JP3471283B2 - 低消費電力回路 - Google Patents

低消費電力回路

Info

Publication number
JP3471283B2
JP3471283B2 JP2000067119A JP2000067119A JP3471283B2 JP 3471283 B2 JP3471283 B2 JP 3471283B2 JP 2000067119 A JP2000067119 A JP 2000067119A JP 2000067119 A JP2000067119 A JP 2000067119A JP 3471283 B2 JP3471283 B2 JP 3471283B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
circuit
power supply
power consumption
low power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000067119A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001251853A (ja
Inventor
努 佐藤
克己 因幡
浩司 久川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2000067119A priority Critical patent/JP3471283B2/ja
Publication of JP2001251853A publication Critical patent/JP2001251853A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3471283B2 publication Critical patent/JP3471283B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B70/00Technologies for an efficient end-user side electric power management and consumption
    • Y02B70/10Technologies improving the efficiency by using switched-mode power supplies [SMPS], i.e. efficient power electronics conversion e.g. power factor correction or reduction of losses in power supplies or efficient standby modes

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気電子機器の消
費電力を低減させる低消費電力回路に関するもので、特
に、電気電子機器が待機状態にあるときの消費電力を低
減させる低消費電力回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電気電子機器において、通常
動作を行わない待機状態にあるとき、通常動作時に機器
全体に電力を供給する主電源をOFFにして、その消費
電力を抑制している。このように、電気電子機器が待機
状態にあるとき、時刻の表示やユーザーからの操作の検
出などを行うための所定の回路部分を動作させるため、
このような回路部分に供給する電源が常時ONの状態に
される。このように、待機状態にある電気電子機器の一
部の回路部分を動作させるために電力供給する従来の低
消費電力回路を、図18に示す。
【0003】図18の低消費電力回路は、交流電源より
スイッチSWを介して入力される交流電圧が、整流平滑
回路1aで整流されるとともに平滑化されることによっ
て、直流電圧に変換される。この直流電圧が、スイッチ
ング回路2aがスイッチング動作を行うことによって、
矩形波に変換されて、1次コイルLaに供給される。そ
して、1次コイルLa及び2次コイルLbの巻線比によ
ってその電圧比が変換された矩形波が、2次コイルLb
の両端に現れる。このような矩形波が、整流平滑回路3
で整流されるとともに平滑化されることによって、直流
電圧に変換される。このようにして変換された直流電圧
が、通常動作を行う際に使用される電気電子機器の主要
回路部分となるメイン負荷7に供給されるメイン電源と
して出力される。尚、1次コイルLaおよび2次コイル
Lbによって、トランス40が形成される。
【0004】又、この低消費電力回路は、交流電源より
入力される交流電圧が、整流平滑回路1bで整流される
とともに平滑化されることによって、直流電圧に変換さ
れる。この直流電圧が、スイッチング回路2bがスイッ
チング動作を行うことによって、矩形波に変換されて、
1次コイルLcに供給される。そして、1次コイルLc
及び2次コイルLdの巻線比によってその電圧比が変換
された矩形波が、2次コイルLdの両端に現れる。この
ような矩形波が、整流平滑回路4で整流されるとともに
平滑化されることによって、直流電圧に変換される。こ
のようにして変換された直流電圧が、待機状態で動作す
る制御回路51及び時刻の表示やユーザーからの操作の
検出などを行うための所定の回路部分となるサブ負荷8
に供給されるサブ電源として出力される。尚、1次コイ
ルLcおよび2次コイルLdによって、トランス41が
形成される。
【0005】そして、この低消費電力回路は、制御回路
51によって、スイッチSWのON/OFFが制御され
る。即ち、通常動作時においては、メイン負荷7に電力
供給するために、メイン電源をONする必要があるの
で、スイッチSWがONとなるように制御回路51が制
御する。又、待機状態においては、電気電子機器本体が
消費する電力を必要最低限とするために、制御回路51
やサブ負荷8にのみ電力が供給されるようにメイン電源
をOFFする必要があるので、スイッチSWがOFFと
なるように制御回路51が制御する。
【0006】しかしながら、このような低消費電力回路
では、制御回路51やサブ負荷8に供給するサブ電源を
確保するために、1次側回路や1次コイルLcおよび2
次コイルLdで構成されるトランスに電流を流す必要が
ある。そのため、待機状態においてその消費電力を低減
させるのには限界があった。よって、この待機状態にお
ける消費電力を低減させた、図19のような構成の低消
費電力回路が、提案されている。
【0007】図19の低消費電力回路は、交流電源より
スイッチSWを介して入力される交流電圧が、整流平滑
回路1で整流されるとともに平滑化されることによっ
て、直流電圧に変換される。この直流電圧が、スイッチ
ング回路2がスイッチング動作を行うことによって、矩
形波に変換されて、1次コイルL1に供給される。そし
て、1次コイルL1及び2次コイルL2の巻線比によっ
てその電圧比が変換された矩形波が、2次コイルL1の
両端に現れる。このような矩形波が、整流平滑回路3で
整流されるとともに平滑化されることによって、直流電
圧に変換される。このようにして変換された直流電圧
が、通常動作を行う際に使用される電気電子機器の主要
回路部分となるメイン負荷7に供給されるメイン電源と
して出力される。
【0008】又、この低消費電力回路は、1次コイルL
1及び2次コイルL3の巻線比によってその電圧比が変
換された矩形波が、2次コイルL3の両端に現れる。こ
のような矩形波が、整流平滑回路4で整流されるととも
に平滑化されることによって、直流電圧に変換される。
このようにして変換された直流電圧が、待機状態で動作
する制御回路51及び時刻の表示やユーザーからの操作
の検出などを行うための所定の回路部分となるサブ負荷
8に供給されるサブ電源として出力される。尚、1次コ
イルL1および2次コイルL2,L3によって、トラン
ス10が形成される。
【0009】更に、この低消費電力回路には、ダイオー
ドD1を介して、整流平滑回路4と並列に接続されたバ
ックアップ素子50を有する。このバックアップ素子5
0は、スイッチSWがONのとき充電され、又、スイッ
チSWがOFFのとき放電を行う。又、ダイオードD1
によって、バックアップ素子50より放電が行われると
き、電流が整流平滑回路4側に流れないようにされる。
【0010】この低消費電力回路は、電気電子機器が通
常動作を行うときには、スイッチSWがONになるよう
に制御回路51が制御して、メイン電源よりメイン負荷
7に電力供給が行われる。又、電気電子機器が待機状態
にあるときには、スイッチSWが制御回路51によって
ON/OFF制御される。即ち、スイッチSWがONの
ときは、整流平滑回路4から直流電圧が制御回路51及
びサブ負荷8に供給されるとともに、整流平滑回路4か
ら直流電圧によってバックアップ素子50が充電され
る。又、スイッチSWがOFFのときは、バックアップ
素子50が放電して、このバックアップ素子50の両端
にかかる直流電圧が制御回路51及びサブ負荷8に供給
される。このような動作を行う低消費電力回路に関する
技術が、特開平9−19169号公報において、開示さ
れている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−19169
