JP2014014044A - 画像処理装置、画像処理方法、および、プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、および、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】補助光を発光させて撮像した画像の色合いを自然な色合いに調整する。
【解決手段】環境光ホワイトバランスゲイン生成部は、環境光の下で撮像された画像から環境光ホワイトバランスゲインを生成する。合成ホワイトバランスゲイン生成部は、補助光の色温度に対応する補助光ホワイトバランスゲインと前記環境光ホワイトバランスゲインとを合成して合成ホワイトバランスゲインを生成する。ホワイトバランスゲイン補正部は、前記補助光に対する前記環境光の比率に応じて前記合成ホワイトバランスゲインを補正する。
【選択図】図2

Description

本技術は、画像処理装置、および、画像処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。詳しくは、ホワイトバランス処理を行う画像処理装置、および、画像処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
撮像装置においては、撮像時の光源の下で色が正確に表現されるように画像の色合いを調整するホワイトバランス処理がよく用いられる。このホワイトバランス処理においては、撮像装置は、撮影環境における光である環境光の色温度に合わせて、適切なホワイトバランスゲインを決定し、そのホワイトバランスゲインにより色合いを調整する。この色温度は、様々な光源からの光の色を温度により表わしたものである。
ここで、撮像装置がフラッシュ光などの補助光を発光させて撮像する場合には、環境光以外に、補助光も撮像装置に入射されるため、環境光におけるホワイトバランスゲインをそのまま使用すると適切な調整をすることができないおそれがある。そこで、補助光を発光させて撮像する場合に、補助光および環境光の光量の比率を求めて、その比率から適正なホワイトバランスゲインを決定する撮像装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2010−193002号公報
上述の従来技術では、環境光および補助光の各々の光量の比率で補助光におけるホワイトバランスゲインと環境光におけるホワイトバランスゲインとを合成し、合成したゲインを、補助光を発光させて撮像した画像に対する適正なゲインとしている。しかしながら、上述の従来技術では、補助光を発光させて撮像した画像の色合いが不自然となるおそれがある。例えば、環境光の光量や色温度が補助光と比較して非常に低い場合には、補助光と比較して環境光が暗く見えるため、光量の比率により合成したゲインでは、環境光の色合いが十分に出ないおそれがある。一方、環境光の色合いが不足していると、環境光の雰囲気が損なわれた不自然な色合いの画像となってしまう。
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、補助光を発光させて撮像した画像の色合いを自然な色合いに調整することを目的とする。
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、環境光の下で撮像された画像から環境光ホワイトバランスゲインを生成する環境光ホワイトバランスゲイン生成部と、補助光の色温度に対応する補助光ホワイトバランスゲインと上記環境光ホワイトバランスゲインとを合成して合成ホワイトバランスゲインを生成する合成ホワイトバランスゲイン生成部と、上記補助光に対する上記環境光の比率に応じて上記合成ホワイトバランスゲインを補正するホワイトバランスゲイン補正部とを具備し、上記補正後の合成ホワイトバランスゲインを上記補助光および上記環境光を含む混合光の下で撮影された画像に適用する画像処理装置、および、画像処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。これにより、補助光に対する上記環境光比率に応じた補正が合成ホワイトバランスゲインに対して行われるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記ホワイトバランスゲイン補正部は、前記ホワイトバランスゲイン補正部は、前記補助光に対する前記環境光の光量の比率に応じて基準色温度を増減する補正を前記合成ホワイトバランスゲインに対して行ってもよい。これにより、補助光に対する環境光の光量の比率に応じて基準色温度を増減する補正が行われるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記ホワイトバランス補正部は、上記ホワイトバランス補正部は、上記環境光ホワイトバランスゲインから上記環境光の色温度を生成して上記補助光に対する上記取得した環境光の色温度の比率に応じて基準色温度を増減する補正を上記合成ホワイトバランスゲインに対して行ってもよい。これにより、環境光ホワイトバランスゲインから上記環境光の色温度が生成され、補助光に対する環境光の色温度の比率が低いほど基準色温度を高くする補正が行われるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記ホワイトバランスゲイン補正部は、前記ホワイトバランスゲイン補正部は、前記環境光の下で撮像された画像内の被写体までの奥行きが小さいほど前記補助光に対する前記環境光の比率が低いと判断してもよい。これにより、奥行きが小さいほど補助光に対する環境光の比率が低いと判断されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記画像は複数の領域を有し、上記ホワイトバランスゲイン補正部は、上記複数の領域の各々において上記補助光に対する上記環境光の比率を求めて上記複数の領域の各々において上記合成ホワイトバランスを補正してもよい。これにより、複数の領域の各々において合成ホワイトバランスが補正されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記補正後のホワイトバランスゲインを使用して上記混合光の下で撮像された画像に対してホワイトバランス処理を実行するホワイトバランス処理部をさらに具備してもよい。これにより、補正後のホワイトバランスゲインを使用して混合光の下で撮像された画像に対してホワイトバランス処理が実行されるという作用をもたらす。
本技術によれば、補助光を発光させて撮像した画像の色合いを自然な色合いに調整することができるという優れた効果を奏し得る。
