JP2014019178A - 車両用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】車両用シートの支持面を面状弾性体で構成した場合における着座状態でのフィット感を良好なものとしつつ、着座者の横移動時におけるその取付け枠体等への当接による異物感をなくするか、ないしは軽減を図る。
【解決手段】ネットシート40の端部を樹脂枠体16に張設して取付けて着座者Mの支持面を形成する。樹脂枠体16に取付けられるネットシート40を該取付け位置より着座者側の前方位置に張り出させて支持するガイド部材18が樹脂枠体16への取付け位置より内周部位置に配設されており、ガイド部材18のネットシート40を張り出させて支持する端部は前記樹脂枠体16に対して支持面の幅方向に移動可能とされている。
【選択図】図2
【解決手段】ネットシート40の端部を樹脂枠体16に張設して取付けて着座者Mの支持面を形成する。樹脂枠体16に取付けられるネットシート40を該取付け位置より着座者側の前方位置に張り出させて支持するガイド部材18が樹脂枠体16への取付け位置より内周部位置に配設されており、ガイド部材18のネットシート40を張り出させて支持する端部は前記樹脂枠体16に対して支持面の幅方向に移動可能とされている。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両用シートに関する。詳しくは、ネットシート等の面状弾性体の端部を枠体に張設して取付けて着座者の支持面を形成する車両用シートに関する。
従来、一般的な車両用シートは、着座者の座部となるシートクッションと、着座者の背凭れとなるシートバックと、頭を支持するヘッドレストとから成っている。これら車両用シートの各構成部材の着座者を支持する支持面は、薄型化及び軽量化の観点からネットシート等の面状弾性体で形成される技術が提案されている(特許文献1参照)。
図8(A)は着座者の支持面をネットシート140の面状弾性体で形成したシートバック112の無負荷状態(未着座状態)を示す。実線で示すネットシート140の端部は実線で示す樹脂枠体116が射出成形される際に張設状態で取付けられ、フレーム114の前部位置に設置される。このようにネットシート140が配設されたシートバック112に着座者が着座すると、図8(B)に示すように着座者Mの背中がネットシート140に当たって支持される。この際、ネットシート140は着座者Mの着座姿勢状態に応じて後方に撓んだ状態で支持される。そして、この後方への撓みにおけるネットシート140の張力状態により着座状態のフィット感が得られる。
なお、図8における符号150はシートバック112のサイド部を構成するパッド部位を示している。支持面をネットシート140とする場合でも、ホールド性を確保するために、サイド部はパッド部位150で形成するものである。また、仮想線で示すネットシート140及び樹脂枠体116は後述において本発明の課題を説明するための仮想構成位置を示すものである。
図8(A)は着座者の支持面をネットシート140の面状弾性体で形成したシートバック112の無負荷状態(未着座状態)を示す。実線で示すネットシート140の端部は実線で示す樹脂枠体116が射出成形される際に張設状態で取付けられ、フレーム114の前部位置に設置される。このようにネットシート140が配設されたシートバック112に着座者が着座すると、図8(B)に示すように着座者Mの背中がネットシート140に当たって支持される。この際、ネットシート140は着座者Mの着座姿勢状態に応じて後方に撓んだ状態で支持される。そして、この後方への撓みにおけるネットシート140の張力状態により着座状態のフィット感が得られる。
なお、図8における符号150はシートバック112のサイド部を構成するパッド部位を示している。支持面をネットシート140とする場合でも、ホールド性を確保するために、サイド部はパッド部位150で形成するものである。また、仮想線で示すネットシート140及び樹脂枠体116は後述において本発明の課題を説明するための仮想構成位置を示すものである。
通常、上記のように構成したネットシート140の面状弾性体の支持面においては、着座状態におけるフレーム114に対する相対的な後方への落ち込みを抑制するために、ネットシート140は強く張設されて樹脂枠体116に取付けられる。このようにネットシート140が強く張設された状態で取付けられると、ネットシート140の後方への撓み変形において抵抗感を感じることになり、着座状態での良好なフィット感が得られにくい。
このため、フィット感を改善するために、ネットシート140の面状弾性体を弱く張設することが考えられる。しかし、ネットシート140を弱く張設すると着座状態における支持面の後方への撓みが大きくなるため、その分だけ図8(A)の仮想線で示すようにネットシート140の配設位置と樹脂枠体116の設置位置をフレーム114の位置に対して相対的に前方位置とする必要がある。このように仮想線状態に樹脂枠体116とネットシート140を配設することにより、図8(B)の仮想線で示すように着座状態における後方への落ち込みを強い張力状態の場合と同じ位置とすることができ、かつ、着座者の支持をネットシート140で抵抗感なく柔らかく行うことができてフィット感を良好なものとすることができる。
ところで、ネットシート140の面状弾性体を強く張設した実線状態の場合と、弱く張設した場合の仮想線状態とでは、その張力の違いにより図8(B)に示すように着座者Mの背中のネットシート140との接触面の接触長さが異なる。すなわち、実線で示す強く張設した実線状態の場合には接触面長さはL1であり相対的に短いのに対して、仮想線で示す弱く張設した場合にはL2であり相対的に長い。通常は、着座者Mの背中がネットシート140に接触している状態はフィット感を良くするものであり、その接触面が多くなるのはフィット感を良くするものである。
しかし、逆に、着座者Mの背中がネットシート140と接触しなくなった点から樹脂枠体116までの距離は、実線で示す強く張設した場合に比べ仮想線で示す弱く設定した場合の方が短くなる。このため横揺れ等により着座者Mの身体が横移動した場合に樹脂枠体116に当たって異物感を感じるようになり、乗り心地に影響を及ぼすことになる。特に、いわゆる側突状態においては着座者Mが横移動した際に樹脂枠体Mに衝突してしまい衝撃を受けることが生じる。
このため、フィット感を改善するために、ネットシート140の面状弾性体を弱く張設することが考えられる。しかし、ネットシート140を弱く張設すると着座状態における支持面の後方への撓みが大きくなるため、その分だけ図8(A)の仮想線で示すようにネットシート140の配設位置と樹脂枠体116の設置位置をフレーム114の位置に対して相対的に前方位置とする必要がある。このように仮想線状態に樹脂枠体116とネットシート140を配設することにより、図8(B)の仮想線で示すように着座状態における後方への落ち込みを強い張力状態の場合と同じ位置とすることができ、かつ、着座者の支持をネットシート140で抵抗感なく柔らかく行うことができてフィット感を良好なものとすることができる。
ところで、ネットシート140の面状弾性体を強く張設した実線状態の場合と、弱く張設した場合の仮想線状態とでは、その張力の違いにより図8(B)に示すように着座者Mの背中のネットシート140との接触面の接触長さが異なる。すなわち、実線で示す強く張設した実線状態の場合には接触面長さはL1であり相対的に短いのに対して、仮想線で示す弱く張設した場合にはL2であり相対的に長い。通常は、着座者Mの背中がネットシート140に接触している状態はフィット感を良くするものであり、その接触面が多くなるのはフィット感を良くするものである。
しかし、逆に、着座者Mの背中がネットシート140と接触しなくなった点から樹脂枠体116までの距離は、実線で示す強く張設した場合に比べ仮想線で示す弱く設定した場合の方が短くなる。このため横揺れ等により着座者Mの身体が横移動した場合に樹脂枠体116に当たって異物感を感じるようになり、乗り心地に影響を及ぼすことになる。特に、いわゆる側突状態においては着座者Mが横移動した際に樹脂枠体Mに衝突してしまい衝撃を受けることが生じる。
而して、本発明は、上記に鑑みて創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、車両用シートの支持面を面状弾性体で構成した場合における着座状態でのフィット感を良好なものとしつつ、着座者の横移動時におけるその取付け枠体等への当接による異物感をなくするか、ないしは軽減を図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明にかかる車両用シートは次の手段をとる。
すなわち、本発明は、面状弾性体の端部を枠体に張設して取付けて着座者の支持面を形成してなる車両用シートであって、前記枠体に取付けられる面状弾性体を該取付け位置より着座者側の前方位置に張り出させて支持するガイド部材が該枠体への取付け位置より内周部位置に配設されており、該ガイド部材の面状弾性体を張り出させて支持する端部は前記枠体に対して支持面の幅方向に移動可能とされていることを特徴とする。
すなわち、本発明は、面状弾性体の端部を枠体に張設して取付けて着座者の支持面を形成してなる車両用シートであって、前記枠体に取付けられる面状弾性体を該取付け位置より着座者側の前方位置に張り出させて支持するガイド部材が該枠体への取付け位置より内周部位置に配設されており、該ガイド部材の面状弾性体を張り出させて支持する端部は前記枠体に対して支持面の幅方向に移動可能とされていることを特徴とする。
上記本発明によれば、先ず、車両用シートの着座者の支持面を形成する面状弾性体は、ガイド部材により枠体への取付け位置より着座者側の前方位置に張り出されて支持される。これにより面状弾性体の配設位置を前述の図8(A)の仮想線で示す場合と同様の位置とすることができ、面状弾性体の張力を弱く設定することが可能となって、着座状態での着座者の面状弾性体との接触面長さも長くなるなどフィット感を良好なものとすることができる。
そして、更に、本発明によれば、ガイド部材の面状弾性体を張り出させて支持する端部は支持面の幅方向に移動可能とされている。これにより着座者が面状弾性体の支持面への着座状態で、着座者に側突等により支持面の幅方向に移動しようとする作用力が生じると、これに伴って着座者を支持する支持面を形成する面状弾性体も幅方向に撓み変形しながら同じ方向に移動する。この際、ガイド部材の面状弾性体を支持する端部も同じ方向に移動する。このガイド部材の支持端部の移動方向は着座者との当接を遠ざける方向の移動であり、その当接を防止することができて、異物感を感じることがない。ないしは当接したとしてもその当接衝撃の緩和を図ることができる。
そして、更に、本発明によれば、ガイド部材の面状弾性体を張り出させて支持する端部は支持面の幅方向に移動可能とされている。これにより着座者が面状弾性体の支持面への着座状態で、着座者に側突等により支持面の幅方向に移動しようとする作用力が生じると、これに伴って着座者を支持する支持面を形成する面状弾性体も幅方向に撓み変形しながら同じ方向に移動する。この際、ガイド部材の面状弾性体を支持する端部も同じ方向に移動する。このガイド部材の支持端部の移動方向は着座者との当接を遠ざける方向の移動であり、その当接を防止することができて、異物感を感じることがない。ないしは当接したとしてもその当接衝撃の緩和を図ることができる。
なお、上記本発明の手段は、次のような形態とするのが好ましい。すなわち、上記した本発明の前記面状弾性体を取付ける枠体と、該枠体に取付けた面状弾性体を該取付け位置より着座者側の前方位置に張り出させて支持するガイド部材とは別部材で構成されており、該枠体とガイド部材とは共に当該車両用シートの骨格を形成するフレームに取り付けられているのが好ましい。
本発明は上記のように、面状弾性体を取付ける枠体と面状弾性体を張り出させて支持するガイド部材とを別部材とすることにより、枠体とガイド部材を別々に作ることができる。これにより予め面状弾性体を枠体に所定の張設状態で取付けることができる。そして別に作ったガイド部材を先にフレームに取付けておき、その後、面状弾性体を張設した枠体をフレームに取付けることができ、その取付け作業を容易に行うことができる。
本発明は上記のように、面状弾性体を取付ける枠体と面状弾性体を張り出させて支持するガイド部材とを別部材とすることにより、枠体とガイド部材を別々に作ることができる。これにより予め面状弾性体を枠体に所定の張設状態で取付けることができる。そして別に作ったガイド部材を先にフレームに取付けておき、その後、面状弾性体を張設した枠体をフレームに取付けることができ、その取付け作業を容易に行うことができる。
更に、上記本発明の手段は、次のような形態とするのが好ましい。すなわち、上記した本発明の前記ガイド部材は前記フレームに取付け固定される基部と前記面状弾性を張り出し方向に支持する支持部位とがインテグラルヒンジを介して接続構成されており、前記支持部位はインテグラルヒンジを回動中心として支持面の幅方向に回動可能とされているのが好ましい。
上記の本発明によれば、支持部位が基部に対してインテグラルヒンジを介して回動可能とされる極めて簡素な構成により、ガイド部材の支持端部の幅方向の移動構成を構成することができる。
上記の本発明によれば、支持部位が基部に対してインテグラルヒンジを介して回動可能とされる極めて簡素な構成により、ガイド部材の支持端部の幅方向の移動構成を構成することができる。
本発明は上述した手段とすることにより、車両用シートの支持面を面状弾性体で構成した場合における着座状態でのフィット感を良好なものとしつつ、着座者の横移動時におけるその取付け枠体等への当接による異物感をなくするか、ないしは軽減を図ることができる。
なお、面状弾性体を取付ける枠体と面状弾性体を張り出させて支持するガイド部材とを別部材とするときには、フレームへの枠体とガイド部材の取付けを別個に行うことができて、面状弾性体を張設して取付けるその取付け作業を容易に行うことができる。
なお、ガイド部材を基部と支持部位とをインテグラルヒンジを介して回動可能に接続構成するときには、ガイド部材の支持端部の幅方向の移動構成を回動可能とされる極めて簡素な構成により構成することができる。
なお、面状弾性体を取付ける枠体と面状弾性体を張り出させて支持するガイド部材とを別部材とするときには、フレームへの枠体とガイド部材の取付けを別個に行うことができて、面状弾性体を張設して取付けるその取付け作業を容易に行うことができる。
なお、ガイド部材を基部と支持部位とをインテグラルヒンジを介して回動可能に接続構成するときには、ガイド部材の支持端部の幅方向の移動構成を回動可能とされる極めて簡素な構成により構成することができる。
以下に、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。なお、この説明において、上下、左右、前後等方向表示は、車両用シートに着座した着座者から見た場合の方向を示している。
図1はシートバック12の分解斜視図を示す。車両用シート10は、一般に、着座者の座部となるシートクッションと、着座者の背凭れとなるシートバックと、着座者の頭部を受けるヘッドレストとから構成されている。これら車両用シート10の各構成部材の着座者を支持する支持面がネットシート等の面状弾性体で形成される。本実施形態では、図1に示すシートバック12に構成される着座者の背凭れとなる支持面がネットシート40の面状弾性体で構成される場合を代表として説明する。
図1に示すように、ネットシート40の面状弾性体は、シートバック12の骨格を形成する枠状のバックフレーム14の前面に配設される。バックフレーム14は両側に配設されるサイドフレーム14S、14Sと、このサイドフレーム14S、14Sの上方を連結して配設されるアッパーフレーム14Uと、下方を連結して配設されるロアーフレーム14Lとが枠状に形成されて構成されている。この枠状のバックフレーム14の前面を覆うようにネットシート40が配設されている。ネットシート40は樹脂枠体16に取付けられてバックフレーム14に取付けられている。
図1に示すように、ネットシート40の面状弾性体は、シートバック12の骨格を形成する枠状のバックフレーム14の前面に配設される。バックフレーム14は両側に配設されるサイドフレーム14S、14Sと、このサイドフレーム14S、14Sの上方を連結して配設されるアッパーフレーム14Uと、下方を連結して配設されるロアーフレーム14Lとが枠状に形成されて構成されている。この枠状のバックフレーム14の前面を覆うようにネットシート40が配設されている。ネットシート40は樹脂枠体16に取付けられてバックフレーム14に取付けられている。
図2はネットシート40のサイドフレーム14S箇所における取付け状態を模式的に横断面図で示されたものである。図2に示されるようにネットシート40はバックフレーム14のサイドフレーム14Sに対して樹脂枠体16とガイド部材18により張設されて取付けられる。後述において詳述するガイド部材18は、樹脂枠体16のサイドフレーム14Sに対する取付け位置より内方側に配設されてサイドフレーム14Sに取付けられている。ネットシート40の樹脂枠体16への取付けは、樹脂枠体16の射出成形時にネットシート40の端部を成形型内に位置させて射出成形と同時に固定して取付けるものである。なお、本実施形態では樹脂枠体16とガイド部材18とは別部材として構成されている。また、支持面をネットシート40とする場合でも、ホールド性を確保するために、図2(A)に仮想線で示すようにシートバック12のサイド部はパッド部位50で形成されている。したがって、樹脂枠体16及びガイド部材18はこのパッド部位50の内部に組み込まれた状態で配置されている。
樹脂枠体16のバックフレーム14への取付け固定は、次に説明する二つの取付け方法により行われている。先ずは、図1に示されるように、両側のサイドフレーム14S、14Sのそれぞれ2箇所の計4箇所に一体的に取付けられた取付ブラケット20を、樹脂枠体16に一体成形された4個のナット部位22に当てがって、ボルト等のねじ締結部材24により締結することにより行われている。次に、図5に示すように、断面L字形の樹脂枠体16の内面側に固定ピース26が接着等により固定されて取付けられており、この固定ピース26に形成された係止爪26Tがサイドフレーム14Sに形成された係止孔28に係止されて取付けられている。なお、サイドフレーム14Sに形成された係止孔28は、図1には示されていないが、取付ブラケット20が設けられる位置近くのサイドフレーム14Sに設けられているものである。
ガイド部材18は図2、図3、及び図6に示される形状で構成されている。なお、これらいずれの図においても(A)図で示すのは無負荷状態ないしは通常の着座状態時における形状形態を示しており、(B)図で示すのは側突時における形状形態を示している。
図3(A)に基づいて説明する。ガイド部材18は樹脂製またはゴム製で形成されている。そして、基部18Aと支持部位18Bとから成っており、インテグラルヒンジ18Cにより両者18Aと18Bは一体的に接続されて構成されている。すなわち、ガイド部材18は基部18Aに対してインテグラルヒンジ18Cを介して断面細長形状の支持部位18Bが突設した形態として形成されており、自由状態(無負荷状態)では支持部位18Bの先端部18Baが図3(A)で見て左方向に傾倒した形態となっている。なお、この先端部18Baは、図2(A)に示すように、シートバック12の前面にネットシート40が張設される際、ネットシート40を張り出して支持する端部となるものである。
図6(A)及び(B)はガイド部材18単品の全体図を示すものであり、このガイド部材18は図4に示すようにしてバックフレーム14のサイドフレーム14S箇所に取付けられる。図4に示されるように、ガイド部材18は上下方向に配設されるサイドフレーム14Sの略中央部位置に配設されて取付けられる。その取付けのため、図4(A)に示すようにサイドフレーム14Sにはガイド部材取付孔30が形成されており、このガイド部材取付孔30に、図6(C)に示されるガイド部材18の基部18Aの裏面の一方の係止片18Aaが、図4(B)及び図3(A)に示されるように挿入嵌合して取付け固定される。なお、図6(C)はガイド部材18を裏面側から見た図であり、この図からも分かるように、基部18Aの裏面側の他方側にも他方の係止片18Abが設けられており、この他方の係止片18Abは図3(A)に示されるようにサイドフレーム14Sの端部に巻き込み係止されて取付けられる。
図3(A)に基づいて説明する。ガイド部材18は樹脂製またはゴム製で形成されている。そして、基部18Aと支持部位18Bとから成っており、インテグラルヒンジ18Cにより両者18Aと18Bは一体的に接続されて構成されている。すなわち、ガイド部材18は基部18Aに対してインテグラルヒンジ18Cを介して断面細長形状の支持部位18Bが突設した形態として形成されており、自由状態(無負荷状態)では支持部位18Bの先端部18Baが図3(A)で見て左方向に傾倒した形態となっている。なお、この先端部18Baは、図2(A)に示すように、シートバック12の前面にネットシート40が張設される際、ネットシート40を張り出して支持する端部となるものである。
図6(A)及び(B)はガイド部材18単品の全体図を示すものであり、このガイド部材18は図4に示すようにしてバックフレーム14のサイドフレーム14S箇所に取付けられる。図4に示されるように、ガイド部材18は上下方向に配設されるサイドフレーム14Sの略中央部位置に配設されて取付けられる。その取付けのため、図4(A)に示すようにサイドフレーム14Sにはガイド部材取付孔30が形成されており、このガイド部材取付孔30に、図6(C)に示されるガイド部材18の基部18Aの裏面の一方の係止片18Aaが、図4(B)及び図3(A)に示されるように挿入嵌合して取付け固定される。なお、図6(C)はガイド部材18を裏面側から見た図であり、この図からも分かるように、基部18Aの裏面側の他方側にも他方の係止片18Abが設けられており、この他方の係止片18Abは図3(A)に示されるようにサイドフレーム14Sの端部に巻き込み係止されて取付けられる。
図6(D)は前述した図6(C)に対応した図であり、図6(C)に示す取付け状態の変形例を示す。この変形例は、基部18Aの裏面の一方の係止片18Aaをボルト32によってもサイドフレーム14Sに取付けるものである。このため、一方の係止片18Aaにはボルト32を取付けるためのボルト挿通孔34が形成されている。
図7はガイド部材18自体の変形例を示す。この変形例は、ガイド部材18の基部18Aの形状が平坦形状部位として形成されたものである。その他の支持部位及びインテグラルヒンジの形状は前述した図3及び図6の同様の構成である。この変形例における平坦形状部位の基部18Aは、その底面が接着等により図7(C)に示すようにサイドフレーム14Sに固定されて取付けられる。図7(D)及び(E)はその取付けにおける更に変形例を示すものであり、前述の接着固定と共にボルト36により固定して、より強固に取付けるものである。なお、図7(A)及び(B)の図示状態は、従前の説明と同じように、(A)図には無負荷状態ないし通常の着座状態時における形状形態を示しており、(B)図には側突時における形状形態を示している。
図7はガイド部材18自体の変形例を示す。この変形例は、ガイド部材18の基部18Aの形状が平坦形状部位として形成されたものである。その他の支持部位及びインテグラルヒンジの形状は前述した図3及び図6の同様の構成である。この変形例における平坦形状部位の基部18Aは、その底面が接着等により図7(C)に示すようにサイドフレーム14Sに固定されて取付けられる。図7(D)及び(E)はその取付けにおける更に変形例を示すものであり、前述の接着固定と共にボルト36により固定して、より強固に取付けるものである。なお、図7(A)及び(B)の図示状態は、従前の説明と同じように、(A)図には無負荷状態ないし通常の着座状態時における形状形態を示しており、(B)図には側突時における形状形態を示している。
上述のようにしてサイドフレーム14Sに取付けられる樹脂枠体16とガイド部材18の配置関係は図2に示される配置関係となる。図2(A)は通常の着座状態時を示している。この図から分かるようにサイドフレーム14Sの前部位置にガイド部材18が取付けられており、ネットシート40を取付けた樹脂枠体16が、図2(A)で見て、サイドフレーム14Sの右側位置の外方位置に配設されてサイドフレーム14Sに取付けられている。この取付け位置関係において、ネットシート40が樹脂枠体16に取付けされる位置とサイドフレーム14Sとの位置関係は、図2(A)の前後方向の位置関係で見て、サイドフレーム14Sの前部位置とネットシート40の樹脂枠体16への取付け位置とはほぼ同じ位置となっている。
このため、ネットシート40の面状弾性体はサイドフレーム14Sの前部に取付けられたガイド部材18の支持部位18Bの先端部18Baが前方に突出して位置する分だけ、サイドフレーム14S及びネットシート40の樹脂枠体16への取付け位置より前方位置として張設されて取付けられる。このようにネットシート40を前方位置として取付けることにより図8の仮想線の場合と同様にネットシート40の張力を弱く設定することが可能となる。これによりネットシート40の支持面による着座者Mの背中の支持は、ネットシート40の支持面を後方へ大きく撓ませて支持することができ、フィット感良く支持される。比較のために、図2(A)に従前のネットシート40の通常の張設状態の場合が破線で示されている。この破線で示される場合と比較して分るように、本実施形態における場合の着座者Mの背中のネットシート40との接触面の長さL2は,破線の場合の長さL1より長く、この点からもフィット感が良くなる。
このため、ネットシート40の面状弾性体はサイドフレーム14Sの前部に取付けられたガイド部材18の支持部位18Bの先端部18Baが前方に突出して位置する分だけ、サイドフレーム14S及びネットシート40の樹脂枠体16への取付け位置より前方位置として張設されて取付けられる。このようにネットシート40を前方位置として取付けることにより図8の仮想線の場合と同様にネットシート40の張力を弱く設定することが可能となる。これによりネットシート40の支持面による着座者Mの背中の支持は、ネットシート40の支持面を後方へ大きく撓ませて支持することができ、フィット感良く支持される。比較のために、図2(A)に従前のネットシート40の通常の張設状態の場合が破線で示されている。この破線で示される場合と比較して分るように、本実施形態における場合の着座者Mの背中のネットシート40との接触面の長さL2は,破線の場合の長さL1より長く、この点からもフィット感が良くなる。
図2(A)に示す通常の着座状態において、車両の側突が生じると、その衝撃作用力により着座者Mの身体は図2(B)に示す白抜き矢印のように右方向に移動する。この着座者Mの身体の移動に伴って着座者Mを支持しているネットシート40も全体的に右方向に撓み移動する。そして、このネットシート40の右方向への撓み移動に伴って、ネットシート40をその先端部18Baで支持していたガイド部材18の支持部位18Bはインテグラルヒンジ18C箇所を支点として図2(B)で見て右方向に回動移動する。この支持部位18Bの回動移動方向は側突時に移動する着座者Mの身体の移動方向と同じ方向であり、着座者Mの身体の当接を避ける動きとなっている。このため、着座者Mの身体がガイド部材18に当接するのを防止することができる。ないしは、当接したとしてもその当接衝撃を緩和することができるものである。この結果、従来のように側突時等において異物感を感じることがない。
なお、上記した本実施形態の場合は、ネットシート40を取付ける樹脂枠体16とネットシート40を張り出し支持するガイド部材18とは別部材で構成されている。これにより、サイドフレーム14Sへの両者16と18の取付けにおいて、先に、ガイド部材18をサイドフレーム14Sの前部位置に取付けておいて、その後、ネットシート40を取付けた樹脂枠体16をサイドフレーム14Sに取付けることができるので、ネットシート40を張設して取付ける作業を容易に行うことができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態のほか各種の形態で実施することができるものである。
例えば、上記実施形態では面状弾性体はネットシートであったが、その他平面形状で弾性力を有する材質のものであれば良い。
また、上記実施形態では、ネットシート等の面状弾性体による支持面が車両用シートのシートバックに形成される場合であったが、その他、シートクッションの支持面や、ヘッドレストの支持面にも適用できるものである。
また、上記実施形態では、樹脂枠体とガイド部材とが別部材で形成されたものであったが、一体的に形成するものであっても良い。更には、これら部材を取付けるフレームが樹脂製とされる等の場合には、フレームとも一体として形成することも可能である。
また、上記実施形態におけるガイド部材の基部と支持部位とはインテグラルヒンジを介して一体接続された構成のものであったが、支持部位を別体構成として基部に対して支持面の幅方向に移動可能に配設する構成のものであっても良い。
例えば、上記実施形態では面状弾性体はネットシートであったが、その他平面形状で弾性力を有する材質のものであれば良い。
また、上記実施形態では、ネットシート等の面状弾性体による支持面が車両用シートのシートバックに形成される場合であったが、その他、シートクッションの支持面や、ヘッドレストの支持面にも適用できるものである。
また、上記実施形態では、樹脂枠体とガイド部材とが別部材で形成されたものであったが、一体的に形成するものであっても良い。更には、これら部材を取付けるフレームが樹脂製とされる等の場合には、フレームとも一体として形成することも可能である。
また、上記実施形態におけるガイド部材の基部と支持部位とはインテグラルヒンジを介して一体接続された構成のものであったが、支持部位を別体構成として基部に対して支持面の幅方向に移動可能に配設する構成のものであっても良い。
10 車両用シート
12 シートバック
14 バックフレーム
14S サイドフレーム
14U アッパーフレーム
14L ロアーフレーム
16 樹脂枠体
18 ガイド部材
18A 基部
18B 支持部位
20 取付ブラケット
22 ナット部位
24 ねじ締結部材
26 固定ピース
26T 係止爪
28 係止孔
30 ガイド部材取付孔
34 ボルト挿通孔
40 ネットシート(面状弾性体)
50 パッド部位
12 シートバック
14 バックフレーム
14S サイドフレーム
14U アッパーフレーム
14L ロアーフレーム
16 樹脂枠体
18 ガイド部材
18A 基部
18B 支持部位
20 取付ブラケット
22 ナット部位
24 ねじ締結部材
26 固定ピース
26T 係止爪
28 係止孔
30 ガイド部材取付孔
34 ボルト挿通孔
40 ネットシート(面状弾性体)
50 パッド部位
Claims (3)
- 面状弾性体の端部を枠体に張設して取付けて着座者の支持面を形成してなる車両用シートであって、
前記枠体に取付けられる面状弾性体を該取付け位置より着座者側の前方位置に張り出させて支持するガイド部材が該枠体への取付け位置より内周部位置に配設されており、該ガイド部材の面状弾性体を張り出させて支持する端部は前記枠体に対して支持面の幅方向に移動可能とされていることを特徴とする車両用シート。 - 請求項1に記載の車両用シートであって、
前記面状弾性体を取付ける枠体と、該枠体に取付けた面状弾性体を該取付け位置より着座者側の前方位置に張り出させて支持するガイド部材とは別部材で構成されており、該枠体とガイド部材とは共に当該車両用シートの骨格を形成するフレームに取り付けられていることを特徴とする車両用シート。 - 請求項2に記載の車両用シートであって、
前記ガイド部材は前記フレームに取付け固定される基部と前記面状弾性を張り出し方向に支持する支持部位とがインテグラルヒンジを介して接続構成されており、前記支持部位はインテグラルヒンジを回動中心として支持面の幅方向に回動可能とされていることを特徴とする車両用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012156252A JP2014019178A (ja) | 2012-07-12 | 2012-07-12 | 車両用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012156252A JP2014019178A (ja) | 2012-07-12 | 2012-07-12 | 車両用シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014019178A true JP2014019178A (ja) | 2014-02-03 |
Family
ID=50194587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012156252A Pending JP2014019178A (ja) | 2012-07-12 | 2012-07-12 | 車両用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014019178A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016088382A (ja) * | 2014-11-07 | 2016-05-23 | 株式会社タチエス | 車両用シート |
-
2012
- 2012-07-12 JP JP2012156252A patent/JP2014019178A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016088382A (ja) * | 2014-11-07 | 2016-05-23 | 株式会社タチエス | 車両用シート |
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