JP2014024582A - 給油装置用センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】給油装置に関する各種情報を、簡易な構造で且つ広範囲に亘って取得することが出来る給油装置用センサの提供。
【解決手段】透光性材質からなる導光体(例えば、プリズム1)を給油系統(例えば、給油配管2、ポンプ等)に設け、導光体1に照射装置(例えば、光源に接続された光ファイバ3)と、給油系統2を流れる油と導光体の境界面F12で反射した光を受光する受光装置4を設け、当該受光装置4に光ファイバPF21〜PF25を接続したことを特徴としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料油、灯油、その他の各種油を供給する給油装置で用いられるセンサに関し、より詳細には、給油装置が供給している油の種類の判別や、その他の給油装置に関する情報を計測することが出来る複合センサに関する。
燃料油の品質、とりわけ燃料油に含まれる異物(例えば、水や空気)の存在や油種の異なる燃料油の混入は、燃料油を取り扱う機器にとっての性能や、販売先での安全及び環境に対して大きな影響を与える。
また、ガソリンエンジンに対して軽油を供給した場合、家庭用の灯油を購入した顧客に謝ってガソリンを販売してしまった場合の様に、油種を誤認した場合には、火災等の深刻な事故や故障に至る可能性がある。
さらに、エンジン用の燃料油に異物(水)が混入した場合、エンジンの始動不能、燃焼不良によるノッキングの発生や、ノッキング多発によるエンジン破損という重大事故にも繋がりかねない。
これに加えて、給油所(ガソリンスタンド)における給油配管の腐食は、給油系統に空気を侵入させ、燃料油の計量精度を損なわせる。また、給油配管の腐食によって、燃料油の地下への漏洩が進み、地下水汚染やベーパ(気化したガソリン)による引火火災の危険性も伴う。
その他、給油装置自体に故障が発生する恐れがあり、係る故障は給油所の営業に支障をきたし、販売機会を損失し、その他の深刻な事態を招く恐れがある。
係る給油装置自体の故障を検知するために、異常を検知するためのセンサを設けることが望ましい。
しかし、故障を検知する機能を有するセンサは電子機器が多く、給油装置に設置するためには防爆構造とする必要がある。そして、防爆構造にするとコストの高騰を招いてしまう。そして、廉価で使い易いセンサは現時点では提供されていない。
その他の従来技術として、例えば、ローリー車のタンク室別に操作キーを用意し、タンク室の底弁操作ハンドルと荷積み用ハッチ操作ハンドルとを封印ワイヤによって連結し、特定の操作キーだけが特定タンク室の荷積み用ハッチと底弁操作ハンドルだけで操作出来る様にして、誤荷卸しを防止する技術(特許文献1参照)が存在する。
上述した様に、供給するべき油種とは異なった油種を地下の貯油タンクや車両等に供給してしまうと重大な事態を惹起する。そのため、供給されている油種を常時判別して、誤った油種が供給された場合には速やかに対処することが望まれる。しかし、上述した従来技術(特許文献1)では、給油されている油種を常時監視、判別することは出来ない。
特公平3−60760号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、給油装置に関する各種情報を、簡易な構造で且つ広範囲に亘って取得することが出来る給油装置用センサの提供を目的としている。
本発明の油種判別装置給油用センサ(100)は、透光性材質からなる導光体(例えば、プリズム1)を給油系統(例えば、給油配管2、ポンプ5等)に設け、導光体(1)に照射装置(例えば、光源に接続された光ファイバ3)と、給油系統(2)を流れる油と導光体の境界面(F12)で反射した光を受光する受光装置(4)を設け、当該受光装置(4)に光ファイバ(PF21〜PF25)を接続したことを特徴としている。
本発明において、制御装置(コントロールユニットCU)を含み、当該制御装置(CU)は受光装置(4)が受光した範囲から油種を決定する機能を有しているのが好ましい。
そして本発明において、前記受光装置(4)は、給油系統(2)を流れる油と導光体(1)の境界面(F12)を透過した光が前記油中に混入した異物(C:水、空気)に反射した反射光(R2r)を受光する位置に配置されており、前記制御装置(CU12)は、受光装置(4)が受光した給油系統(2)を流れる油と導光体の境界面(F12)で反射した光(R1r)と前記反射光(R2r)との総和から前記異物(C)の混入率を決定する機能を有しているのが好ましい。
この場合、前記制御装置(CU12)は、受光装置(4)が受光した前記総和の単位時間当たりの変動量から、異物(C)の種類を判定する(異物が水であるか空気であるかを判定する)機能を有しているのが好ましい。
また本発明において、前記受光装置(4)は複数の素子(例えばフォトダイオードPD)を備え、複数の素子(PD)の各々に接続される光ファイバ(PF21〜PF25)には、センサ(PS21〜PS25)の出力(その他のセンサにより計測された給油装置の情報)である光を伝達しているのが好ましい。
