JP2014014353A - 肉牛用飼料植物の乾燥方法及び肉牛用飼料の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】肉牛用飼料植物を劣化させることなく容易に乾燥させる方法を提供する。
【解決手段】以下の(I)〜(III)の工程を少なくとも含む肉牛用飼料植物の乾燥方法であって、下記工程(III)において、1個のベール又は2個以上のベールの集合体の上部と、側周部のうち、高さ方向の上から60%以上を、透湿度が100g/m・24hr以上の透湿防水シートで覆った状態で保存して乾燥させることを特徴とする肉牛用飼料植物の乾燥方法。
(I) 植栽地で栽培された植物を収穫する工程
(II) 工程(I)で収穫した植物を、ベール成型装置によりベールに成型する工程
(III) 工程(II)で得られたベールを1個又は2個以上の集合体として保存し乾燥させる工程
【選択図】図1

Description

本発明は、植栽地で栽培された肉牛用飼料植物を収穫して乾燥する方法に関するものである。本発明はまた、この肉牛用飼料植物の乾燥方法により飼料植物を乾燥することにより肉牛用飼料を製造する方法に関するものである。
乳牛や肉牛の主な粗飼料として現在、稲ワラが年間約100万トン消費されており、その約3割は、乳牛用飼料として収穫直後の稲ワラのサイロ貯蔵や稲ワラベールを耐水性ポリエチレン樹脂製フィルムなどの牧草貯蔵用フィルムでラッピング後、発酵させて利用されている。一方、残りの約7割の稲ワラは、肉牛(育成牛、繁殖牛、肥育)用飼料として利用されている。品質の良い肉を安定的に生産するためには含水率が20%以下に乾燥した稲ワラが求められているが、収穫後の天候不良により品質の良い安定的な稲ワラの確保や容量の大きい稲ワラベールの保管場所の確保や方法等の深刻な問題がある。
肉牛用飼料の製造にあたり、現状の対策としては、乾燥や半乾燥した稲ワラベールのポリエチレン樹脂製フィルムによるラッピング処理後、屋外保管されているケースが多く、鳥害による破損や紫外線等によるフィルム劣化に伴う保管中の品質低下による腐敗等のロスが発生している。
一方、半乾燥した裸ロールを倉庫内に在庫して乾燥させるケースもあり、倉庫の保管能力や倉庫保管中の発酵に伴い、カビが発生したり、火災が発生したり、荷崩れしたりする等の問題に直面している。
従って品質の良い稲ワラ等の確保のため遠距離からの輸送や輸入品に頼っているケースも多く、原料コストアップにより畜産農家の経営を圧迫している。
特許文献1には、土壌浄化(ファイトレメディエーション)用植物などの植物を収穫し、収穫した植物を、ベール成型装置によりベールに成型し、該ベールの全高のうち1/3〜1/5程度の上部のみを、透湿度が100g/m・24hr以上の透湿防水シートで覆った状態で保存して乾燥させる方法が記載されている。
特開2010−246531号公報
しかしながら、従来の牧草貯蔵用フィルムは通気性に乏しいため、牧草や稲ワラなどに含まれている水分がフィルムを通して容易に逃散せず、フィルム内部に籠もった水分がフィルム内面に結露し、牧草や稲ワラなどの粗飼料を良好な状態に維持することができずにカビが発生し腐敗させるなど、肉牛の好む飼料とはならず、劣化させることが少なからずあった。
また、特許文献1に記載されるように、透湿防水シートで保管中の肉牛用飼料のベールの上部(ベールの高さの1/3〜1/5の上部)のみを覆った場合、シートで被覆されていないベールの露出部が雨や雪により濡れ、ベールの表層部分を中心に乾湿が繰り返され、家畜にとって栄養価値が下がるとともにカビ等が発生し、家畜が中毒症を起こす懸念がある。
本発明は、上記従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであって、肉牛用飼料植物を劣化させることなく容易に乾燥させる方法と、この方法で飼料植物を乾燥して肉牛用飼料を製造する方法を提供することを課題とする。
本発明者らが鋭意検討した結果、肉牛用飼料植物を成型してなる、1個のベール又は2個以上のベールの集合体の上部と、側周部のうち、高さ方向の上から60%以上を、特定の透湿防水シートで覆った状態で保存して乾燥させる方法が、特に肉牛用飼料植物の乾燥に適していることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、以下を要旨とする。
[1] 以下の(I)〜(III)の工程を少なくとも含む肉牛用飼料植物の乾燥方法であって、下記工程(III)において、1個のベール又は2個以上のベールの集合体の上部と、側周部のうち、高さ方向の上から60%以上を、透湿度が100g/m・24hr以上の透湿防水シートで覆った状態で保存して乾燥させることを特徴とする肉牛用飼料植物の乾燥方法。
(I) 植栽地で栽培された植物を収穫する工程
(II) 工程(I)で収穫した植物を、ベール成型装置によりベールに成型する工程
(III) 工程(II)で得られたベールを1個又は2個以上の集合体として保存し乾燥させる工程
[2] 前記工程(III)において、前記ベールを地表面上で乾燥させ、かつ、該ベールと該地表面との間に、樹脂製又は木製のパレットを介在させる[1]に記載の肉牛用飼料植物の乾燥方法。
[3] 前記肉牛用飼料植物がイネ科植物である[1]又は[2]に記載の肉牛用飼料植物の乾燥方法。
[4] 前記肉牛が日本固有の肉専用種である[1]ないし[3]のいずれかに記載の肉牛用飼料植物の乾燥方法。
[5] [1]ないし[4]のいずれかに記載の肉牛用飼料植物の乾燥方法で飼料植物を乾燥させる工程を有する肉牛用飼料の製造方法。
本発明の肉牛用飼料植物の乾燥方法によれば、カビを発生させたり、可溶無窒素物等の栄養価を低下させたりすることなく、肉牛用飼料植物を圃場で容易に集積、乾燥させて保存することが可能となる。
また、本発明の肉牛用飼料植物の乾燥方法によれば、乾燥中に飼料植物中のβ−カロテンの含有量を低下させることができ、このような飼料を肉牛に与えると、肉牛の脂肪交雑を増加させることができる。
また、本発明の肉牛用飼料の製造方法によれば、脂肪交雑の多い霜降り肉の生産に適した飼料を提供することができる。
本発明におけるベールの保存乾燥方法を示す模式図である。 比較例1におけるベールの保存乾燥方法を示す模式図である。 実施例4におけるベールの保存乾燥方法を示す模式図である。 実施例5におけるベールの保存乾燥方法を示す模式図である。 実施例6におけるベールの保存乾燥方法を示す模式図である。 実施例7におけるベールの保存乾燥方法を示す模式図である。
以下に本発明の肉牛用飼料植物の乾燥方法及び肉牛用飼料の製造方法の実施の形態を詳細に説明するが、以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、本発明はこれらの内容に特定はされない。
本発明において、肉牛とは、肉牛生産を主な目的として飼育される牛(肉用牛)のことをいう。肉用牛としては乳用牛(例えば、ホルスタイン種)の雄子牛等も含まれるが、肉専用種であることが好ましい。肉専用種としては、日本固有の肉専用種(和牛)、外国産肉専用種が挙げられるが、日本固有の肉専用種であることが好ましい。本発明の肉牛用飼料植物の乾燥方法は、日本固有の肉専用種における霜降り肉の生産に適しているからである。霜降り肉の生産という観点からは、特に、本発明の方法により肉牛用飼料植物を乾燥させて得られた和牛用飼料は、生後14ヶ月から30ヶ月の和牛用の飼料として特に好適である。
日本固有の肉専用種としては、黒毛和牛(Japanese Black)、褐毛和種(Japanese Brown)、無角和種(Japanese Poll)および日本短角種(Japanese Shorthorn)の4種が挙げられる。
本発明の肉牛用飼料植物の乾燥方法は、以下の(I)〜(III)の工程を少なくとも含む肉牛用飼料植物の乾燥方法であって、下記工程(III)において、1個のベール又は2個以上のベールの集合体の上部と、側周部のうち、高さ方向の上から60%以上を、透湿度が100g/m・24hr以上の透湿防水シートで覆った状態で保存して乾燥させることを特徴とする。
(I) 植栽地で栽培された植物を収穫する工程
(II) 工程(I)で収穫した植物を、ベール成型装置によりベールに成型する工程
(III) 工程(II)で得られたベールを1個又は2個以上の集合体として保存し乾燥させる工程
<肉牛用飼料植物収穫工程(I)>
本発明で乾燥させる肉牛用飼料植物は、肉牛用飼料となる植物であればよく、特に制限はないが、例えば、稲(飼料用イネ、穂重型系イネ、晩生系イネなど)、アワ系植物(白ビエ、ミレットなど)、ヒエ(ケイヌビエ、イヌビエ、タイヌビエなど)、とうもろこし(スノーデント系、パイオニア系など)、イタリアンライグラス、ライ麦、えん麦、メヒシバ、イノコログサ、ソルガム(ソルゴーなど)、サトウキビ、などのイネ科植物が挙げられる。
また、キク科(アメリカセンダングサ、コスモス、ヒメジョオン、ハルジオン、ヒメムカシヨモギ、オオアレチノギク、アニノゲン、ヒマワリ、ベニバナ、など)、タデ科(イヌタデ、サナイタデ、オオイヌタデなど)、アブラナ科(カラシナ、スズシロソウなど)、ツユクサ科(ツユクサなど)、アオイ科(オクラ、トロロアオイ、ケナフなど)アカザ科(ホウレンソウ、アカザ、シロザ、飼料用ビート、甜菜など)、シソ科(シソなど)、マメ科(クロタラリア、セスバニアなど)、ハゼリソウ科(ファセリアなど)、ヒユ科(ホソアオゲトウ、アマランサス、など)、ドクダミ科(ドクダミなど)、オオバコ科(オオバコなど)、ナス科(タバコなど)が挙げられる。
これらの中でも、イネ科植物が好ましい。より好ましくは、適応植栽地が水田の場合は、農家が収穫機械を保有し、栽培、収穫技術が確立されている水稲品種が好ましく、適応植栽地が畑地の場合は、水稲品種や、生長が速くバイオマス量の大きいソルガムやとうもろこしが好ましい。
本技術が適応される植栽地としては、一般的には、肉牛用飼料植物が育成する場所であり、特に制限はないが、通常一般的な農用地、畜産飼料を栽培する農用地である。以下、これらの植栽地を「圃場」と称す場合がある。
肉牛用飼料植物は、根系(地下部)及び地上部を土壌から引き抜いて収穫してもよいし、地上部のみを刈り取ってもよい。
この中でも好ましくは、地上部のみを可能なかぎり地際から刈り取る方法が挙げられるが、具体的には、コンバイン、ホールクロップ収穫機、モアコンディショナ、コンバインベーラ、ディスクモア、コーンハーベスタ、等の機械を用いる方法により収穫することが好ましい。
収穫した肉牛用飼料植物は、収穫した直後は通常は80重量%前後の水分を含んでいる。肉牛用飼料としては、水分含有量を20重量%以下まで乾燥することが好ましいことから、ベール化の前にコンバイン等の収穫機で刈り倒し、圃場に放置して天日乾燥することが好ましい。この場合、その乾燥日数は、天候にもよるが、数日間、例えば半日〜15日間程度である。ベール成型前にある程度の乾燥を行うことにより、得られるベールの密度が向上し、回収ベール数を減らすことで輸送能力向上が図れ、また、在庫中の腐敗を抑え、ベールの在庫時の保形性を維持し、輸送時のハンドリングのトラブルを防止することができる。
また、収穫時は肉牛用飼料植物の茎葉部と子実部を分別収穫しても良い。
分別収穫する方法は、通常の手段を用いればよく、具体的には、コンバインなどの機械で分別収穫する方法が挙げられる。分別収穫することにより、穂発芽の防止、鳥や鼠等による被害を防止することができる。特に、子実部は、セルロースと比べて、バイオ燃料や基礎化学品原料への転換が容易であるので、別回収系とすることにより、有効利用を図ることができる。
<ベール成型工程(II)>
収穫された肉牛用飼料植物は、ベール成型装置により成型してベールとする。
本発明でいうベールとは、ロールベール、又は、直方体状のコンパクトベール又はヘイベールなどを含む。
下記にロールベールの成型方法を記載するが、本発明のベールはロールベールに限定されず、コンパクトベール又はヘイベール、その他のベールであってもよい。その他のベールも通常の方法で成型することができる。
ロールベールを成型するには、ロールベーラを用いる。ロールベーラは、その機体の前端側に装備されているピックアップ装置により、圃場に刈り倒されている肉牛用飼料植物をピックアップして、帯状に連続する状態として、機体の後方に装備されているベール成型室に送り、そこで、ロール状に巻き締め圧縮し、所定の径のロールに成型したところで、トワイン又はネットを繰り出して、これの巻き付け締め付けにより梱包し、この梱包を終えたところで、成型したロールベールをロール成型室の開放により機体の後方に放出するものである。
通常、ロールベーラにより行う植物の成型作業は、機体を走行させて圃場面に放置してある肉牛用飼料植物をピックアップしながら行われることから、成型されたロールベールは、ロールベールの成型・梱包が終えた地点ごとに圃場面に放出されて放置されていく。
本発明に係るベールの大きさには特に制限はないが、通常、ロールベールの場合には、直径0.4〜2.0mで高さ0.5〜2.0m程度、直方体状のベールの場合は、一辺が0.5〜5m程度の立方体ないし直方体であることが好ましい。また、そのベール1個当たりの重量は、成型した飼料用植物の種類や天日乾燥の有無により差があるが、通常25kg〜1.5トンの範囲で、水分含有率15〜85重量%(好ましくは15〜35重量%)、乾物梱包密度(乾物重量を容積で除した値)は、80〜200kg/mの範囲である。
<ベール乾燥工程(III)>
工程(II)で得られたベールを、保存し乾燥して水分含有率を低減する。
本発明においては、このベールの乾燥工程は、1個のベール又は2個以上のベールの集合体の上部と、側周部のうち、高さ方向の上から60%以上を、透湿度が100g/m・24hr以上の透湿防水シートで覆った状態で行う。
ベールの保存は屋外でも屋根のある建造物(例えば、ビニールハウスや倉庫)の中でもよいが、本発明は特に屋根の無い屋外、例えば圃場などで保存する場合において、建造物へのベールの運搬の手間や、ベールを保存するための建造物内のスペースの確保等を不要とすることができ好ましい。また、屋外で保存すると、太陽光に含まれる紫外線により飼料用植物に含まれるビタミンAが減少する傾向にあり、このような飼料を肉牛に与えると肉牛中に含まれる脂肪交雑が増加するという効果が得られるので、好ましい。また、さらに、屋外で保存することにより、太陽光に含まれる紫外線により飼料中のNO−N含有量が減少し、肉牛の中毒症の発症確率を低下させたり、さらに、稲わら中に寄生する肝姪(肉牛の肝臓に寄生するギョウ虫)を駆除したりする効果も期待できる。
この場合において、ベールは直接地表面上に置いてもよいが、ベールが直接地表面に接しないように置くことが好ましく、樹脂製もしくは木製のパレットなどをベールと地表面の間に置き、直接地表面に接しないように保存するのが乾燥効率の面でより好ましい。このパレットの高さとしては10〜20cm程度が好ましい。
なお、地表面とは、土壌に限らず、コンクリート、アスファルト等も含まれる。
ベールの保存中にベールを覆う透湿防水シートは、透湿度が、通常100g/m・24hr以上、好ましくは300g/m・24hr以上、より好ましくは500g/m・24hr以上であるものが好ましい。透湿防水シートの透湿度が低過ぎると、ベールを水分の多い状態で長期間置くことにより、シート内部で結露した水滴によって、飼料用植物が腐ったり、子実が含まれている場合には発芽したりする場合もあり、好ましくない。透湿防水シートの透湿度の上限は特に制限はないが、水が気体分子ではなく、液体分子の状態で大量にシートを通過する状態は好ましくない。
なお、本発明において、透湿防水シートの透湿度とは、JISZ0208(カップ法)法に基づく、40℃、90%RH時の測定値である。
また、この透湿防水シートは、透気度が5000秒/100cm以下、MD及びTDの引張強度の少なくとも一方が9.8N/15mm幅以上であることが好ましい。
ここでMDとは機械加工方向(Machine Direction)を意味し、TDとは横断方向(Transverse Direction)を意味する。
透湿防水シートの透気度が5000秒/100cmを超えると、空気の通気性が悪くなり、乾燥効率が悪くなる。
また、透湿防水シートのMD及びTDの引張強度の少なくとも一方が9.8N/15mm幅未満であると、ベールの被覆材として使用した場合、強度的に不足し、破断等の現象が発生する場合がある。さらに十分な強度を得るためには、引裂強度が1.5N以上であることが好ましい。
また、本発明で用いる透湿防水シートの耐水圧は0.002MPa以上であることが好ましい。ここで、耐水圧とはJIS L−1092に準拠して測定した値を意味する。耐水圧が0.002MPa以上であると、雨水や水滴が透湿防水シートを透過してベールに達することがなく、透湿防水シートによる被覆の目的が十分達成される。特に好ましい耐水圧は、0.002〜0.098MPaの範囲であり、耐水圧が0.098MPa以下であると、透湿度及び透気度を損なうこともない。
本発明に係る透湿防水シートには、特段の制限はないが、多孔質布と多孔質ポリオレフィンフィルムとの積層体であってもよい。以下に、この多孔質布と多孔質ポリオレフィンフィルムとの積層体よりなる透湿防水シートについて説明する。
〈多孔質布〉
本発明に係る多孔質布には、特段の制限はないが、例えばスプリットヤーンから作製された割布、不織布、織布又は網状物などであって、目付が10〜500g/m程度のものが好適である。中でも、不織布や網状物が好ましい。
多孔質布は、通気性、透湿性、柔軟性などを有し、後記する多孔性ポリオレフィンフィルムとの積層一体化のために、このフィルムと接着性を有することが重要である。
多孔質布の原料は、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、レーヨン、ポリオレフィン系樹脂などが挙げられる。多孔質布の原料には、その耐候性、耐光性、耐久性などを向上させるために、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤、着色剤などの各種の樹脂添加剤を配合するのが好ましい。
不織布とは、製織、編組によらず繊維を布状(シート)にしたものをいい、繊維シートの製法別に、乾式法、湿式法、スパンボンド法などに分けられ、これらのうちいずれの方法によって製造されたものでもよい。不織布は、単位面積あたりの重量が10〜500g/m、中でも20〜300g/mの範囲のものを選ぶのが好ましい。
網状物とは、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニルなどのオレフィン系樹脂を縦糸及び/又は横糸として網状に構成した網状多孔質布をいい、該オレフィン系樹脂はその幅が0.1〜10mmの範囲であることが好ましく、またその厚さは10〜300μmの範囲、さらには10〜50μmの範囲であることが好ましい。
網状物を製造する方法としては、上記オレフィン系樹脂を縦糸又は横糸の一方又は両方もしくは縦糸又は横糸の一部に用いて編織するか、縦糸と横糸とを重ね合せて置き、その交点を熱融着する等の方法を用いることができる。
なお、多孔質布は、防水(撥水)加工されていてもよい。
〈多孔質ポリオレフィンフィルム〉
多孔質ポリオレフィンフィルムには、特段の制限はないが、(A)ポリオレフィン樹脂と(B)充填剤とを含む樹脂組成物を原料とするものが挙げられる。この樹脂組成物には光安定剤、紫外線吸収剤、可塑剤やラジカル発生剤を配合してもよい。
多孔質ポリオレフィンフィルムの原料となるポリオレフィン樹脂(A)は、エチレン又はプロピレンのホモポリマー、エチレン又はプロピレンとこれらと共重合し得る他のモノマーとの共重合体であり、具体的には、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、密度0.910g/cm以下の超低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、エチレン−メクアクリル酸エステル共重合体、又はこれらの混合物などが挙げられる。
線状低密度ポリエチレンとは、エチレンと他の共重合可能なα−オレフィンとの共重合物をいう。共重合可能な他のα−オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、1−ぺンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、4−メチル−1−ペンテンなどが挙げられ、これらと共に1,4−へキサジエン、ジシクロペンタジエン、エチリデンノルボルネンなどの非共役ジエンを共重合させることもできる。
これらのポリオレフィン樹脂(A)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
ポリオレフィン樹脂(A)に配合する充填剤(B)は、無機充填剤及び有機充填剤のいずれでもよい。無機充填剤としては、炭酸カルシウム、タルク、クレー、カオリン、シリカ、桂藻土、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、水酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、アルミナ、マイカ、アスベスト粉、ガラス粉、シラスバルーン、ゼオライト、桂酸白土などが挙げられる。中でも、炭酸カルシウム、タルク、クレー、シリカ、桂藻土、硫酸バリウムなどが好適である。
有機充填剤としては、木粉、パルプ粉などのセルロース系粉末が挙げられる。
これらの充填剤(B)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
充填剤(B)の平均粒径としては、30μm以下のものが好ましく、中でも0.7〜5μmのものが好ましい。粒径が大き過ぎると得られる多孔質ポリオレフィンフィルムの気孔の緻密性が悪くなり、また、粒径が小さ過ぎると樹脂への分散性が悪く、成形性も劣るものとなる。
多孔質ポリオレフィンフィルムの製造方法には、特段の制限はないが、例えば、特開平10−203884号公報等に記載の方法を採用することができる。
〈積層体〉
多孔質ポリオレフィンフィルムと多孔質布とを積層させるには、(i)接着剤を用いる方法、(ii)熱接着による方法、などによることができる。いずれの方法による場合であっても、多孔質ポリオレフィンフィルムと多孔質布とは、それぞれの接着面積が対向する面の5〜60%の範囲になるように接着するのが好ましい。この接着面積が5%未満であると、得られる積層体は接着部分が少ないため、使用の際に接着した部分が剥離し、接着面積が60%を超えると、接着面積が広すぎて積層体の通気性、透湿性、柔軟性が低下するので、いずれも好ましくない。
多孔質ポリオレフィンフィルムと多孔質布とを接着させる方法は、特に制限はないが、上記(i)接着剤を用いて接着するには、ホットメルト接着剤、感圧接着剤などを使用する方法が好ましい。この際に使用できるホットメルト接着剤としては、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィンなどの樹脂、テープ、ウエブなどが挙げられる。上記(ii)熱接着による場合には、多孔質布の表面を加熱し、多孔質布の素材が熱可塑性樹脂の場合にはこれを加熱溶融させながら、多孔質ポリオレフィンフィルムに押圧して接着する方法が挙げられる。いずれの接着法による場合であっても、接着面は、線条、点状、格子状、ランダム状などのいずれかとするのが好ましい。
本発明で用いる透湿防水シートとしての積層体は、製品強度の面からは3層、4層などの多層構造の積層体であることが好ましい。例えば、このような積層体としては、多孔質布/多孔質ポリオレフィンフィルム/多孔質布のような3層積層体や、多孔質布/多孔質ポリオレフィンフィルム/多孔質布/多孔質布のような4層積層体が挙げられる。
以上のような本発明に好適な物性を示す透湿防水シートとして好ましいものとしては、具体的には、三菱樹脂社製の「エクセポールDCS3」、「エクセポールDCS4」、DuPont社製の「タイベックソフトタイプ・ハードタイプ」、「タイベック400WP」、「タイベック700AG」、「タイベック760AG」、「タイベック1000AG」などのシートが挙げられ、耐水性がより良好な点から、「エクセポールDCS3」又は「エクセポールDCS4」が好ましい。
このような透湿防水シートを用いて、本発明では、ベール又はベールの集合体の上部と、側周部のうち、高さ方向の上から60%以上を、この透湿防水シートで覆った状態で保存する。
以下、ベール又はベールの集合体の側周部を透湿防水シートで被覆する高さ方向の割合を「被覆率」と称す。
透湿防水シートによる被覆率が60%未満では、非被覆部が多過ぎることにより、雨や雪により保存中のベールが濡れたり再び天日で乾燥されたりを繰り返すことでベールの表層部の乾湿の繰り返しで飼料用植物が変質して栄養価が低下したり、カビが発生したりして飼料として不適当なものとなる。被覆率は好ましくは80%以上、より好ましくは90〜100%である。
なお、透湿防水シートにより被覆されていない部分を他のシート(ブルーシート等)で被覆してもよい。例えば、ベールのうち透湿防水シートで被覆しない部分(地表に近い部分)を予めブルーシート等で被覆しておき、その上から透湿防水シートをかけて被覆することが好ましい。このようにすると、防水の観点から有効であり、また、透湿防水シートで全体を被覆するよりもコストを抑えることができる。
なお、複数個のロールベールを並列配置して集合体として保存する場合、隣接するロールベール間の間隙が大き過ぎると保管面積が増え、透湿防水シートのコストが高くなり、一方、小さ過ぎると乾燥効果が低下して品質不良が起こりやすい。従って、ロールベール間隙は5〜30cm、特に10〜20cm程度とすることが好ましい。
また、透湿防水シートとロールベールとの間には若干の間隙を形成するのが、乾燥効率や透湿防水シート上の水溜り防止の面で好ましく、従って、例えば、後述の実施例1のように、ロールベールの上面にカゴのようなスペーサーとなる通気性の嵩上げ材を載置して、ロールベールの上面と透湿防水シートとの間に15〜30cm程度の間隙を設け透湿防水シート上の水溜りを防止、また、ロールベールを載置するパレットをロールベールの集合体よりも若干大きなものとし、透湿防水シートの辺縁部をパレットに固定した際に、ロールベールの側面と透湿防水シートとの間にも10〜20cm程度の間隙が形成されるようにすることが好ましい。
なお、透湿防水シートは風圧などで飛ばされることがないように、
(1) 透湿防水シートの端部をビニール紐などでパレットに結び付ける
(2) 透湿防水シートの四隅に鳩目を作りビニール紐もしくはゴムひもで鳩目部分をパ
レットに結び付ける
(3)(1)もしくは(2)の方法に鳥被害防止や透湿防水シート保護を目的に防鳥ネッ
トを組み合わせる
などで固定することが好ましい。
このような保存による乾燥期間は、保存条件によっても異なり、乾燥後のベールが後述の好適な水分含有率となるような期間であるが、通常20日以上、好ましくは1ヶ月以上、より好ましくは2ヶ月以上である。この保存乾燥期間が短すぎると、乾燥が十分進まない。保存乾燥期間は長くても特に問題はないが通常一年以下である。
なお、保存乾燥期間中、温度や湿度等の保存条件を制御することも可能であるが、調温や調湿を行うことは、徒にコストを引き上げることとなり、不経済であるので、屋外の自然乾燥下で保存するのがよい。
このような乾燥工程を経た後のベールの水分含有率(ベール重量に占める水分重量の百分率)は、通常50重量%以下、好ましくは40重量%以下で、特に30重量%以下、とりわけ20重量%以下であることが好ましい。乾燥後のベールの水分含有率が多すぎると、ベールの全体重量が大きく、その後の諸作業が困難となり、物流のエネルギ−を多く消費することになる。乾燥後のベールの水分含有率の下限は特に制限はないが10重量%以下にまで水分含有率を低減するのは、通常、困難である場合が多い。
また、この乾燥工程における乾燥の程度は、乾燥前のベールの水分含有率と乾燥後のベールの水分含有率の差が20重量%以上、特に30重量%以上となるように行うことが、飼料稲ワラ品質の点で好ましい。
このようにして乾燥されたベールは、肉牛、特に日本固有の肉専用種(和牛)の飼料として好適に用いられる。
以下に、本発明を実施例によって更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例の記載に限定されるものではない。
なお、以下において、乾燥後のベールの良否は、以下のポテトデキストロース(10%)寒天平板培養法によるカビ数の分析により評価した。
<ポテトデキストロース(10%)寒天平板培養法>
ロールベールの表面及び中心部分から、試料(10g)を採取し、滅菌希釈水で10倍希釈試料液を調製した。シャーレ内のポテトデキストロース(グルコース10%)に10段階希釈した試料液1mlを加え、混釈平板の調整をした。該混釈平板を25±1℃で7日間静置し、静置後の混釈平板についてカビ集落の計測を行った。コロニー数はカビ集落数と希釈倍率をかけ合わせたものとした。
<栄養成分の分析方法>
栄養成分は、飼料分析法・解説(2009)(試料分析基準研究会編、2010年1月発行)に基づき測定した。粗蛋白質はケルダール法(飼料分析基準第3章2.1)、粗脂肪はジエチルエーテル抽出法(飼料分析基準第3章3.1)、粗繊維はろ過法(飼料分析基準第3章4
2))、粗灰分は直接灰化法(飼料分析基準第3章7)により測定を行った。可溶無窒素物(飼料分析基準第3章8)は次式により算出した。
可溶無窒素物量(%)=100−(水分量(%)+粗蛋白質量(%)
+粗脂肪量(%)+粗繊維量(%)+粗灰分量(%))
<β−カロテンの分析方法>
β−カロテンは、栄養表示基準における栄養成分等の分析方法等について(平成11年4月26日、衛新第13号)に基づき、高速液体クロマトグラフ法「24.ビタミンA(レチノール、カロテン)(3)高速液体クロマトグラフ法)」により測定を行った。
[実施例1]
福岡県にて2011年7月12日〜11月3日の期間に栽培した飼料稲(品種:ミズホノチカラ)をビコン社製ディスクモア「CM1700」にてモミとワラ一体で刈り取り、圃場にて12日間天日乾燥後、タカキタ社製ロールベーラ「RB1071」で複数個のロールベールとして回収した。ロールベールの大きさは、直径1m、高さ1mの円柱形で、1個当たりの平均重量は134.5kg、水分含有率は34重量%であった。
次いで、図1に示すように、圃場の上に置いた樹脂製パレット(1100mm×1100mm×高さ150mmのものを6枚敷き並べた。)の上に円柱状のロールベール10を1個ずつ縦置きし、ロールベール10,10間に15cmの間隙をあけて、6個のロールベールを南北方向に一列に並べ、樹脂製の洗濯物取り入れ用のカゴ(横:43cm、縦:30cm、高さ:22cm)12を5個、各々のロール10,10の間の上部に載せ、その上に三菱樹脂社製透湿防水シート「(商品名)エクセポール(登録商標)DCS4」(透湿度4681g/m・24hr、MD方向の引張強度193N/15mm幅、TD方向の引張強度160N/15mm幅、透気度600〜800秒/100cm、耐水圧0.049MPa)13をかぶせて、ロールベール10の集合体の上部と側周部の全面(即ち、集合体の底面を除く全面)を覆った(被覆率100%)。また、強風等による透湿防水シート13のまくり上がりを避けるため、シートの端をビニール紐14でパレット11に固定した。ロールベール10の側面と透湿防水シート13との間には10〜20cm程度の間隙が形成された。この状態で、11月15日〜12月28日の約1.5ヵ月間ロールベール10を保存した。
この期間の気象条件は、晴れ25日、曇り17日、雨2日、総降水量129.5mmであった。約1.5ヵ月後のロールベール1個当たりの平均重量は93.1kgで、水分含有率は18重量%であった。
この保存後のロールベールの一部をサンプリングし、上記ポテトデキストロース(10%)寒天平板培養法によりカビ数を分析したところ、稲わら1gあたりのカビのコロニー数は平均で2.3×10個/gであった。
[比較例1]
実施例1と同様に、福岡県にて2011年7月12日〜11月3日の期間に栽培した飼料稲(品種:ミズホノチカラ)をビコン社製ディスクモア「CM1700」にてモミとワラ一体で刈り取り、圃場にて12日間天日乾燥後、タカキタ社製ロールベーラ「RB1071」で複数個ロールベールとして回収した。ベールの大きさは、直径1m、高さ1mの円柱形で、1個当たりの平均重量は130.3kgで、水分含有率は34重量%であった。
次いで、図2に示すように、圃場の上に置いた樹脂製パレット(1100mm×1100mm×高さ150mm)11の上に円柱状のロールベール10を1個ずつ縦置きし、実施例1と同様に、6個を南北方向に一列に並べ、樹脂製の洗濯物取り入れ用のカゴ12を5個、各々のロール10,10の間の上部に載せ、その上に、実施例1で用いたものと同じ三菱樹脂社製透湿防水シート「(商品名)エクセポール(登録商標)DCS4」をかぶせて、ロールベール10の上部と側周部の一部を覆った。即ち、ロールベール10は、その全高のうち約1/3程度の上部のみが透湿防水シート13で覆われ、それ以外は表出している(側周部の被覆率33%)。また、強風等による透湿防水シート13のまくり上がりを避けるため、シート13の端をビニール紐14でパレット11に固定した。この状態で、実施例1と同様に、11月15日〜12月28日の約1.5ヵ月間ロールベールを保存した。
約1.5ヵ月後のロールベール1個当たりの重量は96.5kgで、水分含有率は18重量%であった。
この保存後のロールベールの一部をサンプリングし、上記ポテトデキストロース(10%)寒天平板培養法によりカビ数を分析したところ、稲わら1gあたりのカビのコロニー数は平均で1.7×10個/gであった。
[参考例1]
実施例1と同様に、福岡県にて2011年7月12日〜11月3日の期間に栽培した飼料稲(品種:ミズホノチカラ)をビコン社製ディスクモア「CM1700」にてモミとワラ一体で刈り取り、圃場にて12日間天日乾燥後、タカキタ社製ロールベーラ「RB1071」で複数個ロールベールとして回収した。ベールの大きさは、直径1m、高さ1mの円柱形で、1個当たりの平均重量は134.5kg、水分含有率は34重量%であった。
このロールベールの一部をサンプリングし、上記ポテトデキストロース(10%)寒天平板培養法によりカビ数を分析したところ、稲わら1gあたりのカビのコロニー数は平均で1.3×10個/gであった。
これらの結果を表1にまとめて示す。
Figure 2014014353
表1より、本発明によればカビ発生等、飼料用植物を劣化させることなく、効果的に乾燥させることができることが分かる。
これに対して、上部カバーのみの比較例1では、カビが大量に発生し、飼料としては不適当である。
[実施例2]
福岡県にて栽培した稲(品種:ヒノヒカリ)を自脱型コンバイン「クボタER698」にて刈り取り、天日乾燥を行わずに刈り取り直後に、タカキタ社製ロールベーラ「RB1000」で複数個のロールベールとして回収した。
ベールの大きさは、直径1.15m、高さ1mの円柱形で、1個当たりの平均重量は219.1kgで、水分含有率は59.2重量%であった。
次いで、保存期間を2011年10月6日から12月5日の2ヶ月間に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてロールベールを保存した。
この期間の気象条件は、晴れ49日、曇り33日、雨5日、総降水量262mmであった。約2ヵ月後のロールベール1個当たりの平均重量は118.9kgで、水分含有率は32.8重量%であった。
[実施例3]
刈り取り後の天日乾燥を3日間行ったこと以外は、実施例2と同様にして、ロールベールを回収、および保存した。
実施例2及び3で得られた保存後のロールベールの一部をサンプリングし、上述の方法により栄養成分の分析を行った。
参考データとして、実施例2のロールベールの保存開始時にサンプリングした場合の結果と、実施例2と同様にして栽培した稲をロールベールにすることなく圃場に3日間、または8日間放置した後にサンプリングした場合(圃場放置ワラ)の結果と共に表2にまとめて示す。なお、単位は、いずれも重量%である。
その結果、圃場放置ワラの場合は、肉牛用飼料として栄養価値が高い可溶無窒素物が雨濡れの影響で16%〜18%減少していたが、実施例2および3では、圃場放置ワラの場合と比較して可溶無窒素物の減少を抑えることができた。
Figure 2014014353
[実施例4]
北海道にて2011年5月〜9月25日の期間に栽培した稲(品種:ユキヒカリ)をヤンマー社製汎用型コンバイン「GC1450」にて収穫し、圃場にて2日間天日乾燥後、タカキタ社製ロールベーラ「SR1220」で2個のロールベールとして回収した。ロールベールの大きさは、直径1.3m、高さ1.2mの円柱形で、1個当たりの平均重量は196.8kg、水分含有率は26重量%であった。
次いで、図3に示すように、圃場の上に置いた樹脂製パレット(1100mm×1100mm×高さ150mm)の上に円柱状のロールベール10を1個縦置きし、さらにその上に直接、もう1個のロールベール10を積み上げて、2段積みのロールベールとし、樹脂製の洗濯物取り入れ用のカゴ(横:43cm、縦:30cm、高さ:22cm)12を1個、上段のロール10の上部に載せ、その上に三菱樹脂社製透湿防水シート「(商品名)エクセポール(登録商標)DCS4」(透湿度4681g/m・24hr、MD方向の引張強度193N/15mm幅、TD方向の引張強度160N/15mm幅、透気度600〜800秒/100cm、耐水圧0.049MPa)13をかぶせて、2段積みのロールベール10の上部と側周部の全面(即ち、集合体の底面を除く全面)を覆った(被覆率100%)。また、強風等による透湿防水シート13のまくり上がりを避けるため、シートの端をビニール紐14でパレット11に固定した。ロールベール10の側面と透湿防水シート13との間には10〜20cm程度の間隙が形成された。この状態で9月27日〜4月12日の約6ヵ月間ロールベール10を保存した。
この期間の気象条件は、晴れ93日、曇り89日、雨4日、雪12日、総降水量330.5mm、最大積雪量133cmであった。
約6ヵ月間保存後のロールベール1個当たりの平均重量は148.1kgで、水分含有率は15重量%であった。
この保存後の下段のロールベールの3ヶ所よりサンプリングし、上述の方法によりβ−カロテンの分析を行ったところ、β−カロテン含有量は3ヶ所の平均値で6.3mg/kgであった。
[実施例5]
福岡県大川市にて2011年7月〜11月5日の期間に栽培した飼料用稲(品種:ミズホノチカラ)をクボタ製自脱型コンバインにて収穫し、圃場にて2日間天日乾燥後、タカキタ社製ロールベーラ「RB1071」で20個のロールベールとして回収した。ロールベールの大きさは、直径0.85m、高さ0.9mの円柱形で、1個当たりの平均重量は96.5kg、水分含有率は34重量%であった。
次いで、図4に示すように、圃場の上に置いた樹脂製パレット(1100mm×1100mm×高さ150mmのものを10枚敷き並べた。)の上に円柱状のロールベール10を5個、2列にして縦置きし(隣接するロールベール同士の間の間隙は約10cm)、さらにその上に直接、ロールベール10を積み上げて、2段積みのロールベールを置き、樹脂製の洗濯物取り入れ用のカゴ(横:43cm、縦:30cm、高さ:22cm)12を4個、上段のロール10の上部に載せ、その上に三菱樹脂社製透湿防水シート「(商品名)エクセポール(登録商標)DCS4」(透湿度4681g/m・24hr、MD方向の引張強度193N/15mm幅、TD方向の引張強度160N/15mm幅、透気度600〜800秒/100cm、耐水圧0.049MPa)13をかぶせて、ロールベール10の集合体の上部と側周部の全面(即ち、集合体の底面を除く全面)を覆った(被覆率100%)。また、強風等による透湿防水シート13のまくり上がりを避けるため、シートの端をビニール紐14でパレット11に固定した。ロールベール10の側面と透湿防水シート13との間には10〜20cm程度の間隙が形成された。この状態で11月25日〜5月10日の約6ヵ月間ロールベール10を保存した。
この期間の気象条件は、晴れ99日、曇り65日、雨4日、総降水量521mm、最大積雪量5cmであった。
約6ヵ月間保存後のロールベール1個当たりの平均重量は75kgで、水分含有率は15重量%であった。
この保存後の下段のロールベールの3ヶ所よりサンプリングし、上述の方法によりβ−カロテンの分析を行ったところ、β−カロテン含有量は3ヶ所の平均値で0.7mg/kgであった。
参考データとして、富山県農林水産総合技術センター発行『畜産だより 平成22年5月号 県内産稲わらのサイレージ利用で飼料自給率向上〜β−カロテンを低減し、α−トコフェロールを維持する調整法〜』によれば、生稲わらのβ−カロテン含有量は、通常、乾燥した稲わら1kg当たり10〜50mg/kgである。また、稲わらをロールベールにすることなく、圃場に2日間天日乾燥したものについては、β−カロテン含有量は乾燥した稲わら1kg当たり10〜15mg/kgである。
これらの結果をまとめた表3より、本発明の乾燥方法によれば、乾燥中に、飼料中のβ−カロテンの含有量を減少させることができることがわかる。
飼料中のβ−カロテン(家畜の体内においてビタミンAに変換される。)の含有量は肉質への影響が大きく、飼料中のビタミンAを低くすることによって成長ホルモン放出が抑制され、成長ホルモンによる脂肪分解が低下し、その結果、脂肪蓄積が増して脂肪交雑(筋肉中に細かく入っている脂肪のことで霜降りとも呼ばれる。)が増加する傾向にある。 従って、本発明の方法により乾燥された飼料は、肉牛において脂肪交雑を増加させるのに有効である。
Figure 2014014353
[実施例6]
山形県酒田市にて2012年5月〜10月6日の期間に栽培した稲(品種:はえぬき)を自脱型コンバインにて収穫し、圃場にて3日間天日乾燥し、反転作業を10月8日に1回実施後、タカキタ社製ロールベーラ「型番VC−981WXC」で28個のロールベールとして回収した。ロールベールは、直径1.0m、高さ0.95mの円柱形であり、水分含有率は28.8重量%、上述の分析方法で求めたβ−カロテン含有量は乾燥した稲わら1kg当たり35.5mg/kgであった。
次いで、圃場の上に置いた木製パレット(1100mm×1100mm×高さ150mmのものを実施例5におけると同様に10枚敷き並べた。)の上に、図5に示すように、円柱状のロールベール10を、1列5個として2列にして置き、さらにその上に直接、もう1段のロールベール10を1段目と同様にして積み上げて、2段積みのロールベールとし、さらに3段目に4個のロールベール10を横置きした。その上に、実施例5におけると同様に(ただし、樹脂製カゴは使用せず)、三菱樹脂社製透湿防水シート「(商品名)エクセポール(登録商標)DCS4」(透湿度4681g/m・24hr、MD方向の引張強度193N/15mm幅、TD方向の引張強度160N/15mm幅、透気度600〜800秒/100cm、耐水圧0.049MPa)をかぶせて、3段積みのロールベール10の集合体の上部と側周部の全面(即ち、集合体の底面を除く全面)を覆った(被覆率100%)。また、強風等による透湿防水シートのまくり上がりを避けるため、実施例5におけると同様に、シートの端をビニール紐でパレットに固定した。ロールベール10の側面と透湿防水シートとの間には10〜20cm程度の間隙が形成された。この状態で10月9日〜12月14日の約2ヵ月間ロールベール10を保存した。
この期間の気象条件は、晴れ23日、曇り32日、雨10日、雪2日、総降水量739.5mm、最大積雪量8cmであった。
約2ヵ月間保存後のロールベールの水分含有率は、20.2重量%であった。
この保存後の1段目と2段目のロールベールの8ヶ所よりサンプリングし、上述の方法によりβ−カロテンの分析を行ったところ、β−カロテン含有量は8箇所の平均値で、乾燥した稲わら1kg当たり2.6mg/kgであった。
[比較例2]
三菱樹脂社製透湿防水シート「(商品名)エクセポール(登録商標)DCS4」の代わりに、タカキタ社製ラッピングマシーン「型番SW1110W」を用いて、ロールベール4個をそれぞれラッピングフィルム(大倉工業(株)製、OKサイロ、ポリエチレン製、厚さ25μm)を6層巻きにして全面被覆して保存したこと以外は、実施例6と同様の条件で試験を行った。ここで、ポリエチレン(密度0.92g/cm)の透湿度は、1層(厚さ25μm)あたり2.7g/m・24hr(日本プラスチック工業連盟誌 『プラスチックスVol.51,No.6 プラスチック材料の各動特性の試験法と評価結果』安田ポリマーリサーチ研究所 安田武夫)であるので、本比較例で用いたラッピングフィルムの透湿度は、6層全体で2.7g/m・24hr以下であるといえる。
約2ヵ月間保存後のロールベールの水分含有率は、26.8重量%であった。
この保存後のロールベールの4ヶ所よりサンプリングし、上述の方法によりβ−カロテンの分析を行ったところ、β−カロテン含有量の平均値は乾燥した稲わら1kg当たり21.5mg/kgであった。
上記の実施例6と比較例2の結果を表4にまとめて示す。表4より、本発明の乾燥方法によれば、乾燥中に、飼料中のβ−カロテンの含有量を減少させることができることがわかる。
Figure 2014014353
[実施例7]
鹿児島県肝属郡東串良町新川西にて2012年4月〜8月14日の期間に栽培した稲(品種:いくひかり)をクボタ社製自脱型コンバイン「型番ARN445」にて収穫し、圃場にて1回反転を加え1日間の天日乾燥をした後、スター社製ロールベーラで16個のロールベールとして回収した。ロールベールは、直径1.0m、高さ1.0mの円柱形であり、水分含有率は32.7重量%、上述の分析方法で求めたβ−カロテン含有量は乾燥した稲わら1kg当たり8.1mg/kgであった。
次いで、農場空き地に、ブロックを土台として4本の角材を渡した、ロールベール設置台(4000mm×1500mm×高さ150mm)の上に、図6に示すように、円柱状のロールベール10を、1列4個で2列置き、さらにその上に直接、もう1段のロールベール10を1段目と同様の置き方で積み上げて、2段積みのロールベールの集合体とし、その上に、樹脂製のコンテナ(横:35cm、縦:25cm、高さ:40cm)15を4個載せた。さらに、その上に実施例5と同様に、三菱樹脂社製透湿防水シート「(商品名)エクセポール(登録商標)DCS4」(透湿度4681g/m・24hr、MD方向の引張強度193N/15mm幅、TD方向の引張強度160N/15mm幅、透気度600〜800秒/100cm、耐水圧0.049MPa)をかぶせて、2段積みのロールベール10の集合体の上部と側周部の全面(即ち、集合体の底面を除く全面)を覆った(被覆率100%)。また、強風等による透湿防水シートのまくり上がりを避けるため、実施例5におけると同様に、シートの端をビニール紐でロールベール設置台に固定した。ロールベール10の側面と透湿防水シートとの間には10〜20cm程度の間隙が形成された。この状態で8月15日〜11月15日の約3ヵ月間ロールベール10を保存した。
この期間の気象条件は、晴れ63日、曇り21日、雨9日、総降水量694.5mmであった。
約3ヵ月間保存後のロールベールの水分含有率は18.5重量%であった。
この保存後の上段および下段のロールベールの8ヶ所よりサンプリングし、上述の方法によりβ−カロテンの分析を行ったところ、乾燥した稲わら1kg当たりのβ−カロテン含有量は、いずれも検出限界(0.2mg/kg)以下であった。
[比較例3]
三菱樹脂社製透湿防水シート「(商品名)エクセポール(登録商標)DCS4」の代わりに、タカキタ社製ラッピングマシーン「型番WM1061」を用いてロールベール1個をラッピングフィルム(シーアイ化学製、牧草サイレージ用ストレッチフィルム、ポリエチレン製、厚さ25μm)にて6層巻きにして全面被覆して保存したこと以外は、実施例7と同様の条件で試験を行った。ここで、比較例2に記載の通り、本比較例で用いたポリエチレン製のラッピングフィルムの透湿度は、6層全体で2.7g/m・24hr以下であるといえる。
約3ヵ月間保管後のロールベールの水分含有率は、27.3重量%であった。
この保存後のロールベールの2ヶ所よりサンプリングし、上述の方法によりβ−カロテン含有量の分析を行ったところ、β−カロテン含有量の平均値は乾燥した稲わら1kg当たり4.3mg/kgであった。
上記の実施例7と比較例3の結果を表5にまとめて示す。表5より、本発明の乾燥方法によれば、乾燥中に、飼料中のβ−カロテンの含有量を減少させることができることがわかる。
Figure 2014014353
10 ロールベール
11 パレット
12 カゴ
13 透湿防水シート
14 ビニール紐
15 コンテナ

Claims (5)

  1. 以下の(I)〜(III)の工程を少なくとも含む肉牛用飼料植物の乾燥方法であって、下記工程(III)において、1個のベール又は2個以上のベールの集合体の上部と、側周部のうち、高さ方向の上から60%以上を、透湿度が100g/m・24hr以上の透湿防水シートで覆った状態で保存して乾燥させることを特徴とする肉牛用飼料植物の乾燥方法。
    (I) 植栽地で栽培された植物を収穫する工程
    (II) 工程(I)で収穫した植物を、ベール成型装置によりベールに成型する工程
    (III) 工程(II)で得られたベールを1個又は2個以上の集合体として保存し乾燥させる工程
  2. 前記工程(III)において、前記ベールを地表面上で乾燥させ、かつ、該ベールと該地表面との間に、樹脂製又は木製のパレットを介在させる請求項1に記載の肉牛用飼料植物の乾燥方法。
  3. 前記肉牛用飼料植物がイネ科植物である請求項1又は2に記載の肉牛用飼料植物の乾燥方法。
  4. 前記肉牛が日本固有の肉専用種である請求項1ないし3のいずれか一項に記載の肉牛用飼料植物の乾燥方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の肉牛用飼料植物の乾燥方法で飼料植物を乾燥させる工程を有する肉牛用飼料の製造方法。
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