JP2014023496A - 作業車 - Google Patents
作業車 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014023496A JP2014023496A JP2012167668A JP2012167668A JP2014023496A JP 2014023496 A JP2014023496 A JP 2014023496A JP 2012167668 A JP2012167668 A JP 2012167668A JP 2012167668 A JP2012167668 A JP 2012167668A JP 2014023496 A JP2014023496 A JP 2014023496A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- angle
- turning
- rolling
- value
- posture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Guiding Agricultural Machines (AREA)
- Lifting Devices For Agricultural Implements (AREA)
Abstract
【解決手段】ローリング角を検出するローリング角検出器と、車体の直進または旋回の挙動を示す操向挙動情報を取得する操向挙動情報取得部と、ローリング角検出器からの検出値を処理演算することで出力された演算値になまし処理を施して得られた値を角度基準値として出力する角度基準値算出部と、車体の傾斜地走行時において、なまし処理に用いられるなまし特性を操向挙動情報に基づいて、直進姿勢時よりも旋回姿勢時のほうがなまし強度が弱くなるように変更するなまし特性変更部と、角度基準値と検出値とを比較して傾斜偏差を算出する偏差算出部と、傾斜偏差に基づいてアクチュエータのためのローリング制御値を生成するローリング制御値生成部が備えられている。
【選択図】図1
Description
従って、Uターンなどの旋回走行においても精度の高い傾斜地ローリング制御が可能となる技術が要望されている。
このためのより具体的な構成として、前記なまし特性変更部は、前記操向戻し挙動において前記直進姿勢への移行が判定されてから所定時間だけ前記旋回姿勢時のなまし強度が維持される構成を採用することが提案される。
好適な形態の1つは、操向輪の切れ角を表す切れ角情報である。操向輪の切れ角は直接作業車の進行方向の変更に結びつくので、この切れ角を繰り返し検出することで、作業車が直進姿勢であるか旋回姿勢であるかを確実に検知することができる。
この傾斜地ローリング制御では、ローリング制御される対地作業装置を車体に連結させた作業車は、直進作業走行時だけでなく、旋回走行時も対地作業装置による対地作業を続行させる。図1から理解できるように、所定の傾斜地傾斜角を有する傾斜面に沿った対地作業を行うためには、作業車の傾斜角(対地作業装置の傾斜角でもよい)を検出し、その傾斜に関する検出角に基づいて、実質的には傾斜地傾斜角に一致する角度基準値(傾斜地ローリング制御におけるゼロ点となるもの)を求める必要がある。その際、角度基準値は、所定の繰り返し周波数で測定された傾斜測定値に、必要に応じて施された前処理によって得られた演算値に対してなまし処理を行うことで得られる。このなまし処理は、一般的には時定数を用いた演算処理とみなすことができるが、それ以外の演算処理を用いても良い。本発明の傾斜地ローリング制御では、作業車が直進しているとみなされる直進姿勢時と、作業車が旋回しているとみなされる旋回姿勢時とで、なまし処理に用いられるなまし強度の値が異なっており、直進姿勢時では強いなまし強度が用いられ、旋回姿勢時では弱いなまし強度が用いられる。ここでは、ローリング制御を取り扱っているので、作業車や対地作業装置の傾斜角は、以後ローリング角として取り扱う。
作業切替スイッチ61によって、「オート」、「Eオート」・「ドラフト」・「レーザ」から所望の作業が選択できる。「オート」は、後部カバー15aで耕深を感知してオート作業を行う場合に使用する。「Eオート」は、後部カバー15aを上げたままオート作業を行う場合に使用する。「ドラフト」は、ドラフト作業時に使用する。「レーザ」は、レーザ作業機を装着しての作業に使用する。その際、選択された作業に割り当てられたランプ61aが点灯する。
傾斜地モードでは、傾斜ローリング制御が実行され、傾斜地での耕耘作業時に、ロータリ耕耘装置15の傾きが地面の傾きに沿うように制御される。なお、この実施形態では、トラクタの傾き変化に対して、トラクタが谷側に沈み込む分量を自動補正することで、ロータリ耕耘装置15の傾きを地面の傾きに合わす機能も実行される。
ローリング切替スイッチ62がOFFされると、水平制御が解除され、「手動」となる。その結果、ロータリ耕耘装置15は、第1ローリング手動スイッチ67a及び第2ローリング手動スイッチ67bにより動かした位置に停止してその位置が保持される。すなわちロータリ耕耘装置15は、リーク等により伸縮しても元の位置に復帰する。
ローリング角度調節ダイヤル63は、ローリング切替スイッチ62によって水平モードが選択された際に使用され、ロータリ耕耘装置15の制御目標角度を設定する。リフトシリンダ44はローリング角度調節ダイヤル63を「左下」方向に回すと縮み、「右下」に回すと伸びる。
ポジション制御機能は、右及び左のリフトアーム43の上下角度が、昇降レバー24の操作位置に対応する上下角度となるように、制御弁44aにより右及び左のリフトシリンダ44を同時に伸縮作動させてロータリ耕耘装置15の上下高さを制御するものである。
この場合、図5に示すように、昇降レバー24の最高位置A1が右及び左のリフトアーム43の機械的な上限に対応し、昇降レバー24の最低位置A2が右及び左のリフトアーム43の機械的な下限に対応している。昇降レバー24の最高位置A1よりも少し下側に予めしきい位置が設定されており、昇降レバー24が最低位置A2としきい位置との間の範囲に操作されていると、ロータリ耕耘装置15への動力伝達が許可され、昇降レバー24が設定位置と最高位置A1との間の範囲に操作されていると、ロータリ耕耘装置15への動力伝達が禁止される。
なお、前処理部52の基本的な機能は、傾斜センサ32からの検出値の移動平均を演算することである。例えば、傾斜センサ32の検出サンプリング間隔が0.01秒として、0.5秒の移動平均、つまり50個の移動平均が演算される。
現在の角度基準値をRとし、新しく入力された傾斜角をSとして、時定数:τが2、サンプリング間隔:tを0.01とすると、新たに算出される角度基準値Rcは、
Rc=(τ*R+t*S)/(τ+t)で求めることができるので、
近似的には、
Rc=(199*R+1*S)/200なる式を用いることができ、
時定数が0.5とすると、新たに算出される角度基準値Rcは、
Rc=(49*R+1*S)/50なる式を用いることができる。
このことから、時定数(なまし強度)を大きくすると、角度基準値は急速には変更されないので、鈍感なローリング制御が実行され、時定数(なまし強度)を小さくすると、敏感なローリング制御が実行される。
タイムチャート(a)は、切れ角の推移を示している。旋回時には最大切れ角60°までハンドル操作され、その後復帰している。切れ角により直進姿勢と旋回姿勢との判定において、ここでは0°から10°までが不感帯と設定されているので、その間の切れ角は直進姿勢とみなされる。つまり、切れ角10°が角度基準値算出部53における旋回時フィルタ処理のしきい値である。この実施形態では、切れ角10°以上で、実質的な旋回姿勢とみなされる。このしきい値としての切れ角10°の姿勢は、最大旋回姿勢の15%から30%程度の旋回姿勢を示す切れ角がしきい値として適切であるという知見に基づいて選択されている。
この実験例では、ロータリ耕耘装置15を装備したトラクタが、走行速度約3Km/hで、傾斜地を等高線上に沿って直線作業走行し、途中2度360°旋回作業走行し、再び直線作業走行している。図10は、この実験で得られた測定結果を示すグラフである。このグラフでは、横軸に時間(秒)が設定され、縦軸に傾斜センサ32のセンサ値(10ビットデータの十進値)及び操向輪である前輪1aの切れ角(度)が設定されている。図11は、図10における2度目の旋回作業走行の領域の拡大図である。
図に示されたグラフから、旋回作業走行において、時定数を小さくする旋回時フィルタ処理及び移行時フィルタ処理を施すことで、このフィルタ処理値が傾斜角の実際の測定値に、よく追従していることが理解できる。
1b:後輪
15:ロータリ耕耘装置(対地作業装置)
31:切れ角センサ
32:傾斜センサ(ローリング角検出器)
33:回転数センサ60
34:牽引負荷センサ61
35:ストロークセンサ63
4:昇降機構
41:トップリンク
42:ロアリンク
43:リフトアーム
43a:角度センサ
44:リフトシリンダ
44a:リフト制御弁
45:連係ロッド
46:ローリングシリンダ(アクチュエータ)
46a:ローリング制御弁
5:制御ユニット(ECU)
50:傾斜ローリング制御モジュール
52:前処理部
51:操向挙動情報取得部
53:角度基準値算出部
54:フィルタ処理部(なまし処理部)
55:フィルタ特性変後部(なまし特性変更部)
56:偏差算出部、
6:油圧操作パネル
81:油圧制御モジュール
82:操作ECU
Claims (10)
- ローリング制御される対地作業装置を車体に連結させる作業車であって、
前記対地作業装置を前記車体に対してローリングさせるアクチュエータと、
ローリング角を検出するローリング角検出器と、
前記車体の直進姿勢及び旋回姿勢の挙動を示す操向挙動情報を取得する操向挙動情報取得部と、
前記ローリング角検出器からの検出値に基づく値になまし処理を施して得られた値を角度基準値とする角度基準値算出部と、
前記車体の傾斜地走行時において、前記なまし処理に用いられるなまし特性を前記操向挙動情報に基づいて、前記直進姿勢時よりも前記旋回姿勢時のほうがなまし強度が弱くなるように変更するなまし特性変更部と、
前記角度基準値と前記検出値とに基づいて前記アクチュエータのためのローリング制御値を生成するローリング制御値生成部と、
を備えた作業車。 - 前記なまし特性変更部は、前記旋回姿勢から前記直進姿勢への操向戻し挙動における前記直進姿勢への移行時に、なまし強度を前記直進姿勢時のなまし強度よりも低い状態に維持する請求項1に記載の作業車。
- 前記なまし特性変更部は、前記操向戻し挙動において前記直進姿勢への移行が判定されてから所定時間だけ前記旋回姿勢時のなまし強度が維持される請求項2に記載の作業車。
- 前記なまし特性のなまし強度は時定数であり、前記直進姿勢時の時定数は2秒から4秒の間の所定値であり、前記旋回姿勢時での時定数はその旋回姿勢が直進姿勢から外れるほど小さくなる特性を有し、0.1秒から2秒の間の値をとる請求項1から3のいずれか一項に記載の作業車。
- 前記なまし特性変更部は、最大旋回姿勢の15%から30%の旋回姿勢を不感帯とする請求項1から4のいずれか一項に記載の作業車。
- 前記操向挙動情報は、操向輪の切れ角を表す切れ角情報である請求項1から5のいずれか一項に記載の作業車。
- 前記操向挙動情報は、車体の進行方位を表す方位情報である請求項1から5のいずれか一項に記載の作業車。
- 前記操向挙動情報は、操向輪の切れ角を表す切れ角情報と車体の走行速度を表す走行速度情報である請求項1から5のいずれか一項に記載の作業車。
- 前記切れ角となまし強度との関係を表す複数のテーブルが用意され、走行速度に応じて使用すべきテーブルが選択される請求項8に記載の作業車。
- 前記ローリング制御値生成部は、前記角度基準値と前記検出値から得られた演算値とを比較して算出された傾斜偏差に基づいて前記ローリング制御値を生成する請求項1から9のいずれか一項に記載の作業車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012167668A JP5851360B2 (ja) | 2012-07-27 | 2012-07-27 | 作業車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012167668A JP5851360B2 (ja) | 2012-07-27 | 2012-07-27 | 作業車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014023496A true JP2014023496A (ja) | 2014-02-06 |
JP5851360B2 JP5851360B2 (ja) | 2016-02-03 |
Family
ID=50197770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012167668A Active JP5851360B2 (ja) | 2012-07-27 | 2012-07-27 | 作業車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5851360B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017175628A1 (ja) * | 2016-04-06 | 2017-10-12 | 株式会社クボタ | 測位検出装置及び測位検出装置を備えた作業機 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004113028A (ja) * | 2002-09-24 | 2004-04-15 | Kubota Corp | 農作業機のローリング制御装置 |
JP2005224164A (ja) * | 2004-02-12 | 2005-08-25 | Kubota Corp | 作業機のローリング制御装置 |
-
2012
- 2012-07-27 JP JP2012167668A patent/JP5851360B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004113028A (ja) * | 2002-09-24 | 2004-04-15 | Kubota Corp | 農作業機のローリング制御装置 |
JP2005224164A (ja) * | 2004-02-12 | 2005-08-25 | Kubota Corp | 作業機のローリング制御装置 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017175628A1 (ja) * | 2016-04-06 | 2017-10-12 | 株式会社クボタ | 測位検出装置及び測位検出装置を備えた作業機 |
JP2017187394A (ja) * | 2016-04-06 | 2017-10-12 | 株式会社クボタ | 測位検出装置及び測位検出装置を備えた作業機 |
US10884429B2 (en) | 2016-04-06 | 2021-01-05 | Kubota Corporation | Positioning detection device and working machine having positioning detection device |
US11650599B2 (en) | 2016-04-06 | 2023-05-16 | Kubota Corporation | Positioning detection device and working machine having positioning detection device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5851360B2 (ja) | 2016-02-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2499893B1 (en) | Tractor | |
JP5851360B2 (ja) | 作業車 | |
JP3838319B2 (ja) | 水平制御装置 | |
JP5943852B2 (ja) | 作業車 | |
JP4895260B2 (ja) | 姿勢制御装置 | |
JP5444920B2 (ja) | 農作業機の対地作業機自動ローリング制御装置 | |
JP5138355B2 (ja) | 作業車両 | |
JP4863347B2 (ja) | 姿勢制御装置 | |
JP3916555B2 (ja) | 農作業機のローリング制御装置 | |
US10849263B2 (en) | Agricultural work vehicle and method for controlling hitch of agricultural work vehicle | |
JP5239518B2 (ja) | 農作業機 | |
JP3880538B2 (ja) | 農作業機の制御装置 | |
JP4863349B2 (ja) | 昇降制御装置 | |
JP4594922B2 (ja) | 農作業機のローリング制御装置 | |
JP3783224B2 (ja) | 作業車両の水平制御装置 | |
JP4753287B2 (ja) | 農作業機械 | |
JP5215206B2 (ja) | 作業車 | |
JP2007135531A (ja) | 鎮圧機構 | |
JPH0446811A (ja) | 動力車両の水平制御装置 | |
JP2007089482A (ja) | トラクタ作業機のローリング制御装置 | |
JP2005021129A (ja) | 農用作業車 | |
JP2007089484A (ja) | トラクタ | |
JP2006333711A (ja) | ロータリ耕耘装置 | |
JP2007000088A (ja) | 農作業機械 | |
JP2002305912A (ja) | 作業車両の作業機ローリング制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140925 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150629 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150723 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150924 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20151104 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20151202 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5851360 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |