JP2014008945A - 車両の輸送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】1台の牽引車は複数の車両の輸送ができて、環境対応車とし、地球環境温暖化の元凶とされるCOの発生を削減する車両の輸送システムを提供する。
【解決手段】高速自動車道を走行する牽引車10と、牽引車10に連結され、複数の車両を輸送する複数の被牽引車11と、からなり、被牽引車11は、前記車両を前記被牽引車に積載するための車両積載手段と、前記車両を前記被牽引車に固定するための車両固定手段と、前記車両を前記被牽引車から降車させるための車両降車手段と、を備えたことを特徴とする車両の輸送システムである。車両の輸送システムは、高速自動車道において牽引車が複数の車両を積載する複数の被牽引車を牽引するハイウェイ・モービル・トレイン20による。
【選択図】図1

Description

本発明は、高速自動車道において牽引車が複数の車両を積載した被牽引車を牽引するハイウェイ・モービル・トレインによる車両の輸送システムに関する。
1台のトラックで、一般車両を5台まで積み込むことが可能な5台積み車両運搬車が知られている。キャリアカーと呼ばれるこの5台積み車両運搬車は、自動車メーカーの工場などから港や物流拠点まで輸送、さらに、自動車販売店の営業所まで車の輸送等に使用されている。
また、特許文献1には、トレーラーに複数台の一般車両を積載して搬送する「車両積載用トレーラー」が開示されている。このトレーラーでは軽自動車ならば8台まで積載できる。
これにより、トレーラーは、1人の運転手によって複数台の自動車を一度に運搬できるため、輸送効率を高めて経費節減ができる。
また、特許文献2には、鉄道の貨物列車の貨車を利用した「自動車の輸送システム」が開示されている。
さらに、海上においては、車両の輸送が可能なフェリーが知られている。例えば、東京〜札幌間で、商船三井フェリーは、水戸大洗港と苫小牧港を約19時間で結んでいる。水戸大洗発〜苫小牧着のフェリーを利用すれば、自動車の運転は、東京から水戸大洗ICまで、常磐自動車道と東関東自動車道を経由して大洗港までの運転と、北海道では苫小牧西ICから道央道で札幌ICまでの運転だけでよい。一般車両はフェリーの甲板に固定されるため、その運転手と同乗者は苫小牧まで別室で休憩をとりながら、睡眠を取ることもできる。
実開平03−52249号公報(図5、図6) 特開2010−228424号公報(段落0010)
しかしながら、高速自動車道においては、5台積み車両運搬車のキャリアカーと車両積載用トレーラーは、どちらも車両のみの輸送であり、その車両の運転手およびその同乗者をフェリーのように一緒に輸送する「車両の輸送システム」は、存在しない。
また、5台積み車両運搬車は、ディーゼルエンジン車であり、地球環境に配慮がなされていないという問題があった。また、5台積み車両運搬車のキャリアカーと車両積載用トレーラーは、運転手とその同乗者の搭乗は困難であるという問題があった。
さらに、2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響で、原子力発電の安全性の確認のため、全ての原子力発電所は点検、停止中であり、原子力発電は長期停止状態にある。原子力発電の停止に伴う電力不足は、急遽遊休設備の火力発電所の稼働と、新たに導入した火力発電機の自家発電で代替している。そのため、日本におけるCOの発生量は逓減傾向から一転し、増大傾向にある。京都議定書で定めた日本のCOの削減の目標値は、2008年〜2012年に温室効果ガスを1990年比で6%であるが、この目標値のクリヤは困難な状況にある。
そこで、本発明はこの様な問題に鑑みてなされたものであり、牽引車と、この牽引車に連結され、複数の車両を輸送する複数の被牽引車に、複数の車両の積載を可能にしたハイウェイ・モービル・トレインにより、地球環境温暖化の元凶とされるCOの発生を削減する車両の輸送システムを提供する。
前記した課題の解決を達成するため、請求項1に記載の車両の輸送システムは、高速自動車道を走行する牽引車と、前記牽引車に連結され、複数の車両を輸送する複数の被牽引車と、からなり、前記被牽引車は、前記車両を前記被牽引車に積載するための車両積載手段と、前記車両を前記被牽引車に固定するための車両固定手段と、前記車両を前記被牽引車から降車させるための車両降車手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の車両の輸送システムは、請求項1に記載の車両の輸送システムであって、前記牽引車は、内燃機関を用いる自動車、電気自動車、燃料電池車の何れか、または、前記の異なる2つ以上の動力源を持つ複合型自動車であることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の車両の輸送システムであって、前記牽引車には、輸送される各車両の搭乗者用に座席が設けられていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の車両の輸送システムであって、前記被牽引車は、複数台の台車を数珠繋ぎに連結したものであり、各台車が同一軌跡で追従するように走行精度を高めた四輪操舵としたことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、前記請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の高速自動車道を走行する車両の輸送システムであって、高速自動車道内のパーキング・エリア、サービス・エリア、停留所にはステーションを設け、前記ステーションには、輸送される車両を積載およびその車両の降車を行うときに使用するプラットホームを設けたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、高速自動車道を走行する牽引車と、牽引車に連結され、複数の車両を輸送する複数の被牽引車と、からなり、被牽引車は、車両を積載するための車両積載手段と、車両を固定するための車両固定手段と、車両を降車するための車両降車手段と、を備えたことにより、被牽引車に車両を積載することができるため、前記車両は自走せず、地球環境温暖化の元凶とされるCOの発生を削減する車両の輸送システムを提供することができる。
請求項2に係る発明によれば、牽引車は内燃機関を用いる自動車、電気自動車、燃料電池車の何れか、または、前記の異なる2つ以上の動力源を持つ複合型自動車であることから、内燃機関の使用を削除または軽減できるため、地球環境温暖化の元凶とされるCOの発生をさせない車両の輸送システムを提供することができる。
請求項3に係る発明によれば、前記牽引車には、輸送される各車両の搭乗者用に座席が設けられていることから、運転手は車両の運転から開放されるため、安全で、疲労の軽減もでき、かつ、車両に同伴できるので、運転手が別の移動手段を手配することがなく、経済的である。さらに、高速道の運転が不慣れなドライバー、特に高齢化社会になり、今後急増すると思われる高齢者ドライバーの負荷軽減し、ひいては、安全性の向上を図ることができる。
請求項4に係る発明によれば、被牽引車は、複数台の台車を数珠繋ぎに連結したもので、各台車が同一軌跡で追従するよう走行精度を高めた四輪操舵としたことにより、高速自動車道での安全走行ができる。
請求項5に係る発明によれば、高速自動車道内のパーキング・エリア、サービス・エリア、停留所には、ステーションを設け、このステーションには、輸送される車両を積載およびその車両の降車を行うときに使用するプラットホームを設けたことにより、各車両の積載および降車が安全に、かつ、スムーズに、且つ容易に行うことができる。
本発明の車両の輸送システムのハイウェイ・モービル・トレインを示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は(a)に示すa部拡大図、(d)は(b)に示すb部拡大図である。 本発明の車両の輸送システムの被牽引車に4輪操舵を採用したことによる性能を示すためにS字カーブでの走行の様子を示す平面図である。 本発明のステーションのプラットホームを示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は(a)に示すc部拡大図、(d)は(b)に示すd部拡大図である。 パーキング・エリア、または、サービス・エリアの上り車線と下り車線の両側に設置したプラットホームの平面図を示し、(a)は上り車線用、(b)は下り車線用の配置図である。 高速道路の両側を拡張してステーションを設け、プラットホームを対向して設けた平面図である。 車両を積載するための車両積載手段と、車両を降車するための車両降車手段を示す平面図を示し、(a)は被牽引車の平面図、(b)は側面図、(c)は(a)に示すテーブルの旋回を示す動作図である。 車両の前輪を固定するための車両固定手段を示し、(a)〜(c)はその動作を示す工程図である。 車両の後輪を固定するための車両固定手段を示し、(a)〜(c)はその動作を示す工程図である。
≪車両の輸送システム≫
日本の高速自動車道は、3つの会社(NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本)が管理、運営している。これらの会社の統計によれば、主要な高速自動車道を利用する通行台数は、一日当り約300万台であり、その70%は普通乗用車、6%が軽自動車である。以下、普通乗用車と軽自動車を一般車両とも言う。
本発明の車両の輸送システムとは、高速自動車道において、フェリーのように、一般車両とその搭乗者を一緒に輸送する陸路の輸送システムである。また、本発明の車両の輸送システムは、大量の一般車両とその搭乗者を安全に効率よく輸送する輸送システムである。その結果として、地球環境温暖化の元凶とされるCOの発生を削減することができる車両の輸送システムである。
<車両の輸送システムの構成>
図1(a)、(b)に示すように、以下、車両の輸送システムの主要部である牽引車10と、被牽引車11(複数の被牽引車11a,11b…,11j)をハイウェイ・モービル・トレイン20という。ハイウェイ・モービル・トレイン20は、牽引車10と、被牽引車11a,11b…,11jとから構成されており、この各被牽引車11a,11b…,11jにはそれぞれ一般車両2a,2b…,2jを積載して高速自動車道の所定の出発地から目的地まで牽引し、その搭乗者も一緒に輸送をする。
<ハイウェイ・モービル・トレインの牽引車>
図1に示すように、ハイウェイ・モービル・トレイン20の先頭車両の牽引車10は大型トラックが好適であるが、大型トラックでは被牽引車11の各台車1に積載した一般車両の運転手を含む搭乗者を乗せることができないため、ここでは大型バスを専用の牽引車としている。20〜24人乗りとする仕様では大型バスの全長は約10mである。
また、牽引車10は、電気自動車、燃料電池車等の環境にやさしいバスであるが、電気自動車と燃料電池車の複合型自動車(ハイブリッドカー)、または、その他の組合せの複合型内燃機関であっても構わない。
内燃機関とは、燃料がガソリンのほか、軽油、LPG、天然ガス、水素、バイオディーゼルオイルなどを使用するエンジンをいう。
車両の輸送システムは、この牽引車10が走行することにより、被牽引車11に積載した車両の走行を削減することができるため、地球環境温暖化の元凶とされるCOの発生を抑えることができる。
例えば、牽引車10のバスは、トイレ付きのため、頻繁にパーキング・エリアで休憩を取る必要がない。運行計画で予め定めたパーキング・エリアで乗客と運転手が休憩を取ることができる。
これまで、高速自動車道において一般車両を輸送する方法は、キャリアカーと呼ばれる5台積み車両運搬車、トレーラー、大型トラック以外になかったが、これらはトラック仕様のため、一般車両の搭乗者を一緒に輸送する方式は、高速自動車道を走行する陸上交通手段にはなかった。
本発明の車両の輸送システムのハイウェイ・モービル・トレイン20は、一般車両と、この一般車両の運転手とその同乗者を牽引車に乗せ、一緒に輸送することを可能にし、さらに、COの発生を抑える新しい輸送システムである。
<ハイウェイ・モービル・トレインの被牽引車>
図1(a)〜(d)に示すように、被牽引車11は、牽引車10により牽引される車両であり、数珠つなぎになった複数の被牽引車11(11a,11b…)から構成されている。被牽引車11は、例えば、飛行場で、飛行機に積み込むコンテナを積載し、数珠繋ぎにした台車が先頭車両に牽引されている様子を見ることがある。この台車は日々改良されてきた。各台車が同一軌跡で追従しながら走行できるようにする機能は、4輪操舵(4輪ナックルステアリング)の採用によりすでに実用化している。
被牽引車11は、台車(ドーリー)10両であり、6m×10両で60m、車間間隔が1mで、1m×10で10m、全長が79mになる。
台車(ドーリー)1は、高速自動車道(最高速度80km/h)仕様にタイヤ3の直径を拡径し、台車1の高さを1m、車幅は2.49m、全長は6mであり、前輪と後輪にブレーキが作動する。また、台車1の前側には牽引する車両に接続する連結部材5が接続され、連結部材5の先端部にピン穴5aが設けられている。後側には連結部材5のピン穴5aと係合する連結ピン5bが配置されている。また、連結部材5は、左右に30度ずつ計60度まで回動可能になっている。
<ハイウェイ・モービル・トレインの被牽引車>
図2は、本発明の車両の輸送システムの被牽引車に4輪操舵(4輪ナックルステアリング)を採用したことによる性能を示すためにS字カーブでの走行の様子を示す平面図である。図2に示すように、片道2車線の中央の中心線は半径15.0mとし、左旋回と右旋回の両方が可能なS字カーブの道路である。牽引車10に牽引された被牽引車11a,11b…11jの10両は、4輪操舵(4輪ナックルステアリング)を採用したことにより車線からはみ出ることなく、整然と前の車両に追従していることが判る。このように、安全走行する追従精度は申し分ないレベルに達していることが判る。
図3は、本発明のステーションのプラットホームを示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は(a)に示すc部拡大図、(d)は(b)に示すd部拡大図である。
図3(a)に示すように、このプラットホーム12は、被牽引車11a,…,11jに車両を積載し易くするため、車両を被牽引車11a,…,11jと同じ高さに設置されている。プラットホーム12は、車両の積載と、車両の降車に使用される。プラットホーム12は、全長88m、幅7.2mであり、高さは台車(ドーリー)1に搭載されたテーブル4の高さに合わせて1.2mとなっている。
プラットホーム12の各ホームには、車両番号を示す1〜10の大きな数字が表示されている。
また、夜間操業用に、プラットホーム12には図示しない外灯の照明装置が備えられている。
プラットホーム12は、縞鋼板、角パイプ材、C形鋼、H形鋼等の軽量鉄骨から形成されており、一般車両2がその上を走行しても十分耐えうる強度を有している。
プラットホーム12を利用する際の出入口には両側にスロープ12a,12aが設けられている。スロープ12a,12aは地面の上に約10度の傾斜面を有して配置され、また、歩行者専用の通路としてグリーン色に塗布されたグリーンベルトが配置されている。プラットホーム12の幅方向の片側には落下防止用の安全柵12bが設けられている。
図3(c)に示すように、このプラットホーム12には、10箇所に三角形の切り欠き部12cが形成されている。その切り欠き部12cのスペースを埋めるようにスタンド13が設けられている。このサブスタンド13の上面には2個の支持ローラ15,15が配置されている。図3(c)に示すように、こうした構成にする理由は、後記するテーブル4(図6(b)参照)がプラットホーム12の長手方向に対して30度旋回スライドし、テーブル4を大きくずらして、その切り欠き部12cに挿入されるためである。この切り欠き部12cにテーブル4が挿入完了すると、センサがONして青色のライト14,14を点灯する。また、このオーバーハングしたテーブル4は、この支持ローラ15,15によって支持されるようになっている。
また、サブスタンド13は、このほかに、万が一、運転手の運転ミスで、テーブル4がまだ用意されていない状態で前進した場合であっても、このサブスタンド13で前輪を受け止めることができるようになっている。このため、事故を未然に防止することができる。
図3(c)に示すように、第1車両2aは、No.1に赤色のライト14,14が点灯のため駐車中であり、ハイウェイ・モービル・トレイン20の到着を待っている。
第2車両2bは、今プラットホーム12に到着した場面であり、No.2の車両として進入するところである。信号灯のライト14,14は、常時、赤色が点灯している。
車両2jは、この前のハイウェイ・モービル・トレイン20で既にNo.10に到着し、降車した一般車両であり、このプラットホーム12を下りて、個々の最終目的地に向かう。
図4はパーキング・エリアPA、または、サービス・エリアSAの上り車線と下り車線の両側に設置したプラットホームの平面図を示し、(a)は上り車線用、(b)は下り車線用の配置図である。
図4に示すように、比較的大きなパーキング・エリアPA、または、サービス・エリアSAにはガソリンスタンドのほかに、電気自動車用の電気スタンド、燃料電池車用の水素スタンド等が設けられている。このようなスタンド群の近傍には駐車スペースを拡張して設けられた本発明の車両の輸送システムのステーションとなるプラットホーム12が配置されている。
図4の(a)に示すように、上り車線用のプラットホーム12に、ハイウェイ・モービル・トレイン20が到着し、後ろから一両目の被牽引車11jに一般車両2jを積載する様子を示している。
また、図4の(b)では、下り用のプラットホーム12に、ハイウェイ・モービル・トレイン20が到着し、前から一両目の一般車両2aが降車した様子を示している。
図5は、高速道路の両側を拡張し、プラットホーム12の位置を対向して設けた平面図である。前記した図4と図5とは、プラットホーム12の設置場所が相違する。図4は、パーキング・エリアPA、または、サービス・エリアSAの敷地内であるのに対して、図5は、パーキング・エリアPA、または、サービス・エリアSAの外の上り車線と下り車線の追い越し車線側を拡張して設けた構成である。このような構成にしても構わない。
図5に示すように、各プラットホーム12とハイウェイ・モービル・トレイン20との関係は、前記した図4と同様であるため、同一の符号を貼付し、詳細な説明は省略する。
また、上り車線と下り車線のプラットホーム12の位置は、図5に示すように、対向する位置に設ける必要もない。地形によっては、上り車線用のプラットホーム12と、下り車線用のプラットホーム12は、高速道路の片側に両者が対向しない、ずれた配置であっても構わない。
<車両を積載するための車両積載手段>
図6は、車両を積載するための車両積載手段と、車両を降車するための車両降車手段、車両を固定するための車両固定手段を示し、(a)は被牽引車の平面図、(b)は側面図、(c)は(a)に示すテーブルの旋回を示す動作図である。
図6(b)に示すように、台車1の上面にはテーブル4が載置されている。
図6(a)に示すように、この台車1の四隅には旋回中心ピン4aと固定ピン4bが配置されている。旋回中心ピン4aは4個のピンの1個であり、テーブル4が30度旋回スライドする際の旋回中心となる。その他の固定ピン4b,4b,4bは、旋回スライドしたテーブル4を元の位置に戻した後に、台車1に固定するピンである。
固定ピン4bは、テーブル4にリング状のブッシュ4cが固定されており、台車1に設けられた例えば空圧シリンダのシリンダロッドが固定ピン4bとなって嵌入して固定する。
台車1にテーブル4を固定する方法は、この他にピストンロッドの先端部に設けられたプルスタッドを複数の鋼球を介して強力にクランプする方法やその他の装置であっても構わない。
図6(b)に示すように、台車1の上面には旋回スライド可能にテーブル4が載置されている。
図6(c)に示すように、台車1のテーブル4に一般車両2を積載する場合、および一般車両2を降車する場合は、ステーションのプラットホーム12において、テーブル4は旋回中心ピン4aを中心に後記する駆動装置により旋回スライドさせ、プラットホーム12に形成された三角形の切り欠き部12cが埋め戻される。この状態において、テーブル4の上面とプラットホーム12の上面が同一であり、容易に一般車両2の運転手の運転に
よって台車1のテーブル4に積載ができる。
つまり、プラットホーム12と被牽引車11の台車1との橋渡しは、台車1のテーブル4が受け持ち、テーブル4を30度という最小角で回動スライドすることにより、容易に車両の積載ができる。これが車両を積載する車両積載手段である。
また、一般車両2を降車させる場合は、ハイウェイ・モービル・トレイン20がプラットホーム12に到着した際、テーブル4には一般車両2が積載された状態で、旋回中心ピン4aを中心に30度旋回スライドする。この降車も容易に一般車両2の運転手の運転に
よって降車ができる。これが車両を降車するための車両降車手段である。つまり、車両積載手段と車両降車手段の構成は、兼用になっている。
<車両積載手段の動作>
図4の(a)に示すように、牽引車10および被牽引車11からなるハイウェイ・モービル・トレイン20が例えば、パーキング・エリアPA内のステーションのプラットホーム12に到着する。被牽引車11の最後尾の空いた台車11jにすでに待機している一般車両2jを積載する場合の手順を説明する。
図6の(a)に示すように、牽引車10の運転手は、専用の図示しない操作盤の操作により、台車11jの3個の固定ピン4bをアンクランプし、旋回中心ピン4aを中心に30度旋回スライドする。
この30度旋回スライドは、ここではサーボモータ9aとボールねじ9bとナット9cとから構成される駆動装置による。つまり、サーボモータ(以下、モータ)9aは台車1の上面に平面視で回動自在に、回動中心点9dによって支持されている。また、ボールねじ9bに嵌入されたナット9cは、テーブル4の上面の裏面に回動中心点9eによって回動自在に支持されている。
図6の(c)に示すように、モータ9aには減速装置が一体に装着されている。一度、図示しない操作盤の操作により、モータ9aにテーブル4の回動指令が入ると、モータ9aはボールねじ9bを回転駆動させ、ボールねじ9bのナット9cを離間させる。その時、台車1とテーブル4とは旋回中心ピン4aによって接続されているため、ボールねじ9bの姿勢が平面視で斜めに変化しながらテーブル4を30度旋回スライドさせて停止する。そこで、ランプ14の色が赤色から青色に変わる。信号機の青色と同様に、一般車両2の運転手の運転により一般車両2j(図4(a)参照)はテーブル4上に前進して車止めの固定ブロック6(図7(a)参照)に当接させる。運転手は一般車両2jのエンジンを切り、サイドブレーキを引いて、車から降りる。降りた運転手とその同乗者は、牽引車10に移動して、牽引車10の座席に着席する。
<車両を固定するための車両固定手段>
図6の(a)に示すように、テーブル4には、車両を固定するための車両固定手段が内蔵されている。前輪のタイヤ16の車止めとなる固定ブロック6,6は常時、露出している。前輪のタイヤ16用は、この固定ブロック6,6と可動式ブロック7,7がセットになり、前輪のタイヤ16を固定する。可動式ブロック7,7の最初は、テーブル4内に姿勢を水平にして格納されている。
<車両の前輪の固定手段>
図7に示すように、テーブル4の上面には前輪の左右タイヤ16の車止めとなる固定ブロック6が位置調整可能に固定されている。もう一方の可動ブロック7,7は、テーブル4内に格納されており、テーブル4上に設けられた角穴7a,7aは、この可動ブロック7,7により閉鎖されている。
図7(a)に示すように、一般車両2jがテーブル4の上面に進入し、タイヤ16がこの固定ブロック6に当接すると、図7(b)に示すように、格納されていた可動ブロック7,7が45度回動してテーブル4上に出現し、図7(c)に示すように、前進してタイヤ16に当接し、前後方向の隙間をなくしてタイヤ16を固定する。
<車両の後輪の固定手段>
図8に示すように、後輪の固定手段は、前記した前輪の可動ブロック7と同様のため、同一符号を付し、重複する説明は省略する。テーブル4の上面には、後輪用の可動ブロック7,7がテーブル4内に格納されている。
一般車両2jの前輪が固定された後、後輪用の可動ブロック7,7が後輪のタイヤ16を固定する。可動ブロック7が45度回動して出現し、後退と前進によりタイヤ16に当接する。
このように、前輪の後、後輪を行ってもよいし、前輪と後輪を同時に行っても構わない。また、この他に、タイヤ16をワイヤでテーブル4に固定し、上下方向を固定しても構わない。
<テーブルの戻し操作>
図6の(c)に示すように、一度、図示しない操作盤の操作により、モータ9aにテーブル4の戻し指令が入ると、モータ9aはボールねじ9bを逆転駆動させ、ボールねじ9bのナット9cをモータ9aに接近させる。これに伴い、30度旋回スライドさせたテーブル4は、台車1の元に位置まで戻り停止する。
リング状ブッシュ4cに固定ピン4bを挿入し、台車1にテーブル4をクランプする。
<車両降車手段の動作>
図4の(a)、(b)、(c)に示すように、車両積載手段を説明したが、車両降車手段との違いはテーブル4に車両が積載されているか、車両が積載されていないか、の相違であり、動作は、全く同様である。説明文が重複するので、ここでは省略する。
<COの削減効果の算出>
高速自動車道において牽引車10が複数の車両を積載した被牽引車11を牽引するハイウェイ・モービル・トレイン20による車両の輸送システムのCOの削減効果を算出する。
例えば、東北自動車道の蓮田―盛岡間は、ちょうど400kmの距離である。ガソリン車の燃費を平均15km/Lとすれば、ガソリンの消費量は1台当り、25.5Lであり、往復では53.3Lとなる。節約できる自動車の台数は一回10台とすると、533Lとなる。
環境省からガソリン1Lの燃焼に伴うCOの発生量は0.0671kg/Lである。COの発生量を求めると、(533L×0.0671kg/L)35.7kgのCOが発生する。
この車両の輸送システムは、年中無休であり、一日24時間運転である。また10分間隔に発車するため、一日、東北自動車道では144本発着する。
年間では、CO35.7kg×144本×365日=187.8tonとなる。
この車両の輸送システムは、東北自動車道の他に全国の主要な高速自動車道、例えば、関越、常磐、東名、名神自動車道等であっても同様に運行できるため、全国で10箇所とすると(187.8ton×10箇所)、1,878tonとなり、膨大な量のCOの削減ができる。これは国策、国家事業として取り組むに値するCOの削減量である。
なお、牽引車10は、燃料電池車か電気自動車か、そのハイブリッド車等の環境配慮車が望ましい。ここでは水素ガスの燃料電池車とするので、このCOの発生はない。
また、一般車両2の運転手の疲労の軽減と、安全な移動を確保することができる。
一般国道には至る所に「道の駅」が設けられ、自動車の集散場所として定着した。
高速自動車道には、「車両の輸送システム」のハイウェイ・モービル・トレインが発着する「道のステーション(以下、単に、ステーションという)」が設置されている。このステーションには、ハイウェイ・モービル・トレイン20専用のプラットホーム12が設置され、このプラットホーム12により一般車両の積載と降車がスムーズに行われる。
また、ステーションには、燃料電池車の燃料である水素スタンドが設置されており、この他にも、スタンドの屋根にはソーラーパネルが設置され、このソーラーパネルで電気を起こし、電気自動車用の電気を供給する電気スタンド等が完備している。
なお、ハイウェイ・モービル・トレイン20の被牽引車11の車両数は、ここでは10台としたが、10台以上の台数を連結して牽引しても構わない。
1,台車(ドーリー)
2,2a〜2j 一般車両(車両)
3 車輪(タイヤ)
4 テーブル
4a 旋回中心ピン
4b 固定ピン
4c ブッシュ(リング状)
5 連結部材
5a ピン穴
5b 連結ピン
6 固定ブロック
7 可動式ブロック
7a 角穴
8 旋回駆動装置
9 30度旋回装置
9a モータ(サーボモータ)
9b ボールねじ
9c ナット
9d,9e 回動中心点
10 牽引車
11,11a〜11j 被牽引車
12 プラットホーム
12a スロープ
12b 安全柵
12c 切り欠き部
13 サブスタンド
14 ライト(3色)
15 支持ローラ
16 タイヤ(車輪)
20 ハイウェイ・モービル・トレイン

Claims (5)

  1. 高速自動車道を走行する牽引車と、
    前記牽引車に連結され、複数の車両を輸送する複数の被牽引車と、
    からなり、
    前記被牽引車は、
    前記車両を前記被牽引車に積載するための車両積載手段と、
    前記車両を前記被牽引車に固定するための車両固定手段と、
    前記車両を前記被牽引車から降車させるための車両降車手段と、
    を備えたことを特徴とする車両の輸送システム。
  2. 前記牽引車は、内燃機関を用いる自動車、電気自動車、燃料電池車の何れか、または、前記の異なる2つ以上の動力源を持つ複合型自動車であることを特徴とする請求項1に記載の車両の輸送システム。
  3. 前記牽引車には、輸送される各車両の搭乗者用に座席が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両の輸送システム。
  4. 前記被牽引車は、複数台の台車を数珠繋ぎに連結したものであり、各台車が同一軌跡で追従するように走行精度を高めた四輪操舵としたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の車両の輸送システム。
  5. 前記請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の高速自動車道を走行する車両の輸送システムであって、
    高速自動車道内のパーキング・エリア、サービス・エリア、停留所にはステーションを設け、前記ステーションには、輸送される車両を積載およびその車両の降車を行うときに使用するプラットホームを設けたことを特徴とする車両の輸送システム。
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