JP2014030292A - ステータの製造方法 - Google Patents

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【課題】ステータコアに形成された複数のスロット内に、コイルが絶縁紙を介して巻装されたステータの製造方法に関し、スロット毎に配置された絶縁紙を効率良く切り離すことで、作業性を高め得るステータの製造方法を提供する。
【解決手段】ステータ1の製造方法において、絶縁紙配置工程では、複数の挿入部21と連結部22を有する絶縁紙20を用い、各スロット11に、絶縁紙20の各挿入部21を挿入する。コイル配置工程では、各スロット11に挿入された挿入部21内側に、コイル30を配置する。治具配置工程では、絶縁紙押さえ治具40における各押さえ部42によって、ステータコア10に配設された絶縁紙20の位置を固定する。鑢部材配置工程では、ステータコア10の中心軸と同軸上に、略円柱状の鑢部材50を配置する。連結部除去工程では、鑢部材50の鑢面51によって、各ティース12先端側の連結部22を除去する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステータコアに形成された複数のスロット内に、コイルが絶縁紙を介して巻装されたステータの製造方法に関する。
従来、モータ(電動機)やジェネレータ(発電機)等として用いられる回転電機のステータにおいては、電磁鋼板を軸方向に複数積層してなるステータコアに形成された複数のスロットの内壁面に沿って、樹脂、紙素材等からなる絶縁紙が配置されており、この絶縁紙内にコイルが配置されている。そして、このようなステータにおいては、当該絶縁紙によってコイルを被覆することにより、スロット内に配置されたコイルの絶縁性を確保している。
このようなステータの製造方法に関する発明として、特許文献1記載の発明が知られている。特許文献1記載の発明においては、先ず、絶縁紙成形工程において、ステータコアのスロット内に挿入される挿入部を、連結部を介して複数連結してなる略矩形波状の絶縁紙を成形する。続いて、絶縁紙配置工程において、絶縁紙成形工程で成形された絶縁紙の挿入部をスロット内に挿入しつつ、絶縁紙の連結部をティースに対向させるようにして、絶縁紙をステータコアに配置する。その後、コイル配置工程において、スロット内に挿入された挿入部内にコイルを配置する。続いて、絶縁紙切断工程において、前記絶縁紙の連結部を切断した後、絶縁紙被覆工程において、当該絶縁紙によって、スロット内に配置されたコイルの内周側を覆うことにより、コイルの絶縁性を確保したステータを製造している。
特開2009−089459号公報
ここで、特許文献1記載のステータの製造方法においては、絶縁紙の挿入部及び連結部は、何れもステータコアの軸方向寸法よりも大きな寸法を有している。そして、絶縁紙切断工程においては、ティースの先端側において、刃物をステータコアの軸方向に沿ってスライド移動させることで、絶縁紙における挿入部と連結部を切り離している。
特許文献1における絶縁紙切断工程のように、絶縁紙における挿入部と連結部を、刃物によって切り離す構成の場合、ステータコアにおけるスロット及びティースの数が増大すると、前記刃物等の切断治具の数も増大してしまう。切断治具が増大すると、挿入部と連結部を切り離す際の作業スペースが十分に確保することが困難となり、作業効率の低下を招いてしまう。
又、絶縁紙における挿入部と連結部を、刃物によって切り離す構成の場合、当該ステータの製造方法によるステータの製造を繰り返すと、刃物による絶縁紙の切断が多数回繰り返されることになる。刃物による絶縁紙の切断を繰り返していくと、当該刃物の刃先が、必然的に劣化し、切れ味を悪化させてしまう場合がある。刃先の劣化は、絶縁紙切断工程における切断精度、ひいては、特許文献1に係るステータの製造方法によって製造されるステータの品質に悪影響を及ぼす為、ステータの品質がバラつく要因となってしまう。
そして、特許文献1記載のステータの製造方法においては、上述した刃先劣化に起因するステータの品質のバラつきを防止する為には、絶縁紙切断工程に用いる刃物の管理や、交換作業等を行う必要が生じる。従って、当該特許文献1記載のステータの製造方法においては、刃物の管理や交換作業に伴って、作業効率の低下を招くと共に、ステータの製造コストを増大させてしまう。特に、ステータコアにおけるスロット及びティースの数が多い場合には、刃物の管理や交換作業に伴う作業効率の低下や製造コストの増大は、より大きな影響を与えてしまう。
本発明は、ステータコアに形成された複数のスロット内に、コイルが絶縁紙を介して巻装されたステータの製造方法に関し、スロット毎に配置された絶縁紙を効率良く切り離すことで、作業性を高め得るステータの製造方法を提供する。
