JP2014027404A - 表示制御装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】取得する対象範囲内の画像の確認及び対象範囲に関する表示アイテムの双方の視認性を両立できるようにする。
【解決手段】FA処理またはトリミングにより画像の選択範囲を表示している画面において、選択範囲の枠が第1の所定サイズ以上である場合には、枠の設定に関する表示アイテムを前記枠の内側に表示し、前記枠が前記第1の所定サイズ未満の場合には前記表示アイテムを前記枠の外側に表示する。このとき、さらに、前記枠が前記第1の所定サイズより小さい第2の所定サイズ未満である場合には、前記表示アイテムを前記枠の外側の固定位置に表示し、前記枠が前記第1の所定サイズ未満であって、かつ前記第2の所定サイズ以上である場合には、前記表示アイテムを前記枠の外側の、前記枠の大きさに連動した位置に表示する。
【選択図】図6

Description

本発明は、特に、画像を確認するために用いて好適な表示制御装置、表示制御装置の制御方法、プログラム及び記憶媒体に関する。
近年、デジタルカメラをはじめとする撮像装置では高機能化が進んでいる。例えば特許文献1には、撮影した画像をトリミングして所望な部分だけを切り抜く技術が開示されている。また、特許文献2には、光学的な変倍(光学ズーム)機能と、撮像した領域の一部を拡大する電子的な変倍(電子ズーム)機能とを備えた撮像装置が開示されている。この撮像装置は、望遠側でズームした状態で所定のボタンを押下することにより広角側の所定の位置までズームを駆動させ、所定のボタンを離すと元のズームポジションに戻すことによりフレーミングをアシストする機能を備えている。
これらの機能においては、表示されている画像の中から対象の範囲がどこなのかを枠や矩形等によって表現されること多く、また、対象となる範囲の大きさは操作部材の操作に応じてユーザーが任意に変更できる。
特開平4−145779号公報 特開2012−60595号公報
しかしながら、対象範囲の拡大縮小が操作部材への操作によって実現できることを画面上になんらかの手段で示さなければ、ユーザーは範囲の大きさを変更できることに気が付かない可能性がある。そこで、対象範囲を示す枠の近くにアイコンやガイダンス等の、対象範囲の設定に関する表示アイテムを表示することが好ましい。ところが、例えば、枠の大きさに連動して枠外に表示アイテムを表示するようにした場合に、枠が広いとアイコンなどの表示アイテムが画面内に表示できなくなったり、他の情報表示と重なってしまったりして視認性が悪くなる可能性がある。一方、枠の内側に表示アイテムを表示するようにした場合は、対象範囲が狭いと対象範囲内の多くの面積がアイコンやガイダンスの表示に覆われてしまい、肝心の対象範囲内の画像が確認しにくくなる。
本発明は前述の問題点に鑑み、取得する対象範囲内の画像の確認及び対象範囲の設定に関する表示アイテムの双方の視認性を両立できるようにすることを目的としている。
本発明の画像表示装置は、表示手段に、画像と、該画像の一部の範囲を示す枠とを表示するように制御する表示制御手段と、前記枠が第1のサイズ以上である場合には、前記枠の設定に関する表示アイテムを前記枠の内側に表示するようにし、前記枠が前記第1のサイズ未満の場合には前記表示アイテムを前記枠の外側に表示するように前記表示制御手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、取得する対象範囲内の画像の確認及び対象範囲の設定に関する表示アイテムの双方の視認性を両立できる。
実施形態のデジタルカメラの背面側の外観を示す斜視図である。 実施形態に係るデジタルカメラの内部構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態において、撮影モードにおける撮影処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図3のS308におけるFA処理の詳細な手順の一例を示すフローチャートである。 FAボタンが押下される前の撮影待機中にズーム位置が広角端でなかった場合の表示例を示す図である。 図7のS704でアイコンの表示位置が決定された場合の表示画面の一例を示す図である。 図4のS414における詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 図7のS703でアイコンの表示位置が決定された場合の表示画面の一例を示す図である。 図7のS705でアイコンの表示位置が決定された場合の表示画面の一例を示す図である。 図7のS705でアイコンの表示位置が決定された場合の表示画面の他の一例を示す図である。 第2の実施形態におけるトリミング処理手順の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態において、トリミング枠及びアイコンを含む表示画面の一例を示す図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。
本実施形態に係る撮像装置は、ズームレバーとは別にフレーミングアシストボタン(FAボタン)を有し、FAボタンが押されると現在のズーム位置を記憶すると共に、現在のズーム倍率をもとに求められたワイド画角位置にズームを駆動する。そして、FAボタンが離されると、記憶したズーム位置に復帰させる。以後、この機能をフレーミングアシスト機能(FA機能)として記載する。
<デジタルカメラのハードウェア構成>
図1は、本実施形態の表示制御装置の一例としてのデジタルカメラ(撮像装置)100の背面側の外観を示す斜視図である。
図1において、表示部28は、画像や各種情報を表示する表示部である。シャッター操作部材であるシャッターボタン61は、撮影指示を行うための操作部である。モードダイヤル60は各種モードを切り替えるための操作部である。コネクタ112は、接続ケーブルとデジタルカメラ100とのコネクタである。操作部70は、ユーザーからの各種操作を受け付ける各種スイッチ、ボタン、タッチパネル等の操作部材より成る操作部である。コントローラーホイール73は、操作部70に含まれる回転操作可能な操作部材である。
電源スイッチ72は、電源オン、電源オフを切り替えるスイッチである。記録媒体200は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体である。記録媒体スロット201は記録媒体200を格納するためのスロットである。記録媒体スロット201に格納された記録媒体200は、デジタルカメラ100との通信が可能となる。蓋203は記録媒体スロット201の蓋である。
