JP2014028648A - 容器の液体送出機構及びそれを用いたウォーターサーバー - Google Patents

容器の液体送出機構及びそれを用いたウォーターサーバー Download PDF

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Abstract

【課題】第一容器の交換時においても、第二容器内のエアレス状態を維持することのできる容器の液体送出機構及びそれを用いたウォーターサーバーを提供する。
【解決手段】ウォーターサーバー1は、飲料水の入った袋体4から、飲料水を、尖塔状の先端付近に形成した開口と開口に連通する通路とを有するニードル8を含む連通路を介して袋体4の下方に設置された冷水タンク5に送り出すように構成され、袋体4を所定位置にセットした状態で、袋体4にニードル8の少なくとも先端付近を突き刺すことにより、連通路を介して飲料水を冷水タンク5に供給可能とする一方、連通路を閉止させたときに、袋体4からニードル8の少なくとも先端付近を引き抜き可能とするように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、容器の液体送出機構及びそれを用いたウォーターサーバーに関し、詳しくは、液体の入った第一容器から、該液体を前記第一容器の下方に設置された第二容器に送り出すように構成された容器の液体送出機構及びそれを用いたウォーターサーバーに係るものである。
飲料水の入ったウォーターボトルから、該飲料水を前記ウォーターボトルの下方に設置された冷水タンクに送るときに、これらのウォーターボトルや冷水タンク内において、特に衛生面を考慮して、飲料水と空気とが触れにくいようにした、いわゆるエアレス構造のウォーターサーバーが種々開発されている。そのウォーターサーバーでは、ウォーターボトルから、いわゆる縦刺しのニードル等からなる導水管を介して冷水タンク内に飲料水を送り出す際、その内部の飲料水の減少とともに縮小変形可能な柔軟なフィルムで構成されたウォーターボトルが用いられることがある。
そのようなウォーターボトルを用いたウォーターサーバーでは、ウォーターボトル内の飲料水が減少してくると、このウォーターボトルが縮小変形してそのウォーターボトル内に空気が侵入しないようになっている。そして、導水管の下端に設けたフロート弁が、冷水タンク内の水位変動に伴ってその導水管の下端開口を開閉するようになっている。
このため、ウォーターボトル内から冷水タンクへの飲料水の供給は、冷水タンク内の水位が上昇して所定位置に達した際に、フロート弁が導水管の下端開口を閉じることにより、自動的に止まるようになっている。一方、冷水タンク内の水位が低下すれば、フロート弁が導水管の下端開口を開放することにより、ウォーターボトル内の飲料水が冷水タンク内に供給され、その水位が維持される。しかしながら、かかる構成では、冷水タンク内の飲料水が空気に触れることは避けられないことから、エアレス構造のウォーターサーバーでは採用することができない。
このため、例えば特許文献1では、導水管を常時開放し、冷水タンクの上部に、排気手段として手動操作される排気弁を設けて、その排気弁から空気が冷水タンク外に排出されると、その排出後の空気を満たすように、飲料用液体が冷水タンクに流下するような構成としている。
また、例えば特許文献2では、導水管を常時開放し、図13に示すように、ウォーターボトル4aからニードル8a等を介して飲料水Wが供給される冷水タンク5aを備えており、その冷水タンク5a内から前記冷水タンク5a外に排出管51aを引き出して、その排出管51aを通じて前記冷水タンク5a内の飲料水Wを前記冷水タンク5a外へ排出可能としたウォーターサーバーにおいて、前記排出管51aは、前記冷水タンク5a内への開口部51bを有する主管部51cとその主管部51cから前記冷水タンク5内で分岐して前記タンク5a内の上部に臨む誘導管部53aとを備えたものが開示されている。
上記特許文献2によれば、冷水タンク5aの上部に空気Aが介在している場合に、排出管51aを通じて内部の飲料水Wを外部に排出すると、排出管51aの主管部51c内を飲料水Wが移動し、その主管部51c内の飲料水Wの流れによって、冷水タンク5aの上部に介在する空気Aが、誘導管部53aを通じて主管部51c側へ引かれる現象が起きる。これにより、冷水タンク5aの上部に介在する空気Aを、冷水タンク5aの飲料水Wとともに冷水タンク5a外へ排出することができる。その結果、冷水タンク5a内において、飲料水Wと空気Aとが接触する機会を減らしつつ、その冷水タンク5aに設けられる排気手段を、故障が少なく、メンテナンスの必要が少ないものとすることができる、と記載されている。
ところで、ウォーターボトル内の飲料水を使い切って、別のウォーターボトルに交換するときに、引き続き使用できるように冷水タンク内は満水状態としておきたいのであるが、特許文献1,2のように、導水管を常時開放していたので、その導水管の先端の開口から冷水タンク内に空気が流入してくることとなり、エアレス構造のウォーターサーバーとしては不具合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、第一容器の交換時においても、第二容器内のエアレス状態を維持することのできる容器の液体送出機構及びそれを用いたウォーターサーバーを提供することを目的とする。
第一の発明は、液体の入った第一容器から、該液体を、先端付近に形成した開口と該開口に連通する通路とを有する棒状部材を含む連通路を介して前記第一容器の下方に設置された第二容器に送り出すように構成された容器の液体送出機構であって、前記第一容器を所定位置にセットした状態で、該第一容器に前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を挿入することにより、前記連通路を介して前記液体を第二容器に供給可能とする一方、前記連通路を閉止させた状態で、前記第一容器から前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を引き抜き可能とするように構成したことを特徴とするものである。
第一の発明によれば、前記第一容器を所定位置にセットした状態で、該第一容器に前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を挿入することにより、前記連通路を介して前記液体を第二容器に供給可能とする一方、前記連通路を閉止させた状態で、前記第一容器から前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を引き抜き可能とするように構成したので、第一容器内の液体を使い切って、別の第一容器に交換するときに、連通路を閉じれば、第二容器内に空気が流入することがない。したがって、第一容器の交換時に第二容器内を満液状態としておき、その第一容器の交換後、エア抜き作業等の時間をかけることなく、そのまますぐに使用することができて便利である。
また、前記第一容器に前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を挿入する操作と前記第一容器から前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を引き抜く操作とを行うための操作手段と、前記連通路を開閉させる開閉手段とを備えることが好ましい。
この場合、前記第一容器に前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を挿入する操作と前記第一容器から前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を引き抜く操作とを行うための操作手段と、前記連通路を開閉させる開閉手段とを備えたので、前記操作手段により、前記第一容器に前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を挿入する操作が行われたときに、前記開閉手段により、前記通路を開放可能とする一方、前記開閉手段により、前記通路を閉止した状態で、前記操作手段により、前記第一容器から前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を引き抜く操作をすることで、エアレス状態が維持できなくなる事態を確実に防止できる。