本発明の一側面に係るステータの製造方法は、円筒形状に形成されると共に、その内周面において周方向に分散配置された複数のスロットと、前記スロットの間に形成されたティースを有するステータコアと、前記スロット内に絶縁紙を介して巻装されるコイルとを有するステータの製造方法であって、前記ステータコアに形成された前記複数のスロットに夫々挿入される複数の挿入部と、前記複数の挿入部の間において、当該挿入部を連結する連結部と、有する絶縁紙を、前記ステータコアに配置する際に、前記複数の挿入部を、前記ステータコアの複数のスロットに対して夫々挿入すると共に、前記連結部を、前記ティースの先端と対向する位置に配置する絶縁紙配置工程と、前記スロット内に挿入された前記挿入部内に、前記コイルを配置するコイル配置工程と、鑢面を表面に有する鑢部材を、円筒形状に形成されたステータコアの内径側であって、前記鑢面が前記ティースの先端よりも内径側に位置する連結部と接触可能な位置に配置する鑢部材配置工程と、前記鑢面と前記連結部が接触した状態で、前記鑢部材を移動させることにより、前記連結部を除去する連結部除去工程と、を有することを特徴とする。
当該ステータの製造方法は、絶縁紙配置工程と、コイル配置工程と、鑢部材配置工程と、連結部除去工程とを有しており、これらの工程を行うことで、ステータコアの周方向に分散配置された複数のスロット内において、絶縁紙を介してコイルが巻装されたステータを製造し得る。当該ステータの製造方法に用いられる絶縁紙は、前記ステータコアに形成された前記複数のスロットに夫々挿入される複数の挿入部と、前記複数の挿入部の間において、当該挿入部を連結する連結部と、を有している。従って、絶縁紙配置工程において、絶縁紙における複数の挿入部を、ステータコアのスロット内に夫々配置すると、絶縁紙における各連結部は、各ティースの先端よりも内径側において、ティースの先端と対向する位置に配置される。従って、当該ステータの製造方法によれば、連結部除去工程において、鑢部材を移動させることにより、ティースの先端よりも内径側に位置する連結部を、鑢面によって除去することができ、もって、各スロット内に配置された挿入部を、個別に切り離すことができる。又、連結部除去工程において、刃物を用いる必要がなく、刃物の管理や交換作業が不要となるため、当該ステータの製造方法によれば、ステータの製造コストを低減し、作業効率を高めることができる。
そして、本発明の他の側面に係るステータの製造方法は、請求項1に記載のステータの製造方法であって、前記ステータコアに形成されたスロットの数と同数の櫛歯状に形成された押さえ部を有する押さえ治具を、各スロットに配置された絶縁紙の挿入部の内側に対して、各押さえ部を挿入して配置することによって、各挿入部を夫々スロット内に固定する治具配置工程を、前記連結部除去工程の前に行うことを特徴とする。
当該ステータの製造方法によれば、治具配置工程において、櫛歯状の押さえ部を有する押さえ治具が、各スロットに配置された絶縁紙の挿入部の内側に対して、各押さえ部を挿入して配置される。この結果、各スロット内に配置された挿入部は、押さえ部によってスロット内壁面に対して押し付けられることとなり、押さえ治具により、絶縁紙の各挿入部を、各スロットの内部に固定することができる。そして、当該ステータの製造方法によれば、治具配置工程の後に、連結部除去工程を行う為、押さえ治具によって絶縁紙がステータコアに対して固定された状態で、鑢部材を移動させることができる。この結果、当該ステータの製造方法によれば、連結部除去工程で、鑢部材を移動させたとしても絶縁紙がずれてしまうことはなく、各連結部を、鑢部材によって精度良く除去し得る。
又、本発明の他の側面に係るステータの製造方法は、請求項1又は請求項2記載のステータの製造方法であって、前記連結部除去工程において、前記鑢面と前記連結部が接触した状態で、前記鑢部材を、前記ステータコアの軸方向にスライド移動させることにより、前記連結部を除去することを特徴とする。
当該ステータの製造方法によれば、前記連結部除去工程において、前記鑢面と前記連結部が接触した状態で、前記鑢部材を、前記ステータコアの軸方向にスライド移動させることにより、前記連結部を除去する。従って、当該ステータの製造方法によれば、連結部除去工程を行うことにより、ティースの先端より内径側に位置する連結部を、鑢部材のスライド移動に伴って、軸方向にわたって除去し得る。
そして、本発明の他の側面に係るステータの製造方法は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載のステータの製造方法であって、前記鑢部材は、前記ステータコアの中心軸を中心に回転可能であり、前記連結部除去工程において、前記鑢面と前記連結部が接触した状態で、前記ステータコアの中心軸を中心として、前記鑢部材を回転させることにより、前記連結部を除去することを特徴とする。
当該ステータの製造方法によれば、前記連結部除去工程において、前記鑢面と前記連結部が接触した状態で、前記ステータコアの中心軸を中心として、前記鑢部材を回転させることにより、前記連結部を除去する。従って、当該ステータの製造方法によれば、連結部除去工程を行うことにより、ステータコアに形成された全てのティースの内径側に位置する連結部を、全て除去することができるので、より効率良く、ステータを製造することができる。
又、本発明の他の側面に係るステータの製造方法は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載のステータの製造方法であって、前記鑢部材は、前記ステータコアの中心軸から前記ティースの先端までの距離と略同半径の円形断面を有する略円柱状をなし、その外周面に、前記鑢面を有しており、少なくとも軸方向の一端部に、軸方向端部側ほど前記ステータコアの中心軸側に位置するように、前記外周面が傾斜したテーパ部を有することを特徴とする。
当該ステータの製造方法によれば、円筒形状を為すステータコアの内部に対して、略円柱状の鑢部材を、テーパ部側から挿入すれば、各ティースの先端よりも内径側に位置する連結部に対して、鑢部材の外周面に形成された鑢面を、確実に接触させ得る。又、鑢部材のテーパ部における鑢面は、軸方向端部側ほど前記ステータコアの中心軸側に位置するように傾斜しているので、連結部除去工程を実行すると、各連結部を徐々に除去することができる。従って、当該ステータの製造方法によれば、絶縁紙の潰れ等を起こすことなく、鑢部材によって、絶縁紙の連結部を除去しうる。更に、当該ステータの製造方法によれば、円柱状の鑢部材における鑢面を、全ての連結部に接触させることができるので、より効率良く、全ての連結部を除去し、もって、高い作業性をもって、ステータを製造しうる。
本実施形態に係るステータの製造方法によって製造されたステータの概略構成を示す断面図である。 本実施形態に係るステータの製造方法に用いられる絶縁紙の構成を示す説明図である。 本実施形態に係る絶縁紙配置工程におけるスロットの状態を示す部分断面図である。 本実施形態に係るコイル配置工程におけるスロットの状態を示す部分断面図である。 本実施形態に係るステータの製造方法に用いられる絶縁紙押さえ治具の外観図である。 本実施形態に係る治具配置工程におけるスロットの状態を示す部分断面図である。 本実施形態に係る治具配置工程におけるスロットの状態を、ステータコア内径側から見た部分拡大図である。 本実施形態に係るステータの製造方法に用いられる鑢部材の外観図である。 本実施形態に係る連結部除去工程において、連結部の除去開始時における状態を示す断面図である。 本実施形態に係る連結部除去工程において、連結部の除去完了時における状態を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る連結部除去工程を示す断面図(1)である。 本発明の他の実施形態に係る連結部除去工程を示す断面図(2)である。 本発明の他の実施形態に係る連結部除去工程を示す断面図(3)である。
以下、本発明に係るステータの製造方法を、インナーロータ型であって、3相6極36スロットの回転電機を構成するステータ1の製造方法に具体化した実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、本実施形態に係るステータの製造方法によって製造されるステータ1の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態におけるステータ1は、略円筒状のステータコア10の内周面側に形成された複数のスロット11内に、絶縁紙20を介してコイル30を巻装して構成されている。以下、このステータ1の各部の構成について詳細に説明する。
本実施形態に係るステータコア10は、略円環板状の電磁鋼板を複数枚積層することにより略中空の円筒形状に形成されており、軸方向に延びる複数のスロット11を有している。又、複数のスロット11は、ステータコア10の内周面から径方向外側に向かって延び、径方向外周側に所定の深さを有して形成されている。そして、各スロット11は、ステータコア10の周方向に隣り合うティース12によって区画されて構成されており、ステータコア10の周方向に沿って所定間隔で設けられている。即ち、当該ステータコア10は、ステータコア10の全周で計36個のスロット11を有している。
そして、スロット11は、ティース12の先端から基端に向けて一定の開口幅を有して形成されている。尚、スロット11の開口幅とは、ステータコア10の半径方向に対し直交する方向へのスロット11の開口長さである。又、ティース12は、その平面形状が基端から先端に向かうに従い徐々に細くなるように形成されている。
図1に示すように、スロット11の各スロット11内には、絶縁紙20(後述する絶縁紙20を構成する挿入部21)及びコイル30が配置されている。コイル30は、線状導体である平角線31を用いて形成されており、三相交流電流によって、回転磁界を発生させる。そして、絶縁紙20は、樹脂によるフィルム素材、紙素材等から構成されており、スロット11の内壁面において、コイル30表面を被覆することにより、当該コイル30の絶縁性を確保している。本実施形態に係る絶縁紙20の構成については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。
ここで、当該ステータ1は、三相交流で駆動される回転電機に用いられる固定子であるため、U相、V相、及びW相の三相のコイル30を備えている。そして、当該コイル30を構成する平角線31は、断面が長方形の均一な幅の線状導体であり、その周方向幅は、スロット11の周方向幅と略等しくなるように形成されている。より具体的には、平角線31の周方向幅は、絶縁紙20が配置されたスロット11内に、平角線31を用いて形成されるコイル30が物理的に挿入可能であるという前提条件の下で、スロット内の周方向幅よりやや小さな値に設定されている。尚、線状導体である平角線31の表面は樹脂等からなる絶縁被膜により被覆されている。
又、各スロット11には、コイル30をなす線状導体としての平角線31が、スロット11の深さ方向に複数本(本実施形態においては8本)並ぶように整列配置されている。ここで、「整列配置」とは、コイル30をなす平角線31が、スロット11の深さ方向(径方向)に互いに隣接して予め定められた位置に整然と配列された状態を意味する。このとき、スロット11の深さ方向(径方向)には必ず複数本の線状導体が整列配置されるが、スロット11の幅方向(周方向)には1本又は複数本の線状導体が整列配置され得る。このように、スロット11内に線状導体を整列配置することで、スロット11内における空隙部分を減少させ、コイル30の占積率の向上を図ることができる。
次に、本実施形態に係るステータ1の製造方法に用いられる絶縁紙20の構成について、図2を参照しつつ詳細に説明する。尚、図2は、絶縁紙20をステータコア10に対応する様に折り曲げた状態を、絶縁紙の幅方向斜めから見た図である。
図2に示すように、絶縁紙20は、樹脂によるフィルム素材、紙素材等から構成されており、ステータコア10の軸方向寸法に相当する幅を有する帯状に形成されている。図2に示すように、絶縁紙20は、複数(本実施形態においては、36個)の挿入部21と、隣り合う2つの挿入部21の間に形成された連結部22を有して構成されている。
尚、図2においては、絶縁紙20の一部を示しているが、少なくともステータコア10に形成されたスロット11と同数の挿入部21を有しているものとする。又、帯状に形成された絶縁紙20の幅方向(図2中、上下方向)は、ステータコア10に配置された場合に、ステータコア10の軸方向と一致する。
挿入部21は、絶縁紙20の内、ステータコア10のスロット11内に挿入される部分である。当該挿入部21は、ステータコア10の軸方向寸法に相当する幅を有する長方形状に形成されており、スロット11の内壁面に沿って配設されるように、スロット11の深さ及び開口幅に応じて折り曲げ加工して構成されている。
連結部22は、隣り合う2つの挿入部21の間において、ティース12の先端よりやや大きな長方形状に形成されており、2つの挿入部21を連結している。即ち、本実施形態においては、帯状の絶縁紙を折り曲げ加工した後、帯の両端を接続し筒状にしているので、絶縁紙20は、少なくとも36個の挿入部21を有しているので、これに連動して、36個の連結部22を少なくとも有している。そして、後述する絶縁紙配置工程において、当該絶縁紙20をステータコア10に配置すると、絶縁紙20を構成する各連結部22は、夫々、ティース12先端よりも内径側で、ティース12の先端と対向する位置に位置する。
続いて、本実施形態に係るステータ1の製造方法について、図3〜図10を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態に係るステータ1の製造方法では、絶縁紙配置工程、コイル配置工程、治具配置工程、鑢部材配置工程、連結部除去工程の順に作業を行うことで、図1に示すステータ1を製造し得る。
先ず、絶縁紙配置工程においては、上述した構成の絶縁紙20をステータコア10に配置する。この時、絶縁紙20の各挿入部21は、ステータコア10に形成された各スロット11内に対して、夫々、ステータコア10の内周側から挿入される。上述したように、各挿入部21は、各スロット11の深さ及び開口幅に応じて折り曲げ加工されているので、各挿入部21は、各スロット11の内壁面に沿って配設される(図3参照)。ステータコア10に形成された全てのスロット11に対して、絶縁紙20の挿入部21を夫々挿入すると、絶縁紙配置工程は終了する。
尚、上述したように、絶縁紙20においては、連結部22が、2つの挿入部21の間に形成されているので、絶縁紙配置工程において、各スロット11内に各挿入部21を挿入すると、各連結部22は、2つのスロット11の間に位置するティース12の先端よりもステータコア10内径側において、ティース12の先端と対向するように位置する(図3参照)。又、絶縁紙配置工程において、当該絶縁紙20は、その幅方向中央がステータコア10の軸方向中央と一致する状態で、ステータコア10に配置される。
