JP2014021886A - セキュリティシステムおよび所在場所管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】IDタグの所有者の現在の所在地を正確に検出し、誤検出の発生を防止する。
【解決手段】ビル利用者が携帯するIDタグの個人IDをリーダ2で読み取り、各リーダ2の設置場所に基づいて、ビル利用者の所在管理を行うセキュリティシステムにおいて、執務室7の入口側のリーダ2を各階分の複数のシステムコードに対応したリーダとしておき、そのリーダ2がIDタグを検知して認証成立した場合に、IDタグ内のシステムコードを当該執務室7の所在階のシステムコードに変更するようにし、一方、執務室7内に設置したリーダ2を、当該執務室7の所在階のシステムコードを記憶したIDタグのみに反応するようにしておき、執務室7内のリーダ2が他の階に存在するIDタグには反応しない構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明はセキュリティシステムおよび所在場所管理方法に関し、特に、ビル利用者の各個人の固有識別情報を用いて所在管理を行うためのセキュリティシステムおよび所在場所管理方法に関する。
従来のセキュリティシステムにおいて、長距離タグを利用してビル内のビル利用者の所在管理を行う場合の構成を図1に示す。ビル内の所定の複数の位置(場所)にリーダ2を設置し、ビル利用者の各個人がIDタグ(図示省略)を所持する。IDタグには、各個人を識別するための固有識別情報としての個人IDが記憶されている。リーダ2は、各階の廊下6に設けられたエレベータ乗り場5や、執務室7(居室)の出入扉8付近、および、執務室7内に設置されている。こうして、○階執務室7内、○階エレベータ乗り場5などのリーダ2の設置場所とIDタグの所持者の個人IDとを予めシステムに登録しておくことで、リーダ2がIDタグ内の個人IDを読取ったとき、リーダ2の設置場所とIDタグの所有者の情報とから、IDタグの所有者個人の現在の位置が特定される。こうして、従来のセキュリティシステムでは、IDタグの各所有者が現在どこにいるかの所在管理を行っていた。
また、複数設置されているリーダ2のうち、エレベータ乗り場5や執務室7の出入扉8付近に設けられているリーダ2は、読み取ったIDタグの情報で認証し、エレベータ呼び登録や出入扉8の解錠をするために設置されているため、単に通過する人が所有するIDタグの読み取りはせず、エレベータ呼び登録や出入扉8の解錠などの目的で近づいたIDタグのみ読み取るように、読み取りエリア3aを短く設定している。
一方、執務室7内に設置されているリーダ2は、限られた設置場所や設置数で、より広いエリアからIDタグを読み取るために、読み取りエリア3bを長く設定している。しかしながら、読み取りエリアの距離を長くすると、床や天井が電波を吸収しない場合は、上の階や下の階のIDタグを床や天井を介してリーダ2が読み取る可能性があり、IDタグの所有者の現在の所在階を誤検出する可能性があるという問題点があった。
例えば、図1のリーダ2aは、ビルの2階の床に設置されたもので、その読み取りエリア3b−2aは、図1に示すように、2階だけでなく、1階にも及んでいる。そのため、1階にいるビル利用者が所有するIDタグが、1階の天井付近に近付いた場合には、1階の天井と2階の床とを介して、2階のリーダ2aが読み取ってしまう可能性が考えられる。この場合には、IDタグの所有者は、実際には1階にいるのに、2階のリーダ2aが読み取ったため、当該所有者の所在階は「2階」であると誤検出される。
また、図1のリーダ2bは、ビルの1階の天井に設置されたもので、その読み取りエリア3b−2bは、図1に示すように、1階だけでなく、2階にも及んでいる。そのため、2階にいるビル利用者が所有するIDタグが、2階の床付近に近付いた場合には、1階の天井と2階の床とを介して、1階のリーダ2bが読み取ってしまう可能性が考えられる。この場合には、IDタグの所有者は、実際には2階にいるのに、1階のリーダ2bが読み取ったため、当該所有者の所在階は「1階」であると誤検出される。
なお、別の従来システムとして、例えば特許文献1に記載のものがある。特許文献1に記載の従来システムでは、消費電力を削減し、内蔵電池の長寿命化を図るために、一定時間以内の連続応答を無効とすることが提案されている。しかしながら、特許文献1では、上述したような、所在階の異なるリーダで誤検出してしまう場合の問題点については何ら言及されておらず、当該問題点は残されている。
特開2009−76013号公報
図1に示した従来のセキュリティシステムおよび特許文献1に記載の従来システムにおいては、執務室7内のリーダ2は、限られた設置場所や設置数で、より広いエリアからのIDタグを読み取る目的のために、読み取りエリア3bを長く設定しているため、床や天井が電波を吸収しない場合は、上の階や下の階のIDタグを床や天井を介して別の階のリーダ2が読み取る可能性があり、IDタグの所有者の現在の所在階を誤検出する可能性があるという問題点があった。
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、IDタグの所有者の現在の所在地を正確に検出し、誤検出の発生を防止するセキュリティシステムおよび所在場所管理方法を得ることを目的とする。
本発明は、複数の階を備えた建物に対して用いられるセキュリティシステムであって、前記建物の各階ごとに予め設定されたシステムコードを記憶するシステムコード記憶手段と、前記建物の利用者が携帯し、当該利用者に付された固有の識別情報を記憶するとともに、前記システムコードのうちの1つを記憶する可搬型記憶媒体と、前記建物内の居室の入口付近に設けられ、前記可搬型記憶媒体に対する読み取りエリアが所定の第1の距離に設定された居室入口側リーダと、前記居室内に設けられ、前記可搬型記憶媒体に対する読み取りエリアが前記所定の第1の距離より長い所定の第2の距離に設定されている居室内リーダと、前記居室の出口付近に設けられ、前記可搬型記憶媒体に対する読み取りエリアが前記所定の第1の距離に設定されている居室出口側リーダと、前記居室内リーダの設置場所を記憶したリーダ設置場所記憶手段と、前記居室内リーダに接続され、前記居室内リーダが読み取った前記可搬型記憶媒体に記憶された前記利用者の固有の識別情報と前記リーダ設置場所記憶手段に記憶された前記居室内リーダの設置場所の情報とに基づいて、前記可搬型記憶媒体を携帯する利用者の現在の所在場所を判定する利用者所在場所判定手段と、前記利用者所在場所判定手段によって判定された前記利用者の現在の所在場所の情報を、利用者毎に記憶する所在場所情報記憶手段と、前記所在場所情報記憶手段に記憶された所在場所の情報を出力する所在場所情報出力手段とを備え、前記居室内リーダは、自身に対応する居室の所在階に対して設定されたシステムコードと前記可搬型記憶媒体が記憶しているシステムコードとが一致した場合にのみ、当該可搬型記憶媒体に記憶された前記利用者の固有の識別情報を読み取り、前記居室入口側リーダは、前記可搬型記憶媒体が記憶しているシステムコードが前記各階に対して設定された複数のシステムコードのうちのいずれかである場合に、当該可搬型記憶媒体に記憶された前記利用者の固有の識別情報を読み取り、読み取った前記識別情報に基づいて認証を行って、認証が成立した場合に、自身に対応する居室の入口扉の解錠を行うとともに、当該可搬型記憶媒体に記憶されているシステムコードを自身が設置された居室の所在階に対して設定されたシステムコードに書き換えることを特徴とするセキュリティシステムである。
本発明は、複数の階を備えた建物に対して用いられるセキュリティシステムであって、前記建物の各階ごとに予め設定されたシステムコードを記憶するシステムコード記憶手段と、前記建物の利用者が携帯し、当該利用者に付された固有の識別情報を記憶するとともに、前記システムコードのうちの1つを記憶する可搬型記憶媒体と、前記建物内の居室の入口付近に設けられ、前記可搬型記憶媒体に対する読み取りエリアが所定の第1の距離に設定された居室入口側リーダと、前記居室内に設けられ、前記可搬型記憶媒体に対する読み取りエリアが前記所定の第1の距離より長い所定の第2の距離に設定されている居室内リーダと、前記居室の出口付近に設けられ、前記可搬型記憶媒体に対する読み取りエリアが前記所定の第1の距離に設定されている居室出口側リーダと、前記居室内リーダの設置場所を記憶したリーダ設置場所記憶手段と、前記居室内リーダに接続され、前記居室内リーダが読み取った前記可搬型記憶媒体に記憶された前記利用者の固有の識別情報と前記リーダ設置場所記憶手段に記憶された前記居室内リーダの設置場所の情報とに基づいて、前記可搬型記憶媒体を携帯する利用者の現在の所在場所を判定する利用者所在場所判定手段と、前記利用者所在場所判定手段によって判定された前記利用者の現在の所在場所の情報を、利用者毎に記憶する所在場所情報記憶手段と、前記所在場所情報記憶手段に記憶された所在場所の情報を出力する所在場所情報出力手段とを備え、前記居室内リーダは、自身に対応する居室の所在階に対して設定されたシステムコードと前記可搬型記憶媒体が記憶しているシステムコードとが一致した場合にのみ、当該可搬型記憶媒体に記憶された前記利用者の固有の識別情報を読み取り、前記居室入口側リーダは、前記可搬型記憶媒体が記憶しているシステムコードが前記各階に対して設定された複数のシステムコードのうちのいずれかである場合に、当該可搬型記憶媒体に記憶された前記利用者の固有の識別情報を読み取り、読み取った前記識別情報に基づいて認証を行って、認証が成立した場合に、自身に対応する居室の入口扉の解錠を行うとともに、当該可搬型記憶媒体に記憶されているシステムコードを自身が設置された居室の所在階に対して設定されたシステムコードに書き換えることを特徴とするセキュリティシステムであるため、IDタグの所有者の現在の所在地を正確に検出し、誤検出の発生を防止することができる。
本発明の実施の形態1に係るセキュリティシステムの全体構成および設置するビルの構成の一例を示した構成図である。 本発明の実施の形態1に係るセキュリティシステムのサーバ4および制御部1の構成を示した構成図である。 本発明の実施の形態1に係るセキュリティシステムのシステムコードテーブルの一例を示した説明図である。 本発明の実施の形態1に係るセキュリティシステムのサーバ4内の個人の所在場所情報テーブルの一例を示した説明図である。 本発明の実施の形態1に係るセキュリティシステムのリーダ2の制御部1の動作を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係るセキュリティシステムの制御部1内のリーダ設置場所情報テーブルの一例を示した説明図である。
実施の形態1.