また、前記操作手段により、前記第一容器に前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を挿入する操作が行われたときに、前記開閉手段により、前記連通路を開放可能とする一方、前記開閉手段により、前記連通路を閉止した状態でのみ、前記操作手段により、前記第一容器から前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を引き抜く操作を可能とするように構成することが好ましい。
この場合、前記操作手段により、前記第一容器に前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を挿入する操作が行われたときに、前記開閉手段により、前記連通路を開放可能とする一方、前記開閉手段により、前記連通路を閉止した状態でのみ、前記操作手段により、前記第一容器から前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を引き抜く操作を可能とするように構成成したので、誤操作によりエアレス状態が維持できなくなる事態を確実に防止できる。
また、前記操作手段による、前記第一容器に前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を挿入する操作に連動させて、前記開閉手段により、前記連通路を開放可能とする一方、前記操作手段による、前記第一容器から前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を引き抜く操作に連動させて、前記開閉手段により、前記連通路を閉止させるように構成することが好ましい。
この場合、前記操作手段による、前記第一容器に前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を挿入する操作に連動させて、前記開閉手段により、前記連通路を開放可能とする一方、前記操作手段による、前記第一容器から前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を引き抜く操作に連動させて、前記開閉手段により、前記連通路を閉止させるように構成したので、操作が比較的簡単になり、かつ誤操作によりエアレス状態が維持できなくなる事態を確実に防止できる。
また、前記操作手段による操作と、前記開閉手段による前記連通路の開閉動作とをリンク機構を用いて連動させるように構成することが好ましい。
この場合、前記操作手段による操作と、前記開閉手段による前記連通路の開閉動作とをリンク機構を用いて連動させるように構成したので、複雑な電気的要素を全く必要とせず、今般の省エネルギーの要請に沿ったものとなる。
また、前記操作手段は、前記棒状部材の基端側に設けられた操作レバーであり、前記開閉手段は、前記連通路内に設けられたコック又はバルブであることが好ましい。
この場合、前記操作手段は、前記棒状部材の基端側に設けられた操作レバーであり、前記開閉手段は、前記連通路内に設けられたコック又はバルブであるので、比較的簡単な構成となり、これにより低コスト化などを実現することができる。
また、前記第一容器の底面付近において該底面と平行あるいは先下がりとなる向きに前記棒状部材の少なくとも先端付近を挿入するように構成することが好ましい。
この場合、前記第一容器の底面付近において該底面と平行あるいは先下がりとなる向きに前記棒状部材の少なくとも先端付近を挿入するように構成したので、従来の縦刺しニードル等に比べて、第一容器内の残液が少なくなる等のメリットがある。
ところで、なんらかの原因で、第二容器内に空気が入っていることがあり、この空気を第二容器外に排出する必要がある。この点、前記特許文献1では、冷水タンクの上部に、排気手段として手動操作される排気弁を設けて、その排気弁から空気が冷水タンク外に排出されると、その排出後の空気を満たすように、飲料用液体が冷水タンクに流下するような構成としているが、排気弁を手動操作するのは面倒であるし、その操作を忘れてしまうことがある。また、冷水タンクの排気弁が故障等により機能しなくなった際に、その排気弁から飲料用液体が漏れ続けるおそれがある。さらに、排気弁は可動部を有しているため、その可動部が確実に機能するように、定期的なメンテナンスが必要であるといった問題もある。
また、特許文献2では、冷水タンク5a内の液位が低いときには、排出管51aの主管部51c内を飲料水Wが移動しにくくなり、その主管部51c内の飲料水Wの流れによって、冷水タンク5aの上部に介在する空気Aが、誘導管部53aを通じて主管部51c側へ引かれる現象が起きにくくなる。その結果、冷水タンク5a内に溜まった空気Aが外部に排気されにくくなる。これでは、ウォーターサーバー1の使用開始時などの最も空気を排出する必要がある場合に対応しておらず、冷水タンク5a内がエアレス状態となるまで長時間かかってしまうという不具合がある。
また、冷水タンク5a内の液位がある程度高くなると、排出管51aの主管部51c内を飲料水Wが移動し、その主管部51c内の飲料水Wの流れによって、冷水タンク5aの上部に介在する空気Aが、誘導管部53aを通じて主管部51c側へ引かれる現象が起きるものの、やがて誘導管部53aから飲料水Wが主管部51c側へ引かれる現象も起きることとなる。すると、冷水タンク5aの底部付近にある比較的冷たい飲料水Wを、その上方の比較的温かい空気Aや飲料水Wが該冷水タンク5a内の誘導管部53aで吸引される間に温めることとなり、冷却効率が低下して、省エネルギーの要請に反するものとなる。
そこで、前記第二容器内の液体を該第二容器の底部付近から排出する排液管と、前記第二容器内の空気を該第二容器の頂部付近から絞り手段を介して排出する排気管とを備えるとともに、前記排液管に前記排気管を接続する接続部を設けることが好ましい。
この場合、前記第二容器内の液体を該第二容器の底部付近から排出する排液管と、前記第二容器内の空気を該第二容器の頂部付近から絞り手段を介して排出する排気管とを備えるとともに、前記排液管に前記排気管を接続する接続部を設けたので、排気管から第二容器の頂部付近の液体を吸引しにくくなる。したがって、特に第二容器が冷水タンクの場合には、底部付近にある比較的冷たい飲料水を、頂部付近の比較的温かい飲料水と混合させることなく冷水タンク外に排出できるので、冷却効率のさらなる向上を図ることができる。
また、前記絞り手段はオリフィス又はバルブであることが好ましい。
この場合、前記絞り手段はオリフィス又はバルブであるので、簡単な構成となり、コスト面でも有利となる。
また、前記接続部は、前記第二容器の底部よりも低い位置にあることが好ましい。
この場合、前記接続部は、前記第二容器の底部よりも低い位置にあるので、第二容器内の液位が低いときであっても、その液面から前記接続部までの間で、ある程度のヘッド差がとれるようになる。
したがって、排液管内を液体が移動し、その排液管内の液体の流れによって、第二容器の上部に介在する空気が、排気管を通じて排液管の接続部へ引かれる現象が起きやすくなる結果、第二容器内に溜まった空気が外部に排気されやすくなる。これにより、ウォーターサーバーの使用開始時などの最も空気を排出する必要がある場合に、第二容器内がエアレス状態となるまでの時間を大幅に短縮することができる。
また、第二容器内の液位がある程度高くなると、排液管内を液体が移動し、その排液管内の液体の流れによって、第二容器の上部に介在する空気が、排気管を通じて排液管の接続部側へ引かれる現象が起きるものの、やがて排気管から液体も排液管の接続部側へ引かれる現象が起きることとなる。
この場合でも、排気管は第二容器内を通っていないため、特に第二容器が冷水タンクの場合には、冷水タンクの底部付近にある比較的冷たい飲料水を、その上方の比較的温かい空気や飲料水が排気管で吸引される間に温めることはない。これにより、冷却効率を低下させることがなくなり、省エネルギーの要請に沿うものとなる。
また、管路抵抗の大きさや配置上の制約などによっては、前記第二容器内の液面がいつまでも上昇することなく、その液面から前記接続部までの間のヘッド差がほとんどとれないことがある。そこで、前記第二容器の底部付近における液体の排出部と前記接続部との間において前記排液管を一旦立ち上げてから下げることにより、該排液管に液体の一時的な溜まり部を形成することが好ましい。