当該その他のセンサ(PS21)としては、例えば、いわゆる「光ダイヤフラム」(50)を用いて、圧力が上昇してダイヤフラム(50)が変形すると、受光量が変化することを用いて、給油系統(2)における圧力(油圧)を計測することが出来る。側に受光されなくなる。
また、油圧を計測するべき箇所に光ファイバ(PSF)を浸漬して、その他のセンサを構成することが可能である。油圧が変動すると、浸漬されている光ファイバ(PSF)の伝送効率が変化するので、当該浸漬されている光ファイバ(PSF)に入力される光量と出力される光量を計測して、伝送効率を求めることにより、光ファイバ(PSF)が浸漬されている領域の油圧が求まるのである。
その他のセンサとして、油の漏洩の有無を検出する油漏洩センサ(PS23)を用いることが出来る。
係る油漏洩センサ(PS23)として、例えば、油漏洩の有無を検出するべき位置に皿状容器(パン60)を設け、パン(60)内に光ファイバ(PSG)を設置し、当該光ファイバ(PSG)の表面が親油性材料である(撥水親油コーティングが施されている)。光ファイバ(PSG)の表面が親油性材料であるため、パン(60)内に油が滴下して光ファイバの表面に接触すると、当該接触箇所から光ファイバ(PSG)内を伝送されている光がファイバ(PSG)外に漏れ出し、光ファイバ(PSG)から出力される光量が減少する。
当該光量を計測することにより、油が滴下しているか否か、すなわち、油が漏洩しているか否かを判定することが出来る。
これに加えて、特殊な傷をつけた光ファイバを給油系統中に配置して、温度変化により光位相が変化することを利用して、光ファイバを配置した箇所の油温を計測することが可能である。
或いは、特殊な傷をつけた光ファイバが変形すると光位相が変化することを利用して、給油装置内の歪や、変形を検出することも可能である。
それとは別に、インライン濃度計や果実の糖度計で利用されている光ファイバを用いたセンサを使用して、燃料の性状の変化を計測することが可能である。
本発明の実施に際しては、前記給油系統は給油配管であるのが好ましい。
また前記給油系統は、ポンプ内の配管であるのが好ましい。
上述する構成を具備する本発明によれば、受光装置(4)を、油と導光体(プリズム1)の境界面(F12)で反射した光(R1r)を受光する位置に設けることと、光ファイバ(PF21〜PF25)を接続可能に構成することにより、比較的容易に且つ給油装置内の広範囲に亘って、各種情報を取得することが可能である。
例えば、本発明によれば、前記受光装置(4)は、油と導光体(プリズム1)の境界面(F12)で反射した光を受光する位置に設けられており、給油系統(2)を流れる油の屈折率により、前記反射した光(R1r)が前記導光体(1)内を透過する経路が変化する。そのため、給油系統(2)を流れる油の屈折率により、受光装置(4)において前記反射した光(R1r)が受光される範囲が変動する。受光装置(4)において前記反射した光(R1r)が受光される範囲から、給油系統(2)を流れる油の屈折率が求まる。
ここで、給油系統(2)を流れる油の屈折率が求まれば、その油種も決定される。これにより本発明によれば、給油系統(2)を流れる油を常時監視して、その油種を判別することが可能である。
本発明において、受光装置(4)が受光した範囲から油種を決定する機能を有する制御装置(CU12)を設け、受光装置(4)の検出信号を当該制御装置(CU12)に送出するようにすれば、受光装置(4)の受光範囲から直ちに油種を識別することが出来る。
ここで、異なる種類の油が混合してしまった場合でも、その混合率により屈折率は変動する。そして、前記給油系統(2)を流れる油の屈折率の履歴を保存しておけば、屈折率の変動を過去の履歴と比較することにより、異なる種類の油が混合している状態であるのか否かを判断することが可能である。
そして本発明の給油装置用センサ(100)において、前記給油系統(2)が給油所の貯油タンクに連通する給油管であれば、例えばタンクローリから貯油タンクに荷卸しする際に誤った油種が貯油タンクに供給されてしまった場合(いわゆる「コンタミ」が生じた場合)においても、給油管を流れる油の屈折率から直ちに誤った油種が供給されていることを検知して、荷卸し停止等の必要な処理を実行することが出来る。
本発明において、前記受光装置(4)が、給油系統(2)を流れる油と導光体(1)の境界面(F12)を透過した光(R2)が前記油中に混入した異物(C:水、空気)に反射した反射光(R1r)を受光する位置に配置されており、前記制御装置(CU12)が、受光装置(4)が受光した給油系統(2)を流れる油と導光体(1)の境界面(F12)を透過した光(R2)と前記反射光(R1r)との総和から前記異物(C)の混入率を決定する機能を有していれば、給油系統(2)を流れる油中に混在する異物(C)が多いほど異物(C)による反射光量が増加するので、受光装置(4)が受光した光量の総和も増加する。
従って、受光装置(4)が受光した光量の総和から、異物(C)の混入率を決定することが可能である。
ここで、異物(C)による反射光量は、例えば異物(C)が水である場合には変動量が小さいが、異物(C)が空気である場合には変動量が大きいことが知られている。
本発明において、前記制御装置(CU12)は、受光装置(4)が受光した前記総和の単位時間当たりの変動量から、異物(C)の種類を判定する(異物Cが水であるか空気であるかを判定する)機能を有していれば、上述した様に異物(C:水/空気)の混入率を求める際に、異物(C)の種類(水か空気か)を判断することが出来る。
これに加えて本発明によれば、油の漏洩を検知することにより、給油装置の異常を検出して、油漏洩による被害と周囲環境への悪影響を最小限に留めることが出来る。
また、油圧を検出することにより、ストレーナの目詰まりやポンプ運転状況の評価、給油ノズル、各種バルブの正常作動の確認を行うことが出来る。
さらに、給油装置各部の歪や変形、管路やホースの破断等を検出して、それによる被害を最小限に抑えることが出来る。
それに加えて、油の油温や性状を検出して、給油するべき油品質管理、計量精度の維持を行うことも出来る。
本発明において、光ファイバを用いてセンサと組合せ、センサの検出結果を伝送すれば、離隔した箇所に確実に計測結果を伝送することが出来て、しかも、電気的な増幅装置を必要とせず、火花が発生する恐れがないので、防爆構造が不要になる。
本発明の実施形態を示すブロック図である。 本発明の実施形態で用いられる受光装置を示す説明図である。 本発明の実施形態による油種判別の概要を示すブロック図である。 屈折率と燃料油と混入率との特性を示す図である。 油種判別を行う制御ユニットのブロック図である。 実施形態における油種判別の制御を示すフローチャートである。 実施形態における油種判別機構を組み込んだ給油ポンプの平面図である。 本発明の実施形態による水や空気の混入率演算の概要を示すブロック図である。 水や空気の混入率演算で用いられる受光装置における受光量の概要を示す特性図である。 水や空気の混入率演算を行う制御ユニットを示すブロック図である。 実施形態における水や空気の混入率演算の制御を示すフローチャートである。 実施形態で用いられるダイヤフラム状の部材を有する油圧計測センサの概要を示す説明図である。 実施形態で用いられる光ファイバを油中に浸漬されるタイプの油圧計測センサの概要を示す説明図である。 油の漏洩の有無を検出する油漏洩センサの概要を示す説明図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1において、全体を符号100で示す給油装置用センサは、導光体であるプリズム1と、プリズム1を取付ける給油管2と、照射装置(光照射用のファイバ、以下、「光ファイバ」と言う)3と、受光装置4と、給油装置(図示せず)のコントロールユニットCUとを備えている。
プリズム1の境界面F12は、給油管2の流路2F内に露出するように取り付けられている。換言すれば、境界面F12は、プリズム1と流路2F内を流れる油との境界面である。
図1で示す様に、受光装置4の符号4αで示す範囲は、油とプリズムの境界面F12で反射した光、管路2F中の油内の異物(水/空気)で反射した光を受光する領域として用いられる。そして、当該受光する領域の位置や受光量は、油種判別(図3〜図6を参照して後述する)及び/又は異物(水/空気)混入率判定(図8〜図11を参照して後述する)のためのパラメータとして用いられる。
範囲4αの計測結果(受光量)は、信号伝達ラインSL1を介して、油種判別を実行する制御ユニットCU11に送られる。或いは、信号伝達ラインSL2を介して、管内2Fを流れる油における異物(水や空気)の混入率を判定する制御ユニットCU12へ送られる。
受光装置4の符号4βで示す範囲は、光ファイバPF21〜PF25が接続されている。
光ファイバPF21〜PF25内には、それぞれ、センサPS21〜PS25(図1では図示せず:図12〜図14参照)からの出力(計測結果)としての光が伝送される。
ここでセンサPS21〜PS25は、その他の給油装置(図示せず)に関する情報であって、油種判別と管路2F中の油内の異物(水/空気)混入率以外の情報を計測するために設けられている。センサPS21〜PS25の詳細については後述する。
受光装置4の概要を示す図2において、受光装置4は複数(例えば128個)のフォトダイオードPDで構成されている。ただし、受光層4を構成する複数の素子はフォトダイオード以外の素子も使用可能である。
個々のフォトダイオードPDには、光ファイバPF21〜PF25と接続、取り外しが可能である。そしてフォトダイオードPDは、光ファイバPF21〜PF25内を伝送されてフォトダイオードPDに到達した光量に対応した電気信号を発生する機能を有している。
図1において、センサPS21〜PS25から光ファイバPF21〜PF25を介して送られた光が、受光装置4の個々のフォトダイオードPDにおいて、電気信号に変換される。当該電気信号は、信号伝達ラインSL21〜SL25を介して、制御ユニットCU21〜CU25に送られる。
図1において、給油装置(図示せず)のコントロールユニットCUは、制御ユニットCU10、CU11、CU21〜CU25を包含している。
次に、図3〜図6を参照して、本発明の実施形態により、流路(例えば、給油配管)内2Fを流れる油(ガソリン、灯油等の燃料油)の種類を判別する態様を説明する。
図3は、図1で示す構成において、流路(例えば、給油配管)内2Fを流れる油(ガソリン、灯油等の燃料油)の種類を判別する機能を発揮する構成を示している。図1で説明したのと同様に、図3において、プリズム1の境界面F12は、給油管2の流路内2Fに露出するように取り付けられている。
プリズム1の一方の側面(図3では左側)には光ファイバ3が固定され、プリズム1の他方の側面(図3では右側)には受光装置4が固定されている。
図示の実施形態において、受光装置4は複数のフォトダイオードPDで構成されている。またプリズム1としては、流路内2Fを流れる燃料油の屈折率をn2とし、プリズム1の屈折率をn1とすると、n1<n2であるプリズムが選択される。
光ファイバ3の端部3eから照射される光R1は、60°〜70°の角度で広がりつつ(拡散して)、プリズム1内を進行する。
プリズム1と油(給油管2の流路2F内を流れる油:例えば、燃料油)との境界面F12において、油側(流路2F側)への入射角が臨界角α以上の領域の光R2は、屈折しつつ油側(流路2F側)へ進行する。
一方、油側(流路2F側)への入射角が臨界角α未満の領域の光は、プリズム1と油の境界面F12で反射して、プリズム1の他方の側面(光ファイバ3を取付けていない側の側面)に設けられた受光装置4に照射される。
ここで、光の照射手段として光源に接続された光ファイバ3を用いているのは、光源から離隔した箇所に確実に光源からの光を伝達することが出来て、しかも、給油装置に組み込まれても、防爆構造とする必要が無いからである。
プリズム1と油の境界面F12で反射した光が受光装置4に照射される領域は、流路内2Fを流れる油の屈折率により変動する。
ここで、プリズムの屈折率、ファイバの取付け位置、受光装置の取付け位置は一定なので、光ファイバ3からプリズム1内に入射した光R1がプリズム1と油の境界面F12で反射し、境界面F12で反射した反射光R1rが受光装置4に照射される領域を特定できれば、特定された領域(反射光R1rが受光装置4に照射される領域)から流路内2Fを流れる油の屈折率が求まる。そして、求められた屈折率からから、油の種類を判別することが出来る。
図4は、油(例えば、冬用軽油、夏用軽油、灯油、冬用ガソリン、夏用ガソリン)の屈折率を示している。
図4において、「冬用軽油」、「夏用軽油」、「灯油」、「冬用ガソリン」、「夏用ガソリン」と表示されている棒状の部分は、それぞれ、純度100%の場合(異なる油が混入している割合である混入率0%の場合)における屈折率の範囲を示している。
図3で示す受光装置4がプリズム1と油の境界面R12で反射した光R1rを受光した範囲を特定して、特定された受光範囲から流路2F内を流れる油の屈折率を決定したならば、例えば図4で示す様な屈折率と油種との関係を示す図表や特性図を用いて、決定された屈折率から流路2F内を流れる油の種類を決定することが出来る。
ここで、図4における直線Lは、夏用軽油に灯油が混合した場合における屈折率と灯油混合率の特性を示している。直線Lの左端は夏用軽油100%で灯油0%の状態であり、直線Lの右端は灯油100%で夏用軽油0%の状態である。
直線Lから明らかなように、異なる種類の油が混入すると屈折率は変化する。そのため、異なる種類の油が混入してしまうと、図3における受光装置4の受光範囲からは、異なる種類の油の混合率を求めることが出来なくなる。
これに対して、流路内2Fを流れる油の屈折率の履歴を保存することにより、屈折率の変動を過去の履歴と比較して、異なる種類の油が混合している状態であるのか否かを判断することが可能である。
次に図5を参照して、油種判別を実行する制御ユニットCU11について説明する。
図5において、油種判別を実行する制御ユニットCU11は、受光領域決定ブロック11aと、屈折率決定ブロック11bと、油種決定ブロック11cと、警報判定ブロック11dと、記憶ブロック11fとを備えている。
受光領域決定ブロック11aは、受光装置4(図3参照)とラインSL1で接続され、受光装置4(図3参照)の検出信号に基づいて、反射光R1r(図3参照)の受光領域を決定する。
図3を参照して説明した様に、プリズム1の境界面F12で反射した光R1rを受光装置4が受光する。ここで、給油管2を流れる油の屈折率により反射光R1rがプリズム1内を透過する経路が変化するので、給油管2を流れる油の種類が変わると屈折率が変動して、受光装置4が反射光R1rを受光する範囲も変動する。
なお、図3では、受光装置4の受光範囲を、破線のハッチングを施したエリアEで示している。しかし、実際に反射光R1rを受光するのは、受光装置4のプリズム1側(図3では左側)の面Dである。
屈折率決定ブロック11bは、受光領域決定ブロック11aとラインLbで接続され、記憶ブロック11fとはラインLfbで接続されている。
屈折率決定ブロック11bは、受光領域決定ブロック11aで決定された受光領域の情報と、記憶ブロック11fに記憶された受光領域と屈折率の関係から、給油管2を流過している油種の屈折率を決定する機能を有している。
油種決定ブロック11cは、屈折率決定ブロック11bとラインLcで接続され、記憶ブロック11fとはラインLfcで接続されている。
油種決定ブロック11cは、屈折率決定ブロック11bで決定された屈折率と、記憶ブロック11fに記憶された屈折率と油種との関係(例えば図4の様な図表、特性図、テーブル、数式等)から、給油管2を流過している油種を決定する機能を有している。
警報判定ブロック11dは、油種決定ブロック11cとラインLdで接続され、警報装置20とラインL20で接続され、給油停止装置30とラインL20で接続され、給油装置のコントロールユニット40とラインL40で接続されている。
油種決定ブロック11cで特定した油種と、給油装置40のコントロールユニットCU(図1におけるCU11、CU12、CU21〜CU25以外のコントロールユニット)で記憶されている本来給油するべき油種とを比較して、上記特定した油種が、本来給油するべき油種と異なる場合には「警報を発して給油を停止」と判断する機能を有している。
そして警報判定ブロック11dは、「警報を発して給油を停止」と判断した場合には、警報装置20に警報を発信し、給油停止装置30に現在給油中の油種の給油を停止させる制御信号を発信する機能を有する様に構成されている。
次に、主として図6に基づいて、図5をも参照しつつ、制御ユニットCU11を用いて油種を判別する制御について説明する。
先ず、図6のステップS1では、制御ユニットCU11は、受光装置4が受光しているか否かを判断する。受光装置4が受光していなければ(ステップS1がNO)、ステップS1を繰り返す(ステップS1がNOのループ)。
一方、受光装置4が受光していれば(ステップS1がYES)、ステップS2に進む。
ステップS2では、受光領域決定ブロック10aによって、受光装置4における受光領域を決定(特定)する。
そしてステップS3に進み、屈折率決定ブロック10bにより、ステップS2で決定した受光領域と、記憶ブロック10fに記憶された受光領域と屈折率との関係から、給油管2を流過する油種の屈折率を決定する。
次のステップS4では、油種決定ブロック10cにより、ステップS3で決定した屈折率と、記憶ブロック10fに記憶された屈折率と油種との特性(例えば、図4の様な図表)から、給油管2を流過する油種を決定(特定)する。
ステップS5に進み、警報判定ブロック10dは、ステップS4で特定した給油管2を流過する油種と、給油装置40(図3参照)が記憶している給油されるべき油種とを比較して、給油管2を流過する油種が給油すべき油種と一致しているか否かを判断する。
給油管2を流過する油種が給油すべき油種と一致していれば(ステップS5がYES)、異なる油種が混合する事態は生じていないと判断して、ステップS6に進む。
一方、給油管2を流過する油種が給油すべき油種と一致していなければ(ステップS5がNO)、異なる油種が混合してしまうと判断して、ステップS7に進み、警報装置20に警報発令の情報を発信し、給油停止装置30に給油を停止する旨の制御信号を発信する。これにより、警報が発令され、給油が停止する。
ステップS6では、コントロールユニットCU11は、制御を終了するか否かを判断する。
制御を続行するのであれば(ステップS6がNO)、ステップS1まで戻り、再びステップS1以降を繰り返す。
一方、制御を終了するのであれば(ステップS6がYES)、そのまま制御を終了する。
図3では、実施形態における油種判別を行う機構を、図示しない給油装置の給油配管2に介装された状態が示されている。
ただし当該油種判別機構を、給油装置のポンプや流量計に組み込むことが可能である。
図7は、実施形態に係る給油装置用センサ100を給油ポンプ5に組み込んだ状態を示しており、当該給油装置用センサ100は、符号P1、P2で示す位置の領域内に組み込まれている。
ここで、位置P1は、図7の紙面に垂直な方向であって、紙面後方に離隔する側(看者から離隔する側)に設けられた気液分離用サイクロンの入口部分近傍の位置である。また、位置P2はポンプ吐出口51近傍であり、当該ポンプ吐出口51から、図7の紙面に垂直な方向の紙面手前側(看者に近接する側)に油が吐出される位置である。
次に、図8〜図11を参照して、図示の実施形態において、水や空気等(いわゆる「異物」)の混入率を判定する態様について説明する。
なお図8において、異種の油が混入した場合には、管内を流れる油の屈折率が変化して、受光装置4が受光する範囲が変動する。従って、図3〜図6を参照して上述した態様にて、油種変更或いは異種油の混合を判断することが出来る。係る判断については、図3〜図6で上述しているので、重複説明は省略する。
図8において、管内2Fを流れる油に水や空気等のいわゆる「異物」Cが混入した場合には、当該異物(水や空気)は微小な粒子として油中に存在する。
プリズムと油との境界面F12で反射されずに、管内2Fの油中に直進した光(図1、図3において、臨界角αを示す直線R2よりも上方の領域の光)は、水の粒子や空気の粒子により反射すると、その反射光は受光装置4に向って直進する。
そのため、受光装置で受光される光量は、プリズムと油との境界面F12で反射された光R1rと、水の粒子や空気の粒子(異物C)で反射された光R2rの和(総量)となる。
図9には、受光装置4の受光面D(図3参照)の位置と、受光される光量の関係(特性)が、模式的に表現されている。
図9において、直線R2(臨界角に対応する)よりも上方の領域は、リズム1と油との境界面F12で反射した光が受光される領域である。
図9において符号LP1で示す波形(実線で示す波形)は、水の粒子や空気の粒子で反射される光R2r(図8参照)が存在しない場合(水/空気の混入率が0%の場合)における特性を示している。この特性LP1(水/空気の混入率が0%の場合における受光装置の受光量特性)は、例えば、給油装置による出荷前の段階において、予め特定して、記憶装置(図10の記憶ブロック12f)に記憶しておくことが出来る。
一方、図9において符号LP2で示す波形は、水の粒子や空気の粒子Cで反射される光R2rが存在する場合における受光装置4の位置と受光量の特性である。
図9における符号δは、水の粒子や空気の粒子Cで反射される光R2rにより増加した(受光装置4の)受光量であり、水の粒子や空気の粒子Cで反射される光R2r(図9に於ける符号LPcで示した分布)の量に比例する。
そのため、水の粒子や空気の粒子Cで反射される光R2rにより増加した受光量δを求めることにより、給油管2内を流れる油における水や空気の混入率を求めることが出来る。
ここで、水の粒子からの反射の場合は、受光量の変動が小さくなり、空気の粒子からの反射の場合は受光量の変動が大きくなる傾向がある。
従って、受光量の変動の大小を判断すれば、異物Cが水であるか空気であるかを判断することが可能である。
次に、図10を参照して、管内2Fを流れる油における水や空気の混入率を判定する機能を有する制御ユニットCU12について説明する。
図10において、制御ユニットCU12は、受光増加量演算ブロック12eと、第1の比較ブロック12gと、単位時間当たりの受光変動量演算ブロック(以下、「変動量演算ブロック」と略記する)12hと、第2の比較ブロック12iと、判定ブロック12jと、タイマ12t(計時手段)と、報知処理ブロック12kと、給油停止処理ブロック12nと、記憶ブロック12fを備えている。
受光増加量演算ブロック12eは、受光装置4(図8参照)とラインSL2で接続され、受光装置4からの検出信号を受信して、異物Cの反射光R2rによって増加した受光増加量δを演算する機能を有する。
それと共に受光増加量演算ブロック12eは、受光増加量δと異物(水、空気)混入率の特性(記憶ブロック12fに記憶)を用いて、異物(水、空気)混入率を決定する機能を有している。
第1の比較ブロック12gは、受光増加量演算ブロック12eとラインLgで接続され、記憶ブロック12fとはラインLfgで接続されている。
第1の比較ブロック12gは、受光増加量演算ブロック12eで決定された異物(水、空気)混入率と、記憶ブロック12fに記憶された第1のしきい値(警報及び/又は給油停止が必要になる異物混合率)を比較する機能を有している。
変動量演算ブロック12hは、受光増加量演算ブロック12eとラインLehで接続され、第1の比較ブロック12gとラインLhで接続され、タイマ12tとはラインLtで接続されている。
そして、変動量演算ブロック12hは、受光増加量演算ブロック12eで演算された受光増加量δと、第1の比較ブロック12gの比較結果と、タイマ12tの計時とによって、受光量の単位時間当たりの変動を演算する機能を有している。
第2の比較ブロック12iは、変動量演算ブロック12hとラインLiで接続され、記憶ブロック12fとはラインLfiで接続されている。そして、第2の比較ブロック12iは、変動量演算ブロック12hで演算した受光量の単位時間当たりの変動量と、記憶ブロック12fに記憶された第2のしきい値から、異物が空気であるか、水であるかを判断する機能をする様に構成されている。
判定ブロック12jは、第1の比較ブロック12gとラインLgjで接続され、第2の比較ブロック12iとラインLjで接続され、記憶ブロック12fとはラインLfjで接続されている。
そして、判定ブロック12jは、第1の比較ブロック12gで行った比較結果及び第2の比較ブロック12iで行った比較結果と、記憶ブロック12fに記憶された給油停止のしきい値及び報知(警報)のしきい値とを比較して、異物(水或いは空気)混入の報知(警報)の必要性、給油停止処理の必要性を判断するように構成されている。
