JP2014028328A - 濾過装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 濾材ロールから巻き出された濾材を濾過槽の内面側にセッティングして、濾過槽内の未濾過油の濾過を行う場合に、この濾材の濾過槽の内面側へのセッティングが容易にできる濾過装置を提供する。
【解決手段】 向かい合って配置され、回転移動ルートの一部が、濾過槽1内の濾紙9の左右端近傍を通る一対のループ状移送部20,20と、一対の移送部20,20に対向するように所定ピッチで取りつけられ、濾材9の左右両端側を挟みつけて、この濾材9を濾過槽1内に位置決めする狭持ばさみ23と、移送部20,20の回転移動に伴って、濾材9の排出側イと濾材ロール90側ロとに移動した狭持ばさみ23にそれぞれ係合し、この狭持ばさみ23を弾性力に反して開かせるカム部材28,29とが設けられている濾材移送手段2を有していることである。
【選択図】 図1

Description

この発明は、フライヤーで使用される食用油中の揚げ滓等を、連続的に除去する濾過装置に関するものである。
業務用フライヤーで使用される食用油内には、揚げ物の調理に起因した揚げ滓(かす)や、食用油の変質に起因した油滓といった種々の濾滓(異物)が発生するため、揚げ物調理中に、これらの濾滓を濾過装置によって連続的に濾過する必要がある。
例えば、特許文献1は、このような濾過装置を示している。この濾過装置100は、図8で示されるように、濾材ロール90から巻き出された薄い帯状の濾材9を、濾過槽110の底部112側等に形成された多孔板部114上に重ねて、濾過槽110内の未濾過油F1を、多孔板部114の下流側の流出口115側に吸引することにより濾過している。そして、多孔板部114上の濾材9の表面に多くの付着物がつくと、濾過槽110の後部壁113の内面上にある、ループ状の搬送ベルト120を回転駆動し、この搬送ベルト120の摩擦作用によって、濾材9を、濾過槽110の後部側外方に排出するとともに、その分これを、濾過槽110の前壁部111側上方にある濾材ロール90から巻き出させて、多孔板部114上の濾材9を新たなものと取り換えている。
一方、このような濾過装置100は、1日の運転が終了すれば、濾過槽110内の油を排出して、内部の清掃を行う場合も多いが、その際、濾過槽110内の濾材9は、濾材ロール90から切り離される。このため、翌日、濾過装置100をスタートする前に、濾材ロール90から濾材9を巻き出し、これを濾過槽110の内面側に配置(セッティング)する必要がある。
特開平1−155916号広報
この濾過槽110内への濾材9のセッティングは、濾材9の端部を、ガイドロール121,122の内外に移動させるとともに、底部112側の多孔板部114上を通って、搬送ベルト120の下部側と濾過槽110の後部壁113の内面との間に充分に差し込んだ後、搬送ベルト120を回転移動させて、この濾材9の端部を、濾過槽110の後壁113の外方まで移動させる必要がある。この場合、濾過槽110内には、油中の大きな不純物を除去する粗滓除去装置130もあるため、濾材9のセッティングは、この粗滓除去装置130を避けつつ行わなければならない。
したがって、濾過槽110内に油がない場合でも、濾過槽110内に濾材9をセッティングする作業は容易でなく、特に濾過槽110内に油がある場合は、濾材9の濾過槽110内へのセッティングは非常に困難であるという問題があった。したがって、このような濾過装置100では、運転中に濾材9がなくなった場合には、濾過槽110内の油を排出するなど、濾材9のセッティングに多大の時間を要してしまうという問題があった。
この発明は、以上の点に鑑み、、濾材ロールから巻き出された濾材を濾過槽の内面側にセッティングして、濾過槽内の未濾過油の濾過を行う場合に、この濾材の濾過槽の内面側へのセッティングが容易にできる濾過装置を提供することを目的とする。
この発明の請求項1記載の濾過装置の発明は、濾過槽の前部側上方に置かれた濾材ロールから巻き出され、この濾過槽の、内面側を通って、後部側外方に排出される薄い帯状の濾材を、この濾過槽の少なくとも底部側に形成された多孔板部上に重ねて、この濾過槽内の未濾過油を、前記多孔板部の下流側に吸引することにより濾過する濾過装置において、向かい合って配置され、回転移動ルートの一部が、前記濾過槽内の前記濾材の左右端近傍を通る一対のループ状移送部と、前記一対の移送部に対向するように所定ピッチで取りつけられ、前記濾材の左右両端側を挟みつけて、この濾材を前記濾過槽内に位置決めする狭持ばさみと、前記移送部の回転移動に伴って、前記濾材の排出側と前記濾材ロール側とに移動した前記狭持ばさみにそれぞれ係合し、この狭持ばさみを弾性力に反して開かせるカム部材とが設けられている濾材移送手段を有していることを特徴とする。
この発明では、濾材ロールから巻き出されている薄い帯状の濾材は、濾過槽の前部側内面から、この濾過槽の底部側上面、すなわち、多孔板部上と、後部側内面上とを通って、濾過槽の外方に向かうように、濾過槽内に配置(セッティング)されているが、この場合の、濾材の位置決めは、この濾材の両端側を挟み付けている複数対の狭持ばさみによってなされている。そして、濾過槽内の未濾過油を多孔板部の下流側に吸引することにより、この未濾過油は、濾材と多孔板部とを通って、濾過される。
一方、多孔板部上の濾材表面に多くの付着物が付着すると、濾材移送手段の一対の移送部を回転移動させ、狭持ばさみを移送部の回転移動ルートに沿って移動させる。このことにより、弾性力により濾材を挟み付けた状態で、濾材の排出側に近づく狭持ばさみは、一方のカム部材の位置で、狭持ばさみが開いた状態となって濾材から離れるとともに、弾性力により閉じた状態で、濾材ロール側に近づく狭持ばさみは、他方のカム部材の位置で、狭持ばさみが開いた状態となって濾材ロールから巻き出された新たな濾材側に移動し、その後、弾性力によって閉じることにより、この濾材を挟み付けて移動する。したがって、一対の移送部の回転移動によって、新たな濾材が濾材ロールから巻き出されるとともに、付着物の付着した使用済みの濾材は、濾過槽外方へ排出される。
また、濾材ロールから濾材を少しだけ巻き出した状態で、濾材移送手段の移送部を回転移動させると、濾材ロール側に近づく狭持ばさみが、濾材を挟み付けつつ順次移動するので、濾材は濾材ロールから順次巻き出されていく。そして、濾材ロールからの濾材は、移送部の回転移動ルートに沿って濾過槽の内面側にセッティングされていくが、端部が濾材の排出側に近づくと、この濾材を挟み付けていた狭持ばさみは、開いた状態となって濾材から離れていくので、濾材が排出側にやや排出された状態で移送部の回転移動を停止すれば、濾材は濾過槽内の所定の位置にセッティングされる。
この発明の請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の場合において、前記濾過槽の多孔板部が、前記底部側のものに続くように、前記濾過槽の後部側の傾斜した内面側にも形成されているとともに、前記濾過槽の多孔板部の上面から僅かに突出するように設けられた複数の摩擦ローラを、前記濾材移送手段の前記移送部の回転移動と同期して回転することにより、前記濾材移送手段を補助するように、前記多孔板部上の前記濾材を移動させる補助移送手段を有していることを特徴とする。
この発明では、濾材移送手段の移送部の回転移動と同期して、多孔板部から僅かに濾材側に突出する複数の摩擦ローラを回転させるようにしているので、濾過槽の底部側と後部側の傾斜した内面側とに配置される多孔板部上の濾材は、左右の両端部が狭持ばさみにより移動されるだけでなく、幅方向中央部も摩擦ローラによっても移動されるので、濾材は、全体として、濾過槽内をなめらかに移動することとなる。
この発明の請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の場合において、前記多孔板部の下流側の吸引ラインに前記濾材の巻き出しに当たって閉じられる第1の止め弁を設け、かつ、前記第1の止め弁出口の前記吸引ラインと前記濾過槽の未濾過油側とを結ぶバイパスラインに、前記濾材の巻き出しに当たって開けられる第2の止め弁を設けていることを特徴とする。
この発明では、濾材の移送に当たり、第1の止め弁を閉じ、第2の止め弁を開けた場合でも、多孔板部側への濾材の吸着力が僅かに残るため、濾材を多孔板部側に僅かに吸着させた状態で移送することができる。
この発明の請求項1記載の発明によれば、濾材ロールから巻き出された濾材を濾過槽の内面側にセッティングして、濾過槽内の未濾過油の濾過を行うような場合に、この濾材の濾過槽の内面側へのセッティングを容易に行うことができる。
この発明の請求項2記載の発明によれば、濾材が多孔板部側にある程度吸着された状態にあっても、この濾材を移送することができるので、このような場合に、濾過槽内で、濾材への付着物を拡散させずに濾材を移送することができる。
この発明の請求項3記載の発明によれば、濾材の移送に当たり、濾材が多孔板部側に僅かに吸着された状態となるので、濾過槽内で、濾材上の付着物を拡散させずに濾材を移送することができる。
この発明の一実施の形態に係る濾過装置の正断面図である。 図1で示される濾過装置の側断面図である。 濾過装置の濾材の排出位置周りの拡大図である。 図2の下部側の拡大図である。 狭持ばさみの外観を示す図である。 濾材の巻きだし位置近傍において、狭持ばさみが濾材を挟み付ける状況を説明する図であり、(a)は狭持ばさみが濾材やカム部材の上方にある状態を示し、(b)は、狭持ばさみがカム部材に係合して開き、狭持ばさみの一部が濾材に突き当たる状態を示し、(c)は、濾材に突き当たって濾材の下方側に回った狭持ばさみの一部が、カム部材との係合が解除されて元の位置に移動し、この狭持ばさみが濾材を挟み付けた状態を示し、(d)は(a)のD−D矢視図であり、(e)は(b)のE−E矢視図である。 濾過装置周りの機器の配置状況を説明する図である。 従来技術の説明図である。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、この発明の一実施の形態の係る濾過装置の正断面図を示し、図2はこの濾過装置の側断面図を示し、図7はこの濾過装置周りの機器の状況を示している。
濾過装置Aは、図7で示されるように、フライヤーBからの調理油(調理中の場合、以下、粗滓含油F0という)を、その排出ラインCを介して受け入れ、この粗滓含油F0中のやや大きい揚げ滓である粗滓を除去して未濾過油F1にするとともに、この未濾過油F1中の小揚げ滓や油滓等を濾過して、この未濾過油F1を濾過済み油F2とするものである。そして、濾過装置Aからの濾過済み油F2は、配管中に、第1電動弁71が設けられている吸引ライン7を通って吸引ポンプPに至り、熱交換器Eが設けられた吸引ポンプPの吐出ラインDを経て、フライヤーBに戻される。なお、濾過装置A内の未濾過油F1側と、吸引ライン7の第1電動弁71の出口側とは、配管中に第2電動弁81が設けられているバイパスライン8で接続されている。
濾過装置Aは、図1で示されるように、濾過槽1と、濾材移送手段である濾材移送装置2と、濾材9の第1の補助移送手段である摩擦ローラ装置4と、濾材9の第2の補助移送手段であるベルト搬送機5と、粗滓含油F0を未濾過油F1にする粗滓除去装置6と、配管70中に、第1電動弁71が設けられている吸引ライン7の一部と、配管80中に第2電動弁81が設けられているバイパスライン8と、濾材9とから構成されている。なお、濾材9は、薄くて(例えば、厚さ0.2mm)帯状の不織布から形成されたものであり、例えば、濾材ロール90に約100mのものが巻き付けられている。
濾過槽1は、粗滓含油F0や未濾過油F1を、一時的に溜めて処理するためのものであり、図1で示されるように、右側の前壁部10と、下側の底壁部11と、左側の後壁部12とから形成される凹状部の左右両端側が、図2で示されるように、左壁部13と右壁部14とで囲まれるように形成されているとともに、底壁部11側の下方に、濾過済み油F2を集めるヘッダー部15が形成され、前壁10の上端側に、濾材9が巻き出される濾材ロール90のロール設置部16が形成されたものである。なお、図2で示されるように、左壁部13には、バイパスライン8の配管80が接続されており、右壁部14には、吐出ラインCにつながる入口ノズル19が設けられている。
前壁部10は、上部10aが垂直に形成され、下部10bが垂直より内向きにやや傾斜するように形成されており、底壁部11は、左端側が少し上げられて、水平よりやや傾斜した状態に形成されている。また、後壁部12は、上端側が後方に移動した約45度の傾斜状態に形成されている。底壁部11全体と後壁部12の下端部には、濾過済み油F2を取り出す開口Kが形成され、ヘッダー部15が、この開口Kを覆うように、底壁部11や後壁部12に取り付けられている。なお、ヘッダー部15の後端側には、カバー15aで覆われたハンドホールが形成され、ヘッダー部15の前端側は、吸引ライン7に接続されている。
また、濾過槽1には、前壁部10と底壁部11と後壁部12の内面側の、左右方向中央部に、図2で示されるように、一段高くなった箱状段部17が形成され、この箱状段部17の上面部17aのうち、底壁部11と後壁部12とに平行な部分は、多数の小孔を有するパンチング板(例えば、3mm径の孔が5mmの千鳥ピッチで形成された板)から形成された多孔板部18となっている。この多孔板部18上では、濾材9が重なるように当てられて、未濾過油F1の濾過がなされる。箱状段部17の前端は、前壁部10の上端よりやや下降した位置から始まるが、その後端は、後壁部12の上端側の水平部12a上まで延びている。この箱状段部17の多孔板部18側の内部空間V3は、濾材9と多孔板部18を通過した濾過済み油F2をヘッダー部15側に集める通路を形成する。なお、図1では、濾材9と、箱状段部17の上面部17a(多孔板部18)とが離れた状態となっているが、これは、図を見やすくするためである。
濾材移送装置2は、濾材9の左右両端側を挟み付けるように把持して、この濾材9を所定のルートを通るように移送するものであり、図1及び図2で示されるように、濾過槽1の内側の左右両端側に向かい合って配置される、左右一対のループ状の移送部20,20と、移送部20,20を、所定のルートを通るように回転移動させる、駆動スプロケット軸21及び従動スプロケット軸22A,22B・・と、一対の移送部20,20に、対向するように複数対のものが、所定ピッチで取り付けられ、濾材9の左右両端側を挟みつける狭持ばさみ23と、左右の移送部20,20を所定ピッチで連結する連結バー24と、移送部20,20の上部側を案内支持する一対の支持部材25,25と、濾材ロール90に近い位置(以下、巻き出し直後位置イという)で濾材9を案内する入口ガイド26と、濾材9を濾過槽1から排出する位置(以下、排出位置ロという)で濾材9を案内する排出ガイド27と、濾材9の巻き出し直後位置イと排出位置ロとに一対ずつ計2対置かれる、狭持ばさみの開閉用のカム部材28,29と、濾材9の巻き出し直後位置イと排出位置ロとで濾材9を検出する濾材検知器30,31と、駆動スプロケット軸21を回転駆動するとともに、摩擦ローラ装置4やベルト搬送機5をも同時に駆動する駆動源32とから構成されている。
移送部20,20は、湾曲自在なチェーン部材から形成されており、図1で示されるように、従動スプロケット軸22A,22B,22C,22D,22Eにより、下部側が、濾過槽1の箱状段部17の上面部17a(多孔板部18)の近傍に配置されるように位置決めされており、上部側が、駆動スプロケット軸21や従動スプロケット軸22A,22E,22F,22Gにより、濾過槽1の上方に配置されるように位置決めされている。特に、濾材9の排出位置ロにおいては、従動スプロケット軸22Aと駆動スプロケット軸21により移送部20,20を水平に位置決めした後、駆動スプロケット軸21と従動スプロケット軸22Gによって、移送部20,20をほぼ逆方向に向かうように位置決めして、狭持ばさみ23が濾材9から容易に離れられるようにしている。また、移送部20,20の下部側は、図2や図4で示されるように、濾材9の左右両端側外方で、狭持ばさみ23が箱状段部17と干渉しない、この箱状段部17の外方に配置されている。なお、駆動スプロケット軸21や従動スプロケット軸22A,22B・・は、軸部材に、移送部20,20用及び回転駆動用のスプロケットが取りつけられたもので、その両端部は、左壁部13及び右壁部14、又はこれらからの支持部材によって、回動自在に支持されている。
狭持ばさみ23は、図5で示されるように、略矩形状をし、左部230aと複数の歯Tが形成された右側の歯部230bとの間に突起部230cが形成された基板部材230と、(く)の字状をし、左側が操作部231a、右側が平らな加圧部231bとなった挟み部材231と、支持ピン232と、一端側が基板部材230の左部230aに取り付けられ、他端側が挟み部材231の操作部231aに形成された長孔L1に差し込まれる、湾曲ガイドピン233と、内部に湾曲ガイドピン233が差し込まれるコイル状の圧縮バネ234と、一端側が移送部20に取り付けられ、他端側が基板部材230に取り付けられる連結部材235とから構成されている。
この狭持ばさみ23は、基板部材230の突起部230cに、挟み部材231の中間部231cが支持ピン231を介して回動自在に支持されるが、湾曲ガイドピン233周りの圧縮バネ234が、基板部材230の左部230aを介して、挟み部材231の操作部231aを加圧するため、挟み部材231は、支持ピン232回りに回動し、その加圧部231bが基板部材230の歯部230b側を加圧する。すなわち、この狭持ばさみ23は、圧縮バネ234の弾性力により、挟み部材231の加圧部231bが基板部材230の歯部230b側を加圧して、常時閉じた状態となっているが、挟み部材231の操作部231aに、カム部材27,28が接触して係合すると、挟み部材231が、圧縮バネ234の弾性力に反して、加圧部231bを基板部材230から遠ざけるように回動するため、開いた状態となる。なお、図中符号L2は、基板部材230の歯部230bを納める、挟み部材231側の開口である。
連結バー24は、図2で示されるように、左右の移送部20,20を連結するものであり、これによって、向かい合った一対の狭持ばさみ23の基板部材230どうしが連結される。この連結バー24の中央部には、排出ガイド27との干渉を避けるための凹部24aが形成されている。支持部材25は、図1で示されるように、濾過槽1上方にある移送部20,20の上部側を水平状態に案内支持するものである。
入口ガイド26は、図1で示されるように、濾材ロール90から巻き出された濾材9を、移送部20,20と近接させるように下向きに案内し、濾材9を狭持ばさみ23で挟み付けできるようにするものである。この入口ガイド26の下部側の左右両サイドには、図6で示されるように、狭持ばさみ23の移動を可能にする切欠26aが設けられている。
排出ガイド27は、濾材9を挟み付けていた狭持ばさみ23が、濾材9から離れる場合に、濾材9が狭持ばさみ23に付着して同伴されてしまうのを防止するとともに、濾材9を自由落下できるように下向きに案内するものである。この排出ガイド27の上端側中央部は、図3で示されるように、移送部20側に近接していて、濾材9の狭持ばさみ23との同伴をできるだけ防止しているが、この部分は、連結バー24の凹部24a側に位置するため、これが連結バー24と干渉することはない。
なお、濾材検知器30,31は、赤外線を濾材9に当てて反射光を検知することにより、濾材9を検知するものである。濾材検知器30は、図1で示されるように、濾過槽1の前壁部10の上端側に取り付けられ、濾材ロール90からの濾材9の巻き出しを検知するとともに、濾材ロール90からの濾材9の使い切りを検知する。また、濾材検知器31は、後壁部12の上端側に取り付けられ、濾材9が濾過槽1内にある(セッティングされている)ことを検知する。
カム部材28は、移送部20の回転移動に伴って、濾材9の巻き出し直後位置イ側に移動した狭持ばさみ23に係合し、この狭持ばさみ23を弾性力に反して開かせて、この狭持ばさみ23で、この濾材ロール90から巻き出された新たな濾材9を挟み付けさせるものである。なお、カム部材28近傍の移送部20には、狭持ばさみ23がカム部材28に係合して開く場合に、移送部20の変形を防止するためのあて板が設けられている。
図6は、巻き出し直後位置イにおいて、狭持ばさみ23が濾材ロール90から巻き出された濾材9を挟み付けていく状況を説明するものである。図6の(a)では、狭持ばさみ23は入口ガイド26やカム部材28の上方にあり、狭持ばさみ23は圧縮バネ234の弾性力によって閉じた状態となっている。この場合の、狭持ばさみ23とカム部材28との上下の位置関係は、図6の(d)で示されている。図6の(b)では、狭持ばさみ23が下降して、図6の(e)で示されるように、挟み部材231の操作部231aにカム部材28の垂直面部28aが係合している。この状態では、挟み部材231が圧縮バネ234の弾性力に抗して回動し、狭持ばさみ23が開いた状態となっている。そして、この状態で狭持ばさみ23が更に下降すると、狭持ばさみ23の加圧部231bが、入口ガイド26の切欠部26a側にある濾材9に突き当たり、濾材9端部の弾性変形によって、加圧部231bが濾材9の下側に回り込み、狭持ばさみ23で濾材9を挟み付け可能な状態となる。図6の(c)では、狭持ばさみ23が更に下降してカム部材28から離れ、この狭持ばさみ23が、圧縮バネ234の弾性力によって、濾材9を挟み付けている状態を示している。
カム部材29は、移送部20の回転移動に伴って、濾材9を挟み付けて排出位置ロ側に移動した狭持ばさみ23に係合し、この狭持ばさみ23を弾性力に反して開かせて、これを濾材9から離れさせるようにするものである。なお、カム部材29近傍の移送部20には、狭持ばさみ23がカム部材29に係合して開く場合に、移送部20の変形を防止するあて板が設けられている。
図3は、カム部材29の形状を示している。このカム部材29は、駆動スプロケット軸21近傍から後方側に向かって、上向き傾斜面部29aと、これに続く水平面部29bとを有すとともに、従動スプロケット軸22G周りに、移送部20との距離が水平面部29bと等しい湾曲面部29cを有している。
濾材9を挟み付けた狭持ばさみ23が、カム部材29の上向き傾斜面部29aの位置に移動すると、狭持ばさみ23は、操作部231aがこの上向き傾斜面部29aに係合し、開いた状態になっていく。そして、狭持ばさみ23は、上向き傾斜面部29aの終了する位置付近で、充分に開いた状態となり、加圧部231bが、斜め下方に移動していく濾材9の端部に突き当たって、濾材9を弾性変形させ、この濾材9の上方側に移動する。そして、狭持ばさみ23は、操作部231aがカム部材29の水平面部29bと湾曲面部29cと係合しつつ、開いたままの状態で移動し、カム部材29が無くなると圧縮バネ234により閉じた状態となる。なお、濾材9が狭持ばさみ23の加圧部231bに付着した状態で移動しようとしても、濾材9は、排出ガイド27に当たって、狭持ばさみ23から分離され、下方に自重で落下する。
摩擦ローラ装置4は、濾過槽1の多孔板部18上面から僅かに突出する複数の摩擦ローラ40を、濾材移送装置2の移送部20の回転移動と同期して回転することにより、濾材移送装置2を補助するように、多孔板部18上の濾材9を移動させるものである。この摩擦ローラ装置4は、図4で示されるように、水平な軸部42の所定位置に、左右2つの摩擦ローラ40と、スプロケット41とを支持し、軸部42の両端部が箱状段部17の左右の直立板17b,17bに支持されるローラ軸部材43が、図1で示されるように、濾過槽1の底壁部11側に4台、後壁部12側に11台設けられている。そして、この摩擦ローラ装置4は、ローラ軸部材43と同様に支持されるスプロケット駆動軸44とスプロケット従動軸45とが、後壁部12の上端側と、底壁部11と後壁部12との角部側に設けられており、これらのローラ軸部材43とスプロケット駆動軸44とスプロケット従動軸45とが、図3で示されるように、チェーン46,47等により回転駆動される。
摩擦ローラ40は、濾過槽1の多孔板部18上面から僅かに突出する位置に設けられていて、この摩擦ローラ40の外周面には、濾材9への摩擦抵抗を増大させるためにローレット加工が施されている。そして、スプロケット駆動軸44が、濾材移送装置2の駆動源32により回転駆動されるため、摩擦ローラ40は、濾材移送装置2の移送部20と同期して駆動されることとなる。この場合、摩擦ローラ40による濾材9への摩擦力は、移送部20の回転移動方向と同方向に、かつ、濾材9を移送部20と同じ速度で移送するように加えられる。
ベルト搬送機5は、摩擦ローラ装置4の設けられていない、濾過槽1の後壁部12の上端側にある濾材9を、濾材移送装置2とともに、濾過槽1側から排出させるためのものである。このベルト搬送機5は、図3で示されるように、軸方向に多数のプーリー50が設けられた駆動軸51と、駆動軸51のプーリー50に対応して、軸方向に多数のプーリー50が設けられた従動軸52と、駆動軸51と従動軸52のプーリー50に巻き掛けられる複数のベルト53を有している。駆動軸51が、濾材移送装置2の駆動源32により回転駆動されるされるため、プーリー50やベルト53は、濾材移送装置2の移送部20,20と同期して駆動されることとなる。この場合、プーリー50やベルト53による濾材9の搬送力は、移送部20,20の回転移動方向と同方向に、かつ、濾材9を移送部20,20と同じ速度で移送するように加えられる。なお、濾材9は、従動軸52のプーリー50の外面に接するようにして、下方に落下移動される。
粗滓除去装置6は、粗滓含油F0から粗滓を除去して、粗滓含油F0を未濾過油F1にするためのものであり、濾過槽1内に配置されている。この粗滓除去装置6は、図1及び図2で示されるように、略3角形状をした前後一対の側板60,60と、この側板60,60間の下部側に斜状に支持される厚板状のスクリーン61と、スクリーン61の下端側と濾過槽1の右壁部14及び側板60,60間をつなぐように設けられる底板62と、側板60,60の上部側の一部を連結する上部板63と、スクリーン61の上方に設けられ、スクリーン61上の粗滓をスクリーン61に沿って上方に掻き上げる粗滓掻き上げ機64とから構成されている。
側板60,60の左部側上部は、図2で示されるように、濾過槽1の左壁部13外方に突出し、かつ、側板60,60間の左壁部13の一部が、切り欠かれた後、外方に曲げられていて、この部分にスクリーン61の上部が臨むように位置決めされている。そして、スクリーン61の上端側左方に、粗滓の排出口Yが形成されている。ここで、濾過槽1内の、側板60,60とスクリーン61と底板62と濾過槽1の右壁部14とで囲まれる空間V1、すなわち、粗滓除去装置6内の空間V1内に、粗滓含油F0が溜められ、濾過槽1内の、この空間V1に隣接する未濾過油空間V2内に、未濾過油F1が溜められる。なお、入口ノズル19は、空間V1に臨むように、右壁部14に取りつけられている。
スクリーン61は、略3角断面の長いウエッジワイヤーを、例えば1.5mmの隙間を置くように、前後方向に複数並べて形成したものであり、幅が1.5mm以上の粗滓は、このスクリーン61上に残される。
粗滓掻き上げ機64は、図2で示されるように、側板60,60に支持される3つのスプロケット軸66A,66B,66Cに、一対の無端状チェーン65,65が掛け渡され、このチェーン65,65に所定ピッチで、スクリーン61上と底板62上とを摺動する掻き上げ板67が取り付けられたものである。なお、スプロケット軸66Aは駆動源68により回転駆動される。
つぎに、この濾過装置Aの動作と作用効果について説明する。
まず、第1電動弁71を閉じるとともに、第2電動弁81を開けて、吸引ポンプPを作動させ、フライヤーBからの食用油(フライヤーB運転前の濾過済み油F2)を濾過槽1内に取り込んだ後、この濾過済み油F2を、バイパスライン8通って、吸引ポンプP、熱交換器Eを経て、フライヤーBに循環させるようにして、その温度を上昇させる。
つぎに、濾材ロール90をロール設置部16に取り付け、濾材9の先端部を、入口ガイド26を通過させて、濾材検知器30の位置まで移動させると、濾材検知器30が濾材9を検知する。その後、駆動源32を作動させ、濾材移送装置2と摩擦ローラ装置4とベルト搬送機5とを作動させる。濾材移送装置2の作動により、濾材9の巻き出し直後位置イに達した一対の狭持ばさみ23,23は、濾材検知器30のやや上方の位置で、濾材9の両端を挟み付けて下降するので、濾材ロール90から新たな濾材9が巻き出されていく。そして、移送部20,20の回転移動により、新たな狭持ばさみ23,23が、順次濾材9を挟み付けて移動するので、濾材9の先端部は、箱状段部17の上面部17aと接しつつ、濾過槽1の前壁部10を経て、底壁部11側に達するが、ここからは、摩擦ローラ装置4の摩擦ローラ40の回転にも助けられて移動し、後壁部12を経て、濾材9の排出位置ロ近くに達する。
排出位置ロでは、狭持ばさみ23,23が、開かれて、濾材9から離れていくとともに、濾材9の先端部は、ベルト搬送機5にも助けられて移動し、排出ガイド27に案内されて、下向きに移動(落下)し、濾過槽1から排出される。そして、濾材検知器31が濾材9を検知すると、駆動源32を停止させ、濾材移送装置2等の作動を停止する。この状態で、濾材9は、濾過槽1内にセッティングされ、濾過槽1内の食用油を濾過できる状態となる。なお、この状態では、濾材9は多孔板部18側に少しも吸着されていないので、濾材9は、摩擦ローラ装置4やベルト搬送機5の助けが無くても、濾過槽1内にセッティングできると考えられる。
つぎに、フライヤーB側で揚げ物作業が開始されると、フライヤーB中の濾過済み油F2は、これに粗滓、小さな揚げ滓、及び油滓等が生じて、粗滓含油F0となる。このため、第2電動弁81を閉じて、バイパスライン8からの油の吸引を停止するとともに、第1電動弁71を開けて、濾過槽1内の油を、濾材9、多孔板部17、ヘッダー部15を経て、吸引ポンプPがある吸引ライン7側に吸引するようにする。
そして、フライヤーBからの粗滓含油F0が、入口ノズル19を介して、濾過槽1内の粗滓除去装置6側の空間V1内に受け入れられると、粗滓含油F0中の粗滓は、粗滓除去装置6のスクリーン61に妨げられて、スクリーン61の上面側にの残るが、小さい揚げ滓や油滓は、油とともに、スクリーン61を通過して未濾過油F1となり、濾過槽1内の未濾過油空間V2内に移動する。そして、スクリーン61上の粗滓は、粗滓掻き上げ機64の掻き上げ板67により上方に押し上げられ、排出口Yを介して、濾過槽1外に排出される。
未濾過油空間V2内の未濾過油F1は、吸引ポンプPの吸引力によって、多孔板部18上の濾材9上に集められつつ、これらを通過して濾過済み油F2となり、箱状段部17内の空間V3を通って、ヘッダー部15に集められた後、吸引ライン7側に移動される。なお、多くの未濾過油F1は、吸引ラインに7に近い、開口Kを有する濾過槽1の底壁部11や後壁部12の下部側の濾材9上に集まり、図4で示されるように、多孔板部17に吸着するように付着した濾材9を通って濾過される。
そして、多孔板部17上の濾材9に付着物がつくと、吸引ポンプPによる吸引量が減少し、吸引ポンプPの出口圧が低下するので、この出口圧が所定値以下に低下すれば、多孔板部17上の濾材9を濾過槽1外に排出し、ここに新たな濾材9を移送させる必要が生じる。このため、吸引ポンプPの出口圧が所定値以下に低下すると、第1電動弁71を閉じて、濾材9や多孔板部17側から未濾過油F1の吸引を停止し、第2電動弁81を開けて、濾過槽1内の未濾過油F1を、バイパスライン8を介して吸引ライン7側に吸引させるようにする。このことにより、多孔板部17への濾材9の吸着力が弱まり(未濾過油空間V2内の圧力と多孔板部17側の内部空間V3の圧力は、直ぐには同一とならない)、濾材9は比較的容易に移送できるようになる。
そこで、駆動源32を作動させ、濾材移送装置2と摩擦ローラ装置4とベルト搬送機5とにより、濾過槽1内にセッティングされている濾材9を所定長さだけ、すなわち、濾過により汚れていない濾材9の先端(図1中従動スプロケット軸22Bの位置)が、濾材検知器31で検知されるまで、濾材9を濾材ロール90から巻き出しつつ移送する。この場合、多孔板部17上の付着物で汚れた濾材9は、多孔板部17側に、ある程度吸着された状態で移送されるため、この付着物が、再び未濾過油F1側に拡散してしまうことはない。そして、濾材9の移送が終了すると、第1電動弁71と第2電動弁81との開閉を切り替え、再び、粗滓含油F0の濾過済み油F2への濾過を開始する。
1日のフライヤーBの運転が終了すると、例えば、フライヤーBと濾過槽1内の未濾過油F1等を、濾過済み油F2にして、別の油タンクに移した後、濾過槽1内の清掃をし、翌日の運転に備える。この場合、濾過槽1内の濾材9は、濾材ロール90から切り離して廃棄する。
また、濾過装置Aによる濾過運転中に、濾材ロール90から濾材9が無くなった場合には、第1電動弁71と第2電動弁81との開閉の切り換えを行った後、例えば、濾過槽1内の濾材9をすべて排出し、つぎに、新たな濾材ロール90をロール設置部16に設置して、この濾材9からの濾材9を濾過槽1内にセッティングすればよい。もちろん、濾材9の排出をせずに、そのまま新たな濾材ロール90からの濾材9を、状況を観察しつつ濾過槽1内に移送するようにしてもよい。
以上のように、この濾過装置Aでは、向かい合って配置され、回転移動ルートの一部が、濾過槽1内の濾紙9の位置近傍を通る一対のループ状の移送部20,20と、一対の移送部20,20に対向するように所定ピッチで取りつけられ、濾材9の左右両端側を挟みつけて、この濾材9を濾過槽1内に位置決めする狭持ばさみ23と、移送部20,20の回転移動に伴って、濾材9の排出側と濾材ロール90側とに移動した狭持ばさみ27にそれぞれ係合し、この狭持ばさみ27を弾性力に反して開かせるカム部材28,29とが設けられている濾材移送手段2を有しているので、濾材9を濾過槽1内に容易に位置決めできるとともに、移送部20,20を回転移動することにより、濾材ロール90側では、狭持ばさみ23が濾材9を挟み付けて移動することにより、濾材9の巻き出しができ、かつ、濾材9の排出側では、濾材9を挟み付けた狭持ばさみ23を濾材9から離すことができるので、濾過槽1内で濾材9を容易に移送することができる。
したがって、この濾過装置Aでは、濾材ロール90から巻き出された濾材9を濾過槽1の内面側にセッティングして、濾過槽1内の未濾過油F1の濾過を行うような場合に、この濾材9の濾過槽1の内面側へのセッティングを容易に行うことができる。特に、この濾材移送装置2は、濾過槽1内に油が無い場合や、濾材9が多孔板部17側に吸着されていない場合に、濾過槽1内へ濾材9をセッティングするのに適している。
また、この濾過装置Aでは、濾過槽1の底壁部11と後壁部12側に設けられた、濾材9が重ねられる多孔板部17側に、その上面から僅かに突出するように設けられた複数の摩擦ローラ40を、濾材移送装置2の移送部20,20の回転移動と同期して回転することにより、濾材移送装置2を補助するように、多孔板部17上の濾材9を移動させる摩擦ローラ装置4を有しているので、濾過槽1内の濾材9をなめらかに移送できるとともに、この濾材9が多孔板部17側にある程度吸着された状態であっても、この濾材9を移送することができる。したがって、濾材9への付着物を濾過槽1内に拡散させずに、濾材9を移送することができる。
さらに、この濾過装置Aでは、多孔板部17の下流側の吸引ライン7に濾材9の巻き出しに当たって閉じられる第1電動弁71を設け、かつ、第1電動弁71出口側の吸引ライン7と濾過槽1の未濾過油F1側とを結ぶバイパスライン8に、濾材9の巻き出しに当たって開けられる第2電動弁を設けているので、濾材9の移送に当たり、第1電動弁71を閉じ、第2電動弁81を開けることにより、濾材9の多孔板部17側への吸着力を和らげることができるので、濾材9を濾材移送装置2や摩擦ローラ装置4等により容易に移送することができる。この場合、濾材9を多孔板部17側に僅かに吸着した状態とすることができるので、濾材9への付着物を濾過槽1内に拡散させずに、濾材9を移送することができる。
なお、濾材9を濾材ロール90から巻き出して濾過槽1内にセッティングする場合や、濾過槽1内の多孔板部18上の濾材9を新たな濾材9で置き換える場合に、吸引ポンプPを停止するようにしてもよい。この場合、摩擦ローラ装置4等が無くても、濾材9の移送が可能となる。
また、排出位置ロに、濾材9を挟み付けて回転し、この濾材9を排出する、一対の排出ローラを設けてもよい。
さらに、多孔板部18を、開口Kを有する、箱状段部17の底壁部11側にのみ設け、この多孔板部18側に摩擦ローラ装置4を設けるようにしてもよい。
また、濾材移送装置2、摩擦ローラ装置4、ベルト搬送機5、第1電動弁71、第2電動弁81等の動作を、制御装置を設けて自動化し、濾材9の濾過槽1内へのセッティングや、多孔板部18からの使用済み濾材9の移送作業を自動的に行うようにしてもよい。さらに、濾材9への付着物の量によって多孔板部18上の濾材9を取り換えるのではなくて、一定の時間ごとに、多孔板部18上の濾材9を取り換えるようにしてもよい。
1 濾過槽
2 濾材移送装置(濾材移送手段)
4 摩擦ローラ装置(補助移送手段)
7 吸引ライン
8 バイパスライン
9 濾材
11 底壁部
12 後壁部
17 多孔板部
20 移送部
23 狭持ばさみ
28,29 カム部材
40 摩擦ローラ
71 第1電動弁(第1の止め弁)
81 第2電動弁(第2の止め弁)
F1 未濾過油
F2 濾過済み油
イ 巻き出し直後位置(濾材ロール側)
ロ 排出位置(濾材の排出側)

Claims (3)

  1. 濾過槽の前部側上方に置かれた濾材ロールから巻き出され、この濾過槽の、内面側を通って、後部側外方に排出される薄い帯状の濾材を、この濾過槽の少なくとも底部側に形成された多孔板部上に重ねて、この濾過槽内の未濾過油を、前記多孔板部の下流側に吸引することにより濾過する濾過装置において、
    向かい合って配置され、回転移動ルートの一部が、前記濾過槽内の前記濾材の左右端近傍を通る一対のループ状移送部と、前記一対の移送部に対向するように所定ピッチで取りつけられ、前記濾材の左右両端側を挟みつけて、この濾材を前記濾過槽内に位置決めする狭持ばさみと、前記移送部の回転移動に伴って、前記濾材の排出側と前記濾材ロール側とに移動した前記狭持ばさみにそれぞれ係合し、この狭持ばさみを弾性力に反して開かせるカム部材とが設けられている濾材移送手段を有していることを特徴とする濾過装置。
  2. 前記濾過槽の多孔板部が、前記底部側のものに続くように、前記濾過槽の後部側の傾斜した内面側にも形成されているとともに、
    前記濾過槽の多孔板部の上面から僅かに突出するように設けられた複数の摩擦ローラを、前記濾材移送手段の前記移送部の回転移動と同期して回転することにより、前記濾材移送手段を補助するように、前記多孔板部上の前記濾材を移動させる補助移送手段を有していることを特徴とする請求項1記載の濾過装置。
  3. 前記多孔板部の下流側の吸引ラインに前記濾材の巻き出しに当たって閉じられる第1の止め弁を設け、かつ、前記第1の止め弁出口の前記吸引ラインと前記濾過槽の未濾過油側とを結ぶバイパスラインに、前記濾材の巻き出しに当たって開けられる第2の止め弁を設けていることを特徴とする請求項2記載の濾過装置。
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