JP2014030288A - 給電装置および給電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】磁界を用いて電力伝送(送電)を行う際の伝送効率を向上させることが可能な給電装置等を提供する。
【解決手段】給電装置は、磁界を用いた送電を行うための送電コイルと、この送電コイルを用いて構成された並列LC共振回路と、直列LC共振回路と、これらの直列LC共振回路および並列LC共振回路へ向けて、送電を行うための交流信号を供給する交流信号発生部と、所定の制御信号を用いて交流信号発生部を制御する制御部とを備えている。制御部は、送電の際に流れる回路電流がより小さくなるように、制御信号の周波数制御を行う。
【選択図】図8

Description

本開示は、電子機器等の給電対象機器に対して非接触に電力供給(送電,電力伝送)を行う給電システム、ならびにそのような給電システムに適用される給電装置に関する。
近年、例えば携帯電話機や携帯音楽プレーヤー等のCE機器(Consumer Electronics Device:民生用電子機器)に対し、非接触に電力供給(送電,電力伝送)を行う給電システム(非接触給電システム、ワイヤレス充電システム)が注目を集めている。これにより、ACアダプタのような電源装置のコネクタを機器に挿す(接続する)ことによって充電を開始するのはなく、電子機器(2次側機器)を充電トレー(1次側機器)上に置くだけで充電を開始することができる。すなわち、電子機器と充電トレーと間での端子接続が不要となる。
このようにして非接触で電力供給を行う方式としては、電磁誘導方式が良く知られている。また、最近では、電磁共鳴現象を利用した磁界共鳴方式と呼ばれる方式を用いた非接触給電システムが注目されている。このような非接触による給電システムは、例えば特許文献1〜6等に開示されている。
特開2001−102974号公報 WO00−27531号公報 特開2008−206233号公報 特開2002−34169号公報 特開2005−110399号公報 特開2010−63245号公報
ところで、上記のような非接触による給電システムでは一般に、給電の際の伝送効率を向上させることが求められている。
本開示はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、磁界を用いて電力伝送(送電)を行う際の伝送効率を向上させることが可能な給電装置および給電システムを提供することにある。
本開示の給電装置は、磁界を用いた送電を行うための送電コイルと、この送電コイルを用いて構成された並列LC共振回路と、直列LC共振回路と、これらの直列LC共振回路および並列LC共振回路へ向けて、送電を行うための交流信号を供給する交流信号発生部と、所定の制御信号を用いて交流信号発生部を制御する制御部とを備えたものである。制御部は、送電の際に流れる回路電流がより小さくなるように、制御信号の周波数制御を行う。
本開示の給電システムは、1または複数の電子機器(給電対象機器)と、この電子機器に対して磁界を用いた送電を行う上記本開示の給電装置とを備えたものである。
本開示の給電装置および給電システムでは、直列LC共振回路および送電コイルを用いた並列LC共振回路へ向けて送電を行うための交流信号を供給する交流信号発生部が、所定の制御信号を用いて制御される。この際、送電の際に流れる回路電流がより小さくなるように、制御信号の周波数制御が行われる。これにより、例えば素子の特性ばらつきや負荷の変動等に応じて周波数特性が変化した場合であっても、回路電流が低く抑えられ易くなる。
本開示の給電装置および給電システムによれば、送電の際に流れる回路電流がより小さくなるように、交流信号発生部に対する制御信号の周波数制御を行うようにしたので、回路電流を低く抑え易くすることができる。よって、磁界を用いて電力伝送を行う際の伝送効率を向上させることが可能となる。
本開示の一実施の形態に係る給電システムの外観構成例を表す斜視図である。 図1に示した給電システムの詳細構成例を表すブロック図である。 図2に示した各ブロックの詳細構成例を表す回路図である。 交流信号発生回路に対する制御信号の一例を表すタイミング波形図である。 給電期間および通信期間の一例を表すタイミング図である。 各共振動作と電流の周波数特性との関係の一例を表す模式図である。 実施の形態に係る周波数制御の概要について説明するための模式図である。 実施の形態に係る周波数制御およびデューティ比制御の一例を表す流れ図である。 図8に示した周波数制御の際の具体的な制御の一例を表す模式図である。 図8に示した周波数制御の際の具体的な制御の他の例を表す模式図である。 図8に示した周波数制御の際の具体的な制御の他の例を表す模式図である。 図8に示した周波数制御の際の具体的な制御の他の例を表す模式図である。 2次側機器における通信を利用した起電力値の要求動作の一例を表す流れ図である。 変形例1に係る周波数制御の一例を表す流れ図である。 変形例2に係る給電システムの概略構成例を説明するための回路図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。

1.実施の形態(制御信号の周波数制御およびデューティ比制御の双方を行う例)
2.変形例
変形例1(制御信号の周波数制御のみを行う例)
変形例2(給電装置内に変圧用の中間コイルを設けた例)
3.その他の変形例
<実施の形態>
[給電システム4の全体構成]
図1は、本開示の一実施の形態に係る給電システム(給電システム4)の外観構成例を表したものであり、図2は、この給電システム4のブロック構成例を表したものである。給電システム4は、磁界を用いて(磁気共鳴や電磁誘導等を利用して;以下同様)、非接触に電力伝送(電力供給,給電,送電)を行うシステム(非接触型の給電システム)である。この給電システム4は、給電装置1(1次側機器)と、給電対象機器としての1または複数の電子機器(ここでは2つの電子機器2A,2B;2次側機器)とを備えている。
この給電システム4では、例えば図1に示したように、給電装置1における給電面(送電面)S1上に電子機器2A,2Bが置かれる(または近接する)ことにより、給電装置1から電子機器2A,2Bに対して電力伝送が行われるようになっている。ここでは、複数の電子機器2A,2Bに対して同時もしくは時分割的(順次)に電力伝送を行う場合を考慮して、給電装置1は、給電面S1の面積が給電対象の電子機器2A,2B等よりも大きなマット形状(トレー状)となっている。
(給電装置1)
給電装置1は、上記したように、磁界を用いて電子機器2A,2Bに対して電力伝送(送電)を行うもの(充電トレー)である。この給電装置1は、例えば図2に示したように、送電部110、LC共振回路112Pを含む交流信号発生回路(交流信号発生部,高周波電力発生回路)111、LC共振回路112Sおよび制御部114(送電制御部)を有する送電装置11を備えている。また、この送電装置11内には、図示しない電流検出部(後述する電流検出部113A,113B)が設けられている。
送電部110は、後述する送電コイル(1次側コイル)L1pおよびコンデンサC1p(共振用のコンデンサ)等を含んで構成されており、後述するように、これらの送電コイルL1pおよびコンデンサC1pを用いてLC共振回路112Pが構成されている。送電部110は、これらの送電コイルL1pおよびコンデンサC1pを利用して、電子機器2A,2B(詳細には、後述する受電部210)に対して交流磁界を用いた電力伝送(送電)を行うものである(図2中の矢印P1参照)。具体的には、送電部110は、給電面S1から電子機器2A,2Bへ向けて磁界(磁束)を放射する機能を有している。この送電部110はまた、後述する受電部210との間で所定の通信動作を相互に行う機能を有している(図2中の矢印C1参照)。
交流信号発生回路111は、例えば給電装置1の外部電源9(親電源)から供給される電力を用いて、送電を行うための所定の交流信号Sac(高周波電力)を発生する回路である。この交流信号Sacは、後述するように、LC共振回路112P,112Sへ向けて供給されるようになっている。このような交流信号発生回路111は、例えば、後述するスイッチングアンプを用いて構成されている。なお、外部電源9としては、例えば、通常のACアダプタや、PC(Personal Computer)などに設けられているUSB(Universal Serial Bus)2.0の電源(電力供給能力:500mA,電源電圧:5V程度)等が挙げられる。
LC共振回路112Sは、交流信号発生回路111と送電部110(LC共振回路112P)との間の経路上に配設されており、後述するコイルL1sおよびコンデンサC1s(共振用のコンデンサ)を用いて構成されている。
制御部114は、給電装置1全体(給電システム4全体)における種々の制御動作を行うものである。具体的には、送電部110による送電(送電動作)や通信(通信動作)の制御を行うことの他、例えば、送電電力の最適化制御や2次側機器を認証する機能、2次側機器が1次側機器上にあることを判別する機能、異種金属などの混入を検知する機能などを有している。ここで、上記した送電制御の際には、後述する所定の制御信号CTL(送電用の制御信号)を用いて交流信号発生回路111の動作を制御することによって行うようになっている。また、この制御部114は、制御信号CTLを用いて、後述するパルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)による変調処理を行う機能も有している。
更に、制御部114は、送電の際に流れる回路電流(送電コイルL1p等に流れる電流)がより小さくなるように、上記した制御信号CTLの周波数制御を行う機能を有している。加えて、制御部114は、後述する電子機器2A,2Bとの間での通信を利用して、この制御信号CTLのデューティ比Dutyを制御する機能も有している。このような制御部114は、例えば、マイクロコンピュータやパルスジェネレータ等を用いて構成されている。なお、制御部114による制御信号CTLの制御動作(周波数制御,デューティ比制御)の詳細については、後述する。
(電子機器2A,2B)
電子機器2A,2Bは、例えば、テレビ受像機に代表される据え置き型電子機器や、携帯電話やデジタルカメラに代表される、充電池(バッテリー)を含む携帯型の電子機器等からなる。これらの電子機器2A,2Bは、例えば図2に示したように、受電装置21と、この受電装置21から供給される電力に基づいて所定の動作(電子機器としての機能を発揮させる動作)を行う負荷22とを備えている。また、受電装置21は、LC共振回路212を含む受電部210、整流回路211、充電回路213およびバッテリー214を有している。
受電部210は、後述する受電コイル(2次側コイル)L2およびコンデンサC2(共振用のコンデンサ)等を含んで構成されており、後述するように、これらの受電コイルL2およびコンデンサC2を用いてLC共振回路212が構成されている。受電部210は、これらの受電コイルL2およびコンデンサC2等を利用して、給電装置1内の送電部110から伝送された電力(送電電力)を受け取る機能を有している。この受電部210はまた、送電部110との間で前述した所定の通信動作を相互に行う機能を有している(図2中の矢印C1参照)。
整流回路211は、受電部210から供給された送電電力(交流電力)を整流し、直流電力を生成する回路である。
充電回路213は、整流回路211から供給される直流電力に基づいて、バッテリー214への充電を行うための回路である。
バッテリー214は、充電回路213による充電に応じて電力を貯蔵するものであり、例えばリチウムイオン電池等の充電池(2次電池)を用いて構成されている。
[給電装置1および電子機器2A,2Bの詳細構成]
図3は、図2に示した給電装置1および電子機器2A,2B内の各ブロックの詳細構成例を回路図で表したものである。
(送電部110,LC共振回路112P)
送電部110は、磁界を用いて電力伝送を行う(磁束を発生させる)ための送電コイルL1pと、この送電コイルL1pとともに前述したLC共振回路112Pを形成するためのコンデンサC1pとを有している。これらの送電コイルL1pとコンデンサC1pとは互いに電気的に並列接続されており、それらの一端同士はLC共振回路112S側に接続されると共に、他端同士は接地されている。つまり、このLC共振回路112Pは、並列LC共振回路として機能するようになっている。なお、このLC共振回路112Pは、Q値が比較的高くなるように設定されている。
また、LC共振回路112S,112Pと、後述する受電コイルL2とコンデンサC2とからなるLC共振回路212とは、互いに磁気結合する(図3中に示した相互誘導M1等を参照)。これにより、交流信号発生回路111により生成された高周波電力(交流信号Sac)と略同一の共振周波数によるLC共振動作がなされるようになっている。
(交流信号発生回路111)
交流信号発生回路111は、MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ等からなる1または複数のスイッチング素子SWを含んだ、スイッチングアンプ(図示せず;いわゆるE級アンプや差動アンプ等)を用いて構成されている。この交流信号発生回路111には、制御部114から送電用の制御信号CTLが供給されるようになっている。この制御信号CTLは、例えば図3および図4(A),(B)に示したように、所定の周波数f(CTL(f)=f1)およびデューティ比Duty(CTL(Duty)=10%,50%等)を示すパルス信号からなる。また、例えば図4(A),(B)に示したように、制御信号CTLにおけるデューティ比Dutyを制御することにより、後述するパルス幅変調がなされるようになっている。
このような構成により交流信号発生回路111では、送電用の制御信号CTLに従って、上記したスイッチング素子SWがオン・オフ動作(上記した周波数fおよびデューティ比Dutyからなるスイッチング動作)を行う。すなわち、制御部114から供給される制御信号CTLを用いて、スイッチング素子SWのオン・オフ動作が制御される。これにより、例えば外部電源9側から入力する直流信号Sdcに基づいて交流信号Sac(交流電力)が生成され、LC共振回路112Sおよび送電部110(LC共振回路112P)へ供給されるようになっている。
