JP2014018726A - ケミカルループシステム及びこれを用いた低品位炭焚き火力発電プラント - Google Patents
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Abstract
【課題】低品位炭焚き火力発電プラントから発生した燃焼排ガス中に含まれるCO2の回収率を高める。
【解決手段】本発明に係るケミカルループシステムは、低品位炭焚き火力発電プラントから発生した燃焼排ガス中のCO2とCO2吸収剤とを反応させて燃焼排ガスからCO2を除去するCO2吸収装置(6)と、CO2を吸収させたCO2吸収剤を再生させるCO2吸収剤再生装置(7)と、乾燥装置(4)から発生した水蒸気をCO2吸収装置へ供給する水分供給経路(41,43)と、を備え、CO2吸収装置とCO2吸収剤再生装置との間でCO2吸収剤を循環させるように構成されている。
【選択図】図2
【解決手段】本発明に係るケミカルループシステムは、低品位炭焚き火力発電プラントから発生した燃焼排ガス中のCO2とCO2吸収剤とを反応させて燃焼排ガスからCO2を除去するCO2吸収装置(6)と、CO2を吸収させたCO2吸収剤を再生させるCO2吸収剤再生装置(7)と、乾燥装置(4)から発生した水蒸気をCO2吸収装置へ供給する水分供給経路(41,43)と、を備え、CO2吸収装置とCO2吸収剤再生装置との間でCO2吸収剤を循環させるように構成されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、燃焼排ガス中の二酸化炭素を、ケミカルループを用いて除去・回収するシステム、及びこのシステムを用いた低品位炭焚き火力発電プラントに関する。
ガス中の二酸化炭素(CO2)を除去・回収するケミカルループシステムとして、例えば特許文献1が公知である。特許文献1は、移動層方式のCO2吸収装置へCO2を含有した気体を供給し、CO2吸収装置内で当該気体とアルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩を活性成分としたCO2吸収剤とを接触・反応させてガス中のCO2を回収するというケミカルループの技術である。この特許文献1では、CO2を吸収させたCO2吸収剤は、流動層方式のCO2吸収剤再生装置へ供給され、加熱処理により再生CO2吸収剤とCO2に分離される。
低品位炭焚き火力発電プラントの熱効率を向上させ、排出されるCO2量を低減させるためには、低品位炭焚き火力発電プラントの上流側に低品位炭の乾燥装置を設置する必要がある。乾燥装置が設置された低品位炭焚き火力発電プラントにおいて、排出される燃焼排ガス中のCO2を回収するために特許文献1に記載のケミカルループを導入した場合、CO2吸収剤(アルカリ金属の炭酸塩)とCO2を反応させるためには、CO2と等モルの水分が必要であるが、低品位炭焚き火力発電プラントから発生した燃焼排ガス中に含まれる水分量は、CO2量と比較して少ない。このため、特許文献1に記載のケミカルループでは、低品位炭焚き火力発電プラントから発生した燃焼排ガス中に含まれるCO2の回収率を高めることができないといった課題がある。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、低品位炭焚き火力発電プラントから発生した燃焼排ガス中に含まれるCO2の回収率を高めることができるケミカルループシステム及びこれを用いた火力発電プラントを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、第1〜第4の手段からなるケミカルループシステムと、第5〜第9の手段からなる低品位炭焚き火力発電プラントを開示する。
まず、上記目的を達成するために、本発明の第1の手段は、低品位炭を乾燥させる乾燥装置を有する低品位炭焚き火力発電プラントに用いられるケミカルループシステムであって、前記低品位炭焚き火力発電プラントから発生した燃焼排ガス中のCO2とCO2吸収剤とを反応させて燃焼排ガスからCO2を除去するCO2吸収装置と、CO2を吸収させたCO2吸収剤を再生させるCO2吸収剤再生装置と、前記乾燥装置から発生した水蒸気を前記CO2吸収装置へ供給する水分供給経路と、を備え、前記CO2吸収装置と前記CO2吸収剤再生装置との間で前記CO2吸収剤を循環させるようにしたことを特徴とするケミカルループシステムである。
第1の手段によれば、低品位炭の乾燥装置で発生した水蒸気を利用して、CO2吸収装置に導入される燃焼排ガスの水分量を増やすことができるから、CO2の回収率を高めることができる。また、乾燥装置で発生した水蒸気を利用することにより、エネルギーの有効利用を図ることができる。
本発明の第2の手段は、前記第1の手段において、前記CO2吸収装置で燃焼排ガス中のCO2と前記CO2吸収剤との反応により生じた熱を、前記CO2吸収剤再生装置で前記CO2吸収剤を再生させるための熱源として伝達する第1熱伝達手段をさらに備えたことを特徴としている。
CO2吸収剤再生装置でCO2吸収剤を再生させる反応は吸熱反応である。一方、CO2吸収装置で燃焼排ガス中のCO2とCO2吸収剤との反応は発熱反応である。したがって、第2の手段のように、CO2吸収剤再生装置でCO2吸収剤を再生させるための熱源として、CO2吸収装置で燃焼排ガス中のCO2とCO2吸収剤との反応により生じた熱を利用すれば、熱エネルギーの有効利用を図ることができる。
本発明の第3の手段は、前記第1の手段または前記第2の手段において、前記水分供給経路を流れる水蒸気を前記乾燥装置へと戻すバイパス経路と、前記バイパス経路を流れる水蒸気を加圧する圧縮機と、をさらに備えたことを特徴としている。
第3の手段によれば、圧縮機で加圧された水蒸気を乾燥装置の熱源として利用することができるから、熱エネルギーの有効利用が図られる。また、乾燥装置が流動層方式の場合には、加圧された水蒸気を流動化ガスとして利用することもできるといった利点もある。
本発明の第4の手段は、前記第1の手段から前記第3の手段の何れかの手段において、前記CO2吸収剤の活性成分がアルカリ金属塩であることを特徴としている。
第4の手段によれば、次に述べるように、比較的低温である燃焼排ガスをCO2吸収剤の再生に利用できるので、熱エネルギーの有効利用を図ることができる。
次に、上記第1〜第4の手段に係る本発明の作用について説明する。
(1)反応機構
燃焼排ガス中のCO2は、(式1)のようにCO2吸収剤(アルカリ金属の炭酸塩)と反応して回収される。ここでは、CO2吸収剤の一例として、炭酸ナトリウム(炭酸ソーダ、Na2CO3)を挙げて説明する。
(式1):
Na2CO3+H2O+CO2→2NaHCO3−486.89kJ/mol(発熱)
(1)反応機構
燃焼排ガス中のCO2は、(式1)のようにCO2吸収剤(アルカリ金属の炭酸塩)と反応して回収される。ここでは、CO2吸収剤の一例として、炭酸ナトリウム(炭酸ソーダ、Na2CO3)を挙げて説明する。
(式1):
Na2CO3+H2O+CO2→2NaHCO3−486.89kJ/mol(発熱)
(式1)の反応には、燃焼排ガス中のCO2と等モルの水分(水蒸気)が必要となる。例えば、豪州産の低品位炭である褐炭(水分60.5%wb、C:68.4%db、H:4.9%db)を高品位炭と同程度の水分量10〜30%に乾燥後、完全燃焼させた場合の燃焼排ガス中のCO2、水蒸気量は表1のようになる。
燃焼排ガス中のCO2量は水蒸気量より多いので、表1中の条件1では、理論上、燃焼排ガス中のCO2を約54%しか回収できない。CO2回収率を向上させるためには、水蒸気を供給する必要があり、本発明では、当該水蒸気として、低品位炭の乾燥に伴って生じた水分(水蒸気)を利用する。これにより、CO2の回収率を高めることができる。
(2)反応条件
(式1)に示した反応よりCO2を回収し、(式2)に示した「か焼」によりCO2を再放出、CO2吸収剤(Na2CO3)を再生させることができる。ケミカルループ反応は、(式1)、(式2)の繰り返しの反応である。
(式2):
2NaHCO3→Na2CO3+H2O+CO2+486.89kJ/mol(吸熱)
(式1)に示した反応よりCO2を回収し、(式2)に示した「か焼」によりCO2を再放出、CO2吸収剤(Na2CO3)を再生させることができる。ケミカルループ反応は、(式1)、(式2)の繰り返しの反応である。
(式2):
2NaHCO3→Na2CO3+H2O+CO2+486.89kJ/mol(吸熱)
アルカリ金属並びにアルカリ土類金属の炭酸水素塩のGibbsの自由エネルギー(G)と温度(T)との関係を図1に示す。Gibbsの自由エネルギー(G)は、標準生成エンタルピー(H)及び標準エントロピー(S)から(式3)により計算できる。
(式3):
G=H−T×S
(式3):
G=H−T×S
図1において、Gibbsの自由エネルギー(G)の値がゼロとなる温度が「理論か焼温度(理論再生温度)」である。例えば、低品位炭焚き発電プラントにケミカルループにCO2吸収剤として炭酸ソーダ(Na2CO3)を導入した場合、炭酸ソーダ(Na2CO3)は常温近傍でCO2と反応して重曹(NaHCO3)となる。重曹(NaHCO3)の「理論か焼温度」は約129℃であり、「か焼」の熱源として低品位炭焚き発電プラントの燃焼排ガスを利用することができる。
CO2吸収剤として、ナトリムと同族のアルカリ金属であるカリウムの炭酸塩(K2CO3)を用いた場合、「理論か焼温度」は約153℃であり、約24℃高くなるが「か焼」の熱源として低品位炭焚き発電プラントの燃焼排ガスを利用することができる。しかし、CO2吸収剤として、生石灰(CaO)を導入した場合、「理論か焼温度」は約813℃とアルカリ金属系のCO2吸収剤を用いた場合の「か焼温度」より高くなり、褐炭焚き発電プラントの燃焼排ガスの利用が難しい。したがって、CO2吸収剤として、アルカリ金属系の炭酸塩の利用が好ましい。
また、上記目的を達成するために、本発明の第5の手段は、ボイラから排出された燃焼排ガスを、脱硝装置、エアーヒータ、集塵装置、脱硫装置の順に流す排ガス系統と、前記ボイラが生成する蒸気によって蒸気タービンを駆動し、前記蒸気タービンを駆動した後に復水器へ蒸気を供給する蒸気系統と、前記復水器によって復水された水を前記ボイラに供給する給水系統と、低品位炭を乾燥させる乾燥装置と、前記燃焼排ガス中のCO2を除去・回収するケミカルループシステムと、を備えた低品位炭焚き火力発電プラントであって、前記ケミカルループシステムは、前記脱硫装置にて処理された前記燃焼排ガスを導き、当該燃焼排ガス中のCO2とCO2吸収剤とを反応させて燃焼排ガスからCO2を除去するCO2吸収装置と、CO2を吸収させたCO2吸収剤を再生させるCO2吸収剤再生装置と、前記乾燥装置で発生した水蒸気を前記CO2吸収装置へ供給する水分供給経路と、を備え、前記CO2吸収装置と前記CO2吸収剤再生装置との間で前記CO2吸収剤を循環させるようにしたことを特徴とする低品位炭焚き火力発電プラントである。
第5の手段によれば、低品位炭の乾燥装置で発生した水蒸気を利用して、CO2吸収装置に導入される燃焼排ガスの水分量を増やすことができるから、CO2の回収率を高めることができる。また、乾燥装置で発生した水蒸気を利用することにより、エネルギーの有効利用を図ることができる。さらに、脱硫装置にて処理された燃焼排ガスをCO2吸収装置へ供給するようにしたので、CO2吸収剤の硫黄分吸収による劣化を抑制することができる。
本発明の第6の手段は、前記第5の手段において、前記エアーヒータを流れた後の燃焼排ガスの熱を、前記CO2吸収剤再生装置で前記CO2吸収剤を再生させるための熱源として伝達する第2熱伝達手段をさらに備えたことを特徴としている。第6の手段によれば、熱エネルギーの有効利用を図ることができる。
本発明の第7の手段は、前記第5の手段において、前記蒸気タービンの抽気蒸気の熱を、前記CO2吸収剤再生装置で前記CO2吸収剤を再生させるための熱源として伝達する第3熱伝達手段をさらに備えたことを特徴としている。第7の手段によれば、熱エネルギーの有効利用を図ることができる。
本発明の第8の手段は、前記第5の手段または前記第6の手段において、前記CO2吸収装置を流れた後の燃焼排ガスと前記エアーヒータを流れた後の燃焼排ガスとで熱交換する加熱装置と、前記加熱装置で加熱された燃焼排ガスの熱を、前記乾燥装置内の低品位炭を乾燥させるための熱源として伝達する第4熱伝達手段と、をさらに備えたことを特徴としている。第8の手段によれば、熱エネルギーの有効利用を図ることができる。
本発明の第9の手段は、前記第5の手段または前記第7の手段において、前記CO2吸収装置を流れた後の燃焼排ガスと前記蒸気タービンの抽気蒸気とで熱交換する加熱装置と、前記加熱装置で加熱された燃焼排ガスの熱を、前記乾燥装置内の低品位炭を乾燥させるための熱源として伝達する第5熱伝達手段と、をさらに備えたことを特徴としている。第9の手段によれば、熱エネルギーの有効利用を図ることができる。
本発明によれば、上記した構成を備えているので、低品位炭焚き火力発電プラントから発生した燃焼排ガス中に含まれるCO2の回収時の効率を高めることができる。
本発明の内容を下記に記載の実施例にて詳細に説明するが、本発明が本実施例にて制限されるものではない。
「第1実施例」
図2に本発明の第1実施例の概略を示す。低品位炭(乾燥前)は、低品位炭供給ホッパ1で一時貯留された後、低品位炭供給ロータリーバルブ2により粗粉砕装置3へ切出されて平均粒径約2mmとなるように粗粉砕される。粗粉砕された低品位炭(乾燥前)は、乾燥装置4にて乾燥された後、低品位炭(乾燥後)として乾燥装置4から排出される。当該低品位炭(乾燥後)は、冷却装置(図示しない)に供給されて70℃以下となるように冷却される。
図2に本発明の第1実施例の概略を示す。低品位炭(乾燥前)は、低品位炭供給ホッパ1で一時貯留された後、低品位炭供給ロータリーバルブ2により粗粉砕装置3へ切出されて平均粒径約2mmとなるように粗粉砕される。粗粉砕された低品位炭(乾燥前)は、乾燥装置4にて乾燥された後、低品位炭(乾燥後)として乾燥装置4から排出される。当該低品位炭(乾燥後)は、冷却装置(図示しない)に供給されて70℃以下となるように冷却される。
CO2吸収剤である炭酸ソーダ(Na2CO3)は、炭酸ソーダ供給ホッパ9に貯留されている。当該炭酸ソーダ(Na2CO3)は、制御装置(図示しない)からの制御指令に基づいて炭酸ソーダ供給ロータリーバルブ10により切出されてCO2吸収装置6へ供給、充填される。CO2と水分とを含有した燃焼排ガス(低温)の温度は50〜60℃である。当該燃焼排ガス(低温)は、燃焼排ガスブロワ13によりCO2吸収装置6へ供給される。
CO2吸収装置6において、当該燃焼排ガス(低温)に含有されるCO2と水分、当該水分(水蒸気)がCO2吸収剤と反応して重曹(NaHCO3)が発熱を伴って生成される。CO2と水分が除去された燃焼排ガスは、80〜100℃の温度でCO2吸収装置から加熱装置8へ供給される。
加熱装置8内には伝熱管31が設置されており、当該伝熱管31へ燃焼排ガス(高温)を供給し、CO2と水分が除去された燃焼排ガスを、伝熱管31を介して間接加熱できるようになっている。加熱源として利用される燃焼排ガス(高温)の温度は340〜360℃である。加熱装置8で110〜130℃まで間接加熱された燃焼排ガスは、乾燥装置4の伝熱管33へと供給され、低品位炭(乾燥前)を乾燥させるための熱源として利用される。
乾燥装置4は、蒸気流動層方式により低品位炭を乾燥させるものである。低品位炭の乾燥で生じた水分(蒸気)42は、乾燥装置4に設置された排気管(水分供給経路)41から排出された後、水分(蒸気)供給管(水分供給経路)43へ導かれる。水分(蒸気)供給管43は分岐され、一端はCO2吸収装置6に接続され、他端は蒸気圧縮機(圧縮機)5に接続されている。よって、水分(蒸気)42の一部はCO2吸収装置6へ供給され、残りは、蒸気圧縮機5に供給される。蒸気圧縮機5に供給された水分(蒸気)42は、圧縮されて過熱蒸気となり、乾燥装置4の流動化ガスとして利用される。この水分(蒸気)供給管43から分岐して乾燥装置4へと蒸気を戻す経路が、本発明の「バイパス経路」に相当する。
なお、伝熱管33を流れた燃焼排ガスの乾燥装置4の出口における温度は、100〜120℃である。つまり、110〜130℃で乾燥装置4に取り込まれた後の燃焼排ガスは、乾燥装置4よって低品位炭の乾燥に利用され、100〜120℃まで温度が下がった状態で、下流に流れていくことになる。
CO2吸収装置6にて生成された上記重曹(NaHCO3)は、CO2吸収装置6からCO2吸収剤再生装置7へ供給される。CO2吸収剤再生装置7において、重曹(NaHCO3)は、吸熱反応により炭酸ソーダ(Na2CO3)、CO2、水分(水蒸気)に分解される。即ち、炭酸ソーダ(Na2CO3)が再生される。当該再生された炭酸ソーダ(Na2CO3)は、CO2吸収剤再生装置7からCO2吸収装置6へ循環供給され、再び、CO2吸収装置6においてCO2吸収剤として利用される。
CO2吸収装置6並びにCO2吸収剤再生装置7における反応温度を一定に維持にするため、CO2吸収装置6とCO2吸収剤再生装置7は、熱交換器(第1熱伝達手段)30を介して接続されている。当該熱交換器31には、伝熱媒体として水/水蒸気が充填される。CO2吸収装置6において、水は反応熱(発熱)を吸収して水蒸気となり、CO2吸収剤再生装置7において、当該水蒸気は重曹(NaHCO3)へ熱を供給して水となる。当該水は、循環ポンプ(図示しない)により熱交換器30内を流通して、再び、CO2吸収剤再生装置7からCO2吸収装置6へ供給される。これにより、水−水蒸気のサイクルが形成される。
CO2吸収剤再生装置7には伝熱管32が設置されている。当該伝熱管32へ燃焼排ガス(高温)が供給され、重曹(NaHCO3)は伝熱管32を介して間接加熱される。当該伝熱管32入口の燃焼排ガス(高温)温度は340〜360℃、出口温度は290〜310℃である。この燃焼排ガス(高温)の顕熱差で重曹(NaHCO3)の「か焼温度」が維持される。CO2吸収剤再生装置7において、重曹(NaHCO3)の分解で生じたCO2と水分(水蒸気)は、CO2排出ブロワ14によりCO2吸収剤再生装置7から冷却装置11、汽水分離器12の順に供給され、CO2と水に分離される。
以上説明したように、第1実施例によれば、アルカリ金属系のCO2吸収剤とCO2との反応には、CO2と等モルの水分が必要となるところ、低品位炭の乾燥で生じた水分(水蒸気)をケミカルループ方式のCO2吸収装置6で有効に利用することができるから、CO2の回収率が向上する。また、アルカリ金属系のCO2吸収剤を用いているので、CO2吸収剤再生装置7の熱源として、340〜360℃の燃焼排ガスの熱を利用することができる。よって、熱エネルギーの有効利用が図られる。
「第2実施例」
図3に本発明の第2実施例の概略を示す。第2実施例は、第1実施例で記載したケミカルループシステムを低品位炭焚き火力発電プラントへ導入した場合の一例を示したものである。なお、ケミカルループシステムについては第1実施例で説明しているので、同一符号を付して、ここでの説明は省略する。図3に示す低品位炭焚き火力発電プラントは、ボイラ21から排出された燃焼排ガスが流れる排ガス系統100aと、ボイラ21が生成する蒸気が流れる蒸気系統100bと、復水器56によって復水された水が流れる給水系統100cと、低品位炭を粉砕する粉砕装置20と、を備えている。
図3に本発明の第2実施例の概略を示す。第2実施例は、第1実施例で記載したケミカルループシステムを低品位炭焚き火力発電プラントへ導入した場合の一例を示したものである。なお、ケミカルループシステムについては第1実施例で説明しているので、同一符号を付して、ここでの説明は省略する。図3に示す低品位炭焚き火力発電プラントは、ボイラ21から排出された燃焼排ガスが流れる排ガス系統100aと、ボイラ21が生成する蒸気が流れる蒸気系統100bと、復水器56によって復水された水が流れる給水系統100cと、低品位炭を粉砕する粉砕装置20と、を備えている。
排ガス系統100aは、ボイラ21で低品位炭を燃焼した際に発生した燃焼排ガスを煙突27へと導くための系統であり、ボイラ21、脱硝装置22、エアーヒータ23、ガスガスヒータ24、除塵装置(集塵装置)25及び脱硫装置26の順に配管で接続されて構成される。ガスガスヒータ24の熱回収部24aはエアーヒータ23と除塵装置25との間、ガスガスヒータ24の再加熱部24bは脱硫装置26と煙突27との間に設置されている。さらに、脱硫装置26の出口は、CO2吸収装置6、加熱装置8、乾燥装置4、ガスガスヒータ24の再加熱部24b、煙突27の順に配管で接続されていて、ボイラ21で発生した燃焼排ガスは、各装置を流れる過程で環境規制物質やCO2、水分が除去され、最終的に煙突27から大気に排出される。
蒸気系統100bは、ボイラ21で生成された蒸気が流れる系統であり、高圧タービン52、中圧タービン53、低圧タービン54と復水器56とを備える。ボイラ21で生成された蒸気は、高圧蒸気配管51によって蒸気タービン52,53,54まで導かれ、その蒸気によって蒸気タービンが駆動される。蒸気タービンが駆動することで、発電機55が回転して発電する。そして、蒸気タービンから排出された蒸気は、復水するために復水器56に供給される。
給水系統100cは、復水器56によって復水された水をボイラ21に供給するための系統であり、復水器56とボイラ21とを復水配管57で接続して構成される。なお、復水器56へは、冷却水配管を介して冷却水が供給される。
第2実施例において、CO2と水分とを含有した燃焼排ガス(低温)は、脱硫装置26を流れた後に、CO2吸収装置6へ導かれて、燃焼排ガス中のCO2と水分が除去される。CO2と水分が除去された燃焼排ガス(低温)は、加熱装置8により加熱され、乾燥装置4の伝熱管(第4熱伝達手段)33に導入される。そこで、燃焼排ガス(低温)は、低品位炭の乾燥の熱源として利用された後、ガスガスヒータ24の再加熱部24b入口へ導かれる。そして、CO2と水分が除去された燃焼排ガスは、煙突27から大気に排出される。ここで、脱硫装置26にて処理された燃焼排ガスをCO2吸収装置6へ供給するようにしたのは、CO2吸収剤の硫黄分吸収による劣化を抑制するためである。
また、第2実施例では、エアーヒータ23出口の燃焼排ガス(高温)が、各装置の熱源として利用される。具体的には、当該燃焼排ガス(高温)は、加熱装置8内に設置された伝熱管31並びにCO2吸収剤再生装置7内に設置された伝熱管(第2熱伝達手段)32へ導かれて(図3の*1)、加熱装置8並びにCO2吸収剤再生装置7の熱源と利用される。加熱装置8内に設置された伝熱管31並びにCO2吸収剤再生装置7内に設置された伝熱管32から排出された当該燃焼排ガス(高温)は、ガスガスヒータ24の熱回収部24a入口へ導かれる(図3の*2)。よって、熱エネルギーの有効利用が図られる。
以上説明したように、第2実施例によれば、低品位炭焚き火力発電プラントに低品位炭の乾燥装置4、並びにケミカルループ方式のCO2吸収装置6を導入したことにより、CO2排出量の低減、設備の小型化、CO2回収率の向上など、様々な相乗効果が生じる。より具体的には、乾燥装置4を導入したので、火力発電プラントへ持込む蒸発潜熱(低品位炭に含まれる水分に関係するもの)量が少なくなるので、火力発電プラントの熱効率が向上し、CO2排出量の低減が可能となる。
また、乾燥装置4を有する火力発電プラントにケミカルループ方式のCO2吸収装置6を導入すれば、乾燥装置4のない火力発電プラントにCO2吸収装置6を導入した場合と比較して、処理するCO2量が少なくて済むので、当該CO2吸収装置6の小型化が可能となる。さらに、ケミカルループ方式のCO2吸収装置6では、アルカリ金属系のCO2吸収剤とCO2との反応には、CO2と等モルの水分が必要となるところ、低品位炭の乾燥で生じた水分(水蒸気)をケミカルループ方式のCO2吸収装置6で有効に利用することができるから、CO2の回収率が向上する。
「第3実施例」
図4に第3実施例の概略を示す。第3実施例は、第1実施例で記載したケミカルループシステムを低品位炭焚き火力発電プラントへ導入した場合のもう一つの例を示したものである。なお、低品位炭焚き発電プラントの排ガス流路に設置された主要機器は、第2実施例と同じであるため、同一符号を付して、ここでの説明は省略する。
図4に第3実施例の概略を示す。第3実施例は、第1実施例で記載したケミカルループシステムを低品位炭焚き火力発電プラントへ導入した場合のもう一つの例を示したものである。なお、低品位炭焚き発電プラントの排ガス流路に設置された主要機器は、第2実施例と同じであるため、同一符号を付して、ここでの説明は省略する。
第3実施例において、CO2と水分とを含有した燃焼排ガス(低温)は、脱硫装置26を流れた後に、CO2吸収装置6へ導かれて、CO2と水分が除去される。CO2と水分が除去された燃焼排ガス(低温)は、加熱装置8により加熱され、乾燥装置4の伝熱管(第5熱伝達手段)33に導入される。そこで、燃焼排ガス(低温)は、低品位炭の乾燥の熱源として利用された後、ガスガスヒータ24の再加熱部24b入口へ導かれる。
また、第3実施例では、中圧タービン53の抽気蒸気が各装置の熱源として利用される。具体的には、当該中圧タービン抽気蒸気は、加熱装置8内に設置された伝熱管31並びにCO2吸収剤再生装置7内に設置された伝熱管(第3熱伝達手段)32へ導かれて(図4の*3)、加熱装置8並びにCO2吸収剤再生装置7の熱源と利用される。加熱装置8内に設置された伝熱管31並びにCO2吸収剤再生装置7内に設置された伝熱管32から排出された抽気蒸気は低圧蒸気となっているので、低圧タービン54と復水器56との間の配管へ導かれる(図4の*4)。よって、熱エネルギーの有効利用が図られる。
以上説明したように、第3実施例においても、第2実施例と同様に、低品位炭焚き火力発電プラントに低品位炭の乾燥装置4、並びにケミカルループ方式のCO2吸収装置6を導入したことにより、CO2排出量の低減、設備の小型化、CO2回収率の向上など、様々な相乗効果が生じる。
1:低品位炭供給ホッパ、2:低品位炭供給ロータリーバルブ、3:粗粉砕装置
4:乾燥装置、5:蒸気圧縮機(圧縮機)、6:CO2吸収装置
7:CO2吸収剤再生装置、8:加熱装置、9:炭酸ソーダ供給ホッパ
10:炭酸ソーダ供給ロータリーバルブ、11:冷却装置、12:汽水分離器
13:燃焼排ガスブロワ、14:CO2排出ブロワ、20:粉砕装置
21:低品位炭焚きボイラ、22:脱硝装置、23:エアーヒータ
24:ガスガスヒータ、25:除塵装置(集塵装置)、26:脱硫装置、27:煙突
30:熱交換器(第1熱伝達手段)、31:伝熱管
32:伝熱管(第2熱伝達手段、第3熱伝達手段)
33:伝熱管(第4熱伝達手段、第5熱伝達手段)、41:排気管、
42:低品位炭の乾燥で生じた水分(蒸気)、43:水分(蒸気)供給管
51:高圧蒸気配管、52:高圧タービン(蒸気タービン)
53:中圧タービン(蒸気タービン)、54:低圧タービン(蒸気タービン)、
55:発電機、56:復水器、57:復水配管
4:乾燥装置、5:蒸気圧縮機(圧縮機)、6:CO2吸収装置
7:CO2吸収剤再生装置、8:加熱装置、9:炭酸ソーダ供給ホッパ
10:炭酸ソーダ供給ロータリーバルブ、11:冷却装置、12:汽水分離器
13:燃焼排ガスブロワ、14:CO2排出ブロワ、20:粉砕装置
21:低品位炭焚きボイラ、22:脱硝装置、23:エアーヒータ
24:ガスガスヒータ、25:除塵装置(集塵装置)、26:脱硫装置、27:煙突
30:熱交換器(第1熱伝達手段)、31:伝熱管
32:伝熱管(第2熱伝達手段、第3熱伝達手段)
33:伝熱管(第4熱伝達手段、第5熱伝達手段)、41:排気管、
42:低品位炭の乾燥で生じた水分(蒸気)、43:水分(蒸気)供給管
51:高圧蒸気配管、52:高圧タービン(蒸気タービン)
53:中圧タービン(蒸気タービン)、54:低圧タービン(蒸気タービン)、
55:発電機、56:復水器、57:復水配管
Claims (9)
- 低品位炭を乾燥させる乾燥装置を有する低品位炭焚き火力発電プラントに用いられるケミカルループシステムであって、
前記低品位炭焚き火力発電プラントから発生した燃焼排ガス中のCO2とCO2吸収剤とを反応させて燃焼排ガスからCO2を除去するCO2吸収装置と、
CO2を吸収させたCO2吸収剤を再生させるCO2吸収剤再生装置と、
前記乾燥装置から発生した水蒸気を前記CO2吸収装置へ供給する水分供給経路と、を備え、
前記CO2吸収装置と前記CO2吸収剤再生装置との間で前記CO2吸収剤を循環させるようにしたことを特徴とするケミカルループシステム。 - 請求項1の記載において、
前記CO2吸収装置で燃焼排ガス中のCO2と前記CO2吸収剤との反応により生じた熱を、前記CO2吸収剤再生装置で前記CO2吸収剤を再生させるための熱源として伝達する第1熱伝達手段をさらに備えたことを特徴とするケミカルループシステム。 - 請求項1または2の記載において、
前記水分供給経路を流れる水蒸気を前記乾燥装置へと戻すバイパス経路と、前記バイパス経路を流れる水蒸気を加圧する圧縮機と、をさらに備えたことを特徴とするケミカルループシステム。 - 請求項1〜3の何れか1項の記載において、
前記CO2吸収剤の活性成分がアルカリ金属塩であることを特徴とするケミカルループシステム。 - ボイラから排出された燃焼排ガスを、脱硝装置、エアーヒータ、集塵装置、脱硫装置の順に流す排ガス系統と、前記ボイラが生成する蒸気によって蒸気タービンを駆動し、前記蒸気タービンを駆動した後に復水器へ蒸気を供給する蒸気系統と、前記復水器によって復水された水を前記ボイラに供給する給水系統と、低品位炭を乾燥させる乾燥装置と、前記燃焼排ガス中のCO2を除去・回収するケミカルループシステムと、を備えた低品位炭焚き火力発電プラントであって、
前記ケミカルループシステムは、
前記脱硫装置にて処理された前記燃焼排ガスを導き、当該燃焼排ガス中のCO2とCO2吸収剤とを反応させて燃焼排ガスからCO2を除去するCO2吸収装置と、
CO2を吸収させたCO2吸収剤を再生させるCO2吸収剤再生装置と、
前記乾燥装置で発生した水蒸気を前記CO2吸収装置へ供給する水分供給経路と、を備え、
前記CO2吸収装置と前記CO2吸収剤再生装置との間で前記CO2吸収剤を循環させるようにしたことを特徴とする低品位炭焚き火力発電プラント。 - 請求項5の記載において、
前記エアーヒータを流れた後の燃焼排ガスの熱を、前記CO2吸収剤再生装置で前記CO2吸収剤を再生させるための熱源として伝達する第2熱伝達手段をさらに備えたことを特徴とする低品位炭焚き火力発電プラント。 - 請求項5の記載において、
前記蒸気タービンの抽気蒸気の熱を、前記CO2吸収剤再生装置で前記CO2吸収剤を再生させるための熱源として伝達する第3熱伝達手段をさらに備えたことを特徴とする低品位炭焚き火力発電プラント。 - 請求項5または6の記載において、
前記CO2吸収装置を流れた後の燃焼排ガスと前記エアーヒータを流れた後の燃焼排ガスとで熱交換する加熱装置と、前記加熱装置で加熱された燃焼排ガスの熱を、前記乾燥装置内の低品位炭を乾燥させるための熱源として伝達する第4熱伝達手段と、をさらに備えたことを特徴とする低品位炭焚き火力発電プラント。 - 請求項5または7の記載において、
前記CO2吸収装置を流れた後の燃焼排ガスと前記蒸気タービンの抽気蒸気とで熱交換する加熱装置と、前記加熱装置で加熱された燃焼排ガスの熱を、前記乾燥装置内の低品位炭を乾燥させるための熱源として伝達する第5熱伝達手段と、をさらに備えたことを特徴とする低品位炭焚き火力発電プラント。
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---|---|---|---|
JP2012158927A JP2014018726A (ja) | 2012-07-17 | 2012-07-17 | ケミカルループシステム及びこれを用いた低品位炭焚き火力発電プラント |
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JP2012158927A JP2014018726A (ja) | 2012-07-17 | 2012-07-17 | ケミカルループシステム及びこれを用いた低品位炭焚き火力発電プラント |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015136678A1 (ja) * | 2014-03-13 | 2015-09-17 | 三菱重工業株式会社 | 低質炭を用いた発電システム |
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-
2012
- 2012-07-17 JP JP2012158927A patent/JP2014018726A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111001292A (zh) * | 2019-11-29 | 2020-04-14 | 上海理工大学 | 一种煤化学链燃烧脱汞装置及方法 |
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