JP2014031511A - リグノスルホネート化合物を含有する相転換インク組成物 - Google Patents

リグノスルホネート化合物を含有する相転換インク組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】液だれおよび染み発生の特徴を向上させることが可能な改良された相転換インク組成物を提供する。
【解決手段】相転換インク組成物は、担体と、任意要素の着色剤と、特定の構造のリグノスルホネート化合物のスルホネートイオンと次のような少なくとも8個の炭素原子を含むカチオン性対イオンからなる化合物からなる組成物である。カチオン性対イオンは、窒素−アルキルカチオン性対イオン、窒素−アリールカチオン性対イオン、窒素−アルキルアリールカチオン性対イオン、または窒素アリールアルキルカチオン性対イオンである。
【選択図】なし

Description

本明細書には、リグノスルホネート化合物を含有する相転換インク組成物が記載される。さらに具体的には、本明細書には、多くの複写デバイスおよび印刷デバイスで使用可能な改質リグノスルホネート化合物を含有する相転換インク組成物が記載される。
有機顔料および有機染料または顔料/分散剤パッケージを含有する固体インクは、インクジェット印刷ヘッド上で、不良な液垂れ挙動を示し、受け入れられない表面の染み発生を示すことがある。固体インクにおける液垂れ性能を高めようとする試みには、顔料を変えること、分散剤を変えること、顔料と共に用いて分散物を安定化することが可能な種々の共力剤を使用することが含まれる。この液垂れおよび染み発生の問題に対処するために棚から取り出して利用可能な化合物は、固体インク中で望ましくない程度の強いゲル化挙動を示した。特定の酸性化合物(例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(DDBSA))を着色したインクに組み込んでも、液垂れ性能は向上しなかった。
液垂れおよび染み発生の特徴を向上させることが可能な改良された相転換インク組成物、また、表面での液垂れおよび染み発生の特徴を向上させることが可能な着色した固体インク組成物のための環境に優しい添加剤または生体再生可能な添加剤が依然として必要である。
担体と、任意要素の着色剤と、以下の式のリグノスルホネート化合物、
とを含み、式中、Rは、水素または
であり、カチオン性対イオンは、窒素−アルキルカチオン性対イオン、窒素−アリールカチオン性対イオン、窒素−アルキルアリールカチオン性対イオン、または窒素アリールアルキルカチオン性対イオンであり、カチオン性対イオンは、少なくとも8個の炭素原子を含む、相転換インク組成物が記載される。
また、(1)担体と、任意要素の着色剤と、以下の式のリグノスルホネート化合物、
とを含み、式中、Rは、水素または、
であり、カチオン性対イオンは、窒素−アルキルカチオン性対イオン、窒素−アリールカチオン性対イオン、窒素−アルキルアリールカチオン性対イオン、または窒素アリールアルキルカチオン性対イオンであり、カチオン性対イオンは、少なくとも8個の炭素原子を含む、相転換インク組成物をインクジェット印刷装置に組み込むことと、(2)インクを溶融させることと、(3)溶融したインクの液滴を基材の上に画像の模様になるように吐出させることと、を含む、プロセスも記載される。
また、担体と、任意要素の着色剤と、以下の式のリグノスルホネート化合物、
とを含み、式中、Rは、水素または
であり、カチオン性対イオンは、窒素−アルキルカチオン性対イオン、窒素−アリールカチオン性対イオン、窒素−アルキルアリールカチオン性対イオン、または窒素アリールアルキルカチオン性対イオンであり、カチオン性対イオンは、少なくとも8個の炭素原子を含む、相転換インク組成物を含有する、インクジェット用プリンタのスティックまたはペレットも記載される。
図1は、本開示のナトリウムリグノスルホネートおよび改質リグノスルホネートの赤外線スペクトルを示すグラフである。
担体と、任意要素の着色剤と、以下の式のリグノスルホネート化合物、
とを含み、式中、Rは、水素または、
であり、カチオン性対イオンは、窒素−アルキルカチオン性対イオン、窒素−アリールカチオン性対イオン、窒素−アルキルアリールカチオン性対イオン、または窒素アリールアルキルカチオン性対イオンであり、カチオン性対イオンは、少なくとも8個の炭素原子を含む、相転換インク組成物が提供される。
また、相転換インク組成物を含有するインクジェット用プリンタのスティックまたはペレット。
いくつかの実施形態では、リグノスルホネート化合物のカチオン性対イオンは、少なくとも8個の炭素原子を含むアルキル基を含む。
いくつかの実施形態では、リグノスルホネート化合物のカチオン性対イオンは、2個のアルキル鎖または3個のアルキル鎖を含む。
いくつかの実施形態では、カチオン性対イオンは、テトラオクチルアンモニウム、テトラドデシルアンモニウム、テトラオクタデシルアンモニウム、N,N−ジメチルジオクタデシル、N,N−ジメチルジオクチル、N,N−ジメチルドデシルアンモニウム、N,N,N−トリメチル−1−ドコサンアミニウム、ベヘニルトリメチルアンモニウム、N−オクタデシルトリメチルアンモニウム、これらの混合物および組み合わせ、およびこれらの塩からなる群から選択される。適切なリグノスルホネートカチオン性対イオンは、AKZO NOBELから入手可能なARQUAD(登録商標)材料、例えば、Arquad(登録商標)316、ARQUAD(登録商標)C−35からのココアルキルトリメチルアンモニウム、ARQUAD(登録商標)2.10−50、ARQUAD(登録商標)2.10−70 HFP、2.10−80からのジデシルジメチルアンモニウム、ARQUAD(登録商標)MCB 33、ARQUAD(登録商標)MCB 50、ARQUAD(登録商標)MCB 80からのココ(分画)ジメチルベンジルアンモニウム、ARQUAD(登録商標)16−29からのヘキサデシルトリメチルアンモニウム、ARQUAD(登録商標)18−50からのステアリルトリメチルアンモニウム、ARQUAD(登録商標)20−80からのベヘニルトリメチルアンモニウム、これらの混合物および組み合わせ、およびこれらの塩からなる群から選択される。
適切なアルコキシル化四級アンモニウムカチオン性対イオンとしては、Rがココであり、m+n=2であるEthoquad(登録商標)C/12(ココビス(2−ヒドロキシエチル)メチルアンモニウムクロリド)、Rがココであり、m+n=15であるEthoquad(登録商標)C/25(ココアルキルメチル(ポリオキシエチレン(15))アンモニウムクロリド)、Rがオレイルであり、m+n=2であるEthoquad(登録商標)O/12(オレイルビス(2−ヒドロキシエチル)メチルアンモニウムクロリド)が挙げられ、Lion Akzo Corporationから入手可能である。
四級アンモニウムカチオン性対イオンは、以下の式、
のオリゴマーであってもよく、式中、nは、少なくとも1である。いくつかの実施形態では、四級アンモニウムカチオン性対イオンは、Advantis Technologies,Inc.から入手可能なポリ[オキシ−1,2−エタンジイル(ジメチルイミニオ)−1,2−エタンジイル(ジメチルイミニオ)−1,2−エタンジイルクロリド(1:2)](ポリキセトニウムクロリド)である。
いくつかの実施形態では、四級アンモニウムカチオン性対イオンは、ベンジルトリブチルアンモニウムブロミド、ベンジルトリブチルアンモニウムクロリド、ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド、ベンジルトリエチルアンモニウムブロミド、ベンジルトリエチルアンモニウムヨージド、ベンジルトリメチルアンモニウムヨージド、ベンジルトリメチルアンモニウムブロミド、ベンジルトリメチルアンモニウムクロリド、およびこれらの混合物および組み合わせ(未希釈または溶液の状態)からなる群から誘導される。いくつかの実施形態では、カチオン性対イオンは、ベンジルトリブチルアンモニウム、ベンジルトリエチルアンモニウム、ベンジルトリメチルアンモニウム、およびこれらの混合物および組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、本明細書の四級アンモニウムカチオン性対イオンは、以下の式、
のエステルクアット(esterquat)であってもよく、式中、Rは、n−ヘプチル、n−ノニル、n−ウンデシル、n−トリデシル、n−ペンタデシル、n−ヘプタデシル、n−ノナデシル、n−ヘンエイコシル、およびこれらの混合物である。
エステルクアットの例としては、Kao Chemicals Inc.から入手可能なもの、トリエタノールアミンと反応した脂肪酸C10−C20および不飽和C16−C18の四級アンモニウム塩(CAS No.91995−81−2)、トリエタノールアミンと反応したタロー脂肪酸の四級アンモニウム塩(CAS No.93334−15−7)、トリエタノールアミンと反応した脂肪酸C12−C20の四級アンモニウム塩(CAS No.91032−11−0)、トリエタノールアミンと反応した9−オクタデセン酸(Z)の四級アンモニウム塩(CAS No.94095−35−9)、トリエタノールアミンと反応したオクタデセン酸の四級アンモニウム塩(CAS No.85408−12−4)が挙げられる。エステルクアットの他の例としては、ジメチルビス[2−[(1−オキソオクタデシル)オキシ]エチル]アンモニウムクロリド(CAS No.67846−68−8)、ジメチルビス[2−[(1−オキソヘキサデシル)オキシ]エチル]アンモニウムクロリド(97158−31−1)、(Z)−2−ヒドロキシ−3−[(1−オキソ−9−オクタデセニル)オキシ]プロピルトリメチルアンモニウムクロリド(CAS No.19467−38−0)が挙げられる。
いくつかの実施形態では、カチオン性対イオンは、テトラオクチルアンモニウム、テトラドデシルアンモニウム、テトラオクタデシルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウム、N,N−ジメチルジオクタデシルアンモニウム、N,N−ジメチルジオクチルアンモニウム、N,N−ジメチルドデシルアンモニウム、1−ヘキサデカンアミニウム、N,N−ジヘキサセシル−N−メチルアンモニウム、およびこれらの混合物からなる群から選択される。
種々の着色した固体インクによるインクジェット印刷ヘッド前面の液垂れおよび染み発生を減らすか、またはなくす方法は、本発明の相転換インク組成物中での改質リグノスルホネート化合物の使用を含む。本発明のリグノスルホン酸化合物は、水に不溶性になるように改質され、固体インク用途に適している。いくつかの実施形態では、リグノスルホネート化合物またはリグノスルホン酸塩化合物は、少なくとも1つの長い脂肪族の尾部を含む対イオンを含む。いくつかの実施形態では、本発明のリグノスルホン酸化合物は、8個以上の炭素原子を含む尾部を有する対イオンを含む。
インクの液垂れは、制御できず、与えられていない量のインクが、パージサイクル中に加えられる圧力がゼロになった後に、所与の印刷ヘッドのノズルを通って流れ続けるときに引き起こされる望ましくない現象である。リファレンスインク基剤の液垂れを引き起こすような加えられた圧力を測定し、圧力ゲージによって測定する場合、2.1〜2.8インチの範囲の水であった。これらの値は、種々の印刷ヘッド上で行われた試験履歴にある程度依存して変わるが、リファレンスインク基剤はすべて、望ましい加えられた最小圧力の基準値である約1.5インチの水を超えると液垂れした。この例では、Omega Engineering,Inc.から入手可能なDPIS8型モデルの圧力変換器を用いて液垂れ圧を測定し、マノメーターによって較正した。また、他の種類の圧力変換器を用いて液垂れ圧を測定してもよい。
まず、インク基剤に使用する範囲の圧力を加えることによって、所与の試験インクの液垂れ圧の閾値を決定した。液垂れが観察されたら、この試験インクの液垂れ圧の閾値は、圧力を徐々に下げていくことによって決定されるだろう。リファレンスインク基剤と試験インクサンプルについて測定した液垂れ圧の閾値の差によって、所与の試験インクのΔ液垂れ圧も計算した。
Δ(液垂れ圧)=液垂れ圧(サンプル)−液垂れ圧(リファレンス)
最適な吐出性能および印刷性能を実現することができるように、所与のインクのΔ液垂れ圧をできる限り小さくすることが望ましい。