号公報で開示される低消費電力回路に代表される図19
のような低消費電力回路の待機状態における消費電力や
出力電圧などの関係が、図20のようになる。即ち、図
20(d)のように、スイッチSWの状態を変化させた
とき、サブ電源の出力電圧が図20(b)のようにな
る。つまり、スイッチSWがONのとき、バックアップ
素子50が充電されるため、出力電圧が高くなり、又、
スイッチSWがOFFのとき、バックアップ素子50が
放電するため、出力電圧が低くなる。待機状態におい
て、このような動作を繰り返してサブ電源より電圧を出
力するとき、スイッチSWがONのときに、図20
(a)のように消費電力が現れるため、全体を通してみ
たとき、その消費電力が小さくなる。
【0012】しかしながら、スイッチSWを図20
(d)のように、ONの状態又はOFFの状態に保持す
るためには、図20(c)のように、リレースイッチな
どで構成されるスイッチSWにおいて、駆動させるため
の駆動電流を常時リレーコイルなどに流し続ける必要が
ある。よって、一般家庭用電気電子機器の低消費電力化
が注目されている近年においては、1日数時間しか使用
されない電気電子機器における待機状態の消費電力を更
に低減させるには、このラッチングリレー9に常時流す
必要のあるスイッチ駆動電流についても無駄な電力とな
る。
【0013】このような問題を鑑みて、本発明は、待機
状態にある電気電子機器の消費電力をできる限り低減さ
せることが可能な低消費電力回路を提供することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明の低消費電力回路は、入力される交
流電圧を第1直流電圧及び第2直流電圧に変換するトラ
ンスを有するとともに、低消費電力回路を備えた電気電
子機器が通常動作を行う場合は、第1、第2直流電圧が
前記電気電子機器に供給され、又、前記電気電子機器が
待機状態である場合は、前記第1直流電圧の供給が停止
されるとともに前記第2直流電圧が前記電気電子機器の
所定回路に供給される低消費電力回路において、前記ト
ランスの1次側に前記交流電圧を供給する交流電源と前
記トランスとの接続をラッチングリレーによってON/
OFFするスイッチ部と、前記トランスの2次側から与
えられる前記第2直流電圧によって充電されるととも
に、放電することによって前記所定回路に直流電圧を供
給する電源供給部と、前記電源供給部からの直流電圧が
供給されるとともに、前記電気電子機器が待機状態にあ
るとき、前記電源供給部に現れる電圧が第1所定値より
も低くなると、前記スイッチ部をONするように、前記
スイッチ部に第1パルス信号を与え、又、前記電源供給
部に現れる電圧が前記第1所定値よりも高い第2所定値
よりも高くなると、前記スイッチ部をOFFするよう
に、前記スイッチ部に第2パルス信号を与えるスイッチ
制御部と、を有することを特徴とする。
【0015】このような低消費電力回路によると、前記
電気電子機器の主要回路を停止させた待機状態にすると
き、使用者からの命令信号などを受ける前記所定回路を
動作状態にするために、前記所定回路に直流電圧が前記
トランス又は前記電源供給部より供給される。前記所定
回路には、前記電源供給部からの出力電圧が低いときは
前記スイッチ部がONとなって前記トランスより前記第
2直流電圧が供給される。このとき、前記電源供給部に
も前記トランスより前記第2直流電圧が与えられ、前記
電源供給部は充電される。そして、前記電源供給部が十
分充電されると、前記スイッチ制御部より前記第2パル
ス信号が送出され前記スイッチ部がOFFにされる。こ
のように、前記スイッチ部がOFFになると、前記電源
供給部より直流電圧が放電されることで、前記所定回路
に直流電圧が供給される。そして、前記電源供給部から
の供給される直流電圧がある程度低くなると、前記スイ
ッチ制御部より前記第1パルス信号が送出され前記スイ
ッチ部が再びONになり、前記トランスより前記第2直
流電圧が前記所定回路及び前記電源供給部に供給され
る。
【0016】又、このような低消費電力回路において、
前記第1、第2所定値を、前記所定回路及び前記スイッ
チ制御部が、正常動作可能な電圧範囲内の値とすること
によって、前記所定回路及び前記スイッチ制御部を正常
動作可能となる安定な状態で動作させることができる。
【0017】又、このような低消費電力回路において、
前記電源供給部と並列に接続されたコンデンサを設ける
ことによって、前記第1、第2パルス信号が前記スイッ
チ制御部から送出されたときに生じる前記電源供給部か
らの出力電圧の電圧降下を低減させることができる。
【0018】又、前記トランスから前記電源供給部に与
えられる前記第2直流電圧を定格電圧に安定化させるた
めの充電制御部を設けることによって、前記トランスよ
り出力される前記第2直流電圧のふらつきを抑えた安定
した直流電圧を、前記所定回路や、前記電源供給部や、
前記スイッチ制御部に供給することができる。
【0019】該充電制御部が、前記第2直流電圧が第1
電極に入力されるとともに、第2電極に現れる電圧を前
記電源供給部への出力電圧とするトランジスタと、該ト
ランジスタの第2電極に現れる電圧を分圧する分圧抵抗
と、該分圧抵抗によって分圧された電圧が帰還されると
ともに、この帰還された電圧値によって、前記トランジ
スタの制御電極に与える電圧値を制御して、前記トラン
ジスタの第2電極に現れる電圧を制御するトランジスタ
制御部と、で構成された安定化電源回路であるととも
に、前記スイッチ部がOFFのときに、前記分圧抵抗を
流れる電流を防止する逆流電流防止部を設けることで、
前記スイッチ部がOFFのときに前記分圧抵抗に電流が
流れることに起因する消費電力を抑制することができ
る。
【0020】このような低消費電力回路において、前記
電源供給部への出力電圧を検出するとともに、この検出
した出力電圧の情報を前記スイッチ制御部に与えるよう
にしても構わない。又、前記充電制御部が、前記電源供
給部へ流れる電流が所定の電流値よりも大きくなったと
き、該所定の電流値に制限するようにしても構わない。
更に、前記充電制御部が太陽電池を備え、該太陽電池が
電力を発生する状態にあるとき、前記スイッチ部をOF
Fにするようにしても構わない。
【0021】上述したような低消費電力回路において、
前記電源供給部を、電気二重層コンデンサ又は2次電池
又は太陽電池のいずれかを使用しても構わない。又、前
記スイッチ部をラッチングリレーとすることによって、
ラッチングリレー内の電気的な接離を行うスイッチのO
N/OFF制御を前記スイッチ制御部からのパルス信号
で行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態>本発明の第1
の実施形態について、図面を参照して説明する。図1
は、本実施形態の低消費電力回路の構成を示すブロック
図である。図2は、本実施形態の各部の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【0023】図1の低消費電力回路は、交流電源より交
流電圧が入力される1次側回路が、整流平滑回路1と、
スイッチング回路2と、ラッチングリレー9と、1次側
コイルL1によって構成され、直流電圧を出力する2次
側回路が、2次側コイルL2と整流平滑回路3とで構成
されるメイン電源と、2次側コイルL3と整流平滑回路
4とダイオードD1と電源供給回路5と制御回路6とで
構成されるサブ電源とで構成される。又、1次側コイル
L1と2次側コイルL2,L3によって、トランス10
が構成される。
【0024】このような低消費電力回路が通常動作を行
うとき、ラッチングリレー9がONの状態となり、整流
平滑回路1に交流電源より交流電圧が入力される。この
整流平滑回路1は、図1のように、ダイオードブリッジ
DBと平滑コンデンサC1とで構成され、まず、ダイオ
ードブリッジDBで交流電圧を整流した後、平滑コンデ
ンサC1によって平滑化することで、直流電圧に変換す
る。尚、ダイオードブリッジDBは、接続ノードaがラ
ッチングリレー9に、接続ノードcが交流電源に接続さ
れ、又、接続ノードb,d間に平滑コンデンサC1が接
続される。そして、整流平滑回路1より与えられる直流
電圧は、スイッチング回路2内に設けられたスイッチン
グ素子(不図示)がON/OFF制御されることによっ
て、所定のデューティの矩形波電圧に変換される。
【0025】このような矩形波電圧がスイッチング回路
2に接続された1次コイルL1に与えられると、1次コ
イルL1に発生する磁束によって、2次コイルL2,L
3のそれぞれに、コイルL1,L2の巻線比、コイルL
1,L3の巻線比に応じた矩形波電圧が現れる。そし
て、2次コイルL2に現れた矩形波電圧は、整流ダイオ
ードD2と平滑コンデンサC2とで構成される整流平滑
回路3において、整流ダイオードD2で整流された後、
平滑コンデンサC2で平滑化されることで、直流電圧に
変換される。又、2次コイルL3に現れた矩形波電圧
は、整流ダイオードD3と平滑コンデンサC3とで構成
される整流平滑回路3において、整流ダイオードD3で
整流された後、平滑コンデンサC3で平滑化されること
で、直流電圧に変換される。
