JP2014012093A - ポータブルトイレ装置 - Google Patents

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Koichi Tokunaga
剛一 徳永
Akira Fujikawa
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Abstract

【課題】汚水バケツ内の水を捨てるような手間を発生させることなく、温水タンク内に貯留された洗浄水を排水することを可能とする。
【解決手段】温水タンク43の洗浄水を排水する場合、制御部50は、電磁弁42に電圧を印加して開放状態とするとともに、給水ポンプ41に印加する電源電圧の正負を入れ替えることにより給水ポンプ41を逆転動作させる。その結果、温水タンク43内に貯留されていた洗浄水は、給水ポンプ41により吸引されて、電磁弁42を経由して給水タンク5に排水されることとなる。
【選択図】図8

Description

本発明は、給水タンクから温水タンクに水を給水し、この温水タンクに貯留させヒータ等により加温した洗浄水をノズルから噴出して、便座に着座した利用者の局部を洗浄するポータブルトイレ装置に関する。
近年、家庭内や公共施設に設置されている多くのトイレには、便座に着座した利用者の局部をノズルから噴出した洗浄水により洗浄する温水洗浄便座装置が取り付けられている。このような温水洗浄便座装置では、内部に温水タンクが設けられ、この温水タンクに洗浄水を貯留し、この温水タンクに貯留した洗浄水を洗浄ノズルから噴出して、便座に着座した利用者の局部を洗浄するという動作が行われる。また、このような温水洗浄便座装置にあっては、温水タンクに貯留された洗浄水は、ヒータにより温水化され、予め設定された温度付近の洗浄水となるような制御が行われる。
このような温水洗浄便座装置では、電源がオン状態であれば、温水タンクに貯留されている洗浄水が温められるため、例え周囲が低温となった場合でも凍結するようなことはない。しかし、冬季等の気温が低い環境下において主電源オフや洗浄水を温めるためのヒータをオフとするような状態で長時間放置されると、温水タンクに貯留された洗浄水が凍結してしまい温水タンクが破損してしまう可能性がある。そのため、このような温水タンクの破損を防止するために、例えば、取扱説明書には温度調整スイッチ(温水モード)をオフにしないような注意書きや、温水タンクに貯留した洗浄水を水抜きして温水タンク内部を空にする方法等の注意書きをして対策をしている。
また、近年の高齢化に伴う要介護者の増加により、トイレまでの移動が困難な要介護者のために、水道が設けられていない場所等で使用されるポータブルトイレ装置の需要も増えており、このようなポータブルトイレ装置においても、洗浄便座装置を取り付けたものが市販されるようになっている。
このようなポータブルトイレ装置では、特定の要介護者のみが利用することが多く、普段使用している要介護者が入院したり介護サービス等を利用して長期間別の場所で生活する等の可能性があるため、長期間使用されなくなってしまうような状況が発生し易い。よって、ポータブルトイレ装置に温水洗浄便座装置を設置した場合、温水タンクを排水して空にする必要性が発生する頻度が高い。
このような温水タンクの排水のため、例えば、特許文献1、2には、温水洗浄便座ユニットの側面に温水タンクの洗浄水を排水するための水抜き穴を設け、水抜き穴を封止していた排水栓を取り外すことにより温水タンク内の洗浄水を便器内に排水することができるような水抜き構造を有するトイレ装置も提案されている。
特開平8−93032号公報 特開平8−93033号公報
しかし、上記の特許文献1、2記載のトイレ装置のような排水方法をポータブルトイレ
装置に適用した場合、排水された洗浄水は汚水バケツ(汚水トレイ)に溜まることになる。そのため、このような構成を採用したポータブルトイレ装置では、長期間使用しないことが明らかになった等の理由により、給水タンクと温水タンクの両方の水を排水しようとすると、給水タンクを装置本体から取り外して中の水を捨てに行くだけでなく、温水タンクから洗浄水が排水された汚水バケツを装置本体から取り外して中の水を捨てに行かなければならないという2回の手間が発生する。
特に、汚水バケツは給水タンク等よりも大きいサイズとなっているため、装置本体から取り外したり、再度装置本体に装着する手間が非常に煩わしいものとなる。
そこで、本発明は、上記問題点を解決することを課題とし、汚水バケツ内の水を捨てるような手間を発生させることなく、温水タンク内に貯留された洗浄水を排水することが可能なポータブルトイレ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のポータブルトイレ装置は、ノズルから洗浄水を噴出して利用者の局部を洗浄するための洗浄便座装置が備えられたポータブルトイレ装置であって、
前記ノズルから噴出するための洗浄水を貯留して所定温度まで加温するための温水タンクと、
前記温水タンクに給水する水を溜めておくための給水タンクと、
前記給水タンクに溜められている水を前記温水タンクに給水するための給水ポンプと、
前記給水ポンプと前記温水タンクとの間に設けられ、閉鎖状態となることにより前記温水タンクからの洗浄水の逆流を防止するための電磁弁と、
前記給水タンクに溜められている水を前記温水タンクに給水する場合には、前記電磁弁を開放状態とし、前記給水ポンプを正転動作させることにより給水タンクに溜められている水が前記温水タンクに給水されるような制御を行い、前記温水タンク内に貯留されている洗浄水を排水する場合には、前記電磁弁を開放状態とし、前記給水ポンプを逆転動作させることにより前記温水タンク内の洗浄水が前記給水タンクに排水されるような制御を行う制御手段とを備えている。
本発明によれば、温水タンク内に貯留されている洗浄水を排水する際には、排水された洗浄水は汚水バケツではなく給水タンク内に排水されるため、汚水バケツ内の水を捨てるような手間を発生させることなく、温水タンク内に貯留された洗浄水を排水することが可能になる。
また、本発明のポータブルトイレ装置は、前記電磁弁を、電圧が印加されていない場合には閉鎖状態となることにより、前記給水ポンプと前記温水タンクとの間の水流を遮断する構成としても良い。
本発明によれば、温水タンクへの給水および温水タンク内の洗浄水の排水が行われる場合以外は、電磁弁に電圧を印加する必要が無いので消費電力を削減することが可能となる。
また、本発明のポータブルトイレ装置では、前記給水ポンプを、電動機にて回転するギヤの回転によって前記給水タンクの水を前記温水タンクへ供給したり、前記給水タンク内の洗浄水を前記給水タンクに排水する構成となっているギヤポンプとしても良い。
本発明によれば、汚水バケツ内の水を捨てるような手間を発生させることなく、温水タ
ンク内に貯留された洗浄水を排水することが可能になる。
本発明の一実施形態に係る温水洗浄便座付ポータブルトイレ装置の正面斜視図である。 本発明の一実施形態に係る温水洗浄便座付ポータブルトイレ装置の背面斜視図である。 図1、図2中に示した温水洗浄便座ユニット3の正面斜視図である。 本発明の一実施形態に係る温水洗浄便座付ポータブルトイレ装置において、温水洗浄便座ユニット3、汚水バケツ4、給水タンク5の位置関係を説明するための背面斜視図である。 外装カバー31aを外した、温水洗浄便座本体部31の内部構造の正面斜視図である。 図5に示した給水ポンプ41の一構成例を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る温水洗浄便座付ポータブルトイレ装置における通常使用状態での水の流れを説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る温水洗浄便座付ポータブルトイレ装置において、温水タンク43内の洗浄水を排水する際の水の流れを説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための洗浄便座装置及び洗浄便座付ポータブルトイレ装置を例示するものであって、本発明をこの洗浄便座装置及び洗浄便座付ポータブルトイレ装置に特定することを意図するものではない。本発明は特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも適応し得るものである。
図1は本発明の一実施形態に係る温水洗浄便座付ポータブルトイレ装置1の正面斜視図であり、図2は温水洗浄便座付ポータブルトイレ装置1の背面斜視図である。本実施形態に係る温水洗浄便座付ポータブルトイレ装置1は、イス本体2と、温水洗浄便座ユニット(洗浄便座装置)3と、汚水バケツ4と、給水タンク5と、を備えて構成されている。
イス本体2は、4本の支脚により自立可能に構成され、使用者が着座した際に、使用者の肘が位置するあたりに左肘掛部21、右肘掛部22が設けられ、使用者の背中に相当する部位に背もたれ23が設けられている。また、イス本体2は、このイス本体2における座部を、後述の温水洗浄便座ユニット3を構成する便座部32により構成されている。
温水洗浄便座ユニット3は、詳細を後述するが、ノズルから洗浄水を噴出して利用者の局部を洗浄するための装置であり、イス本体2の左側面部と右側面部との間で保持されており、温水洗浄便座本体部31と、温水洗浄便座本体部31の前方に位置する便座部32と、で構成されている。
汚水バケツ(汚水トレイ、汚水受け)4は、便座部32の下方に設置されていて、使用された後の洗浄水等を汚水として溜めておくような構成となっている。また、この汚水バケツ4は、イス本体2の前方側へスライド可能に取り付けられている。そして、汚水バケツ4内の汚水を廃棄する場合、イス本体2から汚水バケツ4を取り外し、この汚水バケツ4を廃棄場所へ持ち運んで汚水の廃棄が行われる。
給水タンク5は、図2に示すように、イス本体2の背面側で、温水洗浄便座本体部31の下方において、左後側の支脚と右後側の支脚との間で保持されている。そして、この給水タンク5には、2つの給水口5a、5bが設けられている。この2つの給水口5a、5
bは、それぞれキャップで覆われており、洗浄水として使用するための水を給水タンク5内へ注入する場合、一方のキャップを外して水を注入するような構成となっている。また、給水口5aには給水ホース24が接続されており、給水タンク5内に溜められている水を温水洗浄便座本体部31に給水する際の水路として使用される。
温水洗浄便座付ポータブルトイレ装置1は、以上のような構成となっている。そして、温水洗浄便座付ポータブルトイレ装置1は、給水タンク5に注入された水を用いて、後述のノズルから洗浄水を噴出することにより、使用者の局部を洗浄し、この洗浄後の洗浄水を汚水バケツ4で受ける構成となっている。したがって、一般的な温水洗浄便座付トイレ装置のように、洗浄水として使用する水を供給するための上水道や、洗浄後の洗浄水を流すための下水道との接続を必要としないものとなっている。そして、このような温水洗浄便座付ポータブルトイレ装置1は、例えば、トイレまでの移動が困難な要介護者のベッドの近くにおいて使用することで、介護用のトイレ装置として利用することができる。また、例えば、地震等の災害による上下水道が不通のような状況で使用することで、緊急用のトイレ装置として利用することができる。
次に、温水洗浄便座付ポータブルトイレ装置1を構成する温水洗浄便座ユニット3の詳細について説明する。図3は、温水洗浄便座ユニット3の正面斜視図である。温水洗浄便座ユニット3は、後方に汚水洗浄便座本体部31を備え、温水洗浄便座本体部31の前方に便座部32が連結された構成となっている。なお、温水洗浄便座本体部31については詳細を後述する。
便座部32は、開口32aを備えた樹脂製の環状部32bで構成されている。そして、この環状部32bに使用者が着座して温水洗浄便座付ポータブルトイレ装置1は使用される。また、便座部32は、環状部32bの後部が軸支部32cで支持されており、軸支部32cを介して回動できるようになっている。更に、便座部32では、環状部32bの内部に図示しない便座ヒータが備わっており、この便座ヒータの発熱によって、環状部32bが加温される構成となっている。なお、図示していないが、便座部32を覆う便座蓋を温水洗浄便座付ポータブルトイレ装置1は備えている。
次に、温水洗浄便座本体部31の詳細について説明する。図3に示すように、温水洗浄便座本体部31は、外側を樹脂製の外装カバー31aによって覆われている。この外装カバー31aには、各種のスイッチからなる操作部が設けられている場合もある。
このような操作部を構成する各種のスイッチには、洗浄水の温度設定を行うためのスイッチや、局部の洗浄の開始・停止を行うスイッチや、後述する洗浄ノズルの位置を調整するためのスイッチ等が設けられており、これらスイッチを操作した信号が制御基板へ入力される。なお、温水洗浄便座付ポータブル装置1は、外装カバー31aに操作部を設ける替わりに、温水洗浄便座本体部31と有線或いは無線により接続可能なリモコン用の操作部を備える構成となっていても構わない。また、図3には示されていないが、温水洗浄便座本体部31の内部には、商用電源を供給するための電源コード34が接続される構成となっている。
次に、温水洗浄便座ユニット3、汚水バケツ4、給水タンク5の位置関係について説明を行う。図4は、本実施形態に係る温水洗浄便座付ポータブルトイレ装置1において、温水洗浄便座ユニット3、汚水バケツ4、給水タンク5の位置関係を説明するための背面斜視図である。
図4に示されるように、汚水バケツ4は、温水洗浄便座ユニット3の下部に設置されており、給水タンク5は、温水洗浄便座ユニット3の背面下方に設置されている。そして、
給水タンク5の給水口5bと温水洗浄便座ユニット3との間は給水ホース24により接続され、給水タンク5内の水が温水洗浄便座ユニット3に給水される構成となっている。また、給水ホース24の給水タンク5側の先端には給水フィルタ25が設けられており、給水タンク5内に混入した異物やゴミ等が温水洗浄便座ユニット3に吸い込まれることを防止するような構成となっている。なお、給水タンク5を温水洗浄便座付ポータブルトイレ装置1から取り外す際には、給水口5bのキャップごと給水フィルタ25とともに給水ホース24を引き出すようになっている。
次に、温水洗浄便座本体部31の内部構造の説明を行う。図5は、温水洗浄便座本体部31の外側を覆う外装カバー31aを外した、温水洗浄便座本体部31の内部構造の正面斜視図である。
温水洗浄便座本体部31は、外部に給水ホース接続口40を備え、内部に給水ポンプ41と、電磁弁42と、温水タンク43と、制御基板ユニット44と、ノズルユニット45を備えている。
給水ホース接続口40には、図4に示したように、給水タンク5からの給水ホース24が接続される。
給水ポンプ41は、段違い構造となっている温水タンク43の低部分の上部に設置されており、給水タンク5の水を温水タンク43に供給するためのポンプである。給水ポンプ41は、給水ホース接続口40と配管ホース51により接続され、配管ホース52により電磁弁42に接続されている。この給水ポンプ41としては、定量式電磁ポンプやギヤポンプ等、各種のポンプを用いることができる。
この給水ポンプ41の一構成例を図6に示す。図6に示した構成例では、給水ポンプ41がギヤポンプにより構成された場合が示されている。
給水ポンプ41は、図6に示されるように、ポンプ部分を構成する歯車形態の一対のポンプギヤ41a、41bがポンプ室に収容され、一方のポンプギヤ41aが整流子付きモータ構成である電動機(モータ)41cによって一方方向に回転することにより、他方のポンプギヤ41bがそれに伴って回転する構成のギヤポンプである。そして、この電動機41cが正転動作することにより、入口側の給水タンク5側の水を、出口側である電磁弁42、温水タンク43側に送出する構成となっている。
ここで、電動機41cに印加する電圧の正負を逆転させることにより、電動機41cの動作を逆転動作させることが可能である。このように電動機41cが逆転動作することにより、出口側の水が入力側に送出されることになり、電磁弁42が開放状態となっていれば、温水タンク43内の洗浄水が電磁弁42を介して給水タンク5側に排水されるような構成となっている。
つまり、本実施形態では、給水ポンプ41は、電動機にて回転するギヤの回転によって給水タンク5の水を温水タンク43へ供給したり、給水タンク43内の洗浄水を給水タンク5に排水する構成となっている。
電磁弁42は、配管ホース52により給水ポンプ41に接続されているとともに、配管ホース53により温水タンク43に接続されている。このように、電磁弁42は、給水ポンプ41と温水タンク43との間に設けられ、閉鎖状態となることにより温水タンク43からの洗浄水の逆流を防止するために設けられている。また、電磁弁42が開放状態となることにより給水ポンプ41から温水タンク43への給水が可能となるよう構成されてい
る。
そして、この電磁弁42は、電圧が印加されている場合には開放状態となり、電圧が印加されていない場合には閉鎖状態となる構成(ノーマルクローズ)となっていて、電圧が印加されていない場合でも給水ポンプ41と温水タンク43との間の水流を遮断する構成となっている。そのため、温水タンク43へ水を給水する場合以外は、電磁弁42に電圧を印加する必要がないため、消費電力を削減することができる。
温水タンク43は、ノズルから噴出するための洗浄水を貯留して所定温度まで加温するためのタンクであり、樹脂製の箱状部材からなる。温水タンク43は、電磁弁42からの配管ホース53が接続されているとともに、ノズルユニット45とも図示されない配管ホースを介して接続されている。
温水タンク43内には、貯留した洗浄水を加熱するための温水ヒータ(図示せず)が底部に配設されている。また、温水タンク43の上部には、温水タンク43内の洗浄水レベル(温水レベル)を検知するフロートスイッチ43b、及び温水タンク43内の洗浄水の温度を設定温度に維持するため、温水タンク43内の洗浄水温度を検知するためのサーミスタ43aが設けられている。なお、温水タンク43には、温水タンク43内の圧力が外気圧よりも低くなったとき温水タンク43内と外気を連通する負圧弁(図示せず)を備える場合があるが、温水タンク43内は、この負圧弁の作用によって外気と連通する以外は、外気と連通しないように気密構造である。
ノズルユニット45は、おしり用の洗浄水経路とビデ用の洗浄水経路を備えるノズルと、温水タンク43から供給された温水をおしり用の洗浄水経路と、ビデ用の洗浄水経路とに切り替える水路切換えユニットと、ノズルを前後方向に移動させる移動手段とを備えて構成されている。そして、使用者が、操作部のスイッチを操作することにより、ノズルが移動手段によって汚水バケツ4内へ進出し、洗浄水をノズル先端から噴出することにより、使用者の局部の洗浄が行われる。
制御基板ユニット44は、CPUやメモリ等が備わった制御基板を備えており、制御基板と各種の構成部との間は有線・無線によって接続されている。そして、制御基板ユニット42は、操作部を介して行われた使用者の操作等に基づいて、所定各種の構成部の制御をプログラムに従って行う制御手段として機能する。
この制御基板ユニット44は、サーミスタ43a、フロートスイッチ43bその他の各種センサからの信号に基づいて、温水タンク43のヒータ、給水ポンプ41、電磁弁42等の制御を行っている。
そして、制御基板ユニット44は、給水タンク5に溜められている水を温水タンク43に給水する場合には、電磁弁42を開放状態とし、給水ポンプ41を正転動作させることにより給水タンク5に溜められている水が温水タンク43に給水されるような制御を行う。また、制御基板ユニット44は、温水タンク43内に貯留されている洗浄水を排水する場合には、電磁弁42を開放状態とし、給水ポンプ41を逆転動作させることにより温水タンク43内の洗浄水が給水タンク5に排水されるような制御を行う。
ここで、温水タンク43に給水する場合とは、例えば、温水タンク43に設けられているフロートスイッチ43bにより温水タンク43内の洗浄水の量が所定量以下であると検出された場合である。また、使用者が操作部を操作することにより温水タンク43への給水が指示されたような場合も、給水タンク5に溜められている水を温水タンク43に給水する場合となる。
また、温水タンク43内に貯留されている洗浄水を排水する場合とは、例えば、操作部に洗浄水の排水を指示するためのボタンが設けられていて、使用者がこのボタンを操作したような場合である。また、使用者による操作が行われない状態が所定時間以上継続した場合や、周囲の温度が設定温度以下になったような場合に、温水タンク43内に貯留されている洗浄水を排水するようにしても良い。
次に、本実施形態の温水洗浄便座付ポータブルトイレ装置1における水の流れを図7、図8のブロック図を参照して説明する。図7は、本実施形態の温水洗浄便座付ポータブルトイレ装置1における通常の使用状態での水の流れを示した図である。また、図8は、本実施形態の温水洗浄便座付ポータブルトイレ装置1において、温水タンク43の洗浄水を排水する際の水の流れを示した図である。
なお、この図7、図8では、図5に示した制御基板ユニット44における制御機能を制御部50として図示して説明を行う。
まず、本実施形態の温水洗浄便座付ポータブルトイレ装置1における通常の使用状態での水の流れを図7を参照して説明する。
給水タンク5内の水を温水タンクに給水してノズルユニット45から洗浄水を噴出する場合、制御部50は、電磁弁42に電圧を印加して開放状態とするとともに給水ポンプ41を正転動作させる。
そのため、図7に示されるように、給水タンク5に蓄えられた水は、給水ポンプ41により汲み上げられて、電磁弁42を経由して温水タンク43に送られる。そして、温水タンク43では、送られてきた水は洗浄水として貯留されヒータ(図示せず)により所定温度まで加温された後に、水圧によりノズルユニット45に送られる。そして、ノズルユニット45では、温水タンク43から送られてきた洗浄水が人体の局部に向けて噴出される。
次に、本実施形態の温水洗浄便座付ポータブルトイレ装置1において、温水タンク43の洗浄水を排水する際の水の流れを図8を参照して説明する。
この場合には、制御部50は、電磁弁42に電圧を印加して開放状態とするとともに、給水ポンプ41に印加する電源電圧の正負を入れ替えることにより給水ポンプ41を逆転動作させる。
そのため、図8に示されるように、温水タンク43内に貯留されていた洗浄水は、給水ポンプ41により吸引されることにより、電磁弁42を経由して給水タンク5に送られることになる。このようにして、温水タンク内43の洗浄水は、汚水バケツ4ではなく給水タンク5に排水される。当然ながら温水タンク43内の洗浄水は未使用状態であるため、給水タンク5に排水して戻したとしても衛生上の問題は発生しない。
また、給水タンク5の容量は、温水タンク43の容量よりも大きくなっている。例えば、給水タンク5の容量が5Lで、温水タンク43の容量が1Lのように給水タンク5の容量の方が大きい。そのため、給水タンク5の空き容量が温水タンク43内の洗浄水の体積以上あれば、温水タンク43内の全ての洗浄水を給水タンク5内に排水することが可能となる。
その結果、温水洗浄便座付ポータブルトイレ装置1を長期間使用しないために、給水タ
ンク5と温水タンク43の両方の水を空にしておこうとした場合でも、温水タンク43内の洗浄水を給水タンク5内に排水することにより、使用者は、給水タンク5を本体から取り外して捨てに行く動作を1回のみ行えばよい。
なお、給水タンク5の空き容量が温水タンク43内の洗浄水の体積以上無い場合には、一度排水を中止して、1回給水タンク5内の水を捨てに行き、再度温水タンク43内の洗浄水の排水動作を行ってから給水タンク5内の水を捨てに行く必要がある。しかし、このように給水タンク5内の水を2回捨てに行く必要がある場合でも、汚水バケツ4を本体から取り外して中の水を捨てに行く場合と比較すれば水を捨てに行く手間は削減される。
このように、本実施形態の温水洗浄便座付ポータブルトイレ装置1によれば、温水タンク43内に貯留されている洗浄水を排水する際には、排水された洗浄水は汚水バケツ4ではなく給水タンク5内に排水されるため、汚水バケツ4内の水を捨てるような手間を発生させることなく、温水タンク43内に貯留された洗浄水を排水することが可能になる。
なお、一般的には、温水タンク43から給水ポンプ41への逆流を防止するためだけであれば、逆止弁を設ければ良い。しかし、本実施形態では、この逆止弁の替わりに電磁弁42を用いることにより、給水ポンプ41を用いて温水タンク43から給水タンク5への排水が可能となっている。
そのため、本実施形態では、温水タンク43内の洗浄水を排水するための特別な構成を設けることなく通常使用のための給水経路を用いて温水タンク43内の洗浄水の排水を可能としているため、複雑な構造を設けることなく温水タンク43内の洗浄水を排水することが可能となっている。
1 温水洗浄便座付ポータブルトイレ装置
2 イス本体
3 温水洗浄便座ユニット
4 汚水バケツ
5 給水タンク
5a、5b 給水口
21 左肘掛部
22 右肘掛部
23 背もたれ
24 給水ホース
25 給水フィルタ
31 温水洗浄便座本体部
31a 外装カバー
32 便座部
32a 開口
32b 環状部
32c 軸支部
40 給水ホース接続口
41 給水ポンプ
41a、41b ポンプギヤ
41c 電動機(モータ)
42 電磁弁
43 温水タンク
43a サーミスタ
43b フロートスイッチ
44 制御基板ユニット
45 ノズルユニット
50 制御部

Claims (3)

  1. ノズルから洗浄水を噴出して利用者の局部を洗浄するための洗浄便座装置が備えられたポータブルトイレ装置であって、
    前記ノズルから噴出するための洗浄水を貯留して所定温度まで加温するための温水タンクと、
    前記温水タンクに給水する水を溜めておくための給水タンクと、
    前記給水タンクに溜められている水を前記温水タンクに給水するための給水ポンプと、
    前記給水ポンプと前記温水タンクとの間に設けられ、閉鎖状態となることにより前記温水タンクからの洗浄水の逆流を防止するための電磁弁と、
    前記給水タンクに溜められている水を前記温水タンクに給水する場合には、前記電磁弁を開放状態とし、前記給水ポンプを正転動作させることにより給水タンクに溜められている水が前記温水タンクに給水されるような制御を行い、前記温水タンク内に貯留されている洗浄水を排水する場合には、前記電磁弁を開放状態とし、前記給水ポンプを逆転動作させることにより前記温水タンク内の洗浄水が前記給水タンクに排水されるような制御を行う制御手段と、
    を備えているポータブルトイレ装置。
  2. 前記電磁弁は、電圧が印加されていない場合には閉鎖状態となることにより、前記給水ポンプと前記温水タンクとの間の水流を遮断する構成となっている請求項1記載のポータブルトイレ装置。
  3. 前記給水ポンプは、電動機にて回転するギヤの回転によって前記給水タンクの水を前記温水タンクへ供給したり、前記給水タンク内の洗浄水を前記給水タンクに排水する構成となっているギヤポンプである請求項1または2記載のポータブルトイレ装置。
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