JP2014008979A - プラスチックフィルム製の袋に飲料水を封入した水袋を用いる給水機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】給水機の主構造体は、最上部に水袋収容部を備え、その下方に給水操作部を備え、収納部の下方にはタンクが配設され、タンクと給水操作部の吸水口とは給水コックを備えた給水管路で接続され、タンクには、水袋収容部に伸びている取水管路の下端が接続され、管路の上端に配管器具10が取り付けられている。配管器具10は、収容部に装填された水袋1の上面側の取水ガイドに着脱自在に結合して位置決めされる。配管器具10を取水ガイドに位置決めした状態で中空針を水袋1に突き刺すことによって取水管路9を水袋1に連通させ、水袋1の飲料水を重力によりタンクに導入し、かつ、水袋1に空気を導入することがない。
【選択図】図3A
Description
(2)飲料水を封入した水袋は、これを水平面上に置いた自由状態では、その外形寸法に比して厚さが小さい偏平な水塊をなすこと
(3)前記水袋の上面側フィルムの中央部分の外面には取水ガイドが止着されていること
(4)給水機の主構造体は、最上部に水袋収容部を備え、その下方に給水操作部を備えていること
(5)前記水袋収容部は、筒状の空間を形成する床および周壁と、当該空間の上方を開閉する蓋とを備えていること
(6)前記水袋収容部の前記床の寸法は、前記水袋の前記自由状態の前記外形寸法より狭く形成されていること
(7)前記水袋収容部の前記周壁の高さは、前記水袋の前記自由状態の前記厚さより大きく形成されていること
(8)前記主構造体における前記床の下方にはタンクが配設され、当該タンクと前記給水操作部の吸水口とは給水コックを備えた給水管路で接続されていること
(9)前記タンクには、前記水袋収容部に伸びている取水管路の下端が接続されていること
(10)前記水袋収容部に伸びている前記取水管路の上端側はフレキシブルな管路であり、当該取水管路の自由端となっている上端に配管器具が固定されていること
(11)前記配管器具は、前記水袋収容部に装填された前記水袋の上面側の前記取水ガイドに着脱自在に結合して位置決めされていること
(12)前記配管器具は、出入可能な中空針を内蔵しており、前記取水ガイドに位置決めした状態で当該中空針を前記水袋に突き刺すことによって前記取水管路を前記水袋に連通させること
(13)前記水袋に連通した前記取水管路は、前記水袋の飲料水を重力により前記タンクに導入し、かつ、前記水袋に空気を導入することがないこと
図2Aに示すように、飲料水を封入した水袋1は、これを水平面上に置いた自由状態では、その外形寸法に比して厚さが小さい偏平な水塊をなす。この例の水袋1は7リットルの飲料水を封入しており、おおよそ30cm×35cmの外形寸法で中央部分の厚さはおおよそ5cmであり、小さめの座布団のような形態をしている。
図1は本発明の一実施例に係る給水機の全体的な外観を示しており、図1では水袋1は装填されておらず、図3A・Bに水袋1を装填した状態を示している。給水機の主構造体は図1のように縦に細長い筒状のハウジングであり、その最上部に水袋収容部3が形成され、その下方の正面部分に給水操作部4がレイアウトされている。給水操作部4とは、利用者がコップに飲料水を受給するときに操作する部分を指しており、コップ置き場5と、その真上に配置された冷水口・温水口と、さらに上方に配置された冷水ボタン6・温水ボタン7がある。冷水ボタン6・温水ボタンは後述する冷水コック・温水コックを機械的に操作するボタンである。
水袋収容部3は、手前が円形で奧方が角形の筒状の空間を形成する床および周壁と、当該空間の上方を開閉する蓋8を備えている。水袋収容部3の床はほぼ平らで、横幅は約26cm、奥行きは約28cmであり、前述した座布団状態の水袋1の外形寸法よりかなり狭くなっている。水袋収容部3の高さは約15cmもあり、座布団状態の水袋1の厚さの3倍ほどである。
給水機の主構造体(ハウジング)には図4に示す構成が装備されている。すでに説明したように水袋収容部3に水袋1が装填され、取水管路9がその水袋1の上部に接続されて連通している。水袋収容部3の下方には冷水タンク12が配設され、さらにその下方に温水タンク13が配設されている。
冷水タンク12は、その内部上方に対流を緩和するセパレータ21が水平に配設されている。セパレータ21は支持管22によりタンク12に取り付けられており、支持管22の下端側がタンク12の底に接続された第1管路23により取水管路9に繋がっており、支持管22の上端はセパレータ21の上面に開口している。この構成により、水袋1内の飲料水が取水管路9→第1管路23→支持管22を通ってセパレータ21の上面位置から冷水タンク12に導入されるようになっている。
温水タンク13の底部には前記取水管路9に繋がった第2管路14が接続され、水袋1の飲料水が取水管路9と第2管路14を通して温水タンク13の底部位置に導入される。温水タンク13には加熱器15が付設されている。加熱器15はたとえば電熱ヒーターからなり、タンク内の飲料水を設定温度に加熱する。温水タンク13の天井部には温水コック16の付いた温水口17が接続されており、温水タンク13が満水になっていて、かつ水袋1から取水管路9・第2管路14を介して水圧が加わっていると、温水口17から温水が流出する。流出分の飲料水は水袋1から補充されて満水状態に維持される。
図4に示すように、冷水タンク12内の上部と温水タンク13内の上部がオリフィス付き管路18によって接続されて連通されている。オリフィス付き管路18には、両タンクとの接続部近くにそれぞれオリフィスが設けられている。オリフィス付き管路18は、温水タンク13で発生した蒸気を冷水タンク12に導いて凝縮させるためのものである。このため温水タンク13内に蒸気が溜まって温水の流出を阻害することがなくなる。なおオリフィスがあるので、温水タンク13から冷水タンク12に飲料水が流れることはない。また、オリフィス付き管路18により冷水タンク12に蒸気を導入することにより、冷水タンク内を殺菌する効果もある。
図5A・B・Cに配管器具10の構成を詳しく示している。配管器具10は、前述したフレキシブルな取水管路9の上端に取り付けられ、水袋1のプラスチックフィルムに中空針11を突き刺し、水袋1の内部と取水管路9とを連通接続し、水袋1の飲料水を取水管路9を通して外部下方に導くための器具である。
図4に戻って説明を続ける。冷水タンク12と温水タンク13がともに空になっている初期状態において、水袋収容部3に水袋1をセットし、取水管路9の先端の配管器具10を取水ガイド2に結合してスライド部材52を前進位置にスライドさせる。すると水袋1と取水管路9が中空針11により連通接続されるところ、両タンクおよび取水管路9内が空になっているので、そのままでは水袋1の飲料水は流出しない。この初期状態においては、水袋1を軽く手で押して加圧すると、袋内の飲料水が取水管路9に流出する。流出した飲料水が取水管路9の所定位置まで達すると、あとは重力によるサイホンの原理で水袋1内の飲料水が継続的に吸い出され、冷水タンク12と温水タンク13が満水状態になるまで流出する。
通常の使用状態では、冷水タンク12と温水タンク13はほぼ満水状態に保たれ、利用者が冷水コック16や温水コック17を開いて飲料水を受給すると、そのように給水した分量の飲料水が水袋1から冷水タンク12や温水タンク13に補給される。そして、水袋1が空っぽになると、温水タンク13だけでなく、冷水タンク12もほぼ満水状態に保たれたまま、コック16・17を開いても飲料水はでなくなる。このとき取水管路9にも飲料水が詰まっている。この状態で、空になったペチャンコの水袋を満水の水袋に交換することになる。
温水タンクがなく冷水タンクのみの給水機にもこの発明は適用できる。その場合、冷水タンクの冷却器を廃止して常温タンクとしてもよい。また、下方の温水タンクの加熱器を廃止して常温タンクとし、上方の冷水タンクと下方の常温タンクの2つにしてもよい。
(ア)水袋の上面フィルムに取水ガイドを設け、取水管路の上端の配管器具を取水ガイドに結合してた状態で中空針を水袋に突き刺す構成としたので、中空針と水袋との幾何学的関係が常に安定し、不慣れな人が操作しても、中空針の突き刺しに失敗して水漏れを起こすようなことがない。
(イ)給水機最上部の狭い収容部に水袋をセットするので、水袋の高さが大きくなり、初期水位を稼げ、下方のタンクの導入水位との落差を大きくし、初期給水圧を高めることができ、短時間でタンクを満水にすることができる。
(ウ)中空針により水袋に連通した取水管路により水袋内の飲料水を下方のタンクに吸い出して導入し、かつ、タンク側から水袋へ空気を導入しないので、飲料水の吸い出しに伴って水袋が確実にペチャンコになるので後始末が簡単であるとともに、水袋内に空気が入ることによる衛生上の心配がまったくない。
(エ)取水管路の下端を下方のタンクに連通させるだけの簡単な構成であるので、製作が容易であるとともに保守点検も容易である。
(2)飲料水を封入した水袋は、これを水平面上に置いた自由状態では、その外形寸法に比して厚さが小さい偏平な水塊をなすこと
(3)前記水袋の上面側フィルムの中央部分の外面には取水ガイドが止着されていること
(4)給水機の主構造体は、最上部に水袋収容部を備え、その下方に給水操作部を備えていること
(5)前記水袋収容部は、筒状の空間を形成する床および周壁と、当該空間の上方を開閉する蓋とを備えていること
(6)前記水袋収容部の前記床の寸法は、前記水袋の前記自由状態の前記外形寸法より狭く形成されていること
