JP5614730B2 - 給油装置用センサ - Google Patents
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Description
また、ガソリンエンジンに対して軽油を供給した場合、家庭用の灯油を購入した顧客に謝ってガソリンを販売してしまった場合の様に、油種を誤認した場合には、火災等の深刻な事故や故障に至る可能性がある。
これに加えて、給油所(ガソリンスタンド)における給油配管の腐食は、給油系統に空気を侵入させ、燃料油の計量精度を損なわせる。また、給油配管の腐食によって、燃料油の地下への漏洩が進み、地下水汚染やベーパ(気化したガソリン)による引火火災の危険性も伴う。
係る給油装置自体の故障を検知するために、異常を検知するためのセンサを設けることが望ましい。
しかし、故障を検知する機能を有するセンサは電子機器が多く、給油装置に設置するためには防爆構造とする必要がある。そして、防爆構造にするとコストの高騰を招いてしまう。そして、廉価で使い易いセンサは現時点では提供されていない。
上述した様に、供給するべき油種とは異なった油種を地下の貯油タンクや車両等に供給してしまうと重大な事態を惹起する。そのため、供給されている油種を常時判別して、誤った油種が供給された場合には速やかに対処することが望まれる。しかし、上述した従来技術(特許文献1)では、給油されている油種を常時監視、判別することは出来ない。
また、油圧を計測するべき箇所に光ファイバ(PSF)を浸漬して、その他のセンサを構成することが可能である。油圧が変動すると、浸漬されている光ファイバ(PSF)の伝送効率が変化するので、当該浸漬されている光ファイバ(PSF)に入力される光量と出力される光量を計測して、伝送効率を求めることにより、光ファイバ(PSF)が浸漬されている領域の油圧が求まるのである。
係る油漏洩センサ(PS23)として、例えば、油漏洩の有無を検出するべき位置に皿状容器(パン60)を設け、パン(60)内に光ファイバ(PSG)を設置し、当該光ファイバ(PSG)の表面が親油性材料である(撥水親油コーティングが施されている)。光ファイバ(PSG)の表面が親油性材料であるため、パン(60)内に油が滴下して光ファイバの表面に接触すると、当該接触箇所から光ファイバ(PSG)内を伝送されている光がファイバ(PSG)外に漏れ出し、光ファイバ(PSG)から出力される光量が減少する。
当該光量を計測することにより、油が滴下しているか否か、すなわち、油が漏洩しているか否かを判定することが出来る。
或いは、特殊な傷をつけた光ファイバが変形すると光位相が変化することを利用して、給油装置内の歪や、変形を検出することも可能である。
また前記給油系統は、ポンプ内の配管であるのが好ましい。
例えば、本発明によれば、前記受光装置(4)は、油と導光体(プリズム1)の境界面(F12)で反射した光を受光する位置に設けられており、給油系統(2)を流れる油の屈折率により、前記反射した光(R1r)が前記導光体(1)内を透過する経路が変化する。そのため、給油系統(2)を流れる油の屈折率により、受光装置(4)において前記反射した光(R1r)が受光される範囲が変動する。受光装置(4)において前記反射した光(R1r)が受光される範囲から、給油系統(2)を流れる油の屈折率が求まる。
ここで、給油系統(2)を流れる油の屈折率が求まれば、その油種も決定される。これにより本発明によれば、給油系統(2)を流れる油を常時監視して、その油種を判別することが可能である。
ここで、異なる種類の油が混合してしまった場合でも、その混合率により屈折率は変動する。そして、前記給油系統(2)を流れる油の屈折率の履歴を保存しておけば、屈折率の変動を過去の履歴と比較することにより、異なる種類の油が混合している状態であるのか否かを判断することが可能である。
従って、受光装置(4)が受光した光量の総和から、異物(C)の混入率を決定することが可能である。
本発明において、前記制御装置(CU12)は、受光装置(4)が受光した前記総和の単位時間当たりの変動量から、異物(C)の種類を判定する(異物Cが水であるか空気であるかを判定する)機能を有していれば、上述した様に異物(C:水/空気)の混入率を求める際に、異物(C)の種類(水か空気か)を判断することが出来る。
また、油圧を検出することにより、ストレーナの目詰まりやポンプ運転状況の評価、給油ノズル、各種バルブの正常作動の確認を行うことが出来る。
さらに、給油装置各部の歪や変形、管路やホースの破断等を検出して、それによる被害を最小限に抑えることが出来る。
それに加えて、油の油温や性状を検出して、給油するべき油品質管理、計量精度の維持を行うことも出来る。
図1において、全体を符号100で示す給油装置用センサは、導光体であるプリズム1と、プリズム1を取付ける給油管2と、照射装置(光照射用のファイバ、以下、「光ファイバ」と言う)3と、受光装置4と、給油装置(図示せず)のコントロールユニットCUとを備えている。
プリズム1の境界面F12は、給油管2の流路2F内に露出するように取り付けられている。換言すれば、境界面F12は、プリズム1と流路2F内を流れる油との境界面である。
範囲4αの計測結果(受光量)は、信号伝達ラインSL1を介して、油種判別を実行する制御ユニットCU11に送られる。或いは、信号伝達ラインSL2を介して、管内2Fを流れる油における異物(水や空気)の混入率を判定する制御ユニットCU12へ送られる。
光ファイバPF21〜PF25内には、それぞれ、センサPS21〜PS25(図1では図示せず:図12〜図14参照)からの出力(計測結果)としての光が伝送される。
ここでセンサPS21〜PS25は、その他の給油装置(図示せず)に関する情報であって、油種判別と管路2F中の油内の異物(水/空気)混入率以外の情報を計測するために設けられている。センサPS21〜PS25の詳細については後述する。
個々のフォトダイオードPDには、光ファイバPF21〜PF25と接続、取り外しが可能である。そしてフォトダイオードPDは、光ファイバPF21〜PF25内を伝送されてフォトダイオードPDに到達した光量に対応した電気信号を発生する機能を有している。
図1において、センサPS21〜PS25から光ファイバPF21〜PF25を介して送られた光が、受光装置4の個々のフォトダイオードPDにおいて、電気信号に変換される。当該電気信号は、信号伝達ラインSL21〜SL25を介して、制御ユニットCU21〜CU25に送られる。
図1において、給油装置(図示せず)のコントロールユニットCUは、制御ユニットCU11、CU12、CU21〜CU25を包含している。
図3は、図1で示す構成において、流路(例えば、給油配管)内2Fを流れる油(ガソリン、灯油等の燃料油)の種類を判別する機能を発揮する構成を示している。図1で説明したのと同様に、図3において、プリズム1の境界面F12は、給油管2の流路内2Fに露出するように取り付けられている。
プリズム1の一方の側面(図3では左側)には光ファイバ3が固定され、プリズム1の他方の側面(図3では右側)には受光装置4が固定されている。
図示の実施形態において、受光装置4は複数のフォトダイオードPDで構成されている。またプリズム1としては、流路内2Fを流れる燃料油の屈折率をn2とし、プリズム1の屈折率をn1とすると、n1<n2であるプリズムが選択される。
プリズム1と油(給油管2の流路2F内を流れる油:例えば、燃料油)との境界面F12において、油側(流路2F側)への入射角が臨界角α以上の領域の光R2は、屈折しつつ油側(流路2F側)へ進行する。
一方、油側(流路2F側)への入射角が臨界角α未満の領域の光は、プリズム1と油の境界面F12で反射して、プリズム1の他方の側面(光ファイバ3を取付けていない側の側面)に設けられた受光装置4に照射される。
ここで、光の照射手段として光源に接続された光ファイバ3を用いているのは、光源から離隔した箇所に確実に光源からの光を伝達することが出来て、しかも、給油装置に組み込まれても、防爆構造とする必要が無いからである。
ここで、プリズムの屈折率、ファイバの取付け位置、受光装置の取付け位置は一定なので、光ファイバ3からプリズム1内に入射した光R1がプリズム1と油の境界面F12で反射し、境界面F12で反射した反射光R1rが受光装置4に照射される領域を特定できれば、特定された領域(反射光R1rが受光装置4に照射される領域)から流路内2Fを流れる油の屈折率が求まる。そして、求められた屈折率からから、油の種類を判別することが出来る。
図4において、「冬用軽油」、「夏用軽油」、「灯油」、「冬用ガソリン」、「夏用ガソリン」と表示されている棒状の部分は、それぞれ、純度100%の場合(異なる油が混入している割合である混入率0%の場合)における屈折率の範囲を示している。
図3で示す受光装置4がプリズム1と油の境界面R12で反射した光R1rを受光した範囲を特定して、特定された受光範囲から流路2F内を流れる油の屈折率を決定したならば、例えば図4で示す様な屈折率と油種との関係を示す図表や特性図を用いて、決定された屈折率から流路2F内を流れる油の種類を決定することが出来る。
直線Lから明らかなように、異なる種類の油が混入すると屈折率は変化する。そのため、異なる種類の油が混入してしまうと、図3における受光装置4の受光範囲からは、異なる種類の油の混合率を求めることが出来なくなる。
これに対して、流路内2Fを流れる油の屈折率の履歴を保存することにより、屈折率の変動を過去の履歴と比較して、異なる種類の油が混合している状態であるのか否かを判断することが可能である。
図5において、油種判別を実行する制御ユニットCU11は、受光領域決定ブロック11aと、屈折率決定ブロック11bと、油種決定ブロック11cと、警報判定ブロック11dと、記憶ブロック11fとを備えている。
図3を参照して説明した様に、プリズム1の境界面F12で反射した光R1rを受光装置4が受光する。ここで、給油管2を流れる油の屈折率により反射光R1rがプリズム1内を透過する経路が変化するので、給油管2を流れる油の種類が変わると屈折率が変動して、受光装置4が反射光R1rを受光する範囲も変動する。
なお、図3では、受光装置4の受光範囲を、破線のハッチングを施したエリアEで示している。しかし、実際に反射光R1rを受光するのは、受光装置4のプリズム1側(図3では左側)の面Dである。
屈折率決定ブロック11bは、受光領域決定ブロック11aで決定された受光領域の情報と、記憶ブロック11fに記憶された受光領域と屈折率の関係から、給油管2を流過している油種の屈折率を決定する機能を有している。
油種決定ブロック11cは、屈折率決定ブロック11bで決定された屈折率と、記憶ブロック11fに記憶された屈折率と油種との関係(例えば図4の様な図表、特性図、テーブル、数式等)から、給油管2を流過している油種を決定する機能を有している。
油種決定ブロック11cで特定した油種と、給油装置40のコントロールユニットCU(図1におけるCU11、CU12、CU21〜CU25以外のコントロールユニット)で記憶されている本来給油するべき油種とを比較して、上記特定した油種が、本来給油するべき油種と異なる場合には「警報を発して給油を停止」と判断する機能を有している。
そして警報判定ブロック11dは、「警報を発して給油を停止」と判断した場合には、警報装置20に警報を発信し、給油停止装置30に現在給油中の油種の給油を停止させる制御信号を発信する機能を有する様に構成されている。
先ず、図6のステップS1では、制御ユニットCU11は、受光装置4が受光しているか否かを判断する。受光装置4が受光していなければ(ステップS1がNO)、ステップS1を繰り返す(ステップS1がNOのループ)。
一方、受光装置4が受光していれば(ステップS1がYES)、ステップS2に進む。
そしてステップS3に進み、屈折率決定ブロック11bにより、ステップS2で決定した受光領域と、記憶ブロック11fに記憶された受光領域と屈折率との関係から、給油管2を流過する油種の屈折率を決定する。
次のステップS4では、油種決定ブロック11cにより、ステップS3で決定した屈折率と、記憶ブロック11fに記憶された屈折率と油種との特性(例えば、図4の様な図表)から、給油管2を流過する油種を決定(特定)する。
給油管2を流過する油種が給油すべき油種と一致していれば(ステップS5がYES)、異なる油種が混合する事態は生じていないと判断して、ステップS6に進む。
一方、給油管2を流過する油種が給油すべき油種と一致していなければ(ステップS5がNO)、異なる油種が混合してしまうと判断して、ステップS7に進み、警報装置20に警報発令の情報を発信し、給油停止装置30に給油を停止する旨の制御信号を発信する。これにより、警報が発令され、給油が停止する。
制御を続行するのであれば(ステップS6がNO)、ステップS1まで戻り、再びステップS1以降を繰り返す。
一方、制御を終了するのであれば(ステップS6がYES)、そのまま制御を終了する。
ただし当該油種判別機構を、給油装置のポンプや流量計に組み込むことが可能である。
図7は、実施形態に係る給油装置用センサ100を給油ポンプ5に組み込んだ状態を示しており、当該給油装置用センサ100は、符号P1、P2で示す位置の領域内に組み込まれている。
ここで、位置P1は、図7の紙面に垂直な方向であって、紙面後方に離隔する側(看者から離隔する側)に設けられた気液分離用サイクロンの入口部分近傍の位置である。また、位置P2はポンプ吐出口51近傍であり、当該ポンプ吐出口51から、図7の紙面に垂直な方向の紙面手前側(看者に近接する側)に油が吐出される位置である。
なお図8において、異種の油が混入した場合には、管内を流れる油の屈折率が変化して、受光装置4が受光する範囲が変動する。従って、図3〜図6を参照して上述した態様にて、油種変更或いは異種油の混合を判断することが出来る。係る判断については、図3〜図6で上述しているので、重複説明は省略する。
プリズムと油との境界面F12で反射されずに、管内2Fの油中に直進した光(図1、図3において、臨界角αを示す直線R2よりも上方の領域の光)は、水の粒子や空気の粒子により反射すると、その反射光は受光装置4に向って直進する。
そのため、受光装置で受光される光量は、プリズムと油との境界面F12で反射された光R1rと、水の粒子や空気の粒子(異物C)で反射された光R2rの和(総量)となる。
図9において、直線R2(臨界角に対応する)よりも上方の領域は、リズム1と油との境界面F12で反射した光が受光される領域である。
図9において符号LP1で示す波形(実線で示す波形)は、水の粒子や空気の粒子で反射される光R2r(図8参照)が存在しない場合(水/空気の混入率が0%の場合)における特性を示している。この特性LP1(水/空気の混入率が0%の場合における受光装置の受光量特性)は、例えば、給油装置による出荷前の段階において、予め特定して、記憶装置(図10の記憶ブロック12f)に記憶しておくことが出来る。
図9における符号δは、水の粒子や空気の粒子Cで反射される光R2rにより増加した(受光装置4の)受光量であり、水の粒子や空気の粒子Cで反射される光R2r(図9に於ける符号LPcで示した分布)の量に比例する。
そのため、水の粒子や空気の粒子Cで反射される光R2rにより増加した受光量δを求めることにより、給油管2内を流れる油における水や空気の混入率を求めることが出来る。
従って、受光量の変動の大小を判断すれば、異物Cが水であるか空気であるかを判断することが可能である。
図10において、制御ユニットCU12は、受光増加量演算ブロック12eと、第1の比較ブロック12gと、単位時間当たりの受光変動量演算ブロック(以下、「変動量演算ブロック」と略記する)12hと、第2の比較ブロック12iと、判定ブロック12jと、タイマ12t(計時手段)と、報知処理ブロック12kと、給油停止処理ブロック12nと、記憶ブロック12fを備えている。
それと共に受光増加量演算ブロック12eは、受光増加量δと異物(水、空気)混入率の特性(記憶ブロック12fに記憶)を用いて、異物(水、空気)混入率を決定する機能を有している。
第1の比較ブロック12gは、受光増加量演算ブロック12eで決定された異物(水、空気)混入率と、記憶ブロック12fに記憶された第1のしきい値(警報及び/又は給油停止が必要になる異物混合率)を比較する機能を有している。
そして、変動量演算ブロック12hは、受光増加量演算ブロック12eで演算された受光増加量δと、第1の比較ブロック12gの比較結果と、タイマ12tの計時とによって、受光量の単位時間当たりの変動を演算する機能を有している。
そして、判定ブロック12jは、第1の比較ブロック12gで行った比較結果及び第2の比較ブロック12iで行った比較結果と、記憶ブロック12fに記憶された給油停止のしきい値及び報知(警報)のしきい値とを比較して、異物(水或いは空気)混入の報知(警報)の必要性、給油停止処理の必要性を判断するように構成されている。
判定ブロック12jの判定結果は、報知処理ブロック12k、給油停止処理ブロック12n及びモニタMに伝達される。
また、判定結果を受信した給油停止処理ブロック12iは、異物の混入率が給油停止のしきい値(例えば、混入率3%)を越えた場合に、給油停止処理を行うべく、ラインL31を介して図示しないポンプ駆動用モータを停止させる。
なお、警報あるいは給油停止の処理が行なわれた旨を、モニタMで標示しても良い。
なお、油種を判別するための制御については、第1実施形態と同様であるため、説明は省略する。
そしてステップS12では、受光増加量演算ブロック12eにより、受光増加量δと異物(水、空気)混入率の特性(記憶ブロック12fに記憶)を用いて、異物(水、空気)混入率を決定する。
異物混入率が第1のしきい値未満であれば(ステップS13がNO)、異物混入率が警報及び/又は給油停止を必要とするレベルまで達しておらず、給油を継続しても問題がないと判断する。そしてステップS19に進む。
一方、異物混入率が第1のしきい値以上であれば(ステップS13がYES)、ステップS14に進む。
単位時間当たりの受光量の変動量が第2のしきい値以上である場合は(ステップS15がYES)、判定ブロック12jで「混入した異物は空気である」と判断する(ステップS16)。そして、ステップS18に進む。
一方、単位時間当たりの受光量の変動量が第2のしきい値未満である場合は(ステップS15がNO)、判定ブロック12jで「混入した異物は水である」と判断する(ステップS17)。そして、ステップS18に進む。
異物混入率が給油停止のしきい値以上であれば(ステップS18がYES)、判定ブロック12jは、給油停止処理ブロック12nに「給油停止」の情報を伝達し、給油停止処理ブロック12nは、給油停止機構(例えば、図示しない給油ポンプ)を停止させる旨を伝達する(ステップS22)。
そして、報知処理ブロック12kに「異物混入」の情報を伝達し、報知処理ブロック12kは、図示しない警報装置に警報発令を伝達する(ステップS21)。
図示の実施形態において、センサPS21は、給油装置における給油系統内の油の圧力を、いわゆる「光ダイヤフラム」を用いて計測する油圧計測センサである。
油圧計測センサPS21を用いて給油系統の油圧を計測することにより、ストレーナの目詰まりの有無、ポンプ運転状況、給油ノズルの正常作動の確認、各種バルブの制御作動の確認を行うことが可能である。
油圧計測センサPS21は、図示では明示しない流路の一部に配置されている。当該流路に、平面状で且つ可撓性を有するダイヤフラム(光ダイヤフラム)50を設け、ダイヤフラム50の表面(流路の裏面側)に反射板55を貼り付けている。
図12における反射板55の上方には、照射側光ファイバ3と受光側光ファイバPF21が配置されている。照射側光ファイバ3と受光側光ファイバPF21は、油圧が適正で光ダイヤフラム50が平坦な状態の場合には、受光側光ファイバPF21の反射角度βが照射側光ファイバ3の入射角度αに等しく、照射側光ファイバ3から照射された光が、受光側光ファイバPF21に受光されるよう配置されている。
上述した様に、照射側光ファイバ3、受光側光ファイバPF21を用いると、離隔した箇所に確実に光を伝送することが出来て、しかも、電気的な装置(例えば増幅装置)を必要とせず、火花が発生する恐れがないので、防爆構造にする必要が無い。
油圧計測センサPS22は光ファイバPSFにより構成されており、光ファイバPSFは給油管2の流路内2F(油圧を計測するべき箇所)に浸漬されている。
流路2Fの油圧が変動すると浸漬されている光ファイバPSFが変形し、光ファイバPSFの伝送効率が変化する。そのため、浸漬されている光ファイバPSFに入力される光量と出力される光量を計測して、伝送効率を求めれば、光ファイバPSFが浸漬されている領域の油圧が求まる。
センサPS22の光ファイバPSFの出力側は図1の光ファイバPF22に接続されている。
このセンサPS23は、油漏洩の有無を検出するべき位置に皿状容器(パン)60を設け、パン60内に光ファイバPFGを設置する。
図14では示されていないが、光ファイバPFGの表面側は親油性材料で構成されている(撥水親油コーティングが施されている)。そのため、図14で示すように、パン60内に油OLが滴下して光ファイバPFGの表面に接触すると、当該接触箇所から光ファイバPFG内を伝送されている光Riが光ファイバPFG外に漏れ出てしまう。その結果、光ファイバPFG出力側の光量が減少する。
光ファイバPFG出力側は、図1のPF23に接続されている。光ファイバPFG出力側の光量により、油が漏れて、パンに滴下したか否かが判断できる。
給油装置からの油の漏洩を検知すれば、例えば給油ホースの破断等を検出して、当該破断等による悪影響(例えば、周囲環境への悪影響)を最小限に留めることが出来る。
図14における符号Riは入射光を示し、符号Roは出力側の光を示している。
或いは、特殊な傷をつけた光ファイバが変形すると光位相が変化することを利用して、給油装置内の歪や、変形を検出することも可能である。
さらに、図1のセンサPS25として、図示はされていないが、インライン濃度計や果実の糖度計で利用されている光ファイバを用いたセンサを使用することが出来る。
それにより、燃料の性状の変化を計測することが可能である。
2・・・給油系統/給油管
3・・・照射装置/光ファイバ
4・・・受光装置
5・・・給油ポンプ
11a・・・受光領域決定ブロック
11b・・・屈折率決定ブロック
11c・・・油種決定ブロック
11d・・・警報判定ブロック
20・・・警報装置
30・・・給油停止装置
40・・・給油装置のコントロールユニット
100・・・給油装置用センサ
CU・・・コントロールユニット
CU11・・・制御ユニット
PS21・・・油圧計測センサ
PF21・・・光ファイバ
Claims (2)
- 透光性材質からなる導光体プリズム(1)を給油系統(2)に設け、該プリズム(1)に照射装置(3)と、該給油系統(2)を流れる油とプリズム(1)の境界面(F12)で反射した光(R1r)を受光する受光装置(4)とを設けた給油装置用センサにおいて、前記プリズム(1)の境界面(F12)は給油系統(2)の流路(2F)内に露出するように取付けられ、前記受光装置(4)で受光した領域(4α)の位置および受光量で油種を判別する制御ユニット(CU11)を備え、前記制御ユニット(CU11)は、受光装置(4)が受光していれば(S1)、受光領域決定ブロック(11a)によって受光装置(4)における受光領域を決定し(S2)、屈折率決定ブロック(11b)では、前記受光領域決定ブロック(11a)で決定した受光領域と記憶ブロック(11f)に記憶された受光領域と屈折率との関係から屈折率を決定し(S3)、油種決定ブロック(11c)では、前記屈折率決定ブロック(11b)で決定した屈折率と記憶ブロック(11f)に記憶された屈折率と油種との関係から油種を決定し(S4)、警報判定ブロック(11d)は、前記油種決定ブロック(11c)で特定した給油管2を流過する油種と、給油装置のコントロールユニット40が記憶している給油されるべき油種とを比較して、一致しているか否かを判断し、一致していなければ、警報装置20に警報発令の情報を発信し、給油停止装置30に給油を停止する旨の制御信号を発信する機能を有し、また受光装置(4)は複数の素子(PD)を備え、該素子(PD)の各々に接続される光ファイバー(PF21〜PF25)には、油種判別と管路2F中の油内の異物(水/空気)混入率以外の情報に関するセンサー(PS21〜PS25)の出力である光を伝達していることを特徴とする給油装置用センサ。
- 透光性材質からなる導光体プリズム(1)を給油系統(2)に設け、該プリズム(1)に照射装置(3)と、該給油系統(2)を流れる油とプリズム(1)の境界面(F12)で反射した光(R1r)を受光する受光装置(4)とを設けた給油装置用センサにおいて、前記プリズム(1)の境界面(F12)は給油系統(2)の流路(2F)内に露出するように取付けられ、前記受光装置(4)は前記境界面(F12)を透過した光が前記油中に混入した異物に反射した反射光(R2r)を受光する位置に配置されており、そして前記異物の混入率を判定する制御ユニット(CU12)を備え、前記制御ユニット(CU12)は、受光増加量演算ブロック(12e)では受光装置(4)の検出信号を読み込む(S11)とともに、前記検出信号から前記反射光(R2r)による受光増加量を演算し(S12)、さらに受光増加量演算ブロック(12e)では、記憶ブロック(12f)に記憶された受光増加量と異物混入率の特性を用いて異物混入率を決定し(S12)、第1の比較ブロック(12g)では、前記受光増加量演算ブロック(12e)で決定した異物混入率と記憶ブロック(12f)に記憶された第1のしきい値と比較し(S13)、異物混入率が第1のしきい値以上であれば、受光変動量演算ブロック(12h)で、単位時間当たりの受光量の変動量を演算し(S14)、第2比較ブロック(12i)では、前記受光変動量演算ブロック(12h)で演算した単位時間当たりの受光量の変動量が第2のしきい値以上であるか否かを判断し(S15)、判定ブロック(12j)では、前記受光変動量演算ブロック(12h)で演算した単位時間当たりの受光量の変動量が第2のしきい値以上であれば、異物は空気であると判断し(S16)、該変動量が第2のしきい値未満であれば異物は水であると判断する(S17)機能を有し、また受光装置(4)は複数の素子(PD)を備え、該素子(PD)の各々に接続される光ファイバー(PF21〜PF25)には、油種判別と管路2F中の油内の異物(水/空気)混入率以外の情報に関するセンサー(PS21〜PS25)の出力である光を伝達していることを特徴とする給油装置用センサ。
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