JP7265693B2 - 付着物検出装置、および付着物検出方法 - Google Patents

付着物検出装置、および付着物検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、付着物検出装置、および付着物検出方法に関する。
従来、撮像画像の分割領域の輝度値の時系列変化に基づいてレンズに付着した付着物を検出する付着物検出装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014-30188号公報
しかしながら、従来技術では、車両に搭載されたカメラのレンズに対する付着物の付着判定を行う場合に、車両の走行状態によっては、付着判定を正確に行うことができず、誤判定を行うおそれがある。
例えば、車両がトンネルなどの暗い路面を走行する場合には、撮像画像の輝度が一時的に低くなるため、付着物が付着していない領域においても、付着物が付着していると判定するおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、付着物の誤判定を抑制する付着物検出装置、および付着物検出方法を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る付着物検出装置は、車両に搭載された撮像装置によって撮像された撮像画像に複数の分割領域を設定する領域設定部と、複数の分割領域を含み、付着物の付着を検知する対象領域における輝度の代表値を算出する算出部と、車速と、対象領域における輝度の代表値とに基づいて分割領域における付着物の付着状態を示す情報の遷移状態を設定する状態設定部と、遷移状態が、対象領域における輝度の代表値が所定低照度値よりも大きい状態であっても、車速が所定高車速よりも大きい場合には、情報のうち、対象領域に付着物が付着していることを示すフラグを保持する検出部とを備える。
また一態様に係る付着物検出装置は、車両に搭載された撮像装置によって撮像された撮像画像に複数の分割領域を設定する領域設定部と、複数の分割領域を含み、付着物の付着を検知する対象領域における輝度の代表値を算出する算出部と、車速と、対象領域における輝度の代表値とに基づいて分割領域における付着物の付着状態を示す情報の遷移状態を設定する状態設定部と、遷移状態が、対象領域における輝度の代表値が所定低照度値よりも小さい状態であるとき、情報のうち、対象領域に付着物が付着していることを示すフラグをOFFにする検出部とを備える。
また一態様に係る付着物検出方法は、車両に搭載された撮像装置によって撮像された撮像画像に複数の分割領域を設定する領域設定工程と、複数の分割領域を含み、付着物の付着を検知する対象領域における輝度の代表値を算出する算出工程と、車速と、対象領域における輝度の代表値とに基づいて分割領域における付着物の付着状態を示す情報の遷移状態を設定する状態設定工程と、遷移状態が、対象領域における輝度の代表値が所定低照度値よりも大きい状態であっても、車速が所定高車速よりも大きい場合には、情報のうち、対象領域に付着物が付着していることを示すフラグを保持する検出工程とを含む。
また一態様に係る付着物検出方法は、車両に搭載された撮像装置によって撮像された撮像画像に複数の分割領域を設定する領域設定工程と、複数の分割領域を含み、付着物の付着を検知する対象領域における輝度の代表値を算出する算出工程と、車速と、対象領域における輝度の代表値とに基づいて分割領域における付着物の付着状態を示す情報の遷移状態を設定する状態設定工程と、遷移状態が、対象領域における輝度の代表値が所定低照度値よりも小さい状態であるとき、情報のうち、対象領域に付着物が付着していることを示すフラグをOFFにする検出工程とを含む。
実施形態の一態様によれば、付着物の誤判定を抑制することができる。
図1は、付着物検出方法の概要を示す図である。 図2は、付着物検出装置の構成を示すブロック図である。 図3は、対象領域における輝度の平均値と、車速と、遷移状態との関係を示す図である。 図4は、状態設定処理を説明するフローチャートである。 図5は、付着判定処理を説明するフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、実施形態に係る付着物検出装置、および付着物検出方法について詳細に説明する。なお、本実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
まず、図1を用いて実施形態に係る付着物検出方法の概要について説明する。図1は、付着物検出方法の概要を示す図である。実施形態に係る付着物検出方法は、付着物検出装置1によって実行される。
付着物検出装置1は、例えば、車両Cに搭載され、車両Cの周囲を撮像する車載カメラ10(撮像装置)への付着物、具体的には、車載カメラ10のレンズへの付着物Mの付着を検出する。
車載カメラ10は、車両Cの周囲を撮像する。車載カメラ10は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を備える。車載カメラ10には、例えば、車両Cの前方を撮像するフロントカメラ10a、車両Cの後方を撮像するリアカメラ10b、車両Cの左側方を撮像するレフトカメラ10c、車両Cの右側方を撮像するライトカメラ10dが含まれる。
車載カメラ10のレンズに、泥や、埃など遮光性を有する付着物Mが付着すると、車載カメラ10によって得られた撮像画像Iから車両Cの周囲の情報、例えば、駐車枠や、他車両や、人の情報を取得できず、駐車枠や、他車両や、人などを正確に検出することができなくなるおそれがある。
