JP3376115B2 - カメラのフォーカシングスクリーン保持機構 - Google Patents

カメラのフォーカシングスクリーン保持機構

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JP3376115B2
JP3376115B2 JP19162394A JP19162394A JP3376115B2 JP 3376115 B2 JP3376115 B2 JP 3376115B2 JP 19162394 A JP19162394 A JP 19162394A JP 19162394 A JP19162394 A JP 19162394A JP 3376115 B2 JP3376115 B2 JP 3376115B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一眼レフカメラ、スチ
ールビデオカメラ等にあって、特に取り外し可能なフォ
ーカシングスクリーンを有するカメラのフォーカシング
スクリーン保持機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、選択された測距視野をファイ
ンダー視野内の被写体像に重ねて表示するいわゆるスー
パーインポーズ表示技術が複数の測距視野を有するカメ
ラ等において一般化している。このスーパーインポーズ
表示は像と表示を重ねることで、表示の「位置」と表示
の「状態」を、例えば、それぞれ「オートフォーカスの
測距視野」と「合焦」と言った意味合いとして、使用者
に対して極めて直感的に伝えることが可能である。
【0003】この例としては、特開平4−345150
が知られ、ここに記されている技術は、ペンタプリズム
とフォーカシングスクリーンとの間にゲストホスト型液
晶表示板を配置する構造を持った一眼レフカメラに関す
るものである。
【0004】また、このようなカメラにあっては、スー
パーインポーズ表示用表示部材に設けられた表示の光軸
とのズレが問題となり、特開平6−148735では、
フォーカシングスクリーン上の表示に対しこの表示部材
上の表示をより広い領域を示すものとして、高精度な位
置決めを必要としない構成を開示している。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、例
えば実公昭57−37132に開示されているように、
フォーカシングスクリーンを保持する保持枠とこの保持
枠を開閉自在に支持するヒンジ手段と保持枠を閉状態に
係止する係止手段とを設けてフォーカシングスクリーン
保持機構を構成し、先の特開平4−345150号公報
に開示のカメラにこれを搭載した場合には、フォーカシ
ングスクリーンの取り出し易さを優先せざるを得ないこ
とから光軸に対するフォーカシングスクリーンの位置が
不確実となって、スーパーインポーズ表示で示される表
示の中心位置とフォーカシングスクリーン上に刻印され
た表示の中心位置が異なってしまう。この結果、ファイ
ンダーの品位を大きく損なうと同時に、画面上の正確な
位置を使用者に知らせるといった本来の機能を果たせな
くなる。
【0006】本出願の目的は、上記従来型カメラの欠点
に鑑み、フォーカシングスクリーンの位置決めを正確に
行え、スーパーインポーズ表示装置と上記のようなフォ
ーカシングスクリーン保持機構とを備えたカメラにおい
ても、スーパーインポーズ表示で示される表示の中心位
置とフォーカシングスクリーン上に刻印された表示の中
心位置を一致させた品位の高いファインダーを提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】本発明の目的
を実現する第1の機構は、請求項1に記載のように、フ
ァインダー光路中の所定位置に配置されるフォーカシン
グスクリーンと、前記フォーカシングスクリーンに対し
てガタを持った大きさを有し、該フォーカシングスクリ
ーンを保持する保持枠と、該保持枠を該所定位置からレ
ンズマウントを通して着脱可能な着脱位置に移動可能と
するヒンジ手段と、該保持枠を該所定位置に保持する保
持手段とを有し、該保持枠は該着脱位置において前記ガ
タによる隙間を有して該フォーカシングスクリーンの着
脱を可能とし、前記保持手段は、前記所定位置で前記保
持枠を変形させ、前記間隙を狭めながら前記フォーカシ
ングスクリーンを位置決め位置に押し付け、該フォーカ
シングスクリーンを所定の位置で規制保持することを特
徴とするカメラのフォーカシングスクリーン保持機構に
ある。
【0008】この構成では、保持手段で保持枠を所定位
置に保持すると、フォーカシングスクリーンも所定の位
置に規制されて保持されるので、フォーカシングスクリ
ーンを交換しても、特別な位置決め操作を行うことなく
フォーカシングスクリーンを常に所定の位置に位置決め
保持することができ、その際フォーカシングスクリーン
の取り出しと装置のための間隙も確保される。
【0009】
【0010】
【0011】本発明の目的を実現する第の構成は、請
求項に記載のように、請求項1において、フォーカシ
ングスクリーンの近傍にはスーパーインポーズ表示用の
表示部材が配置されていることを特徴とするカメラのフ
ォーカシングスクリーン保持機構にある。
【0012】この構成では、高精度に位置決めされたフ
ォーカシングスクリーンに対してスーパーインポーズ表
示を行えるので、スーパーインポーズで表示される表示
の中心とフォーカシングスクリーン上に形成される表示
の中心とを合致させた品位の高いファインダーを実現す
ることができる。
【0013】
【実施例】図1から図17は本発明の一実施例を示す。
【0014】先ず、図2を用いてフォーカシングスクリ
ーンを備えるファインダー系とスーパーインポーズ表示
の構成について説明する。図は一眼レフカメラを側方視
した断面図である。
【0015】図中、5は一眼レフカメラ本体、Fはフィ
ルム、10はフィルム露光時にはね上がる可動ミラー、
11は光入射面にフレネルレンズ11a、光射出面にマ
ット面11bを有し、マット面11b上にはスポット測
光マークと部分測光マークが刻印されたフォーカシング
スクリーン(図13)、13は後述するスーパーインポ
ーズ表示のための表示部材として機能する反射板で、図
4にその平面図を示すように、面13g上に表示部13
aから13eを有する。さらに、15はコンデンサーレ
ンズ、12はペンタプリズム、14a,14bは接眼レ
ンズ、16は保護ガラスであって、これらはファインダ
ー系を構成している。
【0016】6,7は被写体の輝度を測定するための測
光センサーと測光レンズである。画面中央の極狭い領域
を測光するスポット測光とその外側まで感度を有する部
分測光等が可能である。
【0017】また、19は投光レンズであって、ペンタ
プリズムの上前部から上部にかけて配置されている。ペ
ンタプリズムの上部には各々内部に光源であるところの
発光ダイオード(以下LED)を収納した5個のLED
パッケージ18a(断面図においては中央のパッケージ
のみが見えている)とマスク20が取り付けられてい
る。このLEDの波長は可視光域であって、投光レンズ
19に入射し、ここで反射・集光された光束が反射板1
3の測距視野枠に導かれ、スーパーインポーズ表示を機
能させる照明装置を構成している。
【0018】このようにスーパーインポーズ表示装置
は、実際にファインダーを通して見える表示部材とこれ
に光を照射する照明装置とから構成され、本実施例に於
いては測距視野枠がスーパーインポーズ表示の表示部と
なる。
【0019】8はこれらの各要素を収納する上カバーで
ある。上カバー8にはアクセサリーシュー9が設けられ
ており、閃光撮影装置等の接続が可能である。また、前
記LEDパッケージはペンタリズム12の頂点と前記ア
クセサリーシュー9との間に配設されている。
【0020】図3は、カメラのファインダー視野を説明
する為の図である。上下方向における画面中央で、横方
向に並んだ68a〜68eが不図示の焦点検出装置の測
距視野位置を表すファインダー上の測距視野枠で、反射
板13上の測距視野枠の像である。また、68g,68
hはスポット測光マークと部分測光マークで、フォーカ
シングスクリーン11上のスポット測光マークと部分測
光マーク11g,11hの像である。カメラのファイン
ダー視野は、被写体像視野68の外側に位置するシャッ
タースピード、絞り値、露出補正量等の撮影条件を表示
する不図示の視野外表示部、被写体像視野68の内側に
位置する測距視野枠68a〜68e、そしてスポット測
光マーク68g、部分測光マーク68hとから成り、こ