【0026】尚、整流ダイオードD2,D3は、それぞ
れ、そのアノードに2次コイルL2,L3の一端が接続
されるとともに、そのカソードに平滑コンデンサC2,
C3の一端が接続される。又、平滑コンデンサC2,C
3の他端が、それぞれ、2次コイルL2,L3の他端に
接続される。
【0027】そして、整流平滑回路3で変換された直流
電圧は、メイン電源の直流電圧として、整流平滑回路3
内の平滑コンデンサC2と並列に接続されたメイン負荷
7に供給されるとともに、その電圧を検出するためにこ
の直流電圧が制御回路6に与えられる。又、整流平滑回
路4で変換された直流電圧は、サブ電源の直流電圧とし
て、ダイオードD1を介して、整流平滑回路4内の平滑
コンデンサC3と並列に接続された電源供給回路5、制
御回路6及びサブ負荷8に供給される。尚、電源供給回
路5は、充放電を行う回路で、整流平滑回路4からの直
流電圧によって限界まで充電されると、この電源供給回
路5には電流が流れなくなる。又、制御回路6よりラッ
チングリレー9をON/OFFするパルス信号P1,P
2が与えられる。
【0028】次に、図1の低消費電力回路が待機状態に
あるときの動作について、図2を参照して説明する。ま
ず、図2(e)のように、ラッチングリレー9がONの
状態にあるとき、整流平滑回路4から直流電圧が発生す
るために、電源供給回路5は、ダイオードD1を介して
充電される。よって、制御回路6及びサブ負荷8に与え
られる出力電圧が、図2(b)のように上昇する。そし
て、制御回路6で、出力電圧が第1閾値電圧より高くな
ったことが検出されると、図2(d)のように、パルス
信号P2がラッチングリレー9に与えられて、ラッチン
グリレー9が、図2(e)のように、OFFの状態にな
る。
【0029】このとき、整流平滑回路4から直流電圧が
供給されないため、電源供給回路5が放電を行うことに
よって、制御回路6及びサブ負荷8に電圧を供給する。
よって、制御回路6及びサブ負荷8に与えられる出力電
圧が、図2(b)のように下降する。尚、ダイオードD
1は、電源供給回路5から整流平滑回路4へ電流が流れ
るのを防ぐ。そして、制御回路6で、出力電圧が第2閾
値電圧より低くなったことが検出されると、図2(d)
のように、パルス信号P1がラッチングリレー9に与え
られて、ラッチングリレー9が、図2(e)のように、
ONの状態になる。こうして、再び、出力電圧が第1閾
値よりも高くなるまで上昇するとともに、電源供給回路
5が充電される。よって、低消費電力回路が待機状態に
あるときは、このような動作が繰り返される。
【0030】待機状態において、低消費電力回路がこの
ような動作を行うとき、1次側回路においては、ラッチ
ングリレー9がONの状態にあるときのみ動作している
ことに等しいので、図2(a)のように、ラッチングリ
レー9がONのときに電力消費している。故に、低消費
電力回路の待機状態における消費電力を低減させること
ができる。更に、ラッチングリレー9をON/OFFす
るために必要な駆動電流が、図2(c)、(d)のよう
に、例えば、そのパルス幅が40msecであるととも
に電流量が30mAとなるパルス信号P1,P2とする
ことによって、駆動電流による消費電力も大幅に低減さ
せることができる。
【0031】このように待機状態に動作する低消費電力
回路を通常動作を行うように切り換える際には、制御回
路6よりラッチングリレー9にパルス信号P1が送出さ
れて、ラッチングリレー9をONの状態にする。又、通
常動作から待機状態に切り換える際には、制御回路6よ
りラッチングリレー9にパルス信号P2が送出されて、
ラッチングリレー9を一旦OFFの状態にして、電源供
給回路5に放電動作させた後、上述した待機状態の動作
を繰り返し行う。
【0032】又、サブ負荷8が、例えば、外部からユー
ザーがリモートコントローラ(不図示)などを操作する
ことによって、このリモートコントローラからの信号を
受信する受信回路を有するものとする。まず、低消費電
力回路が、図3のように、待機状態にある場合、電源供
給回路5から与えられる出力電圧が第1閾値電圧と第2
閾値電圧の間に設定されるように、ラッチングリレー9
が制御回路6によってON/OFF制御される。
【0033】このとき、図3(b)のように、リモート
コントローラから信号が送信されたとき、サブ負荷8内
の受信回路がその信号を受信して、サブ負荷8に流れる
電流が大きくなる。よって、電源供給回路5から放電さ
れる電流量が増加するため、図3(a)のように、出力
電圧の減衰量が増加してその傾きが大きくなる。ここ
で、図3のように、第1閾値電圧より低く第2閾値電圧
より高い範囲となる出力電圧の設定電圧範囲Aを、制御
回路6及びサブ負荷8が安定した動作するための動作電
圧範囲B内に収まるように設定する。
【0034】このようにすることで、上記したように、
出力電圧の減衰量が変化して、その傾きが大きくなった
ときに、第2閾値電圧が動作電圧範囲B内にあるため、
出力電圧が動作電圧範囲Bよりも低い電圧になる前に、
電源供給回路5を充電することができる。又、逆に、電
源供給回路5が充電されているときに、出力電圧の増加
量が変化して、その傾きが大きくなったときについても
同様に、第1閾値電圧が動作電圧範囲B内にあるため、
出力電圧が動作電圧範囲Bよりも高い電圧になる前に、
電源供給回路5を放電させることができる。よって、制
御回路6及びサブ負荷8には、動作電圧範囲B内の電圧
が供給されるため、制御回路6及びサブ負荷8を安定し
て動作させることができる。
【0035】更に、電源供給回路5について、図4を参
照して説明する。電源供給回路5を以下のもので構成す
る。 1.スーパーキャパシタ(電気二重層コンデンサ) 2.2次電池 3.太陽電池
【0036】1.のように、電源供給回路5を、図4
(a)のような内部に活性炭が充填されて高密度とされ
た大容量のスーパーキャパシタC4で構成した場合、そ
の内部インピーダンスが小さくなるため、充電時間を短
くすることができる。このとき、スーパーキャパシタC
1は、整流平滑回路4内の平滑コンデンサC3とダイオ
ードD1を介して並列に接続される。又、2.のよう
に、電源供給回路5を、図4(b)のような充放電を行
う2次電池11aとし、この2次電池11aをダイオー
ドD1を介して平滑コンデンサC3と並列に接続して、
上述したような動作を行わせても構わない。
【0037】又、3.のように、ダイオードD1のカソ
ードにカソードが接続されたダイオードD4と、このダ
イオードD4のアノードに一端が接続されるとともに他
端が整流平滑回路4内のコンデンサC3の一端に接続さ
れた太陽電池11bで構成する。このとき、太陽電池1
1bに十分な光が入射されて、制御回路6及びサブ負荷
8が動作するのに十分な電圧を供給できる場合、ラッチ
ングリレー9がOFFの状態になるように制御される。
又、この太陽電池11bに入射される光が弱く、その出
力電圧が動作電圧範囲を下回ったとき、そのことが制御
回路6で検出されて、ラッチングリレー9がONになる
ように制御される。
【0038】このように太陽電池11bを設けた場合、
太陽光発電が可能な明るい場所にある場合は、トランス
10を動作させて電力を消費する時間が減少するので、
更に消費電力を低減させることができる。尚、ダイオー
ドD4は、太陽電池11bの発電電力が弱いときに、ト
ランス10側から太陽電池11bに電流が流れ込むこと
を防ぐ。
【0039】<第2の実施形態>本発明の第2の実施形
態について、図面を参照して説明する。図5は、本実施
形態の低消費電力回路の構成を示すブロック図である。
尚、本実施形態の低消費電力回路は、その1次側回路及
びメイン電源の構成が図1の低消費電力回路と同様の構
成となるため、図5には、サブ電源の構成のみを示し、
1次側回路及びメイン電源の構成については省略する。
又、本実施形態の低消費電力回路において、図1の低消
費電力回路と同一の目的で使用する部分については、同
一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0040】図5に示す低消費電力回路は、第1の実施
形態(図1)の低消費電力回路において、そのサブ電源
に、電源供給回路5と制御回路6との接続ノードに接続
されることで、この電源供給回路5及び制御回路6と並
列に接続されたコンデンサC5が設けられる。今、第1
の実施形態における低消費電力回路が待機状態にあると
きの、制御回路6及びサブ負荷8に供給される出力電圧
のタイミングチャートを、図6に示す。
【0041】第1の実施形態の低消費電力回路におい
て、電力供給回路5の内部インピーダンスを20Ωと
し、又、ラッチングリレー9(図1参照)のON/OF
F制御するパルス信号P1,P2を、そのパルス幅が4
0msecで、大きさが30mAとなる電流信号とす
る。このパルス信号P1,P2分の電流30mAが電源
供給回路5より制御回路6に供給される。よって、電源
供給回路5の内部インピーダンスを例えば20Ωとする
と、このパルス信号P1,P2が制御回路6より発生す
る際、0.6Vの電圧降下が生じる。このように、ラッ
チングリレー9(図1参照)のON/OFFが切り替わ
るときに、パルス信号P1,P2が発生するため、図6
のタイミングチャートのように、出力電圧に電圧降下が
生じる。
【0042】そこで、本実施形態のように、内部インピ
ーダンスが数十mΩとなる電解コンデンサであるコンデ
ンサC5を、電源供給回路5と並列に接続することによ
って、電源供給回路5とコンデンサC5の内部インピー
ダンスを合成したインピーダンスの値が小さくなる。更
に、コンデンサC5に現れる電圧によって、電源供給回
路5より供給される出力電圧が補われる。そのため、図
6のタイミングチャートにおいて見られる電圧降下を減
少させることができる。故に、電源供給回路5を充電す
るように切り換える際の電圧降下が減少するため、第1
の実施形態の消費電力回路と比べて、その電圧降下を減
少させた分だけ放電期間を長くすることができ、その消
費電力を更に低減させることができる。
【0043】<第3の実施形態>本発明の第3の実施形
態について、図面を参照して説明する。図7は、本実施
形態の低消費電力回路の構成を示すブロック図である。
尚、本実施形態の低消費電力回路は、その1次側回路及
びメイン電源の構成が図1の低消費電力回路と同様の構
成となるため、図7には、サブ電源の構成のみを示し、
1次側回路及びメイン電源の構成については省略する。
又、本実施形態の低消費電力回路において、図1の低消
費電力回路と同一の目的で使用する部分については、同
一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0044】図7の低消費電力回路は、整流平滑回路4
から供給される直流電圧を安定化するドロップアウト型
レギュレータやスイッチング型レギュレータなどの安定
化電源回路となる充電制御回路12が設けられる。この
充電制御回路12は、その入力端子INが整流平滑回路
4の整流ダイオードD3のカソードに接続されるととも
に、その出力端子OUTがダイオードD1のアノードに
接続され、そして、そのグランド端子GNDが2次コイ
ルL3とコンデンサC3との接続ノードに接続される。
【0045】ところで、ラッチングリレー9(図1参
照)がONのときに整流平滑回路4より供給される電圧
は、ふらつきのある不安定な直流電圧である。そのた
め、このような直流電圧を電源供給回路5や制御回路6
やサブ負荷8に供給した場合、例えば、サブ負荷8の駆
動電流の変動によって電源供給回路5からの出力電圧が
変動して、電源供給回路5への充電状態が変動する場合
や、出力電圧が制御回路6やサブ負荷8に供給するため
の定格電圧を超える場合がある。よって、本実施形態の
ような充電制御回路12を設けることによって、電源供
給回路5へ安定した直流電圧を効率よく供給することが
できる。尚、第2の実施形態のように、コンデンサC5
を設けて、電源供給回路5による電圧降下を抑制するよ
うにしても構わない。
【0046】<第4の実施形態>本発明の第4の実施形
態について、図面を参照して説明する。図8は、本実施
形態の低消費電力回路の構成を示すブロック図である。
尚、本実施形態の低消費電力回路は、その1次側回路及
びメイン電源の構成が図1の低消費電力回路と同様の構
成となるため、図8には、サブ電源の構成のみを示し、
1次側回路及びメイン電源の構成については省略する。
又、本実施形態の低消費電力回路において、図7の低消
費電力回路と同一の目的で使用する部分については、同
一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0047】図8の低消費電力回路は、第4の実施形態
の低消費電力回路(図7)と同様に、整流平滑回路4か
ら供給される直流電圧を安定化する安定化電源回路とな
る充電制御回路12aが設けられる。このとき、充電制
御回路12a内に後述する逆流電流防止回路14を設け
ることによって、ダイオードD1を省くことができる。
【0048】この充電制御回路12aは、整流平滑回路
4から入力端子INに供給される電圧がエミッタに入力
されるpnp型トランジスタTr1と、入力端子INと
グランド端子GND間に接続されるとともに基準電圧V
refを生成する基準電圧生成回路13、基準電圧Vrefが
非反転入力端子に入力されるとともに抵抗R1,R2の
接続ノードに現れる電圧が反転入力端子に入力される差
動アンプ15と、差動アンプ15からの出力がベースに
入力されるとともにコレクタがトランジスタTr1のベ
ースに接続されたnpn型トランジスタTr2と、出力
端子OUTとグランド端子GND間に接続された分圧抵
抗R1,R2と、抵抗R2と出力端子OUTとの間に接
続された逆流電流防止回路14とを有する。又、トラン
ジスタTr1のコレクタに出力端子OUTが接続され、
トランジスタTr2のエミッタがグランド端子GNDに
接続される。
【0049】このように、充電制御回路12aが、電圧
安定化回路となるレギュレータと逆流電流防止回路によ
って構成される。この充電制御回路12aは、ラッチン
グリレー9がONのとき、トランジスタTr1のエミッ
タに入力される整流平滑回路4からの直流電圧を安定化
して、電源供給回路5や制御回路6、そして、サブ負荷
8に供給する。
【0050】即ち、抵抗R1,R2の接続ノードに現れ
るサブ負荷8などに供給される直流電圧が分圧された電
圧が差動アンプ15に帰還されて、基準電圧生成回路1
3からの基準電圧Vrefと比較される。そして、サブ負
荷8などに供給される直流電圧が高くなったとき、差動
アンプ15からの出力が小さくなるため、トランジスタ
Tr2のエミッタ電流、即ちトランジスタTr1のベー
ス電流が小さくなるように制御される。よって、トラン
ジスタTr2のコレクタ側に現れるサブ負荷8などに供
給される直流電圧が低くなる。又、サブ負荷8などに供
給される直流電圧が低くなったとき、差動アンプ15か
らの出力が大きくなるため、トランジスタTr2のエミ
ッタ電流、即ちトランジスタTr1のベース電流が大き
くなるように制御される。よって、トランジスタTr2
のコレクタ側に現れるサブ負荷8などに供給される直流
電圧が高くなる。
【0051】又、ラッチングリレー9がOFFのとき
は、整流平滑回路4から直流電圧がトランジスタTr1
のエミッタに供給されず、十分充電された電源供給回路
5に接続されたトランジスタTr1のコレクタ側の電圧
が高くなる。このとき、抵抗R1,R2に電流が流れよ
うとするが、この抵抗R1,R2に電流が流れることに
よって無駄な消費電力が費やされることになる。又、こ
のように抵抗R1,R2に電流が流れることによって、
抵抗R1,R2の接続ノードにかかる分圧電圧が差動ア
ンプ15に帰還され、この差動アンプ15が動作するこ
とによってトランジスタTr2が駆動される。そのた
め、トランジスタTr1にベース電流が与えられること
となり、トランジスタTr1が駆動して、充電制御回路
12aが動作しようとする。
【0052】そこで、逆流電流防止回路14が動作する
ことによって、抵抗R1,R2に電流が流れ込むのを防
ぐ。よって、差動アンプ15への出力電圧の帰還を防ぐ
ことで、トランジスタTr1に電流が流れることを防ぐ
ことができるとともに、抵抗R1,R2による無駄な電
力消費を防止することができる。
【0053】このような逆流電流防止回路14が設けら
れた充電制御回路12aの回路構成の1例を、図9に示
す。尚、図9の充電制御回路12aにおいて、トランジ
スタTr1,Tr2、基準電圧生成回路13、差動アン
プ15、抵抗R1,R2、入力端子IN、出力端子OU
T、グランド端子GNDについての接続関係は、上述し
た接続関係と同様なので、その説明は省略する。
【0054】図9のように、逆流電流防止回路14は、
入力端子INに反転入力端子が接続されるとともに出力
端子OUTに非反転入力端子が接続されたコンパレータ
14aと、このコンパレータ14aの出力がベースに与
えられるpnp型トランジスタTr3で構成される。
又、トランジスタTr3のエミッタが出力端子OUTに
接続されるとともに、そのコレクタが抵抗R2に接続さ
れる。以下に、このように構成された逆流電流防止回路
14の動作について説明する。
【0055】(1)ラッチングリレー9がONのとき ラッチングリレー9がONの状態で、整流平滑回路4よ
り直流電圧が入力端子INに与えられるとき、この入力
端子INにかかる電圧が出力端子OUTにかかる電圧よ
り高くなる。よって、コンパレータ14aにおいて、反
転入力端子に与えられる電圧の方が高くなるため、コン
パレータ14aがローレベルの出力をトランジスタTr
3のベースに与える。
【0056】このようにトランジスタTr3のベースに
ローレベルの出力が与えられると、トランジスタTr3
がONとなり、抵抗R1,R2に電流が流れる。このよ
うに、抵抗R1,R2に電流が流れるため、抵抗R1,
R2の接続ノードに出力電圧が分圧された電圧が現れ
て、差動アンプ15に帰還される。よって、充電制御回
路12aが上述したような動作を行うことによって、安
定した直流電圧を電源供給回路5などに与えるレギュレ
ータとして動作する。
【0057】(2)ラッチングリレー9がOFFのとき ラッチングリレー9がOFFの状態では、上述したよう
に、入力端子INに対して整流平滑回路4からの電圧供
給がない。このとき、出力端子OUTには、電源供給回
路5による出力電圧が印加された状態となるため、入力
端子INに比べて出力端子OUTにかかる電圧が大きく
なる。よって、コンパレータ14aにおいて、非反転入
力端子に与えられる電圧の方が高くなるため、コンパレ
ータ14aがハイレベルの出力をトランジスタTr3の
ベースに与える。
【0058】このようにトランジスタTr3のベースに
ハイレベルの出力が与えられると、トランジスタTr3
がOFFとなり、抵抗R1,R2に電流が流れることを
防ぐ。よって、抵抗R1,R2に流れる電流を防ぐこと
により、電源供給回路5による出力電圧を差動アンプ1
5に帰還することを防止することができるとともに、抵
抗R1,R2における電力消費を防止することができ
る。
【0059】尚、電流逆流防止回路は、図9のような回
路構成に限定されるものでなく、他の回路構成によって
構成されるものでも構わない。
【0060】<第5の実施形態>本発明の第5の実施形
態について、図面を参照して説明する。図10は、本実
施形態の低消費電力回路の構成を示すブロック図であ
る。尚、本実施形態の低消費電力回路は、その1次側回
路及びメイン電源の構成が図1の低消費電力回路と同様
の構成となるため、図10には、サブ電源の構成のみを
示し、1次側回路及びメイン電源の構成については省略
する。又、本実施形態の低消費電力回路において、図8
の低消費電力回路と同一の目的で使用する部分について
は、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0061】図10の低消費電力回路は、図8の低消費
電力回路内に設けられた充電制御回路12aに出力電圧
検出回路16が設けられて構成された充電制御回路12
bを有する低消費電力回路である。この出力電圧検出回
路16は、トランジスタTr1のコレクタ側に現れる電
圧を検出して、この電圧が上述した設定電圧範囲A(図
3参照)内にあるか否かを判定する。即ち、設定電圧範
囲Aの電圧よりも高い電圧になったとき、制御回路6に
その判定結果を表す判定信号を送出する。そして、制御
回路6よりパルス信号P2(図2参照)が送出されて、
ラッチングリレー9がOFFする。又、設定電圧範囲A
の電圧よりも低い電圧になったとき、制御回路6にその
判定結果を表す判定信号を送出する。そして、制御回路
6よりパルス信号P1(図2参照)が送出されて、ラッ
チングリレー9がONする。
【0062】このように充電制御回路で、サブ負荷など
に供給される出力電圧の大きさが判定され、この判定結
果に基づいて制御回路がラッチングリレーのON/OF
F制御を行う。よって、制御回路内に、出力電圧の大き
さを判定する機能を有する回路を設ける必要がなくな
る。
【0063】<第6の実施形態>本発明の第6の実施形
態について、図面を参照して説明する。図11は、本実
施形態の低消費電力回路の構成を示すブロック図であ
る。尚、本実施形態の低消費電力回路は、その1次側回
路及びメイン電源の構成が図1の低消費電力回路と同様
の構成となるため、図11には、サブ電源の構成のみを
示し、1次側回路及びメイン電源の構成については省略
する。又、本実施形態の低消費電力回路において、図1
0の低消費電力回路と同一の目的で使用する部分につい
ては、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0064】図11の低消費電力回路は、図10の低消
費電力回路内に設けられた充電制御回路12bにラッチ
ングリレー駆動回路17が設けられて構成された充電制
御回路12cを有する低消費電力回路である。このラッ
チングリレー駆動回路17は、出力電圧検出回路16か
ら与えられる判定信号によって、ラッチングリレー9を
ON/OFFするパルス信号P1,P2(図2参照)を
発生する。即ち、出力電圧検出回路16が設定電圧範囲
A(図3参照)の電圧よりも高い電圧になったとき、ラ
ッチングリレー駆動回路17にその判定信号を送出す
る。そして、ラッチングリレー駆動回路17よりパルス
信号P2が送出されて、ラッチングリレー9がOFFす
る。又、設定電圧範囲Aの電圧よりも低い電圧になった
とき、ラッチングリレー駆動回路17にその判定信号を
送出する。そして、ラッチングリレー駆動回路17より
パルス信号P1が送出されて、ラッチングリレー9がO
Nする。
【0065】このように充電制御回路で、サブ負荷など
に供給される出力電圧の大きさが判定されるとともに、
ラッチングリレーのON/OFF制御を行う。よって、
ラッチングリレーのON/OFF制御を行う制御回路が
不要となる。
【0066】<第7の実施形態>本発明の第7の実施形
態について、図面を参照して説明する。図12は、本実
施形態の低消費電力回路の構成を示すブロック図であ
る。尚、本実施形態の低消費電力回路は、その1次側回
路及びメイン電源の構成が図1の低消費電力回路と同様
の構成となるため、図12には、サブ電源の構成のみを
示し、1次側回路及びメイン電源の構成については省略
する。又、本実施形態の低消費電力回路において、図8
の低消費電力回路と同一の目的で使用する部分について
は、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0067】図12の低消費電力回路は、図8の低消費
電力回路内に設けられた充電制御回路12aに電流制限
回路18が設けられて構成された充電制御回路12dを
有する低消費電力回路である。この電流制限回路18
は、トランジスタTr2のエミッタとグランド端子GN
Dとの間に接続された抵抗R3と、トランジスタTr2
のベースにコレクタが接続されるとともに、トランジス
タTr2のエミッタにベースが接続されたnpn型トラ
ンジスタTr4で構成される。尚、トランジスタTr4
のエミッタはグランド端子GNDに接続される。
【0068】このような構成の低消費電力回路におい
て、電流制限回路18の動作について以下に説明する。
この電流制限回路18は、トランジスタTr2のエミッ
タ電流によって抵抗R3に発生する電圧が、トランジス
タTr4のベース・エミッタ間に与えられる。又、この
トランジスタTr2のエミッタ電流は、トランジスタT
r1のベース電流に相当する。そして、このトランジス
タTr1のベース電流は、そのエミッタ電流と比例関係
にあるため、トランジスタTr1のエミッタ電流が大き
くなるとき、トランジスタTr2のエミッタ電流も大き
くなる。
【0069】よって、トランジスタTr1のエミッタ電
流が過大電流となるとき、トランジスタTr2のエミッ
タ電流も大きくなるため、抵抗R3にかかる電圧が高く
なる。よって、トランジスタTr4のベース・エミッタ
間が導通するため、トランジスタTr4のコレクタ・エ
ミッタ間も導通する。これにより、差動アンプ15の出
力がハイレベルであっても、トランジスタTr2のベー
スへ流れる電流の一部がトランジスタTr4に流れるこ
とになり、このトランジスタTr4に流れる電流に応じ
て、トランジスタTr2のエミッタ電流、即ちトランジ
スタTr1のベース電流が電流制限される。そのため、
トランジスタTr1のエミッタ電流が電流制限されると
ともに、電源供給回路5へ出力される電流が制限され
る。
【0070】又、図13の破線のグラフに示すように、
例えば、第4の実施形態(図8)のように、電流制限回
路1が設けられていない低消費電力回路においては、ラ
ッチングリレー9がONとなって電源供給回路5が充電
される際、充電制御回路12aから電源供給回路5に供
給される充電電流が急激に増加して電源供給回路5を充
電する。そして、電源供給回路5がある程度充電される
と、充電電流が減少して、電源供給回路5が完全に充電
されるまで、微小な充電電流が流れる。このように充電
電流が変化すると、電源供給回路5への充電開始時に過
大電流が発生するため、この過大電流が電源供給回路5
の後段に接続される制御回路6やサブ負荷8にも流れよ
うとする。
【0071】そこで、本実施形態において電流制限回路
18を設けて、図13の実線のグラフに示すように、充
電制御回路12dより電源供給回路5に供給される充電
電流を設定した電流値以下になるように制限することに
よって、電源供給回路5への充電開始時に発生する過大
電流を抑制することができる。
【0072】又、例えば、電源供給回路5にその容量が
1Fで5Vまで充電されるスーパーキャパシタが用いら
れ、300Aの定電流負荷がサブ負荷として接続される
とともに供給される電圧が5Vから3Vに放電される場
合、スーパーキャパシタの充電時間が10秒のとき、そ
の放電時間が70分、充電時間が60秒のとき、その放
電時間が120分となる。
【0073】これは、スーパーキャパシタは、容量値の
小さな複数のコンデンサが並列に接続されて構成された
もので、その内部インピーダンスの小さなコンデンサか
ら充電されるとともに、又、その内部インピーダンスの
小さなコンデンサから放電される。よって、充電時間が
短いとき、スーパーキャパシタの充電電圧が十分大きく
なるが、スーパーキャパシタ内で充電されたコンデンサ
の数が少なく、スーパーキャパシタ内に充電された電荷
量が少ないため、その放電時間が短くなる。このよう
に、電流制限回路18を設けたとき、電源供給回路5
が、その充電時間が長くなるほど放電時間が長くなるス
ーパーキャパシタである場合、充電時間に比べて放電時
間の長くなる割合が大きいため、その消費電力を低減す
る効果がある。
【0074】尚、電流制限回路は、図12のような回路
構成に限定されるものでなく、他の回路構成によって構
成されるものでも構わない。
【0075】<第8の実施形態>本発明の第8の実施形
態について、図面を参照して説明する。図14は、本実
施形態の低消費電力回路の構成を示すブロック図であ
る。尚、本実施形態の低消費電力回路は、その1次側回
路及びメイン電源の構成が図1の低消費電力回路と同様
の構成となるため、図14には、サブ電源の構成のみを
示し、1次側回路及びメイン電源の構成については省略
する。又、本実施形態の低消費電力回路において、図8
の低消費電力回路と同一の目的で使用する部分について
は、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0076】図14の低消費電力回路は、図8の低消費
電力回路内に設けられた充電制御回路12aに太陽電池
19が備えられた充電制御回路12eを有する低消費電
力回路である。この太陽電池19は、カソードがトラン
ジスタTr1のコレクタに接続されたダイオードD5の
アノードに一端が接続されるとともに、他端がグランド
端子GNDに接続される。
【0077】このように充電制御回路12eを構成する
ことによって、太陽電池19に十分な光が入射されて、
制御回路6及びサブ負荷8が動作するのに十分な電圧を
供給できる場合、ラッチングリレー9はOFFの状態に
ある。又、この太陽電池19に入射される光が弱く、そ
の出力電圧が動作電圧範囲を下回ったとき、ラッチング
リレー9が制御回路6によってON/OFF制御される
ことで、電源供給回路5を充放電することで、サブ負荷
8などに電力供給することができる。
【0078】このように太陽電池19を設けた場合、太
陽光発電が可能な明るい場所にある場合は、ラッチング
リレー9をONして電力を消費する時間が減少するの
で、更に消費電力を低減させることができる。尚、ダイ
オードD5は、太陽電池11bの発電電力が弱いとき
に、トランジスタTr1のコレクタから太陽電池19に
電流が流れ込むことを防ぐ。
【0079】尚、第7及び第8の実施形態において、第
5又は第6の実施形態のように、充電制御回路内に出力
電圧検出回路やラッチングリレー駆動回路を設けるよう
な構成にしても構わない。又、第8の実施形態におい
て、第7の実施形態のように、充電回路内に電流制限回
路を設けるような構成にしても構わない。
【0080】<本発明を適用した電源回路の第1例>本
発明の低消費電力回路を電源回路に適用した例を、図面
を参照して説明する。図15は、本適用例における電源
回路の内部構成を示すブロック図である。尚、図15の
電源回路において、図1の低消費電力回路と同一の目的
で使用される部分については、同一の符号を付してその
詳細な説明は省略する。又、本適用例では、第5の実施
形態における低消費電力回路を適用した。
【0081】図15の電源回路は、交流電源より交流電
圧が入力される1次側回路が、整流平滑回路1と、スイ
ッチング回路2と、ラッチングリレー9と、1次側コイ
ルL1によって構成され、直流電圧を出力する2次側回
路が、2次側コイルL2,L3と、整流平滑回路3,4
と、充電制御回路12bと、電源供給回路5と、システ
ムマイコン20と、サブマイコン21と、メイン回路2
2と、受光ユニット23とで構成される。そして、1次
側コイルL1と2次側コイルL2,L3によって、トラ
ンス10が構成される。
【0082】又、整流平滑回路3にはメイン回路22が
接続され、ラッチングリレー9がONのままとなる通常
動作時において、整流平滑回路3から出力される直流電
圧がメイン回路22に供給され、メイン回路22が動作
を行う。又、整流平滑回路4にはシステムマイコン20
が接続され、ラッチングリレー9がONのままとなる通
常動作時において、整流平滑回路4から出力される直流
電圧がシステムマイコン20に供給され、システムマイ
コン20がメイン回路22に制御信号を送出してメイン
回路の各動作を制御する。
【0083】尚、第5の実施形態で説明したように、整
流平滑回路4より出力される直流電圧が充電制御回路1
2bに与えられるとともに、この充電制御回路12bを
通して電源供給回路5が充電される。又、サブマイコン
21及び受光ユニット23は、この充電制御回路12b
の出力側及び電源供給回路5に接続され、充電制御回路
12b又は電源供給回路5より直流電圧が供給される。
尚、サブマイコン21が、第5の実施形態における制御
回路6(図10参照)に相当する動作を行う。
【0084】このように構成された電源回路は、システ
ムマイコン20及びメイン回路22を停止させる待機状
態において、外部よりリモートコントローラなどから与
えられる赤外線信号などの命令信号を受信して、使用者
からの指示を判断するために、サブマイコン21及び受
光ユニット23は動作させる必要がある。よって、第5
の実施形態で説明したように、ラッチングリレー9をサ
ブマイコン21がON/OFF制御して電源供給回路5
に充放電動作を行わせることで、サブマイコン21及び
受光ユニット23に電力供給を行う。
【0085】そして、外部より電源ONを指示する命令
信号が受光ユニット23で受信されたとき、その受信信
号がサブマイコン21に与えられ、電源回路を通常動作
状態にするために、サブマイコン21がラッチングリレ
ー9をONとするとともに、システムマイコン20が動
作状態になるように、システムマイコン20に制御信号
を送出する。そして、システム回路20がメイン回路2
0が動作状態になるように制御信号をメイン回路に送出
する。このように、電源回路が動作状態となると、メイ
ン回路22及びシステム回路20のそれぞれに、整流平
滑回路3,4より直流電圧が供給されて、それぞれの回
路が動作を開始する。
【0086】<本発明を適用した電源回路の第2例>本
発明の低消費電力回路を電源回路に適用した例を、図面
を参照して説明する。図16は、本適用例における電源
回路の内部構成を示すブロック図である。尚、図16の
電源回路において、図15の電源回路と同一の目的で使
用される部分については、同一の符号を付してその詳細
な説明は省略する。又、本適用例では、第5の実施形態
における低消費電力回路を適用した。
【0087】図16の電源回路は、交流電源より交流電
圧が入力される1次側回路が、ラッチングリレー9と、
1次側コイルL1によって構成され、直流電圧を出力す
る2次側回路が、2次側コイルL2と、整流平滑回路3
と、充電制御回路12bと、電源供給回路5と、システ
ムマイコン20と、メイン回路22と、受光ユニット2
3と、レギュレータ24と、ダイオードD6とで構成さ
れる。
【0088】そして、1次側コイルL1と2次側コイル
L2によって、トランス10aが構成される。この電源
回路において、1次側回路は、1次側コイルL1に直接
ラッチングリレー9が接続され、1次側コイルL1には
交流電源からの交流電圧が入力される。そして、2次側
コイルL2には、コイルL1,L2の巻線比に応じて変
圧された交流電圧が現れる。
【0089】又、整流平滑回路3にはレギュレータ24
を介してメイン回路22が接続され、ラッチングリレー
9がONのままとなる通常動作時において、整流平滑回
路3から出力される直流電圧がレギュレータ24で安定
化された後メイン回路22に供給され、メイン回路22
が動作を行う。又、レギュレータ24には、ダイオード
D6のカソードが接続され、ダイオードD6のアノード
に接続された充電制御回路12bに直流電圧を供給す
る。
【0090】尚、第5の実施形態で説明したように、レ
ギュレータ24より出力される直流電圧が充電制御回路
12bに与えられるとともに、この充電制御回路12b
を通して電源供給回路5が充電される。又、システムマ
イコン20及び受光ユニット23は、この充電制御回路
12bの出力側及び電源供給回路5に接続され、充電制
御回路12b又は電源供給回路5より直流電圧が供給さ
れる。尚、システムマイコン20が、第5の実施形態に
おける制御回路6(図10参照)に相当する動作を行う
とともに、メイン回路22に制御信号を送出してメイン
回路の各動作を制御する。
【0091】このように構成された電源回路は、メイン
回路22を停止させる待機状態において、第1例の電源
回路と同様に、使用者からの指示を判断するために、シ
ステムマイコン20及び受光ユニット23は動作させる
必要がある。よって、第5の実施形態で説明したよう
に、ラッチングリレー9をシステムマイコン20がON
/OFF制御して電源供給回路5に充放電動作を行わせ
ることで、システムマイコン20及び受光ユニット23
に電力供給を行う。
【0092】そして、外部より電源ONを指示する命令
信号が受光ユニット23で受信されたとき、その受信信
号がシステムマイコン20に与えられ、電源回路を通常
動作状態にするために、システムマイコン20がラッチ
ングリレー9をONとするとともに、メイン回路22が
動作状態になるように、メイン回路22に制御信号を送
出する。このように、電源回路が動作状態となると、メ
イン回路22に、整流平滑回路3よりレギュレータ24
を介して直流電圧が供給されて、それぞれの回路が動作
を開始する。
【0093】<本発明を適用した電源回路の第3例>本
発明の低消費電力回路を電源回路に適用した例を、図面
を参照して説明する。図17は、本適用例における電源
回路の内部構成を示すブロック図である。尚、図16の
電源回路において、図15の電源回路と同一の目的で使
用される部分については、同一の符号を付してその詳細
な説明は省略する。又、本適用例では、第5の実施形態
における低消費電力回路を適用した。
【0094】図17の電源回路は、交流電源より交流電
圧が入力される1次側回路が、整流平滑回路1と、スイ
ッチング回路2と、ラッチングリレー9a,9bと、1
次側コイルL1a,L1bによって構成され、直流電圧
を出力する2次側回路が、2次側コイルL2,L3と、
整流平滑回路3a,3b,4と、充電制御回路12b
と、電源供給回路5と、システムマイコン20と、サブ
マイコン21と、メイン回路22と、受光ユニット23
と、レギュレータ24とで構成される。
【0095】そして、1次側コイルL1aと2次側コイ
ルL2によってトランス10bが、1次側コイルL1b
と2次側コイルL3によってトランス10cが、構成さ
れる。この電源回路において、トランス10bが接続さ
れた1次側回路は図15の電源回路に設けられたトラン
ス10と同様の動作を行うとともに、トランス10cが
接続された1次側回路は図16の電源回路に設けられた
トランス10aと同様の動作を行う。
【0096】又、整流平滑回路3aは、2次側コイルL
2の接点xに接続される。この整流平滑回路3aにはメ
イン回路22が接続され、ラッチングリレー9aがON
となる通常動作時において、整流平滑回路3aから出力
される直流電圧がメイン回路22に供給され、メイン回
路22が動作を行う。又、整流平滑回路3bは、2次側
コイルL2の接点yに接続される。この整流平滑回路3
bにはシステムマイコン20が接続され、ラッチングリ
レー9aがONとなる通常動作時において、整流平滑回
路3bから出力される直流電圧がシステムマイコン20
に供給され、システムマイコン20がメイン回路22に
制御信号を送出してメイン回路22の各動作を制御す
る。
【0097】又、交流電源よりラッチングリレー9bを
介して、1次側コイルL1bに交流電圧が与えられる。
この1次側コイルL1bを有するトランス10cから与
えられる交流電圧が整流平滑回路4で直流電圧に変換さ
れる。整流平滑回路4より出力される直流電圧が充電制
御回路12bに与えられるとともに、この充電制御回路
12bを通して電源供給回路5が充電される。又、サブ
マイコン21及び受光ユニット23は、この充電制御回
路12bの出力側及び電源供給回路5に接続され、充電
制御回路12b又は電源供給回路5より直流電圧が供給
される。尚、サブマイコン21が、第5の実施形態にお
ける制御回路6(図10参照)に相当する動作を行う。
【0098】このように構成された電源回路は、ラッチ
ングリレー9aをOFFにしてシステムマイコン20及
びメイン回路22を停止させる待機状態において、第1
例の電源回路と同様に、使用者からの指示を判断するた
めに、サブマイコン21及び受光ユニット23は動作さ
せる必要がある。よって、第5の実施形態で説明したよ
うに、ラッチングリレー9bをサブマイコン21がON
/OFF制御して電源供給回路5に充放電動作を行わせ
ることで、サブマイコン21及び受光ユニット23に電
力供給を行う。
【0099】そして、外部より電源ONを指示する命令
信号が受光ユニット23で受信されたとき、その受信信
号がサブマイコン21に与えられ、電源回路を通常動作
状態にするために、サブマイコン21がラッチングリレ
ー9aをONとするとともに、システムマイコン20が
動作状態になるように、システムマイコン20に制御信
号を送出する。そして、システム回路20がメイン回路
22が動作状態になるように制御信号をメイン回路に送
出する。このように、電源回路が動作状態となると、メ
イン回路22及びシステム回路20のそれぞれに、整流
平滑回路3a,3bより直流電圧が供給されて、それぞ
れの回路が動作を開始する。
【0100】尚、第1例〜第3例では、第5の実施形態
における低消費電力回路を適用した電子機器としたが、
その他の実施形態における低消費電力回路を適用した場
合についても、待機状態における低消費電力回路の動作
が各実施形態の動作を行うことを除いては、同様の動作
を行う。
【0101】
【発明の効果】本発明の低消費電力回路によると、待機
状態にあるときにスイッチ部をON/OFFして電源供
給部を充放電動作させることによって、所定回路に直流
電圧を供給することができる。よって、その電力消費
を、電源供給部に充電させるときのみに抑えることがで
き、低電力消費を実現することができる。更に、このス
イッチ部のON/OFFを、パルス信号を用いて行うた
め、従来のリレースイッチなどのようにスイッチ部をO
N又はOFFさせる間、スイッチ部に電流信号などを与
え続ける必要がないので、更なる低電力消費を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の低消費電力回路の構成を示す
ブロック回路図。
【図2】低消費電力回路の各部の動作状態を示すタイミ
ングチャート。
【図3】低消費電力回路の各部の動作状態を示すタイミ
ングチャート。
【図4】電源供給回路の構成を示すブロック図。
【図5】第2の実施形態の低消費電力回路の構成を示す
ブロック回路図。
【図6】出力電圧のタイミングチャート。
【図7】第3の実施形態の低消費電力回路の構成を示す
ブロック回路図。
【図8】第4の実施形態の低消費電力回路の構成を示す
ブロック回路図。
【図9】電流逆流制限回路の内部構成を示す回路図。
【図10】第5の実施形態の低消費電力回路の構成を示
すブロック回路図。
【図11】第6の実施形態の低消費電力回路の構成を示
すブロック回路図。
【図12】第7の実施形態の低消費電力回路の構成を示
すブロック回路図。
【図13】充電制御回路からの充電電流の変遷を示す
図。
【図14】第8の実施形態の低消費電力回路の構成を示
すブロック回路図。
【図15】本発明の低消費電力回路を定期要した電源回
路の内部構成を示すブロック図。
【図16】本発明の低消費電力回路を定期要した電源回
路の内部構成を示すブロック図。
【図17】本発明の低消費電力回路を定期要した電源回
路の内部構成を示すブロック図。
【図18】従来の低消費電力回路の構成を示すブロック
図。
【図19】従来の低消費電力回路の構成を示すブロック
図。
【図20】図19の低消費電力回路の各部の動作を示す
タイミングチャート。
【符号の説明】 1 整流平滑回路 2 スイッチング回路 3,4 整流平滑回路 5 電源供給回路 6 制御回路 7 サブ負荷 8 メイン負荷 9 ラッチングリレー 10 トランス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−341804(JP,A) 特開2000−23459(JP,A) 特開2000−69747(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/28

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される交流電圧を第1直流電圧及び
    第2直流電圧に変換するトランスを有するとともに、低
    消費電力回路を備えた電気電子機器が通常動作を行う場
    合は、第1、第2直流電圧が前記電気電子機器に供給さ
    れ、又、前記電気電子機器が待機状態である場合は、前
    記第1直流電圧の供給が停止されるとともに前記第2直
    流電圧が前記電気電子機器の所定回路に供給される低消
    費電力回路において、 前記トランスの1次側に前記交流電圧を供給する交流電
    源と前記トランスとの接続をラッチングリレーによって
    ON/OFFするスイッチ部と、 前記トランスの2次側から与えられる前記第2直流電圧
    によって充電されるとともに、放電することによって前
    記所定回路に直流電圧を供給する電源供給部と、 前記電源供給部からの直流電圧が供給されるとともに、
    前記電気電子機器が待機状態にあるとき、前記電源供給
    部に現れる電圧が第1所定値よりも低くなると、前記ス
    イッチ部をONするように、前記スイッチ部に第1パル
    ス信号を与え、又、前記電源供給部に現れる電圧が前記
    第1所定値よりも高い第2所定値よりも高くなると、前
    記スイッチ部をOFFするように、前記スイッチ部に第
    2パルス信号を与えるスイッチ制御部と、 を有することを特徴とする低消費電力回路。
  2. 【請求項2】 前記第1、第2所定値が、前記所定回路
    及び前記スイッチ制御部が正常動作可能な電圧範囲内の
    値であることを特徴とする請求項1に記載の低消費電力
    回路。
  3. 【請求項3】 前記電源供給部と並列に接続されたコン
    デンサを有することを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載の低消費電力回路。
  4. 【請求項4】 前記トランスから前記電源供給部に与え
    られる前記第2直流電圧を定格電圧に安定化させるため
