JP2014027751A - 電源処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】CPUごとに電源ICを開発する必要性を無くす。
【解決手段】電源IC10は、フィルタ回路20と協働してフィードバック電圧(VFB)に応じた出力電圧(VO)を生成する。CPU30は、出力電圧を電源電圧として用いて駆動する。出力電圧が印加される出力ライン51とグランドとの間に分圧抵抗R3及びR4の直列回路を設け、分圧抵抗R3及びR4間の接続点52の電圧をフィードバック電圧として電源IC10に供給する。CPU30の起動前においては、分圧抵抗R3に並列接続されたスイッチング素子Q1がオフとされ、分圧抵抗R3及びR4の抵抗値に依存するフィードバック電圧が所定の初期目標電圧と一致するように出力電圧が生成される。CPU30の起動後、CPU30は、フィードバック電圧の目標電圧の調整とスイッチング素子Q1のターンオンを介して電源電圧を所望値に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源処理装置に関する。
電源回路では、出力のフィードバックによって出力電圧の安定化を図ることが多い(例えば下記特許文献1参照)。図5に、従来の電源処理装置のブロック図を示す。電源回路901は、電源IC(Integrated Circuit)を含み、所定の電源動作により入力電圧から出力電圧を生成する。電源回路901のフィードバック端子には出力電圧がフィードバック電圧として供給されており、電源回路901は、フィードバック電圧と設定された目標電圧とが一致するように電源動作を行う。CPU(Central Processing Unit)902は、電源回路901の出力電圧を電源電圧として駆動し、制御信号を電源回路901に与えることで目標電圧を所望値に設定することができる。
但し、当然であるが、CPU902の起動前においてCPU902は目標電圧を設定することができない。CPU902の起動前においては、電源回路901にて予め固定的に定められた初期目標電圧が利用されて、出力電圧は初期目標電圧と一致する。従って例えば、動作可能電圧範囲が1.2V〜1.4VのCPU902に対して初期目標電圧が1.1Vや1.5Vの電源回路901を接続してもCPU902を起動できない。
特開2011−176990号公報
電子機器に搭載されるCPUの電源電圧は年々低下することが多く、複数種の電子機器に対して、必要な電源電圧が互いに異なる複数種のCPUが搭載されることも一般的である。また、必要な電源電圧が互いに異なる複数種のCPUが1つの電子機器に搭載されることもある。CPUごとに当該CPUに適した初期目標電圧を持つ電源回路を用意すればCPUの起動不良は回避される。しかしながら、CPUごとに電源回路の開発が必要になることは非効率である(開発コストが増大する)し、部品品種の増加は部品管理コスト等の観点から望ましくない。
そこで本発明は、開発コスト等の低減に寄与する電源処理装置を提供することを目的とする。
本発明に係る電源処理装置は、フィードバック電圧に応じた出力電圧を出力する電圧出力回路と、前記電圧出力回路の出力電圧が印加される出力ラインと基準電位を有する基準ラインとの間に接続された複数の分圧抵抗の直列回路と、前記複数の分圧抵抗間の接続点と前記出力ラインとの間に介在するスイッチング素子と、前記接続点における電圧を前記フィードバック電圧として前記電圧出力回路に供給するフィードバックラインと、前記出力電圧を用いて駆動し、前記フィードバック電圧の目標電圧を設定可能な処理回路と、を備え、前記処理回路の起動後に前記スイッチング素子がターンオンされることを特徴とする。
