JP2014012494A - 前照灯制御システム - Google Patents

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達也 市川
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Abstract

【課題】適正なタイミングで前照灯の点灯・消灯制御を行い、さらに運転者の特性を学習して運転者の特性に応じた制御を行う。
【解決手段】車両上方の照度を検出する照度検出手段13と、車両前方の暗部量を検出する前方暗部量検出手段15と、車両前方の光源量を検出する前方光源量検出手段14と、前記各検出手段の各検出値にそれぞれ対応する閾値を記憶する記憶手段6と、前記各検出値をそれぞれ対応する前記閾値と比較し、比較結果に基づいて、前照灯10の点灯と消灯の切り替え制御、及び点灯時のロービームとハイビームの切り替え制御を行う制御手段2とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の前照灯制御システムに関し、特に車両周囲の明るさに応じて前照灯の点灯制御を行う前照灯制御システムに関する。
近年、自動車が備える機能として、車両周囲の明るさに応じて前照灯(ヘッドライト、スモールランプ)を自動的に点灯・消灯する機能が多く採用されている。
この機能について図10を用いて説明する。図10(a)に示すように、例えば周りが明るい昼間に、車両200が所定速度でトンネル250内に進入するとする。
車両200には、上方の明るさを検出する照度センサ201が設けられており、図10(b)に示すように車両200がトンネル250内に入ると、閾値よりも小さい明るさの検出によりヘッドライト202を点灯するように制御される。
また、図10(c)に示すように、車両200がトンネル250から出ると、所定の閾値よりも大きい明るさの検出によりヘッドライト202を消灯するよう制御される。
尚、このように照度センサを用いてヘッドライトの点灯制御を行う構成については特許文献1に開示されている。
特開2001−347880号公報
しかしながら、図10に示す車両200の構成の場合、車両上方の照度を検出する照度センサ201の検出結果のみに基づき制御されるため、ヘッドライト202の点灯タイミングが、車両200がトンネル250に入った後となり、遅すぎるという課題があった。
また、昼間の明るいときに幅広の陸橋下(図示せず)を車両200が横断する場合などには、暗所を通過する時間が瞬時であるため、一般に、ヘッドライト202を点灯する必要がない。
しかしながら、図10に示す車両200の構成にあっては、車両200が陸橋下を横断する際に、照度センサ201の検出する明るさが閾値を下回る虞があり、その場合に(必要ないにも拘わらず)ヘッドライト202が点灯するという課題があった。
また、前記のようにヘッドライト202の点灯制御を自動的に行う場合には、一律にタイミング(センサ閾値)が設定されているが、ヘッドライト202の点灯・消灯のタイミング(及びハイビームとロービームとの切り替えのタイミング)は、運転者によって嗜好が異なるため、運転者の特性に応じた点灯制御が望まれていた。
本発明は、前記した点に着目してなされたものであり、車両の前照灯の点灯・消灯制御を自動的に行う前照灯制御システムにおいて、適正なタイミングで前照灯の点灯・消灯制御を行い、さらに運転者の特性を学習して運転者の特性に応じた制御を行うことのできる前照灯制御システムを提供することを目的とする。
前記した課題を解決するために、本発明に係る前照灯制御システムは、車両周囲の明るさに応じて前照灯の点灯制御を行う車両の前照灯制御システムであって、車両上方の照度を検出する照度検出手段と、車両前方の暗部量を検出する前方暗部量検出手段と、車両前方の光源量を検出する前方光源量検出手段と、前記各検出手段の各検出値にそれぞれ対応する閾値を記憶する記憶手段と、前記各検出値をそれぞれ対応する前記閾値と比較し、比較結果に基づいて、前照灯の点灯と消灯の切り替え制御、及び点灯時のロービームとハイビームの切り替え制御を行う制御手段とを備えることに特徴を有する。
