JP2014018206A - ソフトガード刃 - Google Patents
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Abstract
【課題】
刃先縁に垂直な断面で見て、ガード部が刃先部に対して刃体の厚み方向の少なくとも一方の方向に弾性的に揺動の必要がなく、刃先部とガード部との間に離間区域を有することを特徴とするカミソリ刃ではなく、軟性フッ素樹脂フィルムのガード部が刃と皮膚との接触を滑らかにして剃り心地のよいカミソリ刃を提供する。
【解決手段】
刃体とガード部材を含み、ガード部材は複数のガード部を有し、刃体の刃先部の両表面を刃先面と定義し、2つの刃先面により構成される頂部を刃先縁と定義して、折り曲げられたガード部が刃先縁を両側から覆うことによって刃先縁が間隔を置いて部分的に露出しているカミソリ刃において、刃先縁に垂直な断面で見て、刃先部とガード部との間に離間区域は有るが刃先縁とガード部内側先端に離間区域が無いことを特徴とするカミソリ刃。
【選択図】図1
刃先縁に垂直な断面で見て、ガード部が刃先部に対して刃体の厚み方向の少なくとも一方の方向に弾性的に揺動の必要がなく、刃先部とガード部との間に離間区域を有することを特徴とするカミソリ刃ではなく、軟性フッ素樹脂フィルムのガード部が刃と皮膚との接触を滑らかにして剃り心地のよいカミソリ刃を提供する。
【解決手段】
刃体とガード部材を含み、ガード部材は複数のガード部を有し、刃体の刃先部の両表面を刃先面と定義し、2つの刃先面により構成される頂部を刃先縁と定義して、折り曲げられたガード部が刃先縁を両側から覆うことによって刃先縁が間隔を置いて部分的に露出しているカミソリ刃において、刃先縁に垂直な断面で見て、刃先部とガード部との間に離間区域は有るが刃先縁とガード部内側先端に離間区域が無いことを特徴とするカミソリ刃。
【選択図】図1
Description
本発明は、柄に対して横方向に刃が配設された安全カミソリ又は柄の長手方向に刃が配設されたカミソリに使用されるカミソリ刃に関する。
刃体とガード部材を含み、ガード部材は複数のガード部を有し、刃体の刃先部の両表面を刃先面と定義し、2つの刃先面により構成される頂部を刃先縁と定義して、折り曲げられたガード部が刃先縁を両側から覆うことによって刃先縁が間隔を置いて部分的に露出しているカミソリ刃において、刃先縁に垂直な断面で見て、ガード部が刃先部に対して刃体の厚み方向の少なくとも一方の方向に弾性的に揺動可能となるように、刃先部とガード部との間に離間区域を有することを特徴とするカミソリ刃は存在する。
本発明はガード部材にステンレス板をスッポット加工しないで、刃と皮膚との接触を滑らかにして、剃り心地のよいカミソリ刃を提供することを課題とする。
刃先縁に垂直な断面で見て、ガード部が刃先部に対して刃体の厚み方向の少なくとも一方の方向に弾性的に揺動の必要がなく、刃先部とガード部との間に離間区域を有することを特徴とするカミソリ刃ではなく、軟性フッ素樹脂フィルムのガード部が刃と皮膚との接触を滑らかにして剃り心地のよいカミソリ刃を提供することを課題とする。
従来から刃をガード部で覆って刃先縁を部分的に露出させたカミソリ刃は存在している。ガード部を備えたカミソリ刃は刃先縁が全長に亘って露出していないので、一度に剃る毛の量が少なくなる分だけ皮膚の同じ場所を繰り返して剃る必要がある。しかし、一度に剃る毛の量が少ないので刃の毛から受ける抵抗が軽減され軽快に剃ることができて使用者の間で好評である。
従来のガード部付きカミソリ刃は前述したように好評であるが、刃と皮膚との接触がさらに滑らかで剃り心地のよいカミソリを需要者は求めている。従来のガード部付きカミソリ刃は特許文献1,2に示されているようにガード部が刃先部に固定されているものと、ステンレス揺動ガード刃がある。いずれも毛を剃るときにガード部は皮膚に対して柔軟性がないから皮膚との接触の滑らかさは十分とはいえない。