この場合、前記第二容器の底部付近における液体の排出部と前記接続部との間において前記排液管を一旦立ち上げてから下げることにより、該排液管に液体の一時的な溜まり部を形成したので、前記第二容器の底部付近における液体の排出部と前記接続部との間において前記排液管を一旦立ち上げてから下げることにより、該排液管に液体の一時的な溜まり部を形成したので、第二容器内の液位を確保して、その液面から前記接続部までの間で、ある程度のヘッド差がとれるようになる。
また、前記接続部はベンチュリー管で構成されていることが好ましい。
この場合、前記接続部はベンチュリー管で構成されているので、液体が排出される際に、空気がより多く吸引されて第二容器内をより速やかにエアレス状態とすることができる。
第二の発明は、請求項1〜12のいずれか1項に記載の容器の液体送出機構を備え、前記第一容器が伸縮性の袋体であるとともに、前記第二容器が液体としての飲料水を冷却する冷水タンクと該飲料水を加熱する温水タンクとの少なくとも一方であることを特徴とするウォーターサーバーに係るものである。
第二の発明に係るウォーターサーバーによれば、請求項1〜12のいずれか1項に記載の容器の液体送出機構を備え、前記第一容器が伸縮性の袋体であるとともに、前記第二容器が液体としての飲料水を冷却する冷水タンクと該飲料水を加熱する温水タンクとの少なくとも一方であるので、上記第一の発明のごとき作用効果を奏するものとなる。
第一の発明によれば、前記第一容器を所定位置にセットした状態で、該第一容器に前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を挿入することにより、前記連通路を介して前記液体を第二容器に供給可能とする一方、前記連通路を閉止させた状態で、前記第一容器から前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を引き抜き可能とするように構成したので、第一容器内の液体を使い切って、別の第一容器に交換するときに、連通路を閉じれば、第二容器内に空気が流入することがない。したがって、第一容器の交換時に第二容器内を満液状態としておき、その第一容器の交換後、エア抜き作業等の時間をかけることなく、そのまますぐに使用することができて便利である。
第二の発明に係るウォーターサーバーによれば、請求項1〜12のいずれか1項に記載の容器の液体送出機構を備え、前記第一容器が伸縮性の袋体であるとともに、前記第二容器が液体としての飲料水を冷却する冷水タンクと該飲料水を加熱する温水タンクとの少なくとも一方であるので、上記第一の発明のごとき作用効果を奏するものとなる。
本発明の実施形態1係るウォーターサーバーの側面図である。 本実施形態1係るニードルの構成及びその動作1を示す説明図である。 本実施形態1に係るニードルの構成及びその動作2を示す説明図である。 本実施形態1に係るニードルの構成及びその動作3を示す説明図である。 本実施形態2係るニードルの構成及びその動作1を示す説明図である。 本実施形態2に係るニードルの構成及びその動作2を示す説明図である。 本実施形態2に係るニードルの構成及びその動作3を示す説明図である。 本実施形態3に係る冷水タンクのエア抜き構造の概念図である。 ベンチュリー管の斜視図である。 オリフィスの斜視図である。 本実施形態3に係る冷水タンクのエア抜き構造の動作手順を示す説明図である。 本実施形態3の変形例における冷水タンクのエア抜き構造の概念図である。 従来例における冷水タンクのエア抜き構造の概念図である。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1に係るウォーターサーバー1の全体構成を模式的に示す側面図である。なお、同図中の左側が正面、右側が背面をそれぞれ示している。また、ウォーターサーバー1の材料としては、主に合成樹脂、ゴム、金属などが適所に使用されている。
図1に示すように、このウォーターサーバー1は、ボトルホルダ2と本体3とからなっている。ボトルホルダ2は、液体としての飲料水の入った袋体(第一容器に相当する。)4を内部にセットし、或いは、このセットした袋体4を外部に取り出すために、本体3上で開閉自在に取り付けられている(図1中の符号2は閉状態、符号2’は開状態をそれぞれ示している。)また、本体3の内部には、飲料水を冷却する冷水タンク(第二容器に相当する。)5と、飲料水を温める温水タンク(第二容器に相当する。)6とが上下に配置されている。本体3の高さ制限がある場合などには、冷水タンク5と温水タンク6とを並列配置してもよい。
袋体4は、例えば多層構造のナイロンフィルムなどの伸縮性に富む材料からなり、その内部に充填された飲料水の減少につれて縮小変形可能なものである。そして、飲料水が充填された初期状態では、全体として丸みを帯び、かつ、やや扁平な六面体状をなしている。ここでは、この袋体4を、支持部7で略立ち姿勢にて支持するようになっている。袋体4の初期状態における形状としては、例えば正方形や円筒形状など他の形状であってもよい。
支持部7は、袋体4の縮小変形をできるだけ邪魔しないように、背面から正面寄りにかけて比較的大きなアールを設けるとともに、正面で比較的小さなアールを設けている。そして、両アール間で、袋体4の内部に充填された飲料水の取り出し時に、その袋体4が無理なねじれを生じることなく縮小変形するようにセットできるようになっている。なお、図示はしていないが、支持部7の左右両側にも適当なアールを設けて、同様の作用効果を奏するようになっている。
支持部7で支持された袋体4は、その正面側の底面付近において、棒状部材としてのニードル8を水平或いは若干先下がりとなるような向きに突き刺すことにより、その部位に孔を開けることができる。ニードル8は、正面側の支持部7に取り付けられて前記袋体4に突き刺すようになっている。
そして、ニードル8の基部に接続された例えばシリコンゴム製の可撓性ホース9と、このホース9にさらに接続されたライン10とを介して、袋体4から取り出された飲料水が冷水タンク5と温水タンク6とにそれぞれ供給されるようになっている。
冷水タンク5には、飲料水を冷却するための冷凍機等の冷却手段50が備わっており、袋体4から供給された飲料水は、この冷却手段50で冷却されることにより、冷水タンク5内で4〜10℃程度の温度に維持されるようになっている。
温水タンク6には、飲料水を加熱するためのバンドヒータやシーズヒータ等の加熱手段60が備わっており、袋体4から供給された飲料水は、この加熱手段60で加熱されることにより、温水タンク6内で80〜90℃程度の温度に維持されるようになっている。
また、冷水タンク5で冷された飲料水と、温水タンク6で温められた飲料水とは、それぞれの給水口11,12を開閉することにより、図示しないコップ等に所定量だけ注がれるようになっている。
図2〜図4は本実施形態1係るニードルの構成及びその動作1〜3を示す説明図であって、(a)は平面図、(b)は(a)中のA−A断面図、(c)は(a)中のB−B断面図、(d)は(b)中のC矢視図である。
図2,図3の(a)〜(d)に示すように、ニードル8のニードル本体81は、尖塔状の先端部811と、先端部811に固定された略円柱状の中間部812と、中間部812にさらに固定された基部813とからなっている。ニードル本体81の先端部811における、少なくとも袋体4と接触する部位の材料としては、袋体4との密着性のよい合成樹脂製のものを使用することにより、袋体4に開けた孔からの飲料水の漏れをできるだけ少なくすることができる。その結果、袋体4の孔の周囲にリングやフランジなどの余分な取り付け手段を設ける必要がなくなる。
先端部811の側面には開口814が形成されている。この開口814の具体的な形状と位置と個数とは任意であるが、できるだけ先端に略三角形状或いは略台形状のものを複数個設けるのが好ましい。そして、この開口814は先端部811の軸(横軸)まわりに形成された通路815でもって、基部813内に形成された開閉手段としてのコック816と連通し、ホース9やライン10などとともに連通路を構成している。
