JP2014009422A - 繊維機械、及び繊維機械の周期斑検出方法 - Google Patents

繊維機械、及び繊維機械の周期斑検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】周期斑の発生要因の検査精度の向上を図ると共に、周期斑の発生要因を特定する際の煩わしさを軽減することが可能な繊維機械を提供すること。
【解決手段】ドラフトされた繊維束の周期斑を検出した場合に、ドラフト装置におけるドラフト比を変化させる構成とする。ドラフト比の変化に応じて、繊維束における周期斑の発生周期が変化するため、繊維機械は、複数の異なるドラフト比における周期斑を検出し、この検出結果を取得して、検出結果の変化を検査する。周期斑の繊維束上の発生位置によっては、複数の要因が重なって周期斑となる可能性があり、このような場合に、ドラフト比を変化させて検出結果の変化を検査することで、周期斑の発生要因が存在するおそれがある範囲(位置)を限定することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、繊維機械、及び繊維機械の周期斑検出方法に関する。
従来、このような分野の技術として、特許文献1に記載の紡績機(繊維機械)が知られている。この紡績機は、繊維束のドラフトを行うドラフト装置を備えている。ドラフト装置は、繊維束の送り方向に沿って所定の間隔で配置された複数のドラフトローラとして、バックローラ、ミドルローラ、及びフロントローラを備えている。ミドルローラには無端状のゴムベルトであるエプロンが巻回されている。各ドラフトローラは、繊維束を挟んで一対ずつ配置される。例えば、フロントローラとしては、繊維束の上方に配置されたフロントトップローラと、繊維束の下方に配置されたフロントボトムローラとを有する。
また、紡績機は、ドラフト装置の下流側に、糸の太さの変動を検出するセンサーを備え、このセンサーからのデータを収集して、糸の斑を検出している。特許文献1の紡績機では、センサーからのデータを周波数分析することで、「フロントトップローラに起因する周期斑はフロントトップローラの異常」、「フロントボトムローラに起因する周期斑はフロントボトムローラの異常」、「フロントローラに起因しない周期斑はエプロンの異常」、「非周期的な糸斑はエプロン又は繊維束の異常」を特定している。
昭62−53430号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、センサーから出力されたデータを周波数分析することで異常を特定しているが、周期斑の位置によっては、複数の要因が重なっていることがあり、この場合には、周波数分析を行っても精度良く複数の要因を特定することができなかった。
本発明は、周期斑の発生要因の検査精度の向上を図ると共に、周期斑の発生要因を特定する際の煩わしさを軽減することが可能な繊維機械、及び繊維機械の周期斑検出方法を提供することを目的とする。
本発明による繊維機械は、繊維束の送り方向に沿って配置された複数対のドラフトローラを有し、ドラフトローラを用いて繊維束をドラフトするドラフト装置と、ドラフトローラの周速度を変化させて、ドラフト装置におけるドラフト比を制御するドラフト制御部と、ドラフトされた繊維束に発生した周期斑を検出する検出部と、ドラフト比を変更してドラフトするようにドラフト制御部に信号を送信し、複数の異なるドラフト比における周期斑の検出結果を取得して、当該検出結果の変化を検査する周期斑検査部と、を備えることを特徴としている。
この繊維機械によれば、ドラフトローラの周速度を変化させて、ドラフト装置におけるドラフト比を制御するドラフト制御部を備えているため、ドラフト装置におけるドラフト比を変化させることができる。ドラフト比の変化に応じて、繊維束における周期斑の発生周期(周波数)が変化するため、繊維機械は、複数の異なるドラフト比における周期斑を検出し、この検出結果の変化を検査することで、周期斑の発生要因を精度良く特定することができる。周期斑の繊維束上の発生位置によっては、複数の要因が重なって周期斑となる可能性がある。このような場合に、ドラフト比を変化させて、検出結果の変化を検査することで、周期斑の発生要因が存在するおそれがある範囲(位置)を限定することができる。その結果、周期斑の発生要因を特定する際の煩わしさを軽減することができる。
周期斑検査部は、周期斑検査部の検査結果から周期斑の発生要因を特定する特定部を有し、ドラフト制御部は、ドラフトローラのうちの少なくとも一つである基準ドラフトローラの周速度を変化させ、基準ドラフトローラ以外のドラフトローラの周速度を維持することで、ドラフト比を変更し、特定部は、ドラフト比の変更の前後における周期斑の検出結果に基づいて、周期斑の発生要因を特定することができる。
ドラフト制御部は、送り方向における最下流のドラフトローラを基準ドラフトローラとして周速度を変化させ、基準ドラフトローラ以外のドラフトローラの周速度を維持することで、ドラフト比を変更し、特定部は、ドラフト比の変更の前後における周期斑の検出結果の変化が所定レベル以内である場合に、周期斑の発生要因は基準ドラフトローラ以降にあると特定することができる。この場合、基準ドラフトローラ以降にある発生要因としては、最下流のドラフトローラであるフロントローラ、ニップローラ、デリベリローラ、弛み取りローラなどが挙げられる。
ドラフト制御部は、送り方向における最下流のドラフトローラ及び最上流のドラフトローラを除くドラフトローラである基準ドラフトローラの周速度を変化させ、基準ドラフトローラ以外のドラフトローラの周速度を維持することで、ドラフト比を変更し、特定部は、ドラフト比の変更の前後における周期斑の検出結果の変化が所定レベルよりも大きい場合に、周期斑の発生要因は基準ドラフトローラにあると特定することができる。
周期斑の発生要因に関係するドラフトローラの周速度を変化させ、周期斑の発生要因に関係するドラフトローラ(基準ドラフトローラ)以外のドラフトローラの周速度を維持することでドラフト比を変更しても、周期斑の発生周期に影響しない。したがって、ドラフト比の変更の前後において、周期斑の検出結果が変化するときには、周期斑の発生要因は、周速度が変更された基準ドラフトローラ又は基準ドラフトローラによって起因するものと特定することができる。なお、周期斑の発生要因が「基準ドラフトローラによって起因するもの」としては、エプロンベルト、繊維束、ドラフト斑などが挙げられる。「ドラフト斑」とは、ドラフト比やゲージ距離(ドラフトローラ間の距離)が適切ではない場合に発生する周期斑である。
ドラフト制御部は、送り方向における最上流のドラフトローラを基準ドラフトローラとして周速度を変化させ、基準ドラフトローラ以外のドラフトローラの周速度を維持することで、ドラフト比を変更し、特定部は、ドラフト比の変更の前後における周期斑の検出結果の変化が所定レベルよりも大きい場合に、周期斑の発生要因は基準ドラフトローラ以前にあると特定することができる。
繊維機械は、発生要因に関する情報を報知する報知部を更に備える構成としてもよい。この構成によれば、操作者は、報知部によって報知された情報に基づいて、周期斑の発生要因を容易に確認することができ、適切な対処を迅速に行うことが可能となる。例えば、報知部としては、表示部及び音声出力部などが挙げられ、報知部が表示部である場合には、操作者は、紡績機の表示部を見て、周期斑の発生要因を簡単に確認することができる。
繊維機械は、周期斑検査部による検査を実行する検査モードを選択するための入力部を備え、周期斑検査部は、入力部からの信号に基づいて、検査を開始する構成としてもよい。この構成によれば、操作者による入力操作を入力部によって検知した場合に、検査モードを実施することができる。操作者が必要に応じて、入力操作を行うことで、容易に検査モードへの切り替えを行うことが可能となる。
繊維機械は、ドラフト装置によりドラフトされた繊維束を空気流により紡績して紡績糸を形成する紡績部を更に備え、検出部は、繊維束の送り方向において紡績部の下流側に配置され、紡績糸の周期斑を検出するクリアラである構成としてもよい。この構成によれば、一般的に、紡績機が備えているクリアラを用いて、周期斑を検出し、この検出に基づいて、周期斑検査部が、周期斑の検査を行うことができる。周期斑を検出するための新たな検出部を設置する必要がなく、簡素な構成とすることができる。
本発明による繊維機械の周期斑検出方法は、繊維束をドラフトするドラフト装置を備えた繊維機械で発生する周期斑を検出する方法であって、ドラフト装置は、繊維束の送り方向に沿って配置された複数対のドラフトローラを有し、ドラフトローラを用いて繊維束をドラフトするものであり、ドラフトローラの周速度を変化させて、ドラフト装置におけるドラフト比を制御するドラフト制御工程と、ドラフトされた繊維束に発生した周期斑を検出する検出工程と、複数の異なるドラフト比における周期斑の検出結果を取得して、当該検出結果の変化を検査する周期斑検査工程と、を備えることを特徴としている。
この繊維機械の周期斑検出方法によれば、ドラフトローラの周速度を変化させて、ドラフト装置におけるドラフト比を制御するドラフト制御工程を備えているため、ドラフト装置におけるドラフト比を変化させることができる。ドラフト比の変化に応じて、繊維束における周期斑の発生周期が変化するため、複数の異なるドラフト比における周期斑を検出し、この検出結果の変化を検査することで、周期斑の発生要因を精度良く特定することができる。周期斑の繊維束上の発生位置によっては、複数の要因が重なって周期斑となる可能性がある。このような場合に、ドラフト比を変化させて、検出結果の変化を検査することで、周期斑の発生要因が存在するおそれがある範囲(位置)を限定することができる。その結果、周期斑の発生要因を特定する際の煩わしさを軽減することができる。
周期斑検査工程は、当該周期斑検査工程の検査結果から周期斑の発生要因を特定する特定工程を含み、ドラフト制御工程では、ドラフトローラのうちの少なくとも一つである、基準ドラフトローラの周速度を変化させ、ドラフトローラ以外のドラフトローラの周速度を維持することで、ドラフト比を変更する制御を行い、特定工程では、ドラフト比の変更の前後における周期斑の検出結果に基づいて、周期斑の発生要因を特定することができる。
ドラフト制御工程では、送り方向における最下流のドラフトローラを基準ドラフトローラとして周速度を変化させ、基準ドラフトローラ以外のドラフトローラの周速度を維持することで、ドラフト比を変更する制御を行い、特定工程では、ドラフト比の変更の前後における周期斑の検出の変化が所定レベル以内である場合に、周期斑の発生要因は基準ドラフトローラ以降にあると特定することができる。
ドラフト制御工程では、送り方向における最下流のドラフトローラ及び最上流のドラフトローラを除くドラフトローラである基準ドラフトローラの周速度を変化させ、基準ドラフトローラ以外のドラフトローラの周速度を維持することで、ドラフト比を変更し、特定工程では、ドラフト比の変更の前後における周期斑の検出結果の変化が所定レベルより大きい場合に、周期斑の発生要因は基準ドラフトローラにあると特定することができる。
周期斑の発生要因に関係するドラフトローラの周速度を変化させ、周期斑の発生要因に関係するドラフトローラ(基準ドラフトローラ)以外のドラフトローラの周速度を維持することでドラフト比を変更しても、周期斑の発生周期に影響しない。したがって、ドラフト比の変更の前後において、周期斑の検出結果が変化するときには、周期斑の発生要因は、周速度が変更された基準ドラフトローラ又は基準ドラフトローラによって起因するものと特定することができる。
ドラフト制御工程では、送り方向における最上流のドラフトローラを基準ドラフトローラとして周速度を変化させ、基準ドラフトローラ以外のドラフトローラの周速度を維持することで、ドラフト比を変更し、特定工程では、ドラフト比の変更の前後における周期斑の検出結果の変化が所定レベルよりも大きい場合に、周期斑の発生要因は基準ドラフトローラ以前にあると特定することができる。
本発明の繊維機械、及び繊維機械の周期斑検出方法によれば、周期斑の発生要因の検査精度の向上を図ると共に、周期斑の発生要因を特定する際の煩わしさを軽減することができる。
本発明の一実施形態に係る精紡機の正面図である。 図1に示す精紡機の縦断面図である。 本発明の実施形態に係る紡績ユニットのユニットコントローラを示すブロック構成図である。 ドラフトローラの配置を示す概略図である。 周期斑自動検査モードで実行される処理手順を示すフローチャートである。 周期斑発生周波数の変化の有無を示す表である。
次に、本発明の一実施形態に係る精紡機(繊維機械、紡績機)について、図面を参照して説明する。なお、本明細書において「上流」及び「下流」とは、紡績時での糸の走行方向における上流及び下流を意味するものとする。
図1及び図2に示す精紡機1は、並設された複数の紡績ユニット2を備えている。精紡機1は、紡績ユニット2が並べられている方向に沿って走行自在に設けられた糸継台車3と、原動機ボックス5と、この精紡機1の制御を司る不図示の中央制御部と、紡績ユニット2の制御を司るユニットコントローラ60(図3参照)と、を備えている。
中央制御部は、例えば原動機ボックス5の内部に配置されている。中央制御部は、複数のユニットコントローラ60と電気的に接続され、複数のユニットコントローラ60を統括して制御する。ユニットコントローラ60は、各紡績ユニット2に設けられ、各紡績ユニット2を個別に制御する(詳しくは後述する)。