また、判定ブロック12jは、報知処理ブロック12kとラインLjkで接続され、給油停止処理ブロック12nとラインLjnで接続され、記憶ブロック12fとは出力ラインLjfで接続され、モニタMとラインLjmで接続されている。
判定ブロック12jの判定結果は、報知処理ブロック12k、給油停止処理ブロック12n及びモニタMに伝達される。
判定結果を受信した報知処理ブロック12kは、異物の混入率が報知(警報)のしきい値(第1のしきい値:例えば、混入率1%)を越えた場合に、異物が混入した旨を報知(警報)する処理を行なうために、ラインL21を介して報知手段20にその旨を伝達する。
また、判定結果を受信した給油停止処理ブロック12iは、異物の混入率が給油停止のしきい値(例えば、混入率3%)を越えた場合に、給油停止処理を行うべく、ラインL31を介して図示しないポンプ駆動用モータを停止させる。
なお、警報あるいは給油停止の処理が行なわれた旨を、モニタMで標示しても良い。
次に、主として図11を参照し、図10をも参照しつつ、給油管2内を流れる油における水や空気の混入率を求める制御について説明する。
なお、油種を判別するための制御については、第1実施形態と同様であるため、説明は省略する。
図11のステップS11において、制御ユニットCU12の受光増加量演算ブロック10eにより受光装置4の検出信号(受光量)を読み込み、ステップS12で、当該受光装置4の検出信号(受光量)から受光増加量を演算する。
そしてステップS12では、受光増加量演算ブロック10eにより、受光増加量δと異物(水、空気)混入率の特性(記憶ブロック10fに記憶)を用いて、異物(水、空気)混入率を決定する。
続くステップS13では、第1の比較ブロック10hが、ステップS12で演算した異物混入率と、記憶ブロック10fに記憶された第1のしきい値を比較して、異物混入率が警報及び/又は給油停止を必要とするレベルであるか否かを判断する。
異物混入率が第1のしきい値未満であれば(ステップS13がNO)、異物混入率が警報及び/又は給油停止を必要とするレベルまで達しておらず、給油を継続しても問題がないと判断する。そしてステップS19に進む。
ステップS19では、判定ブロック10jは、一連の制御を終了するか否かを判断する。一連の制御を終了するのであれば(ステップS19がYES)、そのまま制御を終え、制御を続けるのであれば(ステップS19がNO)、ステップS11まで戻り再びステップS11以降を繰り返す。
一方、異物混入率が第1のしきい値以上であれば(ステップS13がYES)、ステップS14に進む。
ステップS14では、受光変動量演算ブロック10hが単位時間当たりの受光量の変動量を演算して、第2の比較ブロック10iが単位時間当たりの受光量の変動量が第2のしきい値以上であるか否かを判断する(ステップS15)。
単位時間当たりの受光量の変動量が第2のしきい値以上である場合は(ステップS15がYES)、判定ブロック10jで「混入した異物は空気である」と判断する(ステップS16)。そして、ステップS18に進む。
一方、単位時間当たりの受光量の変動量が第2のしきい値未満である場合は(ステップS15がNO)、判定ブロック10jで「混入した異物は水である」と判断する(ステップS17)。そして、ステップS18に進む。
ステップS18では、判定ブロック10jは、異物混入率が給油停止のしきい値以上か否かを判断する。ステップS18の段階では、異物混入率が第1のしきい値以上であり、警報及び/又は給油停止が必要である。
異物混入率が給油停止のしきい値以上であれば(ステップS18がYES)、判定ブロック10jは、給油停止処理ブロック10nに「給油停止」の情報を伝達し、給油停止処理ブロック10nは、給油停止機構(例えば、図示しない給油ポンプ)を停止させる旨を伝達する(ステップS22)。
一方、異物混入率が給油停止のしきい値未満であれば(ステップS18がNO)、判定ブロック10jは「給油停止をするほどではないが、警報を発して注意を促す必要がある状態」と判断する。
そして、報知処理ブロック10kに「異物混入」の情報を伝達し、報知処理ブロック10kは、図示しない警報装置に警報発令を伝達する(ステップS21)。
なお、図7の位置P2に装置を設ける場合には、図10、図11における異物が水か空気かを判断するための構成及び制御は不必要である。図7において、ポンプ吐出口51近傍の位置P2は気液分離用サイクロンの下流側であるため、油中に空気は包含されておらず、異物として混在するのは水のみだからである。
次に、図12〜図14を参照して、センサPS21〜PS25を説明する。
図示の実施形態において、センサPS21は、給油装置における給油系統内の油の圧力を、いわゆる「光ダイヤフラム」を用いて計測する油圧計測センサである。
油圧計測センサPS21を用いて給油系統の油圧を計測することにより、ストレーナの目詰まりの有無、ポンプ運転状況、給油ノズルの正常作動の確認、各種バルブの制御作動の確認を行うことが可能である。