コック816は前記横軸と直交する縦軸まわりに回転させることにより、その流路を閉じるか、或いは開放して下側に屈曲するように形成しており、この屈曲した流路の下端に前記ホース9の接続部817を備えている。また、コック816を回転させるために、そのコック816の上部に操作手段としての操作レバー818を取り付けるが、この操作レバー818は後述するニードルガイド82との係合によりニードル本体81の移動範囲を規制するストッパとしての機能を果たすものでもある。なお、中間部812の左右両側面には、その移動中に回転動作を生じないような振れ止めを設けることとしてもよい。
操作レバー818は、基部813の縦軸に対して所定方向に延長され、かつ断面凸状をなしており、ニードル8を突き刺すときに、その押し込み操作と時計まわりの回転操作とを行い、ニードル8を元の状態に引き戻すときには、前記操作レバー818の反時計まわりの回転操作と引き戻し操作とを行うようになっている。なお、操作レバー818の近くにボタン826を設けて、操作レバー818を操作するときにこのボタン826を押すことで、ニードル本体81が勝手に移動しないようにしてもよい。ここで、本実施形態1のように、ニードル本体81の移動を手動操作で行う場合には、当該ニードル本体81が勝手に移動することが本来考えられないのであるが、かかるボタン826の押圧操作をさらに加えることで、万一の場合においての安全確保を意図したものである。
図2,図3の(a)〜(d)に示すように、ニードル8のニードルガイド82は、前記支持部7上の前方において、平面視でその中央部分が突出するように取り付けられる異形の筺体823と、筐体823を前後方向に貫通する貫通孔821と、筐体823の上面に凹設された浅溝822とを備えている。なお、かかる筐体823の前記突出形状は、支持部7に立ち姿勢で支持される袋体4が密着しやすくなり、これにより、ニードル8を突き刺しやすくなることを意図したものである。
貫通孔821は、図4(a)(b)に示すように、ニードル本体81を前後方向にスライド自在に挿入するために形成され、浅溝822は、その上部において、前記操作レバー818の移動範囲を規制するために形成されたものである。このため、浅溝822は、筐体823の上面の中央付近から右側に向けて偏向配置された長四角形状となっており、その中央付近に貫通孔821と連通する貫通溝822aが形成されている。貫通溝822aは、その前端側が前記縦軸819の回転を許容するように該縦軸819の最大軸径よりも若干大きい円形状となっている一方、その中間から後端側にかけては前記縦軸819の回転を禁止するように該縦軸819の最大軸径より狭幅の長尺形状となっている。
そして、ニードル本体81を、前記貫通孔821に挿通させた状態としておく。このとき、ホース接続部817は貫通孔821に進退自在にはめ込まれており、操作レバー818の下部は浅溝822内にあって、その縦軸819が貫通溝822aに挿通された状態となっている。
以下、動作を説明する。いま、ウォーターサーバー1のボトルホルダ2を開いて、ボトルホルダ2’のようにした状態で、支持部7上に袋体4を略立ち姿勢で支持することにより、その袋体4を所定位置にセットしているものとする。
ついで、ニードル8のニードル本体81を、支持部7に取り付けられたニードルガイド82にセットする。このとき、ニードル本体81の先端部811と支持部7で支持された状態の袋体4とは、まったく接触していない。このとき、操作レバー818は、図2(a)中の手前にあって、その先端が右側に横倒しされた状態にあるから、ニードル本体81のコック816は通路815を遮断している。
ついで、ユーザは操作レバー818を、その先端が右側に横倒しされた状態のまま同図中のX方向に押し込むように手動操作する。すると、ニードル本体81は、ニードルガイド82の貫通孔821内をスライドして、図2(a)中の奥側に移動し、その先端部811と袋体4とが当接する。
ついで、ニードル本体81の先端部811が、袋体4の正面下方を突き破って、その内部にまで到達し、ニードル本体81の操作レバー818の縦軸819が貫通溝822aと干渉したときに、ニードル本体81は、それ以上進まなくなる。すると、袋体4が縮小する向きに働く張力と、該袋体4内に充填された飲料水自身の重力とが同時に作用することによって、袋体4内の飲料水が、ニードル本体81の先端部811の開口814から流出する。この流出した飲料水は、通路815がコック816で遮断されていることにより、ホース接続部817に流出しない。
そこで、ユーザは操作レバー818を、図3(a)中のR方向に回転させて、その先端が後方に向くように手動操作する。このときには、操作レバー818の縦軸819は貫通溝822aの前端側にあるから、前記縦軸819の回転が許容される。すると、ニードル本体81の先端部811の開口814から流出した飲料水は、通路815がコック816で遮断されることなく、ホース接続部817に流出する。そして、ホース9内へと排出される。しかる後に、ウォーターサーバー1のボトルホルダ2’を閉めて、ボトルホルダ2のようにした状態とする。
ホース9に排出された飲料水は、さらにライン10を通って、冷水タンク5と温水タンク6にそれぞれ供給される。冷水タンク5で冷された飲料水と、温水タンク6で温められた飲料水とは、それぞれの給水口11,12を開閉することにより、図示しないコップ等に所定量だけ注がれる。
袋体4内の飲料水を使いきってしまうと、それを飲料水が充填された別の袋体4と交換する必要があるが、このときには、ウォーターサーバー1のボトルホルダ2を再び開いて、ボトルホルダ2’のようにした状態で、ニードル8を元の状態に引き戻す。すなわち、ユーザは操作レバー818を、図3(a)中のR方向と逆向きに回転させて、その先端が手前側に向くように手動操作する。このときも、操作レバー818の縦軸819は貫通溝822aの前端側にあるから、前記縦軸819の回転が許容される。すると、ニードル本体81の通路815がコック816で再び遮断される。
ついで、ニードル8を袋体4から引きぬく。すなわち、ユーザは操作レバー818を、その先端が右側に横倒しされた状態のまま図2(a)中のX方向と逆向きに引っ張るように手動操作する。すると、ニードル本体81は、ニードルガイド82の貫通孔821内をスライドしていき、その先端部811と袋体4とが離間する。そして、別の袋体4を所定位置にセットした後、再度、前記動作を順に繰り返すことにより、給水を行うことができるようになる。
以上説明したように、本実施形態1のウォーターサーバー1によれば、袋体4を所定位置にセットした状態で、該袋体4にニードル8を突き刺すことにより、そのニードル本体81の先端部811の開口814に連通する通路815を介して飲料水Wを冷水タンク5に供給可能とする一方、通路815を閉止させたときに、袋体4からニードル8を引き抜き可能とするように構成したので、袋体4内の飲料水Wを使い切って、別の袋体4に交換するときに、前記通路815を閉じて、袋体4内に空気Aが流入することがない。したがって、袋体4の交換時に冷水タンク5内を満水状態としておき、その袋体4の交換後、エア抜き作業等の時間をかけることなく、そのまますぐに使用することができて便利である。
また、袋体4にニードル8を突き刺す操作と、袋体4からニードル8を引き抜く操作とを行うための操作手段としての操作レバー818と、前記通路815を開閉させる開閉手段としてのコック816とを備え、この操作レバー818により、袋体4にニードル8を突き刺す操作が行われたときに、コック816により、前記通路815を開放可能とする一方、コック816により、前記通路815を閉止した状態でのみ、操作レバー818により、袋体4からニードル8を引き抜く操作を可能とするように構成したので、誤操作によりエアレス状態が維持できなくなる事態を確実に防止できる。この場合、複雑な電気的要素を全く必要とせず、今般の省エネルギーの要請に沿ったものとなり、かつ、低コスト化などを実現することができる。
また、袋体4の底面付近において該底面と平行あるいは先下がりとなる向きにニードル8を突き刺すように構成したので、従来の縦刺しニードル等に比べて、袋体4内の残液が少なくなる等のメリットがある。
また、ニードル8を手動操作で或いは自動的に出没させることを阻止する阻止機構を備え、前記手動操作で或いは自動的に出没させるときには、前記阻止機構が手動操作で解除されたことを条件としたので、ニードル8が勝手に出没するおそれがなくなる。
