JP2014019397A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】 耐カット性を向上すると共に、操縦安定性を向上することを可能にした空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】 一対のビード部3,3間に少なくとも1層のカーカス層4を装架し、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側に複数層のベルト層7を配置した空気入りタイヤにおいて、サイドウォール部2にタイヤ子午線断面にて凹凸形状をなしてタイヤ周方向に延在する複数本のプロテクター11を形成すると共に、プロテクター11の外表面に沿って有機繊維からなる補強層12を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】 一対のビード部3,3間に少なくとも1層のカーカス層4を装架し、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側に複数層のベルト層7を配置した空気入りタイヤにおいて、サイドウォール部2にタイヤ子午線断面にて凹凸形状をなしてタイヤ周方向に延在する複数本のプロテクター11を形成すると共に、プロテクター11の外表面に沿って有機繊維からなる補強層12を設ける。
【選択図】 図1
Description
本発明は、未舗装路走行用タイヤとして好適な空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、耐カット性を向上すると共に、操縦安定性を向上することを可能にした空気入りタイヤに関する。
未舗装路を走行するための空気入りタイヤは、サイドウォール部に損傷を受け易い。そのため、このような用途で使用される空気入りタイヤにおいては、サイドウォール部に複数本の補強コードを含む補強層をカーカス層に沿うように埋設することにより、岩や鋭利な石等との接触によるサイドカットを防止し、そのサイドカットに起因するパンクを防止することが提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、サイドウォール部において、上述のような補強層をカーカス層に沿うようにタイヤ内部に埋設した場合、補強層に基づく耐カット性の改善効果を必ずしも十分に発揮することができず、しかも補強層の追加によりタイヤのバネ特性が変化するため操縦安定性が悪化するという問題がある。特に、未舗装路を走行する際には、路面をしっかりと捉えるために空気入りタイヤが柔軟に変形することが求められるが、補強層の追加はサイドウォール部を剛直にし、路面に対する追従性を損なわせる要因となる。
本発明の目的は、耐カット性を向上すると共に、操縦安定性を向上することを可能にした空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、一対のビード部間に少なくとも1層のカーカス層を装架し、トレッド部におけるカーカス層の外周側に複数層のベルト層を配置した空気入りタイヤにおいて、サイドウォール部にタイヤ子午線断面にて凹凸形状をなしてタイヤ周方向に延在する複数本のプロテクターを形成すると共に、前記プロテクターの外表面に沿って有機繊維からなる補強層を設けたことを特徴とするものである。
本発明では、有機繊維からなる補強層を、カーカス層に沿うようにタイヤ内部に埋設するのではなく、サイドウォール部に形成されたプロテクターの外表面に沿って配置するので、補強層に基づく保護効果を最大限に活かして耐カット性を向上することができる。そのため、岩や鋭利な石等との接触によるサイドカットを効果的に防止し、そのサイドカットに起因するパンクを効果的に防止することができる。
また、補強層をプロテクターの表層に配置してカーカス層とは分離し、かつプロテクターの外表面に沿って起伏させることにより、補強層自体にはテンションが掛からないようにするので、補強層を追加しても空気入りタイヤのバネ特性を実質的に変化させることはない。そのため、従来のようにカーカス層に沿って補強層を埋設した場合に比べて操縦安定性を向上することができる。特に、未舗装路を走行する際には、路面をしっかりと捉えて優れた操縦安定性を発揮することが可能になる。
本発明において、プロテクターはタイヤ子午線断面にて波形状をなすことが好ましい。また、プロテクターの外表面から補強層までの距離は0mm〜3mmとすることが好ましい。このようにプロテクターに適切な形状を与え、補強層を適切に配置することにより、耐カット性と操縦安定性をより高いレベルで向上することができる。
補強層はプロテクターのタイヤ子午線断面でのプロファイルラインの70%〜130%の範囲に配置することが好ましい。これにより、耐カット性の改善効果を十分に発揮することができる。
プロテクターの高さは5mm〜10mmとし、プロテクターのピッチは5mm〜15mmとすることが好ましい。これにより、プロテクターに基づく保護効果を十分に確保し、耐カット性の改善効果を十分に発揮することができる。
補強層は有機繊維の簾織物又は平織物から構成することが好ましい。補強層は有機繊維の簾織物又は平織物から構成した場合、プロテクターの外表面に沿った形状を有する補強層を容易に形成することができる。一方、補強層をスチール素材から構成した場合、スチール素材の曲げ剛性が高過ぎるため、プロテクターの外表面に沿った形状を有する補強層を形成することが困難になる。
補強層を有機繊維の簾織物から構成する場合、簾織物の縦糸となる有機繊維コードのタイヤ径方向に対する傾斜角度は0°〜80°とすることが好ましい。これにより、耐カット性の改善効果を十分に発揮することができる。
本発明において、各種寸法はタイヤを正規リムにリム組して正規内圧を充填した状態にて測定されるものである。「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えば、JATMAであれば標準リム、TRAであれば“Design Rim”、或いはETRTOであれば“Measuring Rim”とする。「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表“TIRE ROAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES”に記載の最大値、ETRTOであれば“INFLATION PRESSURE”であるが、タイヤが乗用車である場合には180kPaとする。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜図4は本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示すものである。なお、本実施形態の空気入りタイヤは、図1においてタイヤ中心線CLを境界とする片側部分が描写されているが、そのタイヤ中心線CLの両側で対称構造を有している。また、Rは上記空気入りタイヤが組み付けられるホイールのリムである。
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部1と、該トレッド部1の両側に配置された一対のサイドウォール部2と、これらサイドウォール部2のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部3とを備えている。
一対のビード部3,3間には2層のカーカス層4が装架されている。これらカーカス層4はタイヤ径方向に対して傾斜する複数本の補強コードを含み、その補強コードが層間で互いに交差するように配置されている。カーカス層4において、補強コードのタイヤ径方向に対する傾斜角度は例えば2°〜20°の範囲に設定されている。カーカス層4は各ビード部3に配置されたビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側に巻き上げられている。カーカス層4の補強コードとしては、有機繊維コードが好ましく使用される。ビードコア5の外周上には断面三角形状のゴム組成物からなるビードフィラー6が配置されている。
一方、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には複数層のベルト層7が埋設されている。これらベルト層7はタイヤ周方向に対して傾斜する複数本の補強コードを含み、かつ層間で補強コードが互いに交差するように配置されている。ベルト層7において、補強コードのタイヤ周方向に対する傾斜角度は例えば10°〜40°の範囲に設定されている。ベルト層7の補強コードとしては、スチールコードが好ましく使用される。ベルト層7の外周側には、高速耐久性の向上を目的として、補強コードをタイヤ周方向に対して5°以下の角度で配列してなる少なくとも1層のベルトカバー層8が配置されている。ベルトカバー層8は少なくとも1本の補強コードを引き揃えてゴム被覆してなるストリップ材をタイヤ周方向に連続的に巻回したジョイントレス構造とすることが望ましい。また、ベルトカバー層8はベルト層7の幅方向の全域を覆うように配置しても良く、或いは、ベルト層7の幅方向外側のエッジ部のみを覆うように配置しても良い。ベルトカバー層8の補強コードとしては、ナイロンやアラミド等の有機繊維コードが好ましく使用される。
なお、上述したタイヤ内部構造は空気入りタイヤにおける代表的な例を示すものであるが、これに限定されるものではない。また、トレッド部1にはトラクションや排水を担持するための複数本の溝が適宜形成される。
