JP2014014255A - 電源供給装置及び映像表示装置 - Google Patents

電源供給装置及び映像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014014255A
JP2014014255A JP2013024447A JP2013024447A JP2014014255A JP 2014014255 A JP2014014255 A JP 2014014255A JP 2013024447 A JP2013024447 A JP 2013024447A JP 2013024447 A JP2013024447 A JP 2013024447A JP 2014014255 A JP2014014255 A JP 2014014255A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
control unit
switch
control
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013024447A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5988888B2 (ja
JP2014014255A5 (ja
Inventor
Akinaga Heiji
晃永 瓶子
Hiroshi Otsuka
浩 大塚
Yoshiyuki Shirasaki
義之 白崎
Masahiro Kizuka
政博 木塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2013024447A priority Critical patent/JP5988888B2/ja
Priority to TW102109181A priority patent/TWI455447B/zh
Priority to CN201310193691.7A priority patent/CN103475080B/zh
Publication of JP2014014255A publication Critical patent/JP2014014255A/ja
Publication of JP2014014255A5 publication Critical patent/JP2014014255A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5988888B2 publication Critical patent/JP5988888B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Direct Current Feeding And Distribution (AREA)
  • Television Receiver Circuits (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Rectifiers (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

【課題】イレギュラーな状態でも電子機器を安定な状態に保ち、低消費電力の待機動作を可能にする。
【解決手段】負荷回路(12)及び第一の制御部(13)は、第一のスイッチ部(5)を介してメイン電源(2)に接続され、第二の制御部(14)は、第二のスイッチ部(8)を介してメイン電源(2)に接続された充電型電源(10)により給電される。第一及び第二のスイッチ部(5,8)は、メイン電源(2)の電圧の立ち上がり時にオンとなる。第二の制御部(14)は、充電型電源(10)の電圧、メイン電源(2)の電圧の検出結果に応じて、第一及び第二のスイッチ部(5,8)を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、負荷回路に電源電圧を供給するための電源供給装置、並びにそのような電源供給装置を備えた映像表示装置に関する。
電源供給装置は、負荷回路の状態に応じて、負荷回路での消費電力を含めて、消費電力を少なくするように動作すると共に、「入力電圧が無くなった(停電状態)」、「入力電圧が復帰した」、「起動中である」などのイレギュラーな(非定常的な)状態でも電子機器を安定な状態に保つと同時に消費電力も低く保つように動作する必要がある。
特許文献1に記載された、電子機器例えばビデオカセットレコーダのための低消費電力装置は、バックアップ機能がある電源電圧(バックアップ素子を含む電源供給手段の出力電圧)を監視して負荷をオン、オフするマイコンによって消費電力を抑えると共に、そのマイコンが通常動作モードと、低クロック動作モードを遷移しながら動作することを特徴としたものである。
しかし、上記マイコンはバックアップ機能がある電源電圧を検出するものの、AC入力の有無を検出しておらず、停電などのイレギュラーな状態を判別することができず、そのイレギュラーな状態において安定した処理を行うことができない。さらにAC入力が無い状態でバックアップ電圧レベルが十分な状態のときに、パワーオン命令を受信すると電子機器が通常動作を行うことができないにも拘わらず、起動しようとしてマイコンは通常動作に遷移し、バックアップ電力を無駄に消費してしまう。
特許文献2に記載された、電気電子機器のための低消費電力回路は、バックアップ機能がある電源電圧(スーパーキャパシター、二次電池、太陽電池などで構成される電源供給回路の出力電圧)が十分であるときは、おおもとのAC入力をラッチングリレーによって切断するように構成している。その結果リレー切断状態の保持に必要な電力を削減して低消費電力化を図ることを特徴としている。しかし、その制御回路やマイコンはバックアップ機能がある電源電圧を検出するものの、AC入力の有無を検出していないため、停電などのイレギュラーな状態を判別することができず、そのイレギュラーな状態で安定した動作を行うことができない。さらにAC入力が無い状態でバックアップ電圧レベルが十分な状態のときに、パワーオン命令を受信すると電気電子機器が通常動作を行うことができないにも拘わらず、起動しようとしてマイコンは前記のラッチングリレーをオンしてしまう。その結果、バックアップ電力を無駄に消費してしまう。
特許文献3に記載されたバックアップ電源回路は、電源スイッチと連動してラッチングリレー(自己保持型リレー)を制御して充電電源を負荷回路に接続する構造を有し、電源スイッチが切断されているのか、AC入力が低下した状態なのかを判別して、電源スイッチがオン状態で、かつAC入力が低下した場合に、負荷回路を低消費電力モードにし、さらに、充電電源電圧が低下した場合でも、負荷回路をリセットするだけで、負荷回路を遮断せずに接続状態を保持し続けることを特徴としている。しかしながら、「負荷回路を遮断せずに保持しながら、消費電力抑制を図る」ことを意図しているため、消費電力を抑制する機能が十分ではない。
特許文献4に記載されたスイッチング電源を備えた電子機器は、変圧器の一次側のスイッチング電源をフォトMOSリレーによって二次側から停止できるように構成するとともに、二次側にはメインCPU、電源管理CPU、ラッチ回路、セレクタ回路、蓄電回路を配置している。低消費電力待機モードにはメインCPU、電源管理CPUへの電力供給を停止し、蓄電回路から供給される電力でラッチ回路とセレクタ回路とフォトMOSリレーだけを駆動して消費電力削減を図ることを特徴としている。しかし、蓄電電圧検出手段もパワーボタン状態検出手段も備えていないため、管理用CPUは低消費電力待機モードからの復帰が蓄電電圧のダウンによるものか、パワーボタンが押されたものによるのか判断できる構成になっていない。それゆえ、蓄電電圧ダウンによってスイッチング電源が再起動したとき、再び低消費電力待機モードにならず通常動作モードで復帰する構成になっている。またフォトMOSリレーを持続駆動させるには機械式リレーほどではないものの、ミリアンペアオーダーの電流で制御する必要があり、蓄電回路にとって重い負荷になる。
特許第3449112号(第4頁、図1、図2、) 特許第3471283号(第5頁、第10頁、図1、図15、図16、図17) 特許第3688474号(第3頁、図1) 特許第3997328号(第6頁、図2)
このような低消費電力化を実現することを特徴とする電力装置、電源回路はイレギュラー状態でも安定してかつ低消費電力で動作させることを考慮しておらず、或いはイレギュラーな状態に対応可能とするには、変圧器の一次側と二次側との間で信号をやり取りする必要があり、結果として目的とする低消費電力化が十分に達成できないことになる。
そこで、停電状態のようなイレギュラーな非定常状態でも低消費電力の安定動作を可能にすることが本発明において解決しようとする課題である。
本発明の一つの態様の電源供給装置は、
負荷回路の動作を制御する第一の制御部と、
前記第一の制御部及び前記負荷回路へのメイン電源からの電力の供給をオン、オフする第一のスイッチ部と、
前記メイン電源からの電力の供給をオン、オフする第二のスイッチ部と、
前記メイン電源から前記第一のスイッチ部を介さず、かつ前記第二のスイッチ部を介して電力を供給されて充電される充電型電源と、
前記充電型電源から電力の供給を受けて前記第一のスイッチ部及び前記第二のスイッチ部を制御する第二の制御部と、
前記充電型電源の出力電圧を検出して、検出結果を示す充電型電源電圧検出信号を前記第二の制御部に供給する充電型電源電圧検出回路と、
前記メイン電源に、前記第一のスイッチ部及び前記第二のスイッチ部のいずれをも介することなく接続され、前記メイン電源の出力電圧の立ち上がり時に前記第一のスイッチ部及び前記第二のスイッチ部を一定時間オン状態にするための固定時間信号を出力する固定回路と、
前記メイン電源の電圧を検出して、検出結果を示すメイン電源電圧検出信号を前記第二の制御部に供給するメイン電源電圧検出回路とを備え、
前記第一の制御部は前記負荷回路についてのオン/オフ情報を、前記第二の制御部に供給し、
前記第二の制御部は、前記メイン電源電圧検出信号、前記オン/オフ情報、前記充電型電源電圧検出信号に応じて、
前記第一のスイッチ部をオン状態にするための第一の制御信号、及び前記第二のスイッチ部をオン状態にするための第二の制御信号を出力するか否かの制御を行い、
前記第一の制御信号と前記第一のスイッチ部を一定時間オン状態にするための前記固定時間信号が前記第一のスイッチ部に入力され、前記第一の制御信号及び前記固定時間信号の少なくとも一方によりオン状態が指示されているときに、前記第一のスイッチ部がオン状態にされ、
前記第二の制御信号と前記第二のスイッチ部を一定時間オン状態にするための前記固定時間信号が前記第二のスイッチ部に入力され、前記第二の制御信号及び前記固定時間信号の少なくとも一方によりオン状態が指示されているときに、前記第二のスイッチ部がオン状態にされるよう構成されている
ことを特徴とする。
本発明の他の態様の電源供給装置は、
負荷回路の動作を制御する第一の制御部と、
前記第一の制御部及び前記負荷回路へのメイン電源からの電力の供給をオン、オフする第一のスイッチ部と、
前記メイン電源からの電力の供給をオン、オフする第二のスイッチ部と、
前記メイン電源から前記第一のスイッチ部を介さず、かつ前記第二のスイッチ部を介して電力を供給されて充電される充電型電源と、
前記充電型電源から電力の供給を受けて前記第一のスイッチ部及び前記第二のスイッチ部を制御する第二の制御部と、
前記メイン電源に、前記第一のスイッチ部及び前記第二のスイッチ部のいずれをも介することなく接続され、前記メイン電源の出力電圧の立ち上がり時に前記第一のスイッチ部を一定時間オン状態にするための信号を出力する第一の固定回路と、
前記メイン電源に、前記第一のスイッチ部及び前記第二のスイッチ部のいずれをも介することなく接続され、前記メイン電源の出力電圧の立ち上がり時に前記第二のスイッチ部を一定時間オン状態にするための信号を出力する第二の固定回路と、
前記メイン電源に、前記第一のスイッチ部を介して接続され、前記第一のスイッチ部の出力電圧の立ち上がり時にリセットパルスを発生して前記第一の制御部に供給して、前記第一の制御部に初期化を行わせる第一のリセット回路と、
前記メイン電源に、前記第一のスイッチ部及び前記第二のスイッチ部のいずれをも介することなく接続され、前記メイン電源の出力電圧の立ち上がり時にリセットパルスを発生して前記第二の制御部に供給する第二のリセット回路とを備え、
前記第二の制御部は前記第二のリセット回路が出力する前記リセットパルスにより初期化されて動作を開始し、初期化の完了後、前記第一のスイッチ部をオン状態にするための第一の制御信号、及び前記第二のスイッチ部をオン状態にするための第二の制御信号を出力し、
前記第一の制御信号と、前記第一のスイッチ部を一定時間オン状態にするための前記第一の固定回路からの信号が前記第一のスイッチ部に入力され、少なくとも前記第一の制御信号か、前記第一の固定回路からの信号がオン状態を指示しているときに、前記第一のスイッチ部がオン状態にされ、
前記第二の制御信号と、前記第二のスイッチ部を一定時間オン状態にするための前記第二の固定回路からの信号が前記第二のスイッチ部に入力され、少なくとも前記第二の制御信号か、前記第二の固定回路からの信号がオン状態を指示しているときに、前記第二のスイッチ部がオン状態にされるよう構成されている
ことを特徴とする。
本発明によれば、「入力電圧が無くなった」、「入力電圧が復帰した」、「起動中である」などのイレギュラー(非定常的)な状態でも安定に動作することができるとともに、電力消費を低く抑えることができる。
本発明の実施の形態1に係る電源供給装置を示すブロック構成図である。 (a)〜(h)は、図1の装置において、メイン電源2から電力供給が開始されたときの、固定回路の出力に基づく、第一及び第二のスイッチ部の動作を示すタイミング図である。 実施の形態1に係る第二の制御部14における処理の手順を示すフロー図である。 本発明の実施の形態2に係る電源供給装置を示すブロック構成図である。 実施の形態1に係る第二の制御部14における処理の手順を示すフロー図である。 本発明の実施の形態3に係る電源供給装置を示すブロック構成図である。 実施の形態3に係る第一の固定回路3と、第一のスイッチ部5の構成例を示す結線図である。 実施の形態3に係る第二の固定回路4と、第二のスイッチ部8の構成例を示す結線図である。 (a)〜(g)は、図6の装置において、メイン電源2から電力供給が開始されたときの、第一及び第二の固定回路の出力に基づく、第一及び第二のスイッチ部の動作を示すタイミング図である。 (a)〜(m)は、図6の装置において、メイン電源2から電力供給が開始されたときの、各部の動作を示すタイミング図である。 (a)及び(b)は、実施の形態3に係る、充電型電源10の出力電圧に基づく、第二のスイッチ部8の制御の一例を示すタイミング図である。 (a)及び(b)は、実施の形態3に係る、充電型電源10の出力電圧に基づく、第二のスイッチ部8の制御の他の例を示すタイミング図である。 実施の形態3に係る第二の制御部14における処理の優先順位を示すフロー図である。 実施の形態3に係る第二の制御部14による処理における割り込み処理の禁止範囲を示すフロー図である。 実施の形態3に係る第二の制御部14による、メイン電源2の出力電圧に応じた第一及び第二のスイッチ部5、8に対する制御を示すフロー図である。 (a)〜(d)は、実施の形態3に係る第二の制御部14による、メイン電源2の出力電圧に応じた第一及び第二のスイッチ部5、8に対する制御を示すタイミング図である。 本発明の実施の形態4に係る電源供給装置を示すブロック構成図である。 実施の形態4に係る第二の制御部14による処理を示すフロー図である。 (a)〜(d)は、実施の形態4に係る第二の制御部14による、インジケータ素子17の駆動制御を示すタイミング図である。 本発明の実施の形態5に係る電源供給装置の動作を示すフロー図である。 本発明の実施の形態6に係る映像表示装置を示すブロック構成図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る電源供給装置と負荷回路とを含む電子機器を示す。図1において、負荷回路12以外の部分により、本実施の形態の電源供給装置が構成されている。すなわちこの電源供給装置は、固定回路6と、第一及び第二のスイッチ部5、8と、充電型電源10と、第一及び第二の制御部13、14と、充電型電源電圧検出回路7と、メイン電源電圧検出回路19とを有する。
メイン電源2には、商用電源からの交流電圧入力(交流電源入力)1が供給される。メイン電源2は、内部に変圧器、及び整流器を含み、直流の電圧V0を出力する。
負荷回路12には、メイン電源2から第一のスイッチ部5を介して電力が供給される。第一の制御部13は、負荷回路12と同様に、メイン電源2から第一のスイッチ部5を介して電力の供給を受け、負荷回路12の動作を制御する。
固定回路6は、メイン電源2に第一のスイッチ部5及び第二のスイッチ部8のいずれをも介することなく接続されている。
充電型電源10は、メイン電源2から第一のスイッチ部5を介さず、かつ第二のスイッチ部8を介して電力を供給されて、充電される。充電型電源10は、例えば、スーパーキャパシター、二次電池等で構成される。
第二の制御部14は、充電型電源10から電力の供給を受けて、第一のスイッチ部5及び第二のスイッチ部8のオン・オフを制御する。
メイン電源2の出力電圧V0は、第一のスイッチ部5の入力端子5aと、固定回路6の入力端子6aと、第二のスイッチ部8の入力端子8aと、メイン電源電圧検出回路19の電圧検出端子19aに印加される。
メイン電源電圧検出回路19は、メイン電源2の出力電圧V0を検出し、出力電圧V0が所定の閾値以上か否かを示すメイン電源電圧検出信号D19を出力する。検出信号D19は、第二の制御部14に入力される。
第一のスイッチ部5の出力端子5bは、負荷回路12の電源入力端子12pと、第一の制御部13の電源入力端子13pに接続されており、従って、第一のスイッチ部5の出力電圧V1が、負荷回路12、及び第一の制御部13に印加される。
第一のスイッチ部5の制御信号入力端子5d、5eには、それぞれ固定回路6の出力信号(固定時間信号)D6と、第二の制御部14の第一の制御信号D14a(第一のスイッチ部5を制御するための信号)が供給される。
第一のスイッチ部5は、固定回路6の出力信号D6又は第二の制御部14から出力される第一の制御信号D14aによって、オン状態(閉路乃至導通状態)になる。
第一の制御信号D14aは、第一のスイッチ部5をオン状態にするときには、第1の状態、例えばH状態となり、それ以外のときには、第2の状態、例えばL状態(低レベル状態)となる。制御信号D14aをH状態にすることを、「第一のスイッチ部5をオン状態にするために制御信号を出力する」と表現することもある。
第二のスイッチ部8の出力端子8bは、充電型電源10の入力端子10aに接続されている。
充電型電源10の出力端子10bは充電型電源電圧検出回路7の電圧検出端子7aに接続されている。充電型電源電圧検出回路7は、出力電圧V2を検出して、出力電圧V2が所定の閾値以上か否かを示す充電型電源電圧検出信号D7を出力する。検出信号D7は、第二の制御部14に入力される。
充電型電源10の出力端子10bはまた第二の制御部14の電源入力端子14pに接続されており、充電型電源10の出力電圧V2が第二の制御部14に印加される。
第二のスイッチ部8の制御信号入力端子8d、8eには、それぞれ固定回路6の出力信号D6と、第二の制御部14の第二の制御信号D14b(第二のスイッチ部7を制御するための信号)が接続される。
第二のスイッチ部8は、固定回路6の出力信号D6又は第二の制御部14から出力される第二の制御信号D14bによって、オン状態になる。
第二の制御信号D14bは、第二のスイッチ部8をオン状態にするときには、第1の状態、例えばH状態となり、それ以外のときには、第2の状態、例えばL状態となる。制御信号D14bをH状態にすることを、「第二のスイッチ部8をオン状態にするために制御信号を出力する」と表現することもある。
固定回路6の出力信号D6は、第一及び第二のスイッチ部5、8をオン状態にするときには、第1の状態、例えばH状態となり、それ以外のときには、第2の状態、例えばL状態となる。出力信号D6をH状態にすることを、「第一及び第二のスイッチ部5、8をオン状態にするために出力信号を出力する」と表現することもある。
固定回路6は、メイン電源2の出力電圧V0の立ち上がり時に第一及び第二のスイッチ部5、8をオン状態にするための信号を出力する。即ち、固定回路6は、その入力端子6aの電圧の立ち上がりから所定の時間、所定の状態、例えばH状態の信号を出力する。
第二の制御部14は、充電型電源10から給電が開始されると、動作を開始し、第一のスイッチ部5をオン状態にするための第一の制御信号D14a、及び第二のスイッチ部8をオン状態にするための第二の制御信号D14bを出力する。
第二の制御部14はさらに、メイン電源電圧検出回路19からの検出信号D19に基づく、第一及び第二のスイッチ部5、8の制御、後述のオン/オフ情報PDSによる第一のスイッチ部5の制御、充電型電源電圧検出回路7からの検出信号D7に基づく第二のスイッチ部8の制御を行う。
第一の制御部13は、第一のスイッチ部5から電圧V1が供給されると、動作を開始し、オン/オフ情報PDSを第二の制御部14に送信するほか、負荷回路12に対する制御を開始する。
第一の制御部13と負荷回路12とは、双方向にデータの送受信を行うことができるように接続されている。例えば、第一の制御部13から負荷回路12に制御データD13cが送信され、負荷回路12から、その状態を示すデータが第一の制御部13に送信される。
例えば、負荷回路12のそれぞれの外部接続端子に、信号伝達のための信号線が接続されているか否かを示す情報、負荷回路12の手動操作による切替スイッチの状態を示す情報が、負荷回路12から第一の制御部13に送信される。
また、第二の制御部14から第一の制御部13に対し、負荷回路12への給電の停止前の状態に復帰させるための制御信号D13cが第二の制御部14から第一の制御部13に送信されると、第一の制御部13では、その内部に保存している、負荷回路12の給電停止前の状態を示すデータに基づいて、負荷回路12を制御する。
第一の制御部13から負荷回路12に制御データD13cが送信されると、これらの制御データD13cに応じた設定データが負荷回路12内のレジスタ12mに保持される。例えば、映像の明るさや音量の制御のための制御データD13cに応じて、負荷回路12内のレジスタ12mに明るさの設定値、音量の設定値が保持される。保持された設定データは、負荷回路12の動作の制御に利用される。
レジスタ12mに保持された設定データはまた、負荷回路12がパワーダウンした際、負荷回路12の動作状態を示す情報(動作状態情報)LDS(の一部)として、負荷回路12から第一の制御部13に送信され、第一の制御部13内の不揮発性メモリ13m(例えばEEPROMで構成される)に記憶される。
不揮発性メモリ13mにはさらに、オン/オフ情報PDSが動作状態情報LDSの一部として記憶される。オン/オフ情報PDSは、第一の制御部13から第二の制御部14に送信され、第二の制御部14内にも保持される。即ち、第一の制御部13は、動作を開始したときに、当該動作開始の前に負荷回路12への給電が停止したときに(当該動作開始の直近の給電停止時に)負荷回路12がパワーオン状態であったか否かを示すオン/オフ情報を第二の制御部へ送信する。
このように、オン/オフ情報PDSは、負荷回路12への給電が停止した時に、負荷回路12がパワーオン状態であったか否かを示す情報であり、従って、電源復帰時に、負荷回路をオン状態にすべきか否かを示す情報であるともいえる。
負荷回路12への給電の停止は、停電の発生、ACプラグが抜けたことによりメイン電源2が交流電圧入力1から切り離されること、或いは第一のスイッチ部5がオフとなることで起きる。
オン/オフ情報PDSは以下のように生成される。即ち、負荷回路12が正常にパワーオフしたときには、パワーオフしたことを示す情報が、負荷回路12から第一の制御部13に送信され、第一の制御部13内に記憶される。一方、正常にパワーオフすることなく、給電が停止した場合には、上記の「正常にパワーオフしたことを示す情報」が送信されず、第一の制御部13内に記憶されていないので、第一の制御部13では、給電が停止したときに、負荷回路12がパワーオン状態であったと判断することができる。第一の制御部13は、このような判断に基づき、負荷回路12への給電の停止時に負荷回路12がパワーオン状態であったことを示す情報、或いは負荷回路12への給電の停止時に負荷回路12がパワーオフ状態であったことを示す情報を生成し、内部の不揮発性メモリ13mに記憶する。
固定回路6としては、例えば後述の実施の形態3の第一の固定回路3、或いは第二の固定回路4と同じ構成のものを用い得る。第一のスイッチ部5及び第二のスイッチ部8としては、例えば後述の実施の形態3の第一のスイッチ部5及び第二のスイッチ部8と同じ構成のものを用い得る。
メイン電源2の出力電圧V0の立ち上がりから所定の時間が経過して、固定回路6の出力D6がL状態となっても、第二の制御部14の制御信号D14aがH状態になることで、第一のスイッチ部5がオン状態に保たれ、その結果メイン電源2の出力電圧V0が第一のスイッチ部5を介して第一の制御部13及び負荷回路12に供給され続ける。
図2(a)〜(h)は、図1のメイン電源2からの電力供給が開始されたときの、固定回路6の出力、電圧検出回路7、19の出力、及びスイッチ部5、8の動作を示す。
充電型電源10がまだ充電されていない初期状態において、交流電圧入力1が供給されたとき、メイン電源2は出力電圧V0を出力する(図2(a))。
出力された出力電圧V0は第一のスイッチ部5の入力端子5aと、固定回路6の入力端子6aと、第二のスイッチ部8の入力端子8aと、メイン電源電圧検出回路19の検出端子19aに印加される。
メイン電源電圧検出回路19は出力電圧V0が存在するとき(電圧V0が所定の閾値以上であるとき)、電圧V0が存在することを示すメイン電源電圧検出信号D19を第二の制御部14の電源電圧検出入力端子14sに対して出力する(図2(c))。
固定回路6は、メイン電源2の出力電圧V0が入力されると、一定時間出力信号D6を出力する(図2(b))。
固定回路6の出力信号D6は第一のスイッチ部5の制御端子5dと、第二のスイッチ部8の制御端子8dに入力される。
第一のスイッチ部5は、固定回路6からの出力信号D6及び第二の制御部14からの第一のスイッチ部制御信号D14aのいずれか一方又は双方が、H状態のとき、即ち、第一のスイッチ部5をオン状態するための信号を出力しているときには、オン状態になる。
同様に、第二のスイッチ部8は固定回路6からの出力信号D6及び第二の制御部14からの第二のスイッチ部制御信号D14bのいずれか一方又は双方が、H状態のとき、即ち、第二のスイッチ部8をオン状態にするための信号を出力しているときには、オン状態になる。
上記のように動作することから、固定回路6にメイン電源2の出力電圧V0が入力されると一定時間(電圧V0の固定回路6への印加が開始してから一定時間)、出力信号D6を出力し、この信号D6が出力されている間、第一のスイッチ部5と第二のスイッチ部8はオン状態になる(図2(d)、(e))。
第一のスイッチ部5がオン状態になると、メイン電源2の出力電圧V0が、第一のスイッチ部5を介して、電圧V1として、負荷回路12と第一の制御部13に供給される(図2(f))。
第一の制御部13は、負荷回路12の動作状態情報LDSを第二の制御部14に送信する。
上記のように、第二のスイッチ部8がオン状態になると、メイン電源2の出力電圧V0が充電型電源10に供給され、充電型電源10の出力電圧V2は第二の制御部14に供給されて(図2(g))、第二の制御部14は制御を開始する。
充電型電源10の出力電圧V2はまた、充電型電源電圧検出回路7に入力され、充電型電源電圧検出回路7は、充電型電源10の出力電圧V2を検出して、検出結果を充電型電源電圧検出信号D7として、第二の制御部14の充電型電源電圧検出入力端子14qに出力する(図2(h))。
図3は、電圧V2の供給開始に応じて行われる第二の制御部14の動作の手順を示す。
第二の制御部14は、充電型電源から電圧V2が入力されると(電圧V2の入力が開始されると)、固定回路6から固定時間信号D6が出力されている一定時間の間に、制御信号D14a及びD14bの出力を開始する(ST1)。
先にも述べたように、第一のスイッチ部5は、固定時間信号D6及び制御信号D14aの少なくとも一方が入力されているときに、オン状態になるものであり、固定時間信号D6がL状態になった後も、制御信号D14aがH状態である限り、オン状態を維持する。同様に、第二のスイッチ部8は、固定時間信号D6及び制御信号D14bの少なくとも一方が入力されているときに、オン状態になるものであり、固定時間信号D6がL状態になった後も、制御信号D14bがH状態である限り、オン状態を維持する。
電源供給装置を上記のように構成することにより、充電型電源10がまだ充電されていない初期状態からでも安定して電源供給装置が起動することが可能であると言う効果が得られる。さらに固定回路6の出力は一定時間だけなので、固定回路の消費電力も抑制されている。
制御信号D14aによって、第一のスイッチ部5がオン状態を継続すると第一の制御部13と負荷回路12に電源電圧V1が供給される。第一の制御部13は、負荷回路12の制御を開始するとともに、動作状態情報LDSのうちのオン/オフ情報PDSを第二の制御部14に伝送する(ST1a)。
制御信号D14bによって、第二のスイッチ部8がオン状態を継続すると充電型電源10に電圧V2が供給されて、充電状態が継続し、充電型電源10は電圧V2の出力を続ける。
第二の制御部14には電源電圧検出信号D19、充電型電源電圧検出信号D7、及びオン/オフ情報PDSが入力され、第二の制御部14は、充電型電源10から電源電圧V2が供給されていることを条件として、これらに基づく制御を実施する。
電源電圧検出信号D19が、「電源電圧無し」を示すものとなったとき(ST2でYES)、第二の制御部14は、停電やACプラグが抜けるなどの異常状態と判断して、オン/オフ情報PDSが装置オン状態を要求していても、また充電型電源電圧検出信号D7が充電不足状態を検出していても、第一のスイッチ部5と、第二のスイッチ部8をともにオフ状態にする(ST3)。ステップST3の後、第二の制御部14は動作可能であれば、ステップST2に戻るが、電源喪失により継続動作が不能となる場合もある(ST3a)。
このような動作をすることで、必須ではない回路動作を抑制し、放電路を増やさないようにし、結果的に消費電力を最小限に抑え、状況に応じて最適な低消費電力状態に保つことができる。
第二の制御部14は電源電圧検出信号D19が、「電源電圧有り」を示し(ST2でNO)、充電型電源電圧検出信号D7が充電不足(電圧D2が所定の値未満であること)を示す場合(ST4でYES)、オン/オフ情報PDSの内容如何に拘わらず、制御信号D14aをL状態、制御信号D14bをH状態とする(ST5)。これによって第二のスイッチ部8だけがオン状態にされ、充電型電源10の充電が行われる。こうすることで充電不足の解消を優先して行うことができる。このように充電型電源10の充電を優先して行い得る構成であるため、必須でない消費電力を増やさずに、状況に応じて最適な低消費電力状態に保つことができる。
充電電源電圧検出信号D7によって、電圧V2が閾値以上となったことが示される場合(ST4でNO)、オン/オフ情報PDSに応じて負荷回路12及び第一の制御部13を動作させ続けるかを判断して(ST6)、第一のスイッチ部5をオン状態にするか、オフ状態にするか制御する。
即ち、オン/オフ情報PDSが、負荷回路12をオン状態とすべきことを示す場合(オン/オフ情報PDSがH状態である場合)には、制御信号D14a、D14bをともにH状態とする(ST7)。
一方、オン/オフ情報PDSが、負荷回路12をオフ状態とすべきことを示す場合(オン/オフ情報PDSがL状態である場合)には、制御信号D14aをL状態とし、制御信号D14bにする(ST5)。
ステップST5、又はステップST7の後、ステップST2に戻り、同様の処理を繰り返す。
このように第一のスイッチ部5と第二のスイッチ部8とを設け、独立に制御可能な構成としているため、不要な消費電力を増やさずに、状況に応じて最適な低消費電力状態に保つことができる。
また、第二の制御部14は第一の制御部13と比較して、処理速度を要求されないため、低いクロック周波数にしておくことができる。しかも第二の制御部14は状況に応じてクロックを切り替えるなどの機能が必要なく、低いクロック周波数に固定して動作させることで不要な消費電力を増やさずに、低消費電力状態で使うことができる。
なお、図1の電源供給装置の単一の固定回路6の代わりに、第一及び第二のスイッチ部5、8に対して別個の固定回路を設けることとしても良い。その場合、それぞれの固定時間信号を互いに独立に設定可能となる。
図1ではメイン電源電圧検出回路19からの電源電圧検出信号D19、及び充電型電源電圧検出回路7からの充電型電源電圧検出信号D7を、第二の制御部14に入力するように構成しているが、メイン電源電圧検出回路19の機能、及び充電型電源電圧検出回路7の機能を第二の制御部14内に持たせることでメイン電源電圧検出回路19及び充電型電源電圧検出回路7の両方あるいはいずれかを省略した構成であっても良い。
第二の制御部14にメイン電源電圧検出回路19及び充電型電源電圧検出回路7の機能を持たせる場合には、メイン電源2の出力電圧V0及び充電型電源10の出力電圧V2を制御部14に入力する必要がある。
例えば図1では充電型電源電圧検出信号D7を第二の制御部14の端子14qに入力しているが、充電型電源電圧検出回路7を省略する場合、端子14pに電源電圧V2を入力し、第二の制御部14の中で充電型電源電圧V2の検出、或いは判定(電圧V2が所定値以上であるか否かの判定)を行っても良い。
また、図1では負荷回路が一つのみ示されているが、複数個の負荷回路に対して給電を行う場合にも本発明を適用することができる。この場合負荷回路ごとに第一のスイッチ部(図1の第一のスイッチ部5に相当するもの)を設けても良い。この場合、負荷回路毎に第一の制御部(図1の第一の制御部13と同様のもの)を設けても良い。負荷回路用の制御部が複数設けられているときは、それぞれの負荷回路用の制御部(第一の制御部)からそれぞれの負荷回路の動作状態情報LDSを第二の制御部14へ入力して、第二の制御部14内で制御処理しても良いし、複数の負荷回路のそれぞれの動作状態情報LDSを、一つの負荷回路用の制御部(代表となる第一の制御部)に入力し、その代表となる第一の制御部から第二の制御部14に対してすべての負荷回路の動作状態情報LDSを送信する構成としても良い。
また図1では第一の制御部13と第二の制御部14は別のブロックで記載してあるが、一つのパッケージ内に第一の制御部13と第二の制御部14が含まれている構成であっても良い。さらには一つのパッケージ内の一つのチップ上に第一の制御部13と第二の制御部14の機能が存在する構成であっても良い。
実施の形態2.
図4は、本発明の実施の形態2に係る電源供給装置と負荷回路とを含む電子機器を示す。図4において、図1と同じ符号は同様の構成要素を示す。図4の電源供給装置は、図1の電源供給装置と概して同じであるが、割り込み信号生成部15が付加されている点で異なる。
実施の形態2の電源供給装置の動作は概して実施の形態1電源供給装置と同じである。以下では、実施の形態1に対する差異、即ち割り込み信号生成部15の付加に伴って変更又は追加される処理内容を中心として説明する。
割り込み信号生成部15の電源入力端子15pは充電型電源10の出力端子10bに接続されており、割り込み信号生成部15は充電型電源10から電圧V2の供給を受ける。
割り込み信号生成部15は、割り込み信号D15を、第二の制御部14の割り込み情報入力端子14iに供給する。
割り込み信号生成部15は、例えば操作入力部及び/又はリモコン信号受信部により構成される。割り込み信号生成部15が操作入力部で構成される場合、割り込み信号D15は、操作入力部を用いたユーザによる操作に応じて発生される。割り込み信号生成部15がリモコン信号受信部で構成される場合、割り込み信号D15は、例えば図示しないリモコンを用いたユーザによる操作に応じて発生される。割り込み信号D15としては、例えば、第一の制御部13及び負荷回路12へのパワーオン命令信号、パワーオフ命令信号などがある。
また、負荷回路12が映像表示のためのものである場合、表示される映像の明るさの制御、出力される音声の音量の制御のための命令信号が割り込み信号D15となることがある。
第二の制御部14は、割り込み信号生成部15からの入力に応じた制御信号D14cを、第一の制御部13に出力する。
第二の制御部14はさらに、割り込み信号生成部15からの入力に応じて負荷回路12をパワーンオン、パワーオフする場合に、これに伴い第一のスイッチ部5を制御する。
実施の形態1で述べたのと同様、第一の制御部13は、第一のスイッチ部5から電圧V1が供給されると、動作を開始し、オン/オフ情報PDSを第二の制御部14に送信するほか、負荷回路12に対する制御を開始するが、この負荷回路12に対する制御の中には、第二の制御部14からの制御信号D14cに応じて行なう制御が含まれる。
実施の形態1で述べたのと同様、第一の制御部13と負荷回路12とは、双方向にデータの送受信を行うことができるように接続されており、第二の制御部14から、パワーオン又はパワーオフのための制御信号D14cが供給されると、第一の制御部13は、負荷回路12に対してパワーンオン又はパワーオフのための制御データD13cを送信する。
また、負荷回路12が映像表示及び音声出力の機能を有するものである場合に、第二の制御部14から、表示される映像の明るさの制御、出力される音声の音量の制御のための制御信号D14cが供給されると、これに応じて明るさや音量の制御のための制御データD13cが、第一の制御部13から負荷回路12に送信される。
先にも述べたように、第二のスイッチ部8がオン状態になると、充電型電源10に電源電圧が供給され、充電型電源10の出力電圧V2は割り込み信号生成部15に供給される。割り込み信号生成部15は第二の制御部14に対して、割り込み信号D15を出力する。
電圧V0、V2の供給によって第二の制御部14が動作を開始した後も、第二の制御部14がオン/オフ情報PDSを受信するまでは、第二の制御部14は割り込み信号D15の入力による影響を受け付けない。
このように、第二の制御部14は、オン/オフ情報PDSを受信して負荷の状態を確認するまで、割り込み信号D15を受け付けず、割り込み信号D15による影響を受けないようにすることで、負荷回路12及び第一の制御部13の状態に対して適切でない制御が行われてしまうのを防ぐことができる。
第二の制御部14が動作を開始し、オン/オフ情報PDSを受信した後は、第二の制御部14は割り込み信号生成部15からの割り込み信号出力D15を受け付ける。
割り込み信号D15が、第一の制御部13及び負荷回路12へのパワーオン命令信号、パワーオフ命令信号などである場合には、第二の制御部14は割り込み信号D15に応じて制御信号D14aを出力、あるいは制御信号D14aの出力停止を実施する。
割り込み信号D15が、映像の明るさの制御、出力される音声の音量の制御のための命令信号である場合には、第二の制御部14は例えば図4の制御信号D14cを出力して、第一の制御部13を制御することで負荷回路12を制御する。
図5は、図4の第二の制御部14の処理手順の具体例を示す。図5では、処理の優先順位を明らかにすることを主な目的とし、それ以外の詳細を省略している。
充電型電源10から電源電圧V2の供給が開始されると(ST8)、第二の制御部14は動作を開始する(ST9)。
次に第二の制御部14は第一の制御部13からのオン/オフ情報PDSの受信を待つ状態に移行する(ST13)。
オン/オフ情報PDSを待つ状態において、制御信号D14a、D14bをH状態に維持することでスイッチ部5、8をオン状態に維持する(ST14)。
ここで第二の制御部14は、処理メインループの実行を開始し(ST15)、割り込み禁止処理(ST31)を行った後、メイン電源2の出力電圧V0の有無を確認する(ST16)。これはメイン電源電圧検出回路19の出力D19(第二の制御部14の端子14sへの信号D19)を調べることで行われる。そして、その確認結果に応じてスイッチ部5、8を制御する(ST17)。このように、メイン電源2の出力電圧V0の有無に基づくスイッチ部5、8の制御のための処理が最も優先して(他の制御のための処理よりも先に)行われる。これにより、停電などで交流電圧入力1が遮断した場合(L状態となった場合)でも、迅速に安定した状態を持続できる。
第二の制御部14は、第一の制御部13からのオン/オフ情報PDSが供給されると、これを入力し(ST18)、入力したオン/オフ情報PDSに応じて、第一のスイッチ部5を制御する(ST19)。
第二の制御部14は、オン/オフ情報PDSに基づく、第一のスイッチ部5の制御に当たり、第一のスイッチ部5を、オン/オフ情報PDSで示される状態に対応した状態になるように制御を行う。
即ち、入力されたオン/オフ情報PDSが、前回メイン電源2からの給電が停止したときに、負荷回路12がパワーオン状態であったことを示すものであるときは、第二の制御部14は、第一のスイッチ部5のオン状態が持続するように制御し、第一の制御部13及び負荷回路12がパワーオン状態に復帰できるように電力供給を続ける。
一方、入力されたオン/オフ情報PDSが、前回メイン電源2からの給電が停止したときに、負荷回路12がパワーオフ状態であったことを示すものであるときは、第二の制御部14は、第一のスイッチ部5がオフ状態になるように制御する。この結果、負荷回路12及び第一の制御部13に電力が供給されない状態となり、消費電力(待機時消費電力)が抑制される。
最後に割り込み処理許可、即ち割り込み禁止の解除(ST32)を行い、その後、第二の制御部14は、充電型電源電圧検出信号D7を参照することで充電型電源10の出力電圧V2のレベルを検出し(ST20)、検出結果に応じて第二のスイッチ部8を制御する(ST21)。第二のスイッチ部8の制御により、メイン電源2の負荷が軽減される。
このように、オン/オフ情報PDSの入力、及び入力したオン/オフ情報PDSに基づく第一のスイッチ部5の制御のための処理(ST18、ST19)は、メイン電源2の出力電圧V0の有無の確認、及びこの確認結果に基づくスイッチ部5、8の制御のための処理(ST16、ST17)よりも低い優先度で実施される一方、充電型電源10の出力電圧V2のレベルのチェック、及びチェック結果に基づく第二のスイッチ部8の制御のための処理(ST20、ST21)よりも優先して行われる。即ちこれらの3つの制御のための処理のうち、メイン電源2の出力電圧V0の有無の確認及びこの確認結果に基づくスイッチ部5、8の制御のための処理(ST16、ST17)が最も優先度が高く、オン/オフ情報PDSの入力、及び入力したオン/オフ情報PDSに基づく第一のスイッチ部5の制御のための処理(ST18、ST19)が次に優先度が高く、充電型電源10の出力電圧V2のレベルのチェック、及びチェック結果に基づく第二のスイッチ部8の制御のための処理(ST20、ST21)が最も優先度が低い。
メイン電源2から電力供給が開始された直後には、第二の制御部14は、充電型電源10の出力電圧V2のレベルに関係なく制御信号D14bをH状態に維持して、第二のスイッチ部8をオン状態に維持するので、充電型電源10の出力電圧V2のレベルのチェックのための処理の優先度を下げる(ステップST16、ST17、ST18、ST19などよりもステップST20、ST21を後にする)ことができる。
なお、第二の制御部14による処理の優先順位に応じてループ内の処理頻度を異ならせることとしても良い。例えば、メイン電源2の出力電圧V0の有無をチェックする処理の頻度を処理メインループ内に複数配置しても良く、あるいはタイマーを設定してメイン電源2の出力電圧V0の有無のチェックのための処理を割り込みで実施しても良い。
また、メイン電源2の出力電圧V0の有無の確認及びこの確認の結果に応じた第一のスイッチ部5及び第二のスイッチ部8に対する制御(ST16、ST17)、オン/オフ情報PDSの入力、及び入力したオン/オフ情報PDSの内容に応じた第一のスイッチ部5の制御(ST18、ST19)の間は、パワーオン、パワーオフ命令信号のような割り込み信号処理が禁止される。このようにすることで、装置全体を安定に保つとともに消費電力を抑制することができるようになる。
上記のようにステップST16で、電源電圧検出信号D19が、「電源電圧無し」を示すものとなったとき、第二の制御部14は、停電やACプラグが抜けるなどの異常状態と判断して、オン/オフ情報PDSが装置オン状態を要求していても、また充電型電源電圧検出信号D7が充電不足状態を検出していても、さらに、割り込み信号D15が入力されたとしても、第一のスイッチ部5と、第二のスイッチ部8をともにオフ状態であるように維持する。このような動作をすることで、不要な回路動作を抑制し、放電路を増やさないようにし、結果的に消費電力を最小限に抑え、状況に応じて最適な低消費電力状態に保つことができる。
一方、第二の制御部14は電源電圧検出信号D19が「電源電圧有り」を示し、充電型電源電圧検出信号D7が充電不足(電圧V2が所定値未満であること)を示す場合、オン/オフ情報PDS、或いは割り込み信号D15の内容如何に拘わらず、制御信号D14aをL状態、制御信号D14bをH状態とすることで第二のスイッチ部8だけをオン状態にして充電型電源10の充電を行って充電不足を解消することができる。このように充電型電源10の充電を優先して行い得る構成を採用しているため、不要な消費電力を増やさずに、状況に応じて最適な低消費電力状態に保つことができる。
なお、図4では、第二の制御部14から第一の制御部13に制御信号D14cを送信しているが、第二の制御部14から負荷回路12に制御信号D14cを出力し、第二の制御部14が負荷回路12を直接制御する構成としても良い。
また、割り込み信号D15が第一の制御部13及び負荷回路12へのパワーオン命令信号、パワーオフ命令信号である場合は第2の制御部14が直接制御信号D14aを制御すれば良く、第1の制御部13への制御信号D14cを省略することができる。
さらに、実施の形態1について上記した変形は、実施の形態2にも適用可能である。
実施の形態3.
図6は、本発明の実施の形態3に係る電源供給装置と負荷回路とを含む電子機器を示す。図6において、負荷回路12以外の部分により、本実施の形態の電源供給装置が構成されている。即ち、この電源供給装置は、第一及び第二の固定回路3、4と、第一及び第二のスイッチ部5、8と、第一及び第二のリセット回路9、11と、充電型電源10と、第一及び第二の制御部13、14と、割り込み信号生成部15とを有する。
メイン電源2には、商用電源からの交流電圧入力(交流電源入力)1が供給される。メイン電源2は、内部に変圧器、及び整流器を含み、直流の電圧V0を出力する。
負荷回路12には、メイン電源2から第一のスイッチ部5を介して電力が供給される。第一の制御部13は、負荷回路12と同様に、メイン電源2から第一のスイッチ部5を介して電力の供給を受け、負荷回路12の動作を制御する。
充電型電源10は、メイン電源2から第一のスイッチ部5を介さず、かつ第二のスイッチ部8を介して電力を供給されて充電される。充電型電源10は、例えば、スーパーキャパシター、又は二次電池で構成される。
第二の制御部14は、充電型電源10から電力の供給を受けて、第一のスイッチ部5及び第二のスイッチ部8のオン・オフを制御する。
第一の制御部13及び第二の制御部14は何れもマイコンで構成されており、後述のリセットパルスを受けて初期化され、動作を開始する。
メイン電源2の出力電圧V0は、第一のスイッチ部5の入力端子5aと、第一の固定回路3の入力端子3aと、第二の固定回路4の入力端子4aと、第二のスイッチ部8の入力端子8aと、第二のリセット回路11の入力端子11aと、第二の制御部14の第一の電圧検出端子14sに印加される。
第一のスイッチ部5の出力端子5bは、負荷回路12の電源入力端子12pと、第一の制御部13の電源入力端子13pと、第一のリセット回路9の入力端子9aに接続されており、従って、第一のスイッチ部5の出力電圧V1が、負荷回路12、第一の制御部13、及び第一のリセット回路9に印加される。第一のスイッチ部5の出力電圧V1を、負荷回路12、第一の制御部13、及び第一のリセット回路9の電源電圧とも言う。
第一のリセット回路9の入力端子9aは、メイン電源2に第一のスイッチ部5を介して接続され、第一のリセット回路9の出力端子9bは、第一の制御部13のリセット信号入力端子13rに接続されている。第一のリセット回路9は、第一のスイッチ部5の出力電圧V1、即ちその入力端子9aの電圧の立ち上がり時にリセットパルスを発生して第一の制御部13に供給する。このリセットパルスは、第一の制御部13の初期化のために用いられる。
第一のスイッチ部5の制御信号入力端子5d、5eには、それぞれ第一の固定回路3の出力信号(固定時間信号)D3と、第二の制御部14の第一の制御信号D14a(第一のスイッチ部5を制御するための信号)が供給される。
第一のスイッチ部5は、第一の固定回路3の出力信号D3又は第二の制御部14から出力される第一の制御信号D14aによって、オン状態(閉路乃至導通状態)になる。
第一の制御信号D14aは、第一のスイッチ部5をオン状態にするときには、第1の状態、例えばH状態となり、それ以外のときには、第2の状態、例えばL状態(低レベル状態)となる。制御信号D14aをH状態にすることを、「第一のスイッチ部5をオン状態にするために制御信号を出力する」と表現することもある。
第一の固定回路3の出力信号D3は、第一のスイッチ部5をオン状態にするときには、第1の状態、例えばH状態となり、それ以外のときには、第2の状態、例えばL状態となる。出力信号D3をH状態にすることを、「第一のスイッチ部5をオン状態にするために出力信号を出力する」と表現することもある。
第一の固定回路3は、メイン電源2に第一のスイッチ部5及び第二のスイッチ部8のいずれをも介することなく接続され、メイン電源2の出力電圧V0の立ち上がり時に第一のスイッチ部5をオン状態にするための信号を出力する。即ち、第一の固定回路3は、その入力端子3aの電圧の立ち上がりから所定の時間、所定の状態、例えばH状態(高レベル状態)の信号を出力する。
第二のリセット回路11の入力端子11aは、メイン電源2に第一のスイッチ部5及び第二のスイッチ部8のいずれをも介することなく接続され、第二のリセット回路11の出力端子11bは第二の制御部14のリセット信号入力端子14rに接続されている。第二のリセット回路11は、メイン電源2の出力電圧V0、即ちその入力端子11aの電圧の立ち上がり時にリセットパルスを発生して第二の制御部14に供給する。このリセットパルスは、第二の制御部14の初期化のために用いられる。
第二のスイッチ部8の出力端子8bは、充電型電源10の入力端子10aに接続され、充電型電源10の出力端子10bは第二の制御部14の電源入力端子14p及び第二の電圧検出端子14q、並びに割り込み信号生成部15の電源入力端子15pに接続されている。このように、充電型電源10の出力電圧V2が第二の制御部14及び割り込み信号生成部15に印加される。充電型電源10の出力電圧V2を、第二の制御部14及び割り込み信号生成部15の電源電圧とも言う。なお、第二の制御部14の電源入力端子14pと電圧検出端子14qは、兼用されていても良く、その場合には、第二の制御部14の中で分岐される。
第二のスイッチ部8の制御信号入力端子8d、8eには、それぞれ第二の固定回路4の出力信号(固定時間信号)D4と、第二の制御部14の第二の制御信号D14b(第二のスイッチ部7を制御するための信号)が接続される。
第二のスイッチ部8は、第二の固定回路4の出力信号D4又は第二の制御部14から出力される第二の制御信号D14bによって、オン状態になる。
第二の制御信号D14bは、第二のスイッチ部8をオン状態にするときには、第1の状態、例えばH状態となり、それ以外のときには、第2の状態、例えばL状態となる。制御信号D14bをH状態にすることを、「第二のスイッチ部8をオン状態にするために制御信号を出力する」と表現することもある。
第二の固定回路4の出力信号D4は、第二のスイッチ部8をオン状態にするときには、第1の状態、例えばH状態となり、それ以外のときには、第2の状態、例えばL状態となる。出力信号D4をH状態にすることを、「第二のスイッチ部8をオン状態にするために出力信号を出力する」と表現することもある。
第二の固定回路4は、メイン電源2に第一のスイッチ部5及び第二のスイッチ部8のいずれをも介することなく接続され、メイン電源2の出力電圧V0の立ち上がり時に第二のスイッチ部8をオン状態にするための信号を出力する。即ち、第二の固定回路4は、その入力端子4aの電圧の立ち上がりから所定の時間、所定の状態、例えばH状態の信号を出力する。
第二の制御部14の割り込み情報入力端子14iには割り込み信号生成部15からの出力D15が入力される。
割り込み信号生成部15は、例えば操作入力部及び/又はリモコン信号受信部により構成される。割り込み信号生成部15が操作入力部で構成される場合、割り込み信号D15は、操作入力部を用いたユーザによる操作に応じて発生される。割り込み信号生成部15がリモコン信号受信部で構成される場合、割り込み信号D15は、例えば図示しないリモコンを用いたユーザによる操作に応じて発生される。割り込み信号D15としては、例えば、第一の制御部13及び負荷回路12へのパワーオン命令信号、パワーオフ命令信号などがある。また、負荷回路12が映像表示のためのものである場合、表示される映像の明るさの制御、出力される音声の音量の制御のための命令信号が割り込み信号D15となることがある。
第二の制御部14は、割り込み信号生成部15からの入力に応じた制御信号D14cを、第一の制御部13に出力する。
第二の制御部14は、第二のリセット回路11が出力するリセットパルスにより初期化されて動作を開始し、初期化の完了後、第一のスイッチ部5をオン状態にするための第一の制御信号D14a、及び第二のスイッチ部8をオン状態にするための第二の制御信号D14bを出力する。
第二の制御部14はさらに、メイン電源2の出力電圧V0に基づいて第一及び第二のスイッチ部5、8の制御、オン/オフ情報PDSによる第一のスイッチ部5の制御、充電型電源10の出力電圧V2に基づく第二のスイッチ部8の制御を行う。第二の制御部14はさらに、割り込み信号生成部15からの入力に応じて負荷回路12をパワーオン、パワーオフする場合に、これに伴い第一のスイッチ部5を制御する。
第二の制御部14によるスイッチ部5、8の制御は制御信号D14a、D14bをH状態、又はL状態にすることにより行われるが、スイッチ部5、8は、上記のように固定回路3、4の出力信号D3、D4によってもオン状態にされるので、第二の制御部14によるスイッチ部5、8をオフにするための制御を行っても(制御信号D14a、D14bをL状態にしても)、スイッチ部5、8がオン状態を保つことがある。
第一の制御部13は、第一のリセット回路9が出力するリセットパルスにより初期化されて動作を開始し、初期化の完了後、後述のオン/オフ情報PDSを第二の制御部14に送信するほか、負荷回路12に対する制御を開始する。負荷回路12に対する制御の中には、第二の制御部14からの制御信号D14cに応じて行なう制御が含まれる。
第一の制御部13と負荷回路12とは、双方向にデータの送受信を行うことができるように接続されている。例えば、第一の制御部13から負荷回路12に制御データD13cが送信され、負荷回路12から、その状態を示すデータが第一の制御部13に送信される。
例えば、負荷回路12のそれぞれの外部接続端子に、信号伝達のための信号線が接続されているか否かを示す情報、負荷回路12の手動操作による切替スイッチの状態を示す情報が、負荷回路12から第一の制御部13に送信される。
一方、第二の制御部14から、パワーオン又はパワーオフのための制御信号D14cが供給されると、第一の制御部13は、負荷回路12に対してパワーオン又はパワーオフのための制御データD13cを送信する。
また、負荷回路12が映像表示及び音声出力の機能を有するものである場合に、第二の制御部14から、表示される映像の明るさの制御、出力される音声の音量の制御のための制御信号D14cが供給されると、これに応じて明るさや音量の制御のための制御データD13cが、第一の制御部13から負荷回路12に送信される。
さらに、第二の制御部14から第一の制御部13に対し、負荷回路12への給電の停止前の状態に復帰させるための制御信号D13cが第二の制御部14から第一の制御部13に送信されると、第一の制御部13では、その内部に保存している、負荷回路12の給電停止前の状態を示すデータに基づいて、負荷回路12を制御する。
第一の制御部13から負荷回路12に制御データD13cが送信されると、これらの制御データD13cに応じた設定データが負荷回路12内のレジスタ12mに保持される。例えば、映像の明るさや音量の制御のための制御データD13cに応じて、負荷回路12内のレジスタ12mに明るさの設定値、音量の設定値が保持される。保持された設定データは、負荷回路12の動作の制御に利用される。
レジスタ12mに保持された設定データはまた、負荷回路12がパワーダウンした際、動作状態情報(負荷回路12の動作状態を示す情報)LDS(の一部)として、負荷回路12から第一の制御部13に送信され、第一の制御部13内の不揮発性メモリ13m(例えばEEPROMで構成される)に記憶される。
不揮発性メモリ13mにはさらに、負荷回路12への給電が停止した時に、負荷回路12がパワーオン状態であったか否かを示す情報(オン/オフ情報)PDSが動作状態情報LDSの一部として記憶される。オン/オフ情報PDSは、第一の制御部13から第二の制御部14に送信され、第二の制御部14内にも保持される。即ち、第一の制御部13は、その初期化が完了したときに、当該初期化に先立って負荷回路12への給電が停止したときに(当該初期化の直近の給電停止時に)負荷回路12がパワーオン状態であったか否かを示すオン/オフ情報を第二の制御部へ送信する。
負荷回路12への給電の停止は、停電の発生、ACプラグが抜けたことによりメイン電源2が交流電圧入力1から切り離されること、或いは第一のスイッチ部5がオフとなることで起きる。
オン/オフ情報PDSは以下のように生成される。即ち、負荷回路12が正常にパワーオフしたときには、パワーオフしたことを示す情報が、負荷回路12から第一の制御部13に送信され、第一の制御部13内に記憶される。一方、正常にパワーオフすることなく、給電が停止した場合には、上記の「正常にパワーオフしたことを示す情報」が送信されず、第一の制御部13内に記憶されていないので、第一の制御部13では、給電が停止したときに、負荷回路12がパワーオン状態であったと判断することができる。第一の制御部13は、このような判断に基づき、負荷回路12への給電の停止時に負荷回路12がパワーオン状態であったことを示す情報、或いは負荷回路12への給電の停止時に負荷回路12がパワーオフ状態であったことを示す情報を生成し、内部の不揮発性メモリ13mに記憶する。
図7は、第一の固定回路3、及び第一のスイッチ部5の具体例を示す。
図示の例では、第一の固定回路3は、例えばコンデンサ301と抵抗302の直列回路で構成され、第一のスイッチ部5は、図示のように接続されたPチャネルMOSFET501、抵抗502、コンデンサ503、抵抗504及び505、NPNトランジスタ506、及びダイオード507で構成されている。
FET501は、ゲートGの電位が閾値よりも低いときにソースSとドレインDの間が導通する(オン状態となる)。
図6の第二の固定回路4、及び第二のスイッチ部8も、第一の固定回路3、及び第一のスイッチ部5と同様に、図8に示すように構成することができる。
即ち、図8において、第二の固定回路4は、例えばコンデンサ401と抵抗402の直列回路で構成され、第二のスイッチ部8は、図示のように接続されたPチャネルMOSFET801、抵抗802、コンデンサ803、抵抗804及び805、NPNトランジスタ806、及びダイオード807で構成されている。
FET801は、ゲートGの電位が閾値よりも低いときにソースSとドレインDの間が導通する(オン状態となる)。
メイン電源2の出力電圧V0が立ち上がると第二の固定回路4内のコンデンサ401と抵抗402の直列回路によって、第二の固定回路4の出力D4が一定時間H状態となり、これにより、第二のスイッチ部8内のトランジスタ806がオンとなる。トランジスタ806がオンとなると、抵抗802及びコンデンサ803の並列回路と、抵抗804及びトランジスタ806の直列回路を介して電流が流れ、FET801のゲートが低電位となり、FET801がオンとなり、メイン電源2の出力電圧V0が第二のスイッチ部8を介して充電型電源10に供給される。
同様に、メイン電源2の出力電圧V0が立ち上がると第一の固定回路3内のコンデンサ301と抵抗302の直列回路によって、第一の固定回路3の出力D3が一定時間H状態となり、これにより、第一のスイッチ部5内のトランジスタ506がオンとなる。トランジスタ506がオンとなると、抵抗502及びコンデンサ503の並列回路と、抵抗504及びトランジスタ506の直列回路を介して電流が流れ、FET501のゲートが低電位となり、FET501がオンとなり、メイン電源2の出力電圧V0が第一のスイッチ部5を介して第一の制御部13に供給される。
メイン電源2の出力電圧V0の立ち上がりから所定の時間が経過して、第一の固定回路3の出力D3がL状態となっても、第二の制御部14の制御信号D14aがH状態になることで、第一のスイッチ部5内のトランジスタ506がオンに保たれ、その結果FET501がオンに保たれ、メイン電源2の出力電圧V0が第一のスイッチ部5を介して第一の制御部13及び負荷回路12に供給され続ける。
同様にメイン電源2の出力電圧V0の立ち上がりから所定の時間が経過して、第二の固定回路4の出力D4がL状態となっても、第二の制御部14の制御信号D14bがH状態になることで、第二のスイッチ部8内のトランジスタ806がオンに保たれ、その結果FET801がオンに保たれ、メイン電源2の出力電圧V0が第二のスイッチ部8を介して充電型電源10に供給され続ける。
図9(a)〜(g)は、図6のメイン電源2からの電力供給が開始されたときの、固定回路4、5の出力、及びスイッチ部5、8の動作を示す。
交流電圧入力1が接続されてメイン電源2の出力V0がL状態からH状態に立ち上がると(図9(a)の時刻ta)、第一及び第二の固定回路3、4の出力信号D3、D4は所定の持続時間H状態を持続する(図9(b)、(c)のTc3、Tc4)。第一及び第二の固定回路3、4の出力D3、D4がH状態になることによって、若干の遅延を伴って第一及び第二のスイッチ部5、8がオン状態に変化する(図9(d)、(e)の時刻tb)。
その結果さらに若干の遅延を伴って第一のスイッチ部5の出力電圧V1及び充電型電源10の出力電圧V2が立ち上がり(図9(f)、(g)の時刻tc)、第一及び第二の制御部13、14による制御を開始することが可能となる。
以上、第二のスイッチ部8がオン状態となってから充電型電源10が充電される場合を説明したが、充電型電源10が予め充電されている場合には、充電型電源10の出力電圧V2は、図9(g)に点線で示すように、実線で示す立ち上がりよりも前からH状態にあり、第二の制御部14はそれ以前から制御を継続して行っている。
なお、図9(b)、(c)では第一及び第二の固定回路3、4の出力信号D3、D4がH状態である時間(Tc3、Tc4)が同一であるものとして描かれているが、これらの時間が互いに異なっていても良い。
図10(a)〜(m)は、図6の装置において、メイン電源2からの電力供給が開始されたときの、各部の動作を示す。
交流電圧入力1が接続されてメイン電源2の出力V0がL状態からH状態に立ち上がると(図10(a)の時刻ta)、第一及び第二の固定回路3、4の出力信号D3、D4は所定の持続時間H状態を持続する(図10(b)、(c)のTc3、Tc4)。第一及び第二の固定回路3、4の出力D3、D4がH状態になることによって、若干の遅延を伴って第一及び第二のスイッチ部5、8がオン状態に変化する(図10(d)、(e)の時刻tb)。
その結果さらに若干の遅延を伴って、第一のスイッチ部5の出力電圧V1及び充電型電源10の出力電圧V2が立ち上がり(図10(f)、(i)の時刻tc)、第一及び第二の制御部13、14による制御を開始することが可能となる。
なお、上記と同様充電型電源10が予め充電されていない場合を想定している。充電型電源10が予め充電されている場合には、充電型電源10の出力電圧V2は、図10(f)に点線で示すように、実線で示す立ち上がりよりも前からH状態にある。
上記のように、交流電圧入力1が接続されてメイン電源2の出力V0がH状態に立ち上がると(ta)、第二のリセット回路11からリセットパルスD11が出力される(図10(g))。このリセットパルスD11によって第二の制御部14は初期化状態になる。即ち、リセットパルスD11が立ち下がった時点(td)で、電源入力端子14pへの印加電圧、即ち充電型電源10の出力電圧V2がH状態であることを条件として、第二の制御部14の初期化が開始される(図10(h))。
図10(b)、(c)に示すように、第一及び第二の固定回路3、4の出力信号D3、D4がH状態にある間に、第二の制御部14は初期化を終了し、オン/オフ情報PDSの入力を待つ状態に移行する(図10(h)の時刻te)。(言い換えると、第二の制御部14が初期化を完了するまで、出力信号D3、D4がH状態に保つように固定回路3、4が構成されている。このため、リセットパルスD11の持続時間よりも、信号D3、D4がH状態に保たれる時間(持続時間)Tc3、Tc4が長く設定される。)上記のオン/オフ情報PDSを待つ状態に移行したときに第二の制御部14は、制御信号D14a、D14bをH状態にする(図10(l)、(m)の時刻te)。制御信号D14a、D14bは、それぞれスイッチ部5、8に供給され、これにより、スイッチ部5、8のオン状態が維持される。この結果、第一の制御部13及び負荷回路12と、充電型電源10への電力供給が持続し、従って第二の制御部14への電力供給も持続し、これにより安定状態が維持される。
上記のように、第一の固定回路3の出力信号D3がH状態になることで、第一のスイッチ部5がオン状態になり(図10(d)の時刻tb)、第一の制御部13及び負荷回路12への電力供給が開始される(図10(i)の時刻tc)と、第一のリセット回路9からリセットパルスD9が出力される(図10(j))。このリセットパルスD9によって第一の制御部13は初期化状態になる。即ち、リセットパルスD9が立ち下がった時点(tf)で、電源入力端子13pへの印加電圧、即ち、第一のスイッチ部5の出力電圧V1がH状態であることを条件として、第一の制御部13の初期化が開始される(図10(k))。
第一の制御部13は初期化の段階で、負荷回路12の状態を示す情報を読み込むなどの処理を行うので、第一の制御部13の初期化には、第二の制御部14の初期化よりも時間を必要とする場合があるが、上記した第二の制御部14のオン/オフ情報PDSを待つ状態における、制御信号D14a、D14bをH状態にする処理によって、スイッチ部5、8がオン状態に維持されるため、第一の制御部13及び負荷回路12への電力供給が途絶えることはない。
第一の制御部13は、初期化が終わると、負荷回路12の制御を開始する(図10(k)の時刻tg)。
第一の制御部13は、負荷回路12の制御を開始するとともに、動作状態情報LDSのうちのオン/オフ情報PDSを第二の制御部14に伝送する。
第二の制御部14は、オン/オフ情報PDSを受けると、それ以降(th以降)は、第一のスイッチ部5のオン、オフを、オン/オフ情報PDSに基づいて制御する(図10(d))とともに、第二のスイッチ部8のオン、オフを、充電型電源10の出力電圧V2に基づいて制御する(図10(e))。また、同時に、割り込み信号生成部15からの出力信号D15に応じた第一の制御部13及び負荷回路12の制御、これに伴う第一のスイッチ部5に対する制御も可能になる。
上記のように、負荷回路12がパワーダウンした場合には、そのとき動作状態情報(負荷回路12の状態を示す情報)LDSが負荷回路12から第一の制御部13に送信され、第一の制御部13において、その内部の不揮発性メモリ13mに保持する。
動作状態情報LDSには、負荷回路12の種々の動作状態を示す設定値が含まれる。例えば、負荷回路12が映像表示及び音声出力の機能を有するものである場合、明るさの設定値や、音量の設定値が含まれる。
また、メイン電源2から負荷回路12への給電(電源端子12pへの電圧印加)が停止したときに、負荷回路12がパワーオン状態であったか、パワーオフ状態であったかを示す情報、即ちオン/オフ情報PDSが、動作状態情報LDSの一部として、第一の制御部13の不揮発性メモリ13mに保持される。
負荷回路12のパワーオン状態とは、負荷回路12の本来の動作(負荷回路12が映像表示装置であれば、映像の表示)のためのプログラムが立ち上がった状態、従って、本来の動作を行っている状態を言い、パワーオフ状態とは、上記のプログラムによる負荷回路12の動作が終了し、従って負荷回路12が本来の動作をしていない状態を言う。オン/オフ情報の生成については後述する。
第一の制御部13は初期化後、負荷回路12に対して制御データD13cを供給することで負荷回路12を制御する動作を実施するが、同時に第二の制御部14へオン/オフ情報PDSを出力する(図10(k)の時刻th)。
第一の制御部13が、負荷回路12がパワーオン状態であったことを示すオン/オフ情報PDSを出力したときは、第二の制御部14は、第一のスイッチ部5のオン状態が持続するように制御し、負荷回路12がパワーオン状態に復帰できるように電力供給を続ける。
第一の制御部13が、負荷回路12がパワーオフ状態であったことを示すオン/オフ情報PDSを出力したときは、第二の制御部14は、第一のスイッチ部5がオフ状態(開放乃至遮断状態)になるように制御する。この結果、第一の制御部13及び負荷回路12への電力供給が停止されたままとなる。この状態を待機状態と言う。待機状態において、第一の制御部13及び負荷回路12への電力供給を停止することにより、消費電力(待機時消費電力)を小さくすることができる。
充電型電源10の出力電圧V2が十分に高く(H状態であり)、負荷回路12がパワーオフ状態にあるときに、割り込み信号生成部15が、割り込み信号の一つであるパワーオン命令信号を第二の制御部14へ供給すると、第二の制御部14は、制御信号D14aをH状態にすることで、第一のスイッチ部5をオン状態にして、第一の制御部13及び負荷回路12への電力供給を開始させるように制御を行うとともに、第一の制御部13の初期化が終了したタイミングで(予め定められた時間の経過後に)、第一の制御部13及び負荷回路12がパワーオン状態になるように、第一の制御部13へパワーオンのための制御信号D14cを出力する。
充電型電源10の出力電圧V2がH状態であり、負荷回路12がパワーオン状態にあるときに、割り込み信号生成部15が第二の制御部14へパワーオフ命令信号を出力すると、第二の制御部14は、まず、第一の制御部13及び負荷回路12がパワーオフ状態になるように、第一の制御部13へパワーオフのための制御信号D14cを出力する。第一の制御部13及び負荷回路12が安定してパワーオフ状態になった後に(予め定められた時間の経過後に)、第二の制御部14は制御信号D14aをL状態にすることで、第一のスイッチ部5がオフ(開放)状態になるように制御を行なう。
このようにメイン電源2からの電力が供給されている間でも、第一の制御部13及び負荷回路12をパワーオフ状態にしたときには、第一の制御部13及び負荷回路12は、メイン電源2から切り離されて、待機状態に移行する。その結果、消費電力(待機時消費電力)が抑制される。
なお、第一のスイッチ部5からの給電が停止した瞬間に第一のリセット回路9が第一の制御部13へ給電停止検出用のリセットパルスを出力するように構成して、第一の制御部13を安定したパワーオフ状態へ移行させることとすれば、第二の制御部14による第一のスイッチ部5をオフにする制御のタイミングは、上記と異なっていても良く、割り込み信号生成部15からパワーオフ命令信号を受け取ったとき、第一の制御部13へパワーオフのための制御信号D14cを出力する前に、第一のスイッチ部5に対する制御信号D14aをL状態にし、これにより、第一のスイッチ部5がオフ状態になるように制御を行っても良い。
図11(a)及び(b)は、図6の充電型電源10の出力電圧V2及びそれに応じた第二のスイッチ部8の動作を示す。上記のように、第二の制御部14は、第一の制御部13からオン/オフ情報PDSが供給されると(図10(k))、該オン/オフ情報PDSに基づく第二のスイッチ部8の制御を開始する(図10(h)の時刻th)。第二のスイッチ部8に対する制御は、第一のスイッチ部5に対する制御とは非同期に、即ち異なる要因に基づいて行われる。
図11(a)は第二のスイッチ部8の状態を、図11(b)は充電型電源10の出力電圧V2を示す。第二の制御部14は、充電型電源10の出力電圧V2を検出して、設定された閾値V2tよりも低くなったときは、制御信号D14bをH状態にし、これにより第二のスイッチ部8をオン状態にするように制御を行う。
その後、所定の時間Teが経過したときに制御信号D14bをL状態に戻すと、その結果第二のスイッチ部8がオフとなる(図11(b))。所定の時間Teは、充電型電源10を十分に充電するのに要する時間として予め設定されたものである。
代わりに、図12(a)、(b)に示すように制御を行っても良い。即ち、電圧V2に対する上限閾値V2uを設定して電圧V2が上限閾値V2uよりも高くなったときに(図12(b))、制御信号D14bをL状態に戻し、これにより、第二のスイッチ部8をオフ状態に戻す(図12(a))こととしてもよい。この場合にも、電圧V2が閾値(下限閾値)V2tまで下がったら、制御信号D14bをH状態にして第二のスイッチ部8をオン状態とする。
第二のスイッチ部8がオフ状態であるときは、第二の制御部14がメイン電源2から切り離されているので、第一の制御部13及び負荷回路12がパワーオン状態であるが、第二の制御部14による電力消費が無く、電子機器全体として消費電力が軽減されている。このように消費電力が軽減されている期間は、第一の制御部13及び負荷回路12がパワーオフ状態であるときの期間(その間の消費電力を「待機消費電力」と言う)とは別の、消費電力が抑制されている、さらなる期間(消費電力軽減期間)である。
また、第二の制御部14は第一のスイッチ部5に対する制御とは非同期に、即ち独立して、第二のスイッチ部8を制御するように構成されているため、充電型電源10の出力電圧V2に対する閾値(V2t、V2u)の設定、第二のスイッチ部8のオン状態持続時間(Te)の設定を、第二の制御部14で消費される電力に応じて最適に設定することが可能となる。その結果、メイン電源2に対して、第二のスイッチ部8よりも後段の負荷が接続される時間を極力短くすることが可能となり、消費電力が軽減されている期間を長くすることができる。
図13は、図6の第二の制御部14の処理手順の一例を示す。図13では、処理の優先順位を明らかにすることを主な目的とし、それ以外の詳細を省略している。
第二のリセット回路11からのリセットパルスD11が入力されることによって、第二の制御部14はリセットされ(ST11)、初期化処理を実行する(ST12)。
次に第二の制御部14は第一の制御部13からのオン/オフ情報PDSの受信を待つ状態に移行する(ST13)。
オン/オフ情報PDSを待つ状態において、制御信号D14a、D14bをH状態に維持することでスイッチ部5、8をオン状態に維持する(ST14)。
ここで第二の制御部14は、処理メインループの実行を開始し(ST15)、メイン電源2の出力電圧V0の有無を確認する(ST16)。これはその端子14sの電圧を調べることで行われ、所定の閾値V0th以上であれば電圧「有り」と判断され、そうでなければ電圧「無し」と判断される。そして、その確認結果に応じてスイッチ部5、8を制御する(ST17)。このように、メイン電源2の出力電圧V0の有無に基づくスイッチ部5、8の制御のための処理が最も優先して(他の制御のための処理よりも先に)行われる。これにより、停電などで交流電圧入力1が遮断した場合(L状態となった場合)でも、迅速に安定した状態を持続できる。
第二の制御部14は、第一の制御部13からのオン/オフ情報PDSが供給されると、これを入力し(ST18)、入力したオン/オフ情報PDSに応じて、第一のスイッチ部5を制御する(ST19)。
第二の制御部14は、オン/オフ情報PDSに基づく、第一のスイッチ部5の制御に当たり、第一のスイッチ部5を、オン/オフ情報PDSで示される状態に対応した状態になるように制御を行う。
即ち、入力されたオン/オフ情報PDSが、前回メイン電源2からの給電が停止したときに、負荷回路12がパワーオン状態であったことを示すものであるときは、第二の制御部14は、第一のスイッチ部5のオン状態が持続するように制御し、第一の制御部13及び負荷回路12がパワーオン状態に復帰できるように電力供給を続ける。
一方、入力されたオン/オフ情報PDSが、前回メイン電源2からの給電が停止したときに、負荷回路12がパワーオフ状態であったことを示すものであるときは、第二の制御部14は、第一のスイッチ部5がオフ状態になるように制御する。この結果、負荷回路12及び第一の制御部13に電力が供給されない状態となり、消費電力(待機時消費電力)が抑制される。
最後に第二の制御部14は、充電型電源10の出力電圧V2のレベルを検出し(ST20)、検出した電圧V2のレベルに応じて第二のスイッチ部8を図11(a)、(b)又は図12(a)又は(b)に示すように制御する(ST21)。第二のスイッチ部8の制御により、メイン電源2の負荷が軽減される。
このように、オン/オフ情報PDSの入力、及び入力したオン/オフ情報PDSに基づく第一のスイッチ部5の制御のための処理(ST18、ST19)は、メイン電源2の出力電圧V0の有無の確認、及びこの確認結果に基づくスイッチ部5、8の制御のための処理(ST16、ST17)よりも低い優先度で実施される一方、充電型電源10の出力電圧V2のレベルのチェック、及びチェック結果に基づく第二のスイッチ部8の制御のための処理(ST20、ST21)よりも優先して行われる。即ちこれらの3つの制御のための処理のうち、メイン電源2の出力電圧V0の有無の確認及びこの確認結果に基づくスイッチ部5、8の制御のための処理(ST16、ST17)が最も優先度が高く、オン/オフ情報PDSの入力、及び入力したオン/オフ情報PDSに基づく第一のスイッチ部5の制御のための処理(ST18、ST19)が次に優先度が高く、充電型電源10の出力電圧V2のレベルのチェック、及びチェック結果に基づく第二のスイッチ部8の制御のための処理(ST20、ST21)が最も優先度が低い。
メイン電源2から電力供給が開始された直後には、第二の制御部14は、充電型電源10の出力電圧V2のレベルに関係なく制御信号D14bをH状態に維持して、第二のスイッチ部8をオン状態に維持するので、充電型電源10の出力電圧V2のレベルのチェックのための処理の優先度を下げる(ステップST16、ST17、ST18、ST19などよりもステップST20、ST21を後にする)ことができる。
第二の制御部14による処理の、優先順位に応じてループ内の処理頻度を異ならせることとしても良い。例えば、メイン電源2の出力電圧V0の有無をチェックする処理の頻度を処理メインループ内に複数配置しても良く、あるいはタイマーを設定してメイン電源2の出力電圧V0の有無のチェックのための処理を割り込みで実施しても良い。
図14は、実施の形態3の第二の制御部14の処理における割り込み信号生成部15からの入力処理の禁止範囲を示す。図14で図13と同じ符号は同じ処理を示す。図14では、ステップST15とステップST16の間で、割り込み禁止処理(ST31)が行われ、ステップST19とステップST20の間で、割り込み処理許可(ST32)が行われる。割り込み禁止処理(ST31)により、割り込み禁止が開始され、割り込み処理許可(ST32)により割り込み禁止が解除される。この結果、メイン電源2の出力電圧V0の有無の確認及びこの確認の結果に応じた第一のスイッチ部5及び第二のスイッチ部8に対する制御(ST16、ST17)、オン/オフ情報PDSの入力、及び入力したオン/オフ情報PDSの内容に応じた第一のスイッチ部5の制御(ST18、ST19)の間は、パワーオン、パワーオフ命令信号のような割り込み信号処理が禁止される。このようにすることで、装置全体を安定に保つとともに消費電力を抑制することができるようになる。
図15は、実施の形態3に係る第二の制御部14による、メイン電源2の出力電圧V0に応じたスイッチ部5、8の制御の例を示す。
図15において、図13及び図14と同じ符号は同じ処理を示す。
図15では、ステップST31の次にステップST41において、第二の制御部14はメイン電源2の出力電圧V0の有無を確認して(ST41)、メイン電源2の出力電圧V0が無いとき(ST41で「NO」のとき)には、停電などで交流電圧入力1が遮断したと判定して、スイッチ部5、8をオフ状態に固定し(ST42)、交流電圧入力が復活することでメイン電源2の出力電圧V0が定常動作値(H状態)に復帰するまで(ST43で「YES」となるまで)は、スイッチ部5、8がオフ状態を維持するように処理させている。
メイン電源2の出力電圧V0がH状態に復帰したときには(ST43で「YES」となったときには)、図6の第二のリセット回路11がリセットパルスD11を出力することで、第二の制御部14の電源入力端子14pへの印加電圧、即ち充電型電源10の出力電圧V2がH状態であることを条件として、第二の制御部14がリセットされて初期化を行う処理から再スタートする。即ち、第二の制御部14を構成するマイコンがハードウェアリセットされる。
この構成であると、メイン電源2の出力電圧V0が無くなってから復帰するまで(ステップST41で「NO」となってからステップST43で「YES」となるまで)、割り込み信号処理が禁止されているため、装置全体を安定に保つとともに、消費電力を抑制することができる。
また、メイン電源2の出力電圧V0が無くなってから復帰するまで(ステップST41で「NO」となってから、ステップST43でYESとなるまで)、オン/オフ情報PDSに基づく第一のスイッチ部5の制御のための処理(ST18、ST19)、及び充電型電源10の出力電圧V2に基づく第二のスイッチ部8の制御のための処理(ST20、ST21)は行われない。この意味で、メイン電源2の出力電圧V0に基づく第一及び第二のスイッチ部5、8に対する制御が、オン/オフ情報PDSに基づく第一のスイッチ部5の制御(ST18、ST19)、及び充電型電源10の出力電圧V2に基づく第二のスイッチ部8の制御(ST20、ST21)よりも優先して行われると言える。
図16(a)〜(d)は、図6の第二の制御部14の処理のうち、メイン電源2の出力電圧V0が無いときにスイッチ部5、8をオフ状態に制御する動作を示す。メイン電源2の出力電圧V0が有る間は、第一のスイッチ部5は、オン/オフ情報PDSに応じて制御されており、第二のスイッチ部8は、充電型電源10の出力電圧V2に応じて制御されているが、メイン電源2の出力電圧V0が無くなると(図16(a)の時刻tj)、若干の遅れ時間の後第二の制御部14は、それ以降スイッチ部5、8をオフ状態に維持するように制御する(図16(b)、(c)の時刻tk以降)。
第二のスイッチ部8がオフ状態を続けることで充電型電源10の出力は低下を続け(図16(d))、上記した閾値V2tよりも低くなるが、メイン電源2の出力電圧V0が無いことが優先されて、第二のスイッチ部8のオフ状態が持続する。
このように構成されることで、メイン電源2の出力電圧V0が無くなると、待機状態(スイッチ部5、8がオフし、負荷回路12、第一の制御部13及び第一のリセット回路9への給電が行なわれない状態)を安定して継続するとともに、メイン電源2の出力電圧V0が復帰したときに、安定して元の状態に戻ることができる。
実施の形態4.
図17は、本発明の実施の形態4の電源供給装置を示す。
実施の形態4の電源供給装置は、図6に示す実施の形態3の電源供給装置と概して同じであるが、以下の点で異なる。
即ち、図6の構成に加えて、例えば発光ダイオード17で構成されたインジケータ素子と、抵抗16と、NPN型トランジスタ18とを備えている。抵抗16の一端は充電型電源10の出力側に接続され、発光ダイオード17のアノードは抵抗16の他端に接続され、発光ダイオード17のカソードはトランジスタ18のコレクタに接続され、トランジスタ18のエミッタは接地され、トランジスタ18のベースは第二の制御部14の制御信号D14dを受ける。
制御信号D14dによって制御されて、トランジスタ18がオンとなると、抵抗16及び発光ダイオード17を介して電流が流れ、発光ダイオード17が発光する。トランジスタ18を断続的にオンとすると、発光ダイオード17は点滅を繰り返す。
図18は、図17のブロック構成図において第二の制御部14が発光ダイオード17を駆動する処理の一例を示す。
第二の制御部14はメイン電源2の出力電圧V0の有無を確認して(ST41)、メイン電源2の出力電圧V0が無いとき(ST41で「NO」のとき)には、停電などで交流電圧入力1が遮断したと判定して、スイッチ部5、8をオフ状態に固定し(ST42)、発光ダイオード17を、点灯もしくは点滅させるように駆動する(ST51)。
メイン電源2の出力電圧V0が復帰するまで(ステップST43で「YES」となるまで)は、スイッチ部5、8をオフ状態に維持し(ST42)、発光ダイオード17の駆動を維持する(ST51)。
メイン電源2の出力電圧V0が復帰したとき(ステップST43で「YES」となったとき)には、図6の第二のリセット回路11がリセットパルスD11を出力することで、第二の制御部14がリセットされて初期化を行う処理から再スタートする。再スタートすることで発光ダイオード17の駆動は停止する。
図19(a)〜(d)は、図17に示される第二の制御部14が発光ダイオード17を駆動する処理の一例を示す。図19(a)〜(c)は、図16(a)〜(c)と同じである。
メイン電源2の出力電圧V0が無くなると(図19(a)のtj)、第二の制御部14は、若干の遅れ時間の後スイッチ部5、8をオフ状態に維持するように制御する(図19(b)、(c)の時刻tk)。同時に第二の制御部14は発光ダイオード17の点灯あるいは点滅駆動を開始する(図19(d))。
このように構成することで、メイン電源2の出力電圧V0が無くなると、極力消費電力を少なくした待機状態を安定して継続するとともに、発光ダイオード17によってユーザーにメイン電源2の出力電圧V0の消失を知らせるとともに、交流電圧入力1の状態確認を促すことが可能になる。一方、メイン電源2の出力電圧V0が復帰したときに、安定して元の状態に戻すことができる。
実施の形態5.
本発明の実施の形態5の電源供給装置の構成は図6に示すのと同様であるが、第二の制御部14の動作が異なる。
図20は、実施の形態5における第二制御部14の処理の一例を示す。図20で図15と同じ符号は同じ処理を示す。異なるのは図15のステップST43の代わりにステップST61が設けられている点である。
図20に示される処理では、第二の制御部14が、メイン電源2の出力電圧V0の復帰を待機してスリープモードに移行して、スリープモードでの動作を行なう。スリープモードにおいては、再起動に必要な部分、例えば再起動に必要なデータを記憶するメモリにのみ給電が行われ、それ以外の部分への給電が行わない。
第二の制御部14はメイン電源2の出力電圧V0の有無を確認して(ST41)、メイン電源2の出力電圧V0が無いとき(ステップST41で「NO」のとき)には、停電などで交流電圧入力1が遮断したと判定して、スイッチ部5、8をオフ状態に固定し(ST42)、第二の制御部14を構成するマイコンなどの素子はスリープモードに移行する(ST61)。
交流電圧入力が復活することでメイン電源2の出力電圧V0が復帰するまでは、スイッチ部5、8をオフ状態に維持し、同時にスリープモードを維持するように処理させている。
スリープモード(ST61)においても、メイン電源2の出力電圧V0が復帰したときには、図6の第二のリセット回路11がリセットパルスD11により第二の制御部14をリセットし(ST11)を出力することで、第二の制御部14がリセットされて初期化を行う処理から再スタートする。
このように構成されることで、メイン電源2の出力電圧V0が無くなると、消費電力を一層少なくした状態(スイッチ部5、8がオフし、負荷回路12、第一の制御部13及び第一のリセット回路9への給電が行なわれないのみならず、第二の制御部14がスリープ状態にある状態)で安定して長時間継続するとともに、メイン電源2の出力電圧V0が復帰したときに、安定して元の状態に戻ることができる。
実施の形態6.
図21は、本発明の実施の形態6の映像表示装置を示す。図21の実施の形態は、図6の電子機器が映像表示装置である場合に相当し、図6における負荷回路12が映像表示のための処理を行う回路で構成されており、映像信号VDが負荷回路12に入力される。映像信号VDは、静止画を表すものであっても良く、動画を表すものであっても良い。上記以外の点で図21の実施の形態は図6の実施の形態と同じである。
なお、各実施の形態において第一の制御部13は、負荷回路12の全体を制御するものであり、制御には複雑で高速な処理が必要になる。これに対して、第二の制御部14が行う処理は、充電型電源10の出力電圧V2のレベルの検出、メイン電源2の出力電圧V0の有無の検出、第二のリセット回路11から出力されるリセットパルスD11の検出、割り込み信号D19の入力検出、オン/オフ情報PDSの入力、第一の制御部13への割り込み信号D14cの出力、第一のスイッチ部5の制御を目的とした第一のスイッチ部5への制御信号D14aの出力、第二のスイッチ部8の制御を目的とした第二のスイッチ部8への制御信号D14bの出力などであり、第二の制御部14の処理は、第一の制御部13よりも低速であっても良い。そこで、第二の制御部14の動作クロックは、第一の制御部13の動作クロックよりも低周波数のものであっても良い。第二の制御部14が第一の制御部13よりも低速であることで、第二の制御部14の消費電力を減らすことができ、第一の制御部13及び負荷回路12がパワーオフしている状態、従って第二の制御部14だけが動作している状態において、より消費電力が抑制されることになる。
以上実施の形態4〜6を実施の形態3に対する変形例或いは応用例として説明したが、実施の形態1、2に対しても同様の変形を加え、或いは実施の形態1、2も同様に応用することができる。
1 交流電圧入力、 2 メイン電源、 3 第一の固定回路、 4 第二の固定回路、 5 第一のスイッチ部、 6 固定回路、 7 充電型電源電圧検出回路、 8 第二のスイッチ部、 9 第一のリセット回路、 10 充電型電源、 11 第二のリセット回路、 12 負荷回路、 13 第一の制御部、 14 第二の制御部、 15 割り込み信号生成部、 16 抵抗、 17 発光ダイオード、 18 トランジスタ、 19 メイン電源電圧検出回路。

Claims (18)

  1. 負荷回路の動作を制御する第一の制御部と、
    前記第一の制御部及び前記負荷回路へのメイン電源からの電力の供給をオン、オフする第一のスイッチ部と、
    前記メイン電源からの電力の供給をオン、オフする第二のスイッチ部と、
    前記メイン電源から前記第一のスイッチ部を介さず、かつ前記第二のスイッチ部を介して電力を供給されて充電される充電型電源と、
    前記充電型電源から電力の供給を受けて前記第一のスイッチ部及び前記第二のスイッチ部を制御する第二の制御部と、
    前記充電型電源の出力電圧を検出して、検出結果を示す充電型電源電圧検出信号を前記第二の制御部に供給する充電型電源電圧検出回路と、
    前記メイン電源に、前記第一のスイッチ部及び前記第二のスイッチ部のいずれをも介することなく接続され、前記メイン電源の出力電圧の立ち上がり時に前記第一のスイッチ部及び前記第二のスイッチ部を一定時間オン状態にするための固定時間信号を出力する固定回路と、
    前記メイン電源の電圧を検出して、検出結果を示すメイン電源電圧検出信号を前記第二の制御部に供給するメイン電源電圧検出回路とを備え、
    前記第一の制御部は前記負荷回路についてのオン/オフ情報を、前記第二の制御部に供給し、
    前記第二の制御部は、前記メイン電源電圧検出信号、前記オン/オフ情報、前記充電型電源電圧検出信号に応じて、
    前記第一のスイッチ部をオン状態にするための第一の制御信号、及び前記第二のスイッチ部をオン状態にするための第二の制御信号を出力するか否かの制御を行い、
    前記第一の制御信号と前記第一のスイッチ部を一定時間オン状態にするための前記固定時間信号が前記第一のスイッチ部に入力され、前記第一の制御信号及び前記固定時間信号の少なくとも一方によりオン状態が指示されているときに、前記第一のスイッチ部がオン状態にされ、
    前記第二の制御信号と前記第二のスイッチ部を一定時間オン状態にするための前記固定時間信号が前記第二のスイッチ部に入力され、前記第二の制御信号及び前記固定時間信号の少なくとも一方によりオン状態が指示されているときに、前記第二のスイッチ部がオン状態にされるよう構成されている
    ことを特徴とする電源供給装置。
  2. 前記第二の制御部には、手動による割り込み信号が入力されるように構成され、
    前記第二の制御部は、前記メイン電源電圧検出信号、前記オン/オフ情報、及び前記充電型電源電圧検出信号のみならず、前記割り込み信号状態にも基づいて、
    前記第一のスイッチ部をオン状態にするための前記第一の制御信号、及び前記第二のスイッチ部をオン状態にするための前記第二の制御信号を出力するか否かの制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源供給装置。
  3. 前記第二の制御部は、前記メイン電源電圧検出信号が、前記メイン電源電圧が所定の閾値以上であることを示すものであるか否かの判定を他の処理に優先して行い、
    前記メイン電源電圧検出信号が、前記メイン電源電圧が前記所定の閾値未満であることを示すものである場合には、前記第一のスイッチ部及び前記第二のスイッチ部をオフ状態で固定し、前記第二の制御部における前記割り込み信号に応じた割り込み処理を禁止する
    ことを特徴とする請求項2に記載の電源供給装置。
  4. 負荷回路の動作を制御する第一の制御部と、
    前記第一の制御部及び前記負荷回路へのメイン電源からの電力の供給をオン、オフする第一のスイッチ部と、
    前記メイン電源からの電力の供給をオン、オフする第二のスイッチ部と、
    前記メイン電源から前記第一のスイッチ部を介さず、かつ前記第二のスイッチ部を介して電力を供給されて充電される充電型電源と、
    前記充電型電源から電力の供給を受けて前記第一のスイッチ部及び前記第二のスイッチ部を制御する第二の制御部と、
    前記メイン電源に、前記第一のスイッチ部及び前記第二のスイッチ部のいずれをも介することなく接続され、前記メイン電源の出力電圧の立ち上がり時に前記第一のスイッチ部を一定時間オン状態にするための信号を出力する第一の固定回路と、
    前記メイン電源に、前記第一のスイッチ部及び前記第二のスイッチ部のいずれをも介することなく接続され、前記メイン電源の出力電圧の立ち上がり時に前記第二のスイッチ部を一定時間オン状態にするための信号を出力する第二の固定回路と、
    前記メイン電源に、前記第一のスイッチ部を介して接続され、前記第一のスイッチ部の出力電圧の立ち上がり時にリセットパルスを発生して前記第一の制御部に供給して、前記第一の制御部に初期化を行わせる第一のリセット回路と、
    前記メイン電源に、前記第一のスイッチ部及び前記第二のスイッチ部のいずれをも介することなく接続され、前記メイン電源の出力電圧の立ち上がり時にリセットパルスを発生して前記第二の制御部に供給する第二のリセット回路とを備え、
    前記第二の制御部は前記第二のリセット回路が出力する前記リセットパルスにより初期化されて動作を開始し、初期化の完了後、前記第一のスイッチ部をオン状態にするための第一の制御信号、及び前記第二のスイッチ部をオン状態にするための第二の制御信号を出力し、
    前記第一の制御信号と、前記第一のスイッチ部を一定時間オン状態にするための前記第一の固定回路からの信号が前記第一のスイッチ部に入力され、少なくとも前記第一の制御信号か、前記第一の固定回路からの信号がオン状態を指示しているときに、前記第一のスイッチ部がオン状態にされ、
    前記第二の制御信号と、前記第二のスイッチ部を一定時間オン状態にするための前記第二の固定回路からの信号が前記第二のスイッチ部に入力され、少なくとも前記第二の制御信号か、前記第二の固定回路からの信号がオン状態を指示しているときに、前記第二のスイッチ部がオン状態にされるよう構成されている
    ことを特徴とする電源供給装置。
  5. 前記第一の固定回路から出力される、前記第一のスイッチ部をオン状態にするための信号の持続時間、及び前記第二の固定回路から出力される、前記第二のスイッチ部をオン状態にするための信号の持続時間が、前記第二のリセット回路から出力される前記リセットパルスの持続時間よりも長いことを特徴とする請求項4に記載の電源供給装置。
  6. 前記第二の制御部において、前記第二のリセット回路によるリセットパルスに応じて開始した初期化が完了するまで、前記第一の固定回路及び前記第二の固定回路からの、前記第一のスイッチ部及び前記第二のスイッチ部をオン状態にするための信号の出力が続けられ、
    前記第一の制御部は、前記第一の制御部の初期化の完了後に、前記負荷回路についてのオン/オフ情報を前記第二の制御部に供給し、
    前記第二の制御部は、前記第二の制御部の初期化の完了後に前記第一の制御部から前記オン/オフ情報が供給されるまで、前記第一のスイッチ部及び前記第二のスイッチ部をオン状態にするための前記第一及び第二の制御信号を出力し、
    前記第二の制御部は、前記オン/オフ情報の供給を受けた時は、前記オン/オフ情報に基づいて前記第一のスイッチ部を制御し、
    前記オン/オフ情報は、前記第一の制御部の前記初期化に先立って前記負荷回路への電力供給が停止したときに、前記負荷回路がパワーオン状態であったか否かを示す
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の電源供給装置。
  7. 前記第二の制御部は、前記オン/オフ情報に基づく前記第一のスイッチ部の制御に当たり、前記第一のスイッチ部を、前記オン/オフ情報で示される状態に対応した状態になるように制御を行う
    ことを特徴とする請求項1又は6に記載の電源供給装置。
  8. 前記第二の制御部は、前記第一の制御部から前記オン/オフ情報の供給を受けた後、操作入力に応じた前記第二の制御部への割り込み信号に基づいて、前記第一のスイッチ部に対する制御を行う
    ことを特徴とする請求項1、6又は7に記載の電源供給装置。
  9. 前記第二の制御部は、前記第一の制御部から前記オン/オフ情報の供給を受けた後、前記充電型電源の出力電圧に基づいて前記第二のスイッチ部を制御する
    ことを特徴とする請求項1、6乃至8のいずれかに記載の電源供給装置。
  10. 前記第二の制御部は、前記メイン電源の出力電圧を検出し、検出結果に応じて、前記第一のスイッチ部及び前記第二のスイッチ部に対する制御を行う
    ことを特徴とする請求項9に記載の電源供給装置。
  11. 前記第二の制御部は、前記メイン電源の出力電圧が所定の閾値より低くなったときは、前記第一のスイッチ部及び前記第二のスイッチ部をオン状態にするための前記第一及び第二の制御信号の出力を停止する
    ことを特徴とする請求項10に記載の電源供給装置。
  12. 前記第二の制御部による制御のうち、
    前記メイン電源の出力電圧に基づく前記第一のスイッチ部及び前記第二のスイッチ部に対する制御のための処理が、前記オン/オフ情報に基づく前記第一のスイッチ部に対する制御のための処理よりも優先して行われ、
    前記オン/オフ情報に基づく前記第一のスイッチ部に対する制御のための処理が、前記充電型電源の出力電圧に基づく前記第二のスイッチ部に対する制御のための処理よりも優先して行われる
    ことを特徴とする請求項11に記載の電源供給装置。
  13. 前記第二の制御部は、前記メイン電源の出力電圧に基づく前記第一のスイッチ部及び第二のスイッチ部に対する制御のための処理、及び前記オン/オフ情報に基づく前記第一のスイッチ部に対する制御のための処理を実施しているときは、操作入力に応じた割り込み処理を行わない
    ことを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載の電源供給装置。
  14. 前記第二の制御部は、前記メイン電源の出力電圧が所定の閾値より低くなったときは、操作入力に応じた割り込み処理を行わない
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の電源供給装置。
  15. 前記充電型電源の出力電圧で給電されるように接続されたインジケータ素子をさらに備え、
    前記第二の制御部は、前記メイン電源の出力電圧が所定の閾値より低くなったときに、前記インジケータ素子を点灯又は点滅させるための制御を開始する
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の電源供給装置。
  16. 前記第二の制御部は、前記メイン電源の出力電圧が所定の閾値より低くなったときに、前記第二の制御部がスリープモードに移行する
    ことを特徴とする請求項4乃至10のいずれかに記載の電源供給装置。
  17. 前記第二の制御部の動作クロックが、前記第一の制御部の動作クロックよりも低周波数のものである
    ことを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載の電源供給装置。
  18. 請求項1乃至16のいずれかに記載の電源供給装置と、前記負荷回路とを備え、
    前記負荷回路が映像を表示するための処理を行なうものである
    ことを特徴とする映像表示装置。
JP2013024447A 2012-06-06 2013-02-12 電源供給装置及び映像表示装置 Expired - Fee Related JP5988888B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013024447A JP5988888B2 (ja) 2012-06-06 2013-02-12 電源供給装置及び映像表示装置
TW102109181A TWI455447B (zh) 2012-06-06 2013-03-15 A power supply device and a video display device
CN201310193691.7A CN103475080B (zh) 2012-06-06 2013-05-23 电源供给装置和视频显示装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012128745 2012-06-06
JP2012128745 2012-06-06
JP2013024447A JP5988888B2 (ja) 2012-06-06 2013-02-12 電源供給装置及び映像表示装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014014255A true JP2014014255A (ja) 2014-01-23
JP2014014255A5 JP2014014255A5 (ja) 2015-10-15
JP5988888B2 JP5988888B2 (ja) 2016-09-07

Family

ID=50109581

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013024447A Expired - Fee Related JP5988888B2 (ja) 2012-06-06 2013-02-12 電源供給装置及び映像表示装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5988888B2 (ja)
TW (1) TWI455447B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150113526A (ko) * 2014-03-31 2015-10-08 엘지전자 주식회사 전원 판단 장치

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09191569A (ja) * 1995-11-01 1997-07-22 Sony Corp 低消費電力装置
JPH11305888A (ja) * 1998-04-27 1999-11-05 Sharp Corp 待機状態消費電力制御装置
JP2002176779A (ja) * 2000-12-07 2002-06-21 Nec Eng Ltd 電源投入制御システム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3688474B2 (ja) * 1998-09-03 2005-08-31 株式会社鷺宮製作所 バックアップ電源回路及び電子回路装置
JP3471283B2 (ja) * 2000-03-07 2003-12-02 シャープ株式会社 低消費電力回路
JP3997328B2 (ja) * 2004-11-04 2007-10-24 船井電機株式会社 電子機器

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09191569A (ja) * 1995-11-01 1997-07-22 Sony Corp 低消費電力装置
JPH11305888A (ja) * 1998-04-27 1999-11-05 Sharp Corp 待機状態消費電力制御装置
JP2002176779A (ja) * 2000-12-07 2002-06-21 Nec Eng Ltd 電源投入制御システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150113526A (ko) * 2014-03-31 2015-10-08 엘지전자 주식회사 전원 판단 장치
KR101590698B1 (ko) * 2014-03-31 2016-02-01 엘지전자 주식회사 전원 판단 장치
US10027164B2 (en) 2014-03-31 2018-07-17 Lg Electronics Inc. Power determining apparatus and electronic appliance including the same

Also Published As

Publication number Publication date
TW201401721A (zh) 2014-01-01
JP5988888B2 (ja) 2016-09-07
TWI455447B (zh) 2014-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5021954B2 (ja) 低電圧誤動作防止回路、方法ならびにそれを利用した電源回路および電子機器
JP5562486B2 (ja) 実時間時計をプログラムするコンピュータ・システム、方法およびコンピュータ・プログラム・プロダクト
TWI439852B (zh) Information processing device and power control circuit
JP2007306647A (ja) 電源システムおよび電子機器
JP5912514B2 (ja) 電子機器
US8000079B2 (en) Relay driving module and an electronic device incorporating the same
JP2012145558A (ja) 制御装置、電子機器、時計装置、及び制御方法
JP5971925B2 (ja) 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、および情報処理装置のプログラム
JP2010009538A (ja) 情報処理装置
JP2001103740A (ja) 電源回路
US10411491B2 (en) Charging method and electronic device using the same
JP5988888B2 (ja) 電源供給装置及び映像表示装置
US20130159736A1 (en) Electronic apparatus with low power consumption, and control method and storage medium therefor
US8356196B2 (en) Display apparatus and method for saving power thereof
EP2557658A2 (en) Standby power system for handheld electronic device and method for supplying standby power.
CN103475080B (zh) 电源供给装置和视频显示装置
US9513683B2 (en) Control circuitry used in a computing system, and power supply having the control circuitry
US9831698B2 (en) Mobile power supply terminal and power supply method thereof
JP2008092710A (ja) 電池電圧制御装置、電池電圧制御方法、及びコンピュータプログラム
JP2005304050A (ja) デジタル機器のための電源管理
JP6231752B2 (ja) デバイス制御装置およびデバイス制御方法
JP2005289204A (ja) 給電制御装置
JPH11341397A (ja) リモコン待機電源装置
JP2008217607A (ja) 電源装置及びこれを有する機器
JP2011114976A (ja) 電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150831

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160809

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5988888

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees