JP2014011765A - 携帯端末、携帯端末の制御方法及び携帯端末の制御プログラム - Google Patents

携帯端末、携帯端末の制御方法及び携帯端末の制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】携帯端末を持ったユーザが明るい環境から暗い環境へ移動し、携帯端末の操作中に誤って近接センサを手で覆ってしまった場合に、誤検出が発生してしまう可能性を抑えることができる携帯端末を提供する。
【解決手段】本発明の携帯端末は、表示部と、検出対象の近接状態を検出する近接センサと、明暗を検出する光センサと、近接センサが近接状態を検出し、かつ、光センサが暗い状態を検出した場合、近接センサで当該近接状態を検出した時刻と光センサで当該暗い状態を検出した時刻との時間差に応じて、表示部の動作状態を切り替える制御部とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、携帯端末、携帯端末の制御方法及び携帯端末の制御プログラムに関する。
携帯端末の高性能・高機能化に伴い、電池の消費が早くなってきている。それによりユーザは充電する回数が増え、結果的に電池寿命の劣化速度が早まるという課題がある。特に携帯端末の表示部は電流を多く消費するため、表示部の無駄な点灯を減らすことが省電力化するために重要である。
例えば特許文献1には、近接センサと照度センサとを併用して表示部の動作状態を制御する携帯端末が示されている。特許文献1に記載されている携帯端末は、近接センサによって検出対象の近接を検出した前後で照度センサによって検出した明るさが、明から暗に変化した場合に不使用モードへの切替を行う(特許文献1の段落0091から0092、図8(a)等参照)。特許文献1に記載されている携帯端末は、近接センサと照度センサとを併用することで、近接センサにユーザの手が触れたこと等で発生する誤検出を防いでいる。
また、特許文献2には、近接センサ、光センサ及び加速度センサを用いて表示部の動作状態を制御する携帯端末が示されている。特許文献2に記載されている携帯端末は、加速度センサで移動が検出され、近接センサで近接が検出され、そして光センサで暗い状態が検出された場合に、表示画面を消灯する(特許文献2の図5等参照)。特許文献2に記載されている携帯端末は、近接センサと光センサと加速度センサとを併用することで、携帯端末を移動させながらユーザの指が近接センサを覆っている場合に発生する誤検出を防いでいる。
そして、特許文献3には、近接センサと照度センサとを用いて液晶ディスプレイのバックライトの発光量やオン/オフ状態を制御する携帯端末が示されている。特許文献3に記載されている携帯端末は、近接センサで検知した距離と、照度センサで検知した明るさとに基づいて、液晶ディスプレイのバックライトの発光量等を制御する。特許文献3に記載されている携帯端末は、明るさと距離に応じてバックライトの発光量を制御することで、消費電力の効率的な削減を図っている。
特開2012−033997号公報 特開2012−029217号公報 特開2010−224075号公報
特許文献1や特許文献2に記載されている構成によれば、例えば、携帯端末の表示部を下にして机に置いたり、ポケットやカバン内に携帯端末を入れたりした際に、それを検知して表示部を消灯状態にすることができる。しかしながら、次のような状況に対しては十分に対応できない場合があるという課題がある。つまりその状況とは、携帯端末を持ったユーザが明るい環境から暗い環境へ移動し、その暗い環境で携帯端末の操作中に誤って近接センサを手で覆ってしまった場合である。この場合、表示部を消灯状態にする制御は行わないことが望ましい。