また、前記袋体4にニードル8で孔を開けることにより、該ニードル8を介して前記袋体4に入った飲料水を、該袋体4内に冷水タンク5と温水タンク6とに確実に送ることができる。
これにより、袋体4内に入った飲料水Wのみならず、それが送られた冷水タンク5と温水タンク6との内部に貯留された飲料水Wについても、その混入空気に含まれている可能性がある雑菌の繁殖を極力抑えることができる。
(実施形態2)
図1は本発明の実施形態2に係るウォーターサーバー1の全体構成を模式的に示す側面図でもある。したがって、本実施形態2では、実施形態1と共通する要素には同一番号を付してその詳細説明を省略する。
図5〜図7は本実施形態2係るニードルの構成及びその動作1〜3を示す説明図であって、(a)は平面図、(b)は(a)中のD−D断面図である。
図5〜図7の(a)(b)に示すように、棒状部材としてのニードル8のニードル本体81は、尖塔状の先端部811と、先端部811に固定された略円柱状の中間部812と、中間部812にさらに固定された基部813とからなっている。ニードル本体81の先端部811における、少なくとも袋体4と接触する部位の材料としては、袋体4との密着性のよい合成樹脂製のものを使用することにより、袋体4に開けた孔からの飲料水の漏れをできるだけ少なくすることができる。その結果、袋体4の孔の周囲にリングやフランジなどの余分な取り付け手段を設ける必要がなくなる。
先端部811の側面には開口814が形成されている。この開口814の具体的な形状と位置と個数とは任意であるが、できるだけ先端に略三角形状或いは略台形状のものを複数個設けるのが好ましい。そして、この開口814は先端部811の軸(横軸)まわりに形成された通路815でもって、基部813内に形成された開閉手段としてのコック816と連通し、ホース9やライン10などとともに連通路を構成している。
コック816は前記横軸と直交する縦軸まわりに回転させることにより、その流路を閉じるか、或いは開放して下側に屈曲するように形成しており、この屈曲した流路の下端に前記ホース9の接続部817を備えている。また、コック816を回転させるために、そのコック816の下部にリンク機構824,825と操作手段としての操作レバー(図示せず。)818を取り付けるが、このリンク機構824,825は後述するニードルガイド82との係合によりニードル本体81の移動範囲を規制するストッパとしての機能を果たすものでもある。なお、中間部812の左右両側面には、その移動中に回転動作を生じないような振れ止めを設けることとしてもよい。
操作レバー818は、上記実施形態1とは異なり、基部813の縦軸に対して左右対称形となっており、ニードル8を突き刺すときに、その押し込み操作だけを行い、ニードル8を元の状態に引き戻すときには、前記操作レバー818の引き戻し操作だけを行うようになっている。なお、操作レバー818の近くにボタン826を設けて、操作レバー818を操作するときにこのボタン826を押すことで、ニードル本体81が勝手に移動しないようにしてもよい。ここで、本実施形態2のように、ニードル本体81の移動を手動操作で行う場合には、当該ニードル本体81が勝手に移動することが本来考えられないのであるが、かかるボタン826の押圧操作をさらに加えることで、万一の場合においての安全確保を意図したものである。
図5〜図7の(a)(b)に示すように、ニードル8のニードルガイド82は、前記支持部7上の前方に突出するように取り付けられる異形の筺体823と、筐体823を前後方向に貫通する貫通孔821と、この貫通孔821と連通する貫通溝822aと、リンク機構824,825とを備えている。
貫通孔821は、ニードル本体81を前後方向にスライド自在に挿入するために形成され、貫通溝822aは、その上部において、前記操作レバー818の移動範囲を規制するために形成されたものである。このため、貫通溝822aは、その前端側から後端側にかけて前記縦軸819を挿通させるように該縦軸819の最大軸径より若干幅広の長尺形状となっている。
リンク機構は、筐体823の所定位置に植設されてピン824と、一端側にピン824をスライド自在に挿通させるとともに、他端側に前記基部813に内蔵されたコック816に係合して該コック816を縦軸まわりに回転させるリンクレバー825とからなっている。
そして、ニードル本体81を、前記貫通孔821に挿通させた状態としておく。このとき、ホース接続部817は貫通孔821に進退自在にはめ込まれており、操作レバー818の下部は浅溝822内にあって、その縦軸819が貫通溝822aに挿通された状態となっている。
以下、動作を説明する。いま、ウォーターサーバー1のボトルホルダ2を開いて、ボトルホルダ2’のようにした状態で、支持部7上に袋体4を略立ち姿勢で支持することにより、その袋体4を所定位置にセットしているものとする。
ついで、ニードル8のニードル本体81を、支持部7に取り付けられたニードルガイド82にセットする。このとき、ニードル本体81の先端部811と支持部7で支持された状態の袋体4とは、まったく接触していない。このとき、操作レバー818は、図5(a)中の手前にあり、この状態では、ニードル本体81のコック816は通路815を遮断している。
ついで、ユーザは操作レバー818を、図5(a)中のX方向に押し込むように手動操作する。すると、ニードル本体81は、ニードルガイド82の貫通孔821内をスライドしていき、その先端部811と袋体4とが当接する。このとき、リンク機構824,825の働きでもって、ニードル本体81のコック816を縦軸を中心として時計方向に90度だけ回転させることにより前記通路815を開放する。
ついで、ニードル本体81の先端部811が、袋体4の正面下方を突き破って、その内部にまで到達し、ニードル本体81の操作レバー818の縦軸が貫通溝822aと干渉したときに、ニードル本体81は、図6(a)に示すように、それ以上進まなくなる。すると、袋体4が縮小する向きに働く張力と、該袋体4内に充填された飲料水自身の重力とが同時に作用することによって、袋体4内の飲料水が、ニードル本体81の先端部811の開口814から流出する。この流出した飲料水Wは、通路815が開放されていることにより、ホース接続部817に流出する。そして、ホース9内へと排出される。しかる後に、ウォーターサーバー1のボトルホルダ2’を閉めて、ボトルホルダ2のようにした状態とする。
ホース9に排出された飲料水は、さらにライン10を通って、冷水タンク5と温水タンク6にそれぞれ供給される。冷水タンク5で冷された飲料水と、温水タンク6で温められた飲料水とは、それぞれの給水口11,12を開閉することにより、図示しないコップ等に所定量だけ注がれる。
袋体4内の飲料水を使いきってしまうと、それを飲料水が充填された別の袋体4と交換する必要があるが、このときには、ウォーターサーバー1のボトルホルダ2を再び開いて、ボトルホルダ2’のようにした状態で、ニードル8を元の状態に引き戻す。すなわち、ユーザは操作レバー818を、図6(a)中のY方向に引っ張るように手動操作する。すると、ニードル本体81は、ニードルガイド82の貫通孔821内をスライドしていき、その先端部811と袋体4とが離間する。このとき、リンク機構824,825の働きでもって、ニードル本体81のコック816を、図7(a)に示すように、その縦軸を中心として反時計方向に90度だけ回転させることにより通路815を遮断する。このとき、通路815内の飲料水Wが閉じ込められたままとなる。別の袋体4を所定位置にセットした後、再度、前記動作を順に繰り返すことにより、給水を行うことができるようになる。
以上説明したように、本実施形態2のウォーターサーバー1によれば、上記実施形態1と同様に、袋体4を所定位置にセットした状態で、該袋体4にニードル8を突き刺すことにより、そのニードル本体81の先端部811の開口814に連通する通路815を介して飲料水Wを冷水タンク5に供給可能とする一方、通路815を閉止させたときに、袋体4からニードル8を引き抜き可能とするように構成したので、袋体4内の飲料水Wを使い切って、別の袋体4に交換するときに、前記通路815を閉じて、袋体4内に空気Aが流入することがない。したがって、袋体4の交換時に冷水タンク5内を満水状態としておき、その袋体4の交換後、エア抜き作業等の時間をかけることなく、そのまますぐに使用することができて便利である。
