JP2014020653A - 蒸発器構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】主に、分岐部の流路圧損を低減して、熱交換効率の向上を図り得るようにする。
【解決手段】第1エバポレータ11と第2エバポレータ12とを並設して成るエバポレータ本体13を備えると共に、エバポレータ本体13が、その一側に少なくとも冷媒2を供給可能な外部接続部14を有し、他側に第1エバポレータ11と第2エバポレータ12とを連通可能な連通部15を有し、更に、エバポレータ本体13の一側から他側へ延びて、第1エバポレータ11をパイパス可能なバイパス流路16を有する蒸発器構造に関する。そして、外部接続部14を、外部からの冷媒2を第1エバポレータ11とバイパス流路16とに対して分岐可能な内部分岐用通路31a,31bを有する分岐用部材32としている。
【選択図】図7

Description

この発明は、蒸発器構造に関するものである。
自動車などの車両には、車室内の温度調節を行うための空気調和装置(以下、空調装置という)が設けられている。
この空調装置は、冷媒を循環させるようにしたループ状の冷媒流路を備えており、この冷媒流路の途中には、圧縮機、凝縮器、減圧機構(膨張弁や減圧弁など)、蒸発器が順に備えられ、これらによって、冷媒サイクルが構成される。
このうち、上記した蒸発器は、車室内に設置された空調ユニットの内部に設置されている(例えば、特許文献1参照)。
このような蒸発器には、第1エバポレータと第2エバポレータとを並設して成るエバポレータ本体を備えると共に、エバポレータ本体が、その一側に少なくとも冷媒を供給可能な外部接続部を有し、他側に第1エバポレータと第2エバポレータとを連通可能な連通部を有し、更に、エバポレータ本体の一側から他側へ延びて、第1エバポレータをパイパス可能なバイパス流路を有するものが存在している。
特開2009−85569号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された蒸発器構造には、以下のような問題があった。
即ち、エバポレータ本体の一側には、上記したような外部接続部が設けられているが、この外部接続部は、凹溝状をした複数の部品を対向配置することによって通路が形成されているため、複数の部品が必要となり、流路圧損が生じる原因となり易かった。
また、第1エバポレータをバイパスするバイパス流路が第1エバポレータの内部に設置されていたため、バイパス流路を形成して冷媒を流すために複数の部品が必要となり、流路圧損が生じ易かった。
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、第1エバポレータと第2エバポレータとを並設して成るエバポレータ本体を備えると共に、該エバポレータ本体が、その一側に少なくとも冷媒を供給可能な外部接続部を有し、他側に前記第1エバポレータと第2エバポレータとを連通可能な連通部を有し、更に、前記エバポレータ本体の一側から他側へ延びて、前記第1エバポレータをパイパス可能なバイパス流路を有する蒸発器構造において、前記外部接続部が、外部からの冷媒を前記第1エバポレータと前記バイパス流路とに対して分岐可能な内部分岐用通路を有する分岐用部材とされたことを特徴としている。
請求項2に記載された発明は、上記において、前記分岐用部材が、少なくとも冷媒入口部と、前記第1エバポレータに対する第一接続口部と、前記バイパス流路に対するバイパス接続口部とを有し、前記冷媒入口部の軸線と、第一接続口部の軸線と、バイパス接続口部の軸線とが、平行に配置されたことを特徴としている。
請求項3に記載された発明は、上記において、前記内部分岐用通路が、少なくとも前記バイパス接続口部の端部の位置に連通されたことを特徴としている。
請求項4に記載された発明は、上記において、前記分岐用部材が、内部に、前記第1エバポレータと前記バイパス流路とに対する冷媒の分配量を調整可能な分配器を備えたことを特徴としている。
