用すれば、従来の直線偏波によるマイクロ波加熱と比較して、被加熱物を特に円偏波の周方向に対して均一に加熱することが期待される。なお、円偏波は回転方向から右旋偏波(CW:clockwise)と左旋偏波(CCW:counter clockwise)の2種類に分類されるが、加熱の分野では特に性能に違いはない。
円偏波としては特許文献1や特許文献2のように導波管壁面の開口で構成するものや、特許文献3に示されたようなパッチアンテナで構成するものがあるが、本実施の形態の開口105は、特許文献1に示されたものと同様に導波管104の上面(H面)に形成して
円偏波を放射するものである。
円偏波はもともと通信の分野での利用が主なので、開放空間への放射を対象としていることから、反射波が戻ってこないいわゆる進行波で論じられるのが一般的である。一方、本実施の形態のマイクロ波加熱装置は、導波管104と加熱室102によって外部とは遮蔽された閉空間への放射となり、反射波が戻ってきて合成される導波管内の定在波を論じているが、開口105からマイクロ波が放射される瞬間には定在波のバランスがくずれ、再び安定した定在波に戻るまでの間は進行波が発生していると考えられる。したがって、開口105を円偏波放射形状とすることで、前述の円偏波の特長を利用することが可能となり、加熱室102内の加熱分布をより均一化することができる。
なお、方形の導波管104に設けた開口105から円偏波を出力するためには、図2に示す例のように、幅を持ったスリット2本を中央で交差させ、マイクロ波伝送方向に対し45度傾けた形状を、導波管104のマイクロ波伝送方向の管軸108を通らない位置に配置する構成が望ましい。
ここで図3を用いて導波管104について説明する。最も単純で一般的な導波管104は、図3のように一定の長方形の断面(幅a、高さb)を伝送方向に伸ばした直方体からなる方形導波管で、マイクロ波の自由空間での波長をλ0としたときに、導波管の幅a(マイクロ波の波長λ0>a>λ0/2)、高さb(<λ0/2)の範囲に選ぶことにより、TE10モードでマイクロ波を伝送することが知られている。
TE10モードとは、導波管104内において導波管の伝送方向には磁界成分のみが存在して電界成分のない、H波(TE波;電気的横波伝送 Transverse Electric Wave)における伝送モードのことを指す。なお、TE10モード以外の伝送モードがマイクロ波加熱装置101の導波管104に適用されることは殆どない。
ここで導波管内の管内波長λgの説明に先立って、自由空間の波長λ0について説明する。自由空間の波長λ0は、一般的な電子レンジのマイクロ波の場合は約120mmとして知られている。しかし正確には自由空間の波長λ0は、λ0 = c/fで求まり、cは速度で光の速度3.0*10^8[m/s]で一定であるものの、fは周波数で2.4〜2.5[GHz](ISMバンド)の幅がある。マグネトロンは、ばらつきや負荷条件によって発振周波数fが変化するので、結局は自由空間の波長λ0も変化し、最小120[mm](2.5GHz時)から最大125[mm](2.4GHz時)まで変化する。
導波管104の話に戻ると、自由空間の波長λ0の範囲も考慮して、一般的には導波管の幅aを80〜100mm、高さbを15〜40mm程度に選ぶことが多い。このとき図3の上下の幅広面を磁界が平行に渦巻く面という意味でH面126と呼び、左右の幅狭面を電界に平行な面という意味でE面127と呼ぶ。ちなみにマイクロ波が導波管内を伝送されるときの波長は、管内波長λgとしてあらわされ、λg=λ0/√(1−(λ0/(2×a))^2)となり、導波管の幅a寸法によって変化するが、高さb寸法には無関係に決まる。ちなみにTE10モードでは、導波管の幅方向の両端(E面)127で電界が0、幅方向の中央で電界が最大となる。よってマグネトロン103は電界が最大となる導波管の幅方向の中央(図2で示した管軸108上)に結合させる構成となる。
ちなみに本実施の形態の円偏波を放射する開口105は、図2(a)のように、長孔を直交させてX字状を為す開口で、導波管104のH面の中央(管軸)108から片側に偏らせて配置することで円偏波を発生できる形状であり、H面のどちらに寄せるかで電界の回転方向が異なり、右旋偏波か左旋偏波に分かれることになる。
以下、円偏波を放射するX字状の開口の特徴について説明する。図4はシミュレーション結果である。シミュレーションなので実際とは異なり、加熱室128の壁面をすべて放射境界(マイクロ波が反射しない境界条件)とし、開口129が1つだけの簡単な構成で、導波管130の終端部131も放射境界(マイクロ波が反射しない境界条件)としたものである。図4(a)は上から見たモデル形状、図4(b)は解析結果であり上から見た加熱室内の電界強度のコンタ図である。図4(b)を見ると、円偏波らしく電界が渦を巻いており、開口129を中心として導波管130の伝送方向132(紙面の左右方向)、導波管の幅方向133(紙面の上下方向)とも均等な電界分布を発生すると思われる。