ゲージ圧は、大気圧より大きな、プリンタの低圧によるサイクルにおける実際の測定圧力である。サンプルインクの液垂れ圧は、印刷ヘッドのノズルの少なくとも一部からインクが吹き出すときの実際のゲージ圧であり、マイクロ圧力ゲージによって正確に測定することができる。印刷ヘッド中のインクの液垂れは、望ましくないノズル間の色の混合およびインク保持部から出るインクが望ましくない程度に消耗するために、吐出プロセスを複雑にする。リファレンスインクの液垂れ圧は、印刷ヘッドのノズルの少なくとも一部からリファレンスインクが吹き出すときの実際のゲージ圧であり、マイクロ圧力ゲージによって測定することができる。典型的には、この圧力値は、プリンタの寿命を超えて起こる何回にもわたるパージおよび拭き取り洗浄サイクルにわたって首尾良く吐出するための要求事項を満足する。印刷ヘッドの染み発生は、インクまたはインクの少なくとも一部による前面の望ましくない付着物であり、目視観察によって定性的に評価することができる。染み発生は、前面の表面を汚すインクとして見ることができる。望ましい観察結果は、前面にほとんどインクがみられないか、またはまったくみられないときの観察結果である。インクまたはインクの一部による染み発生によって非常に望ましくない程度まで汚された印刷ヘッドは、通常のプリンタの一連のパージおよび拭き取り洗浄サイクルの間に小さな圧力が加えられた場合であっても、インクが液垂れする可能性が高くなるだろう。いくつかの実施形態では、プリンタにおける液垂れ圧が少なくとも1.5インチの水である相転換インク組成物が提供される。いくつかの実施形態では、この組成物は、液垂れ圧が、約1.5インチの水〜約6.0インチの水、または約2.8インチの水〜約6.0インチの水である。
顔料インクは、担体と着色剤とを含むインク組成物であり、インク基剤は、着色剤を含まないインク担体である。
インクが前面に付着すると、印刷ヘッドの前面に染みが発生し、典型的なプリンタのパージ−拭き取り洗浄サイクルでは取り除くことができない。染み発生は、目視観察によって測定することができる定性的な試験である。本発明の改質リグノスルホネート化合物を含有する相転換インクは、目視観察で測定した場合、染み発生または付着物がほとんどないか、まったくない。
顔料を含有するほとんどの固体インクは、基剤インクと比較してΔ液垂れ圧が約−2インチになるか、または約−2インチに近づく液垂れ圧から、前面に液垂れを起こし、染みが発生する。改良された液垂れ性能を有する固体顔料インクが非常に望ましい。
着色した固体インクによる前面の液垂れおよび染み発生に対処する1つの手法は、インク配合物に酸基を含有する化合物を使用することを含む。例えば、市販の共力剤、例えば、Solsperse(登録商標)5000(誘導体化されたスルホン酸化銅フタロシアニン)およびSolsperse(登録商標)22000(米国特許公開番号第2008/0308004号に開示されているような、誘導体化されたスルホン酸化Pigment Yellow 12)を見かけのインク保有量が1重量%未満(共力剤のみ)であるように調製したインクは、液垂れまたは染み発生の挙動を示さなかった。共力剤自体の着色剤としての概念を調べる目的で、共力剤の保有量を2.5重量%(共力剤のみ)に増やすか、またはこれより多くなるように増やすと、インクは、強いゲル化挙動を示し、インクジェットインクとして適切ではなかった。市販の共力剤を着色剤または液垂れ防止性添加剤として使用することはできないことを発見した。
リグノスルホネートまたはスルホン酸化リグニンは、亜硫酸蒸解を用いた木材パルプの製造から得られる水溶性副生成物である。亜硫酸蒸解中のほとんどの脱リグニンは、リグニンの構成要素の多くを接続するエーテル結合の酸による開裂を含む。エーテル開裂中に生成する求電子性カルボカチオンは、硫酸水素イオン(HSO )と反応し、リグニンスルホネートを与える。
L−O−R+H→L+ROH
+HSO →L−SO
式中、Rは、リグニンから生じる脱離基であり、
は、正電荷を有するリグニンである。
リグニンは、異なる様々な分子量を有していてもよい。リグニンは、分子量が10,000原子質量単位を超える、架橋したラセミ高分子である。リグニンは、比較的疎水性であり、芳香族の性質を有する。抽出中にフラグメント化し、分子が、無秩序な様式で繰り返されると思われる様々な種類の副構造からなるため、重合度の性質を測定するのは難しい。異なる種類のリグニンは、単離手段によって記述されてきた。様々な程度までメトキシル化された、p−クマリルアルコール、コニフェリルアルコール、シナピルアルコールという3種類のモノリグノールモノマーが存在する。これらのリグノールを、それぞれ、フェニルプロパノイドであるp−ヒドロキシフェニル(H)、グアイアシル(G)、シリンギル(S)の形態で、リグニンに組み込む。チオグリコール分解は、リグニンを定量するための分析技術である。リグニン構造をコンピューターシミュレーションによって調べることもできる。
リグノスルホン酸ナトリウム塩は、酸官能基を含み、水溶性の化合物である。使用したパルプ液を過剰量の金属水酸化物で処理することによって、リグノスルホネートを回収することができる。得られたリグノスルホネートを、典型的には、原料、染料および工業用洗浄剤のような生成物中、分散剤として使用する。水中で、分子の疎水性部分が粒子と結合し、一方、親水性部分は水に結合し、それによって粒子が溶液中に保持される。リグノスルホネート金属塩が水溶性であるため、低極性の固体インク組成物で使用することができない。
いくつかの実施形態では、長鎖および/または嵩高いN−アルキル/アリールカチオン性対イオンを有する改質リグノスルホン酸化合物が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも8個の炭素原子のアルキル鎖を含むN−アルキル化カチオン性対イオン、いくつかの実施形態では、8個よりも多い炭素原子のアルキル鎖を含むN−アルキル化カチオン性対イオンが提供される。いくつかの実施形態では、カチオン性対イオンは、テトラオクチルアンモニウム、テトラドデシルアンモニウム、テトラオクタデシルアンモニウム、トリメチルセチルアンモニウム、N,N−ジメチルジオクタデシルアンモニウム、N,N−ジメチルジオクチルアンモニウム、N,N−ジメチルドデシルアンモニウム、これらの混合物からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、リグノスルホネートを固体インクに溶解させるために、四級アンモニウム化合物が提供される。アルキルトリメチルアンモニウムクロリドを含む四級アンモニウム化合物は、式R−N(CHClによってあらわすことができ、式中、Rは、少なくとも8個の炭素原子を含む長鎖アルキル基である。窒素原子に接続した長鎖アルキル基の長さおよび数を様々に変えたこの種の種々の化合物は、入手可能である。
いくつかの実施形態では、以下の式を有するN,N−ジメチルジオクタデシルカチオン性対イオンを含む改質リグノスルホン酸が提供される。