    の充電制御部を有することを特徴とする請求項1〜請求
    項3のいずれかに記載の低消費電力回路。
  5. 【請求項5】 前記充電制御部が、 前記第2直流電圧が第1電極に入力されるとともに、第
    2電極に現れる電圧を前記電源供給部への出力電圧とす
    るトランジスタと、 該トランジスタの第2電極に現れる電圧を分圧する分圧
    抵抗と、 該分圧抵抗によって分圧された電圧が帰還されるととも
    に、この帰還された電圧値によって、前記トランジスタ
    の制御電極に与える電圧値を制御して、前記トランジス
    タの第2電極に現れる電圧を制御するトランジスタ制御
    部と、で構成された安定化電源回路であるとともに、 前記スイッチ部がOFFのときに、前記分圧抵抗を流れ
    る電流を防止する逆流電流防止部を有することを特徴と
    する請求項4に記載の低消費電力回路。
  6. 【請求項6】 前記逆流防止部が、 前記トランジスタの第1電極に現れる電圧と、前記トラ
    ンジスタの第2電極に現れる電圧とを比較する比較器
    と、 前記トランジスタの第2電極と前記分圧抵抗との電気的
    な接離を行うスイッチと、 前記トランジスタの第1電極に現れる電圧の方が高いこ
    とを示す前記比較器の出力が与えられたときに前記スイ
    ッチがONとなり、又、前記トランジスタの第2電極に
    現れる電圧の方が高いことを示す前記比較器の出力が与
    えられたときに前記スイッチがOFFとなることを特徴
    とする請求項5に記載の低消費電力回路。
  7. 【請求項7】 前記充電制御部が、前記電源供給部への
    出力電圧を検出するとともに、この検出した出力電圧の
    情報を前記スイッチ制御部に与えることを特徴とする請
    求項4〜請求項6のいずれかに記載の低消費電力回路。
  8. 【請求項8】 前記充電制御部が、前記電源供給部へ流
    れる電流が所定の電流値よりも大きくなったとき、該所
    定の電流値に制限することを特徴とする請求項4〜請求
    項7のいずれかに記載の低消費電力回路。
  9. 【請求項9】 前記充電制御部が太陽電池を備え、該太
    陽電池が電力を発生する状態にあるとき、前記スイッチ
    部をOFFにすることを特徴とする請求項4〜請求項8
    のいずれかに記載の低消費電力回路。
  10. 【請求項10】 前記電源供給部が電気二重層コンデン
    サから成ることを特徴とする請求項1〜請求項9のいず
    れかに記載の低消費電力回路。
  11. 【請求項11】 前記電源供給部が二次電池から成るこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の
    低消費電力回路。
  12. 【請求項12】 前記電源供給部が太陽電池から成るこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の
    低消費電力回路。
JP2000067119A 2000-03-07 2000-03-07 低消費電力回路 Expired - Fee Related JP3471283B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000067119A JP3471283B2 (ja) 2000-03-07 2000-03-07 低消費電力回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000067119A JP3471283B2 (ja) 2000-03-07 2000-03-07 低消費電力回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001251853A JP2001251853A (ja) 2001-09-14
JP3471283B2 true JP3471283B2 (ja) 2003-12-02

Family

ID=18586360

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000067119A Expired - Fee Related JP3471283B2 (ja) 2000-03-07 2000-03-07 低消費電力回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3471283B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4836519B2 (ja) * 2005-08-31 2011-12-14 株式会社東芝 洗濯機
JP5752513B2 (ja) 2011-07-29 2015-07-22 ブラザー工業株式会社 電源システム、それを備えた画像形成装置
JP5988888B2 (ja) * 2012-06-06 2016-09-07 三菱電機株式会社 電源供給装置及び映像表示装置
JP6304577B2 (ja) * 2013-01-31 2018-04-04 ブラザー工業株式会社 電源システム、同電源システムを備えた画像形成装置および電源システムの制御方法
JP6020219B2 (ja) 2013-02-06 2016-11-02 ブラザー工業株式会社 電源システム
JP6044380B2 (ja) 2013-02-18 2016-12-14 ブラザー工業株式会社 電源システム、同電源システムを備えた画像形成装置
CN106787829A (zh) * 2016-12-12 2017-05-31 伊戈尔电气股份有限公司 一种低功耗的电机驱动开关电源
KR101993228B1 (ko) * 2017-05-29 2019-06-26 엘지전자 주식회사 대기 전력 기능을 가지는 전원 장치 및 이를 포함하는 공기 조화기

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001251853A (ja) 2001-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10079544B2 (en) Method and apparatus for implementing an unregulated dormant mode with an event counter in a power converter
US8159839B2 (en) Method and apparatus for implementing an unregulated dormant mode in a power converter
JP2774344B2 (ja) 突入電流制限交直変換回路
US6597221B2 (en) Power converter circuit and method for controlling
US6333862B1 (en) Switched mode power supply and controlling method thereof
US20060109692A1 (en) Switching power source device
KR20070086054A (ko) 전력 변환기, 모바일 장치 및 무선 송신 시스템
US7019992B1 (en) Capacitively coupled power supply
JP3471283B2 (ja) 低消費電力回路
US5892353A (en) Power supply apparatus
US6111763A (en) Switching power supply
EP0749199A1 (en) Power supply for an appliance having an operating mode and a stand-by mode
JP2001045749A (ja) スイッチング電源装置およびその動作方法
JPH11341397A (ja) リモコン待機電源装置
JP2000316280A (ja) 電源装置
JPH07288976A (ja) 多出力コンバータ
JPH08126311A (ja) 電源装置
CN220754668U (zh) 一种电源电路和适配器
JP3096676B2 (ja) 電源回路
JP4272870B2 (ja) スイッチングレギュレータ
JP2002199613A (ja) 二次電池の充電回路
JPH09163630A (ja) 電源装置
JP2010148280A (ja) スイッチング電源装置
JP2001025246A (ja) Dc/dcコンバータの待機電力低減回路
JPH08340648A (ja) バッテリバックアップ回路

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080912

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080912

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090912

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees