JPWO2013038863A1 - 単眼立体撮影装置、撮影方法及びプログラム - Google Patents

単眼立体撮影装置、撮影方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

適切な立体感で撮影することができる。AE/AF/AWB動作後に、画素毎に被写体距離を算出し、これに基づいて距離分布を示すヒストグラムを作成する(ステップS12)。ヒストグラムに基づいて合焦距離より近側でピークとなる最も頻度の高い階級を探索し(ステップS13)、探索された範囲内の被写体距離を有する画素を含む矩形エリアLnを設定する(ステップS14)。矩形エリアLnに含まれる平均視差量Pnを算出し(ステップS15)、Pnが視差量aとa−t1の範囲内にあるかを確認する(ステップS16)。Pnが予め設定された視差量aとa−t1の範囲内にない場合には、Pnが視差量aとa−t1の範囲内になるように絞り値を調整する(ステップS17〜19)。同様にして、遠側についても平均視差量Pfが視差量b以下となるように絞り値を調整する(ステップS20〜S25)。

Description

本発明は単眼立体撮影装置、撮影方法及びプログラムに係り、特に、単一の撮影光学系の異なる領域を通過した被写体像をそれぞれ撮像素子に結像させ、左眼用の画像及び右眼用の画像を取得する単眼立体撮影装置、撮影方法及びプログラムに関する。
特許文献1には、単眼立体撮影装置が開示されている。この単眼立体撮影装置では、メインレンズ及びリレーレンズの左右方向の異なる領域を通過した被写体像をミラーにより瞳分割し、それぞれ結像レンズを介して撮像素子に結像させるようにしている。
瞳分割された像のうちの合焦している像は、撮像素子上の同一位置に結像する(一致する)が、前ピン及び後ピンとなる像は、撮像素子上の異なる位置に結像する(分離する)。したがって、左右方向に瞳分割された被写体像を撮像素子を介して取得することにより、被写体距離に応じて視差の異なる左視点画像及び右視点画像を取得し、取得された左視点画像及び右視点画像を用いて3次元画像を表示することができる。
特表2009−527007号公報
しかしながら、特許文献1に記載の単眼立体撮影装置は、被写体の距離によって自動的に立体感が決定されてしまい、適切な立体感とならない場合があるという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、適切な立体感で撮影することができる単眼立体撮影装置、撮影方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一の態様に係る単眼立体撮影装置は、単一の撮影光学系と、撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ受光して複数の画像を取得する撮像素子と、絞り値が変更可能な絞りと、複数の画像に基づいて複数の画像に含まれる被写体の距離情報の分布を求める距離情報取得手段と、距離情報の分布に基づいて視差調整の対象となる画像領域の視差量が所定範囲内の視差量となるように絞り値を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。なお、視差量には個人差があるが、子供の場合、ディスプレイ上での視差が50mmを超えないような視差が所定範囲内の視差量となる。また、ここでいう「複数の画像に基づいて複数の画像に含まれる被写体の距離情報」とは、視差に関する情報も含まれているものをいう。
本発明の一の態様に係る単眼立体撮影装置によれば、単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ受光して得られた複数の画像に含まれる被写体の距離情報の分布を求め、距離情報の分布に基づいて視差調整の対象となる画像領域の視差量が所定範囲内の視差量となるように絞り値を制御する。これにより、適切な視差量の視差画像を撮影することができる。
本発明の他の態様に係る単眼立体撮影装置において、距離情報取得手段は、複数の画像のうちの所定の1枚の画像である基準画像の画素毎に距離情報を算出し、第1軸に距離情報、第2軸に画素数としたヒストグラムであって、距離情報を距離範囲毎に複数の階級に分割し、算出された距離情報が各階級の範囲に入っている画素の数を度数としたヒストグラムを作成するようにしてもよい。これにより、どの被写体距離の被写体がどの程度の割合を占めているかを明らかにすることができる。
本発明の他の態様に係る単眼立体撮影装置において、距離情報取得手段は、複数の画像のうちの所定の1枚の画像である基準画像を複数の領域に分割し、分割された領域毎に距離情報を算出し、第1軸に距離情報、第2軸に領域数としたヒストグラムであって、距離情報を距離範囲毎に複数の階級に分割し、算出された距離情報が各階級の範囲に入っている領域の数を度数としたヒストグラムを作成してもよい。これにより、どの被写体距離の被写体がどの程度の割合を占めているかを明らかにすることができる。
本発明の他の態様に係る単眼立体撮影装置において、距離情報取得手段は、基準画像の画素毎に距離情報を算出し、領域に含まれる画素の距離情報の平均値を分割された領域毎に算出することにより、複数の領域毎の距離情報を算出してもよい。
本発明の他の態様に係る単眼立体撮影装置において、距離情報取得手段は、基準画像と、複数の画像のうちの基準画像以外の画像との間でパターンマッチング処理を行うことにより、距離情報を算出してもよい。
本発明の他の態様に係る単眼立体撮影装置において、制御手段は、ヒストグラムにおいて、合焦している被写体の被写体距離と近側(カメラに近づく方向)のピークを有するもつ被写体距離の間、及び合焦している被写体の被写体距離と遠側(カメラから遠ざかる方向)にヒストグラムのピークを有するもつ被写体距離の間の少なくとも1つを視差調整の対象となる画像領域として絞り値を制御するようにしてもよい。これにより、ヒストグラムにおいて、合焦している被写体の被写体距離と近側のピークを有するもつ被写体距離の間、及び合焦している被写体の被写体距離と遠側にヒストグラムのピークを有するもつ被写体距離の間の少なくとも1つを適切に調整することができる。
本発明の他の態様に係る単眼立体撮影装置において、制御手段は、合焦している被写体と合焦している被写体より近側で最も面積の広い被写体、及び合焦している被写体と合焦している被写体より遠側で最も面積の広い被写体の少なくとも1つを視差調整の対象となる画像領域として絞り値を制御するようにしてもよい。これにより、合焦している被写体より近側で最も面積の広い被写体と合焦している被写体より遠側で最も面積の広い被写体、又は合焦している被写体と合焦している被写体より近側で最も面積の広い被写体との視差量及び合焦している被写体と合焦している被写体より遠側で最も面積の広い被写体との視差量の少なくとも1つを適切に調整することができる。
本発明の他の態様に係る単眼立体撮影装置において、制御手段は、分割された複数の領域のうちのヒストグラムの度数が閾値以上の階級に含まれる領域を対象に視差調整の対象となる画像領域を決定するようにしてもよい。これにより、画像内で所定の範囲を占める被写体のみを対象に視差調整の対象となる被写体を決定することができる。
本発明の他の態様に係る単眼立体撮影装置において、制御手段は、絞り値を制御し、合焦している被写体と視差調整の対象となる画像領域との視差量が一定の値の範囲内とするようにしてもよい。これにより、飛び出し方向の視差量、奥行き方向の視差量の少なくとも1つを適切にすることができる。
本発明の他の態様に係る単眼立体撮影装置において、距離情報取得手段は、画像の位置に応じて異なる重みを付けて距離情報を算出するようにしてもよい。これにより、より撮影者の意図に合った立体感の視差画像を撮影することができる。
本発明の他の態様に係る単眼立体撮影装置において、撮影光学系は、フォーカスレンズを含み、制御手段は、視差調整の対象となる画像領域の視差が所定範囲内の視差量となるようにフォーカスレンズを移動させるようにしてもよい。これにより、絞り値だけでは調整しきれない場合にも、視差量を調整することができる。
本発明の他の態様に係る単眼立体撮影方法において、単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ受光して複数の画像を取得するステップと、複数の画像に基づいて複数の画像に含まれる被写体の距離情報の分布を求めるステップと、距離情報の分布に基づいて視差調整の対象となる画像領域の視差量が所定範囲内の視差量となるように絞りの絞り値を制御するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の他の態様に係るプログラムにおいて、単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ受光して複数の画像を取得するステップと、複数の画像に基づいて複数の画像に含まれる被写体の距離情報の分布を求めるステップと、距離情報の分布に基づいて視差調整の対象となる画像領域の視差量が所定範囲内の視差量となるように絞りの絞り値を制御するステップと、を演算装置に実行させることを特徴とする。
本発明によれば、適切な立体感で撮影することができる。
立体撮影装置のブロック図 位相差イメージセンサの構成例を示す図 主、第2画素の1画素ずつを示した図 図4A及び図4Bは図3の要部拡大図 被写体距離と視差量との関係を示す図 第1の実施の形態における視差量調整処理の流れを示すフローチャート 撮影対象の一例 領域分割の一例 図7の被写体を撮影したときの距離分布を示すヒストグラム 基準画像データの一例 第2の実施の形態における視差量調整処理の流れを示すフローチャート 第2の実施の形態における距離情報の分布を示すヒストグラム 第3の実施の形態における視差量調整処理の流れを示すフローチャート 重み付けの一例 第3の実施の形態における距離情報の分布を示すヒストグラム 第4の実施の形態における視差量調整処理の流れを示すフローチャート 被写体距離と視差量との関係を示す図 第5の実施の形態における視差量調整処理の流れを示すフローチャート 合焦位置が変更されたときの被写体距離と視差量との関係を示す図
以下、添付図面に従って本発明に係る撮影装置を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
[撮影装置の構成の説明]
図1は本発明に係る単眼立体撮影装置10の実施の形態を示すブロック図である。この単眼立体撮影装置10は、レンズを通った光を撮像素子で受け、デジタル信号に変換して記憶メディアに記録するデジタルカメラであり、装置全体の動作は中央処理装置(CPU)40によって統括制御される。
単眼立体撮影装置10には、シャッタボタン、モードダイヤル、再生ボタン、MENU/OKキー、十字キー、BACKキー等の操作部38が設けられている。この操作部38からの信号はCPU40に入力され、CPU40は入力信号に基づいて単眼立体撮影装置10の各回路を制御し、例えば、レンズ駆動制御、絞り駆動制御、撮影動作制御、画像処理制御、画像データの記録/再生制御、立体表示用の液晶モニタ30の表示制御などを行う。
シャッタボタンは、撮影開始の指示を入力する操作ボタンであり、半押し時にONするS1スイッチと、全押し時にONするS2スイッチとを有する二段ストローク式のスイッチで構成されている。モードダイヤルは、二次元撮影モード、3次元撮影モード、オート撮影モード、マニュアル撮影モード、人物、風景、夜景等のシーンポジション、マクロモード、動画モード、本発明に係る視差優先撮影モードを選択する選択手段である。
再生ボタンは、撮影記録した3次元画像、二次元画像の静止画又は動画を液晶モニタ30に表示させる再生モードに切り替えるためのボタンである。MENU/OKキーは、液晶モニタ30の画面上にメニューを表示させる指令を行うためのメニューボタンとしての機能と、選択内容の確定及び実行などを指令するOKボタンとしての機能とを兼備した操作キーである。十字キーは、上下左右の4方向の指示を入力する操作部であり、メニュー画面から項目を選択したり、各メニューから各種設定項目の選択を指示したりするボタン(カーソル移動操作手段)として機能する。また、十字キーの上/下キーは撮影時のズームスイッチあるいは再生モード時の再生ズームスイッチとして機能し、左/右キーは再生モード時のコマ送り(順方向/逆方向送り)ボタンとして機能する。BACKキーは、選択項目など所望の対象の消去や指示内容の取消し、あるいは1つ前の操作状態に戻らせるときなどに使用される。
撮影モード時において、被写体を示す画像光は、フォーカスレンズ、ズームレンズを含む撮影光学系12、絞り14を介して固体撮像素子である位相差CCD16の受光面に結像される。
撮影光学系12は、CPU40によって制御されるレンズ駆動部36によって駆動され、フォーカス制御、ズーム制御等が行われる。
絞り14は、例えば、5枚の絞り羽根からなり、CPU40によって制御される絞り駆動部34によって駆動され、例えば、絞り値F1.4〜F11まで1AV刻みで6段階に絞り制御される。また、CPU40は、CCD制御部32を介して位相差CCD16での電荷蓄積時間(シャッタ速度)や、位相差CCD16からの画像信号の読み出し制御等を行う。
図2は位相差CCD16(単眼3次元画像素子)の構成例を示す図である。
位相差CCD16は、それぞれマトリクス状に配列された奇数ラインの画素(第1画素)と、偶数ラインの画素(第2画素)とを有しており、これらの主、第2画素にてそれぞれ光電変換された2面分の画像信号は、独立して読み出すことができるようになっている。
図2に示すように位相差CCD16の奇数ライン(1、3、5、…)には、R(赤)、G(緑)、B(青)のカラーフィルタを備えた画素のうち、GRGR…の画素配列のラインと、BGBG…の画素配列のラインとが交互に設けられ、一方、偶数ライン(2、4、6、…)の画素は、奇数ラインと同様に、GRGR…の画素配列のラインと、BGBG…の画素配列のラインとが交互に設けられるとともに、偶数ラインの画素に対して画素同士が2分の1ピッチだけライン方向にずれて配置されている。
図3は撮影光学系12、絞り14、及び位相差CCD16の第1画素PDa、第2画素PDbの1画素ずつを示した図であり、図4A及び図4Bは図3の要部拡大図である。
図4Aに示すように通常のCCDの画素(フォトダイオードPD)には、射出瞳を通過する光束が、マイクロレンズLを介して制限を受けずに入射する。
これに対し、図4Bに示すように、位相差CCD16の第1画素PDa及び第2画素PDbには遮光部材16Aが形成され、この遮光部材16Aにより第1画素PDa、第2画素PDbの受光面の右半分、又は左半分が遮光されている。即ち、遮光部材16Aが瞳分割部材としての機能を有している。
なお、上記構成の位相差CCD16は、第1画素PDaと第2画素PDbとでは、遮光部材16Aにより光束が制限されている領域(右半分、左半分)が異なるように構成されているが、これに限らず、遮光部材16Aを設けずに、マイクロレンズLとフォトダイオードPD(PDa,PDb)とを相対的に左右方向にずらし、そのずらす方向によりフォトダイオードPDに入射する光束が制限されるものでもよいし、また、二つの画素(第1画素と第2画素)に対して1つのマイクロレンズを設けることにより、各画素に入射する光束が制限されるものでもよい。
図1に戻って、位相差CCD16に蓄積された信号電荷は、CCD制御部32から加えられる読み出し信号に基づいて信号電荷に応じた電圧信号として読み出される。位相差CCD16から読み出された電圧信号は、アナログ信号処理部18に加えられ、ここで画素毎のR、G、B信号がサンプリングホールドされ、CPU40から指定されたゲイン(ISO感度に相当)で増幅されたのちA/D変換器20に加えられる。A/D変換器20は、順次入力するR、G、B信号をデジタルのR、G、B信号に変換して画像入力コントローラ22に出力する。
デジタル信号処理部24は、画像入力コントローラ22を介して入力するデジタルの画像信号に対して、オフセット処理、ホワイトバランス補正、感度補正を含むゲイン・コントロール処理、ガンマ補正処理、同時化処理、YC処理、シャープネス補正等の所定の信号処理を行う。
また、EEPROM56は、カメラ制御プログラム、位相差CCD16の欠陥情報、画像処理等に使用する各種のパラメータやテーブル、プログラム線図、本発明に係る複数の視差優先プログラム線図等が記憶されている不揮発性メモリである。
ここで、図2(B)及び(C)に示すように、位相差CCD16の奇数ラインの第1画素から読み出される基準画像データは、左視点画像データとして処理され、偶数ラインの第2画素から読み出される参照画像データは、右視点画像データとして処理される。
デジタル信号処理部24で処理された左視点画像データ及び右視点画像データ(3次元画像データ)は、VRAM50に入力する。VRAM50には、それぞれが1コマ分の3次元画像を表す3次元画像データを記憶するA領域とB領域とが含まれている。VRAM50において1コマ分の3次元画像を表す3次元画像データがA領域とB領域とで交互に書き換えられる。VRAM50のA領域及びB領域のうち、3次元画像データが書き換えられている方の領域以外の領域から、書き込まれている3次元画像データが読み出される。VRAM50から読み出された3次元画像データはビデオ・エンコーダ28においてエンコーディングされ、カメラ背面に設けられている立体表示用の液晶モニタ30(LCD)に出力され、これにより3次元の被写体像が液晶モニタ30の表示画面上に表示される。
この液晶モニタ30は、立体視画像(左視点画像及び右視点画像)をパララックスバリアによりそれぞれ所定の指向性をもった指向性画像として表示できる立体表示手段であるが、これに限らず、レンチキュラレンズを使用するものや、偏光メガネ、液晶シャッタメガネなどの専用メガネをかけることで左視点画像と右視点画像とを個別に見ることができるものでもよい。
また、操作部38のシャッタボタンの第1段階の押下(半押し)があると、位相差CCD16は、AF動作及びAE動作を開始させ、レンズ駆動部36を介して撮影光学系12内のフォーカスレンズが合焦位置にくるように制御する。また、シャッタボタンの半押し時にA/D変換器20から出力される画像データは、AE/AWB検出部44に取り込まれる。
AE/AWB検出部44は、画面全体のG信号を積算し、又は画面中央部と周辺部とで異なる重み付けをしたG信号を積算し、その積算値をCPU40に出力する。CPU40は、AE/AWB検出部44から入力する積算値より被写体の明るさ(撮影EV値)を算出し、この撮影EV値に基づいて絞り14の絞り値及び位相差CCD16の電子シャッタ(シャッタ速度)を所定のプログラム線図に従って決定し、その決定した絞り値に基づいて絞り駆動部34を介して絞り14を制御するとともに、決定したシャッタ速度に基づいてCCD制御部32を介して位相差CCD16での電荷蓄積時間を制御する。
また、AE/AWB検出部44は、AWB制御に必要な物理量として、1画面を複数のエリア(例えば、16×16)に分割し、分割したエリア毎にR、G、Bの画像信号の色別の平均積算値を算出する。CPU40は、得られたRの積算値、Bの積算値、Gの積算値から分割エリア毎にR/G及びB/Gの比を求め、求めたR/G、B/Gの値のR/G、B/Gの色空間における分布等に基づいて光源種判別を行う。判別された光源種に適したホワイトバランス調整値に従って、例えば各比の値がおよそ1(つまり、1画面においてRGBの積算比率がR:G:B=1:1:1)になるように、ホワイトバランス調整回路のR、G、B信号に対するゲイン値(ホワイトバランス補正値)を決定する。
AF処理部42は、コントラストAF処理又は位相AF処理を行う部分である。コントラストAF処理を行う場合には、左視点画像データ及び右視点画像データの少なくとも一方の画像データのうちの所定のフォーカス領域(以下、AFエリアという)内の画像データの高周波成分を抽出し、この高周波成分を積分することにより合焦状態を示すAF評価値を算出する。このAF評価値が極大となるように撮影光学系12内のフォーカスレンズを制御することによりAF制御が行われる。なお、AF評価値の演算はG信号を利用してもよいし、輝度信号(Y信号)などの他の画像信号を利用してもよい。また、位相差AF処理を行う場合には、左視点画像データ及び右視点画像データのうちの所定のAFエリア内の第1画素、第2画素に対応する画像データの位相差を検出し、この位相差を示す情報に基づいてデフォーカス量を求める。このデフォーカス量が0になるように撮影光学系12内のフォーカスレンズを制御することによりAF制御が行われる。AFエリアは、例えば画面中央部に設定されるが、画面全体をAFエリアとしてもよいし、所望の被写体(例えば顔)の近傍領域をAFエリアとしてもよい。なお、顔を検出する方法は既に公知であるため説明を省略する。
単眼立体撮影装置10では、合焦している像は位相差CCD16上の同一位置に結像する(一致する)ため、視差量は0であるが、合焦していない像は位相差CCD16上の異なる位置に結像するため、被写体の距離に応じた視差量がつく。図5は、被写体までの距離(以下、被写体距離という)と視差との関係を示すグラフであり、1mの位置にある被写体が合焦している場合の異なるF値のグラフである。F値が同じ場合には、3mの位置にある被写体の視差量と、10mにある被写体の視差量とを比較すると、3mの位置にある被写体の視差量aより10mにある被写体の視差量bの方が大きい。したがって、被写体距離によっては視差量が適切でない場合が起こりうる。視差量が一定以上となると見づらくなり、視差量が一定以下となると立体感が得にくいため、F値を変えることで、最適な視差量となるように制御する。
なお、図5において、視差量0とは視差がない、すなわち液晶モニタ30表面の位置に表示されることを意味する。また、視差量+とは、液晶モニタ30表面より奥行き方向の視差を意味し、視差量−とは、液晶モニタ30表面より飛び出し方向(手前側)の視差を意味する。
同じ被写体距離でもF値によって視差量が異なる。位相差CCD16に入射する光束を少なくする、すなわちF値を大きくすると、合焦する被写体距離の範囲が広くなる。それに対し、位相差CCD16に入射する光束を多くする、すなわちF値を小さくすると、合焦する被写体距離の範囲が狭くなる。したがって、図5に示すように、F値が大きくなればなるほどグラフの形がなだらかになる、すなわち基準画像と参照画像との視差量が小さくなる。また、F値が小さくなればなるほどグラフの形が急峻になる、すなわち基準画像と参照画像との視差量が大きくなる。
なお、図5においては1mの位置にある被写体が合焦している場合であるが、例えば3mの位置にある被写体が合焦している場合には、3mのところで横軸が交差するように図5のグラフを右方向に平行移動したものとなる。
AE動作及びAF動作が終了し、シャッタボタンの第2段階の押下(全押し)があると、その押下に応答してA/D変換器20から出力される第1画素及び第2画素に対応する左眼用画像(基準画像)及び右眼用画像(参照画像)の2枚分の画像データが画像入力コントローラ22からメモリ(SDRAM) 48に入力し、一時的に記憶される。
メモリ48に一時的に記憶された2枚分の画像データは、デジタル信号処理部24により適宜読み出され、ここで画像データの輝度データ及び色差データの生成処理(YC処理)を含む所定の信号処理が行われる。YC処理された画像データ(YCデータ)は、再びメモリ48に記憶される。続いて、2枚分のYCデータは、それぞれ圧縮伸張処理部26に出力され、JPEG (joint photographic experts group)などの所定の圧縮処理が実行されたのち、再びメモリ48に記憶される。
メモリ48に記憶された2枚分のYCデータ(圧縮データ)から、マルチピクチャファイル(MPファイル:複数の画像が連結された形式のファイル)が生成され、そのMPファイルは、メディアコントローラ52により読み出され、メモリカード54に記録される。
なお、AF動作は、シャッタボタンの第1段階の押下(半押し)がある場合のみでなく、左眼用画像及び右眼用画像の2枚分の画像データ、すなわち右眼用画像データ、左眼用画像データを連続的に撮影する場合にも行われる。右眼用画像データ、左眼用画像データを連続的に撮影する場合とは、例えばライブビュー画像(スルー画像)を撮影する場合や、動画を撮影する場合が挙げられる。この場合には、AF処理部42は、連続的に右眼用画像データ、左眼用画像データを撮影している間、繰り返しAF評価値の演算を行って又は位相差の検出を行って、連続的にフォーカスレンズ位置を制御するコンティニュアスAFを行う。
[撮影装置の動作の説明]
次に、単眼立体撮影装置10の動作について説明する。この撮像処理はCPU40によって制御される。この撮像処理をCPU40に実行させるためのプログラムはCPU40内のプログラム格納部に記憶されている。
撮影光学系12を通過した被写体光は、絞り14を介して位相差CCD16の受光面に結像される。CCD制御部32により、位相差CCD16の第1画素及び第2画素に蓄えられた信号電荷は、信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として所定のフレームレートで順次読み出され、アナログ信号処理部18、A/D変換器20、画像入力コントローラ22を介してデジタル信号処理部24に順次入力され、左眼用画像データ及び右眼用画像データが順次生成される。生成された左眼用画像データ及び右眼用画像データは順次VRAM50に入力される。
CPU40は、左眼用画像データ及び右眼用画像データに基づいて、絞り駆動部34を介して絞り14の開口量である絞り値(F値)を変更する。また、CPU40は、操作部38からの入力に応じて、レンズ駆動部36を介してズーミングを行う。
撮影者は、この液晶モニタ30にリアルタイムに表示される画像(ライブビュー画像)を見ることにより、撮影画角を確認することができる。
シャッタボタンが半押しされると、S1ON信号がCPU40に入力され、CPU40はAF処理部42及びAE/AWB検出部44を介してAE/AF/AWB動作を実施する。
図6は、AE/AF/AWB動作後に、撮影者から最も近い被写体と撮影者から最も遠い被写体との視差量が適切となるように絞り値(F値)を制御する視差量調整処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、主としてCPU40によって行われる。
CPU40は、AF処理が終了したか否かを判断する(ステップS10)。終了していない場合(ステップS10でNO)は再度ステップS10を行う。
AF処理が終了した場合(ステップS10でYES)は、合焦している被写体の被写体距離を求める(ステップS11)。合焦している被写体の被写体距離は、フォーカスレンズの位置から算出することができる。これにより、図5に示す距離と視差量との関係を示すグラフが確定する。
CPU40は、距離頻度のヒストグラムを作成する(ステップS12)。ステップS12の処理を図7に示す被写体を撮影する場合を例に説明する。
まず、CPU40は、基準画像データ(又は参照画像データ、以下同じ)の画素毎に被写体距離を算出する。被写体距離は、基準画像と参照画像との間でパターンマッチング処理を行うことにより得られた位相差から求めることができる。また、画素毎に分割測距を行うことにより求めることもできる。
CPU40は、距離情報取得手段としても機能し、作成されたデータを用いてヒストグラムを作成する。図9(8)は、図7に示す被写体を撮影した場合のヒストグラムである。横軸は被写体距離であり、複数の階級に分けられている。また、縦軸は、算出された画素毎の被写体距離が、各階級の範囲に入っている画素の数である。これにより、被写体距離のバラツキや、どの被写体距離の被写体がどの程度の割合を占めているか、すなわち被写体の距離情報の分布を得ることができる。図7に示す被写体の場合には、主に合焦位置(人A)、近い距離の被写体(花B)、遠距離の被写体(背景C)の3つから構成されることが分かる。
なお、ヒストグラムの作成方法はこれに限られない。例えば、図8(9)に示すように基準画像データを複数の領域に分割し、画素毎に算出された被写体距離の平均値を領域毎に算出することで、ヒストグラムの基となるデータを作成し、このデータに基づいてヒストグラムを作成してもよい。この場合には、縦軸は、算出された平均値が各階級の範囲に入っている領域の数となる。横軸は、被写体距離である。また、領域の被写体距離は、画素毎に算出された被写体距離に基づいて算出しても良いし、領域の位相差に基づいて算出してもよい。領域の位相差は、基準画像データ、参照画像データの間でパターンマッチングを行うことにより算出できる。
CPU40は、ヒストグラムに基づいて合焦距離(合焦している被写体の被写体距離)より近側(カメラに近づく方向)でピークとなる最も頻度の高い階級を探索する(ステップS13)。図9に示す場合においてはαである。CPU40は、ステップS13で探索された範囲内の被写体距離を有する画素を基準画像データ及び参照画像データから選択し、その画素を含む矩形エリアLnを設定する(ステップS14)。これにより、視差調整の対象として最も近い被写体が設定される。図7に示す被写体を撮影した第1画素データを図10とすると、図10においては、図9のαの被写体距離範囲内の画素を含む矩形エリアLαが設定される。矩形エリアを設定し、演算するエリアを特定範囲内に限定することで、演算時間を短縮することができる。
CPU40は、ステップS14で設定された矩形エリアLnに含まれる各画素の視差量の平均値(平均視差量)Pnを算出する(ステップS15)。視差量は、第1画素データと第2画素データとの対象画素のずれ量であり、画素数で表される。例えば、第1画素データにおける花の中心と、第2画素データにおける花の中心とが5画素ずれていた場合には、視差量は5画素となる。なお、Pnは視差量の絶対値で求められる。
CPU40は、ステップS15で算出されたPnが予め設定された視差量aとa−t1の範囲内にあるかを確認する(ステップS16)。すなわち、合焦している被写体と最も近い被写体との視差量が、一定の視差量aとa−t1の範囲内にあるかを確認する。この視差量aは、立体視融合範囲内の所定の値に設定される。
立体視融合範囲内とは、画像視聴者が快適に立体視できる視差量であり、過大視差や開散視差とならない範囲である。これらは主に立体表示装置の画面サイズ、視聴距離等の条件から設定される。
Pnが予め設定された視差量aとa−t1の範囲内にない場合(ステップS16でNO)で、Pnが視差量a−t1より小さい場合には、視差量が小さすぎ、適切な立体感が得られない場合であるため、CPU40は、絞り駆動部34を介して絞り14を1段階開き、視差量を大きくする(ステップS17)。また、Pnが予め設定された視差量aとa−t1の範囲内にない場合(ステップS16でNO)で、Pnが視差量aより大きい場合には、立体感が強すぎる場合であるため、CPU40は、絞り駆動部34を介して絞り14を1段階閉じ、視差量を小さくする(ステップS18)。
その結果、絞り14が限界絞り値となったか否かを判断する(ステップS19)。限界絞り値でない場合(ステップS19でNO)には、視差量の調整が可能であるため、ステップS15へ戻り、再度視差量の確認を行う。
Pnが予め設定された視差量aとa−t1の範囲内にある場合(ステップS16でYES)及び限界絞り値である場合(ステップS19でYES)には、CPU40は、ヒストグラムに基づいて合焦距離より遠側(カメラから遠ざかる方向)でピークとなる最も頻度の高い階級を探索する(ステップS20)。図9に示す場合においてはβである。CPU40は、ステップS20で探索された範囲内の被写体距離を有する画素を基準画像データ及び参照画像データから選択し、その画素を含む矩形エリアLfを設定する(ステップS21)。これにより、視差調整の対象として最も遠い被写体が設定される。図7に示す被写体を撮影した第1画素データを図10とすると、図10においては、図9βの被写体距離範囲内の画素を含む矩形エリアLβが設定される。
CPU40は、ステップS21で設定された矩形エリアLfに含まれる各画素の視差量の平均値(平均視差量)Pfを算出する(ステップS22)。視差量の算出はステップS15と同様である。なお、Pfは視差量の絶対値で求められる。CPU40は、ステップS22で算出されたPfが予め設定された視差量b以下であるかを確認する(ステップS23)。すなわち、合焦している被写体と最も遠い被写体との視差量が視差量b以下であるかを確認する。この視差量bは、立体視融合範囲内の所定の値に設定される。
Pfが予め設定された視差量b以下でない場合(ステップS23でNO)には、立体感が強すぎる場合であるため、視差量を小さくするため、絞り駆動部34を介して絞り14の絞り値を1段階閉じる(ステップS24)。その結果、絞り14が限界絞り値となったか否かを判断する(ステップS25)。限界絞り値でない場合(ステップS25でNO)には、視差量の調整が可能であるため、ステップS22へ戻り、再度視差量の確認を行う。
Pfが予め設定された視差量b以下である場合(ステップS23でYES)及び限界絞り値である場合(ステップS25でYES)には、視差量調整処理を終了する。
これにより、図9のαとβとの視差量、すなわち最も近い被写体と最も遠い被写体との視差量を所定の範囲内にすることができる。なお、視差量の絞りによる変化量は近距離ほど大きく変動するため、本実施の形態では近距離側の視差を優先して調整する。
その後、シャッタボタンが全押しされると、CPU40にS2ON信号が入力され、CPU40は、撮影、記録処理を開始する。すなわち、測光結果に基づき決定されたシャッタ速度、絞り値で位相差CCD16を露光する。
位相差CCD16の第1画素、第2画素からそれぞれ出力された2枚分の画像データは、アナログ処理部60、A/D変換器20、画像入力コントローラ22を介してVRAM50に取り込まれ、画像信号処理部64において輝度/色差信号に変換されたのち、VRAM50に格納される。VRAM50に格納された左眼用画像データは、圧縮伸張処理部26に加えられ、所定の圧縮フォーマット(たとえばJPEG形式)に従って圧縮された後、VRAM50に格納される。
VRAM50に記憶された2枚分の圧縮データからMPファイルが生成され、そのMPファイルはメディアコントローラ2を介してメモリカード54に記録される。これにより、立体視画像が撮影、記録される。
なお、本実施の形態では、立体視画像を撮影する場合を例に説明したが、単眼立体撮影装置10は、二次元画像、立体視画像の両方が撮影可能である。二次元画像を撮影する場合には、位相差CCD16の第1画素のみを用いて撮影を行うようにすればよい。撮影処理の詳細については立体視画像を撮影する場合と同様であるため、説明を省略する。
以上のようにしてメモリカード54に記録された画像は、再生ボタンにより単眼立体撮影装置10のモードを再生モードに設定することにより、液晶モニタ30で再生表示させることができる。
再生モードに設定されると、CPU40は、メディアコントローラ52にコマンドを出力し、メモリカード54に最後に記録された画像ファイルを読み出させる。
読み出された画像ファイルの圧縮画像データは、圧縮伸張処理部26に加えられ、非圧縮の輝度/色差信号に伸張されたのち、ビデオ・エンコーダ28を介して液晶モニタ30に出力される。
画像のコマ送りは、十字キーの左右のキー操作によって行われ、十字キーの右キーが押されると、次の画像ファイルがメモリカード54から読み出され、液晶モニタ30に再生表示される。また、十字キーの左キーが押されると、一つ前の画像ファイルがメモリカード54から読み出され、液晶モニタ30に再生表示される。
本実施の形態によれば、撮影者から最も遠い被写体と最も近い被写体との視差量を適切にすることができる。
なお、本実施の形態では、先に近い被写体の視差量Pnを調整し、後で遠い被写体の視差量Pfを調整したが、先に遠い被写体の視差量を調整し、後で近い被写体の視差量を調整しても良い。
<第2の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態では、撮影者から最も遠い被写体と最も近い被写体との視差量を適切にするものであるが、視差量を適切にする対象となる被写体(視差調整の対象となる被写体)はこれに限られない。
本発明の第2の実施の形態は、基準画像、参照画像のそれぞれの画像内で所定の範囲を占める被写体のみを対象に視差調整の対象となる被写体を決定する形態である。以下、第2の実施の形態に係る単眼立体撮影装置10−1について説明する。なお、第1の実施の形態と同一の部分については説明を省略する。
図11は、AE/AF/AWB動作後に、基準画像、参照画像のそれぞれの画像内で所定の範囲を占める被写体のうちで撮影者から最も近い被写体と撮影者から最も遠い被写体との視差量が適切となるようにF値を制御する視差量調整処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、主としてCPU40によって行われる。
CPU40は、AF処理が終了したか否かを判断する(ステップS10)。終了していない場合(ステップS10でNO)は再度ステップS10を行う。AF処理が終了した場合(ステップS10でYES)は、合焦している被写体の被写体距離を求める(ステップS11)。
CPU40は、距離情報の分布である距離頻度のヒストグラムを作成する(ステップS12)。距離情報の分布に基づいて視差調整の対象となる画像領域の視差量を絞り値により制御する制御手段としても機能するCPU40は、ヒストグラムの度数が閾値以上の階級のなかから合焦距離及びその近側(カメラに近づく方向)でピークとなる最も頻度の高い階級を探索する(ステップS30)。ステップS12で作成されたヒストグラムが図12であるとすると、合焦している被写体(人A)は閾値以上であるが、合焦距離より近側にはヒストグラムの閾値以上の階級が存在しない。したがって、CPU40は、人Aの階級γを探索結果とする。ヒストグラムの度数が閾値以上の階級とは、基準画像、参照画像のそれぞれの画像内で所定の範囲を占めることを意味する。したがって、ヒストグラムの度数が閾値以上の階級に限定することで、撮影された範囲の狭い被写体を視差調整の対象となる被写体から除外することができる。図12に示す例においては、花Bのエリアは写っている範囲として狭いと判断され、視差調整の対象となる被写体から除外される。なお、閾値は、予め設定された値を用いてもよいし、撮影者が操作部38を介して変更しても良いし、例えば3個の階級が閾値を越えるようにCPU40が自動設定してもよい。
CPU40は、ステップS30で探索された範囲内の被写体距離を有する画素を基準画像データ及び参照画像データから選択し、その画素を含む矩形エリアLnを設定する(ステップS31)。CPU40は、ステップS14で設定された矩形エリアLnに含まれる各画素の視差量の平均値(平均視差量)Pnを算出する(ステップS15)。
CPU40は、ステップS15で算出されたPnが予め設定された視差量aとa−t1の範囲内にあるかを確認する(ステップS16)。この視差量aは、立体視融合範囲内の所定の値に設定される。
Pnが予め設定された視差量aとa−t1の範囲内にない場合(ステップS16でNO)で、Pnが視差量a−t1より小さい場合には、視差量が小さすぎ、適切な立体感が得られない場合であるため、CPU40は、絞り駆動部34を介して絞り14を1段階開き、視差量を大きくする(ステップS17)。また、Pnが予め設定された視差量aとa−t1の範囲内にない場合(ステップS16でNO)で、Pnが視差量aより大きい場合には、立体感が強すぎる場合であるため、CPU40は、絞り駆動部34を介して絞り14を1段階閉じ、視差量を小さくする(ステップS18)。
その結果、絞り14が限界絞り値となったか否かを判断する(ステップS19)。限界絞り値でない場合(ステップS19でNO)には、視差量の調整が可能であるため、ステップS15へ戻り、再度視差量の確認を行う。
Pnが予め設定された視差量aとa−t1の範囲内にある場合(ステップS16でYES)及び限界絞り値である場合(ステップS19でYES)には、CPU40は、ヒストグラムの度数が閾値以上のもののなかから合焦距離及びその遠側(カメラから遠ざかる方向)でピークとなる最も頻度の高い階級を探索する(ステップS32)。図12に示す場合においてはβである。
CPU40は、ステップS31で探索された範囲内の被写体距離を有する画素を基準画像データ及び参照画像データから選択し、その画素を含む矩形エリアLfを設定する(ステップS33)。
CPU40は、ステップS21で設定された矩形エリアLfに含まれる各画素の視差量の平均値(平均視差量)Pfを算出する(ステップS22)。視差量の算出はステップS15と同様である。CPU40は、ステップS22で算出されたPfが予め設定された視差量b以下であるかを確認する(ステップS23)。この視差量bは、立体視融合範囲内の所定の値に設定される。
Pfが予め設定された視差量b以下でない場合(ステップS23でNO)には、立体感が強すぎる場合であるため、視差量を小さくするため、絞り駆動部34を介して絞り14の絞り値を1段階閉じる(ステップS24)。その結果、絞り14が限界絞り値となったか否かを判断する(ステップS25)。限界絞り値でない場合(ステップS25でNO)には、視差量の調整が可能であるため、ステップS22へ戻り、再度視差量の確認を行う。
Pfが予め設定された視差量b以下である場合(ステップS23でYES)及び限界絞り値である場合(ステップS25でYES)には、視差量調整処理を終了する。これにより、図12のγとβとの視差量を所定の範囲内にすることができる。
本実施の形態によれば、撮影された範囲の狭い被写体を視差調整の対象となる被写体から除外することで、撮影された画像内で一定の割合以上の被写体のなかから視差調整の対象となる被写体を設定し、これらの被写体間の視差量を適切な視差量とすることができる。したがって、より適切な立体感の視差画像を撮影することができる。
なお、本実施の形態では、処理の途中で閾値は変更しないが、閾値が高すぎて視差調整の対象が見つからなかった場合等に閾値を調整するようにしても良い。閾値の調整は、CPU40が自動で行ってもよいし、撮影者が指示しても良い。
また、本実施の形態では、ステップS30、S32において、ヒストグラムの度数が閾値以上の階級のなかから合焦距離及びその近側又は遠側でピークとなる最も頻度の高い階級を探索して視差調整の対象となる被写体としたが、視差調整の対象となる被写体はこれに限られない。例えば、ヒストグラムの度数が閾値以上の階級のなかから最も近側又は遠側の階級を探索して視差対象の被写体としてもよい。図12においては、階級βの一つ右にある階級が視差対象の被写体となる。
<第3の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態では、撮影者から最も遠い被写体と最も近い被写体との視差量を適切にするものであるが、視差量を適切にする対象となる被写体(視差調整の対象となる被写体)はこれに限られない。
本発明の第3の実施の形態は、する形態である。以下、第3の実施の形態に係る単眼立体撮影装置10−2について説明する。なお、第1の実施の形態と同一の部分については説明を省略する。
図13は、AE/AF/AWB動作後に、視差調整の対象となる被写体間の視差量が適切となるようにF値を制御する視差量調整処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、主としてCPU40によって行われる。
CPU40は、AF処理が終了したか否かを判断する(ステップS10)。終了していない場合(ステップS10でNO)は再度ステップS10を行う。AF処理が終了した場合(ステップS10でYES)は、合焦している被写体の被写体距離を求める(ステップS11)。
CPU40は、画素の位置に応じた重み付けをして、距離頻度のヒストグラムを作成する(ステップS40)。以下、ステップS40の処理について説明する。
まず、CPU40は、ステップS12と同様に、基準画像データの画素毎に被写体距離を算出する。次に、CPU40は、ステップS12と同様に、図8に示すように基準画像データを複数の領域に分割し、画素毎に算出された被写体距離の合計値を領域毎に算出する。最後に、CPU40は、各領域の位置に応じて重み付けをしてヒストグラムの基となるデータを作成する。本実施の形態では、図14に示すように、画像の上側は重みを大きくし、下側に行くにつれて重みを小さくする。例えば、通常は頻度1であるが、重みを大きくする、例えば2倍にする場合には頻度2とし、重みを小さくする例えば半分にする場合には頻度0.5とする処理を行う。被写体距離が合焦距離より近い側は視差量が大きくなりやすいため、被写体距離が近い被写体があるとすぐに視差量を小さくする制御が入ってしまう。したがって、遠距離の被写体が多いと思われる画像の上側の重みを大きくすることで、遠距離の被写体に重みを付けたデータを生成する。
CPU40は、重み付けがされたデータを用いてヒストグラムを作成する。図15は、作成されたヒストグラムを示す。横軸は被写体距離であり、縦軸は被写体距離の合計値が各被写体距離範囲に含まれる領域の度数である。同じ被写体に対して重み付け無しで作成されたヒストグラムである図9と比較すると、人A及び背景Cに相当する階級の度数が多くなっていることが分かる。
CPU40は、ヒストグラムに基づいて合焦距離(合焦している被写体の被写体距離)より近側(カメラに近づく方向)でピークとなる最も頻度の高い階級を探索する(ステップS13)。CPU40は、ステップS13で探索された範囲内の被写体距離を有する画素を基準画像データ及び参照画像データから選択し、その画素を含む矩形エリアLnを設定する(ステップS14)。CPU40は、ステップS14で設定された矩形エリアLnに含まれる各画素の視差量の平均値(平均視差量)Pnを算出する(ステップS15)。
CPU40は、ステップS15で算出されたPnが予め設定された視差量aとa−t1の範囲内にあるかを確認する(ステップS16)。この視差量aは、立体視融合範囲内の所定の値に設定される。
Pnが予め設定された視差量aとa−t1の範囲内にない場合(ステップS16でNO)で、Pnが視差量a−t1より小さい場合には、視差量が小さすぎ、適切な立体感が得られない場合であるため、CPU40は、絞り駆動部34を介して絞り14を1段階開き、視差量を大きくする(ステップS17)。また、Pnが予め設定された視差量aとa−t1の範囲内にない場合(ステップS16でNO)で、Pnが視差量aより大きい場合には、立体感が強すぎる場合であるため、CPU40は、絞り駆動部34を介して絞り14を1段階閉じ、視差量を小さくする(ステップS18)。
その結果、絞り14が限界絞り値となったか否かを判断する(ステップS19)。限界絞り値でない場合(ステップS19でNO)には、視差量の調整が可能であるため、ステップS15へ戻り、再度視差量の確認を行う。
Pnが予め設定された視差量aとa−t1の範囲内にある場合(ステップS16でYES)及び限界絞り値である場合(ステップS19でYES)には、CPU40は、ヒストグラムに基づいて合焦距離より遠側(カメラから遠ざかる方向))でピークとなる最も頻度の高い階級を探索する(ステップS20)。CPU40は、ステップS20で探索された範囲内の被写体距離を有する画素を基準画像データ及び参照画像データから選択し、その画素を含む矩形エリアLfを設定する(ステップS21)。
CPU40は、ステップS21で設定された矩形エリアLfに含まれる各画素の視差量の平均値(平均視差量)Pfを算出する(ステップS22)。視差量の算出はステップS15と同様である。CPU40は、ステップS22で算出されたPfが予め設定された視差量b以下であるかを確認する(ステップS23)。この視差量bは、立体視融合範囲内の所定の値に設定される。
Pfが予め設定された視差量b以下でない場合(ステップS23でNO)には、立体感が強すぎる場合であるため、視差量を小さくするため、絞り駆動部34を介して絞り14の絞り値を1段階閉じる(ステップS24)。その結果、絞り14が限界絞り値となったか否かを判断する(ステップS25)。限界絞り値でない場合(ステップS25でNO)には、視差量の調整が可能であるため、ステップS22へ戻り、再度視差量の確認を行う。
Pfが予め設定された視差量b以下である場合(ステップS23でYES)及び限界絞り値である場合(ステップS25でYES)には、視差量調整処理を終了する。これにより、図12のγとβとの視差量を所定の範囲内にすることができる。
本実施の形態によれば、画素の位置に応じて重み付けをして距離情報の分布を作成することで、より撮影者の意図に合った立体感の視差画像を撮影することができる。
なお、本実施の形態では、遠距離の被写体が多いと思われる画像の上側の重みを大きくすることで、遠距離の被写体に重みを付けたデータを生成してヒストグラムを作成したが、重み付けの方法はこれに限られず、撮影者が操作部38等を介して任意に設定することができる。例えば、重要な被写体が撮影されていると思われる画像の中央の重みを大きくしても良い。
また、本実施の形態では、位置に応じた重み付けをしてヒストグラムを作成し、最も近い被写体と最も遠い被写体との視差量が適切になるように絞り値を制御したたが、位置に応じた重み付けをしてヒストグラムに対して、度数が閾値以上の階級に限定して視差調整の対象となる被写体を設定して絞り値を制御しても良い。
<第4の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態では、撮影者から最も遠い被写体と最も近い被写体との視差量を適切にするものであるが、視差量を適切にする対象となる被写体(視差調整の対象となる被写体)はこれに限られない。
本発明の第4の実施の形態は、合焦した被写体を基準とし、撮影者から遠い被写体までの視差量と撮影者から近い被写体までの視差量との二つの情報をもとに視差量を最適に制御するする形態である。以下、第4の実施の形態に係る単眼立体撮影装置10−3について説明する。なお、第1の実施の形態と同一の部分については説明を省略する。
図16は、AE/AF/AWB動作後に、視差調整の対象となる被写体間の視差量が適切となるようにF値を制御する視差量調整処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、主としてCPU40によって行われる。
CPU40は、AF処理が終了したか否かを判断する(ステップS10)。終了していない場合(ステップS10でNO)は再度ステップS10を行う。AF処理が終了した場合(ステップS10でYES)は、合焦している被写体の被写体距離を求める(ステップS11)。
CPU40は、距離頻度のヒストグラムを作成する(ステップS12)。CPU40は、ヒストグラムに基づいて合焦距離(合焦している被写体の被写体距離)より近側(カメラに近づく方向)でピークとなる最も頻度の高い階級を探索する(ステップS13)。CPU40は、ステップS13で探索された範囲内の被写体距離を有する画素を基準画像データ及び参照画像データから選択し、その画素を含む矩形エリアLnを設定する(ステップS14)。CPU40は、ステップS14で設定された矩形エリアLnに含まれる各画素の視差量の平均値(平均視差量)Pnを算出する(ステップS15)。
また、CPU40は、ヒストグラムに基づいて合焦距離より遠側(カメラから遠ざかる方向))でピークとなる最も頻度の高い階級を探索する(ステップS20)。CPU40は、ステップS20で探索された範囲内の被写体距離を有する画素を基準画像データ及び参照画像データから選択し、その画素を含む矩形エリアLfを設定する(ステップS21)。CPU40は、ステップS21で設定された矩形エリアLfに含まれる各画素の視差量の平均値(平均視差量)Pfを算出する(ステップS22)。
CPU40は、PnとPfとを比較し、どちらが大きいか判断する(ステップS50)。図17に示す例においては、合焦している被写体である人Bと花Aとの視差量Pnが人Bと背景Cとの視差量Pfより大きい。ステップS50でPnとPfが同じ又はPnが大きいと判断された場合には、CPU40は、ステップS15で算出されたPnが予め設定された視差量aとa−t1の範囲内にあるかを確認する(ステップS16)。
Pnが予め設定された視差量aとa−t1の範囲内にない場合(ステップS16でNO)で、Pnが視差量a−t1より小さい場合には、視差量が小さすぎ、適切な立体感が得られない場合であるため、CPU40は、絞り駆動部34を介して絞り14を1段階開き、視差量を大きくする(ステップS17)。また、Pnが予め設定された視差量aとa−t1の範囲内にない場合(ステップS16でNO)で、Pnが視差量aより大きい場合には、立体感が強すぎる場合であるため、CPU40は、絞り駆動部34を介して絞り14を1段階閉じ、視差量を小さくする(ステップS18)。
その結果、絞り14が限界絞り値となったか否かを判断する(ステップS19)。限界絞り値でない場合(ステップS19でNO)には、視差量の調整が可能であるため、ステップS16へ戻り、再度視差量の確認を行う。
ステップS50でPnが大きいと判断された場合には、CPU40は、ステップS22で算出されたPfが予め設定された視差量b以下であるかを確認する(ステップS23)。この視差量bは、立体視融合範囲内の所定の値に設定される。
Pfが予め設定された視差量b以下でない場合(ステップS23でNO)には、立体感が強すぎる場合であるため、視差量を小さくするため、絞り駆動部34を介して絞り14の絞り値を1段階閉じる(ステップS24)。その結果、絞り14が限界絞り値となったか否かを判断する(ステップS25)。限界絞り値でない場合(ステップS25でNO)には、視差量の調整が可能であるため、ステップS23へ戻り、再度視差量の確認を行う。
Pnが予め設定された視差量aとa−t1の範囲内にある場合(ステップS16でYES)、PnがPfが予め設定された視差量b以下である場合(ステップS23でYES)及び限界絞り値である場合(ステップS19、S25でYES)には、視差量調整処理を終了する。
本実施の形態によれば、合焦した被写体を基準とし、合焦している被写体と最も近い被写体との視差量、すなわち飛び出し方向の視差量、又は合焦している被写体と最も遠い被写体との視差量、すなわち奥行き方向の視差量を適切に制御することができる。
なお、本実施の形態では、近距離側を優先するため、PnとPfが同じ場合にはPnを用いて視差量の調整を行ったが、PnとPfが同じ場合にはPfを用いて視差量の調整を行ってもよい。
また、本実施の形態では、PnとPfを比較し、大きい方を基準に視差量の調整を行ったが、撮影者が基準を設定してもよい。図17に示す例において、撮影者によって操作部38を介して遠い側の被写体を優先することが設定されている場合には、CPU40は、人Bと背景Cとの視差量が適切となるように絞り14の絞り値を制御する。この場合において、絞り値の制御を行った結果、人Aと花Bとの視差量が視差量aより大きくなってしまったとしても、CPU40は、遠い被写体である背景Cと人Bとの視差量が適切となるように絞り値を制御する。これにより、撮影者の望む立体感の視差画像を撮影することができる。
<第5の実施の形態>
本発明の第4の実施の形態では、合焦した被写体を基準とし、撮影者から遠い被写体までの視差量と撮影者から近い被写体までの視差量のいずれかを最適に制御する形態であるが、両方を最適に制御してもよい。
本発明の第5の実施の形態は、合焦下被写体と遠い被写体までの視差量と、合焦下被写体と近い被写体までの視差量の両方を最適にする形態である。以下、第5の実施の形態に係る単眼立体撮影装置10−4について説明する。なお、第1の実施の形態と同一の部分については説明を省略する。
図18は、AE/AF/AWB動作後に、視差調整の対象となる被写体間の視差量が適切となるようにF値を制御する視差量調整処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、主としてCPU40によって行われる。
CPU40は、AF処理が終了したか否かを判断する(ステップS10)。終了していない場合(ステップS10でNO)は再度ステップS10を行う。AF処理が終了した場合(ステップS10でYES)は、合焦している被写体の被写体距離を求める(ステップS11)。
CPU40は、距離頻度のヒストグラムを作成する(ステップS12)。CPU40は、ヒストグラムに基づいて合焦距離(合焦している被写体の被写体距離)より近側(カメラに近づく方向)でピークとなる最も頻度の高い階級を探索する(ステップS13)。CPU40は、ステップS13で探索された範囲内の被写体距離を有する画素を右画像データ及び左画像データ(基準画像を右画像、参照画像を左画像という)から選択し、その画素を含む矩形エリアLnを設定する(ステップS14)。CPU40は、ステップS14で設定された矩形エリアLnに含まれる各画素の視差量の平均値(平均視差量)Pnを算出する(ステップS15)。
また、CPU40は、ヒストグラムに基づいて合焦距離より遠側(カメラから遠ざかる方向))でピークとなる最も頻度の高い階級を探索する(ステップS20)。CPU40は、ステップS20で探索された範囲内の被写体距離を有する画素を基準画像データ及び参照画像データから選択し、その画素を含む矩形エリアLfを設定する(ステップS21)。CPU40は、ステップS21で設定された矩形エリアLfに含まれる各画素の視差量の平均値(平均視差量)Pfを算出する(ステップS22)。
CPU40は、ステップS22で算出されたPfが予め設定された視差量b以下であるかを確認する(ステップS23)。この視差量bは、立体視融合範囲内の所定の値に設定される。
Pfが予め設定された視差量b以下でない場合(ステップS23でNO)には、立体感が強すぎる場合であるため、視差量を小さくするため、絞り駆動部34を介して絞り14の絞り値を1段階閉じる(ステップS24)。その結果、絞り14が限界絞り値となったか否かを判断する(ステップS25)。限界絞り値でない場合(ステップS25でNO)には、視差量の調整が可能であるため、ステップS23へ戻り、再度視差量の確認を行う。これにより、合焦位置にある被写体と遠い被写体との視差量が適切となるように調整される。
PnがPfが予め設定された視差量b以下である場合(ステップS23でYES)及び限界絞り値である場合(ステップS25でYES)には、CPU40は、ステップS15で算出されたPnが予め設定された視差量aとa−t1の範囲内にあるかを確認する(ステップS16)。
Pnが予め設定された視差量aとa−t1の範囲内にない場合(ステップS16でNO)には、CPU40は、Pnが予め設定された視差量aとa−t1の範囲内に収まるように、レンズ駆動部36を介してフォーカスレンズを移動させる(ステップS60)。例えば、図17において視差量Pnが視差量aより大きい場合には、CPU40は、視差量Pnが視差量aとa−t1の範囲になるようにフォーカスレンズを移動させる。その結果、図19に示すように、視差量Pnは視差量aとa−t1の範囲内の視差量Pn’となり、合焦位置にあった被写体である人Aは合焦距離より遠側に移動されて奥行き方向に視差量Xを有することとなり、視差量PfはPfより小さい視差量Pf’となる。
Pnが予め設定された視差量aとa−t1の範囲内にある場合(ステップS16でYES)には、視差量調整処理を終了する。
本実施の形態によれば、絞り値の制御に加えて合焦位置を制御することにより、合焦している被写体と近い被写体との視差量、合焦している被写体と遠い被写体との視差量のどちらかが大きすぎたり小さすぎたりした場合に、より緻密に視差量の調整を行うことができる。
なお、本実施の形態では、まず遠側の被写体の視差量を絞りの制御で調整とし、近側の被写体の視差量を合焦位置の制御で調整したが、近側の被写体の視差量を絞りの制御で調整とし、遠側の被写体の視差量を合焦位置の制御で調整してもよい。
また、第1の実施の形態の図6に示すフローにおいて、限界絞り値で絞り値での視差量の調整が不可能となった場合(ステップS19、S25でNO)の場合に、合焦位置を制御することで視差量の調整を行っても良い。例えば、図6ステップS19で限界絞り値であった場合(ステップS19でYES)には、CPU40は、Pnが予め設定された視差量aとa−t1の範囲内に収まるように、レンズ駆動部36を介してフォーカスレンズを移動させ(図19のステップS60)、再度図6のステップS15に戻るようにすればよい。
なお、本実施の形態では、撮像素子にCCDを用いた例で説明したが、CCDに限定されるものではない。本発明は、CMOS等他のイメージセンサにも適用可能である。また、単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ受光して複数の画像を取得するステップと、複数の画像に基づいて前記複数の画像に含まれる被写体の距離情報の分布を求めるステップと、距離情報の分布に基づいて視差調整の対象となる画像領域の視差量を前記絞り値により制御するステップと、を上述のプログラムにより演算装置に実行させることもできることには留意されたい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
例えば、図2に示すような左右方向の位相差撮像素子のかわりに、左右方向及び上下方向の位相差撮像素子を使用することもできる。この場合には、左右方向に2個、上下方向に2個の合計4個の画素が1つの画素に含まれ、一度に4枚の画像信号が得られる。4枚の画像信号が得られた場合においても、基準画像として左上の画像を選択し、参照画像として残りの3枚の中の所望の1枚を選択し、選択した2枚の画像に対する処理を複数回行うことにより、同様の結果を得ることができる。すなわち、本発明は、特許請求の範囲の記載が2枚の画像を対象にしているからといって2枚の画像を取得する場合に限定されるわけではなく、2枚以上の複数の画像を取得する全ての場合に適用することができる。
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10、10−1、10−2、10−3、10−4…単眼立体撮影装置、12…撮影光学系、14…絞り、16…位相差CCD(撮像素子)、16A…遮光部材、16B…遮光部材の開口、24…デジタル信号処理部、40…CPU、48…メモリ、52…メディアコントローラ、54…メモリカード、56…EEPROM、L…マイクロレンズ、PD…フォトダイオード(画素)
【0002】
ることができる単眼立体撮影装置、撮影方法及びプログラムを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0007]
上記目的を達成するために、本発明の一の態様に係る単眼立体撮影装置は、フォーカスレンズを含む単一の撮影光学系と、撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ受光して複数の画像を取得する撮像素子と、絞り値が変更可能な絞りと、複数の画像に基づいて複数の画像に含まれる被写体の距離情報の分布を求める距離情報取得手段と、距離情報の分布に基づいて視差調整の対象となる画像領域の視差量が所定範囲内の視差量となるように、絞り値とフォーカスレンズの移動を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。なお、視差量には個人差があるが、子供の場合、ディスプレイ上での視差が50mmを超えないような視差が所定範囲内の視差量となる。また、ここでいう「複数の画像に基づいて複数の画像に含まれる被写体の距離情報」とは、視差に関する情報も含まれているものをいう。これにより、絞り値だけで調整しきれない場合にも、視差量を調整することができる。
[0008]
本発明の一の態様に係る単眼立体撮影装置によれば、単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ受光して得られた複数の画像に含まれる被写体の距離情報の分布を求め、距離情報の分布に基づいて視差調整の対象となる画像領域の視差量が所定範囲内の視差量となるように絞り値とフォーカスレンズの移動を制御させる。これにより、適切な視差量の視差画像を撮影することができる。
[0009]
本発明の他の態様に係る単眼立体撮影装置において、距離情報取得手段は、複数の画像のうちの所定の1枚の画像である基準画像の画素毎に距離情報を算出し、第1軸に距離情報、第2軸に画素数としたヒストグラムであって、距離情報を距離範囲毎に複数の階級に分割し、算出された距離情報が各階級の範囲に入っている画素の数を度数としたヒストグラムを作成するようにしてもよい。これにより、どの被写体距離の被写体がどの程度の割合を占めているかを明らかにすることができる。
[0010]
本発明の他の態様に係る単眼立体撮影装置において、距離情報取得手段は、複数の画像のうちの所定の1枚の画像である基準画像を複数の領域に分割
【0004】
焦している被写体と合焦している被写体より近側で最も面積の広い被写体との視差量及び合焦している被写体と合焦している被写体より遠側で最も面積の広い被写体との視差量の少なくとも1つを適切に調整することができる。
[0015]
本発明の他の態様に係る単眼立体撮影装置において、制御手段は、分割された複数の領域のうちのヒストグラムの度数が閾値以上の階級に含まれる領域を対象に視差調整の対象となる画像領域を決定するようにしてもよい。これにより、画像内で所定の範囲を占める被写体のみを対象に視差調整の対象となる被写体を決定することができる。
[0016]
本発明の他の態様に係る単眼立体撮影装置において、制御手段は、絞り値を制御し、合焦している被写体と視差調整の対象となる画像領域との視差量が一定の値の範囲内とするようにしてもよい。これにより、飛び出し方向の視差量、奥行き方向の視差量の少なくとも1つを適切にすることができる。
[0017]
本発明の他の態様に係る単眼立体撮影装置において、距離情報取得手段は、画像の位置に応じて異なる重みを付けて距離情報を算出するようにしてもよい。これにより、より撮影者の意図に合った立体感の視差画像を撮影することができる。
[0018]
[0019]
本発明の他の態様に係る単眼立体撮影方法において、フォーカスレンズを含む単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ受光して複数の画像を取得するステップと、複数の画像に基づいて複数の画像に含まれる被写体の距離情報の分布を求めるステップと、距離情報の分布に基づいて視差調整の対象となる画像領域の視差量が所定範囲内の視差量となるように絞りの絞り値とフォーカスレンズの移動を制御するステップと、を含むことを特
【0005】
徴とする。
[0020]
本発明の他の態様に係るプログラムにおいて、フォーカスレンズを含む単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ受光して複数の画像を取得するステップと、複数の画像に基づいて複数の画像に含まれる被写体の距離情報の分布を求めるステップと、距離情報の分布に基づいて視差調整の対象となる画像領域の視差量が所定範囲内の視差量となるように絞りの絞り値とフォーカスレンズの移動を制御するステップと、を演算装置に実行させることを特徴とする。
発明の効果
[0021]
本発明によれば、適切な立体感で撮影することができる。
図面の簡単な説明
[0022]
[図1]立体撮影装置のブロック図
[図2]位相差イメージセンサの構成例を示す図
[図3]主、第2画素の1画素ずつを示した図
[図4]図4A及び図4Bは図3の要部拡大図
[図5]被写体距離と視差量との関係を示す図
[図6]第1の実施の形態における視差量調整処理の流れを示すフローチャート
[図7]撮影対象の一例
[図8]領域分割の一例
[図9]図7の被写体を撮影したときの距離分布を示すヒストグラム
[図10]基準画像データの一例
[図11]第2の実施の形態における視差量調整処理の流れを示すフローチャート
[図12]第2の実施の形態における距離情報の分布を示すヒストグラム
[図13]第3の実施の形態における視差量調整処理の流れを示すフローチャート
[図14]重み付けの一例
[図15]第3の実施の形態における距離情報の分布を示すヒストグラム
[図16]第4の実施の形態における視差量調整処理の流れを示すフローチャート
[図17]被写体距離と視差量との関係を示す図

Claims (12)

  1. 単一の撮影光学系と、
    前記撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ受光して複数の画像を取得する撮像素子と、
    絞り値が変更可能な絞りと、
    前記複数の画像に基づいて前記複数の画像に含まれる被写体の距離情報の分布を求める距離情報取得手段と、
    前記距離情報の分布に基づいて視差調整の対象となる画像領域の視差量を前記絞り値により制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする単眼立体撮影装置。
  2. 前記距離情報取得手段は、
    前記複数の画像のうちの1枚の画像である基準画像について画素毎に距離情報を算出し、
    前記距離情報を距離範囲毎に複数の階級に分割し、前記算出された距離情報が各階級の範囲に入っている画素の数を度数としたヒストグラムを作成する請求項1に記載の単眼立体撮影装置。
  3. 前記距離情報取得手段は、
    前記基準画像を複数の領域に分割し、前記分割された領域毎に距離情報を算出し、
    前記距離情報を距離範囲毎に複数の階級に分割し、前記算出された距離情報が各階級の範囲に入っている領域の数を度数としたヒストグラムを作成する請求項1に記載の単眼立体撮影装置。
  4. 前記距離情報取得手段は、
    前記基準画像の画素毎に距離情報を算出し、
    前記分割された各領域に含まれる画素の距離情報の平均値を領域毎に算出することにより、前記複数の領域毎の距離情報を算出する請求項3に記載の単眼立体撮影装置。
  5. 前記距離情報取得手段は、
    前記基準画像と、前記複数の画像のうちの基準画像以外の画像との間でパターンマッチング処理を行うことにより、前記距離情報を算出する請求項2又は3に記載の単眼立体撮影装置。
  6. 前記制御手段は、前記ヒストグラムにおいて、合焦している被写体の被写体距離と近側にヒストグラムのピークを有する被写体距離の間、及び合焦している被写体の被写体距離と遠側にヒストグラムのピークを有する被写体距離の間の少なくとも1つを前記視差調整の対象となる画像領域として前記絞り値を制御する請求項2から5のいずれかに記載の単眼立体撮影装置。
  7. 前記制御手段は、
    前記分割された複数の領域のうちの前記ヒストグラムの度数が閾値以上の階級に含まれる領域を対象に前記視差調整の対象となる画像領域を決定する請求項2から6のいずれかに記載の単眼立体撮影装置。
  8. 前記制御手段は、
    前記絞り値を制御し、前記合焦している被写体と前記視差調整の対象となる画像領域との視差量が一定の値の範囲内とする請求項6又は7に記載の単眼立体撮影装置。
  9. 前記距離情報取得手段は、
    前記複数の画像のいずれかの画像内の位置に応じて異なる重みを付けて前記距離情報を算出することを特徴とする請求項2から8のいずれかに記載の単眼立体撮影装置。
  10. 前記撮影光学系は、
    フォーカスレンズを含み、
    前記制御手段は、
    前記視差調整の対象となる画像領域の視差が所定範囲内の視差量となる範囲で前記フォーカスレンズを移動させる請求項1から9のいずれかに記載の単眼立体撮影装置。
  11. 単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ受光して複数の画像を取得するステップと、
    前記複数の画像に基づいて前記複数の画像に含まれる被写体の距離情報の分布を求めるステップと、
    前記距離情報の分布に基づいて視差調整の対象となる画像領域の視差量を前記絞り値により制御するステップと、
    を含むことを特徴とする単眼立体撮影方法。
  12. 単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ受光して複数の画像を取得するステップと、
    前記複数の画像に基づいて前記複数の画像に含まれる被写体の距離情報の分布を求めるステップと、
    前記距離情報の分布に基づいて視差調整の対象となる画像領域の視差量を前記絞り値により制御するステップと、
    を演算装置に実行させることを特徴とするプログラム。
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