JP2014029323A - 磁界分布検出装置、心磁計、および金属検出装置 - Google Patents

磁界分布検出装置、心磁計、および金属検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のセンサヘッド間の干渉を防止して磁気検出の感度を向上することができる磁界分布検出装置、心磁計および金属検出装置を提供すること。
【解決手段】磁界分布検出装置70は、計測する磁界に対して細長い磁路を提供するコア62とこのコア62に巻かれた検出コイル63とからなる複数のセンサヘッド61と、複数のセンサヘッド61の何れかにそれぞれ接続された複数の駆動回路71と、複数の駆動回路71に接続され、複数の駆動回路71に同一周波数を供給する1つの信号発生器64と、を備え、センサヘッド61が、磁壁の移動に起因する磁気雑音が生じないように直流電流を流した状態で、磁気モーメントが周期的に円周方向に傾くように、直流電流より小さな振幅を有する交流電流を通電する基本波型の磁気センサとして構成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、検査対象中の磁気を検出する磁界分布検出装置、この磁界分布検出装置を備えた心磁計、および金属検出装置に関する。
従来、心磁計や金属検出装置等に搭載され、人体や製品の磁気を検出する磁界分布検出装置としては、磁気を検出する複数のセンサヘッドと、この複数のセンサヘッド毎に設けられた複数の駆動回路と、複数の駆動回路毎に設けられた信号発生器を備え、各信号発生器から供給された周波数で駆動周波数がセンサヘッドを駆動するようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−196773号公報
しかしながら、従来の磁界分布検出装置においては、複数のセンサヘッドがこのセンサヘッド毎の信号発生器で発生した周波数で駆動されているため、信号発生器から供給される周波数のドリフト等により複数のセンサヘッド間で駆動周波数が異なってしまう。この結果、センサヘッド同士が電気的な干渉を起こし、磁気の検出感度が低下してしまうという問題があった。
具体的には、2つのセンサヘッドがそれぞれ異なる周波数f1[Hz]、f2[Hz]で励磁され、2つのセンサヘッドが近接配置されている場合、図14に示すように、線スペクトル性の干渉出力が発生するという問題があった。この干渉の問題は、低雑音化がなされた基本波で動作するフラックスゲートにおいて顕著に観測される。
図14において、f1−f2=504[Hz]であり、干渉出力は、504Hz、1008Hz、1512Hzにおいて出現している。この干渉出力は、センサヘッドの数が少なく、また計測したい周波数帯域が例えば20Hz以下といった低周波側に設定されている場合には、敢えて周波数をずらして計測周波数帯域で生じないようにすることが可能である。しかし、センサヘッドの数が多い場合には、これらの手法により干渉を回避することは困難である。
このような干渉は、微量ではあるが近接するセンサヘッドから漏洩する励磁磁界が相互に影響を及ぼし合ってビートが発生することが原因となって発生する。また、干渉は、センサヘッドを近接配置しない場合であっても、センサヘッドや駆動回路の温度が異なること等によりセンサヘッドの駆動周波数が異なる場合に一定程度発生し得る。
本発明は、上述のような従来の課題を解決するためになされたもので、複数のセンサヘッド間の干渉を防止して磁気検出の感度を向上することができる磁界分布検出装置、心磁計および金属検出装置を提供することを目的とする。
本発明に係る磁界分布検出装置は、計測する磁界に対して細長い磁路を提供するコアと該コアに巻かれた検出コイルとからなる複数のセンサヘッドと、前記複数のセンサヘッドの何れかにそれぞれ接続された複数の駆動回路と、前記複数の駆動回路に接続され、前記複数の駆動回路に同一周波数を供給する1つの信号発生器と、からなる磁界検出ユニットを備え、前記センサヘッドが、磁壁の移動に起因する磁気雑音が生じないように直流電流を流した状態で、磁気モーメントが周期的に円周方向に傾くように、前記直流電流より小さな振幅を有する交流電流を通電し、出力が前記交流電流と同じ周波数の基本波となる直交フラックスゲートセンサ(基本波型直交フラックスゲートセンサ)として構成されたことを特徴とする。
この構成により、磁界検出ユニットに含まれる複数のセンサヘッドが1つの信号発生器から供給された同一周波数で駆動されるので、複数のセンサヘッド間の干渉が防止される。したがって、複数のセンサヘッド間の干渉を防止して磁気検出の感度を向上することができる。
また、本発明に係る磁界分布検出装置は、前記磁界検出ユニットを複数個備え、個々の磁界検出ユニットに割り当てられる信号発生器の周波数は、各磁界検出ユニット間の各信号発生器の周波数の偏差が、検出対象とする磁界の周波数域から外れる値となる条件を満たすように設定されていることを特徴とする。
この構成により、1つの信号発生器によって駆動される複数の駆動回路および複数のセンサヘッドを備えた磁界検出ユニット毎に交換できるので、容易にメンテナンスを行うことができる。また、各磁界検出ユニット間での各信号発生器の周波数の偏差が、検出対象とする磁界の周波数域の範囲外となるように信号発生器の周波数が設定されているので、各信号発生器の周波数のビート成分が発生しても検出範囲外となり、各磁界検出ユニット間での干渉による誤動作が防止される。
したがって、各磁界検出ユニット間で駆動周波数が異なる複数の信号発生器を用いた場合でも、個々の磁界検出ユニットにおいては複数のセンサヘッドが1つの信号発生器から供給される同一周波数で駆動されているので、複数のセンサヘッド間の干渉を防止するとともに各磁界検出ユニット間の干渉を防止して、高感度に磁気検出を行うことができる。
また、本発明に係る磁界分布検出装置は、前記個々の磁界検出ユニットに割り当てられる信号発生器の周波数が、いずれか2個の磁界検出ユニットに割り当てられる各信号発生器の周波数をそれぞれfi、fj(≠fi)とした場合に、いずれの周波数fi、fjに対しても|fi−fj|<0.1Hz、または|fi−fj|>100Hzのいずれか一方の条件を満たすように設定されていることを特徴とする。
この構成により、本発明に係る磁界分布検出装置を、例えば心磁計として利用した場合に、0.1Hz〜100Hzの範囲の心磁界の計測を問題なく行うことができる。
また、本発明に係る心磁計は、前記磁界分布検出装置と、該磁界分布検出装置の複数のセンサヘッドを格子状に配置された状態で支持する平板状の支持部材と、を備え、前記複数のセンサヘッドにより心磁界を計測することを特徴とする。
この構成により、磁界分布検出装置を備えた心磁計において、複数のセンサヘッド間の干渉を防止して磁気検出の感度を向上することができる。また、複数のセンサヘッド間の干渉を防止できるので、磁界の空間分布を良好に計測することができる。また、複数のセンサヘッドの配置を2次元化したことにより、心磁界を良好に計測することができる。また、本発明に係る心磁計は、磁気センサとして基本波型直交フラックスゲートセンサを用いているので、常温で心磁界を計測することができる。
また、本発明に係る金属検出装置は、被検査物を搬送路内で搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される被検査物中の金属を磁化する着磁手段と、前記磁界分布検出装置を有し、該磁界分布検出装置の複数のセンサヘッドを、前記被検査物の搬送方向と直交する直交方向に鋭指向性を有するように配置し、前記着磁手段により着磁された被検査物中の金属の残留磁気成分を前記センサヘッドにより検出する検出ヘッドと、前記搬送路の一部を包囲するように前記検出ヘッドの前記直交方向の両端に配置され、前記検出ヘッドの内部に侵入するノイズを遮蔽する磁気シールドと、前記検出ヘッドの複数のセンサヘッドからの検出信号に基づいて前記被検査物中の金属の有無を判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成により、磁界分布検出装置を備えた金属検出装置において、複数のセンサヘッド間の干渉を防止して磁気検出の感度を向上することができる。
本発明によれば、複数のセンサヘッド間の干渉を防止して磁気検出の感度を向上することができる磁界分布検出装置、心磁計および金属検出装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る磁界分布検出装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る磁界分布検出装置の回路構成図である。 本発明の他の実施の形態に係る磁界分布検出装置の回路構成図である。 (a)、(b)は、センサヘッドの検出コイルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る磁界分布検出装置の効果を示す図である。 本発明の実施の形態に係る心磁計の斜視図である。 本発明の他の実施の形態に係る心磁計の斜視図である。 本発明の更に他の実施の形態に係る心磁計の上面図である。 本発明の実施の形態に係る金属検出装置の斜視図である。 (a)は本発明の実施の形態に係る金属検出装置の上面図であり、(b) は(a)のC−C'断面図であり、(c)は(a)のD−D'断面図である。 本発明の実施の形態に係る金属検出装置のセンサヘッドからの検出信号を 示す図である。 本発明の実施の形態に係る金属検出装置のセンサヘッドを配列方向に対し て所定角度傾斜して配置した場合を示す断面図である。 本発明の他の実施の形態に係る金属検出装置の要部の斜視図である。 従来の磁界分布検出装置の干渉出力を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
[磁界分布検出装置]
図1〜図5は、本発明に係る磁界分布検出装置の実施の形態を示す図である。
図1に示すように、磁界分布検出装置70は、人体や製品中の磁気の検出に用いられるものであり、複数のセンサヘッド61と、複数のセンサヘッド61の何れかにそれぞれ接続された複数の駆動回路71と、複数の駆動回路71に接続され、複数の駆動回路71に同一周波数を供給する1つの信号発生器64とを備えている。また、磁界分布検出装置70は、信号発生器64と駆動回路71とを接続する信号線72と、センサヘッド61と駆動回路71とを接続する信号線73と、を備えている。
本実施の形態では、磁界分布検出装置70は、図1において一点鎖線で示すように、複数のセンサヘッド61と、複数の駆動回路71と、1つの信号発生器64と、各信号線72,73とが、1つのユニット70A(以下、便宜上、「磁界検出ユニット」という。)を形成するよう構成されている。すなわち、磁界分布検出装置70は、1つの構成体として磁界検出ユニット70A毎に交換可能となっている。なお、以下の記載において、特に定義しない限り、磁界検出ユニット70Aは、磁界分布検出装置70と同義であるものとする。
本実施の形態に係る磁界分布検出装置70は、直交型フラックスゲートセンサの一つである基本波型直交フラックスゲートセンサ(OFGセンサ)」として構成されている。
ここで、フラックスゲートセンサとは、冷却や加熱の必要がなく、静磁界から低周波の周波数帯で1pT〜地磁気レベル(50μT前後)の磁界が計測可能な小型高感度センサである。フラックスゲートセンサにおいては、計測したい磁界に対して、細長い磁路を提供するコアと、このコアに巻かれた検出コイルがセンサヘッドの基本要素となっている。
フラックスゲートセンサとしては、静磁界が計測できるようにコアの透磁率を周期的に変調する方法が異なる2つのタイプ、すなわち、直交型フラックスゲートセンサと、平行型フラックスゲートセンサとがある。
このうち、コアの磁気モーメントがコアの長手方向に対して直交するように交流駆動してコアの透磁率を変調するタイプのものは、直交型フラックスゲートセンサと呼ばれている。直交型フラックスゲートセンサの場合、磁性ワイヤに直接交流電流を通電することにより透磁率を変調することができるため、センサヘッドの構成を簡単にできるという利点がある。
また、交流励磁電流にその振幅値程度あるいはそれ以上の直流電流を重畳することにより、検出コイルに誘起する信号電圧の周波数が励磁周波数の基本波(従来のフラックスゲートセンサでは2倍周波)となり、回路が簡略化され、感度が増大し、コアの雑音が抑制される等の利点がある(文献:電気学会マグネティックス研究会:MAG−08-133負帰還構成にした基本波型直交フラックスゲートの動作と特性。笹田一郎、村上雅則(九州大学))。
本実施の形態では、出力の線形性と感度の校正の容易化のために、U字形センサヘッドを用いた基本波型直交フラックスゲートセンサを対象として負帰還構成にする方法を採用している。
また、コアの長手方向に数十〜数百kHzの交流磁界を印加して透磁率を変調するタイプのものは、平行型フラックスゲートセンサと呼ばれている。平行型フラックスゲートセンサは、変調に使用する交流励磁磁界と計測する磁界が平行または反平行であるために、通常はコアを2つ用いて交流励磁磁界を打ち消すように構成される。平行型フラックスゲートセンサでは、交流磁界を印加するための励磁コイルが必要になる。
本実施の形態の磁界分布検出装置70は、図2に示すように、センサヘッド61が、コア62と、検出コイル63とから構成されている。また、駆動回路71は、前置増幅器65と、同期検波部回路66と、誤差増幅器67とを有している。
なお、図1、図2に示す例では、複数の駆動回路71およびセンサヘッド61が1つの信号発生器64に対して並列に接続されているが、図3に示すように、複数の駆動回路71およびセンサヘッド61が1つの信号発生器64に対して直列に接続されるように構成してもよい。このような直列接続とすることにより、消費電力を低減することができる。
磁界分布検出装置70は、入力磁界に対してそれを打ち消すコイルを検出コイル63として設け、高感度センサで残余磁界を検出し、残余磁界がほぼゼロになるようにして、入力磁界を打ち消すのに使用した電流の大きさから入力磁界の大きさを検出するゼロ位法を採用した負帰還構成となっている。ゼロ位法を採用した負帰還構成においては、ゼロ点部分のリニアリティーが良く、ダイナミックレンジが広くなるという利点がある。
センサヘッド61はU字形のアモルファス磁性ワイヤをコア62として採用しており、検出コイル63は一端を低抵抗で接地している。構造を簡単にするために検出コイル63は、負帰還コイルとしても使用している。コア62の励磁電流は、簡単のために50Ωの出力抵抗を有する信号発生器64から直接供給している。
センサヘッド61の励磁は、100kHzの正弦波電圧に所要の直流バイアス電圧を重畳させて行っている。この励磁によって検出コイル63に誘起される電圧は、励磁周波数と同じ100kHzの交流信号であるので、キャパシタC1および抵抗器R1を介しての交流結合によって前置増幅器65に入力され、同期検波部回路66において平衡復調された後、後段の平滑フィルタ(カットオフ周波数≒100Hz)を通して直流信号に変換されるようになっている。
変換された直流信号は、0Vを参照電圧とする帯域制限された誤差増幅器67によって増幅され、比較的高い抵抗値を有する抵抗器Rfを介して検出コイル63に、上記の誘起電圧をキャンセルするための負帰還電流として重畳されるようになっている。ここで、抵抗器Rfの抵抗値を高くする理由は、負帰還電流を高感度で電圧に変換するためと、検出コイル63から見て帰還回路が負荷にならないようにするためである。
前置増幅器65の入力側と負帰還回路側の誤差増幅器67の時定数の選択は、1/(C1R1)>10/(C2R2)の範囲で設定している。抵抗器Rfの両端の電圧は、図示しないボルテージフォロワーで抽出した後、引き算回路および60Hzのノッチフィルタを通して出力している。
センサヘッド61は、図4(a)、(b)に示すように、アモルファス線から構成されるコア62をU字形にすることにより、コア62の左右の各脚部で入力磁界と無関係に発生する磁束変化が打ち消され、オフセットが発生するのを防止することができるように構成されている。
なお、センサヘッド61のコア62の長さは、1.5〜3cm程度とするのが最適である。コア62を長くすると分解能を高く指向性を鋭くすることができる一方、中央部の感度が低下してしまうことがあるが、コア62の先端の一方の近傍に計測したい磁界源が位置するようにして使用すれば、感度低下の影響が問題となることはない。
また、センサヘッド61は、直交型フラックスゲートセンサに限定されるものではなく、磁気インピーダンスセンサ(MIセンサ)のような所定の方向に鋭指向性を有することのできる磁気センサであってもよい。
このように構成された磁界分布検出装置70においては、全てのセンサヘッド61が同一周波数で駆動されるので、複数のセンサヘッド61を近接配置した場合であっても、図5に示すように、いずれの周波数にも干渉出力が発生することがない。
以上のように、本実施の形態に係る磁界分布検出装置70は、計測する磁界に対して細長い磁路を提供するコア62とこのコア62に巻かれた検出コイル63とからなる複数のセンサヘッド61と、複数のセンサヘッド61の何れかにそれぞれ接続された複数の駆動回路71と、複数の駆動回路71に接続され、複数の駆動回路71に同一周波数を供給する1つの信号発生器64と、からなる磁界検出ユニット70Aを備えている。また、センサヘッド61は、磁壁の移動に起因する磁気雑音が生じないように直流電流を流した状態で、磁気モーメントが周期的に円周方向に傾くように、直流電流より小さな振幅を有する交流電流を通電する基本波型直交フラックスゲートセンサとして構成されている。
この構成により、磁界検出ユニット70Aに含まれる複数のセンサヘッド61が1つの信号発生器64から供給された同一周波数で駆動されるので、センサヘッド61間の干渉が防止される。したがって、複数のセンサヘッド61間の干渉を防止して磁気検出の感度を向上することができる。
また、本実施の形態に係る磁界分布検出装置70は、複数のセンサヘッド61を備えた磁界検出ユニット70Aを複数個並べるようにしてもよい。この構成により、複数のセンサヘッド61を磁界検出ユニット70A毎に交換することができるので、メンテナンスを容易に行うことができる。ただし、磁界検出ユニット70Aを複数個並べて磁界分布検出装置70とする場合、以下の点に留意する必要がある。
すなわち、複数個の磁界検出ユニット70A間で各信号発生器64の周波数のビート成分が発生しても各磁界検出ユニット70A間で干渉が起きないようにする必要があり、このためには、各磁界検出ユニット70A間での各信号発生器64の周波数の偏差が、検出対象とする磁界の周波数域の範囲外となるように各信号発生器64の周波数を設定する必要がある。
このように、複数個の磁界検出ユニット70A間での各信号発生器64の周波数の偏差を、干渉信号が問題とならない周波数域に設定することにより、検出対象とする磁界の計測を問題なく行うことができる。なお、各信号発生器64の具体的な周波数の設定例については、後述する心磁計80および金属検出装置10に関連させて説明する。
[心磁計]
図6は、本発明に係る心磁計の実施の形態を示す図であり、前述の磁界分布検出装置70を備えている。なお、図6においては、既に説明した磁界分布検出装置70の一部の構成の図示を省略している。
図6に示すように、心磁計80は、複数のセンサヘッド61を備えた磁界分布検出装置70と、この磁界分布検出装置70の複数のセンサヘッド61を格子状に配置された状態で支持する平板状の支持部材81と、を備えている。各センサヘッド61は、各信号線73を介してそれぞれ対応する駆動回路71(図1参照)に接続され、さらに各信号線72を介して1つの信号発生器64に接続されている。また、各信号線73は支持部材81の一方の面側(図6においては上方)で束ねられて、それぞれ対応する駆動回路71に接続されている。
また、心磁計80は、センサヘッド61へのノイズの侵入を防止する必要があるため、図示しない適切な磁気シールドルームまたは磁気シールド内に設置されるか、あるいは適切な磁気シールドと複数のセンサヘッド61が組み合わされることで、心臓磁界(以下、単に「心磁界」ともいう。)を計測するようになっている。
支持部材81は、平板状に形成されており、複数のセンサヘッド61を、例えば6×6(6行6列)の正方格子状(アレイ状)に配置された状態で支持している。各行方向および各列方向に並ぶ各センサヘッド61の間隔を、例えば3cmとすると、支持部材81は、少なくとも一辺が15cm(=3cm×5)の正方形状の大きさの平板を必要とする。実際には、この大きさの平板の周囲に、構造強化のための2〜3cm程度の縁部が設けられる。各センサヘッド61は、支持部材81の面に対して垂直となる姿勢で配置されている。換言すると、心磁計80は、複数のセンサヘッド61からなるセンサアレイを備えている。
支持部材81により支持されたセンサヘッド61は、検査対象である横臥した被験者の胸壁上に近接して固定されるようになっている。そして、被験者の例えば両腕に取り付けられた電極で心電図波形を検出し、その波形に同期して必要に応じて1分〜数分間程度心磁計測が加算されるようになっている。
心磁計80が計測する心磁界は、被験者の心房および心室の収縮と拡張に同期して発生する微弱な磁界であり、大きくとも100pT程度の磁界である。心磁界は、体表面で観測でき、その2次元マッピング等による可視化や、逆問題解法による電流源の推定が容易であることが、心電図に比べて優位な点である。このため、心筋梗塞等の早期発見に有利とされている。
しかし、従来の技術においては、磁気センサとして極低温(例えば、4ケルビン)に冷却が必要な超伝導量子干渉素子(SQUID)磁束計を用いた心磁計しか製品化されておらず、SQUID磁束計を用いた心磁計は、液体ヘリウムによる冷却装置を必要とし、大型で高価になるため、その普及が進んでいなかった。
心磁界は、およそ1pT〜100pT程度の値であるため、室温で動作する基本波型直交フラックスゲート(OFG)型の磁界分布検出装置70を備えた本実施の形態の心磁計80によって、複数のセンサヘッド61からの検出信号を平均化することにより計測することができる。
以上のように、本実施の形態に係る心磁計80は、磁界分布検出装置70と、この磁界分布検出装置70の複数のセンサヘッド61を格子状に配置された状態で支持する平板状の支持部材81と、を備えている。この心磁計80は、センサヘッド61の内部に侵入するノイズを遮蔽するために、図示しない磁気シールドルーム内に設置された、あるいは適切な磁気シールドと組み合わせた複数のセンサヘッド61により心磁界を計測するようになっている。
この構成により、磁界分布検出装置70を備えた心磁計80において、複数のセンサヘッド61間の干渉を防止して磁気検出の感度を向上することができる。また、複数のセンサヘッド61間の干渉を防止することができるので、磁界の空間分布を良好に計測することができる。また、複数のセンサヘッド61の配置を2次元化したことにより、心磁界を良好に計測することができる。
