JP2014011994A - 醸造粕を含む培地で培養した担子菌を含む組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】培養した担子菌を含む組成物及び未利用農水産資源を含有する飼料、食品、化粧料を提供する。
【解決手段】醸造粕を含む培地で培養した担子菌培養液又は担子菌、担子菌由来物からなる担子菌を含む組成物及び担子菌廃菌床、未利用魚介類、甲殻類の甲羅、穀物類の未利用部、果実又は野菜類の未利用部、穀物類の粕、果実又は野菜類の搾汁粕、未利用海藻類からなる群より選択された少なくとも一種を含む飼料、食品、化粧料。
【選択図】なし
【解決手段】醸造粕を含む培地で培養した担子菌培養液又は担子菌、担子菌由来物からなる担子菌を含む組成物及び担子菌廃菌床、未利用魚介類、甲殻類の甲羅、穀物類の未利用部、果実又は野菜類の未利用部、穀物類の粕、果実又は野菜類の搾汁粕、未利用海藻類からなる群より選択された少なくとも一種を含む飼料、食品、化粧料。
【選択図】なし
Description
本発明は、飼料、食品、化粧料に有用な、担子菌発酵組成物、当該組成物の製造方法、並びに当該組成物を含む飼料、食品、及び化粧料に関する。
現在、畜産分野では、夏場等の気候の影響による食欲低下や下痢等による、家畜の発育不良や死亡に起因する経済的損失が、最も解決の待たれる問題の一つである。
醸造粕は、飼料の嗜好性向上効果を有することが経験的に認められるとして、家畜の食欲増進、肥育促進に利用されている。例えば焼酎の蒸留粕については、アルコールによる嗜好性向上効果を目的として、焼酎の蒸留粕に発酵性糖蜜と酵母を添加したものをアルコール発酵させて、こうして得られた発酵物を飼料として利用することが開示されている(特許文献1)。しかし焼酎の蒸留粕を含む醸造粕は、貯蔵しにくい、飼料としての特性が明確でない等の理由で利用はあまり進んでいないのが現状である。
一方、担子菌の飼料への活用については、マイタケ由来組成物を子豚の離乳期に投与することによる豚の疾病予防方法が報告されているが(特許文献2)、マイタケ子実体を製造、加工したのちに得られる成分を投与する必要があり、加工にコストがかかるため、実用性に乏しい。
未利用農水産資源の飼料への活用についての報告は、多数みられる。一部の未利用農水産資源については栄養特性が明らかにされ、あるいはサイレージ技術が確立され、飼料化が軌道に乗っている(非特許文献1)。しかしながら、未利用農水産資源の多くは、栄養特性が不明、保存性が低い、流通コストが高い、衛生管理が不十分、年間の産出量や品質が一定しない等の理由で、飼料への利用はあまり進んでいないのが現状である。
未利用農水産資源の担子菌発酵物の飼料への活用については、粟殻を主材とした培地で食用きのこを培養してなる飼料が知られている(特許文献3)。また、各種農水産廃棄物を含有する人工培地でキノコ菌を栽培したものに有機酸を含ませて飼料として用いる例が報告されている(特許文献4)。これらの文献では、特定の未利用農水産資源の担子菌発酵物が飼料として使用可能であることが示されているものの、その発酵物の特性についての医学的、科学的な裏付けがされていない。
「平成22年度地域新成長産業創出促進事業(第一次産業等・副産物高付加価値化促進事業)報告書」経済産業省北海道経済産業局、平成23年3月
本発明の目的は、飼料、食品、化粧料に有用な、担子菌発酵組成物、当該組成物の製造方法、並びに当該組成物を含む飼料、食品、及び化粧料を提供することにある。
本発明者らは鋭意研究の結果、醸造粕を含む培地中で担子菌が良好に生育すること、更に前記培地で担子菌を培養した組成物は免疫賦活作用、消化促進作用、抗酸化作用、及び美白作用からなる群より選択された少なくとも一つの作用が優れていることを明らかにし、本発明を完成させた。
本発明を概説すれば、本発明は
[1]醸造粕を含む培地で培養した担子菌を含む組成物、
[2]醸造粕が酒粕、焼酎粕、及びみりん粕からなる群より選択された少なくとも一種である、[1]に記載の組成物、
[3]更に、未利用農水産資源を含有する[1]に記載の組成物、
[4]未利用農水産資源が、担子菌類、魚介類、甲殻類、穀物類、果実類、野菜類、及び海藻類からなる群より選択された少なくとも一種に由来する、[3]に記載の組成物、
[5]未利用農水産資源が、担子菌廃菌床、未利用魚介類、甲殻類の甲羅、穀物類の未利用部、果実又は野菜類の未利用部、穀物類の粕、果実又は野菜類の搾汁粕、及び未利用海藻類からなる群より選択された少なくとも一種を含む、[3]に記載の組成物、
[6][1]に記載の組成物を含む飼料、
[7][1]に記載の組成物を含む食品、
[8][1]に記載の組成物を含む化粧料、
[9](1)醸造粕を含む培地で担子菌を培養する工程、
(2)工程(1)により得られた産物を未利用農水産資源に添加する工程、及び
(3)前記の未利用農水産資源を前記の担子菌により発酵させる工程、
を包含する、組成物の製造方法、
[10]醸造粕が酒粕、焼酎粕、及びみりん粕からなる群より選択された少なくとも一種である、[9]に記載の製造方法、
[11]未利用農水産資源が、担子菌類、魚介類、甲殻類、穀物類、果実類、野菜類、及び海藻類からなる群より選択された少なくとも一種に由来する、[9]に記載の製造方法、
[12]未利用農水産資源が、担子菌廃菌床、未利用魚介類、甲殻類の甲羅、穀物類の未利用部、果実又は野菜類の未利用部、穀物類の粕、果実又は野菜類の搾汁粕、及び未利用海藻類からなる群より選択された少なくとも一種を含む、[9]に記載の製造方法、
[13][9]〜[12]のいずれか1項に記載の製造方法により得られる組成物、
[14][13]に記載の組成物を含む飼料、
[15][13]に記載の組成物を含む食品、
[16][13]に記載の組成物を含む化粧料、
[17][13]に記載の飼料を動物に給餌する工程を含む、動物の飼育方法、並びに
[18] 動物が牛、豚、馬、山羊、めん羊、鹿、らくだ、ラマ、鹿、家禽、魚介類、実験動物、又は愛玩動物である、[17]に記載の飼育方法、
に関する。
本発明を概説すれば、本発明は
[1]醸造粕を含む培地で培養した担子菌を含む組成物、
[2]醸造粕が酒粕、焼酎粕、及びみりん粕からなる群より選択された少なくとも一種である、[1]に記載の組成物、
[3]更に、未利用農水産資源を含有する[1]に記載の組成物、
[4]未利用農水産資源が、担子菌類、魚介類、甲殻類、穀物類、果実類、野菜類、及び海藻類からなる群より選択された少なくとも一種に由来する、[3]に記載の組成物、
[5]未利用農水産資源が、担子菌廃菌床、未利用魚介類、甲殻類の甲羅、穀物類の未利用部、果実又は野菜類の未利用部、穀物類の粕、果実又は野菜類の搾汁粕、及び未利用海藻類からなる群より選択された少なくとも一種を含む、[3]に記載の組成物、
