JP2014018729A - ろ過システムおよびろ過システムの洗浄方法 - Google Patents

ろ過システムおよびろ過システムの洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ろ過システムの大型化および設置コストの増大を抑制しつつ、逆洗時に浮上ろ材を効果的に分散させて浮上ろ材層を効果的に逆洗することが可能なろ過システムおよびろ過システムの洗浄方法を提供する。
【解決手段】浮上ろ材からなる浮上ろ材層と、浮上ろ材層の上側に配置されて浮上ろ材の流出を防止するスクリーンと、浮上ろ材層より下側に設置された原水流入口および逆洗排水排出口と、スクリーンの上側に設けられたろ過水貯留部とを備えるろ過槽と、ろ過槽内の水を逆洗排水排出口から排出して浮上ろ材層を逆流洗浄する際に浮上ろ材に対して撹拌水を噴出し、浮上ろ材を分散させる水撹拌機構とを備えるろ過システムである。また、ろ過槽内の水を逆洗排水排出口から排出して浮上ろ材層を逆流洗浄する逆洗工程を含み、逆洗工程は、浮上ろ材に対して撹拌水を噴きつけて浮上ろ材を分散させる水撹拌工程を含む、ろ過システムの洗浄方法である。
【選択図】図2

Description

本発明は、ろ過システムおよびろ過システムの洗浄方法に関し、特には、浮上ろ材よりなる浮上ろ材層を有するろ過システムおよびそのろ過システムの浮上ろ材層の洗浄方法に関するものである。
従来、下水等の原水をろ過してろ過水を得るろ過システムとして、発泡高分子製の多数の浮上ろ材よりなる浮上ろ材層と、浮上ろ材層の上側に配置されて浮上ろ材の流出を防止するスクリーンと、浮上ろ材層の下側に配置された原水流入口および逆洗排水排出口と、スクリーンの上側に位置するろ過水貯留部とを備える、上向流式のろ過システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
そして、浮上ろ材を用いた上記従来のろ過システムでは、原水流入口から流入した原水を浮上ろ材層に上向流で通水することにより、夾雑物(例えば、ごみ、異物など)や浮遊性懸濁物質が除去されたろ過水を得ている。また、上記従来のろ過システムでは、ろ過の継続に伴い浮上ろ材層に夾雑物や浮遊性懸濁物質が補足されてろ過抵抗が増加すると、ろ過水貯留部に貯留したろ過水を自然流下させることにより、下向流で浮上ろ材層を逆流洗浄(以下「逆洗」と称することがある。)している。
ここで、上記従来のろ過システムでは、逆洗時に浮上ろ材の流動性を向上させて浮上ろ材層を効果的に逆洗するために、浮上ろ材層の下側に逆洗空気供給用ノズルを配置し、浮上ろ材層の逆洗中にブロア等から逆洗空気を供給している。具体的には、上記従来のろ過システムでは、逆洗開始直後に、下向流により下方に展開し始めた浮上ろ材層に対して逆洗空気供給用ノズルから逆洗空気を噴出させることにより、上向流での原水のろ過により圧密されている浮上ろ材を効果的に分散させ、浮上ろ材層を効果的に逆洗している。
特許第3853738号公報
しかし、逆洗空気を用いて浮上ろ材を分散させる上記従来のろ過システムでは、逆洗空気を供給するためのブロアや空気槽を設ける必要がある。そのため、上記従来のろ過システムには、ろ過システムが大型化すると共に、ろ過システムの設置に要するコストが増大するという問題があった。
そこで、この発明は、ろ過システムの大型化および設置コストの増大を抑制しつつ、逆洗時に浮上ろ材を効果的に分散させて浮上ろ材層を効果的に逆洗することが可能なろ過システムおよびろ過システムの洗浄方法を提供することを目的とする。
この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明のろ過システムは、浮上ろ材からなる浮上ろ材層と、前記浮上ろ材層の上側に配置されて前記浮上ろ材の流出を防止するスクリーンと、前記浮上ろ材層より下側に設置された原水流入口および逆洗排水排出口と、前記スクリーンの上側に設けられたろ過水貯留部とを備えるろ過槽と、前記ろ過槽内の水を前記逆洗排水排出口から排出して前記浮上ろ材層を逆流洗浄する際に前記浮上ろ材に対して撹拌水を噴出し、前記浮上ろ材を分散させる水撹拌機構とを備えることを特徴とする。このように、水撹拌機構を設ければ、原水やろ過水などを撹拌水として利用して逆洗時に浮上ろ材を効果的に分散させることができる。従って、浮上ろ材を分散させるための媒体の供給源(例えば、空気槽など)を新たに設けることなく、逆洗時に浮上ろ材を効果的に分散させて浮上ろ材層を効果的に逆洗することができる。よって、ろ過システムの大型化および設置コストの増大を抑制しつつ、浮上ろ材層を効果的に逆洗することができる。
ここで、本発明のろ過システムは、前記原水流入口を介して前記ろ過槽内に原水を供給する原水ポンプを備え、前記撹拌水として原水を使用し、前記水撹拌機構が、前記原水ポンプの吐出口と、撹拌水の噴出孔とを接続する撹拌水供給配管を有することが好ましい。このように、水撹拌機構が、撹拌水供給配管を有し、且つ、撹拌水として原水を使用すれば、原水ポンプを利用して撹拌水としての原水を浮上ろ材に対して噴きつけることができる。従って、撹拌水をろ過槽内に噴出させるためのポンプ等を別途設置する場合と比較して、ろ過システムの大型化および設置コストの増大を更に抑制しつつ、浮上ろ材層を効果的に逆洗することができる。
また、本発明のろ過システムは、前記水撹拌機構が、複数の方向に撹拌水を噴出して前記浮上ろ材を分散させることが好ましい。このように、撹拌水を複数の方向に噴出するように水撹拌機構を構成すれば、逆洗時に浮上ろ材を更に効果的に分散させて浮上ろ材層を更に効果的に逆洗することができる。
更に、本発明のろ過システムは、前記水撹拌機構が、直径20〜60mmの噴出孔から前記撹拌水を噴出することが好ましい。このように、撹拌水を噴出させる噴出孔の直径を20mm以上とすれば、噴出孔の近傍における大きな圧力損失の発生を抑制して効率的に撹拌水を噴出させることができると共に、原水中の夾雑物や浮遊性懸濁物質による噴出孔の目詰まりの発生を抑制することができる。また、噴出孔の直径を60mm以下とすれば、十分に高い線速度で撹拌水を噴出させ、浮上ろ材を十分に分散させることができる。
そして、本発明のろ過システムは、前記ろ過槽が、縦穴内に、前記浮上ろ材層、前記スクリーン、前記原水流入口、前記逆洗排水排出口および前記ろ過水貯留部を配置して形成されていることが好ましい。縦穴を利用してろ過槽を形成する場合には、ブロアや空気槽の設置空間を確保することが特に困難であるため、水撹拌機構を用いることにより得られるろ過システムの大型化抑制効果および設置コストの増大抑制効果が大きいからである。
また、この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明のろ過システムの洗浄方法は、浮上ろ材からなる浮上ろ材層と、前記浮上ろ材層の上側に配置されて前記浮上ろ材の流出を防止するスクリーンと、前記浮上ろ材層より下側に設置された原水流入口および逆洗排水排出口と、前記スクリーンの上側に設けられたろ過水貯留部とを備えるろ過槽を有するろ過システムの洗浄方法であって、前記ろ過槽内の水を前記逆洗排水排出口から排出して前記浮上ろ材層を逆流洗浄する逆洗工程を含み、前記逆洗工程は、前記浮上ろ材に対して撹拌水を噴きつけて前記浮上ろ材を分散させる水撹拌工程を含むことを特徴とする。このように、逆洗工程において水撹拌工程を実施すれば、原水やろ過水などを撹拌水として利用して逆洗時に浮上ろ材を効果的に分散させることができる。従って、浮上ろ材を分散させるための媒体の供給源(例えば、空気槽など)を新たに設けることなく、逆洗時に浮上ろ材を効果的に分散させて浮上ろ材層を効果的に逆洗することができる。よって、ろ過システムの大型化および設置コストの増大を抑制しつつ、浮上ろ材層を効果的に逆洗することができる。
ここで、本発明のろ過システムの洗浄方法は、前記ろ過システムが、前記原水流入口を介して前記ろ過槽内に原水を供給する原水ポンプを備え、前記水撹拌工程において、前記撹拌水として原水を使用し、且つ、前記原水ポンプを使用して前記原水を前記浮上ろ材に対して噴きつけることが好ましい。このように、水撹拌工程において、撹拌水として原水を使用し、且つ、原水ポンプを使用して原水を浮上ろ材に噴きつければ、撹拌水をろ過槽内に噴出させるためのポンプ等を別途設置する場合と比較して、ろ過システムの大型化および設置コストの増大を更に抑制しつつ、浮上ろ材層を効果的に逆洗することができる。
そして、本発明のろ過システムの洗浄方法は、前記水撹拌工程において、前記浮上ろ材に対して前記撹拌水を複数の方向から噴きつけることが好ましい。このように、浮上ろ材に対して撹拌水を複数の方向から噴きつければ、逆洗時に浮上ろ材を更に効果的に分散させて浮上ろ材層を更に効果的に逆洗することができる。
本発明によれば、ろ過システムの大型化および設置コストの増大を抑制しつつ、逆洗時に浮上ろ材を効果的に分散させて浮上ろ材層を効果的に逆洗することができる。
本発明に従う代表的なろ過システムの設置位置の一例を示す説明図である。 本発明に従う代表的なろ過システムの概略構成を説明する説明図である。 (a)は、図2に示すろ過システムの水撹拌機構の撹拌水噴出部の形状を示す平面図であり、(b)は、図3(a)に示す撹拌水噴出部の噴出孔の近傍を拡大して示す側面図であり、(c)は、撹拌水噴出部の変形例の噴出孔の近傍を拡大して示す側面図である。 本発明に従うろ過システムの変形例の概略構成を説明する説明図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。なお、各図において同一の符号を付したものは、同一の構成要素を示すものとする。
ここで、本発明のろ過システムは、特に限定されることなく、下水の処理等に用いることができる。具体的には、本発明のろ過システムは、図1にろ過システム100の設置位置の一例を示すように、雨水と汚水とを同一の管路で流す合流式下水道において、合流下水管111の近傍に配置して、計画遮集量nQを超えた、下水処理場にて処理しきれない越流水(nQ超過分)をその場(オンサイト)で処理する際に用いることができる。なお、「計画遮集量nQ」とは、下水処理場の処理能力に応じて設計される遮集管の計画遮集量であり、ここで、「n」は都市により異なる数値である。また、「Q」は晴天時時間最大汚水量である。
そして、図1に示す、本発明のろ過システム100を適用した合流式下水道では、合流下水管111に流入する雨水および汚水の量が計画遮集量を超えた場合に、越流水(原水)が合流下水管111に設けられた越流部(図示せず)を超えてろ過システム100へと流入し、処理される。ここで、越流部は、望ましくは既設の雨水吐き112の下流側に設けられる。但し、雨水吐き112の下流側への設置が困難な場合には、雨水吐き112や、雨水吐き112の上流側に設けても良い。そして、ろ過システム100でろ過されて水質が改善した越流水(ろ過水)は、河川114等に放流されることとなる。
ここで、図2に示すように、本発明の一例のろ過システム100は、地面Gの下に設置されており、浮上ろ材層12を有するろ過槽としての第1の縦穴10と、原水槽としての第2の縦穴20と、逆洗排水槽としての第3の縦穴30と、合流下水管111と第2の縦穴20とを接続する原水流路とを具えている。そして、ろ過システム100は、第1の縦穴10内に配置した浮上ろ材層12を逆洗する際に浮上ろ材に対して撹拌水を噴出し、浮上ろ材を分散させる水撹拌機構を有することを特徴とする。
なお、ろ過システム100の原水流路には、第2の縦穴20内への原水の流入を遮断する原水流入遮断機構としての流量調整弁115が設けられている。また、第1の縦穴10、第2の縦穴20および第3の縦穴30の地面Gへの開口部には、縦穴内への人や物の落下を防止する蓋(図示せず)が配置されている。
第1の縦穴10は、原水をろ過してろ過水を得るろ過槽として機能するものであり、第1の縦穴10としては、例えば、地面Gを掘削して形成した新設のマンホール等の構造物を利用することができる。そして、図2に示すように、第1の縦穴10内には、スクリーン11と、スクリーン11で支持された複数の浮上ろ材からなる浮上ろ材層12と、浮上ろ材層12の下側に設置された原水流入口13と、浮上ろ材層12の下側に設置された複数の逆洗排水排出口14と、スクリーン11の上側に設けられたろ過水貯留部15と、スクリーン11の上側に設けられたろ過水流出口16とが配置されている。
また、第1の縦穴10内の浮上ろ材層12の下側には、後に詳細に説明する水撹拌機構の一部を構成する撹拌水噴出部53が配置されている。なお、撹拌水噴出部53は、原水流入口13および逆洗排水排出口14よりも上側に位置している。
ここで、浮上ろ材とは、原水よりも比重の小さい(即ち、原水中で浮く)ろ材である。そして、ろ過システム100では、浮上ろ材として、特許文献1や特開2010−221197号公報に記載の発泡高分子製の粒子状の浮上ろ材などの既知の浮上ろ材を用いることができる。
また、浮上ろ材層12の上側に配置するスクリーン11としては、浮上ろ材の流出を防止し得るスクリーン、例えばパンチングメタル等を用いることができる。なお、浮上ろ材層12は、所定の高さまで水を入れた第1の縦穴10内に多数の浮上ろ材を投入した後、投入した浮上ろ材の上側にスクリーン11を設置することにより、第1の縦穴10内に設けることができる。
第2の縦穴20は、第1の縦穴10でろ過される原水を貯留する原水槽として機能するものであり、第2の縦穴20としては、第1の縦穴10と同様に、地面Gを掘削して形成した新設のマンホール等の構造物を利用することができる。そして、図2に示すように、第2の縦穴20の下部には、原水ポンプ21が配置されている。また、第2の縦穴20の上部は、流量調整弁115を有する原水流路を介して合流下水管111と連通している。更に、第2の縦穴20内には、第2の縦穴20内の水位を測定するための水位計(図示せず)が設置されている。なお、原水ポンプ21および水位計としては、既知のポンプおよび水位計を適宜選択して用いることができる。
ここで、このろ過システム100では、原水ポンプ21の吸込口22は、第2の縦穴20内に位置している。また、原水ポンプ21の吐出口は、第1配管41に接続されており、第1配管41は、原水ポンプ21の吐出口と、第1の縦穴10の原水流入口13とを接続している。
また、第1配管41からは、第2配管51が分岐して延びている。具体的には、原水ポンプ21の吐出口と、第1の縦穴10の原水流入口13との間で、第1配管41から第2配管51が分岐している。そして、第1配管41は、第2配管51が分岐する位置と、原水流入口13との間に第1配管弁42を有している。
更に、第1配管41から分岐した第2配管51は、第1の縦穴10内の浮上ろ材層12の下部近傍まで延在し、浮上ろ材層12の下側に配置された撹拌水噴出部53に接続されている。そして、第2配管51は、第2配管弁52を有している。
従って、第2の縦穴20内に原水ポンプ21を配置したろ過システム100では、第1配管弁42を開き、原水ポンプ21を運転させることにより、第1配管41を介して第2の縦穴20内の原水を第1の縦穴10内へと送出することができる。また、ろ過システム100では、第2配管弁52を開き、原水ポンプ21を運転させることにより、第1配管41の一部(原水ポンプ21の吐出口から第2配管51が分岐する部分まで)、第2配管51および撹拌水噴出部53を介して第2の縦穴20内の原水を第1の縦穴10内へと送出することができる。なお、第1配管弁42および第2配管弁52の開閉は、制御器(図示せず)で制御することができる。
即ち、このろ過システム100では、原水ポンプ21、第1配管41の一部(原水ポンプ21の吐出口から第2配管51が分岐する部分まで)、第2配管51、撹拌水噴出部53および制御器(図示せず)が、第1の縦穴10内に配置した浮上ろ材層12を逆洗する際に浮上ろ材に対して撹拌水としての原水を噴出し、浮上ろ材を分散させる水撹拌機構として機能する。
ここで、水撹拌機構の一部を構成する撹拌水噴出部53は、逆洗開始直後の浮上ろ材に対して撹拌水(原水)を噴きつけることができる位置であれば、任意の位置に設置することができる。具体的には、撹拌水噴出部53は、使用する浮上ろ材の材質や、ろ過条件や、逆洗条件などに応じて、逆洗時に浮上ろ材を効果的に分散させることができる位置に設置することができる。より具体的には、撹拌水噴出部53は、特に限定されることなく、線速度1000m/dayで原水を通水した後の浮上ろ材層12の下面から下方に例えば0〜120cmの場所であって、原水流入口13および逆洗排水排出口14よりも上側に設置することができる。
なお、撹拌水噴出部53は、ボルト等の既知の手段を用いて第1の縦穴10内に固定することができる。
また、撹拌水噴出部53は、撹拌水(原水)を噴出させることができれば、任意の形状とすることができる。そして、撹拌水噴出部53としては、特に限定されることなく、図3(a)に平面図を示すような、複数の噴出孔55を設けたパイプ54を格子状に組み合わせてなる格子状パイプ体を用いることができる。因みに、図3(a)では、噴出孔55の一部の図示を省略している。
なお、格子のサイズは、浮上ろ材よりも大きく、且つ、原水のろ過中に原水中の夾雑物により目詰まりが発生しないサイズとすることが好ましい。格子のサイズが浮上ろ材よりも小さい場合、浮上ろ材層12の逆洗時に浮上ろ材を下方に展開させることができないからである。また、第1の縦穴10の下部で目詰まりが発生すると、メンテナンスが困難だからである。
ここで、図3(b)にパイプ54を拡大して示すように、噴出孔55は、パイプ54の周方向および長手方向の双方に所定のピッチで配置されている。即ち、噴出孔55は、複数の方向に向かって開口している。なお、図3(b)は、パイプ54を水平方向から見た側面図である。
そして、図3(a)に示す格子状パイプ体を用いたろ過システム100では、第1配管41の一部(原水ポンプ21の吐出口から第2配管51が分岐する部分まで)、第2配管51およびパイプ54が、原水ポンプ21の吐出口と、撹拌水の噴出孔55とを接続する撹拌水供給配管として機能する。
なお、撹拌水噴出部の噴出孔は、図3(a),(b)に示すようにパイプ54に直接形成しても良いし、パイプに例えば直径20〜60mmのノズルを取り付けて形成してもよい。