ここで、開放空間の通信分野と閉空間の加熱の分野では、いくつか異なる点があるので説明を加える。通信分野では、他のマイクロ波との混在を避けて必要な情報のみを送受信したいから、送信側は右旋偏波か左旋偏波のどちらかに限定して送信し、受信側もそれに合わせた最適な受信アンテナを選ぶことになる。一方、加熱の分野では、指向性を有する受信アンテナの代わりに特に指向性のない食品などの被加熱物がマイクロ波を受けるので、マイクロ波が被加熱物全体に均等に当たることのみが重要となる。よって加熱の分野では右旋偏波と左旋偏波が混在しても問題はないが、逆に被加熱物の置き位置や形状によって不均等な分布になるのをできるだけ防ぐ必要がある。たとえば図4のように単一の開口129だけしかない場合、被加熱物を開口129の真上に置くと良いが、前後あるいは左右にずらして置くと、どうしても開口129に近い部位が加熱されやすく、遠い部位は加熱されにくく、結果として加熱ムラが生じてしまう。よって円偏波開口を複数にするほうが望ましい。本実施の形態では、図2のように、六つの開口105を加熱室に対称にバランスよく配置しているのは前述の通りである。
ここで図5、図6を用いて定在波安定手段について説明する。
図5は図3で説明した導波管104に、定在波安定手段134,135を配置したものである。定在波安定手段134,135は円筒形状でアルミやステンレスなどの導電性材料からなり、導波管104のH面126の幅方向の中央に溶接あるいはビス留めされるものである。いわゆる整合素子として知られるスタブチューナーなどとよく似た構成であり、形(特に高さ)と位置を微調整することで、定在波の節を確定させつつ整合もできるというような、二つの機能を併せ持つことも可能と思われる。図5では定在波安定手段134のほうが定在波安定手段135よりも高さが高い例を示している。
図6は他の定在波安定手段の例で、別部品ではなく導波管104のH面をプレス等によりしぼって、導波管104の内部に突出させた半球状の定在波安定手段136の構成例である。この場合は定在波安定手段136を導波管材料で形成できるので、別部品が不要となる効果がある。
以下に、本実施の形態における作用、効果を説明する。
本実施の形態の電子レンジ101は、被加熱物を収納する加熱室102と、マイクロ波を発生させるマイクロ波発生手段としてのマグネトロン103と、マイクロ波を伝送する導波管104と、導波管104から加熱室102内にマイクロ波を放射する複数のマイクロ波放射部としての開口105とを有し、導波管104内には定在波を生じ、複数の開口105は、導波管104の伝送方向に管内波長の略1/2の整数倍の間隔で配置する構成としている。これにより、導波管104内の定在波は伝送方向に管内波長の1/2毎に腹(最大の振幅を生じる部位)や節(振幅をほとんど生じない部位)を繰り返しているので、複数の開口105を管内波長の略1/2の整数倍の間隔で配置することで、複数の開口105に同じ振幅の定在波を対向させることができ、その結果、それぞれの開口105から同等量のマイクロ波を加熱室102内に向けて放射させることができるため、複数の開
口105を並べるだけで駆動部を用いなくても加熱室102内の被加熱物を均一に加熱することができる。
また、本実施の形態の電子レンジ101は、導波管104内の定在波位置を安定させるための定在波安定手段112を有する構成としている。これにより、一般に開口105が増えると導波管104内のマイクロ波が外部へ放射されやすくなり、マイクロ波が次々と放射されることで導波管104内の定在波を維持しにくくなり定在波の状態が不安定になっていき、その結果それぞれの開口105に対向するマイクロ波の位相がシフトして振幅も変動してしまうことが考えられるが、定在波安定手段112を有することで定在波の乱れを抑制し、複数の開口105に同じ振幅の定在波(図2の場合は定在波の腹)を対向させることができ、それぞれの開口105から同等量のマイクロ波を加熱室102内に向けて放射させることができるため、複数の開口105を並べるだけで駆動部を用いなくても加熱室102内の被加熱物を均一に加熱することができる。