これにより、処理回路の起動前においては、各分圧抵抗の抵抗値に依存するフィードバック電圧に応じた出力電圧が電圧出力回路から出力される。従って、各分圧抵抗の抵抗値を適切に設定しておくことで処理回路を正常に起動させることができる。つまり、各分圧抵抗の抵抗値設計にて処理回路の必要電圧変化に対応でき、処理回路ごとに電圧出力回路を開発する必要がなくなる。これは開発コスト及び部品管理コストの低減に寄与する。処理回路の起動後、処理回路は目標電圧の設定を介してフィードバック電圧(結果、出力電圧)を所望値に調整することができる。この際、各分圧抵抗の抵抗値誤差の影響による出力電圧の精度劣化が懸念されるが、適切な時期にスイッチング素子をターンオンすることで、その影響を排除することができる。
具体的には例えば、前記処理回路の起動前において、前記電圧出力回路は、前記フィードバック電圧が所定の初期目標電圧と一致するように動作し、前記処理回路は、自身の起動後において前記目標電圧を設定するための制御信号を出力しても良い。
処理回路の起動前においては、各分圧抵抗の抵抗値に依存するフィードバック電圧が初期目標電圧と一致するように出力電圧が生成される。従って、各分圧抵抗の抵抗値を適切に設定しておくことで処理回路を正常に起動させることができる。処理回路の起動後、制御信号の出力による目標電圧の設定を介してフィードバック電圧(結果、出力電圧)を所望値に調整することができる。
より具体的には例えば、前記処理回路は、前記初期目標電圧と各分圧抵抗の抵抗値に応じた前記電圧出力回路の出力電圧を用いて起動した後、前記制御信号の出力によって前記目標電圧を第1電圧に設定してから前記スイッチング素子をターンオンし、その後、再度の前記制御信号の出力によって前記目標電圧を第2電圧に設定しても良い。
これにより、処理回路を正常に起動させた後、スイッチング素子のターンオンによって各分圧抵抗の抵抗値誤差の影響を排除することができ、目標電圧の第2電圧への設定により出力電圧の最適化を図ることができる。
本発明によれば、開発コスト等の低減に寄与する電源処理装置を提供することが可能である。
本発明の実施形態に係る電源回路及びその周辺回路の回路図である。 本発明の実施形態に係る電子機器の外観斜視図である。 本発明の実施形態に係る、電源電圧の生成及び調整に注目した、電子機器の動作フローチャートである。 図1の電源ICの出力電圧及びフィードバック電圧の波形を示す図である。 従来の電源処理装置の概略ブロック図である。
以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量、状態量又は部材等を参照する記号又は符号を記すことによって該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量、状態量又は部材等の名称を省略又は略記することがある。
本実施形態の電子機器1に搭載される電源回路及びその周辺回路を図1に示す。電子機器1は、任意の情報の取得、記録、再生又は加工等を行うことのできる任意の情報機器であり、例えば、撮像装置、携帯電話機、情報端末、パーソナルコンピュータ、電子書籍リーダ、電子辞書、ゲーム機器又はナビゲーション装置である。図2に、撮像装置として機能する電子機器1の外観斜視図を示す。撮像装置として機能する電子機器1は、静止画像を撮影及び記録可能なデジタルスチルカメラ又は静止画像及び動画像を撮影及び記録可能なデジタルビデオカメラである。
電子機器1は、電源IC(Integrated Circuit)10、フィルタ回路20、CPU(Central Processing Unit)30及び分圧回路40を備えると共に、符号51〜53及びQ1によって参照される各部位を備える。
電源IC10は、直流の入力電圧VIの入力を受ける電圧入力端子11と、電源IC10の出力電圧が出力される電圧出力端子12と、フィードバック電圧VFBの入力を受けるフィードバック端子13と、必要なデジタル値を保持するレジスタ14と、入力電圧VIをスイッチングするスイッチング回路15と、分圧抵抗R1及びR2と、を備える。例えば、電子機器1に搭載されたバッテリ(不図示)の出力電圧を入力電圧VIとして用いることができる。電圧出力端子12に加わる電圧は、スイッチングによってパルス幅変調された脈動電圧である。
フィルタ回路20は、電圧出力端子12における脈動電圧を平滑化することにより直流の出力電圧VOを生成する。直流の出力電圧VOが印加されるラインを出力ライン51と呼ぶ。具体的には、フィルタ回路20はインダクタL1及びコンデンサC1から成り、インダクタL1の一端は電圧出力端子12に接続され、インダクタL1の他端は出力ライン51に接続されていると共にコンデンサC1を介してグランドに接続されている。尚、図1に示すフィルタ回路20の構成は例示であり、様々に変更可能である。本実施形態において、特に記述無き限り、任意の電圧は0V(ボルト)の基準電位から見た電圧を指す。基準電位を有するライン(基準ライン)をグランドと呼ぶ。ラインと配線は同義である。
CPU30は、出力ライン51に接続された電源端子31を備えており、電源端子31に加わる出力電圧VOを電源電圧として用いて駆動する。CPU30は、電子機器1が実現すべき様々な処理を実行することができる。例えば、電子機器1が固体撮像素子を有する撮像装置である場合、CPU30は、固体撮像素子の出力信号に対する信号処理、該信号処理を経て得られた画像を表示部(不図示)又は記録媒体(不図示)に出力する処理などを実行する。また、CPU30は、ゲート信号及び目標電圧制御信号を出力することができるが、これについては後述する。
分圧回路40は、出力ライン51及びグランド間に介在する複数の分圧抵抗の直列回路である。ここでは、分圧回路40が、互いに直列接続された分圧抵抗R3及びR4にて形成されているものとする。分圧抵抗R3は複数の抵抗の直列回路であっても良いし、分圧抵抗R4は他の複数の抵抗の直列回路であっても良い。分圧抵抗R3の一端は出力ライン51に接続され、分圧抵抗R3の他端は分圧抵抗R4の一端に接続されている。分圧抵抗R4の他端はグランドに接続されている。分圧抵抗R3及びR4間の接続点を特に接続点52と呼ぶ。接続点52は、フィードバックライン53を介してフィードバック端子13に接続されている。このため、接続点52における電圧はフィードバック電圧VFBとしてフィードバック端子13に供給される。
分圧抵抗R3に対して並列にNチャンネル型のMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)であるスイッチング素子Q1が接続されている。従って、スイッチング素子Q1は出力ライン51及び接続点52間に直列に介在している。より具体的には、MOSFETとしてのスイッチング素子Q1のドレイン及びソースは夫々出力ライン51及び接続点52に接続されている。スイッチング素子Q1がオンのとき、分圧抵抗R3の両端間がバイパスされて出力ライン51及びフィードバックライン53が直結され、フィードバック電圧VFBは出力電圧VOと一致する。スイッチング素子Q1がオフのときには“VFB=VO×R4/(R3+R4)”となる。
スイッチング素子Q1のゲートは図示されないプルダウン抵抗を介してグランドに接続されており、CPU30の起動前においては、当該プルダウン抵抗の作用によりスイッチング素子Q1はオフに維持されている。
フィードバック電圧VFBは、電源IC10に内蔵された分圧抵抗R1及びR2にて分圧され、分圧によって得られた電圧VFB'がスイッチング回路15に供給される。電圧VFB'の電圧値は“VFB×R2/(R1+R2)”である。スイッチング回路15は、電圧VFB'が所定の基準電圧VREFと一致するように入力電圧VINをスイッチングして上記脈動電圧を電圧出力端子12から出力する。結果、フィードバック電圧VFBに応じた出力電圧VOが出力ライン51に出力されることになる。尚、本実施形態における任意の数式において、記号“VO”,“VFB”及び“VREF”は、夫々、出力電圧VO、フィードバック電圧VFB及び基準電圧VREFの電圧値を示しており、記号“R1”、“R2”、 “R3”及び“R4”は、夫々、分圧抵抗R1、R2、R3及びR4の抵抗値を示している。
上述の説明から明らかなように、電圧値“VREF×(R1+R2)/R2”はフィードバック電圧VFBの目標値として機能する。即ち、電圧値“VREF×(R1+R2)/R2”を持つ電圧はフィードバック電圧VFBの目標電圧として機能し、電源IC10は、フィルタ回路20と協働して、フィードバック電圧VFBが該目標電圧と一致するように、出力電圧VOを生成、調整及び出力する。
分圧抵抗R2は可変抵抗として形成され、レジスタ14に保持されたデジタル値に応じた抵抗値を持つ。CPU30は、目標電圧制御信号を電源IC10に供給することでレジスタ14の保持デジタル値を任意に変更することができ、この変更によって分圧抵抗R2の抵抗値を所望値に設定することができる。目標電圧制御信号は例えばシリアル信号として形成される。分圧抵抗R2の抵抗値が変化すれば上記の目標電圧も変化し、目標電圧が変化すればフィードバック電圧VFB及び出力電圧VOも変化する。このように、CPU30は、必要な目標電圧制御信号を電源IC10に与えることで、目標電圧の電圧値(従って、フィードバック電圧VFB及び出力電圧VOの電圧値)を所望値に設定することができる。尚、設定対象である目標電圧を設定電圧と呼んでも良い。
但し、当然ではあるが、CPU30の起動前においては目標電圧制御信号を生成することができない。電源IC10の起動後且つCPU30の起動前であって目標電圧制御信号が一度も電源IC10に与えられていない状況下においては、分圧抵抗R2の抵抗値は電源IC10において予め定められた初期抵抗値R2INTを持ち、結果、フィードバック電圧VFBは電源IC10において予め定められた初期目標電圧(初期設定電圧)と一致する。初期目標電圧の電圧値は“VREF×(R1+R2INT)/R2INT”である。
本実施形態では、スイッチング素子Q1がオフになっている状態でCPU30を起動させた後、目標電圧制御信号を用いて目標電圧(従って出力電圧VO)を微調整し、その後にスイッチング素子Q1をオンする。そして、再び目標電圧制御信号を用いて目標電圧(従って出力電圧VO)を所望値に調整する。このような動作の例を、図3及び図4を参照して詳細に説明する。図3は、CPU30の電源電圧の生成及び調整に注目した、電子機器1の動作フローチャートである。図4において、実線の折れ線300Oは出力電圧VOの波形を表し、破線の折れ線300FBはフィードバック電圧VFBの波形を表している。任意の整数iに対して時刻ti+1は時刻tiよりも後の時刻である。
ここでは、例として、電源IC10において予め設定された初期目標電圧が1.10Vであって、且つ、CPU30の動作可能電圧範囲が1.10以上1.25V以下であることを想定する。従って、CPU30の電源電圧(即ち電源端子31に加わる出力電圧VO)が、1.10V以上であって且つ1.25V以下であるならばCPU30は動作可能である。また、CPU30に供給されるべき電源電圧の最適値が1.15Vであったとする。最適値及び動作可能電圧範囲は予め定められている。当然、最適値は動作可能電圧範囲に属する。最適値はCPU30の電源電圧として要望される電圧の範囲の中央値であっても良い。CPU30の電源電圧として要望される電圧の範囲は、動作可能電圧範囲と一致していることもあるし、異なることもある(本例では異なっている)。電源IC10の特性の温度ドリフト及び出力電圧VOの過渡的な変動や、CPU30の動作の適正化等を考慮すれば、最適値を目指して電源電圧(出力電圧VO)を調整することが望ましい。また、比率式“R3:R4=0.04:1.10”が成立するように、分圧抵抗R3及びR4の抵抗値が設定されているものとする。
上記の想定下、電源機器1の電源スイッチ(不図示)がオンとされると、時刻t0において、電源IC10への入力電圧VIの供給が開始されて電源IC10が起動する(ステップS11)。電源IC10が起動すると、電圧VFB及びVOが0Vから上昇し、時刻t1において電圧VFB及びVOは夫々1.10V及び1.14Vに達して安定する(ステップS12)。時刻t1の直前においてCPU30は起動されうるが、ここでは、説明の便宜上、CPU30が時刻t1において起動すると考える。時刻t1を含む時刻t0及びt1間の期間では、上記プルダウン抵抗の作用によりスイッチング素子Q1はオフとされている。また、初期目標電圧が1.10Vであって且つ上記比率式の成立により、時刻t1において出力電圧VOは1.14Vになる。初期目標電圧の誤差等を考慮すると、初期目標電圧と一致する電源電圧をCPU30に供給すると仮定しならばCPU30の起動不良が懸念されるが、スイッチング素子Q1のオフと分圧抵抗R3及びR4の適切な抵抗値設計により、当該懸念は払拭される。
CPU30の起動後、時刻t2において、CPU30は、電源IC10に対し1回目の目標電圧制御信号である第1目標電圧制御信号を出力し、これによって目標電圧を第1目標電圧に設定する(ステップS13)。第1目標電圧は初期目標電圧よりも高い。この段階では未だスイッチング素子Q1はオフとされている。第1目標電圧は、以下の第1条件及び第2条件の双方を満たすような電圧に決定される。第1条件は、スイッチング素子Q1がオフのままでも出力電圧VOがCPU30の動作可能電圧範囲内に収まるという条件である。第2条件は、後でスイッチング素子Q1をオンにしても出力電圧VOがCPU30の動作可能電圧範囲内に収まるという条件である。ここでは、第1目標電圧は1.14Vであるとする。そうすると、時刻t2において、フィードバック電圧VFBは1.10Vから1.14Vへと上昇する一方で出力電圧VOは1.14Vから約1.18Vへと上昇する。
次に、時刻t3において、CPU30は、スイッチング素子Q1をオンにするゲート信号をスイッチング素子Q1のゲートに出力することでスイッチング素子Q1をターンオンし(ステップS14)、以後、スイッチング素子Q1をオンのまま維持する。スイッチング素子Q1のオンによって、出力電圧VOは、フィードバック電圧VFBと同じ1.14Vまで低下する。
この後、時刻t4において、CPU30は、電源IC10に対し2回目の目標電圧制御信号である第2目標電圧制御信号を出力し、これによって目標電圧を第1目標電圧と異なる第2目標電圧に設定する(ステップS15)。CPU30は第2目標電圧の電圧値を自由に定めてよい。典型的には例えば、CPU30は、上記最適値である1.15Vを第2目標電圧に設定し、その後において、所定の本格的処理を実行する又は本格的処理の実行を許可する。本格的処理は、CPU30にて実行可能な処理の1つであり、高精度の電源電圧を必要とする複雑な処理(高解像度の動画像データの信号処理等)を含みうる。尚、時刻t4より後、CPU30は、必要に応じて更に目標電圧制御信号を出力して目標電圧を第2目標電圧から変更しても良い。
上述の如く、CPU30の起動前においては、分圧抵抗R3及びR4の抵抗値に依存するフィードバック電圧VFBが初期目標電圧と一致するように出力電圧VOが生成される。従って、分圧抵抗R3及びR4の抵抗値を適切に設定しておくことでCPU30を正常に起動させることができる。つまり、分圧抵抗R3及びR4の抵抗値設計にてCPU30に必要な電源電圧の変化に対応でき、CPU30ごとに電源IC10を開発する必要がなくなる。これは開発コスト及び部品管理コストの低減に寄与する。例えば、必要な電源電圧が1.10V〜1.25VのCPUに対しても、必要な電源電圧が1.30V〜1.45VのCPUに対しても、分圧抵抗R3及びR4の抵抗値を変えるだけで共通の電源IC10を利用することができる。
CPU30の起動後、CPU30は目標電圧の設定を介してフィードバック電圧VFB(結果、出力電圧VO)を所望値に調整することができる。一方、電源IC10内蔵の分圧抵抗(R1、R2)に加えて外付けの分圧抵抗(R3、R4)が設けられると、夫々の分圧抵抗の抵抗値誤差が加算されて電源電圧の精度劣化(所望値からのずれの増大)が懸念される。CPU30の処理する内容が複雑でない場合、CPU30の電源電圧が動作可能電圧範囲内に収まっていれば足る。しかしながら、高解像度の動画像データの信号処理等の複雑な処理をCPU30で行う場合には、電源電圧の精度が高くないと(即ち、電源電圧値と上記最適値との誤差が相応に小さくないと)正常動作が出来なくなるケースがある。本実施形態では、分圧抵抗R3の利用によってCPU30の正常起動を確保しつつ、分圧抵抗R3をバイパスする回路を設けることで電源電圧の精度劣化を補償する。つまり、分圧抵抗R3及びR4の追加に伴って生じる電源電圧の精度誤差を排除することができる。
<<変形等>>
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。上述の実施形態に適用可能な注釈事項として、以下に、注釈1〜注釈3を記す。各注釈に記載した内容は、矛盾なき限り、任意に組み合わせることが可能である。
[注釈1]
スイッチング素子Q1は、Nチャンネル型のMOSFETに限定されない。スイッチング素子Q1は、任意の種類の半導体スイッチング素子であって良く、また機械式スイッチ(リレー等)であっても良い。
[注釈2]
上述の電源IC10では、分圧抵抗R2の抵抗値の調整によって目標電圧及び出力電圧VOの調整を行っているが、目標電圧制御信号の供給によって目標電圧及び出力電圧VOの調整が可能となる限り、電源IC10の構成は任意である。例えば、目標電圧制御信号によって基準電圧VREFが調整されることで目標電圧及び出力電圧VOの調整が実現されても良い。
[注釈3]
電子機器1は電源処理装置を内包している。電源処理装置は、図1に示す各回路素子及び各ラインを含んで構成される。電源処理装置は、フィードバック電圧VFBに応じた出力電圧VOを出力する電圧出力回路と、出力電圧VOを用いて駆動する処理回路と、を備える。CPU30は処理回路の例である。図1の回路例において、電圧出力回路は電源IC10及びフィルタ回路20にて形成されている。電源IC10単体又は電源IC10及びフィルタ回路20から成る回路を電源回路と呼ぶこともできる。フィルタ回路20は電源IC10に内蔵されていても良い。電圧出力回路は、電源回路に分類されない任意の回路であっても良い。
1 電子機器
10 電源IC
20 フィルタ回路
30 CPU
40 分圧回路
51 出力ライン
52 接続点
53 フィードバックライン
R3、R4 分圧抵抗
Q1 スイッチング素子

Claims (3)

  1. フィードバック電圧に応じた出力電圧を出力する電圧出力回路と、
    前記電圧出力回路の出力電圧が印加される出力ラインと基準電位を有する基準ラインとの間に接続された複数の分圧抵抗の直列回路と、
    前記複数の分圧抵抗間の接続点と前記出力ラインとの間に介在するスイッチング素子と、
    前記接続点における電圧を前記フィードバック電圧として前記電圧出力回路に供給するフィードバックラインと、
    前記出力電圧を用いて駆動し、前記フィードバック電圧の目標電圧を設定可能な処理回路と、を備え、
    前記処理回路の起動後に前記スイッチング素子がターンオンされる
    ことを特徴とする電源処理装置。
  2. 前記処理回路の起動前において、前記電圧出力回路は、前記フィードバック電圧が所定の初期目標電圧と一致するように動作し、
    前記処理回路は、自身の起動後において前記目標電圧を設定するための制御信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源処理装置。
  3. 前記処理回路は、前記初期目標電圧と各分圧抵抗の抵抗値に応じた前記電圧出力回路の出力電圧を用いて起動した後、前記制御信号の出力によって前記目標電圧を第1電圧に設定してから前記スイッチング素子をターンオンし、その後、再度の前記制御信号の出力によって前記目標電圧を第2電圧に設定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の電源処理装置。
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