また、第3の縦穴30は、浮上ろ材層12の逆洗時に第1の縦穴10の逆洗排水排出口14から排出される逆洗排水を貯留する逆洗排水槽として機能するものであり、第3の縦穴30としては、第1の縦穴10および第2の縦穴20と同様に、地面Gを掘削して形成した新設のマンホール等の構造物を利用することができる。そして、図2に示すように、第3の縦穴30の下部には、排水ポンプ31が配置されている。また、第3の縦穴30内には、第3の縦穴30内の水位を測定するための水位計(図示せず)が設置されている。なお、排水ポンプ31および水位計としては、既知のポンプおよび水位計を適宜選択して用いることができる。
ここで、このろ過システム100では、排水ポンプ31の吸込口32は、第3の縦穴30内に位置している。また、排水ポンプ31の吐出口は、排水配管を介して図1に示す遮集管113に接続されており、遮集管113は、下水処理場まで延在している。なお、排水配管は、図1に破線で示すように、原水(越流水)が合流下水管111から越流する越流部よりも下流側で合流下水管111に接続させてもよい。
また、ろ過システム100では、第1の縦穴10の下部に位置する複数の(図2では6つの)逆洗排水排出口14は、第1の縦穴10から逆洗排水を排出する集水配管61に接続されており、集水配管61は、第3の縦穴30の下部まで延在している。即ち、集水配管61は、逆洗排水排出口14と、第3の縦穴30とを接続している。なお、集水配管61は、集水配管弁62を有している。
従って、集水配管61を介して第1の縦穴10と第3の縦穴30とを連通させたろ過システム100では、第3の縦穴30内の水位が第1の縦穴10内の水位よりも低い場合、集水配管弁62を開くことにより、集水配管61を介して第1の縦穴10内の水を第3の縦穴30内へと送出することができる。そして、第3の縦穴30内に送出された水(逆洗排水)は、排水ポンプ31を介して遮集管へと送出することができる。なお、集水配管弁62の開閉は、制御器(図示せず)で制御することができる。
そして、このろ過システム100では、以下のようにして、合流下水管111から第2の縦穴20内に流入した越流水(原水)を第1の縦穴10の浮上ろ材層12でろ過し、或いは、第1の縦穴10内の浮上ろ材層12を逆洗する。
<ろ過工程>
ろ過システム100では、第1配管弁42を開き、第2配管弁52および集水配管弁62を閉じた状態で原水ポンプ21を運転させることにより、合流下水管111から原水流路を介して第2の縦穴20内へと流入した原水を第1の縦穴10の下部へと送水し、浮上ろ材層12に原水を上向流で通水して、ろ過水を得る。そして、得られたろ過水は、ろ過水貯留部15内を上向流で流れた後、ろ過水流出口16を介して河川等へ放流される。
なお、原水をろ過する場合、第1の縦穴10内を原水が上向流で流れれば、第2配管弁52および集水配管弁62を開いた状態としてもよいが、原水を効率的にろ過する観点からは、少なくとも集水配管弁62を閉じた状態で原水をろ過することが好ましい。
ここで、原水のろ過時に、第2の縦穴20から第1配管41および原水流入口13を介して第1の縦穴10内へと送られる原水の流量が第2の縦穴20内に流入する原水の流量よりも大きい場合、即ち、原水ポンプ21の吐出量が原水の流入量よりも大きい場合には、第2の縦穴20内の水位LVが、例えば図2に実線で示す位置から二点鎖線で示す位置まで低下する。
そこで、ろ過システム100では、第2の縦穴20内の水位の低下により原水ポンプ21が空運転するのを防止するために、第2の縦穴20内の水位が所定の位置(例えば図2に二点鎖線で示す位置)まで低下した場合には、原水ポンプ21の運転を停止し、第1配管弁42を閉じて、原水のろ過を中止する。そして、第2の縦穴20内に再び原水が貯留され、第2の縦穴20内の水位が上昇すると、第1配管弁42を開き、原水ポンプ21の運転を再開して、原水のろ過を再開する。
<逆洗工程>
また、ろ過システム100では、定期的に、或いは、ろ過抵抗が所定値以上に上昇すると、第1配管弁42を閉じ、少なくとも集水配管弁62を開いた状態で排水ポンプ31を運転させることにより、浮上ろ材層12を逆洗する。具体的には、集水配管61を介して第1の縦穴10内の水を第3の縦穴30の下部へと排出し、ろ過水貯留部15に貯留されたろ過水を浮上ろ材層12に下向流で通水して、浮上ろ材層12を構成する多数の浮上ろ材を下方に展開させる。そして、浮上ろ材層12に補足されていた夾雑物や浮遊性懸濁物質を浮上ろ材層12から排出させ、浮上ろ材層12を逆洗する。また、第1の縦穴10内から第3の縦穴30内へと流入した水(浮上ろ材層12に補足されていた夾雑物や浮遊性懸濁物質を含む逆洗排水)を、排水ポンプ31を介して第3の縦穴30内から遮集管113へと送出する。
なお、ろ過システム100では、第3の縦穴30内の水位の低下により排水ポンプ31が空運転するのを防止するために、第3の縦穴30内の水位が所定の位置(例えば図2に実線で示す位置)まで低下した場合には、第3の縦穴30内の水位が上昇するまで排水ポンプ31の運転を停止する。
また、第1の縦穴10内の水を第3の縦穴30内へと高流速で自然流下させる場合、第3の縦穴30内の水位は、逆洗を開始する際の第1の縦穴10内の水位(通常は、ろ過水流出口16が設けられている位置)よりも下側にある必要がある。そこで、このろ過システム100では、第3の縦穴30内に設置した水位計で測定した第3の縦穴30内の水位が第1の縦穴10内の水位以下の場合にのみ浮上ろ材層12の逆洗を開始するように、制御器で、第1配管弁42、第2配管弁52および集水配管弁62の開閉を制御する。具体的には、第3の縦穴30内の水位が第1の縦穴10内の水位よりも下側に位置する場合にのみ、制御器が、第1配管弁42を閉じ、第2配管弁52および集水配管弁62を開くことを許容する。
ここで、原水のろ過時には浮上ろ材層12に原水が上向流で通水されているため、浮上ろ材層12を構成する浮上ろ材は、逆洗開始時にはスクリーン11側に向かって圧密された状態にある。従って、浮上ろ材層12の逆洗開始時には、浮上ろ材は塊状のまま下方へ展開する。
そこで、逆洗工程では、逆洗開始直後に、撹拌水噴出部53の噴出孔55から撹拌水としての原水を浮上ろ材に対して噴きつけることにより、塊状の浮上ろ材を分散させる(水撹拌工程)。具体的には、逆洗開始直後、所定の時間だけ、第2配管弁52を開き、原水ポンプ21を運転させることにより、撹拌水噴出部53の噴出孔55から原水を噴出させ、浮上ろ材を分散させる。そして、所定の時間が経過した後は、第2配管弁52を閉じ、原水ポンプ21を停止させる。
なお、第2配管弁52を開き、原水ポンプ21を運転させる「所定の時間」は、実験的に定めることができ、特に限定されることなく、浮上ろ材層12が下方への展開を開始した直後から、展開した浮上ろ材層12の下面が撹拌水噴出部53を通過するまで(例えば、集水配管弁62を開いた直後から10秒経過するまで)とすることができる。
因みに、逆洗工程では、第1の縦穴10内をろ過水が下向流で流れ、浮上ろ材が下方に展開すれば、原水ポンプ21を運転させ、第2配管弁52を開いたままの状態としてもよいが、浮上ろ材層12を効率的に逆洗する観点からは、水撹拌工程の終了後は、第2配管弁52を閉じ、原水ポンプ21を停止した状態で浮上ろ材層12を逆洗することが好ましい。また、同様の理由により、逆洗工程では、第1配管弁42を閉じた状態で浮上ろ材層12を逆洗することが好ましい。
ここで、このろ過システム100では、逆洗工程の開始直後に水撹拌工程を実施し、撹拌水噴出部53の噴出孔55から撹拌水としての原水を浮上ろ材に対して噴きつけているので、浮上ろ材を効率的に分散させることができる。従って、浮上ろ材を効率的に分散させ、浮上ろ材層12に補足されていた夾雑物や浮遊性懸濁物質を浮上ろ材層12から効率的に排出させることができる。即ち、浮上ろ材層12を、効率的に逆洗することができる。
また、このろ過システム100では、第2の縦穴20内の原水を撹拌水として使用しているので、浮上ろ材を分散させるための媒体の供給源(例えば、空気槽など)を地上や地中に新たに設置することなく、逆洗時に浮上ろ材を効果的に分散させて浮上ろ材層12を効果的に逆洗することができる。よって、ろ過システムの大型化および設置コストの増大を抑制しつつ、浮上ろ材層12を効果的に逆洗することができる。
なお、地面を掘削して形成した縦穴を用いてオンサイトで下水等を処理する場合には、このようなろ過システムの大型化抑制効果および設置コストの増大抑制効果は特に大きなものとなる。
更に、このろ過システム100では、ろ過工程と、水撹拌工程との双方において原水ポンプ21を使用(共用)しているので、ろ過システムの大型化および設置コストの増大を更に抑制することができる。即ち、本発明のろ過システムでは、ろ過水や、ろ過システムの近傍を流れる既存の水道水、中水または工水等を撹拌水として使用しても、浮上ろ材を分散させるための媒体の供給源を新たに設置することなく、浮上ろ材層を効果的に逆洗することができるが、ろ過水等を撹拌水として使用する場合には、撹拌水供給用のポンプを新たに設ける必要がある。しかし、このろ過システム100では、撹拌水として原水を使用し、且つ、撹拌水の供給に原水ポンプ21を使用しているので、新たなポンプの設置を不要として、ろ過システムの大型化および設置コストの増大を更に抑制することができる。
また、このろ過システム100の撹拌水噴出部53は、図3(b)に示すように、様々な方向に開口した噴出孔55を有している。従って、このろ過システム100では、逆洗時に下方に展開してきた浮上ろ材に対し、撹拌水としての原水を様々な方向から噴きつけて、浮上ろ材を効率的に分散させることができる。
なお、空気は水中で上昇してしまうため、従来のろ過システムのように逆洗空気を使用して浮上ろ材を分散させる場合には、浮上ろ材に対して浮上ろ材を分散させる力を様々な方向から与えることが困難である。しかし、撹拌水を使用すれば、噴出孔55が開口する方向への水流を容易に発生させ、浮上ろ材に対して様々な方向から力を与えることができる。
ここで、噴出孔は、撹拌水噴出部の任意の位置に配置することができるが、例えば図3(c)に示すように噴出孔55を配置すれば、噴出孔55から噴出させる撹拌水(原水)の線速度を十分に大きくして浮上ろ材を十分に分散させつつ、逆洗中に第1の縦穴10内に送水する原水の量を少なくして下向流により浮上ろ材層を十分に展開させることができる。具体的には、図3(c)に示すように、噴出孔55を、噴出孔55の中心がパイプ54Aの中心を通る水平面Pよりも上側にのみ位置するように設ければ、噴出孔55から噴出させる撹拌水(原水)の線速度を十分に大きくしつつ、逆洗中に第1の縦穴10内に送水する原水の量を少なくすることができる。逆洗中、浮上ろ材は下向流により下向きの力を受けて下方に展開するため、撹拌水を水平方向よりも上方にのみ噴出させた方が、下向きに展開してくる浮上ろ材に対して撹拌水を効果的に噴きつけ、浮上ろ材を効果的に分散させることができるからである。
なお、噴出孔55の近傍におけるパイプ54内での大きな圧力損失の発生を抑制すると共に、原水中の夾雑物や浮遊性懸濁物質による噴出孔55の目詰まりの発生を抑制する観点からは、噴出孔55の直径は、20mm以上とすることが好ましい。また、十分に高い線速度で撹拌水を噴出させ、浮上ろ材を十分に分散させる観点からは、噴出孔55の直径は、60mm以下とすることが好ましい。
また、このろ過システム100では、逆洗時に、集水配管61を介して第1の縦穴10内の水を第3の縦穴30の下部へと送水し、第1の縦穴10内から第3の縦穴30内へと流入した水を、排水ポンプ31を介して第3の縦穴30内から遮集管113へと送出している。従って、ろ過システム100では、吐出量の大きいポンプを使用して第1の縦穴10内の水を引き抜かなくても、第1の縦穴10内の水位と第3の縦穴30内の水位との差(水頭差)を利用して第1の縦穴10内の水を第3の縦穴30内へと高流速で流入させることができる。よって、ろ過システム100によれば、浮上ろ材層12を高流速で効率的に逆洗することができる。
以上、一例を用いて本発明のろ過システムについて説明したが、本発明のろ過システムは、上記一例に限定されることはなく、本発明のろ過システムには、適宜変更を加えることができる。
具体的には、上記一例のろ過システム100では、地面Gを掘削して形成した縦穴を用いたが、本発明のろ過システムは、図4に示すように、地上に設置したろ過槽70等を用いて構成しても良い。
ここで、図4に示すろ過システム200は、第1の縦穴10ではなく、地上に配置した水槽をろ過槽70として用いている点、原水ポンプ21が地上に設置されている点、地上に配置した原水槽(図示せず)から原水が供給される点、および、逆洗排水が地上に配置した逆洗排水槽(図示せず)へと水頭差を利用して排出される点において、先の一例のろ過システム100と構成が異なっている。
そして、このろ過システム200では、第1配管弁42を開き、第2配管弁52および集水配管弁62を閉じた状態で原水ポンプ21を運転させることにより、原水槽(図示せず)から原水を第1の縦穴10の下部へと送水し、浮上ろ材層12に原水を上向流で通水して、ろ過水を得る。また、このろ過システム200では、第1配管弁42を閉じ、集水配管弁62を開くことにより、浮上ろ材層12を逆洗する。なお、浮上ろ材層12の逆洗開始時には、第2配管弁52を開き、原水ポンプ21を運転させることにより、撹拌水としての原水を撹拌水噴出部53の噴出孔55から噴出させる。
そして、このろ過システム200によれば、先の一例のろ過システム100と同様に、ろ過システムの大型化および設置コストの増大を抑制しつつ、逆洗時に浮上ろ材を効果的に分散させて浮上ろ材層を効果的に逆洗することができる。
また、上記一例のろ過システム100では、逆洗時にのみ撹拌水噴出部53の噴出孔55から原水(撹拌水)を噴出させたが、本発明のろ過システムでは、原水のろ過時に撹拌水噴出部の噴出孔から原水を供給してもよい。但し、撹拌水噴出部の噴出孔のみから原水を供給すると、十分なろ過流束を確保するのが困難であり、また、撹拌水噴出部より下側の部分がデッドスペースになるため、本発明のろ過システムでは、少なくとも、噴出孔とは別に設けた原水流入口からろ過槽内に原水を流入させることが好ましい。
また、本発明のろ過システムでは、水道水や、中水や、工水を第1の縦穴の上部に供給する手段を設けて、水道水や、中水や、工水を用いて浮上ろ材層の逆洗を行うようにしても良い。このようにすれば、雨天時にはろ過水を用いて逆洗すると共に、降雨後には水道水や、中水や、工水を用いて浮上ろ材層を逆洗してろ過システムを次の降雨時まで待機させておくことが可能となる
本発明によれば、ろ過システムの大型化および設置コストの増大を抑制しつつ、逆洗時に浮上ろ材を効果的に分散させて浮上ろ材層を効果的に逆洗することができる。
10 第1の縦穴
11 スクリーン
12 浮上ろ材層
13 原水流入口
14 逆洗排水排出口
15 ろ過水貯留部
16 ろ過水流出口
20 第2の縦穴
21 原水ポンプ
22 吸込口
30 第3の縦穴
31 排水ポンプ
32 吸込口
41 第1配管
42 第1配管弁
51 第2配管
52 第2配管弁
53 撹拌水噴出部
54 パイプ
55 噴出孔
61 集水配管
62 集水配管弁
70 ろ過槽
100 ろ過システム
111 合流下水管
112 雨水吐き
113 遮集管
114 河川
115 流量調整弁
200 ろ過システム

Claims (8)

  1. 浮上ろ材からなる浮上ろ材層と、前記浮上ろ材層の上側に配置されて前記浮上ろ材の流出を防止するスクリーンと、前記浮上ろ材層より下側に設置された原水流入口および逆洗排水排出口と、前記スクリーンの上側に設けられたろ過水貯留部とを備えるろ過槽と、
    前記ろ過槽内の水を前記逆洗排水排出口から排出して前記浮上ろ材層を逆流洗浄する際に前記浮上ろ材に対して撹拌水を噴出し、前記浮上ろ材を分散させる水撹拌機構と、
    を備えることを特徴とする、ろ過システム。
  2. 前記原水流入口を介して前記ろ過槽内に原水を供給する原水ポンプを備え、
    前記撹拌水として原水を使用し、
    前記水撹拌機構が、前記原水ポンプの吐出口と、撹拌水の噴出孔とを接続する撹拌水供給配管を有することを特徴とする、請求項1に記載のろ過システム。
  3. 前記水撹拌機構が、複数の方向に撹拌水を噴出して前記浮上ろ材を分散させることを特徴とする、請求項1または2に記載のろ過システム。
  4. 前記水撹拌機構が、直径20〜60mmの噴出孔から前記撹拌水を噴出することを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載のろ過システム。
  5. 前記ろ過槽が、縦穴内に、前記浮上ろ材層、前記スクリーン、前記原水流入口、前記逆洗排水排出口および前記ろ過水貯留部を配置して形成されていることを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載のろ過システム。
  6. 浮上ろ材からなる浮上ろ材層と、前記浮上ろ材層の上側に配置されて前記浮上ろ材の流出を防止するスクリーンと、前記浮上ろ材層より下側に設置された原水流入口および逆洗排水排出口と、前記スクリーンの上側に設けられたろ過水貯留部とを備えるろ過槽を有するろ過システムの洗浄方法であって、
    前記ろ過槽内の水を前記逆洗排水排出口から排出して前記浮上ろ材層を逆流洗浄する逆洗工程を含み、
    前記逆洗工程は、前記浮上ろ材に対して撹拌水を噴きつけて前記浮上ろ材を分散させる水撹拌工程を含む、
    ことを特徴とする、ろ過システムの洗浄方法。
  7. 前記ろ過システムが、前記原水流入口を介して前記ろ過槽内に原水を供給する原水ポンプを備え、
    前記水撹拌工程において、前記撹拌水として原水を使用し、且つ、前記原水ポンプを使用して前記原水を前記浮上ろ材に対して噴きつけることを特徴とする、請求項6に記載のろ過システムの洗浄方法。
  8. 前記水撹拌工程において、前記浮上ろ材に対して前記撹拌水を複数の方向から噴きつけることを特徴とする、請求項6または7に記載のろ過システムの洗浄方法。
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