また、本実施の形態の電子レンジ101は、定在波安定手段112は、導波管104内に定在波の節を生じさせる構成とし、導波管104の終端部111まで伝送方向に管内波長の略1/2の整数倍の距離に配置する構成としている。これにより、元々導波管104の終端部111は常に電界が0のため定在波の節になるのに加えて、管内定在波が生じるときには終端部111から管内波長の1/2の整数倍毎に節を繰り返すはずであるが、定在波安定手段112を導波管104の終端部111から管内波長の略1/2の整数倍の距離に配置することで確実に節を形成させることができ、定在波の乱れを抑制し、複数の開口105に同じ振幅の定在波を対向させることができ、それぞれの開口105から同等量のマイクロ波を加熱室102内に向けて放射させることができるため、複数の開口105を並べるだけで駆動部を用いなくても加熱室102内の被加熱物を均一に加熱することができる。
また、本実施の形態の電子レンジ101は、定在波安定手段112は複数とし、伝送方向に管内波長の略1/2の整数倍の間隔で配置する構成としている。これにより、一般に管内定在波が生じるときには管内波長の1/2の整数倍毎に同じ振幅が繰り返されるはずであるが、定在波安定手段112を複数として伝送方向に管内波長の略1/2の整数倍の間隔で配置することで確実に管内定在波の周期性を持たせることができ、定在波の乱れを抑制し、複数の開口105に同じ振幅の定在波を対向させることができ、それぞれの開口105から同等量のマイクロ波を加熱室102内に向けて放射させることができるため、複数の開口105を並べるだけで駆動部を用いなくても加熱室内の被加熱物を均一に加熱することができる。
また、本実施の形態の電子レンジ101は、複数の開口105と複数の定在波安定手段112を交互に配置する構成としている。これにより、開口105と定在波安定手段112はそれぞれ周期が同じであるものの、導波管104内の定在波からみた位相が異なる位置に配置することになり、定在波安定手段112を開口105から離すことができ、たとえば互いに近すぎるがゆえに定在波安定手段112が開口105からの放射を妨げるなどの問題が起こりにくい。また定在波安定手段112が導波管104内に定在波の節を生じさせる構成とすると、それぞれ節となる二つの定在波安定手段112の間に配置される開口105は腹になりやすく、実際本実施の形態では図2(b)のように腹を選んでいるので、定在波の中でも振幅が最も大きな腹の位相で開口105に対向することができ、開口105からの放射量を高めることができる。よってそれぞれの開口105から十分な放射量を確保しつつ同等量を放射でき、想定通りに複数の開口105を並べるだけで駆動部を用いなくても加熱室102内の被加熱物を均一に加熱することができる。
また、本実施の形態の電子レンジ101は、複数の開口105は、導波管104の幅方
向の中央(管軸)108にかからない開口で構成し、伝送方向に管内波長の略1/2の間隔で、管軸108の両側に配置する構成としている。これにより、伝送方向には、同一の振幅が得られる最小ピッチで開口を配置することができ、最も数多く配置することができるとともに、幅方向にも複数の配置として、より多数の開口を構成することができる。導波管104の幅方向については、最も一般的なTE10モードの導波管104において、導波管104の幅方向の中央(管軸)108で電界が最大、かつ両端で電界が0となり、管軸108に対して対称な特性を持つので、開口を管軸108の両側に配置すると互いに同等量のマイクロ波を放射しやすい関係にある。よって本発明の構成により、伝送方向にも幅方向にも多数の同等量を放射できる開口105を有することになり、加熱室102内に向けて広範囲に同等量のマイクロ波を放射させることができるため、複数の開口105を並べるだけで駆動部を用いなくても加熱室内の被加熱物を均一に加熱することができる。
また、本実施の形態の電子レンジ101は、開口105は、円偏波を放射する構成としている。これにより、開口105を中心として円偏波特有の360度全方向に回転する電界を発生させ、中心から渦を巻くようにマイクロ波が放射され、円周方向を均一に加熱することができる。よって、複数の開口105から円偏波を放射することで加熱室102全体に対しても均一にマイクロ波を放射でき、複数の開口105を並べるだけで駆動部を用いなくても加熱室102内の被加熱物を均一に加熱することができる。
さらに、本実施の形態の電子レンジ101は、円偏波を放射する開口105は、二つの長孔が交差する略X字状の構成としている。これにより、簡単な構成で確実に導波管から円偏波を放射することができる。