上記空気入りタイヤにおいて、図1〜図4に示すように、サイドウォール部2にはタイヤ子午線断面にて凹凸形状をなしてタイヤ周方向に延在する複数本のプロテクター11が形成されている。より具体的には、プロテクター11はタイヤ子午線断面において波形状を形成しつつタイヤ周方向に沿って環状に連続している。更に、プロテクター11の表層には、その起伏した外表面に沿って有機繊維からなる補強層12が配置されている。この補強層12は有機繊維からなる簾織物又は平織物からなる補強材を含み、その補強材をコートゴムで被覆した構造を有している。
上記空気入りタイヤでは、有機繊維からなる補強層12を、カーカス層4に沿うようにタイヤ内部に埋設するのではなく、サイドウォール部2に形成されたプロテクター11の外表面に沿って配置するので、補強層12に基づく保護効果を最大限に活かして耐カット性を向上することができる。そのため、岩や鋭利な石等との接触によるサイドカットを効果的に防止し、そのサイドカットに起因するパンクを効果的に防止することができる。
また、補強層12をプロテクター11の表層に配置してカーカス層4とは分離すると共に、プロテクター11の外表面に沿って起伏させることにより、補強層12自体にはテンションが掛からないようにするので、補強層12を追加しても空気入りタイヤのバネ特性を実質的に変化させることはない。
これに対して、従来のようにサイドウォール部2においてカーカス層4に沿って補強層22を埋設した場合(図5参照)、空気入りタイヤのバネ特性が大きく変化し、補強層22を備えていない場合に比べてサイドウォール部2が剛直になり、路面に対する追従性を損なわれることになる。
つまり、図1に示すように、補強層12をプロテクター11の表層に配置してカーカス層4とは分離し、かつプロテクター11の外表面に沿って起伏させることにより、従来のようにカーカス層4に沿って補強層12を埋設した場合に比べて操縦安定性を向上することができる。特に、未舗装路を走行する際には、路面をしっかりと捉えて優れた操縦安定性を発揮することが可能になる。
上記空気入りタイヤにおいて、補強層12はプロテクター11のタイヤ子午線断面でのプロファイルラインの70%〜130%の範囲に配置すると良い。これにより、耐カット性の改善効果を十分に発揮することができる。補強層12の配置領域がプロテクター11のプロファイルラインの70%未満であると耐カット性の改善効果が低下する。また、補強層12をプロテクター11のプロファイルラインの130%を超える範囲に配置しても、それ以上の耐カット性の改善効果は期待できず、むしろ補強層12が空気入りタイヤの撓み領域に配置されることに起因して補強層12に剥離を生じ易くなる。なお、図1の実施形態は補強層12の配置領域をプロテクター11のプロファイルラインの100%に設定したものである。
ここで、プロテクター11の配置領域は必ずしも限定されるものではないが、サイドウォール部2の保護効果を十分に確保するために、そのタイヤ径方向外端位置をタイヤ断面高さの80%〜90%の範囲に設定し、そのタイヤ径方向内端位置をタイヤ断面高さの50%〜60%の範囲に設定すると良い。
図2に示すように、プロテクター11の高さHは5mm〜10mmとし、プロテクター11のピッチPは5mm〜15mmであると良い。これにより、プロテクター11に基づく保護効果を十分に確保し、耐カット性の改善効果を十分に発揮することができる。プロテクター11の高さHが5mm未満であるとサイドウォール部2の保護効果が低下し、逆に10mmを超えると重量増加が顕著になる。また、プロテクター11のピッチPが5mm未満であると各プロテクター11の剛性が低下するためサイドウォール部2の保護効果が低下し、逆に15mmであるとプロテクター11の相互間隔が大きくなるためサイドウォール部2の保護効果が低下する。
図3に示すように、プロテクター11の外表面から補強層12までの距離Tは0mm〜3mmとするのが良い。ここで、補強層12は有機繊維コード12aとコートゴム12bとから構成されているが、距離Tはプロテクター11の外表面から補強層12のコートゴム12bまでの距離を意味する。図3の実施形態は補強層12の外側に耐候性に優れた表面ゴム層13を積層したものであるが、この場合、T>0mmとなる。また、補強層12をプロテクター11の最外層とした場合、T=0mmとなる。いずれにしても、補強層12はプロテクター11の外表面と近接した位置に配置され、プロテクター11の外表面に沿って起伏した構造となる。このようにプロテクター11に適切な形状を与える一方で、その外表面に沿って補強層12を適切に配置することにより、耐カット性と操縦安定性をより高いレベルで向上することができる。プロテクター11の外表面から補強層12までの距離Tが3mmを超えると耐カット性の改善効果が低下し、また、補強層12にテンションが掛かり易くなるため操縦安定性の改善効果が低下する。