図12は、係る油圧計測センサPS21の概要を示す。図12において、油圧計測センサPS21は、ダイヤフラム(光ダイヤフラム)50と、反射板55と、照射側光ファイバ3と、受光側光ファイバPF21(図1参照)とを備えている。
油圧計測センサPS21は、図示では明示しない流路の一部に配置されている。当該流路に、平面状で且つ可撓性を有するダイヤフラム(光ダイヤフラム)50を設け、ダイヤフラム50の表面(流路の裏面側)に反射板55を貼り付けている。
図12における反射板55の上方には、照射側光ファイバ3と受光側光ファイバPF21が配置されている。照射側光ファイバ3と受光側光ファイバPF21は、油圧が適正で光ダイヤフラム50が平坦な状態の場合には、受光側光ファイバPF21の反射角度βが照射側光ファイバ3の入射角度αに等しく、照射側光ファイバ3から照射された光が、受光側光ファイバPF21に受光されるよう配置されている。
油圧計測センサPS21は上述のように構成されているので、油圧が上昇するとダイヤフラム50が変形(上方へ膨張:破線の状態)して、反射板55も上昇し、照射側からの光が受光側に受光されなくなる。
上述した様に、照射側光ファイバ3、受光側光ファイバPF21を用いると、離隔した箇所に確実に光を伝送することが出来て、しかも、電気的な装置(例えば増幅装置)を必要とせず、火花が発生する恐れがないので、防爆構造にする必要が無い。
図13は、図12とは別種の油圧計測センサPS22を示している。
油圧計測センサPS22は光ファイバPSFにより構成されており、光ファイバPSFは給油管2の流路内2F(油圧を計測するべき箇所)に浸漬されている。
流路2Fの油圧が変動すると浸漬されている光ファイバPSFが変形し、光ファイバPSFの伝送効率が変化する。そのため、浸漬されている光ファイバPSFに入力される光量と出力される光量を計測して、伝送効率を求めれば、光ファイバPSFが浸漬されている領域の油圧が求まる。
センサPS22の光ファイバPSFの出力側は図1の光ファイバPF22に接続されている。
図14は、油の漏洩の有無を検出する油漏洩センサPS23を示している。
このセンサPS23は、油漏洩の有無を検出するべき位置に皿状容器(パン)60を設け、パン60内に光ファイバPFGを設置する。
図14では示されていないが、光ファイバPFGの表面側は親油性材料で構成されている(撥水親油コーティングが施されている)。そのため、図14で示すように、パン60内に油OLが滴下して光ファイバPFGの表面に接触すると、当該接触箇所から光ファイバPFG内を伝送されている光Riが光ファイバPFG外に漏れ出てしまう。その結果、光ファイバPFG出力側の光量が減少する。
光ファイバPFG出力側は、図1のPF23に接続されている。光ファイバPFG出力側の光量により、油が漏れて、パンに滴下したか否かが判断できる。
給油装置からの油の漏洩を検知すれば、例えば給油ホースの破断等を検出して、当該破断等による悪影響(例えば、周囲環境への悪影響)を最小限に留めることが出来る。
図14における符号Riは入射光を示し、符号Roは出力側の光を示している。
図1のセンサPS24として、図示はされていないが、特殊な傷をつけた光ファイバを給油系統中に配置して、温度変化により光位相が変化することを利用して、光ファイバを配置した箇所の油温を計測することが可能である。
或いは、特殊な傷をつけた光ファイバが変形すると光位相が変化することを利用して、給油装置内の歪や、変形を検出することも可能である。
さらに、図1のセンサPS25として、図示はされていないが、インライン濃度計や果実の糖度計で利用されている光ファイバを用いたセンサを使用することが出来る。
それにより、燃料の性状の変化を計測することが可能である。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではないことを付記する。
1・・・導光体/プリズム
2・・・給油系統/給油管
3・・・照射装置/光ファイバ
4・・・受光装置
5・・・給油ポンプ
11a・・・受光領域決定ブロック
11b・・・屈折率決定ブロック
11c・・・油種決定ブロック
11d・・・警報判定ブロック
20・・・警報装置
30・・・給油停止装置
40・・・給油装置のコントロールユニット
100・・・給油装置用センサ
CU・・・コントロールユニット
CU11・・・制御ユニット
PS21・・・油圧計測センサ
PF21・・・光ファイバ

Claims (2)

  1. 透光性材質からなる導光体を給油系統に設け、導光体に照射装置と、給油系統を流れる油と導光体の境界面で反射した光を受光する受光装置を設け、当該受光装置に光ファイバを接続したことを特徴とする給油装置用センサ。
  2. 前記受光装置は複数の素子を備え、複数の素子の各々に接続される光ファイバには、センサの出力である光を伝達している請求項1の給油装置用センサ。
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