各紡績ユニット2(紡績機)は、上流から下流へ向かって順に、ドラフト装置7、紡績部9(空気紡績装置)、ヤーンクリアラ52、糸弛み取り装置12(糸貯留装置)、及び巻取装置13を備えている。紡績ユニット2では、ドラフト装置7が精紡機1の筐体6の上端近傍に設けられ、ドラフト装置7から送り出される繊維束8が紡績部9に導入され紡績されるように構成されている。紡績部9で紡績された紡績糸10はヤーンクリアラ52を通過した後、糸弛み取り装置12で送られて巻取装置13によって巻き取られ、これによりパッケージ45が形成される。
ドラフト装置7は、繊維束8をドラフトする。ドラフト装置7は、繊維束8の送り方向(搬送方向)に沿って配置された複数対のドラフトローラ16,17,19,及び20を有し、これらのドラフトローラ16,17,19,及び20を用いて繊維束8をドラフトする。ドラフト装置7は、複数のドラフトローラ16,17,19及び20として、図2に示すように、バックローラ16、サードローラ17、エプロンベルト18が巻回されたセカンドローラ19、及びフロントローラ20を備えている。ドラフトローラ16,17,19及び20は、それぞれ一対のトップローラ及びボトムローラを有し、トップローラ及びボトムローラは繊維束8を挟むように配置されている。なお、バックローラ16、サードローラ17、セカンドローラ19、及びフロントローラ20を区別しない場合には、ドラフトローラ16,17,19及び20と記載することがある。
ドラフト装置7は、複数のドラフトローラ16,17,19及び20のボトムローラを駆動するためのモータ31から34を備えている。モータ31は、バックローラ16を回転駆動する。モータ32は、サードローラ17を回転駆動する。モータ33は、セカンドローラ19を回転駆動する。モータ34は、フロントローラ20を回転駆動する。なお、本実施形態では、1つのモータで1つのドラフトローラを回転駆動しているが、1つのモータで複数のドラフトローラを回転駆動させてもよい。例えば、低速側のドラフトローラであるバックローラ16とサードローラ17との両方を、一つのモータで回転駆動させてもよい。
複数のドラフトローラ16,17,19及び20のトップローラは、モータ31から34により回転駆動されるボトムローラにより従動回転するように設けられている。
紡績ユニット2は、各モータ31から34の回転を制御するモータ制御部30を備えている。モータ制御部30は、各モータ31から34と電気的に接続されている。モータ制御部30では、各モータ31から34に作用する負荷トルクを検出することができる。モータ制御部30では、各モータ31から34の出力軸の回転速度を検出することができる。なお、モータ制御部30は、トルク及び回転速度の少なくとも一方を検出可能であればよい。
紡績部9の詳細な構成は図示しないが、本実施形態では、旋回する空気流(旋回流)を利用して繊維束8に撚りを与え、紡績糸10を生成する空気式のものが採用されている。
糸弛み取り装置12は、紡績糸10に所定の張力を与えて紡績部9から紡績糸10を引き出す。糸弛み取り装置12は、糸継台車3による糸継ぎ時などに紡績部9から送出される紡績糸10を滞留させて紡績糸10の弛みを防止する。さらに、糸弛み取り装置12は、巻取装置13側の紡績糸10の張力の変動が紡績部9に伝わらないように張力を調整する。
糸弛み取り装置12は、弛み取りローラ(糸貯留ローラ)21、糸掛け部材22、上流側ガイド23、電動モータ25、下流ガイド26、及び糸貯留量センサー27を備えている。
糸掛け部材22は、紡績糸10に係合可能な構成とされ、紡績糸10に係合した状態で弛み取りローラ21と一体回転することにより、当該弛み取りローラ21の外周面に紡績糸10を巻き付ける。
弛み取りローラ21は、その外周面に紡績糸10を一定量巻き付けて貯留する。弛み取りローラ21は、電動モータ25によって回転駆動される。弛み取りローラ21の外周面に巻き付けられた紡績糸10は、弛み取りローラ21が回転することにより当該弛み取りローラ21を締め付けるようにして巻かれ、糸弛み取り装置12よりも上流側の紡績糸10を引っ張る。即ち、外周面に紡績糸10を巻き付けた状態の弛み取りローラ21を所定の回転速度で回転させることで、糸弛み取り装置12は、紡績糸10に所定の張力を与えて、紡績糸10を紡績部9から所定の速度で引き出し、所定の速度で下流側に搬送する。
弛み取りローラ21の外周面に所定量の紡績糸10を巻き付けることで、弛み取りローラ21と紡績糸10との間で所定の接触面積を確保することができる。これにより、弛み取りローラ21が十分な力で紡績糸10を保持して引っ張ることが可能となる。その結果、糸弛み取り装置12は、スリップ等を発生させることなく紡績部9から安定した速度で紡績糸10を引き出すことができる。
糸貯留量センサー27は、弛み取りローラ21上に貯留されている紡績糸10の貯留量を非接触式で検出し、ユニットコントローラ60に送信する。
上流側ガイド23は弛み取りローラ21のやや上流側に配置される。上流側ガイド23は、弛み取りローラ21の外周面に対して紡績糸10を適切に案内する案内部材であるとともに、紡績部9から伝播してくる紡績糸10の撚りが当該上流側ガイド23よりも下流側に伝わることを防止する撚り止めの役割を兼ねている。
精紡機1の筐体6の前面側であって紡績部9と糸弛み取り装置12との間の位置には、ヤーンクリアラ52が設けられている。「筐体6の前面側」とは、糸道が形成されている側の面をいう。紡績部9で紡出された紡績糸10は、糸弛み取り装置12で巻き取られる前に前記ヤーンクリアラ52を通過する。ヤーンクリアラ52は走行する紡績糸10の太さを監視し、紡績糸10の糸欠点を検出した場合に、糸欠点検出信号をユニットコントローラ60へ送信する。ヤーンクリアラ52は、ドラフト装置7の下流側に配置され、ドラフト装置7によってドラフトされた繊維束8の斑及び/又は周期斑を検出する。ヤーンクリアラ52は、検出結果を後述の周期斑検査部61に送信に送信する。
糸欠陥が検出されて糸継ぎを行う場合には、ユニットコントローラ60は、所定のタイミングでドラフト装置7や紡績部9等を停止させる。このとき、ユニットコントローラ60は、紡績部9の旋回気流を発生させるノズルからの圧空の噴出を停止することで紡績糸10を切断する。
ユニットコントローラ60は糸継台車3に制御信号を送り、当該紡績ユニット2の前まで走行させる。その後、ユニットコントローラ60は、紡績部9等を再び駆動し、糸継台車3に糸継ぎを行わせて巻取装置13にパッケージ45の巻取りを再開させる。このとき、糸弛み取り装置12は、紡績部9が紡績を再開してから巻取りが再開されるまでの間、紡績部9から連続的に送出される紡績糸10を弛み取りローラ21に滞留させて紡績糸10の弛みを取る。
糸継台車3は、スプライサ(糸継装置)43、サクションパイプ44、及びサクションマウス46を備えている。糸継台車3は、ある紡績ユニット2で糸切れや糸切断が発生すると、レール41上を当該紡績ユニット2まで走行し、停止する。サクションパイプ44は、軸を中心に上下方向に回動しながら、紡績部9から送出される糸端を吸い込みつつ捕捉してスプライサ43へ案内する。サクションマウス46は、軸を中心に上下方向に回動しながら、巻取装置13に支持されたパッケージ45から糸端を吸引しつつ捕捉してスプライサ43へ案内する。スプライサ43は、案内された糸端同士の糸継ぎを行う。
巻取装置13は、支軸70まわりに揺動可能に支持されたクレードルアーム71を備えている。クレードルアーム71は、紡績糸10を巻回するためのボビン48を回転可能に支持する。
巻取装置13は、巻取ドラム72及びトラバース装置75を備えている。巻取ドラム72は、ボビン48の外周面又はボビン48に紡績糸10を巻回して形成されるパッケージ45の外周面に接触して駆動される。トラバース装置75は、紡績糸10に係合可能なトラバースガイド76を備えている。巻取装置13は、トラバースガイド76を図略の駆動手段によって往復動させながら巻取ドラム72を電動モータ(不図示)によって駆動することで、巻取ドラム72に接触するパッケージ45を回転させ、紡績糸10を綾振りしつつ巻き取る。なお、図1では、巻取装置13は、チーズ形状のパッケージ45を巻き取るように図示されている。しかし、巻取装置13は、コーン形状のパッケージを巻き取るように構成されていてもよい。
ユニットコントローラ60は、ドラフトローラ16,17,19及び20の周期的な異常を検出可能である。図3に示すように、ユニットコントローラ(制御部)60は、演算処理を行うCPU、記憶部として機能するROM及びRAM、入力信号回路、出力信号回路、電源回路などにより構成されている。ユニットコントローラ60では、記憶部に記憶されたプログラムを実行することで、周期斑検査部61(特定部)、紡糸条件設定部62、及びドラフト制御部63が構築される。
周期斑検査部61は、ヤーンクリアラ52と電気的に接続され、ヤーンクリアラ52から出力された周期斑に関する情報を取得する。後述の周期斑自動検査モードを実行する場合、周期斑検査部61は、ヤーンクリアラ52から出力された情報を取得して、自動的にドラフト比を変化させるようにドラフト制御部63に制御信号を送信する。周期斑の発生要因を手動で検査する場合、周期斑検査部61は、ヤーンクリアラ52から取得した情報を後述の表示部66に表示する。操作者は、表示部66の表示内容を確認して、周期斑の発生要因を検査するか否かを判断する。周期斑の発生要因を検査する場合、操作者は、表示部66から検査の指示を入力し、表示部66から周期斑検査部61に検査モードの実行の指令が送信される。周期斑検査部61は、表示部66から受信した指令に基づいて、自動的にドラフト比を変化させるようにドラフト制御部63に制御信号を送信する。
紡糸条件設定部62は、ドラフト比を制御するために必要な紡糸条件を設定する。ドラフト装置7に導入される前の繊維束15に関する条件に基づいて、紡糸条件を設定する。ドラフト装置7に導入される前の繊維束15に関する条件としては、例えば、繊維束8のグレーン(Gr/yd)、繊維束8の原料の種類などが挙げられる。その他の紡糸条件としては、例えば、紡糸速度、生成する紡績糸10の番手、ドラフト比(TDR、MDR、IDR及び/又はMDR)などが挙げられる。
ドラフト制御部63は、周期斑検査部61及び/又は紡糸条件設定部62からの指令信号に従い、ドラフト比を制御する。ドラフト制御部63は、モータ制御部30に指令信号を出力する。
図4は、ドラフトローラの配置を示す概略図であり、ドラフト比を説明するための図である。ドラフト比とは、ドラフトローラによって処理される前後における繊維束の繊維量又は繊維の本数の比率である。ドラフトローラの周速を変更することでドラフト比を変更することができる。
ドラフト比には、例えば、TDR(Total Draft Ratio)、BDR(Brake Draft Ratio)、IDR(Intermediate Draft Ratio)、MDR(Main Draft Ratio)がある。
TDRは、次式(1)によって表現することができる。
TDR=BDR×IDR×MDR…(1)
TDRは、バックローラ16に導入される前の繊維束8の繊維量又は繊維の本数に対するフロントローラ20によって処理された後の繊維束8の繊維量又は繊維の本数の比率である。複数のドラフトローラ16,17,19及び20のうち、少なくとも一つの周速を変更することで、TDRを変更することができる。
BDRは、バックローラ16に導入される前の繊維束8の繊維量又は繊維の本数に対するサードローラ17によって処理された後の繊維束8の繊維量又は繊維の本数の比率である。複数のドラフトローラ16と17のうち、少なくとも一つの周速を変更することで、BDRを変更することができる。
IDRは、サードローラ17に導入される前の繊維束8の繊維量又は繊維の本数に対するセカンドローラ19によって処理された後の繊維束8の繊維量又は繊維の本数の比率である。複数のドラフトローラ17と19のうち、少なくとも一つの周速を変更することで、IDRを変更することができる。
MDRは、セカンドローラ19に導入される前の繊維束8の繊維量又は繊維の本数に対するフロントローラ20によって処理された後の繊維束8の繊維量又は繊維の本数の比率である。複数のドラフトローラ19と20のうち、少なくとも一つの周速を変更することで、MDRを変更することができる。
精紡機1は、周期斑検査部61による検査結果を表示する表示部66(報知部)を備えている。表示部66は、例えば、精紡機1の原動機ボックス5の筐体に設けられている。表示部66として、例えば液晶表示装置を用いることができる。表示部66は、ユニットコントローラ60と電気的に接続され、ユニットコントローラ60からの信号に従って、周期斑の発生要因に関する情報を表示することができる。操作者は、表示部66の表示内容を見ることにより、周期斑の発生要因に関する情報を容易に確認することができる。表示部66は、周期斑の発生要因に関する情報以外にも、その他の情報の表示も可能である。
なお、表示部66に代えて、又は表示部66に加えて、音声出力部を精紡機1に設けてもよい。これにより、精紡機1は、音声や、警告音などを用いて、異常の有無を報知することができる。また、表示部66として、警報ランプなどを用いてもよい。
精紡機1は、周期斑検査部61による検査を実行する検査モードを選択するための不図示の操作ボタン(入力部)を備えていてもよい。周期斑検査部61は、操作ボタンからの信号に基づいて、発生要因の検査を開始し、ドラフト制御部63は、基準ドラフトローラ(16,17,19,又は20)の周速度を変更してドラフト比の変更を行う。入力部は、操作ボタンに限定されず、タッチ入力可能な液晶表示装置を使用することができる。
