JP2014014610A - 内視鏡装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】可撓管部10と、可撓管部10の一端に設けられた湾曲部6と、湾曲部6に取り付けられた撮像機構と、可撓管部10の他端に設けられた本体部と、湾曲部6に一端が固定され本体部に他端が配されたアングルワイヤ7と、撮像機構に一端が接続され本体部に他端が配された信号線と、を備え、可撓管部10は、アングルワイヤ7が進退自在に挿通されるアングルコイル13と、アングルコイル13が固定され信号線と一体成形され可撓性を有する長尺の内側樹脂部材12と、を備える。
【選択図】図3
Description
内視鏡装置は、人体の内部を観察する医療用内視鏡と、機械の内部を観察する工業用内視鏡とに大別される。
図1に示すように、内視鏡装置1は、観察対象物内に挿入される挿入部2と、挿入部2に接続された本体部20とを備える。
挿入部2は、先端構成部3、湾曲部6、及び可撓管部10を有し、長尺に構成されている。
図1に示すように、可撓管部10は、先端構成部3を観察対象物まで案内するために必要な長さを有する長尺の筒状部材であり、湾曲部6に連結されている。図3、図4、および図5に示すように、可撓管部10は、信号線11A、内側樹脂部材12、アングルコイル13、フレックスチューブ14、内側ブレード16、外側樹脂部材17、及び外側ブレード18を有している。
また、本実施形態では、内側樹脂部材12は、導電性を有する。これにより、信号線11Aのシールドとともに内側樹脂部材12が外乱ノイズに対するシールドとして機能する。
本実施形態では、外側樹脂部材17は、導電性を有する樹脂材料によって形成されている。なお、外側樹脂部材17が絶縁性であってもよい。
また、内側ブレード16及び外側ブレード18が設けられていることにより、可撓管部10の中心軸線回りのねじれに対する剛性を高めることができる。たとえば、可撓管部10における本体部20側の端において可撓管部10の中心軸線回りに可撓管部10を回転させると、先端構成部3及び湾曲部6は、本体部20側における回転動作に追従して、可撓管部10の中心軸線回りに回転する。
被覆材としては、樹脂材でもよい。
可撓管部10を製造する場合には、まず、撮像機構4及び照明機構5に接続される信号線11A及び電力線11Bを所望の位置関係に保持し、溶融状態の樹脂を流し入れて押し出し成型する。このとき、アングルコイル13を挿通するための貫通孔を押し出し成形時に形成しておく。これにより、信号線11Aおよび電力線11Bが内側樹脂部材12に固定された状態のマルチルーメンチューブが形成される。その後、当該マルチルーメンチューブを、フレックスチューブ14内に挿通する。
続いて、マルチルーメンチューブに形成された貫通孔にアングルコイル13を挿通して固定する。これで可撓管部10が形成される。その後、可撓管部10には、アングルワイヤ7が取り付けられ、さらに、湾曲部6及び本体部20が固定される。
内視鏡装置1の使用時には、観察対象物内に、先端構成部3側から挿入部2が挿入される。内視鏡装置1の操作者は、先端構成部3に設けられた撮像機構4の向きを調整するために、湾曲操作入力部23のジョイスティック26を所望の方向へと傾倒させる。
次に、上述の実施形態の変形例について説明する。図7は、本実施形態の構成を示す断面図である。図8は、本変形例における他の構成を示す断面図である。
本変形例では、アングルコイル13を構成する素線間への内側樹脂部材12の入り込み量が異なっている。
例えば、図7に示すように、アングルコイル13を構成する素線のうち、アングルコイル13の中心軸線方向に見たときの、素線の中心線よりも径方向外側の範囲に内側樹脂部材12が入り込んでいてもよい。
また、図8に示すように、アングルコイル13の中心軸線方向に見たときに、アングルコイル13の内部に位置する貫通孔の内径が内側樹脂部材12によって規定される程度に内側樹脂部材12が入り込んでいてもよい。
次に、上述の実施形態の他の変形例について説明する。
本変形例では、可撓管部10の製造方法が異なっている。
すなわち、本変形例では、マルチルーメンチューブの成型後にアングルコイル13を取り付けることに代えて、信号線11A、電力線11B、及びアングルコイル13が配された状態でマルチルーメンチューブを押し出し成型する。
このような製造方法であっても、上述の実施形態と同様の可撓管部10を製造することができ、同様の効果を奏する。
次に、上述の実施形態のさらに他の変形例について説明する。