動画ボタン74は、操作部70を構成する部材の1つであり、動画の撮影開始及び終了(停止)の指示操作を受け付けるボタンである。FAボタン75は、操作部70を構成する部材の1つであり、前述のFA機能を実行する指示を受け付けるボタンである。ズームレバー76は、操作部70を構成する部材の1つであって、シャッターボタン61を中心として時計回り方向および反時計回り方向に操作可能であり、操作方向に応じて光学ズームおよび電子ズームでのズームイン/ズームアウトの指示を受付ける。
バリアングルモニタ部26は、表示部28が配置された筐体であり、ヒンジ部27を介してデジタルカメラ100の本体部に回動可能に接続されている。バリアングルモニタ部26は、本体部に対して少なくとも以下の位置に移動可能であり、どの位置に位置しているかを後述するシステム制御部50が検知可能であるものとする。
・表示部28の表示面が露出するように折りたたまれた図1に示す位置(第1の位置)。
・表示部28の表示面がデジタルカメラ100の正面(被写体光が入射するレンズが備えられた面)を向き、撮像される被写体側から表示部28の表示面を視認可能なように開かれた対面位置(第2の位置)。
・表示部28の表示面がデジタルカメラ100の背面側から視認可能なように開かれた開位置(第3の位置)。
・表示部28の表示面がデジタルカメラ100の背面に対向し、表示部28の表示面が見えないように折りたたまれた閉位置(第4の位置)。
接眼表示部29は、覗き込み型のファインダであり、覗き込むことで内部に設けられたEVFとして機能するディスプレイを視認可能となっている。
図2は、図1に示したデジタルカメラ100の内部構成例を示すブロック図である。
図2において、撮影レンズ群103はズームレンズ、フォーカスレンズを含むレンズ群であり、シャッター101は絞り機能を備えるシャッターである。撮像部22は光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成されている。A/D変換器23は、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するものである。バリア102は、デジタルカメラ100の、撮影レンズ群103を含む撮像系を覆うことにより、撮影レンズ群103、シャッター101、及び撮像部22を含む撮像系の汚れや破損を防止する。
画像処理部24は、A/D変換器23からのデータ或いはメモリ制御部15からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。また、画像処理部24では、得られた画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてシステム制御部50が制御を行いAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理を行う。画像処理部24では更に、得られた画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行う。
A/D変換器23からの出力データは、画像処理部24及びメモリ制御部15を介して、或いは、メモリ制御部15を介してメモリ32に直接書き込まれる。メモリ32は、撮像部22によって得られ、A/D変換器23によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部28や接眼表示部29に表示するための画像データを格納する。メモリ32は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像および音声のデータを格納するのに十分な記憶容量を備えている。また、メモリ32は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。
D/A変換器13は、メモリ32に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部28に供給する。こうして、メモリ32に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器13を介して表示部28や接眼表示部29により画像として表示される。表示部28は、LCD等の表示器上に、D/A変換器13からのアナログ信号に応じた表示を行う。A/D変換器23によって一度A/D変換されメモリ32に蓄積されたデジタル信号をD/A変換器13においてアナログ変換し、表示部28に逐次転送して表示することにより、電子ビューファインダ(スルー画像表示)として機能する。接眼表示部29は覗き込み型のファインダ内に設けられた表示部であり、表示部28と同様な表示が可能である。
システム制御部50は、デジタルカメラ100全体を制御する。また、システム制御部50は、メモリ32、D/A変換器13、表示部28、接眼表示部29等を制御することにより表示制御も行う。さらに、システム制御部50は、検出されたバリアングルモニタ部26の位置に応じて表示部28に表示を行うか否か、接眼表示部29に表示を行うか否かを制御する。
例えば、バリアングルモニタ部26が第1の位置である場合は、接眼表示部29を節電のためOFFとし、表示部28に対して表示を行う。また、バリアングルモニタ部26が第4の位置となると、表示部28を節電のためOFFとし、接眼表示部29をONにして表示を行う。なお、表示部28及び接眼表示部29は、ユーザーの指示に応じて任意にON/OFFを切り替えることも可能である。表示部28及び接眼表示部29は同じ表示内容での表示が可能なので、以下、表示部28での表示についてのみ記載するが、接眼表示部29に対しても同様の表示が可能であるものとする。
露光制御部40は、絞り機能を備えるシャッター101を制御する制御部であり、フラッシュ48と連携することによりフラッシュ調光機能も有するものである。フォーカス制御部42は、撮影レンズ群103に含まれるフォーカスレンズを駆動してフォーカシングを制御する。ズーム制御部44は、撮影レンズ群103に含まれるズームレンズを駆動してズーミングを制御する。バリア制御部46は、バリア102の動作を制御する。フラッシュ48は、AF補助光の投光機能、及びフラッシュ調光機能を有する。露光制御部40及びフォーカス制御部42はTTL方式を用いて制御されており、得られた画像データを画像処理回路20によって演算した演算結果に基づき、システム制御部50が露光制御部40及びフォーカス制御部42に対して制御を行う。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいう、プログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。システム制御部50が前述した不揮発性メモリ56に記録されたプログラムを実行することにより、後述する本実施形態の各処理を実現する。システムメモリ52にはRAMが用いられ、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等を展開する。
システムタイマー53は、各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。モード切替スイッチ(モードダイヤル)60、第1シャッタースイッチ62、第2シャッタースイッチ64、及び操作部70はシステム制御部50に各種の動作指示を入力するための操作手段である。
モード切替スイッチ(モードダイヤル)60は、システム制御部50の動作モードを静止画記録モード、動画記録モード、再生モード等のいずれかに切り替える。第1シャッタースイッチ62は、デジタルカメラ100に設けられたシャッターボタン61の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でONとなり、第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。そして、第1シャッタースイッチ信号SW1により、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の撮影準備動作を開始する。
第2シャッタースイッチ64は、シャッターボタン61の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でONとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。そして、システム制御部50は、第2シャッタースイッチ信号SW2により、撮像部22からの信号読み出しから記録媒体200に画像データを書き込むまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
操作部70の各操作部材は、表示部28に表示される種々の機能アイコンを選択操作することなどにより、場面ごとに適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして作用する。機能ボタンとしては、例えばFAボタン75、終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタン、属性変更ボタン等がある。例えば、メニューボタンが押されると各種の設定可能なメニュー画面が表示部28に表示される。利用者は、表示部28に表示されたメニュー画面と、4方向ボタンやSETボタンとを用いて直感的に各種設定を行うことができる。
電源制御部80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部80は、その検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部へ供給する。
電源部30は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。インターフェース18は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体200とのインターフェースである。記録媒体200は、メモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。
<撮影モード処理>
図3は、撮影モードにおける撮影処理の手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、不揮発性メモリ56に記録されたプログラムをシステム制御部50がシステムメモリ52に展開して実行することにより実現する。デジタルカメラ100の電源がONであり、モードダイヤル60等によって撮影モードに切り替えられると撮影待機状態となり、図3の処理を開始する。
まず、S301において、スルー画像の表示を行う。スルー画像の表示は、フレーミングを行うために、本撮影の前に撮像部22によって撮影された画像を表示部28にリアルタイムに逐次表示するものである。次に、S302において、ズームレバー76が操作されたことを検出したか否かを判定する。操作されたことを検出した場合はS303へ進み、操作されたことを検出していない場合はS305に進む。
S303においては、光学ズームを行うために、ズームレバー76の操作された方向と操作量とに応じて、ズーム制御部44に指示を出してズームレンズを駆動させる。なお、ズームレンズが広角端に達している場合に広角側へズームレバー76が操作されてもズームレンズは駆動しない。また、ズームレンズが望遠端に達している場合に望遠側にズームレバー76が操作されると、ズームレンズは駆動せず、電子ズームによりズームインする。
次に、S304において、S303におけるズームレンズの駆動(あるいは電子ズーム)の結果として現在のズーム倍率の情報をシステムメモリ52に記録する。なお、ズーム倍率とは広角端からのズーム倍率である。ズーム倍率の代わりにズームレンズのレンズ位置と電子ズーム倍率とを記録してもよい。
次に、S305において、操作部70の操作などにより設定変更の指示を検出したか否かを判定する。この判定の結果、設定変更の指示を検出した場合はS306へ進み、設定変更の指示を検出していない場合はS307に進む。そして、S306においては、操作部70の操作内容に応じて各種設定変更を行う。
次に、S307において、FAボタン75が押下されたことを検出したか否かを判定する。この判定の結果、FAボタン75が押下されたことを検出した場合はS308に進み、FA処理を行う。FA処理の詳細については図5を用いて後述する。一方、FAボタンが押下されたことを検出していない場合はS309に進む。
次に、S309において、シャッターボタン61が半押しされて第1シャッタースイッチ信号SW1が入力されたか否かを判定する。この判定の結果、第1シャッタースイッチ信号SW1が入力された場合はS310へ進み、入力されていない場合はS315へ進む。S310においては、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の撮影準備動作を開始する。
次に、S311において、シャッターボタン61が全押しされて第2シャッタースイッチ信号SW2が入力されたか否かを判定する。この判定の結果、第2シャッタースイッチ信号SW2が入力された場合はS313へ進み、入力されていない場合はS312に進む。そして、S312において、シャッターボタン61が半押しされて第1シャッタースイッチ62がONとなったままであるか否かを判定する。この判定の結果、第1シャッタースイッチ62がONとなっている場合はS311に戻り、撮影準備動作によって確定したAFやAEをロックしたままシャッターボタン61が全押しされるか離されるまで待機する。一方、第1シャッタースイッチ62がONとなってない場合S309へ戻る。
S313においては、シャッターボタン61の全押しに応答して、撮像部22へのアナログ信号を入力してから記録媒体200に画像データを記録するまでの一連の静止画撮影処理の動作を行う(本撮影処理)。そして、S314において、S313で撮影された画像を所定時間(数秒)表示するレビュー表示(レックレビュー)を行う。レビュー表示はシャッターボタン61の半押し操作を終了するか、所定の時間が経過すると終了する。
次に、S315において、撮影モード処理を終了するか否かを判定する。電源スイッチ72に対する電源をOFFとする操作や、再生モードなどの他モードへ移行する操作、何の操作もされないまま所定時間が経過した場合に節電のために電源を切るオートパワーオフの実行などがある場合は撮影モード処理を終了すると判定する。この判定の結果、撮影モード処理を終了しない場合はS301に戻って処理を繰り返し、終了する場合は撮影モード処理を終了する。
<FA処理>
図4は、前述した図3のS308におけるFA処理の詳細な手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、不揮発性メモリ56に記録されたプログラムをシステム制御部50がシステムメモリ52に展開して実行することにより実現する。FA処理は、図3で説明したとおり、撮影モードにおける撮影待機中にFAボタン75が操作されると開始する。
まず、S400において、現在のズーム倍率(あるいはズーム位置)が広角端であるか否かを判定する。この判定の結果、広角端である場合はこれ以上ズームアウトすることができず、FA機能が実行できないのでFA処理を終了する。すなわち、広角端の場合にFAボタン75が押下されてもFA機能は発動しない。一方、S400の判定の結果、広角端でない場合には、S402に進む。
ここで、図5に、FAボタン75が押下される前の撮影待機中にズーム位置が広角端でなかった場合(ズームインしていた場合)の表示部28での表示例を示す。すなわち、図4のS400でNoと判定される場合の画面表示例である。図5のスルー画像501は、光学ズームして撮影されているスルー画像である。アイコン502は現在設定されている撮影モードがAUTOモードであることを表すアイコンである。このAUTOモードでは、被写体情報に基づいて現在認識されているものをアイコン502の箇所に動的に表示する。したがって、アイコン502は他の表示が消えている場合であっても表示されていることが好ましい。
アイコン503は、現在のストロボ設定が強制発光になっていることを表すアイコンである。アイコン504は、現在のISO感度設定がAUTOになっていることを表すアイコンである。数値505は、現在設定されている露出補正値がプラスマイナス0に設定されていることを表している。数値506は、静止画の残り撮影可能枚数を表している。アイコン502〜504、数値505、506は、スルー画像501に重畳して表示される。このように、表示部28にはデジタルカメラ100に設定されている現在の撮影設定を含む撮影に関する情報(以下、撮影情報)が文字やアイコンなどにより表示されている。
次に、S401において、システムメモリ52に、現在のズーム倍率の情報を、FA処理終了時の戻り画角として記録する。この処理は、前述したS304の処理とは別途に記録するものであり、後述するS409でのズームアウトが行われても、記録を保持しておくことにより、その後ズーム倍率を元に戻す際に参照するためのものである。なお、FA処理終了時の戻り画角がわかるものであれば、ズーム倍率ではなく、ズームレンズの位置の情報を記録してもよい。
次に、S402において、現在のズーム位置から広角端までズームアウトした場合のズームアウト倍率が、FA機能によりズームアウトした場合のズームアウト倍率(以下、FAズームアウト倍率)より小さいか否かを判定する。この処理では、システムメモリ52に記憶されている現在のズーム倍率と、FA機能によりズームアウトする量として予め定められているFAズームアウト倍率とに基づいて判定される。なお、このFAズームアウト倍率の情報は、不揮発性メモリ56に予め記憶されている。
この判定の結果、ズームアウト倍率がFAズームアウト倍率より小さい場合はS403に進み、小さくない場合はS404に進む。ズームアウト倍率がFAズームアウト倍率より小さい場合とは、現在のズーム位置から広角端までズームアウトするのに必要なズームアウト量が、FAズームアウト倍率が示すズームアウト量よりも少ない場合である。すなわち、FAズームアウト倍率だけズームアウトする前に広角端に達してしまう場合である。したがって、S403に進み、FAズームアウト倍率を変更して、広角端までのズームアウト倍率に変更する。
次に、S404において、それまで表示部28に表示されていた撮影情報を非表示にする。前述したようにAUTOモードの場合は、現在識別されている被写体を示すアイコン502が表示されるため、アイコン502は表示されていることが好ましいが、それ以外の情報は非表示となる。
次に、S405において、押下されていたFAボタン75が離されたことを検出したか否か(すなわち、FA機能の実行の終了指示があったか否か)を判定する。この判定の結果、FAボタン75が離されたことを検出した場合はS406に進み、離されたことを検出していない場合はS408に進む。
S406においては、FA処理によって行われていた一時的なズームアウト(後述するS409により行われるズームアウト)を解除し、戻り画角としてシステムメモリ52に記憶されているズーム倍率とするように、ズームを制御する。戻り画角が電子ズーム領域を示す倍率であった場合は電子ズームによるズーム制御も行う。この制御はズームインとなる。そして、S407において、S404で非表示としていた撮影情報を表示部28に再度表示し、撮影待機時の表示状態に復帰してFA処理を終了する。
S408においては、FAズームアウト倍率分のズームアウトが完了したか否かを判定する。この判定の結果、ズームアウトが完了していない場合はS409へ進み、ズームレンズを駆動したズームアウトを行う、あるいは、それまで電子ズームによるズームインを行っていた場合は電子ズームによるズームアウトを行い、S405へ戻る。一方、S408の判定の結果、FAズームアウト倍率分のズームアウトが完了した場合はS410へ進む。以下、ズームアウトが完了した時点でのズーム位置を第2の位置と称する。
次に、S410において、シャッターボタン61が半押しされて第1シャッタースイッチ信号SW1が入力されたか否かを判定する。この判定の結果、第1シャッタースイッチ信号SW1が入力された場合はS411に進み、S401でシステムメモリ52に記憶された戻り画角をクリアー(消去)する。そして、S404で非表示としていた撮影情報を再度表示し、図3のS310に進んで撮像準備動作を開始する。このように、FA処理中にシャッターボタン61が半押しされると、FAボタン75が押下される前の画角ではなく、現時点での画角で静止画を撮影することをユーザーが所望しているとみなす。したがって、一時的なズームアウトによるズーム位置を変更せずにFA処理を終了する。すなわち、この場合は戻り画角に復帰させないようにする。
S412においては、FAボタン75が押下される前の画角に相当する範囲の枠を、FAボタン75の押下中に1回以上表示済みであるか否かを判定する。この判定の結果、表示済みでない場合はS413へ進み、表示済みである場合はS416へ進む。
S413においては、S401でシステムメモリ52に記憶した戻り画角が示すズーム倍率と、FAボタン75の押下による一時的なズームアウト中である現時点でのズーム倍率とから、現時点の画角に対するFAボタン75の押下前の時点での画角の比率を求める。そして、求めた比率と表示部28の大きさ(縦横の長さ)とから、表示部28に表示する枠の大きさを求める。
図6は、FA処理により、後述するS415で表示部28に表示される画面の一例を示す図である。
図6において、枠601は、FAボタン75の押下によって一時的にズームアウトした画角で撮影されているスルー画像501に対し、FAボタン75の押下前の画角に相当する範囲を示した枠である。これによってユーザーは、FAボタン75を押下する前の撮影範囲が、より広い範囲のうちのどのあたりであるか、どれぐらい拡大されたものであるかを知ることができる。アイコン602は、枠601の大きさをズームレバー76の操作によって変更可能であることを示すための表示アイテムである。
このFA機能を用いることによって、以下のようなことが可能となる。例えば、ズームインして特定の動く被写体に注目して撮影をしている場合に、動く被写体が撮影範囲外にまで移動して見失ってしまった場合に、FAボタン75を押下してズームアウトして周りを確認することにより容易に被写体を発見することができる。そして、デジタルカメラ100を動かしてスルー画像501中の被写体を枠601内に入れ、FAボタン75を離すことにより、元のズーム倍率の撮影範囲内に、注目している被写体を簡単に、かつ確実に収めることができる。
なお、この際、S404で撮影情報を非表示にしているのは以下の理由による。第1に、FAボタン75を押下する前の撮影範囲より外側、すなわち図5におけるスルー画像501のうち、枠601より外側の画面周縁部を確認したいというユーザーの意図によってFAボタン75が押下される。この際、撮影情報が画面周縁部に表示されていたのでは、スルー画像501のうち画面周縁部分の視認の妨げとなる。したがって、FA処理中は、スルー画像の画面周縁部分の視認の妨げとならないよう、画面周縁部に表示されていた撮影情報を一時的に消去している。
第2に、FA処理中(一時的なズームアウト中)に表示される枠601は、他の動作モード時に表示されるフォーカス調整用の枠、合焦した範囲を示す合焦枠、顔検出により検出された顔の範囲を示す顔枠などの枠とユーザーに混同される可能性がある。このような混同をユーザーに与えないために、FA処理中は撮影情報を非表示とすることによって、FA処理中であることを確実に識別させ、枠601を表示させる意味が、通常動作モード時に表示される枠とは違うことを直感的に理解できるようにしている。また、枠601の色や太さ、線種などの表示形態を、フォーカス調整用の枠、合焦枠、顔枠などと異なるようにすることがより好ましい。
なお、上記第1及び第2の理由の観点から、S404で撮影情報を非表示にせず、半透過にする(FAボタン75の押下前よりも透過率を大きくする)ようにしてもよい。
また、撮影情報を非表示としている間でも、撮影可否に関わる警告については表示するようにする。例えば、電池残量が残り少なくなった際に表示するLOWBATの警告表示、記録媒体200が装着されていない旨の警告、記録媒体200が書き込み禁止になっている旨の警告、記録媒体200の残り記録可能容量が少ない旨の警告などがある。さらに、動画を録画している最中であることを示す録画アイコンシーン判別し、その結果を表示するオートシーン判別モードのアイコン603も表示される。
FA処理では、FAボタン75が押下されている間、FAズームアウト倍率までズームアウトするが、この状態でズームレバー76を操作することによって戻り画角を変更することもできる。これにより、ズームアウト状態で、全体の画角を確認し、戻り画角を変更したいといったユーザーのフレーミングのニーズに応えることができる。
例えば、図6に示すように、ズームレバー76への操作(以下、ズームレバー操作と称する)によって戻り画角を変更できることを示すために、ズームレバー操作が可能であることを示すアイコン602を表示部28に表示する。このとき、戻り画角を示す枠601の近傍にアイコン602を表示すれば、よりズームレバー操作で枠の大きさを変更できることをユーザーに直観的に認識させることができる。
一方、枠601の大きさによってはアイコンが表示できなかったり、被写体を識別する妨げとなったりする可能性もある。より具体的には、枠601が大きすぎると、近傍にアイコン602を表示しようとするとアイコン603と重なってしまい、アイコン602、603の少なくとも何れかの視認性が悪くなってしまう。アイコン603が表示されていない場合であっても、枠601が大きすぎると、表示部28の表示領域の外縁と枠601との間が狭く、アイコン602が表示できなくなってしまうことが考えられる。また、枠601が小さすぎる場合にも、主要被写体が存在する枠601付近(枠601の外側近傍も含む)の視認性が悪くなってしまい、主要被写体が見難くなってしまう恐れがある。一方、アイコン602を枠601の内側に表示すると、枠601が小さい場合には、枠601内多くの面積がアイコン602に占められてしまい、肝心の枠601の内側の画像(被写体)が見難くなってしまう。
そこで本実施形態では、以下のS414の処理(図7のアイコン表示位置決定処理)によって、ユーザーにとって被写体の識別の妨げとならず、かつわかりやすいような位置を、枠の大きさに応じてフレキシブルに変更して表示する。このようにS414においては、アイコン602を表示する位置を決定する。
図7は、図4のS414における詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。図7の説明では、図6に示すアイコン602を表示する位置を決定する例について説明する。
まず、S701において、S413で決定された枠601の大きさが第1の所定サイズ(以下、第1のサイズ)未満かどうかを判定する。この判定の結果、第1のサイズ未満である場合は、S702において、それよりも小さい第2の所定サイズ(以下、第2のサイズ)未満かどうかを判定する。この判定の結果、S413で決定された枠601の大きさが第2のサイズ未満である場合は、S703において、枠601の外側でかつ固定の位置にアイコン602を表示するものと決定する。
図8は、S703でアイコン602の表示位置が決定された場合の表示画面の一例を示す図である。図8に示すように、戻り画角を示す枠601が小さいため、それより内側にアイコン602を表示しては肝心の戻り画角が見えなくなってしまう。したがって、枠601よりも外側に表示する。一方、この場合は枠601が第2のサイズを下回るかなり小さいサイズであるために、枠601の大きさに連動して枠601の外側の隣接領域にアイコン602を表示すると、戻り画角周辺の被写体画像を確認するのにアイコンが邪魔になってしまう。そこで、枠601のサイズが第2のサイズ未満である場合は、アイコン602を、枠601のサイズが第2のサイズ未満の中でどの程度小さいかに関わらず、固定位置に表示する。より具体的には、画像の中心から第2のサイズの範囲の外側で隣接する右上位置に表示する。
一方、S702の判定の結果、枠601の大きさが第2のサイズ以上である場合は、S704において、枠の外側に隣接するように枠601の大きさに連動した位置にアイコン602を表示するものと決定する。
この場合、図6に示すように、図8に比べて枠601が広いため、アイコン602を枠の外側の隣接した位置(右上)に表示しても被写体を確認する妨げにならない。また、枠601のすぐ隣に表示されていることからズームレバー操作で枠の大きさを変更できることが分かりやすくなる。
次に、枠601の大きさが第1のサイズ以上である場合について説明する。第1のサイズとは、具体的にはAUTOモードのアイコン603に被らないような枠の大きさである。図9には、枠601の大きさが第1のサイズ以上である場合の表示画面の一例を示す。AUTOモードのアイコン603は、FA処理を行っている間も表示されていることが好ましいため、アイコン602を常に枠601の外側に表示しているとAUTOモードのアイコン603と被ってしまい、少なくともどちらかの視認性が悪くなる。したがって、S701の判定の結果、枠601のサイズが第1のサイズ以上である場合は、S705において、枠601の内側にアイコン602を表示するものと決定する。また、図10に示すように、枠601が周部のアイコン603と重なってしまうくらい大きい場合も考えられる。このような場合には、枠601の内側の固定位置(アイコン603に重ならない位置)にアイコン602を表示するものと決定する。
図4の説明に戻り、S414においてアイコン表示位置が決定されると、次のS415へ進む。そして、S415において、S413で求めた大きさの枠601を表示するとともに、S414で決定した位置にアイコン602を表示する。
次に、S416において、ズームレバー操作を検出したかどうかを判定する。この判定の結果、ズームレバー操作を検出した場合は、S419において、アイコン602を非表示にする。これにより枠の大きさを変更している際に視認性の妨げにならないようにすることができる。
次に、S420において、ズームレバー76のTele側への操作あるいはWide側への操作に応じて、枠601の大きさ、すなわち戻り画角を変更する。そして、S421において、ズームレバー操作に応じて変更された戻り画角を示すように、枠601の表示を更新する。このとき、ズームレバー操作で戻り画角を調整した後であるため、ユーザーはズームレバー操作で戻り画角を調整できることを認識していると考えられる。そのため、このタイミングではアイコン602は表示しないようにして、スルー画像の視認を妨げないようにしている。
一方、S417においては、システムタイマー53の計測により、S415でアイコン602を表示してから所定の秒数が経過したかどうかを判定する。この判定の結果、所定の秒数が経過した場合は、S517において、アイコン602を非表示にする。これにより、何も操作しなくてもしばらくするとアイコン602は非表示となるために視認性の妨げにならない。一方、所定の秒数が経過していない場合はS522に進む。
次に、S422において、操作部70などに対して設定変更の操作を検出したか否かを判定する。この判定の結果、設定変更の操作を検出した場合はS423へ進み、設定変更の操作を検出していない場合はS405に戻る。S423においては、設定変更の操作があっても設定変更を行わないようにする(反応しないようにする)。
なお、S422の判定処理を設けず、S418またはS421からS405へ進む構成としてもよい。すなわち、本実施形態では、FA処理によって一時的にズームアウトしている際は、設定変更の操作を受け付けない構成とし、図3のS306で設定変更が可能である各撮影設定項目についての設定変更を禁止している。このようにすることにより、ズーム位置を実際に撮影する画角と異なる位置としてスルー画像表示を行うFA処理中に撮影設定の変更がされてしまい、ユーザーが意図しない画像が撮影されてしまうといったことを防いでいる。
なお、以下の操作は禁止対象ではなく、この時点でも受け付けるものとする。
・電源スイッチ72による電源をOFFとする操作。
・モードダイヤル60による他の撮影モードへ切り替える操作。
・操作部70に含まれる再生ボタンの押下による再生モードへ切り替える操作。
・バリアングルモニタ部26の移動による表示先の切り替え。
以上のように本実施形態によれば、FA処理の終了時に戻るべき画角となる対象範囲が大きい場合には対象範囲内に対象範囲の設定に関する表示アイテムを表示し、対象範囲が小さい場合には対象範囲の外側にその表示アイテムを表示するようにした。このようにすることにより、対象範囲内の画像及び対象範囲の設定に関する表示アイテムの双方の視認性を両立できる。
なお、FA処理中に、枠601の大きさが、戻り画角として設定可能な最大の大きさ(すなわち最小倍率)となっている場合には、ズームレバー76をそれ以上Wide側に操作しても戻り画角は変更されない。その場合は、S415に表示されるアイコン602を、Tele側にだけ操作可能であることを示す表示形態にすることがより好ましい。具体的には、アイコン602のうち、Wide側に操作できることを示す左側の表示アイテムを表示せず、Tele側に操作できることを示す右側の表示アイテムだけを表示する。