(LC共振回路112S)
LC共振回路112Sは、前述したように、コイルL1sおよびコンデンサC1sを用いて構成されており、これらのコイルL1sとコンデンサC1sとは互いに電気的に直列接続されている。つまり、このLC共振回路112Sは、直列LC共振回路として機能するようになっている。具体的には、コイルL1sの一端は交流信号発生回路111側に接続され、他端はコンデンサC1sの一端に接続され、コンデンサC1sの他端はLC共振回路112P側に接続されている。なお、このLC共振回路112Sもまた、Q値が比較的高くなるように設定されている。
ここで、LC共振回路112Sは、上記したLC共振回路112Pとは異なり、受電コイルL2(LC共振回路212)等の他のコイルとは磁気結合がなされないようになっている。つまり、このLC共振回路112Sは、例えばトロイダルコア等を用いて閉磁路を構成している。
(電流検出部113A,113B)
電流検出部113Aは、交流信号発生回路111とLC共振回路112Sとの間の経路上に配設され、電流検出部113Bは、LC共振回路112Sと送電部110(LC共振回路112P)との間の経路上に配設されている。これらの電流検出部113A,113Bはそれぞれ、送電部110による送電の際に流れる回路電流を検出し、検出した回路電流の値を制御部114へ供給するものである。具体的には、電流検出部113Aは、交流信号発生回路113AとLC共振回路112Sとの間の経路上を流れる回路電流I1を検出し、検出した回路電流I1の値を制御部114へ供給する。また、電流検出部113Bは、LC共振回路112Sと送電部110との間の経路上を流れる回路電流I2を検出し、検出した回路電流I2の値を制御部114へ供給する。このような電流検出部113A,113Bはそれぞれ、例えば、抵抗器を含むカレントトランス等を用いて構成されている。制御部114では、このようにして検出された回路電流I1,I2を用いて、前述した制御信号CTLにおける周波数制御を行うようになっている。
なお、ここでは、給電装置1内に2つの電流検出部113A,113Bが設けられているが、例えば、これらの電流検出部113A,113Bのうちの一方のみが設けられているようにしてもよい。すなわち、制御部114において、検出された回路電流I1,I2のうちの一方のみを用いて周波数制御を行うようにしてもよい。また、これらの電流検出部113Aは、回路電流I1,I2をアナログ値で検出するものでもよいし、あるいはデジタル値で検出するものであってもよい。アナログ値で検出する場合には、例えば制御部114内にデジタル/アナログ変換器(D/Aコンバータ)を設け、検出されたアナログ値からなる回路電流I1,I2をデジタル値に変換した後に周波数制御を行うようにすればよい。
(受電部210,LC共振回路212)
受電部210は、送電部110から伝送された(交流磁界から)電力を受け取るための受電コイルL2と、この受電コイルL2とともに前述したLC共振回路212を形成するためのコンデンサC2sとを有している。これらの受電コイルL2とコンデンサC2とは互いに電気的に直列接続されており、LC共振回路212は直列LC共振回路として機能するようになっている。具体的には、コンデンサC2の一端は整流回路211における一方の入力端子に接続され、他端はコイルL2の一端に接続され、コイルL2の他端は整流回路211における他方の入力端子に接続されている。
これらの受電コイルL2とコンデンサC2とからなるLC共振回路212と、前述した送電コイルL1pとコンデンサC1pとからなるLC共振回路112Pとは、互いに磁気結合する。これにより、交流信号発生回路111により生成された高周波電力(交流信号Sac)と略同一の共振周波数によるLC共振動作がなされるようになっている。
(整流回路211)
整流回路211は、ここでは4つの整流素子(ダイオード)D1〜D4を用いて構成されている。この図3の例では、整流素子D1のアノードおよび整流素子D3のカソードは、互いに整流回路211における一方の入力端子に接続され、整流素子D1のカソードおよび整流素子D2のカソードは、互いに整流回路211における出力端子に接続されている。また、整流素子D2のアノードおよび整流素子D4のカソードは、互いに整流回路211における他方の入力端子に接続され、整流素子D3のアノードおよび整流素子D4のアノードは、互いに接地されている。このような構成により整流回路211では、受電部210から供給された交流電力を整流し、直流電力からなる受電電力を充電回路213へ供給するようになっている。なお、この整流回路211が、トランジスタを用いた同期整流回路であってもよい。
(充電回路213)
充電回路213は、整流回路211から供給される出力電圧(直流電力)に基づいて、前述したようにバッテリー214への充電を行う回路であり、ここでは整流回路211と負荷22との間に配置されている。
[給電システム4の作用・効果]
(1.全体動作の概要)
この給電システム4では、給電装置1内の交流信号発生回路111が、外部電源9から供給される電力に基づいて、送電部110内の送電コイルL1pおよびコンデンサC1p(LC共振回路112P)等に対して、電力伝送を行うための所定の高周波電力(交流信号Sac)を供給する。これにより、送電部110内の送電コイルL1pにおいて磁界(磁束)が発生する。このとき、給電装置1の上面(給電面S1)に、給電対象機器(充電対象機器)としての電子機器2A,2Bが置かれる(または近接する)と、給電装置1内の送電コイルL1pと電子機器2A,2B内の受電コイルL2とが、給電面S1付近にて近接する。
このように、磁界(磁束)を発生している送電コイルL1pに近接して受電コイルL2が配置されると、送電コイルL1pから発生されている磁束に誘起されて、受電コイルL2に起電力(誘導起電力)が生じる。換言すると、電磁誘導または磁気共鳴により、送電コイルL1pおよび受電コイルL2のそれぞれに鎖交して磁界が発生する。これにより、送電コイルL1p側(1次側、給電装置1側、送電部110側)から受電コイルL2側(2次側、電子機器2A,2B側、受電部210側)に対して、電力伝送がなされる(図2,図3中の矢印P1参照)。このとき、給電装置1側の送電コイルL1pと電子機器2A,2B側の受電コイルL2とが、電磁誘導等により互いに磁気結合し、LC共振回路112P,212等においてLC共振動作が行われる。
すると、電子機器2A,2Bでは、受電コイルL2において受け取った交流電力が、整流回路211および充電回路213へ供給され、以下の充電動作がなされる。すなわち、この交流電力が整流回路211によって所定の直流電力に変換された後、充電回路213によって、この直流電力に基づくバッテリー214への充電がなされる。このようにして、電子機器2A,2Bにおいて、受電部210において受け取った電力に基づく充電動作がなされる。
