JP2014025399A - 吸気ダクト - Google Patents
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Abstract
【課題】ダクト本体の外径寸法を拡大することなく、消音効果を発揮することができる吸気ダクトを提供する。
【解決手段】エンジンの吸気系に接続される吸気ダクト11において、ダクト本体12内のエア通路23には、吸引エアを整流するための整流板25をエア流の方向に延長するように配置する。整流板25は多孔質板によって構成し、その整流板25の小孔により音波を減衰させるようにする。
【選択図】図2
【解決手段】エンジンの吸気系に接続される吸気ダクト11において、ダクト本体12内のエア通路23には、吸引エアを整流するための整流板25をエア流の方向に延長するように配置する。整流板25は多孔質板によって構成し、その整流板25の小孔により音波を減衰させるようにする。
【選択図】図2
Description
この発明は、自動車等のエンジンの吸気系に接続される吸気ダクトに関するものである。
従来、この種の吸気ダクトとしては、例えば特許文献1に開示されるような構成が提案されている。この従来構成においては、通気管の周壁に多数の通気孔が形成されている。これらの通気孔の領域を覆うように、通気管の周壁外側にはカバーが設けられている。通気管の周壁とカバーの内壁とで形成される空間内には、活性炭が袋状体に収容した状態で配置されている。そして、通気管内のエア通路を流れるエアが通気孔から前記空間内に流入し、活性炭の作用によって消音が行われるようになっている。
ところで、この従来構成においては、通気管の周囲に通気管より大径のカバーを設けて、通気管の周壁とカバーの内壁との間に空間を確保する必要がある。従って、この吸気ダクトは大径になってしまい、エンジンルーム内のスペースの制約を受け、エンジンルーム内に配置する困難性が高くなるという問題があった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、ダクト本体の外径寸法を拡大することなく、消音効果及び整流効果を発揮することができる吸気ダクトを提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明は、エンジンの吸気系に接続される吸気ダクトにおいて、ダクト本体内のエア通路にエア流の方向に延長されて、吸引エアを整流するための整流板を設けるとともに、その整流板を多孔質板によって構成することにより、この整流板によって音波を減衰させるようにしたことを特徴としている。
従って、この発明の吸気ダクトにおいては、エンジンの運転に伴い、ダクト本体内のエア通路を通してエンジンの吸気系に吸引エアが吸引されるとき、その吸引エアが整流板によって整流される。この場合、整流板が多孔質板によって構成されているため、音波は整流板の孔を通過することにより、減衰される。よって、ダクト本体の外径寸法を拡大することなく、消音効果を発揮することができる。
前記の構成において、吸気ダクトはエンジンの吸気系とエアクリーナとの間に設けるとよい。
前記の構成において、前記ダクト本体に湾曲部を形成し、整流板を湾曲部の湾曲形状に沿って湾曲させるとよい。
前記の構成において、前記ダクト本体に湾曲部を形成し、整流板を湾曲部の湾曲形状に沿って湾曲させるとよい。
前記の構成において、前記整流板に多数の小孔を形成するとよい。
前記の構成において、前記整流板の表面に燃料蒸気の吸着層を設けるとよい。
前記の構成において、前記整流板の表面に燃料蒸気の吸着層を設けるとよい。
以上のように、この発明によれば、ダクト本体の外径寸法を拡大することなく、消音効果を発揮することができるという効果を発揮する。
以下に、この発明を具体化した吸気ダクトの実施形態を図面に従って説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2に示すように、第1実施形態の吸気ダクト11は、合成ゴム等の軟質の合成樹脂よりなるダクト本体12を備えている。ダクト本体12の一端には大径の接続部17が設けられ、その接続部17が締結バンド18を用いてエアクリーナ19のアウトレット191に接続される。ダクト本体12の中央部には、湾曲部13が形成されている。ダクト本体12の他端には合成ゴム等の軟質の合成樹脂よりなる可撓ホース14が嵌着され、その可撓ホース14の先端部が締結バンド15を用いてエンジン16の吸気口161に接続される。この可撓ホース14によりエンジン16側から伝達される振動が吸収される。
(第1実施形態)
図1及び図2に示すように、第1実施形態の吸気ダクト11は、合成ゴム等の軟質の合成樹脂よりなるダクト本体12を備えている。ダクト本体12の一端には大径の接続部17が設けられ、その接続部17が締結バンド18を用いてエアクリーナ19のアウトレット191に接続される。ダクト本体12の中央部には、湾曲部13が形成されている。ダクト本体12の他端には合成ゴム等の軟質の合成樹脂よりなる可撓ホース14が嵌着され、その可撓ホース14の先端部が締結バンド15を用いてエンジン16の吸気口161に接続される。この可撓ホース14によりエンジン16側から伝達される振動が吸収される。
図3及び図4に示すように、ダクト本体12の湾曲部13の内側には、硬質合成樹脂よりなる内側パイプ20が挿入固定され、その内部がエア通路23になっている。この内側パイプ20は半割状(半円筒状)の分割部201,202によって構成されている。各分割部201,202の外周面には、複数のリブ21が円周方向及び軸線方向に沿って延長するように突出形成されている。
ダクト本体12の湾曲部13と各分割部201,202との間には、容積の異なった複数の部屋22が前記リブ21によって区画されている。分割部201,202の各部屋22と対応する位置には、各部屋22を内側パイプ20内のエア通路23に連通させるための複数の連通孔24が形成されている。このため、各部屋22がヘルムホルツ共鳴を利用したレゾネータとして機能して、消音効果を発揮するようになっている。この場合、前記部屋22の容積及び連通孔24の開口径等に応じて、消音効果が発揮される音の周波数が決定される。従って、部屋22は複数の帯域の音を消音することが可能である。
図2及び図3に示すように、前記内側パイプ20内のエア通路23には、吸引エアを整流するための整流板25がエア流の方向に延長するように配置されている。この整流板25は、内側パイプ20の小曲率湾曲側と大曲率湾曲側との間におけるエア通路23の中央部においてエア通路23の湾曲形状に沿って湾曲するように形成され、内側パイプ20の分割部201,202間に挟持された状態で、複数のネジ26によって固定されている。
整流板25には多数の小孔27が形成され、この小孔27の形成により整流板25が多孔質板をなすように構成されている。そして、この多孔質板よりなる整流板25によって音波を減衰させるようになっている。この小孔27の開口径及び深さに従って減衰される音の周波数が決定される。従って、開口径の異なる複数種類の小孔27を形成すれば、その種類に応じた複数種類の帯域の音を減衰できる。整流板25の表面には、燃料蒸気を吸着するための活性炭が接着されて吸着層28がコーティングされている。
次に、前記のように構成された吸気ダクトの作用を説明する。
図1に示すように、エンジン16が駆動されると、エアクリーナ19で濾過された吸引エアがエアクリーナ19から吸気ダクト11のエア通路23を通して、エンジン16の吸気系に供給される。
図1に示すように、エンジン16が駆動されると、エアクリーナ19で濾過された吸引エアがエアクリーナ19から吸気ダクト11のエア通路23を通して、エンジン16の吸気系に供給される。
このとき、吸気ダクト11の湾曲部13においては、エア通路23内を流れる吸気が遠心力により湾曲部13の外径側を通過する傾向にある。この場合、実施形態においては、湾曲したエア通路23内において、内側パイプ20の小曲率湾曲側と大曲率湾曲側との間の中央部に、湾曲形状に沿った形状の整流板25が配置されているため、その整流板25により吸引エアが整流されて、遠心力による前記傾向が弱められる。従って、湾曲部13のエア通路23内における吸引エアの通気抵抗が低減されるとともに、乱流の発生が抑制される。このため、エンジン16への吸気が効率良く行なわれて、高い燃焼効率を得ることができる。
また、ダクト本体12と内側パイプ20との間には容積の異なった複数の部屋22が区画されるとともに、それらの部屋22が内側パイプ20の連通孔24を介してエア通路23に連通されている。このため、各部屋22が異なる容積のヘルムホルツ共鳴を利用したレゾネータとして機能して、エンジン16からの音が各種の周波数帯域にわたって減衰される。
また、整流板25に多数の小孔27が形成されて、整流板25が多孔質板となっているため、エンジン16からの音が小孔27内を通過するときにこの小孔27において減衰される。この場合、小孔27の径が小さいほど高い周波数の音が減衰される。従って、小孔27の径を小さくすれば、ターボチャージャ付きのエンジンのように、高周波音が出やすいエンジン16の消音に適する。
また、整流板25にコーティングされた吸着層28において、活性炭間の凹部や、活性炭の微細孔によってもエンジン16側からの音を吸収したり、減衰させたりできる。
このように、エンジン16の運転にともなって発生する音を吸気ダクト11において効果的に消音することができる。この場合、整流板25の小孔27の開口径や数、前記部屋22の容積等を必要に応じて適宜に設定すれば、不要な周波数の音を減衰させることができて、エンジン音のチューニングを容易に行なうことができる。
このように、エンジン16の運転にともなって発生する音を吸気ダクト11において効果的に消音することができる。この場合、整流板25の小孔27の開口径や数、前記部屋22の容積等を必要に応じて適宜に設定すれば、不要な周波数の音を減衰させることができて、エンジン音のチューニングを容易に行なうことができる。
さらに、エンジン16が停止されたときには、エンジン16から吸気ダクト11側に燃料蒸気が漏れ出すことがある。この場合、整流板25の表面には活性炭よりなる吸着層28がコーティングされているため、燃料蒸気は吸着層28によって吸着される。よって、燃料蒸気が外部に排出されるおそれを抑制することができる。吸着層28に吸着された燃料蒸気は、次のエンジン16の始動にともない、吸気流にのってエンジン16の燃焼室内に導入されて燃焼される。
従って、この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1) この吸気ダクトにおいては、エア通路23を通してエンジン16の吸気系に吸引エアが吸引されるとき、その吸引エアが整流板25によって整流されて、エンジン16の高効率運転が可能になる。この場合、整流板25が多孔質板によって構成されているため、音波が整流板25の小孔27を通過することにより、減衰される。よって、前記従来構成とは異なり、ダクト本体12の外径寸法を拡大することなく、エア通路23内の整流板25によって消音効果を発揮することができ、エンジンルーム内における吸気ダクトの配置に関する制約が少なくなる。
(1) この吸気ダクトにおいては、エア通路23を通してエンジン16の吸気系に吸引エアが吸引されるとき、その吸引エアが整流板25によって整流されて、エンジン16の高効率運転が可能になる。この場合、整流板25が多孔質板によって構成されているため、音波が整流板25の小孔27を通過することにより、減衰される。よって、前記従来構成とは異なり、ダクト本体12の外径寸法を拡大することなく、エア通路23内の整流板25によって消音効果を発揮することができ、エンジンルーム内における吸気ダクトの配置に関する制約が少なくなる。
(2) 多孔質板よりなる整流板25を配置するのみで、消音効果を得ることができるため、構成が簡単になる。
(3) 多孔質板の小孔27の開口径や部屋22の容積の設定によってエンジン音のチューニングが可能となる。このため、小孔27の開口径や数が異なるものを複数種類用意することにより、エンジンタイプや車両グレード等に応じたチューニングが容易に可能となる。
(3) 多孔質板の小孔27の開口径や部屋22の容積の設定によってエンジン音のチューニングが可能となる。このため、小孔27の開口径や数が異なるものを複数種類用意することにより、エンジンタイプや車両グレード等に応じたチューニングが容易に可能となる。
(4) 吸気ダクト11がエンジン16の吸気系とエアクリーナ19との間に設けられている。このため、エンジン16から漏れ出す騒音を、エアクリーナ19の上流側において有効に減衰させて、外部への音漏れを少なくできる。
(5) 前記整流板25がエア通路23の湾曲形状に沿って湾曲されている。このため、吸引エアを湾曲状の整流板25によって効果的に整流することができて、エンジン16の燃焼効率を高めることができる。
(6) 整流板25の表面に燃料蒸気の吸着層28が設けられている。このため、エンジン16の停止時に、エンジン16から漏れ出す燃料蒸気を整流板25の表面の吸着層28により有効に吸着できて、燃料蒸気が外部に漏洩することを防止できる。
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態を前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図5及び図6に示すように、この実施形態においては、整流板25がダクト本体12の湾曲部13内に、その湾曲方向と直交する面内に位置されている。従って、この実施形態における整流板25は湾曲されていない。
次に、この発明の第2実施形態を前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図5及び図6に示すように、この実施形態においては、整流板25がダクト本体12の湾曲部13内に、その湾曲方向と直交する面内に位置されている。従って、この実施形態における整流板25は湾曲されていない。
この実施形態においては、前記実施形態の(5)の効果を除く効果とほぼ同様な効果を得ることができる。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 整流板25を複数枚設けること。例えば、2枚の整流板25を吸気流の方向に沿うように平行に配置したり、複数枚の整流板25を例えば吸気流の方向と直交する方向から見て十字状に交差させたりすること。
・ 本発明をエアクリーナ19の大気導入側の吸気ダクトにおいて具体化すること。
・ 整流板25の吸着層28を省略すること。
・ 整流板25として、活性炭等の多孔質粒状体をバインダにより凝集結合して構成したものを用いること。この場合、多孔質粒状体は、表面全体にバインダが塗布されるのでなく、多孔質粒状体の大部分の微細孔が塞がれない程度に塗布されて、多孔質粒状体どうしの結合に供されるようにする。このように構成すれば、多孔質粒状体間の多数の隙間が小孔となり、その隙間において音波を有効に減衰できる。
・ 整流板25の吸着層28を省略すること。
・ 整流板25として、活性炭等の多孔質粒状体をバインダにより凝集結合して構成したものを用いること。この場合、多孔質粒状体は、表面全体にバインダが塗布されるのでなく、多孔質粒状体の大部分の微細孔が塞がれない程度に塗布されて、多孔質粒状体どうしの結合に供されるようにする。このように構成すれば、多孔質粒状体間の多数の隙間が小孔となり、その隙間において音波を有効に減衰できる。
・ 整流板25として、小孔27を有しないものを用いること。従って、エンジン16からの音は、活性炭の微細孔や、活性炭間の隙間で減衰される。従って、小孔27を有しない整流板25であっても、その整流板25は多孔質板を構成する。
11…吸気ダクト、12…ダクト本体、13…湾曲部、16…エンジン、19…エアクリーナ、22…部屋、23…エア通路、24…連通孔、25…整流板、27…小孔、28…吸着層。
Claims (5)
- エンジンの吸気系に接続される吸気ダクトにおいて、
ダクト本体内のエア通路にエア流の方向に延長されて、吸引エアを整流するための整流板を設けるとともに、その整流板を多孔質板によって構成することにより、この整流板によって音波を減衰させるようにしたことを特徴とする吸気ダクト。 - 前記エンジンの吸気系とエアクリーナとの間に設けたことを特徴とする請求項1に記載の吸気ダクト。
- 前記ダクト本体に湾曲部を形成し、整流板を湾曲部の湾曲形状に沿って湾曲させたことを特徴とする請求項1または2に記載の吸気ダクト。
- 前記整流板に多数の小孔を形成したことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の吸気ダクト。
- 前記整流板の表面に燃料蒸気の吸着層を設けたことを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の吸気ダクト。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012165890A JP2014025399A (ja) | 2012-07-26 | 2012-07-26 | 吸気ダクト |
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Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018123757A (ja) * | 2017-01-31 | 2018-08-09 | ダイキョーニシカワ株式会社 | 吸気ダクト |
| CN111042962A (zh) * | 2019-12-11 | 2020-04-21 | 吉利汽车研究院(宁波)有限公司 | 一种发动机的进气消声器 |
| JP2021050062A (ja) * | 2019-09-25 | 2021-04-01 | 島田テクノロジー株式会社 | 物体搬送用テーブルおよび搬送装置 |
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2012
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