次に、コイル配置工程においては、各スロット11内に挿入されている絶縁紙20の挿入部21内に、コイル30を配置する(図4参照)。各スロット11は、ステータコア10の内周側が開放されたオープンスロットである為、コイル30を構成する複数本の平角線31は、ステータコア10内周側からスロット11内へ挿入され、スロット11及び挿入部21内に配置される。ここで、コイル配置工程の時点では、絶縁紙20は、挿入部21同士が連結部22によって連結された状態にある。従って、スロット11内にコイル30を挿入する過程で、挿入部21がコイル30によって巻き込まれ潰れてしまうことを防止し得る。上述したように、挿入部21はスロット11の内壁面に沿って配設されているので、コイル配置工程において、スロット11の内壁面に、コイル30を干渉させることなく、整列させてスロット11内に配置することができる。ステータコア10の全てのスロット11及び挿入部21内に、コイル30を夫々挿入すると、コイル配置工程を終了する。
次に、治具配置工程においては、ステータコア10に対して配設された絶縁紙20を、図5に示す絶縁紙押さえ治具40を用いて固定する。ここで、本実施形態に係るステータ1の製造方法で用いられる絶縁紙押さえ治具40の構成について、図5を参照しつつ詳細に説明する。
図5に示すように、絶縁紙押さえ治具40は、その外径寸法がステータコア10の内径寸法よりもやや大きく、その内径寸法がステータコア10の内径寸法と略同一な径で構成された円環状の治具本体41と、櫛歯状に形成された複数の押さえ部42を有して構成されている。又、当該絶縁紙押さえ治具40において、押さえ部42は、ステータコア10における各スロット11の形成位置に対応するように、円環状の治具本体41端面に形成されている。即ち、絶縁紙押さえ治具40においては、36本の押さえ部42が円状に配設されている。そして、各押さえ部42は、各スロット11の幅寸法よりもやや小さく、挿入部21がスロット11内に配設された状態における幅寸法と略同じ太さで形成されている。
治具配置工程では、上述のように構成された絶縁紙押さえ治具40を用いて、ステータコア10に対して配設された絶縁紙20を固定する。具体的に、絶縁紙押さえ治具40の配置作業について説明すると、先ず、絶縁紙押さえ治具40は、ステータコア10の中心軸と同軸上において、ステータコア10の端面と、各押さえ部42の先端が対向する状態に配置される。この状態で、絶縁紙押さえ治具40を、ステータコア10の軸方向に沿って、ステータコア10に近づけていき、各スロット11に配置された挿入部21の内側に、各押さえ部42を挿入する(図7参照)。これにより、絶縁紙押さえ治具40は、絶縁紙20が取り付けられたステータコア10に対して取り付けられる。この時、各押さえ部42が、各スロット11内に配置された挿入部21を、スロット11内壁面に対して押圧するので、絶縁紙20をステータコア10に対して固定し得る。
上述したように、絶縁紙押さえ治具40は、ステータコア10の内径寸法よりもやや大きな径の円環状をなす治具本体41の端面に沿って、複数の押さえ部42を有している。従って、治具配置工程で絶縁紙押さえ治具40を配置すると、各スロット11内において、各押さえ部42は、スロット11内のコイル30よりも内径側であって、スロット11の開口部近傍に挿入される(図6参照)。各スロット11の開口部近傍において、押さえ部42が絶縁紙20をスロット11内壁面に対して押圧することで、各挿入部21を固定している。換言すると、連結部22の両側に位置するスロット11内で固定することにより、各連結部22は、各ティース12の先端より内径側に固定される。これにより、各連結部22が、夫々、ティース12の先端より内径側で固定される為、後述する連結部除去工程で、連結部22を、効率良く除去することが可能となる。
続いて、鑢部材配置工程では、後述する連結部除去工程において、各連結部22を除去する為の鑢部材50を、ステータコア10に対する所定位置に配置する。ここで、本実施形態に係るステータ1の製造方法で用いられる鑢部材50の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図8に示すように、鑢部材50は、略円柱状をなし、前記鑢面51をその外周面に有している。又、鑢部材配置工程では、鑢部材50は、ステータコア10の中心軸と同軸上に軸Cが位置するように配置され、その軸方向一端部に、テーパ部52を有している。
鑢面51は、対象物と接触した状態で移動することで、当該対象物との接触面を除去する部分である。当該鑢面51の構成は、対象物(例えば、連結部22等)を除去することができる構成及び構造であればよく、鑢の刃の目の形状を限定するものではない。更に、当該鑢面51の構成としては、研磨布や研磨紙のように、砥粒(研磨剤)を表面上に接着等により配設した構成であってもよい。
そして、鑢部材50における円柱部分においては、軸Cに鉛直な断面が、第1寸法Dを半径とする円形をなす。ここで、第1寸法Dは、軸C(即ち、ステータコア10の中心軸)からティース12の先端までの距離を示す。従って、鑢部材50の軸Cを、ステータコア10の中心軸と同軸上となるように配置すれば、当該鑢部材50の鑢面51は、ティース12の先端面とほぼ同位置に位置することになるので、後述する連結部除去工程において、各連結部22を、鑢部材50の鑢面51により完全に除去し得る。
テーパ部52は、図8に示すように、鑢部材50の軸方向一端側に形成されており、軸方向端部側ほど、鑢部材50の円柱部分よりも小径となるように形成されている。より具体的には、テーパ部52は、その軸方向端面が第2寸法Rを半径とする円形となるように形成されている。ここで、第2寸法Rは、軸C(即ち、ステータコア10の中心軸)から、ステータコア10に取り付けられた連結部22表面までの距離を示す。当該テーパ部52の外周面は、第1寸法Dと第2寸法Rを結ぶ傾斜面を構成すると共に、鑢面51を有している。従って、テーパ部52の外周面に係る鑢面51も、後述する連結部除去工程において、連結部22と接触しつつ移動することで、当該連結部22を除去する。
鑢部材配置工程では、上述のように構成された鑢部材50を、その軸Cがステータコア10の中心軸と同軸上に位置するように配置する。鑢部材配置工程において、鑢部材50を、ステータコア10に対する所定位置に配置した後、連結部除去工程に移行する。
そして、連結部除去工程では、鑢部材配置工程で配置された鑢部材50を、ステータコア10に対して移動させることにより、ステータコア10の内周面であり、且つ、各ティース12先端よりも内径側に位置する連結部22を除去する。
連結部除去工程においては、鑢部材50のテーパ部52側から、ステータコア10の中心軸に沿って、ステータコア10の内周面に挿入する。上述したように、テーパ部52の端面は、第2寸法Rを半径とする円形をなしている為、鑢部材50を、ステータコア10の中心軸に沿って挿入すると、図9に示すように、テーパ部52の外周面に係る鑢面51は、ステータコア10の内周面側に位置する各連結部22と接触する。
本実施形態に係る連結部除去工程では、図9に示すように、鑢面51がステータコア10の内周面に位置する各連結部22と接触している状態で、鑢部材50を、軸C(即ち、ステータコア10の中心軸)に沿ってスライド移動させる。上述したように、各スロット11内に配置された絶縁紙20の挿入部21内には、コイル30を構成する平角線31及び絶縁紙押さえ治具40の押さえ部42が配置されており、ステータコア10に対する絶縁紙20の位置が固定されている。従って、鑢部材50の移動に伴う摩擦力が、鑢面51と接触している各連結部22に適切に作用することとなり、挿入部21同士を連結している連結部22を除去し得る。
又、鑢部材50の円柱部分は、第1寸法Dを半径とする円形断面を有するように構成されているので、連結部除去工程によって、鑢部材50をスライド移動させ、連結部22を徐々に除去していけば、各ティース12の先端部近傍まで、連結部22を除去することができる(図10参照)。即ち、連結部除去工程を完了することで、ステータコア10に配置された絶縁紙20の全ての連結部22を除去することで、各挿入部21を、スロット11毎に切り離し得る。この結果、本実施形態に係るステータ1の製造方法によれば、連結部除去工程までの工程を実行することにより、ステータコア10の各スロット11に対して、絶縁紙20の各挿入部21を配置したステータ1を、効率よく製造し得る。
以上説明したように、本実施形態に係るステータ1の製造方法は、絶縁紙配置工程と、コイル配置工程と、治具配置工程と、鑢部材配置工程と、連結部除去工程とを有しており、これらの工程を行うことで、ステータコア10の周方向に分散配置された複数のスロット11内において、絶縁紙20を介してコイル30が巻装されたステータ1を製造し得る(図1参照)。
当該ステータ1の製造方法に用いられる絶縁紙20は、前記複数のスロット11に夫々挿入される複数の挿入部21と、前記挿入部21の間において前記挿入部21を連結する連結部22と、を有している。これにより、絶縁紙配置工程において、絶縁紙20における複数の挿入部21を、ステータコア10のスロット11内に夫々配置すると、絶縁紙20における各連結部22は、各ティース12の先端よりも内径側において、ティース12の先端と対向する位置に配置される(図3等参照)。従って、当該ステータ1の製造方法によれば、連結部除去工程において、鑢部材50をスライド移動させることにより、ティース12の先端よりも内径側に位置する連結部22を、鑢面51によって除去することができ(図9、図10参照)、もって、各スロット11内に配置された挿入部21を、個別に切り離すことができる(図1参照)。又、連結部除去工程において、刃物を用いる必要がなく、刃物の管理や交換作業が不要となるため、当該ステータ1の製造方法によれば、ステータ1の製造コストを低減し、作業効率を高めることができる。
更に、当該ステータ1の製造方法によれば、治具配置工程において、櫛歯状の押さえ部42を有する絶縁紙押さえ治具40を配置することで、絶縁紙20の各挿入部21を、各スロット11の内部に固定することができる。そして、当該ステータ1の製造方法によれば、治具配置工程の後に、連結部除去工程を行う為、絶縁紙押さえ治具40によって絶縁紙20がステータコア10に対して固定された状態で、鑢部材50を移動させることができる。この結果、当該ステータ1の製造方法によれば、連結部除去工程で、鑢部材50をスライド移動させたとしても絶縁紙20がずれてしまうことはなく、各連結部22を、鑢部材50によって精度良く除去し得る。
又、連結部除去工程において、前記鑢面51と前記連結部22が接触した状態で、前記鑢部材50を、前記ステータコア10の軸方向にスライド移動させることにより、前記連結部22を除去する。従って、当該ステータ1の製造方法によれば、連結部除去工程を行うことにより、ティース12の先端より内径側に位置する連結部22を、鑢部材50のスライド移動に伴って、軸方向にわたって除去し得る。
更に、当該ステータ1の製造方法によれば、円筒形状を為すステータコア10の内部に対して、図8に示す鑢部材50を、テーパ部52側から挿入すれば、各ティース12の先端よりも内径側に位置する連結部22に対して、鑢部材50の外周面に形成された鑢面51を、確実に接触させ得る。又、鑢部材50のテーパ部52における鑢面51は、軸方向端部側ほど前記ステータコア10の中心軸側に位置するように傾斜しているので、連結部除去工程を実行すると、各連結部22を徐々に除去することができる。従って、当該ステータ1の製造方法によれば、絶縁紙20の潰れ等を起こすことなく、鑢部材50によって、絶縁紙20の連結部22を除去しうる。更に、当該ステータ1の製造方法によれば、鑢部材50における鑢面51を、全ての連結部22に接触させることができるので、より効率良く、全ての連結部22を除去し、もって、高い作業性をもって、ステータ1を製造しうる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、連結部除去工程において、鑢部材50を、ステータコア10の軸方向に沿ってスライド移動させることで、ステータコア10に配置された絶縁紙20の連結部22を除去していたが、鑢部材50の移動態様は、この態様に限定されるものではない。具体的には、連結部除去工程において、ステータコア10内部に配置された鑢部材50を、軸Cを中心に回転させることで、各連結部22を除去する構成であってもよい。図9、図10に示すように、鑢部材50の外周面に形成された鑢面51が、ステータコア10の内周面に位置する全ての連結部22と接触するため、連結部除去工程を行うことにより、ステータコア10に形成された全てのティース12の内径側に位置する連結部22を、全て除去することができる。従って、当該ステータ1の製造方法によれば、より効率良く、ステータ1を製造することができる。
又、鑢部材50の移動態様として、鑢部材50を、軸Cを中心として回転させつつ、スライド移動させる構成であってもよい。この場合、鑢部材50の回転と、鑢部材50のスライド移動を複合させることで、ステータコア10の内周面に位置する全ての連結部22を、軸方向に徐々に除去することができるので、より効率良く、ステータ1を製造することができる。
そして、上述した実施形態においては、図8に示すように、略円柱状をなす鑢部材50を用いて、鑢部材配置工程、連結部除去工程を行う構成であったが、この態様に限定されるものではない。例えば、鑢部材50の断面形状を、図8に示す円形ではなく、図11に示すように、扇型をなすように形成してもよい。この場合、扇型の要にあたる側に形成された軸Cが、ステータコア10の中心軸と同軸となるように配置される。この場合、鑢面51を、扇型の弧となる部分の側表面に形成し、軸Cと鑢面51表面との距離が第1寸法Dとなるように形成する。従って、図11に示す形状の鑢部材50を用いた場合であっても、連結部除去工程で、軸Cに沿ったスライド移動や、軸Cを中心とした回転を行うことで、各ティース12の先端側に位置する連結部22を除去し得る。
又、図12に示すように、鑢部材50の断面形状を、楕円形状をなすように形成してもよい。この場合においても、楕円形の中心に形成された軸Cが、ステータコア10の中心軸と同軸となるように配置される。この場合、鑢面51を、楕円形の側表面に形成し、楕円形の長径部分において、軸Cと鑢面51表面との距離が第1寸法Dとなるように形成する。従って、図12に示す鑢部材50を用いた場合であっても、連結部除去工程で、軸Cに沿ったスライド移動や、軸Cを中心とした回転を行うことで、各ティース12の先端側に位置する連結部22を除去し得る。
更に、図13に示すように、鑢部材50の断面形状を、略長方形状をなすように形成してもよい。この場合においても、楕円形の中心に形成された軸Cが、ステータコア10の中心軸と同軸となるように配置される。この場合、鑢面51を、当該鑢部材50の一側面の側表面に形成し、軸Cと鑢面51表面との距離が第1寸法Dとなるように形成する。従って、図13に示す鑢部材50を用いた場合であっても、連結部除去工程で、軸Cに沿ったスライド移動や、軸Cを中心とした回転を行うことで、各ティース12の先端側に位置する連結部22を除去し得る。
上述した実施形態においては、3相6極36スロットを有するステータであったが、この態様に限定されるものではない。例えば、48スロットの8極モータに係るステータに適用することも可能である。
又、上述した実施形態において、絶縁紙押さえ治具40は、ステータコア10の軸方向のどちらかから、その各押さえ部42を各スロット11へ挿入しても良いが、鑢部材50を軸方向にスライド移動させる際の移動方向とは、逆側から挿入する方が望ましい。
又、絶縁紙押さえ治具40の各押さえ部42は、その長さをステータコア10の軸方向長さより長く設け、絶縁紙押さえ治具40を配置した際に、ステータコア10から飛び出る部分を、テーパ状に形成しても良い。この場合、各押さえ部42を各スロット11へ挿入する際に、絶縁紙20を巻き込む虞が少なくなる。
又、上述した実施形態では、絶縁紙20や絶縁紙押さえ治具40は、円筒状一体の部材であったが、これらを分割した構成であっても良い。
又、第1寸法Dは、ステータコア10の内径寸法に厳密に一致していなくてもよく、連結部22を十分に除去可能であればよい。
1 ステータ
10 ステータコア
11 スロット
12 ティース
20 絶縁紙
21 挿入部
22 連結部
30 コイル
31 平角線
40 絶縁紙押さえ治具
42 押さえ部
50 鑢部材
51 鑢面
52 テーパ部

Claims (5)

  1. 円筒形状に形成されると共に、その内周面において周方向に分散配置された複数のスロットと、前記スロットの間に形成されたティースを有するステータコアと、前記スロット内に絶縁紙を介して巻装されるコイルとを有するステータの製造方法であって、
    前記ステータコアに形成された前記複数のスロットに夫々挿入される複数の挿入部と、前記複数の挿入部の間において、当該挿入部を連結する連結部と、有する絶縁紙を、前記ステータコアに配置する際に、前記複数の挿入部を、前記ステータコアの複数のスロットに対して夫々挿入すると共に、前記連結部を、前記ティースの先端と対向する位置に配置する絶縁紙配置工程と、
    前記スロット内に挿入された前記挿入部内に、前記コイルを配置するコイル配置工程と、
    鑢面を表面に有する鑢部材を、円筒形状に形成されたステータコアの内径側であって、前記鑢面が前記ティースの先端よりも内径側に位置する連結部と接触可能な位置に配置する鑢部材配置工程と、
    前記鑢面と前記連結部が接触した状態で、前記鑢部材を移動させることにより、前記連結部を除去する連結部除去工程と、
    を有することを特徴とするステータの製造方法。
  2. 請求項1に記載のステータの製造方法であって、
    前記ステータコアに形成されたスロットの数と同数の櫛歯状に形成された押さえ部を有する押さえ治具を、各スロットに配置された絶縁紙の挿入部の内側に対して、各押さえ部を挿入して配置することによって、各挿入部を夫々スロット内に固定する治具配置工程を、
    前記連結部除去工程の前に行う
    ことを特徴とするステータの製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2記載のステータの製造方法であって、
    前記連結部除去工程において、
    前記鑢面と前記連結部が接触した状態で、前記鑢部材を、前記ステータコアの軸方向にスライド移動させることにより、前記連結部を除去する
    ことを特徴とするステータの製造方法。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載のステータの製造方法であって、
    前記鑢部材は、前記ステータコアの中心軸を中心に回転可能であり、
    前記連結部除去工程において、
    前記鑢面と前記連結部が接触した状態で、前記ステータコアの中心軸を中心として、前記鑢部材を回転させることにより、前記連結部を除去する
    ことを特徴とするステータの製造方法。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかに記載のステータの製造方法であって、
    前記鑢部材は、
    前記ステータコアの中心軸から前記ティースの先端までの距離と略同半径の円形断面を有する略円柱状をなし、
    その外周面に、前記鑢面を有しており、
    少なくとも軸方向の一端部に、軸方向端部側ほど前記ステータコアの中心軸側に位置するように、前記外周面が傾斜したテーパ部を有する
    ことを特徴とするステータの製造方法。
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