のうち測距視野枠は被写体像68fと同時に観察できて
適当なときに光らせることのできるスーパーインポーズ
表示となる。
【0021】なお、表示原理は本発明と直接関連がない
ので、ここでは省略するが、微細なプリズムからなる測
距視野枠の斜め上方からの光を真上に偏向する特性を利
用し、照明光の制御によって測距視野枠の表示色を変え
るものである。
【0022】では、図2に戻って、照明装置の光路につ
いて解説する。LEDパッケージ18aを発した光は、
マスク20に設けられた開口で絞られ、投光レンズ19
に入射する。投光レンズ19は分割された多数の面から
なっており、面19aがLEDパッケージ18aからの
光束の入射面である。面19aから投光レンズ19内に
入った光束は、面19eと続く面19f1で全反射し、
ほぼ損失無しに先端のレンズ部に到達する。投光レンズ
19の先端には3つのレンズ部があり(断面図において
は中央のレンズのみが見えている)、LEDパッケージ
18aから発した光束については、レンズ部19gを通
った光束のみが有効光束となる。
【0023】このレンズ部19aは、前述の反射板13
とマスク20とを投影関係に置く作用を持ち、ここより
射出した光束は集光されて、次にペンタプリズムの面1
2aよりペンタプリズム内に入射する。この後、ペンタ
プリズムの面12bから射出し、コンデンサーレンズを
通って反射板13の下面に設けられた測距視野枠13a
に到達する。そして測距視野枠で反射した光束のみがペ
ンタプリズム12と接眼レンズ14a,14bを通って
視認される。
【0024】また、図4に示した反射板13の5つの測
距視野枠13a〜13eには前述の5つのLEDが対応
し、LEDを発した光束が投光レンズ19を通ってそれ
ぞれの測距視野枠に導かれる。したがって、各測距視野
毎に点灯・非点灯を制御することが可能である。
【0025】次に、図5及び図6を用いてフォーカシン
グスクリーンの保持機構を含むファインダーユニットに
ついて説明する。
【0026】図に於いて、50はコンデンサーレンズ1
5、ペンタプリズム12を保持するプリズムホルダーで
ある。プリズムホルダーは箱形状の支持体であって、そ
の下側にフォーカシングスクリーンからの光束を取り込
む矩形開口とフォーカシングスクリーン11の位置決め
面50cを、その内部にコンデンサーレンズ15とペン
タプリズム12の台座部分となる位置決め面と反射板1
3の保持面50dを、後端にはフォーカシングスクリー
ン保持枠52の回転中心となる軸受すなわちヒンジ手段
と反射板13の保持面を、また、前面には後述する保持
部材の取付面を有している。
【0027】53はペンタプリズム12をプリズムホル
ダー50に対して固定するためのプリズム押さえ、54
はプリズムホルダーの2つのフック50a,50b及
び、プリズム押さえ53のフック53aに係合し、プリ
ズム押さえ53を下方向に押さえつける押さえバネ(左
右一対の内の1つのみを図示)である。
【0028】51はプリズムホルダー50に固着された
保持部材であって、図6に図5の矢印B方向から見た詳
細を示す。保持部材51は中央に2つの孔と1つのバネ
部、両端に2つのアーム部を有した薄板であり、2つの
孔51a,51bとこれに対応したプリズムホルダー上
の孔(不図示)にピン62を挿入した後、これを加締め
ることによって固定されている。この保持部材はプリズ
ムホルダー、フォーカシングスクリーン保持枠と共にフ
ォーカシングスクリーン保持機構を、また、プリズムホ
ルダーと共に表示部材保持機構を構成している。
【0029】反射板13はプリズムホルダー50の内部
に、フォーカシングスクリーン11はフォーカシングス
クリーン保持枠52の内側にそれぞれ収納される。フォ
ーカシングスクリーン11の取り出し操作性を良くする
ために、フォーカシングスクリーン保持枠52に対する
フォーカシングスクリーン11の前後方向のガタは大き
く設定してある。しかし後述するように、保持部材51
に設けられた突起51lがフォーカシングスクリーン保
持枠52を変形させるべく作用し、セット状態にあって
はフォーカシングスクリーン11のガタ付きを押さえる
構成となっている。
【0030】なお、反射板13の中央に描かれた測距視
野枠は、裏面となる面13gに形成されているものが表
面を通して見えている状態を表している。
【0031】以上図5に示した構成要素はファインダー
ユニットとして一体的に扱うことが可能である。
【0032】図7から図9は上記ファインダーユニット
のカメラへの組み込み方法、照明装置の保持構造、及び
カメラ完成状態に於ける操作部材を説明するための図で
ある。
【0033】図7に示した斜視図に於ける63が先に説
明したファインダーユニットであり、ミラーボックス5
7に対して上方から組み付けられる。可動ミラー10の
保持駆動機構は公知であるため省略しているが、ミラー
ボックス57の内部と側方に構成される。
【0034】また、55はレンズホルダーであり、投光
レンズ19とLEDパッケージ18a〜18e、及びマ
スク20を一体に保持し、さらに図に於いてLEDパッ
ケージを覆う様に描かれているフレキシブルプリント基
板64がLEDの電気的接続を行っている。レンズホル
ダー55は固定ネジ56によってプリズム押さえ53に
固着され、図8に正面図を示すように、LEDと投光レ
ンズを含む照明装置と、反射板とフォーカシングスクリ
ーンを保持したファインダーユニットとの接続が完了す
る。
【0035】さらに、ミラーボックス57の前方から
は、可動ミラー10の上昇時の衝撃を吸収する不図示の
緩衝部材が取り付けられた遮蔽部材58が固定ネジ61
によって取り付けられ、ファインダーユニット63の機
構部分がマウント65(図9)を通して見えないように
構成されている。
【0036】図9は完成状態のカメラの正面図である。
この状態に於いて、遮蔽部材58の中央にある切り欠き
を通して保持部材51のバネ部51hが操作可能であ
り、後述するようにこれを紙面手前方向に引くことによ
ってフォーカシングスクリーン保持機構が解除される。
マウント65を介してフォーカシングスクリーンが取り
出されるため、フォーカシングスクリーン11のフォー
カシングスクリーン保持枠52に対するガタは、特に図
の前後方向についてはかなり多めに必要であって、逆に
図の左右方向についてはほとんど必要ない。
【0037】また、遮蔽部材58は固定ネジ61を外す
ことによってミラーボックス57との結合が解かれ、マ
ウント65を通して取り外すことが可能である。遮蔽部
材58を取り外すと、図14に示した保持部材51のア
ーム部51f,51gが現れ、立ち曲げ部51j,51
kを使って2つのアーム部を図面手前方向に引けば反射
板13の保持が解除される。
【0038】では、図10から図12と図1を用いて表
示部材保持機構と本発明の特徴であるフォーカシングス
クリーン保持機構について詳しく解説する。図10から
図12は主要部品の断面図であり、図10は表示部材と
フォーカシングスクリーンの保持状態を示す図、図11
はフォーカシングスクリーンの保持を解除した状態を示
す図、図12は遮蔽部材58を取り外した後、表示部材
とフォーカシングスクリーンの保持を共に解除した状態
を示す図である。したがって、両機構の保持解除は図1
0から図12の順に、また逆に、表示部材とフォーカシ
ングスクリーンの装着は図12から図10の順に行われ
る。
【0039】先ず、表示部材であるところの反射板13
の保持状態について、光軸方向の位置規制に関する要素
を挙げておくと、図4に示される反射板の2つの突起部
13h,13i、保持部材のアーム部先端に形成された
爪部51d,51e(図6)、反射板の切り欠き13f
(図5、図12)、プリズムホルダーのフォーカシング
スクリーン位置決め面50cの裏面となる反射板保持面
50d(図12)である。切り欠き部13fを反射板保
持面50dが支えることによって、また、プリズムホル
ダーの切り欠き50c(図8)からのぞく2つの突起部
13h,13iをそれぞれ爪部51d,51eが下から
支えることによって、コンデンサーレンズ15の下の空
間から反射板13が落ちない様に構成されている。一
方、反射板13の面方向についての位置規制は、一つは
突起部13h,13iとプリズムホルダーの切り欠き5
0cとの嵌合、それから保持部材51のアーム部51
f,51gが反射板13の2つの突起部13h,13i
を奥側に押し、反射板の切り欠き13fが反射板保持面
50dの角部に当接することによって成されている。
【0040】反射板13の装着、あるいは取り外しの過
程について説明する。参照図は図12である。反射板1
3の装着・取り外しは、前述のように遮蔽部材58をマ
ウント65を通して取り外し、保持部材の立ち曲げ部5
1j,51kを使って2つのアーム部51f,51gを
紙面手前方向に引くことにより行う。すでに装着されて
いる場合には、反射板の爪部51d,51eの支持が外
されることで、反射板13は切り欠き13fを中心とし
て回動可能となり、図12の矢印D方向へ引くことによ
って反射板13は取り外せる。また装着する場合には、
アーム部51f,51gを紙面手前方向に引きながら反
射板を保持状態位置へ回動させ、次いでアーム部51
f,51gを戻せば、前述のように位置規制されて装着
が完了する。このように反射板13のセットと解除は、
保持部材51の可とう性を利用し、アーム部51f,5
1gを弾性変形させることにより行っている。
【0041】反射板上の塵はファインダー光学系の視度
がこれに合致してしまうために目立ち易く、被写体像観
察の妨げとなることが極めて多いが、このような構成に
よれば反射板を容易に取り外すことが出来るため、非常
に簡単に内部の清掃が可能である。さらには、フォーカ
シングスクリーンの保持を解除してからでないと表示部
材の取り外しが出来ないため、表示部材を取り外す際に
フォーカシングスクリーンを傷つけることがない。
【0042】一方、フォーカシングスクリーン保持機構
は反射板13の下方に設けられマウントを通しての操作
が可能である。図10に示すように、フォーカシングス
クリーン保持枠52は軸Aを中心として回動する枠形の
部材であって、図1のように前後の壁部52a,52b
と左右の壁部52d,52eでフォーカシングスクリー
ン11を位置規制し、内部に収納する。フォーカシング
スクリーン保持枠52の突起部52cには、保持部材5
1のバネ部51h上に設けられた開口51cが係合す
る。
【0043】図11に示した状態からフォーカシングス
クリーン保持枠52の先端を上方に引き上げることによ
って、突起部52cがバネ部51の斜面51iを押し
退け、さらに引き上げると突起部52cが開口51cに
落ち込んで図10のように位置が固定される。これと共
に、フォーカシングスクリーン11がプリムホルダー
50の位置決め面50cに当接し光軸方向の位置決めが
なされる。
【0044】この際、保持部材51の開口51c内に形
成された突起51lがフォーカシングスクリーン保持枠
の突起部52cの先端を押さえるため、フォーカシング
スクリーンには図1にFで示した力が作用し、この結果
として壁部52aは図1のように変形する。図に二点鎖
線で示したフォーカシングスクリーン11はフォーカシ
ングスクリーン保持枠との間隙を狭められ、フォーカシ
ングスクリーン保持枠内で動ける自由度を失って軸Aに
対して位置決めされる。したがって、反射板13との位
置関係が固定され、フォーカシングスクリーン11に設
けられた表示部と反射板13に設けられた表示部とを正
確に同軸に保持することが可能となっている。
【0045】取り外す場合は、逆にバネ部51を引け
ば突起部52cの係合が外れ、フォーカシングスクリー
ン11はフォーカシングスクリーン保持枠52とともに
自重で図11に示した状態まで下がってくる。この時、
フォーカシングスクリーン保持枠には保持部材51によ
る力がすでに作用していないため、その外形は一点鎖線
52fの位置まで戻り、壁部52aとフォーカシングス
クリーンとの間隙は大きくなる。フォーカシングスクリ
ーンは前後方向に大きなガタ(矢印E)を持つこととな
るので、後は突起部11aを持って取り出せば良い。し
たがって、カメラのマウント65を通しての取り外しは
極めて容易である。図14及び図15に示したように、
目盛り線66とか、方眼68とかが刻印された交換用フ
ォーカシングスクリーンを用意すれば、この方法に従っ
て交換することが出来る。
【0046】図16はフォーカシングスクリーンとして
図14の示した形態のものを、図17はフォーカシング
スクリーンとしての図15の示した形態のものをそれぞ
れ選択した際のファインダー視野を示す図である。
【0047】このように交換フォーカシングスクリーン
を本発明によるカメラに用いた際にもスーパーインポー
ズ装置による測距視野枠の表示は機能し、カメラの新し
い表示機能を生かしつつ従来の付属品の互換性を完全に
保つことができる。しかも、フォーカシングスクリーン
に設けられた表示部と反射板に設けられた表示部とは常
に正確に同軸である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば次の
効果がある。
【0049】1.フォーカシングスクリーンを正確に所
定の位置に位置決めすることが可能となった。したがっ
て、フォーカシングスクリーン上の表示部によって撮影
画面上の正確な位置を使用者に知らせることができる。
【0050】2.さらには、スーパーインポーズ表示装
置とフォーカシングスクリーン保持機構とを備えたカメ
ラにおいても、スーパーインポーズ表示で示される表示
の中心位置とフォーカシングスクリーン上に刻印された
表示の中心位置を一致させた品位の高いファインダーを
実現することができた。
【0051】3.この際、フォーカシングスクリーン保
持枠の開状態にある着脱位置にあっては、フォーカシン
グスクリーンの取り出し方向に対して保持枠とフォーカ
シングスクリーンとのガタを大きくしているので、取り
出しが極めて容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すフォーカシングスクリ
ーン保持枠の平面図。
【図2】本発明を有効に実施することができるファイン
ダー光学系の断面図。
【図3】図2のファインダー視野を示す図。
【図4】図3の反射板を示す平面図。
【図5】図1のフォーカシングスクリーン保持枠を有す
るファインダー光学系の分解斜視図。
【図6】図5の保持部材の斜視図。
【図7】図5のファインダー光学系に図2のスーパーイ
ンポーズ表示装置を設けたファインダーユニットの組み
込み状態を示す分解斜視図。
【図8】図7のスーパーインポーズ表示装置の正面図。
【図9】図7の正面図。
【図10】図7のファインダー光学系の断面図で、フォ
ーカシングスクリーンの閉位置状態を示す。
【図11】図7のファインダー光学系の断面図で、フォ
ーカシングスクリーンの開位置状態を示す。
【図12】図7のファインダー光学系の断面図で、反射
板の取り出し状態を示す。
【図13】フォーカシングスクリーンの一例を示す平面
図。
【図14】フォーカシングスクリーンの一例を示す平面
図。
【図15】フォーカシングスクリーンの一例を示す平面
図。
【図16】フォーカシングスクリーンと反射板との組み
合わせによるファインダー視野の一例を示す平面図。
【図17】フォーカシングスクリーンと反射板との組み
合わせによるファインダー視野の一例を示す平面図。
【符号の説明】
5…一眼レフカメラ本体 10…可動ミラー 11…フォーカシングスクリーン 12…ペンタプリ
ズム 13…反射板 51…保持部材 52…フォーカシングスクリーン保持枠

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファインダー光路中の所定位置に配置さ
    れるフォーカシングスクリーンと、前記フォーカシング
    スクリーンに対してガタを持った大きさを有し、該フォ
    ーカシングスクリーンを保持する保持枠と、該保持枠を
    該所定位置からレンズマウントを通して着脱可能な着脱
    位置に移動可能とするヒンジ手段と、該保持枠を該所定
    位置に保持する保持手段とを有し、該保持枠は該着脱位
    置において前記ガタによる隙間を有して該フォーカシン
    グスクリーンの着脱を可能とし、前記保持手段は、前記
    所定位置で前記保持枠を変形させ、前記間隙を狭めなが
    前記フォーカシングスクリーンを位置決め位置に押し
    付け、該フォーカシングスクリーンを所定の位置で規制
    保持することを特徴とするカメラのフォーカシングスク
    リーン保持機構。
  2. 【請求項2】 前記フォーカシングスクリーンの近傍に
    はスーパーインポーズ表示用の表示部材が配置されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のカメラのフォーカ
    シングスクリーン保持機構。
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