JP2014022102A - 蓄電装置及び二次電池並びに電極の製造方法 - Google Patents

蓄電装置及び二次電池並びに電極の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電極組立体の電極の製造工程における活物質層塗布工程や活物質塗布後のロールプレス工程において長尺の金属箔を支障なく巻き取ることができる蓄電装置を提供する。
【解決手段】蓄電装置は金属箔の両面に活物質層を有する正極24及び負極25が両者の間にセパレータが介在する状態で積層された電極組立体12を備える。正極24及び負極25には、金属箔の活物質が塗布された面において、金属箔の一辺に沿って幅を有する活物質非塗布部24b,25bが形成されている。活物質非塗布部24b,25bには前記一辺と交差する方向に延びるスリット27が複数形成され、かつスリット27の活物質層24a,25a側の端部には孔28が形成されている。スリット27は前記一辺に対して30〜80度の角度で傾斜している。
【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電装置及び二次電池並びに電極の製造方法に関する。
二次電池やキャパシタのような蓄電装置は再充電が可能であり、繰り返し使用することができるため電源として広く利用されている。二次電池では、活物質が塗布されたシート状の正極及び負極が間にセパレータが介在する状態で層をなすように積層あるいは巻回された電極組立体がケースに収容されている。シート状の正極及び負極は、金属箔の表面に、一部が活物質非塗布部となるように活物質層が形成された構造になっている。そして、電極組立体からの電力の取り出しは、活物質非塗布部に接続された導電部材を介して行われる。
シート状の正極及びシート状の負極、即ちシート状の電極の製造工程では、活物質を、帯状の金属箔の幅方向の片側を除いてほぼ全体に塗布した後、活物質層の密度を高めるためにロールプレスを行う。ところが、長尺のシート状の電極をプレスすると、長尺のシート状の電極は活物質非塗布部側に凸となるように全体が湾曲した状態になる。このように全体が湾曲した状態になった長尺の電極を所定長さに切断して、積層型の電極組立体を構成する電極を形成すると、電極組立体の端面が平面状に揃わなくなる。また、長尺の電極を巻回して巻回型の電極組立体を形成した場合に、電極組立体の端面が平面状に揃わず、巻回軸方向にずれが生じる。ずれが生じると、活物質非塗布部と導電部材との溶接がうまく行かない等の問題が起こる。
この問題を解消するため、長尺状の集電体(金属箔)上に、帯状の活物質非塗布部を少なくとも一側縁に備えた中間製品を準備し、該中間製品の活物質非塗布部に長手方向と交差しかつ相互に横並びする複数の切れ目を入れ、その後、該中間製品をプレス加工する電極板の製造方法が提案されている(特許文献1)。
また、巻回型の電極組立体を構成するシート状の電極の活物質非塗布部を電極の巻回方向に沿って延びる縁部に形成し、その縁部に複数個のスリットを、電極の長手方向と直交する方向に延びるように形成したり、スリットの切り込み終点に空孔を形成したりすることが提案されている(特許文献2参照)。
特許第3990033号公報 特開平11−176447号公報
特許文献1及び特許文献2では、活物質層を形成してから複数のスリットを入れるため、切れ目を入れる際の精度が必要になり工程が煩雑になる。また、スリットは電極の長手方向と直交する方向に延びるように形成されているため、テンションロールで巻き取る際や、ロールプレス時に金属箔の長尺方向、即ち切れ目の延びる方向と垂直方向に力がかかり、切れ目の先端から亀裂が入って破断し易く(千切れ易く)なる。特許文献2のように、スリットの切り込み終点に空孔を形成した場合は、スリットの切り込み終点から亀裂が入ることが防止される。
しかし、スリットが電極の長手方向と直交する方向に延びるように形成されている場合、長尺の金属箔に活物質を塗布する際に、スリットの部分で金属箔がめくれ易くなる。また、活物質層が形成された長尺の電極をロールプレスする際も、スリットの部分で金属箔がめくれ易くなる。そして、めくれた部分がささくれのようになり、巻き取り不良となる場合がある。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、電極組立体の電極の製造工程における活物質層塗布工程や活物質塗布後のロールプレス工程において長尺の金属箔を支障なく巻き取ることができる蓄電装置及び二次電池並びに電極の製造方法を提供することにある。
前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、金属箔の少なくとも一方の面に活物質が塗布された活物質層を有する正極及び負極が両者の間にセパレータが介在する状態で層状に構成された電極組立体を備える蓄電装置である。そして、前記金属箔の前記活物質が塗布された面において、前記金属箔の一辺に沿って幅を有する活物質非塗布部が形成されている。前記正極及び前記負極の少なくとも一方は、前記活物質非塗布部に前記一辺と交差する方向に延びるスリットが複数形成され、かつ前記スリットの前記活物質層側の端部の外形は前記活物質層側に凸の曲線で形成され、前記スリットは前記一辺に対して30〜80度の角度で傾斜している。ここで、「正極及び負極が両者の間にセパレータが介在する状態で層状に構成された電極組立体」とは、例えば、略矩形状に形成された正極及び負極がセパレータを介して交互に積層された所謂積層型の電極組立体に限らず、帯状に形成された正極、セパレータ及び負極が、例えば、長円柱状や円柱状に巻回された巻回型の電極組立体をも含む。また、「スリット」とは、切り込みや切れ目のように、刃物を一方向に移動させて形成された隙間に限らず、型で打ち抜いたり、刃物を往復移動させたりして形成された幅の広い隙間も意味する。
この発明では、正極及び負極の少なくとも一方は、活物質非塗布部に金属箔の一辺に対して30〜80度の角度で交差する方向に延びるスリットが複数形成され、かつスリットの活物質層側の端部の外形は活物質層側に凸の曲線で形成されている。そのため、電極の製造工程における活物質層塗布工程や活物質塗布後のロールプレス工程において長尺の金属箔を支障なく巻き取ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記正極及び前記負極は、前記活物質非塗布部側の辺からタブが前記スリットの傾斜と同じ側に傾斜して突出形成されている。電極がタブにおいて導電部材を介して蓄電装置の端子に接続される場合、活物質非塗布部側の辺からタブが垂直に突出形成される構成では、斜めに形成されたスリットがタブの形成に支障を来さないようにする必要がある。しかし、タブがスリットの傾斜と同じ側に傾斜して突出形成された構成では、スリットの傾きや間隔の自由度が、タブが垂直に突出形成される構成に比べて大きくなる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記スリットの前記角度は45〜80度である。この発明では、スリットの傾斜角度が45度未満の場合に比べて、巻き取り不良の発生する確率が低くなる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記曲線の曲率半径は0.25mm〜スリットとスリットの間隔幅の10%以下である。曲率半径が0.25mm未満ではスリットの加工が難しくなり、スリットとスリットの間隔幅の10%より大きくなると、スリットをタブ形成に利用した場合、タブ基端の電流の流れる面積が小さくなる。そのため、曲線の曲率半径は0.25mm〜スリットとスリットの間隔幅の10%以下が好ましい。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の蓄電装置の構成を備えた二次電池である。したがって、この発明の二次電池は請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の蓄電装置が有する効果と同様の効果を有する。
請求項6に記載の発明は、金属箔の少なくとも一方の面に活物質が塗布された活物質層を有する正極及び負極が両者の間にセパレータが介在する状態で層状に構成された電極組立体を備える蓄電装置の前記正極又は前記負極に使用される電極の製造方法である。そして、帯状の金属箔の一辺に沿って形成される活物質非塗布部となる領域に、前記金属箔の一辺と交差する方向に延びるとともに、前記一辺に対して30〜80度の角度で傾斜したスリットを形成するスリット形成工程と、前記スリットが形成された後の前記金属箔の少なくとも一方の面に、前記活物質非塗布部が幅を有して形成されるように前記活物質非塗布部を除く部分に活物質を塗布する際、及び活物質が塗布された後の前記金属箔をロール状に巻き取る際の前記金属箔の移動方向を前記スリットの基端側が前記スリットの先端側よりも前側となるように設定された活物質塗布工程と、前記活物質塗布工程で前記金属箔に塗布された活物質層をロール加圧する際の前記金属箔の移動方向を前記スリットの基端側が前記スリットの先端側よりも前側となるように設定されたプレス工程とを備える。
この発明では、帯状の金属箔の一辺に沿って形成される活物質非塗布部となる領域に金属箔の一辺と交差する方向に延びるとともに、前記一辺に対して30〜80度の角度で傾斜したスリットが形成された後に、金属箔に対する活物質の塗布、及び活物質層のロール加圧(ロールプレス)が行われる。活物質塗布工程では、活物質が塗布された後の金属箔をロール状に巻き取る際の金属箔の移動方向をスリットの基端側がスリットの先端側よりも前側となるように設定されているため、金属箔がスリットの部分でめくれたりささくれたりした状態で巻き取られることが抑制、防止される。プレス工程では、活物質非塗布部にスリットが形成されているため、活物質層がロールプレスを受けても活物質非塗布部側に凸となるように電極全体が湾曲することが防止される。また、活物質層をロールプレスする際の金属箔の移動方向をスリットの基端側がスリットの先端側よりも前側となるように設定されているため、金属箔がスリットの部分でめくれたりささくれたりした状態で巻き取られることが抑制、防止される。
請求項1〜請求項6に記載の発明によれば、電極組立体の電極の製造工程における活物質層塗布工程や活物質塗布後のロールプレス工程において長尺の金属箔を支障なく巻き取ることができる。
(a)は第1の実施形態の二次電池の断面図、(b),(c)は電極のタブ付近の部分模式図。 正極、負極及びセパレータの関係を示す概略斜視図。 (a)は電極の一部展開概略斜視図、(b)は(a)の部分拡大図。 活物質の塗布状態を示す模式図。 塗布工程における金属箔の移動方向とスリットの傾斜方向を示す模式図。 第2の実施形態の二次電池の電極組立体の概略斜視図。 二次電池の断面図。 別の実施形態の電極のタブ付近の模式図。 別の実施形態の電極のタブ付近の模式図。 別の実施形態の電極のタブ付近の模式図。 別の実施形態のスリットを示す模式図。 別の実施形態の電極組立体の概略斜視図。
(第1の実施形態)
以下、本発明を積層型の電極組立体を備えた二次電池に具体化した第1の実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
図1(a)に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、ケース本体11a及びその開口部を覆う蓋体11bで構成された四角箱状のケース11内に、積層型の電極組立体12及び電解液(図示せず)が収容されている。蓋体11bには正極端子13及び負極端子14が絶縁リング15を介して固定されている。電極組立体12は、正極用のタブ16の積層体16pが正極用の導電部材17を介して正極端子13に電気的に接続されており、負極用のタブ18の積層体18nが負極用の導電部材19を介して負極端子14に電気的に接続されている。積層体16pは導電部材17に溶接され、積層体18nは導電部材19に溶接されている。この実施形態では、導電部材17は電流遮断装置20を介して正極端子13に、導電部材19は電流遮断装置20を介して負極端子14にそれぞれ電気的に接続されている。なお、ケース本体11aの内面及び蓋体11bの内面には、電極組立体12とケース本体11a及び蓋体11bとを電気的に絶縁するための絶縁シート21が取着されている。
図2に示すように、電極組立体12は、金属箔23の両面に活物質が塗布された活物質層24aを有するシート状の正極24、及び金属箔23の両面に活物質が塗布された活物質層25aを有するシート状の負極25が両者の間にシート状のセパレータ26が介在する状態で積層されている。即ち、電極組立体12は、正極24及び負極25が両者の間にセパレータ26が介在する状態で層状に構成されている。
正極24は活物質層24aが形成された部分が矩形状に形成され、活物質が塗布されていない活物質非塗布部24bは、正極24の矩形状に形成された部分の一辺に沿って幅を有するように形成されている。負極25も同様に活物質層25aが形成された部分が矩形状に形成され、活物質が塗布されていない活物質非塗布部25bは、負極25の矩形状に形成された部分の一辺に沿って幅を有するように形成されている。即ち、活物質非塗布部24b,25bは、金属箔23の活物質が塗布された面において、金属箔23の一辺に沿って幅を有するように形成されている。
正極24は、活物質非塗布部24bが形成された側の一辺の中央から片側半分(図2では左側半分)のかつ中央寄りに、タブ16が形成されている。負極25は、活物質非塗布部25bが形成された側の一辺の中央から片側半分(図2では右側半分)のかつ中央寄りに、タブ18が形成されている。タブ16,18は、それぞれ活物質非塗布部24b,25b側の辺から、後記するスリット27の傾斜と同じ側に傾斜して突出形成されている。正極24のタブ16と、負極25のタブ18とは逆方向に、かつ電極組立体12を構成した状態でその先端側の間隔が広がる方向に傾斜するように形成されている。
図1(b),(c)及び図2に示すように、正極24及び負極25の活物質非塗布部24b,25bには、金属箔23の一辺、即ち活物質非塗布部24b,25bの延びる方向と交差する方向に延びるスリット27が複数形成されている。この実施形態では、金属箔23の一辺は、正極24あるいは負極25の矩形状の部分の一辺となる。正極24あるいは負極25の各スリット27の基端、即ち活物質層24a,25a側の端部には孔28が形成されている。孔28は円形に形成されている。即ち、スリット27の活物質層24a,25a側の端部の外形は活物質層24a,25a側に凸の曲線で形成されている。
スリット27は、金属箔23の一辺に対して30〜80度の角度で、好ましくは45〜80度の角度で傾斜している。孔28は、曲率半径が0.25mm〜スリットとスリットの間隔幅の10%以下、好ましくは0.5〜1.25mmに形成されている。
隣り合うスリット27の間隔は特に制限はないが、この実施形態ではタブ16,18の幅と同じに形成されている。
次に、電極組立体12を構成する電極、即ち正極24及び負極25の製造方法について説明する。電極の製造方法は、帯状の金属箔23にスリットを形成するスリット形成工程と、活物質塗布工程と、活物質塗布工程で金属箔23に塗布された活物質層24a,25aをロール加圧するプレス工程と、プレス工程で形成された帯状の電極から、積層型の電極組立体12用の電極を形成する電極加工工程とを備える。
スリット形成工程では、帯状の金属箔23の活物質非塗布部となる領域において、活物質が塗布される領域との境界付近に孔28を形成した後、スリット27を形成する。孔28の形成及びスリット27の形成は公知の装置で行われる。スリット27を帯状の金属箔23の一辺に対して斜めに交差する方向に延びるとともに、前記一辺に対して所定の角度(例えば、30〜80度の角度)で傾斜したように形成する場合、金属箔23はスリット27を形成すべき箇所がカッターの刃と対応する位置に配置されるように間欠的に移動され、金属箔23が停止した状態でカッターの刃が金属箔23に対して斜めに移動することにより形成される。この時カッターの刃は、先端が孔28内に位置する状態から斜め方向への移動を開始する。スリット27及び孔28の形成が、金属箔23に対する活物質の塗布前に行われ、かつスリット27は孔28を形成した後に形成されるため、スリット27及び孔28を活物質の塗布後に形成する場合に比べて、スリット27及び孔28の形成が容易になる。
活物質塗布工程では、図4に示すように、コーティングロール(転写ロール)50を用いて活物質の塗布を行う。詳述すると、活物質を含むスラリーを供給するスラリー供給部51及びコンマロール52がコーティングロール50の上側に配設されており、コーティングロール50の側方近傍にはバックロール53が配設されている。コーティングロール50及びバックロール53は同方向(図4の時計方向)へ回転されるようになっている。バックロール53は表面がラバーで被覆されている。そして、コーティングロール50の回転によりスラリーが所定の厚さでコーティングロール50の表面に付着されて、バックロール53と対向する位置へ移送される。また、バックロール53の回転により、金属箔23がコーティングロール50側へ押圧された状態でバックロール53との対向位置を下側から上側へ通過した後、移動方向を変更して図示しないガイドローラに案内されて図示しない巻き取りロールに巻き取られるようになっている。金属箔23がコーティングロール50とバックロール53との対向位置を通過する間に、活物質を含むスラリーが金属箔23に、活物質非塗布部24b,25bの幅を残した状態で塗布される。
金属箔23は、活物質が塗布される際、及び活物質が塗布された後、巻き取りロールに巻き取られる際の移動方向が、図5に示すように、スリット27の基端側が前側となるように移動される。即ち、活物質塗布工程は、金属箔23の少なくとも一方の面に、活物質非塗布部24b,25bが幅を有して形成されるように、活物質非塗布部24b,25bを除く部分に活物質を塗布する際、及び活物質が塗布された後の金属箔23をロール状に巻き取る際の金属箔23の移動方向をスリット27の基端側がスリット27の先端側よりも前側となるように設定されている。したがって、金属箔23がスリット27の部分でめくれたりささくれたりした状態で巻き取られることが抑制、防止される。
プレス工程では、金属箔23に塗布された活物質層24a,25aをロール加圧(ロールプレス)するが、その際の金属箔23の移動方向をスリット27の基端側がスリット27の先端側よりも前側となるように設定されている。そして、図3(a),(b)に示すように、活物質非塗布部24b,25bに、活物質非塗布部24b,25bの延びる方向と交差する方向に延びるスリット27が複数形成され、かつスリット27の活物質層24a,25a側の端部に孔28が形成された帯状の電極(正極24あるいは負極25)がロール状に巻かれた状態で得られる。
従来のように金属箔23の一辺(長手方向)と直交する方向に延びるようにスリット27を形成した場合は、活物質層24a,25aをロールプレスする際に金属箔23がスリット27の部分でめくれたりささくれたりした状態で巻き取られる場合がある。しかし、金属箔23の一辺と交差する方向に延びるスリット27を形成し、活物質層24a,25aのロールプレスの際における金属箔23の移動方向をスリット27の基端側がスリット27の先端側よりも前側となるように設定した場合は、金属箔23がスリット27の部分でめくれたりささくれたりした状態で巻き取られることが抑制、防止される。
活物質層24a,25aのロールプレスの際、活物質層24a,25aと活物質非塗布部24b,25bとに対するプレスロールによる加圧力が異なる。しかし、活物質非塗布部24b,25bにスリット27が形成されているため、活物質層24a,25aがロールプレスを受けても活物質非塗布部24b,25b側に凸となるように電極全体が湾曲することが防止される。
電極加工工程では、プレス工程で形成された帯状の電極を所定長さの矩形状に切断し、タブ16,18を残して活物質非塗布部24b,25bの大部分を切断除去することにより、積層型の電極組立体12用の電極を構成するための正極24あるいは負極25が形成される。
スリット27の傾斜角度及び孔28の曲率半径が異なる試料を作製し、試料を600mプレスして、活物質層24a,25aのロールプレス時における不良品の発生状態を調べた。結果を表1に示す。なお、表1においてθは、スリット27の延びる方向が活物質非塗布部24b,25bの延びる方向、即ち金属箔23の一辺と成す角度である。また、孔径はスリット27の基端に形成された孔28の直径、即ち曲率半径の2倍の値である。
表1から次ことが確認される。角度θが10度の場合は、孔径が1mmの場合に破断又は巻取不良が14%発生した。角度θが20度の場合は、孔径が1mmの場合に破断又は巻取不良が7%発生し、孔径が2.5mmの場合に破断又は巻取不良が5%発生し、孔径が5mmの場合に破断又は巻取不良が2%発生し、孔径が10mmの場合に破断又は巻取不良が1%発生した。角度θが30度の場合は、孔径が1mmの場合に破断又は巻取不良が4%発生し、孔径が2.5mmの場合に破断又は巻取不良が3%発生し、孔径が5mm及び10mmの場合は破断又は巻取不良が発生しなかった。角度θが40度の場合は、孔径が1mmの場合に破断又は巻取不良が2%発生し、孔径が2.5mm、5mm及び10mmの場合は破断又は巻取不良が発生しなかった。角度θが45度の場合は、孔径が1mm、2.5mm、5mm及び10mmのいずれの場合も破断又は巻取不良が発生しなかった。角度θが50度の場合は、孔径が1mmの場合しか試験を行わなかったが、破断又は巻取不良が発生しなかった。角度θが60度の場合は、孔径が1mm、2.5mmの場合に試験を行い、いずれの場合も破断又は巻取不良が発生しなかった。角度θが70度の場合は、孔径が1mm、2.5mm、5mm及び10mmいずれの場合も破断又は巻取不良が発生しなかった。角度θが80度の場合は、孔径が1mm、2.5mm及び5mmの場合に試験を行い、いずれの場合も破断又は巻取不良が発生しなかった。角度θが90度の場合は、孔径が1mm、2.5mm、5mm及び10mmいずれの場合も破断又は巻取不良が発生しなかった。但し、角度θが90度の場合は、活物質の塗工時に破断した。
以上のことから、ロール状に巻かれた電極を、不良率5%未満で得るためには、孔28の大きさを直径1mm〜10mmの範囲で自由に設定した場合、スリット27は帯状の金属箔23の一辺に対して30〜80度の角度で傾斜していることが必要になる。また、孔径を2.5mm以上とした場合は、スリット27の角度の範囲は20〜80度に拡がる。また、スリット27の角度を45〜80度にした場合は、不良品の発生を回避することが可能になる。
次に前記のように構成された二次電池10の作用を説明する。
二次電池10は、単体でも使用されるが、一般には複数の二次電池10が直列あるいは並列に接続されて構成された組電池として使用される。そして、二次電池10は種々の用途に使用されるが、例えば、車両に搭載されて走行用モータの電源や他の電気機器の電源としても使用される。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)二次電池10(蓄電装置)は、金属箔23の少なくとも一方の面に活物質が塗布された活物質層24a,25aを有する正極24及び負極25が両者の間にセパレータ26が介在する状態で層状に構成された電極組立体12を備える。そして、金属箔23の活物質が塗布された面において、金属箔23の一辺に沿って幅を有する活物質非塗布部24b,25bが形成されている。正極24及び負極25は、活物質非塗布部24b,25bに金属箔23の一辺と交差する方向に延びるスリット27が複数形成され、かつスリット27の活物質層24a,25a側の端部の外形は活物質層24a,25a側に凸の曲線で形成され、スリット27は前記一辺に対して30〜80度の角度で傾斜している。そのため、電極の製造工程における活物質層塗布工程や活物質塗布後のロールプレス工程において長尺の金属箔23を支障なく巻き取ることができる。
(2)正極24及び負極25は、活物質非塗布部24b,25b側の辺からタブ16,18がスリット27の傾斜と同じ側に傾斜して突出形成されている。電極がタブ16,18において導電部材17,19を介して二次電池10の端子に接続される場合、活物質非塗布部24b,25b側の辺からタブ16,18が垂直に突出形成される構成では、斜めに形成されたスリット27がタブ16,18の形成に支障を来さないようにする必要がある。しかし、タブ16,18がスリット27の傾斜と同じ側に傾斜して突出形成された構成では、スリット27の傾きや間隔の自由度が、タブ16,18が垂直に突出形成される構成に比べて大きくなる。また、この実施形態では、導電部材17,19が電流遮断装置20を介して正極端子13あるいは負極端子14に接続されているため、タブ16,18の突出位置を正極端子13あるいは負極端子14の端部と対向する位置から正極24あるいは負極25の中央側へずれた位置にする必要がある。タブ16,18が斜めに突出された構成では、タブ16,18が垂直に突出された構成に比べてずれ量を少なくすることができる。
(3)スリット27の金属箔23の一辺に対する角度は45〜80度である。この場合、スリット27の傾斜角度が45度未満の場合に比べて、巻き取り不良の発生する確率が低くなる。
(4)スリット27の活物質層24a,25a側の端部の外形は活物質層24a,25a側に凸の曲線で形成され、曲線の曲率半径は0.25mm〜スリットとスリットの間隔幅の10%以下である。曲率半径が0.25mm未満ではスリット27の加工が難しくなり、スリットとスリットの間隔幅の10%より大きくなると、スリット27をタブ16,18の形成に利用した場合、タブ16,18の基端の電流の流れる面積が小さくなる。そのため、曲線の曲率半径は0.25mm〜スリットとスリットの間隔幅の10%以下が好ましい。
(5)電極の製造方法は、帯状の金属箔23の一辺に沿って形成される活物質非塗布部24b,25bとなる領域に、金属箔23の一辺と交差する方向に延びるとともに、前記一辺に対して30〜80度の角度で傾斜したスリット27を形成するスリット形成工程と、活物質塗布工程と、プレス工程とを備える。活物質塗布工程は、スリット27が形成された後の金属箔23の少なくとも一方の面に、活物質非塗布部24b,25bが幅を有して形成されるように活物質非塗布部24b,25bを除く部分に活物質を塗布する際、及び活物質が塗布された後の金属箔23をロール状に巻き取る際の金属箔23の移動方向をスリット27の基端側がスリット27の先端側よりも前側となるように設定されている。プレス工程は、活物質塗布工程で金属箔23に塗布された活物質層24a,25aをロール加圧する際の金属箔23の移動方向をスリット27の基端側がスリット27の先端側よりも前側となるように設定されている。したがって、活物質塗布工程やプレス工程において、帯状の金属箔23がスリット27の部分でめくれたりささくれたりした状態で巻き取られることが抑制、防止される。
(第2の実施形態)
次に本発明を巻回型の電極組立体を備えた蓄電装置としての二次電池に具体化した第2の実施形態を図6及び図7にしたがって説明する。
この実施形態の二次電池30は、電極組立体32が巻回型である点と、活物質非塗布部44b,45bが電極組立体32の同じ側の端面から突出せずに、巻回軸方向において互いに異なる端面側に位置するように形成されている点とが第1の実施形態と大きく異なっている。第1の実施形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
図6に示すように、電極組立体32は、帯状の金属箔23に活物質層44aが形成された正極44と、帯状の金属箔23に活物質層45aが形成された負極45とが帯状のセパレータ46が間に介在する状態で巻回された構成である。この実施形態では、セパレータ46が2枚使用され、電極組立体32の最外周にセパレータ46が存在し、外周側から、セパレータ46、正極44、セパレータ46、負極45の順に層をなすように巻回されている。
正極44及び負極45は、幅方向の片側に一定幅の活物質非塗布部44b,45bが存在するように活物質層44a,45aがそれぞれ形成されており、両活物質非塗布部44b,45bが電極組立体32の巻回軸方向の反対側端部にそれぞれ配置される状態で巻回されている。正極44及び負極45は、同じ幅に形成されるとともに、正極用の活物質層44a及び負極用の活物質層45aがセパレータ46を挟んで対向する状態に配置されている。セパレータ46は、各活物質層44a,45aの幅より若干幅広に形成されており、電極組立体32の巻回軸方向の一方の端部には正極44の活物質非塗布部44bが位置し、他方の端部には負極45の活物質非塗布部45bが位置するように正極44、セパレータ46及び負極45が配置された状態で巻回されている。
活物質非塗布部44b,45bには、帯状の金属箔23の長手方向に延びる一辺と交差する方向に延びるスリット27が所定間隔で複数形成され、活物質非塗布部44b,45bは複数に分割されている。スリット27の基端、即ち活物質層44a,45aと活物質非塗布部44b,45bとの境界側にスリット27が連通する孔28が形成されている。
図7に示すように、巻回型の電極組立体32は、巻回軸方向が正極端子33及び負極端子34のケース11からの突出方向と直交する方向に延びる状態で、即ち図7では左右方向に延びる状態で、ケース11内に収容されている。それに対応して、正極用の導電部材37は平板ではなく、活物質非塗布部44bが接合される板状の接合部37aと、二次電池30の正極端子33に接続固定される図示しない固定部とを備えている。導電部材37は、接合部37aが電極組立体32の巻回中心部に挿入された状態で、活物質非塗布部44bに溶接されている。負極用の導電部材39も正極用の導電部材37と同様に構成された活物質非塗布部45bが接合される板状の接合部39aと、二次電池30の負極端子34に接続固定される図示しない固定部とを備え、接合部39aが電極組立体32の巻回中心部に挿入された状態で、活物質非塗布部45bに溶接されている。
したがって、この実施形態の二次電池30においても、第1の実施形態の(1),(3),(5)と基本的に同様の効果を得ることができる他に次の効果を得ることができる。但し、二次電池10を二次電池30、電極組立体12を電極組立体32、正極24を正極44、負極25を負極45、セパレータ26をセパレータ46、活物質非塗布部24b,25bを活物質非塗布部44b,45bにそれぞれ読み替える。
(6)巻回型の電極組立体32を構成する正極44及び負極45は、活物質非塗布部44b,45bに所定間隔でスリット27が形成されている。したがって、巻回時に正極44及び負極45が電極組立体32の巻回軸方向にずれることが抑制されるため、スリット27が存在しない場合に比べて、44b,45bと導電部材37,39との溶接時に、溶接すべき活物質非塗布部44b,45bの重なり位置を確保し易い。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 第1の実施形態において、ロール状の電極を所定長さに切断し、かつ活物質非塗布部24b,25bの一部を除去して、タブ16,18を有する正極24及び負極25を形成する際、活物質非塗布部24b,25bを図8に示すように、タブ16,18以外の部分を孔28と接触する直線において切断除去して正極24及び負極25形成してもよい。また、孔28を一部を残した状態あるいは孔28を全く残さない状態になるように活物質非塗布部24b,25bを除去してもよい。
○ 正極24及び負極25は、活物質非塗布部24b,25b側の辺からタブ16,18が斜めではなく、活物質層24a,25aの一辺に対して垂直に突出形成されていてもよい。その場合、図9に示すように、孔28の間隔はタブ16,18の幅と同じで、タブ16,18を形成するスリット27のみ垂直に延びるように形成し、その他のスリット27を斜めに形成してもよい。
○ タブ16,18が活物質非塗布部24b,25b側の辺から活物質層24a,25aの一辺に対して垂直に突出形成される場合、図10に二点鎖線で示すように、スリット27の間隔を、タブ16,18をスリット27間に形成するのに支障のない間隔に設定する。そして、実線で示すように、スリット27がタブ16,18の一部を構成しないように活物質非塗布部24b,25bを除去することにより、タブ16,18を形成してもよい。
○ タブ16,18が斜めに突出する構成において、タブ16,18の幅と、隣り合うスリット27の間隔は異なっていてもよい。例えば、隣り合うスリット27の間隔がタブ16,18の幅より広くても、狭くてもよい。また、隣り合うスリットの間隔は、必ずしも同じである必要はなく、異なっていてもよいが、同じである方が製作が容易になる。
○ 斜めに突出する構成のタブ16,18の傾きと、スリット27の傾きは異なっていてもよい。
○ 活物質非塗布部24b,25b,44b,45bに形成された複数のスリット27は単なる切り込み、即ち幅の狭いスリットに限らず、例えば、図11に示すように、U字状の幅の広いスリット27としてもよい。この場合、スリット27は切り込みではなく、カッターを移動させて切断するか、型で打ち抜いて形成される。スリット27は、活物質層24a,25a側の端部の形状が略半円状に形成されている。即ちスリット27は、活物質層24a,25a側の端部の外形が、活物質層24a,25a側に凸の曲線で形成されている。曲線の曲率半径は0.25mm〜スリットとスリットの間隔幅の10%以下が好ましい。このスリット27の場合は基端に孔28を形成する必要はない。
○ 巻回型の電極組立体32の場合、活物質非塗布部44b,45bを巻回軸方向の同じ側に突出するようにしてもよい。しかし、その場合は第2の実施形態の場合と異なり、活物質非塗布部44bと活物質非塗布部45bとが接触して短絡するのを回避するため、例えば、図12に示すように、活物質非塗布部44b及び活物質非塗布部45bは互いに重ならない位置で突出するように形成される。この場合、セパレータ46は、活物質非塗布部44b,45bに形成されている孔28の部分を覆う大きさに形成されている。図12において、電極組立体32のコーナー部を除いた箇所のみに活物質非塗布部44b,45bが突出するように形成しても、主にコーナー部において活物質非塗布部44b,45bが突出するように形成してもよい。
○ 正極24,44及び負極25,45の少なくとも一方が、複数のスリット27が形成された構成としてもよい。
○ 正極端子13と導電部材17あるいは正極端子33と導電部材37とが一体に形成されていてもよい。また、負極端子14と導電部材19あるいは負極端子34と導電部材39とが一体に形成されていてもよい。
○ 巻回型の電極組立体32は長円柱状に限らず、例えば、円柱状や楕円柱状に形成してもよい。
○ 正極24,44及び負極25,45は、金属箔23の片面に活物質が塗布されて形成された活物質層24a,44aあるいは活物質層25a,45aが存在する構造でもよい。即ち、正極24,44及び負極25,45は、金属箔23の少なくとも一方の面に活物質が塗布されて形成された活物質層が存在すればよい。
○ 積層型の電極組立体12を構成するセパレータ26は袋状に形成され、正極24及び負極25を袋状のセパレータ26に別々に収容し、正極24が収容されたセパレータ26と、負極25が収容されたセパレータ26とが交互に積層された構成としてもよい。また、正極24が収容されたセパレータ26と、セパレータ26に収容されていない負極25とが交互に積層された構成あるいは負極25が収容されたセパレータ26と、セパレータ26に収容されていない正極24とが交互に積層された構成としてもよい。
○ 二次電池10,30は電解液が必須ではなく、例えば、セパレータ26,46が高分子電解質で形成されていてもよい。
○ 車両は走行用モータを備えた一般の車両やフォークリフトに限らず、例えば、ショベルローダーやトーイングトラクター等の他の産業車両であってもよい。また、運転者を必要とする車両に限らず無人搬送車であってもよい。
○ 蓄電装置は、二次電池10,30に限らず、例えば、電気二重層キャパシタやリチウムイオンキャパシタ等のようなキャパシタであってもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)金属箔の少なくとも片面に活物質が塗布された活物質層を有する電極であって、
前記金属箔の前記活物質が塗布された面において、前記金属箔の一辺に沿って幅を有する活物質非塗布部が形成され、前記活物質非塗布部には前記一辺と交差する方向に延びる複数のスリットが形成され、前記スリットは、前記一辺に対して30度以上80度以下の角度で傾斜し、かつ前記スリットの前記活物質層側の端部の外形は前記活物質層側に凸の曲線で形成されている。
θ…角度、10,30…蓄電装置としての二次電池、12,32…電極組立体、16,18…タブ、23…金属箔、24,44…正極、24a,25a,44a,45a…活物質層、24b,25b,44b,45b…活物質非塗布部、25,45…負極、26,46…セパレータ、27…スリット。

Claims (6)

  1. 金属箔の少なくとも一方の面に活物質が塗布された活物質層を有する正極及び負極が両者の間にセパレータが介在する状態で層状に構成された電極組立体を備える蓄電装置であって、
    前記金属箔の前記活物質が塗布された面において、前記金属箔の一辺に沿って幅を有する活物質非塗布部が形成され、
    前記正極及び前記負極の少なくとも一方は、前記活物質非塗布部に前記一辺と交差する方向に延びるスリットが複数形成され、かつ前記スリットの前記活物質層側の端部の外形は前記活物質層側に凸の曲線で形成され、
    前記スリットは前記一辺に対して30〜80度の角度で傾斜していることを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記正極及び前記負極は、前記活物質非塗布部側の辺からタブが前記スリットの傾斜と同じ側に傾斜して突出形成されている請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記スリットの前記角度は45〜80度である請求項1又は請求項2に記載の蓄電装置。
  4. 前記曲線の曲率半径は0.25mm〜スリットとスリットの間隔幅の10%以下である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の蓄電装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の蓄電装置の構成を備えた二次電池。
  6. 金属箔の少なくとも一方の面に活物質が塗布された活物質層を有する正極及び負極が両者の間にセパレータが介在する状態で層状に構成された電極組立体を備える蓄電装置の前記正極又は前記負極に使用される電極の製造方法であって、
    帯状の金属箔の一辺に沿って形成される活物質非塗布部となる領域に、前記金属箔の一辺と交差する方向に延びるとともに、前記一辺に対して30〜80度の角度で傾斜したスリットを形成するスリット形成工程と、
    前記スリットが形成された後の前記金属箔の少なくとも一方の面に、前記活物質非塗布部が幅を有して形成されるように前記活物質非塗布部を除く部分に活物質を塗布する際、及び活物質が塗布された後の前記金属箔をロール状に巻き取る際の前記金属箔の移動方向を前記スリットの基端側が前記スリットの先端側よりも前側となるように設定された活物質塗布工程と、
    前記活物質塗布工程で前記金属箔に塗布された活物質層をロール加圧する際の前記金属箔の移動方向を前記スリットの基端側が前記スリットの先端側よりも前側となるように設定されたプレス工程と
    を備えることを特徴とする電極の製造方法。
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