いくつかの実施形態では、以下の式を有する四級アンモニウムカチオン性対イオンを含む改質リグノスルホン酸、いくつかの実施形態では、Akzo Nobelから入手可能なArquad(登録商標)316が提供される。
いくつかの実施形態では、Arquad(登録商標)316によるリグノスルホネートの概略的な改質は、以下の通りである。
本発明の改質リグノスルホネート化合物を任意の適切な方法によって調製することができる。例えば、リグノスルホネート金属塩を、ある化合物と接触させ、窒素−アルキルカチオン性対イオン、窒素−アリールカチオン性対イオン、窒素−アルキルアリールカチオン性対イオン、または窒素アリールアルキルカチオン性対イオン(カチオン性対イオンは、少なくとも8個の炭素原子を含む)を得て、改質リグノスルホネート化合物を製造する。いくつかの実施形態では、このプロセスは、加熱しつつ、水に溶解可能なリグノスルホネート金属塩を溶解することと、この化合物を加え、窒素−アルキルカチオン性対イオン、窒素−アリールカチオン性対イオン、窒素−アルキルアリールカチオン性対イオン、または窒素アリールアルキルカチオン性対イオン(カチオン性対イオンが少なくとも8個の炭素原子を含む)を得ることと、場合により、改質リグノスルホネート化合物を例えば濾過によって単離することとを含む。
このプロセスは、生成物の冷却および単離のようなさらなる処理工程を含んでいてもよく、このような工程は、当業者の知識にしたがって行うことができる。
リグノスルホネート金属塩を商業的に得ることができる。リグノスルホン酸ナトリウム塩、リグノスルホン酸カルシウム塩、リグノスルホン酸酢酸ナトリウム塩をSigma Aldrichから得ることができる。
リグノスルホネート金属塩を改質するためのカチオン性対イオン成分は、商業的に得ることができる。四級アンモニウム化合物は、商標名ARQUAD(登録商標)でAkzo Nobel N.V.から入手可能である。
リグノスルホネートとアンモニウムカチオン性対イオンとを含有する混合物を任意の適切な温度まで加熱してもよく、例えば、室温または20℃から80℃まで加熱してもよい。任意の適切な時間、例えば、20℃から80℃まで30分〜2時間かけて加熱してもよい。
カチオン性対イオン成分の量は、任意の適切な量であってもよい。本発明の改質リグノスルホン酸の調製に用いられる四級アンモニウム塩の量は、出発物質中に存在するナトリウム含有量の関数として決定することができる。リグノスルホネートを加熱しつつ水に溶解してもよく、四級攪拌しつつ、アンモニウム塩を徐々に加えてもよい。得られた不溶性生成物を例えば濾過によって単離してもよい。
リグノスルホネート化合物は、転送インク中に任意の適切な量で存在していてもよく、例えば、相転換インク組成物の合計重量を基準として0.25〜6重量%、0.5〜5重量%、または1〜4重量%の量で存在していてもよい。
相転換インク組成物は、インクジェット媒剤または担体の組成物を含んでいてもよく、この組成物は、ワックスと他の任意要素の成分とを含んでいてもよい。ワックスまたは担体の組成物は、転送インク中に任意の適切な量で存在していてもよく、例えば、相転換インク組成物の合計重量を基準として50〜99重量%、70〜98重量%、または90〜95重量%の量で存在していてもよい。
任意の有効な担体組成物を使用してもよい。適切なアミドの例としては、ジアミド、トリアミド、テトラアミド、環状アミドなどが挙げられる。適切なトリアミドとしては、米国特許第6,860,930号に開示されるものが挙げられる。適切な他のアミド、例えば、モノアミド、テトラアミド、およびこれらの混合物を含む脂肪族アミド。
相転換インク担体材料として、イソシアネートから誘導される樹脂およびワックス、例えば、ウレタンイソシアネートから誘導される材料、尿素イソシアネートから誘導される材料、ウレタン/尿素イソシアネートから誘導される材料、これらの混合物なども適している。脂肪族アミド材料とイソシアネートから誘導される材料の混合物をインク担体組成物として利用してもよい。
本開示に適したさらなる相転換インク担体材料としては、パラフィン、微結晶性ワックス、ポリエチレンワックス、エステルワックス、アミドワックス、脂肪酸、脂肪族アルコール、脂肪族アミドおよび他のワックス状材料、スルホンアミド材料、異なる天然の供給源(例えば、トール油ロジンおよびロジンエステル)から作られる樹脂材料、およびこれらの混合物が挙げられる。
いくつかの実施形態では、相転換インク組成物は、(a)インク中に、インクの25〜60重量%の量で存在するポリエチレンワックスと、(b)インク中に、インクの8〜32重量%の量で存在するステアリルステアリン酸アミドワックスと、(c)米国特許第6,860,930号の実施例1で調製したようなトリアミドワックスと、(d)2当量のヒドロアビエチルアルコールと1当量のイソホロンジイソシアネートの反応から誘導され、インク中にインクの6〜16重量%の量で存在するウレタン樹脂と、(e)3当量のステアリルイソシアネートとグリセロールに由来するプロポキシレートアルコールとの付加物であり、インク中にインクの2〜13重量%の量で存在するウレタン樹脂と、(f)インク中に、インクの0.01〜1重量%の量で存在する酸化防止剤とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の相転換インクは、担体(つまり、インクのうち、着色剤ではない成分)を任意の望ましい量または有効な量で、例えば、インクの0.1〜90重量%の量で含む。
本発明の相転換インクは、望ましい色または色相を得るために、任意の適切な着色剤または望ましい着色剤(例えば、染料、顔料、これらの混合物)をインク中に任意の有効な量、いくつかの実施形態では、インクの0.1〜50重量%、0.1〜20重量%含んでいてもよい。
本開示のインクは、酸化防止剤も含有していてもよい。適切な酸化防止剤の例としては、NAUGUARD(登録商標)445、NAUGUARD(登録商標)524、NAUGUARD(登録商標)76、NAUGUARD(登録商標)512、IRGANOX(登録商標)1010が挙げられる。存在する場合、任意要素の酸化防止剤は任意の有効な量で存在し、いくつかの実施形態では、インクの0.01〜20重量%で存在する。
本開示のインクは、1つ以上の分散剤および/または1つ以上の界面活性剤、例えば、Solsperse(登録商標)13240およびSolsperse(登録商標)11000分散剤、米国特許第7,973,186号に記載される分散剤も含んでいてもよい。分散剤または界面活性剤は、転送インク中に任意の量で、例えば、インクの0.1〜25重量%の量で存在していてもよい。
本開示のインクは、粘度調整剤、例えば、脂肪族ケトン(例えば、ステアロン)も含有していてもよい。任意要素の粘度調整剤が存在する場合、粘度調整剤は、インク中に任意の有効な量、例えば、インクの0.1〜99重量%存在する。
いくつかの実施形態では、本開示のインク組成物は、融点が50℃以上160℃以下である。
本開示のインク組成物は、一般的に、吐出温度での溶融粘度(吐出温度は、いくつかの実施形態では、75℃〜180℃である)は、30センチポイズ以下、2センチポイズ以上である。
いくつかの実施形態では、リグノスルホネート化合物は、着色剤を組み込んでいる間、インク担体中に存在し、この場合、着色剤は、染料または顔料である。いくつかの実施形態では、着色剤(着色剤は染料または顔料である)を含む第1のインクを作成した後にリグノスルホネート化合物を加え、第2のインクを作成する。いくつかの実施形態では、リグノスルホネート化合物を、インクを作成するために用いられるインク担体成分の一部、ほとんどのインク担体成分、またはインク担体成分すべてと共に加え、一緒に溶融させてもよい。いくつかの実施形態では、リグノスルホネート化合物を加え、粉砕媒体が存在する状態、または存在しない状態で、例えば、ボールミルによる混合およびアトライタによる混合を含め、混合(例えば、攪拌、例えば、高剪断混合による)を含む任意の適切な様式でインクを作成することができる。いくつかの実施形態では、リグノスルホネート化合物を粉末または溶融した液体として加え、インクを作成してもよい。
本開示の相転換インク組成物を任意の方法によって調製することができる。例えば、インク成分を一緒に混合し、次いで少なくとも100℃から140℃以下の温度まで加熱し、均一なインク組成物が得られるまで攪拌し、次いで、インクを周囲温度(典型的には20〜25℃)まで冷却してもよい。本開示のインクは、周囲温度で固体である。具体的な実施形態では、生成プロセス中に、溶融状態のインクを型に注ぎ、次いで冷却し、固化させてインクスティックを作成する。
直接的に印刷するインクジェットプロセスのための装置および間接的に印刷するインクジェット用途に本開示のインクを使用してもよい。本開示の別の実施形態は、本開示のインクをインクジェット印刷装置に組み込むことと、インクを溶融させることと、溶融したインクの液滴を記録基材の上に画像の模様になるように吐出させることとを含むプロセスに関する。別の実施形態は、本開示のインクをインクジェット印刷装置に組み込むことと、インクを溶融させることと、溶融したインクの液滴を中間転写体の上に画像の模様になるように吐出させることと、画像の模様になったインクを中間転写体から最終的な記録基材へと転写することとを含むプロセスに関する。いくつかの実施形態では、中間転写体を、最終的な記録シートの温度よりも高い温度で、かつ印刷装置中で溶融したインクの温度よりも低い温度まで加熱する。いくつかの実施形態では、印刷装置は、圧電印刷プロセスを利用し、圧電振動要素の振幅によって、インクの液滴を画像の模様になるように吐出させる。本開示のインクは、他のホットメルト印刷プロセス、例えば、ホットメルト音響インクジェット印刷、ホットメルト熱インクジェット印刷、ホットメルト連続流または偏向インクジェット印刷で使用することもできる。
本発明のプロセスは、(1)ワックスと、任意要素の着色剤と、以下の式のリグノスルホネート化合物、
とを含み、式中、Rは、水素または、
であり、カチオン性対イオンは、窒素−アルキルカチオン性対イオン、窒素−アリールカチオン性対イオン、窒素−アルキルアリールカチオン性対イオン、または窒素アリールアルキルカチオン性対イオンであり、カチオン性対イオンは、少なくとも8個の炭素原子を含む相転換インク組成物をインクジェット印刷装置に組み込むことと、(2)インクを溶融させることと、(3)溶融したインクの液滴を基材の上に画像の模様になるように吐出させることとを含む。
普通紙、例えば、XEROX(登録商標)4024紙、XEROX(登録商標)Image Series紙、Courtland 4024 DP紙、罫線のついたノート紙、ボンド紙、シリカコート紙、例えば、シリカコート紙、JuJo紙、HAMMERMILL LASERPRINT(登録商標)紙、透明材料、布地、繊維製品、プラスチック、ポリマーフィルム、無機基材、例えば、金属および木材を含め、任意の基材または記録シートを使用してもよい。
ワックスと、任意要素の着色剤と、以下の式のリグノスルホネート化合物、
とを含み、式中、Rは、水素または
であり、カチオン性対イオンは、窒素−アルキルカチオン性対イオン、窒素−アリールカチオン性対イオン、窒素−アルキルアリールカチオン性対イオン、または窒素アリールアルキルカチオン性対イオンであり、カチオン性対イオンは、少なくとも8個の炭素原子を含む相転換インク組成物を含む、インクジェット用プリンタのスティックまたはペレットが提供される。
Xerox(登録商標)印刷ヘッドにおける液垂れについて、改質リグノスルホン酸を含む状態、または含まない状態で、様々な分散剤を含むいくつかのインクおよびインク基剤を評価した。
本発明のポリエチレンワックスは、平均ピーク分子量が350〜730グラム/モルであり、多分散性が1.03〜3.0であり、高分子量末端の方へ歪んだ非対称な分子量分布を有するポリエチレンワックスであり、Baker Petroliteから得られ、米国特許第7,407,539に記載されるように改質したポリエチレンワックスである。
米国特許第6,860,930号の実施例1で調製したようなトリアミドワックスワックス。
Chemtura Corporationから入手可能なKEMAMIDE(登録商標)S−180、ステアリルステアリン酸アミド。
Arakawa Chemical Industriesから入手可能なKE−100、水素化アビエチン酸トリグリセリド。
米国特許第6,309,453号の実施例4で調製されるようなウレタン樹脂。
Chemtura Corporationから入手可能なNaugard(登録商標)445、芳香族アミン酸化防止剤。
Akzo Nobelから入手可能なArquad(登録商標)316、トリセチルアンモニウムクロリド。
Sigma−Aldrich Co.LLC.から入手可能なリグノスルホン酸ナトリウム塩およびN,N−ジメチルジオクタデシルブロミド。
The Lubrizol Corporationから入手可能なSolsperse(登録商標)13240およびSolsperse(登録商標)11000分散剤、未希釈で使用した。
米国特許第7,973,186号に記載した分散剤。
(実施例1)
標準的なインク配合物。500ミリリットルビーカーに、86.7グラム(54.2%)の蒸留ポリエチレンワックス、米国特許第6,860,930号の実施例1で調製された20.4グラム(12.75%)のトリアミドワックス、28.56グラム(17.85%)のKEMAMIDE(登録商標)S−180、20.4グラム(12.75%)のKE−100、米国特許第6,309,453号の実施例1で調製したような3.59グラム(2.24%)のウレタン樹脂、0.34グラム(0.21%)のNaugard(登録商標)445を入れた。すべての成分が溶融するまで、固体を130℃のオーブンで溶融させた。得られたインク基剤を5μmステンレス鋼メッシュによって濾過した。
(比較例2)
S11000(登録商標)を未希釈の状態で含むインク基剤。500ミリリットルビーカーに、82.16グラム(51.38%)の蒸留ポリエチレンワックス、米国特許第6,860,930号の実施例1で調製された21.55グラム(13.47%)のトリアミドワックス、27.84グラム(17.4%)のKEMAMIDE(登録商標)S−180、21.5グラム(13.47%)のKE−100、米国特許第6,309,453号の実施例4で調製したような3.84グラム(2.4%)のウレタン樹脂、0.496グラム(0.31%)のNaugard(登録商標)445、2.56グラム(1.6%)のSolsperse(登録商標)11000を入れた。すべての成分が溶融するまで、固体を130℃のオーブンで溶融させた。得られたインク基剤を5μmステンレス鋼メッシュによって濾過した。
(比較例3)
S13240(登録商標)を未希釈の状態で含むインク基剤。500ミリリットルビーカーに、84.94グラム(53.1%)の蒸留ポリエチレンワックス、米国特許第6,860,930号の実施例1で調製された20.0グラム(12.5%)のトリアミドワックス、28.0グラム(17.5%)のKEMAMIDE(登録商標)S−180、20グラム(12.5%)のKE−100、米国特許第6,309,453号の実施例4で調製したような3.52グラム(2.2%)のウレタン樹脂、0.336グラム(0.21%)のNaugard(登録商標)445、3.2グラム(2%)のSolsperse(登録商標)13240を入れた。すべての成分が溶融するまで、混合物を130℃のオーブンで溶融させた。得られたインク基剤を5μmステンレス鋼メッシュによって濾過した。
(実施例4)
未希釈のSolsperse(登録商標)13240と改質リグノスルホン酸とを含むインク基剤。500ミリリットルビーカーに、79.98グラム(49.99%)の蒸留ポリエチレンワックス、米国特許第6,860,930号の実施例1で調製された21.0グラム(13.1%)のトリアミドワックス、27.2グラム(17.0%)のKEMAMIDE(登録商標)S−180、21グラム(13.1%)のKE−100、米国特許第6,309,453号の実施例4で調製したような4.0グラム(2.5%)のウレタン樹脂、0.496グラム(0.31%)のNaugard(登録商標)445、3.2グラム(2%)のSolsperse(登録商標)13240を入れた。すべての成分が溶融するまで、混合物を130℃のオーブンで溶融させた。混合物が均一に見えたら、3.2グラム(2.0%)の以下の式を有する改質リグノスルホン酸、
を攪拌しつつ加えた。得られた混合物を26μmステンレス鋼のメッシュで濾過した後、5μmステンレス鋼のメッシュで濾過し、改質していないリグニンを除去した。
(比較例5)
500ミリリットルのビーカーに、84.78グラム(53.0%)の蒸留ポリエチレンワックス、米国特許第6,860,930号の実施例1で調製された20グラム(12.5%)のトリアミドワックス、28グラム(17.5%)のKEMAMIDE(登録商標)S−180、20グラム(12.5%)のKE−100、米国特許第6,309,453号の実施例1で調製したような3.6g(2.25%)のウレタン樹脂、0.336グラム(0.21%)のNaugard(登録商標)445、米国特許第7,973,186号の実施例1で調製したような3.28グラム(2.05%)の分散剤化合物を入れた。すべての成分が溶融するまで、固体を130℃のオーブンで溶融させた。得られたインク基剤を5μmステンレス鋼メッシュによって濾過した。
(実施例6)
500ミリリットルのビーカーに、80.27グラム(50.17%)の蒸留ポリエチレンワックス、米国特許第6,860,930号の実施例1で調製された20.48グラム(12.8%)のトリアミドワックス、28.27グラム(17.67%)のKEMAMIDE(登録商標)S−180、20.48グラム(12.8%)のKE−100、米国特許第6,309,453号の実施例1で調製したような3.6グラム(2.25%)のウレタン樹脂、0.336グラム(0.21%)のNaugard(登録商標)445、米国特許第7,973,186号の実施例1で調製したような3.28グラム(2.05%)の分散剤化合物を入れた。すべての成分が溶融するまで、固体を130℃のオーブンで溶融させた。混合物が均一に見えたら、3.28グラム(2.05%)の以下の式を有する改質リグノスルホン酸、
を攪拌しつつ加えた。得られた混合物を26μmステンレス鋼のメッシュで濾過した後、5μmステンレス鋼のメッシュで濾過し、改質していないリグニンを除去した。
(比較例7)
500ミリリットルのビーカーに、84.86グラム(53.04%)の蒸留ポリエチレンワックス、米国特許第6,860,930号の実施例1で調製された20.0グラム(12.5%)のトリアミドワックス、28.0グラム(17.5%)のKEMAMIDE(登録商標)S−180、20グラム(12.5%)のKE−100、米国特許第6,309,453号の実施例1で調製したような3.52グラム(2.2%)のウレタン樹脂、0.336グラム(0.21%)のNaugard(登録商標)445、米国特許第7,973,186号の実施例2で調製したような3.2グラム(2%)の分散剤化合物を入れた。すべての成分が溶融するまで、混合物を130℃のオーブンで溶融させた。得られたインク基剤を5μmステンレス鋼メッシュによって濾過した。
(実施例8)
500ミリリットルのビーカーに、80.27グラム(50.17%)の蒸留ポリエチレンワックス、米国特許第6,860,930号の実施例1で調製された20.48グラム(12.8%)のトリアミドワックス、28.27グラム(17.67%)のKEMAMIDE(登録商標)S−180、20.48グラム(12.8%)のKE−100、米国特許第6,309,453号の実施例4で調製したような3.6グラム(2.25%)のウレタン樹脂、0.336グラム(0.21%)のNaugard(登録商標)445、米国特許第7,973,186号の実施例2で調製したような3.28グラム(2.05%)の分散剤化合物を入れた。すべての成分が溶融するまで、混合物を130℃のオーブンで溶融させた。混合物が均一に見えたら、3.28グラム(2.05%)の以下の式を有する改質リグノスルホン酸、
を攪拌しつつ加えた。得られた混合物を26μmステンレス鋼のメッシュで濾過した後、5μmステンレス鋼のメッシュで濾過し、改質していないリグニンを除去した。
(実施例9)
500ミリリットルのビーカーに、79.68グラム(49.8%)の蒸留ポリエチレンワックス、米国特許第6,860,930号の実施例1で調製された19.46グラム(12.16%)のトリアミドワックス、27.65グラム(17.28%)のKEMAMIDE(登録商標)S−180、19.0グラム(12.16%)のKE−100、米国特許第6,309,453号の実施例4で調製したような3.6グラム(2.25%)のウレタン樹脂、0.336グラム(0.21%)のNaugard(登録商標)445、米国特許第7,973,186号の実施例2で調製したような3.28グラム(2.05%)を入れた。すべての成分が溶融するまで、混合物を130℃のオーブンで溶融させた。混合物が均一に見えたら、6.54グラム(4.09%)の以下の式を有する改質リグノスルホン酸、
を攪拌しつつ加えた。得られた混合物を26μmステンレス鋼のメッシュで濾過した後、5μmステンレス鋼のメッシュで濾過し、改質していないリグニンを除去した。
(比較例10)
600ミリリットルのビーカー中、以下の材料を計量した。一緒に記載している重量%には、その後の混合工程で加えられる顔料、分散剤、顔料共力剤も含む。81.25グラム(50.78%)の蒸留ポリエチレンワックス(ポリエチレンワックスは平均ピーク分子量が約350〜約730グラム/モル、多分散性が約1.03〜約3.0であり、高分子量末端の方へ歪んだ非対称な分子量分布を有し、Baker Petroliteから得られ、米国特許第7,407,539号(参照することで本明細書にその全体が組み込まれる)に記載されるように改質)、米国特許第6,860,930号の実施例1で調製された19.95グラム(12.47%)のトリアミドワックス、27.79グラム(17.37%)のKEMAMIDE(登録商標)S−180、19.95グラム(12.47%)のKE−100樹脂、米国特許第6,309,453号(その開示内容は、本明細書に参考として組み込まれる)の実施例4で調製したような3.76グラム(2.3%)のウレタン樹脂、0.5グラム(0.31%)のNaugard(登録商標)445、2.56グラム(1.8%)のSolsperse(登録商標)11000。材料を120℃のオーブンで溶融させ、十分に混合し、次いで、Union Processから入手可能なSzevari 01アトライタに移し、これをさらに120℃まで加熱し、Hoover Precision Productsから入手可能な1800グラムの440 C型の直径の1/8インチのステンレス鋼球を入れた。この集合体に加熱したインペラーを取り付け、ステンレス鋼球が容器の上部で穏やかに互いに回り出すようにインペラーの速度を調節した。この攪拌溶液に、Clariant Corporationから市販されている3.2グラム(2%)のC.I.Pigment Blue 15:3顔料、Sun Chemical Corporationから市販されている0.8グラム(0.5%)のシアン顔料共力剤を入れた。着色したインクをアトライタで毎分250回転で18時間混合し、このとき、アトライタで混合した混合物をステンレス鋼球と分離し、Advantec Corporationから市販されているKST−47濾過装置を用い、5ミクロンステンレス鋼メッシュで濾過した。
(実施例11)
リグノスルホン酸を含有するシアンインクを比較例10と同様に調製したが、3.6グラム(最終インクの2.25%)の以下の式を有するリグノスルホン酸誘導体、
を加え、実施例10と同様の様式でアトライタで混合し、濾過した。
図1は、本開示のナトリウムリグノスルホネート10および改質リグノスルホネート12の赤外線スペクトルを示すグラフである。Arquad(登録商標)316で改質した改質リグノスルホネート化合物12は、ナトリウムをArquad(登録商標)316で置換したことから、C−Hのsp伸縮に起因し、2922.69cm−1および2852.39cm−1の波長に強いピークを含んでいる。改質していないリグノスルホネート10は、2936.71cm−1の波長に比較的良いピークを有する。
インクの液垂れは、パージサイクル中に加えられる圧力がゼロになった後に、所与の印刷ヘッドのノズルを通って流れ続けるような、制御できず、与えられていない量のインクの量として記述されてもよい。染み発生(望ましくない現象ともいう)は、何回かのプリンタパージ/拭き取りサイクルの後でさえ、印刷ヘッドの前面に残っている潜像インクのすべてまたは一部分として記述されてもよい。液垂れ耐性を評価するために、インクをXerox(登録商標)印刷ヘッドで使用した。
リファレンスインク基剤の液垂れを生じるような加えられた圧力を測定し、圧力ゲージによって測定する場合、2.1〜2.8インチの範囲の水であった。これらの値は、種々の印刷ヘッド上で行われた試験履歴にある程度依存して変わるが、リファレンスインク基剤はすべて、望ましい加えられた最小圧力の基準値である約1.5インチの水を超えると液垂れした。この例では、Omega Engineering,Inc.(Stamford,Connecticut)から入手可能なDPIS8型モデルの圧力変換器を用いて液垂れ圧を測定し、マノメーターによって較正した。また、他の種類の圧力変換器を用いて液垂れ圧を測定してもよい。しかし、他の種類の圧力変換器を用いて液垂れ圧を測定してもよい。
まず、インク基剤に使用する範囲の圧力を加えることによって、所与の試験インクの液垂れ圧の閾値を決定した。液垂れが観察されたら、この試験インクの液垂れ圧の閾値は、圧力を徐々に下げていくことによって決定されるだろう。
リファレンスインク基剤と試験インクサンプルについて測定した液垂れ圧の閾値の差によって、所与の試験インクのΔ液垂れ圧も計算した。
インク液垂れの定性化は、以下のように決定した。
Δ(液垂れ圧)=液垂れ圧(サンプル)−液垂れ圧(リファレンス)
したがって、インク基剤に対し、負の異なるインチの水を有する試験インクは、加えられる圧力が小さいときに液垂れする。例示的なインク基剤およびインクに関する液垂れおよび前面の付着物に関する試験結果を以下の表に示す。
Δ液垂れ圧値が約−0.8〜0インチの水であることが特に好ましい。これらの値が、パージ/拭き取りサイクルのときのインクの最適な性能のための通常の印刷ヘッドの値を示すためである。表からわかるだろうが、改質リグノスルホン酸化合物を組み込んだ本開示の例は、約−0.8〜0インチの水のΔ液垂れ圧値を与え、この値は、改質リグノスルホン酸化合物を組み込んでいなかった比較例よりも顕著に向上していた。例えば、実施例3は、Solsperse(登録商標)13240を含むが、悲劇的な故障を引き起こし、印刷ヘッドの自然な液垂れおよびひどい付着物が見られた。本開示の改質リグノスルホン酸化合物をちょうど2重量%加え(実施例4のインクを作成)すると、液垂れ圧の差はかなり小さくなり、印刷ヘッドの付着物は観察されなかった。さらに、本開示の改質リグノスルホン酸化合物を、Solsperse(登録商標)11000を含むシアンインクにちょうど1重量%加えると、液垂れ圧の差は、許容され得る範囲内にまで顕著に小さくなった。
いくつかの実施形態では、本発明の相転換インクは、目視観察で測定する場合、染み発生または付着物がほとんどないか、まったくない。
したがって、改良された改質リグノスルホン酸化合物は、固体インク配合物中で使用するのに適合性であり、固体インクの改良された液垂れ特徴および染み発生特徴を与えることが記述されている。さらに、着色した固体インクについて、前面の液垂れおよび染み発生といった特徴が向上した、環境に優しいか、または生体再生可能な改質リグノスルホン酸添加剤を記述する。

Claims (10)

  1. 相転換インク組成物であって、
    担体と、
    任意要素の着色剤と、
    任意要素の分散剤と、
    以下の式のリグノスルホネート化合物
    とを含み、式中、Rは、水素または、
    であり、カチオン性対イオンは、窒素−アルキルカチオン性対イオン、窒素−アリールカチオン性対イオン、窒素−アルキルアリールカチオン性対イオン、または窒素アリールアルキルカチオン性対イオンであり、カチオン性対イオンは、少なくとも8個の炭素原子を含む、相転換インク組成物。
  2. 前記カチオン性対イオンが、少なくとも8個の炭素原子を含むアルキル基を含む、請求項1に記載の相転換インク。
  3. 前記カチオン性対イオンが、2個のアルキル鎖を含むか、または前記カチオン性対イオンが、3個のアルキル鎖を含む、請求項1に記載の相転換インク。
  4. 前記カチオン性対イオンが、テトラオクチルアンモニウム、テトラドデシルアンモニウム、テトラオクタデシルアンモニウム、N,N−ジメチルジオクタデシルアンモニウム、N,N−ジメチルジオクチルアンモニウム、N,N−ジメチルドデシルアンモニウム、N,N,N−トリメチル−1−ドコサンアミニウム、ベヘニルトリメチルアンモニウム、N−オクタデシルトリメチルアンモニウム、これらの混合物および組み合わせ、およびこれらの塩からなる群から選択されるか、または前記カチオン性対イオンが、ココアルキルトリメチルアンモニウム、ジデシルジメチルアンモニウム、ココ(分画)ジメチルベンジルアンモニウム、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウム、ベヘニルトリメチルアンモニウム、これらの混合物および組み合わせ、およびこれらの塩からなる群から選択されるか、または前記カチオン性対イオンが、以下の式の化合物
    であり、式中、nは少なくとも1であるか、または前記カチオン性対イオンは、ベンジルトリブチルアンモニウム、ベンジルトリエチルアンモニウム、ベンジルトリメチルアンモニウム、およびこれらの混合物および組み合わせからなる群から選択されるか、または前記カチオン性対イオンが、以下の式、
    の化合物であり、式中、Rが、n−ヘプチル、n−ノニル、n−ウンデシル、n−トリデシル、n−ペンタデシル、n−ヘプタデシル、n−ノナデシル、n−ヘンエイコシル、およびこれらの混合物である、請求項1に記載の相転換インク。
  5. 前記リグノスルホネート化合物は、以下の式、
    の化合物であるか、または前記リグノスルホネート化合物は、以下の式、
    の化合物である、請求項1に記載の相転換インク。
  6. 前記相転換インクは、プリンタ中の液垂れ圧が少なくとも水1.5インチである、請求項1に記載の相転換インク。
  7. 前記相転換インクは、目視観察によって測定したとき、染み発生または付着物発生がほとんどないか、まったくない、請求項1に記載の相転換インク。
  8. 前記リグノスルホネート化合物が、前記相転換インク組成物の合計重量を基準として約1〜約4重量%の量で存在する、請求項1に記載の相転換インク。
  9. (1)担体と、任意要素の着色剤と、以下の式のリグノスルホネート化合物
    とを含み、Rは、水素または、
    であり、ここで、カチオン性対イオンは、窒素−アルキルカチオン性対イオン、窒素−アリールカチオン性対イオン、窒素−アルキルアリールカチオン性対イオン、または窒素アリールアルキルカチオン性対イオンであり、カチオン性対イオンは、少なくとも8個の炭素原子を含む、相転換インク組成物をインクジェット印刷装置に組み込むことと、
    (2)インクを溶融させることと、
    (3)溶融したインクの液滴を基材の上に画像の模様になるように吐出させることとを含む、プロセス。
  10. 担体と、任意要素の着色剤と、以下の式のリグノスルホネート化合物
    とを含み、式中、Rは、水素または
    であり、カチオン性対イオンは、窒素−アルキルカチオン性対イオン、窒素−アリールカチオン性対イオン、窒素−アルキルアリールカチオン性対イオン、または窒素アリールアルキルカチオン性対イオンであり、カチオン性対イオンは、少なくとも8個の炭素原子を含む相転換インク組成物を含有する、インクジェット用プリンタのスティックまたはペレット。
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