また、ガード部を備えたカミソリ刃でヒゲや腋毛などの毛を剃るときにガード部で覆われた刃先縁は毛を剃る作用をなさないから、皮膚の表面にはまだ剃っていない毛などの障害物が存在する。ガード部はそのような障害物を乗り越えて進むのであるが、ガード部の先端の曲率半径は大きいものでも約0.1mmでほとんどのものはそれよりも小さい曲率半径である。このようにガード部の先端の曲率半径が非常に小さいので、ガード部の先端が毛などの障害物に当たったときに抵抗を受けることになり、必ずしも刃と皮膚との接触が滑らかであるとは言えない。ガード部が障害物に当たったときにガード部の先端が皮膚から離れる方向に移動すれば楽に抵抗を弱めて毛を乗り越えることができる。しかし、特許文献1,2に示されているようにガード部は刃先部に対して固定されているから、ガード部のみが刃先部に対して移動することができない。したがって、ガード部の先端を皮膚から離れる方向に移動させるためには使用者が握ったかみそりを操作しなければならない。ところが、毛を剃る際にカミソリは使用者によって皮膚に押し付けられており、ガード部が障害物を楽に乗り越えるべく使用者がカミソリを操作することはほとんど不可能である。
実際上、ガード部を備えたカミソリ刃を使用するときにガード部が毛などの障害物から受ける抵抗は無視できず、刃と皮膚との更なる滑らかさを有するガード部付きのカミソリが要望されていた。そこで、ガード部付きのカミソリ刃については、さらに軽快に剃ることを目的としてガード部の表面にフッ素樹脂などの滑剤を施したものが提案された(特許文献1)。しかし、ガード部の表面にフッ素樹脂などを施すと工程が増加し、フッ素樹脂の費用も加わって製造コストを上げることとなる。さらにガード部材にステンレスをスポット加工したものもあるがこれはひりつきやホロセが出来やすく評判がよくない。そこで本発明は軟性フッ素樹脂フィルムを使用して、従来のガード部付きのカミソリ刃よりも刃と皮膚との接触を滑らかで剃り心地のよいカミソリ刃を提供しようとするものである。
本発明の請求項1は、刃体とガード部材を含み、ガード部材は複数のガード部を有し、刃体の刃先部の両表面を刃先面と定義し、2つの刃先面により構成される頂部を刃先縁と定義して、折り曲げられたガード部が刃先縁を両側から覆うことによって刃先縁が間隔を置いて部分的に露出しているカミソリ刃において、ガード部材が軟性の樹脂であって刃先縁に垂直な断面で見て、刃先縁とガード部頂点内側の間に離間区域を持たない構成である。
請求項2は、ガード部材が軟性のフッ素樹脂である要素が請求項に付加された構成である。
請求項1は、刃先縁に垂直な断面で見て、ガード弧状面が皮膚と接触する事により逆弧状面となり皮膚に馴染む形状となる。刃先縁とガード部頂点内側の間に離間区域を持たない。したがって、使用中にガード部は素材の軟弾性により柔軟性をもって皮膚に接触するので皮膚との接触を滑らかにすることができる。さらに、使用中にガード部の先端が毛などの障害物に当たったときに、ガード部は障害物を乗り越えるために自然に皮膚から離れる方向に軟弾性的に吸収される。これにより、障害物を乗り越える際にガード部が受ける抵抗は軽減され、刃と皮膚との接触が滑らかになるのである。
軟性フッ素樹脂を使用することにより、より快適なソフト感となる。
次に本発明の実施形態について説明する。実施形態は、図4に示すようにガード弧状面7が皮膚と接触する事により逆弧状面となり皮膚に馴染む形状となる。このような構成であると、カミソリ刃1は刃体2とガード部材3とから成る。刃体2の長さ方向に延びる一方の縁部には刃先部9が形成されている。刃先部8は縁部に沿って傾斜面状に研削された刃先面8,8で囲まれた部分を含む。両刃先面8,8のなす頂部に鋭利な刃先縁6が形成されている。刃体2はステンレス鋼の薄板で形成され長さは約50mmであり、上下方向の幅は約8mmであり、厚みは約0.25mmである。ただし、この材料及び数値に限定されるものでない。刃先部9の両刃先面8,8のなす刃先面角度は刃先縁6から二段研摩となっている。
ガード部材3は軟性フッ素樹脂で形成されている。ポリテトラフロロエチレンが好ましいが他の軟性フッ素樹脂であっても差し支えない。ガード部材3の長さは約50mmであり、折り曲げる前の幅は約16mmであり、厚みは約0.18mmであるがこの数値に限定されるものでない。図2に示すように、上下に細長い形状に形成された15個の窓孔12が中心線10上に設けられている。そして隣接する2つの窓孔12,12の間に残されたガード部材の部分がガード部である。ガード部7は刃先縁6を覆う部分であり、窓孔12は刃先縁6を露出する部分である。
図2に示すように、前述した窓孔12の長い方向の長さは約3、8mmであり、最大幅は約2、5mmである。また、ガード部7の中央部4の幅は約0、5mmであり、その中央部4において直線状の両側縁11,11のなす角度aは約27°でありガード部のピッチは約3mmである
図1はカミソリ刃1の刃先部8を刃先縁6に垂直な面で切った拡大断面図である。実際には、刃体2の厚みが0.25mmであり、ガード部材3の厚みが0.18mmである。ガード部7はその先端4でV字形(軟性フッ素樹脂なので限り無くVに近い)に曲がっておる。このように、ガード部材は軟性フッ素樹脂なので肌触りが非常に良い。
また、刃先縁6とガード部7の先端4の内面は接触している。刃体2の厚みを0.25mmとしガード部材3の厚みを0.18mmとした場合に、刃体は当然刃体刃の部分もガード材と接触している。よって肌触り剃り心地は極めて良好である。
次に、図1に示すガード部材3を刃体2に取り付ける方法について説明する。まずガード部材3をプレスにて型抜き、10の中心線にて仮曲げする。仮曲げしたガード部材を限り無くVの形状に近付ける為再度折り曲げ加工する。
次に、刃体2にガード部材3を取り付ける工程に移る。この行程は接着剤で張り付ける手法と溶着の手法が考えられるが、これに限定されるものではない。V曲げ加工されたガード部材3を開いた状態で接着剤を塗布し取り付け治具にセットする。次に、用意されていた刃体3を治具の所定の位置セットする。そして、ガード部材が刃先刃を巻き込む様にセットし治具で刃体を圧接する。
1カミソリ刃
2刃体
3ガード部材(軟性フッ素樹脂)
4ガード部頂点
5基線
6刃先縁
7ガード弧状面
8刃先面
9刃先刃
10中心線
11側縁
12窓孔
13通孔
2刃体
3ガード部材(軟性フッ素樹脂)
4ガード部頂点
5基線
6刃先縁
7ガード弧状面
8刃先面
9刃先刃
10中心線
11側縁
12窓孔
13通孔
Claims (2)
- 刃体とガード部材を含み、ガード部材は複数のガード部を有し、刃体の刃先部の両表面を刃先面と定義し、2つの刃先面により構成される頂部を刃先縁と定義して、折り曲げられたガード部が刃先縁を両側から覆うことによって刃先縁が間隔を置いて部分的に露出しているカミソリ刃において、刃先縁に垂直な断面で見て、刃先部とガード部との間に離間区域は有るが刃先縁とガード部内側先端に離間区域が無いことを特徴とするカミソリ刃。
- ガード部材が軟性フッ素樹脂であることを特長とする請求項1記載のカミソリ刃。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012156102A JP2014018206A (ja) | 2012-07-12 | 2012-07-12 | ソフトガード刃 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012156102A JP2014018206A (ja) | 2012-07-12 | 2012-07-12 | ソフトガード刃 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014018206A true JP2014018206A (ja) | 2014-02-03 |
Family
ID=50193797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012156102A Pending JP2014018206A (ja) | 2012-07-12 | 2012-07-12 | ソフトガード刃 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014018206A (ja) |
-
2012
- 2012-07-12 JP JP2012156102A patent/JP2014018206A/ja active Pending
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