また、逆に、FA処理中に、枠601の大きさが、戻り画角として設定可能な最小の大きさ(すなわち最大倍率)となっている場合には、ズームレバー76をそれ以上Tele側に操作しても戻り画角は変更されない。その場合は、S415に表示されるアイコン602を、Wide側にだけ操作可能であることを示す表示形態とするとなお良い。具体的には、アイコン602のうち、Tele側に操作できることを示す右側の表示アイテムを表示せず、Wide側に操作できることを示す左側の表示アイテムだけを表示する。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、フレーミングアシスト機能における戻り画角の枠表示に対して本発明を適用した例を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、大きさを変更可能な枠に関する表示アイテムを表示するものであれば適用可能である。本実施形態では、他の例として、トリミング編集時のトリミング枠に関する表示アイテムについて本発明を適用した例を説明する。なお、本実施形態に係るデジタルカメラの構成は、図1及び図2と同様であるため、説明は省略する。
図11は、本実施形態におけるトリミング処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、システム制御部50が不揮発性メモリ56に記録されたプログラムをシステムメモリ52に展開して実行することにより実現する。静止画の一部範囲を切り出して新たな静止画像として記録するトリミング編集をするためのトリミング処理は、上述のデジタルカメラ100を再生モードにして任意の画像を再生表示している際に、トリミング編集の実行指示を行うことによって開始される。
まず、S1101において、システム制御部50は、トリミング処理のための初期表示を行う(トリミング画面を表示する)。具体的には、トリミング編集を行う枠や関連するアイコンを表示画像とともに表示部28に表示する。例えば、図12(a)に示すように、表示部28に表示される画像1201に重畳して表示されるトリミング枠1202は、トリミングされる範囲を示している。また、アイコン1203はズームレバー操作によりこのトリミング枠1202の大きさを変更できることを示している。
次に、S1102において、システム制御部50は、ズームレバー操作がなされたことを検出したか否かを判定する。この判定の結果、ズームレバー操作がなされたことを検出した場合はS1103に進み、そうでない場合はS1106へ進む。
次に、S1103において、システム制御部50は、ズームレバー76の操作に応じてトリミング枠1202のサイズを変更する。より詳しくは、ズームレバー76をTele側に操作するとトリミング枠1202を小さくし、Wide側に操作するとトリミング枠1202を大きくする。
次に、S1104において、S1103で変更されたトリミング枠1202のサイズに基づいて、アイコン1203の表示位置を決定する。この処理は前述の図7で説明した手順と同様であるため、説明を省略する。
次に、S1105において、S1103で変更されたトリミング枠1202のサイズと、S1104で決定されたアイコン1203の表示位置とを反映して表示を更新する。この結果、トリミング枠1202が所定サイズより小さい場合は、図12(a)に示すようにアイコン1203はトリミング枠1202の外側に表示される。一方、トリミング枠1202が所定サイズより大きい場合は、図12(b)に示すようにアイコン1203はトリミング枠1202の内側に表示される。
次に、S1106において、操作部70に含まれる十字キーの操作を検出したか否かを判定する。この判定の結果、十字キーの操作を検出した場合には、S1107に進み、そうでない場合はS1110に進む。S1107においては、十字キーの操作に応じてトリミング枠の位置を変更し、S1108において、表示を更新する。
次に、S1109において、システム制御部50は、トリミング編集のキャンセル操作がなされたことを検出したかどうかを判定する。この判定の結果、操作部70に対してキャンセル操作がなされたことを検出した場合は処理を終了し、そうでない場合はS1110に進む。そして、S1110において、システム制御部50は、操作部70に対して決定操作がされたことを検出したか否かを判定する。この判定の結果、決定操作を検出していない場合はS1102に戻って処理を繰り返し、決定操作を検出した場合はS1111に進む。
次に、S1111において、現在設定されているトリミング枠1202の大きさ及び位置に基づいて、画像1201から切り出すトリミング処理を行う。そして、S1112において、トリミングされた部分の画像を用いて画像ファイルを生成し、その画像ファイルを記録媒体200に記録して、トリミング処理を終了する。
なお、S1101で初期表示を行う前に、画像1201から顔検出やその他の画像解析を行い、動的に初期のトリミング枠1202の大きさ及び位置を決定してもよい。例えば、人物の顔が検出された場合には人物の顔が中心にきて、その人物の胸より上がちょうど収まる範囲にトリミング枠1202を初期設定するようにする。そして、この動的なトリミング枠1202の決定に続いて、図7に示した手順に従ってアイコン1203の表示位置を決定してから、S1101の初期表示を行ってもよい。これにより、装置側がトリミング枠のサイズを決める場合にも、トリミング枠の大きさに応じて適した位置にアイコン1203を表示することができる。
また、S1112の処理の後、図11の処理を終了する前に、その時点でのトリミング枠1202のサイズ及び位置の情報を不揮発性メモリ56に記録し、次回トリミング処理を開始した際に同じサイズ、位置に初期トリミング枠を設定してもよい。この場合も、初期表示に先だって図7に示した手順に従ってアイコン1303の表示位置を決定すると好適である。
また、アイコン1203については、表示してから所定の時間が経過した場合に非表示にするようにしてもよい。これにより、画像1201の視認の妨げとなることを防ぐことができる。また、アイコン1203は、ズームレバー76の操作があった場合に非表示にするようにしてもよい。ズームレバー76の操作を実行したユーザーは、ズームレバー76の操作によりトリミング枠1202の大きさを変更可能であることを認識していると考えられるためである。また、ズームレバーの操作が終了してから所定の時間操作が無かった場合に、再度図7に示した手順に従ってアイコン1203を表示するようにしてもよい。
以上のように本実施形態によれば、トリミング枠1202が大きい場合は枠の内側にアイコン1203を表示するので、枠と表示領域端との間が狭くなって枠の外側に表示スペースが無くなっても、アイコン1203を表示することができる。また、トリミング枠1202が小さい場合には枠の外側にアイコン1203を表示するため、トリミング枠1202の内側がアイコン1203で占められてしまい、肝心のトリミング範囲内の画像の視認が妨げられてしまうことを防止できる。
