JP2014032584A - 部品置換のための情報処理方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路図の部品を適切に置換できるようにする。
【解決手段】ユーザから置換前部品と置換後部品との指定を受け付けて(ステップS1)、ピン番号の表現方法が一致しているか判断し(ステップS3)、ピン番号の表現方法が一致している場合には、通常の自動置換処理を実施し(ステップS5)、ピン番号の表現方法が不一致である場合には、置換前部品を特定し、置換前部品の配置、サイズに従ってワークレイヤを生成し(ステップS7)、置換後部品のシンボルのサイズ、回転角度をワークレイヤに合わせて仮配置し(ステップS9)、置換前部品と置換後部品とのピン番号の対応付けを実施し(ステップS11)、関連付けの修正を行うか否かを判断し(ステップS13)、関連付け解除を行う部品についてのワークレイヤ名を変更し(ステップS15)、対応付けデータに従って、選択されたワークレイヤ上の置換後部品と置換前部品との置換を行う。
【選択図】図8

Description

本技術は、回路設計の支援技術に関する。
回路CAD(Computer-Aided Design)システムにおいて、既に生成されている回路図における部品変更を行う場合、当該回路CADシステムにおける自動置換機能を用いる場合が多い。例えば、図1に示すような部品種別「AAA」という部品を、図2に示すような部品種別「BBB」という部品に置換する場合、部品シンボルのライブラリに登録されている部品の基準点(×印)を一致させるように置換してしまうと問題がある。図1及び図2の場合には、ダイオードであるから部品の向きに意味があるが、図3に示すように、基準点を一致させるように置換してしまうと、置換後には部品の向きが逆になってしまい、正しい部品の置換が行われない。
このため、図4で示すように、基本的にはピン番号が一致する方向で部品を自動的に置換することが行われている。図4の例では、置換前の部品の1番ピンと置換後の部品の1番ピンとの組み合わせ、置換前の部品の2番ピンと置換後の部品の2番ピンとの組み合わせとが同じ方向を向くように置換する例を示している。このようにすれば、部品の置換前後で、回路の意味は変更されない。
しかしながら、回路CADシステムにおける回路ライブラリの作成者によってピン番号の表現方法が異なる場合がある。例えば、ダイオードについて図1に示すような1番及び2番といったようにピン番号を付与している場合もあれば、図5に示すように、アノードAとカソードKといったような機能名でピン番号を付与している場合もある。
このようにピン番号の表現方法が異なる場合には、「ピン番号が一致する」という条件で置換することができないため、図6に示すように、人間が、置換前の部品の1番ピンと置換後の部品のAピンとの組み合わせと、2番ピンとKピンとの組み合わせとが、同じ方向を向くように1つずつ指示することになる。
特開平8−180079号公報 特開平6−60156号公報 特開平2008−140304号公報
従って、本技術の目的は、回路図の部品を効率的に置換できるようにする技術を提供することである。
本技術の情報処理方法は、(A)複数の部品を含む回路図のデータに含まれる、第1の種別の第1の部品を第2の種別の第2の部品に置換する指示を受け付けた場合、回路図のデータに含まれる前記第1の部品を特定し、(B)特定された第1の部品の各々について、前記第2の部品を配置するためのレイヤを生成し、(C)第1の部品のピンと第2の部品のピンとの対応付けを取得し、(D)当該対応付けに従って各レイヤに配置された第2の部品を回路図のデータにおける第1の部品と置換する処理を含む。
回路図の部品を効率的に置換できるようになる。
図1は、回路図の部品の一例を示す図である。 図2は、置換後の部品の一例を示す図である。 図3は、基準点に基づく部品の置換を説明するための図である。 図4は、ピン番号に基づく部品の置換を説明するための図である。 図5は、置換後の部品の他例を示す図である。 図6は、ピン番号に基づく部品の置換ができない例を示す図である。 図7は、本技術の実施の形態に係るCAD装置の構成例を示す図である。 図8は、本実施の形態に係る処理フローを示す図である。 図9は、部品指定画面の一例を示す図である。 図10は、部品記憶部に格納されるデータの一例を示す図である。 図11は、シンボル記憶部に格納されるデータの一例を示す図である。 図12は、ワークレイヤへの置換後部品の仮配置について説明するための図である。 図13は、生成されたワークレイヤを模式的に示す図である。 図14は、ワークレイヤ管理テーブルの一例を示す図である。 図15は、生成されたワークレイヤを模式的に示す図である。 図16は、ワークレイヤの関連付けを説明するための図である。 図17は、ピンの対応付けの一例を示す図である。 図18は、置換後部品と置換前部品の重ね合わせの一例を示す図である。 図19は、ピン対応付けの他の例を示す図である。 図20は、置換後部品と置換前部品の重ね合わせの一例を示す図である。 図21は、ピン番号対応付けテーブルの一例を示す図である。 図22は、関連付け解除について説明するための図である。 図23は、関連付け解除について説明するための図である。 図24は、関連付け解除について説明するための図である。 図25は、本実施の形態に係る処理フローを示す図である。 図26は、置換処理を説明するための図である。 図27は、置換処理を説明するための図である。 図28は、置換後における部品記憶部に格納されるデータの一例を示す図である。 図29は、置換処理を説明するための図である。 図30は、コンピュータの機能ブロック図である。
図7に、本技術の実施の形態に係るCAD装置の構成例を示す。本実施の形態に係るCAD装置100は、制御部110と、記憶部120と、入力部130と、表示部140とを有する。制御部110は、レイヤ編集部111と、シンボル編集部112と、置換処理部113と、対応付け処理部114とを有する。また、記憶部120は、部品記憶部121と、シンボル記憶部122と、レイヤ記憶部123と、対応付け記憶部124とを含む。
レイヤ編集部111は、本実施の形態で用いられるワークレイヤについてのデータを生成する。また、対応付け処理部114は、置換前の部品のピンと置換後の部品のピンとの対応付けを特定する。また、シンボル編集部112は、ピンの対応付けに従って置換後の部品のシンボルを置換前の部品のシンボルに合わせて処理してワークレイヤに配置する処理を実施する。置換処理部113は、ワークレイヤに配置されている置換後部品と回路図における置換前部品とを置換する処理を実施する。
シンボル記憶部122は、各部品についてのシンボルのデータを格納している。部品記憶部121は、回路図に含まれる部品のデータを格納する。レイヤ記憶部123は、以下で説明するワークレイヤについてのデータを格納する。対応付け記憶部124は、置換前部品のピン番号と置換後部品のピン番号との対応付けについてのデータを格納する。
次に、図8乃至図29を用いて本実施の形態に係るCAD装置100の処理内容について説明する。
まず、制御部110は、入力部130から入力された部品置換指示に応じて、例えば図9に示すような部品指定画面を表示部140に表示させ、ユーザから置換前部品と置換後部品との指定を受け付ける(図8:ステップS1)。図9の例では、置換前部品の種別が「AAA」であり、置換後部品の種別が「BBB」であると指定されたものとする。
そうすると、制御部110は、シンボル記憶部122に格納されている置換前部品「AAA」のシンボルのデータ(ピン番号のデータを含む)と置換後部品「BBB」のシンボルのデータ(ピン番号のデータを含む)とから、ピン番号の表現方法が一致しているか判断する(ステップS3)。ピン番号の表現方法が一致している場合には、制御部110は、通常の自動置換処理を実施する(ステップS5)。すなわち、置換前部品と置換後部品のピン番号が一致するように置換後部品のシンボルを回転させる処理などを実施して、置換前部品を置換後部品に置換を行う。そして処理は端子Aを介して終了する。なお、この処理は、従来と同様であるから、説明を省略する。
一方、ピン番号の表現方法が不一致である場合には、レイヤ編集部111は、部品記憶部121に格納された回路図に含まれる部品のデータとシンボル記憶部122に格納されている置換前部品のサイズのデータとを用いて、各置換前部品を特定し、当該各置換前部品の配置及びサイズに従ってワークレイヤを生成し、当該ワークレイヤのデータをレイヤ記憶部123に格納する(ステップS7)。
より具体的には、レイヤ編集部111は、部品記憶部121から、例えば図10に示すようなデータを抽出することで、各置換前部品を特定する。図10の例では、部品名と、部品種別と、シート番号と、回転角度と、座標とが、各部品について含まれている。本実施の形態では、部品種別「AAA」についてのデータを抽出する。また、レイヤ編集部111は、シンボル記憶部122から、図11に示すような、部品種別とシンボル領域(サイズ)とを含むデータを読み出す。なお、シンボル記憶部122には、これに加えてシンボルのイメージと各ピンのピン番号のデータとが格納されている。各ピンの座標データをも保持している場合もある。
そうすると、図12に示すように、例えば左下の原点から、各置換前部品の座標(x,y)に相当する位置を基準点とし、シンボル領域(サイズ)(a,b)とで特定される形状のワークレイヤを生成する。なお、回転角度が設定されている場合には、ワークレイヤは、基準点を中心にその回転角度だけ回転させられる。
各置換前部品に対応して生成されるワークレイヤを模式的に示すと図13のようになる。この例では置換前部品であるダイオードに対応してシート:001についてワークレイヤWL001が生成され、シート:005についてワークレイヤWL002が生成され、シート:025についてワークレイヤWL003が生成される。
そして、レイヤ記憶部123には、図14のようなワークレイヤ管理テーブルが格納される。図14の例では、特定された各置換前部品について、置換前部品に共通のワークレイヤ名と、代表フラグと、シート番号と、座標と、回転角度と、サイズとが格納されるようになっている。図14の例では、ワークレイヤ名は「LAYER_AAA」で共通であり、シート番号「001」についてのワークレイヤのデータと、シート番号「005」についてのワークレイヤのデータとが示されている。座標値、回転角度と、サイズとは図10及び図11に示したとおりである。代表フラグは、以下の処理で設定される。ここでは、回路図は複数のシートにわたっているような例を示しているが、必ずしも複数のシートでなくても良い。
本実施の形態では、ワークレイヤ管理テーブルに、同一のワークレイヤ名を登録することで、各ワークレイヤが関連付けられる。
模式的に示すと、図15に示すように各シートにおける種別「AAA」の各置換前部品にワークレイヤWLが生成されると、図16に示されるように同一のワークレイヤ名「AAA」を付与することによって、関連付けXが形成されることになる。
また、シンボル編集部112は、置換後部品のシンボルのデータをシンボル記憶部122から読み出して、置換後部品のシンボルのサイズを、各ワークレイヤのサイズに拡大又は縮小し、変換後部品のシンボルの回転角度を、各ワークレイヤの回転角度になるように回転させて、各ワークレイヤ上に仮配置する(ステップS9)。本ステップは、このタイミングでなく、置換の直前に行うようにしても良い。
次に、対応付け処理部114は、置換前部品と置換後部品とのピン番号の対応付けを実施する(ステップS11)。このステップでは、ユーザが、置換前部品を1つ選択して、当該置換前部品と当該置換前部品についてのワークレイヤ上の置換後部品とを表示して、対応付けについての入力を行う。例えば、図17に示すように、置換前部品のピン番号「1」のピンと置換後部品のピン番号「A」のピンとを対応付け、置換前部品のピン番号「2」のピンと置換後部品のピン番号「K」のピンとを対応付ける場合には、既に置換後部品の向きが置換前部品の向きにあっているので、そのまま対応付けの指示を入力部130から行う。対応付け処理部114は、ユーザが選択した置換前部品に対応するワークレイヤについては代表フラグをセットする。但し、他のワークレイヤを代表ワークレイヤに選択して、代表フラグをセットするようにしても良い。そして、対応付け処理部114は、そのままワークレイヤ上の置換後部品と置換前部品とを重ね合わせて、同一座標(一定の許容範囲内で一致と判断する)のピン番号を対応付ける。図17の例では、重ね合わせると図18に示すように、上で述べたような対応付けが得られる。
一方、逆の対応付けを行う場合には、ユーザは、入力部130から置換後部品の回転を指示する。そうすると、図19に示すように、対応付け処理部114は、例えば反時計回りに置換後部品を、指示に応じて回転させる。そして、図19の右端の状態で、ユーザは、対応付けの指示を入力部130から行う。そうすると、対応付け処理部114は、そのままワークレイヤ上の置換後部品と置換前部品とを重ね合わせて、同一座標(一定の許容範囲内で一致と判断する)のピン番号を対応付ける。図19の例では、重ね合わせると図20に示すように、置換前部品のピン番号「1」のピンと置換後部品のピン番号「K」のピンとを対応付け、置換前部品のピン番号「2」のピンと置換後部品のピン番号「A」のピンとを対応付けるような対応付けデータが生成される。ここでは、回転を例として説明したが、反転、移動、拡大、縮小などの編集処理を行う場合もある。また、ここで行った編集処理の内容(例えば回転角など)を保持しておき、実際に置換処理を行う前に関連付けられている他のワークレイヤ上の置換後部品のシンボルについて同様の編集処理を実施する。なお、この時点で、シンボル編集部112は、関連付けられているワークレイヤ上の置換後部品のシンボルについて、同様の編集処理を実施しておいても良い。
このようなデータは、対応付け記憶部124において、図21に示すようなピン番号対応付けテーブルに登録される。図21の例では、ワークレイヤ名と、置換前−置換後部品ピンの組み合わせとが格納されるようになっている。図18に示すような対応付けの場合には、「1−A」「2−K」というような置換前−置換後部品ピンの組み合わせがピンの数だけ含まれる。なお、複数種別の部品の置換を同時に行う場合もあるが、ここでは説明を簡単にするために1種類のみ置換する場合を説明している。
そして、制御部110は、ユーザに対して関連付け修正を行うか否かを問うための表示を、表示部140に対して行い、ユーザからの入力を受け付ける。入力部130から入力された修正有り又は修正無しの入力に応じて、制御部110は、関連付けの修正を行うか否かを判断する(ステップS13)。修正無しであれば、処理は端子Bを介して図25の処理に移行する。
一方、関連付けの修正を行う場合には、上で述べたように関連付けはワークレイヤ名によって行われているので、レイヤ編集部111は、関連付け解除を行う部品の選択を表示部140を介してユーザに対して促し、ユーザからの入力を受け付けると、関連付け解除を行う部品についてのワークレイヤ名を変更する(ステップS15)。
図22に模式的に示すように、初期的には同一の種別の置換前部品について生成されたワークレイヤには同じワークレイヤ名「AAA」が付与され、同じワークレイヤ名「AAA」が付与されているワークレイヤWL010乃至013及び100は関連付けがなされている。そうすると、ユーザが代表ワークレイヤWL100について行ったピン番号の対応付けが、図23に模式的に示すように、そのまま同じワークレイヤ名「AAA」を有するワークレイヤWL010乃至W013に適用される。ステップS15で、例えばワークレイヤWL013についての置換前部品を関連付け解除を行うと指定した場合又はワークレイヤWL013を直接指定した場合には、図24に模式的に示すように、ワークレイヤWL013のワークレイヤ名が「AAB」に変更される。この変更後のワークレイヤ名についてはユーザが指定しても良いし、自動的に所定のルール(他のワークレイヤ名と重複しないようにするなど)で変更するようにしても良い。そうすると、ワークレイヤ名「AAA」のワークレイヤとは、関連付け解除がなされることになり、ピン番号の対応付けも、ワークレイヤWL013に対しては適用されなくなる。そして処理は、端子Bを介して図25の処理に移行する。
図25の処理の説明に移行して、置換処理部113は、レイヤ記憶部123におけるワークレイヤ管理テーブルにおいて代表フラグが設定されているワークレイヤと同一のワークレイヤ名を有するワークレイヤを特定する(ステップS17)。
図24のような状態であれば、ワークレイヤWL100が代表フラグが設定されている代表ワークレイヤであるから、このワークレイヤWL100のワークレイヤ名「AAA」と同一のワークレイヤ名を有するワークレイヤWL010乃至WL012を特定する。
そして、置換処理部113は、特定されたワークエリアのうち未処理のワークエリアを1つ選択する(ステップS19)。そして、置換処理部113は、対応付け記憶部124に格納されているピン番号対応付けテーブルから、代表ワークレイヤのワークレイヤ名についてのピン番号の対応付けデータを読み出し、当該対応付けデータに従って、選択されたワークレイヤ上の置換後部品と置換前部品との置換を行う(ステップS21)。ピン番号の対応付けデータからすると図19に示すような置換後部品のシンボルの回転を要する場合には、置換処理部113は、シンボル編集部112に、代表ワークレイヤ上の置換後部品のシンボルに対して行った編集処理と同様に置換後部品のシンボルをワークレイヤ上で回転させた後に、置換を実施する。
例えば、図21に示すように、置換前部品のピン番号「1」と置換後部品のピン番号「A」とが対応付けられ、置換前部品のピン番号「2」と置換後部品のピン番号「K」とが対応付けられている場合には、図26に模式的に示されるような状態が整えられた後、ワークレイヤ上の置換後部品と回路図における置換前部品とを置換する。そうすると、図27に示すように、回路図上では置換後部品が配置され、ワークレイヤ上には置換前部品が配置されることになる。ワークレイヤ自体は、置換を行ってしまえば不要となるので、廃棄しても良い。
また、1回目の置換が部品記憶部121に格納されている部品データ(図10)の例で1行目の部品について処理した場合には、図28に示すように、部品種別が「BBB」に変更される。以下、同様な置換処理を実施すれば、この部品種別を順次「BBB」に変更する。
そして、置換処理部113は、特定されたワークエリアのうち未選択のワークレイヤが存在するか判断し(ステップS23)、未選択のワークレイヤが存在すれば処理はステップS19に戻る。一方、未選択のワークレイヤが存在しない場合には、処理は終了する。
例えば図13に示すような各シートについての部品種別「AAA」の置換前部品について、上で述べた置換処理を実施する場合には、図29中央に示すようなワークレイヤ管理テーブルに基づき、図29下段に示すようなピン番号対応付けテーブルに登録されているピン番号の対応付けデータに従って、ワークレイヤ上の置換後部品と置換前部品を置換すると、図29上段に示すように部品種別「BBB」の置換後部品が回路図に配置されるようになる。
以上のような処理を実施することで、ピン番号の表現方法が異なるような場合においても、効率的に部品置換を行うことができるようになる。
以上本技術の実施の形態を説明したが、本技術はこれに限定されるものではない。例えば、機能ブロック図(図7)は一例であって、必ずしも実際のプログラムモジュール構成と一致しない場合もある。さらに、記憶部の構成も一例であって、同様のデータを保持できれば、記憶部の構成についても変更可能である。
さらに、処理フローについても処理結果が変わらない限り、処理順番を入れ替えたり、並列実施しても良い。
さらに、上ではワークレイヤの関連付けをワークレイヤ名によって行う例を示したが、別途関連付けるべきワークレイヤのリストを生成することで関連付けるなど、他の手法で関連付けを行うようにしても良い。
なお、上で述べたCAD装置100は、コンピュータ装置であって、図30に示すように、メモリ2501とCPU(Central Processing Unit)2503とハードディスク・ドライブ(HDD:Hard Disk Drive)2505と表示装置2509に接続される表示制御部2507とリムーバブル・ディスク2511用のドライブ装置2513と入力装置2515とネットワークに接続するための通信制御部2517とがバス2519で接続されている。オペレーティング・システム(OS:Operating System)及び本実施例における処理を実施するためのアプリケーション・プログラムは、HDD2505に格納されており、CPU2503により実行される際にはHDD2505からメモリ2501に読み出される。CPU2503は、アプリケーション・プログラムの処理内容に応じて表示制御部2507、通信制御部2517、ドライブ装置2513を制御して、所定の動作を行わせる。また、処理途中のデータについては、主としてメモリ2501に格納されるが、HDD2505に格納されるようにしてもよい。本技術の実施例では、上で述べた処理を実施するためのアプリケーション・プログラムはコンピュータ読み取り可能なリムーバブル・ディスク2511に格納されて頒布され、ドライブ装置2513からHDD2505にインストールされる。インターネットなどのネットワーク及び通信制御部2517を経由して、HDD2505にインストールされる場合もある。このようなコンピュータ装置は、上で述べたCPU2503、メモリ2501などのハードウエアとOS及びアプリケーション・プログラムなどのプログラムとが有機的に協働することにより、上で述べたような各種機能を実現する。
以上述べた本実施の形態をまとめると、以下のようになる。
本実施の形態の情報処理方法は、(A)複数の部品を含む回路図のデータに含まれる、第1の種別の第1の部品を第2の種別の第2の部品に置換する指示を受け付けた場合、回路図のデータに含まれる前記第1の部品を特定する処理、(B)特定された第1の部品の各々について、前記第2の部品を配置するためのレイヤを生成する処理、(C)第1の部品のピンと第2の部品のピンとの対応付けを取得する処理、(D)当該対応付けに従って各レイヤに配置された第2の部品を回路図のデータにおける第1の部品と置換する処理を含む。
回路図などの設計データを階層構造で表すのとは異なり、本実施の形態では置換後部品を仮置きするためにレイヤを生成しており、部品の置換後、生成されたレイヤは回路図のデータには含まれない。このようなレイヤを、第1の種別の第1の部品の各々について生成することで、部品のピン番号の表現方法が異なる場合でも、置換処理を効率的に行うことができるようになる。
また、上で述べた生成処理は、レイヤを関連付ける処理を含むようにしても良い。この場合、本情報処理方法は、関連付けられたレイヤのうち、指示に従って関連付けを解除する処理をさらに含むようにしても良い。さらに、この場合、置換処理において、関連付けられた各レイヤについて置換を実施するようにしても良い。関連付けを行うことで、上記対応付けが複数の第1の部品に効率的に適用可能となる。
さらに、上で述べた特定処理が、第1の部品の、回路図における位置及び角度を表すデータを特定する処理と、第1の部品のシンボルの領域サイズを表すデータを特定する処理とを含むようにしても良い。
また、上で述べた生成処理が、特定処理において特定された位置及び角度並びに領域サイズと合致するように各レイヤを生成する処理を含むようにしても良い。このようにすれば適切な位置に適切なサイズのレイヤが生成できる。
また、レイヤの関連付けは、レイヤの名称によって行われる場合もあれば、他のデータ構造によって関連付けるようにしても良い。
また、上で述べた取得処理が、指示に応じて第2の部品のシンボルに対する編集処理(例えば回転、移動など)を行った後における当該第2の部品のピン位置と第1の部品のピン位置とから、対応付けを取得する処理を含むようにしても良い。単にピン番号の対応付けをユーザに入力させるようにしても良い。
なお、上で述べたような処理をコンピュータに実施させるためのプログラムを作成することができ、当該プログラムは、例えばフレキシブル・ディスク、CD−ROMなどの光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ(例えばROM)、ハードディスク等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体又は記憶装置に格納される。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
複数の部品を含む回路図のデータに含まれる、第1の種別の第1の部品を第2の種別の第2の部品に置換する指示を受け付けた場合、前記回路図のデータに含まれる前記第1の部品を特定し、
特定された前記第1の部品の各々について、前記第2の部品を配置するためのレイヤを生成し、
前記第1の部品のピンと前記第2の部品のピンとの対応付けを取得し、
当該対応付けに従って各前記レイヤに配置された前記第2の部品を前記回路図のデータにおける前記第1の部品と置換する
処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記2)
前記生成する処理は、前記レイヤを関連付ける処理を含み、
関連付けられた前記レイヤのうち、指示に従って関連付けを解除する処理を
さらに前記コンピュータに実行させ、
前記置換する処理において、関連付けられた各前記レイヤについて置換を実施する
付記1記載のプログラム。
(付記3)
前記特定する処理が、
前記第1の部品の前記回路図における位置及び角度を表すデータを特定し、
前記第1の部品のシンボルの領域サイズを表すデータを特定する
処理を含む付記1又は2記載のプログラム。
(付記4)
前記生成する処理が、
前記特定する処理において特定された位置及び角度並びに領域サイズと合致するように各レイヤを生成する処理
を含む付記3記載のプログラム。
(付記5)
前記レイヤの関連付けが、レイヤの名称によって行われる
付記1乃至4のいずれか1つ記載のプログラム。
(付記6)
前記取得する処理が、
指示に応じて前記第2の部品のシンボルに対する編集処理を行った後における当該第2の部品のピン位置と前記第1の部品のピン位置とから、前記対応付けを取得する処理
を含む付記1乃至5のいずれか1つ記載のプログラム。
(付記7)
複数の部品を含む回路図のデータに含まれる、第1の種別の第1の部品を第2の種別の第2の部品に置換する指示を受け付けた場合、前記回路図のデータに含まれる前記第1の部品を特定し、
特定された前記第1の部品の各々について、前記第2の部品を配置するためのレイヤを生成し、
前記第1の部品のピンと前記第2の部品のピンとの対応付けを取得し、
当該対応付けに従って各前記レイヤに配置された前記第2の部品を前記回路図のデータにおける前記第1の部品と置換する
処理を含み、コンピュータにより実行される情報処理方法。
(付記8)
複数の部品を含む回路図のデータに含まれる、第1の種別の第1の部品を第2の種別の第2の部品に置換する指示を受け付けた場合、前記回路図のデータに含まれる前記第1の部品を特定し、特定された前記第1の部品の各々について、前記第2の部品を配置するためのレイヤを生成する生成部と、
前記第1の部品のピンと前記第2の部品のピンとの対応付けを取得する取得部と、
当該対応付けに従って各前記レイヤに配置された前記第2の部品を前記回路図のデータにおける前記第1の部品と置換する置換部と、
を有する情報処理装置。
100 CAD装置
110 制御部
120 記憶部
130 入力部
140 表示部

Claims (8)

  1. 複数の部品を含む回路図のデータに含まれる、第1の種別の第1の部品を第2の種別の第2の部品に置換する指示を受け付けた場合、前記回路図のデータに含まれる前記第1の部品を特定し、
    特定された前記第1の部品の各々について、前記第2の部品を配置するためのレイヤを生成し、
    前記第1の部品のピンと前記第2の部品のピンとの対応付けを取得し、
    当該対応付けに従って各前記レイヤに配置された前記第2の部品を前記回路図のデータにおける前記第1の部品と置換する
    処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  2. 前記生成する処理は、前記レイヤを関連付ける処理を含み、
    関連付けられた前記レイヤのうち、指示に従って関連付けを解除する処理を
    さらに前記コンピュータに実行させ、
    前記置換する処理において、関連付けられた各前記レイヤについて置換を実施する
    請求項1記載のプログラム。
  3. 前記特定する処理が、
    前記第1の部品の前記回路図における位置及び角度を表すデータを特定し、
    前記第1の部品のシンボルの領域サイズを表すデータを特定する
    処理を含む請求項1又は2記載のプログラム。
  4. 前記生成する処理が、
    前記特定する処理において特定された位置及び角度並びに領域サイズと合致するように各レイヤを生成する処理
    を含む請求項3記載のプログラム。
  5. 前記レイヤの関連付けが、レイヤの名称によって行われる
    請求項1乃至4のいずれか1つ記載のプログラム。
  6. 前記取得する処理が、
    指示に応じて前記第2の部品のシンボルに対する編集処理を行った後における当該第2の部品のピン位置と前記第1の部品のピン位置とから、前記対応付けを取得する処理
    を含む請求項1乃至5のいずれか1つ記載のプログラム。
  7. 複数の部品を含む回路図のデータに含まれる、第1の種別の第1の部品を第2の種別の第2の部品に置換する指示を受け付けた場合、前記回路図のデータに含まれる前記第1の部品を特定し、
    特定された前記第1の部品の各々について、前記第2の部品を配置するためのレイヤを生成し、
    前記第1の部品のピンと前記第2の部品のピンとの対応付けを取得し、
    当該対応付けに従って各前記レイヤに配置された前記第2の部品を前記回路図のデータにおける前記第1の部品と置換する
    処理を含み、コンピュータにより実行される情報処理方法。
  8. 複数の部品を含む回路図のデータに含まれる、第1の種別の第1の部品を第2の種別の第2の部品に置換する指示を受け付けた場合、前記回路図のデータに含まれる前記第1の部品を特定し、特定された前記第1の部品の各々について、前記第2の部品を配置するためのレイヤを生成する生成部と、
    前記第1の部品のピンと前記第2の部品のピンとの対応付けを取得する取得部と、
    当該対応付けに従って各前記レイヤに配置された前記第2の部品を前記回路図のデータにおける前記第1の部品と置換する置換部と、
    を有する情報処理装置。
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