補強層12は有機繊維の簾織物又は平織物から構成すると良く、この場合、プロテクター11の外表面に沿った形状を有する補強層12を容易に形成することができる。補強層12を有機繊維の簾織物から構成する場合、図4に示すように、簾織物の縦糸となる有機繊維コード12bのタイヤ径方向に対する傾斜角度θを0°〜80°の範囲、より好ましくは、20°〜40°の範囲に設定すると良い。これにより、耐カット性の改善効果を十分に発揮することができる。有機繊維コード12bのタイヤ径方向に対する傾斜角度θが80°を超えると、有機繊維コード12bの延長方向とプロテクター11の延長方向とが平行に近付くため耐カット性の改善効果が低下する。
補強層12に使用される有機繊維コードとしては、ナイロン繊維コード、ポリエステル繊維コード、アラミド繊維コード等が挙げられるが、特に高強度かつ高弾性率であるアラミド繊維コードを使用することが望ましい。また、アラミド繊維コードの総繊度は3000dtex〜4000dtexの範囲に設定すると良い。このような総繊度を有するアラミド繊維コードは上述した補強層12の補強材として好適である。また、補強層12を構成するアラミド繊維コードの打ち込み密度は25本/50mm〜55本/50mmとすることが好ましい。これにより、耐カット性の改善効果を十分に得ることができる。
上述した実施形態の空気入りタイヤでは、カーカス層を2層構造とし、これらカーカス層を補強コードが層間で互いに交差するように配置したものであるが、このようなカーカス構造は剛性が高く未舗装路走行時やレース等の競技において有効である。但し、本発明は上述のようなバイアス構造を有する空気入りタイヤのみならず、カーカス層を単層構造とし、そのカーカス層を補強コードがタイヤ径方向に延長するように配置したラジアル構造を有する空気入りタイヤに適用することも可能である。いずれにしても、上記空気入りタイヤは、未舗装路走行用、競技用、四輪車用として好適である。
タイヤサイズ205/65R15で、一対のビード部間に2層のカーカス層を装架し、トレッド部におけるカーカス層の外周側に2層のベルト層を配置し、該ベルト層の外周側に2層のベルトカバー層を配置した空気入りタイヤにおいて、図1のようにサイドウォール部にタイヤ子午線断面にて凹凸形状(波形状)をなしてタイヤ周方向に延在する複数本のプロテクターを形成すると共に、プロテクターの外表面に沿って有機繊維の簾織物からなる補強層を設け、プロテクターの外表面から補強層までの距離T、簾織物の縦糸となる有機繊維コードのタイヤ径方向に対する傾斜角度θを表1のように設定した実施例1〜7のタイヤを製作した。
実施例1〜7において、補強層はプロテクターのタイヤ子午線断面でのプロファイルラインの100%の範囲に配置した。また、プロテクターの高さは8mmとし、プロテクターのピッチは10mmとした。更に、補強層の簾織物にはアラミド繊維コード(1670dtex/2)を29本/50mmの打ち込み密度で配列したものを使用した。
比較のため、上記と同様のプロテクターを備えた空気入りタイヤにおいて、サイドウォール部に上記と同様の有機繊維の簾織物からなる補強層をカーカス層と当接するように埋設し、その補強層をタイヤ子午線断面にて円弧状に形成した従来例のタイヤを用意した。従来例において、プロテクターの外表面から補強層までの最短距離を10mmとした。
また、上記と同様のプロテクターを備えた空気入りタイヤにおいて、サイドウォール部におけるプロテクターとカーカス層との間に上記と同様の有機繊維の簾織物からなる補強層を埋設し、その補強層をタイヤ子午線断面にて円弧状に形成した比較例のタイヤを用意した。比較例において、プロテクターの外表面から補強層までの最短距離を5mmとした。
各試験タイヤにおいて、カーカス層としては66ナイロン繊維コード(1400dtex/2)を55本/50mmの打ち込み密度で配列したものを使用し、ベルト層としてはスチールコード(2+2×0.25mm)を40本/50mmの打ち込み密度で配列したものを使用し、ベルトカバー層としては66ナイロン繊維コード(940dtex/2)を50本/50mmの打ち込み密度で配列したものを使用した。
これら試験タイヤについて、下記の評価方法により、耐カット性、操縦安定性、走行タイムを評価し、その結果を表1に併せて示した。
即ち、各試験タイヤをリムサイズ15×6.5JJのホイールに組み付けて過給器付きエンジンを搭載した排気量2000ccの四輪駆動車に装着し、空気圧200kPaの条件にて、岩や鋭利な石が散在する周回3kmのオフロードのテストコースにおいて、テストドライバーによる10周の走行試験を実施した。
耐カット性:
耐カット性については、上記走行試験後、タイヤのサイドウォール部の損傷度合いを調べ、各タイヤについて20mm以上に成長した傷の長さの総和を求めた。評価結果は、測定値の逆数を用い、従来例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど耐カット性が優れていることを意味する。
耐カット性については、上記走行試験後、タイヤのサイドウォール部の損傷度合いを調べ、各タイヤについて20mm以上に成長した傷の長さの総和を求めた。評価結果は、測定値の逆数を用い、従来例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど耐カット性が優れていることを意味する。
操縦安定性:
操縦安定性については、上記走行試験を通してテストドライバーによる官能評価を行った。評価結果は、従来例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど操縦安定性が優れていることを意味する。
操縦安定性については、上記走行試験を通してテストドライバーによる官能評価を行った。評価結果は、従来例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど操縦安定性が優れていることを意味する。
走行タイム:
上記走行試験での走行タイムを従来例を100とする指数にて示した。この指数値が小さいほど走行タイムが短いことを意味する。
上記走行試験での走行タイムを従来例を100とする指数にて示した。この指数値が小さいほど走行タイムが短いことを意味する。
表1から判るように、実施例1〜7のタイヤは、従来例との対比において、耐カット性が優れており、しかも操縦安定性が良好であるため走行タイムが短縮されていた。一方、比較例のタイヤは、補強層をカーカス層から分離させているもののカーカス層に沿うように円弧状に配置しているため、耐カット性の改善効果が得られず、また操縦安定性の改善効果も得られないため走行タイムの短縮も達成されなかった。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ビードフィラー
7 ベルト層
8 ベルトカバー層
11 プロテクター
12 補強層
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ビードフィラー
7 ベルト層
8 ベルトカバー層
11 プロテクター
12 補強層
Claims (7)
- 一対のビード部間に少なくとも1層のカーカス層を装架し、トレッド部におけるカーカス層の外周側に複数層のベルト層を配置した空気入りタイヤにおいて、サイドウォール部にタイヤ子午線断面にて凹凸形状をなしてタイヤ周方向に延在する複数本のプロテクターを形成すると共に、前記プロテクターの外表面に沿って有機繊維からなる補強層を設けたことを特徴とする空気入りタイヤ。
- 前記プロテクターがタイヤ子午線断面にて波形状をなすことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記プロテクターの外表面から前記補強層までの距離を0mm〜3mmとしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記プロテクターのタイヤ子午線断面でのプロファイルラインの70%〜130%の範囲に前記補強層を配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 前記プロテクターの高さを5mm〜10mmとし、前記プロテクターのピッチを5mm〜15mmとしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 前記補強層を前記有機繊維の簾織物又は平織物から構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 前記補強層を前記有機繊維の簾織物から構成し、該簾織物の縦糸となる有機繊維コードのタイヤ径方向に対する傾斜角度を0°〜80°としたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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JP2012162791A JP2014019397A (ja) | 2012-07-23 | 2012-07-23 | 空気入りタイヤ |
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-
2012
- 2012-07-23 JP JP2012162791A patent/JP2014019397A/ja active Pending
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