以下、図面を用いて、本発明の実施の形態1に係るセキュリティシステムについて説明する。本実施の形態1に係るセキュリティシステムの全体構成および設置するビルの一例は、図1に示したものと基本的に同じであるため、ここでは、図1を参照することとする。また、図2は、本実施の形態1に係る図1のサーバ4および制御部1の構成を示した構成図であり、図3は、本実施の形態1に係るシステムコードテーブルの一例である。図3のシステムコードテーブルの内容は、オペレータの操作により、図2に示すサーバ4の入力部4aから、各階の出入扉8やリーダ2の配置によって入力され、サーバ4の通信部4bから各制御部1に送信され、制御部1毎に記憶部1aに記憶される。あるいは、リーダ2の設置場所(出入扉8の入口側、出口側、エレベータ乗り場5、執務室7(居室)内、の4種類の種別)に基づいて、サーバ4の処理部4eにより、自動的に、システムコードテーブルの内容が入力されるようにしてもよい。また、図4は、サーバ4内の個人の所在場所情報テーブルであり、制御部1の通信部1bからサーバ4に送られた情報により、サーバ4の記憶部4cに記憶され、オペレータの呼び出しにより、サーバ4の表示部4dに個人ごとの所在場所が表示される。また、図5は、本実施の形態1に係る出入扉8の入口側に設けられたリーダ2の動作を示したフローチャートである。また、図6は、本発明の実施の形態1に係る制御部1の記憶部1aに記憶されたリーダ設置場所情報テーブルの一例を示した説明図である。
本実施の形態1に係るセキュリティシステムは、図1に示すように、複数の階からなるビルに設置することを想定している。各階には、廊下6と執務室7(居室)とが設けられている。執務室7には、出入扉8が設けられている。出入扉8には、リーダ2として、入口側(廊下6に設置)のリーダ2cと、出口側(執務室7内に設置)のリーダ2dとが設けられている。これらのリーダ2c,2dは、IDタグ9(可搬型記憶媒体)の所有者が出入りする際に、出入扉8に設けられた電子錠(図示省略)を解錠するためと、IDタグ9の所有者の所在位置の管理のために設けられている。但し、入口側のリーダ2cは、さらに、各個人を執務室7内への入室を許可してよいか否かの通行権限などを照合する認証処理も行う。また、各階の廊下6にはエレベータ乗り場5が設置されている。エレベータ乗り場5にリーダ2として設けられているリーダ2eは、IDタグ9の所有者がエレベータを利用する際に、当該所有者を認証し、エレベータ呼び登録を行うためと、IDタグ9の所有者の所在位置の管理のために設けられている。また、執務室7内の複数の位置(場所)に、リーダ2が設けられている。これらのリーダ2は、IDタグ9の所有者の所在位置を管理するために設けられている。
本実施の形態1においては、こうして、○階執務室7内、○階エレベータ乗り場5などのリーダ2の設置場所とIDタグ9の所持者の個人IDとを予めセキュリティシステムに登録しておくことで、リーダ2がIDタグ9内の個人IDを読取ったとき、リーダ2の設置場所とIDタグ9の所有者の情報とから、IDタグ9の所有者個人の現在の位置が特定される。こうして、IDタグ9の各所有者が現在どこにいるかの所在管理を行う。このとき、本実施の形態1においては、他の階の執務室7内に所在するIDタグ9を床や天井を介してリーダ2が読み取る誤検出を防止するためにシステムコードを使用する。すなわち、リーダ2は、IDタグ9を読み取る前に、システムコードに基づいてIDタグ9の所在階を確認する。当該システムコードについては後述する。
図1の説明に戻る。各リーダ2は、すべて、図1に示すように、各階ごとに設けられた制御部1に接続されている。また、各階の制御部1は、すべて、1つのサーバ4に接続されている。
サーバ4内には、図2に示すように、オペレータの操作により各種の情報(データ)が入力されるキーボードやマウス等からなる入力部4aと、各制御部1との間で通信を行うための通信部4bと、各種の情報(データ)を記憶するための記憶部4cと、オペレータの操作により各種の情報(データ)が表示されるディスプレイ等からなる表示部4dと、サーバ4内の内部の制御を行う処理部4eとが設けられている。
また、各制御部1(制御部1−1,1−2,・・・,1−N)は、図2に示すように、各種の情報(データ)を記憶するための記憶部1aと、サーバ4との間およびリーダ2との間で通信を行うための通信部1bと、制御部1内の内部の制御を行う処理部1cとが設けられている。各制御部1(制御部1−1,1−2,・・・,1−N)は、同一の構成を有しているため、図2では、一部の制御部(制御部1−3,・・・,制御部1−N)については図示を省略している。
各制御部1(制御部1−1,1−2,・・・,1−N)は、各階ごとに設けられ、図2に示すように、その階に設置されたすべてのリーダ2に接続されている。図2の例においては、制御部1−1は、ビルの5階に設けられ、5階に設置された4つのリーダ2(リーダ(1),リーダ(2),リーダ(3),リーダ(4))に接続されている場合を例に挙げている。また、制御部1−2は、ビルの4階に設けられ、4階に設置された4つのリーダ2(リーダ(11),リーダ(12),リーダ(13),リーダ(14))に接続されている場合を例に挙げている。制御部1−3,・・・,制御部1−Nについても同様である。各リーダ2は、それぞれの読み取りエリア3内に存在するIDタグ9から、当該IDタグ9内に記憶されたシステムコードや所有者の個人IDを読み取る。