[6][1]に記載の組成物を含む飼料、
[7][1]に記載の組成物を含む食品、
[8][1]に記載の組成物を含む化粧料、
[9](1)醸造粕を含む培地で担子菌を培養する工程、
(2)工程(1)により得られた産物を未利用農水産資源に添加する工程、及び
(3)前記の未利用農水産資源を前記の担子菌により発酵させる工程、
を包含する、組成物の製造方法、
[10]醸造粕が酒粕、焼酎粕、及びみりん粕からなる群より選択された少なくとも一種である、[9]に記載の製造方法、
[11]未利用農水産資源が、担子菌類、魚介類、甲殻類、穀物類、果実類、野菜類、及び海藻類からなる群より選択された少なくとも一種に由来する、[9]に記載の製造方法、
[12]未利用農水産資源が、担子菌廃菌床、未利用魚介類、甲殻類の甲羅、穀物類の未利用部、果実又は野菜類の未利用部、穀物類の粕、果実又は野菜類の搾汁粕、及び未利用海藻類からなる群より選択された少なくとも一種を含む、[9]に記載の製造方法、
[13][9]〜[12]のいずれか1項に記載の製造方法により得られる組成物、
[14][13]に記載の組成物を含む飼料、
[15][13]に記載の組成物を含む食品、
[16][13]に記載の組成物を含む化粧料、
[17][13]に記載の飼料を動物に給餌する工程を含む、動物の飼育方法、並びに
[18] 動物が牛、豚、馬、山羊、めん羊、鹿、らくだ、ラマ、鹿、家禽、魚介類、実験動物、又は愛玩動物である、[17]に記載の飼育方法、
に関する。
本発明により、免疫賦活作用、消化促進作用、抗酸化作用、及び美白作用からなる群より選択された少なくとも一つの作用が優れた組成物が提供される。当該組成物は、特に、飼料、食品、及び化粧料に有用である。
本発明の醸造粕を含む培地で培養した担子菌を含む組成物(以下、本発明の組成物ともいう)は、醸造粕を含む培地で培養した担子菌培養液又は担子菌、もしくは担子菌由来物を含む。当該由来物としては担子菌熱水処理物、代謝産物、自己消化物等が例示される。
本発明における醸造粕とは、発酵食品の製造過程で生じる副生成物、例えばアルコール醸造後の残留物を指す。本発明における醸造粕としては、例えば酒粕(日本酒を製造したのちの残留物)、焼酎粕(焼酎を蒸留したのちの残留物)、及びみりん粕(みりんを製造したのちの残留物)が例示される。前記のアルコール醸造の原料としては、例えば穀物類、イモ類、豆類、野菜類、果実類、サトウキビの搾汁液等が例示される。本発明には、本発明を特に限定するものではないが、好ましい醸造原料としては、米、イモ、麦、大豆、そば、トウモロコシ、ごま、しょうが及びしそが例示される。
前記の醸造粕を含む培地は、醸造粕そのものであってもよく、醸造粕と水や担子菌の培養に適した成分等とを混合することによって作製された培地であってもよい。醸造粕と水とを加えて培地を作製する場合、醸造粕と水との混合比(W/V)は、本発明を特に限定するものではないが、1:0〜1:10000、好ましくは1:5〜1:1000、より好ましくは1:20〜1:100が例示される。
前記の担子菌の培養に適した成分としては、特に限定はないが、例えば無機塩類及び有機酸類が例示される。無機塩類としては、リン酸二水素カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸マンガン、塩化ナトリウム、硫酸鉄、硫酸コバルト、硫酸亜鉛、硫酸銅、硫酸カリウムアルミニウム、ホウ酸、モリブデン酸ナトリウムが例示される。有機酸類としては、ニトリロ三酢酸ナトリウム、酢酸、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、ギ酸、シュウ酸が例示される。また必要に応じ担子菌の培養に適した炭素源や窒素源を常法通り選択して使用することもできる。
また上記の担子菌の培養に適した成分と醸造粕との混合方法には特に限定はなく、当業者が用いる通常の方法で行えばよく、例えば醸造粕と直接混合する方法、水溶液として混合する方法等が例示されるが、好ましくは無菌的に調製したすべての成分を溶解した水溶液と、醸造粕とを無菌的に混合する方法が選択される。また混合後、オートクレーブ等の滅菌処理を行うこともできる。醸造粕と上記水溶液を混合して培地を作製する場合、醸造粕と水溶液の混合比(W/V)は、本発明を特に限定するものではないが、1:0〜1:10000、好ましくは1:5〜1:1000、より好ましくは1:50〜1:100が例示される。
本発明において担子菌とは、きのこのうち担子菌門に属するものを示す。本発明に用いられる担子菌としては、特に限定はないが、食用、薬用に用いられる担子菌類が好ましく、担子菌門のハラタケ目、ヒダナシタケ目、ホコリタケ目、ヒメノガステル目、キクラゲ目等が例示され、好ましくはハラタケ目が例示される。
ハラタケ目としては、ハラタケ科、キシメジ科、ヒラタケ科、スエヒロタケ科、イグチ科、オウギタケ科、オニイグチ科、オキナタケ科、テングタケ科、ナヨタケ科、フウセンタケ科、カンゾウタケ科、ヌメリガサ科、ベニタケ科、モエギタケ科、イッポンシメジ科等が例示され、好ましくはキシメジ科、ヒラタケ科、ベニタケ科が例示される。
ヒダナシタケ目としては、マンネンタケ科、サンゴハリタケ科、カノシタ科、多孔菌科、サルノコシカケ科、ミヤマトンビマイタケ科、シロソウメンタケ科、エゾハリタケ科、ハナビラタケ科等、ホコリタケ目としては、ホコリタケ科等、ヒメノガステル目としては、ショウロ科等、キクラゲ目としては、ヒメキクラゲ科等が例示される。
ヒダナシタケ目としては、マンネンタケ科、サンゴハリタケ科、カノシタ科、多孔菌科、サルノコシカケ科、ミヤマトンビマイタケ科、シロソウメンタケ科、エゾハリタケ科、ハナビラタケ科等、ホコリタケ目としては、ホコリタケ科等、ヒメノガステル目としては、ショウロ科等、キクラゲ目としては、ヒメキクラゲ科等が例示される。