第1の実施の形態における撮像装置の一構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態における画像処理装置の一構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態における環境光ホワイトバランスゲイン生成部の一構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態における合成ホワイトバランスゲイン生成部の一構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態におけるホワイトバランスゲイン補正部の一構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態におけるホワイトバランス処理部の一構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態におけるライブビュー画像データの一例を示す図である。 第1の実施の形態における複数のブロックに分割したライブビュー画像データの一例を示す図である。 第1の実施の形態における環境光寄与率と露出値の差分との間の関係の一例を示す図である。 第1の実施の形態における補正係数と環境光露出値との間の関係の一例を示す図である。 第1の実施の形態における補正前後のホワイトバランスゲインの一例を示す図である。 第1の実施の形態における画像処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態における画像処理装置の一構成例を示すブロック図である。 第2の実施の形態におけるホワイトバランスゲイン補正部の一構成例を示すブロック図である。 第2の実施の形態の変形例における補正係数と色温度との間の関係の一例を示す図である。 第3の実施の形態における画像処理装置の一構成例を示すブロック図である。 第3の実施の形態におけるホワイトバランスゲイン補正部の一構成例を示すブロック図である。 第3の実施の形態における補助光の届く範囲の一例を示す図である。 第3の実施の形態の変形例における補正係数と奥行情報との間の関係の一例を示す図である。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(環境光の光量に応じてホワイトバランスゲインを補正する例)
2.第2の実施の形態(環境光の色温度に応じてホワイトバランスゲインを補正する例)
3.第3の実施の形態(奥行きから得られる環境光の光量または色温度に応じてホワイトバランスゲインを補正する例)
<1.第1の実施の形態>
[撮像装置の構成例]
図1は、本技術の第1の実施の形態における撮像装置100の一構成例を示すブロック図である。この撮像装置100は、撮像レンズ110、撮像素子120、測光測距センサ130、信号処理部140、画像メモリ150、レンズ制御部160、フラッシュ170、発光制御部180および操作部190を備える。また、撮像装置100は、画像処理装置200およびカメラ制御装置300を備える。
撮像レンズ110は、撮像対象の像を撮像素子120に結像するレンズである。撮像レンズ110は、フォーカスレンズやズームレンズなどのレンズを含む。この撮像レンズ110には、フラッシュ170が発光していない場合に環境光が入射され、フラッシュ170が発光した場合に混合光が入射される。ここで、環境光は、フラッシュ170以外の光源からの光であり、混合光は、フラッシュ170からの光である補助光と、環境光とが混合された光である。
撮像素子120は、撮像レンズ110からの光を光電変換して電気信号を信号処理部140に信号線129を介して出力するものである。この撮像素子120は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどにより、実現することができる。
測光測距センサ130は、撮像素子120を介して入射される光の量をカメラ制御装置300の制御に従って測定するものである。測定された光量は、露出値や被写体までの奥行きを求めるために用いられる。測光測距センサ130は、光量の測定値をカメラ制御装置300に信号線139を介して供給する。
信号処理部140は、撮像素子120から供給された電気信号に対して、CDS(Correlated Double Sampling)処理やAGC(Automatic Gain Control)処理を行うものである。CDS処理は信号ノイズ比(S/N比)を良好に保つための処理であり、AGC処理は利得を制御するための処理である。信号処理部140は、このようにして得られた信号に対してA/D(Analog/Digital)変換を行って、デジタル信号による画像データを形成し、その画像データを画像処理装置200に信号線149を介して出力する。
画像処理装置200は、信号処理部140からの画像データに対して、ホワイトバランス処理を含む各種の画像処理を施すものである。画像処理装置200は、カメラ制御装置300から露出値を受け取り、その露出値を用いてホワイトバランス処理を実行する。このホワイトバランス処理の詳細については後述する。画像処理装置200は、画像処理を施した画像データを画像メモリ150に信号線209を介して出力する。画像メモリ150は、画像データを記憶するものである。
レンズ制御部160は、カメラ制御装置300の制御に従って、撮像レンズ110の位置を制御するものである。撮像レンズ110の位置は、例えば、ズーム倍率や合焦位置の変更に応じて制御される。
フラッシュ170は、発光制御部180の制御に従って発光することにより補助光を生成するものである。この補助光の光量は固定値であるものとする。発光制御部180は、カメラ制御装置300の制御に従ってフラッシュ170の発光動作を制御するものである。
操作部190は、タッチパネルやシャッターボタンなどに対するユーザの操作に応じて操作信号を生成し、カメラ制御装置300に信号線199を介して出力するものである。
カメラ制御装置300は、撮像装置100全体を制御するものである。このカメラ制御装置300は、フラッシュ170の発光時と非発光時とのそれぞれにおいて、測光測距センサ130を制御して測光させる。そして、カメラ制御装置300は、測光測距センサ130により測定された光量に応じて、適切な露出値を決定する。測光領域が複数である場合には、それらの測光量の統計量(例えば、平均値)から露出値を決定する。カメラ制御装置300は、この露出値から、シャッタースピードや絞り量を決定する。カメラ制御装置300は、フラッシュ170の発光時と非発光時とにおけるそれぞれの光量に応じた露出値を画像処理装置200に信号線309を介して供給する。
また、カメラ制御装置300は、フラッシュ170の非発光時に測光測距センサ130により測定された光量から、被写体までの奥行きを求める。カメラ制御装置300は、その奥行きに基づいて撮像レンズ110の合焦位置を決定し、レンズ制御部160に撮像レンズ110の位置を変更させる。
さらに、カメラ制御装置300は、シャッターボタンが押下されたか否かを操作部190からの操作信号に基づいて判断する。カメラ制御装置300は、フラッシュ170を発光すべき場合、具体的にはシャッターボタンが押下された場合などに発光制御部180を制御してフラッシュ170を発光させる。そして、カメラ制御装置300は、フラッシュ170の発光時または非発光時に撮像された画像データを画像メモリ150から読み出し、表示装置や記録装置などに出力する。
なお、撮像装置100は、A/D変換後の画像データに対してホワイトバランス処理を実行しているが、信号処理部140において、A/D変換前のアナログの電気信号に対してホワイトバランス処理を実行してもよい。
また、画像処理装置200を撮像装置100内に設ける構成としているが、この構成に現礼されない。画像処理装置200は、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置内に設けてもよい。
[画像処理装置の構成例]