図2の例における各リーダ2について説明すると、リーダ(1)は、5階の執務室7の出入扉8の入口側(廊下6)に設置されており、リーダ(2)は、5階の執務室7の出入扉8の出口側(執務室7)に設置されており、リーダ(3)は、5階の執務室7内の南側の天井に設置され、リーダ(4)は、5階の執務室7内の北側の天井に設置されている。また、リーダ(11)は、4階の執務室7の出入扉8の入口側(廊下6)に設置されており、リーダ(12)は、5階の執務室7の出入扉8の出口側(執務室7)に設置されており、リーダ(13)は、5階の執務室7内の南側の天井に設置され、リーダ(14)は、5階の執務室7内の北側の天井に設置されている。なお、実際には、制御部1−1,1−2には、これ以上のリーダ2が接続されており(少なくとも、さらに、エレベータ乗り場5に設置されたリーダ2eが接続されている。)、また、各執務室7内には、これ以上の個数のリーダ2を設けることが望ましいが、リーダ2の設置数については、執務室7内の広さ(面積)や構造(部屋の形や柱の位置、机や棚の配置など)等により、適宜決定すればよい。但し、執務室7内のリーダ2は、執務室内7の個人の所在を管理するためのものであるため、執務室7内を区分した(と想定した場合の)複数の空間のそれぞれに対し1つずつ設けるようにし、なるべく、各リーダ2の互いの読み取りエリアが重複せず、かつ、いずれの読み取りエリアにも含まれない場所(死角)が発生しないように、各リーダ2の設置場所は工夫することが望ましい。なお、これらのリーダ2の設置場所は、図6に示す、制御部1の記憶部1a内のリーダ設置場所情報テーブルに記憶されている。
これらのリーダ2のうち、エレベータ乗り場5に設けられているリーダ2eおよび執務室7の出入扉8付近に設けられているリーダ2c,2dは、読み取ったIDタグ9内の情報に基づいてエレベータ呼び登録や出入扉8の解錠をするために設置されているため、その近くを単に通過する人が所有しているIDタグ9の読み取りはせず、エレベータ呼び登録や出入扉8の解錠などの目的で、リーダ2に対して所定範囲以内の近距離でIDタグ9をかざした場合にのみ、IDタグ9内の情報を読み取ることができるように、読み取りエリア3aを、予め設定した所定の短い距離(例えば、50cm)に設定している。したがって、当該所定の短い距離を50cmとすると、リーダ2に対して50cm以内の距離まで近づいたときに、リーダ2がIDタグ9を検知する。一方、執務室7内に設置されているリーダ2は、限られた設置場所や設置数で、より広いエリアからIDタグ9内の情報を読み取るために、読み取りエリア3bを、予め設定した所定の長い距離(例えば、5m)に設定している。したがって、当該所定の距離を5mとすると、リーダ2に対して5m以内の距離まで近づいたときに、リーダ2がIDタグ9を検知する。このように、各リーダ2は、その目的に応じて、読み取りエリアの距離が適宜設定されている。
本実施の形態においては、これらの各リーダ2に対しては、当該リーダ2が反応するIDタグ9が限定できるように、システムコードが設定されている。図3に、各リーダ2に対して設定されたシステムコードを記憶したシステムコードテーブルの一例を示す。各リーダ2は、自身に対して「読み取り可能システムコード」として設定されているシステムコードを記憶しているIDタグ9のみに反応して個人ID(必要に応じて、通行権限等の他の個人の固有情報)を読み取るが、他のシステムコードを記憶しているIDタグ9からは個人ID等は読み取らない。図3のシステムコードテーブルの内容は、図2に示すサーバ4の入力部4aから、各階の出入扉8やリーダ2の配置に基づいて入力され、サーバ4の通信部4bから各制御部1に送信され、制御部1毎に記憶部1aに記憶される。あるいは、リーダ2の設置場所(出入扉8の入口側、出口側、エレベータ乗り場5、執務室7(居室)内、の4種類の種別)に基づいて、サーバ4の処理部4eにより、自動的に、システムコードテーブルの内容が入力されるようにしてもよい。なお、図3(a)は、制御部1−1の記憶部1aに記憶されたシステムコードテーブルの一例であり、図3(b)は、制御部1−2の記憶部1aに記憶されたシステムコードテーブルの一例である。各システムコードテーブルには、各リーダ2ごとに、リーダ固有の「リーダ番号」、リーダが読み取りを行うことを示す「読み取り可能システムコード」、IDタグ9内のシステムコードの書き換えの有無を示す「書き換えフラグ」、書き換えを行う場合の書き換え後のシステムコードを示す「書き換え後システムコード」の情報が記憶されている。
システムコードは、各階ごとに、互いに異なる重複しない固有のコードが設定されている。図3の例では、5階には「AAAA」というシステムコードが設定され、4階は「BBBB」というシステムコードが設定されている。他のシステムコード「XXXX」、「YYYY」、「ZZZZ」は、いずれかの階に対して付されたものである。なお、これらのシステムコードは単に例であり、これに限定されるものではない。すなわち、システムコードは、半角4桁でなくても任意の桁数でよく、また、アルファベットのみの組み合わせだけでなく、アルファベットと数字の組み合わせにしてもよい。
IDタグ9には、所有者の個人IDとともに、システムコードが1つ記憶されている。各リーダ2は、IDタグ9を読み取るときに、IDタグ9に記憶されたシステムコードを確認し、自身に読み取り可能システムコードとして予め登録されているシステムコードとIDタグ9のシステムコードとが一致しない場合は、当該IDタグ9の読み取りは行わない。一方、各リーダ2は、IDタグ9に記憶されたシステムコードが、自身に登録されているシステムコードと一致した場合は、当該IDタグ9から所有者の個人IDの読み取りを行う。
図3(a)のシステムコードテーブルを見ると、5階の執務室7の出入扉8の入口側(廊下6)に設置されたリーダ(1)(リーダ2c)は、読み取り可能システムコードとして、すべての階床分の複数のシステムコード(AAAA,BBBB,・・・,XXXX,YYYY,ZZZZ)が、読み取り可能なシステムコードとして設定されている。従って、リーダ(1)は、各階分のすべてのシステムコードに対応したリーダとなっている。また、リーダ(1)の書き換えフラグは、書き換え「有り」と設定されていて、書き換え後のシステムコードとして、5階のみに対応する「AAAA」が設定されている。このように、執務室7の出入扉8の入口側(廊下6)に設置されたリーダ2c(リーダ(1))は、すべての階床分の複数のシステムコードに対応可能で、IDタグ9の個人IDを読み取った後に、IDタグ9のシステムコードを、現在のすべての階に対応するシステムコード(AAAA,BBBB,・・・,XXXX,YYYY,ZZZZ)から、5階のみに対応する「AAAA」に書き換える。
一方、5階の執務室7の出入扉8の出口側(執務室7内)に設置されたリーダ(2)(リーダ2d)は、読み取り可能システムコードとして、5階のみに対応する「AAAA」が設定されている。従って、それ以外のシステムコードを記憶したIDタグ9が読み取り可能エリア3内に入ってきても、当該IDタグ9は読み取らない。また、リーダ(2)の書き換えフラグは、書き換え「有り」と設定されていて、書き換え後のシステムコードとして、5階に対応する「AAAA」以外の別の階のシステムコード(XXXX,YYYY,ZZZZなど)のいずれか1つが設定されている。これにより、執務室7から退室するときに、IDタグ9内のシステムコードが他の階のシステムコードに変更されるため、執務室7から退室した後は、執務室7の出入扉8や壁を介して、執務室7内のリーダ2によりIDタグ9の個人IDを読み取られることはない。なお、リーダ(2)の書き換え後のシステムコードを、5階に対応する「AAAA」以外の別の階のシステムコードにすると説明したが、書き換え後のシステムコードを、その階と、さらに、その上下の階のシステムコードにしないようにすると、誤検出がより防止できる。その理由としては、執務室7から退室した後に、別の階の執務室7内のリーダ2により、天井や床を介してIDタグ9の個人IDを読み取られる可能性があるので、その階だけでなく、その階の上下の階に対応したシステムコード以外のシステムコードに書き換えることがより望ましい。このように、執務室7の出入扉8の出口側(執務室7内)に設置されたリーダ2dは、それが設置されている階のシステムコードを記憶したIDタグ9のみに反応し、IDタグ9の個人IDを読み取った後に、IDタグ9のシステムコードを、現在の自身の階のみに対応するシステムコードから、すべての階に対応するシステムコード(AAAA,BBBB,・・・,XXXX,YYYY,ZZZZ)に書き換える。
また、リーダ(3)およびリーダ(4)は、5階の執務室7内に設置されたリーダである。リーダ(3)およびリーダ(4)の読み取り可能システムコードとしては、図3(a)に示されるように、5階のみに対応する「AAAA」が設定されている。従って、それ以外のシステムコードを記憶したIDタグ9が読み取り可能エリア3内に入ってきても、当該IDタグ9は読み取らない。また、リーダ(3),(4)の書き換えフラグは、書き換え「無」と設定されていて、システムコードの書き換えは行わない。このように、執務室7内に設置されたリーダ2は、それが設置されている階のシステムコードを記憶したIDタグ9のみに反応し、IDタグ9の個人IDを読み取った後も、IDタグ9のシステムコードの書き換えは行わない。
なお、図3(b)のシステムコードテーブルについては、図3(a)のシステムコードテーブルと同様であるため、ここでは説明を省略する。
なお、補足となるが、上記の説明において、IDタグ9には、所有者の個人IDとともに、システムコードが1つ記憶されていると説明したが、システムコードの初期値(デフォルト値)は、各階に付された複数のシステムコード(AAAA,BBBB,・・・,XXXX,YYYY,ZZZZ)のうちの任意のいずれかのシステムコードでよい。但し、いずれにおいても、最初に執務室7内に入る際には、その執務室7の出入扉8の入口側(廊下6)に設置されたリーダ2cにより、当該初期値を、当該執務室7が設置された階に対して設定されたシステムコードに書き換える必要がある。そうすることで、システムコードの初期値がいずれであっても、その後の処理は問題なく行うことができる。
このようにして、執務室7の出入扉8の入口側のリーダ2(リーダ(1)、リーダ(11))が、ビル利用者が執務室7に入室する際に、認証を行い、認証成立後に、IDタグ9内のシステムコードを書き換え、その後は、執務室7内のリーダ2(リーダ(3),(4)、リーダ(13),(14))がシステムコードを書き換えないので、ビル利用者のIDタグ9内は、ビル利用者が執務室7内に所在する間は、ずっと、書き換え後のシステムコードのままである。従って、5階の執務室7内に存在するビル利用者のIDタグ9内のシステムコードはすべて「AAAA」となっており、4階の執務室7内に存在するビル利用者のIDタグ9内のシステムコードはすべて「BBBB」となる。執務室7内のリーダ2の読み取り可能エリア3は、限られた設置場所や設置数で、より広いエリアからIDタグ9を読み取るために、読み取り距離が長く設定されているが、読み取り可能システムコードが、図3のリーダ(3),(4)および(13),(14)のように、その階にのみ対応するシステムコード(「AAAA」,「BBBB」)となっているので、執務室7内のリーダ2は、IDタグ9の読み取り前にシステムコードを用いて、そのIDタグ9が読み取り可能か否かを確認すれば、他の階に存在するビル利用者のIDタグ9を、天井や床を介して読み取ることはない。これにより、従来の問題点であった誤検出の問題は発生しない。
各階の執務室7の出入扉8の入口側に設けられたリーダ2の動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。
まず、リーダ2は、常に(あるいは、一定の周期で)、IDタグ9を読み取ったかどうか判断し(ステップST1)、読み取りするまで、ステップST1の処理を続ける。一方、IDタグ9を読み取った場合(ステップST1:YES)、制御部1の記憶部1a内に記憶されている図3のシステムコードテーブルを参照して、当該IDタグ9に記憶されたシステムコードが、リーダ2自身に対して登録されている読み取り可能システムコードか判断する。登録されたものでない場合(ステップST2:NO)、ステップST1に戻る。一方、登録されているものである場合(ステップST2:YES)、IDタグ9内の個人IDを読み取り、当該個人IDの通行権限などを照合する(ステップST3)。なお、個人IDの通行権限はリーダ2ごとに予め設定されており、当該リーダ2が設置されている執務室7の出入扉8からの入室が許可されている個人(ビル利用者)の個人IDのリストが、リーダ2内または制御部1の記憶部1a内に予め記憶されている。リーダ2は、当該リストの中に、いま読み取ったIDタグ9内の個人IDが登録されているか否かの照合を行い、通行権限のあるビル利用者か否かの認証を行う。照合の結果、NG(認証失敗)だった場合(ステップST3:NO)には、通行権限のないビル利用者であるため、ステップST1に戻る。一方、照合の結果、OK(認証成立)の場合(ステップST3:YES)は、通行権限のあるビル利用者であるため、図3のシステムコードテーブルから書き換え有無を判断し(ステップST4)、書き換え有の場合(ステップST4:YES)、IDタグ9内のシステムコードを書き換える(ステップST5)。その後、出入扉8の解錠を行うとともに、IDタグ9から読み取った個人IDと自身のリーダ番号とを、利用者個人の所在場所情報として制御部1に送信する(ステップST6)。制御部1は、それを受けて、図4のサーバ4の記憶部4cに記憶されている個人の所在場所情報を更新するために、当該情報をサーバ4に送信する。一方、ステップST4での書き換えが無の場合(ステップST4:NO)は、ステップST5の書き換え処理を行なわずに、ステップST6に進み、同様に、個人毎の所在場所情報を制御部1に送信する。但し、本実施の形態では、出入扉8の入口側に設置されたリーダ2においては、必ず、入室の際に、システムコードの書き換えを行うものであるため、ステップST4の処理からステップST6の処理にジャンプすることはない。
なお、図5のフローチャートは、出入扉8の入口側に設けられたリーダ2の動作の流れを示しているが、他のリーダ2の動作は、図5のフローチャートの各ステップのうち、ステップST3の認証処理だけを行わないものとなり、他は図5とすべて同じである。従って、他のリーダ2の動作は、図5のフローチャートから、ステップST3の認証処理を削除した動作(すなわち、ステップST1,ST2,ST4〜ST6)となるため、ここでは説明を省略する。
図4は、サーバ4内の個人の所在場所情報テーブルの一例である。各リーダ2は、上述したように、IDタグ9の個人IDを読み取ると、自身のリーダ番号と読み取った個人IDとを制御部1に送信する。制御部1は、リーダ番号に基づいて、記憶部1aに記憶された図6に示すリーダ設置場所情報テーブルから当該リーダの設置場所を抽出し、当該設置場所を個人IDの所有者の現在の所在場所と判定する。そうして、制御部1は、通信部1bから、サーバ4の通信部4bに、個人IDとそのIDタグ9の所有者の現在の所在場所の情報とを送信する。サーバ4は、当該情報に基づいて、サーバ4の記憶部4c内の個人の所在場所情報テーブル内の所在場所データとして当該データを記憶(あるいは更新)する。そうして、オペレータの呼び出しにより、サーバ4の表示部4dに、個人ごとの所在場所が表示される。
図4の例で各個人の所在場所情報について説明すると、個人Aは、図2のリーダ(3)でIDタグ9の個人IDを読み取られたため、リーダ(3)の設置場所に基づいて、個人Aの所在場所が「5階南」と記憶されている。また、個人Cは、図2のリーダ(4)でIDタグ9の個人IDを読み取られたため、リーダ(4)の設置場所に基づいて、所在場所が「5階北」と記憶されている。個人Eは、リーダ(1)で個人IDを読み取られたが、その後、リーダ(3)または(4)での読み取りがない状態で、執務室7内にいるものの、執務室7内の場所が特定できない状態であるため、所在場所が「5階」となっている。個人B、個人Dについては、まだ一度も個人IDが読み取られていないか、あるいは、執務室7の出口側のリーダ(2)及び/または5階のエレベータ乗り場5に設置されたリーダ2で個人IDを読み取られたため(移動先が特定できず)、所在場所が特定できない状態で、所在場所のデータが記憶されていない。なお、執務室7の出口側のリーダ(2)及び/または5階のエレベータ乗り場5に設置されたリーダ2で個人IDを読み取られた場合には、所在場所を「5階」と記憶してもよいが、当該個人は、「5階」にとどまらずに、別の場所への移動が予想されるため、執務室7の出口側のリーダ(2)及び/または5階のエレベータ乗り場5に設置されたリーダ2で個人IDを読み取った時点で、所在場所のデータを消去する。同様に、個人Hはリーダ(13)で、個人Jはリーダ(14)で、個人Lはリーダ(1)で個人IDを読み取られたため、所在場所が、それぞれ、「4階南」、「4階北」、「4階」となっている。