上記の場合、照度センサは、移動前に明るく、移動後に暗いという検出結果を出力する。一方、近接センサは、ユーザが手で覆う前に遠く、覆った後に近いという検出結果を出力する。すなわち、近接センサが近接状態を検出する前後で、周囲の明るさは明から暗へと変化する。また、加速度センサを用いた場合には、加速度センサで移動が検出され、近接センサで近接が検出され、そして光センサで暗い状態が検出される。これに対し、上述した特許文献1の構成では、近接センサが近接状態を検出した前後で、照度センサの検出値が明から暗へと変化した場合に表示がオフ状態に制御される。したがって、上記の場合に、特許文献1の構成では、不使用モードへの切替が行われてしまう。他方、特許文献2の構成によれば、加速度センサで移動が検出され、近接センサで近接が検出され、そして光センサで暗い状態が検出された場合に、表示がオフ状態に制御される。したがって、特許文献2の構成でも、上記の場合、表示がオフ状態に制御される。すなわち、上記の場合では、特許文献1や特許文献2の構成では、ユーザが操作中であるにもかかわらず、携帯端末の表示部が消灯してしまうことになる。
以上のように、特許文献1や特許文献2の構成では、携帯端末を持ったユーザが明るい環境から暗い環境へ移動し、携帯端末の操作中に誤って近接センサを手で覆ってしまった場合に、誤検出が発生してしまう可能性が高いという課題があった。また特許文献3はそのような課題を解決するものではない。
本発明は、上記のような事情を考慮してなされたものであり、上記の課題を解決することができる携帯端末、携帯端末の制御方法及び携帯端末の制御プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の携帯端末は、表示部と、検出対象の近接状態を検出する近接センサと、明暗を検出する光センサと、前記近接センサが近接状態を検出し、かつ、前記光センサが暗い状態を検出した場合、前記近接センサで当該近接状態を検出した時刻と前記光センサで当該暗い状態を検出した時刻との時間差に応じて、前記表示部の動作状態を切り替える制御部とを備えることを特徴とする。
また、本発明の携帯端末の制御方法は、表示部と、検出対象の近接状態を検出する近接センサと、明暗を検出する光センサとを用い、前記近接センサが近接状態を検出し、かつ、前記光センサが暗い状態を検出した場合、前記近接センサで当該近接状態を検出した時刻と前記光センサで当該暗い状態を検出した時刻との時間差に応じて、前記表示部の動作状態を切り替えることを特徴とする。
また、本発明の携帯端末の制御プログラムは、表示部と、検出対象の近接状態を検出する近接センサと、明暗を検出する光センサとを用い、前記近接センサが近接状態を検出し、かつ、前記光センサが暗い状態を検出した場合、前記近接センサで当該近接状態を検出した時刻と前記光センサで当該暗い状態を検出した時刻との時間差に応じて、前記表示部の動作状態を切り替える過程をコンピュータに実行させることを特徴とする。
上述した明るい環境から暗い環境へ移動した後、近接センサを手で覆ってしまうという状況では、まず、光センサが暗い状態を検出し、次に、近接センサが近接状態を検出するということになる。この状況では、光センサが暗い状態を検出した時刻と、近接センサが近接状態を検出した時刻とは、ある程度の時間差を有し、一致するという可能性はそれほど高くない。これに対し、表示部の動作状態を省電力状態にすることが望ましい次のような場合には、両センサの各検出時刻は、ほぼ一致することが多いと考えられる。すなわち、例えば、携帯端末の表示部を下にして机に置いたり、ポケットやカバン内に携帯端末を入れたりした場合、両センサの当該各検出時刻はほぼ一致することになると考えられる。このように、誤検出が発生しやすい状況と、正しく検出することが望ましい状況との間には、両センサの各検出時刻の時間差について、多くの場合、一定程度の差異があると考えられる。
そこで、本発明の構成では、近接センサが近接状態を検出し、かつ、光センサが暗い状態を検出した場合、制御部が、両センサの当該各検出時刻の時間差に応じて、表示部の動作状態を切り替える。そのため、本発明の構成によれば、両センサの当該各検出時刻の時間差について動作状態の切替を行うか否かの基準となる値を適切に設定することで、上記の誤検出を防止しつつ、検出することが望ましい状況を適切に検出することができる。