例えば、ユニットコントローラ60は、検査モードに関する操作を案内する情報を表示部66に表示させてもよい。操作者は、表示部66に表示された情報に基づいて、操作入力を行うことで、検査モードを選択することができる。
次に、図5を参照して、周期斑検出処理について説明する。図5は、周期斑自動検査モードで実行される処理手順を示すフローチャートである。
まず、ユニットコントローラ60の周期斑検査部61は、周期斑が検出されたか否かを判定する(ステップS1)。周期斑検査部61は、ヤーンクリアラ52から出力された糸斑信号を検出した場合に、周期斑が検出されたと判定し(ステップS1:YES)、ステップS2に進む。周期斑検査部61は、糸斑信号を検出しない場合(ステップS1:NO)には、ステップS1における処理を継続する。
ステップS2では、ユニットコントローラ60は、フロントローラ20の周速度を変更して、TDR及びMDRを変更するように、ドラフト比を制御する。このとき、ユニットコントローラ60は、フロントローラ20以外のドラフトローラ(16,17,及び19)の周速度を一定にして、IDR及びBDRを一定にするように、ドラフト比を制御する。周期斑検査部61は、ドラフト制御部63に指令信号を送信して、ドラフト比を変更する。
次に、周期斑検査部61は、周期斑の検出周期(周期斑長、検出結果)が変化なしであるか否かを判定(検査)する(ステップS3)。周期斑検査部61は、ヤーンクリアラ52から出力された糸斑信号を検出し、ドラフト比の変更の前後において検出周期が変化なしであるか否かを判定する。周期斑検査部61は、周期斑の検出周期が変化なしであると判定した場合に(ステップS3:YES)、ステップS4に進む。周期斑検査部61は、周期斑の検出周期が変化したと判定した場合に(ステップS3:NO)、ステップS5に進む。周期斑検査部61は、ドラフト比の変更の前後において、周期斑の検出周期の変化が所定レベル以内である場合(判定閾値よりも変化が小さい場合)に、周期斑の検出周期が変化なしであると判定する。
ステップS4では、周期斑検査部61は、周期斑の発生要因は、フロントローラ20に関係するもの、又はフロントローラ20よりも下流側の位置に起因するものと特定する。フロントローラ20よりも下流側の位置に起因する発生要因としては、具体的には、不図示のデリベリローラの異常(例えば、傷、振動等)、糸貯留ローラ21の異常(例えば、傷、振動等)などが挙げられる。「デリベリローラの異常」と「糸貯留ローラ21の異常」は、ヤーンクリアラ52がデリベリローラと糸貯留ローラ21それぞれの下流側に配置されている場合に、検査することができる。本実施形態では、糸貯留ローラ21により、紡績糸10を紡績部9から引き出している。しかし、紡績部9と糸貯留ローラ21との間に、公知のデリベリローラとニップローラとを配置し、当該デリベリローラとニップローラとによって、紡績糸10を紡績部9から引き出すようにしても良い。ユニットコントローラ60は、ステップS4の処理を実行した後、ステップS12に進む。
ステップS5では、ユニットコントローラ60は、セカンドローラ19の周速度を変更して、MDR及びIDRを変更するように、ドラフト比を制御する。このとき、ユニットコントローラ60は、セカンドローラ19以外のドラフトローラ(16,17,及び20)の周速度を一定にして、TDR及びBDRを一定にするように、ドラフト比を制御する。周期斑検査部61は、ドラフト制御部63に指令信号を送信して、ドラフト比を変更する。
次に、周期斑検査部61は、周期斑の検出周期(周期斑長)が変化したか否かを判定する(ステップS6)。周期斑検査部61は、ヤーンクリアラ52から出力された糸斑信号を検出し、ドラフト比の変更の前後において検出周期が変化したか否かを判定する。周期斑検査部61は、周期斑の検出周期が変化したと判定した場合に(ステップS6:YES)、ステップS7に進む。周期斑検査部61は、周期斑の検出周期が変化していないと判定した場合に(ステップS6:NO)、ステップS8に進む。周期斑検査部61は、ドラフト比の変更の前後において、周期斑の検出周期の変化が所定レベルよりも大きい場合(判定閾値よりも変化が大きい場合)に、周期斑の検出周期が変化したと判定する。
ステップS7では、周期斑検査部61は、周期斑の発生要因は、セカンドローラ19(又はエプロンベルト18))に関係するものと特定する。ユニットコントローラ60は、ステップS7の処理を実行した後、ステップS12に進む。
ステップS8では、ユニットコントローラ60は、サードローラ17の周速度を変更して、IDR及びBDRを変更するように、ドラフト比を制御する。このとき、ユニットコントローラ60は、サードローラ17以外のドラフトローラ(16,19,及び20)の周速度を一定にして、MDR及びTDRを一定にするように、ドラフト比を制御する。周期斑検査部61は、ドラフト制御部63に指令信号を送信して、ドラフト比を変更する。
次に、周期斑検査部61は、周期斑の検出周期(周期斑長)が変化したか否かを判定する(ステップS9)。周期斑検査部61は、ヤーンクリアラ52から出力された糸斑信号を検出し、ドラフト比の変更の前後において検出周期が変化したか否かを判定する。周期斑検査部61は、周期斑の検出周期が変化したと判定した場合に(ステップS9:YES)、ステップS10に進む。周期斑検査部61は、周期斑の検出周期が変化していないと判定した場合に(ステップS9:NO)、ステップS11に進む。
ステップS10では、周期斑検査部61は、周期斑の発生要因は、サードローラ17に関係するものと特定する。ユニットコントローラ60は、ステップS10の処理を実行した後、ステップS12に進む。
ステップS11では、周期斑検査部61は、周期斑の発生要因は、バックローラ16に関係するもの、又はバックローラ16に挿入される前の繊維束8(前工程)に関係するものと特定する。ユニットコントローラ60は、ステップS11の処理を実行した後、ステップS12に進む。
周期斑の発生要因がバックローラ16であることを更に特定する場合、操作者は、現在使用している繊維束8を別のドラフト装置に設定する。当該別のドラフト装置により同じ繊維束8をドラフトし、同様の周期斑が検出されない場合、先のドラフト装置7のバックローラ16に周期斑の発生要因があったことを特定することができる。
周期斑の発生要因が前工程であることを更に特定する場合、操作者は、現在使用している繊維束8とは異なる別の繊維束をドラフト装置7に設定する。ドラフト装置7により当該別の繊維束をドラフトし、同様の周期斑が周期斑検査部61により検出されない場合、先の繊維束8に周期斑の発生要因があったことを特定することができる。
ステップS12では、周期斑検査部61は、周期斑の発生要因(検査結果)に関する情報を、表示部66に表示する。表示部66は、ユニットコントローラ60から出力された信号に基づいて、周期斑の発生要因の特定結果に関する情報を表示する。例えば、表示部66は、紡績糸10に発生している周期斑の原因がフロントローラ20であることを表示する。表示部66は、文字情報として、周期斑の原因であるドラフトローラ16,17,19,又は20を表示してもよい。例えば、表示部66は、ドラフトローラ16,17,19,及び20の配置図を表示して、原因であるドラフトローラのみを強調表示(例えば、赤く表示、又は点滅表示など)してもよい。
ドラフトローラ16,17,19又は20に周期的な異常があると判断された場合において、ステップS14による結果表示に代えて、或いは結果表示に加えて、ユニットコントローラ60が紡績ユニット2の運転を停止させてもよい。このように、ユニットコントローラ60が紡績ユニット2の運転を停止させる場合、ユニットコントローラ60は、ドラフト比やゲージ距離が不適切であること、ドラフトローラ16,17,19及び/又は20の交換時期であることを表示部66に表示させてもよい。
このように、本実施形態の精紡機1によれば、ドラフトされた繊維束8の周期斑を検出した場合に、ドラフト装置7におけるドラフト比を変化させることができる。ドラフト比の変化に応じて、繊維束8における周期斑の発生位置(発生周期)が変化するため、紡績機1は、複数の異なるドラフト比における周期斑を検出し、この検出結果に基づいて、周期斑の発生要因を精度良く特定することができる。繊維束8における周期斑の発生位置によっては、複数の要因が重なって周期斑となる可能性がある。このような場合に、ドラフト比を変化させて周期斑の発生要因を検査することで、周期斑の発生要因が存在するおそれがある範囲を限定することができる。その結果、周期斑の発生要因を特定する際の煩わしさを軽減することができる。
本実施形態の精紡機1では、周期斑の発生要因を特定することができるため、糸の異常な部分(周期斑)を検知することができる。精紡機1は、ヤーンクリアラ52による検出精度を補うことも可能である。例えば、ヤーンクリアラ52による検出精度が低い場合であっても、周期斑自動検査モードを実行し、周期斑を検出することが可能である。
精紡機1では、ドラフト比を変更する際に、フロントローラ20の周速度を変更して(ステップS2)、下流側のドラフト比(TDR及びMDR)を最初に変更している。精紡機1は、TDR及びMDRを変更することで、フロントローラ20以降に起因する発生要因を、最初に特定することができる。発生要因がフロントローラ20以降に起因する周期斑の方が、発生要因が前工程又はフロントローラ20に起因する周期斑よりも発生頻度が高いため、下流側のドラフト比(TDR及びMDR)を最初に変更する方が、上流側のドラフト比(BDR及びTDR)を最初に変更するよりも、速やかに発生要因を特定することができる確率が高い。
次に、図6を参照して、ドラフトローラ16,17,19,及び20の周速度の変更箇所と周期斑発生要因(周波数変化有無)の関係について説明する。ドラフトローラ16,17,19,及び20の周速度の変更箇所によって、どの周期斑の発生要因が特定可能であるかを検証した。図6の表では、左側の欄に、ドラフトローラ16,17,19,及び20の周速度の変更箇所を示し、上段の欄に、周期斑発生要因を示している。
図6中、「Y」は、周波数が必ず変化することを示している。図6中、「N」は、周波数が変化しないことを示している。周波数が変化するとは、ドラフト比の変更の前後で、周期斑の発生周期(周期斑長)の変化が所定レベルより大きいことである。周波数が変化しないとは、ドラフト比の変更の前後で、周期斑の発生周期の変化が所定レベル以内であることである。
フロントローラ20の周速度を変更して、フロントローラ20以外のドラフトローラ(16,17,及び19)の周速度を一定にしたとき、バックローラ16以前(前工程又はバックローラ16)に周期斑の発生要因がある場合と、サードローラ17に周期斑の発生要因がある場合と、セカンドローラ19(エプロンベルト18)に周期斑の発生要因がある場合に、周波数が必ず変化する。フロントローラ20の周速度を変更して、フロントローラ20以外のドラフトローラ(16,17,及び19)の周速度を一定にしたとき、フロントローラ20以降に周期斑の発生要因がある場合に、周波数が変化しない。
セカンドローラ19の周速度を変更して、セカンドローラ19以外のドラフトローラ(16,17,及び20)の周速度を一定にしたとき、セカンドローラ19(エプロンベルト18)に周期斑の発生要因がある場合に、周波数が必ず変化する。セカンドローラ19の周速度を変更して、セカンドローラ19以外のドラフトローラ(16,17,及び20)の周速度を一定にしたとき、バックローラ16以前(前工程又はバックローラ16)に周期斑の発生要因がある場合と、サードローラ17に周期斑の発生要因がある場合と、フロントローラ20以降に周期斑の発生要因がある場合に、周波数が変化しない。
サードローラ17の周速度を変更して、サードローラ17以外のドラフトローラ(16,19,及び20)の周速度を一定にしたとき、サードローラ17に周期斑の発生要因がある場合に、周波数が必ず変化する。サードローラ17の周速度を変更して、サードローラ17以外のドラフトローラ(16,19,及び20)の周速度を一定にしたとき、バックローラ16以前(前工程又はバックローラ16)に周期斑の発生要因がある場合と、セカンドローラ19(エプロンベルト18)に周期斑の発生要因がある場合と、フロントローラ20以降に周期斑の発生要因がある場合に、周波数が変化しない。
バックローラ16の周速度を変更して、バックローラ16以外のドラフトローラ(17,19,及び20)の周速度を一定にしたとき、バックローラ16以前(前工程又はバックローラ16)に周期斑の発生要因がある場合に、周波数が必ず変化する。バックローラ16の周速度を変更して、バックローラ16以外のドラフトローラ(17,19,及び20)の周速度を一定にしたとき、サードローラ17に周期斑の発生要因がある場合と、セカンドローラ19(エプロンベルト18)に周期斑の発生要因がある場合と、フロントローラ20以降に周期斑の発生要因がある場合に、周波数が変化しない。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態では、精紡機1(空気紡績機)において、デリベリローラとニップローラとを備えていない構成であるが、本発明の紡績機は、これに限定されず、デリベリローラとニップローラとを備えているものでもよい。デリベリローラとニップローラは、例えば、紡績部9の下流側に配置される。紡績部9から紡出された紡績糸10は、デリベリローラとニップローラとの間に挟まれて搬送されて、巻取装置13で巻き取られる。
繊維機械は、空気紡績機に限定されず、ドラフト装置を備えたその他の繊維機械でもよい。繊維機械としては、リング精紡機や、練条機が挙げられる。