このように、本実施の形態においては、ビル利用者が携帯するIDタグ9の個人IDをリーダ2で読み取り、各リーダ2の設置場所に基づいて、ビル利用者の所在管理を行うセキュリティシステムにおいて、執務室7の入口側に、読み取りエリアの距離を短くしたリーダ2を設置し、当該リーダ2を各階分の複数のシステムコードに対応したリーダとしておき、そのリーダがIDタグ9を検知して認証成立した場合に、IDタグ9内のシステムコードを当該執務室7の所在階のシステムコードに変更するようにし、一方、執務室7内に設置したリーダ2を、当該執務室7の所在階のシステムコードを記憶したIDタグ9のみに反応するようにしておき、執務室7内のリーダ2が、他の階に存在するIDタグ9には反応しないようにした。こうすることで、リーダ2による所在階の誤検出を防止できるため、リーダ2を床や天井に設置する際に電波を吸収するための遮蔽工事が不要となり、工事費用を削減することができる。また、執務室7内のリーダ2の読み取り距離を長くできるため、リーダ2の設置個数を減らすことも可能で、その分だけさらに費用を削減できるとともに、多数のリーダ2を設置する場合に比べて設置工事の手間も少なくすることができる。
なお、上記の説明において、エレベータ乗り場5に設置されたリーダ2がエレベータ呼び登録に用いられると説明したが、その場合には、IDタグ9を携帯している所有者の所属部署の執務室7が所在する所在階の情報を、エレベータ制御盤(図示せず)が、各所有者の個人IDごとに予め記憶しており(すなわち、個人IDとその個人の所属部署の所在階の情報との対応テーブルを予め記憶)、エレベータ呼び登録の際には、当該所在階の情報に基づいて、エレベータ呼び登録を、「上方向」の呼び登録にするか、あるいは、「下方向」の呼び登録にするかを決定して、エレベータ呼び登録を行うようにすることが望ましい。具体的には、個人Aが、例えば、5階にある執務室の部署に所属しているとすると、5階以外のいずれの階でエレベータ呼びを行っても、5階の自身の部署に行く可能性が高いと想定されるため、個人Aが5階よりも下の階(例えば、1階)のエレベータ乗り場5でエレベータ呼び登録をする場合には、「上方向」が登録され、個人Aが5階よりも上の階(例えば6階など)でエレベータ呼び登録をする場合には「下方向」が登録される。また、個人Aが5階のエレベータ乗り場5でエレベータ呼び登録をする場合には、1階に行く可能性が高いため、「下方向」が登録される。但し、こうして自動的に登録された方向と逆の方向に行きたい場合も想定されるため、エレベータ呼び登録により点灯したエレベータ呼び釦を例えば2回連続して利用者が押下することにより当該エレベータ呼び登録がキャンセルできる構成としておき、キャンセル後は、IDタグ9を用いずに、エレベータ呼び釦の押し下げ動作により、エレベータ呼び登録を行うようにする。こうすることにより、リーダ2を、利用者の所在管理の目的だけでなく、エレベータ呼び登録にも利用できて、便利である。
また、上記の説明においては、利用者が携帯する個人IDやシステムコードを記憶した可搬型記憶媒体として、IDタグ9を例に挙げて説明したが、その場合に限らず、個人IDやシステムコードが記憶でき、リーダ2によってそれらの情報が読み取れる構成を有したものであればよいので、例えば、携帯電話機やICカードなどの他の可搬型記憶媒体を用いるようにしてもよく、また、それらのうちの2種類以上から利用者が自由に選択したものを使用できる構成としてもよい(すなわち、2種類以上の可搬型記憶媒体に対応可能なシステムとしてもよい)。
なお、上記の説明においては、図4の個人毎の所在場所情報の出力手段として、サーバ4の表示部4dの表示させる例について説明したが、その場合に限らず、個人毎の所在場所情報の出力手段としてプリンタ等から構成された印刷部を設け、オペレータの操作に応じて、個人毎の所在場所情報を印刷できるようにしてもよい。あるいは、個人毎の所在場所情報の出力手段として、外部に設けられた外部装置に当該情報を送信する送信部(インターネット等の通信手段またはファクシミリ装置など)を設け、オペレータの操作に応じて、個人毎の所在場所情報を送信できる構成としてもよい。
なお、上記の説明においては、ビル利用者(IDタグ9の所有者)の所在管理を、執務室7内に設置されたリーダ2だけでなく、執務室7の出入扉8付近に設置されたリーダ2c,2dや、エレベータ乗り場5に設置されたリーダ2eも用いる例について説明したが、その場合に限らず、ビル利用者(IDタグ9の所有者)の所在管理を、執務室7内に設置されたリーダ2だけを用いて行うようにしてもよい(執務室7の出入扉8付近に設置されたリーダ2c,2dは認証や施解錠のみに使用し、エレベータ乗り場5に設置されたリーダ2eはエレベータ呼び登録のみに用いる。)。
1,1−1,1−2,1−3,1−N 制御部、2,2a,2b,2c,2d,2e リーダ、3,3a,3b 読み取りエリア、4 サーバ、5 エレベータ乗り場、6 廊下、7 執務室、8 出入扉、9 IDタグ。

Claims (5)

  1. 複数の階を備えた建物に対して用いられるセキュリティシステムであって、
    前記建物の各階ごとに予め設定されたシステムコードを記憶するシステムコード記憶手段と、
    前記建物の利用者が携帯し、当該利用者に付された固有の識別情報を記憶するとともに、前記システムコードのうちの1つを記憶する可搬型記憶媒体と、
    前記建物内の居室の入口付近に設けられ、前記可搬型記憶媒体に対する読み取りエリアが所定の第1の距離に設定された居室入口側リーダと、
    前記居室内に設けられ、前記可搬型記憶媒体に対する読み取りエリアが前記所定の第1の距離より長い所定の第2の距離に設定されている居室内リーダと、
    前記居室の出口付近に設けられ、前記可搬型記憶媒体に対する読み取りエリアが前記所定の第1の距離に設定されている居室出口側リーダと、
    前記居室内リーダの設置場所を記憶したリーダ設置場所記憶手段と、
    前記居室内リーダに接続され、前記居室内リーダが読み取った前記可搬型記憶媒体に記憶された前記利用者の固有の識別情報と前記リーダ設置場所記憶手段に記憶された前記居室内リーダの設置場所の情報とに基づいて、前記可搬型記憶媒体を携帯する利用者の現在の所在場所を判定する利用者所在場所判定手段と、
    前記利用者所在場所判定手段によって判定された前記利用者の現在の所在場所の情報を、利用者毎に記憶する所在場所情報記憶手段と、
    前記所在場所情報記憶手段に記憶された所在場所の情報を出力する所在場所情報出力手段と
    を備え、
    前記居室内リーダは、自身に対応する居室の所在階に対して設定されたシステムコードと前記可搬型記憶媒体が記憶しているシステムコードとが一致した場合にのみ、当該可搬型記憶媒体に記憶された前記利用者の固有の識別情報を読み取り、
    前記居室入口側リーダは、前記可搬型記憶媒体が記憶しているシステムコードが前記各階に対して設定された複数のシステムコードのうちのいずれかである場合に、当該可搬型記憶媒体に記憶された前記利用者の固有の識別情報を読み取り、読み取った前記識別情報に基づいて認証を行って、認証が成立した場合に、自身に対応する居室の入口扉の解錠を行うとともに、当該可搬型記憶媒体に記憶されているシステムコードを自身が設置された居室の所在階に対して設定されたシステムコードに書き換える
    ことを特徴とするセキュリティシステム。
  2. 前記居室出口側リーダは、自身に対応する居室の所在階に対して設定されたシステムコードと前記可搬型記憶媒体が記憶しているシステムコードとが一致した場合にのみ、当該可搬型記憶媒体に記憶された前記利用者の固有の識別情報を読み取り、当該可搬型記憶媒体に記憶されたシステムコードを、自身に対応する居室の所在階に対して設定されたシステムコード以外の他のシステムコードに書き換える
    ことを特徴とする請求項1に記載のセキュリティシステム。
  3. 前記居室内リーダは、前記居室内を区分した複数の空間のそれぞれに対して設置されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のセキュリティシステム。
  4. 前記リーダ設置場所記憶手段は、前記居室内リーダの設置場所を記憶するとともに、さらに、前記居室入口側リーダおよび前記居室出口側リーダの設置場所を記憶し、
    前記利用者所在場所判定手段は、前記居室内リーダ、前記居室入口側リーダおよび前記居室出口側リーダに接続され、前記居室内リーダ、前記居室入口側リーダおよび前記居室出口側リーダが読み取った前記可搬型記憶媒体に記憶された前記利用者の固有の識別情報と前記リーダ設置場所記憶手段に記憶された前記居室内リーダ、前記居室入口側リーダおよび前記居室出口側リーダの設置場所の情報とに基づいて、前記可搬型記憶媒体を携帯する利用者の現在の所在場所を判定する
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のセキュリティシステム。
  5. 複数の階を備えた建物に対して用いられ、当該建物の利用者の所在場所を管理するための所在場所管理方法であって、
    前記建物の各階ごとに予め設定されたシステムコードを、記憶装置に記憶させるステップと、
    前記建物の利用者が携帯する可搬記憶媒体に、当該利用者に付した固有の識別情報を記憶させるとともに、前記システムコードのうちの1つを記憶させる、ステップと、
    前記可搬型記憶媒体に対する読み取りエリアが所定の距離に設定された前記居室内に設置された居室内リーダの設置場所を、前記記憶装置に記憶させるステップと、
    前記建物内の居室の入口付近に設けられて前記可搬型記憶媒体に対する読み取りエリアが前記所定の距離よりも短い距離に設定された居室入口側リーダに対して、前記可搬型記憶媒体が当該読み取りエリア内になるように近づけられたときに、前記居室入口側リーダによって、当該可搬型記憶媒体に記憶されているシステムコードを、前記居室入口側リーダに対応する居室の所在階に対して設定されたシステムコードに書き換えるステップと、
    前記居室内リーダにより、前記居室内リーダが設置された居室の所在階に対して設定されたシステムコードと前記可搬型記憶媒体が記憶しているシステムコードとが一致しているかを判定し、一致していた場合に、当該可搬型記憶媒体に記憶された前記利用者の固有の識別情報を読み取るステップと、
    読み取った前記識別情報と前記記憶装置に記憶された前記居室内リーダの設置場所の情報とに基づいて、前記可搬型記憶媒体を携帯する利用者の現在の所在場所を判定するステップと、
    判定された前記利用者の現在の所在場所を利用者毎に第2の記憶装置に記憶させるステップと、
    前記第2の記憶装置に記憶された前記所在場所の情報を出力するステップと
    を備えたことを特徴とする所在場所管理方法。
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