本発明の一実施形態としての携帯端末の外観構成例を示した模式図である。 図1に示した携帯端末1の内部構成を示したブロック図である。 図1に示した近接センサ3及び照度センサ4の検出動作例を示した説明図である。 図1に示した携帯端末1の動作例を説明するための説明図である。 図1に示した携帯端末1の動作例を説明するための説明図である。 図1に示した携帯端末1の動作例を説明するためのフローチャートである。 図1に示した携帯端末1の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 図1に示した携帯端末1の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 図1に示した携帯端末1の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 図1に示した携帯端末1の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 図1に示した携帯端末1の動作例を説明するためのタイミングチャートである。
以下、図面を参照して本発明による携帯端末の実施の形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態としての携帯端末の外観構成例を示した模式図である。図2は、図1に示した携帯端末1の内部構成例を示したブロック図である。
図1に示したように、本実施形態の携帯端末1は、表示部2、近接センサ3、照度センサ4及び操作部5を備えている。また、図2に示したように、本実施形態の携帯端末1は、表示部2、近接センサ3、照度センサ4等を制御する制御部10を備えている。
携帯端末1は、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末等の携帯型の通信端末や情報処理装置である。なお、図1及び図2では、携帯端末1において、本実施形態が特徴とする部分の構成を示している。
表示部2は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)であり、LCDバックライトを有している。図2に示したように、表示部2は、制御部10から、表示する文字や画像を表す信号のほか、表示ON/OFF(オン/オフ)信号や、バックライト制御信号を入力する。そして、表示部2は、これらの信号に基づいて、表示動作を行ったり、表示動作のオン/オフを切り替えたり、バックライトの点灯状態を制御したりする。ここで表示動作とは、液晶ディスプレイを構成する各画素の画素値を制御して文字や画像を表示する動作である。そして、バックライトの点灯状態(オン状態)の制御とは、表示動作がオンの場合に照度センサ4の検知した光の明るさ応じてバックライトの輝度を段階的(又は連続的)に調節する制御である。また、消灯状態(オフ状態)の制御とは、表示動作をオフとするとともに、バックライトを消灯(つまりオフ状態と)する制御である。
近接センサ3は、非接触で検出対象の近接状態を検出するセンサであり、携帯端末1の表示部2の表示面2a側に設けられている。本実施形態では、近接センサ3が、図3に示したように、検出対象の物体が接近する場合、距離X[mm]未満で“L”(ローレベル)、距離X[mm]以上で“H”(ハイレベル)の状態の検出信号を出力する。なお、近接センサ3は、検出対象の物体までの距離の大きさに応じたアナログ信号を出力するものであってもよい。この場合、例えば、制御部10が、近接センサ3からのアナログ信号をアナログ/デジタル変換して入力することで、図3に示すような検出結果を示す信号を生成する。
照度センサ4は、周辺環境の光の明暗を検出するセンサ(すなわち光センサ)であり、携帯端末1の表示部2の表示面2a側に設けられている。本実施形態では、照度センサ4が、図3に示したように、周辺環境の光度がY[cd]未満で“L”、Y[cd]以上で“H”の検出信号を出力する。なお、照度センサ4は、周辺環境の光の明るさに応じたアナログ信号を出力するものであってもよい。この場合、例えば、制御部10が、照度センサ4からのアナログ信号をアナログ/デジタル変換して入力することで、図3に示すような検出結果を示す信号を生成する。