すなわち、本実施の形態では、電子機器2A,2Bの充電に際し、例えばACアダプタ等への端子接続が不要であり、給電装置1の給電面S1上に置く(近接させる)だけで、容易に充電を開始させることができる(非接触給電がなされる)。これは、ユーザにおける負担軽減に繋がる。
また、例えば図5に示したように、このような給電動作の際には、給電期間Tpと通信期間Tcとが、時分割で周期的(もしくは非周期的)になされる。換言すると、制御部114は、このような給電期間Tpと通信期間Tcとが時分割で周期的(もしくは非周期的)に設定されるように制御する。ここで、この通信期間Tcとは、1次側機器(給電装置1)と2次側機器(電子機器2A,2B)との間で、送電コイルL1pおよび受電コイルL2を用いた相互の通信動作(互いの機器間認証や給電効率制御等のための通信動作)を行う期間である(図2,図3中の矢印C1参照)。なお、このときの給電期間Tpと通信期間Tcとの時間の比率は、例えば、給電期間Tp:通信期間Tc=9:1程度である。
ここで、この通信期間Tcでは、例えば交流信号発生回路111におけるパルス幅変調を用いた通信動作が行われる。具体的には、所定の変調データに基づいて、通信期間Tcにおける制御信号CTLのデューティ比Dutyが設定されることにより、パルス幅変調による通信がなされる。なお、前述した送電部110および受電部210における共振動作時に周波数変調を行うことは原理的に難しいため、このようなパルス幅変調を用いることで簡易に通信動作が実現される。
(2.LC共振回路112S,112Pの作用)
ところで、このような交流磁界による電磁結合または磁界共鳴を用いた非接触給電システムでは、交流磁界における基本周波数の高調波に起因したノイズの発生や発熱等が問題となる。というのも、基本波による発熱等は、負荷の大きさに依存するため、回路の電気的容量を設計段階で調整すればよい。しかしながら、高調波による発熱対策は、基本波の対策を十分に行ったうえでの対策になるため、実現が容易ではない。このように、高調波は不要輻射のノイズ源になることはもちろん、回路全体が基本波の周波数を想定して構成されていることから、高調波を適切に処理しなければ、高調波によるエネルギーロス(発熱)や伝送効率の低下が生じてしまう。
なお、このような非接触給電システムにおける高調波の主な発生要因としては、例えば以下の(A)〜(C)等が挙げられる。
(A)DC−ACコンバータ等におけるスイッチング動作による波形歪み
(B)磁性体(フェライト等)の磁気飽和による波形歪み
(C)非線形負荷による波形歪み
また、発生した高調波によって発熱する箇所としては、例えば以下の(D),(E)等が挙げられる。
(D)DC−ACコンバータ(ここでは、例えば交流信号発生回路111)
(E)送電コイル(ここでは、送電コイルL1p)
そこで本実施の形態の給電装置1では、上記したような高調波によるノイズの発生や発熱等を抑えるため、給電装置1内に、直列LC共振回路と並列LC共振回路とを組み合わせた回路構成が設けられている。つまり、LC共振回路112S(直列LC共振回路)およびLC共振回路112P(並列LC共振回路)の双方が、給電装置1内に設けられている。そして、LC共振回路112S側ではなくてLC共振回路112P側に、送電コイルL1pが含まれるようにしている。
ここで、LC共振回路112Sは直列LC共振回路として機能するため、詳細は後述するが(図6(A))、基本波の周波数付近において回路電流が最も多く流れる周波数特性を示す。つまり、それ以外の周波数を持つ高調波の場合、コイルL1sのインピーダンスが大きく見えるため、回路電流を流したくてもあまり流れないことになる。換言すると、高調波にとって、コイルL1sは軽負荷に見えることになる。したがって、このLC共振回路112Sでは、主に、上記した発生要因(A)により生ずる高調波による悪影響(ノイズの発生や発熱等)が抑えられる。
一方、LC共振回路112Pは、上記したように送電コイルL1pを用いて並列LC共振回路を構成しているため、例えば負荷22が非線形特性を示す(非線形負荷である)場合であっても、給電装置1側ではそのような非線形特性の影響を受けないことになる。これは、以下の理由によるものである。すなわち、並列LC共振回路における周波数特性は、詳細は後述するが(図6(B))、上記した直列LC共振回路の場合とは逆に、基本波付近の周波数において回路電流が最も流れにくくなるものとなる。つまり、高調波による波形歪は、並列共振の場合には低インピーダンスとなるため、非線形負荷であっても波形が歪みにくくなる。したがって、このLC共振回路112Pでは、主に、上記した発生要因(C)により生ずる高調波による悪影響(ノイズの発生や発熱等)が抑えられる。
(3.制御部114による制御信号CTLの制御動作)
また、本実施の形態の給電装置1では、制御部114において、交流信号発生回路111の動作を制御するための制御信号CTLに対する制御動作(周波数制御,デューティ比制御)を行う。以下、これらの周波数制御およびデューティ比制御について、詳細に説明する。
(3−1.制御信号CTLの周波数制御)
最初に、制御部114による制御信号CTLの周波数制御(前述したCTL(f)の動的制御)について説明する。
ここで、まず例えば図6(A)に示したように、一般にLC共振回路が直列共振する場合、以下のような周波数特性を示す。つまり、LC共振回路における共振周波数fr(基本波の周波数)付近において、電流(回路電流)が最も多く流れることになる。言い換えると、回路電流は、共振周波数fr近傍の周波数領域において凸状の周波数特性を示す。なお、この共振周波数frは、ここでいう制御信号CTLの周波数f1(CTL(f)=f1)と略一致したものとなっている。
また、例えば図6(B)に示したように、一般にLC共振回路が並列共振する場合、以下のような周波数特性を示す。つまり、LC共振回路における共振周波数fr(基本波の周波数)付近において、回路電流が最も少なく流れることになり、それ以外の周波数領域(高調波の周波数領域)では短絡しているように見える。言い換えると、回路電流は、共振周波数fr近傍の周波数領域において凹状の周波数特性を示す。なお、この場合も共振周波数frは、ここでいう制御信号CTLの周波数f1(CTL(f)=f1)と略一致したものとなっている。
一方、本実施の形態の給電装置1のように、直列LC共振回路(LC共振回路112S)および並列LC共振回路(LC共振回路112P)の双方が、互いに略同一の共振周波数frにて組み合わせて設けられている場合、例えば図6(C)に示したような周波数特性を示す。すなわち、2つの異なる周波数fp1,fp2においてそれぞれ、回路電流が極大値(あるいは最大値)を示すと共に、これらの周波数fp1,fp2の間に位置する共振周波数fr(基本波の周波数)付近において、回路電流が極小値(あるいは最小値)を示すことになる。つまり、共振周波数frは、V字状の周波数特性における谷(底部)付近に位置することになる。なお、この場合も共振周波数frは、制御信号CTLの周波数f1(CTL(f)=f1)と略一致したものとなっている。
ここで、本実施の形態の給電システム4のような非接触給電システムでは、変圧器等とは異なり、図6(C)に示したような回路電流の周波数特性が一定ではなく変化する。例えば、素子(コイル等)の特性(電気的特性)ばらつきや、負荷の大きさの変動等によって、回路電流の周波数特性が変化する。具体的には、例えば図6(C)中の実線の矢印で示したように、負荷が大きくなるのに従って共振周波数fr付近での回路電流が増加する一方、負荷が小さくなるのに従って共振周波数fr付近での回路電流が減少する。
そこで、本実施の形態の制御部114は、以下のようにして制御信号CTLの周波数制御を行う。すなわち、制御部114は、送電の際に流れる回路電流(送電コイルL1p等に流れる電流)がより小さくなる(望ましくは最も小さくなる)ように、制御信号CTLの周波数制御を行う。具体的には、例えば図6(C)に示したように、直列LC共振回路(LC共振回路112S)と並列LC共振回路(LC共振回路112P)とを組み合わせた共振動作の際の共振周波数fr近傍の周波数領域において、回路電流がより小さくなるように、制御信号CTLの周波数(CTL(f)=f1)の制御を行う。
より具体的には、例えば図7に示したように、制御部114は、回路電流(ここでは、電流検出部113A,113Bにより検出された回路電流I1,I2)が略極小電流値Imin(あるいは略最小電流値)、望ましくは極小電流値Imin(あるいは最小電流値)となるように、周波数制御を行う。ここで、この図7に示した回路電流I1,I2の周波数特性おいて、制御信号CTLにおける現在の周波数(設定周波数)をf1、この現在の周波数f1から所定の周波数Δfを減算した周波数をf0(=f1−Δf)、現在の周波数f1に対して上記周波数Δfを加算した周波数をf2(=f1+Δf)とする。また、制御信号CTLにおける周波数がf0,f1,f2のときの回路電流(I1,I2)をそれぞれ、I(f0),I(f1),I(f2)とする。
このとき、制御部114は、これらの回路電流I(f0),I(f1),I(f2)同士の相対的な大小関係に応じて、制御信号CTLの周波数(現在の周波数f1)を随時更新していくことにより、周波数制御(周波数f1の動的制御)を行う。
図8は、制御部114による具体的な周波数制御(および後述するデューティ比制御)の一例を、流れ図で表わしたものである。この例では、まず制御部114は、制御信号CTLにおける各種パラメータ(現在の周波数f1,上記周波数Δf,デューティ比Duty等)の初期設定を行う(図8のステップS101)。次いで、制御部114は、例えば図5に示したような時分割による給電期間Tpと通信期間Tcとの設定において、現在が給電期間Tpとなっているのか否かを判断する(ステップS102)。ここで、現在が給電期間Tpではない(通信期間Tcである)と判断した場合(ステップS102:N)、次に制御部114は、後述する制御信号CTLのデューティ比制御を行う(ステップS115〜S120)。
一方、現在が給電期間Tpであると判断した場合(ステップS102:Y)、次に制御部114は、以下説明する制御信号CTLの周波数制御を行う(ステップS103〜S114)。具体的には、まず、制御信号CTLの周波数を前述したf1,f2,f0にそれぞれ設定した状態で、電流検出部113A,113Bが回路電流I1,I2を検知(測定)する。これにより、制御部114は、前述した回路電流I(f1),I(f2),I(f0)の値をそれぞれ取得する(ステップS103,S104,S105)。
次いで制御部114は、これらの回路電流I(f1),I(f2),I(f0)同士が、以下の条件式(1)を満たすのか否かを判断する(ステップS106)。言い換えると、例えば図9に示したように、f0からf1までの周波数領域において、回路電流I1,I2が単調減少を示す周波数特性となっているのか否かを判断する。ここで、この条件式(1)を満たす(回路電流I1,I2が単調減少を示す周波数特性である)と判断した場合(ステップS106:Y)、次に制御部114は、制御信号CTLにおける現在の周波数f1を更新することにより、周波数制御を行う。具体的には、例えば図9中の矢印G1で示したように、現在の周波数f1を、周波数f2(=f1+Δf)の値に更新(f1=f1+Δf)する(ステップS107)。なお、その後は前述したステップS102に戻ることになる。
I(f0)>I(f1)>I(f2) ……(1)
一方、上記条件式(1)を満たさない(回路電流I1,I2が単調減少を示す周波数特性ではない)と判断した場合(ステップS106:N)、次に制御部114は、以下の条件式(2)を満たすのか否かを判断する(ステップS108)。言い換えると、例えば図10に示したように、f0からf1までの周波数領域において、回路電流I1,I2が単調増加を示す周波数特性となっているのか否かを判断する。ここで、この条件式(2)を満たす(回路電流I1,I2が単調増加を示す周波数特性である)と判断した場合(ステップS108:Y)、次に制御部114は、制御信号CTLにおける現在の周波数f1を更新することにより、周波数制御を行う。具体的には、例えば図10中の矢印G2で示したように、現在の周波数f1を、周波数f0(=f1−Δf)の値に更新(f1=f1−Δf)する(ステップS109)。なお、その後は、前述したステップS102に戻ることになる。
I(f0)<I(f1)<I(f2) ……(2)
一方、上記条件式(2)を満たさない(回路電流I1,I2が単調増加を示す周波数特性ではない)と判断した場合(ステップS108:N)、次に制御部114は、以下の条件式(3)を満たすのか否かを判断する(ステップS110)。言い換えると、例えば図11に示したように、f0からf1までの周波数領域において、回路電流I1,I2が周波数f0,f1の間で極小電流値Imin(あるいは最小電流値)を示す周波数特性となっているのか否かを判断する。ここで、この条件式(3)を満たす(周波数f0,f1間で極小電流値Iminを示す周波数特性である)と判断した場合(ステップS110:Y)、次に制御部114は、制御信号CTLにおける現在の周波数f1を更新することにより、周波数制御を行う。具体的には、例えば図11中の矢印G3で示したように、現在の周波数f1を、周波数f0(=f1−Δf)の値に更新(f1=f1−Δf)する(ステップS111)。なお、その後は、前述したステップS102に戻ることになる。
I(f1)<I(f0)<I(f2) ……(3)
一方、上記条件式(3)を満たさない(周波数f0,f1間で極小電流値Iminを示す周波数特性ではない)と判断した場合(ステップS110:N)、次に制御部114は、以下の条件式(4)を満たすのか否かを判断する(ステップS112)。言い換えると、例えば図12に示したように、f0からf1までの周波数領域において、回路電流I1,I2が周波数f1,f2の間で極小電流値Imin(あるいは最小電流値)を示す周波数特性となっているのか否かを判断する。ここで、この条件式(4)を満たす(周波数f1,f2間で極小電流値Iminを示す周波数特性である)と判断した場合(ステップS112:Y)、次に制御部114は、制御信号CTLにおける現在の周波数f1を更新することにより、周波数制御を行う。具体的には、例えば図12中の矢印G4で示したように、現在の周波数f1を、周波数f2(=f1+Δf)の値に更新(f1=f1+Δf)する(ステップS113)。なお、その後は、前述したステップS102に戻ることになる。