なお、従来の特許文献4には図13のように複数の長方スリット137、138、139、140を波長の1/4の間隔で配列し、互いに相違する位相で放射させる例が示されている。図13によれば、まず隣接する長方スリット137と長方スリット138はそれぞれ正弦波のピーク(腹)と正弦波の0(節)の関係であり、また隣接する長方スリット139と長方スリット140もそれぞれ正弦波のピーク(腹)と正弦波の0(節)の関係であり、さらに隣接すると言えるのかどうか微妙ではあるが長方スリット138と長方スリット139を見ても正弦波の0(節)と正弦波のピーク(腹)の関係であり、つまり隣接する長方スリットがすべて振幅の異なる腹と節の関係にある。それに対して本実施の形態においては、複数の開口105をすべて管内定在波の腹の位置に配置しており、いずれの開口も十分な放射量を確保しつつ同等量を放射することができ、駆動部を用いなくても加熱室内にマイクロ波を均一に放射することができ、被加熱物を均一に加熱することができる。
なお、本実施の形態において、開口105あるいは定在波安定手段112の間隔を論じる場合、導波管104の伝送方向に管内波長λgの略1/2という表現を用いているが、管内波長λgの略1/2というのは、ある程度の範囲を許容できるはずである。導波管内のマイクロ波は管内波長λgになっているので、管内波長λgの1/8程度のずれなら大きな変化のない許容範囲と考える。なぜならば、正弦波で考えた時に、波長の1/4ずれると、最大あるいは最小が0に、0が最大あるいは最小にまで変化することになり、大きな変化と考えられる。しかしその半分に相当する、波長の1/8程度なら大小関係の入れ替わりはほとんど無く、同じ傾向が維持されると考えられるからである。管内波長λgはλg=λ0/√(1−(λ0/(2×a))^2)であり、自由空間の波長λ0は前述の通り120〜125mm、本実施の形態の導波管の幅a=100mmとした場合、管内波長λgは150mm(2.5GHz)から160mm(2.4GHz)となり、その1/8は、18.75〜20mmである。よって伝送方向に管内波長λgの略1/2というのは、丁度管内波長λgの1/2(≒75〜80mm)を基準として、管内波長λgの1/
8のさらに1/2のずれまでを許容範囲とする。具体的には、ずれの許容範囲は9.375〜10mmである。よってずれの許容範囲を考慮すると、最小65mm〜最大90mmとなる。
なお、本実施の形態のように導波管の伝送方向に関する開口間の距離を論じる場合、特に断りが無い場合はそれぞれの開口のセンターを導波管壁面に沿って結ぶ直線距離のうちの伝送方向成分のみを考えるものとし、センターの位置は開口の重心位置とする。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2におけるマイクロ波加熱装置の説明図である。図7(a)は上から見た要部断面図、図7(b)は正面から見た要部断面図である。前述の実施の形態1と同等の構成や機能については、発明のポイントでないものは説明を省略する。
マグネトロン201から放射されたマイクロ波を加熱室202に導くL字状に曲げられた導波管203と、導波管203内のマイクロ波を加熱室202内に放射するマイクロ波放射部として導波管203の上面に設けた開口204と、食品(図示せず)を載置する載置台208とを有している。空間209は、開口204と載置台208との間に一定の距離を確保するために加熱室202の底面210の中央部分を下方に突出させ、載置台208を空間209の上部にパテやパッキン等を使って固着することにより、開口204が露出しないように塞いでいる。このとき、載置台208は底面210より幾分小さい。
開口204は導波管203の幅方向の中央(管軸)216にかからず、管軸216からみて片側にのみ配置する構成である。また管軸216ではなく、二つの開口204の重心を結ぶライン217が、加熱室202の底面210および載置台208の前後方向の中心線に一致するように接続している。これにより開口204は、加熱室202の底面210および載置台208の前後方向に対して対称な配置となる。また開口204は伝送方向には丁度管内波長の一波長(λg)分離れた構成で、それぞれ管内定在波の腹に配置している。また管内定在波を安定させるため、導波管の終端部218から管内波長の略3/2だけ離れた位置に定在波安定手段219を有することで管内定在波の節を固定する構成であり、二つの開口204の中央と、導波管の終端部218と定在波安定手段219の中央が、それぞれ加熱室202の底面210および載置台208の左右方向の中心線220に一致するように接続している。これにより開口204は、加熱室202の底面210および載置台208の左右方向に対しても対称な配置となる。
開口204は、長孔を交差させたX字状の形状により円偏波を放射できる開口とし、導波管203のセンター(管軸)216にはかからないように配置している。また開口204は、加熱室202の左右方向には2個あるものの前後方向には一個しかないために、加熱室202の前後方向の均一化ができにくい構成である。よって本実施の形態では開口204の交差角度を直交させるのではなく、図7(a)のように傾斜させる構成としている。このように傾斜させると、前後方向に広がりを持つ楕円偏波になり、前後方向の均一化が図れる。
以上の構成をもとに動作を説明する。マグネトロン201から放射されたマイクロ波は、導波管203内で定在波となり、ともに管内定在波の腹位置に配置された開口204から加熱室202内にやや前後方向への広がりを持った楕円偏波として放射される。
以下に、本実施の形態における作用、効果を説明する。
本実施の形態のマイクロ波加熱装置は、複数のマイクロ波放射部の開口204は、導波管203の幅方向の中央(管軸)216にかからない開口で構成し、伝送方向に管内波長
の略1/2の偶数倍の間隔で、管軸216の少なくとも片側に配置する構成としている。これにより、定在波は管内波長の1/2毎に同じ振幅で向きが逆になるが、管内波長の1/2の偶数倍の間隔だと向きも同じになるので、それぞれの開口は、定在波の振幅が同じだけではなく、向きも同じになる位置に配置されることになる。よって複数のマイクロ波放射部の開口204から、加熱室202内に同時に同じ向きのマイクロ波を放射することができ、向きが逆になることで互いに打消し合うようなこと(干渉)は起こりにくいので、想定通りに複数のマイクロ波放射部の開口204を並べるだけで駆動部を用いなくても加熱室202内の被加熱物を均一に加熱することができる。
(実施の形態3)
図8は、本発明の実施の形態3におけるマイクロ波加熱装置の説明図である。図8(a)は上から見た要部断面図、図8(b)は正面から見た要部断面図である。前述の実施の形態と同等の構成や機能については、発明のポイントでないものは説明を省略する。
マグネトロン301から放射されたマイクロ波を加熱室302に導くL字状に曲げられた導波管303と、導波管203内のマイクロ波を加熱室202内に放射するマイクロ波放射部として導波管303の上面に設けた開口304と、食品(図示せず)を載置する載置台308とを有している。
開口304は導波管303の幅方向の中央(管軸)316にかからず、管軸316からみて両側に交互に配置する構成である。また管軸316が、加熱室302の底面310および載置台308の前後方向の中心線に一致するように接続している。これにより開口304は、加熱室302の底面310および載置台308の前後方向に対して対称な配置となる。また開口304は伝送方向には管内波長の1/2の間隔で配置された構成で、それぞれ管内定在波の腹に配置している。
また本実施の形態では、管内定在波を安定させるため、導波管の長さを最適化している。導波管の終端部317は電界が0のため必ず定在波の節になるのに対し、マグネトロン301の放射アンテナ312はマイクロ波の発生源のため腹になりやすい。よって放射アンテナ312から終端部317までの長さ(L1+L2)を管内波長の略1/4の奇数倍に選ぶことで、放射アンテナ312が腹かつ終端部317が節となるような定在波が安定的に起こりやすくなる。また、三つの開口304の中央を加熱室302の底面310および載置台308の左右方向の中心線320に一致するように接続している。これにより開口304は、加熱室302の底面310および載置台308の左右方向に対しても対称な配置となる。
以下に、本実施の形態における作用、効果を説明する。
本実施の形態のマイクロ波加熱装置は、複数の開口304は、導波管303の幅方向の中央(管軸)にかからない開口で構成し、伝送方向に管内波長の略1/2の奇数倍の間隔で、管軸316の両側に交互に配置する構成としている。これにより、管軸316に対して奥側(図8(a)の上側)に着目すると、伝送方向に管内波長の略1/2の偶数倍の間隔となり、実施の形態2と同様の構成と考えられる。それに加えて管軸316を挟んだ反対側(図8(a)の下側)には加熱室の左右方向の中心線320を通る開口も存在する。実施の形態2ではいかにも開口間の距離が広すぎて中央が弱くなりそうに見えたが、本実施の形態では管軸316の両側で互いに補完する関係となる。この場合は管軸316を挟んで両側の開口間の干渉が懸念されるが、隣接する開口間の距離は、伝送方向には管内波長の略1/2の奇数倍の間隔ではあるものの、互いに管軸316にはかからない開口であるため幅方向にも一定程度の距離(おおよそ導波管の幅の半分程度の距離)をもつので、開口間の直線距離としては結構離れた位置となり、干渉が起こりにくい配置とすることが
できる。よって想定通りに複数の開口304を並べるだけで駆動部を用いなくても加熱室302内の被加熱物を均一に加熱することができる。
なお、管軸をはさんで反対側に配置した円偏波開口は互いに回転方向が逆となり、左旋円偏波と右旋円偏波の関係になるので、加熱室302内で複雑に絡み合ってより均一に加熱できる可能性が考えられる。
(実施の形態4)
図9は、本発明の実施の形態4におけるマイクロ波加熱装置の開口形状を説明する平面図である。
特に、マイクロ波放射部として円偏波を放射する開口の形状について、少なくとも2本以上のスリットにより構成される開口について述べる。開口411〜417のように、2本以上のスリットにより構成されており、このうちの少なくとも1本のスリットの長辺をマイクロ波の伝送方向(矢線418)に対して傾いた形状となっていれば良い。よって、開口415および開口416のように交差していない形状や、開口414のように3本のスリットにより構成されている形状でも良い。
なお、2本のスリットにより構成されている開口の最良な形状の条件としては以下の3点が挙げられる。
1点目は、各スリットの長辺の長さは導波管419内の管内波長λgの約1/4以上であることである。
2点目は、2本のスリットはお互いに直交していることおよび伝送方向418に対して各スリットの長辺が45°傾いていることである。
3点目は、導波管419の伝送方向418に平行かつ開口の中心を通る直線を軸として考えた時に、電界の分布が軸対称とならないことである。例えば、TE10モードでマイクロ波を伝送している場合においては、導波管419の幅方向420の中心線となる管軸421を対称軸として電界が対称に分布しているので、開口の形状が管軸421に対して軸対称とならないように(すなわち開口の中心が管軸421上にこないように)配置することが最良の条件となる。
また、図9には長孔が直交するものばかりを示したが、実施の形態2の図7に示したように、長孔を直交させずに傾斜させて構成することによりX字が押しつぶされたような形状とした場合でも、真円から変形し楕円となるものの、円偏波を放射することができ、円偏波開口の長孔を小さくすることなく中心をより導波管の幅方向の端部に寄せることができる。この場合は、主に導波管の幅方向にマイクロ波をさらに広げることができる。
また、図9の開口413のようなL字型、開口415のようなT字型の構成にすることで、特許文献2のように離して配置するときにも応用できる可能性がある。特許文献2によれば図13(b)のように、二つのスリットは直交関係でなくても30度程度なら傾けても良いとも示されている。
また、長孔とは言うものの、長方形に限定されるものではない。開口のコーナー部にRをつけるとか楕円状にするなどしても円偏波を発生することも可能である。基本的な円偏波開口の考え方としては、一方向に長めでその直角方向には短めである長細い形状のものを二つ組み合わせればよいと推察される。
以上のように、本発明のマイクロ波加熱装置は、マイクロ波を被加熱物に均一に照射することができるので、食品の加熱加工や殺菌などを行うマイクロ波加熱装置などに有効に利用することができる。
101 電子レンジ(マイクロ波加熱装置)
102,128,202,302 加熱室
103,201,301 マグネトロン(マイクロ波発生手段)
104,130,203,303,419 導波管
105,129,204,304,411,412,413,414,415,416,417 開口
108,216,316,421 幅方向の中央(管軸)
111,131,218,317 終端部
112,134,135,136,219 定在波安定手段

Claims (10)

  1. 被加熱物を収納する加熱室と、
    マイクロ波を発生させるマイクロ波発生手段と、
    マイクロ波を伝送する導波管と、
    前記導波管から前記加熱室内にマイクロ波を放射する複数のマイクロ波放射部とを有し、前記導波管内には定在波を生じ、前記複数のマイクロ波放射部は、前記導波管の伝送方向に管内波長の略1/2の整数倍の間隔で配置する構成としたマイクロ波加熱装置。
  2. 導波管内の定在波位置を安定させるための定在波安定手段を有する構成とした請求項1記載のマイクロ波加熱装置。
  3. 定在波安定手段は、導波管内に定在波の節を生じさせる構成とし、導波管の終端部まで伝送方向に管内波長の略1/2の整数倍の距離に配置する構成とした請求項2記載のマイクロ波加熱装置。
  4. 定在波安定手段は複数とし、伝送方向に管内波長の略1/2の整数倍の間隔で配置する構成とした請求項2または3記載のマイクロ波加熱装置。
  5. 複数のマイクロ波放射部と複数の定在波安定手段を交互に配置する構成とした請求項4記載のマイクロ波加熱装置。
  6. 複数のマイクロ波放射部は、導波管の幅方向の中央(管軸)にかからない開口で構成し、伝送方向に管内波長の略1/2の間隔で、管軸の両側に配置する構成とした請求項1ないし5のいずれか一項に記載のマイクロ波加熱装置。
  7. 複数のマイクロ波放射部は、導波管の幅方向の中央(管軸)にかからない開口で構成し、伝送方向に管内波長の略1/2の偶数倍の間隔で、管軸の少なくとも片側に配置する構成とした請求項1ないし5のいずれか一項に記載のマイクロ波加熱装置。
  8. 複数のマイクロ波放射部は、導波管の幅方向の中央(管軸)にかからない開口で構成し、伝送方向に管内波長の略1/2の奇数倍の間隔で、管軸の両側に交互に配置する構成とした請求項1ないし5のいずれか一項に記載のマイクロ波加熱装置。
  9. マイクロ波放射部は、円偏波を放射する構成とした請求項1ないし8のいずれか一項に記載のマイクロ波加熱装置。
  10. 円偏波を放射するマイクロ波放射部は、二つの長孔が交差する略X字状の構成とした請求項9記載のマイクロ波加熱装置。
JP2012170761A 2012-08-01 2012-08-01 マイクロ波加熱装置 Pending JP2014032744A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012170761A JP2014032744A (ja) 2012-08-01 2012-08-01 マイクロ波加熱装置
CN201310330410.8A CN103582199B (zh) 2012-08-01 2013-08-01 微波加热装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012170761A JP2014032744A (ja) 2012-08-01 2012-08-01 マイクロ波加熱装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014032744A true JP2014032744A (ja) 2014-02-20

Family

ID=50052830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012170761A Pending JP2014032744A (ja) 2012-08-01 2012-08-01 マイクロ波加熱装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2014032744A (ja)
CN (1) CN103582199B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020521275A (ja) * 2017-05-03 2020-07-16 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated 半導体処理中のマイクロ波空洞における均一の熱分布のための方法および装置
CN113038650A (zh) * 2021-04-14 2021-06-25 西华师范大学 一种微波加热装置以及微波发射控制电路

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014116175A (ja) * 2012-12-10 2014-06-26 Panasonic Corp マイクロ波加熱装置
JP2014135123A (ja) * 2013-01-08 2014-07-24 Panasonic Corp マイクロ波加熱装置
JP2015195175A (ja) * 2014-03-25 2015-11-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 マイクロ波処理装置
CN109548214B (zh) * 2018-12-20 2022-02-25 广东美的厨房电器制造有限公司 微波炉
CN113076668B (zh) * 2021-03-23 2023-06-30 四川大学 一种降空间尺度差实现电磁场加速计算的方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58175284A (ja) * 1982-04-06 1983-10-14 株式会社日立ホームテック 高周波加熱装置
JPS59198697A (ja) * 1983-04-25 1984-11-10 松下電器産業株式会社 高周波加熱装置
JPH10284246A (ja) * 1997-04-03 1998-10-23 Samsung Electron Co Ltd 電子レンジ
WO2012073451A1 (ja) * 2010-11-29 2012-06-07 パナソニック株式会社 マイクロ波加熱装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59192295U (ja) * 1983-06-09 1984-12-20 大阪ガスエンジニアリング株式会社 マイクロ波加熱装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58175284A (ja) * 1982-04-06 1983-10-14 株式会社日立ホームテック 高周波加熱装置
JPS59198697A (ja) * 1983-04-25 1984-11-10 松下電器産業株式会社 高周波加熱装置
JPH10284246A (ja) * 1997-04-03 1998-10-23 Samsung Electron Co Ltd 電子レンジ
WO2012073451A1 (ja) * 2010-11-29 2012-06-07 パナソニック株式会社 マイクロ波加熱装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020521275A (ja) * 2017-05-03 2020-07-16 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated 半導体処理中のマイクロ波空洞における均一の熱分布のための方法および装置
CN113038650A (zh) * 2021-04-14 2021-06-25 西华师范大学 一种微波加热装置以及微波发射控制电路
CN113038650B (zh) * 2021-04-14 2022-09-06 西华师范大学 一种微波加热装置以及微波发射控制电路

Also Published As

Publication number Publication date
CN103582199B (zh) 2017-07-28
CN103582199A (zh) 2014-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10045403B2 (en) Microwave heating device
WO2013171990A1 (ja) マイクロ波加熱装置
JP2014032744A (ja) マイクロ波加熱装置
JP6660571B2 (ja) マイクロ波加熱装置
JP2014135123A (ja) マイクロ波加熱装置
WO2013018358A1 (ja) マイクロ波加熱装置
JP5816820B2 (ja) マイクロ波加熱装置
JP6528088B2 (ja) マイクロ波加熱装置
JP2013218904A (ja) マイクロ波加熱装置
JP6273598B2 (ja) マイクロ波加熱装置
JP6179814B2 (ja) マイクロ波加熱装置
WO2013001787A1 (ja) マイクロ波加熱装置
JP2015015225A (ja) マイクロ波加熱装置
JP2014229532A (ja) マイクロ波加熱装置
WO2016103588A1 (ja) マイクロ波加熱装置
JP2014120416A (ja) マイクロ波加熱装置
WO2016103586A1 (ja) マイクロ波加熱装置
JP2013125670A (ja) マイクロ波加熱装置
JP2014089942A (ja) マイクロ波加熱装置
JP2014116175A (ja) マイクロ波加熱装置
JP2013191349A (ja) マイクロ波加熱装置
RU2145155C1 (ru) Микроволновая печь
WO2016103585A1 (ja) マイクロ波加熱装置
JP2014067696A (ja) マイクロ波加熱装置
JP2014160632A (ja) マイクロ波加熱装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140312

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20140414

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140819

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141014

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20141106

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20141125