尚、前記記憶手段には、前記照度検出手段が検出した照度と比較される照度閾値と、前記前方暗部量検出手段が検出した暗部量と比較される暗部量閾値と、前記前方光源量検出手段が検出した光源量と比較される光源量閾値とが記憶され、前記制御手段は、前記照度センサが検出した照度と前記照度閾値とを比較し、検出値が前記照度閾値よりも小さい場合は前照灯を点灯し、検出値が前記照度閾値よりも大きい場合は前照灯を消灯する通常制御モードと、前記通常制御モードより優先され、前記前方暗部量検出手段により検出された暗部量と前記暗部量閾値とを比較し、検出値が前記暗部量閾値より大きい場合は前照灯を点灯し、検出値が前記暗部量閾値より小さい場合は前照灯の消灯状態の維持、或いは所定時間の経過後に前照灯を点灯状態から消灯する暗部量制御モードと、前記前方光源量検出手段が検出した前方光源量と前記光源量閾値とを比較し、前記前照灯が点灯され且つ検出値が前記光源量閾値よりも小さい場合には前記前照灯をハイビームとし、前記前照灯が点灯され且つ検出値が前記光源量閾値より大きい場合には前記前照灯をロービームとする光源量制御モードとに沿って点灯制御を行うことが望ましい。
このように構成することにより、車両前方の状況に応じた前照灯の点灯制御を行うことができる。
即ち、前方暗部量検出手段を備え、車両前方の明るさの情報を取得することができるため、例えば、昼間などの周囲が明るいときにトンネルに入る場合、トンネルに入る前に前照灯を点灯させることができる。また、例えば、昼間などの明るいときに幅広の陸橋下を横断する場合などには、前照灯を点灯させないようにすることができる。
また、車両前方の光源量を検出する前方光源量検出手段を備えているため、暗所での対向車の点灯を知ることができ、ロービームとハイビームの自動制御を行うことができる。
また、前記記憶手段には、前記各検出手段の各検出値にそれぞれ対応する閾値の調整範囲情報が記憶され、前記制御手段は、運転者のマニュアル操作により前照灯の点灯、消灯の切り替え、若しくはロービームとハイビームの切り替えがなされた場合に、該マニュアル操作時の照度、暗部量、光源量がそれぞれ閾値の調整範囲内であるかを判定し、調整範囲内である場合には、前記マニュアル操作時の照度、暗部量、光源量を新たな閾値として前記記憶手段に記憶させることが可能であることが望ましい。
また、運転者を特定するための識別信号を出力する運転者切替スイッチを備え、前記記憶手段は、複数の運転者用に区分けされると共に前記識別信号に紐付けされた複数の記憶領域を有し、各記憶領域には運転者毎の前記閾値の情報が記憶され、前記制御手段は、前記運転者切替スイッチによって出力された識別番号に対応する記憶領域の閾値を用いることが望ましい。
このように、運転者毎に各種検出値に対応する閾値を記憶する記憶手段を備え、運転者切替スイッチによって運転者毎の各閾値を読み出すことができる上、マニュアル操作があった場合には、そのタイミングでの検出値が許容範囲内であれば、閾値を更新(学習)することができる。即ち、複数の運転者のそれぞれに対し、特性に応じた点灯制御を行うことができる。
本発明によれば、車両の前照灯の点灯・消灯制御を自動的に行う前照灯制御システムにおいて、適正なタイミングで前照灯の点灯・消灯制御を行い、さらに運転者の特性を学習して運転者の特性に応じた制御を行うことのできる前照灯制御システムを得ることができる。
図1は、本発明に係る前照灯制御システムの全体の概略構成を示すブロック図である。 図2は、図1の前照灯制御システムを搭載した車両を模式的に示す側面図である。 図3は、図1の前照灯制御システムが備える記憶部に記憶される項目の一例を模式的に示すブロック図である。 図4(a)〜図4(c)は、それぞれ各検出値の変化と閾値との関係を示したグラフであり、図4(d)は、ヘッドライトの点灯動作の状態遷移を示す図である。 図5(a)は、トンネルに対する車両の走行位置を示す模式図であり、図5(b)は、前方光源検出カメラによる撮像画像のイメージ図であり、図5(c)は、前方暗部量検出カメラによる撮像画像のイメージ図である。 図6(a)は、トンネルに対する車両の走行位置を示す模式図であり、図6(b)は、前方光源検出カメラによる撮像画像のイメージ図であり、図6(c)は、前方暗部量検出カメラによる撮像画像のイメージ図である。 図7(a)は、トンネルに対する車両の走行位置を示す模式図であり、図7(b)は、前方光源検出カメラによる撮像画像のイメージ図であり、図7(c)は、前方暗部量検出カメラによる撮像画像のイメージ図である。 図8(a)は、トンネルに対する車両の走行位置を示す模式図であり、図8(b)は、前方光源検出カメラによる撮像画像のイメージ図であり、図8(c)は、前方暗部量検出カメラによる撮像画像のイメージ図である。 図9は、本発明に係る前照灯制御システムの全体動作の流れを示すフローである。 図10(a)は、従来の前照灯の自動点灯制御を説明するための側面図である。
以下、本発明にかかる前照灯制御システムの実施の形態につき、図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る前照灯制御システムの全体の概略構成を示すブロック図である。図2は、図1の前照灯制御システムを搭載した車両を模式的に示す側面図である。
図1に示す前照灯制御システム1は、例えば図2に示すように車両100に搭載され、前照灯の自動点灯制御を行う。
図示するように、前照灯制御システム1は、車両100内の電子制御を行うコンピュータ(制御手段)としてのECU(電子制御ユニット)2と、ECU2からの命令によって点灯・消灯などの制御がなされるランプユニット3(前照灯)とを備える。
更に、前照灯制御システム1は、ECU2に接続された複数のセンサからなるセンサユニット4と、ECU2に接続された複数のスイッチからなるスイッチユニット5と、ランプユニット3の点灯制御に用いる閾値の情報などを記憶する記憶手段としての記憶部6(例えばフラッシュメモリ)とを備えている。
前記ランプユニット3は、ロービームとハイビームとを切換可能な構造の9ヘッドライト10と、車幅灯であるスモールランプ11とにより構成されている。
また、センサユニット4は、車両100の走行速度を検出するための車速センサ12と、車両100の周囲(上方)の明るさを検出するための照度センサ13(照度検出手段)と、車両100の前方(の所定領域)を撮像し、撮像した画像に占める光源量を検出する前方光源検出カメラ14(前方光源量検出手段)と、車両100の前方(の所定領域)を撮像し、撮像した画像に占める暗部量を検出する前方暗部検出カメラ15(前方暗部量検出手段)とにより構成されている。
スイッチユニット5は、運転者により操作されるスイッチ群であって、図1に示すようにヘッドライト10やスモールランプ11の点灯・消灯、及びロービームとハイビームの切り替えを運転者がマニュアル操作するためのヘッドライトスイッチ16を有する。
また、スイッチユニット5は、複数の運転者の特性を学習するために、複数(図では4つ)の運転者切替ボタン17(運転者切替スイッチ)と、運転者毎の閾値などを記憶部6に記憶させるためのセットボタン18、学習ボタン19、クリアボタン20等を有している。尚、運転者切替ボタン17は、運転者を特定するための識別信号を出力するものであればよく、運転者毎に設定可能なシート自動調節機能のボタン等と兼用させてよい。
また、図3に示すように記憶部6には、メモリアドレスによって区分けされた例えば4人分の運転手用に記憶領域21A、21B、21C、21Dが確保されている。これら記憶領域は、前記運転者切替ボタン17から出力される識別信号に紐付けされている。
図示するように記憶領域21Aを例に説明すると、各記憶領域には車両上方の照度閾値22、前方光源量の光源量閾値23、前方暗部量の暗部量閾値24、車速センサ12の車速閾値25、前記各閾値の調整幅情報26等が記憶されている。
前記各閾値は、ヘッドライト10(またはスモールランプ11)の点灯、消灯の切り替え制御、或いはヘッドライト10点灯時のロービームとハイビームの切り替え制御に用いられる。
具体的に説明すると、照度センサ13の照度閾値22としては、第1閾値と第2閾値とが設定され、照度センサ13の検出した照度が第1閾値よりも大きい場合には、ECU2により前照灯は消灯状態とされる。また、ECU2は、検出された照度が第1閾値と第2閾値との間にある場合にはスモールランプ11を点灯するように制御し、検出された照度が第2閾値よりも小さい場合にはヘッドライト10を点灯するように制御する(通常制御モード)。
また、ECU2は、検出された前方暗部量が暗部量閾値24より大きい場合にはヘッドライト10が点灯するよう制御し、検出した前方暗部量が暗部量閾値24より小さい場合にはヘッドライト10の消灯状態の維持、或いは(ヘッドライト10が点灯していた場合には)所定時間の経過後にヘッドライト10を消灯させる(暗部量制御モード)。
尚、前記暗部量制御モードは、前記通常制御モードよりも優先される。但し、照度センサ13の検出した照度が第1閾値よりも高いにも拘わらず、悪天候(例えば雨、霧、雪)やフロントガラスの汚れ等により、前方暗部検出カメラ15の検出した暗部量が所定時間以上の間、連続して前記暗部量閾値24よりも高い場合などには、誤動作を防止するため前記通常制御モードが最優先される。
また、ECU2は、検出された前部光源量が光源量閾値23より大きく、且つヘッドライト10の点灯状態の場合には、ヘッドライト10をロービームとし、検出された前部光源量が光源量閾値23より小さく、且つヘッドライト10の点灯状態の場合には、ヘッドライト10をハイビームとする(光源量制御モード)。
また、ECU2は、ヘッドライト10が点灯した状態で車両100が減速し、車速センサ12の検出した車速が車速閾値25より小さくなった場合、ヘッドライト10をロービームに切り替える、或いはヘッドライト10からスモールランプ11のみの点灯に切り替える制御を行う。
続いて、この前照灯制御システム1によるランプユニット3の点灯制御について、具体例を挙げて説明する。例えば、周囲が明るい昼間に車両100がトンネルを通過する場合のヘッドライト10の点灯制御について図4乃至図8を用いて説明する。
図4(a)は、照度センサ13により検出された照度の変化と照度閾値との関係を示したグラフである。図4(b)は、検出された前方光源量の変化と光源量閾値との関係を示したグラフである。図4(c)は、検出された前方暗部量の変化と暗部量閾値との関係を示したグラフである。また、図4(d)は、ヘッドライト10の点灯動作の状態遷移を示す図である。尚、図4(a)〜図4(d)において、横軸は時間経過を示し、車両100がトンネルに入るまでの期間をt1、トンネル内の期間をt2、トンネルを抜けた後の期間をt3としている。
また、図5乃至図8は、トンネルに対する車両の走行位置と、前方光源検出カメラ14及び前方暗部量検出カメラ15による撮像画像のイメージを示す図である。
車両100がトンネル101に入る前、期間t1の前半においては(図5(a)に示す車両位置)、周囲が明るいため、照度センサ13により第1、第2閾値以上の照度が検出される(図4(a))。
また、前方光源検出カメラ14によりトンネル入口101aを含む画像が撮像されるが(図5(b))、画像中の光源領域Ar1が大きいため閾値以上の光源量が検出される(図4(b))。
また、前方暗部量検出カメラ15によりトンネル入口101aを含む画像が撮像されるが(図5(c))、画像中の暗部領域Ar2は小さく、暗部量は閾値以下である(図4(c))。このためECU2は、期間t1の前半において、ヘッドライト10を消灯した状態に制御する(図4(d))。
車両100がトンネル入口101aに近づく期間t1の後半においては(図6(a)に示す車両位置)、まだトンネル101の手前であり、照度センサ13により第1、第2閾値以上の明るさが検出される(図4(a))。
また、前方光源検出カメラ14により撮像される画像に含まれるトンネル入口101a(暗部)が大きくなるため(図6(b))、画像中の光源領域Ar1が急激に小さくなり、検出される光源量が閾値以下まで降下する(図4(b))。
また、前方暗部量検出カメラ15により撮像される画像に含まれるトンネル入口101a(暗部)が大きくなるため(図6(c))、画像中の暗部領域Ar2が大きくなり、暗部量が閾値以上となる(図4(c))。
ここでECU2は、照度センサ13の検出結果よりも前方暗部量が閾値より大きいことを優先して、ヘッドライト10を点灯制御する(図4(d))。また、前方光源量が閾値以上であればロービームとし、閾値以下であればハイビームとなるよう制御する(図4(b)のグラフに従う)。即ち、車両100がトンネル入口101aに接近すると(トンネル101に入る手前で)、ヘッドライト10が自動点灯するように制御される。
車両100がトンネル101内に入って間もなくの期間t2(トンネル内)の前半においては(図7(a)に示す車両位置)、照度センサ13により検出される照度は第1、第2閾値より小さくなる(図4(a))。ECU2は、例えば検出された照度が第2閾値よりも小さい状態が所定時間続くと、暗所を通行中であると判断し、ヘッドライト10の点灯を維持する。
また、前方光源検出カメラ14によりトンネル出口101b(明部)を含む画像が撮像されるが(図7(b))、画像中の光源領域Ar1が小さいため、検出される光源量は閾値以下である(図4(b))。尚、ヘッドライトを点灯した対向車が居る場合には、そのヘッドライトの明かりにより光源領域Ar1が大きくなり、閾値を越える光源量が検出される(図4(b))。この検出された前方光源量は、前記したようにハイビームとロービームの切り替えに用いられる。
また、前方暗部量検出カメラ15によりトンネル出口101b(明部)を含む画像が撮像されるが(図7(c))、画像中の暗部領域Ar2が大きく、暗部量は閾値以上であるため(図4(c))、ECU2は照度センサ13の検出結果と合わせて判断し、ヘッドライト10は点灯された状態が維持される。
このようにトンネル101内に入って間もなくは(期間t2の前半は)、照度センサ13により検出される照度が第1、第2閾値より小さく、検出される前方暗部量も閾値より小さいため、ECU2はヘッドライト10を点灯し、前方光源量に応じてロービームとハイビームとを切換制御する(図4(d))。
図4に示す期間t2の後半に入り、トンネル出口101bが近づくと(図8(a)に示す車両位置)、照度センサ13により検出される照度は次第に上昇し、第1、第2閾値を上回るようになる(図4(a))。
また、前方光源検出カメラ14により撮像される画像に含まれるトンネル出口101b(明部)が大きくなるため(図8(b))、画像中の光源領域Ar1が大きくなり、検出される光源量が閾値を上回る(図4(b))。
また、前方暗部量検出カメラ15に4より撮像される画像に含まれるトンネル出口101b(明部)が大きくなるため(図8(c))、画像中の暗部領域Ar2が小さくなり、暗部量が閾値を下回る(図4(c))。
ここでECU2は、検出された暗部量が閾値を下回ってから所定時間後にヘッドライト10を消灯するように制御する(図4(d))。これにより、トンネル101を出る直前に、周囲の明るさが第1、第2閾値を超えるほど明るくなっても、すぐにヘッドライト10を消灯するのではなく、トンネル101を抜けた後に消灯するようにすることができる(トンネル101を出る直前での消灯を防止することができる)。
また、車両100がトンネル101を出て、図4に示す期間t3になると、周りが明るいため、照度センサ13の検出する明るさ、前方光源量は共に閾値以上となり(図4(a)、図4(b))、前方暗部量は閾値以下となる。
即ち、ECU2は、ヘッドライト10を消灯した状態を維持する(図4(d))。
尚、周りが明るい昼間などに、車両100がトンネルではなく、陸橋下などを横断する場合、照度センサ13により検出された照度が一時的に第1、第2閾値を下回る可能性がある。