I(f1)<I(f2)<I(f0) ……(4)
なお、例えば、上記した条件式(3),(4)において、回路電流I(f0),I(f1),I(f2)の値同士でほとんど差がない場合には、現在の周波数f1の値を更新しないようにしてもよい。また、例えば、回路電流I(f1),I(f2),I(f0)同士の相対的な大小関係の差が非常に小さくなった(縮まった)場合には、上記した所定の周波数Δfの値が小さくなるように変更したり、逆に大小関係の差が非常に大きくなった(広くなった)場合には、所定の周波数Δfの値が大きくなるように変更してもよい。
このようにして本実施の形態では、送電の際に流れる回路電流I1,I2がより小さくなるように、交流信号発生回路111に対する制御信号CTLの周波数制御が行われる。これにより、例えば素子の特性ばらつきや負荷の変動等に応じて回路電流I1,I2の周波数特性が変化した場合であっても、回路電流I1,I2が低く抑えられ易くなり、送電の際の伝送効率が向上する。
なお、前述したように、送電コイルL1pが並列LC共振回路(LC共振回路112P)に含まれるように構成されていることで、非線形負荷による波形歪みの影響が給電装置1内の回路まで伝わりにくくなっていることも、伝送効率の向上に寄与していると言える。
(3−2.制御信号CTLのデューティ比制御)
次いで、図8および図13を参照して、制御部114による制御信号CTLのデューティ比制御(前述したCTL(Duty)の動的制御)について説明する。まず、制御部114は、前述した電子機器2A,2Bとの間での通信を利用して、制御信号CTLのデューティ比Dutyを制御する。具体的には、制御部114は、電子機器2A,2Bとの間での通信を利用して、電子機器2A,2Bにおける起電力値(例えば、後述する誘導起電力の平均値Vave)の要求を受け取ると共に、その起電力値の要求に応じて制御信号CTLのデューティ比Dutyを制御する。
より具体的には、まず電子機器2A,2Bでは、例えば図13に流れ図で示したようにして、起電力値(ここでは誘導起電力の平均値Vave)の要求を、上記した通信を利用して給電装置1側へと送信する。すなわち、この図13に示した例では、まず、電子機器2A,2B(例えば図示しない制御部)は、誘導起電力の初期設定を行う(図13のステップS201)。
次いで、電子機器2A,2Bは、例えば図5に示したような時分割による給電期間Tpと通信期間Tcとの設定において、現在が給電期間Tpとなっているのか否かを判断する(ステップS202)。ここで、現在が給電期間Tpであると判断した場合(ステップS202:N)、次に電子機器2A,2B(例えば図示しない電圧検出部)は、誘導起電力の平均値Vaveを測定して検知する(ステップS203)。なお、その後は、再びステップS202へと戻ることになる。
一方、現在が給電期間Tpではない(通信期間Tcである)と判断した場合(ステップS202:Y)、次に電子機器2A,2B(例えば受電部210)は、上記した通信を利用して、起電力値(Vave)の要求を給電装置1側へ送信する(ステップS204)。なお、その後は、再びステップS202へと戻ることになる。
ここで、給電装置1内の制御部114は、通信期間Tcにおいて電子機器2A,2B側からこのような起電力値の要求があった場合、以下説明するようにして、制御信号CTLのデューティ比制御を行う(図8のステップS115〜S120)。すなわち、まず制御部114は、上記した通信を利用して、電子機器2A,2B側からの起電力値(Vave)の要求を受信する(ステップS115)。
次いで、制御部114は、受信した要求が起電力値(Vave)の減少要求(電圧ダウン要求)であるのか否かを判断する(ステップS116)。電圧ダウン要求であると判断した場合には(ステップS116:Y)、次に制御部114は、制御信号CTLにおける現在のデューティ比Dutyを更新することにより、デューティ比Dutyを減少させる制御を行う。具体的には、現在のデューティ比Dutyを、(Duty−ΔDuty)の値に更新(Duty=Duty−ΔDuty)する(ステップS117)。これにより、次の送電の際に電子機器2A,2B側で発生する起電力値が、要求通りに減少することになる。なお、その後は、前述したステップS102に戻ることになる。
一方、電圧ダウン要求ではないと判断した場合には(ステップS116:N)、次に制御部114は、受信した要求が起電力値(Vave)の増加要求(電圧アップ要求)であるのか否かを判断する(ステップS118)。電圧アップ要求であると判断した場合には(ステップS118:Y)、次に制御部114は、制御信号CTLにおける現在のデューティ比Dutyを更新することにより、デューティ比Dutyを増加させる制御を行う。具体的には、現在のデューティ比Dutyを、(Duty+ΔDuty)の値に更新(Duty=Duty+ΔDuty)する(ステップS119)。これにより、次の送電の際に電子機器2A,2B側で発生する起電力値が、要求通りに増加することになる。なお、その後は、前述したステップS102に戻ることになる。
一方、電圧アップ要求でもないと判断した場合には(ステップS118:N)、次に制御部114は、制御信号CTLにおける現在のデューティ比Dutyを更新せずに(Duty=Duty)、そのままの設定を維持する(ステップS120)。これにより、次の送電の際に電子機器2A,2B側で発生する起電力値が、要求通りにそのまま維持されることになる。なお、その後は、前述したステップS102に戻ることになる。
このようにして本実施の形態では、電子機器2A,2Bにおける起電力値(Vave)の要求に応じて、給電装置1内で制御信号CTLのデューティ比Dutyが制御される。これにより、電子機器2A,2B内で最適な起電力値が設定されるようになり、例えば過大な起電力値に起因した電子機器2A,2Bの信頼性低下(電圧値が耐圧を超えてしまうこと等による信頼性低下)が抑えられる。
以上のように本実施の形態では、制御部114において、送電の際に流れる回路電流I1,I2がより小さくなるように、交流信号発生回路111に対する制御信号CTLの周波数制御を行うようにしたので、回路電流I1,I2を低く抑え易くすることができる。よって、磁界を用いて電力伝送を行う際の伝送効率を向上させることが可能となる。
また、このような制御信号CTLの周波数制御単体は、デューティ比制御の場合とは異なり、給電装置1と電子機器2A,2Bとの間の相互の通信を行わずに(何らかのフィードバックを行わずとも)実現可能である。よって、比較的簡易な制御手法で伝送効率の向上を実現することが可能となる。