また、袋体4にニードル8を突き刺す操作と、袋体4からニードル8を引き抜く操作とを行うための操作手段としての操作レバー818と、前記通路815を開閉させる開閉手段としてのコック816と、リンク機構824,825とを備え、このリンク機構824,825の働きでもって、操作レバー818による、袋体4にニードル8を突き刺す操作に連動させて、コック816により、前記通路815を開放可能とする一方、操作レバー818による、袋体4からニードル8を引き抜く操作に連動させて、コック816により、前記通路815を閉止させるように構成したので、操作が比較的簡単になり、かつ誤操作によりエアレス状態が維持できなくなる事態を確実に防止できる。この場合も、複雑な電気的要素を全く必要とせず、今般の省エネルギーの要請に沿ったものとなり、かつ、低コスト化などを実現することができる。
なお、上記実施形態1では、操作レバー818の操作と、コック816の開閉動作とを、直結しており、上記実施形態2では、操作レバー818の操作と、コック816の開閉動作とを、リンク機構824,825を用いて連動させているが、このリンク機構824,825に代えて、或いは、このリンク機構824,825に加えて、ラックアンドピニオン機構を用いることしてもよい。その場合は、コック816の開閉動作時間をも制御できて便利である。また、コック816に代えて、ボール弁、ミニチュア弁などのバルブ、電磁弁等、異なる構造の開閉手段であってもよい。
このうち、電磁弁を用いた場合は、省エネルギーの要請に反するとともに、電気回路が必要となりコストアップとなる。また、電磁弁を用いた場合は、構成が大型化するので、配置スペースやメンテナンスの問題などもある。しかしながら、電磁弁は、必ずしもニードル8に組み込むことなく、例えばホース9やライン10などの任意位置に配置できて便利である。その場合、ニードル8の本体81の進退動作をマイクロスイッチなどで検出して、その信号で電磁弁をオンオフ動作させればよい。電磁弁は無信号で閉状態とすることがフェイルセーフの観点から好ましい。
また、コックはもちろんのこと、ボール弁やミニチュア弁などのバルブについても、必ずしもニードル8に組み込むことなく、例えばホース9やライン10などの任意位置に配置できる。その場合は、手動操作が直接できなくても、例えば延長棒を備えれば遠隔操作が可能となるので、省エネルギーの要請に応えるとともに、電気回路が不要となって、コストアップを抑えることができる。
また、上記実施形態1,2では、いずれも操作レバー818によるニードル8の手動操作を例示しているが、バネ、モータその他のアクチュエータ等で自動的にニードル8を進退させるようにしてもよい。ただし、モータ等を用いた場合は省エネルギーの要請に反するとともに、電気回路が必要となりコストアップとなる。また、モータ等を用いた場合は、構成が大型化するので配置スペースやメンテナンスの問題もある。
また、上記実施形態1,2では、袋体4の底面付近において、該底面と平行、或いは、先下がりとなる向きにニードル8を突き刺す、いわゆる横刺しとしているが、いわゆる縦刺しとしてもよいし、先上がり、或いは、下刺しとしてもよい。また、ニードル8の進退動作はストレート状であってもよいし、螺旋状であってもよい。その螺旋状の進退動作はニードル本体81又はニードルガイド82の少なくとも一方に螺旋溝を設けておくことで実現できる。さらに、袋体4にニードル8をより確実に突き刺すことができるように、ニードル8の先端に部分的な螺旋構造や段違い構造を採用してもよい。
(実施形態3)
ところで、袋体4の交換時でなくても、なんらかの原因で、冷水タンク5内に空気が入っていることがあり、この空気を冷水タンク5外に排出する必要がある。本発明者は、かかる場合に対応するべく、実施形態3を発明した。図8は本実施形態3に係る冷水タンク5のエア抜き構造の概念図、図9はベンチュリー管52の斜視図、図10はオリフィス54の斜視図である。
図8に示すように、この冷水タンク5内の飲料水Wを該冷水タンク5の底部付近から先下がりで排出する排液管51と、前記冷水タンク5内の空気Aを該冷水タンク5の頂部付近から排出する排気管53とを備えるとともに、前記排液管51に前記排気管53を該冷水タンク5の底部よりも低い部位で接続する接続部を設けている。
このとき、流体におけるエネルギー保存則である「ベルヌイの定理」より、冷水タンク5内に比べて、排液管51の接続部における静圧は、その排液管51内での飲料水Wの流れによる動圧だけ低くなる。そして、冷水タンク5内の液面と排液管51の接続部とのヘッド差Hが大きくなるほど、排液管51内での流れは速くなることから、それに応じて排気管53からの空気Aを吸引しやすくなる。なお、実際には排液管51の出口端までがヘッド差となるが、ここでは余裕をみて接続部までをヘッド差としている。また、管路抵抗は無視できるものとしている。
前記接続部は、ベンチュリー管52で構成されている。すなわち、図3に示すように、ベンチュリー管52は、第一大径部521と、縮径部522と、小径部523と、拡径部524と、第二大径部525と、吸引管526と、合流部527とからなっている。第一大径部521は冷水タンク5側の排液管51に接続され、第二大径部525は給水口11側の排液管51に接続される。また、吸引管526は小径部523の合流部527にて直角に接続され、その先端が排気管53に接続される。
このベンチュリー管52では、冷水タンク5側の排液管51から第一大径部521内に速度v1で流入した飲料水Wが、縮径部522で流速を上げながら小径部523に導かれ、そこで速度v2とされる。すると、小径部523内での動圧は、前述の排液管51における動圧よりも高くなるので、それに応じて吸引管526からの空気Aをさらに吸引しやすくなる。ここでは、空気Aは速度v3で吸引されるものとしている。小径部523を通過した飲料水Wは、今度は拡径部524でその流速を下げながら、第二大径部525から給水口11側の排液管51に導かれる。
前記排気管53の中間部に、絞り手段としてのオリフィス54を設けている。すなわち、図10に示すように、オリフィス54は、本体541と、本体541を貫通する孔542とからなっているが、その孔径は空気Aの通過量に応じて設定される。また、このオリフィス54は貫通孔542の軸心が縦向きとなる姿勢で設けている。オリフィス54の貫通孔542を、空気Aが通過した後に、飲料水Wが通過することとなるが、オリフィス54の貫通孔542が横向きとしたのでは、先に通過した空気Aの一部が貫通孔542の周囲に滞留することにより、その後の飲料水Wの通過を阻害する。その結果、オリフィス54の抵抗損失を不安定なものとする現象を生じるおそれがあるからである。また、残留した空気Aによる雑菌の繁殖を防ぐためでもある。
オリフィス54は、排気管53に接続される本体541の貫通孔542内に速度v4で流入した空気Aや飲料水Wやその混合体が貫通孔542内を通過する際に、夫々の比重量の大きさに比例した管路抵抗を与えるものである。例えば飲料水Wが貫通孔542を通過する際の管路抵抗は、空気Aが貫通孔542を通過する際の管路抵抗の略1000倍となる。飲料水Wと空気Aとの混合体の場合は、それらの比率により中間の管路抵抗が与えられる。これにより、空気Aや混合体は貫通孔542を通過しやすいが、飲料水Wは貫通孔542を通過しにくくなる。
図11は本実施形態3に係る冷水タンク5のエア抜き構造の動作手順を示す説明図である。以下、説明する。なお、ステップS1に入る前に、ウォーターサーバー1のボトルホルダ2を開いて、ボトルホルダ2’のようにした状態で、支持部7上に袋体4を略立ち姿勢で支持することにより、その袋体4を所定位置にセットしているものとする。
図11において、ステップS1では、袋体4から冷水タンク5内への飲料水Wの供給を開始する。まず、棒状部材としてのニードル8を支持部7にセットする。ユーザはニードル8を袋体4に押し込むように手動操作する。すると、ニードル8の先端部が、袋体4の正面下方を突き破って、その内部にまで到達する。
すると、袋体4が縮小する向きに働く張力と、該袋体4内に充填された飲料水W自身の重量とが同時に作用することによって、袋体4内の飲料水Wが、ニードル8からホース9内へと排出される。ホース9に排出された飲料水Wは、さらにライン10を通って、冷水タンク5に供給される。しかる後に、ウォーターサーバー1のボトルホルダ2’を閉めて、ボトルホルダ2のようにした状態とする。ただし、ボトルホルダ2は必ずしも開閉可能とする必要はなく、例えば本体3上に載置しただけでもよい。