本変形例では、内側樹脂部材12が、先端構成部3側から本体部20側へ向かって漸次硬くなるように構成されている。このような構成であると、内側樹脂部材12において先端構成部3側が相対的に柔軟であるので、曲率の高い管内に可撓管部10が挿入された場合に可撓管部10を曲げやすい。さらに、内側樹脂部材12において本体部20側が相対的に硬いので、可撓管部10における本体部20側を可撓管部10の中心軸線回りに回転させたときの回転力を伝達しやすい。
次に、上述の実施形態のさらに他の変形例について説明する。
本変形例では、内側樹脂部材12が、外側樹脂部材17よりも硬くなっている。内側樹脂部材12を硬く構成することにより、内側樹脂部材12が変形しにくくなり、アングルコイル13の軸ズレが生じにくくなる。また、内側樹脂部材12に対して相対的に柔軟な外側樹脂部材17とすることにより、可撓管部10に外力がかかったときに、外側樹脂部材17が弾性変形して衝撃を吸収することができる。
次に、上述の実施形態のさらに他の変形例について説明する。図9は、本変形例の構成を示す断面図である。図10は、図9のB−B線における断面図である。
図9及び図10に示すように、本変形例では、内側樹脂部材12に、ワーキングツールを挿通するためのツール用貫通孔12cが形成されている。さらに、内側樹脂部材12における先端構成部3側の端部12aは、可撓管部10と湾曲部6とを連結し可撓管部10と湾曲部6との境界をなす口金8(図3参照)よりも本体部20側に隙間を開けて離れた位置に配されている。
また、撮像機構4用の信号線11Aおよび照明機構5用の電力線11Bは、湾曲部6と内側樹脂部材12との間において弛みを有している。信号線11A及び電力線11Bの弛みは、湾曲部6が湾曲動作されたときに信号線11A及び電力線11Bに過大な張力がかからないように設定される。すなわち、信号線11A及び電力線11Bの弛みは、湾曲部6が最大の曲率で湾曲された状態における湾曲部の中心軸線に沿って測った長さと外周に沿って測った長さとの差分以上の余長を生じさせるようになっている。
さらに、本変形例では、電力線11Bは、内側樹脂部材12を絶縁被覆として利用する構成となっている。
また、各アングルコイル13は、内側樹脂部材12の中心軸線を対称軸として見たときに非対称となる位置関係となっている。
また、本変形例では、信号線11A及び電力線11Bに弛みがあるので、湾曲部6を湾曲動作させたときに信号線11Aや電力線11Bが切れる可能性をさらに低くすることができる。
また、本変形例では、電力線11Bを絶縁するための被覆として内側樹脂部材12が利用されているので、電力線11Bのための絶縁被覆を別途設ける必要がなく、可撓管部10を細径とすることができる。
また、アングルコイル13が内側樹脂部材12内において非対称に配置されているので、可撓管部10内に配する各構成要素の位置関係の自由度が高い。
次に、上述の実施形態のさらに他の変形例について説明する。
本変形例では、ツール用貫通孔12c(図9及び図10参照)が送気用の流路として使用され、アングルコイル13とアングルワイヤ7との間の隙間が排気用の流路として使用される。
このような構成では、例えば、可撓管部10における本体部20側の端において、ツール用貫通孔に送気装置を取り付け、アングルコイル13が挿通された貫通孔を可撓管部10における本体部20側の端において大気開放状態としておく。この状態でツール用貫通孔に気体を供給すると、気体は湾曲部6内の空洞部分に供給され、アングルコイル13とアングルワイヤ7との隙間を通じて本体部20側へと戻り、外部に排気される。
このような構成の内視鏡装置1では、先端構成部3の撮像機構4や照明機構5が使用時に発熱したり、撮像機構4や照明機構5を構成する部品の耐熱温度を超える環境下で内視鏡装置1が使用されたりする場合に、撮像機構4や照明機構5が好適に動作できる温度となるように撮像機構4や照明機構5を冷却することができる。
次に、上述の実施形態のさらに他の変形例について説明する。図11は、本実施形態の構成を示す図で、図3のA−A線における断面図である。
図11に示すように、本変形例では、内側樹脂部材12において、貫通孔12aに代えて、溝12bが形成されている点が異なっている。溝12bは、内側樹脂部材12の外周面に開口されている。本変形例では、アングルコイル13は、フレックスチューブ14の内面に接している。また、本変形例では、アングルコイル13は、フレックスチューブ14を構成する平板の隙間に入り込んだ外側樹脂部材17がアングルコイル13の外面に接した状態となっている。
このような構成であっても、上述の実施形態及びその変形例と同様の効果を奏する。
例えば、上述の実施形態では、照明機構5として、電力を先端構成部3まで電力線11Bにて供給する構成を説明したが、これに限らず、本体部20内に光源を有し、ライトガイドを使用して光を先端構成部3まで伝送する構成を有していてもよい。
2 挿入部
3 先端構成部
4 撮像機構
5 照明機構
6 湾曲部
7 アングルワイヤ
10 可撓管部
11A 信号線
11B 電力線
12 内側樹脂部材(樹脂部材)
12a 貫通孔
12b 溝
12c ツール用貫通孔
13 アングルコイル
14 フレックスチューブ
16 内側ブレード
17 外側樹脂部材
18 外側ブレード
20 本体部
21 操作部
22 スイッチ部
23 湾曲操作入力部
24 筐体
25 揺動体
26 ジョイスティック
27 表示部
28 把持部
Claims (10)
- 長尺の可撓管部と、
前記可撓管部の一端に設けられた湾曲部と、
前記湾曲部に取り付けられた撮像機構と、
前記可撓管部の他端に設けられた本体部と、
前記湾曲部に一端が固定され前記本体部に他端が配されたアングルワイヤと、
前記撮像機構に一端が接続され前記本体部に他端が配された信号線と、
を備え、
前記可撓管部は、
前記アングルワイヤが進退自在に挿通されるコイルと、
前記コイルが固定され前記信号線と一体成形され可撓性を有する長尺の樹脂部材と、
を備えることを特徴とする内視鏡装置。 - 請求項1に記載の内視鏡装置であって、
前記コイルは、素線が螺旋状に巻かれて形成されており、
前記素線の隙間には前記樹脂部材が入り込んでいる
ことを特徴とする内視鏡装置。 - 請求項2に記載の内視鏡装置であって、
前記素線の隙間に入り込んだ前記樹脂部材は、前記素線の中心線よりも前記コイルの径方向内側へ入り込んでおり、
前記樹脂部材が入り込んだ状態のコイルは、前記アングルワイヤの外径より大きな内径の孔を有する
ことを特徴とする内視鏡装置。 - 請求項1に記載の内視鏡装置であって、
前記可撓管部は、
前記樹脂部材の外側を覆い前記樹脂部材よりも硬質な外側樹脂を有していることを特徴とする内視鏡装置。 - 請求項1に記載の内視鏡装置であって、
前記樹脂部材は、前記挿入部側から前記本体部側へ向かって漸次硬くなるように形成されていることを特徴とする内視鏡装置。 - 請求項4に記載の内視鏡装置であって、
前記外側樹脂と前記樹脂部材との間には、
金属製の平板が螺旋状に巻かれてなるフレックスチューブが設けられており、
前記外側樹脂は、前記平板の隙間に入り込んで前記樹脂部材に接している
ことを特徴とする内視鏡装置。 - 請求項1に記載の内視鏡装置であって、
前記樹脂部材は導電性を有することを特徴とする内視鏡装置。 - 請求項1に記載の内視鏡装置であって、
前記アングルワイヤは、前記可撓管部の中心軸線を対称軸としたときに非対称となるように配置され、
前記樹脂部材は、前記可撓管部と前記湾曲部との境界よりも前記本体部側に隙間を開けて配されている
ことを特徴とする内視鏡装置。 - 請求項8に記載の内視鏡装置であって、
前記信号線は、前記隙間において弛みを有して配されていることを特徴とする内視鏡装置。 - 請求項1に記載の内視鏡装置であって、
前記可撓管部、前記湾曲部、及び前記撮像機構を少なくとも有し観察対象物に挿入される挿入部をさらに備え、
前記樹脂部材は、流体を流通させるチャンネルを有し、
前記チャンネルの内部と前記コイルの内部とは連通されて前記挿入部を冷却するための冷却用流体が流通する一続きの流路となっている
ことを特徴とする内視鏡装置。
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Cited By (1)
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WO2021117202A1 (ja) * | 2019-12-12 | 2021-06-17 | オリンパス株式会社 | 挿入機器 |
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- 2012-07-11 JP JP2012155619A patent/JP2014014610A/ja active Pending
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