(その他の実施形態)
なお、システム制御部50の制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
また、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
また、上述した実施形態においては、本発明をデジタルカメラに適用した場合を例にして説明したが、これはこの例に限定されず撮像手段やトリミング機能を有する機器であれば適用可能である。すなわち、本発明はパーソナルコンピュータやPDA、携帯電話端末や携帯型の画像ビューワ、ディスプレイを備えるプリンタ装置、デジタルフォトフレーム、音楽プレーヤー、ゲーム機、電子ブックリーダーなどに適用可能である。
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は本発明を構成することになる。
28 表示部
50 システム制御部

Claims (17)

  1. 表示手段に、画像と、該画像の一部の範囲を示す枠とを表示するように制御する表示制御手段と、
    前記枠が第1のサイズ以上である場合には、前記枠の設定に関する表示アイテムを前記枠の内側に表示するようにし、前記枠が前記第1のサイズ未満の場合には前記表示アイテムを前記枠の外側に表示するように前記表示制御手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする表示制御装置。
  2. 前記枠の大きさを戻り画角またはトリミングのサイズに基づいて決定する決定手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 前記枠の大きさをユーザーの操作に応じて変更する変更手段を更に有することを特徴とする請求項1または2に記載の表示制御装置。
  4. 前記表示アイテムは、前記枠の大きさを変更するための操作方法を示すアイテムであることを特徴とする請求項3に記載の表示制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記表示アイテムが表示された状態で前記変更手段によって前記枠の大きさが変更されると、前記表示アイテムを非表示とするように前記表示制御手段を制御することを特徴とする請求項3または4に記載の表示制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記枠の大きさが、前記変更手段で更に大きく変更可能なサイズである場合と、前記変更手段で変更可能な最大のサイズとなっている場合とで異なる表示形態で前記表示アイテムを表示するように前記表示制御手段を制御することを特徴とする請求項3乃至5の何れか1項に記載の表示制御装置。
  7. 前記制御手段は、前記枠の大きさが、前記変更手段で更に小さく変更可能なサイズである場合と、前記変更手段で変更可能な最小のサイズとなっている場合とで異なる表示形態で前記表示アイテムを表示するように制御することを特徴とする請求項3乃至6の何れか1項に記載の表示制御装置。
  8. 前記制御手段は、前記枠が前記第1のサイズより小さい第2のサイズ未満である場合には、前記表示アイテムを前記枠の外側の固定位置に表示するように前記表示制御手段を制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の表示制御装置。
  9. 前記固定位置は、前記第2のサイズの範囲の外側に隣接した位置であることを特徴とする請求項8に記載の表示制御装置。
  10. 前記制御手段は、前記枠が前記第1のサイズ未満であって、かつ前記第1のサイズより小さい第2のサイズ以上である場合には、前記表示アイテムを前記枠の外側の、前記枠の大きさに連動した位置に表示するように前記表示制御手段を制御することを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の表示制御装置。
  11. 前記制御手段は、前記枠が前記第1のサイズ以上である場合には、前記表示アイテムを、前記枠の内側における、前記表示手段の表示領域の内側の周部に表示された他の表示アイテムに重ならない固定位置に表示するように前記表示制御手段を制御することを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の表示制御装置。
  12. 前記制御手段は、前記表示アイテムが表示されてから所定の時間が経過すると前記表示アイテムを非表示とするように前記表示制御手段を制御することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の表示制御装置。
  13. 前記枠は、前記画像のトリミングの範囲を示す枠であることを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載の表示制御装置。
  14. 前記画像に係る画像データを生成する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像する範囲をズームするズーム手段とを更に有し、
    前記枠は前記ズーム手段でズームする範囲を示す枠であることを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載の表示制御装置。
  15. 表示手段に、画像と、該画像の一部の範囲を示す枠とを表示するように制御する表示制御工程と、
    前記枠が第1のサイズ以上である場合には、前記枠の設定に関する表示アイテムを前記枠の内側に表示するようにし、前記枠が前記第1のサイズ未満の場合には前記表示アイテムを前記枠の外側に表示するように前記表示制御工程の処理を制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする表示制御装置の制御方法。
  16. 表示手段に、画像と、該画像の一部の範囲を示す枠とを表示するように制御する表示制御工程と、
    前記枠が第1のサイズ以上である場合には、前記枠の設定に関する表示アイテムを前記枠の内側に表示するようにし、前記枠が前記第1のサイズ未満の場合には前記表示アイテムを前記枠の外側に表示するように前記表示制御工程の処理を制御する制御工程と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  17. 請求項16に記載のプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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