また、車両Cがトンネルを走行する場合などには、車両Cの周囲が一時的に暗くなり、撮像画像Iの輝度が一時的に低くなる。また、車速が高い場合には、ぶれが生じた撮像画像Iが撮像されることがあり、車速が低い場合には、撮像画像Iの背景の変化、すなわち輝度の変化が小さくなる。このような状態で、付着物Mの付着判定を行うと、誤判定するおそれがある。
そのため、実施形態に係る付着物検出装置1は、車両Cの走行状態に応じて付着物Mの付着状態を示す情報の遷移状態を設定し、付着物Mの誤判定を抑制することとした。
付着物Mの付着状態を示す情報は、付着物Mの付着継続性を示すカウンタ値や、車載カメラ10のレンズに付着物Mが付着していることを示す付着物検出フラグや、撮像画像Iが含まれる。
付着物検出装置1は、車載カメラ10によって撮像された撮像画像I、および車速を取得する(S10)。
付着物検出装置1は、付着物Mの付着を検知する対象領域R0に複数の分割領域R1を設定する(S11)。対象領域R0は、撮像画像Iに対して予め設定された領域であり、レンズに付着物Mが付着した場合に、撮像画像Iを用いた処理、例えば、駐車枠の検出処理や、自動駐車処理などを正確に実行することができなくなる領域である。対象領域R0は、例えば矩形領域である。
分割領域R1は、対象領域R0を縦方向、および横方向に分割することで形成される領域である。分割領域R1には、複数の画素が含まれる。例えば、分割領域R1は、40×40の画素を含む矩形領域である。
なお、図1の撮像画像Iには、一例として、対象領域R0を縦方向に5つ、および横方向に8つに分割した40個の分割領域R1を示すが、これに限られることはない。
付着物検出装置1は、対象領域R0における輝度の代表値を算出する(S12)。代表値とは、具体的には平均値である。
付着物検出装置1は、車速と、対象領域R0における輝度の代表値とに基づいて分割領域R1における付着物Mの付着状態を示す情報の遷移状態を設定する(S13)。付着物検出装置1は、車速と、対象領域R0における輝度の平均値とに基づいて遷移状態を設定する。詳しい説明については、後述するが、付着物検出装置1は、車速と、対象領域R0における輝度の代表値とに基づいて遷移状態を第1状態~第5状態のいずれかに設定する。
これにより、付着物検出装置1は、車両Cの走行状態に応じて付着物Mの付着状態を示す情報を制御することができ、付着物Mの誤判定を抑制することができる。
次に、付着物検出装置1について図2を参照し、説明する。図2は、付着物検出装置1の構成を示すブロック図である。
付着物検出装置1は、車載カメラ10と、車速センサ40と、各種機器50とに接続される。なお、図2では、付着物検出装置1は、車載カメラ10と、各種機器50とは別体で構成される場合を示したが、これに限らず、車載カメラ10、および各種機器50の少なくとも一方と一体で構成されてもよい。
各種機器50は、付着物検出装置1の検出結果を取得して、車両Cの各種制御を行う機器である。各種機器50は、例えば、車載カメラ10のレンズに付着物Mが付着していることや、ユーザによる付着物Mの拭き取り指示を通知する表示装置や、流体や気体等をレンズに向かって噴射して付着物Mを除去する除去装置、自動運転等を制御する車両C制御装置を含む。
付着物検出装置1は、制御部2と、記憶部3とを備える。制御部2は、取得部20と、領域設定部21と、状態設定部22と、選択部23と、算出部24と、判定部25と、検出部26とを備える。
ここで、付着物検出装置1は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、データフラッシュ、入出力ポートなどを有するコンピュータや各種の回路を含む。
コンピュータのCPUは、たとえば、ROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、制御部2の取得部20と、領域設定部21と、状態設定部22と、選択部23と、算出部24と、判定部25と、検出部26として機能する。
また、制御部2の取得部20と、領域設定部21と、状態設定部22と、選択部23と、算出部24と、判定部25と、検出部26の少なくともいずれか一つまたは全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成することもできる。また、取得部20と、領域設定部21と、状態設定部22と、選択部23と、算出部24と、判定部25と、検出部26は、統合されてもよく、複数に分けられてもよい。
取得部20は、車速センサ40からの信号に基づいて車速を取得する。また、取得部20は、車載カメラ10で撮像された画像を取得し、撮像画像Iを生成する。具体的には、取得部20は、取得した画像における各画素を輝度に応じて白から黒までの各階調に変換するグレースケール化処理を行う。また、取得部20は、取得した画像に画素の間引き処理を行い、取得した画像よりもサイズが小さい画像を生成する。
また、取得部20は、間引き処理を施した画像に基づいて、各画素における画素値の和および二乗和の積分画像である撮像画像Iを生成する。なお、画素値とは、画素の輝度やエッジに対応する情報である。このように、付着物検出装置1は、取得した画像に対して間引き処理を行い、積分画像を生成することで、後段における処理の計算を高速化できるため、付着物Mを検出するための処理時間を短くすることができる。
なお、取得部20は、各画素について、平均化フィルタなどの平滑化フィルタを用いて平滑化処理を行ってもよい。また、取得部20は、間引き処理を行わず、取得した画像と同じサイズの撮像画像Iを生成(取得)してもよい。
領域設定部21は、撮像画像Iに対して対象領域R0、および分割領域R1を設定する。領域設定部21は、各撮像画像Iに対して、対象領域R0、および分割領域R1を予め設定された位置に設定する。
状態設定部22は、車速、および後述する算出部24において算出する対象領域R0における輝度の代表値に基づいて、図3に示すように遷移状態を第1状態~第5状態に設定する。図3は、対象領域R0における輝度の代表値と、車速と、遷移状態との関係を示す図である。
具体的には、状態設定部22は、対象領域R0における輝度の代表値が所定低照度値よりも高く、車速が所定低車速以上であり、かつ所定高車速以下である場合には、遷移状態を第1状態に設定する。第1状態では、付着物Mの付着判定が行われる。所定低照度値は、予め設定された値であり、撮像画像Iから付着物Mの付着を正確に判定することができる下限値である。なお、所定低照度値は、車載カメラ10の性能に応じて設定することができる。
また、状態設定部22は、対象領域R0における輝度の代表値が所定低照度値よりも高く、かつ車速が所定低車速よりも小さい場合には、遷移状態を第2状態に設定する。第2状態では、付着物Mの付着判定のうち、付着物Mの除去判定のみが行われる。
また、状態設定部22は、対象領域R0における輝度の代表値が所定低照度値よりも高く、かつ車速が所定高車速よりも大きい場合には、遷移状態を第3状態に設定する。第3状態では、付着物Mの付着判定は行われない。
また、状態設定部22は、対象領域R0における輝度の代表値が所定低照度値以下であり、かつ車速が所定低車速よりも小さい場合には、遷移状態を第4状態に設定する。第4状態では、付着物Mの付着判定は行われない。
また、状態設定部22は、対象領域R0における輝度の代表値が所定低照度値以下であり、かつ車速が所定低車速以上である場合には、遷移状態を第5状態に設定する。第5状態では、付着物Mの付着判定は行われない。
なお、遷移状態の第1状態~第5状態についての詳細は、後述する。
図2に戻り、選択部23は、付着物Mの付着判定を行う場合には、分割領域R1の中から、所定条件を満たすか否かの判定を行っていない分割領域R1を選択する。所定条件については後述する。
算出部24は、撮像画像Iの対象領域R0に含まれる各画素の輝度を検出し、対象領域R0における輝度の代表値、および輝度のばらつき量を算出する。また、算出部24は、各分割領域R1における輝度の代表値、および輝度のばらつき量を算出する。代表値とは、対象領域における輝度の分布における代表的な輝度を示す値であり、具体的には平均値を用いる。平均値の他に、刈込平均、中央値、最頻値などを用いてもよい。ばらつき量とは、対象とする領域における輝度の分布の広がりを表す値であり、具体的には標準偏差を用いる。標準偏差の他に、分散、最大最小幅、四分位幅、任意のパーセンタイル幅を用いてもよい。以降は、代表値として平均値を、ばらつき量として標準偏差を用いる場合について例として説明する。
また、算出部24は、付着物Mの付着判定を行う場合には、第1差分、および第2差分を算出する。
第1差分は、現在の撮像画像I(以下、「現在フレームI1」と称する場合がある。)の分割領域R1における輝度の平均値と、現在フレームI1よりも前の処理で取得された撮像画像I(以下、「過去フレームI0」と称する。)の分割領域R1における輝度の平均値との差分である。すなわち、第1差分は、対応する分割領域R1における現在の輝度の平均値と、過去の輝度の平均値との差分である。なお、第1差分は、絶対値である。
第1差分を算出する際に用いられる、現在フレームI1における分割領域R1、および過去フレームI0における分割領域R1は、対象領域R0に対して同じ位置となる分割領域R1である。以下では、このような分割領域R1を「同一分割領域R1」と称する。
第2差分は、同一分割領域R1における輝度の標準偏差の差分である。すなわち、第2差分は、対応する分割領域R1における現在の輝度の標準偏差と、過去の輝度の標準偏差との差分である。なお、第2差分は、絶対値である。
過去フレームI0は、遷移状態が第1状態である場合には、現在フレームI1よりも1つ前の処理で取得された撮像画像Iである。
また、遷移状態が第1状態から他の状態(第2状態~第5状態)に変更された場合には、過去フレームI0は、遷移状態が第1状態から他の状態に変更される直前の撮像画像Iである。そのため、付着物Mの付着が検出されており、遷移状態が第1状態から他の状態に変更された場合には、第1状態で撮像され、付着物Mが付着した撮像画像Iが過去フレームI0となる。
遷移状態が第1状態から第2状態に変更された場合には、例えば、現在フレームI1の分割領域R1における輝度の平均値と、過去フレームI0、具体的には、遷移状態が第1状態から第2状態に変更される直前の撮像画像Iの分割領域R1における輝度の平均値との差分が、第1差分として算出される。
なお、遷移状態が第1状態から、第3状態~第5状態を経由して第2状態に変更された場合も、同様に、例えば、現在フレームI1の分割領域R1における輝度の平均値と、過去フレームI0、具体的には、遷移状態が第1状態から他の状態(第3状態~第5状態)に変更される直前の撮像画像Iの分割領域R1における輝度の平均値との差分が、第1差分として算出される。
算出部24は、付着物Mの付着判定を行う場合には、分割領域R1におけるカウンタ値を算出する。具体的には、算出部24は、遷移状態が第1状態であり、現在フレームI1の分割領域R1が所定条件を満たすと判定された場合に、現在のカウンタ値を増加させる。また、算出部24は、遷移状態が第1状態であり、現在フレームI1の分割領域R1が所定条件を満たさないと判定された場合に、現在のカウンタ値を減少させる。すなわち、算出部24は、遷移状態が第1状態である場合には、分割領域R1におけるカウンタ値を増減させて、更新する。
また、算出部24は、遷移状態が第2状態であり、現在フレームI1の分割領域R1が所定条件を満たすと判定された場合に、現在のカウンタ値を保持する。また、算出部24は、遷移状態が第2状態であり、現在フレームI1の分割領域R1が所定条件を満たさないと判定された場合には、現在のカウンタ値を減少させる。すなわち、算出部24は、遷移状態が第2状態である場合には、分割領域R1におけるカウンタ値を減少させるが、増加させない。
所定条件は、(1)第1差分が第1所定差分以下であり、(2)第2差分が第2所定差分以下であり、かつ(3)分割領域R1における輝度の平均値が第1所定値以下である、場合に満たされる。すなわち、上記(1)~(3)のうち、いずれか一つの条件を満たさない場合には、所定条件は満たされない。
第1所定差分は、付着物Mが付着している場合の輝度の平均値の上限差分であり、予め実験などにより設定された差分である。第1所定差分は、例えば、「5」である。第2所定差分は、付着物Mが付着している場合の輝度の標準偏差の上限差分であり、予め実験などにより設定された差分である。第2所定差分は、例えば、「1」である。第1所定値は、分割領域R1に付着物Mが付着していると判定可能な値であり、例えば、現在フレームI1の対象領域R0における輝度の平均値に基づいて設定される値である。第1所定値は、対象領域R0の輝度の平均値が高くなると大きくなる。
カウンタ値は、分割領域R1が所定条件を満たすと判定されると増加し、分割領域R1が所定条件を満たさないと判定されると減少する。カウンタ値は、付着物Mの付着継続性すなわち、分割領域R1が所定条件を満たすと判定された継続性を示す。カウンタ値の増加値、および減少値は、予め設定された値であり、例えば、「1」である。
なお、カウンタ値には、予め設定された上限カウンタ値、および下限カウンタ値が設けられている。また、1回の判定に対するカウンタ値の増加値、および減少値は、異なる値であってもよい。
また、算出部24は、付着物Mの付着判定を行わない場合であり、遷移状態が第3状態、および第4状態である場合には、カウンタ値を保持する。
また、算出部24は、付着物Mの付着判定を行わない場合であり、遷移状態が第5状態である場合には、カウンタ値を保持し、または所定固定値に設定する。
算出部24は、第5状態において、第5状態に変更される直前のカウンタ値が所定固定値よりも小さい場合には、カウンタ値を保持する。また、算出部24は、第5状態において、第5状態に変更される直前のカウンタ値が所定固定値よりも大きい場合には、カウンタ値を所定固定値に変更し、その後、所定固定値に保持する。
所定固定値は、予め設定された値であり、所定カウンタ値よりも小さい値である。所定カウンタ値は、予め設定された値であり、分割領域R1に付着物Mが付着していると判定する閾値である。具体的には、所定固定値は、所定カウンタ値から、カウンタ値の増加値に所定処理回数を乗算した値を減算した値である。所定処理回数は、付着物Mが付着していることが連続して検出された場合に、分割領域R1を付着領域として判定する処理回数である。
例えば、所定カウンタ値が「20」であり、増加値が「1」であり、所定処理回数が「3」である場合には、所定固定値は「17」である。例えば、第1状態におけるカウンタ値が「21」である状態から、第5状態に変更された場合には、カウンタ値は「17」に変更され、その後、遷移状態が第5状態である場合には、「17」に保持される。
また、算出部24は、付着物Mの付着判定を行う場合には、対象領域R0に対する付着領域の割合である占有率を算出する。占有率は、付着物Mが付着した分割領域R1である付着領域の面積を合算した値を対象領域R0の面積で除算することで算出される。なお、占有率は、付着領域の数を対象領域R0に含まれる分割領域R1の数で除算して算出されてもよい。占有率は、例えば、百分率で表される。
なお、算出部24は、自車両Cが写る撮像画像Iでは、自車両Cが写る分割領域R1を除外して占有率を算出する。
判定部25は、車速が所定低車速以上であるか否かを判定する。車速が小さい場合には、現在フレームI1と過去フレームI0とがほぼ同一の撮像画像Iとなり、例えば、同一分割領域R1における輝度の第1差分が小さくなる。そのため、付着物Mの付着判定を正確に行うことが困難となる。所定低車速は、予め設定された車速であり、付着物Mの付着判定を正確に行うことができる車速の下限値である。例えば、所定低車速は、15km/hである。
また、判定部25は、車速が所定高車速以下であるか否かを判定する。所定高車速は、予め設定された車速であり、所定低車速よりも大きい。車速が大きい場合には、撮像画像Iのぶれが大きくなり、付着物Mの付着判定を正確に行うことが困難となる。所定高車速は、車載カメラ10によって撮像画像Iを撮像した場合に、撮像画像Iのぶれによる付着物Mの誤判定を防止することができる上限車速である。例えば、所定高車速は、80km/hである。
なお、所定低車速や、所定高車速は、車載カメラ10の性能に応じて設定することができる。
また、判定部25は、対象領域R0における輝度の平均値が所定低照度値以下であるか否かを判定する。
また、判定部25は、付着物Mの付着判定を行う場合に、所定条件を満たすか否かを判定する。
また、判定部25は、付着物Mの付着判定を行う場合に、分割領域R1が付着領域であるか否かを判定する。具体的には、判定部25は、現在フレームI1の分割領域R1におけるカウンタ値が所定カウンタ値以上であるか否かを判定する。
判定部25は、現在フレームI1の分割領域R1におけるカウンタ値が所定カウンタ値以上である場合には、分割領域R1が、付着物Mが付着した付着領域であると判定する。すなわち、判定部25は、所定条件を満たす状態が継続する分割領域R1を付着領域であると判定する。また、判定部25は、現在フレームI1の分割領域R1におけるカウンタ値が所定カウンタ値よりも小さい場合には、分割領域R1が付着領域ではなく、付着物Mが付着していない未着領域であると判定する。
なお、所定カウンタ値には、ヒステリシスが設けられてもよい。すなわち、分割領域R1の判定を未着領域から付着領域に変更する場合の所定カウンタ値と、分割領域R1の判定を付着領域から未着領域に変更する場合の所定カウンタ値とを異なる値にしてもよい。
また、判定部25は、付着物Mの付着判定を行う場合に、現在フレームI1の全ての分割領域R1に対して所定条件を満たすか否かの判定を行ったか否かを判定する。
また、判定部25は、付着物Mの付着判定を行う場合に、車載カメラ10のレンズに付着物Mが付着しているか否かを判定する。具体的には、判定部25は、占有率が所定占有率以上であるか否かを判定する。所定占有率は、予め設定された値であり、例えば、「40%」である。判定部25は、占有率が所定占有率以上である場合には、車載カメラ10のレンズに付着物Mが付着していると判定する。また、判定部25は、占有率が所定占有率よりも小さい場合には、車載カメラ10のレンズに付着物Mが付着していないと判定する。
検出部26は、付着物Mの付着判定を行う場合に、付着物Mが付着していると判定された分割領域R1を付着領域として検出する。また、検出部26は、付着物Mの付着判定を行う場合に、付着物Mが付着していないと判定された分割領域R1を未着領域として検出する。
また、検出部26は、車載カメラ10のレンズに付着物Mが付着していると判定された場合には、車載カメラ10に対する付着物Mの付着を検出する。具体的には、検出部26は、車載カメラ10のレンズに付着物Mが付着していると判定された場合には、付着物検出フラグを「ON」にする。また、検出部26は、車載カメラ10に付着物Mが付着していないと判定された場合には、付着物検出フラグを「OFF」にする。また、検出部26は、遷移状態が第3状態である場合には、付着物検出フラグを保持する。また、検出部26は、遷移状態が第4状態、または第5状態である場合には、付着物検出フラグを「OFF」にする。
また、検出部26は、遷移状態が第4状態、および第5状態である場合に、低照度フラグを「ON」にし、遷移状態が第1状態~第3状態である場合に、低照度フラグを「OFF」にする。
記憶部3は、たとえば、RAMやデータフラッシュに対応する。RAMやデータフラッシュは、分割領域R1における輝度の平均値や、分割領域R1における輝度の標準偏差や、分割領域R1におけるカウンタ値や、所定低照度値などの閾値情報や、過去フレームI0や、各種プログラムの情報などを記憶することができる。なお、付着物検出装置1は、有線や無線のネットワークで接続された他のコンピュータや可搬型記録媒体を介して上記したプログラムや各種情報を取得することとしてもよい。
次に、遷移状態の第1状態~第5状態について説明する。
第1状態は、対象領域R0における輝度の平均値が所定低照度値よりも大きく、車速が所定低車速以上であり、かつ車速が所定高車速以下であり、付着物Mの付着を正確に判定可能である。そのため、第1状態では、付着物Mの付着判定が行われる。具体的には、第1状態では、分割領域R1において、第1差分、第2差分などが算出され、カウンタ値が増減されて更新される。そして、分割領域R1が付着領域であるか否かが判定され、付着領域の検出が行われる。そして、占有率が所定占有率以上であるか否かが判定され、付着物Mの付着検出が行われ、検出結果に応じて付着物検出フラグが「ON」、または「OFF」に設定される。
第2状態は、対象領域R0における輝度の平均値が所定低照度値以上であるが、車速が所定低車速よりも小さい。そのため、付着物Mが付着していない場合であっても、第1差分、および第2差分が小さくなり、付着物Mの付着判定を正確に行うことが困難である。従って、第2状態では、付着物Mの付着判定のうち除去判定のみが行われる。付着物Mが除去された場合、例えば、付着物Mが拭き取られた場合には、拭き取りの前後で第1差分、および第2差分が大きくなる。そのため、付着物Mの除去判定を行うことは可能である。
具体的には、第2状態では、第1差分、第2差分などが算出され、第1状態と同様に付着判定が行われる。しかし、第2状態では、所定条件を満たす場合であっても、カウンタ値は増加されず、所定条件を満たさない場合に、カウンタ値の減少のみが許可される。そのため、第2状態では、カウンタ値は、減少されて更新され、または保持される。付着物検出フラグが「ON」から「OFF」へ変わることがあるが、付着物検出フラグが「OFF」から「ON」へ変わることはない。
なお、付着物検出フラグが「ON」であり、遷移状態が第1状態から第2状態に変更された場合には、遷移状態が第2状態に変更される直前の処理で得られた撮像画像Iが過去フレームI0として記憶部3に記憶される。そして、第2状態では、現在フレームI1と、遷移状態が第2状態に変更される直前の処理で得られた過去フレームI0とを用いて第1差分、および第2差分が算出される。
第3状態は、対象領域R0における輝度の平均値が所定低照度値以上であるが、車速が所定高車速よりも大きい。そのため、撮像画像Iのぶれが大きくなり、付着物Mの付着判定を正確に行うことが困難である。そのため、第3状態では、付着物Mの付着判定は行われず、カウンタ値が保持され、付着物検出フラグが保持される。
なお、付着物検出フラグが「ON」であり、遷移状態が第1状態から第3状態に変更された場合には、遷移状態が第3状態に変更される直前の処理で得られた撮像画像Iが過去フレームI0として記憶部3に記憶される。
第4状態は、対象領域R0における輝度の平均値が所定低照度値よりも低いため、撮像画像Iにおいて付着物Mを正確に検出することができない。そのため、第4状態では、付着物Mの付着判定は行われず、カウンタ値が保持され、付着物検出フラグが「OFF」に設定され、低照度フラグが「ON」に設定される。
第4状態において、カウンタ値が保持されるのは、付着物Mが付着しており、例えば、車載カメラ10が手などで覆われた後に、覆いが無くなった場合や、夜間に他車両の照明によって明るくなった場合などに、付着物検出フラグを早期に「ON」にするためである。
これにより、付着物検出フラグが「ON」であり、遷移状態が、第1状態、または第2状態から、一時的に第4状態になり、再び、第1状態、または第2状態に戻った場合に、付着物Mフラグを早期に「ON」にすることができる。
なお、付着物検出フラグが「ON」であり、遷移状態が第1状態から第4状態に変更された場合には、遷移状態が第4状態に変更される直前の処理で得られた撮像画像Iが過去フレームI0として記憶部3に記憶される。
第5状態は、対象領域R0における輝度の平均値が所定低照度値よりも低いため、撮像画像Iにおいて付着物Mを正確に検出することができない。そのため、第5状態では、付着物Mの付着判定を行われず、カウンタ値が保持、または所定固定値に設定される。また、付着物検出フラグが「OFF」に設定され、低照度フラグが「ON」に設定される。
第5状態では、第5状態に変更される直前のカウンタ値が所定固定値よりも小さい場合には、カウンタ値は保持される。
また、第5状態では、第5状態に変更される直前のカウンタ値が所定固定値よりも大きい場合には、カウンタ値は所定固定値に変更され、その後、所定固定値に保持される。これにより、例えば、付着物Mが付着した状態で、車両Cがトンネルを走行する場合に、付着物検出フラグが「ON」と「OFF」との間で繰り返し変更されることを抑制することができる。また、例えば、付着物Mが付着した状態で、車両Cがトンネルを出た場合に、付着物検出フラグを早期に「ON」にすることができる。
なお、付着物検出フラグが「ON」であり、遷移状態が第1状態から第5状態に変更された場合には、遷移状態が第5状態に変更される直前の処理で得られた撮像画像Iが過去フレームI0として記憶部3に記憶される。
次に、実施形態に係る状態設定処理について図4を参照し説明する。図4は、状態設定処理を説明するフローチャートである。
付着物検出装置1は、車載カメラ10によって撮像した画像から現在フレームI1を生成し、対象領域R0、および分割領域R1を設定し(S100)、車速を取得する(S101)。
付着物検出装置1は、現在フレームI1の対象領域R0における輝度の平均値と、現在フレームI1の対象領域R0における輝度の標準偏差と、現在フレームI1の各分割領域R1における輝度の平均値と、現在フレームI1の各分割領域R1における輝度の標準偏差とを算出する(S102)。
付着物検出装置1は、対象領域R0における輝度の平均値が所定低照度値以下であるか否かを判定する(S103)。付着物検出装置1は、対象領域R0における輝度の平均値が所定輝度以下である場合には(S103:Yes)、車速が所定低車速以上であるか否かを判定する(S104)。
付着物検出装置1は、車速が所定低車速以上である場合には(S104:Yes)、遷移状態を第5状態に設定する(S105)。具体的には、付着物検出装置1は、第5状態では、付着物Mの付着判定を行わず、カウンタ値を保持、または所定固定値に設定する。また、付着物検出装置1は、第5状態では、付着物検出フラグを「OFF」に設定し、低照度フラグを「ON」に設定する。
付着物検出装置1は、車速が所定低車速よりも小さい場合には(S104:No)、遷移状態を第4状態に設定する(S106)。具体的には、付着物検出装置1は、第4状態では、付着物Mの付着判定を行わず、カウンタ値を保持し、付着物検出フラグを「OFF」に設定し、低照度フラグが「ON」に設定する。
付着物検出装置1は、対象領域R0における輝度の平均値が所定低照度値よりも高い場合には(S103:No)、車速が所定低車速以上であるか否かを判定する(S107)。付着物検出装置1は、車速が所定低車速よりも小さい場合には(S107:No)、遷移状態を第2状態に設定する(S108)。具体的には、付着物検出装置1は、第2状態では、付着物Mの付着判定を行う。
付着物検出装置1は、車速が所定低車速以上である場合には(S107:Yes)、車速が所定高車速以下であるか否かを判定する(S109)。
付着物検出装置1は、車速が所定高車速以下である場合には(S109:Yes)、遷移状態を第1状態に設定する(S110)。具体的には、付着物検出装置1は、第1状態では、付着物Mの付着判定を行う。
付着物検出装置1は、車速が所定高車速よりも大きい場合には(S109:No)、遷移状態を第3状態に設定する(S111)。具体的には、付着物検出装置1は、第3状態では、付着物Mの付着判定は行わず、カウンタ値を保持し、付着物検出フラグを保持する。
次に、実施形態に係る付着判定処理について図5を参照し説明する。図5は、付着判定処理を説明するフローチャートである。付着判定処理は、遷移状態が第1状態、または第2状態の場合に実行される。
付着物検出装置1は、分割領域R1を選択する(S200)。具体的には、付着物検出装置1は、現在フレームI1の分割領域R1の中から、所定条件を満たすか否かの判定を行っていない分割領域R1を選択する。
付着物検出装置1は、選択した分割領域R1における第1差分、および第2差分を算出する(S201)。なお、付着物検出装置1は、各分割領域R1における第1差分、および第2差分を予め算出しておき、選択した分割領域R1に対応する第1差分、および第2差分を読み出してもよい。
付着物検出装置1は、分割領域R1が所定条件を満たすか否かを判定する(S202)。付着物検出装置1は、判定結果に基づいて分割領域R1のカウンタ値を更新する(S203)。
具体的には、付着物検出装置1は、遷移状態が第1状態であり、かつ分割領域R1が所定条件を満たす場合には、分割領域R1のカウンタ値を増加させる。また、付着物検出装置1は、遷移状態が第1状態であり、分割領域R1が所定条件を満たさない場合には、分割領域R1のカウンタ値を減少させる。
また、付着物検出装置1は、遷移状態が第2状態であり、かつ分割領域R1が所定条件を満たす場合には、分割領域R1のカウンタ値を保持する。また、付着物検出装置1は、遷移状態が第2状態であり、分割領域R1が所定条件を満たさない場合には、分割領域R1のカウンタ値を減少させる。
付着物検出装置1は、カウンタ値が所定カウンタ値以上であるか否かを判定する(S204)。付着物検出装置1は、カウンタ値が所定カウンタ値以上である場合には(S204:Yes)、分割領域R1を付着領域として検出する(S205)。また、付着物検出装置1は、カウンタ値が所定カウンタ値よりも小さい場合には(S204:No)、分割領域R1を未着領域として検出する(S206)。
付着物検出装置1は、全ての分割領域R1に対して所定条件を満たすか否かの判定を行った場合には(S207:Yes)、占有率を算出し(S208)、占有率が所定占有率以上であるか否かを判定する(S209)。付着物検出装置1は、所定条件を満たすか否かの判定を行っていない分割領域R1が有る場合には(S207:No)、新たに分割領域R1を選択し(S200)、上記処理を繰り返す。
付着物検出装置1は、占有率が所定占有率以上である場合には(S209:Yes)、付着物検出フラグを「ON」にする(S210)。また、付着物検出装置1は、占有率が所定面積よりも小さい場合には(S209:No)、付着検出フラグを「OFF」にする(S211)。
付着物検出装置1は、車速と、対象領域R0における輝度の平均値に基づいて分割領域R1における付着物Mの付着状態を示す情報の遷移状態を設定する。
これにより、付着物検出装置1は、車両Cの走行状態に応じて付着物Mの付着状態を示す情報を制御することができ、付着物Mの誤判定を抑制することができる。
付着物検出装置1は、対象領域R0における輝度の平均値が所定低照度値以下の場合には、カウンタ値を保持する。具体的には、付着物検出装置1は、遷移状態が第4状態、または第5状態の場合には、カウンタ値を保持する。
これにより、付着物検出装置1は、車載カメラ10のレンズに付着物が付着しており、遷移状態が第4状態、または第5状態から、第1状態、または第2状態に変わった場合に、付着物検出フラグを早期に「ON」にすることができる。
付着物検出装置1は、カウンタ値が所定カウンタ値よりも大きく、対象領域R0における輝度の平均値が所定低照度値よりも大きい状態から、車速が所定低車速以上であり、かつ対象領域R0における輝度の平均値が所定低照度値以下になった場合には、カウンタ値を所定固定値に設定する。具体的には、付着物検出装置1は、遷移状態が、例えば、第1状態から第5状態に変わり、第1状態においてカウンタ値が所定カウンタ値以上である場合には、カウンタ値を所定固定値に設定する。
これにより、付着物検出装置1は、車載カメラ10のレンズに付着物Mが付着した状態で、例えば、車両Cがトンネルを走行している場合に、付着物検出フラグがハンチングすることを抑制することができる。また、付着物検出装置1は、例えば、付着物Mが付着した状態で、車両Cがトンネルを通過した場合に、付着物検出フラグを早期に「ON」にすることができる。
また、付着物検出装置1は、車速が所定低車速以上であり、車速が所定高車速以下であり、かつ対象領域R0における輝度の平均値が所定低照度値よりも大きい場合に、カウンタ値を増減させる。具体的には、付着物検出装置1は、遷移状態が第1状態である場合に、カウンタ値を増減する。
これにより、付着物検出装置1は、車載カメラ10のレンズへの付着物Mの付着状態正確に判定可能な場合に、付着物Mの付着判定を行う。そのため、付着物検出装置1は、付着物Mの付着を正確に検出することができる。
また、付着物検出装置1は、車速が所定低車速よりも小さく、かつ対象領域R0における輝度の平均値が所定低照度値よりも大きい場合には、カウンタ値を保持し、または減少させる。具体的には、付着物検出装置1は、遷移状態が第2状態である場合に、カウンタ値の減少のみを可能とする。
これにより、付着物検出装置1は、車速が小さく、第1差分などが小さい撮像画像Iに基づいて付着物Mの付着判定が行われることを抑制し、付着物Mの誤判定を抑制することができる。また、付着物検出装置1は、例えば、付着物Mが拭き取られた場合に、付着物Mが拭き取られたことを検出することができる。
付着物検出装置1は、車速が所定車速よりも大きく、かつ対象領域R0における輝度の平均値が所定低照度値よりも大きい場合には、カウンタ値を保持する。具体的には、付着物検出装置1は、遷移状態が第3状態である場合にはカウンタ値を保持する。
これにより、付着物検出装置1は、車速が大きく、ぶれが大きい撮像画像Iに基づいて付着物Mの付着判定が行われることを抑制し、付着物Mの誤判定を抑制することができる。
付着物検出装置1は、対象領域R0における輝度の平均値が所定低照度値以下である場合には、付着検出フラグを「OFF」にする。具体的には、付着物検出装置1は、遷移状態が第4状態、または第5状態である場合には、付着検出フラグを「OFF」にする。
これにより、付着物検出装置1は、付着物Mの付着を正確に行うことができない場合に、付着物検出フラグが「ON」とされることを防止し、各種機器50に正確な情報を送信することができる。
変形例に係る付着物検出装置1では、車載カメラ10毎に所定低照度値や、所定低車速などが設定されてもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。従って、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 付着物検出装置
2 制御部
3 記憶部
10 車載カメラ(撮像装置)
20 取得部
21 領域設定部
22 状態設定部
24 算出部
25 判定部
26 検出部
40 車速センサ

Claims (10)

  1. 車両に搭載された撮像装置によって撮像された撮像画像に複数の分割領域を設定する領域設定部と、
    前記複数の分割領域を含み、付着物の付着を検知する対象領域における輝度の代表値を算出する算出部と、
    車速と、前記対象領域における前記輝度の代表値とに基づいて前記分割領域における前記付着物の付着状態を示す情報の遷移状態を設定する状態設定部と
    前記遷移状態が、前記対象領域における前記輝度の代表値が所定低照度値よりも大きい状態であっても、前記車速が所定高車速よりも大きい場合には、前記情報のうち、前記対象領域に前記付着物が付着していることを示すフラグを保持する検出部と
    を備えることを特徴とする付着物検出装置。
  2. 車両に搭載された撮像装置によって撮像された撮像画像に複数の分割領域を設定する領域設定部と、
    前記複数の分割領域を含み、付着物の付着を検知する対象領域における輝度の代表値を算出する算出部と、
    車速と、前記対象領域における前記輝度の代表値とに基づいて前記分割領域における前記付着物の付着状態を示す情報の遷移状態を設定する状態設定部と
    前記遷移状態が、前記対象領域における前記輝度の代表値が所定低照度値よりも小さい状態であるとき、前記情報のうち、前記対象領域に前記付着物が付着していることを示すフラグをOFFにする検出部と
    を備えることを特徴とする付着物検出装置。
  3. 前記算出部は、前記輝度の代表値として、前記輝度の平均値を算出する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の付着物検出装置。
  4. 前記算出部は、前記情報のうち、前記付着物の付着継続性を示すカウンタ値を算出し、
    前記遷移状態が、前記対象領域における前記輝度の代表値が前記所定低照度値以下の状態である場合には、前記算出部が前記カウンタ値を保持し、前記検出部が前記フラグをOFFにする
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の付着物検出装置。
  5. 前記算出部は、
    前記カウンタ値が所定固定値よりも大きく、前記遷移状態が、前記対象領域における前記輝度の代表値が前記所定低照度値よりも大きい状態から、前記車速が所定低車速以上であり、かつ前記対象領域における前記輝度の代表値が前記所定低照度値以下の状態になった場合には、前記カウンタ値を前記所定固定値に設定する
    ことを特徴とする請求項に記載の付着物検出装置。
  6. 記遷移状態が、前記車速が所定低車速以上であり、所定高車速以下であり、かつ前記対象領域における前記輝度の代表値が前記所定低照度値よりも大きい状態である場合には、前記算出部前記カウンタ値を増減させ、前記検出部が前記フラグをONまたはOFFにす
    ことを特徴とする請求項またはに記載の付着物検出装置。
  7. 記遷移状態が、前記車速が所定低車速よりも小さく、かつ前記対象領域における前記輝度の代表値が前記所定低照度値よりも大きい状態である場合には、前記算出部が前記カウンタ値を保持または減少させ、前記検出部が前記フラグを保持またはOFFにす
    ことを特徴とする請求項のいずれか一つに記載の付着物検出装置。
  8. 記遷移状態が、前記車速が所定高車速よりも大きく、かつ前記対象領域における前記輝度の代表値が前記所定低照度値よりも大きい状態である場合には、前記算出部が前記カウンタ値を保持し、前記検出部が前記フラグを保持する
    ことを特徴とする請求項のいずれか一つに記載の付着物検出装置。
  9. 車両に搭載された撮像装置によって撮像された撮像画像に複数の分割領域を設定する領
    域設定工程と、
    前記複数の分割領域を含み、付着物の付着を検知する対象領域における輝度の代表値を算出する算出工程と、
    車速と、前記対象領域における前記輝度の代表値とに基づいて前記分割領域における前記付着物の付着状態を示す情報の遷移状態を設定する状態設定工程と
    前記遷移状態が、前記対象領域における前記輝度の代表値が所定低照度値よりも大きい状態であっても、前記車速が所定高車速よりも大きい場合には、前記情報のうち、前記対象領域に前記付着物が付着していることを示すフラグを保持する検出工程と
    を含むことを特徴とする付着物検出方法。
  10. 車両に搭載された撮像装置によって撮像された撮像画像に複数の分割領域を設定する領
    域設定工程と、
    前記複数の分割領域を含み、付着物の付着を検知する対象領域における輝度の代表値を算出する算出工程と、
    車速と、前記対象領域における前記輝度の代表値とに基づいて前記分割領域における前記付着物の付着状態を示す情報の遷移状態を設定する状態設定工程と
    前記遷移状態が、前記対象領域における前記輝度の代表値が所定低照度値よりも小さい状態であるとき、前記情報のうち、前記対象領域に前記付着物が付着していることを示すフラグをOFFにする検出工程と
    を含むことを特徴とする付着物検出方法。
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