JP2014025556A - 管継手構成部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】雄部材10は、雄側ケース12と、着座位置と脱座位置とに変位する雄側弁体14と、着座位置における雄側弁体14と雄側ケース12との間に挟まれる雄側弁体シールと、着座位置に向けて雄側弁体14を付勢する雄側コイルばね15とを備えている。雄側ケース12と雄側弁体14のうち、雄側弁体14が、雄側弁体シールを保持するシール保持体として設定され、雄側ケース12が、雄側弁体シールに当接する雄側シール面12hを有したシール対象として設定される。雄側シール面12hが、雄側コイルばね15の付勢する方向に対して斜めに傾いている。
【選択図】図1
Description
本開示の技術は、シール部材による封止性が失われることを抑え、且つ、弁体の移動に必要な負荷を小さくすることの可能な管継手構成部材を提供することを目的とする。
本開示の管継手構成部材における一態様は、弁座部材と、着座位置と脱座位置とに変位する弁体と、前記着座位置における前記弁体と前記弁座部材との間に挟まれるシール部材と、前記着座位置に向けて前記弁体を付勢する付勢部材と、を備える。また、前記弁座部材と前記弁体のうち、一方が、前記シール部材を保持するシール保持体として設定され、他方が、前記シール部材に当接するシール面を有したシール対象として設定される。そして、前記シール面が、前記付勢部材の付勢する方向に対して斜めに傾いている。
図1に示されるように、雄部材10には、流体の流れる管T1が接続され、雄部材10の中心軸Cに沿った軸方向では、管T1の接続される端が基端として設定され、基端とは反対側の端が先端として設定される。
雄側ケース12の先端には、雄側ケース12の外周面から中心軸Cに向かって張り出した環状をなす雄側弁座12eと、雄側弁座12eによって囲まれた開口である雄側連通孔12fとが形成されている。雄側弁座12eの内側には、雄側ケース12の基端に向かって突き出た環状をなす雄用シール突起12gが形成されている。雄用シール突起12gの内周面である環状周面としての雄側シール面12hは、中心軸Cに対して傾きを有する筒面であり、且つ、基端に向かって内径が次第に大きくなる傾斜面である。
以下、雌部材20の構成について、図3から図6を参照して説明する。なお、雌部材20は回転対称をなす構成ではないため、弁座の固定構造を説明する上で好適な図3を主に参照し、図3の補助として図4を参照しながら説明する。
次に、雄部材10と雌部材20との接続について図7を参照して説明する。
雄部材10と雌部材20とが接続されるときには、まず、図7に示されるように、雄部材10と雌部材20とは、互いの中心軸Cが一致し、且つ、雄部材10における雄側連通孔12fと雌部材20における雌側連通孔28cの開口とが相互に対向する位置に配置される。そして、雄部材10の先端が雌部材20に近付けられることによって、雄側ケース12が、雌側ケース22の内側に差し込まれる。これにより、雄側嵌合部14aに雌側嵌合部26aが嵌め込まれ、同時に、雄側弁座12eの先端面と弁体フランジ28bの先端面とが接する。
(1)雄側弁体14を付勢する方向と雄側シール面12hとが平行である構成に比べて、雄側弁体14が着座位置に配置される際に、雄側シール面12hと雄側弁体シール16との密着性が失われることが抑えられる。
・図8に示されるように、雄部材におけるシール部材は、雄側弁体14の先端面の全体を覆うシール部材51であってもよい。要するに、付勢部材の付勢する方向に対して斜めに傾いたシール面が設けられ、雄部材におけるシール部材は、そのシール面と当接する構造であればよい。こうしたシール部材51であっても、雄側シール面12hに対してシール部材51の押圧と非押圧とが切り替えられることによって、雄側連通孔12fの閉塞と開放とが切り替えられる。
例えば、図10に示されるように、雄側弁座12eの内側面に環状をなすシール部材52が取り付けられ、且つ、雄側弁体14のうちでシール部材52と対向する部位に、軸方向に対して傾いた筒面であるシール面14hが形成されてもよい。
例えば、図11に示されるように、雌側弁体28の内周面に環状をなすシール部材62が取り付けられ、且つ、雌側弁座部材26の外周面における先端部に、軸方向に対して傾いた筒面であるシール面26hが形成されてもよい。
・雄側弁体シール16は、断面がU字形状をなすシールリングであってもよい。この際に、雄側弁体シール16に形成される窪みは、雄部材10の基端を向くことが好ましい。こうした構成によれば、雄部材10が雌部材20と接続されていない状態で、雄側弁体シール16の窪みに対し、雄側弁体14の内部を通して流体が入り込む。結果として、雄側弁体シール16の窪みに貯められる流体の圧力によって、雄側連通孔12fの内周面と雄側弁体シール16との密着性が高められ、ひいては、雄部材10そのものの封止性が高められる。
・本開示の管継手は、雄部材と雌部材とを1つずつ備える管継手に限らず、雄部材と雌部材との対を複数備え、且つ、複数の雄部材が1つの部材に取り付けられることによって、3以上の配管を接続することのできる管継手に適用することもできる。
Claims (6)
- 弁座部材と、
着座位置と脱座位置とに変位する弁体と、
前記着座位置における前記弁体と前記弁座部材との間に挟まれるシール部材と、
前記着座位置に向けて前記弁体を付勢する付勢部材と、を備え、
前記弁座部材と前記弁体のうち、
一方が、前記シール部材を保持するシール保持体として設定され、
他方が、前記シール部材に当接するシール面を有したシール対象として設定され、
前記シール面が、前記付勢部材の付勢する方向に対して斜めに傾いている
管継手構成部材。 - 前記弁座部材は、
柱状をなして前記シール保持体として設定され、
前記弁体は、
前記弁座部材が通される筒状をなして、前記着座位置と前記脱座位置との間を前記弁座部材の軸方向に沿って変位して前記シール対象として設定され、前記弁体における内周面の一部が、前記シール面である
請求項1に記載の管継手構成部材。 - 前記弁体の内周面は、
当該内周面の周方向の全体にわたる環状をなして前記弁体の径方向の内側に向かって細くなるシール突起を備え、
前記シール突起は、
前記弁体の内周面にて前記軸方向における中間の部位に形成されて、前記付勢部材の付勢する方向に対して斜めに傾く環状周面を備え、当該環状周面が前記シール面として設定されている
請求項2に記載の管継手構成部材。 - 前記弁座部材は、
管に接続される筒部材と、
前記筒部材にて前記管の接続される筒端が基端として設定され、
前記筒部材の筒内にて前記筒部材の軸方向に沿って延びる柱状をなす弁座と、を備え、
前記弁座は、
前記基端側の部位が前記筒部材の筒内に固定され、且つ、
前記先端側の部位の外径が前記弁体の内径よりも大きく、当該先端側の部位の外周面に前記シール部材が保持され、
前記付勢部材は、
前記弁座の周囲に配置されるコイルばねであって、前記弁座の基端から前記弁座の先端に向けて前記弁体を付勢する
請求項3に記載の管継手構成部材。 - 前記シール対象は、
筒状をなして内周面に前記シール面を含み、
前記シール保持体は、
前記シール対象の軸方向に沿って延びる柱状をなし、
前記シール対象の筒内で前記シール対象に対し相対的に移動し、且つ、
前記シール部材の嵌め込まれる環状の溝が外周面に形成され、
前記シール部材は、
前記軸方向の両側のうち前記シール面と向い合う対向側で溝側壁からはみ出し、
前記軸方向の両側のうち前記対向側とは反対側で溝側壁に覆われている
請求項1から4のいずれか1つに記載の管継手構成部材。 - 前記シール部材は、
前記軸方向を含む断面が矩形をなし、
当該矩形の角部が前記シール面と前記軸方向で向い合う位置に配置されている
請求項2から5のいずれか1つに記載の管継手構成部材。
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