更に、今後の非接触給電システムでは、送電電力のパワーアップ化を図ることが要望されていることから、前述した共振回路の構成を採用して、高調波に起因したノイズの発生や発熱等の悪影響を抑えることにより、そのような送電電力のパワーアップ化にも対応可能となる。すなわち、一般に送電電力をパワーアップ化した場合、それに伴い、高調波に起因したノイズの発生や発熱等の悪影響も大きくなる。これに対して、本実施の形態の給電装置1における共振回路の構成(直列LC共振回路と送電コイルL1pを含む並列LC共振回路とを組み合わせた回路構成)では、前述したように、高調波に起因したノイズの発生や発熱等の悪影響が抑えられる。したがって、送電電力をパワーアップ化してもそのような悪影響を最小限に抑えることができ、今後のバッテリー容量の増加や電気自動車等の分野への応用などにも対応することが可能となる。
<変形例>
続いて、上記実施の形態の変形例(変形例1,2)について説明する。なお、実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
[変形例1]
図14は、変形例1に係る制御部114による周波数制御の一例を流れ図で表わしたものである。上記実施の形態では、制御部114は例えば図8に示したように、制御信号CTLの周波数制御およびデューティ比制御の双方を行っている。これに対して本変形例では、制御部114は、例えば図14に示したように、制御信号CTLの周波数制御のみを行う。
すなわち、本変形例では、制御部114は、図8中に示した制御信号CTLのデューティ比制御(ステップS115〜S120)を行わず、前述したステップS101,S102の他には、周波数制御(ステップS101〜S114)のみを行う。なお、本変形例では、給電装置1と電子機器2A,2Bとの間の相互の通信が行われない(通信期間Tcが設けられていない)ことから、ここではステップS102において制御部114は、給電動作中か否かを判断することになる。また、このステップS102において給電期間中ではないと判断した場合には(ステップS102:N)、再びステップS102に戻ることになる。
このように、場合によっては、制御信号CTLのデューティ比制御を行わずに、周波数制御のみを行うようにしてもよい。このようにした場合、給電装置1と電子機器2A,2Bとの間の相互の通信が不要となるため、更に簡易な制御手法によって伝送効率の向上を実現することが可能となる。
[変形例2]
図15(A)は、上記実施の形態に係る給電システム4の概略構成例を回路図で表わしたものであり、図15(B)は、変形例2に係る給電システム(給電システム4A)の概略構成例を回路図で表わしたものである。本変形例の給電システム4Aは、給電システム4において、給電装置1の代わりに給電装置1Aを設けたものに対応しており、他の構成は同様となっている。
給電装置1Aは、給電装置1において、LC共振回路112P内に中間コイルL1mを更に設けたものに対応し、他の構成は同様となっている。この中間コイルL1mは、コンデンサC1pと電気的に並列接続されていると共に、図15(B)中に示したように、送電コイルL1pおよび受電コイルL2とそれぞれ、互いに磁気結合している(図15(B)中に示した相互誘導M2,M3を参照)。このような構成により中間コイルL1mは、送電コイルL1pと自身との間の巻き数比に応じて、電子機器2A,2B内で発生する起電力値を制御することができ、変圧用(昇圧または降圧)のコイルとして機能するようになっている。
このような構成の本変形例においても、上記実施の形態と同様の作用により同様の効果を得ることが可能である。
また、本変形例では、給電装置1A内に変圧用の中間コイルL1mを設けるようにしたので、電子機器2A,2B内で発生する起電力値を制御することができ、LC共振回路用の部品として、適切な耐圧をもったコンデンサの容量値や、適切な値をもつインダクタンスがない場合等にも対応することが可能となる。
なお、本変形例においても上記変形例1と同様に、制御部114が制御信号CTLの周波数制御のみを行うようにしてもよい。
<その他の変形例>
以上、実施の形態および変形例を挙げて本開示の技術を説明したが、本技術はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態等では各種のコイル(送電コイル,受電コイル)を挙げて説明しているが、これらのコイルの構成(形状)としては種々のものを用いることが可能である。すなわち、例えばスパイラル形状やループ形状、磁性体を用いたバー形状、スパイラルコイルを2層で折り返すように配置するα巻き形状、更なる多層のスパイラル形状、厚み方向に巻線が巻回しているヘリカル形状などによって、各コイルを構成することが可能である。また、各コイルは、導電性を有する線材により構成された巻き線コイルだけではなく、プリント基板やフレキシブルプリント基板などにより構成された、導電性を有するパターンコイルであってもよい。
また、上記実施の形態等では、給電対象機器の一例として電子機器を挙げて説明したが、これには限られず、電子機器以外の給電対象機器(例えば、電気自動車等の車両など)であってもよい。
更に、上記実施の形態等では、給電装置および電子機器の各構成要素を具体的に挙げて説明したが、全ての構成要素を備える必要はなく、また、他の構成要素を更に備えていてもよい。例えば、給電装置や電子機器内に、通信機能や何かしらの制御機能、表示機能、2次側機器を認証する機能、異種金属などの混入を検知する機能などを搭載するようにしてもよい。
加えて、上記実施の形態等では、主に、給電システム内に複数(2つ)の電子機器が設けられている場合を例に挙げて説明したが、この場合には限られず、給電システム内に1つの電子機器のみが設けられているようにしてもよい。
また、上記実施の形態等では、給電装置の一例として、携帯電話機等の小型の電子機器(CE機器)向けの充電トレーを挙げて説明したが、給電装置としてはそのような家庭用の充電トレーには限定されず、様々な電子機器等の充電器として適用可能である。また、必ずしもトレーである必要はなく、例えば、いわゆるクレードル等の電子機器用のスタンドであってもよい。
なお、本技術は以下のような構成を取ることも可能である。
(1)
磁界を用いた送電を行うための送電コイルと、
前記送電コイルを用いて構成された並列LC共振回路と、
直列LC共振回路と、
前記直列LC共振回路および前記並列LC共振回路へ向けて、前記送電を行うための交流信号を供給する交流信号発生部と、
所定の制御信号を用いて前記交流信号発生部を制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、前記送電の際に流れる回路電流がより小さくなるように、前記制御信号の周波数制御を行う
給電装置。
(2)
前記制御部は、前記直列LC共振回路と前記並列LC共振回路とを組み合わせた共振動作の際の共振周波数近傍の周波数領域において前記回路電流がより小さくなるように、前記周波数制御を行う
上記(1)に記載の給電装置。
(3)
前記回路電流が、前記共振周波数近傍の周波数領域において凹状の周波数特性を示しており、
前記制御部は、前記回路電流が略極小値となるように、前記周波数制御を行う
上記(2)に記載の給電装置。
(4)
前記制御信号における現在の周波数をf1、前記f1から所定の周波数を減算した周波数をf0、前記f1に対して前記所定の周波数を加算した周波数をf2、前記制御信号における周波数が前記f0,f1,f2のときの前記回路電流をそれぞれI(f0),I(f1),I(f2)としたとき、
前記制御部は、前記I(f0),I(f1),I(f2)同士の相対的な大小関係に応じて前記f1を随時更新していくことにより、前記周波数制御を行う
上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の給電装置。
(5)
前記制御部は、
前記電子機器との間での通信を利用して、前記電子機器における起電力値の要求を受け取ると共に、
その起電力値の要求に応じて前記制御信号のデューティ比を制御する機能を更に有する
上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の給電装置。
(6)
前記制御部は、
前記起電力値の減少要求を受け取ったときには、前記デューティ比を減少させる制御を行い、
前記起電力値の増加要求を受け取ったときには、前記デューティ比を増加させる制御を行う
上記(5)に記載の給電装置。
(7)
前記電子機器に対して前記送電を行う給電期間と、前記電子機器との間で前記通信を行う通信期間とが、時分割に設定されている
上記(5)または(6)に記載の給電装置。
(8)
前記交流信号発生部は、スイッチング素子を含むスイッチングアンプを用いて構成され、
前記制御部は、前記制御信号を用いて、前記スイッチング素子のオン・オフ動作を制御する
上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の給電装置。
(9)
前記回路電流を検出する電流検出部を備え、
前記制御部は、前記電流検出部により検出された回路電流を用いて前記周波数制御を行う
上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の給電装置。
(10)
1または複数の電子機器と、
前記電子機器に対して磁界を用いた送電を行う給電装置と
を備え、
前記給電装置は、
前記送電を行うための送電コイルと、
前記送電コイルを用いて構成された並列LC共振回路と、
直列LC共振回路と、
前記直列LC共振回路および前記並列LC共振回路へ向けて、前記送電を行うための交流信号を供給する交流信号発生部と、
所定の制御信号を用いて前記交流信号発生部を制御する制御部と
を有し、
前記制御部は、前記送電の際に流れる回路電流がより小さくなるように、前記制御信号の周波数制御を行う
給電システム。
1,1A…給電装置(1次側機器)、11…送電装置、110…送電部、111…交流信号発生回路、112S,112P…LC共振回路、113A,113B…電流検出部、114…制御部、2A,2B…電子機器(2次側機器)、21…受電装置、210…受電部、211…整流回路、212…LC共振回路、213…充電回路、214…バッテリー、22…負荷、4,4A…給電システム、9…外部電源、S1…送電面、L1p…送電コイル、L1s…コイル、L1m…中間コイル、L2…受電コイル、C1p,C1s,C2…コンデンサ、D1〜D4…整流素子、SW…スイッチング素子、Sdc…直流信号、Sac…交流信号、CTL…制御信号、Tp…給電期間、Tc…通信期間、I1,I2,I(f0),I(f1),I(f2)…回路電流、Imin…極小電流値、M1〜M3…相互誘導、f0,f1,f2,fp1,fp2…周波数、fr…共振周波数、Duty…デューティ比。

Claims (10)

  1. 磁界を用いた送電を行うための送電コイルと、
    前記送電コイルを用いて構成された並列LC共振回路と、
    直列LC共振回路と、
    前記直列LC共振回路および前記並列LC共振回路へ向けて、前記送電を行うための交流信号を供給する交流信号発生部と、
    所定の制御信号を用いて前記交流信号発生部を制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、前記送電の際に流れる回路電流がより小さくなるように、前記制御信号の周波数制御を行う
    給電装置。
  2. 前記制御部は、前記直列LC共振回路と前記並列LC共振回路とを組み合わせた共振動作の際の共振周波数近傍の周波数領域において前記回路電流がより小さくなるように、前記周波数制御を行う
    請求項1に記載の給電装置。
  3. 前記回路電流が、前記共振周波数近傍の周波数領域において凹状の周波数特性を示しており、
    前記制御部は、前記回路電流が略極小値となるように、前記周波数制御を行う
    請求項2に記載の給電装置。
  4. 前記制御信号における現在の周波数をf1、前記f1から所定の周波数を減算した周波数をf0、前記f1に対して前記所定の周波数を加算した周波数をf2、前記制御信号における周波数が前記f0,f1,f2のときの前記回路電流をそれぞれI(f0),I(f1),I(f2)としたとき、
    前記制御部は、前記I(f0),I(f1),I(f2)同士の相対的な大小関係に応じて前記f1を随時更新していくことにより、前記周波数制御を行う
    請求項1に記載の給電装置。
  5. 前記制御部は、
    前記電子機器との間での通信を利用して、前記電子機器における起電力値の要求を受け取ると共に、
    その起電力値の要求に応じて前記制御信号のデューティ比を制御する機能を更に有する
    請求項1に記載の給電装置。
  6. 前記制御部は、
    前記起電力値の減少要求を受け取ったときには、前記デューティ比を減少させる制御を行い、
    前記起電力値の増加要求を受け取ったときには、前記デューティ比を増加させる制御を行う
    請求項5に記載の給電装置。
  7. 前記電子機器に対して前記送電を行う給電期間と、前記電子機器との間で前記通信を行う通信期間とが、時分割に設定されている
    請求項5に記載の給電装置。
  8. 前記交流信号発生部は、スイッチング素子を含むスイッチングアンプを用いて構成され、
    前記制御部は、前記制御信号を用いて、前記スイッチング素子のオン・オフ動作を制御する
    請求項1に記載の給電装置。
  9. 前記回路電流を検出する電流検出部を備え、
    前記制御部は、前記電流検出部により検出された回路電流を用いて前記周波数制御を行う
    請求項1に記載の給電装置。
  10. 1または複数の電子機器と、
    前記電子機器に対して磁界を用いた送電を行う給電装置と
    を備え、
    前記給電装置は、
    前記送電を行うための送電コイルと、
    前記送電コイルを用いて構成された並列LC共振回路と、
    直列LC共振回路と、
    前記直列LC共振回路および前記並列LC共振回路へ向けて、前記送電を行うための交流信号を供給する交流信号発生部と、
    所定の制御信号を用いて前記交流信号発生部を制御する制御部と
    を有し、
    前記制御部は、前記送電の際に流れる回路電流がより小さくなるように、前記制御信号の周波数制御を行う
    給電システム。
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