上記実施形態では、糸欠陥が検出されて糸継ぎを行う場合に、紡績部9の旋回気流発生ノズルからの圧空の噴射を停止することで、紡績糸10の切断を行っている。しかし、その他の方法により紡績糸10の切断を行ってもよい。例えば、紡績部9とヤーンクリアラ52との間に配置された不図示のカッタを用いて、紡績糸10の切断することができる。
上記実施形態の精紡機1では、機台高さ方向において、糸道が上方から下方に向けて配置されている。しかし、下方から上方に向けて糸道を配置してもよい。
紡績部9は、内部の撚りがフロントローラ20へ伝播するのを防止するためのニードル(針状部材)が設けられている構成が好ましいが、ニードルを備えていない紡績部9でもよい。
空気紡績機は、ドラフト装置のボトムローラや巻取装置のトラバース機構が、複数の紡績ユニット2で共通で駆動される構成(ラインシャフト)としてもよい。空気紡績機は、ドラフト装置、及び/又は巻取装置が、各巻取ユニットで独立して設けられている構成でもよい。
上記実施形態の精紡機1は、各紡績ユニット2を個別に制御するユニットコントローラ60を備えている。しかし、所定数の紡績ユニット2を制御するユニットコントローラ60を所定数の紡績ユニット2毎に設けられていてもよい。
上記実施形態の精紡機1は、複数のユニットコントローラ60を備え、ユニットコントローラ60において各紡績ユニット2の制御を実施している。しかし1つのユニットコントローラ60が複数の紡績ユニット2の制御を実施してもよく、精紡機1が備える全ての紡績ユニット2の制御を中央制御部に集約して実施してもよい。
上記実施形態の精紡機1では、ヤーンクリアラ52によって、周期斑を検出した場合に、ユニットコントローラ60によって、自動的に周期斑の発生要因を特定する周期斑自動検査モード(図5参照)を実行している。しかし、操作者による入力操作に基づいて、検査モードを実行するようにしてもよい。例えば、図5に示すフローチャートにおいて、ステップS1を実行せず、ボタン操作(操作者による入力操作)を検知した場合に、ステップS2におけるフロントローラ20の周速度を変更して、ドラフト比(TDR及びMDR)の変更を開始してもよい。また、操作者による入力操作に基づいて、周速度を変更するドラフトローラ16,17,19,又は20を選択することが可能な精紡機でもよい。
例えば、図5に示すフローチャートでは、ドラフトローラ16,17,19,及び20の周速度の変更として、フロントローラ20(ステップS2)、セカンドローラ19(ステップS5)、サードローラ17(ステップS8)、及びバックローラ16(ステップS11)の周速度の変更を実行可能としているが、ドラフトローラ16,17,19,及び20の周速度の変更は、これに限定されない。例えば、ドラフトローラの周速度の変更として、フロントローラ20の周速度の変更(ステップS2)を実行して、フロントローラ20以降に起因する発生要因のみを自動的に特定する精紡機でもよい。
図5に示すフローチャートでは、フロントローラ20(ステップS2)、セカンドローラ19(ステップS5)、サードローラ17(ステップS8)、及びバックローラ16(ステップS11)の順に、周速度の変更を実行可能としているが、ドラフトローラ16,17,19,及び20の周速度の変更は、これに限定されない。例えば、バックローラ16、サードローラ17、セカンドローラ19、及びフロントローラ20の順に、周速度の変更を実行可能としてもよい。
例えば、サードローラ17(ステップS8)、バックローラ16(ステップS11)、フロントローラ20(ステップS2)、及びセカンドローラ19(ステップS5)の順に、周速度の変更を実行する場合について説明する。ステップS1の処理で、周期斑が検出されたと判定した場合、ユニットコントローラ60は、ステップS8に進む。続くステップS9において、ユニットコントローラ60が、周期斑の検出周期が変化していないと判定した場合には、バックローラ16の周速度を変更する。次に、ユニットコントローラ60は、バックローラ16の周速度の変更の前後において、検出周期が変化したか否かを判定する。ここで、検出周期が変化したと判定した場合には、ステップS11に進み、周期斑検査部61は、周期斑の発生要因は、バックローラ16に関係するものと判定する。一方、検出周期が変化していないと判定した場合には、ステップS2に進み、フロントローラ20の周速度を変更する。以下、図5に示す処理が行われる。
第1の変形例として、精紡機は、紡績部9の下流側に、ニップローラ及びデリベリローラ(ドラフトローラ)を更に備える構成でもよい。この構成の精紡機の場合には、紡績部9の下流側のニップローラと、最上流に配置されたバックローラ16と間のドラフト比を全体的なドラフト比(TDR2)とし、ニップローラとフロントローラ20との間のドラフト比をMDR2としてもよい。このような場合、ニップローラの周速度を変更することで、TDR2及びMDR2を変更してもよい。TDR2及びMDR2を変更したときに、周期斑長の変化がない場合には、発生要因がニップローラ以降にあると特定することができる。
第2の変形例として、糸弛み取り装置12(糸貯留装置)の弛み取りローラ21(糸貯留ローラ)と、最上流に配置されたバックローラ16との間のドラフト比を全体的なドラフト比(TDR3)とし、弛み取りローラ21とフロントローラとの間のドラフト比をMDR3としてもよい。このような場合、弛み取りローラ21の周速度を変更することで、TDR3及びMDR3を変更してもよい。TDR3及びMDR3を変更したときに、周期斑長の変化がない場合には、発生要因が緩み取りローラ21以降にあると特定することができる。
上記実施形態では、モータ31から34の出力を変更することで、ドラフトローラ16,17,19,及び20の周速度を変更しているが、周速度の変更はこれに限定されず、その他の方法により行ってもよい。モータ31から34の出力を伝達する伝達機構のギア比、伝達比などを変えることで、ドラフトローラ16,17,19,及び20の周速度を変更して、ドラフト比を変更してもよい。
上記実施形態では、4本のドラフトローラ16,17,19,及び20を備える精紡機としているが、ドラフトローラの本数は、4本に限定されず、例えば、3本でもよく、5本以上でもよい。最上流のドラフトローラ16と最下流のドラフトローラ20との間に配置されるドラフトローラの本数は、何本でもよい。
1…精紡機(紡績装置)、2…紡績ユニット(紡績機)、7…ドラフト装置、8…繊維束、9…紡績部、10…紡績糸、16…バックローラ(ドラフトローラ)、17…サードローラ(ドラフトローラ)、18…エプロンベルト、19…セカンドローラ(ドラフトローラ)、20…フロントローラ(ドラフトローラ)、30…モータ制御部、52…ヤーンクリアラ(検出部)、61…周期斑検査部、63…ドラフト制御部、液晶表示部(入力部)。

Claims (13)

  1. 繊維束の送り方向に沿って配置された複数対のドラフトローラを有し、前記ドラフトローラを用いて前記繊維束をドラフトするドラフト装置と、
    前記ドラフトローラの周速度を変化させて、前記ドラフト装置におけるドラフト比を制御するドラフト制御部と、
    ドラフトされた前記繊維束に発生した周期斑を検出する検出部と、
    前記ドラフト比を変更してドラフトするように前記ドラフト制御部に信号を送信し、複数の異なる前記ドラフト比における前記周期斑の検出結果を取得して、当該検出結果の変化を検査する周期斑検査部と、
    を備えることを特徴とする繊維機械。
  2. 前記周期斑検査部は、前記周期斑検査部の検査結果から周期斑の発生要因を特定する特定部を有し、
    前記ドラフト制御部は、前記ドラフトローラのうちの少なくとも一つである基準ドラフトローラの周速度を変化させ、前記基準ドラフトローラ以外の前記ドラフトローラの周速度を維持することで、前記ドラフト比を変更し、
    前記特定部は、前記ドラフト比の変更の前後における前記周期斑の検出結果に基づいて、前記周期斑の発生要因を特定することを特徴とする請求項1に記載の繊維機械。
  3. 前記ドラフト制御部は、前記送り方向における最下流の前記ドラフトローラを前記基準ドラフトローラとして前記周速度を変化させ、前記基準ドラフトローラ以外の前記ドラフトローラの周速度を維持することで、前記ドラフト比を変更し、
    前記特定部は、前記ドラフト比の変更の前後における前記周期斑の検出結果の変化が所定レベル以内である場合に、前記周期斑の発生要因は前記基準ドラフトローラ以降にあると特定することを特徴とする請求項2に記載の繊維機械。
  4. 前記ドラフト制御部は、前記送り方向における最下流の前記ドラフトローラ及び最上流の前記ドラフトローラを除く前記ドラフトローラである前記基準ドラフトローラの周速度を変化させ、前記基準ドラフトローラ以外の前記ドラフトローラの周速度を維持することで、前記ドラフト比を変更し、
    前記特定部は、前記ドラフト比の変更の前後における前記周期斑の検出結果の変化が所定レベルよりも大きい場合に、前記周期斑の発生要因は前記基準ドラフトローラにあると特定することを特徴とする請求項2に記載の繊維機械。
  5. 前記ドラフト制御部は、前記送り方向における最上流の前記ドラフトローラを前記基準ドラフトローラとして前記周速度を変化させ、前記基準ドラフトローラ以外の前記ドラフトローラの周速度を維持することで、前記ドラフト比を変更し、
    前記特定部は、前記ドラフト比の変更の前後における前記周期斑の検出結果の変化が所定レベルよりも大きい場合に、前記周期斑の発生要因は前記基準ドラフトローラ以前にあると特定する請求項2に記載の繊維機械。
  6. 前記発生要因に関する情報を報知する報知部を更に備えることを特徴とする請求項2〜5の何れか一項に記載の繊維機械。
  7. 前記周期斑検査部による前記検査を実行する検査モードを選択するための入力部を備え、
    前記周期斑検査部は、前記入力部からの信号に基づいて、前記検査を開始することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の繊維機械。
  8. 前記ドラフト装置によりドラフトされた前記繊維束を空気流により紡績して紡績糸を形成する紡績部を更に備え、
    前記検出部は、前記繊維束の送り方向において前記紡績部の下流側に配置され、前記紡績糸の周期斑を検出するクリアラであることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の繊維機械。
  9. 繊維束をドラフトするドラフト装置を備えた繊維機械で発生する周期斑を検出する方法であって、
    前記ドラフト装置は、前記繊維束の送り方向に沿って配置された複数対のドラフトローラを有し、前記ドラフトローラを用いて前記繊維束をドラフトするものであり、
    前記ドラフトローラの周速度を変化させて、前記ドラフト装置におけるドラフト比を制御するドラフト制御工程と、
    ドラフトされた前記繊維束に発生した周期斑を検出する検出工程と、
    複数の異なる前記ドラフト比における前記周期斑の検出結果を取得して、当該検出結果の変化を検査する周期斑検査工程と、
    を備えることを特徴とする繊維機械の周期斑検出方法。
  10. 前記周期斑検査工程は、当該周期斑検査工程の検査結果から周期斑の発生要因を特定する特定工程を含み、
    前記ドラフト制御工程では、前記ドラフトローラのうちの少なくとも一つである、基準ドラフトローラの周速度を変化させ、前記ドラフトローラ以外の前記ドラフトローラの周速度を維持することで、前記ドラフト比を変更する制御を行い、
    前記特定工程では、前記ドラフト比の変更の前後における前記周期斑の検出結果に基づいて、前記周期斑の発生要因を特定することを特徴とする請求項9に記載の繊維機械の周期斑検出方法。
  11. 前記ドラフト制御工程では、前記送り方向における最下流の前記ドラフトローラを前記基準ドラフトローラとして前記周速度を変化させ、前記基準ドラフトローラ以外の前記ドラフトローラの周速度を維持することで、前記ドラフト比を変更する制御を行い、
    前記特定工程では、前記ドラフト比の変更の前後における前記周期斑の検出結果の変化が所定レベル以内である場合に、前記周期斑の発生要因は前記基準ドラフトローラ以降にあると特定することを特徴とする請求項10に記載の繊維機械の周期斑検出方法。
  12. 前記ドラフト制御工程では、前記送り方向における最下流の前記ドラフトローラ及び最上流の前記ドラフトローラを除く前記ドラフトローラである前記基準ドラフトローラの周速度を変化させ、前記基準ドラフトローラ以外の前記ドラフトローラの周速度を維持することで、前記ドラフト比を変更し、
    前記特定工程では、前記ドラフト比の変更の前後における前記周期斑の検出結果の変化が所定レベルより大きい場合に、前記周期斑の発生要因は前記基準ドラフトローラにあると特定することを特徴とする請求項10に記載の繊維機械の周期斑検出方法。
  13. 前記ドラフト制御工程では、前記送り方向における最上流の前記ドラフトローラを前記基準ドラフトローラとして前記周速度を変化させ、前記基準ドラフトローラ以外の前記ドラフトローラの周速度を維持することで、前記ドラフト比を変更し、
    前記特定工程は、前記ドラフト比の変更の前後における前記周期斑の検出結果の変化が所定レベルよりも大きい場合に、前記周期斑の発生要因は前記基準ドラフトローラ以前にあると特定する請求項10に記載の繊維機械の周期斑検出方法。
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