制御部10は、内部にCPU(Central Processing Unit)や不揮発及び揮発メモリを有し(又は図示していない外部の不揮発及び揮発メモリを用いて)、その不揮発メモリに格納されている所定のプログラムを実行することで動作する。制御部10は、また、デジタルの入力端子やアナログの入力端子を有し、近接センサ3及び照度センサ4から出力された各検知信号を入力する。
本実施形態において制御部10は、近接センサ3が近接状態を検出しかつ照度センサ4が暗い状態を検出した場合、近接センサ3で当該近接状態を検出した時刻と光センサ4で当該暗い状態を検出した時刻との時間差に応じて表示部2の動作状態を切り替える制御を行う。その際、制御部10は、その時間差が所定の閾値T[s]未満である場合に表示部2を消灯状態にする。消灯状態とする制御では、制御部10が、表示ON/OFF信号によって表示OFFを指示し、表示部2の表示動作とバックライトとをオフ状態にする。閾値T[s]は、例えば机に置かれたり、ポケットやカバン内にユーザが携帯端末1を入れたりする状況を検知するための基準値である。このような場合には、ほぼ同タイミングで、近接センサ3が検出対象(すなわち、もの)の存在を検出し、照度センサ4が暗いことを検出すると想定される。すなわち時間差は比較的小さな値になると想定される。そこで、閾値T[s]は、例えば、机に置いたり、ポケットやカバン内にユーザが携帯端末1を入れたりする場合の時間差を実験的に求め、その実験的に求めた時間差よりも少し大きい値とすることができる。
制御部10は、さらに、その時間差が閾値Tより小さい第2閾値T2未満である場合に表示部2を用いた所定の警報動作を行う。例えばポケットやカバン内にユーザが携帯端末1を入れる状況では、近接センサ3が近接状態を検出した時刻と照度センサ4が暗い状態を検出した時刻との時間差は、比較的短時間であるとは考えられるものの、零又は零にごく近い値ではないと考えられる。近接センサ3と照度センサ4との取り付け位置が異なることと、検知する物理量が異なること等によって、一定程度の時間差は発生すると考えられるからである。したがって、近接センサ3が近接状態を検出した時刻と照度センサ4が暗い状態を検出した時刻との時間差が零に近い値であるということは、状況が例えばポケットやカバン内にユーザが携帯端末1を入れる状況とは異なるものであるということが想定される。想定される1つの状況としては、両センサを同時に手で覆ってしまう場合の誤検出である。そこで、制御部10は、時間差が閾値Tより小さい第2閾値T2未満である場合には、表示部2を用いて、その旨の警報動作を行う。制御部10は、例えば、表示部2でバックライトの輝度を最大にしたり、バックライトを点滅させたり、表示部2に所定の画像や文字を表示することで、近接センサ3と照度センサ4が誤って覆われている可能性があることについてユーザに対して注意喚起する警報動作を行う。
また、制御部10は、表示部2をオフ状態に制御している場合には、近接センサ3が遠い状態を検出するか又は照度センサ4が明るい状態を検出したときに、表示部2をオン状態に切り替える制御を行う。オン状態の制御では、制御部10が、表示ON信号と、照度センサ4の検出信号の値に応じたバックライト制御信号とを、表示部2に対して出力する。これによって表示動作がオンとされ、さらに照度センサ4の検知した光の明るさ応じてバックライトの輝度が調節される。
図4に携帯端末1の省電力制御の基本的動作を一覧にして示した。状態1は、近接センサ3で検知した値がX[mm]未満(すなわち、近接センサ3の出力検知信号が“L”)で、照度センサ4で検知した値がY[cd]未満(すなわち、照度センサ4の出力検知信号が“L”)の場合である。状態2は、近接センサ3で検知した値がX[mm]以上(すなわち、近接センサ3の出力検知信号が“H”)で、照度センサ4で検知した値がY[cd]未満(すなわち、照度センサ4の出力検知信号が“L”)の場合である。状態3は、近接センサ3で検知した値がX[mm]未満(すなわち、近接センサ3の出力検知信号が“L”)で、照度センサ4で検知した値がY[cd]以上(すなわち、照度センサ4の出力検知信号が“H”)の場合である。そして、状態4は、近接センサ3で検知した値がX[mm]以上(すなわち、近接センサ3の出力検知信号が“H”)で、照度センサ4で検知した値がY[cd]以上(すなわち、照度センサ4の出力検知信号が“H”)の場合である。
図4において、状態1は近接センサ3周辺にものが存在し、照度センサ4で暗いことを検出した場合である。この場合、制御部10は、近接センサ3の検出時刻と照度センサ4の検出時刻との間の時間差が所定の閾値T未満の場合に、表示OFFの判定をする。制御部10は、表示OFFの判定をした場合、表示OFF信号及びバックライトオフを指示するバックライト制御信号を出力する。この処理をすることで、例えば携帯端末1の表示部2を下にして机に置いたり、ポケットやカバン内に携帯端末1を入れたりする際に、ユーザが操作をすることなく表示をOFFにすることができ、容易に省電力化することが可能になる。
状態1において、さらに、ユーザがポケットやカバン内から携帯端末1を取り出すと例えば状態4に遷移する。状態4は近接センサ3周辺にものが存在し、照度センサ4で明るいことを検出した場合である。この場合、制御部10は、表示ONの判定をする。制御部10は、表示ONの判定をした場合、表示ON信号及び、照度センサ4の検出値に応じて所定の輝度値を指示するバックライト制御信号を出力する。この処理をすることで、ユーザからは操作をすることなく表示を復帰(ONに)することができる。
また、状態2は近接センサ3周辺にものがなく、照度センサ4で暗いことを検出した場合である。このとき、制御部10は、表示ONの判定をする。これは例えばユーザが暗闇で携帯端末1を操作する場合、表示をONとするための状態である。また状態2であれば、誤ってユーザが照度センサ4を手で覆ってしまっても、近接センサ3の検知信号に基づいて近くにものがないことを判断することができるため、表示が消えるという問題は起きない。
また、状態3は近接センサ3周辺にものが存在し、照度センサ4で明るいことを検出した場合である。状態3では、状態2と逆に誤ってユーザが近接センサ3を手で覆ってしまっても、照度センサ4で明るいことを判断することができるため、表示が消えるという問題は起きない。
図4において、表示部2の表示動作をオフする際に、近接センサ3の検出時刻と照度センサ4の検出時刻との間の時間が所定の閾値T未満であることを条件としたのは、次の理由による。すなわち、ユーザが誤って各センサを手で覆ってしまうことで表示が消えてしまうという問題を起きにくくするためである。特に、暗い環境で近接センサ3を手で覆ってしまった場合でも、表示が消えることは通常なくなる。
図5に閾値Tに基づく携帯端末1の動作例を示した。「閾値T[s]>検知した値Td」(ここでTdは近接センサ3の検出時刻と照度センサ4の検出時刻との間の時間差を表す)のシーンは、ポケットやカバン内に携帯端末1を入れたりする際にほぼ同タイミングにて近接センサ3周辺にものが存在し、照度センサ4で暗いことを検出した場合を想定している。このときを携帯端末1は表示をOFFにする。
また、「閾値T[s]≦検知した値Td」のシーンは、暗い環境にユーザが移動し、携帯端末1の操作中に誤って近接センサ3を手で覆ってしまう場合を想定している。このとき表示動作は維持される。すなわち、それまでの動作が表示OFFの場合は表示OFFのままで、表示ONの場合は表示ONのままで継続制御される。
次に、図6と、図7から図11を参照して、図2に示した制御部10の動作例について説明する。図6は、制御部10が近接センサ3の検知信号と照度センサ4の検知信号とに基づいて表示部2の動作状態を制御(すなわち省電力制御を)する処理の流れを示している。制御部10は、図6に示した処理を所定の周期で繰り返し実行する。ただし、制御部10は、図6に示した表示部2の省電力制御のための処理とともに、他の条件による表示部2の省電力制御の処理や、省電力制御以外の処理を、例えば時分割で並行して実行することができる。
また、図7から図11は、近接センサ3の検知信号、照度センサ4の検知信号、各検知信号の排他的論理和の負論理出力(=各検知信号の排他的論理和を反転した信号)及び表示部2の動作状態の時間変化を表すタイムチャートである。図7から図11では、初期段階で、近接センサ3の出力が“H”(X[mm]以上の遠い状態)で、照度センサ4の出力が“H”(Y[cd]以上の明るい状態)であるとしている。図7から図11では、また、初期段階で、表示部2の動作がオン状態であるとしている。
図7は、時刻t11で照度センサ4が明から暗への変化を検知した後、時刻t12で近接センサ3が遠から近への変化を検知した場合(ここで、時刻t11と時刻t12との時間差Td<閾値T(ただし、Td≧T2とする))を示している。図8は、時刻t21で照度センサ4が明から暗への変化を検知した後、時刻t23で近接センサ3が遠から近への変化を検知した場合(ここで、時刻t21と時刻t23との時間差Td≧閾値T)を示している。図9は、時刻t31で近接センサ3が遠から近への変化を検知した後、時刻t32で照度センサ4が明から暗への変化を検知した場合(ここで、時刻t31と時刻t32との時間差Td<閾値T(ただし、Td≧T2とする))を示している。図10は、時刻t41で近接センサ3が遠から近への変化を検知した後、時刻t43で照度センサ4が明から暗への変化を検知した場合(ここで、時刻t41と時刻t43との時間差Td≧閾値T)を示している。そして、図11は、時刻t51で照度センサ4が明から暗への変化を検知した後、時刻t52で近接センサ3が遠から近への変化を検知した場合(ここで、時刻t51と時刻t52との時間差Td<第2閾値T2<閾値T)を示している。
さて、図7に示した例では、時刻t11で照度センサ4の出力が“H”から“L”へと変化する。ここで、時刻t11では、表示部2がオン状態なので、制御部10はステップS11で表示がオンであると判定する(ステップS11でYES)。また、時刻t11では近接センサ3の検知信号と照度センサ4の検知信号と排他的論理和の負論理出力が“H”から“L”へと変化するので、制御部10は同出力が“L”であると判定する(ステップS12でYES)。次に、制御部10は、所定のタイマ等を用いて、経過時間の計測を開始する(ステップS13)。次に、制御部10は、同出力が“H”になるまでステップS14の判定処理を繰り返し実行する。そして、時刻t12では、近接センサ3の出力が“H”から“L”へと変化する。ここで、制御部10はステップS14で同出力が“H”であると判定する(ステップS14でYES)。次に、制御部10は、ステップS13で開始した経過時間の計測を終了する(ステップS15)。ステップS15では、経過時間の計測値として時刻t11から時刻t12までの時間差(あるいは時間)Tdが求められる(ただし、ここでは計測値Tdと実際の時刻t11から時刻t12までの時間との間の誤差は無視している)。
次に、制御部10は、近接センサ3の出力が“L”かつ照度センサ4の出力が“L”であるか否かを判定する(ステップS16)。時刻t12では、両センサの出力がともに“L”なので、制御部10はステップS16で両出力がともに“L”であると判定する(ステップS16でYES)。
次に、制御部10は、ステップS15で計測を終了した経過時間の計測値が閾値T未満であるか否かを判定する(ステップS17)。図7に示した例では、時刻t11から時刻t12までの時間Tdは、閾値T(図7では時刻t11から時刻t13までの時間に対応)よりも短い。そのため、ステップS17では、制御部10は、経過時間の計測値Tdが閾値T未満であると判定する(ステップS17でYES)。
次に、制御部10は、計測時間計測値Tdが第2閾値T2未満か否かを判定する(ステップS18)。図7に示した例では、計測時間計測値Tdが第2閾値T2以上であるとしているので、ステップS18では、制御部10は、経過時間の計測値Tdが第2閾値T2未満ではないと判定する(ステップS17でNO)。
次に、制御部10は、表示部2をオフ状態とするため、表示OFF信号と、バックライトのオフを指示するバックライト制御信号とを、表示部2に対して出力する(ステップS20)。
一方、図8に示した例では、経過時間計測値Tdが時刻t21から時刻t23までの時間となる。この時間差Tdは、閾値T(図8では時刻t21から時刻t22までの時間に対応)よりも長い。したがって、図7に示した例に対する上記の動作と異なり、ステップS17の判定結果がNOとなる。そのため、ステップS20は実行されず、制御部10は、表示部2をオフ状態に制御しない。よって、表示部2はオン状態のままとなる。
他方、図9に示した例では、図7に示した例と比較して、近接センサ3と照度センサ4が検出信号を変化させる順序が異なっている。すなわち、図7に示した例では、明から暗に変化した後(時刻t11)、遠から近に変化している(時刻t12)。他方、図9に示した例では、遠から近に変化した後(時刻t31)、明から暗に変化している(時刻t32)。一方、図6に示した処理は、近接センサ3と照度センサ4との検出順序に影響されない。したがって、図9に示した例では、図7に示した例と同様にして、時刻t31時点で、ステップS11でYES及びステップS12でYESとなり、ステップS13で経過時間の計測が開始する。さらに、時刻t32で、ステップS14がYESとなり、ステップS15で経過時間の計測が終了する。ステップS15で計測が終了した計測時間Tdは、閾値T(時刻t31から時刻t33に対応)より短いので、ステップS17でYESとなる。ここで、計測時間Tdは第2閾値T2以上としているので、ステップS18でNOとなり、次にステップS20が実行される。ステップS20で、制御部10は、表示部2をオフ状態とするため、表示OFF信号と、バックライトのオフを指示するバックライト制御信号とを、表示部2に対して出力する。
一方、図10に示した例では、経過時間計測値Tdが時刻t41から時刻t43までの時間となる。この時間差Tdは、閾値T(図10では時刻t41から時刻t42までの時間に対応)よりも長い。したがって、図7及び図9に示した例に対する上記の動作と異なり、ステップS17の判定結果がNOとなる。そのため、ステップS20は実行されず、制御部10は、表示部2をオフ状態に制御しない。よって、表示部2はオン状態のままとなる。
次に、図11に示した例では、経過時間計測値Tdが時刻t51から時刻t52までの時間となる。この時間差Tdは、閾値T(図11では時刻t51から時刻t54までの時間に対応)よりも短く、さらに、第2閾値T2(図11では時刻t51から時刻t53までの時間に対応)よりも短い。したがって、図7及び図9に示した例に対する上記の動作と異なり、ステップS18の判定結果がYESとなる。そのため、制御部10は、ステップS19の処理を実行する。ステップS19では、制御部10が、一定時間、表示部2でバックライトの輝度を最大にしたり、バックライトを点滅させたり、表示部2に所定の画像や文字を表示してりすることで、近接センサ3と照度センサ4が誤って覆われていることについてユーザに対して注意喚起する警報動作を行う。
なお、図7から図11に示した上記の例と異なり、表示がオフの状態では、ステップS11でNOとなり、制御部10は、ステップS21で、近接センサ3の出力が“H”又は照度センサ4の出力が“H”であるか否かを判定する。近接センサ3の出力又は照度センサ4の出力の少なくとも一方が“H”である場合(ステップS21でYES)、制御部10は、表示部2の表示をオン状態とする(ステップS22)。ここで、制御部10は、表示ON信号と、照度センサ4の検出信号の値に応じたバックライト制御信号とを、表示部2に対して出力する。これによって表示動作がオンとされ、さらに照度センサ4の検知した光の明るさ応じてバックライトの輝度が調節される。
以上のように、本実施形態によれば、制御部10が、図4に示した動作に従って、表示部2を制御する。これにより、ユーザが特別な操作をすることなく、表示部2のON/OFF切替を瞬時に行うことができ、ユーザがストレスを感じることなく携帯端末1の省電力化をすることが可能となる。さらに、図5に示した時間の閾値設定の処理や、図11に示した表示部2への警告表示等の処理をすることで、明暗環境での誤判定を予防することが可能になる。
すなわち、本実施形態によれば、近接センサ3が近接状態を検出し、かつ、照度センサ4が暗い状態を検出した場合、制御部10が、両センサの当該各検出時刻の時間差に応じて、表示部2の動作状態を切り替える。したがって、両センサの当該各検出時刻の時間差について、動作状態の切替を行うか否かの基準となる値(すなわち閾値T)を適切に設定することで、誤検出を防止しつつ、検出することが望ましい状況を適切に検出することができる。
なお、本発明の実施の形態は、上記のものに限定されない。例えば、近接センサ3や照度センサ4の配置や位置関係を変更したり、警報動作を一定時間行った後、表示をオフするような制御を行うようにしたり、といった変更を適宜行うことができる。また、本発明の実施形態は、制御部10又は他の構成要素をCPUを用いて構成し、その場合にCPUが実行するプログラムの一部又は全部をコンピュータ読み取り可能な記録媒体や通信回線を介して流通させることができる。
1 携帯端末
2 表示部
3 近接センサ
4 照度センサ
5 操作部
10 制御部

Claims (6)

  1. 表示部と、
    検出対象の近接状態を検出する近接センサと、
    明暗を検出する光センサと、
    前記近接センサが近接状態を検出し、かつ、前記光センサが暗い状態を検出した場合、前記近接センサで当該近接状態を検出した時刻と前記光センサで当該暗い状態を検出した時刻との時間差に応じて、前記表示部の動作状態を切り替える制御部と
    を備えることを特徴とする携帯端末。
  2. 前記制御部は、前記時間差が所定の閾値未満である場合に前記表示部を消灯状態にする
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
  3. 前記制御部は、さらに、前記時間差が、前記所定の閾値より小さい第2閾値未満である場合に、前記表示部を用いた所定の警報動作を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の携帯端末。
  4. 前記近接センサは近接状態を検出した場合にLow信号を出力し、近接状態を検出しない場合にはHigh信号を出力し、
    前記光センサは、暗い状態を検出した場合にLow信号を出力し、明るい状態を検出した場合にはHigh信号を出力し、
    前記制御部は、前記近接センサから出力されるLow信号またはHigh信号と、前記光センサから出力されるLow信号またはHigh信号とに基づいて出力される排他的論理和の負論理出力がLow信号である場合に前記時間差に応じて、前記表示部の動作状態を切り替える
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の携帯端末。
  5. 表示部と、
    検出対象の近接状態を検出する近接センサと、
    明暗を検出する光センサとを用い、
    前記近接センサが近接状態を検出し、かつ、前記光センサが暗い状態を検出した場合、前記近接センサで当該近接状態を検出した時刻と前記光センサで当該暗い状態を検出した時刻との時間差に応じて、前記表示部の動作状態を切り替える
    ことを特徴とする携帯端末の制御方法。
  6. 表示部と、
    検出対象の近接状態を検出する近接センサと、
    明暗を検出する光センサとを用い、
    前記近接センサが近接状態を検出し、かつ、前記光センサが暗い状態を検出した場合、前記近接センサで当該近接状態を検出した時刻と前記光センサで当該暗い状態を検出した時刻との時間差に応じて、前記表示部の動作状態を切り替える過程を
    コンピュータに実行させる
    ことを特徴とする携帯端末の制御プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106486087A (zh) * 2015-09-02 2017-03-08 深迪半导体(上海)有限公司 移动终端及其显示亮度的调节方法和调节装置
EP2846135A3 (en) * 2013-09-10 2018-03-21 Sensirion AG Portable Electronic Device with Environmental Sensor

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