また、本実施の形態に係る心磁計80は、センサヘッド61として基本波型直交フラックスゲート(OFG)センサを用いているので、常温で心磁界を計測することができる。従来の技術においては、極低温に冷却が必要なSQUID磁束計を用いて心磁界を計測しており、大掛かりな冷却装置を必要とするため、心磁計を含めた装置全体が大型化し、比較的高価格となっている。本実施の形態に係る心磁計80は、このような問題を解消することができる。
上述した実施の形態に係る心磁計80においては、磁界分布検出装置70に含まれる1つの信号発生器64から供給された同一周波数で複数のセンサヘッド61を駆動するようにしたが、これに限らず、以下に説明する実施の形態のように複数の信号発生器64を用いて複数のセンサヘッド61を駆動するようにしてもよい。
また、センサヘッド61は、直交型フラックスゲートセンサに限定されるものではなく、磁気インピーダンスセンサ(MIセンサ)のような所定の方向に鋭指向性を有することのできる磁気センサであってもよい。
図7は、本発明の他の実施の形態に係る心磁計80aの概略構成を示す斜視図である。図7に示すように、心磁計80aは、前述の磁界分布検出装置70(図1参照)と同じ構成を有する磁界検出ユニットを複数個並べた構成を有している。
具体的には、心磁計80aは、6個の磁界検出ユニット70A,70B,70C,70D,70E,70Fと、各磁界検出ユニット70A〜70Fの複数のセンサヘッド61をそれぞれ一方向のアレイ状に配置された状態で支持する平板状の支持部材82と、を備えている。なお、図7において、5個の磁界検出ユニット70B〜70Fについては、複数の駆動回路71および1つの信号発生器64の図示を省略している。
この心磁計80aにおいて、個々の磁界検出ユニット70A〜70Fに割り当てられる信号発生器64の周波数は、各磁界検出ユニット70A〜70F間の各信号発生器64の周波数の偏差が、検出対象とする心磁界の周波数域から外れる値となる条件を満たすように設定されている。
具体的には、個々の磁界検出ユニット70A〜70Fに割り当てられる信号発生器64の周波数は、いずれか2個の磁界検出ユニット(例えば、磁界検出ユニット70A,70B)に割り当てられる各信号発生器64の周波数をそれぞれfi、fj(≠fi)とした場合に、いずれの周波数fi、fjに対しても|fi−fj|<0.1Hz、または|fi−fj|>100Hzのいずれか一方の条件を満たすように設定されている。
このような周波数の条件設定を行うのは、上述した心磁計80aの検出対象とする心磁界の周波数域が概ね0.1Hz〜100Hzであるからである。つまり、各磁界検出ユニット70A〜70F間で各信号発生器64の周波数のビート成分が発生しても干渉出力が発生しないようにするために、上記の周波数の条件設定を行っている。
この構成により、本実施の形態に係る心磁計80aは、複数のセンサヘッド61を磁界検出ユニット70A〜70F毎に交換できるので、メンテナンスを容易に行うことができる。
また、各磁界検出ユニット70A〜70F間の各信号発生器64の周波数の偏差|fi−fj|が、検出対象とする心磁界の周波数域(概ね0.1Hz〜100Hz)の範囲外となるように各信号発生器64の周波数が設定されているので、各磁界検出ユニット70A〜70F間で各信号発生器64の周波数のビート成分が発生しても、各磁界検出ユニット70A〜70F間での干渉が防止される。
したがって、本実施の形態に係る心磁計80aは、各磁界検出ユニット70A〜70F間で駆動周波数が異なる複数の信号発生器64を用いても、個々の磁界検出ユニット70A〜70Fにおいては複数のセンサヘッド61が1つの信号発生器64から供給される同一周波数で駆動されているので、複数のセンサヘッド61間の干渉を防止するとともに各磁界検出ユニット70A〜70F間の干渉を防止して、高感度に磁気検出を行うことができる。
すなわち、複数個の磁界検出ユニット70A〜70F間の各信号発生器64の周波数の偏差|fi−fj|を、干渉信号が問題とならない周波数域である0.1Hz未満または100Hz超過に設定することにより、0.1Hz〜100Hzの範囲の心磁界の計測を問題なく行うことができる。
図8は、本発明の更に他の実施の形態に係る心磁計80bの概略構成を示す上面図である。図8に示すように、心磁計80bは、前述の磁界分布検出装置70(図1参照)と同じ構成を有する磁界検出ユニットを複数個並べた構成を有している。
具体的には、心磁計80bは、4個の磁界検出ユニット70G,70H,70I,70Jと、各磁界検出ユニット70G〜70Jの複数のセンサヘッド61をそれぞれ3×3の正方格子状(アレイ状)に配置された状態で支持する平板状の支持部材83と、を備えている。なお、図8に示す例では、各磁界検出ユニット70G〜70Jを構成する部材のうち、複数の駆動回路71および1つの信号発生器64についてはその図示を省略している。
この心磁計80bにおいても、上述した心磁計80aと同様の周波数の条件設定を行っている。すなわち、個々の磁界検出ユニット70G〜70Jに割り当てられる信号発生器64の周波数は、いずれか2個の磁界検出ユニット(例えば、磁界検出ユニット70G,70H)に割り当てられる各信号発生器64の周波数をそれぞれfi、fj(≠fi)とした場合に、いずれの周波数fi、fjに対しても、各信号発生器64の周波数の偏差|fi−fj|が心磁界の周波数域(概ね0.1Hz〜100Hz)から外れる値となる条件、すなわち、|fi−fj|<0.1Hz、または|fi−fj|>100Hzのいずれか一方の条件を満たすように設定されている。
したがって、本実施の形態に係る心磁計80bは、上述した心磁計80aと同様の作用効果を奏することができる。
[金属検出装置]
図9〜図12は、本発明に係る金属検出装置の実施の形態を示す図であり、前述の磁界分布検出装置70を備えている。なお、図9〜図12においては、既に説明した磁界分布検出装置70の一部の構成の図示を省略している。
図9、図10に示すように、金属検出装置10は、被検査物Wを搬送路20a内で搬送するコンベア20と、被検査物W中の金属mを磁化する着磁部30と、被検査物Wの搬送方向と直交する直交方向(矢印Bで示す)に鋭指向性を有するとともに、直交方向に複数配列されたセンサヘッド61を有し、着磁部30により着磁された被検査物W中の金属mの残留磁気の直交方向の成分を検出する検出ヘッド40と、検出ヘッド40の直交方向の両端に配置され、検出ヘッド40の内部に侵入するノイズを遮蔽する磁気シールド49と、検出ヘッド40の複数のセンサヘッド61からの検出信号に基づいて被検査物W中の金属mの有無を判定する判定手段53と、を備えている。
被検査物Wは、例えば、包装材で包装された任意の製品、例えば包装容器内に食品を収容し、直方体形状の包装箱の表面に磁化可能な個体識別用のラベル若しくはタグ、おまけのカード等を貼付又は添付したものである。被検査物Wは、金属異物、あるいは、包装箱内に薬品と磁性インクで印刷された磁気印刷物を収納したものである。
コンベア20は、無端状のベルト21を複数対の搬送ローラ22a、22b、23aおよび23bに巻回し、そのベルト21の上走部の上面によって検出ヘッド40の入口側から出口側へと被検査物Wを搬送するようになっている。
搬送路20aの検出ヘッド40より上流側の所定位置には、搬送路20aを挟んで上下に対向する公知の着磁部30が設置されている。着磁部30は、上下方向に磁界を印加するための図示しない磁石を備えたものである。
これにより、被検査物Wは、磁気検出領域45より上流側の位置で着磁部30により直流磁界を印加され、被検査物W内の金属mが所定の残留磁化レベルで磁化されるようになっている。
なお、着磁部30は、検出ヘッド40により被検査物W内の金属mをより高精度で検出するために設けられたものであるが、金属検出装置10の外部で予め磁化されるなどして、被検査物W内の金属mが磁気検出に足る磁性を有するような場合には、着磁部30が設置される必要はなく、着磁部30を設けない装置構成とすることができる。
また、複数のセンサヘッド61が列設される直交方向は、厳密に90°に限定されるものではなく、ノイズの影響を受けない範囲であれば許容される。例えば、その範囲は±30°である。
検出ヘッド40は、被検査物Wの搬送路20aを挟んで上下に対向するように配置された上側ヘッド41と下側ヘッド42とから構成されている。上側ヘッド41には、複数のセンサヘッド61が、被検査物Wの搬送方向と直交する矢印Bで示す直交方向に列設されている。また、下側ヘッド42にも同様に、複数のセンサヘッド61が、被検査物Wの搬送方向と直交する直交方向にそれぞれ列設されている。
検出ヘッド40の上側ヘッド41と下側ヘッド42に挟まれた領域は、コンベア20により矢印Aの方向に搬送される被検査物Wが通過する磁気検出領域45を形成している。
検出ヘッド40の直交方向の両端には、図9、図10(a)に示すように、検出ヘッド40の内部の磁気検出領域45に侵入するノイズを遮蔽する磁気シールド49が設けられている。図9、図10(a)に示す例では、磁気シールド49は、被検査物Wの搬送方向と直交する方向である矢印Bで示す方向(ベルト21の幅方向)の両端部を含み巻回されるように搬送路20aを囲んで設けられている。
複数のセンサヘッド61は、図10(b)に示すように、被検査物Wの搬送方向である矢印Aで示す方向に直交する面内方向(以下、感度方向ともいう)に鋭指向性を有するように配置されている。このため、センサヘッド61は、被検査物W中の金属mの磁束のうち、この直交方向の成分のみを検出することができる。
本実施の形態では、センサヘッド61は、図2に示す直交型フラックスゲートセンサから構成されている。センサヘッド61として、直交型フラックスゲートセンサを用いることで、小型軽量化が可能になるとともに、センサヘッド61自身が外部からの振動によりノイズを発生することを防止することができる。
なお、センサヘッド61は、直交型フラックスゲートセンサに限定されるものではなく、磁気インピーダンスセンサ(MIセンサ)のような所定の方向に鋭指向性を有することのできる磁気センサであってもよい。
また、金属検出装置10は、AD変換手段52、判定手段53および結果表示手段54を有する制御部50を備えている。制御部50は、具体的なハードウェア構成を図示しないが、CPU、ROM、RAM、及び入出力インターフェース回路に加えて、不揮発性メモリとしてのEEPROMやハードディスク等を含んで構成されており、ROMやEEPROM、ハードディスク等に格納された所定の金属検出制御プログラムに従って、検出ヘッド40からの検出信号やEEPROMに不揮発に記憶保持された判定用閾値等に基づいて、被検査物Wに金属mが混入しているか否かの判定を実行するようになっている。
複数のセンサヘッド61からの検出信号は、センサヘッド61毎に個別に設けられたAD変換手段52に信号線51を介してそれぞれ入力されるようになっており、被検査物Wが磁気検出領域45を通過する間、各センサヘッド61からの検出信号が、AD変換手段52においてそれぞれアナログ信号からデジタル信号に変換され、センサヘッド61毎に個別に設けられた判定手段53により予め設定された判定用閾値を参照して金属の有無が判定されるようになっている。また、判定手段53による判定結果は、結果表示手段54により表示されるようになっている。
判定手段53は、検出ヘッド40の複数のセンサヘッド61からの検出信号に基づいて被検査物W中の金属mの有無を判定するだけでなく、複数のセンサヘッド61からの検出信号の強度を比較することにより、被検査物W中の金属mの矢印Bで示す直交方向における位置を算出し、結果表示手段54に出力するようになっている。
また、判定手段53は、上側ヘッド41のセンサヘッド61の検出信号と、下側ヘッド42のセンサヘッド61の検出信号との信号強度の違い(差または比)に基づいて、被検査物W中の金属mの矢印Hで示す上下方向における位置を算出し、結果表示手段54に出力するようになっている。
図9、図10を参照して説明した金属検出装置10の動作に関しては、まず、被検査物Wが磁気検出領域45を通過すると、図11に示すように、各センサヘッド61からの検出信号が、AD変換手段52においてそれぞれアナログ信号からデジタル信号に変換され、センサヘッド61毎に個別に設けられた判定手段53に入力されるようになっている。
各センサヘッド61からの検出信号を、それぞれ検出信号41as〜41es、42as〜42esとすると、判定手段53は、検出信号41as〜41es、42as〜42esのそれぞれについて、判定用閾値との比較を行い、判定用閾値を超えている検出信号があれば、金属mが混入している旨の判定結果を結果表示手段54に出力するようになっている。
また、判定手段53は、判定用閾値を超えている検出信号に対応するセンサヘッド61の配置場所に金属mが混入していると判断し、被検査物W中の金属mの矢印Bで示す直交方向における位置を算出し、結果表示手段54に出力するようになっている。
さらに、判定手段53は、判定用閾値を超えている検出信号に対応するセンサヘッド61の配置場所に金属mが混入していると判断し、上側ヘッド41のセンサヘッド61の検出信号41as〜41esと、下側ヘッド42のセンサヘッド61の検出信号42as〜42esとの信号強度の違い(差または比)に基づいて、被検査物W中の金属mの矢印Hで示す上下方向における位置を算出し、結果表示手段54に出力するようになっている。
結果表示手段54は、判定結果を受け取ると、被検査物Wにおける金属mの混入の有無および位置を表示するようになっている。
なお、図12に示すように、磁気シールド49は、ベルト21の幅方向の両端だけではなく上下方向(図9、図10(c)に矢印Hで示す)の両端部にも配置され、搬送路を囲んで一体的に構成されている。
この場合、金属mの磁化による磁力線は、磁気シールド49の近傍では磁気シールド49に直角に吸い寄せられる。このため、各センサヘッド61と磁気シールド49とを近接して配置する場合は、それぞれセンサヘッド61の配列方向に対してセンサヘッド61を角度αもしくは−αだけ傾斜して配置することにより感度を得ることができる。なお、図12に示す例では、センサヘッド61の配列方向をベルト21の幅方向と略一致する一直線としているが、これに限定されない。
以上のように、本実施の形態に係る金属検出装置10は、被検査物Wを搬送路20a内で搬送するコンベア20と、このコンベア20により搬送される被検査物W中の金属mを磁化する着磁部30と、磁界分布検出装置70を有し、この磁界分布検出装置70の複数のセンサヘッド61を、被検査物Wの搬送方向と直交する直交方向に鋭指向性を有するように配置し、着磁部30により着磁された被検査物W中の金属mの残留磁気成分をセンサヘッド61により検出する検出ヘッド40と、搬送路20aの一部を包囲するように検出ヘッド40の直交方向の両端に配置され、検出ヘッド40の内部に侵入するノイズを遮蔽する磁気シールド49と、検出ヘッド40の複数のセンサヘッド61からの検出信号に基づいて被検査物W中の金属mの有無を判定する判定手段53と、を備えている。
この構成により、磁界分布検出装置70を備えた金属検出装置10において、複数のセンサヘッド61間の干渉を防止して磁気検出の感度を向上することができる。
上述した実施の形態に係る金属検出装置10においては、磁界分布検出装置70に含まれる1つの信号発生器64から供給された同一周波数で複数のセンサヘッド61を駆動するようにしたが、これに限らず、以下に説明する実施の形態のように複数の信号発生器64を用いて複数のセンサヘッド61を駆動するようにしてもよい。
図13は、本発明の他の実施の形態に係る金属検出装置10aの要部の概略構成を示す斜視図である。図13に示すように、金属検出装置10aは、前述の磁界分布検出装置70(図1参照)と同じ構成を有する磁界検出ユニットを複数個備えた構成を有している。
具体的には、金属検出装置10aは、検出ヘッド40の上側ヘッド41に配設された磁界検出ユニット70Kと、検出ヘッド40の下側ヘッド42に配設された磁界検出ユニット70Lと、を備えている。各磁界検出ユニット70K,70Lは、上側ヘッド41と下側ヘッド42に挟まれた磁気検出領域45内に配置されている。
なお、図13において、各磁界検出ユニット70K,70Lについては、見易くするために実線で示しており、また、下側の磁界検出ユニット70Lについては、複数の駆動回路71および1つの信号発生器64の図示を省略している。
この金属検出装置10aにおいて、各磁界検出ユニット70K,70Lに割り当てられる信号発生器64の周波数は、各磁界検出ユニット70K,70L間の各信号発生器64の周波数の偏差が、検出対象とする金属mの周波数域から外れる値となる条件を満たすように設定されている。
具体的には、各磁界検出ユニット70K,70Lに割り当てられる信号発生器64の周波数は、それぞれfi、fj(≠fi)とした場合に、|fi−fj|<0.1Hz、または|fi−fj|>100Hzのいずれか一方の条件を満たすように設定されている。
このような周波数の条件設定を行うのは、上述した金属検出装置10aの検出対象とする金属mの周波数域が概ね0.4Hz〜6.5Hzであるからである。つまり、各磁界検出ユニット70K,70L間で各信号発生器64の周波数のビート成分が発生しても干渉出力が発生しないようにするために、上記の周波数の条件設定を行っている。
この構成により、本実施の形態に係る金属検出装置10aは、複数のセンサヘッド61を磁界検出ユニット70K,70L毎に交換できるので、メンテナンスを容易に行うことができる。
また、各磁界検出ユニット70K,70L間の各信号発生器64の周波数の偏差|fi−fj|が、検出対象とする金属mの周波数域(概ね0.4Hz〜6.5Hz)の範囲外となるように各信号発生器64の周波数が設定されているので、各磁界検出ユニット70K,70L間で各信号発生器64の周波数のビート成分が発生しても、各磁界検出ユニット70K,70L間での干渉が防止される。
したがって、本実施の形態に係る金属検出装置10aは、各磁界検出ユニット70K,70L間で駆動周波数が異なる複数の信号発生器64を用いても、各磁界検出ユニット70K,70Lにおいては複数のセンサヘッド61が1つの信号発生器64から供給される同一周波数で駆動されているので、複数のセンサヘッド61間の干渉を防止するとともに各磁界検出ユニット70K,70L間の干渉を防止して、高感度に磁気検出を行うことができる。
すなわち、複数の磁界検出ユニット70K,70L間の各信号発生器64の周波数の偏差|fi−fj|を、干渉信号が問題とならない周波数域である0.1Hz未満または100Hz超過に設定することにより、0.4Hz〜6.5Hzの範囲の金属mの計測を問題なく行うことができる。
以上説明したように、本発明に係る磁界分布検出装置、心磁計および金属検出装置は、複数のセンサヘッド間の干渉を防止して磁気検出の感度を向上することができるという効果を有し、検査対象中の磁気を検出する磁界分布検出装置、およびこの磁界分布検出装置を備えた心磁計、金属検出装置として有用である。
10,10a 金属検出装置
20 コンベア(搬送手段)
20a 搬送路
21 ベルト
30 着磁部(着磁手段)
40 検出ヘッド
41 上側ヘッド
42 下側ヘッド
45 磁気検出領域
49 磁気シールド
50 制御部
51 信号線
52 AD変換手段
53 判定手段
54 結果表示手段
61 センサヘッド
62 コア
63 検出コイル
64 信号発生器
65 前置増幅器
66 同期検波部回路
67 誤差増幅器
70 磁界分布検出装置
70A,70B〜70F,70G〜70J,70K,70L 磁界検出ユニット
71 駆動回路
72、73 信号線
80,80a,80b 心磁計
81〜83 支持部材
m 金属
W 被検査物

Claims (6)

  1. 計測する磁界に対して細長い磁路を提供するコアと該コアに巻かれた検出コイルとからなる複数のセンサヘッドと、
    前記複数のセンサヘッドの何れかにそれぞれ接続された複数の駆動回路と、
    前記複数の駆動回路に接続され、前記複数の駆動回路に同一周波数を供給する1つの信号発生器と、からなる磁界検出ユニットを備え、
    前記センサヘッドが、磁壁の移動に起因する磁気雑音が生じないように直流電流を流した状態で、磁気モーメントが周期的に円周方向に傾くように、前記直流電流より小さな振幅を有する交流電流を通電する基本波型の磁気センサとして構成されたことを特徴とする磁界分布検出装置。
  2. 前記基本波型の磁気センサに基本波型直交フラックスゲートセンサを用いることを特徴とする請求項1に記載の磁界分布検出装置。
  3. 前記磁界検出ユニットを複数個備え、
    個々の磁界検出ユニットに割り当てられる信号発生器の周波数は、各磁界検出ユニット間の各信号発生器の周波数の偏差が、検出対象とする磁界の周波数域から外れる値となる条件を満たすように設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の磁界分布検出装置。
  4. 前記個々の磁界検出ユニットに割り当てられる信号発生器の周波数が、いずれか2個の磁界検出ユニットに割り当てられる各信号発生器の周波数をそれぞれfi、fj(≠fi)とした場合に、いずれの周波数fi、fjに対しても|fi−fj|<0.1Hz、または|fi−fj|>100Hzのいずれか一方の条件を満たすように設定されていることを特徴とする請求項3に記載の磁界分布検出装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の磁界分布検出装置と、
    該磁界分布検出装置の複数のセンサヘッドを格子状に配置された状態で支持する平板状の支持部材と、を備え、
    前記複数のセンサヘッドにより心磁界を計測することを特徴とする心磁計。
  6. 被検査物を搬送路内で搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される被検査物中の金属を磁化する着磁手段と、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の磁界分布検出装置を有し、該磁界分布検出装置の複数のセンサヘッドを、前記被検査物の搬送方向と直交する直交方向に鋭指向性を有するように配置し、前記着磁手段により着磁された被検査物中の金属の残留磁気成分を前記センサヘッドにより検出する検出ヘッドと、
    前記搬送路の一部を包囲するように前記検出ヘッドの前記直交方向の両端に配置され、前記検出ヘッドの内部に侵入するノイズを遮蔽する磁気シールドと、
    前記検出ヘッドの複数のセンサヘッドからの検出信号に基づいて前記被検査物中の金属の有無を判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする金属検出装置。
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