(7)前記水袋収容部の前記周壁の高さは、前記水袋の前記自由状態の前記厚さより大きく形成されていること
(8)前記主構造体における前記床の下方にはタンクが配設され、当該タンクと前記給水操作部の吸水口とは給水コックを備えた給水管路で接続されていること
(9)前記タンクには、前記水袋収容部に伸びている取水管路の下端が接続されていること
(10)前記水袋収容部に伸びている前記取水管路の上端側はフレキシブルな管路であり、当該取水管路の自由端となっている上端に配管器具が固定されていること
(11)前記配管器具は、前記水袋収容部に装填された前記水袋の上面側の前記取水ガイドに着脱自在に結合して位置決めされていること
(12)前記配管器具は、出入可能な中空針を内蔵しており、前記取水ガイドに位置決めした状態で当該中空針を前記水袋に突き刺すことによって前記取水管路を前記水袋に連通させること
(13)前記水袋に連通した前記取水管路は、前記水袋の飲料水を前記タンクに導入し、かつ、前記水袋に空気を導入することがないこと
Claims (7)
- プラスチックフィルム製の袋に飲料水を封入した水袋を用いる給水機であって、
飲料水を封入した水袋は、これを水平面上に置いた自由状態では、その外形寸法に比して厚さが小さい偏平な水塊をなし、
前記水袋の上面側フィルムの中央部分の外面には取水ガイドが止着されており、
給水機の主構造体は、最上部に水袋収容部を備え、その下方に給水操作部を備えており、
前記水袋収容部は、筒状の空間を形成する床および周壁と、当該空間の上方を開閉する蓋とを備え、
前記水袋収容部の前記床の寸法は、前記水袋の前記自由状態の前記外形寸法より狭く形成され、
前記水袋収容部の前記周壁の高さは、前記水袋の前記自由状態の前記厚さより大きく形成され、
前記主構造体における前記床の下方にはタンクが配設され、当該タンクと前記給水操作部の吸水口とは給水コックを備えた給水管路で接続され、
前記タンクには、前記水袋収容部に伸びている取水管路の下端が接続され、
前記水袋収容部に伸びている前記取水管路の上端側はフレキシブルな管路であり、当該取水管路の自由端となっている上端に配管器具が固定され、
前記配管器具は、前記水袋収容部に装填された前記水袋の上面側の前記取水ガイドに着脱自在に結合して位置決めされ、
前記配管器具は、出入可能な中空針を内蔵しており、前記取水ガイドに位置決めした状態で当該中空針を前記水袋に突き刺すことによって前記取水管路を前記水袋に連通させ、
前記水袋に連通した前記取水管路は、前記水袋の飲料水を重力により前記タンクに導入し、かつ、前記水袋に空気を導入することがない
給水機。 - 前記タンクは冷却器を備えた冷水タンクであり、その内部上方に対流を緩和するセパレータが配設され、前記取水管路は当該冷水タンクの前記セパレータの上部に前記水袋からの飲料水を導入し、
前記給水管路は、前記冷水タンク内の下部から前記給水口に冷水を供給する
請求項1に記載の給水機。 - 前記タンクは加熱器を備えた温水タンクであり、前記取水管路は当該温水タンクの下部に前記水袋からの飲料水を導入する
前記給水管路は、前記温水タンク内の上部から前記吸水口に温水を供給する
請求項1に記載の給水機。 - 前記タンクは、前記取水管路より飲料水が導入された際、タンク内上部の空気を排気する逆止弁付き排気口を備えるとともに、タンク内の水位が所定レベルになった際、前記排気口を閉じる定水位弁を備える
請求項1に記載の給水機。 - 前記タンクは冷却器を備えた冷水タンクであり、その内部上方に対流を緩和するセパレータが配設され、前記取水管路は当該冷水タンクの前記セパレータの上部に前記水袋からの飲料水を導入し、
前記主構造体における前記冷水タンクの下方には加熱器を備えた温水タンクが配設され、当該温水タンクは前記取水管路から分岐した分岐管路が接続されており、当該分岐管路は当該温水タンクの下部に前記水袋からの飲料水を導入し、
前記給水操作部は、冷水口と、温水口があり、
前記給水管路は、前記冷水タンク内の下部と前記冷水口とを結ぶ冷水コック付きの管路と、前記温水タンク内の上部と前記温水口とを結ぶ温水コック付きの管路とを含む
請求項1に記載の給水機。 - 前記冷水タンクは、前記取水管路より飲料水が導入された際、タンク内上部の空気を排気する逆止弁付き排気口を備えるとともに、冷水タンク内の水位が所定レベルになった際、前記排気口を閉じる定水位弁を備える
請求項5に記載の給水機。 - 前記冷水タンク内の上部と前記温水タンク内の上部とを連通するオリフィス付き管路を備え、前記温水タンク内の蒸気が当該オリフィス付き管路を通って前記冷水タンクに導入される
請求項6に記載の給水機。
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