JP2007104248A - 電子カメラおよびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 ステレオグラム画像の撮影にかかる所要時間を短縮できる電子カメラおよびプログラムを提供する。
【解決手段】 電子カメラは、撮像部と、光量分布検出部と、像ズレ量検出部と、画像処理部とを有する。撮像部は撮影光学系による被写体像を光電変換して撮影画像データを生成する。光量分布検出部は、異なる光路を通った被写体からの光束による光量分布をそれぞれ検出する。像ズレ量検出部は光量分布に基づいて撮影画面内の複数箇所における像ズレ量を検出する。画像処理部は複数箇所の像ズレ量に基づいて、撮影画像データにおける被写体の位置関係を水平方向に変化させてステレオグラム画像データを生成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 電子カメラは、撮像部と、光量分布検出部と、像ズレ量検出部と、画像処理部とを有する。撮像部は撮影光学系による被写体像を光電変換して撮影画像データを生成する。光量分布検出部は、異なる光路を通った被写体からの光束による光量分布をそれぞれ検出する。像ズレ量検出部は光量分布に基づいて撮影画面内の複数箇所における像ズレ量を検出する。画像処理部は複数箇所の像ズレ量に基づいて、撮影画像データにおける被写体の位置関係を水平方向に変化させてステレオグラム画像データを生成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ステレオグラム画像を生成可能な電子カメラおよびプログラムに関する。
従来から、ステレオグラム画像(立体視画像)を撮影できる電子カメラについては数多くの提案がなされている。例えば、特許文献1には、レンズを光軸方向に移動させつつ被写界をスキャンして各領域毎に合焦するレンズ位置をそれぞれ割り出し、このレンズ位置に基づいて撮影画像を加工することでステレオグラム画像を得る電子カメラが開示されている。
特開平5−7373号公報
しかし、上記特許文献1の電子カメラでは、レンズを移動させつつ被写界をスキャンするため1回の撮影の所要時間が非常に長くなる。すなわち、上記特許文献1の電子カメラでは、動きのある被写体を撮影してステレオグラム画像を生成することが困難である。
また、静止した被写体の場合、通常の電子カメラを用いて左右異なる位置で2回撮影を行えばその被写体のステレオグラム画像を得ることができる。すなわち、時間をかければ通常の電子カメラでもステレオグラム画像を生成できるので、上記特許文献1の電子カメラは実用性が乏しい点が指摘されていた。
また、静止した被写体の場合、通常の電子カメラを用いて左右異なる位置で2回撮影を行えばその被写体のステレオグラム画像を得ることができる。すなわち、時間をかければ通常の電子カメラでもステレオグラム画像を生成できるので、上記特許文献1の電子カメラは実用性が乏しい点が指摘されていた。
本発明は上記従来技術の課題を解決するためのものであって、その目的は、ステレオグラム画像の撮影にかかる所要時間を短縮できる電子カメラおよびプログラムを提供することである。
第1の発明の電子カメラは、撮影光学系による被写体像を光電変換して撮影画像データを生成する撮像部と、異なる光路を通った被写体からの光束による光量分布をそれぞれ検出可能な光量分布検出部と、前記光量分布に基づいて、撮影画面内の複数箇所における像ズレ量を検出する像ズレ量検出部と、複数箇所の前記像ズレ量に基づいて、前記撮影画像データにおける被写体の位置関係を水平方向に変化させてステレオグラム画像データを生成する画像処理部と、を有することを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、少なくとも一方が前記ステレオグラム画像データの画像である右目用画像および左目用画像を、左右に並列表示可能な表示部をさらに有することを特徴とする。
第3の発明は、データ読込部および制御部を備えた画像処理装置のプログラムであって、撮影画像データと、撮影画面内の複数箇所における焦点検出状態を記録した像ズレ量データとを前記データ読込部に読み込ませるステップと、前記像ズレ量データに基づいて、前記撮影画像データにおける被写体の位置関係を水平方向に変化させてステレオグラム画像データを生成するステップと、を前記制御部に実行させることを特徴とする。
第3の発明は、データ読込部および制御部を備えた画像処理装置のプログラムであって、撮影画像データと、撮影画面内の複数箇所における焦点検出状態を記録した像ズレ量データとを前記データ読込部に読み込ませるステップと、前記像ズレ量データに基づいて、前記撮影画像データにおける被写体の位置関係を水平方向に変化させてステレオグラム画像データを生成するステップと、を前記制御部に実行させることを特徴とする。
第4の発明は、第3の発明において、前記画像処理装置は表示部および入力部をさらに備え、前記ステレオグラム画像データを前記表示部に表示するステップと、前記入力部からの入力に基づいて、前記ステレオグラム画像データにおける被写体の位置関係を水平方向に変化させて前記ステレオグラム画像データを補正するステップと、をさらに前記制御部に実行させることを特徴とする。
なお、上記発明に関する構成を画像処理装置、画像処理方法、プログラムを記録した記録媒体などに変換して表現したものも本発明の具体的態様として有効である。
本発明では、撮影画面内の複数箇所における像ズレ量に基づいてステレオグラム画像が生成され、1回の撮影の所要時間が大幅に短縮される。
(第1実施形態の説明)
図1は第1実施形態の電子カメラの構成を示すブロック図である。
電子カメラは、撮影レンズ11およびレンズ駆動部12と、瞳分割部13および液晶駆動回路14と、撮像素子15と、A/D変換部16と、バッファメモリ17と、画像処理部18と、焦点検出部19と、カードI/F20と、操作部材21および液晶モニタ22と、CPU23およびデータバス24とを有している。なお、バッファメモリ17、画像処理部18、カードI/F20、液晶モニタ22およびCPU23は、データバス24を介してそれぞれ接続されている。
図1は第1実施形態の電子カメラの構成を示すブロック図である。
電子カメラは、撮影レンズ11およびレンズ駆動部12と、瞳分割部13および液晶駆動回路14と、撮像素子15と、A/D変換部16と、バッファメモリ17と、画像処理部18と、焦点検出部19と、カードI/F20と、操作部材21および液晶モニタ22と、CPU23およびデータバス24とを有している。なお、バッファメモリ17、画像処理部18、カードI/F20、液晶モニタ22およびCPU23は、データバス24を介してそれぞれ接続されている。
撮影レンズ11は、ズームレンズ11aと合焦位置調節用のフォーカシングレンズ11bとを含む複数のレンズ群で構成されている。フォーカシングレンズ11bの位置はレンズ駆動部12によって光軸方向に駆動調整される。
瞳分割部13はズームレンズ11aおよびフォーカシングレンズ11bの間に配置されている。瞳分割部13は高分子分散型液晶を用いた円形の平板状光学素子であって、透明導電膜(不図示)の電圧印加による液晶の屈折率変化を利用して任意の領域を選択的に遮光する液晶シャッタとして機能する。なお、高分子分散型液晶を用いた瞳分割部13の構成は、例えば同出願人による特開平11−202190号公報などに詳述されており公知である。
瞳分割部13はズームレンズ11aおよびフォーカシングレンズ11bの間に配置されている。瞳分割部13は高分子分散型液晶を用いた円形の平板状光学素子であって、透明導電膜(不図示)の電圧印加による液晶の屈折率変化を利用して任意の領域を選択的に遮光する液晶シャッタとして機能する。なお、高分子分散型液晶を用いた瞳分割部13の構成は、例えば同出願人による特開平11−202190号公報などに詳述されており公知である。
具体的には、瞳分割部13は光軸を中心として左右方向の対称位置にそれぞれ同形状の開口部を形成できるように構成されている(図2参照)。このとき、瞳分割部13は光軸から偏心した位置に開口部を形成する一方で、開口部以外の領域を遮光して被写体からの光束を絞る役目を果たす。
液晶駆動回路14は、瞳分割部13の透明導電膜の印加電圧を制御して瞳分割部13の液晶の屈折率を変化させる。そして、液晶駆動回路14は、瞳分割部13の各領域ごとに透明導電膜の印加電圧を切り替えることで、瞳分割部13の開口部の位置と遮光領域とを切り替えることができる。
液晶駆動回路14は、瞳分割部13の透明導電膜の印加電圧を制御して瞳分割部13の液晶の屈折率を変化させる。そして、液晶駆動回路14は、瞳分割部13の各領域ごとに透明導電膜の印加電圧を切り替えることで、瞳分割部13の開口部の位置と遮光領域とを切り替えることができる。
撮像素子15は、撮影レンズ11および瞳分割部13を通過した光束を光電変換して被写体像のアナログ画像信号を生成する。また、撮像素子15は非レリーズ時にも所定間隔毎に被写体を露光してアナログ画像信号(スルー画像信号)を出力する。このスルー画像信号は、AF演算およびAE演算や、ファインダ画像の生成などに使用される。なお、上記の撮像素子15は、電荷順次転送方式(CCD等)またはXYアドレス方式(CMOS等)のいずれの構成であってもよい。
A/D変換部16は撮像素子15のアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。このA/D変換部16の出力は、焦点検出部19とバッファメモリ17とにそれぞれ接続されている。バッファメモリ17は、画像処理部18での画像処理の前工程および後工程でデータを一時的に保存する。また、後述の「ステレオグラム撮影モード」において、バッファメモリ17には各AFエリアのデフォーカス量が記録される。
画像処理部18は、デジタル画像信号に画像処理(欠陥画素補正、ガンマ補正、補間、色変換、エッジ強調など)を施して撮影画像データを生成する。また、後述の「ステレオグラム撮影モード」において、画像処理部18は撮影画像データに基づいてステレオグラム画像データを生成する。なお、画像処理部18は撮影画像データに対する圧縮伸長処理も実行する。
焦点検出部19は、上記のデジタル画像信号に基づいてデフォーカス量(フォーカシングレンズの合焦位置からのズレ方向およびズレ量)を検出する。具体的には、焦点検出部19は瞳分割部13のそれぞれ異なる開口部を通過して結像した2以上の画像の像ズレから位相差検出方式で各AFエリアのデフォーカス量を検出する。
ここで、第1実施形態でのAFエリアは、撮影画面の中央に位置する部分領域(AFエリア配置領域)内に複数配置されている(図3参照)。例えば、AFエリアは、上記のAFエリア配置領域内に格子状に配列されている。なお、第1実施形態において、撮影画面の左右端近傍では瞳分割部13の一方の開口部を通過すべき光束の一部が口径食でけられることがあるため、精度の高い焦点検出をおこなうことができない。そのため、第1実施形態のAFエリア配置領域は撮影画面の全域よりも水平方向長さが短くなる。
ここで、第1実施形態でのAFエリアは、撮影画面の中央に位置する部分領域(AFエリア配置領域)内に複数配置されている(図3参照)。例えば、AFエリアは、上記のAFエリア配置領域内に格子状に配列されている。なお、第1実施形態において、撮影画面の左右端近傍では瞳分割部13の一方の開口部を通過すべき光束の一部が口径食でけられることがあるため、精度の高い焦点検出をおこなうことができない。そのため、第1実施形態のAFエリア配置領域は撮影画面の全域よりも水平方向長さが短くなる。
カードI/F20には、記録媒体25を接続するためのコネクタが形成されている。記録媒体25は公知の半導体メモリなどで構成される。そして、カードI/F20は、記録媒体25に対する撮影画像データの書き込み/読み込みを制御する。
操作部材21は入力釦やレリーズ釦などを備えている。操作部材21の入力釦は、例えば、電子カメラの撮影モード(通常撮影モード、ステレオグラム撮影モード等)の切換入力や、AFエリアの手動入力などを受け付ける。
操作部材21は入力釦やレリーズ釦などを備えている。操作部材21の入力釦は、例えば、電子カメラの撮影モード(通常撮影モード、ステレオグラム撮影モード等)の切換入力や、AFエリアの手動入力などを受け付ける。
ここで、上記の「ステレオグラム撮影モード」は画像処理によってステレオグラム画像を生成するモードである。なお、ユーザーは、「ステレオグラム撮影モード」において、撮影時に撮影画像を加工する第1モードと、撮影後に画像処理を行うための第2モードとを選択することができる。
液晶モニタ22は主として電子カメラの背面部分に配置される。液晶モニタ22には、撮影画像データの再生画面や電子カメラの各種設定を変更するための設定画面などを表示できる。また、液晶モニタ22には、ステレオグラム撮影モードで生成された画像ファイルについて、撮影画像データの画像(左目用画像)とステレオグラム画像データの画像(右目用画像)とを左右に並列表示することもできる(図6参照)。
液晶モニタ22は主として電子カメラの背面部分に配置される。液晶モニタ22には、撮影画像データの再生画面や電子カメラの各種設定を変更するための設定画面などを表示できる。また、液晶モニタ22には、ステレオグラム撮影モードで生成された画像ファイルについて、撮影画像データの画像(左目用画像)とステレオグラム画像データの画像(右目用画像)とを左右に並列表示することもできる(図6参照)。
CPU23は、図示しないROMに格納されたシーケンスプログラムに従って電子カメラの各部動作を制御する。また、CPU23は、AE演算やホワイトバランスゲインの演算などを実行する。
以下、第1実施形態の電子カメラの「ステレオグラム撮影モード」での動作を、図4の流れ図を参照しつつ説明する。
以下、第1実施形態の電子カメラの「ステレオグラム撮影モード」での動作を、図4の流れ図を参照しつつ説明する。
ステップS101:ユーザーによってレリーズ釦の半押し操作が行われると、CPU23は以下のAF動作を実行する。
(1)まず、CPU23は液晶駆動回路14を駆動させて、瞳分割部13の左側開口部以外の領域を遮光する(図2(b)参照)。そして、CPU23は撮像素子15を駆動させて、瞳分割部13の左側開口部を通過した光束の画像(第1画像)の画像信号を生成する。この第1画像のデジタル画像信号は焦点検出部19に入力される。
(1)まず、CPU23は液晶駆動回路14を駆動させて、瞳分割部13の左側開口部以外の領域を遮光する(図2(b)参照)。そして、CPU23は撮像素子15を駆動させて、瞳分割部13の左側開口部を通過した光束の画像(第1画像)の画像信号を生成する。この第1画像のデジタル画像信号は焦点検出部19に入力される。
(2)次に、CPU23は液晶駆動回路14を駆動させて、瞳分割部13の右側開口部以外の領域を遮光して開口部の位置を切り替える(図2(c)参照)。そして、CPU23は撮像素子15を駆動させて、瞳分割部13の右側開口部を通過した光束の画像(第2画像)の画像信号を生成する。この第2画像のデジタル画像信号は焦点検出部19に入力される。
(3)焦点検出部19は、上記の第1画像および第2画像の横方向の像ズレから位相差検出方式で各AFエリアのデフォーカス量を演算する。そして、CPU23は各AFエリアのデフォーカス量をバッファメモリ17に一時的に記録する。なお、白トビや黒つぶれ、低コントラストなどでデフォーカス量の信頼性が低い場合には、CPU23はそのAFエリアについてはデフォーカス量の信頼性が低い旨の付記情報を記録する。
(4)CPU23は、所定のアルゴリズムまたはユーザーの設定で選択されたAFエリアのデフォーカス量に基づいて、フォーカシングレンズ11bを合焦位置まで駆動させる指示をレンズ駆動部12に対して行う。ここで、CPU23はフォーカシングレンズ11bを駆動させた後に上記(1)〜(3)の動作を再度繰り返し、より確実にレンズの合焦位置を検出するようにしてもよい。なお、この場合には、各AFエリアのデフォーカス量は最新の値が取得されるたびにそれぞれバッファメモリ17に上書きされる。
ステップS102:次に、ユーザーによってレリーズ釦の全押し操作(レリーズ)が行われると、CPU23は液晶駆動回路14を駆動させて瞳分割部13の全領域を透過状態に変更する。そして、CPU23は撮像素子15を駆動させて被写体像を撮影する。その後、画像処理部18はレリーズ時の画像信号に基づいて撮影画像データを生成する。この撮影画像データはバッファメモリ17に一時的に記録される。
ここで「ステレオグラム撮影モード」では、撮影画像データは左目用画像としても使用される。また、撮像素子15の部分読み出しまたは画像処理部18での画像の切り出しなどの手段により、CPU23は撮影画面のうちで中央部分の画像について撮影画像データを生成する(図3参照)。そのため、撮影画像データの画像はその大部分がAFエリア配置領域と重なりあう。
ステップS103:CPU23は、「ステレオグラム撮影モード」において第1モードが選択されているか否かを判定する。第1モードが選択されている場合(YES側)にはS104に移行する。一方、第2モードが選択されている場合(NO側)にはS110に移行する。
ステップS104:CPU23は画像処理部18にエッジ抽出処理を指示する。画像処理部18は、微分フィルタ(ラプラシアンフィルタなど)によって撮影画像データにエッジ抽出処理を施す。そして、CPU23は、抽出されたエッジ(画像の輪郭線)に基づいて撮影画像データの画像を複数の分割領域に分割する。
ステップS104:CPU23は画像処理部18にエッジ抽出処理を指示する。画像処理部18は、微分フィルタ(ラプラシアンフィルタなど)によって撮影画像データにエッジ抽出処理を施す。そして、CPU23は、抽出されたエッジ(画像の輪郭線)に基づいて撮影画像データの画像を複数の分割領域に分割する。
ステップS105:CPU23は、撮影画像データの各分割領域(S104)において、その分割領域内に含まれるAFエリアのデフォーカス量の平均値(分割領域の奥行き値)をそれぞれ演算する。
ここで、CPU23は、デフォーカス量の信頼性が低い付記情報のあるAFエリアは上記の演算対象から除外する。また、分割領域の輪郭を跨いでいるAFエリアは隣接する分割領域の情報を含む可能性がある。そのため、第1実施形態においてCPU23は分割領域の輪郭を含むAFエリアも上記の演算対象から除外する。
ここで、CPU23は、デフォーカス量の信頼性が低い付記情報のあるAFエリアは上記の演算対象から除外する。また、分割領域の輪郭を跨いでいるAFエリアは隣接する分割領域の情報を含む可能性がある。そのため、第1実施形態においてCPU23は分割領域の輪郭を含むAFエリアも上記の演算対象から除外する。
一方、分割領域内にAFエリアが含まれない場合(あるいは分割領域内に輪郭を含むAFエリアしかない場合)には、CPU23は以下の(1)から(3)のいずれかの手段によって、上記の分割領域の奥行き値を推定する。
(1)CPU23は、上記の分割領域の奥行き値を、隣接する分割領域の奥行き値の平均値に設定する。
(1)CPU23は、上記の分割領域の奥行き値を、隣接する分割領域の奥行き値の平均値に設定する。
(2)CPU23は、隣接する分割領域のなかで一番カメラから遠い奥行き値を選択し、上記の分割領域の奥行き値に設定する。
(3)CPU23は、上記の分割領域のコントラストの値を、隣接する分割領域との間で比較する。コントラストの値が相対的に高い場合には、CPU23は隣接する分割領域のなかで一番至近側の奥行き値を選択し、上記の分割領域の奥行き値に設定する。一方、コントラストの値が相対的に低い場合には、CPU23は隣接する分割領域のなかで一番カメラから遠い奥行き値を選択し、上記の分割領域の奥行き値に設定する。
(3)CPU23は、上記の分割領域のコントラストの値を、隣接する分割領域との間で比較する。コントラストの値が相対的に高い場合には、CPU23は隣接する分割領域のなかで一番至近側の奥行き値を選択し、上記の分割領域の奥行き値に設定する。一方、コントラストの値が相対的に低い場合には、CPU23は隣接する分割領域のなかで一番カメラから遠い奥行き値を選択し、上記の分割領域の奥行き値に設定する。
ステップS106:CPU23は、各分割領域の奥行き値(S105)に基づいて、被写体の位置関係を変更するときの基準点となる分割領域を決定する。
具体的には、CPU23は撮影画像の外縁に接する分割領域のなかで、一番至近側の奥行き値をもつ分割領域を基準点に決定する。ステレオグラム画像の鑑賞時には、基準点より至近側の被写体は人間の視覚特性により手前に浮かび上がって見えることとなる。そのため、上記のように基準点を決定すれば、画面枠で切断された被写体が手前に浮かび上がって見える不自然な画像となるのを防止することができる。
具体的には、CPU23は撮影画像の外縁に接する分割領域のなかで、一番至近側の奥行き値をもつ分割領域を基準点に決定する。ステレオグラム画像の鑑賞時には、基準点より至近側の被写体は人間の視覚特性により手前に浮かび上がって見えることとなる。そのため、上記のように基準点を決定すれば、画面枠で切断された被写体が手前に浮かび上がって見える不自然な画像となるのを防止することができる。
ステップS107:CPU23は、基準点となる分割領域(S106)と各分割領域との奥行き値の差をそれぞれ演算する。そして、CPU23は上記の奥行き値の差に基づいて各分割領域の水平方向移動量を演算する。ここで、右目用画像となるステレオグラム画像データを作成する場合を考えると、基準点より至近側の分割領域は左方向の移動量となり、基準点よりも奥行側の分割領域は右方向の移動量となる。そして、水平方向移動量の絶対値は基準点の奥行き値との差に基づいて所定の演算式で求められ、差が大きいほど大きな値となる。
ステップS108:CPU23の指示により、画像処理部18は撮影画像データを加工してステレオグラム画像データ(右目用画像)を生成する。このステレオグラム画像データはバッファメモリ17に一時的に記録される。
具体的には、図5に示すように、画像処理部18は水平方向移動量(S107)の分だけ撮影画像データの各分割領域をそれぞれ水平方向に移動させる。このとき、水平移動後に分割領域の画像が重複する部分については、画像処理部18は奥行側の分割領域の画像をカットし、至近側の分割領域の画像を優先する。
具体的には、図5に示すように、画像処理部18は水平方向移動量(S107)の分だけ撮影画像データの各分割領域をそれぞれ水平方向に移動させる。このとき、水平移動後に分割領域の画像が重複する部分については、画像処理部18は奥行側の分割領域の画像をカットし、至近側の分割領域の画像を優先する。
また、水平移動後に分割領域の画像がなくなる空白部分については、画像処理部18は、移動した分割領域よりも奥行き側に位置する分割領域の画像データに基づいて空白部分を補完する。例えば、画像処理部18は、空白部分と隣接する分割領域のうちで、移動した分割領域の次に至近側にある分割領域の画像で空白部分を補間する。あるいは、画像処理部18は、隣接する分割領域の画像を奥行き値に応じた比率でランダムに混ぜ合わせて空白部分の画像を補完してもよい。
ステップS109:CPU23は、撮影画像データ(S102)と、ステレオグラム画像データ(S108)と、上記の分割領域や水平方向移動量などに関する編集データとを対応付けして画像ファイルを生成する。そして、CPU23は、上記の画像ファイルを記録媒体25に記録して一連の処理を終了する。
その後、ユーザーは画像ファイルを読み出して、撮影画像データの左目用画像とステレオグラム画像データの右目用画像とを液晶モニタ22に左右に並列表示させる(図6参照)。そして、液晶モニタ22に表示された左目用画像および右目用画像を平行法または交差法で鑑賞することで、ユーザーは撮影画像を立体視で鑑賞できる。なお、上記の左目用画像および右目用画像の表示処理は、CPU23が所定のプログラムに基づいて実行する。
その後、ユーザーは画像ファイルを読み出して、撮影画像データの左目用画像とステレオグラム画像データの右目用画像とを液晶モニタ22に左右に並列表示させる(図6参照)。そして、液晶モニタ22に表示された左目用画像および右目用画像を平行法または交差法で鑑賞することで、ユーザーは撮影画像を立体視で鑑賞できる。なお、上記の左目用画像および右目用画像の表示処理は、CPU23が所定のプログラムに基づいて実行する。
ただし、図6では平行法に適した例のみを示してある。交差法の鑑賞に適した表示とするには左目用画像と右目用画像の位置を入れ替えて並べた表示をする。どちらの表示方法をとるかは、ユーザーが操作部材21などの操作でCPU23に指示できる。なお、画像ファイルの編集データは、パーソナルコンピュータ等で事後的にステレオグラム画像データを補正する場合に使用される。
ステップS110:この場合には、CPU23は、撮影画像データ(S102)と、各AFエリアのデフォーカス量のデータ(S101)とを対応付けした画像ファイルを生成する。そして、CPU23は、上記の画像ファイルを記録媒体25に記録して一連の処理を終了する。なお、この画像ファイルは、後述の第2実施形態のように、ユーザーがパーソナルコンピュータなどで事後的にステレオグラム画像を生成する場合に使用される。
以下、第1実施形態の効果を説明する。
第1実施形態では、瞳分割部13によるズレ像を利用した位相差検出で焦点検出を行なうとともに、デフォーカス量に基づく被写体の奥行き値によってステレオグラム画像データを生成する。そのため、第1実施形態では焦点検出に時間をかけることなくステレオグラム画像の撮影を行うことができる。しかも、第1実施形態では、左目用画像と右目用画像とを同時撮影するカメラと比べて装置構成を大幅に簡略化、小型化できる。
第1実施形態では、瞳分割部13によるズレ像を利用した位相差検出で焦点検出を行なうとともに、デフォーカス量に基づく被写体の奥行き値によってステレオグラム画像データを生成する。そのため、第1実施形態では焦点検出に時間をかけることなくステレオグラム画像の撮影を行うことができる。しかも、第1実施形態では、左目用画像と右目用画像とを同時撮影するカメラと比べて装置構成を大幅に簡略化、小型化できる。
(第2実施形態の説明)
図7は第2実施形態の画像処理装置のブロック図である。第2実施形態はパーソナルコンピュータ等に画像処理プログラムを実行させて画像処理装置を構成する例である。この第2実施形態の画像処理プログラムは、第1実施形態の電子カメラで生成された画像ファイルを読み込んで、ステレオグラム画像データを生成する。
図7は第2実施形態の画像処理装置のブロック図である。第2実施形態はパーソナルコンピュータ等に画像処理プログラムを実行させて画像処理装置を構成する例である。この第2実施形態の画像処理プログラムは、第1実施形態の電子カメラで生成された画像ファイルを読み込んで、ステレオグラム画像データを生成する。
画像処理装置は、制御部31と、メモリ32と、バスI/F33と、表示ドライバ部34と、ディスクドライブ部35と、各部を接続するシステムバス36とを有している。また、画像処理装置には、キーボードやポインティングデバイス等の入力部37と、モニタ38とが接続されている。
制御部31は画像処理装置の各部を演算制御し、後述の画像処理プログラムを実行する。メモリ32はプログラムおよびデータを記憶し、制御部31へのデータ送信や制御部31から返された処理結果を記憶する。バスI/F33は、画像処理装置に接続された周辺機器(例えば、電子カメラや記録媒体25など)とのデータ送受信をUSB(Universal Serial Bus)やIEEE1394などのシリアル通信規格に準拠して制御する。表示ドライバ部34はモニタ38に画像出力を行う。ディスクドライブ部35では、光ディスク、光磁気ディスクなどの記録媒体に対して画像ファイルのデータ読み出し/書き込みを実行する。
制御部31は画像処理装置の各部を演算制御し、後述の画像処理プログラムを実行する。メモリ32はプログラムおよびデータを記憶し、制御部31へのデータ送信や制御部31から返された処理結果を記憶する。バスI/F33は、画像処理装置に接続された周辺機器(例えば、電子カメラや記録媒体25など)とのデータ送受信をUSB(Universal Serial Bus)やIEEE1394などのシリアル通信規格に準拠して制御する。表示ドライバ部34はモニタ38に画像出力を行う。ディスクドライブ部35では、光ディスク、光磁気ディスクなどの記録媒体に対して画像ファイルのデータ読み出し/書き込みを実行する。
以下、第2実施形態の画像処理プログラムの動作を図8の流れ図を参照しつつ説明する。
ステップS201:制御部31は、バスI/F33またはディスクドライブ部35から画像ファイルを読み込む。
ステップS202:制御部31は処理対象がステレオグラム画像データを有しない画像ファイル(第1実施形態での第2モードの画像ファイル)か否かを判定する。ステレオグラム画像データを有しない場合(YES側)にはS203に移行する。一方、ステレオグラム画像データを有する場合(NO側)にはS208に移行する。
ステップS201:制御部31は、バスI/F33またはディスクドライブ部35から画像ファイルを読み込む。
ステップS202:制御部31は処理対象がステレオグラム画像データを有しない画像ファイル(第1実施形態での第2モードの画像ファイル)か否かを判定する。ステレオグラム画像データを有しない場合(YES側)にはS203に移行する。一方、ステレオグラム画像データを有する場合(NO側)にはS208に移行する。
ステップS203:制御部31は、画像ファイルの撮影画像データを読み出して、撮影画像データにエッジ抽出処理を施す。そして、制御部31は、抽出されたエッジ(画像の輪郭線)に基づいて撮影画像データの画像を複数の分割領域に分割する。
ステップS204:制御部31は、撮影画像データの各分割領域(S203)において、その分割領域内に含まれるAFエリアのデフォーカス量の平均値(分割領域の奥行き値)をそれぞれ演算する。なお、このステップは第1実施形態のS105に対応するので重複説明は省略する。
ステップS204:制御部31は、撮影画像データの各分割領域(S203)において、その分割領域内に含まれるAFエリアのデフォーカス量の平均値(分割領域の奥行き値)をそれぞれ演算する。なお、このステップは第1実施形態のS105に対応するので重複説明は省略する。
ステップS205:制御部31は、各分割領域の奥行き値(S204)に基づいて、被写体の位置関係を変更するときの基準点となる分割領域を決定する。なお、このステップは第1実施形態のS106に対応するので重複説明は省略する。
ステップS206:制御部31は、基準点となる分割領域(S205)と各分割領域との奥行き値の差をそれぞれ演算する。そして、制御部31は上記の奥行き値の差に基づいて各分割領域の水平方向移動量を演算する。なお、このステップは第1実施形態のS107に対応するので重複説明は省略する。
ステップS206:制御部31は、基準点となる分割領域(S205)と各分割領域との奥行き値の差をそれぞれ演算する。そして、制御部31は上記の奥行き値の差に基づいて各分割領域の水平方向移動量を演算する。なお、このステップは第1実施形態のS107に対応するので重複説明は省略する。
ステップS207:制御部31は、撮影画像データを加工してステレオグラム画像データ(右目用画像)を生成する。なお、このステップは第1実施形態のS108に対応するので重複説明は省略する。
ステップS208:制御部31は、ステレオグラム画像データの画像(右目用画像)をモニタ38に表示する。このとき、制御部31は撮影画像データの画像(左目用画像)をモニタ38に並列表示するようにしてもよい。これにより、ユーザーはステレオグラム画像を確認することができる。
ステップS208:制御部31は、ステレオグラム画像データの画像(右目用画像)をモニタ38に表示する。このとき、制御部31は撮影画像データの画像(左目用画像)をモニタ38に並列表示するようにしてもよい。これにより、ユーザーはステレオグラム画像を確認することができる。
ステップS209:制御部31は、ユーザーによる終了指示入力があるか否かを判定する。終了指示入力がある場合(YES側)には、制御部31は、撮影画像データと、ステレオグラム画像データと、上記の分割領域や水平方向移動量などに関する編集データとを対応付けした画像ファイルを記録し、一連の処理を終了する。一方、終了指示入力のない場合(NO側)にはS210に移行する。
ステップS210:制御部31は、ユーザーによるステレオグラム画像データの補正指示入力があるか否かを判定する。補正指示の入力がある場合(YES側)にはS211に移行する。一方、補正指示の入力がない場合(NO側)にはS208に戻る。
ステップS211:この場合、制御部31は、モニタ38に表示されたステレオグラム画像をユーザーの入力に基づき補正する。例えば、制御部31は、入力部37の入力内容に基づいて分割領域の水平方向位置や奥行きを調整する。そして、制御部31は、既存のステレオグラム画像データを補正後のステレオグラム画像データに更新する。なお、制御部31は、入力部37の入力内容に基づいて、撮影画像データからステレオグラム画像データを再度生成するようにしてもよい。その後、制御部31はS208に戻って、モニタ38に補正後のステレオグラム画像データの画像を表示する。
ステップS211:この場合、制御部31は、モニタ38に表示されたステレオグラム画像をユーザーの入力に基づき補正する。例えば、制御部31は、入力部37の入力内容に基づいて分割領域の水平方向位置や奥行きを調整する。そして、制御部31は、既存のステレオグラム画像データを補正後のステレオグラム画像データに更新する。なお、制御部31は、入力部37の入力内容に基づいて、撮影画像データからステレオグラム画像データを再度生成するようにしてもよい。その後、制御部31はS208に戻って、モニタ38に補正後のステレオグラム画像データの画像を表示する。
上記の第2実施形態では、コンピュータによる後処理工程によっても、第1実施形態と同様のステレオグラム画像を生成することが可能となる。したがって、第2実施形態によれば、撮影現場において時間のかかる画像処理を行う必要がなくなるので、撮影時におけるユーザーの利便性がより向上する。
また、第2実施形態では、ステレオグラム画像データを補正することができるので、ユーザーにとって違和感がより少ない自然なステレオグラム画像を得ることが可能となる。
また、第2実施形態では、ステレオグラム画像データを補正することができるので、ユーザーにとって違和感がより少ない自然なステレオグラム画像を得ることが可能となる。
(実施形態の補足事項)
以上、本発明を上記の実施形態によって説明してきたが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような形態であってもよい。
(1)本発明の電子カメラの焦点検出手段は、撮影画面内の複数箇所における像ズレ量を検出できる構成であれば第1実施形態の構成に限定されることはない。例えば、撮影レンズとは独立した光学系により焦点検出を行うパッシブ型焦点検出装置や公知のTTL位相差検出型焦点検出装置で像ズレ量を検出し、これに基づいてステレオグラム画像データを生成する電子カメラも本発明の技術的範囲に含まれる(いずれも図示を省略する)。なお、これらの場合には、ステレオグラム撮影モードで動画撮影を行うことも原理上可能となる。
以上、本発明を上記の実施形態によって説明してきたが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような形態であってもよい。
(1)本発明の電子カメラの焦点検出手段は、撮影画面内の複数箇所における像ズレ量を検出できる構成であれば第1実施形態の構成に限定されることはない。例えば、撮影レンズとは独立した光学系により焦点検出を行うパッシブ型焦点検出装置や公知のTTL位相差検出型焦点検出装置で像ズレ量を検出し、これに基づいてステレオグラム画像データを生成する電子カメラも本発明の技術的範囲に含まれる(いずれも図示を省略する)。なお、これらの場合には、ステレオグラム撮影モードで動画撮影を行うことも原理上可能となる。
(2)第1実施形態では右目用画像または左目用画像の一方に撮影画像データを使用する例を示したが、本発明では、右目用および左目用の2つのステレオグラム画像データとともに生成するようにしてもよい。
(3)本発明のAFエリアの配置は図3の例に限定されることはなく、例えばAFエリアを千鳥状に配列するようにしてもよい。また、AFエリアを十字状に配置する場合のように、撮影画面内に相互に間隔をおいてAFエリアが配置される構成も当然に本発明の技術的範囲に含まれる。
(3)本発明のAFエリアの配置は図3の例に限定されることはなく、例えばAFエリアを千鳥状に配列するようにしてもよい。また、AFエリアを十字状に配置する場合のように、撮影画面内に相互に間隔をおいてAFエリアが配置される構成も当然に本発明の技術的範囲に含まれる。
(4)第1実施形態の瞳分割部13は高分子分散型液晶を用いた構成に限定されることなく、例えば、特開平9−43507号公報や特開平9−184973号公報に記載のカメラのように、開口を有する遮光板を機械的に移動させる構成であってもよい。また、瞳分割部13の配置は上記実施形態に限定されず、撮影レンズ11の像空間側に配置されていてもかまわない。さらに、瞳分割部13の開口部の位置は、上下に対称であってもよい。
(5)第1実施形態のS105または第2実施形態のS204の演算で、分割領域が一定以上の大きさを有している場合には、輪郭を含むAFエリアを演算対象に含めても平均値に大きな影響が現れない。また、CPU23または制御部31が画像の明度または色差の情報を解析する場合には、輪郭を含むAFエリアの大半がいずれかの分割領域に属すると判断できることもある。したがって、上記の場合には、CPU23または制御部31は分割領域の輪郭を含むAFエリアを演算対象に含めるようにしてもよい。
(6)第1実施形態の「ステレオグラム撮影モード」では、撮像素子15で取得できる画像のうち、AFエリアの配置された範囲よりも狭い範囲を中央部から切り出して撮影画像データを取得していたが(図3参照)、本発明ではより広い範囲の画像を対象としてもよい。例えば、撮像素子15で取得できる最大範囲の画像に基づいて、ステレオグラム画像データおよび撮影画像データを生成するようにしてもよい。なお、上記の場合においてAFエリアがない部分の画像に対する奥行きの推定は、第1実施形態で分割領域内にAFエリアが含まれない場合と同様の方法などで行えばよい。
11…撮影レンズ、11b…フォーカシングレンズ、13…瞳分割部、15…撮像素子、18…画像処理部、19…焦点検出部、22…液晶モニタ、23…CPU、31…制御部、33…バスI/F、35…ディスクドライブ部、37…入力部、38…モニタ
Claims (4)
- 撮影光学系による被写体像を光電変換して撮影画像データを生成する撮像部と、
異なる光路を通った被写体からの光束による光量分布をそれぞれ検出可能な光量分布検出部と、
前記光量分布に基づいて、撮影画面内の複数箇所における像ズレ量を検出する像ズレ量検出部と、
複数箇所の前記像ズレ量に基づいて、前記撮影画像データにおける被写体の位置関係を水平方向に変化させてステレオグラム画像データを生成する画像処理部と、
を有することを特徴とする電子カメラ。 - 少なくとも一方が前記ステレオグラム画像データの画像である右目用画像および左目用画像を、左右に並列表示可能な表示部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の電子カメラ。
- データ読込部および制御部を備えた画像処理装置のプログラムであって、
撮影画像データと、撮影画面内の複数箇所における焦点検出状態を記録した像ズレ量データとを前記データ読込部に読み込ませるステップと、
前記像ズレ量データに基づいて、前記撮影画像データにおける被写体の位置関係を水平方向に変化させてステレオグラム画像データを生成するステップと、
を前記制御部に実行させることを特徴とするプログラム。 - 前記画像処理装置は表示部および入力部をさらに備え、
前記ステレオグラム画像データを前記表示部に表示するステップと、
前記入力部からの入力に基づいて、前記ステレオグラム画像データにおける被写体の位置関係を水平方向に変化させて前記ステレオグラム画像データを補正するステップと、
をさらに前記制御部に実行させることを特徴とする請求項3に記載のプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005290874A JP2007104248A (ja) | 2005-10-04 | 2005-10-04 | 電子カメラおよびプログラム |
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Country | Link |
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-
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- 2005-10-04 JP JP2005290874A patent/JP2007104248A/ja not_active Withdrawn
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