JP2014024601A - 貨物輸送用パレット装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】貨物輸送用パレット装置において、搭載する貨物の重量や大きさの違いに関係なく安定した防振機能を発揮し、必要な輸送コストを大幅に削減する。
【解決手段】防振パレットPは、下架台11および上架台12をそれぞれ側面を突き合わせて同一平面上で接続するジョイント手段Jを備え、下架台および上架台のそれぞれ1台を単位として搭載する航空貨物Dの大きさに応じてジョイント手段で継ぎ足して対応するサイズのパレット組立体を組み立て、防振手段Vは、非線形ばね特性を有する非線形圧縮コイルばね35を備え、その圧縮コイルばねのばね定数を、所定の重量範囲において航空貨物の搭載重量が変位しても固有振動数が一定になるように設定する。
【選択図】 図1
【解決手段】防振パレットPは、下架台11および上架台12をそれぞれ側面を突き合わせて同一平面上で接続するジョイント手段Jを備え、下架台および上架台のそれぞれ1台を単位として搭載する航空貨物Dの大きさに応じてジョイント手段で継ぎ足して対応するサイズのパレット組立体を組み立て、防振手段Vは、非線形ばね特性を有する非線形圧縮コイルばね35を備え、その圧縮コイルばねのばね定数を、所定の重量範囲において航空貨物の搭載重量が変位しても固有振動数が一定になるように設定する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、航空貨物、海上貨物、鉄道貨物、道路貨物のような貨物を搭載して航空機、船舶、列車、トラックのような輸送手段の貨物室に積み込み、輸送中に受ける振動や衝撃を緩衝する防振機能を備えた貨物輸送用パレット装置に関する。
各種貨物の中で、例えば航空貨物は、空輸中、乱気流等が発生して航空機が揺れると、強い衝撃を受けてひどく振動したり、出発前や到着後の空港でも、パレットドーリに載せて搬送するときに発生する激しい揺れが原因でひどく振動し、それら振動・衝撃に敏感な精密機器など、航空貨物によっては壊れてしまうことがあるため、従来の航空貨物輸送用パレット装置は、ゴムやコイルばね等の弾性体からなる防振手段を備え、防振手段を介して航空貨物を搭載し、全体にタイダウンロープのようなラッシング材を掛けて固くラッシング(固縛)してから、貨物室に積み込んでいる。
ところが、この種のパレット輸送式では、防振手段を備えていても、防振手段ごとパレット装置全体を強く締め付けてラッシングすると、防振手段のばね性が利かず、折角の防振機能が働かなくなるという問題があった。
そこで、従来の貨物輸送用パレット装置は、ラッシング材を使って締め付けるときにラッシングによる締付荷重が防振手段にまで及ばないように、航空貨物を搭載する防振パレットに一定サイズの木箱等の固縛用箱を被せて保護し、その固縛用箱を介して周りにタイダウンロープ等を掛けてラッシングする構造になっている(特許文献1参照)。
しかし、従来の貨物輸送用パレット装置には、防振手段に用いる弾性体として、例えば圧縮コイルばねを用いる場合、その圧縮コイルばねが、搭載する航空貨物が略一定の重量のときに緩衝(防振)効果を発揮する等ピッチコイルばねのような線形コイルばねであるため、搭載した航空貨物の重量が所定重量より軽いと、防振機能が働かないので、そのように搭載する航空貨物の重量が所定の重量ではないと、その都度、いま搭載する航空貨物の重量に合わせて防振効果を発揮するばね定数の等ピッチ圧縮コイルばねを有する防振手段にわざわざ取り替える必要があり、そのため、搭載する航空貨物の重量別に対応する防振手段を数多く取り揃える必要があるという課題があった。
しかも、従来の貨物輸送用パレット装置において、搭載した航空貨物に被せる固縛用箱は、大小サイズの異なる搭載貨物を収納できるように一定容積の大きなサイズのものが使用される一方、航空運賃は、梱包資材を含む搭載貨物の実重量だけでなく、全体の容積も勘案して規定され、IATA(国際航空運送協会)の規定に基づいて、単位がKgの容積重量を算出して実重量と容積重量のいずれか重い方の料率が適用されるようになっている。従って、従来では、たとえ重量が500kgと、比較的軽量小型の航空貨物を輸送する場合であっても、固縛用箱は、余裕をもたせて容積重量が2,000kgと比較的大きい共通サイズの箱が使用されるから、重い方の容積重量をもとに航空運賃の料率が適用され、それだけ無駄に多くの航空運賃が必要になるという課題があった。
更に、従来、貨物輸送用パレット装置では、防振パレットに搭載して輸送する航空貨物の大きさは、航空貨物の輸送を依頼する側の荷主によって大中小様々であるため、輸送業者の側で、通常、輸送の依頼を受ける航空貨物の大きさに合わせて、サイズの異なる防振パレットを用意する必要があり、その結果、搭載貨物のサイズ別に防振パレットを数多く取り揃える分だけ輸送機材に莫大な費用がかかるという課題もあった。
そのため、上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、たとえば以下に図面を用いて説明する実施の形態に示すとおり、航空貨物Dのような貨物を搭載して航空機のような輸送手段の貨物室に積み込み、輸送中に受ける振動や衝撃を緩衝する防振機能を備えた貨物輸送用パレット装置Aにおいて、前記貨物室の床面に固定する矩形な台座プレートBと、該台座プレートB上に載せる矩形枠状の下架台11と貨物を上載する矩形枠状の上架台12との間に複数の防振手段Vを脚部として立設し、該防振手段Vで両架台を上下に連結して前記上架台12を弾性的に支持する防振パレットPと、該防振パレットP上に搭載した貨物を前記台座プレートBに固縛するラッシング材Rとを備え、前記防振パレットPは、前記下架台11および前記上架台12をそれぞれ側面を突き合わせて同一平面上で接続するジョイント手段Jを備え、前記下架台11および前記上架台12のそれぞれ1台を単位として搭載する貨物の大きさに応じて前記ジョイント手段Jで継ぎ足して対応するサイズのパレット組立体Cを組み立て、前記防振手段Vは、非線形ばね特性を有する非線形圧縮コイルばね35を備え、その圧縮コイルばね35のばね定数を、所定の重量範囲において貨物の搭載重量が変位しても固有振動数が一定になるように設定してなり、前記ラッシング材Rは、前記防振パレットPごと搭載貨物の周りに直接掛けて前記台座プレートBに固縛してなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の貨物輸送用パレット装置Aにおいて、たとえば以下に図面を用いて説明する実施の形態に示すとおり、前記防振手段Vは、前記非線形圧縮コイルばね35の外周又は内周に粘弾性シート40を接着してなることを特徴とする。
請求項1に係る貨物輸送用パレット装置においても、防振パレットごと貨物の周りにラッシング材を掛けて固くラッシング(固縛)するが、防振手段の圧縮コイルばねは所定の重量範囲において貨物の搭載荷重の大きさに拘わらず一定の固有振動数が得られる非線形ばね特性を有した非線形圧縮コイルばねであるから、ラッシング材による締付力程度の荷重が加わっても、締付荷重の大きさに対応して有効巻数が減少し、コイル素線間ピッチが大きくばね定数がより少ない低重量帯のコイル部で撓むことにより、ばねを利かせてラッシングによる締付荷重を緩衝することができる。その結果、請求項1に記載の発明によれば、従来のようにラッシングの締付力が防振手段に及んでばね性が利かなくなるようなことがなくなるために、防振パレットごと搭載貨物に専用の固縛用箱をわざわざ被せてラッシングの締付力が防振手段に及ばないように保護する必要がなく、防振パレットごと搭載貨物に直接ラッシング材を掛けて台座プレートに固縛することができ、その結果、ラッシングのたびに必要であった固縛用箱が大量に不要になって輸送コストを著しく削減することができる。
しかも、請求項1に係る貨物輸送用パレット装置によれば、そのように貨物に固縛用箱を被せてラッシングする必要がなく、防振パレットごと搭載貨物に直接ラッシング材を掛けて台座プレートに固縛するため、従来のように比較的軽量小型の貨物であっても、一律に共通サイズの固縛用箱を被せてラッシングすると、搭載貨物全体の容積が無駄に大きくなって運賃が高くなるのを防止することができ、この点でも、輸送コストを飛躍的に削減することができる。
ところで、防振パレットに搭載する貨物の重量は一定ではないため、防振手段に加わる荷重も貨物の重量に応じて変化する。しかし、請求項1に係る貨物輸送用パレット装置は、防振手段に加わる荷重が貨物の搭載重量に応じて変化しても、防振手段の圧縮コイルばねが、所定の重量範囲において貨物の搭載荷重の大きさに拘わらず一定の固有振動数が得られる非線形ばね特性を有した非線形圧縮コイルばねであるから、異なる搭載荷重の大きさに追従して有効巻数が増減し、搭載荷重が重くなると、それに従いコイル素線間に接着を生じ、有効巻数が減少することによりばね定数が多くなるので、固有振動数は変化せず一定を保つことから、たとえ搭載重量に変化があっても、それに応じてばねを利かせて安定した防振(緩衝)効果を発揮することができる。その結果、請求項1に記載の発明によれば、防振手段に加わる荷重が貨物の搭載重量に応じて変化する場合でも、従来のように、その都度、異なる搭載重量に合わせて防振性能を発揮するばね定数の等ピッチコイルばね等の防振手段にわざわざ取り替える必要がなく、そのため、搭載重量別に対応する防振手段を数多く取り揃える必要がなく、それだけ輸送機材に必要なコストを大幅に削減することもできる。
従来では、例えば空輸中、乱気流が発生して航空機が激しく揺れたために極めて大きな衝撃が防振手段に加わった場合に、防振手段が、例えば線形の等ピッチコイルばねの場合には、その大きな荷重に応じて大きく撓んでしまってラッシング材に緩みを生じ、そのラッシングの緩みが原因で貨物が揺れ動いて損傷するおそれがある。しかし、請求項1に係る貨物輸送用パレット装置は、そのように輸送中に激しい衝撃を受けて極めて大きな荷重が防振手段に加わっても、防振手段の圧縮コイルばねが非線形ばね特性を有する非線形圧縮コイルばねであるから、そのように極めて大きな荷重に対応して有効巻数が減少するが、コイル素線間ピッチが狭くてばね定数が多い高重量帯のコイル部では撓みが小さいので、十分にばねを利かせて強い衝撃を緩衝することにより、ラッシングの緩みを抑えることができる。しかも、そのように輸送中に激しい衝撃を受けて極めて大きな荷重が防振手段に加わっても、その強大な荷重によってコイル素線間が全て接着してばねが利かなくなることはなく、素線間ピッチが狭くてばね定数が多い高重量帯のコイル部で小さく撓むことにより、ばねを利かせて強い衝撃を緩衝することができる。その結果、請求項1に記載の発明によれば、強大な荷重によってコイル素線間が全て接着してばねが利かなくなる弊害を生じないように、わざわざ面倒なばね設計上の対応を取る必要をなくすこともできる。
更に、請求項1に係る貨物輸送用パレット装置では、防振パレットが下架台および上架台をそれぞれ側面を突き合わせて同一平面上で接続するジョイント手段を備え、下架台および上架台のそれぞれ1台を単位として搭載する貨物の大きさに合わせてジョイント手段で継ぎ足して搭載貨物に対応するサイズのパレット組立体を組み立てる構成だから、防振パレットに搭載して輸送する貨物の大きさは、荷主によって大小様々であるが、搭載貨物の大きさ別にサイズの異なる防振パレットを用意する必要がなくなる。その結果、請求項1に記載の発明によれば、数多くのサイズ別防振パレットを取り揃える必要でなくなる分だけ輸送機材費を大幅に削減することができる。
加えて、請求項1に記載の発明によれば、搭載する貨物の大きさに合わせてジョイント手段で継ぎ足して搭載貨物に対応するサイズのパレット組立体を組み立てて使用する場合、大きなパレット組立体上に重量の異なる貨物が搭載されると、異なる重量に分散した塔載荷重が各防振パレット、即ち各ユニットの防振手段に加わるが、各防振手段の圧縮コイルばねが非線形ばね特性を有する非線形圧縮コイルばねであるから、設置位置によって各防振手段に加わる搭載荷重が異なっても、各非線形圧縮コイルばねの弾性変位量を同一にして防振(緩衝)作用を均一に発揮させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、防振手段が圧縮コイルばねに粘弾性シートを接着したダンピングコイルばねで形成するため、振動が伝達されて圧縮コイルばねが伸縮すると、それに伴って粘弾性シートが個々のコイル素線間で折れ曲がり変形し、この粘弾性シートの折れ曲がり動作によって圧縮コイルばねの振幅を小さく抑えて自由振動(伸縮)を速く減衰させ、これにより、極力少ない変位で衝撃を緩衝することができ、それだけ振動を速やかに且つ効果的に減衰させて貨物が振動に起因して損傷するのを確実に防止することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明を実施するための形態につき詳細に説明する。
図1に、本発明の一例である貨物輸送用パレット装置をラッシング状態において示す。図示例の貨物輸送用パレット装置Aは、搭載した重量や容積の異なる貨物として航空貨物Dを固縛して輸送手段である航空機の貨物室に積み込んで輸送するのに好適な手段であって、貨物室の床面に固定する台座プレートBと、台座プレートBに上載して航空貨物を搭載する防振パレットPと、防振パレットP上の航空貨物Dを台座プレートBにラッシング(固縛)するラッシング材Rを備える。
台座プレートBは、航空機の貨物室に合わせて定められた、所定サイズ、例えば96インチの矩形な平パレットで、アルミニウム板とこれを縁取るアルミニウム枠材でつくり、四方周縁に、連結用金具を掛ける複数の掛止リング10を立設すると共に、図示省略するネットに備えた掛止用フックを掛ける多数の掛止め溝を切ってある。
防振パレットPは、図2および図3でも示すように、台座プレートB上に載せて連結する下架台11と、航空貨物Dを上載する上架台12と、下架台11と上架台12を上下に連結して上架台12を脚部として弾性的に支持する防振手段Vと、下架台11および上架台12のそれぞれ1台を単位として同一平面上で接続するためのジョイント手段Jを備える。
下架台11は、図4中左右の長さ方向に対向する平行な縦枠材14・15および上下の短手な幅方向に対向する平行な横枠材19・20からなる横長な矩形の外枠部aと、外枠部a内で縦横2本の補強枠材16・17を十字に交差させて組んだ補強枠部bとで全体に格子状に組み立ててなる。縦枠材14・15と横枠材19・20には、アルミニウム板を断面略コ状に曲げたみぞ形フレームを用い、補強枠材16・17には、断面口状のアルミニウム製角管を用いる。外枠部aにおいて、縦枠材14・15は、図5(A)に示すように、フランジ部14a・15aを向き合わせてウェブ部14b・15bを立たせて組み込み、ウェブ部14b・15bにボルトを通す複数の接続用穴m…を設ける一方、横枠材19・20は、図4および図5(B)に示すように、フランジ部19a・20aを上向きに立ててウェブ部19b・20bを縦枠材14・15に対して直角な横向きに寝かせて組み込み、フランジ部19a・20aの幅方向外側のものにボルトを通す複数の接続用穴n…を設けてなる。そのように下架台11には、外枠部aの側面を形成する縦枠材14・15のウェブ部14b・15bと、横枠材19・20のフランジ部19a・20aにそれぞれ接続用穴m・nをジョイント手段Jとして備える。
上架台12は、図6中左右の長さ方向に対向する平行な縦枠材24・25および上下の短手な幅方向に対向する平行な横枠材29・30からなる横長な矩形の外枠部xと、外枠部a内で縦に2本、横に1本の補強枠材26・26、27を直交させて組んだ補強枠部yとで全体に格子状に組み立ててなる。縦枠材24・25と横枠材29・30と補強枠材27には、断面扁平な口状のアルミニウム製角管を用い、補強枠材26・26には、断面口状のアルミニウム製角管を用いる。外枠部xにおいて、縦枠材24・25と横枠材29・30と補強枠材27は横に寝かせて、それぞれ向い合う幅広な平面部24a・25a、29a・30a、27aの高さ方向上面側が貨物載置面として同一平面上に形成されるように組み付け、全体に横長で長さ・幅寸法が下架台11より短いやや小型な矩形に組み立てる。外枠部xには、図6および図7に示すように、縦枠材24・25と横枠材29・30のそれぞれ向い合う幅狭な側面部24b・25b、29b・30bのそれぞれ幅方向外側の両端にボルトを通す接続用穴p・q・r・sを設けてなる。
そのように上架台12には、外枠部xの側面24b・25b、29b・30bにそれぞれ接続用穴p・q・r・sをジョイント手段Jとして備える。ジョイント手段Jは、接続した下架台11の組立体の上で下架台11より一回り小型の上架台12同士を接続する場合に上架台12間に生ずる隙間を埋める接続具45(図8・図9参照)を備える。接続具45は、4台接続用の第1継手50と、縦2台接続用の第2継手51と、横2台接続用の第3継手52を備え、いずれもアルミニウム板製で、同じ幅寸法の短い断面コ状のみぞ形フレームを用いて組み立て、それぞれ対向するフランジ部fに接続用穴tを穿設している。第1継手50は、みぞ形フレームを十字に組に立ててなる。縦2台接続用の第2継手51は、横2台接続用の第3継手52より若干長く形成してなる。
防振パレットPに有する各防振手段Vは、図10に示すように、圧縮コイルばね35と、圧縮コイルばね35を下架台11と上架台12に固定する上下一対の矩形な固定用鋼板31・32と、固定用鋼板31・32に圧縮コイルばね35を取り付ける上下一対のばね取付具33・34を備える。
圧縮コイルばね35は、非線形のばね特性を有する不等ピッチ圧縮コイルばねで、外周に粘弾性シート40を接着してなる。粘弾性シート40は、たとえばアクリル系樹脂からなる粘弾性体を厚みがほぼ均一に、且つ圧縮コイルばね35の自由長よりも長いシート状に形成したものである。また、粘弾性シート40は、自己粘着性を有し、隣接するコイル間の隙間dに曲がり込む屈曲部40aが形成されるように、圧縮コイルばね35に圧着している。従って、防振手段Vによれば、例えば圧縮コイルばね35の減衰比が0.001程度のものである場合、減衰比が0.3〜0.4程度に改善され、振動系に置かれて圧縮コイルばね35が伸縮すると、図11に示すように、それに伴って粘弾性シート40が個々のコイル素線間で折れ曲がり変形するように動作し、この動作によって粘弾性シート40の動的ばね定数を低減することができ、その結果、圧縮コイルばね35による振動絶縁と粘弾性シート40の減衰力とによって圧縮コイルばね35の自由振動(伸縮)を速く減衰させると共に、振動系の固有振動数と共振倍率が低く抑えられる構造になっている。なお、防振手段Vは、圧縮コイルばね35の内周に粘弾性シート40を接着した弾性体で形成することもできる。
ばね取付具33・34は、図10に示すように、円板36上に放射状に複数のばね押え片37を接着し、ばね押え片37の先端部37aを、円板36の周縁から径方向外向きに突出させてなる。そこで、防振手段Vは、圧縮コイルばね35の両端のコイル部35aとそれと隣接するコイル部35b間にばね押え片37の先端部37aを差し込んだ状態で、ばね取付具33・34を圧縮コイルばね35の両端入口に嵌め込む一方、円板36にボルト穴38を合わせて固定用鋼板31・32を重ねてから、皿ボルトとナットで締め込んで両端のコイル部35aを固定用鋼板31・32と、ばね押え片37間で挟着し、以って、圧縮コイルばね35を固定用鋼板31・32に固定して組み立ててなる。
そこで、防振パレットPは、図2および図3に示すように、下架台11の横枠材19・20のウェブ部19b・20bの両端に防振手段Vの固定用鋼板32をボルトで固定する一方、固定用鋼板32を上架台12の横枠材29・30の底側平面部29a・30aの両端にボルトで固定して防振手段Vを下架台11と上架台12間の4隅に脚部として立設し、防振手段Vで両架台11・12を上下に連結して上架台12を弾性的に支持し、下架台11に対して三次元方向に可動に連結して組み立ててなる。
図12には、等ピッチと不等ピッチの圧縮コイルばねの荷重とたわみ量の関係においてばね特性を比較して示している。ここに本発明の図示パレット装置Aが特徴にするところの1つは、防振パレットPの防振手段Vに、図12(B)に表される非線形ばね特性を有した非線形ばねの不等ピッチ圧縮コイルばねを用いる点にある。図12(A)に示されるように、線形ばね特性を有する線形ばね、例えば等ピッチ圧縮コイルばねを防振手段に使用する場合、搭載する航空貨物が常に特定して搭載荷重Wが一定であると、確かに、その一定の搭載荷重に対して防振性能を働かせることができる。ところが、線形ばねの等ピッチ圧縮コイルは、搭載貨物の重量(搭載荷重)Wが特定せず変化すると、下記に示す数式1から求められる通り、固有振動数fnが変動し、例えば搭載荷重Wを所定荷重の50%にすると、固有振動数が√2倍、25%にすると2倍に変化して防振性能が低下する。
そうすると、搭載荷重Wが変位しても固有振動数fnが一定であれば防振性能は低下しないことになる。そこで、本発明は、上記数式1において、ばね定数Kが搭載荷重Wに比例して変化するばね、つまり、搭載荷重が加わると、ばねとして作用する有効巻数が変化して非線形ばね特性を発揮する非線形ばねを防振手段として選択し、図示例では、不等ピッチ圧縮コイルばね35を選択して防振手段Vに使用する。
不等ピッチ圧縮コイルばね35は、保有する非線形ばね特性から、搭載荷重Wが重くなると、それに従いコイル素線間に接着を生じ、有効巻数が減少することによりばね定数が増加する。そこで、本発明では、この非線形圧縮コイルばねのばね定数を、所定の重量範囲において航空貨物の搭載重量が変位しても固有振動数は変わらず一定になるように設定する。その場合は、上記の数式1におけるK/Wが搭載荷重Wのかなり広い範囲で一定になるように、下記の数式2を使って不等ピッチ圧縮コイルばね35の各ピッチを決定する。
そこで、図示例において、不等ピッチ圧縮コイルばね35は、上記の数式2に従い、自由状態での長さ(自由長)が例えば67.1mmのコイルにあって、図13(A)に示すようにコイル素線間の各ピッチ(間隔)dを決定し、所定の重量範囲において航空貨物の搭載重量(荷重)が変位しても固有振動数fnが一定になるようにばね定数Kを設定する。そして、加わる搭載重量(荷重)Wに対応してコイル素線間ピッチdを大きく開けてばね定数を少なく設定した低重量帯のコイル部と、コイル素線間ピッチdを狭ばめてばね定数をより多く設定した高重量帯のコイル部を高さ方向に形成する。
図示例では、不等ピッチ圧縮コイルばね35に、1個当たり、例えば58kg・87kg・116kg・174kg・348kgの搭載荷重を加えたときのばね状態を試験し、その結果を下記の表1および図13(B)〜(F)に示している。表1および図13(B)〜(F)に示すとおり、搭載重量(荷重)Wが58kg・87kg・116kg・174kg・348kgと増加すると、それに従いコイル素線間に接着を生じ、有効巻数nが減少することによりばね定数Kが増加している。従って、不等ピッチ圧縮コイルばね35は、搭載重量Wに従ってばね定数Kが変化することにより、搭載重量Wの大きさに拘わらず、即ち、搭載重量Wが所定の58kg〜348kgの所定重量範囲において固有振動数がいずれも一定の6.30Hzの値を示し、最軽量の58kgでも7.70Hzと搭載重量Wが基準(100%)の174kgの1/3(33%)と軽くなっても、未だ撓み可能に弾力を有して十分に防振性能を発揮する。
なお、図示例では、非線形圧縮コイルばねとして不等ピッチ圧縮コイルばねを用いるが、本発明では、非線形特性を有する圧縮コイルばねであれば、円錐コイルばねや二重コイルばねを使用することもできる。
そこで、以上の構成部品からなる貨物輸送用パレット装置Aは、図1に示すように、台座プレートB上に防振パレットPを載せ、その上架台12の貨物載置面に航空貨物Dを搭載してから、それら搭載貨物を上架台12ごとラッシング材Rのラッシングベルトr1を掛けて、防振パレットPごと航空貨物Dの周りにラッシング材Rのタイダウンロープr2を掛けて締め込み、掛止用フック19を掛止リング10に掛け止めて台座プレートBに固縛する。それから、図示省略するが、最後に全体にネットを掛け、そのネットの掛止用フックを台座プレートBの前記掛止め溝に掛け止めて組み立ててネット掛けしてなる。
さて、例えば空港内において、貨物輸送用パレット装置Aは、そのように航空貨物Dをラッシング材Rで固縛してネット掛けしてから、例えばパレットドーリに乗せて航空機のそばまで運び、カーゴローダ等で貨物室まで引き上げて所定搭載位置へ搬入し、台座プレートBの掛止リング10を貨物室内に備付けの緊締装置に掛けて床面に固定してから空輸する。
そこで、貨物輸送用パレット装置Aにおいても、防振パレットPごと航空貨物Dの周りにラッシング材Rのタイダウンロープr2を掛けて固くラッシングするが、防振手段Vの圧縮コイルばね35は所定の重量範囲において航空貨物の搭載荷重の大きさに拘わらず一定の固有振動数が得られる非線形ばね特性を有した不等ピッチ圧縮コイルばねであるから、ラッシング材Rによる締付力程度の荷重が加わっても、締付荷重の大きさに対応して有効巻数が減少し、コイル素線間ピッチが大きくばね定数がより少ない低重量帯のコイル部で撓むことにより、ばねを利かせてラッシングによる締付荷重を緩衝することができる。その結果、貨物輸送用パレット装置Aでは、従来のようにラッシングの締付力が防振手段Vに及んでばね性が利かなくなるようなことがなくなるために、防振パレットPごと搭載貨物に専用の固縛用箱をわざわざ被せてラッシングの締付力が防振手段Vに及ばないように保護する必要がなく、防振パレットPごと搭載貨物に直接ラッシング材Rを掛けて台座プレートBに固縛することができ、その結果、ラッシングのたびに必要であった固縛用箱が大量に不要になって輸送コストを著しく削減することができる。
しかも、貨物輸送用パレット装置Aでは、そのように航空貨物に固縛用箱を被せてラッシングする必要がなく、防振パレットPごと搭載貨物に直接ラッシング材を掛けて台座プレートBに固縛するため、従来のように比較的軽量小型の貨物であっても、一律に共通サイズの固縛用箱を被せてラッシングすると、搭載貨物全体の容積が無駄に大きくなって航空運賃が高くなるのを防止することができ、この点でも、輸送コストを飛躍的に削減することができる。
貨物輸送用パレット装置Aでは、防振パレットPが防振手段Vで下架台11と上架台12を上下に連結して上架台12を弾性的に支持し、防振手段Vの振動減衰作用が働く状態で組み立ててなるため、たとえ輸送中に衝撃を受けて振動が伝達されることがあっても、航空機やパレットドーリからの振動は、防振手段Vによる防振機能が働いて減衰し、航空貨物Dへ伝達されるのを抑えて振動に起因して航空貨物Dが損傷するのを防止する。しかも、貨物輸送用パレット装置Aは、防振手段Vが圧縮コイルばね35に粘弾性シート40を接着したダンピングコイルばねで形成するため、図11に示すように、振動が伝達されて圧縮コイルばね35が伸縮すると、それに伴って粘弾性シート40が個々のコイル素線間で折れ曲がり変形し、この粘弾性シート40の折れ曲がり動作によって圧縮コイルばね35の振幅を小さく抑えて自由振動(伸縮)を速く減衰させ、これにより、極力少ない変位で衝撃を緩衝することができ、それだけ振動を速やかに且つ効果的に減衰させて航空貨物Dが振動に起因して損傷するのを確実に防止することができる。
ところで、防振パレットPに搭載する航空貨物の重量は一定ではないため、防振手段Vに加わる荷重も航空貨物の重量に応じて変化する。しかし、貨物輸送用パレット装置Aは、防振手段Vに加わる荷重が航空貨物の搭載重量に応じて変化しても、防振手段Vの圧縮コイルばね35が、所定の重量範囲において搭載荷重の大きさに拘わらず一定の固有振動数が得られる非線形ばね特性を有した不等ピッチ圧縮コイルばねであるから、異なる搭載荷重の大きさに追従して有効巻数が増減し、航空貨物の搭載荷重が重くなると、それに従いコイル素線間に接着を生じ、有効巻数が減少することによりばね定数が多くなるので、固有振動数は変化せず一定を保つことから、たとえ搭載重量に変化があっても、それに応じてばねを利かせて安定した防振(緩衝)効果を発揮することができる。その結果、貨物輸送用パレット装置Aでは、防振手段Vに加わる荷重が航空貨物の搭載重量に応じて変化する場合でも、従来のように、その都度、異なる搭載重量に合わせて防振性能を発揮するばね定数の等ピッチコイルばね等の防振手段にわざわざ取り替える必要がなく、そのため、搭載重量別に対応する防振手段を数多く取り揃える必要がなく、それだけ輸送機材に必要なコストを削減することもできる。
従来では、空輸中、例えば乱気流が発生して航空機が激しく揺れたために極めて大きな衝撃が防振手段に加わった場合に、防振手段が、例えば線形の等ピッチコイルばねの場合には、その大きな荷重に応じて大きく撓んでしまってラッシング材に緩みを生じ、そのラッシングの緩みが原因で航空貨物Dが揺れ動いて損傷するおそれがある。しかし、貨物輸送用パレット装置Aは、そのように輸送中に激しい衝撃を受けて極めて大きな荷重が防振手段Vに加わっても、防振手段Vの圧縮コイルばね35が非線形ばね特性を有する不等ピッチコイルばねからなるから、そのように極めて大きな荷重に対応して有効巻数が減少するが、コイル素線間ピッチが狭くてばね定数が多い高重量帯のコイル部では撓みが小さいので、十分にばねを利かせて強い衝撃を緩衝することにより、ラッシングの緩みを抑えることができる。しかも、そのように輸送中に激しい衝撃を受けて極めて大きな荷重が防振手段Vに加わっても、その強大な荷重によってコイル素線間が全て接着してばねが利かなくなることはなく、素線間ピッチが狭くてばね定数が多い高重量帯のコイル部で小さく撓むことにより、ばねを利かせて強い衝撃を緩衝することができる。その結果、強大な荷重によってコイル素線間が全て接着してばねが利かなくなる弊害を生じないように、わざわざ面倒なばね設計上の対応を取る必要をなくすことができる。
さて、図示例の貨物輸送用パレット装置Aは、荷主によって、防振パレットPに搭載して輸送する航空貨物Dの大きさに違いがあるので、その場合は、図14・図15・図16に示すように、下架台11および上架台12のそれぞれ1台を単位として、搭載する航空貨物Dの大きさに応じてジョイント手段Jで継ぎ足して搭載貨物に対応するサイズのパレット組立体Cを組み立てる。
そこで、パレット組立体Cは、大型の航空貨物の大きさに合わせて、例えば96インチの台座プレートBの一面に載置する大きさに組み立てるときは、防振パレットPの下架台11および上架台12をそれぞれ4台ジョイント手段Jで継ぎ足す。下架台11は、図14に示すように、図中左右の縦向きに隣り合う下架台11とは、縦枠材15・14の側面、即ちウェブ部15b・14bを突き合わせて接続用穴mにボルトを通して接続し、図中上下の横向きに隣り合う下架台11とは、横枠材20・19の側面、即ちフランジ部20a・19aを突き合わせて接続用穴nにボルトを通して接続し、以って、4台の下架台11を同一平面上で矩形に組んで接続する。
他方、上架台12は、4台の下架台11の組立体の上で、図15および図16に示すように、上架台12・12間に生ずる十字溝形の隙間60にジョイント手段Jの接続具45を嵌め込んで接続する。即ち、上架台12は、接続具45の第1継手50を隙間60の中心交差部60aに嵌め込み、図中左右の縦向きに隣り合う上架台12と、縦枠材25・24の側面、即ちフランジ部25a・24aの片側を第1継手50の縦直線部50aを挟んで突き合わせて接続用穴p・q・tにボルトを通して螺着する。図中上下の横向きに隣り合う上架台12とは、横枠材30・29の側面、即ちフランジ部30a・29aの片側を第1継手50の横直線部50bを挟んで突き合わせて接続用穴r・s・tにボルトを通して螺着し、隙間60の図中左右端部60bに第2継手51を嵌め込んで横枠材30・29の側面、即ちフランジ部30a・29aの他側を第2継手51を挟んで突き合わせて接続用穴r・s・tにボルトを通して螺着し、隙間60の図中上下端部60cに第3継手52を嵌め込んで縦枠材25・24の側面、即ちフランジ部25a・24aの他側を第3継手52を挟んで突き合わせて接続用穴r・s・tにボルトを通して螺着する。以って、ジョイント手段Jにより4台の下架台11を同一平面上で矩形に組んで接続し、この下架台11の組立体の上において、それぞれ防振手段Vで上下に連結した4台の上架台12を同一平面上で矩形に組んで接続し、大型(96インチ)の航空貨物の大きさに合わせて4台の防振パレットPを継ぎ足して大型のパレット組立体Cを組み立てて使用する。
従って、貨物輸送用パレット装置Aは、搭載する航空貨物の大きさに合わせて、例えば2台の防振パレットPを、図18に示すように、上架台12はジョイント手段Jの第2継手51を使って接続し、防振パレットPを横に2台継ぎ足して中型のパレット組立体Cを組み立てて使用することもできる。また、例えば2台の防振パレットPを、図19に示すように、上架台12はジョイント手段Jの第3継手52を使って接続し、防振パレットPを縦に2台継ぎ足して中型のパレット組立体Cを組み立てて使用することもできる。
上述のように貨物輸送用パレット装置Aでは、防振パレットPが下架台11および上架台12をそれぞれ側面を突き合わせて同一平面上で接続するジョイント手段Jを備え、下架台11および上架台12のそれぞれ1台を単位として搭載する航空貨物の大きさに合わせてジョイント手段Jで継ぎ足して搭載貨物に対応するサイズのパレット組立体Cを組み立てる構成だから、防振パレットPに搭載して輸送する航空貨物の大きさは、荷主によって大小様々であるが、搭載貨物の大きさ別にサイズの異なる防振パレットを用意する必要がなる。その結果、貨物輸送用パレット装置Aでは、数多くのサイズ別防振パレットを取り揃える必要でなくなる分だけ輸送機材費を大幅に削減することができる。
一方、貨物輸送用パレット装置Aでは、搭載する航空貨物の大きさに合わせてジョイント手段Jで継ぎ足して搭載貨物に対応するサイズのパレット組立体Cを組み立てて使用する場合、大きなパレット組立体C上に重量の異なる航空貨物が搭載されると、異なる重量に分散した塔載荷重が各防振パレット、即ち各ユニットの防振手段Vに加わるが、各防振手段Vの圧縮コイルばね35が非線形ばね特性を有する不等ピッチコイルばねであるから、コイル設置位置によって各防振手段Vに加わる搭載荷重が異なっても、各非線形圧縮コイルばね35の弾性変位量を同一にして防振(緩衝)作用を均一に発揮させることができる。
ところで、以上の図示実施の形態では、防振パレットP上に貨物として航空貨物Dを搭載し、その航空貨物Dを、輸送手段である航空機の貨物室に積み込み、その輸送中に受ける振動や衝撃を緩衝する貨物輸送用パレット装置Aを示した。しかし、本発明の貨物輸送用パレット装置において、貨物の輸送手段は航空機に限られず、海上輸送の船舶や鉄道輸送の列車や道路輸送のトラック等が含まれ、従って、防振パレット上に搭載する貨物は、航空貨物に限られず、広く海上貨物や鉄道貨物や道路貨物が含まれる。
A 貨物輸送用パレット装置
B 台座プレート
C パレット組立体
D 航空貨物
J ジョイント手段
K ばね定数
P 防振パレット
R ラッシング材
V 防振手段
W 搭載重量(荷重)
fn 固有振動数
11 下架台
12 上架台
35 圧縮コイルばね
40 粘弾性シート
B 台座プレート
C パレット組立体
D 航空貨物
J ジョイント手段
K ばね定数
P 防振パレット
R ラッシング材
V 防振手段
W 搭載重量(荷重)
fn 固有振動数
11 下架台
12 上架台
35 圧縮コイルばね
40 粘弾性シート
Claims (2)
- 貨物を搭載して輸送手段の貨物室に積み込み、輸送中に受ける振動や衝撃を緩衝する防振機能を備えた貨物輸送用パレット装置において、
前記貨物室の床面に固定する矩形な台座プレートと、該台座プレート上に載せる矩形枠状の下架台と貨物を上載する矩形枠状の上架台との間に複数の防振手段を脚部として立設し、該防振手段で両架台を上下に連結して前記上架台を弾性的に支持する防振パレットと、該防振パレット上に搭載した貨物を前記台座プレートに固縛するラッシング材とを備え、
前記防振パレットは、前記下架台および前記上架台をそれぞれ側面を突き合わせて同一平面上で接続するジョイント手段を備え、前記下架台および前記上架台のそれぞれ1台を単位として搭載する貨物の大きさに応じて前記ジョイント手段で継ぎ足して対応するサイズのパレット組立体を組み立て、
前記防振手段は、非線形ばね特性を有する非線形圧縮コイルばねを備え、その圧縮コイルばねのばね定数を、所定の重量範囲において貨物の搭載重量が変位しても固有振動数が一定になるように設定してなり、
前記ラッシング材は、前記防振パレットごと搭載貨物の周りに直接掛けて前記台座プレートに固縛してなることを特徴とする、貨物輸送用パレット装置。 - 前記防振手段は、前記非線形圧縮コイルばねの外周又は内周に粘弾性シートを接着してなることを特徴とする、請求項1に記載の貨物輸送用パレット装置。
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