JP2014032287A - フォーカシングスクリーン保持機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】強い力でフォーカシングスクリーンを付勢・保持した場合でも、安定した姿勢で保持できるフォーカシングスクリーン保持機構を提供すること。
【解決手段】フォーカシングスクリーン保持機構は、フォーカシングスクリーン4の光軸方向を位置決めするスクリーン位置決め部材24と、フォーカシングスクリーンをスクリーン位置決め部材に押圧する付勢部材30を有する。スクリーン位置決め部材の長辺部のフォーカシングスクリーン受け面24aは、少なくとも、スクリーン位置決め部材の一方の短辺部の受け部の端24Lと該一方の短辺部と対向する他方の短辺部の受け部の端24Rとの距離を直径とし、フォーカシングスクリーンの光軸を中心とした円の円周よりも内側では、フォーカシングスクリーンの長辺部を接触させない逃げ部24bを有する。
【選択図】図9

Description

本発明は、一眼レフカメラ、デジタル一眼レフ型カメラ等の撮像装置におけるフォーカシングスクリーン保持機構等に関する。
一眼レフカメラやデジタル一眼レフカメラでは、ファインダー内で被写体の合焦状態を確認する為に、被写体像を結像するためにマット面を有したフォーカシングスクリーンが組み込まれている。フォーカシングスクリーンのマット面の光軸方向の位置は、一眼レフカメラの撮像面と等価の位置に正確に配置する必要がある。
また、フォーカシングスクリーンは樹脂材料できており、金型成型により加工されている。このようなフォーカシングスクリーンは、金型成型の離型条件等により、完全な平面にすることは難しく、図8に示すように、実際には0.03mmほどマット面を凸として球状のRを持ったソリが発生してしまう。このようなソリの発生しているフォーカシングスクリーンを、光軸方向の保持部材の受け面に対し、バネ等で付勢して位置決めする構成の場合、高温の環境下では、次のようなことが起こり得る。すなわち、フォーカシングスクリーンが軟化し、バネの付勢力によってソリ量が変化することで、ファインダーのピント位置が変化してしまうことがある。このような問題に対し、特許文献1には、フォーカシングスクリーンの光軸方向の保持部材の受け面に、一直線上にない3個の突起を設け、その3点でピント板を支持することでフォーカシングスクリーンの平面度のバラつきを吸収する構成が開示されている。
特開平11−7061号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構成では、図8のような球状のRを持ったソリに対して安定した姿勢でフォーカシングスクリーンを保持することについては触れられていない為、安定した保持ができない可能性が高い。
そこで、本発明の目的は、強い付勢力でフォーカシングスクリーンを付勢保持した場合でも、高温等の環境下における付勢力による変形を低減させ、ファインダーのピント位置変化を抑えられる安定したフォーカシングスクリーンの保持機構を提供することである。
本発明のフォーカシングスクリーン保持機構は、フォーカシングスクリーンの光軸方向を位置決めするスクリーン位置決め部材と、フォーカシングスクリーンを前記スクリーン位置決め部材に押圧する付勢部材を有する。前記スクリーン位置決め部材の長辺部のフォーカシングスクリーン受け面は、少なくとも、前記スクリーン位置決め部材の一方の短辺部のフォーカシングスクリーン受け部の端と該一方の短辺部と対向する他方の短辺部のフォーカシングスクリーン受け部の端との距離を直径とし、フォーカシングスクリーンの光軸を中心とした円の円周よりも内側では、フォーカシングスクリーンの長辺部を接触させない逃げ部を有する。
本発明によれば、強い力でフォーカシングスクリーンをスクリーン位置決め部材に対して付勢・保持した場合でも、安定した姿勢で保持できる。
本発明の保持機構の実施形態を備えるカメラの概要を示す側面断面図。 フォーカシングスクリーン保持部材と付勢部材の分解斜視詳細図。 フォーカシングスクリーン保持機構の上面図とE−E断面図。 上記フォーカシングスクリーン保持機構の作動説明図。 上記フォーカシングスクリーン保持機構の作動説明図。 上記カメラにおけるファインダー視野を示す平面図。 フォーカシングスクリーンの平面図。 上記カメラのスーパーインポーズ液晶の平面図。 フォーカシングスクリーンのソリの形状を表した説明図。 スクリーン位置決め部材の構成を説明する為の詳細図。 スクリーン位置決め部材、視野マスクなどを示す分解斜視詳細図。
本発明の特徴は、スクリーン位置決め部材の長辺部のフォーカシングスクリーン受け面が、少なくとも上記円の円周よりも内側では、フォーカシングスクリーンの長辺部を接触させない逃げ部を有することである。逃げ部は、前記長辺部のフォーカシングスクリーン受け面を全面的に無くさない範囲で、この円より多少大きい円の円周よりも内側においてフォーカシングスクリーンの長辺部を接触させないように形成してもよい。この構成上の条件に加えて、次のようにすることもできる。スクリーン位置決め部材の上記一方の短辺部の受け部の端と上記付勢部材の光軸方向へのフォーカシングスクリーン上の1つの作用点が、光軸と平行な方向に沿って略一致する。また、及びスクリーン位置決め部材の上記他方の短辺部の受け部の端と上記付勢部材の光軸方向へのフォーカシングスクリーン上の他の作用点が、光軸と平行な方向に沿って略一致する。このようにすれば、高温等の環境下での、付勢力によるフォーカシングスクリーンの変形を抑えることが可能になる。
図1は、本発明のフォーカシングスクリーン保持機構の実施形態を備える撮像装置であるカメラを示している。この図において、1はカメラ本体であり、以下、図1の左側をカメラ本体1の前側といい、右側をカメラ本体1の後側という。
2は、カメラ本体1に固着されるファインダー光学系の基準となるミラーボックスである。3は、ミラーボックス2に対して回動自在なミラーユニットであり、4はフォーカシングスクリーンである。このフォーカシングスクリーン4は、光入射面にフレネルレンズ4a、光射出面にマット面4bを有する。そして、マット面4b上には、図3に示すように、スポット測光マーク4cが刻印されている。また後述するように、フォーカシングスクリーン4を、ピントの基準となるスクリーン位置決め部材24(図4−1参照)に押圧する付勢部材30と当接する凸部4dを有する。
5はスーパーインポーズ用液晶で、ポリマーネットワーク液晶などで構成され、複数の焦点検出領域(AF検出領域)のセグメントパターン5a(図5参照)を有し、選択されたセグメント領域のみを不透過とすることで、情報を表示する。このスーパーインポーズ用液晶5はミラーボックス2に対して精度良く固定されている。ここでフォーカシングスクリーン4に結像された被写体像とセグメントパターン5aが重ねて表示され、接眼レンズ8a,8b,8cを介して観察される。6はコンデンサーレンズであり、7はペンタプリズムである。8a,8b,8cは接眼レンズである。これらはファインダー光学系を構成している。
10,11はそれぞれ被写体の輝度を測定する為の測光センサーと測光レンズである。これら測光センサー10と測光レンズ11は、画面中央(スポット測光マーク4c)の領域を測光するスポット測光とその外側まで感度を有する部分測光等が可能である。15は公知の焦点検出ユニットであり、16はシャッター装置である。17は、ミラーボックス2の開口部に固着され、不図示の交換レンズを装着するマウントである。
このように構成される本実施形態のカメラでは、図5に示すような被写体視野部と、この被写体視野部の外側に位置するシャッタースピード、絞り値、露出補正量等の撮影条件を表示する視野外表示部(不図示)とを有するファインダー視野を得る。被写体視野部は、図1に示すようにスーパーインポーズ用液晶5とフォーカシングスクリーン4とをファインダー光軸方向に重ねて配置することにより得られ、セグメントパターン5aと測光マーク4cを被写体像に重ねて観察することができる。
ところで、本実施形態のカメラでは、フォーカシングスクリーンとして、図6(A)に示すように中央にスポット測光マーク4cが刻印された形態のものや、図6(B)に示すように方眼が刻印された形態のもの4′を選択して装着することができる。但し、いずれのフォーカシングスクリーン4,4′を選択する場合も、図7(A)や図7(B)に示すようにすることが必要である。すなわち、スーパーインポーズ用液晶5にて表示されたセグメントパターン5aと、フォーカシングスクリーン4,4′に形成された測光マーク4cや方眼とが適正に重なって見えることが必要となる。そこで、本実施形態のカメラは、フォーカシングスクリーン保持機構を有している。この保持機構は、フォーカシングスクリーン4,4′の交換等を容易にするとともに、装着したフォーカシングスクリーン4,4′を、セグメントパターン5a、つまりはカメラ本体1(ミラーボックス2)に対して正確に位置決めする。
図1に戻って、18は、フォーカシングスクリーン4が着脱可能に装填されるスクリーン保持部材である。このスクリーン保持部材18の後端部には横U字形状に曲げ加工されたヒンジ部18aが設けられており、前端部には引っ掛け部18bが形成されている。スクリーン位置決め部材24のシャッター側近傍には、ヒンジ部18aを支持する軸21が固着されている。これにより、スクリーン保持部材18は、軸21回りで、装着されたフォーカシングスクリーン4を次の位置間で揺動することが可能である。一方の位置は、ファインダー光軸方向においてスーパーインポーズ用液晶5に近接させるセット位置(図4−2(D)に示す位置)である。他方の位置は、スーパーインポーズ用液晶5との間で、フォーカシングスクリーン4を着脱する為のスペースを形成する着脱位置(図4−1(A)に示す位置)である。
また、スクリーン保持部材18の底面部には線バネ(付勢部材)30が係止されている。この線バネ30は、後述するように、スクリーン保持部材18に装着されたフォーカシングスクリーン4を、ミラーボックス2に取り付けられたスクリーン位置決め部材24(図4−2参照)に押圧する。19は、板バネにより作られた係止兼押圧部材であり、セット位置に位置したスクリーン保持部材18の引っ掛け部18bに係合してスクリーン保持部材18をセット位置に係止する。これとともに、係止兼押圧部材は、フォーカシングスクリーン4を面内後ろ方向に付勢力Dで押圧する押圧部19aを有する(図3(A)参照)。20は、マウント17の内側に形成され、係止兼押圧部材19を覆ってミラーボックス2に固着されたカバーである。
図2(A)、(B)は線バネ30と、線バネ30をスクリーン保持部材18に組み込んだ状態を示している。線バネ30は略コの字状に形成され、長辺中心部近傍に係止部30aを有し、左右先端部に係止部30b、30cを有している。係止部30aは、スクリーン保持部材18のヒンジ部18aとは対向する長辺の中心部近傍に設けられた係止穴18cに係止する。また、係止部30b、30cは、スクリーン保持部材18の左右短辺のヒンジ部近傍に開けられた係止穴18d、18eに係止する。このことで、線バネ30はスクリーン保持部材18に保持され、前記係止部近傍を支点としてフォーカシングスクリーン4の凸部4dと当接し、フォーカシングスクリーン4に対して光軸方向の付勢力をもつ付勢部材として機能する。
図3(A)はスクリーン保持機構の上面図であり、図3(B)はそのE−E断面図である。ミラーボックス2の内側面のうち一方には、固定ピン(突き当て部)22Rがスクリーン位置決め部材24に一体的に形成されている。そして、該内側面の他方における、固定ピン22Rに対向する位置には、可動ピン22Lが、バネ23によりミラーボックス2の内側に突出する方向に付勢されて取り付けられている。可動ピン22Lのフォーカシングスクリーン4との側面当接箇所は、所定角度だけ傾けて形成されており、この角度により、セット位置では、フォーカシングスクリーン4を可動ピン22Lにより面内方向に付勢力Cで押圧する。且つ、交換時には、可動ピン22Lによりフォーカシングスクリーン4を着脱位置に付勢力Bで付勢することができる。このように、可動ピン22Lの押圧手段は2方向への付勢力を備えている。
次に、図4−1、図4−2を用いて、このように構成された保持機構の動きとフォーカシングスクリーン4の装填手順について説明する。まず図4−1(A)に示すようにスクリーン保持部材18を着脱位置に降ろした状態で、このスクリーン保持部材18にフォーカシングスクリーン4を装填する。なお、フォーカシングスクリーン4をスクリーン保持部材18に装填し易くする為、スクリーン保持部材18はフォーカシングスクリーン4に対して前後左右にガタを有するように大きめに作られている。フォーカシングスクリーン4をスクリーン保持部材18に装填した後、スクリーン保持部材18を図4−1(B)に示すようにセット位置に向けて押し上げる。すると、固定ピン22R及び可動ピン22Lの先端が、スクリーン保持部材18の側面部に形成された開口部18f(図2(B)参照)を通してスクリーン保持部材18の内側に突出する。フォーカシングスクリーン4は、左右の側面部(外周部)がスクリーン保持部材18の内側に突出した固定ピン22R及び可動ピン22Lの先端に当接し、これら先端の曲面に沿ってスクリーン保持部材18の内側において左右(面内方向)に移動する(図3参照)。これにより、フォーカシングスクリーン4は、可動ピン22Lによって固定ピン22Rに押圧された状態で左右方向の位置決めがなされる。これとともに、スクリーン保持部材18の引っ掛け部18bが係止兼押圧部材19の下側の斜面部に当接する。
この状態から更に、スクリーン保持部材18を図4−2(C)の位置に押し上げると、引っ掛け部18bが係止兼押圧部材19の斜面部に沿って上昇する。そして、係止兼押圧部材19の押圧部19aによりフォーカシングスクリーン4に対し前後方向(面内方向)の付勢力が発生する。これにより、フォーカシングスクリーン4の後端部がスクリーン保持部材18の突き当て部18g(図2(B)参照)に突き当たり、フォーカシングスクリーン4は、係止兼押圧部材19で突き当て部18gに押圧された状態で面内前後方向に位置決めされる。
このようにして押圧部22R、22Lによる左右方向の位置決めと、係止兼押圧部材19による前後方向の位置決めが完了する。こうして、線バネ30により、光軸方向の基準となるスクリーン位置決め部材24に付勢された状態で、図4−2(D)のように、引っ掛け部18bが係止兼押圧部材19の係止部に係合してスクリーン保持部材18がセット位置に係止される。以上の如く、フォーカシングスクリーン4をスクリーン保持部材18に装填して、該保持部材18をセット位置に向けて押し上げると、押圧部22Lにより面内左右方向の位置決めが行われ、次いで係止兼押圧部材19により面内前後方向の位置決めが行われる。そして更に、ファインダー光軸方向(上下方向)の位置決めが、線バネ30と係止兼押圧部材19によって行われる。これによって、フォーカシングスクリーン4は、面内方向及び光軸方向においてスクリーン位置決め部材24を基準として正確に位置決めされる。
他方、フォーカシングスクリーン4の交換時には、係止兼押圧部材19を解除方向(カメラ前側)へ引き上げる。すると、先ず、スクリーン保持部材18の引っ掛け部18bが係止兼押圧部材19の係止部から外れるとほぼ同時に、係止兼押圧部材19による前後方向の位置決めが解除される。次に、可動ピン(押圧手段)22Lによる左右方向の位置決めが解除されて、フォーカシングスクリーン4の交換等が可能になる。
次に、図3(A)、(B)を用いて、線バネ30の光軸方向の付勢力A、バネ23の光軸方向の付勢力B、面内方向の付勢力C、係止兼押圧部材19の面内方向の付勢力D、の大小関係について説明する。フォーカシングスクリーン4にかかる光軸方向の付勢力F1は線バネ30の付勢力A、バネ23の光軸方向の付勢力Bの和となり、スクリーン位置決め部材24へ付勢する方向を正とすると、F1=A−Bで表わされる。
一方、フォーカシングスクリーン4を面内方向に移動させる為に必要な摩擦力F2は、フォーカシングスクリーン4とスクリーン位置決め部材24間の静止摩擦係数μを用いて、F2=μ×(F1)で表わされる。
ここで、係止兼押圧部材19、付勢部材30、バネ23の付勢力の大小関係は下記のようになっている。
・A>B
・B>F2
・D>F2
これにより、フォーカシングスクリーン4をセットする動作時または撮影時の、不慮の衝撃、振動等により、もしフォーカシングスクリーン4が押圧部(固定ピン、突き当て部)22R、18gから離れてしまった場合も、次のようになる。すなわち、線バネ30、バネ23、係止兼押圧部材19の押圧部19aの付勢力により、確実に光軸方向及び面内方向にフォーカシングスクリーン4の再位置決めを行うことができる。
図8はフォーカシングスクリーンの金型成型加工により発生してしまうソリの形状を表した図であり、長辺側と短辺側のそれぞれの断面を表している。この図のように、フォーカシングスクリーンは金型成型による加工上、完全な平面で作ることは困難であり、平面度が約0.03mm程度の、マット面4b側が凸となるような球Rを有した形状になる。フォーカシングスクリーン4は一般的に長方形である為、フォーカシングスクリーン4のスポット測光マーク4cの中心から短辺側の外周部の高さΔFと長辺側の外周部の高さΔGは必ずΔF>ΔGの関係になっている。
次に、図9を用いて、スクリーン位置決め部材24の詳細な形状について説明する。図9(A)はスクリーン保持機構の上面側から見た図であり、図9(B)はそのH−H断面である。図9(A)のように、スクリーン位置決め部材24の長辺部のフォーカシングスクリーン受け面24aは、次のような逃げ部24bを有している。すなわち、スクリーン位置決め部材24の短辺側の光軸方向のフォーカシングスクリーン受け部の端24Lとこれに対向する受け部の端24Rとの間の距離を直径とする。こうしたとき、少なくとも、フォーカシングスクリーン4の光軸を中心とした円の円周の範囲よりも内側には、フォーカシングスクリーン4の長辺部とスクリーン位置決め部材24を接触させない逃げ部24bが形成されている。図9の例では、フォーカシングスクリーン4の長辺の長さを直径とし、フォーカシングスクリーン4の光軸を中心とした円の円周の範囲で逃げる形状としている。
これにより、前述したΔFとΔGの高さの違いの影響を受けずに、線ばね30により押圧されているフォーカシングスクリーン4の短辺側がスクリーン位置決め部材24と確実に接触し、安定した保持が可能となる。この逃げ形状が無い場合、前述したΔFとΔGの違いにより、フォーカシングスクリーン4が短辺側1点と長辺側2点のみでスクリーン位置決め部材24に接触することとなる。この為、フォーカシングスクリーン4は傾いて取りつき、さらには短辺側の片側がスクリーン位置決め部材24に接触しない不安定な構成になってしまう。また、この逃げ部24bの形状を、スクリーン位置決め部材24の光軸方向の受け部の端24Lとこれに対向する受け部の端24Rとの距離を直径とし、フォーカシングスクリーン4の光軸を中心とした円の円周の範囲に近づける。このことで、円周の外周部24cとフォーカシングスクリーン4のクリアランスを小さくすることができ、フォーカシングスクリーンのうなずき方向のガタを最小限にすることができる。
また図9(B)のように、スクリーン位置決め部材24の短辺部の受け部の端24Lと線ばね30の光軸方向への作用点25L、及びスクリーン位置決め部材24の短辺部の受け部の端24Rと線ばね30の光軸方向への作用点25Rが、略点線上にある。つまり、端24Lと作用点25L及び端24Rと作用点25Rが。それぞれ、光軸と平行な方向に沿って略一致するようになっている。これにより、線ばね30によって、フォーカシングスクリーン4のソリ量を変化させるように働く力を最小限にすることができる。以上のような構成にすることで、スクリーン位置決め部材24に対して強い力でフォーカシングスクリーン4を保持した場合でも、フォーカシングスクリーン4を安定した姿勢で保持できる。また、これと共に、高温等の環境下での線ばね30によるフォーカシングスクリーン4の変形を抑えることが可能となる。
上記実施形態では、フォーカシングスクリーン4の凸部4dと線バネ30を当接するようにしているが、凸部4dがない平面部を線バネ30に当接させて付勢してもよい。また、上記実施形態では、フォーカシングスクリーン4をスクリーン位置決め部材24に直接当接する構成について説明した。しかし、図10に示すように、フォーカシングスクリーン4とスクリーン位置決め部材24の間に、ファインダーの視野を規定しかつ微小な変形が可能なシート状の視野マスク26などを介してフォーカシングスクリーン4を押圧・保持する構成にしてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
4・・フォーカシングスクリーン、24・・スクリーン位置決め部材、24a・・フォーカシングスクリーン受け面、24b・・逃げ部、24L、24R・・フォーカシングスクリーン受け部の端、25L、25R・・作用点、30・・付勢部材(線バネ)

Claims (4)

  1. フォーカシングスクリーンの光軸方向を位置決めするスクリーン位置決め部材と、フォーカシングスクリーンを前記スクリーン位置決め部材に押圧する付勢部材を有するフォーカシングスクリーン保持機構であって、
    前記スクリーン位置決め部材の長辺部のフォーカシングスクリーン受け面は、少なくとも、前記スクリーン位置決め部材の一方の短辺部のフォーカシングスクリーン受け部の端と該一方の短辺部と対向する他方の短辺部のフォーカシングスクリーン受け部の端との距離を直径とし、フォーカシングスクリーンの光軸を中心とした円の円周よりも内側では、フォーカシングスクリーンの長辺部を接触させない逃げ部を有することを特徴とするフォーカシングスクリーン保持機構。
  2. 前記スクリーン位置決め部材の前記一方の短辺部のフォーカシングスクリーン受け部の端と前記付勢部材の光軸方向へのフォーカシングスクリーン上の1つの作用点、及び前記スクリーン位置決め部材の前記他方の短辺部のフォーカシングスクリーン受け部の端と前記付勢部材の光軸方向へのフォーカシングスクリーン上の他の作用点が、それぞれ、光軸と平行な方向に沿って略一致していることを特徴とする請求項1に記載のフォーカシングスクリーン保持機構。
  3. 前記スクリーン位置決め部材に対し、ファインダーの視野を規定しかつ微小な変形が可能なシート状の視野マスクを介して、前記フォーカシングスクリーンを前記付勢部材により押圧・保持することを特徴とする請求項1または2に記載のフォーカシングスクリーン保持機構。
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載のフォーカシングスクリーン保持機構、とフォーカシングスクリーンに結像された被写体像を観察するためのファインダー光学系を有することを特徴とする撮像装置。
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