図2は、第1の画像処理装置200の一構成例を示すブロック図である。この画像処理装置200は、環境光ホワイトバランスゲイン生成部210、環境光ホワイトバランスゲイン保持部220、環境光露出値保持部230、混合光露出値保持部240、および、補助光ホワイトバランスゲイン記憶部250を備える。また、画像処理装置200は、合成ホワイトバランスゲイン生成部260、ホワイトバランスゲイン補正部270およびホワイトバランス処理部280を備える。
環境光ホワイトバランスゲイン生成部210は、環境光の色温度を基準色温度とするホワイトバランスゲインを環境光ホワイトバランスゲインWB_eとして生成するものである。この環境光ホワイトバランスゲイン生成部210は、信号処理部140からの画像データのうち、環境光の下で撮像された画像データを取得する。例えば、環境光ホワイトバランスゲイン生成部210は、ライブビューモードで撮像された画像データであるライブビュー画像データを取得する。そして、環境光ホワイトバランスゲイン生成部210は、このライブビュー画像データにおいて輝度値の統計量(例えば、合計値や平均値)を色ごとに算出し、それらの統計量から環境光ホワイトバランスゲインWB_eを算出する。ただし、統計量の算出において、彩度の高い被写体の輝度値を統計対象とすると、色が偏ってしまうカラーフェリア現象が発生するおそれがある。このため、環境光ホワイトバランスゲイン生成部210は、彩度がある程度高い被写体の輝度値は統計対象から除外してもよい。
例えば、R(Red)、G(Green)、B(Blue)の3色からなる画像において、環境光ホワイトバランスゲイン生成部210は、色ごとの輝度値の合計値をRsum、Gsum、および、Bsumとして算出する。そして、環境光ホワイトバランスゲイン生成部210は、これらの合計値のいずれか(例えば、Gsum)を基準値として、ゲインで増幅した値が基準値に等しくなるように、各色のゲインであるRゲイン、GゲインおよびBゲインを算出する。具体的には、環境光ホワイトバランスゲイン生成部210は、次の式1および式2を使用して環境光ホワイトバランスゲインにおけるRゲインWBR_eおよびBゲインWBR_eを求める。Gゲインは、「1」とする。G成分の統計量を基準とするのは、画像において他の色より大部分を占めることが多いためである。
WBR_e=Gsum/Rsum 式1
WBB_e=Gsum/Bsum 式2
環境光ホワイトバランスゲイン生成部210は、求めたRゲインWBR_eおよびBゲインWBR_eからなる環境光ホワイトバランスゲインWB_eを環境光ホワイトバランスゲイン保持部220に保持させる。
環境光ホワイトバランスゲイン保持部220は、環境光ホワイトバランスゲイン生成部210により生成された環境光ホワイトバランスゲインWB_eを保持するものである。
環境光露出値保持部230は、カメラ制御装置300から供給された環境光露出値EV_eを保持するものである。ここで、環境光露出値EV_eは、フラッシュ170の非発光時に測定された光量、すなわち環境光の光量に応じた露出値である。
混合光露出値保持部240は、カメラ制御装置300から供給された混合光露出値EV_mを保持するものである。ここで、混合光露出値EV_mは、フラッシュ170の発光時に測定された光量、すなわち混合光の光量に応じた露出値である。
これらの環境光露出値EV_eおよび混合光露出値EV_mは、環境光および混合光の各々の光量に応じた値である。露出値は光量が半分になるたびに、値が「1」上昇するため、環境光露出値EV_eおよび混合光露出値EV_mから、混合光における環境光および補助光の各々の光量の比率が求められる。
補助光ホワイトバランスゲイン記憶部250は、予め設定された補助光の色温度を基準色温度とする補助光ホワイトバランスゲインWB_fを記憶するものである。例えば、6000Kを基準色温度とするホワイトバランスゲインが補助光ホワイトバランスゲインWB_fとして設定される。
合成ホワイトバランスゲイン生成部260は、環境光および補助光の各々の光量の比率で環境光ホワイトバランスゲインWB_eおよび補助光ホワイトバランスゲインWB_fを合成するものである。具体的には、この合成ホワイトバランスゲイン生成部260は、環境光露出値EV_eおよび混合光露出値EV_mを環境光露出値保持部230および混合光露出値保持部240から読み出す。また、合成ホワイトバランスゲイン生成部260は、環境光ホワイトバランスゲインWB_eおよび補助光ホワイトバランスゲインWB_fを環境光ホワイトバランスゲイン保持部220および補助光ホワイトバランスゲイン記憶部250から読み出す。
そして、合成ホワイトバランスゲイン生成部260は、環境光露出値EV_eおよび混合光露出値EV_mから、環境光および補助光の各々の光量の比率を求める。合成ホワイトバランスゲイン生成部260は、その光量の比率で環境光ホワイトバランスゲインWB_eおよび補助光ホワイトバランスゲインWB_fを合成する。合成ホワイトバランスゲイン生成部260は、合成したホワイトバランスゲインを合成ホワイトバランスゲインWB_mとしてホワイトバランスゲイン補正部270に信号線269を介して供給する。
ホワイトバランスゲイン補正部270は、補助光に対する環境光の光量の比率に応じて合成ホワイトバランスゲインWB_mを補正するものである。例えば、ホワイトバランスゲイン補正部270は、補助光に対する環境光の光量の比率が低いほど基準色温度を高くする補正を、合成ホワイトバランスゲインWB_mに対して行う。このホワイトバランスゲイン補正部270は、環境光ホワイトバランスゲインWB_eを環境光ホワイトバランスゲイン保持部220から読み出し、環境光露出値EV_eを環境光露出値保持部230から読み出す。前述したように、補助光の光量は固定値であるため、ホワイトバランスゲイン補正部270は、環境光露出値EV_eのみから、補助光に対する環境光の相対的な光量を求めることができる。
ホワイトバランスゲイン補正部270は、環境光の相対的な光量が低いほど基準色温度を高くする補正を、合成ホワイトバランスゲインWB_mに対して行う。ただし、環境光の相対的な光量が閾値以上である場合には、環境光が十分に明るく、補正の必要性に乏しい。このため、環境光の光量が閾値以上である場合には、ホワイトバランスゲイン補正部270は、環境光の光量に関らず、補正量を固定値とする。
補正においてホワイトバランスゲイン補正部270は、Bゲインに対するRゲインの比率が増加するようにRゲインおよびBゲインの少なくとも一方を補正することにより基準色温度を上昇させる。光量の低い環境光は、一般に、補助光よりも色温度が低く、補助光と比べて赤に近い色合いである。このため、Bゲインに対するRゲインの比率を増加させることにより、環境光の赤に近い色合いが強調される。ホワイトバランスゲイン補正部270は、補正後のゲインを、混合光の下で撮像された画像データに適用すべき適正ホワイトバランスゲインWB_pとしてホワイトバランス処理部280に信号線278および279を介して供給する。この適正ホワイトバランスゲインWB_pは、BゲインWBB_pおよびRゲインWBR_pを含む。
環境光の相対的な光量が低い場合には、環境光の明るさの不足により環境光の色合いが画像において不足するおそれがあるが、基準色温度を高くする補正により環境光の色合いが強調されるため、画像の色合いが自然なものとなる。
なお、ホワイトバランスゲイン補正部270は、環境光の色温度が補助光より低いことを前提として補正を行っているが、逆に、環境光の色温度が補助光の色温度より高い場合もある。例えば、青色のイルミネーション光が環境光のときは、補助光の色温度の方が補助光より低くなる。環境光の色温度が補助光の色温度より高いか否かは、環境光ホワイトバランスゲインWB_eに対応する色温度から、ホワイトバランスゲイン補正部270が判断する。環境光の色温度が補助光の色温度より高いと判断した場合には、ホワイトバランスゲイン補正部270は、補助光に対する環境光の光量の比率が低いほど基準色温度を低くする補正を、合成ホワイトバランスゲインWB_mに対して行う。これにより、環境光の色合いが強調され、画像の色合いが自然なものとなる。
ホワイトバランス処理部280は、適正ホワイトバランスゲインWB_pを使用するホワイトバランス処理を、混合光の下で撮像された画像データに対して実行するものである。ホワイトバランス処理部280は、ホワイトバランス処理後の画像データを画像メモリ150に保持させる。
なお、画像処理装置200は、RGBカラーモデルの画像データを処理対象としているが、RGB以外のカラーモデル、例えば、CMYK(Cyan, Magenta, Yellow, blacK)カラーモデルの画像データを処理対象としてもよい。
また、画像処理装置200は、露出値から環境光および補助光の各々の光量の比率を求めているが、他のパラメータから光量の比率を求めてもよい。例えば、画像処理装置200は、照度や輝度から光量の比率を求めてもよい。
また、画像処理装置200は、ホワイトバランス処理のほか、ガンマ補正処理やデモザイク処理などの画像処理をさらに実行することもできる。この場合、ホワイトバランス処理は、デモザイク処理などの他の処理の前に行ってもよく、また、他の処理の後に行ってもよい。
[環境光ホワイトバランスゲイン生成部の構成例]
図3は、第1の実施の形態における環境光ホワイトバランスゲイン生成部210の一構成例を示すブロック図である。この環境光ホワイトバランスゲイン生成部210は、ブロック内合計輝度値算出部211、ブロック内彩度算出部212、合計輝度値算出部213、および、環境光ホワイトバランスゲイン算出部214を備える。
ブロック内合計輝度値算出部211は、ライブビュー画像データにおいてブロックごとに各色の輝度値の合計値を算出するものである。ブロックは、ライブビュー画像データを複数の領域に分割した場合における各領域の名称である。例えば、行方向にr個、列方向にc個の画素が2次元格子状に配列された画像データにおいて、行方向のr個の画素がM個のブロックに分割され、列方向のc個の画素がN個のブロックに分割される。ここで、rおよびcは、2以上の整数である。Mは、r未満かつ1以上の整数であり、Nは、c未満かつ1以上の整数である。ブロック内合計輝度値算出部211は、それぞれのブロックにおいてR、GおよびBの色ごとに輝度値の合計値を求め、B(i,j)、B(i,j)およびB(i,j)としてブロック内彩度算出部212および合計輝度値算出部213に供給する。ここで、iは、1乃至Mの整数であり、jは、1乃至Nの整数である。
ブロック内彩度算出部212は、ブロック毎に彩度を算出するものである。ブロック内彩度算出部212は、B(i,j)、B(i,j)およびB(i,j)から、例えば、次の式3乃至式5を使用して各ブロックの彩度Sb(i,j)を算出する。
Mb(i,j)=max{B(i,j),B(i,j),B(i,j)} 式3
mb(i,j)=min{B(i,j),B(i,j),B(i,j)} 式4
Sb(i,j)={Mb(i,j)−mb(i,j)}/Mb(i,j) 式5
式3において「max()」は、かっこ内の値のうち最大値を返す関数である。式4において「min()」は、かっこ内の値のうち最小値を返す関数である。式5においてMb(i,j)およびmb(i,j)の値がいずれも「0」のときは、右辺が不定となるため、例外処理としてSb(i,j)に「0」が設定される。
そして、ブロック内彩度算出部212は、彩度Sb(i,j)が小さいほど値が大きくなる係数を、彩度係数Ks(i,j)として生成する。例えば、ブロック内彩度算出部212は、彩度Sb(i,j)が所定の閾値より小さい場合には、「1」となり、彩度Sb(i,j)が、その閾値以上である場合には「0」となる係数を彩度係数Ks(i,j)として生成する。ブロック内彩度算出部212は、生成した彩度係数Ks(i,j)を合計輝度値算出部213に供給する。
合計輝度値算出部213は、各ブロックの合計輝度値および彩度係数から、画像データにおける色ごとの合計輝度値を算出するものである。合計輝度値算出部213は、各ブロックの合計輝度値B(i,j)、B(i,j)およびB(i,j)と、彩度係数Ks(i,j)とから、例えば、次の式6乃至式8を使用して合計輝度値を算出する。合計輝度値算出部213は、算出した合計輝度値を環境光ホワイトバランスゲイン算出部214に供給する。
Figure 2014014044
Figure 2014014044
Figure 2014014044
環境光ホワイトバランスゲイン算出部214は、各色の合計輝度値から環境光ホワイトバランスゲインWB_eを算出するものである。環境光ホワイトバランスゲイン算出部214は、合計輝度値Rsum、GsumおよびBsumから、式1および式2を使用して環境光ホワイトバランスゲインWB_eを算出して環境光ホワイトバランスゲイン保持部220に保持させる。
[合成ホワイトバランスゲイン算出部の構成例]
図4は、第1の実施の形態における合成ホワイトバランスゲイン生成部260の一構成例を示すブロック図である。この合成ホワイトバランスゲイン生成部260は、環境光寄与率生成部261および合成ホワイトバランスゲイン算出部262を備える。
環境光寄与率生成部261は、環境光露出値EV_eと混合光露出値EV_mとから、混合光に対する環境光の光量の比率を環境光寄与率Keとして算出するものである。環境光寄与率生成部261は、例えば、次の式9により環境光寄与率Keを算出する。環境光寄与率生成部261は、算出した環境光寄与率Keを合成ホワイトバランスゲイン算出部262に供給する。なお、環境光寄与率生成部261は、露出値の差分と、式9などにより算出した環境光寄与率Keとを対応付けてテーブルに記憶しておき、そのテーブルから差分に対応する環境光寄与率Keを読み出してもよい。
Ke=1/{2^(EV_e−EV_m)} 式9
合成ホワイトバランスゲイン算出部262は、合成ホワイトバランスゲインWB_mを算出するものである。合成ホワイトバランスゲイン算出部262は、環境光ホワイトバランスゲインWB_e、補助光ホワイトバランスゲインWB_fおよび環境光寄与率Keから、例えば、次の式10および式11を用いて合成ホワイトバランスゲインWB_mを算出する。合成ホワイトバランスゲイン算出部262は、算出した合成ホワイトバランスゲインWB_mをホワイトバランスゲイン補正部270に供給する。
WBR_m=Ke×WBR_e+(1−Ke)×WBR_f 式10
WBB_m=Ke×WBB_e+(1−Ke)×WBB_f 式11
式10において、WBR_mは、合成ホワイトバランスゲインWB_mにおけるRゲインである。また、式11において、WBB_mは、合成ホワイトバランスゲインWB_mにおけるBゲインである。
例えば、環境光と補助光との光量の比が1:2であった場合、環境光寄与率Keは、1/3となる。この場合、式10および式11より、環境光ホワイトバランスゲインWB_eと補助光ホワイトバランスゲインWB_fとは、1:2の比で合成される。
[ホワイトバランスゲイン補正部の構成例]
図5は、第1の実施の形態におけるホワイトバランスゲイン補正部270の一構成例を示すブロック図である。このホワイトバランスゲイン補正部270は、補正係数生成部271および合成ホワイトバランスゲインシフト部272を備える。
補正係数生成部271は、補助光に対する環境光の相対的な光量が小さいほど大きな補正係数Kmを生成するものである。この補正係数Kmは、合成ホワイトバランスゲインWB_mの基準色温度を高くする補正の補正量を求める際に用いられる係数であり、この補正係数Kmが大きいほど、基準色温度の上昇量が大きくなる。補正係数生成部271は、例えば、環境光露出値EV_eを環境光露出値保持部230から読み出す。補正係数生成部271は、環境光露出値EV_eが閾値EV_thより大きい場合には、例えば、次の式12を用いて、補正係数Kmを算出する。一方、環境光露出値EV_eが閾値EV_th以下である場合には、補正係数Kmを固定値とする。この固定値は、例えば、式12にEV_thを代入して得られた値である。
Km=a×EV_e+b 式12
式12において、aは正の実数であり、bは所定の実数である。
なお、補正係数生成部271は、環境光の相対的な光量に応じて増減する係数を算出することができるのであれば、式12以外の式により補正係数Kmを算出してもよい。例えば、補正係数生成部271は、2次式や対数関数式などにより補正係数を算出してもよい。また、補正係数生成部271は、計算式により補正係数Kmを算出しているが、この構成に限定されない。例えば、補正係数生成部271は、環境光露出値EV_eと、その値から式12などにより算出した補正係数Kmとを対応付けたテーブルを記憶しておき、そのテーブルから補正係数Kmを読み出す構成としてもよい。
合成ホワイトバランスゲインシフト部272は、補助光に対する環境光の光量の比率が低いほど基準色温度が高いゲインにシフトする補正を、合成ホワイトバランスゲインWB_mに対して行うものである。この合成ホワイトバランスゲインシフト部272は、合成ホワイトバランスゲインWB_m、環境光ホワイトバランスゲインWB_eおよび補正係数Kmから、例えば、次の式13および式14を使用して、適正ホワイトバランスゲインWB_pを算出する。
WBR_p=WBR_m+Km×(WBR_m−WBR_e) 式13
WBB_p=WBB_m+Km×(WBB_m−WBB_e) 式14
式13において、WBR_pは、適正ホワイトバランスゲインWB_pにおけるRゲインである。式14において、WBB_pは、適正ホワイトバランスゲインWB_pにおけるBゲインである。合成ホワイトバランスゲインシフト部272は、算出した適正ホワイトバランスゲインWB_pをホワイトバランス処理部280に供給する。
なお、ホワイトバランスゲイン補正部270は、画像全体に適用するための適正ホワイトバランスゲインWB_pを生成しているが、画像データ内のブロックごとに、そのブロックに適用するための適正ホワイトバランスゲインWB_pを生成してもよい。例えば、補正係数生成部271は画像データ内のブロック(i,j)のそれぞれについて環境光露出値EV_e(i,j)を取得する。そして、補正係数生成部271は、それらの環境光露出値EV_e(i,j)から、ブロックごとの補正係数Km(i,j)を生成する。合成ホワイトバランスゲインシフト部272は、それらの補正係数Km(i,j)から、ブロックごとの適正ホワイトバランスゲインWB_p(i,j)を生成する。
[ホワイトバランス処理部の構成例]
図6は、第1の実施の形態におけるホワイトバランス処理部280の一構成例を示すブロック図である。このホワイトバランス処理部280は、分離部281と、ゲイン可変アンプ282および283とを備える。
分離部281は、画像データにおける画素のそれぞれの輝度値を色ごとに分離するものである。また、分離部281は、画素(x,y)のRの輝度値V(x,y)をゲイン可変アンプ282に供給し、画素(x,y)のBの輝度値V(x,y)をゲイン可変アンプ283に供給する。分離部281は、画素(x,y)のGの輝度値V(x,y)をゲイン可変アンプ282または283を介さずに、画像メモリ150へ出力する。ここでxは、1乃至rの整数であり、yは1乃至cの整数である。
ゲイン可変アンプ282および283は、適正ホワイトバランスゲインWB_pにより、RおよびBの輝度値を増幅するものである。ゲイン可変アンプ282は、適正ホワイトバランスゲインWB_pにおけるRゲインWBR_pにより、輝度値V(x,y)を増幅して画像メモリ150へ出力する。一方、ゲイン可変アンプ283は、適正ホワイトバランスゲインWB_pにおけるBゲインWBB_pにより、輝度値V(x,y)を増幅して画像メモリ150へ出力する。
図7は、第1の実施の形態における複数のブロックに分割したライブビュー画像データの一例を示す図である。このライブビュー画像データには、フラッシュ170以外の光源として蝋燭が写されている。蝋燭からの環境光の光量は、補助光の光量と比べてかなり小さいことが多い。この場合には、光量比に応じて決定した合成ホワイトバランスゲインWB_mでは、明るさの不足により、環境光の色合いが不足するおそれがある。
図8は、第1の実施の形態における複数のブロックに分割したライブビュー画像データの一例を示す図である。図8に示すように、ライブビュー画像データは、M×N個のブロックに分割される。そして、ブロックごとに、輝度値の統計量および彩度が求められ、それらから、環境光ホワイトバランスゲインWB_eが求められる。
図9は、第1の実施の形態における環境光寄与率と露出値の差分との間の関係の一例を示す図である。図9において、縦軸は環境光寄与率Keであり、横軸は環境光露出値EV_eおよび混合光露出値EV_mの差分、すなわちEV_e−EV_mである。
環境光寄与率Ksは、環境光露出値EV_eおよび混合光露出値EV_mの差分が大きくなるほど小さくなる。例えば、環境光露出値EV_eが混合光露出値EV_mより「1」大きい場合、環境光の光量は混合光の光量の半分である。したがって、混合光に対する環境光の比率である環境光寄与率Ksは、「1/2」となる。また、環境光露出値EV_eが混合光露出値EV_mより「2」大きい場合は、環境光の光量は混合光の光量の「1/4」であり、環境光寄与率Ksは、「1/4」となる。このように、露出値の差分が「1」大きくなるたびに、環境光寄与率Ksは半分になる。なお、環境光の光量が、その環境光を含む混合光の光量より多くなることはないため、環境光寄与率Ksが「1」を超えることはない。
露出値から得られる光量の比率により、環境光ホワイトバランスゲインWB_eと補助光ホワイトバランスゲインWB_fとが合成される。
図10は、第1の実施の形態における補正係数Kmと環境光露出値EV_eとの間の関係の一例を示す図である。図10において、縦軸は、補正係数Kmであり、横軸は環境光露出値EV_eである。図10に例示するように、環境光の光量が少なくなるほど、すなわち閾値EV_eが大きくなるほど、大きな値が補正係数Kmに設定される。そして、補正係数Kmが大きいほど基準色温度を高くする補正が、合成ホワイトバランスゲインWB_mに対して実行される。ただし、環境光露出値EV_eが閾値EV_th以下である場合には、環境光が十分に明るいため補正の必要性が低くなり、補正係数Kmに固定値が設定される。これにより、過剰な補正が抑制される。
図11は、第1の実施の形態における補正前後のホワイトバランスゲインの一例を示す図である。図11において縦軸は、ホワイトバランスゲインのうちのBゲインWBBであり、横軸はRゲインWBRである。曲線は、基準色温度に対応するRゲインおよびBゲインの組合せの軌跡である。Bゲインに対するRゲインの比率が大きいほど、ホワイトバランスゲインの基準色温度が高くなる。
補助光と比べて環境光の光量が小さい場合を想定する。比較的光量の小さい環境光は、一般に、補助光より色温度が低くなる。言い換えれば、環境光の色は補助光より赤に近くなる。このため、赤に近い色を白に調整するためにBゲインに対するRゲインの比率が小さい環境光ホワイトバランスゲインWB_eが設定される。一方、補助光は、青に近い色合いであるため、Bゲインに対するRゲインの比率が大きな補助ホワイトバランスゲインWB_fが設定される。
画像処理装置200は、補助光ホワイトバランスゲインWB_fと環境光ホワイトバランスゲインWB_eとは、混合光における補助光および環境光のそれぞれの光量の比率で合成する。合成した値WB_mは、補助光ホワイトバランスゲインWB_fおよび環境光ホワイトバランスゲインWB_eの中間の値となる。
環境光の色温度が補助光より低い場合、環境光の相対的な光量が小さいほど、合成ホワイトバランスゲインWB_mは環境光ホワイトバランスゲインWB_eに近い値となり、Bゲインに対するRゲインの比率が小さくなる。この結果、赤に近い環境光の色合いが不足するおそれがある。そこで、画像処理装置200は、補助光に対する環境光の光量の比率が小さいほど基準色温度を高くする補正を行う。言い換えれば、画像処理装置200は、合成ホワイトバランスゲインWB_mは、Bゲインに対するRゲインの比率を増大させた値WB_pに合成ホワイトバランスゲインWB_mをシフトする補正を行う。これにより、赤に近い環境光の色合いが強調され、環境光の雰囲気が表現された自然な色合いの画像が得られる。逆に、環境光の色温度が補助光より高い場合には、画像処理装置200は、補助光に対する環境光の光量の比率が小さいほど基準色温度を低くする補正を行う。これにより、青に近い環境光の色合いが強調され、環境光の雰囲気が表現された自然な色合いの画像が得られる。
[画像処理装置の動作例]
図12は、第1の実施の形態における画像処理装置200の動作の一例を示す図である。この動作は、例えば、画像処理装置200にライブビュー画像データが入力されたときに開始される。
画像処理装置200は、ライブビュー画像データから、式1乃至式8を使用して、環境光ホワイトバランスゲインWB_eを生成する(ステップS901)。画像処理装置200は、フラッシュ撮影が行われたか否かを判断する(ステップS902)。フラッシュ撮影が行われていない場合には(ステップS902:No)、画像処理装置200は、ステップS901に戻る。
フラッシュ撮影が行われた場合には(ステップS902:Yes)、画像処理装置200は、式9乃至式11を使用して合成ホワイトバランスゲインWB_mを生成する(ステップS903)。そして、画像処理装置200は、式12を使用して補正係数Kmを生成する(ステップS904)。
画像処理装置200は、式13および式14を使用して適正ホワイトバランスWB_pを生成する(ステップS905)。そして、画像処理装置200は、その適正ホワイトバランスWB_pを使用して、フラッシュ撮影した画像データに対してホワイトバランス処理を実行する(ステップS906)。ステップS906の後、画像処理装置200は、動作を終了する。
このように本技術の第1の実施の形態によれば、画像処理装置200は、補助光に対する環境光の比率に応じて合成ホワイトバランスゲインWB_mを補正することができる。これにより、比率に応じて環境光の色合いが強調される。したがって、画像処理装置200は、画像データの色合いを自然な色合いに調整することができる。
<2.第2の実施の形態>
[画像処理装置の構成例]
図13は、第2の実施の形態における画像処理装置200の一構成例を示すブロック図である。第1の実施の形態においては、画像処理装置200は、環境光の色温度が、補助光に対する環境光の光量の比率に応じて増減するとの前提の下で、光量の比率に応じて基準色温度を増減する補正を行っていた。しかし、環境光の色温度が、補助光に対する環境光の光量の比率に応じて増減しない場合もある。例えば、蛍光灯などの人工的な光源からの環境光である場合、補助光に対する環境光の光量の比率が小さくとも、環境光の色温度が補助光と比べてあまり低くないことがある。その場合に基準色温度を高くする補正を行うと、色温度が高くなりすぎてしまうおそれがある。このような過剰な補正を防止するためには、補助光に対する環境光の色温度の比率が低いほど基準色温度を高くする補正を行うことが望ましい。第2の実施の形態の画像処理装置200は、環境光の色温度を求め、補助光に対する環境光の色温度の比率から補正係数を生成する点において第1の実施の形態と異なる。
第2の実施の形態のホワイトバランスゲイン補正部270は、環境光ホワイトバランスゲインWB_eを環境光ホワイトバランスゲイン保持部220から読み出す。そして、その環境光ホワイトバランスゲインWB_eから環境光の色温度を求める。補助光の色温度は、一般に固定値であるため、環境光の色温度から、補助光に対する環境光の色温度の比率が求められる。ホワイトバランスゲイン補正部270は、環境光の相対的な色温度が低いほど補正係数Kmを大きくして、合成ホワイトバランスゲインWB_mを補正する。なお、環境光の色温度が補助光より高い場合には、ホワイトバランスゲイン補正部270は、環境光の相対的な色温度が高いほど補正係数Kmを小さくして、合成ホワイトバランスゲインWB_mを補正してもよい。
[ホワイトバランスゲイン補正部の構成例]
図14は、第2の実施の形態におけるホワイトバランスゲイン補正部270の一構成例を示すブロック図である。第2の実施の形態のホワイトバランスゲイン補正部270は、色温度変換部273をさらに備える点において第1の実施の形態と異なる。
色温度変換部273は、環境光ホワイトバランスゲインWB_eを環境光の色温度に変換するものである。具体的には、色温度変換部273は、環境光ホワイトバランスゲインWB_eが基準色温度とする色温度を環境光の色温度として求める。例えば、図11における曲線上のWB_eに対応する基準色温度が環境光の色温度に該当する。色温度変換部273は、環境光の色温度を補正係数生成部271に供給する。
第2の実施の形態の補正係数生成部271は、補助光に対する環境光の色温度の比率が低いほど大きな補正係数Kmを生成して、合成ホワイトバランスゲインシフト部272に供給する。第2の実施の形態の合成ホワイトバランスゲインシフト部272の構成は、第1の実施の形態と同様である。
なお、ホワイトバランスゲイン補正部270は、画面全体に適用するための適正ホワイトバランスゲインWB_pを生成しているが、画像データ内のブロックごとに、そのブロックに適用するための適正ホワイトバランスゲインWB_pを生成してもよい。
ブロック毎に適正ホワイトバランスゲインWB_pを生成する場合、例えば、環境光ホワイトバランスゲイン生成部210は、次の式15および式16を使用してブロックごとの環境ホワイトバランスゲインWB_e(i,j)を算出する。
WBR_e(i,j)=B(i,j)/B(i,j) 式15
WBB_e(i,j)=B(i,j)/B(i,j) 式16
補正係数生成部271は、環境ホワイトバランスゲインWB_e(i,j)から、ブロックごとの補正係数Km(i,j)を生成する。合成ホワイトバランスゲインシフト部272は、それらの補正係数Km(i,j)から、ブロックごとの適正ホワイトバランスゲインWB_p(i,j)を生成する。
図15は、第2の実施の形態における補正係数Kmと環境光の色温度Tとの間の関係の一例を示す図である。図15において、縦軸は、補正係数Kmであり、横軸は環境光の色温度Tである。色温度Tの単位は、例えば、ケルビン(K)である。図15に例示するように、環境光の色温度Tが低くなるほど大きな値が補正係数Kmに設定され、基準色温度が高くなるように補正される。
このように本技術の第2の実施の形態によれば、画像処理装置200は、補助光に対する環境光の色温度の比率に応じて合成ホワイトバランスゲインWB_mを補正することができる。これにより、補助光に対する環境光の色温度の比率に応じて、その環境光の色合いが強調される。したがって、画像処理装置200は、画像データの色合いを自然な色合いに調整することができる。
<3.第3の実施の形態>
[画像処理装置の構成例]
図16は、第3の実施の形態における画像処理装置200の一構成例を示すブロック図である。第1の実施の形態においては、画像処理装置200は、補助光に対する環境光の光量または色温度の比率を環境光の露出値から求めていた。しかし、画像処理装置200は、補助光に対する環境光または色温度の比率は、露出値以外の値からも求めることができる。具体的には、被写体までの奥行きが小さいほど、補助光に対する環境光の比率が小さくなるため、奥行きから、光量の比率が得られる。第3の実施の形態の画像処理装置200は、被写体までの奥行きを求め、その奥行きから補助光に対する環境光の比率を判断する点において第1の実施の形態と異なる。
具体的には、第3の実施の形態のホワイトバランスゲイン補正部270は、カメラ制御装置300から、奥行情報をさらに受け取る。この奥行情報は、画像データ内のブロックごとの奥行きを示す情報である。一般に、奥行きが小さいほどフラッシュ170に近いため、補助光の光量または色温度が比較的大きくなる。言い換えれば、奥行きが小さいほど、環境光の相対的な光量または色温度が小さくなる。したがって、ホワイトバランスゲイン補正部270は、奥行きに応じて基準色温度を補正する。例えば、ホワイトバランスゲイン補正部270は、奥行きが小さいほど補正係数Kmを大きくして、基準色温度を高くする。なお、環境光の色温度が補助光より高い場合もある。この場合には、奥行きが小さいほど環境光の相対的な色温度が大きくなるため、ホワイトバランスゲイン補正部270は、奥行きが小さいほど補正係数Kmを小さくして、基準色温度を低くする。
[ホワイトバランスゲイン補正部の構成例]
図17は、第3の実施の形態におけるホワイトバランスゲイン補正部270の一構成例を示すブロック図である。第3の実施の形態の補正係数生成部271は、ブロックの(i,j)について、奥行情報の示すブロックの奥行きが小さいほど大きな補正係数Km(i,j)を生成する。第3の実施の形態の合成ホワイトバランスゲインシフト部272は、補正係数K(i,j)を使用して、ブロックの(i,j)について適正ホワイトバランスゲインWB_p(i,j)を求める。
図18は、第3の実施の形態における補助光の届く範囲の一例を示す図である。図18の楕円は、画像データにおいて補助光が届いた範囲である。この範囲内のブロック501には、比較的手前にある机が写っている。一方、補助光が届かないブロック502には、比較的奥にある壁が写っている。
この場合、奥行きの小さいブロック501の被写体には、補助光が届くため、相対的な環境光の光量または色温度は小さくなる。一方、奥行きの小さいブロック502の被写体には、補助光が届かないため、環境光の相対的な光量または色温度が大きくなる。このため、奥行きの小さいブロック501の補正係数Kmは、奥行きの大きなブロック502よりも大きく設定される。
図19は、第3の実施の形態の変形例における補正係数と奥行情報との間の関係の一例を示す図である。図19において縦軸は、ブロック(i,j)の補正係数Km(i,j)である。横軸は、ブロック(i,j)の奥行情報d(i,j)である。奥行きd(i,j)が閾値d_th2以上である場合には、環境光の相対的な光量または色温度が十分に大きいため、補正の必要性が低い。このため、補正係数Km(i,j)に固定値(例えば、「0」)が設定される。
奥行きd(i,j)が閾値d_th2より小さく、閾値d_th1以上である場合には、奥行きが小さいほど、大きな補正係数が設定される。奥行きd(i,j)が閾値d_th1より小さい場合には、これ以上補正係数を大きくすると、過剰な補正となるおそれがあるため、補正係数Km(i,j)に固定値が設定される。この固定値には、例えば、d_th1のときの補正係数Km(i,j)が設定される。
このように本技術の第3の実施の形態によれば、画像処理装置200は、奥行きが小さいほど補助光に対する環境光の比率が小さいと判断して、その比率に応じて合成ホワイトバランスゲインWB_mを補正することができる。これにより、補助光に対する環境光の比率に応じて、環境光の色合いが強調される。したがって、画像処理装置200は、画像データの色合いを自然な色合いに調整することができる。
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
また、上述の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))等を用いることができる。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)環境光の下で撮像された画像から環境光ホワイトバランスゲインを生成する環境光ホワイトバランスゲイン生成部と、
補助光の色温度に対応する補助光ホワイトバランスゲインと前記環境光ホワイトバランスゲインとを合成して合成ホワイトバランスゲインを生成する合成ホワイトバランスゲイン生成部と、
前記補助光に対する前記環境光の比率に応じて前記合成ホワイトバランスゲインを補正するホワイトバランスゲイン補正部と
を具備し、
前記補正後の合成ホワイトバランスゲインを前記補助光および前記環境光を含む混合光の下で撮影された画像に適用する画像処理装置
(2)前記ホワイトバランスゲイン補正部は、前記補助光に対する前記環境光の光量の比率に応じて基準色温度を増減する補正を前記合成ホワイトバランスゲインに対して行う
前記(1)記載の画像処理装置。
(3)前記ホワイトバランス補正部は、前記環境光ホワイトバランスゲインから前記環境光の色温度を生成して前記補助光に対する前記取得した環境光の色温度の比率に応じて基準色温度を増減する補正を前記合成ホワイトバランスゲインに対して行う
前記(1)または(2)記載の画像処理装置。
(4) 前記ホワイトバランスゲイン補正部は、前記環境光の下で撮像された画像内の被写体までの奥行きが小さいほど前記補助光に対する前記環境光の比率が低いと判断する
前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の画像処理装置。
(5)前記画像は複数の領域を有し、
前記ホワイトバランスゲイン補正部は、前記複数の領域の各々において前記補助光に対する前記環境光の比率を求めて前記複数の領域の各々において前記合成ホワイトバランスを補正する
前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の画像処理装置。
(6)前記補正後のホワイトバランスゲインを使用して前記混合光の下で撮像された画像に対してホワイトバランス処理を実行するホワイトバランス処理部をさらに具備する
前記(1)乃至(5)のいずれかに記載の画像処理装置。
(7)環境光ホワイトバランスゲイン生成部が、環境光の下で撮像された画像から環境光ホワイトバランスゲインを生成する環境光ホワイトバランスゲイン生成手順と、
合成ホワイトバランスゲイン生成部が、補助光の色温度に対応する補助光ホワイトバランスゲインと前記環境光ホワイトバランスゲインとを合成して合成ホワイトバランスゲインを生成する合成ホワイトバランスゲイン生成手順と、
ホワイトバランスゲイン補正部が、前記補助光に対する前記環境光の比率に応じて前記合成ホワイトバランスゲインを補正するホワイトバランスゲイン補正手順と、
前記補正後の合成ホワイトバランスゲインを前記補助光および前記環境光を含む混合光の下で撮影された画像に適用する手順と
を具備する画像処理方法。
(8)環境光ホワイトバランスゲイン生成部が、環境光の下で撮像された画像から環境光ホワイトバランスゲインを生成する環境光ホワイトバランスゲイン生成手順と、
合成ホワイトバランスゲイン生成部が、補助光の色温度に対応する補助光ホワイトバランスゲインと前記環境光ホワイトバランスゲインとを合成して合成ホワイトバランスゲインを生成する合成ホワイトバランスゲイン生成手順と、
ホワイトバランスゲイン補正部が、前記補助光に対する前記環境光の比率に応じて前記合成ホワイトバランスゲインを補正するホワイトバランスゲイン補正手順と、
前記補正後の合成ホワイトバランスゲインを前記補助光および前記環境光を含む混合光の下で撮影された画像に適用する手順と
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
100 撮像装置
110 撮像レンズ
120 撮像素子
130 測光測距センサ
140 信号処理部
150 画像メモリ
160 レンズ制御部
170 フラッシュ
180 発光制御部
190 操作部
200 画像処理装置
210 環境光ホワイトバランスゲイン生成部
211 ブロック内合計輝度値算出部
212 ブロック内彩度算出部
213 合計輝度値算出部
214 環境光ホワイトバランスゲイン算出部
220 環境光ホワイトバランスゲイン保持部
230 環境光露出値保持部
240 混合光露出値保持部
250 補助光ホワイトバランスゲイン記憶部
260 合成ホワイトバランスゲイン生成部
261 環境光寄与率生成部
262 合成ホワイトバランスゲイン算出部
270 ホワイトバランスゲイン補正部
271 補正係数生成部
272 合成ホワイトバランスゲインシフト部
273 色温度変換部
280 ホワイトバランス処理部
281 分離部
282、283 ゲイン可変アンプ
300 カメラ制御装置

Claims (8)

  1. 環境光の下で撮像された画像から環境光ホワイトバランスゲインを生成する環境光ホワイトバランスゲイン生成部と、
    補助光の色温度に対応する補助光ホワイトバランスゲインと前記環境光ホワイトバランスゲインとを合成して合成ホワイトバランスゲインを生成する合成ホワイトバランスゲイン生成部と、
    前記補助光に対する前記環境光の比率に応じて前記合成ホワイトバランスゲインを補正するホワイトバランスゲイン補正部と
    を具備し、
    前記補正後の合成ホワイトバランスゲインを前記補助光および前記環境光を含む混合光の下で撮影された画像に適用する画像処理装置。
  2. 前記ホワイトバランスゲイン補正部は、前記補助光に対する前記環境光の光量の比率に応じて基準色温度を増減する補正を前記合成ホワイトバランスゲインに対して行う
    請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記ホワイトバランス補正部は、前記環境光ホワイトバランスゲインから前記環境光の色温度を生成して前記補助光に対する前記取得した環境光の色温度の比率に応じて基準色温度を増減する補正を前記合成ホワイトバランスゲインに対して行う
    請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記ホワイトバランスゲイン補正部は、前記環境光の下で撮像された画像内の被写体までの奥行きが小さいほど前記補助光に対する前記環境光の比率が低いと判断する
    請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記画像は複数の領域を有し、
    前記ホワイトバランスゲイン補正部は、前記複数の領域の各々において前記補助光に対する前記環境光の比率を求めて前記複数の領域の各々において前記合成ホワイトバランスを補正する
    請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記補正後のホワイトバランスゲインを使用して前記混合光の下で撮像された画像に対してホワイトバランス処理を実行するホワイトバランス処理部をさらに具備する
    請求項1記載の画像処理装置。
  7. 環境光ホワイトバランスゲイン生成部が、環境光の下で撮像された画像から環境光ホワイトバランスゲインを生成する環境光ホワイトバランスゲイン生成手順と、
    合成ホワイトバランスゲイン生成部が、補助光の色温度に対応する補助光ホワイトバランスゲインと前記環境光ホワイトバランスゲインとを合成して合成ホワイトバランスゲインを生成する合成ホワイトバランスゲイン生成手順と、
    ホワイトバランスゲイン補正部が、前記補助光に対する前記環境光の比率に応じて前記合成ホワイトバランスゲインを補正するホワイトバランスゲイン補正手順と、
    前記補正後の合成ホワイトバランスゲインを前記補助光および前記環境光を含む混合光の下で撮影された画像に適用する手順と
    を具備する画像処理方法。
  8. 環境光ホワイトバランスゲイン生成部が、環境光の下で撮像された画像から環境光ホワイトバランスゲインを生成する環境光ホワイトバランスゲイン生成手順と、
    合成ホワイトバランスゲイン生成部が、補助光の色温度に対応する補助光ホワイトバランスゲインと前記環境光ホワイトバランスゲインとを合成して合成ホワイトバランスゲインを生成する合成ホワイトバランスゲイン生成手順と、
    ホワイトバランスゲイン補正部が、前記補助光に対する前記環境光の比率に応じて前記合成ホワイトバランスゲインを補正するホワイトバランスゲイン補正手順と、
    前記補正後の合成ホワイトバランスゲインを前記補助光および前記環境光を含む混合光の下で撮影された画像に適用する手順と
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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