JP2014032350A - ビームホモジナイザー及びそれを用いた光学エンジン - Google Patents

ビームホモジナイザー及びそれを用いた光学エンジン Download PDF

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Abstract

【課題】一つの単色光源からの光で白色照明を得ることが可能なビームホモジナイザー、及びこのビームホモジナイザーを用いることにより、部品点数を低減した小型かつ低コストの光学エンジンを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係るビームホモジナイザーは、光入射口と、光出射口と、光入射口から入射された光を導波する内面と、入射された光を異なる色に変換する第1色変換部と、入射された光を第1色変換部とは異なる色に変換する第2色変換部と、入射された光を色変換せずに反射させる反射部又は入射された光を第1色変換部及び第2色変換部とは異なる色に変換する第3色変換部と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、光を合成し、均一な光強度分布とするビームホモジナイザーに関し、より詳細には、プロジェクタ等の光学エンジンにおいて均一な白色照明を実現するビームホモジナイザーに関する。
従来のプロジェクタでは、超高圧水銀ランプやキセノンランプなど放電タイプの光源が使用されているが、消費電力、および環境負荷の優位性により発光ダイオード(LED)、さらにレーザダイオード(LD)を光源とする構成が提案されている。
例えば、LEDを光源とする場合、赤色、緑色、青色の三原色のLEDを備え、それぞれの発光を色合成し、フライアイレンズ或いはロッドインテグレータを用いて均一な白色照明を実現している(例えば、特許文献1)。また、LDを光源とする場合、上記LEDと同様に三原色のLDを使用する構成のほかに、蛍光体やLEDと組み合わせたハイブリッドタイプのものが提案されている(例えば、特許文献2〜4)。
これらの構成は、赤色光、緑色光、青色光が、3箇所もしくは2箇所の異なる位置から発せられているものであり、白色照明をつくるためには、これら三原色の色合成をする必要がある。例えば、図8に三原色の光源を使用したプロジェクタの概略図を示す。赤色光源27、緑色光源28、青色光源29からの光を、それぞれレンズ30、レンズ31、レンズ32により平行光にし、合成プリズム35を通して光軸を合わせつつ色合成し、ロッドインテグレータ36を通して強度分布を均一にする。このように得られた均一白色照明を光変調素子37に通し、投射レンズ38で投射することにより画像がスクリーンに映し出される。
また、図9は二原色の光源と蛍光体を組み合わせたプロジェクタの概略図であり、蛍光体ホイール41には、青色光を吸収し緑色光を放出する蛍光体が部分的に塗布されている。青色光源39からの光をレンズ42により蛍光体ホイール41に集光照射し、蛍光体から放出された緑色光、励起光源でもある青色光源39からの光、赤色光源40からの光をプリズム47で色合成する。
特開2011−2518号公報 特開2012−88451号公報 特許第4711154号公報 特開2012−63488号公報
以上のように、色合成にはレンズ、プリズム、ダイクロイックフィルタ、ミラー等の組み合わせにより実現できる。しかしながら、光学部品が多く必要であるため、装置の小型化や低コスト化が困難である。さらに、像の明るさを保障するためには、それら光学部品の光軸を正確に合わせる必要があり、高精度で調整しなければならない問題がある。
前記課題を解決するために、本発明に係るビームホモジナイザーは、光入射口と、光出射口とを有する保持筒を備えたビームホモジナイザーであって、保持筒は、光入射口から入射された光を導波する内面を有し、内面は、入射された光を異なる色に変換する第1色変換部と、入射された光を、第1色変換部とは異なる色に変換する第2色変換部と、入射された光を色変換せずに反射させる反射部と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係るビームホモジナイザーは、光入射口と、光出射口とを有する保持筒を備えたビームホモジナイザーであって、保持筒は、光入射口から入射された光を導波する内面を有し、内面は、入射された光を異なる色に変換する第1色変換部と、入射された光を、前記第1色変換部とは異なる色に変換する第2色変換部と、入射された光を、第1及び第2色変換部とは異なる色に変換する第3色変換部と、を有することを特徴とする。
このような構成によれば、一つの単色光源からの光で、白色照明を得ることが可能なビームホモジナイザーを提供することができる。また、このようなビームホモジナイザーを用いることにより、部品点数を低減することができるため、小型で、かつ低コストの光学エンジンを提供することができる。
本発明の第1の実施形態のビームホモジナイザーの構造を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態のビームホモジナイザーの蛍光体のパイプの光軸方向における必要な長さを説明するための図である。 本発明の第1の実施形態のビームホモジナイザーの蛍光体を形成する面を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態のビームホモジナイザーの構造を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態のビームホモジナイザーの蛍光体のパイプの光軸方向における必要な長さを説明するための図である。 本発明の第2の実施形態のビームホモジナイザーの蛍光体を形成する面を説明するための図である。 本発明のビームホモジナイザーの製造方法を説明するための図である。 従来例の3原色の光源を用いた光学エンジンの光学系を示した図である。 従来例の2原色の光源と蛍光体を用いた光学エンジンの光学系を示した図である。 本発明の第1の実施形態のビームホモジナイザーを用いた光学エンジンの光学系を示した図である。 本発明の第2の実施形態のビームホモジナイザーを用いた光学エンジンの光学系を示した図である。
1.ビームホモジナイザー
本発明を実施するための形態を、以下に図面を参照しながら説明する。ただし、以下に示す形態は、本発明の技術思想を具現化するためのビームホモジナイザーを例示するものであって、以下に限定するものではない。また、実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる例示に過ぎない。尚、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするために誇張していることがある。
<実施形態1>
図1〜図3を参照して本発明の実施形態に係る発光装置を説明する。図1(a)は、実施形態1にかかるビームホモジナイザーの外観図であり、図1(b)〜図1(e)は、側面断面図である。図2は、ビームホモジナイザー内における光の伝搬状態を説明するための図であり、図3は、ビームホモジナイザー内の第1及び第2色変換部の位置を説明するための図である。
図1(a)に示すように、ビームホモジナイザー1は、光入射口1aと、光出射口1bとを有する保持筒2を備えた光学部材である。光入射口1aからは、半導体発光素子を備えたLED又はLDなどの光源(図示せず)からの光が、直接又はレンズ、ミラー、フィルタなどの光学部品を介して入射される。入射された光は、保持筒2の内部(中空部)を通過して光出射口1bから出射される。入射された光は保持筒2内部を通過する際に、その内面(内側面)で反射を繰り返して導波し、光強度が均一化された合成光(混色光)として光出射口1bから出射される。
本実施の形態においては、この保持筒2の内面に、光源からの光を、異なる色(波長)に変換する第1蛍光体を含む第1色変換部7と、光源からの光を第1色変換部7とは異なる色に変換する第2蛍光体を含む第2色変換部8と、光源からの光を色変換せずに、そのまま反射させる反射部6と、を有している。このような構成とすることで、光源からの光と、それを変換された光とが合成され、混色光として外部に放出される。
異なる色の光を十分に混色した合成光を出射させるためには、保持筒の長さは、これら3つの領域(部位)の全てに、光源からの光が必ず照射される必要があり、そのため、光軸方向を長手方向とする長尺形状とするのが好ましい。ここで、「光軸方向」とは、光源からの光が進む方向のことであり、構成する各光学素子の光学中心を結んだ軸、即ち光軸に沿った光線の進行方向を指す。
図2において、光軸方向の長手方向における保持筒の長さL(ここでは、実質的に光の合成に寄与する部分の長さ、すなわち、光軸方向における内面の長さを示す)、保持筒2の入射NAをsinθ、第1色変換部の長さLbg、第2色変換部の長さLbr、反射部6の長さLbb、とし、保持筒2の光入射口1aの形状が、図2右図に示すような長方形である場合は、最も短い辺(ここでは縦方向)の長さをWとすると、次の式(1)の関係が成り立つことが必要である。
(W/tanθ)<Lbr、Lbg、Lbb<L … (1)
また、光出射口1bにおいて光軸に対して垂直な面内の光強度分布が、均一な光となるように光を合成するには、光入射口から光出射口に至るまでの内面の、光軸方向に垂直な面(断面)の形状が多角形であることが好ましく、特に、四角形(正方形、長方形)、五角形、六角形の何れかであることが好ましい。このような形状とすることで、効果的に、空間的な光強度分布が均一化された出射光を得ることができる。
第1色変換部7、第2色変換部8及び反射部6は、このような多角形の保持筒の内面において、それぞれ異なる面に配置することができる。例えば、図2右図のように、光軸方向に垂直な面が四角形である場合、第1面に第1色変換部7、第2面に第2色変換部8、第3面、第4面に反射部6を設けることができる。
あるいは、同じ側面に、第1色変換部7、第2色変換部8、反射部6のうちの2つ、又は3つを設けることができる。つまり、光軸方向において、異なる位置に配置されるように設けることができる。これは、例えば、図1(b)等に示すように、光入射口1aに近い側から、第2色変換部8、第1色変換部7、反射部6の順に配置させた面を、1つの側面に設けることができる。
このような3つの領域が設けられた内面を、光軸方向に垂直な面の全周あるいは一部に設けることができる。例えば、3つの領域が設けられた板状部材10を、光軸方向に垂直な面が、図2右図のような四角形のとき、図3(a)のように四面全ての面に形成するほかに、図3(b)のように三面、図3(c)のように二面、図3(d)のように一面のみに形成しても構わない。このように複数の面に、第1色変換部7、第2色変換部8、及び反射部6を設ける場合、全ての面において、それらの比率が同じものが好ましいが、異なるものであってもかまわない。
光軸に沿った1つの内面(内側面)に、第1色変換部7、第2色変換部8、反射部6の、3つの領域を設ける場合は、その各側面においては、前述の式(1)に加え、次の式(2)も満たすようにする必要がある。
Lbr+Lbg+Lbb<L … (2)
これらの3つの領域のうち、第1色変換部7と、第2色変換部8とは、互いに重ならないように保持筒2の内面に配置させるのが好ましい。また、光軸方向において互いに異なる位置に配置させるのが好ましい。具体的には、図1(b)に示すように、光源が配置される保持筒2の光入射口1aに近い側に、赤色発光可能な第2色変換部8を配置し、その次に緑色発光可能な第1色変換部7を配置し、最後に、光源からの青色発光を、そのまま青色発光として反射させる反射部6を配置するようにするのが好ましい。これは、第1色変換部7が、第2色変換部8よりも光源に近い位置に配置したとすると、第1色変換部7からの緑色発光が、第2色変換部8によって吸収されやすいため、色変換効率が低下するためである。光源に近い側に赤色発光可能な第2色変換部8を配置することで、このような問題を防止することができる。
第1色変換部7と第2色変換部8は、互いに重ならないようにするのが好ましいが、反射部6とは重なって形成されてもよい。例えば、図1(b)は、保持筒2は、その内面に反射性の高い反射層3aを有しており、この反射層3aが露出している部分が反射部として機能する。そして、反射層3aは、第1色変換部7及び第2色変換部8を設ける領域にも形成されている。つまり、反射層と第1色変換部、反射層と第2色変換部は、それぞれ積層構造をなしており、このような構成とすることで、第1及び第2色変換部で変換された光が、反射層3aによって効率よく反射されることができる。
また、保持筒2の光入射口1a側には、前記光源からの光を透過すると共に、前記第1色変換部7及び前記第2色変換部8からの光を反射することができるフィルタ(色選択フィルタ)9を配置させるのが好ましい。例えば、光源が青色光、第1色変換部7が緑色光、第2色変換部8が赤色光をそれぞれ発する場合、図1(b)に示すように、保持筒2の光入射口1a側には、青色光を透過し、緑色光及び赤色光を反射するような、ダイクロイックフィルタ9を配置させることができる。このようなフィルタを備えることで、第1色変換部7及び第2色変換部8からの発光(蛍光)が、光入射側1aから漏れ出すのを抑制することができるため、色変換された光を無駄なく利用することができる。
以下、各部材について詳述する。
(保持筒)
保持筒は、光源からの光を入射可能な光入射口と、入射された光を導波させることが可能な内面(内側面)と、外部に光を出射可能な光出射口と、を備えている。保持筒の内面には、第1色変換部、第2色変換部、反射部が設けられている。光軸方向に垂直な断面形状が、複数の平面で構成される多角形であることが好ましく、保持筒の外面の形状は特に問わない。
保持筒の内面は、単一の部材で構成してもよく、あるいは複数の部材を組み合わせて構成してもよい。例えば、パイプなど、内周に継ぎ目などのない一体形成された部材や、複数の部材(例えば複数の平板)を立体的に配置して筒状となるように固定したものでもよい。特に、別部材を組み合わせて構成する保持筒とするのが好ましく、例えば、板状部材を複数枚用意して、それを立体的に組み合わせた構成とするのが好ましい。これにより第1色変換部や第2色変換部の形成が容易となる。各部材同士は、接着剤等を用いて接合して固定してもよいし、あるいは、後述の保持筒など、板状部材とは別の部材で保持し固定してもよい。尚、ここで、筒状に組み立てる前の板状部材は、組み立てる前は板状であるが、本明細書中においては、組立前についても保持筒として取り扱う。
このような保持筒としては、第1色変換部材等を保持可能な剛性を有する材料を用いるのが好ましく、金属、半導体、樹脂などの非金属、ガラス等の非晶質部材などを用いることができる。図1(b)に示すように、この保持筒自体を、光源からの光を色変換せずに反射させる反射部3aとして用いる場合は、パラジウム、白金、ニッケル、金、チタン、タングステン、銅、銀、亜鉛、錫、インジウム、アルミニウム、イリジウム、ロジウム等の金属の単体や、これらを含む合金、シリコン等の半導体を用いることができる。さらに内面を化学的・機械的に研磨するなどの加工を施すことにより平坦度を高くすることが好ましく、特に鏡面にするのが好ましい。
(反射部)
光源からの光を色変換しない反射部は、ビームホモジナーザーから放出される合成光に、光源からの光を含ませるための部位である。保持筒自体を反射部として用いない場合は、図1(c)に示すように、保持筒本体となる基体の表面に反射層4を設けて反射部とすることができる。例えば、前述の保持部材に用いることができる反射性の高い金属を、別の部材に電解メッキ、無電解メッキなどの方法で設けて反射層4として保持筒の内面に配置させることができる。一例を挙げると、4枚の鉄板の表面に、銀をメッキして、そのメッキした側の面が内面となるように配置して固定して四角形の開口断面の保持筒とすることができる。
また、反射部としては、上述の金属以外の材料を用いてもよく、絶縁部材である誘電体膜を設けてもよい。例えば、酸化物、窒化物、酸窒化物などを用いることができ、具体的には、SiO、ZrO、TiO、Al、Ta、Nb、SiN、AlN、SiON、AlON等が挙げられ、これらを単層または複数層積層させて用いることができる。これらは、スパッタ法や蒸着法、CVD法、ALD法(Atomic Layer Deposition;原子層堆積法)などを用いて形成することができる。
図1(c)では、反射層4の下に、それよりも反射率の低い低反射層3bを設けている。これは、保持筒の内面と反射層4との密着性が低い場合などに、密着性を補強するような場合に用いる。すなわち、保持筒2の内面を構成する部材は、その内部にわたる全てが高い反射率を有していなくてもよく、表面(内面)に露出しない、埋設された部材は、その反射率が低くても構わない。
図1(d)は、図1(b)の反射層3aの表面に透光性の保護膜5を設けたものであり、図1(e)は、図1(c)の反射層4の表面に保護膜5を設けたものである。この保護膜5によって、反射層3a、4の反射率の低下を抑制することができる。あるいは、反射層3aの上に第1色変換部7や第2色変換部8を設ける(積層させる)場合に、それらとの密着性を向上させるために利用することができる。すなわち、保持筒2の内面を構成する部材は、高い反射率の反射層3aや、低い反射率の低反射層3bに加え、光を透過する層(保護膜5)を有することができる。
保護膜5は反射層3a、4の表面の全領域に形成する必要は無く、第1色変換部7及び/又は第2色変換部8の直下付近のみ形成しても構わない。このような保護膜5としては、可視光に対して透明性の高い材料で形成された酸化物、窒化物、酸窒化物が好ましく、具体的には、SiO、ZrO、TiO、Al、Ta、Nb、SiN、AlN、SiON、AlON等の単層膜又は多層膜が挙げられる。
(第1色変換部、第2色変換部)
第1色変換部及び第2色変換部は、光源からの光を、それとは異なる色(波長)に変換する部材であり、蛍光体を含む膜(層)である。光源からの光と、これら色変換部材からの2つの色の光を合成して、白色系の混色光が得られるような組み合わせとなるような蛍光体を選択するのが好ましい。特に、光源を青色発光とし、第1色変換部材として光源よりも長い波長である緑色発光、そして、第2色変換部材として、光源よりも、更には第1色変換部材よりも長い波長である赤色発光とするのが好ましい。
光源を青色光とした場合、第1色変換部材としては、その青色発光を吸収して緑色光を放出する蛍光体を含むことが好ましい。特に、主波長が500nmから560nmの波長帯を含むことが好ましい。このような蛍光体としては、ユーロピウム賦活ストロンチウムアルミネート(SAE)、ルテチウムアルミニウムガーネット(LAG)、イットリウムアルミニウムガーネット(YAG)、ユーロピウム賦活バリウムマグネシウムアルミネート(BAM:Mn、ベータサイアロンを母体材料とする酸窒化物蛍光物質等、具体的には、SrAl:Eu、LuAl12:Ce、(Y,Gd)(Al,Ga)12:Ce、BaMgAl1017:Eu,Mn等、または、これらのいずれか1種が含まれた混合物が挙げられる。
光源を青色光とした場合、第2色変換部材としては、その青色発光を吸収して赤色光を放出する蛍光体を含むことが好ましい。特に、主波長が600nmから740nmの波長帯を含むことが好ましい。このような蛍光体としては、カルシウムシリコンナイトライド(CESN)、ストロンチウムシリコンナイトライド(SESN)、カルシウムストロンチウムシリコンナイトライド(SCESN)、Eu賦活カルシウムアルミニウムシリコンナイトライド等、具体的には、CaSi:Eu、SrSi:Eu、(Ca,Sr)Si:Eu、CaAlSiN:Eu等、または、これらのいずれか1種が含まれた混合物が挙げられる。
上記に挙げた蛍光体は、粒子状であり、その平均粒径は、特に限定されないが、0.1〜100μm程度のものを用いることができ、取り扱いやすさの観点から、好ましくは1〜50μm、より好ましくは2〜30μmのものを用いることができる。
更に、第1色変換部材及び第2色変換部材には、蛍光体のほかに、フィラーや拡散材などを混合させていてもよい。例えば、窒化アルミニウム、チタン酸バリウム、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、二酸化ケイ素、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、銀、シリカ(ヒュームシリカ、沈降性シリカ等)、チタン酸カリウム、ケイ酸バリウム、ガラスファイバー、カーボン、ダイヤモンド等及びこれらの2種以上の組み合わせが挙げられる。また、酸化タンタル、酸化ニオブ、希土類酸化物など、主に光吸収の少ない透光性材料や、特定の波長の光を反射又は吸収する無機化合物を用いることができる。
また、粒子状の蛍光体を保持筒に固定するための結着剤(バインダー)などを有していてもよく、例えば、樹脂やガラスやセラミックに蛍光体を混合し、固化させるなどの方法で固定することができる。特に、耐熱性、耐候性に優れた無機部材であるガラスやセラミックなどが好適である。
(光源)
光源は、ビームホモジナイザーの光入射口に向けて発光するものであり、半導体発光素子を用いたLED、LDが好適に用いられる。特にLD光が好ましい。また、その発光波長は、主波長が430nmから480nmの青色系発光が好ましく、時に、440nmから470nmの発振波長のLDが好ましい。このようなLED、LDとしては、II−VI族化合物半導体(ZnSeなど)や窒化物半導体(InAlGa1−X−YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)、GaPを用いたものを適用させることができる。
<実施形態2>
図4〜図6を参照して本発明の実施形態に係る発光装置を説明する。図4(a)は、実施形態2にかかるビームホモジナイザーの外観図であり、図4(b)〜図4(e)は、側面断面図である。図5は、ビームホモジナイザー内における光の伝搬状態を説明するための図であり、図6は、ビームホモジナイザー内の第1及〜第3色変換部の位置を説明するための図である。
図4(a)に示すように、ビームホモジナイザー11は、光入射口11aと、光出射口11bとを有する保持筒12を備えた光学部材である。光入射口11aからは、半導体発光素子を備えたLED又はLDなどの光源(図示せず)からの光が、直接又はレンズ、ミラー、フィルタなどの光学部品を介して入射される。入射された光は、保持筒12の内部(中空部)を通過して光出射口11bから出射される。入射された光は保持筒12内部を通過する際に、その内面(内側面)で反射を繰り返して導波し、光強度が均一化された合成光(混色光)として光出射口から出射される。
実施形態2においては、光源からの光が青紫〜紫外光であり、すなわち、この点が実施形態1と異なる。更に、光源からの光をそのまま外部に放出させないため、用いる色変換部が3つとなり、この色変換された3つの可視光を合成して混色光とする点が実施形態1と異なる。以下、実施形態1と異なる点について詳述し、共通する部分については適宜説明を省略する。
尚、実施形態1の保持筒の内面に形成され、光源からの光を色変換しない反射部は、実施形態2においても、形成されていてもよい。ただし、その場合は、紫外光が直接的に外部に放出されにくくするために、保持筒の光出射口に紫外光を遮断する部材を配置させるのが好ましい。
実施の形態2においては、この保持筒12の内面に、光源からの光を、異なる色(波長)に変換する第1色変換部17と、光源からの光を第1色変換部17とは異なる色に変換する第2色変換部18と、光源からの光を第1色変換部及び第2色変換部とは異なる色に変換する第3色変換部16と、を有している。このような構成とすることで、光源からの光変換した3つの色の光が合成され、混色光として外部に放出される。
異なる色の光を十分に混色した合成光を出射させるためには、保持筒の長さは、これら3つの領域(部位)の全てに、光源からの光が必ず照射される必要があり、そのため、光軸方向を長手法奧とする長尺形状とするのが好ましい。
図5において、光軸方向の長手方向における保持筒の長さL(ここでは、実質的に光の合成に寄与する部分の長さ、すなわち、光軸方向における内面の長さを示す)、保持筒12の入射NAをsinθ、第1色変換部17の長さLvg、第2色変換部18の長さLvr、第3色変換部16の長さLvbとし、保持筒12の光入射口11aの形状が、図5右図に示すような長方形である場合は、最も短い辺(ここでは縦方向)の長さをWとすると、次の式(3)の関係が成り立つことが必要である。
(W/tanθ)<Lvr、Lvg、Lvb<L … (3)
このような3つの領域が設けられた内面を、光軸方向に垂直な面の全周あるいは一部に設けることができる。このような3つの領域が設けられた板状部材21を、例えば、光軸方向に垂直な面が、図5右図のような四角形のとき、図6(a)のように四面全ての面に形成するほかに、図6(b)のように三面、図6(c)のように二面、図6(d)のように一面のみに形成しても構わない。このように複数の面に、第1色変換部17、第2色変換部18、及び第3色変換部16を設ける場合、全ての面において、それらの比率が同じものが好ましいが、異なるものであってもかまわない。
光軸に沿った1つの内面(内側面)に、第1色変換部17、第2色変換部18、第3色偏部16の、3つの領域を設ける場合、その各側面においては、前述の式(3)に加え、次の式(4)も満たすようにする必要がある。
Lbr+Lbg+Lvb<L … (4)
これらの3つの領域、すなわち、第1色変換部17と、第2色変換部18と、第3色変換部16は、互いに重ならないように保持筒12の内面に配置させるのが好ましい。また、光軸方向において互いに異なる位置に配置させるのが好ましい。具体的には、図4(b)に示すように、光源が配置される保持筒12の光入射口11aに近い側に、赤色発光可能な第2色変換部18を配置し、その次に緑色発光可能な第1色変換部17を配置し、最後に、青色発光可能な第3色変換部16を配置するようにするのが好ましい。これは、第1色変換部17や第3色変換部16が、第2色変換部18よりも光源に近い位置に配置したとすると、第1色変換部17からの緑色発光や、第3色変換部16からの光が、第2色変換部18によって吸収されやすいため、色変換効率が低下するためである。光源に近い側に赤色発光可能な第2色変換部18を配置することで、このような問題を防止することができる。第1色変換部と第3色変換部の位置も同様に、第1色変換部の方が光入射口に近い側に配置されるのが好ましい。すなわち、異なる色の色変換部を複数配置する場合、その変換された色の波長が長いものほど、光入射口に近い側に配置することで、色変換効率を低下しにくくすることができる。
第1色変換部17、第2色変換部18、第3色変換部16は、それぞれ互いに重ならないようにするのが好ましい。また、色変換しない部材とは重なって形成されていてもよい。例えば、図4(b)は、保持筒12は、その内面に反射性の高い反射層13aを有しており、この反射層13a上に、第1色変換部17、第2色変換部18、第3色変換部16が設けられている。つまり、これらは積層構造をなしており、このような構成とすることで、第1色変換部、第2色変換部及び第3色変換部で変換された光が、反射層13aによって効率よく反射されることができる。
また、保持筒12の光入射口11a側には、光源からの光を透過すると共に、第1色変換部17、第2色変換部18、及び第3色変換部16からの光を反射することができるフィルタ(色選択フィルタ)19を配置させるのが好ましい。例えば、光源が青紫光、第1色変換部17が緑色光、第2色変換部18が赤色光、第3色変換部16が青色光をそれぞれ発する場合、図4(b)に示すように、保持筒12の光入射口11a側には、青紫色光を透過し、緑色光、赤色光、青色光を反射するような、ダイクロイックフィルタ19を配置させることができる。このようなフィルタを備えることで、第1色変換部17、第2色変換部18及び第3色変換部16からの発光(蛍光)が、光入射側11aから漏れ出すのを抑制することができるため、色変換された光を無駄なく利用することができる。
更に、保持筒12の光出射口11b側には、光源からの青紫色光〜紫外光の光を反射し、第1色変換部、第2色変換部、及び第3色変換部からの光を透過することができる波長選択機能を有するフィルタ20を配置させるのが好ましい。これは、白色光を得るために、光源からの光は不要であり、特に、紫外線のような短波長の光は、外部に放出させることは人体に与える影響の面から好ましくなく、フィルタを用いて遮断するのが好ましい。
実施形態2の各部材については、実施形態1と共通する部材は、同様に用いることができるため、ここでは省略し、異なる部材について説明する。
(第3色変換部)
第3色変換部は、光源からの光を、それとは異なる色(波長)に変換する部材であり、蛍光体を含む膜(層)である。実施形態1では青色光の光源を用いていたが、実施形態2ではその光源に代わって青色光を発する蛍光体を用いる。
光源を青紫色光〜紫外光とした場合、第3色変換部材としては、その青紫色光〜紫外光を吸収し青色光を放出する蛍光体が好ましい。特に、主波長が430nmから480nmの波長帯を含むことが好ましい。このような蛍光体としては、カルシウムクロルアパタイト(CCA)、ユーロピウム賦活ストロンチウムクロロアパタイト(SCA)、カルシウムクロルボレート(CCB)、ユーロピウム賦活バリウムマグネシウムアルミネート(BAM)等、具体的には、Ca10(POCl:Eu、CaCl:Eu、BaMgAl1017:Eu等、または、これらのいずれか1種が含まれた混合物が挙げられる。
<ビームホモジナイザーの製造方法>
以下に、ビームホモジナイザーの製造方法について説明する。ビームホモジナイザーは、保持筒と、その内面に色変換部材を有するものであり、以下は、保持筒として、板状部材を複数立体的に配置して固定する保持筒について説明する。
(製造方法1)
図7(a)は、保持筒の内面を構成するための板状部材23と、それらを筒状に保持可能な保持筒22と、それらの一部拡大図を示し、これらを組み立てることで本実施形態のビームホモジナイザーを得ることができる。具体的には、予め板状部材に第1色変換部、第2色変換部等を形成しておき、それを、保持筒の開口部に挿入して固定するものである。
板状部材23は、保持筒の固定構造に合わせた形状に加工して用いることができる。図7(a)では、保持筒22に、略四角形の開口部を設けており、その1つの辺に1枚の板状部材23が配設される例を示している。保持筒22の内面には、板状部材23が配置可能な幅の平坦部と、その両側に、板状部材側に突出する突出部を設ける。一方、板状部材23には、その側面に溝が形成されており、断面視がH字型となっている。そして、この板状部材の溝と、保持筒の突出部とが、勘合させるようにそれぞれの大きさが調整されている。これにより、保持筒22の開口部(入射口側又は出射口側)から、板状部材23をスライドさせて保持筒22内に板状部材23を挿入し、固定することができる。図7(a)では、保持筒22の四角形の開口部の各辺に上記のような突出部を設けて、4枚の板状部材23を挿入、固定可能となっており、4枚の板状部材がビームホモジナイザーの内面を構成する。
板状部材23は、その断面が図7(a)のような、側面の中央付近に溝が形成されたH字型のほか、側面の上側の幅を狭くした形状(傾斜もしくは段差)などの凹凸形状とすることができる。また、保持筒の開口部の突出部も、それに合わせ形状を適宜選択することができる。
また、板状部材は、上記のように溝と突出部とのはめ込み構造で固定するほか、ネジ孔を設けてネジで固定してもよく、あるいは、両面テープや接着剤などの接着部材を用いて接着固定するなどの方法で固定することができる。さらに、保持筒など、板状部材と別部材に固定するのではなく、保持筒同士を固定する、あるいは、筒状ではない固定部材を用いるなどで固定してもよい。
上記のような加工を施した板状部材23を、鏡面加工など所望に応じて前処理を行う。その後、保持筒の内面を構成する側となる面(表面)に、第1色変換部及び第2色変換部を形成する。例えば、電着法等による成膜方法、スピンコーター法等による塗布方法、焼結板の接着等が挙げられる。電着法や塗布法などは、板状部材23の表面に、レジスト膜を形成した後、所望の形状のマスクパターンを用いて露光し、現像することで開口部を形成してその開口部内に色変換部を形成する。
ここで、反射性を持たせるために反射膜を形成する場合、色変換部を形成する前に、部分的あるいは全面に反射膜を形成してもよく、あるいは、色変換部を形成後に反射膜を形成してもよい。保護膜も同様である。
このようにして得られた板状部材を、前述の保持筒内に挿入して固定し、ビームホモジナイザーとすることができる。尚、図7(a)では、保持筒の開口部を四角形としたが、これに限られるものではなく、保持筒をn角形とし、板状部材23をn枚用いてビームホモジナイザーとすることができる。
また、フィルタを設ける場合、図7(d)に示すように、板状部材を固定する保持筒に、フィルタを差し込めるような穴を設けて固定してもよい。図7(d)では、光入射側にダイクロイックフィルタ26を差し込む穴を有する保持筒を用いており、フィルタの幅に応じた穴を設け、スライドさせて固定する。尚、板状部材と同様に、フィルタもスライドさせて固定するほか、ネジで固定する、接合部材で接合工程することもできる。
2.ビームホモジナイザーを用いた光学エンジン
次に、ビームホモジナイザーを用いた光学エンジンについて説明する。図10に、実施形態1のビームホモジナイザーを用いた光学エンジンの概略図を示す。青色発光の半導体レーザ素子を用いた光源51からの光は、レンズ52によって集光され、ビームホモジナイザー54の光入射口からその内部に入射される。入射された光は、ビームホモジナイザーの内面の第1色変換部、第2色変換部、反射部に照射及び反射され、合成光である白色光として光出射口から出射される。光出射口における光の強度は面内均一になっている。この出射された合成光をコリメートレンズなどのレンズ53によって平行光とし、次いでマイクロミラーや液晶パネルなどの光変調素子55を通過させる。最後に投射レンズ56によってされた光がスクリーンに投射される。
図11に、実施形態2のビームホモジナイザーを用いた光学エンジンの概略図を示す。青紫色発光の半導体レーザ素子を用いた光源57からの光は、レンズ58によって集光され、ビームホモジナイザー60の光入射口からその内部に入射される。入射された光は、ビームホモジナイザーの内面の第1色変換部、第2色変換部、第3色変換部材に照射及び反射され、合成光である白色光として光出射口から出射される。光出射側にはダイクロイックフィルタが配置されており、ここでは光源からの青紫色の発光は反射されて外部に出射されない。ダイクロイックフィルタを透過した光の強度分布は、光出射口において面内均一になっている。この出射された合成光をコリメートレンズなどのレンズ59によって平行光とし、次いでマイクロミラーや液晶パネルなどの光変調素子61を通過させる。最後に投射レンズ62によってされた光がスクリーンに投射される。
図10及び図11に示した光学エンジンは本発明のビームホモジナイザーから出射された白色照明を1つの光変調素子によって画像及び映像に変換させているが、この光変調素子によって白色照明がフルカラーに変換されてもよいし、白黒のままであってもよい。
また、白色照明をそのまま光変調させることに限ることは無く、本発明のビームホモジナイザーから出射された白色照明をダイクロイックミラー、ダイクロイックプリズムなどの色分解系に通すことにより赤色、緑色、青色の3原色に分離し、分離した各色をそれぞれの液晶パネルで光変調させた後に、クロスダイクロプリズムなど色合成系でフルカラーの画像及び映像に合成してもよい。また、色分離は赤色、緑色、青色の3原色に限らず、これら3原色の少なくとも1原色を含む4色、5色、或いは3原色とは異なる3色以上の色に分離、光変調、色合成をしてもよい。
本発明に係る発光装置は、プロジェクタ等の光学エンジンに利用することができる。
1、10…ビームホモジナイザー
1a、10a…光入射口
1b、10b…光出射口
2、11…保持筒
3a…反射層(高反射層)
3b…低反射層
4…反射層(高反射層)
5…保護膜
7…第1色変換部(緑色蛍光体含有部)
8…第2色変換部(赤色蛍光体含有部)
9…フィルタ(ダイクロイックフィルタ)
10、21…板状部材
51…光源

Claims (20)

  1. 光入射口と、光出射口とを有する保持筒を備えたビームホモジナイザーであって、
    前記保持筒は、前記光入射口から入射された光を導波する内面を有し、
    該内面は、
    前記入射された光を異なる色に変換する第1色変換部と、
    前記入射された光を、前記第1色変換部とは異なる色に変換する第2色変換部と、
    前記入射された光を色変換せずに反射させる反射部と、を有することを特徴とするビームホモジナイザー。
  2. 前記光源からの光は、青色光である請求項1に記載のビームホモジナイザー。
  3. 光入射口と、光出射口とを有する保持筒を備えたビームホモジナイザーであって、
    前記保持筒は、前記光入射口から入射された光を導波する内面を有し、
    該内面は、
    前記入射された光を異なる色に変換する第1色変換部と、
    前記入射された光を、前記第1色変換部とは異なる色に変換する第2色変換部と、
    前記入射された光を、前記第1及び第2色変換部とは異なる色に変換する第3色変換部と、を有することを特徴とするビームホモジナイザー。
  4. 前記入射された光を色変換せずに反射させる反射部を有する請求項3に記載のビームホモジナイザー。
  5. 前記光源からの光は、青紫光〜紫外光である請求項3または請求項4に記載のビームホモジナイザー。
  6. 前記第1色変換部材は、前記光源からの光を吸収し緑色光を放出する蛍光体を含有し、前記第2色変換部は、前記光源からの光を吸収し赤色を放出する蛍光体を含有する請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のビームホモジナイザー。
  7. 前記第3色変換部材は、前記光源からの光を吸収し青色光を放出する蛍光体を含有する」請求項3乃至請求項6のいずれか1項に記載のビームホモジナイザー。
  8. 前記保持筒は、多角形の光入射口における辺のうち、最も短い辺の長さをWとし、保持筒の長さをLとし、保持筒の入射NAをsinθとし、前記第1色変換部の長手方向のトータルの長さをLbgとし、前記第2色変換部の長手方向のトータルの長さをLbrとしたとき、下記の関係式が成り立つ請求項6に記載のビームホモジナイザー。
    (W/Tanθ)<Lbr、Lbg<L 且つ Lbr+Lbg<L
  9. 前記保持筒は、多角形の入射面における辺のうち、最も短い辺の長さをWとし、保持筒の長さをLとし、保持筒の入射NAをsinθとし、第3色変換部の長手方向のトータルの長さをLvbとし、第1色変換部の長手方向のトータルの長さをLvgとし、第2色変換部の長手方向のトータルの長さをLvrとしたとき、下記の関係式が成り立つ請求項7に記載のビームホモジナイザー
    (W/Tanθ)<Lvr、Lvg、Lvb<L 且つ Lvr+Lvg+Lvb<L
  10. 前記第1色変換部または前記第2色変換部は、前記反射部の上に形成されている請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載のビームホモジナイザー。
  11. 前記第1色変換部または前記第2色変換部は、透光性の保護膜の上に形成されている請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載のビームホモジナイザー。
  12. 前記第3色変換部は、前記反射部の上に形成されている請求項3乃至請求項11のいずれか1項に記載のビームホモジナイザー。
  13. 前記第3色変換部は、透光性の保護膜の上に形成されている請求項3乃至請求項12のいずれか1項に記載のビームホモジナイザー。
  14. 前保持筒の光入射口は、多角形である請求項1乃至3のいずれか1項に記載のビームホモジナイザー。
  15. 前記多角形は、4角形、5角形、6角形から選択されるいずれかの形状である請求項14に記載のビームホモジナイザー。
  16. 前記第2色変換部は、前記第1色変換部よりも前記光入射面口に近い側に形成されている請求項1乃至請求項15のいずれか1項に記載のビームホモジナイザー。
  17. 前記第3色変換部は、前記第2色変換部及び前記第1色変換部よりも前記光入射面口に近い側に形成されている請求項3乃至請求項16のいずれか1項に記載のビームホモジナイザー。
  18. 前記保持筒の光入射口に、前記光源からの光を透過し、前記第1及び第2色変換部からの光を反射する波長選択フィルタを有することを特徴とする請求項1乃至請求項18のいずれか1項に記載のビームホモジナイザー。
  19. 前記保持筒の光入射口に、前記光源からの光を透過し、前記第1、第2、及び第3色変換部からの光を反射する波長選択フィルタを有することを特徴とする請求項3乃至請求項17のいずれか1項に記載のビームホモジナイザー。
  20. 請求項1乃至請求項19のいずれか1項に記載のビームホモジナイザーと、単色の光源と、該光源からの光を前記ビームホモジナイザーに入射させる光学系と、前記ビームホモジナイザーから出射した混色光を変調させる光変調系と、前記光変調系によって変調された光を投射せる投射系とを備えることを特徴とする光学エンジン
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