JP2014022777A - ネットワーク制御システム及び通信経路制御方法 - Google Patents

ネットワーク制御システム及び通信経路制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014022777A
JP2014022777A JP2012156666A JP2012156666A JP2014022777A JP 2014022777 A JP2014022777 A JP 2014022777A JP 2012156666 A JP2012156666 A JP 2012156666A JP 2012156666 A JP2012156666 A JP 2012156666A JP 2014022777 A JP2014022777 A JP 2014022777A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
monitoring
frame
failure
recovery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012156666A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Tawara
正男 田原
Hiroto Sakurai
広人 櫻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alaxala Networks Corp
Original Assignee
Alaxala Networks Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alaxala Networks Corp filed Critical Alaxala Networks Corp
Priority to JP2012156666A priority Critical patent/JP2014022777A/ja
Publication of JP2014022777A publication Critical patent/JP2014022777A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

【課題】
ループ構成を防止しながら高速にユーザフレームの通信経路を切替える。
【解決手段】
第1及び第2のリングが共有リンク401部分で結合されたマルチリングネットワーク内の通信を制御するネットワーク制御システム1は、第1の監視フレーム311,312の受信状況に基づいて通信状況を監視する第1の監視装置11と、第2の監視フレーム321,322及び第3の監視フレーム323,324の受信状況に基づいて通信状況を監視する第2の監視装置12とを備える。このネットワーク制御システム1では、共有リンク401部分と共有リンク401以外の部分とで二重障害が発生した後でその一方又は両方の障害が復旧した場合に、第2の監視装置12が第1の監視装置11よりも先にリング復旧を認識する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワーク制御システム及び通信経路制御方法に関し、共有リンク付きマルチリングネットワークにおいてユーザフレームの通信経路を切替えるネットワーク制御システム及び通信経路制御方法に適用して好適なものである。
レイヤ2ネットワークでは、通信経路の冗長化を目的とする通信制御方法として、リングプロトコルが一般的に利用されている。リングプロトコルでは、ユーザフレームをリング内に中継する装置(中継装置)をリング状に接続し、そのうちの1つ以上の中継装置をリングの状態を確認するためのフレーム(監視フレーム)を送信する装置(マスタ装置)とする。そして、リングプロトコルでは、マスタ装置が監視フレームを監視することによって伝送路及び装置における障害とその復旧とを検出し、障害時及び復旧時に、ユーザフレームの通信経路を高速に切り替える。
リングプロトコルは、リング状という構成上の特徴から経路内で通信がループしてしまうループ構成の危険性を有している。従来から、このようなループ構成を防止するために、ネットワークにおいてユーザフレームが転送できない状態(ブロッキング状態)と、ブロッキング状態を解除してユーザフレームが転送可能な状態(フォワーディング状態)とをリングプロトコルによって制御する様々な制御方法が考案されている。
例えば、非特許文献1では、ループ構成を防ぎ高速な経路の切替を実現するリング型冗長化プロトコルが記載されている。非特許文献1に記載されたリング型冗長化プロトコルでは、マスタ装置の一方のポートをプライマリポート、もう一方のポートをセカンダリポートとし、マスタ装置がプライマリポートに監視フレームを送信する。マスタ装置は、リングを一周した監視フレームを受信できた場合に、当該リングが正常な状態であると認識し、ループ構成を防止するためにセカンダリポートをブロッキング状態にする。なお、ブロッキング状態に設定されたポートは、ユーザフレームを転送できないだけで、監視フレームを転送することはできる。そして、マスタ装置は、監視フレームを受信できずにリング内のいずれかのポートで障害を検出すると、セカンダリポートのブロッキング状態を解除してフォワーディング状態にすることによって、ユーザフレームの通信が継続できるように制御する。
ここで、非特許文献1に記載されたリング型冗長化プロトコルでは、後に障害が復旧したときに実際の復旧タイミングとマスタ装置による復旧検出のタイミングとの間にループ構成が起こってしまう危険性を防止するために、障害が発生したポートを収容する中継装置のポートをブロッキング状態にする。そして、マスタ装置は、再び監視フレームを受信して障害が復旧したことを認識すると、セカンダリポートをブロッキング状態に戻すとともに、中継装置のブロッキング状態を解除するための解除要求フレームを送信する。このような通信制御を行うことによって、非特許文献1に記載されたリング型冗長化プロトコルは、ループ構成を防ぎつつ通信経路の高速な切替を実現する。
ところで、リングプロトコルを用いる場合に、装置の接続構成を1つのリング状としただけでは2箇所以上で同時に発生した障害に対応できないので、複数のリングを構成し、それらを共有リンクで連結した共有リンク付きマルチリング構成が採用されることが多い。しかし、共有リンク付きマルチリング構成では、共有リンクを監視するマスタ装置側のリング内で共有リンク部分と共有リンク以外の部分とで同時に障害(以下では二重障害と呼ぶ)が発生すると、共有リンクを監視していないマスタ装置においてセカンダリポートのブロッキング状態が解除されず、通信を復旧させることができないという課題があった。リングプロトコルではこのような課題を解決するための方法も検討されている。
例えば、前述の非特許文献1に記載されたリング型冗長化プロトコルでは、各リングに優先度を示すプライオリティを設定し、共有リンクに障害が発生した場合には、プライオリティの高い側のリングにおける監視フレームをプライオリティの低い側のリングにも流し、監視フレームを高低双方のリング内に周回させることによって、プライオリティの高い側のリングのマスタ装置が、共有リンク部分と共有リンク以外の部分とで二重障害が発生したと判断してセカンダリポートのブロッキング状態を解除することができる。
また、特許文献1には、多重障害の発生を検出し、通信の継続を実現する多重障害対応システムが記載されている。特許文献1に記載された多重障害対応システムでは、共有リンクで連結された多重リング構造において、共有リンクの終端に共有リンク終端装置を設け、さらに、監視対象のリングに監視フレームを送信する監視装置と、共有リンク終端装置から送信される補助監視フレームを受信する補助監視装置とが設けられる。特許文献1に記載された多重障害対応システムは、共有リンク部分と共有リンク以外の部分とで二重障害が発生したと判定した場合に、共有リンク終端装置からの補助監視フレームの送信を停止させるように制御する。その結果、共有リンクを監視していない側の監視装置は、二重障害が発生していることから監視フレームが一定時間受信できず、前述の送信停止処理によって補助監視フレームも受信しないので、セカンダリポートのブロッキング状態を解除することができる。
特開2009−27433号公報
安藤 雅人、"Ethernetの冗長化手法とループ防止 後半" p.17〜p.21、[online]、2004年、WIDE Project School of Internet,JPNIC、[平成24年5月17日検索]、インターネット<URL:http://www.soi.wide.ad.jp/class/20040031/slides/24/>
しかし、特許文献1に記載された多重障害対応システムでは、例えば、共有リンク部分と共有リンク以外の部分とで二重障害が発生し、共有リンク以外の部分が復旧した場合に、共有リンクを監視しているマスタ装置が、共有リンク部分と共有リンク以外の部分のどちらの障害が復旧したかを判断できず、障害から復旧した中継装置のポートにおけるブロッキング状態を即座に解除できずに速やかに通信を復旧できない可能性がある。また、共有リンク部分と共有リンク以外の部分とで二重障害が発生し、当該障害が同時に復旧した場合に、共有リンクを監視しているマスタ装置と共有リンクを監視していないマスタ装置とで、障害の復旧を検出する順番によっては、ループ構造が起こる可能性が考えられる。
また、非特許文献1に記載されたリング型冗長化プロトコルでも、特許文献1に記載された多重障害対応システムと同様に、共有リンク部分と共有リンク以外の部分とで二重障害が発生し、同時に復旧した場合に、マスタ装置が障害の復旧を検出する順番によっては、ループ構造が起こる可能性が考えられる。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、ループ構成を防止しながら高速にユーザフレームの通信経路を切替えることができるネットワーク制御システム及び通信経路制御方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、リング状に構成されたネットワークである第1及び第2のリングが共有リンク部分で結合されて形成されるマルチリングネットワーク内の通信を制御するネットワーク制御システムにおいて、前記第1のリング上に存在し、前記第1のリング上を周回するように定期的に送信する第1の監視フレームの受信状況に基づいて前記第1のリングの通信状況を監視する第1の監視装置と、前記第2のリング上に存在し、前記第2のリング上を周回するように定期的に送信する第2の監視フレームの受信状況に基づいて前記第2のリングの通信状況を監視すると共に、前記共有リンク以外のマルチリングネットワーク経路を経由するように定期的に送信する第3の監視フレームの受信状況に基づいて前記共有リンク以外のマルチリングネットワークの通信状況を監視する第2の監視装置とを備え、前記第1及び第2の監視装置は、一定時間内に前記監視フレームを受信しない場合に、リング障害と認識し、該監視フレームの送信経路に対応するネットワーク内の特定のポートについて通常時に設定されているブロッキング状態を解除し、所定の復旧判定処理によってリング復旧と認識した場合に、前記リング障害の認識時にブロッキング状態を解除した前記特定のポートをブロッキング状態にし、送信経路上にあるブロッキング状態のポートのうち、該特定のポート以外のポートについてブロッキング状態を解除させる第1の解除フレーム、または、送信経路上にあるブロッキング状態のポートのうち、該特定のポート以外のポートで前記共有リンク部分にないポートについてブロッキング状態を解除させる第2の解除フレームを送信し、前記所定の復旧判定処理によれば、前記共有リンク部分と前記共有リンク以外の部分とで二重障害が発生した後で前記二重障害の一方又は両方の障害が復旧した場合に、前記第2の監視装置が前記第1の監視装置よりも先にリング復旧を認識するネットワーク制御システムが提供される。
また、かかる課題を解決するため本発明においては、リング状に構成されたネットワークである第1及び第2のリングが共有リンク部分で結合されて形成されるマルチリングネットワーク内で、ネットワーク制御システムによって通信経路を切替える通信経路制御方法において、前記ネットワーク制御システムが、前記第1のリング上に存在し、前記第1のリング上を周回するように定期的に送信する第1の監視フレームの受信状況に基づいて前記第1のリングの通信状況を監視する第1の監視装置と、前記第2のリング上に存在し、前記第2のリング上を周回するように定期的に送信する第2の監視フレームの受信状況に基づいて前記第2のリングの通信状況を監視すると共に、前記共有リンク以外のマルチリングネットワーク経路を経由するように定期的に送信する第3の監視フレームの受信状況に基づいて前記共有リンク以外のマルチリングネットワークの通信状況を監視する第2の監視装置とを有し、前記第1及び第2の監視装置が、一定時間内に前記監視フレームを受信しない場合に、リング障害と認識し、該監視フレームの送信経路に対応するネットワーク内の特定のポートについて通常時に設定されているブロッキング状態を解除するブロッキング解除ステップと、前記第1及び第2の監視装置が、所定の復旧判定処理に基づいてリング復旧を認識した場合に、前記リング障害の認識時にブロッキング状態を解除した前記特定のポートをブロッキング状態にし、送信経路上にあるブロッキング状態のポートのうち、該特定のポート以外のポートについてブロッキング状態を解除させる第1の解除フレーム、または、送信経路上にあるブロッキング状態のポートのうち、該特定のポート以外のポートで前記共有リンク部分にないポートについてブロッキング状態を解除させる第2の解除フレームを送信するリング復旧ステップとを備え、前記リング復旧ステップにおける前記所定の復旧判定処理によれば、前記共有リンク部分と前記共有リンク以外の部分とで二重障害が発生した後で前記二重障害の一方又は両方の障害が復旧した場合に、前記第2の監視装置が、前記第1の監視装置よりも先にリング復旧を認識する通信経路制御方法が提供される。
本発明によれば、ループ構成を防止しながら高速にユーザフレームの通信経路を切替えることができる。
本発明における一実施の形態によるネットワーク制御システムの構成を示すネットワーク図である。 図1のマスタ装置の構成例を示すブロック図である。 監視フレーム又は補助監視フレームのフレームフォーマットと、解除フレームのフレームフォーマットとを示す説明図である。 第1リングのマスタ装置におけるリング復旧の判定処理手続を示すフローチャートである。 第2リングのマスタ装置におけるリング復旧の判定処理手続を示すフローチャートである。 図1に示すネットワーク制御システムによって制御される共有リンク付きマルチリングネットワークにおいて二重障害が発生したときの状態を示すネットワーク図である。 第1の実施例において二重障害からのリング復旧時の通信状態を示すネットワーク図(その1)である。 リング復旧からの経過時間に伴う監視フレーム及び補助監視フレームの連続受信回数を示す纏め図(その1)である。 第1の実施例において二重障害からのリング復旧時の通信状態を示すネットワーク図(その2)である。 第2の実施例において二重障害からのリング復旧時の通信状態を示すネットワーク図(その1)である。 リング復旧からの経過時間に伴う監視フレーム及び補助監視フレームの連続受信回数を示す纏め図(その2)である。 第2の実施例において二重障害からのリング復旧時の通信状態を示すネットワーク図(その2)である。 第3の実施例において二重障害からのリング復旧時の通信状態を示すネットワーク図(その1)である。 リング復旧からの経過時間に伴う監視フレーム及び補助監視フレームの連続受信回数を示す纏め図(その3)である。 第3の実施例において二重障害からのリング復旧時の通信状態を示すネットワーク図(その2)である。 リング復旧からの経過時間に伴う監視フレームの連続受信回数を示す纏め図である。 第3の実施例において二重障害からのリング復旧時の通信状態を示すネットワーク図(その3)である。 共有リンク付きマルチリングネットワークにおける二重障害発生時の状態を示すネットワーク図(その2)である。 第4の実施例において二重障害からのリング復旧時の通信状態を示すネットワーク図(その1)である。 第4の実施例において二重障害からのリング復旧時の通信状態を示すネットワーク図(その2)である。 第4の実施例において二重障害からのリング復旧時の通信状態を示すネットワーク図(その3)である。 比較システムによって制御される共有リンク付きマルチリングネットワークの通信状態の一例を示すネットワーク図(その1)である。 比較システムによって制御される共有リンク付きマルチリングネットワークの通信状態の一例を示すネットワーク図(その2)である。 比較システムによって制御される共有リンク付きマルチリングネットワークの通信状態の一例を示すネットワーク図(その3)である。 比較システムによって制御される共有リンク付きマルチリングネットワークの通信状態の一例を示すネットワーク図(その4)である。 比較システムによって制御される共有リンク付きマルチリングネットワークの通信状態の一例を示すネットワーク図(その5)である。
(1)実施の形態
図1において、1は全体として本発明における一実施の形態によるネットワーク制御システムを示す。図1に示すネットワークは、障害が発生していない正常時の状態である。
(1−1)ネットワーク制御システムの構成
図1に示すマスタ装置11,12、及び各中継装置13〜19は、ネットワーク内でユーザフレームを中継する装置であり、それぞれ複数のリングポートを有する。特に、マスタ装置11の一方のリングポートをプライマリポート111と呼び、他方のリングポートをセカンダリポート112と呼ぶ。また、マスタ装置12の一方のリングポートをプライマリポート121と呼び、他方のリングポートをセカンダリポート122と呼ぶ。図1におけるその他のポートは、原則として番号を省略して記載しているが、以下の説明においては、必要に応じてポートに番号を付する。
また、図1に示すネットワークでは、マスタ装置11,12及び中継装置13〜19のリングポートが隣り合うリングポートとの間でリンクを形成することによって、通信経路が形成されている。ネットワーク内のリング状の通信経路は、マスタ装置11及び中継装置13〜17のうちの隣り合う装置同士の接続によって形成される通信経路(第1リング)と、マスタ装置12及び中継装置15〜19のうちの隣り合う装置同士の接続によって形成される通信経路(第2リング)と、マスタ装置11,12及び中継装置13〜15、17〜19のうちの隣り合う装置同士の接続によって共有リンク401(個別には、共有リンク401A及び共有リンク401B)を経由せずに図1の外周部分に形成される通信経路(第3リング)とが存在する。図1に示すネットワークは、第1リングと第2リングとが共有リンク401によって接続される共有リンク付きマルチリングネットワークである。
マスタ装置11は、第1リングの通信状態を監視するための装置であって、プライマリポート111から監視フレーム311を、セカンダリポート112から監視フレーム312を、それぞれ第1リングを周回するように一定周期で送信する。監視フレーム311,312は、共有リンク401を含む第1リングの通信状態を監視するためのフレームであり、マスタ装置11は、自身が送信した監視フレーム311,312の受信状況を監視する。
マスタ装置11は、自身が送信した監視フレーム311,312を受信できた場合に、第1リングは障害が発生していない又は障害から復旧した状態(リング復旧)であると認識する。このとき、マスタ装置11は、ループ構成を防止するために、セカンダリポート112をユーザフレームの転送を許可しないブロッキング状態にする。なお、ブロッキング状態に設定されたポートでは、ユーザフレームは転送されないが、監視フレーム311,312は転送可能である。また、マスタ装置11は、所定の時間内に自身が送信した監視フレーム311,312を受信できなかった場合には、第1リング内で障害が発生している状態(リング障害)であると認識する。このとき、マスタ装置11は、障害が発生した通信経路の代わりの通信経路を確保するために、セカンダリポート112をユーザフレームの転送を許可するフォワーディング状態にする。なお、リング障害が発生した場合に、当該障害が発生した中継装置のポートは、ブロッキング状態に設定される。
マスタ装置12は、共有リンクを含まない第2リング、及び第3リングの通信状態を監視するための装置である。マスタ装置12は、プライマリポート121から監視フレーム321を、セカンダリポート122から監視フレーム322を、それぞれ第2リングを周回するように一定周期で送信する。監視フレーム321,322は、共有リンク401を含む第2リングの通信状態を監視するためのフレームであり、マスタ装置12は、自身が送信した監視フレーム321,322の受信状況を監視する。さらに、マスタ装置12は、プライマリポート121から補助監視フレーム323を、セカンダリポート122から補助監視フレーム324を、それぞれ第3リングを周回するように一定周期で送信する。補助監視フレーム323,324は、第3リングの通信状態を監視するためのフレームであり、マスタ装置12は、自身が送信した補助監視フレーム323,324の受信状況を監視する。
マスタ装置12は、自身が送信した監視フレーム321,322又は補助監視フレーム323,324の少なくともいずれか一方を受信できた場合に、第2リング又は第3リングがリング復旧の状態であると認識し、ループ構成を防止するために、セカンダリポート122をブロッキング状態にする。なお、ブロッキング状態に設定されたポートでは、ユーザフレームは転送されないが、監視フレーム311,312及び補助監視フレーム313,314は転送可能である。また、マスタ装置12は、自身が送信した監視フレーム321,322及び補助監視フレーム323,324の両方を受信できなかった場合には、第2リング又は第3リングがリング障害の状態であると認識し、セカンダリポート122をフォワーディング状態にする。リング障害が発生した場合に、当該障害が発生した中継装置のポートは、ブロッキング状態に設定される。
なお、マスタ装置11,12の構成は、図2を参照して後述し、マスタ装置11,12によるリング復旧の詳細な処理は、図4及び図5を参照して後述する。
(1−2)マスタ装置の構成
図2は、図1のマスタ装置12を一例として、その構成を示している。なお、図1のマスタ装置11の構成は、基本的にマスタ装置12の構成と同様であるので説明を省略するが、マスタ装置11は補助監視フレームの送受信を行う必要がないので、以下に説明するマスタ装置12の機能のうち、補助監視フレームにかかる機能を有していなくてもよい。
図2に示すように、マスタ装置12は、マスタ装置12の各構成要素を制御するCPU(Central Processing Unit)21、他の装置(例えば、図1のマスタ装置11及び中継装置13〜19)と通信を行う通信部22、情報を記憶するメモリ23、及びネットワークを構成するリング(例えば、第1リング及び第2リング)の状態を監視するリング監視機能部24を備えて構成される。通信部22は、例えばネットワークインタフェースであり、プライマリポート121及びセカンダリポート122を有する。
メモリ23は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等であり、監視フレーム321,322及び補助監視フレーム323,324のそれぞれのフレームについて、その連続受信回数を監視フレーム連続受信回数又は補助監視フレーム連続受信回数として記憶する監視フレーム連続受信回数記憶部231を有する。また、監視フレーム連続受信回数記憶部231には、マスタ装置12が最新に受信したフレーム(監視フレーム321,322又は補助監視フレーム323,324)のシーケンス番号(最新シーケンス番号)が、当該フレームの連続受信回数と紐付けて記憶される。
(1−2−1)リング監視機能部
リング監視機能部24は、例えばHDD(Hard Disk Drive)のような不揮発性メモリ(図示せず)に格納されたプログラムがメモリ23に読み出されてCPU21に実行されることによって実現される。リング監視機能部24には、監視フレーム制御部241、解除フレーム制御部242、及びリング復旧判定処理部243が含まれる。
監視フレーム制御部241は、監視フレーム321,322及び補助監視フレーム323,324の送受信を制御する機能を有する。具体的には、監視フレーム制御部241は、プライマリポート121から監視フレーム321及び補助監視フレーム323を一定周期で送信し、周回した当該フレームを受信するかを監視する。また、監視フレーム制御部241は、セカンダリポート122から監視フレーム322及び補助監視フレーム324を一定周期で送信し、周回した当該フレームを受信するかを監視する。
さらに、監視フレーム制御部241は、自身が送信した監視フレーム321,322及び補助監視フレーム323,324の受信状況に基づいてリング障害を認識し、監視フレーム連続受信回数記憶部231に記憶されている監視フレーム連続受信回数及び補助監視フレーム連続受信回数と、対応する最新シーケンス番号とに所定の制御処理を行う機能を有する。
具体的には、監視フレーム制御部241は、リング障害を認識した場合には、監視フレーム連続受信回数及び補助監視フレーム連続受信回数に0を設定し、対応する最新シーケンス番号に0を設定する。また、監視フレーム制御部241は、リング障害時に、プライマリポート121及びセカンダリポート122が、それぞれ監視フレーム322,321と補助監視フレーム324,323を受信した場合には、受信したフレームのシーケンス番号と監視フレーム連続受信回数記憶部231に記憶されている最新シーケンス番号とを比較する。そして、受信したフレームのシーケンス番号と最新シーケンス番号とが連続した数であれば、当該受信したフレームの連続受信回数を加算し、対応する最新シーケンス番号に当該受信フレームのシーケンス番号を設定する。受信したフレームのシーケンス番号と最新シーケンス番号とが連続した数でなければ、当該受信したフレームの連続受信回数に1を設定し、対応する最新シーケンス番号に当該受信フレームのシーケンス番号を設定する。
解除フレーム制御部242は、リング復旧判定処理部243によってリング復旧の状態が認識された場合に、プライマリポート121及びセカンダリポート122から送信される解除フレームの送信処理を行う。解除フレームは、リング復旧の処理時にマスタ装置11,12が送信するフレームであって、ポートのブロッキング状態を解除するよう指示するフレームである。本実施の形態では、解除フレームとして、第1解除フレームと第2解除フレームとが用いられる。
第1解除フレームは、マスタ装置11又はマスタ装置12から送信される。第1解除フレームは、当該解除フレームの送信経路上にある中継装置13〜19のポート(マスタ装置11,12のポートは除く)に対して、ブロッキング状態のポートがあれば、そのポートのブロッキング状態の解除を指示するフレームである。
また、第2解除フレームは、マスタ装置12から送信される。第2解除フレームは、当該解除フレームの送信経路上で、かつ、共有リンク401部分以外にある中継装置13〜19のポート(マスタ装置11,12のポートは除く)に対して、ブロッキング状態のポートがあれば、そのポートのブロッキング状態の解除を指示するフレームである。
リング復旧判定処理部243は、リング障害の状態で監視フレーム321,322又は補助監視フレーム323,324を受信した場合に、リング復旧を判定する処理を行う。リング復旧判定処理部243によるリング復旧の判定処理は、第1リングのマスタ装置11と第2リングのマスタ装置12とで異なる処理が行われ、その詳細については、図4及び図5を参照して後述する。
(1−2−2)フレームフォーマット
図3(a)には、監視フレーム311,312,321,322及び補助監視フレーム323,324のフレームフォーマットが示され、図3(b)には、第1解除フレーム及び第2解除フレームのフォーマットが示されている。
監視フレーム51は、MACヘッダ部分に、DMAC欄511、SMAC欄512、VLANTAG欄513、及びEtherType欄514を有し、ペイロード部分に、リングID欄515、監視フレームの種別欄516、シーケンス番号欄517、データ領域欄518、及びFCS欄519を有する。
DMAC欄511及びSMAC欄512には、フレームごとのMACアドレス(Direct MAC Address及びSource MAC Address)が記載される。VLANTAG欄513には、各監視フレーム又は各補助監視フレームの転送先を示す情報(VLANID)が記載される。各監視フレーム又は各補助監視フレームを受信した中継装置13〜19は、VLANTAG欄513に記載された情報に基づいて、当該フレームの転送先を決定する。EtherType欄514には、上位層のプロトコルを識別する為の番号が記載される。リングID欄515には、監視フレームが監視するリングを識別可能なIDが記載される。例えば、監視フレーム311,312のリングID欄515には第1リングを示すIDが記載され、監視フレーム321,322のリングID欄515には第2リングを示すIDが記載される。監視フレームの種別欄516には、監視フレーム311,312,321,322と補助監視フレーム323,324とで異なる種別を示すIDが記載される。各フレームは、シーケンス番号を有し、フレームの種別は、ペイロードの監視フレームの種別欄の値によって区別される。
解除フレーム52は、MACヘッダ部分に、DMAC欄521、SMAC欄522、VLANTAG欄523、及びEtherType欄524を有し、ペイロード部分に、リングID欄525、解除フレームの種別欄526、データ領域欄527、及びFCS欄528を有する。解除フレームの種別欄526には、第1解除フレームと第2解除フレームとを識別可能な値が記載され、その他の監視フレーム51と同様の項目については説明を省略する。第1解除フレームを受信した中継装置13〜19は、ポートのブロッキング状態を解除するとともに、MACアドレスの情報をクリアする。また、第2解除フレームを受信した中継装置13〜19は、共有リンク401部分のポートであればブロッキング状態を解除せず、共有リンク401以外の部分のポートであればブロッキング状態を解除するとともに、MACアドレスの情報をクリアする。
(1−3)リング復旧の判定処理
以下に、図4を参照して第1リングのマスタ装置11におけるリング復旧の判定処理を説明し、図5を参照して第2リングのマスタ装置12におけるリング復旧の判定処理を説明する。
なお、マスタ装置11は、図2に示したマスタ装置12の構成と同様の構成を有するが、以下の説明では、区別のために、マスタ装置11の各構成要素には添字として「A」を付し、マスタ装置12の各構成要素には添字として「B」を付すこととする。但し、マスタ装置11のプライマリポート111及びセカンダリポート112と、マスタ装置12のプライマリポート121及びセカンダリポート122とは、図1に示した番号を使用する。また、図4及び図5の開始状態において、ネットワークはリング障害の状態にあるとする。
(1−3−1)第1リングのマスタ装置によるリング復旧の判定処理
図4のステップS101では、リング復旧判定処理部243Aが、監視フレーム連続受信回数記憶部231Aに記憶されているプライマリポート111の監視フレーム連続受信回数及びセカンダリポート112の監視フレーム連続受信回数を確認し、いずれかの監視フレーム連続受信回数が3以上であるか否かを判定する。
ステップS101でいずれかの連続受信回数が3以上であった場合には(ステップS101のYES)、リング復旧判定処理部243Aは、リング復旧と判定する。このとき、リング復旧判定処理部243Aが、セカンダリポート112をブロッキング状態にし、解除フレーム制御部242Aが、第1解除フレームをプライマリポート111及びセカンダリポート112から第1リングに送信する(S102)。その後、リング復旧判定処理部243Aは、リング復旧の処理を終了する。
ステップS101で連続受信回数がいずれも3未満であった場合には(ステップS101のNO)、リング復旧判定処理部243Aは、リング障害の状態が継続していると判定し、処理を終了する。
(1−3−2)第2リングのマスタ装置によるリング復旧の判定処理
図5のステップS201では、リング復旧判定処理部243Bが、監視フレーム連続受信回数記憶部231Bに記憶されているプライマリポート121の監視フレーム連続受信回数及びセカンダリポート122の監視フレーム連続受信回数を確認し、いずれかの監視フレーム連続受信回数が2以上であるか否かを判定する。
ステップS201でいずれかの連続受信回数が2以上であった場合には(ステップS201のYES)、リング復旧判定処理部243Bは、リング復旧と判定する。このとき、リング復旧判定処理部243Bは、セカンダリポート122をブロッキング状態にする(ステップS202)。
次に、リング復旧判定処理部243Bが、監視フレーム連続受信回数記憶部231Bに記憶されているプライマリポート121の補助監視フレーム連続受信回数及びセカンダリポート122の補助監視フレーム連続受信回数を確認し、双方の補助監視フレーム連続受信回数が1以下であるか否かを判定する(ステップS203)。
ステップS203において補助監視フレーム連続受信回数がともに1以下であった場合には(ステップS203のYES)、解除フレーム制御部242Bが、第1解除フレームをプライマリポート121及びセカンダリポート122から第2リングに送信し(ステップS204)、処理を終了する。また、ステップS203において少なくともいずれかの補助監視フレーム連続受信回数が2以上であった場合には(ステップS203のNO)、解除フレーム制御部242Bが、第2解除フレームをプライマリポート121及びセカンダリポート122から第2リングに送信し(S205)、処理を終了する。
一方、ステップS201で連続受信回数がいずれも2未満であった場合には(ステップS201のNO)、リング復旧判定処理部243Bは、監視フレーム連続受信回数記憶部231Bに記憶されているプライマリポート121の補助監視フレーム連続受信回数及びセカンダリポート122の補助監視フレーム連続受信回数を確認し、いずれかの補助監視フレーム連続受信回数が3以上であるか否かを判定する(ステップS206)。
ステップS206においていずれかの補助監視フレーム連続受信回数が3以上であった場合には(ステップS206のYES)、リング復旧判定処理部243Bは、リング復旧と判定する。このとき、リング復旧判定処理部243Bが、セカンダリポート122をブロッキング状態にし、解除フレーム制御部242Bが、第1解除フレームをプライマリポート121及びセカンダリポート122から第3リングに送信し(ステップS207)、処理を終了する。また、ステップS206においていずれの補助監視フレーム連続受信回数が3未満であった場合には(ステップS206のNO)、リング復旧判定処理部243Bは、リング障害の状態が継続していると判定し(ステップS208)、処理を終了する。
上記の図4及び図5に示した処理を行うことによって、ネットワーク制御システム1では、共有リンク部分と共有リンク以外の部分とで二重障害が発生し、二重障害が同時に又は時間差で復旧した場合に、ループ構成を起こすことなく高速に通信経路を切替える復旧処理を行うことが可能となる。
なお、図4及び図5の各処理で判定基準とされている連続受信回数の値は一例であって、その値を限定するものではない。例えば、図5のステップS201では、監視フレーム連続受信回数が3回以上かという判定基準にしてもよい。ただし、このような場合には、マスタ装置12がリング復旧を判定するまでに必要な監視フレーム(又は補助監視フレーム)の連続受信回数が、マスタ装置11がリング復旧を判定するまでに必要な連続受信回数よりも少ない回数となっていることが条件となる。具体的には、図5では、マスタ装置12がリング復旧と判定するために必要な連続受信回数は、ステップS201に示すように2回である。一方、図4では、マスタ装置11がリング復旧と判定するために必要な連続受信回数は、ステップS101に示すように3回である。このように、本実施の形態では、マスタ装置11よりも少ない連続受信回数でマスタ装置12がリング復旧を判定可能とすることにより、マスタ装置12がマスタ装置11よりも先にリング復旧を認識することを特徴としている。
(1−4)実施の形態のネットワーク制御システムによるリング復旧処理の実施例
以下では、本発明の実施の形態におけるネットワーク制御システム1が、共有リンク付きマルチリングネットワークで二重障害が発生して復旧した場合に行うリング復旧処理について、複数の復旧パターンのそれぞれにおける動作と結果を図6〜図21を参照しながら検証する。各復旧処理では、第1リングを監視するマスタ装置11は図4に示した判定処理に従って動作し、共有リンク401を含まない第2リング、及び第3リングを監視するマスタ装置12は、図5に示した判定処理に従って動作する。
(1−4−1)第1の実施例
まず、共有リンク部分と第1リングの共有リンク以外の部分とで二重障害が発生し、その後、共有リンク部分だけが復旧した場合の復旧処理について説明する。
図6には、中継装置15と中継装置16との間(共有リンク401Aの部分に相当)で障害501が発生し、同時に、中継装置14と中継装置15との間(第1リングにおける共有リンク401以外の部分に相当)で障害502が発生したときの通信状態が示されている。マスタ装置11は、プライマリポート111から1秒周期で監視フレーム311を送信し、セカンダリポート112から1秒周期で監視フレーム312を送信しているとする。また、マスタ装置12は、プライマリポート121からいずれも1秒周期で監視フレーム321及び補助監視フレーム323を送信し、セカンダリポート122からいずれも1秒周期で監視フレーム322及び補助監視フレーム324を送信しているとする。なお、監視フレーム311,312,321,322及び補助監視フレーム323,324は、一定周期で送信されればよく、その周期は1秒に限定されるものではない。
図6では、障害501及び障害502の発生により、中継装置14がポート142をブロッキング状態にし、中継装置15がポート151,152をブロッキング状態にし、中継装置16がポート161をブロッキング状態にしている。
このとき、マスタ装置11は、障害501及び障害502の発生により監視フレーム311,312を一定時間以内に受信できないので、第1リングのリング障害を認識し、セカンダリポート112のブロッキング状態を解除してフォワーディング状態にする。また、マスタ装置12は、障害501の発生により監視フレーム321,322を一定時間内に受信できず、さらに、障害502の発生により補助監視フレーム323,324を一定時間内に受信できないことから、第2リング又は第3リングのリング障害を認識し、セカンダリポート122のブロッキング状態を解除してフォワーディング状態にする。
図7は、図6に示した二重障害から、障害502が障害発生状態のままで、共有リンク401A部分の障害501だけが復旧した場合の通信状態を示している。マスタ装置11は、障害502が復旧していないことから監視フレーム311,312を受信できないので、リング障害が継続していると判定する。また、マスタ装置12は、障害501の復旧により監視フレーム321,322を受信できるが、障害502が復旧していないことから補助監視フレーム323,324を受信できない。
ここで、図8は、リング復旧からの経過時間に応じて、マスタ装置12の監視フレーム連続受信回数記憶部231Bに記憶される監視フレーム321,322及び補助監視フレーム323,324の連続受信回数を纏めた表を示している。表61において、経過時間欄611には、障害501の復旧時を基点とする経過時間が記載され、イベント欄612には、各経過時間にネットワーク内で発生するイベントが記載され、プライマリポートの監視フレーム連続受信回数欄613には、プライマリポート121で監視フレーム322が連続受信される回数が記載され、セカンダリポートの監視フレーム連続受信回数欄614には、セカンダリポート122で監視フレーム321が連続受信される回数が記載され、プライマリポートの補助監視フレーム連続受信回数欄615には、プライマリポート121で補助監視フレーム324が連続受信される回数が記載され、セカンダリポートの補助監視フレーム連続受信回数欄616には、セカンダリポート122で補助監視フレーム323が連続受信される回数が記載される。
図8において、障害501が復旧した時刻からの経過時間が0〜1秒後には、プライマリポート121及びセカンダリポート122が監視フレーム321,322を受信するので、プライマリポートの監視フレーム連続受信回数欄613及びセカンダリポートの監視フレーム連続受信回数欄614には1が記載される。このとき、図5に示したリング復旧の判定処理が行われ、ステップS201でNOとなり、さらにステップS206でNOとなることから、マスタ装置12は、リング障害が継続していると判定する(図5のステップS208)。
次に、経過時間が1〜2秒後には、プライマリポート121が監視フレーム322を受信するので、プライマリポートの監視フレーム連続受信回数欄613には2が記載される。そして、図5のリング復旧の判定処理が再び行われ、ステップS201でYESとなり、ステップS203でもYESとなることから、マスタ装置12は、リング復旧と判定し、セカンダリポート122をブロッキング状態にしてから(図5のステップS202)、第1解除フレームを第2リングに送信する(図5のステップS204)。
図9は、図7でリング復旧と判定された後の通信状態を示している。図9に示すように、マスタ装置12は、リング復旧を認識すると、セカンダリポート122をブロッキング状態にしてから、第1解除フレーム331,332を第2リングに送信する。中継装置15は、第1解除フレーム331,332を受信すると、ポート152のブロッキング状態を解除してフォワーディング状態にする。中継装置16も、中継装置15と同様に、第1解除フレーム331,332を受信すると、ポート161のブロッキング状態を解除してフォワーディング状態にする。
以上の処理が行われた結果、図9では、マスタ装置11,12及び中継装置13〜19の全ての間で、ループ構成となることなく、ユーザフレームの通信が可能になっていることが分かる。従って、共有リンク401部分と、第1リングの共有リンク401以外の部分との二重障害の状態から共有リンク401部分だけが復旧した場合に、ネットワーク制御システム1は、ループ構成を防止しながら通信を速やかに復旧できることが確認できた。
(1−4−2)第2の実施例
以下では、共有リンク部分と第1リングの共有リンク以外の部分とで二重障害が発生し、その後、共有リンク以外の部分だけが復旧した場合の復旧処理について説明する。
図10は、図6に示した二重障害から、障害501が障害発生状態のままで、共有リンク401以外の部分の障害502だけが復旧した場合の通信状態を示している。マスタ装置11は、障害501が復旧していないことから監視フレーム311,312を受信できないので、リング障害が継続していると判定する。また、マスタ装置12は、障害502の復旧により補助監視フレーム323,324を受信できるが、障害501が復旧していないことから監視フレーム321,322を受信できない。
ここで、図11は、リング復旧からの経過時間に応じて、マスタ装置12の監視フレーム連続受信回数記憶部231Bに記憶される監視フレーム321,322及び補助監視フレーム323,324の連続受信回数を纏めた表を示している。表62は、表61と同様に、経過時間欄621、イベント欄622、プライマリポートの監視フレーム連続受信回数欄623、セカンダリポートの監視フレーム連続受信回数欄624、プライマリポートの補助監視フレーム連続受信回数欄625、及びセカンダリポートの補助監視フレーム連続受信回数欄626を有する。
図11において、障害502が復旧してからの経過時間が0〜1秒後には、プライマリポート121及びセカンダリポート122が補助監視フレーム323,324を受信するので、プライマリポートの補助監視フレーム連続受信回数欄625及びセカンダリポートの補助監視フレーム連続受信回数欄626には1が記載される。このとき、図5に示したリング復旧の判定処理が行われ、ステップS201でNOとなり、さらにステップS206でNOとなることから、マスタ装置12は、リング障害が継続していると判定する(図5のステップS208)。
次に、経過時間が1〜2秒後には、再びプライマリポート121及びセカンダリポート122が補助監視フレーム323,324を受信するので、プライマリポートの補助監視フレーム連続受信回数欄625及びセカンダリポートの補助監視フレーム連続受信回数欄626には2が記載される。このとき、図5に示したリング復旧の判定処理が再び行われるが、その判定結果は、経過時間が0〜1秒後のときと変わらず、マスタ装置12は、リング障害が継続していると判定する。
さらに、経過時間が2〜3秒後には、再びプライマリポート121が補助監視フレーム323,324を受信するので、プライマリポートの補助監視フレーム連続受信回数欄625には3が記載される。このとき、図5のリング復旧の判定処理が再び行われ、ステップS201でNOとなり、ステップS206でYESとなることから、マスタ装置12は、リング復旧と判定し、セカンダリポート122をブロッキング状態にしてから、第1解除フレームを第3リングに送信する(図5のステップS207)。
図12は、図10でリング復旧と判定された後の通信状態を示している。図12に示すように、マスタ装置12は、リング復旧を認識すると、セカンダリポート122をブロッキング状態にしてから、第1解除フレーム333,334を第3リングに送信する。中継装置15は、第1解除フレーム333,334を受信すると、ポート151のブロッキング状態を解除してフォワーディング状態にする。中継装置14も、中継装置15と同様に、第1解除フレーム333,334を受信すると、ポート142のブロッキング状態を解除する。
以上の処理が行われた結果、図12では、マスタ装置11,12及び中継装置13〜19の全ての間で、ループ構成となることなく、ユーザフレームの通信が可能になっていることが分かる。従って、共有リンク401部分と、第1リングの共有リンク401以外の部分との二重障害の状態から共有リンク401以外の部分だけが復旧した場合に、ネットワーク制御システム1は、ループ構成を防止しながら通信を速やかに復旧できることが確認できた。
(1−4−3)第3の実施例
以下では、共有リンク部分と第1リングの共有リンク以外の部分とで二重障害が発生し、その後、同時に障害が復旧した場合の復旧処理について説明する。
図13は、図6に示した二重障害から、共有リンク401A部分の障害501と共有リンク401以外の部分の障害502とが同時に復旧した場合の通信状態を示している。マスタ装置11は、障害501及び障害502の復旧により監視フレーム311,312を受信できる。また、マスタ装置12は、障害501の復旧により監視フレーム321,322を受信でき、障害502の復旧により補助監視フレーム323,324を受信できる。
ここで、図14は、障害501及び障害502の復旧からの経過時間に応じて、マスタ装置12の監視フレーム連続受信回数記憶部231Bに記憶される監視フレーム321,322及び補助監視フレーム323,324の連続受信回数を纏めた表を示している。表63は、表61及び表62と同様に、経過時間欄631、イベント欄632、プライマリポートの監視フレーム連続受信回数欄633、セカンダリポートの監視フレーム連続受信回数欄634、プライマリポートの補助監視フレーム連続受信回数欄635、及びセカンダリポートの補助監視フレーム連続受信回数欄636を有する。
図14において、障害501及び障害502が同時に復旧してからの経過時間が0〜1秒後には、プライマリポート121及びセカンダリポート122が監視フレーム321,322及び補助監視フレーム323,324を受信するので、プライマリポートの監視フレーム連続受信回数欄633、セカンダリポートの監視フレーム連続受信回数欄634、プライマリポートの補助監視フレーム連続受信回数欄635、及びセカンダリポートの補助監視フレーム連続受信回数欄636には1が記載される。このとき、図5に示したリング復旧の判定処理が行われ、ステップS201でNOとなり、さらにステップS206でNOとなることから、マスタ装置12は、リング障害が継続していると判定する(図5のステップS208)。
次に、経過時間が1〜2秒後には、再びプライマリポート121が監視フレーム321,322及び補助監視フレーム323,324を受信するので、プライマリポートの監視フレーム連続受信回数欄633及びプライマリポートの補助監視フレーム連続受信回数欄635には2が記載される。このとき、図5のリング復旧の判定処理が再び行われ、ステップS201でYESとなり、ステップS203でNOとなることから、マスタ装置12は、リング復旧と判定し、セカンダリポート122をブロッキング状態にしてから(図5のステップS202)、第2解除フレームを第2リングに送信する(図5のステップS205)。
なお、上記では、経過時間が1〜2秒後に、プライマリポート121が監視フレーム321,322及び補助監視フレーム323,324を受信することに基づいて図5のリング復旧の判定処理を行う説明をしたが、例えば、セカンダリポート122が監視フレーム321,322及び補助監視フレーム323,324を受信することに基づいて図5のリング復旧の判定処理を行ってもよく、その場合であっても、同様の判定結果となる。
図15は、図13で障害501及び障害502が同時に復旧した時刻から1〜2秒後にマスタ12がリング復旧と判定した後の通信状態を示している。図15に示すように、マスタ装置12は、リング復旧を認識すると、セカンダリポート122をブロッキング状態にしてから、第2解除フレーム335,336を第2リングに送信する。第2解除フレーム335,336は、第2リング上の共有リンク401以外のポート(マスタ装置11,12のポートは除く)について、ブロッキング状態を解除させるフレームである。中継装置15,16は、第2解除フレーム335,336を受信するが、中継装置15のポート152及び中継装置16のポート161は共有リンク401部分であるので、当該ポートのブロッキング状態を解除しない。
図16は、リング復旧からの経過時間に応じて、マスタ装置11の監視フレーム連続受信回数記憶部231Aに記憶される監視フレーム311,312の連続受信回数を纏めた表を示している。表64において、経過時間欄641には、障害501及び障害502の復旧時を基点とする経過時間が記載され、イベント欄642には、各経過時間にネットワーク内で発生するイベントが記載され、プライマリポートの監視フレーム連続受信回数欄643には、プライマリポート111で監視フレーム312が連続受信される回数が記載され、セカンダリポートの監視フレーム連続受信回数欄644には、セカンダリポート112で監視フレーム311が連続受信される回数が記載される。
図16において、障害501及び障害502が同時に復旧してからの経過時間が0〜1秒後には、プライマリポート111及びセカンダリポート112が監視フレーム311,312を受信するので、プライマリポートの監視フレーム連続受信回数欄643及びセカンダリポートの監視フレーム連続受信回数欄644には1が記載される。このとき、図4に示したリング復旧の判定処理が行われ。ステップS101でNOとなり、マスタ装置11は、リング障害が継続していると判定する(図4のステップS103)。
次に、障害501及び障害502が同時に復旧してからの経過時間が1〜2秒後には、再びプライマリポート111及びセカンダリポート112が監視フレーム311,312を受信するので、プライマリポートの監視フレーム連続受信回数欄643及びセカンダリポートの監視フレーム連続受信回数欄644には2が記載される。このとき、図4のリング復旧の判定処理が再び行われるが、経過時間が0〜1秒後のときと同様に、ステップS101でNOとなり、マスタ装置11は、リング障害が継続していると判定する(図4のステップS103)。
次いで、障害501及び障害502が同時に復旧してからの経過時間が2〜3秒後には、プライマリポート111が監視フレーム311,312を受信するので、プライマリポートの監視フレーム連続受信回数欄643には3が記載される。このとき、図4のリング復旧の判定処理が再び行われ、ステップS101でYESとなることから、マスタ装置11は、リング復旧と判定し、セカンダリポート112をブロッキング状態にしてから第1解除フレームを第1リングに送信する(図4のステップS102)。
図17は、図13で障害501及び障害502が同時に復旧した時刻から2〜3秒後にマスタ装置11がリング復旧と判定した後の通信状態を示している。図17に示すように、マスタ装置11は、リング復旧を認識すると、セカンダリポート112をブロッキング状態にしてから、第1解除フレーム337,338を第1リングに送信する。中継装置14は、第1解除フレーム337,338を受信すると、ポート142のブロッキング状態を解除してフォワーディング状態にする。中継装置15は中継装置14と同様に、第1解除フレーム337,338を受信すると、ポート151,152のブロッキング状態を解除してフォワーディング状態にする。また、中継装置16も中継装置14及び中継装置15と同様に、第1解除フレーム337,338を受信すると、ポート161のブロッキング状態を解除してフォワーディング状態にする。
以上の処理が行われた結果、図17では、マスタ装置11,12及び中継装置13〜19の全ての間で、ループ構成となることなく、ユーザフレームの通信が可能になっていることが分かる。従って、共有リンク401部分と、第1リングの共有リンク401以外の部分との二重障害の状態から2つの障害が同時に復旧した場合に、マスタ装置11とマスタ装置12とにおけるリング復旧の判定処理の結果、それぞれのマスタ装置11,12が時間差を設けたタイミングで解除フレームを送信することにより、第2リングでループ構成が構成されることなく通信を速やかに復旧できることが確認できた。
(1−4−4)第4の実施例
以下では、共有リンク部分と第2リングの共有リンク以外の部分とで二重障害が発生し、その後、同時に障害が復旧した場合の復旧処理について説明する。
図18には、中継装置15と中継装置16との間(共有リンク401Aの部分に相当)で障害501が発生し、同時に、中継装置15と中継装置18との間(第2リングにおける共有リンク401以外の部分に相当)で障害503が発生したときの通信状態が示されている。マスタ装置11は、プライマリポート111から1秒周期で監視フレーム311を送信し、セカンダリポート112から1秒周期で監視フレーム312を送信しているとする。また、マスタ装置12は、プライマリポート121からいずれも1秒周期で監視フレーム321及び補助監視フレーム323を送信し、セカンダリポート122からいずれも1秒周期で監視フレーム322及び補助監視フレーム324を送信しているとする。なお、監視フレーム311,312,321,322及び補助監視フレーム323,324は、一定周期で送信されればよく、その周期は1秒に限定されるものではない。
図18では、障害501及び障害503の発生により、中継装置16がポート161をブロッキング状態にし、中継装置15がポート152,153をブロッキング状態にし、中継装置18がポート181をブロッキング状態にしている。
このとき、マスタ装置11は、障害501の発生により監視フレーム311,312を一定時間以内に受信できないので、第1リングのリング障害を認識し、セカンダリポート112のブロッキング状態を解除してフォワーディング状態にする。また、マスタ装置12は、障害501及び障害503の発生により監視フレーム321,322を一定時間内に受信できず、さらに、障害503の発生により補助監視フレーム323,324を一定時間内に受信できないことから、第2リング又は第3リングのリング障害を認識し、セカンダリポート122のブロッキング状態を解除してフォワーディング状態にする。
図19は、図18に示した二重障害から、共有リンク401部分の障害501と共有リンク401以外の部分の障害503とが同時に復旧した場合の通信状態を示している。マスタ装置11は、障害501の復旧により監視フレーム311,312を受信できる。また、マスタ装置12は、障害501及び障害503の復旧により監視フレーム321,322を受信でき、障害503の復旧により補助監視フレーム323,324を受信できる。
ここで、図19で障害501及び障害503の復旧からの経過時間に応じて、マスタ装置12の監視フレーム連続受信回数記憶部231Bに記憶される監視フレーム321,322及び補助監視フレーム323,324の連続受信回数を纏めた表として、前述の図14を参照する。図14において、図19で障害501及び障害503が同時に復旧してからの経過時間が0〜1秒後には、プライマリポート121及びセカンダリポート122が監視フレーム321,322及び補助監視フレーム323,324を受信するので、プライマリポートの監視フレーム連続受信回数欄633、セカンダリポートの監視フレーム連続受信回数欄634、プライマリポートの補助監視フレーム連続受信回数欄635、及びセカンダリポートの補助監視フレーム連続受信回数欄636には1が記載される。このとき、図5に示したリング復旧の判定処理が行われ、ステップS201でNOとなり、さらにステップS206でNOとなることから、マスタ装置12は、リング障害が継続していると判定する(図5のステップS208)。
次に、経過時間が1〜2秒後には、再びプライマリポート121が監視フレーム321,322及び補助監視フレーム323,324を受信するので、プライマリポートの監視フレーム連続受信回数欄633及びプライマリポートの補助監視フレーム連続受信回数欄635には2が記載される。このとき、図5のリング復旧の判定処理が再び行われ、ステップS201でYESとなり、ステップS203でNOとなることから、マスタ装置12は、リング復旧と判定し、セカンダリポート122をブロッキング状態にしてから(図5のステップS202)、第2解除フレームを第2リングに送信する(図5のステップS205)。
図20は、図19で障害501及び障害503が同時に復旧した時刻から1〜2秒後にマスタ12がリング復旧と判定した後の通信状態を示している。図20に示すように、マスタ装置12は、リング復旧を認識すると、セカンダリポート122をブロッキング状態にしてから、第2解除フレーム335,336を第2リングに送信する。中継装置18は、第2解除フレーム335,336を受信すると、ポート181のブロッキング状態を解除してフォワーディング状態にする。また、中継装置15は、第2解除フレーム335,336を受信すると、ポート153のブロッキング状態を解除してフォワーディング状態にする。しかし、中継装置15は、ポート152については、共有リンク401部分のポートなので、ポート152のブロッキング状態は解除しない。また、中継装置16は、第2解除フレーム335,336を受信するが、ポート161が共有リンク401部分のポートなので、ポート161のブロッキング状態を解除しない。
ここで、図19で障害501及び障害503の復旧からの経過時間に応じて、マスタ装置11の監視フレーム連続受信回数記憶部231Aに記憶される監視フレーム311,312の連続受信回数を纏めた表として、前述の図16を参照する。図16において、障害501及び障害503が同時に復旧してからの経過時間が0〜1秒後には、プライマリポート111及びセカンダリポート112が監視フレーム311,312を受信するので、プライマリポートの監視フレーム連続受信回数欄643及びセカンダリポートの監視フレーム連続受信回数欄644には1が記載される。このとき、図4に示したリング復旧の判定処理が行われ。ステップS101でNOとなり、マスタ装置11は、リング障害が継続していると判定する(図4のステップS103)。
次に、障害501及び障害502が同時に復旧してからの経過時間が1〜2秒後には、再びプライマリポート111及びセカンダリポート112が監視フレーム311,312を受信するので、プライマリポートの監視フレーム連続受信回数欄643及びセカンダリポートの監視フレーム連続受信回数欄644には2が記載される。このとき、図4のリング復旧の判定処理が再び行われるが、経過時間が0〜1秒後のときと同様に、ステップS101でNOとなり、マスタ装置11は、リング障害が継続していると判定する(図4のステップS103)。
次いで、障害501及び障害502が同時に復旧してからの経過時間が2〜3秒後には、プライマリポート111が監視フレーム311,312を受信するので、プライマリポートの監視フレーム連続受信回数欄643には3が記載される。このとき、図4のリング復旧の判定処理が再び行われ、ステップS101でYESとなることから、マスタ装置11は、リング復旧と判定し、セカンダリポート112をブロッキング状態にしてから第1解除フレームを第1リングに送信する(図4のステップS102)。
図21は、図19で障害501及び障害503が同時に復旧した時刻から2〜3秒後にマスタ装置11がリング復旧と判定した後の通信状態を示している。図21に示すように、マスタ装置11は、リング復旧を認識すると、セカンダリポート112をブロッキング状態にしてから、第1解除フレーム337,338を第1リングに送信する。中継装置15は、第1解除フレーム337,338を受信すると、ポート152のブロッキング状態を解除してフォワーディング状態にする。中継装置16は中継装置15と同様に、第1解除フレーム337,338を受信すると、ポート161のブロッキング状態を解除してフォワーディング状態にする。
以上の処理が行われた結果、図21では、マスタ装置11,12及び中継装置13〜19の全ての間で、ループ構成となることなく、ユーザフレームの通信が可能になっていることが分かる。従って、共有リンク401部分と、第2リングの共有リンク401以外の部分との二重障害の状態から2つの障害が同時に復旧した場合に、マスタ装置11とマスタ装置12とにおけるリング復旧の判定処理の結果、それぞれのマスタ装置11,12が時間差を設けたタイミングで解除フレームを送信することにより、第2リングでループ構成が構成されることなく通信を速やかに復旧できることが確認できた。
(1−5)実施の形態のネットワーク制御システムによる効果
上述の二重障害からの複数の復旧パターンについての実施例で検証されたように、本発明の実施の形態によるネットワーク制御システム1によれば、ネットワーク制御システム1は、共有リンク付きマルチリング構成において、共有リンク部分と共有リンク以外の部分とで二重障害が発生し、二重障害が同時に又は時間差で復旧した場合に、ループ構成を起こすことなく高速に通信経路を切替える通信経路制御を実現することができる。
より具体的にいえば、ネットワーク制御システム1は、共有リンク401部分と共有リンク401以外の部分とで二重障害が発生し、それらの障害が同時に、又は一方が復旧した場合に、第1リングを監視するマスタ装置11よりも先に、第2リング及び第3リングを監視するマスタ装置12に先にリング復旧を認識させることにより、復旧処理においてループ構造を発生させることなく、速やかに通信経路の切替を完了させることができる。
以下では、ループ構成を起こすことなく高速に通信経路の切替を行うことができるという上記の効果を確認するために、二重障害からの複数の復旧パターンを実施例としてその結果を検証するが、まず、上述の実施形態との比較のために、リング復旧の処理とその結果について説明する。
(1−6)ネットワーク制御システム(比較システム)
リング復旧の処理の一例として、共有リンク付きマルチリングネットワークにおいて、多重障害対応システムが、共有リンク部分と共有リンク以外の部分とで発生した二重障害が復旧したときに行うリング復旧の処理について図22〜図26を参照して説明する。
まず、障害が発生していない場合におけるネットワーク制御システム9の構成を説明する。図22に示すネットワーク制御システム9は、マスタ装置91及び中継装置93〜97のうちの隣り合う装置同士の接続によって形成される第1リングと、マスタ装置92及び中継装置95〜99のうちの隣り合う装置同士の接続によって形成される第2リングとが、共有リンク901(個別には、共有リンク901A及び共有リンク901B)によって接続された共有リンク付きマルチリングネットワークを制御している。図1とは異なり、マスタ装置12からは、通信経路(第3リング)を流れる補助監視フレーム323、324は流れない。
マスタ装置91は、共有リンク901部分を含む第1リングのリンクを監視するために、プライマリポート911から監視フレーム931を、セカンダリポート912から監視フレーム932を、それぞれ第1リングを周回するように一定周期で送信し、送信した監視フレーム931,932の受信状況を監視する。
マスタ装置91は、自身が送信した監視フレーム931,932を受信できた場合に、第1リングはリング復旧の状態であると認識し、ループ構成を防止するためにセカンダリポート912をブロッキング状態にする。また、マスタ装置91は、所定の時間内に監視フレーム931,932を受信できなかった場合には、第1リングはリング障害の状態であると認識し、障害が発生した通信経路の代わりの通信経路を確保するために、セカンダリポート912のブロッキング状態を解除してフォワーディング状態にする。なお、リング障害が発生した場合に、当該障害が発生した中継装置のポートは、ブロッキング状態に設定される。
マスタ装置92は、共有リンク901を除く第2リングのリンクを監視するために、プライマリポート921から監視フレーム933を、セカンダリポート922から監視フレーム934を、それぞれ第2リングを周回するように一定周期で送信し、送信した監視フレーム933,934の受信状況を監視する。さらに、共有リンク901の最終端に位置する中継装置95及び中継装置97は、マスタ装置92に向けて補助監視フレーム935,936を一定周期で送信し、マスタ装置92は、補助監視フレーム935,936の受信状況を監視する。
マスタ装置92は、補助監視フレーム936をプライマリポート921で、補助監視フレーム935をセカンダリポート922でそれぞれ受信できた場合、または、監視フレーム933,934をプライマリポート921又はセカンダリポート922のいずれかで受信できた場合に、第2リングはリング復旧の状態であると判定し、ループ構成を防止するためにセカンダリポート922をブロッキング状態にする。また、マスタ装置92が、一定時間内に監視フレーム933,934をどちらも受信できず、かつ、一定時間内に補助フレーム935,936をプライマリポート921又はセカンダリポート922のいずれかで受信しない場合には、第2リングはリング障害の状態であると判定し、セカンダリポート922のブロッキング状態を解除してフォワーディング状態にする。
さらに、図22に示すネットワークでは、共有リンク901の最終端に位置する中継装置95及び中継装置97は、第1リングの共有リンク901部分と共有リンク901以外の部分とで発生する二重障害を監視するために、互いの中継装置に向けて、多重障害用監視フレーム937〜940をそれぞれ一定周期で送信し、送信先である中継装置95又は中継装置97が、多重障害用監視フレーム937〜940の受信状況を監視する。具体的には、中継装置95は、共有リンク901以外の第1リングを通って中継装置97に向かう経路で多重障害用監視フレーム937を送信し、共有リンク901を通って中継装置97に向かう経路で多重障害用監視フレーム939を送信する。また、中継装置95は、共有リンク901以外の第1リングを通って中継装置95に向かう経路で多重障害用監視フレーム938を送信し、共有リンク901を通って中継装置95に向かう経路で多重障害用監視フレーム940を送信する。
中継装置95は、多重障害用監視フレーム938及び多重障害用監視フレーム940のうち1つ以上のフレームを受信できた場合に、多重障害が発生していないと認識し、補助監視フレーム935の送信を継続する。中継装置116は、一定時間内に多重障害用監視フレーム938及び多重障害用監視フレーム940のどちらも受信できない場合には、多重障害が発生したと認識し、補助監視フレーム935の送信を停止する。また、中継装置97も、多重障害用監視フレーム937及び多重障害用監視フレーム939の受信状況に基づいて中継装置95と同様の判定を行い、補助監視フレーム936の送信を制御する。
次に、図22に示すように、中継装置95と中継装置96との間(共有リンク901Aの部分に相当)で障害991が発生し、同時に、中継装置94と中継装置95との間(第1リングにおける共有リンク901以外の部分に相当)で障害992が発生したとする。障害991,992の発生により、中継装置94がポート942をブロッキング状態にし、中継装置95がポート951,952をブロッキング状態にし、中継装置96がポート961をブロッキング状態にしている。このとき、マスタ装置91は、障害991,992の発生により監視フレーム931,932を受信できないので、第1リングのリング障害を認識し、セカンダリポート912のブロッキング状態を解除してフォワーディング状態にする。
そして、中継装置97は、障害991,992の発生により多重障害用監視フレーム937及び多重障害用監視フレーム939のどちらも受信できないので、多重障害の発生と認識し、補助監視フレーム936の送信を停止する。また、中継装置95も、中継装置97と同様に多重障害の発生を認識し、補助監視フレーム935の送信を停止する。
一方、マスタ装置92は、障害991の発生により監視フレーム933,934を受信できず、また、前述の中継装置95及び中継装置97による補助監視フレーム935,936の送信停止により補助監視フレーム935,936を受信しないので、第2リングのリング障害を認識し、セカンダリポート922のブロッキング状態を解除してフォワーディング状態にする。
(1−6−1)共有リンク部分の障害だけが復旧した場合
以下では、図22に示す二重障害の発生後に、障害992が障害発生状態のままで、共有リンク901部分の障害991だけが復旧した場合の動作について、図23及び図24を参照して説明する。
図23に示すように、中継装置97は、障害991が復旧したことにより多重障害用監視フレーム939を受信するので、多重障害でないと認識し、補助監視フレーム936の送信を再開する。また、中継装置95も、中継装置97と同様に多重障害ではないことを認識し、補助監視フレーム935の送信を再開する。そして、マスタ装置92は、障害991が復旧したことにより監視フレーム933,934を受信することと、前述の中継装置95,97による補助監視フレーム935,936の送信再開により補助監視フレーム935,936を受信することとのいずれかに応じて、第2リングのリング復旧を認識する。
そして、マスタ装置92は、第2リングのリング復旧を認識すると、図24に示すように、セカンダリポート922をブロッキング状態にして、プライマリポート921から第2リングを周回するように監視ポート解除フレーム981を送信し、セカンダリポート922から第2リングを周回するように監視ポート解除フレーム982を送信する。監視ポート解除フレーム981,982は、マスタ装置92の監視対象のポートに対して、ブロッキング状態を解除するように指示する解除フレームである。
このとき、中継装置95,96は、マスタ装置92から送信された監視ポート解除フレーム981,982を受信するが、中継装置95のポート952及び中継装置96のポート961はマスタ装置92の監視対象のポートではないので、ブロッキング状態を解除しない。その結果、図24に示すように、中継装置95及び中継装置98は、障害991が復旧した後も、マスタ装置91,92及び中継装置93,94,96,97,99との間で通信ができない状態になってしまう。
なお、上記のような通信不可状態は、二重障害の発生後に共有リンク部分の障害だけが復旧した場合に必ず発生するわけではなく、例えば、中継装置96は、障害991が復旧してから一定時間内にマスタ装置91からの監視ポート解除フレーム(図示せず)を受信しなかった場合には、ポート961のブロッキング状態を解除することが可能である。また、中継装置95も、中継装置96と同様に、障害991が復旧してから一定時間内にマスタ装置91からの監視ポート解除フレームを受信しなかった場合には、ポート952のブロッキング状態を解除することが可能である。
(1−6−2)二重障害が同時に復旧した場合
以下では、図22に示す二重障害の発生後に、障害991及び障害992が同時に復旧した場合の動作について、図25及び図26を参照して説明する。
図25に示すように、中継装置97は、障害991,992が復旧したことにより多重障害用監視フレーム937,939を受信するので、多重障害ではないと認識し、補助監視フレーム936の送信を再開する。また、中継装置95も、中継装置97と同様に多重障害ではないことを認識し、補助監視フレーム935の送信を再開する。そして、マスタ装置91は、障害991,992の復旧により監視フレーム931,932を受信するので、第1リングのリング復旧を認識する。また、マスタ装置92は、障害991の復旧により監視フレーム933,934を受信することと、障害991が復旧したことにより監視フレーム933,934を受信することと、前述の中継装置95,97による補助監視フレーム935,936の送信再開により補助監視フレーム935,936を受信することとのいずれかに応じて、第2リングのリング復旧を認識する。
上記のように、二重障害の復旧時にマスタ装置91及びマスタ装置92はそれぞれリング復旧を認識するが、マスタ装置91のほうがマスタ装置92よりも先にリング復旧を認識した場合の動作を説明する。図26に示すように、マスタ装置91は、リング復旧を認識すると、セカンダリポート912をブロッキング状態にし、プライマリポート911から第1リングを周回するように監視ポート解除フレーム983を送信し、セカンダリポート912から第1リングを周回するように監視ポート解除フレーム984を送信する。監視ポート解除フレーム983,984は、マスタ装置91の監視対象のポートに対して、ブロッキング状態を解除するように指示する解除フレームである。
このとき、中継装置94〜96は、マスタ装置91から送信された監視ポート解除フレーム983,984を受信すると、ポート942,951,952,961のブロッキング状態を解除してフォワーディング状態にする。この結果、マスタ装置92が第2リングのリング復旧を認識してセカンダリポート922をブロッキング状態に変更するまでの間、第2リングでループ構成が発生してしまう。
このように、ネットワーク制御システム9では、共有リンク付きマルチリングネットワークで二重障害が発生した後にリング復旧の処理を行う際に、通信ができない状態が発生したり、一時的にループ構成が発生したりする可能性がある。
このように、ネットワーク制御システム9では、共有リンク付きマルチリングネットワークで二重障害が発生した後にリング復旧の処理を行う際に、通信ができない状態が発生したり、一時的にループ構成が発生したりする可能性がある。しかし、本実施形態では、ループ構成の発生を防ぐことができる。
(2)他の実施の形態
なお、上述の実施の形態によるネットワーク制御システム1では、マスタ装置11及びマスタ装置12から送信される監視フレーム311,312,321,322及び補助監視フレーム323,324について同じ送信周期(一例として1秒周期)で送信し、マスタ装置11とマスタ装置12とがリング復旧を判定するために必要な監視フレーム311,312,321,322又は補助監視フレーム323,324の連続受信回数に回数差をつけることによって、マスタ装置12がマスタ装置11よりも先にリング復旧を認識する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、マスタ装置11から送信される監視フレーム311,312とマスタ装置12から送信される監視フレーム321,322及び補助監視フレーム323,324との送信周期に差を付けることによって、マスタ装置12がマスタ装置11よりも先にリング復旧を認識するように構成されてもよい。このような場合には、ネットワーク制御システムは、所定の条件を満たす周期差をつけた上で、マスタ装置11及びマスタ装置12によるリング復旧の判定に要する連続受信回数を2回以上とすることによって、マスタ装置11とマスタ装置12とによるリング復旧の判定タイミングに差を付けることができる。
また、上述の実施の形態によるネットワーク制御システム1におけるマスタ装置11は、第1のリング(第1リングに相当)上に存在し、第1のリング上を周回するように定期的に送信する第1の監視フレーム(監視フレーム311,312に相当)の受信状況に基づいて第1のリングの通信状況を監視する第1の監視装置の一例である。また、マスタ装置12は、第2のリング(第2リングに相当)上に存在し、第2のリング上を周回するように定期的に送信する第2の監視フレーム(監視フレーム321,322に相当)の受信状況に基づいて第2のリングの通信状況を監視すると共に、共有リンク以外のマルチリングネットワーク経路(第3リングに相当)を経由するように定期的に送信する第3の監視フレーム(補助監視フレーム323,324に相当)の受信状況に基づいて共有リンク以外のマルチリングネットワークの通信状況を監視する第2の監視装置の一例である。
1 ネットワーク制御システム
11、12 マスタ装置
13〜19 中継装置
21 CPU
22 通信部
23 メモリ
24 リング監視機能部
231(231A、231B) 監視フレーム連続受信回数記憶部
241 監視フレーム制御部
242 解除フレーム制御部
243 リング復旧判定処理部
111,121 プライマリポート
112,122 セカンダリポート
401(401A,401B) 共有リンク

Claims (6)

  1. リング状に構成されたネットワークである第1及び第2のリングが共有リンク部分で結合されて形成されるマルチリングネットワーク内の通信を制御するネットワーク制御システムにおいて、
    前記第1のリング上に存在し、前記第1のリング上を周回するように定期的に送信する第1の監視フレームの受信状況に基づいて前記第1のリングの通信状況を監視する第1の監視装置と、
    前記第2のリング上に存在し、前記第2のリング上を周回するように定期的に送信する第2の監視フレームの受信状況に基づいて前記第2のリングの通信状況を監視すると共に、前記共有リンク以外のマルチリングネットワーク経路を経由するように定期的に送信する第3の監視フレームの受信状況に基づいて前記共有リンク以外のマルチリングネットワークの通信状況を監視する第2の監視装置と
    を備え、
    前記第1及び第2の監視装置は、
    一定時間内に前記監視フレームを受信しない場合に、リング障害と認識し、該監視フレームの送信経路に対応するネットワーク内の特定のポートについて通常時に設定されているブロッキング状態を解除し、
    所定の復旧判定処理によってリング復旧と認識した場合に、前記リング障害の認識時にブロッキング状態を解除した前記特定のポートをブロッキング状態にし、送信経路上にあるブロッキング状態のポートのうち、該特定のポート以外のポートについてブロッキング状態を解除させる第1の解除フレーム、または、送信経路上にあるブロッキング状態のポートのうち、該特定のポート以外のポートで前記共有リンク部分にないポートについてブロッキング状態を解除させる第2の解除フレームを送信し、
    前記所定の復旧判定処理によれば、前記共有リンク部分と前記共有リンク以外の部分とで二重障害が発生した後で前記二重障害の一方又は両方の障害が復旧した場合に、前記第2の監視装置が前記第1の監視装置よりも先にリング復旧を認識する
    ことを特徴とするネットワーク制御システム。
  2. 前記第1から第3の監視フレームは、前記第1又は第2の監視装置から所定の同一周期で送信され、
    前記第1及び第2の監視装置は、リング障害の発生後に前記監視フレームを連続して受信した回数を、監視フレームの種別に連続受信回数として記憶する記憶部をそれぞれ備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク制御システム。
  3. 前記第1の監視装置は、前記第1の監視装置の記憶部に記憶された前記第1の監視フレームの連続受信回数に基づいて、リング復旧と認識するかを判定し、
    前記第2の監視装置は、前記第2の監視装置の記憶部に記憶された前記第2の監視フレームの連続受信回数と前記第3の監視フレームの連続受信回数との組合せに基づいて、リング復旧と認識するかを判定し、
    前記第2の監視装置が前記リング復旧の判定を得るために必要な連続受信回数が、前記第1の監視装置が前記リング復旧の判定を得るために必要な連続受信回数よりも少なく設定される
    ことを特徴とする請求項2に記載のネットワーク制御システム。
  4. リング状に構成されたネットワークである第1及び第2のリングが共有リンク部分で結合されて形成されるマルチリングネットワーク内で、ネットワーク制御システムによって通信経路を切替える通信経路制御方法において、
    前記ネットワーク制御システムが、
    前記第1のリング上に存在し、前記第1のリング上を周回するように定期的に送信する第1の監視フレームの受信状況に基づいて前記第1のリングの通信状況を監視する第1の監視装置と、
    前記第2のリング上に存在し、前記第2のリング上を周回するように定期的に送信する第2の監視フレームの受信状況に基づいて前記第2のリングの通信状況を監視すると共に、前記共有リンク以外のマルチリングネットワーク経路を経由するように定期的に送信する第3の監視フレームの受信状況に基づいて前記共有リンク以外のマルチリングネットワークの通信状況を監視する第2の監視装置とを有し、
    前記第1及び第2の監視装置が、一定時間内に前記監視フレームを受信しない場合に、リング障害と認識し、該監視フレームの送信経路に対応するネットワーク内の特定のポートについて通常時に設定されているブロッキング状態を解除するブロッキング解除ステップと、
    前記第1及び第2の監視装置が、所定の復旧判定処理に基づいてリング復旧を認識した場合に、前記リング障害の認識時にブロッキング状態を解除した前記特定のポートをブロッキング状態にし、送信経路上にあるブロッキング状態のポートのうち、該特定のポート以外のポートについてブロッキング状態を解除させる第1の解除フレーム、または、送信経路上にあるブロッキング状態のポートのうち、該特定のポート以外のポートで前記共有リンク部分にないポートについてブロッキング状態を解除させる第2の解除フレームを送信するリング復旧ステップと
    を備え、
    前記リング復旧ステップにおける前記所定の復旧判定処理によれば、前記共有リンク部分と前記共有リンク以外の部分とで二重障害が発生した後で前記二重障害の一方又は両方の障害が復旧した場合に、前記第2の監視装置が、前記第1の監視装置よりも先にリング復旧を認識する
    ことを特徴とする通信経路制御方法。
  5. 前記第1から第3の監視フレームは、前記第1又は第2の監視装置から所定の同一周期で送信され、
    前記ブロッキング解除ステップの後に、前記第1及び第2の監視装置が、リング障害の発生後に前記監視フレームを連続して受信した回数を、監視フレームの種別に連続受信回数としてそれぞれの記憶部に記憶する連続受信回数記憶ステップをさらに備える
    ことを特徴とする請求項4に記載の通信経路制御方法。
  6. 前記リング復旧ステップでは、
    前記第1の監視装置が、前記連続受信回数記憶ステップにおいて前記第1の監視装置の記憶部に記憶された前記第1の監視フレームの連続受信回数に基づいて、リング復旧と認識するかを判定し、
    前記第2の監視装置が、前記連続受信回数記憶ステップにおいて前記第2の監視装置の記憶部に記憶された前記第2の監視フレームの連続受信回数と前記第3の監視フレームの連続受信回数との組合せに基づいて、リング復旧と認識するかを判定し、
    前記第2の監視装置による前記リング復旧の判定に必要な連続受信回数が、前記第1の監視装置による前記リング復旧の判定に必要な連続受信回数よりも少なく設定される
    ことを特徴とする請求項5に記載の通信経路制御方法。
JP2012156666A 2012-07-12 2012-07-12 ネットワーク制御システム及び通信経路制御方法 Pending JP2014022777A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012156666A JP2014022777A (ja) 2012-07-12 2012-07-12 ネットワーク制御システム及び通信経路制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012156666A JP2014022777A (ja) 2012-07-12 2012-07-12 ネットワーク制御システム及び通信経路制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014022777A true JP2014022777A (ja) 2014-02-03

Family

ID=50197253

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012156666A Pending JP2014022777A (ja) 2012-07-12 2012-07-12 ネットワーク制御システム及び通信経路制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014022777A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230089010A (ko) * 2021-12-13 2023-06-20 레드원테크놀러지 주식회사 안전성 및 신뢰도를 높인 이동로봇의 네트워크 다중화 시스템 및, 이를 이용한 장애 복구 방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230089010A (ko) * 2021-12-13 2023-06-20 레드원테크놀러지 주식회사 안전성 및 신뢰도를 높인 이동로봇의 네트워크 다중화 시스템 및, 이를 이용한 장애 복구 방법
KR102594255B1 (ko) * 2021-12-13 2023-10-26 레드원테크놀러지 주식회사 안전성 및 신뢰도를 높인 이동로봇의 네트워크 다중화 시스템 및, 이를 이용한 장애 복구 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8244838B2 (en) Industrial controller employing the network ring topology
US9544223B2 (en) Communication system, control apparatus, method for controlling same, and program
JP6095583B2 (ja) データ転送装置システム及びネットワークシステム
JP2007180830A (ja) 二重化監視制御システム、及び同システムの冗長化切替え方法
JP5395450B2 (ja) リング型スイッチおよびリング型スイッチ制御方法
JP2008072708A (ja) フォルト・トレラント電子通信ネットワーク
CN103684835A (zh) 链路故障上报方法、处理方法、传输节点及主节点
CN103036756A (zh) 一种基于共享通道的混合环网保护方法及系统
JP5106706B1 (ja) ネットワークシステム
JP6409812B2 (ja) 冗長化装置、冗長化システム、及び冗長化方法
WO2015154423A1 (zh) 跨域业务处理方法、装置及系统
JP2009105540A (ja) リングプロトコル高速切替方法およびその装置
JP2014022777A (ja) ネットワーク制御システム及び通信経路制御方法
JP6554405B2 (ja) リングネットワークシステム、及び、ネットワークノード
JP6026847B2 (ja) 通信装置、リング型ネットワークシステム、および制御方法
JP5635029B2 (ja) 通信ネットワーク、中継ノードおよび通信経路切替方法
JP4447385B2 (ja) Rprノード装置およびrprネットワークのフォワーディングパス制御方法
JP6356047B2 (ja) 中継システムおよびスイッチ装置
JP4944986B2 (ja) 伝送路システムおよび伝送路構築方法
JP2010033454A (ja) 情報処理装置および情報処理方法
JP2011188414A (ja) リング型スイッチ、リング型イーサネットシステム、リング型スイッチ制御方法、およびリング型イーサネットシステム制御方法
JP4653800B2 (ja) 伝送路システム、フレーム伝送装置、伝送路システムにおける伝送路切り替え方法およびプログラム
JP5878081B2 (ja) 障害検出装置、障害検出システム、障害検出方法、及びプログラム
JP6935819B2 (ja) ノード装置、回復動作制御方法、及び回復動作制御プログラム
JP6194560B2 (ja) ノード装置および通信方法