JP2014013454A - 車載用環境認識装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両後方に設けたカメラにより撮像された画像を取得する撮像部と、画像から露光情報を取得する光源環境推定部と、画像から特徴量を抽出する特徴量抽出部と、特徴量と露光情報との関連性に基づいてカメラのレンズ汚れの状態を判定する状態判定部と、レンズ汚れの状態に基づいて、認識アプリケーションの実行の可否を判定する処理と、レンズ汚れの状態に基づいて、レンズ汚れの除去を制御する処理と、を有するアプリ制御部と、を有する。
【選択図】図1
Description
図1は、レンズ状態判定機能を備える車載用環境認識装置10の構成を示す図である。車載用環境認識装置10は、車両後方に設けた車載カメラにより撮像された画像を撮像部100にて取得する。光源環境推定部200では、カメラの露光情報、たとえば、シャッタースピード、絞り、露光領域の平均輝度、ゲインなどや、画像上の高輝度領域の情報などを基に、現状のカメラ周囲の光源環境を推定する。特徴量抽出部300では、エッジ強度解析、輝度解析、形状解析などを実施することで、カメラのレンズ状態や路面状態の判定に利用する特徴量の瞬間値を画像から抽出する。
図2は、光源環境推定部200の構成を示す図である。光源環境推定部200では、車両周囲の光源環境の情報を推定する。車両情報として、自車両のヘッドライトのON,OFFや、ウィンカー、ブレーキランプなどを含めて、光源環境推定部200で、情報を管理しても良い。
図3は、特徴量抽出部300の構成を示す図である。特徴量抽出部300では、路面エッジ強度解析、背景エッジ強度解析、輝度解析、形状解析などを実施するために、それぞれの特徴量を抽出する。
図4は、状態判定部400の構成を示す図である。状態判定部400は、レンズの汚れ状況を判定するレンズ状態判定部410、背景に映る車両や歩行者、標識などの見えやすさを示す背景視認性解析部420、路面の白線の擦れ度合いや、路面の反射の度合い、ウェット路面、白線の存在しない泥道や積雪状況を判定する路面状態判定部430、自車両の車両挙動、車速や舵角、ヨーレート、などの車両挙動に関する情報や、前照灯のON,OFF情報、自車両のヘッドライトのON,OFFや、ウィンカー、ブレーキランプ、エンジンのON,OFFなどの車両情報を管理する車両情報部440からなる。
図11−1では、レンズ状態判定部410における、レンズ白濁状態の判定方法について記す。
露光情報を入力情報とする。この露光情報としては、シャッタースピード、ゲイン、カメラ高輝度領域抽出結果の情報もしくは露光枠の平均輝度値でも良い。車両情報部440からのタイマーと車速も利用する。また、白濁判定には、背景エッジ強度解析の、瞬間値のエッジ強度についても入力として受け取る。
次に、現状の車速及び露光情報をチェックし、レンズ白濁状態を判定するのにふさわしい車速、もしくは露光情報かなどをチェックする。まず、車速のチェックは、停車時に背景エッジ強度の解析を実施すると、固定背景のエッジ強度を常に観測することになり、背景シーンの影響を強く受けすぎるために好ましくないため、車速はある一定車速SPEEDW_THR以上に限定して、白濁状態の解析を実施することとする。
これら判定条件、(1)(2)(3)より背景エッジ強度解析してよいと思われる条件の場合にNOを選択し、背景エッジ強度解析の未判定タイマー時間をリセットする。
YESの場合には、背景エッジ強度解析の未判定タイマー時間を加算する。
この未判定タイマー加算時間は、背景エッジ強度解析の時系列データから、レンズ状態を解析するために、利用してよい良いかどうかを判定する。あまりにも古い昼夜のデータを混同して判定する、もしくは、数週間前のデータと混同して判定しないように、ある一定時間Wを超えると時系列データを破棄して、レンズ状態を新たに診断するように設計することで、現状のレンズ状態を正確に反映できるようにする。
ただし、一度、システムギブアップに至ったような、白濁が進行したレンズ状態の場合には、時系列データの破棄は行っても、システムギブアップに至ったレンズ状態であるレンズ白濁状態の結果事態は、この時系列データリセットではリセットしない。アプリ制御部500自体で管理する。
図10−1に示すように、背景エッジ強度と露光情報の相関性から、白濁時のエッジ強度低下の割合を求める。クリアレンズ時のエッジ強度を100として、その低下の割合をパーセンテージ%で数値として算出する。この算出された瞬間値を図10−2に示すようにレンズ白濁の時系列データとして蓄積する。これにより、背景エッジ強度特徴量と露光情報の相関性に基づいてレンズ白濁状態を判定する。なお、背景エッジ強度特徴量の代わりに路面エッジ強度特徴量を用いてもよい。
ある一定時間分のデータが集まった時点から、時系列にフィルタリングした値を最終的なレンズ白濁の指標としてレンズ白濁状態を更新する。
図12では、レンズ状態判定部410における、レンズ輝度固着の判定方法について記す。レンズ輝度固着の判定は、自車両走行中に背景が動くにも関わらず動かない領域が存在する場合には、その領域には汚れが付着している可能性が高いと判断する。
露光情報を入力情報とする。この露光情報としては、シャッタースピード、ゲイン、カメラ高輝度領域抽出結果の情報もしくは露光枠の平均輝度値でも良い。車両情報部440からのタイマーと車速、ブレーキランプやウィンカー情報も利用する。
次に、現状の車速及び露光情報をチェックし、レンズ輝度固着状態を判定するのにふさわしい車速、もしくは露光情報かなどをチェックする。まず、車速のチェックは、停車時に輝度固着の解析を実施すると、固定背景を常に観測することになり、光源環境が変化しなければ全画面が輝度固着と判定されレンズ状態が汚れていると誤判定する可能性がある。このため、車速はある一定車速SPEEDB_THR以上に限定して、輝度固着の解析を実施することとする。
これら判定条件、(1)(2)(3)(4)より輝度固着を解析してよいと思われる条件の場合にNOを選択し、輝度固着の未判定タイマー時間をリセットする。
YESの場合には、輝度固着解析の未判定タイマー時間を加算する。
この未判定タイマー加算時間は、輝度固着解析の時系列データから、レンズ状態を解析するために、利用してよい良いかどうかを判定する。昼夜のデータを混同して判定する、もしくは、数週間前のデータと混同して判定しないように、ある一定時間Bを超えると時系列データを破棄して、レンズ状態を新たに診断するように設計することで、現状のレンズ状態を正確に反映できるようにする。
ただし、一度、システムギブアップに至ったような、輝度固着の汚れが進行したレンズ状態の場合には、時系列データの破棄は行っても、システムギブアップに至ったレンズ状態であるレンズ輝度固着状態の結果事態は、この時系列データリセットではリセットしない。アプリ制御部500自体で管理する。
図8の輝度固着時の輝度変化のない領域のマップを求める。ここでは、図8に示すように、輝度変化の小さな領域を少しずつ加算していくことでマップ更新する。
ある一定時間分のデータが集まった時点から、各アプリケーションの認識処理領域別に、輝度固着の状態を判別する。
図13では、レンズ状態判定部410における、レンズ汚れ形状解析の判定方法について記す。レンズ汚れ形状解析の判定は、レンズ上同じ位置に存在し続ける同一エッジ方向の物体、もしくは円形形状の付着物を検知する手法である。
露光情報を入力情報とする。この露光情報としては、シャッタースピード、ゲイン、カメラ高輝度領域抽出結果の情報もしくは露光枠の平均輝度値でも良い。車両情報部440からのタイマーと車速、ブレーキランプやウィンカー情報も利用する。
次に、現状の車速及び露光情報をチェックし、レンズ汚れ形状解析を実施するのにふさわしい車速、もしくは露光情報かなどをチェックする。自車両走行中に背景が動くことを前提としているため、停車時に実行すると背景から立体物の輪郭や円形上の物体を抽出してしまう。
これら判定条件、(1)(2)(3)(4)より汚れ形状解析してよいと思われる条件の場合にNOを選択し、汚れ形状解析の未判定タイマー時間をリセットする。
YESの場合には、汚れ形状解析の未判定タイマー時間を加算する。
この未判定タイマー加算時間は、汚れ形状解析の時系列データから、レンズ状態を解析するために、利用してよい良いかどうかを判定する。昼夜のデータを混同して判定する、もしくは、数週間前のデータと混同して判定しないように、ある一定時間Sを超えると時系列データを破棄して、レンズ状態を新たに診断するように設計することで、現状のレンズ状態を正確に反映できるようにする。
ただし、一度、システムギブアップに至ったような、汚れが進行したレンズ状態の場合には、時系列データの破棄は行っても、システムギブアップに至ったレンズ状態であるレンズ汚れ形状解析の結果事態は、この時系列データリセットではリセットしない。アプリ制御部500自体で管理する。
図9のレンズ汚れ形状解析の瞬間値を加算し汚れと思われる領域のマップを求める。ここでは、図9に示すように、円形形状の輝度変化のある個所、もしくは汚れ形状が存在し、画像エッジ方向が変化しない領域のマップを更新する。
ある一定時間分のデータが集まった時点から、各アプリケーションの認識処理領域別に、汚れ形状解析の状態を判別する。
アプリ制御部500は、レンズ汚れ状態や、周囲の光源環境における視認性の低下などを考慮し、各アプリケーションの認識性能を保つためのパラメータ調整や誤検知対策モジュールの追加を実施する。また、レンズ汚れ状態が画像認識アプリケーションを実施するには、汚れすぎている場合には、汚れ除去ハードの制御、アプリギブアップやシステムギブアップを実施する。
アプリ実行部600では、アプリ制御部500で実施された制御内容を基に、各アプリに調整を施してアプリケーションを実施する。
100…撮像部
200…光源環境推定部
210…露光情報部
220…画像高輝度情報部
300…特徴量抽出部
310…路面エッジ強度解析部
320…背景エッジ強度解析部
350…輝度解析部
360…形状解析部
400…状態判定部
410…レンズ状態判定部
420…背景視認性解析部
430…路面状態判定部
440…車両情報部
500…アプリ制御部
510…レーン認識制御部
512…歩行者検知制御部
514…巻き込み防止検知制御部
516…駐車枠検知制御部
518…走行路認識制御部
520…車両検知制御部
530…汚れ除去ハード制御部
540…アプリ別ギブアップ判定部
550…システムギブアップ判定部
600…アプリ実行部
610…レーン認識部
612…歩行者検知部
614…巻き込み防止検知部
616…駐車枠検知部
618…走行路認識部
620…車両検知部
Claims (4)
- 車両後方に設けたカメラにより撮像された画像を取得する撮像部と、
前記画像から露光情報を取得する光源環境推定部と、
前記画像から特徴量を抽出する特徴量抽出部と、
前記特徴量と前記露光情報との関連性に基づいて前記カメラのレンズ汚れの状態を判定する状態判定部と、
前記レンズ汚れの状態に基づいて、認識アプリケーションの実行の可否を判定する処理と、前記レンズ汚れの状態に基づいて、レンズ汚れの除去を制御する処理と、を有するアプリ制御部と、を有することを特徴とする車載用環境認識装置。 - 請求項1記載の車載用環境認識装置において、
前記特徴量は、前記画像を背景領域と路面領域とに分けた場合、背景領域の輝度差の大きさを示す背景エッジ強度特徴量、路面領域の輝度差の大きさを示す路面エッジ強度特徴量、画像上の予め定めた値より輝度が高い高輝度領域の存在を示す高輝度特徴量、の少なくとも1つ以上の特徴量を含むことを特徴とする車載用環境認識装置。 - 請求項2記載の車載用環境認識装置において、
前記状態判定部は、前記背景エッジ強度特徴量又は前記路面エッジ強度特徴量と、前記露光情報の相関性に基づいてレンズ白濁状態を判定することを特徴とする車載用環境認識装置。 - 請求項2記載の車載用環境認識装置において、
前記背景エッジ強度特徴量は、前記画像上に存在するエッジとして地平線もしくは道路端を含む処理領域から求められることを特徴とする車載用環境認識装置。
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