JP2014027605A - 撮像装置及びその画像合成方法、画像合成プログラム - Google Patents
撮像装置及びその画像合成方法、画像合成プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】背景に対してピントの合っていない状態で撮影することによって被写体の背景をぼかして被写体を強調できる画像を少ない画像処理量で実現すること。
【解決手段】被写体からの光像を撮像して第1の画像を取得する撮像部と、被写体からの光像を絞る絞りと、被写体に対してフォーカスするためのフォーカスレンズと、撮像部により取得された第1の画像を表示する表示部と、表示部の表示画面上に設けられたタッチパネルと、タッチパネルに対するタッチ位置に対応するタッチ範囲における被写体に対する距離とフォーカスとに関する情報に基づいて絞りを動作又はフォーカスレンズを駆動して被写体に対してフォーカスをずらした第2の画像を取得するフォーカスずれ画像取得部と、撮像部により取得された被写体にフォーカスされた第1の画像とフォーカスずれ画像取得部により取得された第2の画像とを合成する画像合成部とを具備する撮像装置である。
【選択図】図1
Description
本発明は、被写体の背景をぼかして被写体を強調する機能を有する撮像装置及びその画像合成方法、画像合成プログラムに関する。
デジタルカメラ等の撮像装置では、被写体を強調するためにその背景をぼやかす機能を有する。かかる撮像装置としては、例えば特許文献1に開示されている技術がある。この特許文献1は、スルー画を確認しながらタッチパネルにタッチすることで背景領域のうちぼかしたい領域を選択し、この選択された領域の画像に対して移動平均フィルタやメディアンフィルタを用いたフィルタリング処理などの平滑化処理を行い、背景領域がピントの合っていない状態で撮影された画像と同等のピンぼけ画像を生成することを開示する。
しかしながら、特許文献1は、ピンぼけ画像を生成するために、選択された領域の画像に対して移動平均フィルタやメディアンフィルタを用いたフィルタリング処理などの平滑化処理を行わなければならず、光学系の特性を活かした自然なぼけを味わうことができなかった。
本発明の目的は、光学系を実際に使って背景に対してピントの合っていない状態で撮影することによって被写体の背景をぼかして被写体を強調できる画像を使用する撮影レンズの特性や好みに応じて実現できる撮像装置及びその画像合成方法、画像合成プログラムを提供することにある。
本発明の主要な局面に係る撮像装置は、被写体からの光像を撮像して第1の画像を取得する撮像部と、前記被写体からの光像を絞る絞りと、前記被写体に対してフォーカスするためのフォーカスレンズと、前記撮像部により取得された前記第1の画像を表示する表示部と、前記表示部の表示画面上に設けられたタッチパネルと、前記タッチパネルに対するタッチ位置に対応するタッチ範囲における前記被写体に対する距離とフォーカスとに関する情報に基づいて前記絞りを動作又は前記フォーカスレンズを駆動して前記被写体に対してフォーカスをずらした第2の画像を取得するフォーカスずれ画像取得部と、前記撮像部により取得された前記被写体にフォーカスされた前記第1の画像と前記フォーカスずれ画像取得部により取得された前記第2の画像とを合成する画像合成部とを具備する。
本発明の主要な局面に係る撮像装置の画像合成方法は、被写体からの光像を撮像して第1の画像を取得する撮像部と、前記被写体からの光像を絞る絞りと、前記被写体に対してフォーカスするためのフォーカスレンズと、前記撮像部により取得された前記第1の画像を表示する表示部と、前記表示部の表示画面上に設けられたタッチパネルとを備え、コンピュータの処理によって画像を合成する画像合成方法において、前記タッチパネルに対するタッチ位置に対応するタッチ範囲における前記被写体との距離とフォーカスとに関する情報に基づいて前記絞りを動作又は前記フォーカスレンズを駆動して前記被写体に対してフォーカスをずらした第2の画像を取得し、前記撮像部により取得された前記被写体にフォーカスされた前記第1の画像と前記フォーカスをずらした前記第2の画像とを合成する。
本発明の主要な局面に係る撮像装置の画像合成プログラムは、被写体からの光像を撮像して第1の画像を取得する撮像部と、前記被写体からの光像を絞る絞りと、前記被写体に対してフォーカスするためのフォーカスレンズと、前記撮像部により取得された前記第1の画像を表示する表示部と、前記表示部の表示画面上に設けられたタッチパネルとを備えた撮像装置のコンピュータに、前記タッチパネルに対するタッチ位置に対応するタッチ範囲における前記被写体との距離とフォーカスとに関する情報に基づいて前記絞りを動作又は前記フォーカスレンズを駆動して前記被写体に対してフォーカスをずらした第2の画像を取得するフォーカスずれ画像取得機能と、前記撮像部により取得された前記被写体にフォーカスされた前記第1の画像と前記フォーカスずれ画像取得機能により取得された前記第2の画像とを合成する画像合成機能とを実現する。
本発明によれば、背景に対してピントの合っていない状態で撮影することによって、撮影光学系の特性を活かし、被写体の背景をぼかして被写体を強調できる画像を少ない画像処理量で実現できる撮像装置及びその画像合成方法、画像合成プログラムを提供できる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は撮像装置の機能ブロック図を示す。本装置CAは、カメラ本体10と、このカメラ本体10に対して着脱可能な交換レンズ部20とからなる。なお、本装置CAは、コンパクトカメラや、撮像機能付きの携帯機器等に適用可能である。
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は撮像装置の機能ブロック図を示す。本装置CAは、カメラ本体10と、このカメラ本体10に対して着脱可能な交換レンズ部20とからなる。なお、本装置CAは、コンパクトカメラや、撮像機能付きの携帯機器等に適用可能である。
交換レンズ部20は、レンズ系26を備える。このレンズ系26は、主要被写体を含む被写体からの被写体像をカメラ本体10の撮像素子2に送るもので、ズーム部26aと、ピント部26bと、絞り部26cとを有する。このレンズ系26には、ズーム部26aを駆動する駆動部24aと、ピント部26bを駆動する駆動部24bと、絞り部26cを駆動する駆動部24cとが設けられている。ズーム部26aは、ズームレンズを有し、駆動部24aの駆動を受けてズームレンズをレンズ系26の光軸方向に駆動する。ピント部26bは、ピント調整用レンズすなわちフォーカスレンズを有し、駆動部24bの駆動を受けてフォーカスレンズをレンズ系26の光軸方向に駆動する。この駆動部24bは、ウォブリング動作によってフォーカスレンズをレンズ系26の光軸方向に駆動する。絞り部26cは、駆動部24cの駆動を受けて絞りの大きさを可変することにより被写体像の明るさを調整する。また、これによって、被写界深度や、ピントの合っていない部分のボケ具合などを調整することが可能である。
レンズ系26には、各位置検出器25a、25b、25cが設けられている。位置検出部25aは、ズーム部26aのズームレンズの光軸方向における位置を検出する。位置検出部25bは、ピント部26bのフォーカスレンズの光軸方向における位置を検出する。位置検出部25cは、絞り部26cの位置すなわち絞りの大きさを検出する。
交換レンズ部20には、操作リング部23が交換レンズ部20の外周に設けられている。この操作リング部23は、リング状に形成された複数のリングを有し、それぞれユ―ザのマニュアル操作を受けてズーム部26aのズームレンズや、ピント部26bのフォーカスレンズを光軸方向に駆動したり、絞り部26cの開口の大きさを調整する。この操作リング部23には、スライド操作判定部23aと、回転操作判定部23bとが接続されている。スライド操作判定部23aは、操作リング部23のスライド操作を判定する。回転操作判定部23bは、操作リング部23の回転操作を判定する。
交換レンズ部20には、記録部27が設けられている。この記録部27は、交換レンズ部20を動作制御するための制御パラメータなどが予め記憶されている。
交換レンズ部20には、記録部27が設けられている。この記録部27は、交換レンズ部20を動作制御するための制御パラメータなどが予め記憶されている。
レンズ制御部21は、カメラ本体10の信号処理制御部1からのレンズ制御指示を受けると、このレンズ制御指示と記録部27に記憶されている制御パラメータとに従って各駆動部24a、24bを駆動制御し、レンズ系26におけるズーム部26aやピント部26b、絞り部26cを駆動制御する。
このレンズ制御部21は、ズーム部26aやピント部26b、絞り部26cを駆動制御するとき、位置検出部25aにより検出されたズームレンズの位置情報に基づいて駆動部24aを駆動し、所望倍率のズーム像が得られるようにレンズ系26におけるズームレンズの位置を制御し、かつ位置検出部25bにより検出されたフォーカスレンズの位置情報に基づいて駆動部24bを駆動し、被写体に対してピントが合うようにフォーカスレンズの位置を制御する。
このレンズ制御部21は、通信部22とカメラ本体10の通信部12とを通してカメラ本体10の信号処理制御部1との間で、例えばカメラ本体10から交換レンズ部20へのレンズ制御指示や、交換レンズ部20からカメラ本体10へのレンズ制御指示に対する応答などの通信を行う。このような構成によって、レンズ各部位を制御し、自動や手動で、画角、ピント合わせ、被写界深度や露出などが調整できる。カメラ愛好家は、個々のレンズのボケ味や階調や色の描写力などの持ち味を楽しみたいがために、良いレンズを使って撮影を楽しみたいと考えているので、極力、このレンズの特性を活かした機能が駆使できるようなスペックが重要である。ぼかし効果も、画像処理によるものより階調情報を多くて滑らかな表現が出来る。
このレンズ制御部21は、ズーム部26aやピント部26b、絞り部26cを駆動制御するとき、位置検出部25aにより検出されたズームレンズの位置情報に基づいて駆動部24aを駆動し、所望倍率のズーム像が得られるようにレンズ系26におけるズームレンズの位置を制御し、かつ位置検出部25bにより検出されたフォーカスレンズの位置情報に基づいて駆動部24bを駆動し、被写体に対してピントが合うようにフォーカスレンズの位置を制御する。
このレンズ制御部21は、通信部22とカメラ本体10の通信部12とを通してカメラ本体10の信号処理制御部1との間で、例えばカメラ本体10から交換レンズ部20へのレンズ制御指示や、交換レンズ部20からカメラ本体10へのレンズ制御指示に対する応答などの通信を行う。このような構成によって、レンズ各部位を制御し、自動や手動で、画角、ピント合わせ、被写界深度や露出などが調整できる。カメラ愛好家は、個々のレンズのボケ味や階調や色の描写力などの持ち味を楽しみたいがために、良いレンズを使って撮影を楽しみたいと考えているので、極力、このレンズの特性を活かした機能が駆使できるようなスペックが重要である。ぼかし効果も、画像処理によるものより階調情報を多くて滑らかな表現が出来る。
カメラ本体10は、コンピュータから成る信号処理制御部1を搭載する。この信号処理制御部1には、撮像素子2と、アイセンサ(接眼センサ)3と、接眼式の電子ビューファインダ(EVF)である接眼表示部(以下、EVFと称する)4と、操作部5と、マイクロフォン6と、記録部7と、液晶ディスプレイ(LCD)から成る表示部(以下、背面モニタと称する)8と、タッチパネル9と、時計部11と、通信部12とを有する。
撮像素子2は、レンズ系26を介して入射する被写体像を受光し、この被写体像に応じた画像信号を出力する。この撮像素子2は、受光面を有し、この受光面にレンズ系26を介して集光された被写体からの光束が結像される。この撮像素子2の受光面は、複数の画素を2次元状に配置して成る。この撮像素子2の受光面の光入射側には、カラーフィルタが設けられている。この撮像素子2は、受光面に結像された光束に対応した被写体像をその光量に応じた電気信号に変換する。この撮像素子2は、例えばCCD方式又はCMOS方式等の種々の構成のものが知られている。カラーフィルタの色配列は、例えばベイヤ配列等の種々の配列が知られている。この撮像素子2は、その構成が特定の構成に限定されるものではなく、種々の構成の撮像素子を用いることが可能である。この撮像素子2は、露出時間を電子的に制御する電子シャッタ機能を有する。なお、カメラ本体10に機械式のシャッタを持たせれば、この機械式のシャッタを用いて撮像素子2の露出時間を制御することができる。この撮像素子2及びレンズ系26は、被写体を撮像して静止画又は動画データを取得する撮像部Pを構成する。
記録部7は、例えば、FlashROM、RAM、又は例えばメモリカードを有する。Flash ROMは、書き換え可能な不揮発性メモリで、例えばレンズ系26を動作制御するための制御パラメータ及び制御プログラムや、撮像、再生、操作、表示などのカメラ動作全般を司るプログラムが予め格納されている。このFlash ROMには、ユーザ設定内容も記憶されている。このFlash ROMには、静止画データや動画データが記憶され、当該Flash ROMから静止画データ又は動画データを読み出して再生表示が背面モニタ8に行われるようにしてもよい。
このFlashROMには、被写体の背景をぼかして被写体を強調するために画像合成処理を行う画像合成プログラムが記憶されている。この画像合成プログラムは、コンピュータから成る信号処理制御部1に、タッチパネル9に対するタッチ位置に対応するタッチ範囲における被写体に対する距離とフォーカスとに関する情報に基づいて絞り部26cを動作又はピント部26cのフォーカスレンズを駆動して被写体に対してフォーカスをずらしたボケ画像を取得するフォーカスずれ画像取得機能と、撮像部Pにより取得された被写体にフォーカスされた画像(第1の画像)とフォーカスずれ画像取得機能により取得されたボケ画像(第2の画像)とを合成する画像合成機能とを実現する。
フォーカスずれ画像取得機能は、ピント部26cのフォーカスレンズをウォブリング動作して被写体との距離を判定し、この距離に応じて絞り部26cを動作又はピント部26cのフォーカスレンズを駆動して被写体に対してフォーカスをずらしたボケ画像を取得することを実現とする。このような構成によって、撮影レンズの特性を活かしたぼかし効果を楽しめる。これによってレンズ本来の描写力を引き立てた表現が出来る。
なお、画像合成プログラムは、ぼかし効果を持たせた撮影結果部分を、ぼかしなしの撮影結果にはめ込むもので、境界部は平滑化処理などを適宜行うものであり、FlashROMに予め記録し、このFlashROMを本装置CAの製造工程中に本装置CAに組み込んでもよいし、本装置CAの製造後にFlashROMに記録してもよい。
フォーカスずれ画像取得機能は、ピント部26cのフォーカスレンズをウォブリング動作して被写体との距離を判定し、この距離に応じて絞り部26cを動作又はピント部26cのフォーカスレンズを駆動して被写体に対してフォーカスをずらしたボケ画像を取得することを実現とする。このような構成によって、撮影レンズの特性を活かしたぼかし効果を楽しめる。これによってレンズ本来の描写力を引き立てた表現が出来る。
なお、画像合成プログラムは、ぼかし効果を持たせた撮影結果部分を、ぼかしなしの撮影結果にはめ込むもので、境界部は平滑化処理などを適宜行うものであり、FlashROMに予め記録し、このFlashROMを本装置CAの製造工程中に本装置CAに組み込んでもよいし、本装置CAの製造後にFlashROMに記録してもよい。
記録部7のRAMは、揮発メモリであり、静止画データや動画データの一時的格納や、画像処理のワーク領域として用いられる。記録部7のメモリカードには、撮影後の静止画データ(JPEG等)や動画データが記録される。このメモリカードからは、静止画データ又は動画データが読み出されて再生表示が行われる。さらに、記録部7のRAMは、FlashROMなどから読み込んだデータを展開するために使用される。
アイセンサ3は、本装置CAの背面に設けられ、EVF4に対してユーザがファインダを覗いているか否かを判定する。
アイセンサ3は、本装置CAの背面に設けられ、EVF4に対してユーザがファインダを覗いているか否かを判定する。
操作部5は、ユーザによって手動操作される各種の操作部材を備え、マニュアルでレンズ系26に対するズーム操作や、被写体に対するピント調整、被写体の明るさを調整する絞り部26cの操作等を行うための操作部材、さらにレリーズボタン、動画釦、モードダイヤル、選択キー、電源釦等を備える。レリーズボタンは、1stレリーズスイッチと、2ndレリーズスイッチとを有する。1stレリーズスイッチは、ユーザがレリーズ釦を半押しするとオンする。1stレリーズスイッチがオンすることにより、信号処理制御部1は、AF処理等の撮影準備動作を行う。2ndレリーズスイッチは、ユーザがレリーズ釦を全押しするとオンする。2ndレリーズスイッチがオンすることにより、信号処理制御部1は、静止画撮影用の露光動作を行う。動画釦は、動画撮影の開始又は終了を指示するための操作部材である。モードダイヤルは、カメラ本体10の撮影設定を選択するための操作部材であって、例えば撮影モード、再生モード、ボケモード等を有する。選択キーは、例えばメニュー画面上での項目の選択や決定をするための操作部材である。電源釦は、カメラ本体10の電源をオン又はオフするための操作部材である。
背面モニタ8は、カメラ本体10の背面に設けられ、例えばLCDとそのLCD駆動部とを有する。この背面モニタ8は、ライブビュー用の画像及び記録部7に記録された静止画データや動画データを表示する。この背面モニタ8の表示画面上には、タッチパネル9が一体的に設けられている。
このタッチパネル9は、ユーザの指等の接触(タッチ)を検出し、このタッチ位置を示す座標を含む接触信号を出力する。信号処理制御部1は、タッチパネル9を駆動すると共に、タッチパネル9からの接触信号を入力し、この接触信号からユーザの背面モニタ8の表示画面上に対するタッチ範囲を検出する。
信号処理制御部1は、記録部7に記録されている制御パラメータ及びレンズ制御プログラムを実行することにより、レンズ系26におけるズームレンズやピント調整用レンズ、絞り部26c等を駆動する各駆動部24a、24b、24cを駆動制御するためのレンズ制御指示を各通信部12、22を通して交換レンズ部20のレンズ制御部21に送る。
信号処理制御部1は、静止画又は動画の撮像時に、撮像部Pの撮像素子2から出力される画像信号を入力し、この画像信号に対して各種画像処理を行い、静止画又は動画データを取得し、かつ当該静止画又は動画を撮像する際に、コントラストAF(オートフォーカス)処理やAE処理を行う。
コントラストAF処理は、撮像部Pの撮像により得られた画像データの高周波成分を抽出し、この抽出した高周波成分を積算することによりAF用の合焦評価値を取得し、この合焦評価値に従って画像データのコントラストを評価しながらレンズ系26のピント調整用レンズを合焦状態となる位置に調整する。
AE処理は、撮像部Pの撮像により得られた画像データを用いて被写体の輝度を算出し、この被写体の輝度に従って露光時の絞り部26cの開口量(絞り値)、撮像素子2の露出時間(電子シャッタスピード)又は機械式シャッタのシャッタスピードを算出する。
このタッチパネル9は、ユーザの指等の接触(タッチ)を検出し、このタッチ位置を示す座標を含む接触信号を出力する。信号処理制御部1は、タッチパネル9を駆動すると共に、タッチパネル9からの接触信号を入力し、この接触信号からユーザの背面モニタ8の表示画面上に対するタッチ範囲を検出する。
信号処理制御部1は、記録部7に記録されている制御パラメータ及びレンズ制御プログラムを実行することにより、レンズ系26におけるズームレンズやピント調整用レンズ、絞り部26c等を駆動する各駆動部24a、24b、24cを駆動制御するためのレンズ制御指示を各通信部12、22を通して交換レンズ部20のレンズ制御部21に送る。
信号処理制御部1は、静止画又は動画の撮像時に、撮像部Pの撮像素子2から出力される画像信号を入力し、この画像信号に対して各種画像処理を行い、静止画又は動画データを取得し、かつ当該静止画又は動画を撮像する際に、コントラストAF(オートフォーカス)処理やAE処理を行う。
コントラストAF処理は、撮像部Pの撮像により得られた画像データの高周波成分を抽出し、この抽出した高周波成分を積算することによりAF用の合焦評価値を取得し、この合焦評価値に従って画像データのコントラストを評価しながらレンズ系26のピント調整用レンズを合焦状態となる位置に調整する。
AE処理は、撮像部Pの撮像により得られた画像データを用いて被写体の輝度を算出し、この被写体の輝度に従って露光時の絞り部26cの開口量(絞り値)、撮像素子2の露出時間(電子シャッタスピード)又は機械式シャッタのシャッタスピードを算出する。
信号処理制御部1は、撮像部Pの撮像により得られた画像データに対する各種の画像処理、例えば色補正処理、ガンマ(γ)補正処理、圧縮処理、この圧縮されている画像データに対する伸張処理などを行う。又、信号処理制御部1は、スルー画像を背面モニタ8に表示している状態に、ユーザがタッチパネル9に対してタッチ操作すると、交換レンズ部20のレンズ制御部21に対してAF指令を発し、レンズ制御部21によって駆動部24bを駆動させてピント部26bのフォーカスレンズを光軸方向に移動させてAFを行う。
この信号処理制御部1は、被写体の背景をぼかして被写体を強調するためにフォーカスずれ画像取得部30と画像合成部40とを有する。
フォーカスずれ画像取得部30は、タッチパネル9に対するタッチ位置に対応するタッチ範囲、すなわちユーザが指等をタッチパネル9に接触して擦りながら移動したタッチ範囲における被写体に対する距離とフォーカスとに関する情報に基づいて絞り部26cを動作又はピント部26bのフォーカスレンズを駆動して被写体中の主要被写体に対してフォーカスをずらした第2の画像すなわちボケ画像を取得するもので、ボケモード設定部31と、タッチ範囲判定部32と、距離判定部33と、ずれ画像取得部34とを有する。
フォーカスずれ画像取得部30は、タッチパネル9に対するタッチ位置に対応するタッチ範囲、すなわちユーザが指等をタッチパネル9に接触して擦りながら移動したタッチ範囲における被写体に対する距離とフォーカスとに関する情報に基づいて絞り部26cを動作又はピント部26bのフォーカスレンズを駆動して被写体中の主要被写体に対してフォーカスをずらした第2の画像すなわちボケ画像を取得するもので、ボケモード設定部31と、タッチ範囲判定部32と、距離判定部33と、ずれ画像取得部34とを有する。
モード設定部31は、フォーカスをずらしたボケ画像を取得するためのボケモードに設定する。このモード設定部31は、操作部5のモードダイヤルの操作、又は図2に示すように背面モニタ8にボケモードボタン40を表示し、このボケモードボタン40へのタッチ操作により設定可能である。このボケモードボタン40は、例えば背面モニタ8に表示されるスルー画像上に重ねられ、例えば主要被写体として花F1に重ならないコーナ領域に表示される。
タッチ範囲判定部32は、タッチパネル9に対するタッチから図3に示すようなタッチ範囲Mを判定する。すなわち、ユーザが指等をタッチパネル9に対して擦りながら移動させると、タッチパネル9は、当該タッチにより指定されたタッチ範囲Mの各座標を含む接触信号を逐次出力する。タッチ範囲判定部32は、タッチパネル9からの接触信号を逐次入力し、当該接触信号の示す各タッチ位置からタッチ範囲Mを認識する。なお、タッチ範囲Mは、花F1等の主要被写体を強調するためにぼかしたい背景の領域になることが多い。
距離判定部33は、ボケモードが設定されている状態に、ピント部26bのフォーカスレンズをウォブリング動作して花F1等の主要被写体(基準被写体とも称する)との距離を判定する。距離判定部33は、フォーカスレンズをウォブリング動作することにより、花F1等の主要被写体の背景となるタッチ範囲M内の花F2に対してピントの合うフォーカスレンズの移動方向を判別し、この移動方向からタッチ範囲M内の花F2が花F1等の主要被写体よりも無限方向に存在するか又は至近方向に存在するかの距離の情報を判定する。
具体的に距離判定部33は、各通信部12、22を介して交換レンズ部20のレンズ制御部21に対してウォブリング動作の指令を発する。このレンズ制御部21は、ウォブリング動作の指令を受けて駆動部24bを駆動制御し、ピント部26bのフォーカスレンズをウォブリング動作させる。位置検出部25bは、ウォブリング動作しているフォーカスレンズの光軸方向における位置を検出する。このフォーカスレンズの位置は、レンズ制御部21よって各通信部12、22を介してカメラ本体10の信号処理制御部1に送られる。この信号処理制御部1の距離判定部33は、フォーカスレンズの位置から花F1等の主要被写体の背景となるタッチ範囲M内の花F2に対してピントの合うフォーカスレンズの移動方向を判別し、この移動方向からタッチ範囲M内の花F2が花F1等の主要被写体よりも無限方向に存在するか又は至近方向に存在するかの距離の情報を判定する。
具体的に距離判定部33は、各通信部12、22を介して交換レンズ部20のレンズ制御部21に対してウォブリング動作の指令を発する。このレンズ制御部21は、ウォブリング動作の指令を受けて駆動部24bを駆動制御し、ピント部26bのフォーカスレンズをウォブリング動作させる。位置検出部25bは、ウォブリング動作しているフォーカスレンズの光軸方向における位置を検出する。このフォーカスレンズの位置は、レンズ制御部21よって各通信部12、22を介してカメラ本体10の信号処理制御部1に送られる。この信号処理制御部1の距離判定部33は、フォーカスレンズの位置から花F1等の主要被写体の背景となるタッチ範囲M内の花F2に対してピントの合うフォーカスレンズの移動方向を判別し、この移動方向からタッチ範囲M内の花F2が花F1等の主要被写体よりも無限方向に存在するか又は至近方向に存在するかの距離の情報を判定する。
ずれ画像取得部34は、距離判定部33により判定された距離の情報に応じて絞り部26cを動作又はピント部26bのフォーカスレンズを駆動して花F1等の主要被写体に対してフォーカスをずらしたボケ画像を取得する。
画像合成部40は、図4に示すように撮像部Pにより取得された花F1にピントの合っている画像H1とボケ画像取得部30により取得されたボケ画像B2とを合成するもので、画像H1中におけるタッチ範囲Mに対応する領域にボケ画像B2を合成する。なお、画像H1とボケ画像B2とは、構図が略同一でそれぞれ花F1、F2を含むもので、このうち画像H1は、花F1にピントが合っており、ボケ画像B2は、背景となる花F2に対するボケの度合いが強調されている。これら画像H1とボケ画像B2との合成では、画像H1に対してボケ画像B2を複数枚分重ね合わせてもよい。
画像合成部40は、図4に示すように撮像部Pにより取得された花F1にピントの合っている画像H1とボケ画像取得部30により取得されたボケ画像B2とを合成するもので、画像H1中におけるタッチ範囲Mに対応する領域にボケ画像B2を合成する。なお、画像H1とボケ画像B2とは、構図が略同一でそれぞれ花F1、F2を含むもので、このうち画像H1は、花F1にピントが合っており、ボケ画像B2は、背景となる花F2に対するボケの度合いが強調されている。これら画像H1とボケ画像B2との合成では、画像H1に対してボケ画像B2を複数枚分重ね合わせてもよい。
次に、上記の如く構成された装置による被写体の背景をぼかして被写体を強調するために画像合成処理について図5に示す画像合成処理フローチャートに従って説明する。
信号処理制御部1は、ステップS101において、電源がオン(ON)になったか否かを判定し、電源がオンになったことを判定すると、ステップS102において、各通信部12、22を介して交換レンズ部20のレンズ制御部21との間でデータ通信を行い、交換レンズ部20を制御可能な状態にする。なお、電源がオンになっていなければ、信号処理制御部1は、ステップS126において、スタンバイ状態になる。
信号処理制御部1は、ステップS101において、電源がオン(ON)になったか否かを判定し、電源がオンになったことを判定すると、ステップS102において、各通信部12、22を介して交換レンズ部20のレンズ制御部21との間でデータ通信を行い、交換レンズ部20を制御可能な状態にする。なお、電源がオンになっていなければ、信号処理制御部1は、ステップS126において、スタンバイ状態になる。
信号処理制御部1は、ステップS103において、操作部5のモードダイヤルの設定状態から撮影モードに設定されているか否かを判定し、この判定の結果、撮影モードに設定されていれば、ステップS104において、例えば花F1等の主要被写体を含む被写体を撮像してそのスルー画像を背面モニタ8に表示する。すなわち、撮像素子2は、レンズ系26を介して入射する被写体像を受光し、この被写体像に応じた画像信号を出力する。信号処理制御部1は、撮像素子2から出力される画像信号を入力し、この画像信号に対して各種画像処理を行ってスルー画像を作成して背面モニタ8に表示する。
信号処理制御部1は、ステップS111において、図2に示すように背面モニタ8に表示されるボケモードボタン40へのタッチ操作、又は操作部5のモードダイヤルの設定状態からボケモードに設定されたか否かを判定する。
この判定の結果、ボケモードに設定されていなければ、信号処理制御部1は、ステップS112において、撮像素子2から出力される画像信号を順次入力し、これら画像信号に対して各種画像処理を行って画像を更新しながらスルー画像を背面モニタ8に表示する。
この判定の結果、ボケモードに設定されていなければ、信号処理制御部1は、ステップS112において、撮像素子2から出力される画像信号を順次入力し、これら画像信号に対して各種画像処理を行って画像を更新しながらスルー画像を背面モニタ8に表示する。
信号処理制御部1は、ステップS115において、ユーザによってレリーズボタンが半押し操作されて花F1等の主要被写体に対してフォーカス(ピント)合わせを行うか否かを判定し、レリーズボタンが半押し操作されると、ステップS116において、花F1等の主要被写体に対してフォーカスを行い、続いてステップS117において、レリーズボタンが全押し操作されて撮影を行うか否かを判定し、レリーズボタンが全押し操作されると、ステップS118において、静止画撮影用の露光動作等を行って花F1等の主要被写体を含む被写体の撮影を行う。この信号処理制御部1は、撮影によって取得した静止画データを例えば記録部7のメモリカードに記録する。
一方、ボケモードに設定されていると、信号処理制御部1は、ステップS111からステップS113に移り、ここで、ユーザが図3に示すように指等をタッチパネル9に対してタッチを行うと、タッチ範囲Mを認識し、その位置に表示されていた被写体をぼかすようにする。このタッチ範囲は、タッチポイントを中心に所定量の広がりを持たせたり、エリア判定してもよい。また、擦りながら移動(スライド移動)させると、タッチパネル9は、当該タッチにより指定されたタッチ範囲Mの各座標を含む接触信号を逐次出力する。タッチ範囲判定部32は、タッチパネル9からの接触信号を逐次入力し、当該接触信号の示す各タッチ位置からタッチ範囲Mを認識するようにしても良い。
距離判定部33は、ピント部26bのフォーカスレンズをウォブリング動作することにより、花F1等の主要被写体の背景となるタッチ範囲M内の花F2に対してピントの合うフォーカスレンズの移動方向を判別し、この移動方向からタッチ範囲M内の花F2が花F1等の主要被写体よりも無限方向に存在するか又は至近方向に存在するかの距離の情報を判定する。
ずれ画像取得部34は、距離判定部33により判定された距離の情報に応じて絞り部26cを動作又はピント部26bのフォーカスレンズを駆動して花F1等の主要被写体に対してフォーカスをずらしたボケ画像を取得する。
画像合成部40は、図4に示すように撮像部Pにより取得された花F1にピントの合っている画像H1とボケ画像取得部30により取得されたボケ画像B2とを合成するもので、ステップS114において、画像H1中におけるタッチ範囲Mに対応する領域にボケ画像B2を合成する。タッチパネルでは、画面内の領域を選べるので、タッチした点に対し、その回りの所定範囲や区分されたエリアをボケ画像B2に置き換えて行っても良い。また、スライド操作を判定してスライド領域に適当な幅を持たせて、その部分をB2に置き換えると、こするなどの操作で、ぼけを画像に付与していくことが出来る。この合成された静止画データは、信号処理制御部1によって例えば記録部7のメモリカードに記録される。
画像合成部40は、図4に示すように撮像部Pにより取得された花F1にピントの合っている画像H1とボケ画像取得部30により取得されたボケ画像B2とを合成するもので、ステップS114において、画像H1中におけるタッチ範囲Mに対応する領域にボケ画像B2を合成する。タッチパネルでは、画面内の領域を選べるので、タッチした点に対し、その回りの所定範囲や区分されたエリアをボケ画像B2に置き換えて行っても良い。また、スライド操作を判定してスライド領域に適当な幅を持たせて、その部分をB2に置き換えると、こするなどの操作で、ぼけを画像に付与していくことが出来る。この合成された静止画データは、信号処理制御部1によって例えば記録部7のメモリカードに記録される。
なお、撮影モードに設定されていなければ、信号処理制御部1は、ステップS103からステップS121に移り、操作部5のモードダイヤルの設定状態から再生モードに設定されているか否かを判定し、この判定の結果、再生モードに設定されていれば、ステップS123において、記録部7のFlash ROMに記録されている静止画データ又は動画データを読み出して背面モニタ8に再生表示する。
信号処理制御部1は、ステップS124において、再生表示する静止画データ又は動画データを変更するか否かを判定し、変更の指示があれば、ステップS125において、変更指示された静止画データ又は動画データを記録部7のFlash ROMから読み出して背面モニタ8に再生表示する。記録部7のFlash ROMに、上記花F1にフォーカスの合っている画像H1とボケ画像B2との合成画像が記録されていれば、信号処理制御部1は、当該合成画像を読み出して背面モニタ8に再生表示することができる。
信号処理制御部1は、ステップS124において、再生表示する静止画データ又は動画データを変更するか否かを判定し、変更の指示があれば、ステップS125において、変更指示された静止画データ又は動画データを記録部7のFlash ROMから読み出して背面モニタ8に再生表示する。記録部7のFlash ROMに、上記花F1にフォーカスの合っている画像H1とボケ画像B2との合成画像が記録されていれば、信号処理制御部1は、当該合成画像を読み出して背面モニタ8に再生表示することができる。
このように上記第1の実施の形態によれば、タッチパネル9に対するタッチ位置に対応するタッチ範囲Mにおける被写体に対する距離とフォーカスとに関する情報に基づいてピント部26bのフォーカスレンズを駆動してフォーカスをずらしたボケ画像を取得し、花F1等の主要被写体にフォーカスの合っている画像H1とボケ画像B2とを合成するので、花F1等の主要被写体の背景に対してフォーカスの合っていない状態で撮影することによって花F1等の主要被写体の背景をぼかして花F1等の主要被写体を強調できる画像をレンズ本来の持ち味を活かしながら得ることが出来る。ボケ画像B2は、タッチパネル9に対するタッチで指定できるので、花F1等の主要被写体を最も強調できる背景の領域に設定できる。1回のタッチで所定量ぼかし、その上からタッチするごとに、ボケが増加していくような方法をとれば、最初は、絞りでぼかし、さらにタッチされれば、ピントシフトでぼかすような方法で、ユーザーの意図を自由に反映させることが可能となる。もちろん、このような考え方で、ぼかす以外に、ピントや絞りで、ぼけていたものをくっきりさせて行く効果を持つカメラへの応用も可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
図6は撮像装置の機能ブロック図を示す。FlashROMには、画像合成プログラムが記憶されており、この画像合成プログラムのフォーカスずれ画像取得機能は、第2の画像として光学系の持ち味を活かしながら、被写体を強調した強調画像を取得することを実現とする。
このフォーカスずれ画像取得機能は、ピント部26bのフォーカスレンズをウォブリング動作して被写体との距離に関するフォーカス状態を含む分布を示す距離分布情報を作成し、タッチ範囲Mに対応する距離分布情報に基づいて絞り部26cを動作又はピント部26bのフォーカスレンズを駆動して被写体に対してフォーカスをずらしたボケ画像B2を取得することを実現とする。このような分布を予め持つことによって、どの領域が指定されたら、どのような制御が適切かが判断でき、迅速な制御を行うことが出来る。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
図6は撮像装置の機能ブロック図を示す。FlashROMには、画像合成プログラムが記憶されており、この画像合成プログラムのフォーカスずれ画像取得機能は、第2の画像として光学系の持ち味を活かしながら、被写体を強調した強調画像を取得することを実現とする。
このフォーカスずれ画像取得機能は、ピント部26bのフォーカスレンズをウォブリング動作して被写体との距離に関するフォーカス状態を含む分布を示す距離分布情報を作成し、タッチ範囲Mに対応する距離分布情報に基づいて絞り部26cを動作又はピント部26bのフォーカスレンズを駆動して被写体に対してフォーカスをずらしたボケ画像B2を取得することを実現とする。このような分布を予め持つことによって、どの領域が指定されたら、どのような制御が適切かが判断でき、迅速な制御を行うことが出来る。
フォーカスずれ画像取得部30は、ピント部26bのフォーカスレンズをウォブリング動作して花F1等の主要被写体を含む被写体との距離に関するフォーカス状態を含む分布を示す距離分布情報を作成し、タッチ範囲Mに対応する距離分布情報に基づいて絞り部26cを動作又はピント部26bのフォーカスレンズを駆動してタッチ範囲Mに対してフォーカスをずらしたボケ画像B2を取得するもので、ボケモード設定部31と、タッチ範囲判定部32と、距離分布取得部50と、ずれ画像取得部34とを有する。
ボケモード設定部31は、タッチ範囲Mにおいてボケ画像B2を取得するボケモード、又はタッチ範囲Mにおいて強調画像を取得する強調モードのいずれかに設定されているのかを判定する。強調画像は、被写体の像をぼかすボケ画像B2とは異なり、被写体に対してフォーカスを合わせるものとなり、被写体の像を明瞭にした画像となる。
このモードの判定は、上記同様に図2に示すように背面モニタ8に表示されるボケモードボタン40上のタッチパネル9へのタッチ操作によってタッチボケモードの設定を判定し、又は操作部5のモードダイヤルの設定状態からタッチボケモード又はタッチ強調モード(以下、ボケモード又は強調モードと省略する)に設定されたか否かを判定する。又、背面モニタ8にスルー画像が表示されている状態に、背面モニタ8上のタッチパネル9に対して例えば2回連続してタッチしたときにボケモードの設定を判定し、例えば3回連続してタッチしたときに強調モードの設定を判定するようにしてもよい。
このモードの判定は、上記同様に図2に示すように背面モニタ8に表示されるボケモードボタン40上のタッチパネル9へのタッチ操作によってタッチボケモードの設定を判定し、又は操作部5のモードダイヤルの設定状態からタッチボケモード又はタッチ強調モード(以下、ボケモード又は強調モードと省略する)に設定されたか否かを判定する。又、背面モニタ8にスルー画像が表示されている状態に、背面モニタ8上のタッチパネル9に対して例えば2回連続してタッチしたときにボケモードの設定を判定し、例えば3回連続してタッチしたときに強調モードの設定を判定するようにしてもよい。
ボケモード又は強調モードの設定は、背面モニタ8にスルー画像が表示されている状態に、背面モニタ8上のタッチパネル9に対して例えば1回タッチしたときに撮像動作を行う場合と動作区別するために、タッチパネル9に対して例えば2回又は3回連続してタッチしてボケモード又は強調モードの設定を行っており、他の方式を用いてもよい。
ところで、撮像装置では、タッチパネル9に対してタッチしたときにAFを行うように設定されているが、本装置でもタッチパネル9に対してタッチしたときにAF動作を行うように設定してもよい。この場合、ボケモード設定部31によってボケモード又は強調モードが設定されていると、タッチパネル9に対するタッチによりAFを行わないように設定される。
距離分布取得部50は、距離分布情報として、撮像部Pの撮影により取得された画像を複数のエリア、例えば図7に示すように各エリアA〜Iに分割し、これらエリアA〜I毎にそれぞれ花F1等の主要被写体に対する合焦状態と、コントランスの有無の情報と、絞り部26cを変化したときのコントランスの有無の情報と、被写体に対するフォーカスの遠近の情報とを含む図8に示すようなコントラストマップCMを作成する。なお、画像の各エリアA〜Iは、画像を例えば9つに等分しているが、これに限らず、他の分割の仕方により分割してもよい。
コントラストマップCMは、距離分布取得部50によって、ピント部26bのフォーカスレンズをウォブリング動作してコントラストを取得し、かつ絞り部26cを絞り動作してコントラストを取得することにより作成する。このコントラストマップCMは、例えば記録部7のRAMに記録される。
このコントラストマップCMは、図8に示すように、エリアA〜I毎にフォーカスしているか否かの合焦情報FDと、コントラストの情報CDと、絞り部26cの絞り動作及びフォーカスの遠近に関する絞り・フォーカス情報TDとを有する。
具体的に合焦情報FDは、エリアA〜I毎に、フォーカスしていれば符号「○」を記載し、フォーカスしていなければ符号「×」を記載する。コントラストの情報CDは、エリアA〜I毎に、ピント部26bのフォーカスレンズ又は絞り部26cの絞りを変えたときに、コントラストがあれば符号「○」を記載し、コントラストがなければ符号「×」を記載する。絞り・フォーカス情報TDは、絞りに対する情報と、フォーカスに対する情報とを有する。絞りに対する情報は、絞り部26cの絞りを変えたときにコントラストがあれば符号「○」を記載し、コントラストがなければ符号「×」を記載する。フォーカスに対する情報は、ピント部26bのフォーカスレンズを無限方向(遠)又は至近方向(近)に駆動したときにコントラストがあれば符号「○」を記載し、コントラストがなければ符号「×」を記載する。
具体的に合焦情報FDは、エリアA〜I毎に、フォーカスしていれば符号「○」を記載し、フォーカスしていなければ符号「×」を記載する。コントラストの情報CDは、エリアA〜I毎に、ピント部26bのフォーカスレンズ又は絞り部26cの絞りを変えたときに、コントラストがあれば符号「○」を記載し、コントラストがなければ符号「×」を記載する。絞り・フォーカス情報TDは、絞りに対する情報と、フォーカスに対する情報とを有する。絞りに対する情報は、絞り部26cの絞りを変えたときにコントラストがあれば符号「○」を記載し、コントラストがなければ符号「×」を記載する。フォーカスに対する情報は、ピント部26bのフォーカスレンズを無限方向(遠)又は至近方向(近)に駆動したときにコントラストがあれば符号「○」を記載し、コントラストがなければ符号「×」を記載する。
ずれ画像取得部51は、タッチパネル8に対するタッチ位置に対応するタッチ範囲MとコントラストマップCMとを比較し、当該比較結果に基づいて絞り部26cを動作又はピント部26bのフォーカスレンズを駆動してタッチ範囲Mに対してフォーカスをずらしたボケ画像B2又は強調画像を取得する。
より具体的に、ずれ画像取得部51は、タッチ範囲MとコントラストマップCMとの比較結果、コントラストマップCMから絞り部26cの動作によるコントラストの変化があれば、絞り部26cを開放側又は絞り側に動作してタッチ範囲Mにおけるボケ画像B2又は強調画像を取得する。
より具体的に、ずれ画像取得部51は、タッチ範囲MとコントラストマップCMとの比較結果、コントラストマップCMから絞り部26cの動作によるコントラストの変化があれば、絞り部26cを開放側又は絞り側に動作してタッチ範囲Mにおけるボケ画像B2又は強調画像を取得する。
ずれ画像取得部51は、タッチ範囲MとコントラストマップCMとの比較結果、コントラストマップCMから絞り部26cの動作によるコントラストの変化がなければ、コントラストマップCMにおけるタッチ範囲M内の被写体に対するフォーカスの遠近の情報、例えば花F1等の主要被写体に対してその背景のタッチ範囲M内の花F2等に対する遠近の情報に従ってピント部26bのフォーカスレンズを至近方向又は無限方向に駆動してボケ画像B2を取得する。
ずれ画像取得部51は、タッチ範囲M内の被写体が花F1等の主要被写体よりも遠方であれば、ピント部26bのフォーカスレンズを至近方向に駆動し、タッチ範囲M内の被写体が花F1等の主要被写体よりも近方であれば、ピント部26bのフォーカスレンズを無限方向に駆動してボケ画像B2を取得する。
ずれ画像取得部51は、タッチ範囲M内の被写体が花F1等の主要被写体よりも遠方であれば、ピント部26bのフォーカスレンズを至近方向に駆動し、タッチ範囲M内の被写体が花F1等の主要被写体よりも近方であれば、ピント部26bのフォーカスレンズを無限方向に駆動してボケ画像B2を取得する。
ずれ画像取得部51は、タッチ範囲MとコントラストマップCMとの比較結果、コントラストマップCMから絞り部26cの動作によるコントラストの変化がなければ、コントラストマップCMにおける被写体に対するフォーカスの遠近の情報、例えば花F1等の主要被写体に対してその背景のタッチ範囲M内の花F2等に対する遠近の情報に従ってピント部26bのフォーカスレンズを無限方向又は至近方向に駆動して強調画像を取得する。
ずれ画像取得部51は、タッチ範囲M内の被写体が花F1等の主要被写体よりも遠方であれば、ピント部26bのフォーカスレンズを無限方向に駆動し、タッチ範囲M内の被写体が花F1等の主要被写体よりも近方であれば、ピント部26bのフォーカスレンズを至近方向に駆動して強調画像を取得する。
ずれ画像取得部51は、タッチ範囲M内の被写体が花F1等の主要被写体よりも遠方であれば、ピント部26bのフォーカスレンズを無限方向に駆動し、タッチ範囲M内の被写体が花F1等の主要被写体よりも近方であれば、ピント部26bのフォーカスレンズを至近方向に駆動して強調画像を取得する。
次に、上記の如く構成された装置による被写体の背景をぼかして被写体を強調するために画像合成処理について図9に示す画像合成処理フローチャートに従って説明する。
信号処理制御部1は、電源がオンになったことを判定すると、この信号処理制御部1のボケモード設定部31は、ステップS201において、図2に示すように背面モニタ8に表示されるボケモードボタン40に対するタッチ操作からタッチボケモードに設定されているか否か、又は操作部5のモードダイヤルの設定状態からボケモード又は強調モードに設定されたか否かを判定する。
信号処理制御部1は、電源がオンになったことを判定すると、この信号処理制御部1のボケモード設定部31は、ステップS201において、図2に示すように背面モニタ8に表示されるボケモードボタン40に対するタッチ操作からタッチボケモードに設定されているか否か、又は操作部5のモードダイヤルの設定状態からボケモード又は強調モードに設定されたか否かを判定する。
この判定の結果、ボケモード又は強調モードのいずれかが設定されていると判定すると、信号処理制御部1は、ステップS202において、撮像素子2から出力される画像信号を逐次入力し、この画像信号に対して各種画像処理を行ってスルー画像を作成して背面モニタ8に表示する。
ボケモード又は強調モードが設定されていると、信号処理制御部1は、タッチパネル9に対するタッチによりAFを行わないように設定される。
ボケモード又は強調モードが設定されていると、信号処理制御部1は、タッチパネル9に対するタッチによりAFを行わないように設定される。
スルー画像が背面モニタ8に表示されている状態に、ユーザが背面モニタ8の表示画面上のタッチパネル9に対してタッチ操作すると、このタッチパネル9は、このタッチ位置を示す座標を含む接触信号を出力する。信号処理制御部1は、ステップS203において、タッチパネル9からの接触信号を入力すると、ユーザが背面モニタ8の表示画面上の中央部に存在する主要被写体、例えば図3に示す花F1等の主要被写体に対してAFを行う。ここで、信号処理制御部1は、ステップS204において、タッチパネル9に対するタッチ位置に対応する背面モニタ8の表示画面上の主要被写体、例えばタッチパネル9の中央部にタッチすると、背面モニタ8の表示画面上の中央部に存在する主要被写体、ここでは花F1に対してAFを行うようにすればよい。
主要被写体が花F1であると決定されて当該花F1に対してAFが行われると、距離分布取得部50は、ステップS205において、図8に示すようなコントラストマップCMにおけるフォーカスレンズを変化したときのコントラストを取得するために、各通信部12、22を介して交換レンズ部20のレンズ制御部21に対してウォブリング動作の指令を発する。レンズ制御部21は、ステップS206において、ウォブリング動作の指令を受けて駆動部24bを駆動制御し、ピント部26bのフォーカスレンズをウォブリング動作させる。このとき位置検出部25bは、ピント部26bのフォーカスレンズの光軸方向における位置を検出する。信号処理制御部1は、ステップS207において、各通信部12、22を介して交換レンズ部20のレンズ制御部21との間でウォブリング動作の指令とフォーカスレンズの光軸方向の位置とを互いに通信してウォブリング動作を進める。
距離分布取得部50は、ウォブリング動作中に撮像部Pの撮影により取得された画像を入力し、当該画像を複数のエリア、例えば図7に示すように各エリアA〜Iに分割し、これらエリアA〜I毎に、コントラストマップCMの一部を構成する情報、すなわち図8に示すように、エリアA〜I毎にフォーカスしているか否かの合焦情報FDと、コントラストの情報CDと、フォーカスの遠近に関するフォーカス情報TDとを作成する。
これらコントラストマップCMの情報が作成されると、距離分布取得部50は、ステップS209において、図8に示すようなコントラストマップCMにおける絞り部26cの開口度を変化したときのコントラストを取得するために、各通信部12、22を介して交換レンズ部20のレンズ制御部21に対して絞り動作の指令を発する。レンズ制御部21は、ステップS209において、絞り動作の指令を受けて駆動部24cを駆動制御し、絞り部26cの大きさを変化させる。このとき位置検出部25cは、絞り部26cの位置すなわち絞りの大きさを検出する。信号処理制御部1は、ステップS210において、各通信部12、22を介して交換レンズ部20のレンズ制御部21との間で絞り動作の指令と絞り部26cの絞りの大きさとを互いに通信して絞り動作を進める。
距離分布取得部50は、ステップS211において、絞り動作中に撮像部Pの撮影により取得された画像を入力し、上記図7に示すように各エリアA〜I毎に、コントラストマップCMの一部を構成する情報、すなわち図8に示すように、絞り部26cの絞り動作に関する絞り情報TDを作成する。
この絞り情報TDが作成されると、距離分布取得部50は、ステップS212において、
ウォブリング動作により作成したエリアA〜I毎に、被写体に対してフォーカスしているか否かの合焦情報FDと、コントラストの情報CDと、フォーカスの遠近に関するフォーカス情報TDと、絞り動作により作成した絞り情報TDとにより図8に示すコントラストマップCMを作成する。このコントラストマップCMは、例えば記録部7のRAMに記録される。
この絞り情報TDが作成されると、距離分布取得部50は、ステップS212において、
ウォブリング動作により作成したエリアA〜I毎に、被写体に対してフォーカスしているか否かの合焦情報FDと、コントラストの情報CDと、フォーカスの遠近に関するフォーカス情報TDと、絞り動作により作成した絞り情報TDとにより図8に示すコントラストマップCMを作成する。このコントラストマップCMは、例えば記録部7のRAMに記録される。
ボケモード設定部31は、ステップS213において、ボケモード又は強調モードのいずれかに設定されているかを判定する。この判定の結果、ボケモードに設定されていれば、ずれ画像取得部51は、ステップS215において、タッチぼかし処理、すなわち図3に示すようにタッチパネル8に対するタッチ位置に対応するタッチ範囲MとコントラストマップCMとを比較し、当該比較結果に基づいて絞り部26cを動作又はピント部26bのフォーカスレンズを駆動してタッチ範囲Mに対してフォーカスをずらした、撮影レンズのボケ味を生かしたボケ画像B2を取得する。
信号処理制御部1は、ステップS217において、例えば花F1の主要被写体の撮影を行うか否かを判定し、この判定の結果、レリーズボタンが半押し操作され、さらに全押し操作されると、ステップS219において、静止画撮影用の露光動作等を行って花F1等の主要被写体を含む被写体の撮影を行う。この信号処理制御部1は、撮影によって取得した静止画データを例えば記録部7のメモリカードに記録する。
花F1等の主要被写体を含む被写体の撮影を行わなければ、信号処理制御部1は、ステップS218において、AFを行う主要被写体の変更、例えば花F1から花F2に変更が有るか否かを判定する。この判定の結果、主要被写体の変更が有れば、信号処理制御部1は、ステップS202に戻り、変更がなければ、ステップS206に戻る。
花F1等の主要被写体を含む被写体の撮影を行わなければ、信号処理制御部1は、ステップS218において、AFを行う主要被写体の変更、例えば花F1から花F2に変更が有るか否かを判定する。この判定の結果、主要被写体の変更が有れば、信号処理制御部1は、ステップS202に戻り、変更がなければ、ステップS206に戻る。
一方、ボケモード設定部31は、ステップS213において、ボケモードで無いと判定すると、ステップS214において、強調モードに設定されているか否かを判定する。この判定の結果、強調モードであれば、ずれ画像取得部51は、ステップS216において、タッチパネル8に対するタッチ位置に対応するタッチ範囲MとコントラストマップCMとを比較し、当該比較結果に基づいて絞り部26cを動作又はピント部26bのフォーカスレンズを駆動してタッチ範囲Mに対してフォーカスをずらした強調画像を取得する。この後、信号処理制御部1は、ステップS217において、花F1等の主要被写体を含む被写体の撮影を行う。
次に、上記ステップS215におけるタッチぼかし処理について図10に示すぼかし処理フローチャートを参照して説明する。
タッチ範囲判定部32は、ステップS300において、図3に示すようにユーザが指等をタッチパネル9に対して擦りながら移動させたタッチ範囲Mを判定する。
ずれ画像取得部51は、ステップS301において、記録部7のRAMに記録されているコントラストマップCMを読み出し、このコントラストマップCMとタッチ範囲判定部32により判定されたタッチ範囲Mとを比較する。
タッチ範囲判定部32は、ステップS300において、図3に示すようにユーザが指等をタッチパネル9に対して擦りながら移動させたタッチ範囲Mを判定する。
ずれ画像取得部51は、ステップS301において、記録部7のRAMに記録されているコントラストマップCMを読み出し、このコントラストマップCMとタッチ範囲判定部32により判定されたタッチ範囲Mとを比較する。
ずれ画像取得部51は、ステップS302において、コントラストマップCMとタッチ範囲Mとの比較の結果、タッチ範囲Mに対応するコントラストマップCMのエリアA〜Iにおいてコントラストの変化が有るか否かを判定する。タッチ範囲Mに対応するコントラストマップCMのエリアA〜Iは、図3に示すタッチ範囲Mと図7に示すエリアA〜Iの位置とを対比すると、エリアCになる。図8に示すコントラストマップCMのエリアCには、コントラストの情報CDにコントラストの変化が有る符号「○」が記載されているので、ずれ画像取得部51は、エリアCにコントラストの変化が有ると判定する。
ずれ画像取得部51は、ステップS303において、コントラストマップCMとタッチ範囲Mとを比較し、エリアCに、絞り部26cの絞り動作によりコントラストの変化が有るか否かを判定する。コントラストマップCMのエリアCには、絞り・フォーカス情報TDにコントラストの変化が有る符号「○」が記載されているので、ずれ画像取得部51は、絞り部26cの絞り動作によりエリアCにコントラストの変化が有ると判定する。
ずれ画像取得部51は、ステップS304に移り、絞り部26cを開放側に動作させることを判断し、ステップS305において、絞り部26cを開放側に動作させる指令を各通信部12、22を介して交換レンズ部20のレンズ制御部21に送る。このレンズ制御部21は、駆動部24Cを駆動して絞り部26cを開放側に動作させる。
ずれ画像取得部51は、ステップS306において、絞り部26cを開放側に動作させた状態で、撮像素子2から出力される画像信号を入力し、この画像信号に対して各種画像処理を行ってタッチ範囲Mに対応する領域のボケ画像を取得し、ステップS307において、背面モニタ8に表示する画像を更新する。
ずれ画像取得部51は、ステップS306において、絞り部26cを開放側に動作させた状態で、撮像素子2から出力される画像信号を入力し、この画像信号に対して各種画像処理を行ってタッチ範囲Mに対応する領域のボケ画像を取得し、ステップS307において、背面モニタ8に表示する画像を更新する。
一方、ずれ画像取得部51は、ステップS303において、絞り部26cの絞り動作によりコントラストの変化が無い「×」と判定すると、ステップS308において、コントラストマップCMのエリアCにおける絞り・フォーカス情報TDにおいて、フォーカスレンズを無限方向(遠)に移動したときにコントラストの変化が有るか否かを判定する。
この判定の結果、絞り・フォーカス情報TDからコントラストの変化が有れば、ずれ画像取得部51は、ステップS309において、ピント部26bのフォーカスレンズを至近方向に移動させる指令を各通信部12、22を介して交換レンズ部20のレンズ制御部21に送る。このレンズ制御部21は、駆動部24bを駆動してピント部26bのフォーカスレンズを至近方向に移動させる。この後、ずれ画像取得部51は、ステップS306に移る。このように、どの領域にどの制御が効果的かが分かっていれば、その領域が選択された場合に、どの制御が効果的かわかるので、迷いがなく、最適の制御を迅速に行うことが出来る。例えば、ボケ画像を得ようとして、間違った制御で表示されると、ユーザーは何が起こったか分からなくなってしまう。また、何度もタッチしてボケ量を増やして行く場合も、こうした工夫がなければ迷いを生じて、自然かつ迅速なボケ制御が出来なくなる。
この判定の結果、絞り・フォーカス情報TDからコントラストの変化が有れば、ずれ画像取得部51は、ステップS309において、ピント部26bのフォーカスレンズを至近方向に移動させる指令を各通信部12、22を介して交換レンズ部20のレンズ制御部21に送る。このレンズ制御部21は、駆動部24bを駆動してピント部26bのフォーカスレンズを至近方向に移動させる。この後、ずれ画像取得部51は、ステップS306に移る。このように、どの領域にどの制御が効果的かが分かっていれば、その領域が選択された場合に、どの制御が効果的かわかるので、迷いがなく、最適の制御を迅速に行うことが出来る。例えば、ボケ画像を得ようとして、間違った制御で表示されると、ユーザーは何が起こったか分からなくなってしまう。また、何度もタッチしてボケ量を増やして行く場合も、こうした工夫がなければ迷いを生じて、自然かつ迅速なボケ制御が出来なくなる。
ずれ画像取得部51は、上記ステップS308での判定の結果、フォーカスレンズを無限方向(遠)に移動したときにコントラストの変化が無ければ、ステップS311において、フォーカスレンズを至近方向(近)に移動したときにコントラストの変化が有るか否かを判定する。
この判定の結果、絞り・フォーカス情報TDからフォーカスレンズを至近方向(近)に移動したときにコントラストの変化が有れば、ずれ画像取得部51は、ステップS312において、ピント部26bのフォーカスレンズを無限方向に移動させることを判断し、ステップS313において、ピント部26bのフォーカスレンズを無限方向に移動させる指令を各通信部12、22を介して交換レンズ部20のレンズ制御部21に送る。このレンズ制御部21は、駆動部24bを駆動してピント部26bのフォーカスレンズを無限方向に移動させる。この後、ずれ画像取得部51は、ステップS306に移る。
フォーカスレンズを至近方向(近)に移動したときにコントラストの変化が無ければ、ずれ画像取得部51は、ステップS314において、タッチ範囲Mに対応するエリアCの画像ではボケ画像を得るような効果を上げられないことを背面モニタ8に表示する。
この判定の結果、絞り・フォーカス情報TDからフォーカスレンズを至近方向(近)に移動したときにコントラストの変化が有れば、ずれ画像取得部51は、ステップS312において、ピント部26bのフォーカスレンズを無限方向に移動させることを判断し、ステップS313において、ピント部26bのフォーカスレンズを無限方向に移動させる指令を各通信部12、22を介して交換レンズ部20のレンズ制御部21に送る。このレンズ制御部21は、駆動部24bを駆動してピント部26bのフォーカスレンズを無限方向に移動させる。この後、ずれ画像取得部51は、ステップS306に移る。
フォーカスレンズを至近方向(近)に移動したときにコントラストの変化が無ければ、ずれ画像取得部51は、ステップS314において、タッチ範囲Mに対応するエリアCの画像ではボケ画像を得るような効果を上げられないことを背面モニタ8に表示する。
次に、上記ステップS216におけるタッチ強調処理について図11に示す強調処理フローチャートを参照して説明する。なお、図10と同一ステップには同一ステップの符号を付してそのステップの詳細な説明は省略する。
ずれ画像取得部51は、ステップS303において、コントラストマップCMとタッチ範囲Mとを比較し、エリアCに、絞り部26cの絞り動作によりコントラストの変化が有るか否かを判定し、絞り部26cの絞り動作によりエリアCにコントラストの変化が有ると判定すると、ステップS400において、絞り部26cを絞り込み側に動作させることを判断し、ステップS305において、絞り部26cを絞り込み側に動作させる指令を各通信部12、22を介して交換レンズ部20のレンズ制御部21に送る。このレンズ制御部21は、駆動部24Cを駆動して絞り部26cを絞り込み側に動作させる。
ずれ画像取得部51は、ステップS303において、コントラストマップCMとタッチ範囲Mとを比較し、エリアCに、絞り部26cの絞り動作によりコントラストの変化が有るか否かを判定し、絞り部26cの絞り動作によりエリアCにコントラストの変化が有ると判定すると、ステップS400において、絞り部26cを絞り込み側に動作させることを判断し、ステップS305において、絞り部26cを絞り込み側に動作させる指令を各通信部12、22を介して交換レンズ部20のレンズ制御部21に送る。このレンズ制御部21は、駆動部24Cを駆動して絞り部26cを絞り込み側に動作させる。
ずれ画像取得部51は、ステップS306において、絞り部26cを絞り込み側に動作させた状態で、撮像素子2から出力される画像信号を入力し、この画像信号に対して各種画像処理を行ってタッチ範囲Mに対応する領域の強調画像を取得し、ステップS307において、背面モニタ8に表示する画像を更新する。
一方、ずれ画像取得部51は、ステップS308において、コントラストマップCMのエリアCにおける絞り・フォーカス情報TDを読み出し、フォーカスレンズを無限方向(遠)に移動したときにコントラストの変化が有るか否かを判定し、この判定の結果、絞り・フォーカス情報TDからコントラストの変化が有れば、ずれ画像取得部51は、ステップS401において、ピント部26bのフォーカスレンズを無限方向に移動させる指令を各通信部12、22を介して交換レンズ部20のレンズ制御部21に送る。このレンズ制御部21は、駆動部24bを駆動してピント部26bのフォーカスレンズを無限方向に移動させる。この後、ずれ画像取得部51は、ステップS306に移り、タッチ範囲Mに対応する領域の強調画像を取得する。
又、ずれ画像取得部51は、ステップS311において、フォーカスレンズを至近方向(近)に移動したときにコントラストの変化が有るか否かを判定し、この判定の結果、絞り・フォーカス情報TDからフォーカスレンズを至近方向(近)に移動したときにコントラストの変化が有れば、ステップS402において、ピント部26bのフォーカスレンズを至近方向に移動させることを判断し、ステップS313において、ピント部26bのフォーカスレンズを至近方向に移動させる指令を各通信部12、22を介して交換レンズ部20のレンズ制御部21に送る。このレンズ制御部21は、駆動部24bを駆動してピント部26bのフォーカスレンズを至近方向に移動させる。この後、ずれ画像取得部51は、ステップS306に移り、タッチ範囲Mに対応する領域の強調画像を取得する。
このように上記第2の実施の形態によれば、タッチ範囲MとコントラストマップCMとの比較結果、コントラストマップCMから絞り部26cの動作によるコントラストの変化があれば、絞り部26cを開放側又は絞り側に動作してボケ画像又は強調画像を取得し、又、コントラストマップCMから絞り部26cの動作によるコントラストの変化がなければ、コントラストマップCMにおける被写体に対するフォーカスの遠近の情報に従ってフォーカスレンズを至近方向又は無限方向に駆動してボケ画像を取得し、さらにはコントラストマップCMにおける被写体に対するフォーカスの遠近の情報に従ってフォーカスレンズを無限方向又は至近方向に駆動して強調画像を取得するので、上記第1の実施の形態と同様に、花F1等の主要被写体を最も強調できるように、タッチ範囲Mに対応する背景の領域にボケ画像B2を合成することができ、さらに、ボケ画像B2に代わって強調画像を合成することができる。
なお、図12は本装置CAを使用してユーザが背面モニタ8の表示画面上のタッチパネル9にタッチしてタッチ範囲Mを指示する状況を示す。このようなタッチ範囲Mの指示の仕方であれば、ユーザは、背面モニタ8に表示される画像を見やすくして本装置CAとの間隔をある程度離した状態でタッチパネル9にタッチしてタッチ範囲Mを指示するものとなる。
図13は本装置CAを使用してEVF4をユーザが覗いた状態でタッチパネル9にタッチしてタッチ範囲Mを指示する状態を示す。このようなタッチ範囲Mの指示の仕方であれば、ユーザは、EVF4を覗くことにより本装置CAとの間隔が小さくなるものの、例えば親指でタッチパネル9にタッチしてタッチ範囲Mを指示するものとなる。
このような構成によって、さまざまな条件下で、迅速かつ自然に好みに応じた、光学系の特性を活かしたボケ量の調整が可能となり、ユーザのこだわりを反映した写真撮影が可能となる。
図13は本装置CAを使用してEVF4をユーザが覗いた状態でタッチパネル9にタッチしてタッチ範囲Mを指示する状態を示す。このようなタッチ範囲Mの指示の仕方であれば、ユーザは、EVF4を覗くことにより本装置CAとの間隔が小さくなるものの、例えば親指でタッチパネル9にタッチしてタッチ範囲Mを指示するものとなる。
このような構成によって、さまざまな条件下で、迅速かつ自然に好みに応じた、光学系の特性を活かしたボケ量の調整が可能となり、ユーザのこだわりを反映した写真撮影が可能となる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1:信号処理制御部、2:撮像素子、3:アイセンサ(接眼センサ)、4:接眼式の電子ビューファインダ(EVF)、5:操作部、6:マイクロフォン、7:記録部、8:背面モニタ、9:タッチパネル、10:カメラ本体、11:時計部、12:通信部、20:交換レンズ部、21:レンズ制御部、22:通信部、23:操作リング部、23a:スライド操作判定部、23b:回転操作判定部、24a,24b,24c:駆動部、25a,25b,25c:位置検出器、26:レンズ系、26a:ズーム部、26b:ピント部、26c:絞り部、27:記録部、30:フォーカスずれ画像取得部、31:ボケモード設定部、32:タッチ範囲判定部、33:距離判定部、34:ずれ画像取得部、40:画像合成部、50:距離分布取得部、CM:コントラストマップ。
Claims (33)
- 被写体からの光像を撮像して第1の画像を取得する撮像部と、
前記被写体からの光像を絞る絞りと、
前記被写体に対してフォーカスするためのフォーカスレンズと、
前記撮像部により取得された前記第1の画像を表示する表示部と、
前記表示部の表示画面上に設けられたタッチパネルと、
前記タッチパネルに対するタッチ位置に対応するタッチ範囲における前記被写体に対する距離とフォーカスとに関する情報に基づいて前記絞りを動作又は前記フォーカスレンズを駆動して前記被写体に対してフォーカスをずらした第2の画像を取得するフォーカスずれ画像取得部と、
前記撮像部により取得された前記被写体にフォーカスされた前記第1の画像と前記フォーカスずれ画像取得部により取得された前記第2の画像とを合成する画像合成部と、
を具備することを特徴とする撮像装置。 - 前記フォーカスずれ画像取得部は、前記第2の画像として前記被写体に対してフォーカスをずらしたボケ画像を取得することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
- 前記フォーカスずれ画像取得部は、前記第2の画像として前記被写体を強調した強調画像を取得することを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
- 前記フォーカスずれ画像取得部は、前記フォーカスレンズをウォブリング動作して前記被写体との距離を判定し、この距離に応じて前記絞りを動作又は前記フォーカスレンズを駆動して前記被写体に対してフォーカスをずらした前記第2の画像を取得することを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
- 前記フォーカスずれ画像取得部は、前記フォーカスをずらした前記第2の画像を取得するためのボケモードを設定するモード設定部と、
前記タッチパネルに対するタッチから前記タッチ範囲を判定するタッチ範囲判定部と、
前記ボケモードが設定されている状態に、前記フォーカスレンズをウォブリング動作して前記被写体との距離を判定する距離判定部と、
前記距離判定部により判定された前記距離に応じて前記絞りを動作又は前記フォーカスレンズを駆動して前記被写体に対してフォーカスをずらした前記第2の画像を取得するずれ画像取得部と、
を有することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 前記フォーカスずれ画像取得部は、前記フォーカスレンズをウォブリング動作して前記被写体との距離に関するフォーカス状態を含む分布を示す距離分布情報を作成し、前記タッチ範囲に対応する距離分布情報に基づいて前記絞りを動作又は前記フォーカスレンズを駆動して前記被写体に対してフォーカスをずらした前記第2の画像を取得することを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
- 前記フォーカスずれ画像取得部は、前記距離分布情報として、前記第1の画像のエリア毎に、それぞれ前記被写体に対する合焦状態と、コントランスの有無の情報と、前記絞り部を変化したときのコントランスの有無の情報と、前記被写体に対するフォーカスの遠近の情報とを含むコントラストマップを作成することを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
- 前記フォーカスずれ画像取得部は、前記タッチパネルに対するタッチ位置に対応する前記タッチ範囲と前記コントラストマップとを比較し、当該比較結果に基づいて前記絞り部を動作又は前記フォーカスレンズを駆動して前記被写体に対してフォーカスをずらした第2の画像を取得することを特徴とする請求項7記載の撮像装置。
- 前記フォーカスずれ画像取得部は、前記タッチ範囲と前記コントラストマップとの比較結果、前記コントラストマップから前記絞り部の動作によるコントラストの変化があれば、前記絞り部を開放側又は絞り側に動作して前記ボケ画像又は前記強調画像を取得することを特徴とする請求項8記載の撮像装置。
- 前記フォーカスずれ画像取得部は、前記タッチ範囲と前記コントラストマップとの比較結果、前記コントラストマップから前記絞り部の動作によるコントラストの変化がなければ、前記前記コントラストマップにおける前記被写体に対するフォーカスの遠近の情報に従って前記フォーカスレンズを至近方向又は無限方向に駆動して前記ボケ画像を取得することを特徴とする請求項8記載の撮像装置。
- 前記フォーカスずれ画像取得部は、前記被写体が遠方であれば、前記フォーカスレンズを至近方向に駆動し、前記被写体が近方であれば、前記フォーカスレンズを無限方向に駆動して前記ボケ画像を取得することを特徴とする請求項10記載の撮像装置。
- 前記フォーカスずれ画像取得部は、前記タッチ範囲と前記コントラストマップとの比較結果、前記コントラストマップから前記絞り部の動作によるコントラストの変化がなければ、前記前記コントラストマップにおける前記被写体に対するフォーカスの遠近の情報に従って前記フォーカスレンズを無限方向又は至近方向に駆動して前記強調画像を取得することを特徴とする請求項8記載の撮像装置。
- 前記フォーカスずれ画像取得部は、前記被写体が遠方であれば、前記フォーカスレンズを無限方向に駆動し、前記被写体が近方であれば、前記フォーカスレンズを至近方向に駆動して前記強調画像を取得することを特徴とする請求項12記載の撮像装置。
- 前記フォーカスずれ画像取得部は、前記フォーカスをずらした前記第2の画像を取得するためのボケモードを設定するモード設定部と、
前記タッチパネルに対するタッチから前記タッチ範囲を判定するタッチ範囲判定部と、
前記ボケモードが設定されている状態に、前記フォーカスレンズをウォブリング動作して前記被写体との距離に関するフォーカス状態を含む分布を示す距離分布情報を作成する距離分布情報作成部と、
前記タッチ範囲と前記距離分布情報とを比較し、当該比較結果に基づいて前記絞りを動作又は前記フォーカスレンズを駆動して前記被写体に対してフォーカスをずらした前記第2の画像を取得するずれ画像取得部と、
を有することを特徴とする請求項6記載の撮像装置。 - 前記画像合成部は、前記撮像部により取得された前記第1の画像中における前記タッチ範囲に対応する領域に前記ボケ画像を合成することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
- 被写体からの光像を撮像して第1の画像を取得する撮像部と、前記被写体からの光像を絞る絞りと、前記被写体に対してフォーカスするためのフォーカスレンズと、前記撮像部により取得された前記第1の画像を表示する表示部と、前記表示部の表示画面上に設けられたタッチパネルとを備え、コンピュータの処理によって画像を合成する画像合成方法において、
前記タッチパネルに対するタッチ位置に対応するタッチ範囲における前記被写体との距離とフォーカスとに関する情報に基づいて前記絞りを動作又は前記フォーカスレンズを駆動して前記被写体に対してフォーカスをずらした第2の画像を取得し、
前記撮像部により取得された前記被写体にフォーカスされた前記第1の画像と前記フォーカスをずらした前記第2の画像とを合成する、
ことを特徴とする画像合成方法。 - 前記フォーカスずれ画像の取得は、前記第2の画像として前記被写体に対してフォーカスをずらしたボケ画像を取得することを特徴とする請求項16記載の画像合成方法。
- 前記フォーカスずれ画像の取得は、前記第2の画像として前記被写体を強調した強調画像を取得することを特徴とする請求項17記載の画像合成方法。
- 前記フォーカスずれ画像の取得は、前記フォーカスレンズをウォブリング動作して前記被写体との距離を判定し、この距離に応じて前記絞りを動作又は前記フォーカスレンズを駆動して前記被写体に対してフォーカスをずらした前記第2の画像を取得することを特徴とする請求項18記載の画像合成方法。
- 前記フォーカスずれ画像の取得は、前記フォーカスレンズをウォブリング動作して前記被写体との距離に関するフォーカス状態を含む分布を示す距離分布情報を作成し、前記タッチ範囲に対応する距離分布情報に基づいて前記絞りを動作又は前記フォーカスレンズを駆動して前記被写体に対してフォーカスをずらした前記第2の画像を取得することを特徴とする請求項19記載の画像合成方法。
- 前記フォーカスずれ画像の取得は、前記距離分布情報として、前記第1の画像のエリア毎に、それぞれ前記被写体に対する合焦状態と、コントランスの有無の情報と、前記絞り部を変化したときのコントランスの有無の情報と、前記被写体に対するフォーカスの遠近の情報とを含むコントラストマップを作成することを特徴とする請求項20記載の画像合成方法。
- 前記フォーカスずれ画像の取得は、前記タッチパネルに対するタッチ位置に対応する前記タッチ範囲と前記コントラストマップとを比較し、当該比較結果に基づいて前記絞り部を動作又は前記フォーカスレンズを駆動して前記被写体に対してフォーカスをずらした第2の画像を取得することを特徴とする請求項21記載の画像合成方法。
- 前記フォーカスずれ画像の取得は、前記タッチ範囲と前記コントラストマップとの比較結果、前記コントラストマップから前記絞り部の動作によるコントラストの変化があれば、前記絞り部を開放側又は絞り側に動作して前記ボケ画像又は前記強調画像を取得することを特徴とする請求項22記載の画像合成方法。
- 前記フォーカスずれ画像の取得は、前記タッチ範囲と前記コントラストマップとの比較結果、前記コントラストマップから前記絞り部の動作によるコントラストの変化がなければ、前記前記コントラストマップにおける前記被写体に対するフォーカスの遠近の情報に従って前記フォーカスレンズを至近方向又は無限方向に駆動して前記ボケ画像を取得することを特徴とする請求項22記載の画像合成方法。
- 前記フォーカスずれ画像の取得は、前記被写体が遠方であれば、前記フォーカスレンズを至近方向に駆動し、前記被写体が近方であれば、前記フォーカスレンズを無限方向に駆動して前記ボケ画像を取得することを特徴とする請求項24記載の画像合成方法。
- 前記フォーカスずれ画像の取得は、前記タッチ範囲と前記コントラストマップとの比較結果、前記コントラストマップから前記絞り部の動作によるコントラストの変化がなければ、前記前記コントラストマップにおける前記被写体に対するフォーカスの遠近の情報に従って前記フォーカスレンズを無限方向又は至近方向に駆動して前記強調画像を取得することを特徴とする請求項22記載の画像合成方法。
- 前記フォーカスずれ画像の取得は、前記被写体が遠方であれば、前記フォーカスレンズを無限方向に駆動し、前記被写体が近方であれば、前記フォーカスレンズを至近方向に駆動して前記強調画像を取得することを特徴とする請求項26記載の画像合成方法。
- 前記画像の合成は、前記撮像部により取得された前記第1の画像中における前記タッチ範囲に対応する領域に前記ボケ画像を合成することを特徴とする請求項16記載の画像合成方法。
- 被写体からの光像を撮像して第1の画像を取得する撮像部と、前記被写体からの光像を絞る絞りと、前記被写体に対してフォーカスするためのフォーカスレンズと、前記撮像部により取得された前記第1の画像を表示する表示部と、前記表示部の表示画面上に設けられたタッチパネルとを備えた撮像装置のコンピュータに、
前記タッチパネルに対するタッチ位置に対応するタッチ範囲における前記被写体との距離とフォーカスとに関する情報に基づいて前記絞りを動作又は前記フォーカスレンズを駆動して前記被写体に対してフォーカスをずらした第2の画像を取得するフォーカスずれ画像取得機能と、
前記撮像部により取得された前記被写体にフォーカスされた前記第1の画像と前記フォーカスずれ画像取得機能により取得された前記第2の画像とを合成する画像合成機能と、
を実現する撮像装置の画像合成プログラム。 - 前記フォーカスずれ画像取得機能は、前記第2の画像として前記被写体に対してフォーカスをずらしたボケ画像を取得することを実現する請求項29記載の撮像装置の画像合成プログラム。
- 前記フォーカスずれ画像取得機能は、前記第2の画像として前記被写体を強調した強調画像を取得することを実現とする請求項30記載の撮像装置の画像合成プログラム。
- 前記フォーカスずれ画像取得機能は、前記フォーカスレンズをウォブリング動作して前記被写体との距離を判定し、この距離に応じて前記絞りを動作又は前記フォーカスレンズを駆動して前記被写体に対してフォーカスをずらした前記第2の画像を取得することを実現とする請求項31記載の撮像装置の画像合成プログラム。
- 前記フォーカスずれ画像取得機能は、前記フォーカスレンズをウォブリング動作して前記被写体との距離に関するフォーカス状態を含む分布を示す距離分布情報を作成し、前記タッチ範囲に対応する距離分布情報に基づいて前記絞りを動作又は前記フォーカスレンズを駆動して前記被写体に対してフォーカスをずらした前記第2の画像を取得することを実現とする請求項32記載の撮像装置の画像合成プログラム。
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JP2012168564A JP2014027605A (ja) | 2012-07-30 | 2012-07-30 | 撮像装置及びその画像合成方法、画像合成プログラム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021120188A1 (en) * | 2019-12-20 | 2021-06-24 | Qualcomm Incorporated | Image fusion |
-
2012
- 2012-07-30 JP JP2012168564A patent/JP2014027605A/ja active Pending
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WO2021120188A1 (en) * | 2019-12-20 | 2021-06-24 | Qualcomm Incorporated | Image fusion |
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