ハラタケ目においては、ハラタケ科として、ハラタケ、シロオオハラタケ、ツクリタケ、ザラエノハラタケ、ウスキモリノカサ、タヌキノチャブクロ(以上、ハラタケ属)、カラカサタケ(カラカサタケ属)、オニタケ(キツネノカラカサタケ属)、キシメジ科として、ハタケシメジ、ホンシメジ(以上、シメジ属)、ブナシメジ(シロタモギタケ属)、マツタケ、ミネシメジ、アイシメジ、シロシメジ、ケショウシメジ、シモフリシメジ(以上、キシメジ属)、シイタケ(シイタケ属)、エノキタケ(エノキタケ属)、ホテイシメジ、カヤタケ、ヒメシロタモギタケ(以上、カヤタケ属)、ナラタケ、キツブナラタケ、ナラタケモドキ、オニナラタケ、クロゲナラタケ(以上、ナラタケ属)、スギエダタケ(スギエダタケ属)、フチドリツエタケ(ツエタケ属)、モリノカレバタケ、アマタケ(以上、モリノカレバタケ属)、カワムラフウセンタケ、ムラサキアブラシメジモドキ(以上、フウセンタケ属)、オドタケ(ヒメヒロヒダタケ属)、カクミノシメジ(シメジ属)、マツカサシメジ(マツカサキノコ属)、ヌメリツバタケモドキ(ツエタケ属)、ヒラタケ科として、ヒラタケ、エリンギ、オオヒラタケ、クロアワビタケ、ヒマラヤヒラタケ、タマシロノタケ(以上、ヒラタケ属)、スエヒロタケ科として、スエヒロタケ(スエヒロタケ属)、イグチ科として、オオウラベニイロガワリ、ムラサキヤマドリタケ(以上、ヤマドリタケ属)、オウギタケ科として、オウギタケ(オウギタケ属)、オニイグチ科として、オオキノボリイグチ(キクバナイグチ属)、オキナタケ科としては、ヤナギマツタケ、ツチナメコ、フミヅキタケ(以上、フミヅキタケ属)、テングタケ科としては、ガンタケ、カバイロツルタケ(以上、テングタケ属)、ナヨタケ科として、ムササビタケ、イタチタケ(以上、ナヨタケ属)、ヒトヨタケ、ササクレヒトヨタケ(以上、ヒトヨタケ属)、フウセンタケ科として、ショウゲンジ(フウセンタケ属)、ナガエノスギタケ(ワカフサタケ属)、カンゾウタケ科として、カンゾウタケ(カンゾウタケ属)、ヌメリガサ科として、アカヤマタケ(アカヤマタケ属)、サクラシメジ(ヌメリガサ属)、オトメノカサ(オトメノカサ属)、ベニタケ科として、アイタケ(ベニタケ属)、アカモミタケ(チチタケ属)、モエギタケ科として、サケツバタケ(モエギダケ属)、ナメコ、ヌメリスギタケモドキ(以上、スギタケ属)、クリタケ(クリタケ属)、イッポンシメジ科としてウラベニホテイシメジ(イッポンシメジ属)等が例示され、特にハタケシメジ、ホンシメジ、エリンギが好適である。
ヒダナシタケ目においては、マンネンタケ科として、マンネンタケ(マンネンタケ属)、サンゴハリタケ科として、サンゴハリタケ、ヤマブシタケ(以上、サンゴハリタケ属)、カノシタ科として、カノシタ(カノシタ属)、多孔菌科として、カワラタケ(カワラタケ属)、サルノコシカケ科として、マイタケ、シロマイタケ、トンビマイタケ、チョレイマイタケ(以上、マイタケ属)、マスタケ(アイカワタケ属)ミヤマトンビマイタケ科として、ミヤマトンビマイタケ(ミヤマトンビマイタケ属)、シロソウメンタケ科として、ベニナギナタタケ(ナギナタタケ属)、エゾハリタケ科として、ブナハリタケ(ブナハリタケ属)、ハナビラタケ科として、ハナビラタケ(ハナビラタケ属)等が例示される。
ホコリタケ目においては、ホコリタケ科として、ホコリタケ(ホコリタケ属)、ノウタケ(ノウタケ属)、オニフスベ(オニフスベ属)等が例示される。
ヒメノガステル目においては、ショウロ科として、ショウロ、アカショウロ、オオショウロ(以上、ショウロ属)等が例示される。
キクラゲ目においては、ヒメキクラゲ科として、ニカワハリタケ(ニカワハリタケ属)等が例示される。
ホコリタケ目においては、ホコリタケ科として、ホコリタケ(ホコリタケ属)、ノウタケ(ノウタケ属)、オニフスベ(オニフスベ属)等が例示される。
ヒメノガステル目においては、ショウロ科として、ショウロ、アカショウロ、オオショウロ(以上、ショウロ属)等が例示される。
キクラゲ目においては、ヒメキクラゲ科として、ニカワハリタケ(ニカワハリタケ属)等が例示される。
これら担子菌は、人工的な培養が可能な菌株で、本発明に適用できる菌株であれば特に限定はなく、野生の菌株、市販の菌株、野生の子実体からの組織分離株、選抜、交配、細胞融合、遺伝子組換え等の手法により育種した株、更には当業者にとって自明な方法により育種した菌株や変異株等を用いることができる。
また、本発明に用いる担子菌は固体培養、液体培養等により得られる培養物を用いても良く、例えば子実体及び培養菌糸体から選択されるものをそのまま、若しくはそれらの乾燥物又はそれらの加工処理物を用いてもよい。乾燥又は加工処理方法としては、発酵能力を完全に損なうことがなければよく、自然乾燥、加圧乾燥、常圧乾燥、真空乾燥、凍結乾燥等の従来用いられている方法を適宜用いればよい。
担子菌の培養は通常の培養条件で行うことができる。例えば温度4〜35℃、静置、又は振とう0超〜100rpmでの培養が例示されるが、本発明はこのような条件に限定されるものではない。培養温度は、例えば20℃で実施できるが、所望の組成物の製造が達成されるのであれば前記の範囲以外の温度で実施してもよい。また、培養期間も特に限定はないが、例えば1時間〜12週間、好適には1日〜4週間が例示される。
本発明の組成物は、こうして培養した担子菌を使用・含有する限り、その形態に特に限定はない。したがって、該組成物の形態としては、液状、固形、粉末、ゲル状、ゾル状、スラリー状等、あらゆる形態とすることが可能であり、その後の用途に合わせた形状に加工することができる。例えば、本発明の組成物は、上記の培養によって得られた組成物そのものであってもよく、あるいは公知の方法により該組成物から成分を抽出、濃縮もしくは精製し、適切な方法、例えば凍結、乾燥等の処理により得られた組成物であってもよい。本発明を特に限定するものではないが、本発明の組成物を所望の用途に使用するまで保存する方法としては、上記の培養によって得られた組成物をそのまま保存する方法、あるいは乾燥又は凍結させて保存する方法が好適に例示される。
以上のようにして本発明の組成物が製造されるが、本発明の態様の一つとして、醸造粕を含む培地で培養したキシメジ科及び/又はヒラタケ科の担子菌を含む組成物が例示される。醸造粕を含む培地で培養したキシメジ科及び/又はヒラタケ科の担子菌を含む組成物は、複数の作用を有する組成物として特に有用である。キシメジ科又はヒラタケ科の担子菌としては、ハタケシメジ、ホンシメジ、ブナシメジ、シロシメジ、エリンギから選択される少なくとも一つの担子菌の使用が好適である。
また、醸造粕を含む培地で培養した子嚢菌を含む組成物も、本発明の態様の一つである。本発明に用いられる子嚢菌としては、子嚢菌門に属するきのこ類、例えば冬虫夏草、セイヨウショウロタケ等が好適に例示される。
こうして得られる本発明の組成物は、免疫賦活作用、消化促進作用、抗酸化作用、及び美白作用からなる群より選択された少なくとも一つの作用が優れている。
本発明の組成物が奏する免疫賦活作用は、インターロイキン12(IL−12)誘導作用を指標として確認することができる。
IL−12は、免疫細胞を活性化させ、インターフェロン−γ(IFN−γ)産生を誘導する作用を持つ。IL−12やIFN−γは、例えば畜産分野においては、従来のワクチンで防御できない細胞内寄生病原体による疾病の防御や排除に重要とされている。このため、本発明の組成物の摂取によって動物の免疫賦活作用が高まり、疾病予防効果が期待できる。
IL−12は、免疫細胞を活性化させ、インターフェロン−γ(IFN−γ)産生を誘導する作用を持つ。IL−12やIFN−γは、例えば畜産分野においては、従来のワクチンで防御できない細胞内寄生病原体による疾病の防御や排除に重要とされている。このため、本発明の組成物の摂取によって動物の免疫賦活作用が高まり、疾病予防効果が期待できる。
本発明の組成物が奏する消化促進作用は、アミラーゼ活性、マンガンペルオキシダーゼ活性、ラッカーゼ活性、プロテアーゼ活性、並びにセルラーゼ活性からなる群の中から選択される少なくとも一つの活性を指標に確認できる。
アミラーゼ活性とは、アミロース分解酵素の酵素活性のことを示す。畜産分野においては、飼料中のでんぷんをアミラーゼで糖化することにより、粘度の低下、飼料の嗜好性の向上、栄養成分の有効利用が期待される。
マンガンペルオキシダーゼ活性及び/又はラッカーゼ活性は、リグニン分解活性の指標として知られている。本発明の組成物は、リグニン分解活性が向上しているため、本発明の組成物を混合すれば、動物の消化困難なリグニンを含むために飼料として不適切な資源を用いたとしても、資源中のリグニン分解により、動物が消化可能な飼料を製造することが可能となる。
プロテアーゼ活性とは、タンパク質分解酵素の酵素活性のことを示す。畜産分野においては、飼料の嗜好性の向上のために乳又は乳加工物をプロテアーゼ分解した添加剤を飼料に混合することが行われている。本発明の組成物を使用することで、そうした添加剤の使用量を低減させる効果が期待される。
セルラーゼ活性とは、セルロース分解酵素の酵素活性のことを示す。畜産分野においては、飼料の嗜好性の向上や栄養成分の有効利用のために、セルラーゼを含む添加剤で飼料中のセルロースを分解、糖化することが行われている。本発明の組成物を使用することで、そうした添加剤の使用量を低減させる効果が期待される。
本発明の組成物が奏する抗酸化作用は、ペルオキシダーゼ阻害活性及び/又はラジカル消去活性を指標として確認することができる。畜産分野においては、夏場の気候等の外的要因や、分娩・泌乳時の肥厚等の内的要因により、動物の体内の酸化還元調節機構が破たんし、摂食不良等になり生産性が低下することが知られているが、その緩和、予防を目的として、抗酸化作用を持つ物質が給餌されている。そのような物質としては、ビタミンE、ビタミンC、カロチノイド(β‐カロテン、リコペン、アスタキサンチン等)、ポリフェノールにおけるフラボノイド(ケルセチン、ケンフェロール、カテキン、イソフラボン等)が知られているが、本発明の組成物を用いることによって上記物質の投与量の低減が期待される。
本発明の組成物が奏する美白作用は、チロシナーゼ阻害活性を指標として確認することができる。チロシナーゼ阻害活性とは、メラニン生成過程におけるチロシンの酸化反応を触媒するチロシナーゼの活性を阻害する活性のことで、主に化粧料分野でメラニン生成を阻害する指標として用いられる。
本発明の組成物や本発明の製造方法によって得られる組成物は、それ単独で、又は他の成分と組み合わせて、飼料や食品、化粧料とすることができる。本発明の組成物や本発明の製造方法によって得られる組成物は、上記の通りの科学的・医学的に裏付けされた優れた作用をもち、かつ有用成分を得るための加工が必須ではない。よって本発明によれば、醸造粕や担子菌の実用的利用が促進されることが期待できる。
本発明の組成物は、更に未利用農水産資源を含有してもよい。本発明において未利用農水産資源とは、例えばコーリン・クラークによる産業分類の第一次産業の農業、林業、漁業、並びに、第二次産業の製造業のうちの、醸造業、食品加工業、水産加工業に例示される、食品関連の製造業において生産される副産物(主生産物の生産の過程で発生する主生産物以外の産物)のことを指す。前記未利用農水産資源は、実際に利用されていない物に限らず、海洋への投入、一般廃棄物処理、産業廃棄物処理を行う等、有償・無償で処分している物、リサイクル業者や農家等に提供する、堆肥化、飼料化して販売する等、低付加価値で流通されてきた物や、従来よりも高付加価値な用途への転換が望まれる物、並びに、利用にあたって従来よりも環境負荷を低下させることが望まれる物を含む。
本発明に利用可能な未利用農水産資源としては、例えば醸造、飲料製造、食品製造、乳製品製造、製糖、農産加工、農業、キノコ栽培、漁業等で製造される生産物の副産物が挙げられる。このような副産物としては、例えば担子菌廃菌床、未利用魚介類、甲殻類の甲羅、穀物類の未利用部、果実又は野菜類の未利用部(例えば穀物類の胚芽、ふすま又は茎、果実の皮、芯、種子、根菜類からのぞかれた葉部等)、穀物類の粕、果実又は野菜類の搾汁粕、未利用海藻類が例示される。本発明を特に限定するものではないが、上記の甲殻類としては、カニ、エビが、上記の穀物類としては、米、麦、そば、トウモロコシ等が、上記の果実としては、パパイヤ、トマト、オリーブ、ブドウ、ミカンやシークヮーサー等のかんきつ類が、上記の野菜としては、明日葉、ほうれん草、タマネギ、ウコンが、未利用海藻としては、コンブの非可食部が好適に例示される。その他にも、未利用農水産資源として、例えば茶殻、ワイン粕が好適に例示される。
未利用農水産資源に対する本発明の組成物の含有比率は特に限定はなく、目的に応じた有効量が含まれていればよい。
上記未利用農水産資源混合物は、更に、含有する本発明の組成物中の担子菌によって発酵させてもよい。すなわち、(1)醸造粕を含む培地で担子菌を培養する工程、(2)工程(1)により得られた産物を未利用農水産資源に添加する工程、及び(3)前記の未利用農水産資源を前記の担子菌により発酵させる工程を包含する組成物の製造方法は、本発明の好適な態様の一つである。
上記の工程(3)における未利用農水産資源の担子菌による発酵は、例えば温度4〜35℃、静置、又は振とう0超〜100rpmでの培養が例示されるが、本発明はこのような条件に限定されるものではない。例えば該組成物と未利用農水産資源を混合したものを袋詰めにして静置にて常温で発酵させる方法、該組成物と飼料を混合したものを飼料容器内でかく拌又は静置にて発酵させる方法等が例示されるが、所望の組成物の製造が達成されるのであれば前記以外の方法で実施してもよい。また、培養期間も特に限定はないが、例えば1時間〜12週間、好適には1日〜4週間が例示される。
上記の工程(3)における未利用農水産資源の担子菌による発酵は、例えば温度4〜35℃、静置、又は振とう0超〜100rpmでの培養が例示されるが、本発明はこのような条件に限定されるものではない。例えば該組成物と未利用農水産資源を混合したものを袋詰めにして静置にて常温で発酵させる方法、該組成物と飼料を混合したものを飼料容器内でかく拌又は静置にて発酵させる方法等が例示されるが、所望の組成物の製造が達成されるのであれば前記以外の方法で実施してもよい。また、培養期間も特に限定はないが、例えば1時間〜12週間、好適には1日〜4週間が例示される。
上記の本発明の製造方法の一例としては、未利用農水産資源、例えばオリーブ絞り粕に醸造粕を担子菌で培養して得られた組成物を添加し、常温にて1週間発酵させる方法が挙げられる。
このような組成物を飼料として用いる場合は、原飼料や水分調整用の素材と混合することが可能である。その形態としては、液状、固形、ゲル状等あらゆる形態とすることが可能であり、加工、運搬が容易な液状、マッシュ状、ペレット状、フレーク状が好適に例示される。そして、前記飼料を動物、例えば牛に与えることで、原飼料の嗜好性の向上効果、免疫賦活作用、並びに消化促進作用等が向上する効果が期待できる。更には、前記飼料を摂取した動物の肉質等の可食部にオリーブ粕等の未利用農水産資源中の機能性成分が移行する効果も期待できる。
本発明によれば、上記のオリーブ粕の例に限らず、地域特有の未利用農水産資源を用いて、医学的・科学的に裏付けされた機能性を有する動物用の飼料を製造することができる。未利用農水産資源の飼料への活用が進むことで、未利用農水産資源の高付加価値化、地域産業の活性化が期待される。
このような組成物を飼料として用いる場合は、原飼料や水分調整用の素材と混合することが可能である。その形態としては、液状、固形、ゲル状等あらゆる形態とすることが可能であり、加工、運搬が容易な液状、マッシュ状、ペレット状、フレーク状が好適に例示される。そして、前記飼料を動物、例えば牛に与えることで、原飼料の嗜好性の向上効果、免疫賦活作用、並びに消化促進作用等が向上する効果が期待できる。更には、前記飼料を摂取した動物の肉質等の可食部にオリーブ粕等の未利用農水産資源中の機能性成分が移行する効果も期待できる。
本発明によれば、上記のオリーブ粕の例に限らず、地域特有の未利用農水産資源を用いて、医学的・科学的に裏付けされた機能性を有する動物用の飼料を製造することができる。未利用農水産資源の飼料への活用が進むことで、未利用農水産資源の高付加価値化、地域産業の活性化が期待される。
また、本発明の飼料を動物に給餌する工程を含む動物の飼育方法も、本発明の一態様である。本発明の組成物や本発明の製造方法によって得られる組成物を含む飼料は、嗜好性の向上が見込まれ、これを給餌することで動物の健康増進、肥育促進が可能で、飼育時の薬剤使用量の低減につながる。本発明の飼料を摂取した動物においては、飼料中の機能性成分の食肉の可食部への移行が期待でき、例えば食肉の抗酸化力の向上による鮮度保持力の向上、臭み、風味、食味を改善することが期待できる。以上のような効果から、本発明によれば、畜産分野での経済損失が緩和されることが期待でき、更には畜産物、例えば食肉の高付加価値化が期待できる。
本発明における動物とは、人が利用するために飼育している哺乳類、鳥類、魚介類を指し、家畜、実験動物、愛玩動物が例示される。家畜としては、牛、豚、馬、山羊、めん羊、鹿、らくだ、ラマ等の哺乳類、鶏、アヒル、七面鳥、ダチョウ等の家禽が例示される。実験動物としては、実験用に飼育されている動物であれば特に限定はないが、マウス、ラット、モルモット、ウサギ等が例示される。魚介類としては、飼育、すなわち養殖可能であれば特に限定はないが、ブリ、マダイ、ギンザケ、カンパチ、ヒラメ、トラフグ、シマアジ、マアジ、ヒラマサ、タイリクスズキ、スズキ、スギ、クロマグロ、クルマエビ、コイ、ウナギ、ニジマス、アユ、ヤマメ、アマゴ、ニツコウイワナ、エゾイワナ、ヤマトイワナ等の魚類、クルマエビ、ブラックタイガー、タイショウエビ、ガザミ等の甲殻類等、アワビ、サザエ、ホタテ貝、カキ等の貝類が例示される。愛玩動物としては犬、猫等が例示される。
本発明の組成物や本発明の製造方法によって得られる組成物は、免疫賦活作用、美白、及び抗酸化作用からなる群より選択された少なくとも一つにおいて優れた作用を示すため、機能性食品として有用である。すなわち、本発明の組成物、本発明の製造方法によって得られる組成物、又はこれらの組成物のうち少なくとも1種から得られた抽出物を含有する食品(本発明の食品)は、本発明の好適な一態様である。
本発明の組成物、又は本発明の製造方法によって得られる組成物から得られた抽出物を本発明の食品に用いる場合、本発明を特に限定するものではないが、当該抽出物として、本発明の組成物、又は本発明の製造方法によって得られる組成物から抽出溶媒を用いた固液抽出により得られた抽出物が好適に例示される。当該抽出物は、免疫賦活作用、美白作用、及び抗酸化作用からなる群より選択された少なくとも一つにおいて優れた作用を示す限りにおいて、本発明の組成物、又は本発明の製造方法によって得られる組成物を固液抽出した後に、更に分離、精製、及び/又は乾燥等の公知の工程を経て得られたものであってもよい。上記の固液抽出に利用可能な抽出溶媒としては、例えば、水、エチルアルコール等の1価アルコール、グリセリン等の液状多価アルコール、アセトン等のケトン、酢酸エチル等のアルキルエステル、ベンゼン等の芳香族炭化水素、ジエチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタン等のハロゲン化アルカン、又はこれらのうち2種以上の混合物を用いることができる。
本発明の食品は、免疫賦活作用、美白作用、及び抗酸化作用からなる群より選択された少なくとも一つにおいて優れた作用を示す本発明の組成物、本発明の製造方法によって得られる組成物、又はこれらのうち少なくとも1種の組成物から得られた抽出物を含有する。このため、本発明の食品の摂取により、IL−12誘導作用による免疫細胞の活性化効果、生体内でメラニン産生に関わっているチロシナーゼの作用を抑制することによる皮膚の美白効果や、体内での活性酸素の生成を抑制し、活性酸素による傷害やこれに起因する動脈硬化、高血圧、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、脳溢血、糖尿病、癌、及びメタボリックシンドローム等を予防することが期待できる。
本発明の組成物や本発明の製造方法によって得られる組成物は、免疫賦活作用、美白、又は抗酸化作用からなる群の少なくとも一つにおいて優れた作用を示すため、化粧料又は化粧料の原料として有用である。すなわち、本発明の組成物、本発明の製造方法によって得られる組成物、又はこれらの組成物のうち少なくとも1種から得られた抽出物を含有する化粧料は、本発明の好適な一態様である。
本発明の組成物、又は本発明の製造方法によって得られる組成物から得られた抽出物を本発明の化粧料に用いる場合、本発明の食品に用いられる抽出物と同様の抽出物が使用できる。
本発明の化粧料の形状としては、本発明の組成物が有している生理作用を期待しうるものであれば特に限定はなく、たとえば、ローション類、乳液類、クリーム類、パック類、浴用剤、洗顔剤、浴用石ケン、浴用洗剤又は軟膏が好適である。本発明の化粧料は、本発明の組成物、本発明の製造方法によって得られる組成物、あるいはこれらのうち少なくとも1種の組成物から得られた抽出物に加えて、所望により水性成分、油性成分、植物抽出物、動物抽出物、界面活性剤、アルコール、pH調整剤、防腐剤、色素、香料等のその他の成分を原料として用い、化粧品分野における公知の方法に従って適宜製造することができる。
本発明の化粧料は、免疫賦活作用、美白作用、及び抗酸化作用からなる群より選択された少なくとも一つにおいて優れた作用を示す本発明の組成物、本発明の製造方法によって得られる組成物、又はこれらのうち少なくとも1種の組成物から得られた抽出物を含有する。このため、本発明の化粧料は、IL−12誘導作用による免疫細胞の活性化効果、メラニン産生に作用するチロシナーゼ活性の抑制効果、活性酸素による傷害やこれに起因する皮膚の荒れ、老化等を予防することが期待できる。
本発明の飼料、食品、化粧料は、形態に応じて使用される。その使用方法には特に限定はない。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1 醸造粕培地での担子菌培養物由来サンプルの調製
(1)担子菌の培養
各種液体培地(酒粕培地、みりん粕培地、SGY培地)17mLを30mm径試験管に分注した。各種液体培地は、各種液体培地に共通する組成を表2に示す。また、それぞれに特有の組成を表1に示す。ポテトデキストロース寒天培地(日水製薬社製)プレートで生育させた担子菌の各菌糸を、培地ごとメスで3mm×3mm×3mmの塊で切り出し、この塊2〜3個を分注後の各種液体培地に無菌的に接種し、20℃、約90rpmで2週間、又は4週間振とう培養した。こうして得られた培養液を、担子菌培養液とした。
(1)担子菌の培養
各種液体培地(酒粕培地、みりん粕培地、SGY培地)17mLを30mm径試験管に分注した。各種液体培地は、各種液体培地に共通する組成を表2に示す。また、それぞれに特有の組成を表1に示す。ポテトデキストロース寒天培地(日水製薬社製)プレートで生育させた担子菌の各菌糸を、培地ごとメスで3mm×3mm×3mmの塊で切り出し、この塊2〜3個を分注後の各種液体培地に無菌的に接種し、20℃、約90rpmで2週間、又は4週間振とう培養した。こうして得られた培養液を、担子菌培養液とした。
(2)一次サンプル調製
各担子菌培養液をフィルターでろ過し、菌体とろ液に分けた。菌体に1mLの滅菌水を加え60℃、30分間処理(熱水抽出処理)し、14,100×gで10分遠心した後、上清をサンプリングし、これを菌体熱水抽出物とした。一方、上記ろ液を3,200rpm、10分遠心し、遠心後の上清を1〜2mLずつ96well Assay Plateに分注した。分注後、5℃で保存したものを「ろ液」、分注後、60℃、30分処理した後−20℃で凍結保存したものを「ろ液熱処理物」とした。
各担子菌培養液をフィルターでろ過し、菌体とろ液に分けた。菌体に1mLの滅菌水を加え60℃、30分間処理(熱水抽出処理)し、14,100×gで10分遠心した後、上清をサンプリングし、これを菌体熱水抽出物とした。一方、上記ろ液を3,200rpm、10分遠心し、遠心後の上清を1〜2mLずつ96well Assay Plateに分注した。分注後、5℃で保存したものを「ろ液」、分注後、60℃、30分処理した後−20℃で凍結保存したものを「ろ液熱処理物」とした。
実施例2 菌体熱水抽出物のIL−12産生誘導能評価
実施例1−(2)で得られた菌体熱水抽出物を凍結乾燥し、50μLの純水を加えて100℃、5分の加熱処理を行い、試験用サンプルとした。
マウス由来マクロファージ様細胞株J774.1細胞(Riken Cell Bank RCB0434)を4×105cells/mLとなるように10%FBS(サーモサイエンティフィック社製)、1%ペニシリンーストレプトマイシン混合溶液(ナカライテスク社製)を含有するRPMI―1640培地(SIGMA社製)に懸濁し、48穴プレートに500μLずつ播種して5%CO2存在下、37℃で培養した。24時間後、試験用サンプルを2%含む培地に交換し、更に24時間培養した。なお、試験用サンプルの添加を行わない以外は上記と同様の処理を行った細胞を、陰性対象とした。培養終了後、培養上清を回収し、サイトカイン測定キット(eBioscience社製)を用いてELISA法でIL−12の濃度を測定した(単位はpg/mL)。その結果を表3に示す。
実施例1−(2)で得られた菌体熱水抽出物を凍結乾燥し、50μLの純水を加えて100℃、5分の加熱処理を行い、試験用サンプルとした。
マウス由来マクロファージ様細胞株J774.1細胞(Riken Cell Bank RCB0434)を4×105cells/mLとなるように10%FBS(サーモサイエンティフィック社製)、1%ペニシリンーストレプトマイシン混合溶液(ナカライテスク社製)を含有するRPMI―1640培地(SIGMA社製)に懸濁し、48穴プレートに500μLずつ播種して5%CO2存在下、37℃で培養した。24時間後、試験用サンプルを2%含む培地に交換し、更に24時間培養した。なお、試験用サンプルの添加を行わない以外は上記と同様の処理を行った細胞を、陰性対象とした。培養終了後、培養上清を回収し、サイトカイン測定キット(eBioscience社製)を用いてELISA法でIL−12の濃度を測定した(単位はpg/mL)。その結果を表3に示す。
その結果、SGY培地で培養した担子菌の熱水抽出物に比べ、酒粕培地、みりん粕培地で培養した担子菌の熱水抽出物には、高いIL−12産生誘導作用が認められた。
実施例3 担子菌培養液のプロテアーゼ活性評価
実施例1−(2)で得られたろ液各50μLを、1.5%のカゼイン(和光純薬社製)水溶液50μLと混合した。この混合液を30℃で30分間インキュベートした後、更に95℃で5分間熱インキュベートした。インキュベート前の混合液の上清とインキュベート後の混合液の上清のタンパク質量を、protein assay kit(Biolad社製)とプレートリーダーSPECTRA MAX(Molecular devices社製)を用いて測定した。その結果を表4に示す。
実施例1−(2)で得られたろ液各50μLを、1.5%のカゼイン(和光純薬社製)水溶液50μLと混合した。この混合液を30℃で30分間インキュベートした後、更に95℃で5分間熱インキュベートした。インキュベート前の混合液の上清とインキュベート後の混合液の上清のタンパク質量を、protein assay kit(Biolad社製)とプレートリーダーSPECTRA MAX(Molecular devices社製)を用いて測定した。その結果を表4に示す。
その結果、酒粕培地において、プロテアーゼ活性の向上した株が認められた。
実施例4 担子菌培養液のアミラーゼ活性評価
実施例1−(2)で得られたろ液各50μLを、0.5%の可溶性でんぷん(和光純薬社製)水溶液50μLと混合し、30℃で30分間インキュベートした。その後、95℃で5分間熱処理し、アミラーゼ反応にて生成したグルコース量をGlucose Assay Kit(BioVision社製)とプレートリーダーSPECTRA MAXを用いて測定した。その結果を表5に示す。
実施例1−(2)で得られたろ液各50μLを、0.5%の可溶性でんぷん(和光純薬社製)水溶液50μLと混合し、30℃で30分間インキュベートした。その後、95℃で5分間熱処理し、アミラーゼ反応にて生成したグルコース量をGlucose Assay Kit(BioVision社製)とプレートリーダーSPECTRA MAXを用いて測定した。その結果を表5に示す。
その結果、酒粕培地で、アミラーゼ活性が明らかに向上した株が認められた。
実施例5 担子菌培養液のマンガンペルオキシダーゼ活性評価
実施例1−(2)で得られたろ液各40μLを0.5Mのマロン酸緩衝液(pH4.5)20μL(ナカライテスク社製)、5mMのMnSO4(ナカライテスク社製)水溶液20μL、10mMのグアイヤコール(東京化成社製)水溶液20μL、及び蒸留水80μLと混合した。この混合液を30℃で5分間インキュベートした後、1mM過酸化水素水20μLを添加し、30℃で10分間の酵素反応を行った。グアイヤコール酸化に伴う469nmの吸光度上昇をプレートリーダーSPECTRA MAXを用いて測定した。その結果を表6、表7に示す。
実施例1−(2)で得られたろ液各40μLを0.5Mのマロン酸緩衝液(pH4.5)20μL(ナカライテスク社製)、5mMのMnSO4(ナカライテスク社製)水溶液20μL、10mMのグアイヤコール(東京化成社製)水溶液20μL、及び蒸留水80μLと混合した。この混合液を30℃で5分間インキュベートした後、1mM過酸化水素水20μLを添加し、30℃で10分間の酵素反応を行った。グアイヤコール酸化に伴う469nmの吸光度上昇をプレートリーダーSPECTRA MAXを用いて測定した。その結果を表6、表7に示す。
その結果、酒粕培地において、マンガンペルオキシダーゼ活性が明らかに向上した株が認められた。
実施例6 担子菌培養液のラッカーゼ活性評価
実施例1−(2)で得られたろ液各40μLを、0.5Mのマロン酸緩衝液(pH4.5)20μL(ナカライテスク社製)、及び蒸留水100μLと混合し、30℃で5分間インキュベートした。インキュベート後、10mMのグアイヤコール(東京化成社製)水溶液20μLを添加し、30℃で10分間の酵素反応を行った。グアイヤコール酸化に伴う469nmの吸光度上昇をプレートリーダーSPECTRA MAXを用いて測定した。その結果を表8、表9に示す。
実施例1−(2)で得られたろ液各40μLを、0.5Mのマロン酸緩衝液(pH4.5)20μL(ナカライテスク社製)、及び蒸留水100μLと混合し、30℃で5分間インキュベートした。インキュベート後、10mMのグアイヤコール(東京化成社製)水溶液20μLを添加し、30℃で10分間の酵素反応を行った。グアイヤコール酸化に伴う469nmの吸光度上昇をプレートリーダーSPECTRA MAXを用いて測定した。その結果を表8、表9に示す。
その結果、酒粕培地において、ラッカーゼ活性が明らかに向上した株が認められた。
実施例7 担子菌培養液の抗酸化活性評価
(1) ジフェニルピクリルヒドラジル(DPPH)ラジカル消去活性評価
実施例1−(2)で得られたろ液熱処理物を各20μLと、200mMのリン酸緩衝液(pH7.0)80μL、及び400mMのDPPH水溶液100μLとを混合し、30℃で20分間反応させた。反応前後に570nmの吸光度をプレートリーダーSPECTRA MAXを用いて測定した。その結果を表10に示す。
(1) ジフェニルピクリルヒドラジル(DPPH)ラジカル消去活性評価
実施例1−(2)で得られたろ液熱処理物を各20μLと、200mMのリン酸緩衝液(pH7.0)80μL、及び400mMのDPPH水溶液100μLとを混合し、30℃で20分間反応させた。反応前後に570nmの吸光度をプレートリーダーSPECTRA MAXを用いて測定した。その結果を表10に示す。
その結果、酒粕培地で、DPPHラジカル消去活性が明らかに向上した株が認められた。
(2) ペルオキシダーゼ阻害活性評価
測定はantioxidant assay kit(ケイマン ケミカル社製)の取り扱い説明書に従って行った。即ち実施例1の(2)で得られたろ液熱処理物を各20μLと、キット添付のメトミオグロビン液10μL、キット添付のクロモゲン液150μLとを混合した。そこにキット添付の1mM 過酸化水素水40μLを添加し、常温で5分間反応させた。反応前後に750nmの吸光度をプレートリーダーSPECTRA MAXを用いて測定した。その結果を表11に示す。
測定はantioxidant assay kit(ケイマン ケミカル社製)の取り扱い説明書に従って行った。即ち実施例1の(2)で得られたろ液熱処理物を各20μLと、キット添付のメトミオグロビン液10μL、キット添付のクロモゲン液150μLとを混合した。そこにキット添付の1mM 過酸化水素水40μLを添加し、常温で5分間反応させた。反応前後に750nmの吸光度をプレートリーダーSPECTRA MAXを用いて測定した。その結果を表11に示す。
その結果、酒粕培地で、ペルオキシダーゼ阻害活性が明らかに向上した株が認められた。
実施例8 担子菌培養液のチロシナーゼ阻害活性評価
実施例1−(2)で得られたろ液熱処理物を各12μL、2.5mML−DOPA 121μL、及び100mM リン酸カリウム緩衝液(pH6.5)を混合し、更に1380units/mL マッシュルームチロシナーゼ(SIGMA社製)を12μL添加し、30℃で5分間酵素反応させた。L−DOPAの酸化に伴う470nmの吸光度上昇をプレートリーダーSPECTRA MAXを用いて測定した。その結果を表12に示す。
実施例1−(2)で得られたろ液熱処理物を各12μL、2.5mML−DOPA 121μL、及び100mM リン酸カリウム緩衝液(pH6.5)を混合し、更に1380units/mL マッシュルームチロシナーゼ(SIGMA社製)を12μL添加し、30℃で5分間酵素反応させた。L−DOPAの酸化に伴う470nmの吸光度上昇をプレートリーダーSPECTRA MAXを用いて測定した。その結果を表12に示す。
その結果、酒粕培地で、チロシナーゼ阻害活性が明らかに向上した株が認められた。
実施例9
ビート(オリエントジェネライズ)141g、酒粕(宝酒造社製)90g、オリーブ粕25gを混ぜ、水道水を添加し、含水率64%とする。この培地500gをポリプロピレン製850mlビン(ブロービンS−850、信越農材社製)にスクリュー式詰め機で詰め、ビン口中央より下方に向かい直径1cmの穴をあけた後、キャップで打栓する。これを100本分作製し、殺菌をならし98℃、120分、保持118℃、90分、むらし60分の工程で行う。
実施例2〜8で選抜された担子菌を実施例1−(1)と同様の酒粕培地、培養方法で培養し、担子菌培養液を得る。こうして得られる担子菌培養液のうち20mlを殺菌したオリーブ粕培地に接種し、20℃で担子菌の菌糸の広がりに応じて30〜60日間発酵を行うことによりオリーブ粕担子菌発酵物を調製する。
菌糸がボトル表面全体を覆うのを確認後、オリーブ粕担子菌発酵物2Kgを牛用飼料スーパー・バガス(フタバ飼料株式会社)5Kgに配合することにより、オリーブ粕担子菌発酵物含有飼料を調製する。
ビート(オリエントジェネライズ)141g、酒粕(宝酒造社製)90g、オリーブ粕25gを混ぜ、水道水を添加し、含水率64%とする。この培地500gをポリプロピレン製850mlビン(ブロービンS−850、信越農材社製)にスクリュー式詰め機で詰め、ビン口中央より下方に向かい直径1cmの穴をあけた後、キャップで打栓する。これを100本分作製し、殺菌をならし98℃、120分、保持118℃、90分、むらし60分の工程で行う。
実施例2〜8で選抜された担子菌を実施例1−(1)と同様の酒粕培地、培養方法で培養し、担子菌培養液を得る。こうして得られる担子菌培養液のうち20mlを殺菌したオリーブ粕培地に接種し、20℃で担子菌の菌糸の広がりに応じて30〜60日間発酵を行うことによりオリーブ粕担子菌発酵物を調製する。
菌糸がボトル表面全体を覆うのを確認後、オリーブ粕担子菌発酵物2Kgを牛用飼料スーパー・バガス(フタバ飼料株式会社)5Kgに配合することにより、オリーブ粕担子菌発酵物含有飼料を調製する。
本発明は、特に畜産分野、食品、化粧料分野に有用である。また、未利用農水産資源の高付加価値化に有用で、地域産業の活性化にも寄与することができる。
Claims (18)
- 醸造粕を含む培地で培養した担子菌を含む組成物。
- 醸造粕が酒粕、焼酎粕、及びみりん粕からなる群より選択された少なくとも一種である、請求項1に記載の組成物。
- 更に、未利用農水産資源を含有する請求項1に記載の組成物。
- 未利用農水産資源が、担子菌類、魚介類、甲殻類、穀物類、果実類、野菜類、及び海藻類からなる群より選択された少なくとも一種に由来する、請求項3に記載の組成物。
- 未利用農水産資源が、担子菌廃菌床、未利用魚介類、甲殻類の甲羅、穀物類の未利用部、果実又は野菜類の未利用部、穀物類の粕、果実又は野菜類の搾汁粕、及び未利用海藻類からなる群より選択された少なくとも一種を含む、請求項3に記載の組成物。
- 請求項1に記載の組成物を含む飼料。
- 請求項1に記載の組成物を含む食品。
- 請求項1に記載の組成物を含む化粧料。
- (1)醸造粕を含む培地で担子菌を培養する工程、
(2)工程(1)により得られた産物を未利用農水産資源に添加する工程、及び
(3)前記の未利用農水産資源を前記の担子菌により発酵させる工程、
を包含する、組成物の製造方法。 - 醸造粕が酒粕、焼酎粕、及びみりん粕からなる群より選択された少なくとも一種である、請求項9に記載の製造方法。
- 未利用農水産資源が、担子菌類、魚介類、甲殻類、穀物類、果実類、野菜類、及び海藻類からなる群より選択された少なくとも一種に由来する、請求項9に記載の製造方法。
- 未利用農水産資源が、担子菌廃菌床、未利用魚介類、甲殻類の甲羅、穀物類の未利用部、果実又は野菜類の未利用部、穀物類の粕、果実又は野菜類の搾汁粕、及び未利用海藻類からなる群より選択された少なくとも一種を含む、請求項9に記載の製造方法。
- 請求項9〜12のいずれか1項に記載の製造方法により得られる組成物。
- 請求項13に記載の組成物を含む飼料。
- 請求項13に記載の組成物を含む食品。
- 請求項13に記載の組成物を含む化粧料。
- 請求項13に記載の飼料を動物に給餌する工程を含む、動物の飼育方法。
- 動物が牛、豚、馬、山羊、めん羊、鹿、らくだ、ラマ、鹿、家禽、魚介類、実験動物、又は愛玩動物である、請求項17に記載の飼育方法。
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JP2013118573A JP2014011994A (ja) | 2012-06-07 | 2013-06-05 | 醸造粕を含む培地で培養した担子菌を含む組成物 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021061803A (ja) * | 2019-10-16 | 2021-04-22 | 出 角田 | 水産生物用組成物、水産生物の育成方法、及びオリーブ採油粕発酵物の使用 |
WO2023119820A1 (ja) * | 2021-12-24 | 2023-06-29 | 万田発酵株式会社 | 飼料用の発酵組成物、家畜の飼育方法 |
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2013
- 2013-06-05 JP JP2013118573A patent/JP2014011994A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021061803A (ja) * | 2019-10-16 | 2021-04-22 | 出 角田 | 水産生物用組成物、水産生物の育成方法、及びオリーブ採油粕発酵物の使用 |
JP7473148B2 (ja) | 2019-10-16 | 2024-04-23 | 出 角田 | 水産生物用組成物、水産生物の育成方法、及びオリーブ採油粕発酵物の使用 |
WO2023119820A1 (ja) * | 2021-12-24 | 2023-06-29 | 万田発酵株式会社 | 飼料用の発酵組成物、家畜の飼育方法 |
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