しかしながら、前方暗部量検出カメラ15により撮像される画像中の暗部量は小さく、その閾値を超えることがないため、ECU2は照度センサ13の検出結果よりも暗部量の検出結果を優先し、ヘッドランプ10を点灯しないよう制御する。
尚、この場合、検出した暗部量に対し、閾値を複数段階に分け、薄暗い状況が所定時間以上続く場合などに、スモールランプを点灯するように制御するようにしてもよい。
続いて、図9のフローに沿って、前照灯の自動制御中に、運転者のマニュアル操作が発生した場合の学習動作について説明する。
先ず、運転者が自動車100に乗り込んでエンジン始動し、運転者切替ボタン17により自身に割り当てたボタンを選択すると、記憶部6(例えば図3に示す運転者Aの記憶領域21A)に記憶された、その運転者の情報(各閾値など)が、ECU2に読み出される(図9のステップS1)。
運転手が車両100の運転を開始すると、前照灯(ヘッドライト10、スモールランプ11)の自動制御が開始され、前記したようにセンサユニット4の各センサの検出結果に基づいた制御がなされる(図9のステップS2)。
ここで、例えば周囲が明るい昼間などにトンネルに入る際、ヘッドライト10が自動点灯する前に運転者がマニュアル操作(ヘッドライトスイッチ16の操作)によりヘッドライト10を点灯したとする(図9のステップS3)。
この場合、ECU2は、マニュアル操作が行われた時に検出された照度、前方暗部量、前方光源量と、各閾値との差分量(変化量)を算出する(図9のステップS4)。
そして、算出した差分量がその閾値の調整範囲内であるか否かを判定する(図9のステップS5)。ここで、調整範囲外であれば、その後は、再び前回の閾値で自動制御がなされる。一方、調整範囲内である場合には、今回の新たな閾値を学習するか否かを選択可能としてよく(図9のステップS6)、学習する場合には、運転者がセットボタン18、学習ボタン19等を用いて新たな閾値を学習させ、閾値情報を更新する(図9のステップS7)。
このようにして、運転する間(図8のステップS8)、運転者のマニュアル操作があった場合には、変動した閾値が調整範囲内であれば、それを新たな閾値として更新できるようになっている。また、この閾値の更新は、運転者毎に異なる記憶領域に記憶され、運転者が変わる度に呼び出すことができる。
以上のように本発明に係る前照灯制御システム1によれば、車両上方の照度を検出する照度センサ13だけでなく、車両前方の暗部量を検出する前方暗部量検出カメラ15を備え、車両前方の状況に応じたヘッドライト10の点灯制御がなされる。
即ち、車両前方の明るさの情報を取得することができるため、例えば、昼間などの周囲が明るいときにトンネルに入る場合、トンネルに入る前にヘッドライト10を点灯させることができる。また、例えば、昼間などの明るいときに幅広の陸橋下を横断する場合などには、ヘッドライト10を点灯させないようにすることができる。
また、車両前方の光源量を検出する前方光源検出カメラ14を備えているため、暗所での対向車の点灯を知ることができ、ロービームとハイビームの自動制御を行うことができる。
更には、運転者毎に各種検出値に対応する閾値を記憶する記憶部6を備え、切替ボタン17によって運転者毎の各閾値を読み出すことができる上、マニュアル操作があった場合には、そのタイミングでの検出値が許容範囲内であれば、閾値を更新(学習)することができる。即ち、複数の運転者のそれぞれに対し、特性に応じた点灯制御を行うことができる。
尚、前記実施の形態においては、全ての制御及び演算を1つのECU2で行うものとして説明したが、本発明にあっては、その構成に限定されるものではなく、例えば、制御と演算を別々のコンピュータにより行う構成としてもよい。
また、前方光源量検出手段として前方光源検出カメラ14を設け、前方暗部量検出手段として前方暗部量検出カメラ15を設けた構成としたが、本発明にあっては、その構成に限定されるものではない。例えば1台のカメラにより車両前方を撮像し、撮像した原画像を前方光源量検出手段と前方暗部量検出手段とで共用する構成としてもよい。
1 前照灯制御システム
2 ECU(電子制御ユニット、制御手段)
3 ランプユニット(前照灯)
4 センサユニット
5 スイッチユニット
6 記憶部(記憶手段)
10 ヘッドライト
11 スモールランプ
12 車速センサ
13 照度センサ(照度検出手段)
14 前方光源検出カメラ(前方光源量検出手段)
15 前方暗部量検出カメラ(前方暗部量検出手段)
16 ヘッドライトスイッチ
17 運転者切替ボタン(運転者切替スイッチ)
21A〜D 記憶領域
22 照度閾値
23 光源量閾値
24 暗部量閾値
26 調整幅情報
100 車両

Claims (4)

  1. 車両周囲の明るさに応じて前照灯の点灯制御を行う車両の前照灯制御システムであって、
    車両上方の照度を検出する照度検出手段と、
    車両前方の暗部量を検出する前方暗部量検出手段と、
    車両前方の光源量を検出する前方光源量検出手段と、
    前記各検出手段の各検出値にそれぞれ対応する閾値を記憶する記憶手段と、
    前記各検出値をそれぞれ対応する前記閾値と比較し、比較結果に基づいて、前照灯の点灯と消灯の切り替え制御、及び点灯時のロービームとハイビームの切り替え制御を行う制御手段とを備えることを特徴とする前照灯制御システム。
  2. 前記記憶手段には、前記照度検出手段が検出した照度と比較される照度閾値と、前記前方暗部量検出手段が検出した暗部量と比較される暗部量閾値と、前記前方光源量検出手段が検出した光源量と比較される光源量閾値とが記憶され、
    前記制御手段は、
    前記照度センサが検出した照度と前記照度閾値とを比較し、検出値が前記照度閾値よりも小さい場合は前照灯を点灯し、検出値が前記照度閾値よりも大きい場合は前照灯を消灯する通常制御モードと、
    前記通常制御モードより優先され、前記前方暗部量検出手段により検出された暗部量と前記暗部量閾値とを比較し、検出値が前記暗部量閾値より大きい場合は前照灯を点灯し、検出値が前記暗部量閾値より小さい場合は前照灯の消灯状態の維持、或いは所定時間の経過後に前照灯を点灯状態から消灯する暗部量制御モードと、
    前記前方光源量検出手段が検出した前方光源量と前記光源量閾値とを比較し、前記前照灯が点灯され且つ検出値が前記光源量閾値よりも小さい場合には前記前照灯をハイビームとし、前記前照灯が点灯され且つ検出値が前記光源量閾値より大きい場合には前記前照灯をロービームとする光源量制御モードとに沿って点灯制御を行うことを特徴とする請求項1に記載された前照灯制御システム。
  3. 前記記憶手段には、前記各検出手段の各検出値にそれぞれ対応する閾値の調整範囲情報が記憶され、
    前記制御手段は、運転者のマニュアル操作により前照灯の点灯、消灯の切り替え、若しくはロービームとハイビームの切り替えがなされた場合に、該マニュアル操作時の照度、暗部量、光源量がそれぞれ閾値の調整範囲内であるかを判定し、調整範囲内である場合には、前記マニュアル操作時の照度、暗部量、光源量を新たな閾値として前記記憶手段に記憶させることが可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された前照灯制御システム。
  4. 運転者を特定するための識別信号を出力する運転者切替スイッチを備え、
    前記記憶手段は、複数の運転者用に区分けされると共に前記識別信号に紐付けされた複数の記憶領域を有し、各記憶領域には運転者毎の前記閾値の情報が記憶され、
    前記制御手段は、前記運転者切替スイッチによって出力された識別番号に対応する記憶領域の閾値を用いることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された前照灯制御システム。
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