請求項5に記載された発明は、上記において、前記分岐用部材が、プレス成形された2枚の金属プレートを接合して構成されたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、上記構成によって、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、前記外部接続部が、外部からの冷媒を前記第1エバポレータと前記バイパス流路とに対して分岐可能な内部分岐用通路を有する分岐用部材とされたことにより、第1エバポレータとバイパス流路との分岐部や、分岐用部材そのものを小型化することができるようになると共に、内部分岐用通路における冷媒の流れを安定化させ、内部分岐用通路の流路圧損を低減して、熱交換効率の向上を図ることが可能となる。
請求項2の発明によれば、上記構成によって、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、前記冷媒入口部の軸線と、第一接続口部の軸線と、バイパス接続口部の軸線とが、平行に外部接続部に配置されたことにより、冷媒入口部から第一接続口部およびバイパス接続口部へ向かう冷媒の流れ方向の変化を小さくして、内部分岐用通路における流路圧損を、より低減させることが可能となる。
請求項3の発明によれば、上記構成によって、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、前記内部分岐用通路が、少なくとも前記バイパス接続口部の端部の位置に連通されたことにより、バイパス流路へ向かう冷媒の流れ方向の変化を更に小さくして、内部分岐用通路における流路圧損を、一層効果的に低減させることが可能となる。
請求項4の発明によれば、上記構成によって、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、前記分岐用部材が、内部に、前記第1エバポレータと前記バイパス流路とに対する冷媒の分配量を調整可能な分配器を備えたことにより、第1エバポレータとバイパス流路とに対する冷媒の分配量を正確に規定することが可能となる。
請求項5の発明によれば、上記構成によって、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、前記分岐用部材が、プレス成形された2枚の金属プレートを接合することによって構成されたことにより、最も安価で且つ最も容易に分岐用部材を構成することが可能となる。
空調装置1の全体構成を示す系統図である。 蒸発器の全体斜視図である。 図2の平面図である。 図2の側面図である。 図2とは反対側から見た蒸発器の斜視図である。 外部接続部の端面図である。 図6の断面図である。 他の外部接続部の断面図である。 別の外部接続部を示すものであり、(a)は断面図、(b)は、端面図である。 図9の組合せ図である。
以下、本実施の形態を具体化した実施例を、図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図10は、この実施例およびその変形例を示すものである。
<構成>以下、構成について説明する。
自動車などの車両には、車室内の温度調節を行うための空気調和装置(以下、空調装置という)が設けられている。
図1は空調装置1の全体構成を示す系統図であり、この空調装置1は、冷媒2(冷却媒体)を循環させるようにしたループ状の冷媒流路3を備えており、この冷媒流路3の途中には、圧縮機4、凝縮器5、膨張弁6、蒸発器7が順に備えられ、これらによって冷媒サイクルが構成される。
ここで、上記した圧縮機4は、冷媒2を吸引して圧縮するコンプレッサである。
上記した凝縮器5は、圧縮機4で圧縮された冷媒2が持つ熱を放熱して凝縮するコンデンサである。冷媒2の熱は、熱交換によって車両の前部から取入れられる外気8(走行風など)などへ放出される。
凝縮器5には、凝縮器5で凝縮された冷媒2を気液分離する液体タンク5a(レシーバドライヤー)や、この液体タンク5aで液化された冷媒2を更に凝縮する補助凝縮器5b(サブコンデンサ)などが付設される。
上記した膨張弁6は、凝縮器5で凝縮された冷媒2を減圧すると共に流量を調節して蒸発器7の出口温度を制御する減圧機構である(以下、膨張弁には減圧弁も含まれるのとする)。
上記した蒸発器7は、膨張弁6などの減圧機構で減圧された冷媒2を蒸発させるエバポレータである。蒸発器7は、車室に設置された空調ユニット9の内部に配置されて、空調ユニット9内を流れる空調用空気10から蒸発潜熱を奪うことにより、空調用空気10を除湿すると共に冷却する。
そして、図2〜図4は、上記した蒸発器7の具体的な構造を示すものである。
蒸発器7は、第1エバポレータ11と第2エバポレータ12とを備えており、第1エバポレータ11と第2エバポレータ12とは、一体のエバポレータ本体13として構成され、それぞれが、ほぼ同様の構造を備えたものとされる。
即ち、第1エバポレータ11および第2エバポレータ12は、それぞれ上下に隔ててほぼ平行に配設された筒状のアッパタンク11a,12aおよびロワタンク11b,12bと、ほぼ上下方向へ延びてこれらのアッパタンク11a,12aとロワタンク11b,12bとの間をそれぞれ連通する複数本の伝熱チューブ11c,12c(図5参照)とを備えている。これにより、第1エバポレータ11および第2エバポレータ12は、面状または面格子状とされて、空調ユニット9内部の空気通路を覆うように設置することが可能となる。
また、上記した複数本の伝熱チューブ11c,12cは、それぞれ、間を空調用空気10が通過し得るように、(アッパタンク11a,12aおよびロワタンク11b,12bの軸線方向へ)互いに間隔を有してほぼ平行に配設されている。複数本の伝熱チューブ11c,12cの間には、空調用空気10に対する熱交換効率を高めるための冷却フィン11d,12d(図5参照)が取付けられている。
そして、図5は、蒸発器7の外部接続部14周辺が分かるように、図2とは反対側から見た蒸発器7の斜視図である。なお、図2〜図4と、この図5とでは、バイパス流路16の位置が異なるものとされている。即ち、図2〜図4では、バイパス流路16が、アッパタンク11a,12a間の上部の位置に配置されているのに対し、図5では、バイパス流路16が、第1エバポレータ11のアッパタンク11aの外側部の位置に配置されている。これらは、どちらであっても良い。
このような構成に対して、この実施例のものでは、以下のような構成を備えるようにしている。
(構成1)
図6〜図10(主に図6、図7参照)に示すように、上記した外部接続部14が、外部からの冷媒2を第1エバポレータ11とバイパス流路16とに対して分岐可能な内部分岐用通路31a,31bを有する分岐用部材32とされるようにする。
(補足説明1)
ここで、上記した外部接続部14は、エバポレータ本体13の製造時に、エバポレータ本体13の側部(一側)に対して、一体的に固定されるものである。
内部分岐用通路31a,31bは、好ましくは、均一流路断面を有する通路とする。なお、内部分岐用通路31a,31bは、互いに直接連通される必要はない。
(構成2)
上記において、分岐用部材32が、少なくとも冷媒入口部33と、第1エバポレータ11に対する第一接続口部34と、バイパス流路16に対するバイパス接続口部35とを有するものとされる。
そして、冷媒入口部33の軸線と、第一接続口部34の軸線と、バイパス接続口部35の軸線とが、平行に分岐用部材32に配置されるようにする。
(補足説明2)
より詳しくは、上記した分岐用部材32は、外側部(図7中下側)に、上記した冷媒入口部33と冷媒出口部36とを有すると共に、内側部(図7中上側)に、上記した第1エバポレータ11の入口部に対する第一接続口部34およびバイパス流路16の入口部に対するバイパス接続口部35と、第2エバポレータ12の出口部に対する第二接続口部37とを有するものとされる。
冷媒入口部33と冷媒出口部36とは、上記した冷媒流路3などに接続される。
バイパス接続口部35は、第一接続口部34よりも小径のものとされる。また、第二接続口部37は、第一接続口部34とバイパス接続口部35とを合わせた大きさのものとなる。
そして、外側部の冷媒入口部33と、冷媒出口部36とは、突出形状の差込口などとされている。また、内側部の第一接続口部34と、バイパス接続口部35と、第二接続口部37とは、それぞれ、第1エバポレータ11の入口部と、バイパス流路16の入口部と、第2エバポレータ12の出口部とに対して雄雌嵌合可能な穴形状の受口部などとされている。
なお、冷媒出口部36および第二接続口部37は、冷媒入口部33および第一接続口部34およびバイパス接続口部35と分けて、別の部材(第二外部接続部(図示せず))などに対して設けるようにすることもできる(給排分離構造)。
そして、第一接続口部34と、バイパス接続口部35とは、冷媒入口部33とほぼ対向するように形成される。更に、第一接続口部34と、冷媒入口部33とが、分岐用部材32の内部で内部分岐用通路31aを介して連通されると共に、バイパス接続口部35と、冷媒入口部33とが、分岐用部材32の内部で内部分岐用通路31bを介して連通されるようにする。
ここで、内部分岐用通路31a,31bは、それぞれ第一接続口部34およびバイパス接続口部35と、それぞれ同じか、それよりも小径の流路によって構成されるものとなる。
(構成3)
上記において、内部分岐用通路31a,31bが、(少なくとも)バイパス接続口部35の端部の位置に連通されるようにするのが好ましい。
(補足説明3)
ここで、更に、内部分岐用通路31aについても、第一接続口部34の端部の位置に連通されるようにしても良い。
更に、冷媒入口部33と、第一接続口部34およびバイパス接続口部35とは、同一の平面内に配置されるのが好ましい。この同一の平面は、水平面と平行なものであるのが最も好ましいが、これに限らず、水平面に対して若干傾斜したものなどであっても良い。この構成は、図5のように、第1エバポレータ11の入口部とバイパス流路16の入口部との高さを等しくできる場合に適している。
また、図2〜図4のように、第1エバポレータ11の入口部とバイパス流路16の入口部との高さが異なるような場合、即ち、構成上、同一の平面に配置することが難しいような場合には、可能な限り同一の平面に近い状態となるように配置すれば良い。
冷媒入口部33は、平面的に見て、第一接続口部34と、バイパス接続口部35との間に位置させることにより、内部分岐用通路31a,31bがより短くなるようにすることができる。
特に、図7または図8に示すように、冷媒入口部33と第一接続口部34とを一部重複させることにより、重複部分に内部分岐用通路31aを直接形成させるようにしても良い。同様に、冷媒入口部33とバイパス接続口部35とを一部重複させることにより、重複部分に内部分岐用通路31bを直接形成させるようにしても良い。
この場合には、冷媒入口部33と、第一接続口部34またはバイパス接続口部35との軸間距離を調整することによって、内部分岐用通路31a,31bの大きさをそれぞれ設定することができる。このようにしても、内部分岐用通路31a,31bが、第一接続口部34やバイパス接続口部35の端部の位置に連通されるようにすることが可能である。
或いは、上記したように冷媒入口部33と、第一接続口部34またはバイパス接続口部35とを直接重複させなくても、図9に示すように、冷媒入口部33の延長線と第一接続口部34の延長線とが一部重複するような配置とすることにより、内部分岐用通路31aを容易に形成することができる。同様に、冷媒入口部33の延長線と、バイパス接続口部35の延長線とが一部重複するような配置とすることにより、内部分岐用通路31bを容易に形成することができる。この場合には、内部分岐用通路31a,31bは、冷媒入口部33や第一接続口部34やバイパス接続口部35の軸線方向に対して傾斜されるようにしている。
そして、上記のようにするためには、第一接続口部34とバイパス接続口部35との近接部分間の間隔が、冷媒入口部33の口径よりも狭くなるように配置すると共に、第一接続口部34とバイパス接続口部35との軸線間の距離が、冷媒入口部33の口径よりも広くなるように配置するのが好ましい。
一方、上記した第二接続口部37は、冷媒出口部36と、同一軸線上に配置されて直接連通されるようになっている。但し、これらの軸線が若干ズレていても許容できる。
なお、第二接続口部37および冷媒出口部36については、特に、第一接続口部34やバイパス接続口部35や冷媒入口部33と同一の平面上に配置する必要はない。
(分岐用部材32の構成について)
例えば、分岐用部材32は、図7に示すように、金属片を削出し加工して形成された単一の金属ブロック41によって構成されるようにすることができる。
(補足説明)
ここで、上記した金属ブロック41は、アルミニウムなどの熱伝導率の高い金属などで形成されるようにする。
(構成4)
或いは、上記において、図8に示すように、分岐用部材32が、その内部に、第1エバポレータ11とバイパス流路16とに対する冷媒2の分配量を調整可能な分配器43を備えるようにしても良い。
(補足説明4)
ここで、上記した分配器43は、冷媒2の分配量に応じた大きさに設定された内部分岐用通路31a,31bを有する分配プレートなどとされる。内部分岐用通路31a,31bは、分配器43の分配プレートに対してそれぞれ面直に形成されるようにする。そして、分配器43は、内部分岐用通路31a,31bを冷媒入口部33や、第一接続口部34や、バイパス接続口部35などと軸線を平行にした状態で、分岐用部材32の内部に設置されるようにする。
この分配プレート(分配器43)は、冷媒入口部33と、第一接続口部34と、バイパス接続口部35との間(分岐部の位置)に設けられたプレート設置部46に設置される。このプレート設置部46は、円板状の空間などとされる。
分配プレートと分岐用部材32のプレート設置部46との間には、必要に応じて位置決め部47が設けられる。この位置決め部47は、分配プレートの外周に少なくとも1箇所以上形成された(位置決め用)切欠部と、この切欠部に合わせてプレート設置部46に形成された少なくとも1箇所以上の(位置決め用)突起部とを備えたものなどとされる。
なお、分岐用部材32は、図7のような単一の金属ブロック41による分岐用部材32の内部にプレート設置部46を加工形成して、後から分配器43を挿入設置するようなものなどとしても良いし、または、プレート設置部46を有する分岐用部材32を鋳物などによって形成して、後から分配器43を設置するようなものなどとしても良い。
更に、分配器43を、減圧が可能な減圧器とすることもできる(分配減圧器)。
この場合、分配器43は、内部分岐用通路31a,31bが、冷媒2の分配量に応じて大きさを設定されたオリフィス開口とされた分配減圧プレートなどとされる。
(構成5)
また、或いは、上記において、図9、図10に示すように、分岐用部材32が、プレス成形された2枚の金属プレート49a,49bを接合して構成されるものとしても良い。
(補足説明5)
この場合、2枚の金属プレート49a,49bは、少なくとも、冷媒入口部33と、第1エバポレータ11の入口部に対する第一接続口部34と、バイパス流路16の入口部に対するバイパス接続口部35とを、上記した同一の平面に沿ってそれぞれ半割りした形状に構成される(半割状プレート)。この際、上記した内部分岐用通路31a,31bは、2枚の金属プレート49a,49bを組合せた時に、上記した分配器43(または分配減圧器)のものと同様の内部分岐用通路31a,31b(またはオリフィス開口)がそれぞれ形成されるようにする。この場合、内部分岐用通路31a,31bは、上記したように、冷媒入口部33や第一接続口部34やバイパス接続口部35などに対して軸線が傾斜するものとされているが、平行にしても良い。
<作用>以下、この実施例の作用について説明する。
外部の冷媒流路3(図1参照)を流れる冷媒2は、外部接続部14の冷媒入口部33を通って蒸発器7へ供給され、蒸発器7の内部を通って、外部接続部14の冷媒出口部36から外部の冷媒流路3へと排出される。
この際、外部接続部14へ入った冷媒2は、冷媒入口部33から、内部分岐用通路31a,31bによって、第一接続口部34とバイパス接続口部35とに分岐され、それぞれ第1エバポレータ11とバイパス流路16とに送られる。
第1エバポレータ11とバイパス流路16とに送られた冷媒2は、エバポレータ本体13の内部で合流されて第2エバポレータ12を流れ、第2エバポレータ12を出て外部接続部14の冷媒出口部36から外部へ排出される。
<効果>この実施例によれば、以下のような効果を得ることができる。
(効果1)
外部接続部14が、外部からの冷媒2を第1エバポレータ11とバイパス流路16とに対して分岐可能な内部分岐用通路31a,31bを有する分岐用部材32とされたことにより、第1エバポレータ11とバイパス流路16との分岐部や、分岐用部材32そのものを小型化することができるようになると共に、内部分岐用通路31a,31bにおける冷媒2の流れを安定化させ、内部分岐用通路31a,31b(分岐部)の流路圧損を低減して、熱交換効率の向上を図ることが可能となる。
これに対し、第1エバポレータ11とバイパス流路16との分岐部を外部の冷媒流路3などに設けた場合には、分岐部に三方弁が必要になるなどして小型化が困難となる。また、外部接続部14の内部を空洞部化した場合には、空洞部の内部で乱流や流れの停滞などが生じるため、冷媒2を効率良く分岐させたり、分岐する冷媒2の流れを安定化させたりすることが困難となる。
(効果2)
冷媒入口部33の軸線と、第一接続口部34の軸線と、バイパス接続口部35の軸線とが、平行に外部接続部14に配置されたことにより、冷媒入口部33から第一接続口部34およびバイパス接続口部35へ向かう冷媒2の流れ方向の変化を小さくして、内部分岐用通路31a,31bにおける流路圧損を、より低減させることが可能となる。
(効果3)
内部分岐用通路31a,31bが、少なくともバイパス接続口部35の端部の位置に連通されたことにより、バイパス流路16へ向かう冷媒2の流れ方向の変化を更に小さくして、内部分岐用通路31a,31bにおける流路圧損を、一層効果的に低減させることが可能となる。
(分岐用部材32の効果について)
例えば、分岐用部材32を、金属片を削出し加工して形成された単一の金属ブロック41によって構成することにより、部品精度を上げると共に、部品点数を削減してその分のコストを下げることが可能となる。また、分岐用部材32をエバポレータ本体13に取付ける際に、熱変形を起し難いものとすることができる。
(効果4)
そして、分岐用部材32が、内部に、第1エバポレータ11とバイパス流路16とに対する冷媒2の分配量を調整可能な分配器43を備えたことにより、第1エバポレータ11とバイパス流路16とに対する冷媒2の分配量を正確に規定することが可能となる。
この際、分配器43を、減圧が可能な減圧器とすることにより、第1エバポレータ11とバイパス流路16とに対する冷媒2の分配量を調整しつつ減圧を行わせることが可能となる。
これにより、第1エバポレータ11やバイパス流路16の内部に、それぞれ、オリフィスやキャピラリーチューブ(減圧管)などの減圧手段を設ける必要を無くすことができる。
(効果5)
或いは、分岐用部材32が、プレス成形された2枚の金属プレート49a,49bを接合することによって構成されたことにより、最も安価で且つ最も容易に分岐用部材32を構成することが可能となる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施例に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例が示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。更に、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。また、「ほぼ」「約」「程度」などの用語がある場合には、常識的に認められる範囲や精度のものを含むという意味で用いられている。
この発明にかかる蒸発器の構造は、車両用や住宅用やその他の用途に用いられる空調装置に対して広く適用することが可能である。
2 冷媒
7 蒸発器
11 第1エバポレータ
12 第2エバポレータ
13 エバポレータ本体
14 外部接続部
15 連通部
16 バイパス流路
31a 内部分岐用通路
31b 内部分岐用通路
32 分岐用部材
33 冷媒入口部
34 第一接続口部
35バイパス接続口部
41 金属ブロック
43 分配器
49a 金属プレート
49b 金属プレート

Claims (5)

  1. 第1エバポレータと第2エバポレータとを並設して成るエバポレータ本体を備えると共に、
    該エバポレータ本体が、その一側に少なくとも冷媒を供給可能な外部接続部を有し、他側に前記第1エバポレータと第2エバポレータとを連通可能な連通部を有し、更に、前記エバポレータ本体の一側から他側へ延びて、前記第1エバポレータをパイパス可能なバイパス流路を有する蒸発器構造において、
    前記外部接続部が、外部からの冷媒を前記第1エバポレータと前記バイパス流路とに対して分岐可能な内部分岐用通路を有する分岐用部材とされたことを特徴とする蒸発器構造。
  2. 前記分岐用部材が、少なくとも冷媒入口部と、前記第1エバポレータに対する第一接続口部と、前記バイパス流路に対するバイパス接続口部とを有し、
    前記冷媒入口部の軸線と、第一接続口部の軸線と、バイパス接続口部の軸線とが、平行に配置されたことを特徴とする請求項1記載の蒸発器構造。
  3. 前記内部分岐用通路が、少なくとも前記バイパス接続口部の端部の位置に連通されたことを特徴とする請求項2記載の蒸発器構造。
  4. 前記分岐用部材が、内部に、前記第1エバポレータと前記バイパス流路とに対する冷媒の分配量を調整可能な分配器を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の蒸発器構造。
  5. 前記分岐用部材が、プレス成形された2枚の金属プレートを接合して構成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の蒸発器構造。
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