ステップS2では、冷水タンク5内の液位が低い状態での飲料水Wの取り出しを行う。すなわち、最初は冷水タンク5内には飲料水Wが入っていないが、上記のように袋体4から冷水タンク5内に飲料水Wが入ってくると、その液位が徐々に高くなる。このとき、従来例と異なり、たとえ低い液位であっても、ある程度のヘッド差Hがとれているので、排液管51内を飲料水Wが移動しやすくなっており、その排液管51内の飲料水Wの流れによって、冷水タンク5の上部に介在する空気Aが、排気管53とオリフィス54とを通じて排液管51の接続部にあるベンチュリー管52で引かれる現象が起きやすくなっている。その結果、冷水タンク5内に溜まった空気Aが外部に速やかに排気される。
ステップS3では、冷水タンク5内の液位が高い状態での飲料水の取り出しを行う。すなわち、冷水タンク5内の液位がある程度高くなってきたものとする。すると、排液管51内を飲料水Wが移動し、その排液管51内の飲料水Wの流れによって、冷水タンク5の上部に介在する空気Aが、排気管53とオリフィス54とを通じてベンチュリー管52へ引かれる現象が起きる。
やがて冷水タンク5内の空気Aが少なくなると、今度は排気管53から空気Aに混じって少量の飲料水Wがベンチュリー管52へ引かれる現象が起きることとなる。このときには、オリフィス54内には空気Aと飲料水Wとの混合体が通過するが、その比重量は空気Aのそれに近いものとなるから、オリフィス54の抵抗損失は空気Aに対するものとほぼ同じと考えてよい。したがって、冷水タンク5の上部に介在する空気Aと飲料水Wとの混合体が、排気管53とオリフィス54とを通じて排液管51の接続部にあるベンチュリー管52で引かれる現象が起きやすくなっている。その結果、冷水タンク5内に溜まった空気Aが飲料水Wとともに、外部に速やかに排気される。
ステップS4では、冷水タンク5内がほぼ満杯状態での飲料水Wの取り出しを行う。すなわち、冷水タンク5内の液位がさらに高くなって上部付近にまで上がってきたものとする。すると、排液管51内を飲料水Wが移動し、その排液管51内の飲料水Wの流れによって、冷水タンク5の上部に介在する空気Aがほとんどなくなり、その代わりに飲料水Wが排気管53とオリフィス54とを通じてベンチュリー管52へ引かれる現象が起きることとなる。
このときには、オリフィス54内には飲料水Wだけが通過するが、その比重量は空気の比重量の1000倍にもなるから、オリフィス54の抵抗損失も空気Aの抵抗損失の1000倍にもなることが容易に理解できる。したがって、冷水タンク5の上部に介在する飲料水Wが、排気管53とオリフィス54とを通じてベンチュリー管52で引かれる現象が起きにくくなる。その結果、冷水タンク5内の上部付近からの飲料水Wは、外部に排水されにくくなる。
そして、この冷水タンク5で冷された飲料水Wと、温水タンク6で温められた飲料水Wとは、それぞれの給水口11,12を開閉することにより、図示しないコップ等に所定量だけ注がれる。
袋体4内の飲料水Wを使いきってしまうと、それを飲料水Wが充填された別の袋体4と交換する必要があるが、このときには、ウォーターサーバー1のボトルホルダ2を再び開いて、ボトルホルダ2’のようにした状態で、ニードル8を袋体4から引きぬくことになる。そして、別の袋体4を所定位置にセットした後、再度前記各ステップS1〜S4を順に繰り返すことにより、給水を行うことができるようになる。
以上説明したように、本実施形態3によれば、冷水タンク5内の飲料水Wを該冷水タンク5の底部付近から先下がりで排出する排液管51と、前記冷水タンク5内の空気Aを該冷水タンク5の頂部付近から排出する排気管53とを備えるとともに、前記排液管51に前記排気管53を前記冷水タンク5の底部よりも低い位置で接続する接続部を設けたので、冷水タンク5内の液位が低いときであっても、ある程度のヘッド差Hがとれるようになる。
したがって、排液管51内を飲料水Wが移動し、その排液管51内の飲料水Wの流れによって、冷水タンク5の上部に介在する空気Aが、排気管53とオリフィス54とを通じて排液管51の接続部にあるベンチュリー管52へ引かれる現象が起きやすくなる結果、冷水タンク5内に溜まった空気Aが外部に排気されやすくなる。これにより、ウォーターサーバー1の使用開始時などの最も空気を排出する必要がある場合に、冷水タンク5内がエアレス状態となるまでの時間を大幅に短縮することができる。
また、冷水タンク5内の液位がある程度高くなると、排液管51内を飲料水Wが移動し、その排液管51内の飲料水Wの流れによって、冷水タンク5の上部に介在する空気Aが、排気管53とオリフィス54とを通じてベンチュリー管52へ引かれる現象が起きるものの、やがて排気管53とオリフィス54とを通じて飲料水Wもベンチュリー管52へ引かれる現象が起きることとなる。この場合でも、従来例とは異なり、排気管53は冷水タンク5内を通っていないため、冷水タンク5の底部付近にある比較的冷たい飲料水Wを、その上方の比較的温かい空気Aや飲料水Wが排気管53で吸引される間に温められることはない。
そして、冷水タンク5内の液位がさらに高くなって上部付近にまで上がってくると、排液管51内を飲料水Wが移動し、その排液管51内の飲料水Wの流れによって、冷水タンク5の上部に介在する空気Aがなくなり、その代わりに飲料水Wが排気管53とオリフィス54とを通じてベンチュリー管52へ引かれる現象が起きることとなる。
このときには、排気管53内には飲料水Wだけが通過しようとするのであるが、オリフィス54の存在により、冷水タンク5の上部に介在する飲料水Wが、排気管53とオリフィス54とを通じてベンチュリー管52で引かれる現象が起きにくくなる。その結果、冷水タンク5内の上部付近からの飲料水Wは、外部に排水されにくくなる。
これらにより、冷水タンク5における冷却効率を低下させることがほとんどなくなり、省エネルギーの要請に沿うものとなる。
なお、上記実施形態3では、管路抵抗の大きさや配置上の制約などによっては、冷水タンク5内の液面がいつまでも上昇することなく、その液面からベンチュリー管52までの間のヘッド差Hがほとんどとれないことがある。そこで、図12に示す変形例のように、排液管51には、冷水タンク5の底部付近における飲料水Wの排出部56とベンチュリー管52との間において排液管51を一旦立ち上げてから下げる。これにより、排液管51に飲料用液体の一時的な溜まり部55を例えば逆U字状に形成する。符号H1は溜まり部55の高さであるが、その頂部を冷水タンク5の天井より下方でかつ底部より上方に設定するとともに、ベンチュリー管52をタンク底部から若干でも下方に設定するのが好ましい。
この変形例によれば、飲料水Wは、袋体4からニードル8等を介して、冷水タンク5に給水される。冷水タンク5に入った飲料水Wは、該タンク5の底部付近にある排液管51の排出部56から排出される。この排出部56から排出された飲料水Wは、溜まり部55を通過した上で、排液管51からベンチュリー管52を介して排出される。
したがって、溜まり部55の高さH1を冷水タンク5内の天井より下方でかつ底部より上方に設定しておけば、給水口11を開放したとしても、冷水タンク5内の液位が上昇してH≒H1となるまで、飲料水Wは排出されない。このときでも、袋体4からニードル8等を介して給水されているので、冷水タンク5内の空気Aは圧縮される。したがって、排気管53を通じて空気Aだけが排出されることになる。
やがて、冷水タンク5内の液位が上昇してH≒H1となると、冷水タンク5に入った飲料水Wは、排液管51からベンチュリー管52を介して排出される。このとき、冷水タンク5内の空気Aは、排気管53からオリフィス54を介してベンチュリー管52に吸引されることで排出される。
そして、溜まり部55を超えるまで飲料水Wが冷水タンク5に溜まることとなるが、その溜まった飲料水Wを同タンク5から抜き取る場合でも、溜まり部55はサイフォンとして働くので、同タンク5内の残液が非常に少なくなり、場合によってはドレン弁を別途設ける必要がなくなる。
このように、変形例では、冷水タンク5の底部付近における飲料水Wの排出部56とベンチュリー管52との間において排液管51を一旦立ち上げてから下げることにより、該排液管51に飲料用液体の一時的な溜まり部55を形成したので、冷水タンク5内の液位を確保して、その液面からベンチュリー管52までの間で、ある程度のヘッド差Hがとれるようになる。
また、上記実施形態3では、袋体4から給水される冷水タンク5と温水タンク6との両方を備えたウォーターサーバー1について説明しているが、そのうちの冷水タンク5又は温水タンク6だけを備えたウォーターサーバーについても同様に適用できる。ただし、冷却効率と省エネルギーへの要請に応える点で、冷水タンク5を備えたウォーターサーバーへの適用が好ましいといえる。
また、上記実施形態3では、排液管51と排気管53との接続部にベンチュリー管52を設けているが、ヘッド差Hが大きくとれる場合などにあっては、このベンチュリー管52を省略することもできる。これにより、構造が比較的簡単なものとなり、さらなる低コスト化を図ることができる。
また、上記実施形態3では、絞り手段としてオリフィス54を例示しているが、ミニチュア弁等その他の絞り機能を備えたバルブであってもよい。その場合は、前記接続部を給水口11の下流側に設けてもよい。
また、上記実施形態1〜3では、袋体4から冷水タンク5と温水タンク6とに別個に給水をしているが、冷水タンク5と温水タンク6との間に連通管を設けて、袋体4から冷水タンク5に給水し、冷水タンク5から連通管を通じて温水タンク6に給水し、温水タンク6から空気を抜くような構成としてもよい。その場合、冷水タンク5の頂板に設けた凸部に連通管の上端を入れておくとともに、その凸部に排気管53を接続することが好ましい。
また、上記実施形態1〜3では、ニードル8を袋体4に突き刺しているが、先端付近に形成した開口と該開口に連通する通路とを有する棒状部材の少なくとも先端付近を、リングやキャップなどを介して第一容器に挿入するようにしてもよい。その場合、棒状部材の第一容器に対する挿入位置や角度は、ニードル8のそれらと同様とすることが好ましい。
また、上記実施形態1〜3では、液体として飲料水Wを例示しているが、その他の液体として、ジュース、酒類等のあらゆる液体であってもよい。
1 ウォーターサーバー
2,2’ ボトルホルダ
3 本体
4 袋体(第一容器に相当する。)
5 冷水タンク(第二容器に相当する。)
50 冷却手段
51 排液管
52 ベンチュリー管
53 排気管
54 オリフィス(絞り手段に相当する。)
55 溜まり部
56 排出部
6 温水タンク
60 加熱手段
7 支持部
8 ニードル(棒状部材に相当する。)
81 ニードル本体
811 先端部
812 中間部
813 基部
814 開口(連通路に相当する。)
815 通路(連通路に相当する。)
816 コック(開閉手段に相当する。)
817 ホース接続部
818 操作レバー(操作手段に相当する。)
819 縦軸
82 ニードルガイド
821 貫通孔
822 浅溝
822a 貫通溝
823 筐体
824 ピン(リンク機構に相当する。)
825 リンクレバー(リンク機構に相当する。)
9 ホース(連通路に相当する。)
10 ライン(連通路に相当する。)
11,12 給水口
特開2000−35322号公報 特開2011−37479号公報

Claims (13)

  1. 液体の入った第一容器から、該液体を、先端付近に形成した開口と該開口に連通する通路とを有する棒状部材を含む連通路を介して前記第一容器の下方に設置された第二容器に送り出すように構成された容器の液体送出機構であって、
    前記第一容器を所定位置にセットした状態で、該第一容器に前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を挿入することにより、前記連通路を介して前記液体を第二容器に供給可能とする一方、
    前記連通路を閉止させた状態で、前記第一容器から前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を引き抜き可能とするように構成したことを特徴とする容器の液体送出機構。
  2. 前記第一容器に前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を挿入する操作と前記第一容器から前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を引き抜く操作とを行うための操作手段と、
    前記連通路を開閉させる開閉手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の容器の液体送出機構。
  3. 前記操作手段により、前記第一容器に前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を挿入する操作が行われたときに、前記開閉手段により、前記連通路を開放可能とする一方、
    前記開閉手段により、前記連通路を閉止した状態でのみ、前記操作手段により、前記第一容器から前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を引き抜く操作を可能とするように構成したことを特徴とする請求項2記載の容器の液体送出機構。
  4. 前記操作手段による、前記第一容器に前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を挿入する操作に連動させて、前記開閉手段により、前記連通路を開放可能とする一方、
    前記操作手段による、前記第一容器から前記棒状部材の少なくとも前記先端付近を引き抜く操作に連動させて、前記開閉手段により、前記連通路を閉止させるように構成したことを特徴とする請求項2記載の容器の液体送出機構。
  5. 前記操作手段による操作と、前記開閉手段による前記連通路の開閉動作とをリンク機構を用いて連動させるように構成したことを特徴とする請求項4記載の容器の液体送出機構。
  6. 前記操作手段は、前記棒状部材の基端側に設けられた操作レバーであり、前記開閉手段は、前記連通路内に設けられたコック又はバルブであることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の容器の液体送出機構。
  7. 前記第一容器の底面付近において該底面と平行あるいは先下がりとなる向きに前記棒状部材の少なくとも先端付近を挿入するように構成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の容器の液体送出機構。
  8. 前記第二容器内の液体を該第二容器の底部付近から排出する排液管と、
    前記第二容器内の空気を該第二容器の頂部付近から絞り手段を介して排出する排気管と
    を備えるとともに、
    前記排液管に前記排気管を接続する接続部を設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の容器の液体送出機構。
  9. 前記絞り手段はオリフィス又はバルブであることを特徴とする請求項8記載の容器の液体送出機構。
  10. 前記接続部は、前記第二容器の底部よりも低い位置にあることを特徴とする請求項8又は9記載の容器の液体送出機構。
  11. 前記第二容器の底部付近における液体の排出部と前記接続部との間において前記排液管を一旦立ち上げてから下げることにより、該排液管に液体の一時的な溜まり部を形成したことを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の容器の液体送出機構。
  12. 前記接続部はベンチュリー管で構成されていることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の容器の液体送出機構。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の容器の液体送出機構を備え、前記第一容器が伸縮性の袋体であるとともに、前記第二容器が液体としての飲料水を冷却する冷水タンクと該飲料水を加熱する温水タンクとの少なくとも一方であることを特徴とするウォーターサーバー。
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